JP4651579B2 - 多気筒内燃機関 - Google Patents

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Description

この発明は、多気筒内燃機関におけるバルブを開閉させるロッカーアームを回動自在に支持するロッカーシャフトと、このロッカーシャフトが支持されるカムキャリアを有する多気筒内燃機関に関するものである。
従来、多気筒内燃機関におけるバルブの開閉は、各気筒に対応するバルブの数のカムを有するカムシャフトを回転させ、各カムのカムノーズがロッカーシャフトに支持されたロッカーアームを押圧し、更にロッカーアームが押圧するバルブステムが上下移動することにより行われている。このようなバルブ開閉機構を備えた多気筒内燃機関に関する発明には、特許文献1及び特許文献2に記載されたようなものがある。
この特許文献1には、「吸気側カム軸及び排気側カム軸を、下側のロアカムホルダと上側のアッパーカムホルダとで挟持し、この状態でロアカムホルダが第1の締結部材でシリンダヘッドに締結される。アッパーカムホルダとロアカムホルダとは、第1の締結部材よりも小径の第2の締結部材により、第1の締結部材よりも内側でそれぞれ締結されている。」旨記載されている。
これによれば、「シリンダヘッドの小型化が可能であり、又、第1の締結部材がロッカーシャフトの回り止めを兼ねる。」旨記載されている。
また、特許文献2には、「ロッカーアームホルダにスパークプラグ挿入用口を形成し、ロッカーシャフトを分割し、各々のロッカーシャフトを、シャフト軸方向に重なり合うように配設し、ロッカーシャフトの端部をロッカーホルダに支持する。」旨記載されている。
これによれば、「シリンダヘッド上の狭いスペースを有効利用できる。」旨記載されている。
特開2000−170506号公報。 特許2537205号公報。
しかしながら、特許文献1に記載された発明では、ロッカーシャフトは、各々のロアカムホルダ(カムキャリア)及びロッカーアームを貫通してシリンダヘッドに組付けられる。そのため、心出しに手間がかかり、又、組付けが複雑である。
また、ロアカムホルダ(カムキャリア)に形成されてロッカーシャフトを支持するロッカーシャフト支持部の位置の精度を確保するために、シリンダヘッド毎に独立して設けられたロアカムホルダ(カムキャリア)をシリンダヘッドに組付けた後に、通し加工をする必要がある。従って、そのような通し加工をするための加工設備が大規模になる虞がある。また、精度を確保するために、穴加工ツールの剛性を確保する必要があるため、ツールの小径化が困難である。そのため、ロッカーシャフトを軽量化及び小型化するのが困難であり、これに伴ってロッカーアームの軽量化及び小型化も困難である。
また、特許文献2に記載された発明では、ロッカーシャフトは、複数設けられたホルダ(カムキャリア)において、その互いに隣接するホルダ(カムキャリア)同士の間で、ロッカーシャフトを支持する構造である。そのため、シリンダヘッドにホルダ(カムキャリア)を組み付ける際、ロッカーシャフトにロッカーアームを通しながら順々に組み立てる必要があり、組み付けが複雑である。
さらに、ロッカーシャフトは、プラグ挿通部の穴と重なり合わないようにするために、ロッカーシャフトを支持する支持部をホルダ(カムキャリア)毎に加工する必要があり、位置の精度を確保するのが困難である。
そこで、この発明は、ロッカーシャフトの心出しに手間がかからず、シリンダヘッドへの組付けが容易であり、ロッカーシャフトを軽量化及び小型化することができ、更には、カムキャリアのロッカーシャフト支持部の加工設備が小規模で済み、ロッカーシャフトを支持する位置の精度の確保が容易であるカムキャリアを備えた多気筒内燃機関を提供することを課題とする。
かかる課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ロッカーアームを押圧する複数のカムが形成されたカム軸と、該カム軸を1カ所で支持するカム軸受部と該カム軸受部から前記カム軸方向両側に突出するロッカーシャフト支持部とが一体形成され、シリンダヘッドに着脱可能に取り付けられた複数のカムキャリアと、該カムキャリア毎に独立して支持され、該カムキャリアの前記ロッカーシャフト支持部に挿嵌され、前記カム軸受部の両側に延びて前記カム軸と平行になるロッカーシャフトと、前記カムキャリアの前記カム軸受部の両側で前記ロッカーシャフトに回動自在に支持される前記ロッカーアームとを備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記ロッカーシャフト支持部は、前記カム軸受部の両側に前記カム軸と同方向に延設され、ロッカーアームを支持するための切り込み部が形成され、前記ロッカーシャフト支持部には前記切り込み部を横断して貫通する貫通孔が形成され、該貫通孔に前記ロッカーシャフトが挿入されたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記カムキャリアが、各気筒毎の略真上に取付けられ、該カムキャリアの前記カム軸受部の両側に支持された前記複数のロッカーアームが全て1気筒に対応するものであることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記カムキャリアが、隣接する気筒同士の間に取付けられ、該カムキャリアの前記カム軸受部を境として、前記カム軸受部の一方側に支持