JP2016094901A - 可変動弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の可変動弁装置は、騒音や振動が発生しやすい。【解決手段】第1カム16pに当接すると共に弁棒13aにオートラッシュアジャスター22を介して当接する第1ロッカーアーム18pと、第1カムの基礎円の径と同一の基礎円径を有する第2カム16sに当接するように付勢された第2ロッカーアーム18sと、一方のロッカーアームの保持ピン穴と他方のロッカーアームの連結ピン穴とが整列した場合に2つのロッカーアームを連結し得る連結ピン19と、連結ピン穴に対する連結ピンの嵌合状態/非嵌合状態を切り替えるための切り換え手段21とを具えた本発明による可変動弁装置15は、第1および第2カムの基礎円部分がロッカーアームにそれぞれ当接した状態において、先に開弁リフト動作が始まるロッカーアームのピン穴の中心軸線Cbの位置が、後から開弁リフト動作が始まるロッカーアームのピン穴の中心軸線Caの位置よりも開弁リフト動作の回動方向と逆方向にずれている。【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関の可変動弁装置に関する。
内燃機関においては、吸/排気弁の開閉時期や開弁ストロークなどを機関の運転中に変更し、その出力特性の変更や燃費の改善などを企図した可変動弁装置が実用化されており、例えば特許文献1などで周知である。
特許文献1に開示された可変動弁装置は、ロッカーアーム軸にそれぞれ揺動自在に取り付けられ、カム軸に形成された第1および第2のカムに追従してそれぞれ揺動する第1および第2のロッカーアームを具えている。カム軸の第1カムが当接する第1のロッカーアームは、吸/排気弁の弁棒にオートラッシュアジャスターを介して当接する。第1のロッカーアームに隣接する第2のロッカーアームは、ロストモーションばねによってカム軸の第2カムに当接するように付勢されている。第1のロッカーアームには、第2のロッカーアームを連結するための連結ピンを保持する保持ピン穴が形成され、この連結ピンに嵌合し得る連結ピン穴が第2のロッカーアームに形成されている。連結ピン穴に対する連結ピンの嵌合状態および非嵌合状態は、圧油を利用した切り替え手段によって行われる。
基本的に、第1のロッカーアームは第1カムおよびオートラッシュアジャスターによって遊びなく揺動し、第2のロッカーアームは第2カムおよびロストモーションばねによって遊びなく揺動する。この状況において、保持ピン穴や連結ピン穴などの加工に伴って必然的に発生する加工位置の誤差に拘らず、連結ピン穴に対して非嵌合状態にある連結ピンを切り替え手段によって確実に嵌合状態へと移行させることが必要となる。このため、引用文献1においては、第2カムの基礎円部分が第2のロッカーアームに当接する状態となる位相において、ロストモーションばねと第2のロッカーアームとの間に上述した誤差を相殺し得る隙間を形成している。これにより、第1のロッカーアームに対する第2のロッカーアームの相対変位が可能となり、保持ピン穴や連結ピン穴などの加工位置の誤差があっても、連結ピン穴に対して連結ピンを確実に嵌合状態へと移行させることが可能となる。
特開2009−264200号公報
引用文献1においては、第1のロッカーアームに対する第2のロッカーアームの相対位置がロストモーションばねとの間に形成された隙間の分だけ自由に変位することができる。このため、引用文献1においては、連結ピン穴に対して連結ピンが非嵌合状態から嵌合状態へと切り替わる時期を正確に規定することができず、制御遅れを誘発する可能性があった。また、ロストモーションばねとの間に形成された隙間により、第2のロッカーアームが第2カムの基礎円部分やロストモーションばねに衝突して異音や騒音を発生し、これら接触部分の摩耗が進んでしまうおそれもあった。
本発明の目的は、一方のみならず、他方のロッカーアームの遊びをなくした状態でも、連結ピン穴に対して連結ピンを非嵌合状態から制御遅れを伴うことなく確実に嵌合状態へと切り替えることができる可変動弁装置を提供することにある。