された前記ロッカーアームは、隣接する一方の気筒用のものとされ、前記カム軸受部の他方側に支持された前記ロッカーアームは、隣接する他方の気筒用のものとされたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか一つに記載の構成に加え、前記カムキャリアに取付けられ、前記ロッカーシャフトが前記カムキャリアから抜けるのを防止する抜け止め部材を備えたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の構成に加え、前記抜け止め部材が、前記カムキャリアに形成された点火プラグ挿通部の穴に挿嵌されるカラーであって、該カラーの一部が係合する切欠き部が前記ロッカーシャフトに形成され、該ロッカーシャフトの抜け止めがされるようにしたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の構成に加え、前記抜け止め部材が、前記カムキャリアに形成されたシリンダヘッドとの締結部材用穴に挿嵌されるカラーであって、該カラーの一部が係合する切欠き部が前記ロッカーシャフトに形成され、該ロッカーシャフトの抜け止めがされるようにしたことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項6又は7に記載の構成に加え、前記カラーの線膨張係数が、前記カムキャリアの線膨張係数と異なることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項6又は7に記載の構成に加え、前記カムキャリア、前記ロッカーシャフト、及び、前記ロッカーアームが、前記シリンダヘッドから供給されるオイル通路を有し、前記ロッカーシャフトの内部が中空で成形されると共に、両端部が閉じられ、かつ、前記切欠き部が前記抜け止め部材で閉塞されることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の構成に加え、前記オイル通路が、第1乃至第3のオイル通路から成り、前記カムキャリアに第1のオイル通路を設け、前記ロッカーシャフトに第2のオイル通路を設け、前記ロッカーアームに第3のオイル通路を設け、前記第3のオイル通路のオイル吐出口が、前記ロッカーアームと前記カムとの接触面に指向しており、前記ロッカーシャフトが回動することなく前記カムキャリアに支持され、前記カムが前記ロッカーアームを押圧した状態で、前記第2のオイル通路と前記第3のオイル通路との連通面積が拡大または縮小するように変動することを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項1乃至10の何れかに記載の構成に加え、前記カム軸として吸気側カム軸および排気側カム軸を有し、これら2本のカム軸をそれぞれ1カ所ずつで支持する2個のカム軸受部を有し、且つ、これら2個のカム軸受部および前記ロッカーシャフト支持部が一体形成されたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、ロッカーアームを押圧する複数のカムが形成されたカム軸と、カム軸を1カ所で支持するカム軸受部とカム軸受部からカム軸方向両側に突出するロッカーシャフト支持部とが一体形成され、シリンダヘッドに着脱可能に取り付けられた複数のカムキャリアと、カムキャリア毎に独立して支持され、カムキャリアのロッカーシャフト支持部に挿嵌され、カム軸受部の両側に延びて前記カム軸と平行になるロッカーシャフトと、カムキャリアのカム軸受部の両側でロッカーシャフトに回動自在に支持されるロッカーアームとを備えた。
従って、カムキャリアが複数有り、各々のカムキャリアのロッカーシャフト支持部毎に独立してロッカーシャフトを挿嵌する構造であるので、複数設けられるロッカーシャフトの全てがシャフト軸方向で軸心が揃うように心出しする必要はなく、組付けが容易である。また、ロッカーシャフトが、カムキャリア毎に分割され、短いので、ロッカーシャフトを軽量化及び小径化することができ、又、カムキャリアの加工設備が小規模で済む。さらに、ロッカーシャフト支持部のロッカーシャフトを支持する穴の位置の精度の確保が容易である。
請求項2に記載の発明によれば、ロッカーシャフト支持部は、カム軸受部の両側にカム軸と同方向に延設され、ロッカーアームを支持するための切り込み部が形成され、ロッカーシャフト支持部には切り込み部を横断して貫通する貫通孔が形成され、貫通孔に前記ロッカーシャフトが挿入された。これにより、ロッカーアームが、両側から切り込み部15hにより挟持されるので、ロッカーアームの支持剛性を確保でき、ロッカーアームの正確な動作を確保できるので、高回転化、信頼性向上に寄与できる。
請求項3に記載の発明によれば、カムキャリアが、各気筒毎の略真上に取付けられ、カムキャリアのカム軸受部の両側に支持された複数のロッカーアームが全て1気筒に対応する。そのため、気筒間にカムキャリアを設ける場合には、カム軸の両端側に位置するロッカーアームを支持するためにカムキャリアを別途設ける必要があるが、それに比較して、そのようなカムキャリアを設けないで済む分、部品点数および種類が少なくて済む。