本発明による可変動弁機構は、ロッカーアーム軸に揺動自在に取り付けられ、カム軸に形成された第1カムに当接する第1のローラーを有すると共に吸気弁または排気弁の弁棒にオートラッシュアジャスターを介して当接する第1のロッカーアームと、前記第1のロッカーアームに隣接して前記ロッカーアーム軸に揺動自在に取り付けられ、前記第1のローラーと同一外径の第2のローラーを有する第2のロッカーアームと、前記第1カムに隣接して前記カム軸に形成され、かつ前記第1カムの基礎円の径と同一の基礎円径を有する第2カムに対して前記第2のロッカーアームの第2のローラーが当接するように、前記第2のロッカーアームを付勢するロストモーションばねと、前記第1および第2のロッカーアームを連結するための連結ピンと、前記第1および第2のロッカーアームの何れか一方に形成されて前記連結ピンの少なくとも一端側を摺動自在に嵌合保持する保持ピン穴と、前記第1および第2のロッカーアームの何れか他方に形成され、前記保持ピン穴と整列した場合に前記連結ピンの他端側が摺動自在に嵌合し得る連結ピン穴と、前記連結ピン穴に対する前記連結ピンの他端側の嵌合状態と非嵌合状態とを切り替えるための切り替え手段とを具えた可変動弁装置であって、前記第1カムの基礎円部分および前記第2カムの基礎円部分が前記第1のロッカーアームおよび前記第2のロッカーアームにそれぞれ当接した状態において、先に開弁リフト動作が始まる方のロッカーアームの前記保持ピン穴または連結ピン穴の中心軸線の位置が、後から開弁リフト動作が始まる方のロッカーアームの前記連結ピン穴または保持ピン穴の中心軸線の位置よりも前記開弁リフト動作の回動方向と逆方向にオフセットされるように、前記保持ピン穴と前記連結ピン穴との相対位置が設定されていることを特徴とするものである。
本発明においては、先に開弁リフト動作が始まる方のロッカーアームの保持ピン穴/連結ピン穴の中心軸線の位置が、後から開弁リフト動作が始まる方のロッカーアームの連結ピン穴/保持ピン穴の中心軸線の位置よりも開弁リフト動作の回動方向と逆方向にオフセットするように、保持ピン穴と連結ピン穴との相対位置が設定されている。このため、先に開弁リフト動作が始まる方のロッカーアームの保持ピン穴/連結ピン穴の中心軸線を、後から開弁リフト動作が始まる方のロッカーアームの連結ピン穴/保持ピン穴の中心軸線と合致させ、連結ピン穴に対して連結ピンの他端側を嵌合状態にできる状況が必然的に発生する。
本発明による可変動弁機構において、第2のロッカーアームの開弁リフト動作が第1のロッカーアームよりも先に始まることが一般的に有効である。また、保持ピン穴および連結ピン穴の中心軸線のオフセット量は、これら保持ピン穴および連結ピン穴の加工位置の誤差に起因するこれらの中心軸線の最大ずれ量以上であることが好ましい。
本発明の可変動弁装置によると、2つのロッカーアームが2つのカムの同じ径を持つ基礎円部分にそれぞれ当接している状態から回動し、最大開弁リフト量となるまでの間に連結ピン穴に対して連結ピンを非嵌合状態から嵌合状態へと切り替えることができる。結果として、制御遅れを伴うことなく連結ピン穴に対して連結ピンを非嵌合状態から嵌合状態へと確実に切り替えることが可能である。しかも、ロストモーションばねのばね力が常に第2ロッカーアームに付勢されているので、これらの間に隙間を形成したことに伴って発生する異音や騒音を完全になくし、これら接触部分の摩耗を抑制することも可能となる。
本発明による可変動弁装置を圧縮着火方式の内燃機関に組み込んだ一実施形態における主要部の概略断面図である。 図1に示した実施形態における可変動弁装置の部分を抽出拡大した断面図である。 図2中のIII−III矢視に沿った断面図であり、連結ピン穴に対して連結ピンの非嵌合状態を示している。 図3に対応する左側面形状の拡大図である。 図2中のV−V矢視に沿った断面図であり、連結ピン穴に対して連結ピンの嵌合状態を示している。 図1に示した実施形態における切り替え手段に関する油圧回路図である。 図1に示した実施形態によるクランク角位相と吸気弁の開弁リフト量との関係を表すグラフである。 図1に示した実施形態によるクランク角位相と排気弁の開弁リフト量との関係を表すグラフである。