請求項4に記載の発明によれば、カムキャリアが、隣接する気筒同士の間に取付けられ、カムキャリアのカム軸受部を境として、カム軸受部の一方側に支持されたロッカーアームは、隣接する一方の気筒用のものとされ、カム軸受部の他方側に支持されたロッカーアームは、隣接する他方の気筒用のものとされた。そのため、各気筒の上に点火プラグが配設される多気筒内燃機関の場合に、カムキャリアが、点火プラグの配設の妨げとならないように構成することができる。従って、カムキャリアを、多気筒内燃機関に対して配設する設計自由度を増すことができる。
請求項5に記載の発明によれば、ロッカーシャフトがカムキャリアから抜けるのを防止すべく、カムキャリアに抜け止め部材が取付けられた。そのため、ロッカーシャフトが抜け止め部材によってカムキャリアに固定される。従って、ロッカーアームが揺動しているときに外れることを防止できる。
請求項6に記載の発明によれば、抜け止め部材が、カムキャリアに形成された点火プラグ挿通部の穴に挿嵌されるカラーであって、カラーの一部が係合する切欠き部がロッカーシャフトに形成され、ロッカーシャフトの抜け止めがされるようにした。従って、点火プラグ挿通部の穴のカラーを利用することにより、少ないスペースで、ロッカーシャフトがカムキャリアから抜けるのを防止することができる。
請求項7に記載の発明によれば、抜け止め部材が、カムキャリアに形成されたシリンダヘッドとの締結部材用穴に挿嵌されるカラーであって、カラーの一部が係合する切欠き部がロッカーシャフトに形成され、ロッカーシャフトの抜け止めがされるようにした。従って、シリンダヘッドとの締結部材用穴に挿嵌されるカラーを利用することにより、少ないスペースで、ロッカーシャフトがカムキャリアから抜けるのを防止することができる。
請求項8に記載の発明によれば、カラーの線膨張係数が、カムキャリアの線膨張係数と異なる。すなわち、カラーの線膨張係数が、カムキャリアの線膨張係数よりも大きいか、または小さい。そのため、冷間または温間で、カラーは、カムキャリアから脱着でき、常温で、カラーがカムキャリアから抜けることがない。従って、カムキャリアの運搬性および組付け性を向上させることができ、又、ボルトなどの抜け止めに比べてガタの少ない抜け止め状態を実現できる。
請求項9に記載の発明によれば、カムキャリア、ロッカーシャフト、及び、ロッカーアームが、シリンダヘッドから供給されるオイル通路を有し、ロッカーシャフトの内部が中空で成形されると共に、両端部を閉じられ、かつ、切欠き部が抜け止め部材で閉塞される。そのため、ロッカーシャフト内を通過するオイルが、切欠き部から漏れることを抑制することができる。この構造により、ロッカーシャフト内部の中空部を大きくとることができるので、ロッカーシャフトを軽量にできる。
請求項10に記載の発明によれば、カムキャリアに第1のオイル通路を設け、ロッカーシャフトに第2のオイル通路を設け、ロッカーアームに第3のオイル通路を設け、第3のオイル通路のオイル吐出口が、ロッカーアームとカムとの接触面に指向しており、ロッカーシャフトが回動することなくカムキャリアに支持され、カムがロッカーアームを押圧した状態で、第2のオイル通路と第3のオイル通路との連通面積が拡大または縮小するように変動する。この時にガタの少ない抜け止めによりロッカーシャフトが回転を規制されているので、連通面積の変化を正確に設定することができる。これにより、正確かつ間欠的にオイルを吐出させることができるので、オイル量を抑制することができる。従って、吐出オイルによる攪拌ロスを低減させるとともに、オイルポンプ容量を減らして、オイルポンプの駆動ロス馬力を低減することができる。
[発明の実施の形態1]
以下、この発明の実施の形態1について説明する。
図1乃至図6は、この発明の実施の形態1を示す。
まず構成を説明すると、多気筒内燃機関10は、図1に示すように、シリンダヘッド9が図示省略のシリンダブロックに配置され、このシリンダヘッド9上に、複数のカムキャリア15が設けられている。
カムキャリア15は、図1に示すように、互いに平行になるように配設された吸気側カム軸11と排気側カム軸12とを回動自在に支持し、図3に示すように、これらのカム軸11,12を支持するためのカム軸受穴15c,15dを形成されたカム軸受部15mを有している。図1で示すように、吸気側カム軸11には、複数のカム13a〜13hが形成されており、排気側カム軸12には、複数のカム14a〜14hが形成されている。それらの複数のカム13a〜13h,14a〜14hは、その各々がロッカーアーム21,22を押圧することができるようになっている。
このカムキャリア15は、図3に示すように、上ホルダ15aと下ホルダ15bとからなり、カム軸11,12を上下から挟めるように、上ホルダ15aには、上側凹部15x,15yが形成され、下側ホルダ15bには、下側凹部15v,15wが形成されている。この各凹部15x,15y,15v,15wは、上側凹部15xと下側凹部15vとを組合わせると、吸気側カム軸受穴15cが形成され、上側凹部15yと下側凹部15wとを組合わせると、排気側カム軸受穴15dが形成される。このようにして形成された吸気側カム軸受穴15c内に、吸気側カム軸11が回動自在に嵌合され、排気側カム軸受穴15d内に、排気側カム軸12が回動自在に嵌合される。このようにして、カム軸11,12は、図3で示すように、カム軸受穴15c,15dを有したカム軸受部15mにより支持される。
また、カムキャリア15の下ホルダ15bには、図3に示すように、吸気側カム軸受部15cと排気側カム軸受部15dとの間のロッカーシャフト支持部15nに、吸気側ロッカーシャフト貫通孔15eと、排気側ロッカーシャフト貫通孔15fとが形成されている。
ロッカーシャフト23,24は、図1、図2及び図4で示すように、ロッカーシャフト支持部15nにより支持されている。カム軸受部15mの両側には、カム軸11,12(図1参照)と同方向にロッカーシャフト支持部15nが延設され、このようなカムキャリア15にロッカーシャフト支持部15nを貫通する貫通孔としてのロッカーシャフト貫通孔15e,15fが形成され、このロッカーシャフト貫通孔15e,15fにロッカーシャフト23,24が挿入されている。
さらに、カムキャリア15の下ホルダ15bには、図2及び図4で示すように、吸気側ロッカーシャフト貫通孔15eと排気側ロッカーシャフト貫通孔15fとの間であって、それらのシャフト受部15e,15fの軸方向とは垂直な方向に、点火プラグ挿通部の穴15gが形成されている。そして、カムキャリア15に形成された点火プラグ挿通部の穴15gには、図1で示すように、円筒形状のカラー16が嵌合され、このカラー16を通ってシリンダヘッド9の方に、点火プラグ17が配置されている。
カラー16は、カムキャリア15に取付けられ、ロッカーシャフト23,24がカムキャリア15から抜けるのを防止する抜け止め機能を有する部材である。また、ロッカーシャフト23,24には、カラー16の一部が係合する切欠き部23a,24aが形成されており、ロッカーシャフト23,24の抜け止めがされるようになっている。
また、カラー16の線膨張係数は、カムキャリア15の線膨張係数と異なり、大きいか又は小さい。これは、冷間または温間で、カラー16をカムキャリア15から脱着でき、常温で、カラー16がカムキャリア15から抜けることがないようにするためである。このようにすると、カムキャリア15の運搬性および組付け性を向上させることができ、又、ボルトなどの抜け止めに比べてガタの少ない抜け止め状態を実現できる。
カムキャリア15には、図2及び図4で示すように、切り込み部15hが形成されており、この切り込み部15hには、吸気側ロッカーアーム21と排気側ロッカーアーム22とが挿入される。各ロッカーアーム21,22には、図2及び図4で示すように、シャフト挿通穴21a,22aが形成されている。
カムキャリア15の切り込み部15hに吸気側ロッカーアーム21が嵌合された状態で、吸気側ロッカーシャフト23が、吸気側ロッカーシャフト貫通孔15e及びシャフト挿通穴21aに挿嵌される。また、同様に、カムキャリア15の切り込み部15hに排気側ロッカーアーム22が嵌合された状態で、排気側ロッカーシャフト24が、排気側ロッカーシャフト貫通孔15f及びシャフト挿通穴22aに挿嵌される。そして、ロッカーシャフト23,24は、各カムキャリア15毎に独立して支持され、そのカムキャリア15のロッカーシャフト支持部15nを貫通してカム軸受部15mの両側に延びてカム軸11,12と平行になっている。また、ロッカーアーム21,22は、カムキャリア15のカム軸受部15mの両側においてロッカーシャフト23,24に回動自在に支持される。
吸気側カム軸11と排気側カム軸12とが回転すると、吸気側カム13a〜13hと排気側カム14a〜14hの各々が、吸気側ロッカーアーム21と排気側ロッカーアーム22の各々を押圧し、又は、その押圧を解除する。
カムキャリア15は、各気筒毎の略真上に取付けられ、カムキャリア15のカム軸受部15mの両側に支持された複数のロッカーアーム21,22が全て1気筒に対応するように構成されている。即ち、1気筒に対応する全てのバルブフェイス32(図3参照)が、1つのカムキャリア15の2つのロッカーシャフト23,24に支持された4つのロッカーアーム21,22の移動により、開閉を行うことができるようになっている。
上ホルダ15aには、ボルト穴15jが形成され、下ホルダ15bには、ボルト穴15kが形成されている(図2及び図4参照)。上ホルダ15aと下ホルダ15bとが合わせられると、その上から、それらの上ホルダ15aのボルト穴15jと下ホルダ15bのボルト穴15kに、ボルト25が図2のように締結され、上ホルダ15aと下ホルダ15bとが締結される。また、下ホルダ15bのボルト穴15tに、ボルト26が締結されて、カムキャリア15をシリンダヘッド9に固定するようになっている。
また、カムキャリア15には、図2及び図3で示すように、オイル通路15pが形成され、吸気側ロッカーシャフト23と排気側ロッカーシャフト24には、それぞれオイル通路23p,24pが形成され、又、ロッカーアーム21,22には、オイル通路21p,22pが形成されている。
カムキャリア15、ロッカーシャフト23,24、及び、ロッカーアーム21,22は、シリンダヘッド9から供給されるオイル通路15p,23p,24p,21p,22pを有している。また、ロッカーシャフト23,24の内部が中空で成形され、ロッカーシャフト23,24が、両端部を閉じられている。また、ロッカーシャフト23,24は、切欠き部23a,24a(図4参照)が、抜け止め部材であるカラー16で閉塞される。
また、カムキャリア15に第1のオイル通路15pが設けられ、ロッカーシャフト23,24に第2のオイル通路23p,24p,23p−1,23p−2,24p−1,24p−2が設けられ、ロッカーアーム21,22に第3のオイル通路21p,22pが設けられる。第3のオイル通路21p,22pのオイル吐出口21q,22qは、ロッカーアーム21,22とカム13a〜13h,14a〜14hとの接触面に指向しており、ロッカーシャフト23,24が回動することなくカムキャリア15に支持されている。