本発明による可変動弁装置を圧縮着火方式の内燃機関が搭載された車両に適用した実施形態について、図1〜図8を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、本発明はこのような実施形態のみに限らず、本発明の適用対象となるものに要求される特性に応じてその構成を自由に変更することが可能である。例えば、ガソリンやアルコールまたはLNG(液化天然ガス)などを燃料としてこれを点火プラグにて着火させる火花点火方式の内燃機関に対しても本発明は有効である。
本実施形態におけるエンジンの主要部の断面構造を模式的に図1に示す。すなわち、本実施形態におけるエンジン10は、燃料である軽油やバイオ燃料またはこれらの混合燃料を燃料噴射弁11から圧縮状態にある燃焼室10a内に直接噴射することにより、自然着火させる自着火方式、すなわち圧縮着火方式の多気筒内燃機関である。しかしながら、単気筒の内燃機関であっても本発明を適用し得ることは言うまでもない。
燃焼室10aに臨む一対の吸気ポート12aおよび一対の排気ポート12bが気筒毎に形成されたシリンダーヘッド12には、一対の吸気弁13と、一対の排気弁14と、可変動弁装置15とが組み込まれている。このように、本実施形態では1つの気筒に対して吸気弁13および排気弁14をそれぞれ2本ずつ配したが、エンジン10に要求される特性などに応じてこれらの数を適宜変更することが可能である。これらの吸/排気弁13,14に囲まれるように燃焼室10aの中央に臨む先の燃料噴射弁11もまた、シリンダーヘッド12に組み込まれている。
可変動弁装置15は車両の運転状態に応じて予め設定されたプログラムに従い、吸/排気弁13,14の開閉時期や開弁ストロークを変更し得るものである。本実施形態では、一対の吸気弁13および一対の排気弁14にそれぞれ1つの可変動弁装置15が連結されているけれども、必要に応じて個々の吸/排気気弁13,14に単独で可変動弁装置15を組み付けることも可能である。以下では便宜的に吸気弁13に設けられた可変動弁装置15についてのみ説明する。なお、排気弁14に組み付けられる可変動弁装置15は、図示しないクランク軸と同期回転するカム軸16に形成された第1および第2カム16p,16sのカムプロフィールを除き、基本的にすべて同じ構成を持つ。
図1中の吸気弁13側の可変動弁装置15の部分を抽出拡大して図2に示し、そのIII−III矢視に沿った断面形状を図3に示し、その左側面形状を拡大して図4に示し、図2中のV−V矢視に沿った断面形状を模式的に図5に示す。すなわち、本実施形態における可変動弁装置15は、外径寸法が同一のローラー17をそれぞれ回転自在に取り付けた第1および第2のロッカーアーム18p,18sと、連結ピン19と、保持ピン穴20aおよび連結ピン穴20bと、切り替え手段21とを具えている。
ロッカーアーム軸18に揺動自在に取り付けられた第1ロッカーアーム18pは、一方の吸気弁13の弁棒13aにオートラッシュアジャスター22を介して当接し、これによって第1カム16pは常に第1ロッカーアーム18pのローラー17に押し当たった状態となる。この第1ロッカーアーム18pに隙間を隔ててロッカーアーム軸18に揺動自在に取り付けられた第2ロッカーアーム18sのローラー17は、第2カム16sに常に当接するようにロストモーションばね23により付勢されている。
連結ピン19は、第1および第2のロッカーアーム18p,18sを所定の位相にて一体的に連結するためのものである。この連結ピン19は、ロッカーアーム軸18の軸線と平行な方向に沿って第1および第2のロッカーアーム18p,18sにそれぞれ形成された保持ピン穴20aおよび連結ピン穴20bに対して摺動自在に嵌合する。本実施形態では保持ピン穴20aが第1のロッカーアーム18pに形成されて連結ピン19の一端側を摺動自在に保持するのに対し、連結ピン穴20bが第2のロッカーアーム18sに形成されて連結ピン19の他端側を嵌合し得るようになっている。