ロッカーシャフト23,24における第2のオイル通路は、ロッカーシャフト23,24の軸方向に形成されたオイル通路23p,24pと、このオイル通路23p,24pから軸方向と垂直に形成されて第1のオイル通路15pからオイルが流入するオイル通路23p−1,24p−1と、オイル通路23p,24pから軸方向と垂直に形成されて第3のオイル通路21p,22pへとオイルを通過させるオイル通路23p−2,24p−2とからなる。
カム13a〜13h,14a〜14hがロッカーアーム21,22を押圧しない状態では、ロッカーアーム21,22は回動するので、オイル通路23p−2,24p−2と第3のオイル通路21p,22pとの連通部が縮小し(図5(a)参照)、カム13a〜13h,14a〜14hがロッカーアーム21,22を押圧した状態では、オイル通路23p−2,24p−2と第3のオイル通路21p,22pとの連通部が拡大するようになっている(図5(b)参照)。
このとき、カム13,14がロッカーアーム21,22を押圧するか否かに関わらず、ロッカーシャフト23,24は回動しないので、オイル通路23p−1,24p−1と第1のオイル通路15pとは、常に連通した状態となっている。
カムキャリア15の下方には、シリンダヘッド9が設けられ、シリンダヘッド9の内部には、図3で示すように、バルブ機構31が設けられている。バルブ機構31は、バルブフェイス32を有するバルブステム33の上端が、アッパーリテーナ34で固定され、このアッパーリテーナ34にバルブスプリング35の上端が固定されている。
バルブスプリング35は、アッパーリテーナ34とスプリングシート36との間に配設され、カム13a〜13h,14a〜14hがロッカーアーム21,22を押圧するとバルブステム33がロッカーアーム21,22に押圧されて下降し、バルブスプリング35が収縮する。また、これとは反対にカム13a〜13h,14a〜14hがロッカーアーム21,22の押圧を解除すると、収縮していたバルブスプリング35が延伸し、ロッカーアーム21,22が上昇し、又、バルブステム33が上昇する。このようにバルブステム33が上昇又は下降することにより、バルブフェイス32が上下動する。
次に、この発明の実施の形態に係る多気筒内燃機関10の作用を述べる。
カム軸11,12が回転すると、複数のカム13a〜13h,14a〜14hが回転し、カム13a〜13h,14a〜14hがロッカーアーム21,22を押圧すると、バルブステム33が下降して図示しないシリンダ内で、バルブフェイス32が下降することにより、吸気側では空気が吸気がされ、排気側では燃焼ガスが排気される。
また、カム13a〜13h,14a〜14hがロッカーアーム21,22を押圧しない状態のとき、バルブステム33が上昇して図示しないシリンダ内で、バルブフェイス32が上昇することにより、吸気側では空気が吸気されず、排気側では燃焼ガスが排気されないようになる。
このようにカム軸11,12が回転している間に、カムキャリア15内の第1のオイル通路15pから潤滑油が流入し、この潤滑油がロッカーシャフト23,24内の第2のオイル通路23p,24p内を流通し、潤滑油が、更にロッカーアーム21,22内の第3のオイル通路21p,22p内を通過してオイル吐出口21q,22qから吐出される。吐出された潤滑油は、カム13a〜13h,14a〜14hとロッカーアーム21,22との接触面へと吹きかけられる。
このような多気筒内燃機関10によれば、ロッカーアーム21,22を押圧する複数のカム13a〜13h,14a〜14hが形成されたカム軸11,12と、カム軸11,12を支持するカム軸受部15mおよびロッカーシャフト23,24を支持するロッカーシャフト支持部15nとが一体形成された複数のカムキャリア15と、カムキャリア15毎に独立して支持され、カムキャリア15のロッカーシャフト支持部15nに挿嵌され、カム軸受部15mの両側に延びてカム軸11,12と平行になるロッカーシャフト23,24と、カムキャリア15のカム軸受部15mの両側においてロッカーシャフト23,24に回動自在に支持されるロッカーアーム21,22とを備えている。
従って、カムキャリア15が複数有り、各々のカムキャリア15のロッカーシャフト支持部15n毎に独立してロッカーシャフト23,24が貫通する構造であるので、複数設けられるロッカーシャフト23,24の全てが、シャフト軸方向で軸心が揃うように心出しする必要はなく、組付けが容易である。また、ロッカーシャフト23,24が、カムキャリア15毎に分割され、短いので、ロッカーシャフト23,24を軽量化及び小型化(小径化、長さの短縮化)することができる。さらに、カムキャリア15の加工設備が小規模で済む。また、カム軸受部15mに対するロッカーシャフト23,24を支持する穴の位置の精度の確保が容易であり、動弁系挙動の改善による信頼性の向上を実現できる。また、ロッカーシャフト23,24のカムキャリア15への取付工程を小規模化することができる。
さらに、ロッカーシャフト支持部15nは、カム軸受部15mの両側にカム軸11,12と同方向に延設され、ロッカーアーム21,22を支持するための切り込み部15hが形成され、ロッカーシャフト支持部15nには切り込み部15hを横断して貫通する貫通孔15e,15fが形成され、貫通孔15e,15fにロッカーシャフト23,24が挿入された。これにより、ロッカーアーム21,22が、シャフト挿通穴21a,22a近傍の両側から切り込み部15hにより挟持されるので、ロッカーアーム21,22の支持剛性を確保でき、ロッカーアーム21,22の正確な動作を確保できるので、高回転化、信頼性向上に寄与できる。
また、カムキャリア15が、各気筒毎の略真上に取付けられ、カムキャリア15のカム軸受部15mの両側に支持された複数のロッカーアーム21,22が全て1気筒に対応する。そのため、気筒間にカムキャリア15を設ける場合には、カム軸11,12の両端側に位置するロッカーアーム21,22を支持するためにカムキャリア15を別途設ける必要があるが、それに比較して、そのようなカムキャリア15を設けないで済む分、部品点数および種類が少なくて済む。
さらに、ロッカーシャフト23,24がカムキャリア15から抜けるのを防止すべく、カムキャリア15にカラー16が取付けられた。そのため、ロッカーシャフト23,24がカラー16によってカムキャリア15に固定される。従って、ロッカーアーム21,22が揺動しているときに外れることを防止できる。
また、カラー16が、カムキャリア15に形成された点火プラグ挿通部の穴15gに挿嵌されるカラー16であって、カラー16の一部が係合する切欠き部23a,24aがロッカーシャフト23,24に形成され、ロッカーシャフト23,24の抜け止めがされるようにした。従って、点火プラグ挿通部の穴15gのカラー16を利用して、少ないスペースで、ロッカーシャフト23,24がカムキャリア15から抜けるのを防止することができる。
また、カムキャリア15、ロッカーシャフト23,24、及び、ロッカーアーム21,22が、シリンダヘッド9から供給されるオイル通路15p、23p、24p、21p、22pを有し、ロッカーシャフト23,24の内部が中空で成形されると共に、ロッカーシャフト23,24は、両端部を閉じられ、かつ、切欠き部23a,24aがカラー16で閉塞される。そのため、ロッカーシャフト23,24内を通過するオイルが、切欠き部23a,24aから漏れることを抑制することができる。この構造により、ロッカーシャフト23,24内部の中空部を大きくすることができるので、ロッカーシャフト23,24を軽量にできる。
さらに、カムキャリア15に第1のオイル通路15pを設け、ロッカーシャフト23,24に第2のオイル通路23p,24pを設け、ロッカーアーム21,22に第3のオイル通路21p,22pを設け、第3のオイル通路21p,22pのオイル吐出口21q,22qが、ロッカーアーム21,22とカム13,14との接触面に指向しており、ロッカーシャフト23,24が回動することなくカムキャリア15に支持され、カム13,14がロッカーアーム21,22を押圧した状態で、第2のオイル通路23p,24pと第3のオイル通路21p,22pとの連通面積が拡大又は縮小するように変動する。この時にガタの少ない抜け止めによりロッカーシャフト23,24が回転を規制されているので、連通面積の変化を正確に設定することができる。これにより、正確かつ間欠的にオイルを吐出させることができるので、オイル量を抑制することができる。従って、吐出オイルによる攪拌ロスを低減させるとともに、オイルポンプ容量を減らして、オイルポンプの駆動ロス馬力を低減することができる。
なお、この発明の実施の形態1における多気筒内燃機関10によると、ロッカーシャフト23,24は、ロッカーシャフト支持部15nをも貫通していたが、ロッカーシャフト23,24を支持することができるのであれば上記実施の形態に限定されない。すなわち、ロッカーシャフト23,24の一端がロッカーシャフト支持部15nを貫通し、他端がロッカーシャフト支持部15nを貫通していない構成とすることも可能であり、必ずしも、ロッカーシャフト支持部15nの両端で、ロッカーシャフト23,24の両端部が両方とも貫通している必要がない。
また、この発明の実施の形態1における多気筒内燃機関10によると、ロッカーシャフト23,24は、カム軸受部15mの両側に延びてカム軸11,12と平行になるように設けられていたが、上記実施の形態に限定されない。すなわち、ロッカーシャフト23,24が、カム軸受部15mの片側のみに延びる構成とすることも可能である。例えば、カムキャリア15を、平面視により、カム軸受部15mの片側のみで構成することも可能である。例として、この発明の実施の形態3に示した図11及び図12のカムキャリア215が挙げられる。
[発明の実施の形態2]
以下、この発明の実施の形態2について説明する。
図6,図7は、この発明の実施の形態2を示す。図6及び図7において、この発明の実施の形態1と同一の部材については、同一符号を付して、以下説明を省略する。
この発明の実施の形態2におけるカムキャリア115が、この発明の実施の形態1におけるカムキャリア15と異なるのは、図7で示すように、カム軸受部115mの外側で、ロッカーシャフト支持部115nに、カム軸11,12と平行にロッカーシャフト貫通孔115e,115fが形成されている点と、図6で示すように、ロッカーアーム21,22が点火プラグ挿通部の穴115g側で回動して上下移動するように設けられている点である。
図6で示すように、カムキャリア115は、カム軸受穴115c,115dを有するカム軸受部115mと、カム軸受部115mの両側に延設されたロッカーシャフト支持部115nとを有し、ロッカーシャフト支持部115nには、ロッカーシャフト11,12を挿入するシャフト貫通孔115e,115fが形成されている。