切り替え手段21は、連結ピン穴20bに対して連結ピン19の他端側を図3および図4に示す非嵌合状態か、または図5に示す嵌合状態に切り替える。連結ピン穴20bに対して連結ピン19の他端側が非嵌合状態の場合、吸気弁13は第1カム16pのカムプロフィールに従って開閉し、第2ロッカーアーム18sは空転するだけで吸気弁13の開閉には関与しない。これに対し、連結ピン穴20bに対して連結ピン19の他端側が嵌合状態になると、第1および第2のロッカーアーム18p,18sが一体的に揺動し、吸気弁13は第2カム16sと第1カム16pとの合成されたカムプロフィールに従って開閉することとなる。本実施形態における第1および第2カム16p,16sの基礎円の径は同一であるが、第2カム16sによる吸気弁13のリフト量がカム軸16の全回転領域において第1カム16pのそれよりも大きく設定されている。このため、第1および第2のロッカーアーム18p,18sが一体的に連結された状態では、第2カム16sのカムプロフィールに従って吸気弁13が開閉することとなる。
この切り替え手段21は、油圧プランジャー21aと、電磁開閉弁21bと、この電磁開閉弁21bの作動を制御するECU(Electronic Control Unit)21cと、圧縮コイルばね21dとを図6に示すような油圧回路と共に含む。圧縮コイルばね21dは連結ピン穴20b内に収容され、図5に示すような嵌合状態にある連結ピン19の他端側を連結ピン穴20bから押し出すような付勢力を有する。図3および図4に示すように、連結ピン穴20bに対して連結ピン19が非嵌合状態にある場合、圧縮コイルばね21dの先端部は相互に隣接する第1および第2ロッカーアーム18p,18sのほぼ中間に位置する。そして、これらの揺動に伴って連結ピン19の他端面が圧縮コイルばね21dの先端側に装着されたストッパー21eに対して摺接するようになっている。
本実施形態における油圧プランジャー21aは、連結ピン19自体がプランジャーを兼ねており、供給油路21fを介して油溜め10bに連通している。この供給油路21fには、油フィルター21gと、図示しないクランク軸を介してエンジン10に連結された油ポンプ21hとが組み付けられている。油ポンプ21hよりも下流側の供給油路21fから分岐して油溜め10bに連通する調圧油路21iには、供給油路21fを流れる圧油の圧力を所定圧以下に保持するためのリリーフ弁21jが組み付けられている。また、供給油路21fと調圧油路21iとの接続部分よりも下流側の供給油路21fから分岐して油溜め10bに連通する戻し油路21kには、非通電時開放形の電磁開閉弁21bが組み付けられている。すなわち、この電磁開閉弁21bは非通電時に戻し油路21kを開いて油圧プランジャー21a内の油圧をほぼ0にする一方、通電時に戻し油路21kを閉じて油圧プランジャー21a内の油圧をリリーフ弁21jによって設定される油圧に保持する。電磁開閉弁21bに対する通電のオン/オフは、あらかじめ設定した運転状態に応じてECU21cにより切り替えられる。なお、上述した油圧回路は単なる一例であり、必要とされる特性に応じて適宜変更することができることは言うまでもない。
このように、本実施形態では第1ロッカーアーム18pの保持ピン穴20aに連結ピン19を取り付けると共にこれを駆動するための供給油路21fを形成している。しかしながら、第2ロッカーアーム18sに保持ピン穴を形成して連結ピン19を取り付けると共にこれを駆動するための供給油路21fを形成し、第1ロッカーアーム18pに連結ピン穴20bを形成するようにしてもよい。