その他の作用及び効果に関しては、この発明の実施の形態1におけるカムキャリア15と、ほぼ同様である。但し、ロッカーアーム21,22が回動するロッカーシャフト23,24が、この発明の実施の形態1では、内側であったのに対し、この発明の実施の形態2では、外側になっている。
[発明の実施の形態3]
以下、この発明の実施の形態3について説明する。
図8乃至図13は、この発明の実施の形態3を示す。図8乃至図13において、この発明の実施の形態1と同一の部材については、同一符号を付して、以下説明を省略する。
この発明の実施の形態3における多気筒内燃機関200が、この発明の実施の形態1における多気筒内燃機関10と異なるのは、以下の点である。
すなわち、まず、多気筒内燃機関200では、図8で示すように、カムキャリア215が、隣接する気筒同士の間に取付けられ、カムキャリア215のカム軸受穴215c,215d(図8では図示せず、図10で図示されている。)を有するカム軸受部215mを境として、カム軸受部215mの一方側に支持されたロッカーアーム21,22は、カムキャリア215のロッカーシャフト支持部215nに形成された切り込み部215hに挟持され、隣接する一方の気筒用のものとされ、カム軸受部215mの他方側に支持されたロッカーアーム21,22は、カムキャリア215のロッカーシャフト支持部215nに形成された切り込み部215hに挟持され、隣接する他方の気筒用のものとされている点が異なる。
また、多気筒内燃機関200では、図11で示すように、抜け止め部材としてのカラー216が、カムキャリア215に形成されたシリンダヘッド9との締結部材用穴215sに挿嵌されている。また、ロッカーシャフト223,224には、カラー216の一部が係合する切欠き部223a,224aが形成され、ロッカーシャフト223,224の抜け止めがされるようになっている。
なお、図8で示すように、シリンダヘッド9における左右の端には、シリンダヘッド9の左右の端に設けられた気筒のロッカーアーム21,22を支持するために、カムキャリア220a(図12(b),図13(b)参照)とカムキャリア220b(図12(a),図13(a)参照)が設けられている。このカムキャリア220a,220bは、図12,図13で示すように、カムキャリア215の一部と同一の形状で形成されているが、カムキャリア215の他の部分を欠いた形状をしている。このように形成されているのは、図8のような4気筒の各気筒に4つづつバルブ機構31を設けた場合には、シリンダヘッド9上の両端のロッカーアーム21,22が、4個余ることになり、これを支えることができれば、済むからである。また、カムキャリア220aにおいて、ロッカーシャフト323,324が、ロッカーシャフト23,24に比較して長さが小さい。また、カムキャリア220bにおいて、ロッカーシャフト423,424が、ロッカーシャフト23,24に比較して長さが小さく、又、カラー216を挿嵌する締結部材用穴215sが形成されている。また、ロッカーシャフト423,424には、切欠き部423a,424aが形成されている。
このような多気筒内燃機関200によれば、カムキャリア215が、隣接する気筒同士の間に取付けられ、カムキャリア215のカム軸受部215mを境として、カム軸受部215mの一方側に支持されたロッカーアーム21,22は、隣接する一方の気筒用のものとされ、カム軸受部215mの他方側に支持されたロッカーアーム21,22は、隣接する他方の気筒用のものとされた。そのため、各気筒の上に点火プラグ17が配設される多気筒内燃機関200の場合であっても、カムキャリア215が、点火プラグ217を配設する妨げとならないように構成することができる。従って、カムキャリア215を、多気筒内燃機関200に対して配設する設計自由度を増すことができる。
カラー216が、カムキャリア215に形成されたシリンダヘッド9との締結部材用穴215sに挿嵌され、カラー216の一部が係合する切欠き部223a,224aがロッカーシャフト223,224に形成され、ロッカーシャフト223,224の抜け止めがされるようにした。従って、シリンダヘッド9との締結部材用穴215sに挿嵌されるカラー216を利用することにより、少ないスペースで、ロッカーシャフト223,224がカムキャリア215から抜けるのを防止することができる。
この発明の実施の形態1に係る多気筒内燃機関の平面図である。 同実施の形態に係るカムキャリアの構成を示す平面図である。 同実施の形態に係るカムキャリアの構成を示す正面図である。 同実施の形態に係るカムキャリアの構成を示し、(a)は、図3のB−B線に沿う断面図であり、(b)は、図3のD−D線に沿う断面図である。 同実施の形態に係るオイル通路の構成を示す図2のA−A線に沿うカムキャリアの断面図であり、(a)は、第2のオイル通路と第3のオイル通路とが連通している状態を示す断面図であり、(b)は、第2のオイル通路と第3のオイル通路とが連通していない状態を示す断面図である。 この発明の実施の形態2に係るカムキャリアの構成を示す平面図である。 同実施の形態に係るカムキャリアの構成を示す正面図である。 この発明の実施の形態3に係る多気筒内燃機関の平面図である。 同実施の形態に係るカムキャリアの構成を示す平面図である。 同実施の形態に係るカムキャリアの構成を示す正面図である。 同実施の形態に係るカムキャリアの構成を示す図10のC−C線に沿う断面図である。 同実施の形態に係るシリンダヘッドの両端に設けられるカムキャリアの構成を示し、(a)は、カム軸受部がないものの平面図であり、(b)は、カム軸受部があるものの平面図である。 同実施の形態に係るシリンダヘッドの両端に設けられるカムキャリアの構成を示し、(a)は、カム軸受部がないものの断面図であり、(b)は、カム軸受部があるものの断面図である。
符号の説明
9 シリンダヘッド
10 多気筒内燃機関
11 吸気側カム軸
12 排気側カム軸
13a〜13h 吸気側カム
14a〜14h 排気側カム
15 カムキャリア
15m カム軸受部
15c 吸気側カム軸受穴
15d 排気側カム軸受穴
15e 吸気側ロッカーシャフト貫通孔(貫通孔)
15f 排気側ロッカーシャフト貫通孔(貫通孔)
15g 点火プラグ挿通部の穴(抜け止め部材)
15h 切り込み部
15p 第1のオイル通路
16 カラー
17 点火プラグ
21 吸気側ロッカーアーム
22 排気側ロッカーアーム
21a シャフト挿通穴(貫通孔)
22a シャフト挿通穴(貫通孔)
21p,22p 第3のオイル通路
21q,22q オイル吐出口
23 吸気側ロッカーシャフト
24 排気側ロッカーシャフト
23a,24a 切り欠き部
23p,24p,23p-1,23p-2,24p-1,24p-2・・・第2のオイル通路
215s 締結部材用穴(抜け止め部材)

Claims (11)

  1. ロッカーアームを押圧する複数のカムが形成されたカム軸と、
    該カム軸を1カ所で支持するカム軸受部と該カム軸受部から前記カム軸方向両側に突出するロッカーシャフト支持部とが一体形成され、シリンダヘッドに着脱可能に取り付けられた複数のカムキャリアと、
    該カムキャリア毎に独立して支持され、該カムキャリアの前記ロッカーシャフト支持部に挿嵌され、前記カム軸受部の両側に延びて前記カム軸と平行になるロッカーシャフトと、
    前記カムキャリアの前記カム軸受部の両側で前記ロッカーシャフトに回動自在に支持される前記ロッカーアームとを備えたことを特徴とする多気筒内燃機関。
  2. 前記ロッカーシャフト支持部は、前記カム軸受部の両側に前記カム軸と同方向に延設され、ロッカーアームを支持するための切り込み部が形成され、前記ロッカーシャフト支持部には前記切り込み部を横断して貫通する貫通孔が形成され、該貫通孔に前記ロッカーシャフトが挿入されたことを特徴とする請求項1に記載の多気筒内燃機関。
  3. 前記カムキャリアが、各気筒毎の略真上に取付けられ、該カムキャリアの前記カム軸受部の両側に支持された前記複数のロッカーアームが全て1気筒に対応するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の多気筒内燃機関。
  4. 前記カムキャリアが、隣接する気筒同士の間に取付けられ、該カムキャリアの前記カム軸受部を境として、前記カム軸受部の一方側に支持された前記ロッカーアームは、隣接する一方の気筒用のものとされ、前記カム軸受部の他方側に支持された前記ロッカーアームは、隣接する他方の気筒用のものとされたことを特徴とする請求項1又は2に記載の多気筒内燃機関。
  5. 前記カムキャリアに取付けられ、前記ロッカーシャフトが前記カムキャリアから抜けるのを防止する抜け止め部材を備えたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一つに記載の多気筒内燃機関。
  6. 前記抜け止め部材が、前記カムキャリアに形成された点火プラグ挿通部の穴に挿嵌されるカラーであって、該カラーの一部が係合する切欠き部が前記ロッカーシャフトに形成され、該ロッカーシャフトの抜け止めがされるようにしたことを特徴とする請求項5に記載の多気筒内燃機関。
  7. 前記抜け止め部材が、前記カムキャリアに形成されたシリンダヘッドとの締結部材用穴に挿嵌されるカラーであって、該カラーの一部が係合する切欠き部が前記ロッカーシャフトに形成され、該ロッカーシャフトの抜け止めがされるようにしたことを特徴とする請求項5に記載の多気筒内燃機関。
  8. 前記カラーの線膨張係数が、前記カムキャリアの線膨張係数と異なることを特徴とする請求項6又は7に記載の多気筒内燃機関。
  9. 前記カムキャリア、前記ロッカーシャフト、及び、前記ロッカーアームが、前記シリンダヘッドから供給されるオイル通路を有し、前記ロッカーシャフトの内部が中空で成形されると共に、両端部が閉じられ、かつ、前記切欠き部が前記抜け止め部材で閉塞されることを特徴とする請求項6又は7に記載の多気筒内燃機関。
  10. 前記オイル通路が、第1乃至第3のオイル通路から成り、前記カムキャリアに第1のオイル通路を設け、前記ロッカーシャフトに第2のオイル通路を設け、前記ロッカーアームに第3のオイル通路を設け、前記第3のオイル通路のオイル吐出口が、前記ロッカーアームと前記カムとの接触面に指向しており、前記ロッカーシャフトが回動することなく前記カムキャリアに支持され、前記カムが前記ロッカーアームを押圧した状態で、前記第2のオイル通路と前記第3のオイル通路との連通面積が拡大または縮小するように変動することを特徴とする請求項9に記載の多気筒内燃機関。
  11. 前記カム軸として吸気側カム軸および排気側カム軸を有し、
    これら2本のカム軸をそれぞれ1カ所ずつで支持する2個のカム軸受部を有し、且つ、
    これら2個のカム軸受部および前記ロッカーシャフト支持部が一体形成されたことを特徴とする請求項1乃至10の何れか一つに記載の多気筒内燃機関。
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