第1および第2カム16p,16sの同一径のそれぞれ基礎円部分が第1および第2ロッカーアーム18p,18sにそれぞれ当接した状態において、先に開弁リフト動作が始まる第2ロッカーアーム18sの連結ピン穴20bの中心軸線Cの位置は、後から開弁リフト動作が始まる第1ロッカーアーム18pの保持ピン穴20aの中心軸線Cよりも開弁リフト動作の回動方向と逆方向にオフセットされている。このようなピン穴20a,20bの中心軸線C,Cのオフセット量δは、これらピン穴20a,20bの加工位置の誤差に起因するこれらの中心軸線C,Cの最大ずれ量以上に設定されている。従って、第1および第2カム16p,16sのそれぞれ基礎円部分が第1および第2ロッカーアーム18p,18sにそれぞれ当接した図3および図4に示す状態から、第2ロッカーアーム18sが第1ロッカーアーム18pに対して相対移動し始める状態が必ず存在することとなる。結果として、電磁開閉弁21bを非通電状態から通電状態に切り替えて油圧プランジャー21aに圧油を供給すると、第2ロッカーアーム18sに形成された連結ピン穴20bが第1ロッカーアーム18pの保持ピン穴20aに保持された連結ピン19を通過する状態が発生する。この時、ピン穴20a,20bの中心軸線C,Cが合致して連結ピン19の他端側が圧縮コイルばね21dのばね力に抗して連結ピン穴20bへと嵌合する。これにより、第1および第2ロッカーアーム18p,18sが一体的に連結された状態となり、吸気弁13aは第2カム16sのカムプロフィールに従って開閉することとなる。また、この状態から電磁開閉弁21bを非通電状態に切り替えて油圧プランジャー21aを油溜め10bに連通させると、連結ピン穴20bに収容された圧縮コイルばね21dのばね力によって連結ピン19の他端側が連結ピン穴20bから押し戻される。これにより、連結ピン穴20bに対し連結ピン19が非嵌合状態となり、第1および第2ロッカーアーム18p,18sが切り離され、吸気弁13は第1カム16pのカムプロフィールに従って開閉することとなる。
本実施形態におけるエンジン10のクランク角位相と吸/排気弁13,14の開弁リフト量との関係を図7および図8に示す。
図7において、吸気弁13は、第2カム16sのカムプロフィールに対応した実線で示す状態と、第1カム16pのカムプロフィールに対応した破線で示す状態とに切り替えることができるようになっている。また、本実施形態では、第1および第2ロッカーアーム18p,18sが第1および第2カム16p,16sのそれぞれ基礎円部分にそれぞれ当接する状態へと吸気弁13の開弁リフト動作の終了時期をできるだけ近づけている。同様に、図8において、排気弁14もまた、第2カム16sのカムプロフィールに対応した実線で示す状態と、第1カム16pのカムプロフィールに対応した破線で示す状態とに切り替えることができるようになっている。本実施形態では、第1および第2ロッカーアーム18p,18sが第1および第2カム16p,16sのそれぞれ基礎円部分にそれぞれ当接した状態から排気弁14が開弁リフト動作し始める時期をできるだけ近づけている。ここで、エンジン回転速度が低〜中回転領域にある場合に図7および図8中の破線で示す開弁リフト特性を選択し、エンジン回転速度が中〜高回転領域にある場合に実線で示す開弁リフト特性を選択するようにしてもよい。この場合、エンジン回転速度に応じて吸/排気弁13,14の開閉時期や開弁リフト量を変更することにより、より好ましいエンジン10の出力特性を得ることができる。ただし、上述した図7および図8はあくまで一例であり、要求される特性に応じて任意の開弁リフト曲線を設定することが可能である。
ところで、電磁開閉弁21bを非通電状態から通電状態に切り替えたとしても、何らかの原因で第2ロッカーアーム18sの開弁リフト動作の開始直後に連結ピン穴20bに対して連結ピン19を嵌合状態へと移行させることができない場合が考えられる。この場合においても、第2ロッカーアーム18sの開弁リフト動作の終了直前に再び連結ピン穴20bに対して連結ピン19を嵌合状態へと移行させことが可能である。先の実施形態において、第1および第2カム16p,16sによる吸気弁13の閉弁時期を接近させているため、開弁リフト動作の終了直前での第1および第2ロッカーアーム18p,18sの相対移動速度を小さくすることができる。結果として、第2ロッカーアーム18sの開弁リフト動作の終了直前に連結ピン19を嵌合状態へと切り替わり易くさせることが可能である。同様に、第1および第2カム16p,16sによる排気弁14の開弁時期を接近させているため、開弁リフト動作の開始直後での第1および第2ロッカーアーム18p,18sの相対移動速度を極めて小さくすることができる。結果として、第2ロッカーアーム18sの開弁リフト動作の開始直後に連結ピン19を嵌合状態へと切り替わり易くさせることが可能となる。
このように、本発明はその特許請求の範囲に記載された事項のみから解釈されるべきものであり、上述した実施形態においても、本発明の概念に包含されるあらゆる変更や修正が記載した事項以外に可能である。例えば、吸/排気弁13,14の開閉時期や開弁リフト量に関しては、上述した実施形態に限らず、その目的に応じて任意に変更することが可能である。また、吸/排気弁13,14の開閉時期や開弁ストロークなどをさらに変更するため、次のような構成を追加することも有効である。すなわち、第1ロッカーアーム18pに隣接する第2ロッカーアーム18sの反対側にこれらのローラー17と同一外径のローラーを有する第3のロッカーアームをロッカーアーム軸18に揺動自在に取り付ける。また、この第3のロッカーアームのローラーがカム軸16の図示しない第3カムに常に当接するように、第2のロストモーションばねで第3のロッカーアームを付勢する。そして、第1ロッカーアーム18pと第3のロッカーアームとの間に上述した実施形態と同様な連結ピン19と、保持ピン穴20aと、連結ピン穴20bと、切り替え手段21とを組み込む。つまり、上述した実施形態におけるすべての事項は、本発明を限定するためのものではなく、本発明とは直接的に関係のないあらゆる構成を含め、その用途や目的などに応じて任意に変更し得るものである。
13 吸気弁
13a 弁棒
14 排気弁
14a 弁棒
15 可変動弁装置
16 カム軸
16p,16s 第1および第2カム
17 ローラー
18 ロッカーアーム軸
18p,18s 第1および第2のロッカーアーム
19 連結ピン
20a 保持ピン穴
20b 連結ピン穴
21 切り替え手段
22 オートラッシュアジャスター
23 ロストモーションばね
,C 中心軸線
δ オフセット量

Claims (1)

  1. ロッカーアーム軸に揺動自在に取り付けられ、カム軸に形成された第1カムに当接する第1のローラーを有すると共に吸気弁または排気弁の弁棒にオートラッシュアジャスターを介して当接する第1のロッカーアームと、
    前記第1のロッカーアームに隣接して前記ロッカーアーム軸に揺動自在に取り付けられ、前記第1のローラーと同一外径の第2のローラーを有する第2のロッカーアームと、
    前記第1カムに隣接して前記カム軸に形成され、かつ前記第1カムの基礎円の径と同一の基礎円径を有する第2カムに対して前記第2のロッカーアームの第2のローラーが当接するように、前記第2のロッカーアームを付勢するロストモーションばねと、
    前記第1および第2のロッカーアームを連結するための連結ピンと、
    前記第1および第2のロッカーアームの何れか一方に形成されて前記連結ピンの少なくとも一端側を摺動自在に嵌合保持する保持ピン穴と、
    前記第1および第2のロッカーアームの何れか他方に形成され、前記保持ピン穴と整列した場合に前記連結ピンの他端側が摺動自在に嵌合し得る連結ピン穴と、
    前記連結ピン穴に対する前記連結ピンの他端側の嵌合状態と非嵌合状態とを切り替えるための切り替え手段と
    を具えた可変動弁装置であって、前記第1カムの基礎円部分および前記第2カムの基礎円部分が前記第1のロッカーアームおよび前記第2のロッカーアームにそれぞれ当接した状態において、先に開弁リフト動作が始まる方のロッカーアームの前記保持ピン穴または連結ピン穴の中心軸線の位置が、後から開弁リフト動作が始まる方のロッカーアームの前記連結ピン穴または保持ピン穴の中心軸線の位置よりも前記開弁リフト動作の回動方向と逆方向にオフセットされるように、前記保持ピン穴と前記連結ピン穴との相対位置が設定されていることを特徴とする可変動弁装置。
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