JP2021104467A - 高含水系における低Siゼオライト膜適応脱水システムおよび脱水方法 - Google Patents

高含水系における低Siゼオライト膜適応脱水システムおよび脱水方法 Download PDF

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Abstract

【課題】結晶構造がLTA型のゼオライト膜を用い、高含水系において膜寿命を長くすることができる脱水システムを提供する【解決手段】含水被分離流体から水分を除去する脱水システム10であって、結晶構造がLTA型のゼオライト膜が搭載された膜モジュール17と、流体が膜モジュール17の入口16に流れ込む入口側通路15と、濃縮流体が排出される出口18と連なる出口側通路19と、出口側通路19と連なる濃縮流体タンク20と、濃縮流体タンク20から入口側通路15と連結される還流通路21とを備え、濃縮流体タンク20の濃縮流体の所定量を、還流通路21を通じて膜モジュール17に還流させ、所定量は、膜モジュール17の入口16に流れ込む含水被分離流体および還流通路21を通って還流される濃縮流体の合算含水率が20wt%以下になるように調整されていることを特徴とする脱水システム10である。【選択図】図1

Description

本発明は、高含水系におけるゼオライト膜による脱水技術に関する。
非高分子膜を用いた脱水システムとしては特許文献1に記載のA型ゼオライト膜を用いたものが報告されている。このA型ゼオライト膜は、アルミナ等の多孔質支持体表面に水熱合成法によって製膜されたものである。
A型ゼオライトは、結晶骨格構造がLTA型に属し、水を分離するゼオライトとしてはSi/Al比が小さいという特徴を有する。
高含水系(含水率が20wt%超)における脱水においては、Si/Al比が小さなゼオライト膜は透過流束が大きい点で好ましい。高い透過流束を有するゼオライト膜によって脱水を行うと単位時間当たりの処理量が大きく効率性の点で有利となる。
このLTA型は、国際ゼオライト学会(International Zeolite Association、IZA)が定めたゼオライトを構造により分類したコードである。
代表的なLTA型のゼオライトには、Si/Al比が1の上記A型ゼオライトがあり、水を分離する上で高透過流束が得られる点で好ましい。
特許文献2に記載の発明である分離膜装置は、分離効率を向上させるための発明である。特許文献2に分離膜の種類として例示されているのはガラス状炭素であるが(段落[0035])、水の影響を受けて劣化しやすいとの記載がある(段落[0045])。混合流体供給管に近いほど劣化しやすい傾向があることから、特許文献2に記載の発明では、分離膜単管を回転させ、混合流体供給管との距離を変化させることによって、劣化の度合いを均一化して分離膜モジュールの寿命を長くする工夫がなされている(段落[0042]〜[0045])。
特開2003−210950号公報 特開2011−230032号公報 国際公開WO2010/106881号公報
特許文献1に記載のA型ゼオライト膜では、高含水系で水分を分離すると、水分子によってゼオライト結晶中のAlが起点となって結晶が崩壊し、分離性能が短時間で低下してしまうという問題がある。
ゼオライト結晶構造中のAlが水による結晶崩壊の原因であることから、Si/Al比の高い高シリカゼオライト膜を用いる試みや、特許文献3に記載のようにAlを含まないシリカライト膜を用いる試みがなされている。このような高シリカゼオライト膜やシリカライト膜では、水による結晶崩壊の程度は少なくなり膜寿命も延びるものの、透過流束が下がるため分離効率の点で問題がある。
本発明の目的は、透過流束が大きなSi/Al比の小さなゼオライト膜を用い、かつ高含水系においても膜寿命を長くすることができる脱水システムおよび脱水方法を提供することである。
本発明(1)は、含水被分離流体から水分を除去する脱水システムであって、結晶構造がLTA型のゼオライト膜が搭載された膜モジュールと、前記含水被分離流体が前記膜モジュールの入口に流れ込む入口側通路と、前記膜モジュールから非透過流体である濃縮流体が排出される出口と連なる出口側通路と、前記出口側通路と連なる濃縮流体タンクと、前記濃縮流体タンクから前記入口側通路と連結される還流通路とを備え、前記濃縮流体タンクに貯められた前記濃縮流体の所定量を、前記還流通路を通じて前記膜モジュールに還流させ、前記所定量は、前記膜モジュールの入口に流れ込む含水被分離流体および前記還流通路を通って還流される濃縮流体の合算含水率が20wt%以下になるように調整されていることを特徴とする脱水システムである。
本発明(1)においては、膜モジュールの非透過流体である水分濃度の低い流体が貯められた濃縮流体タンクから所定量を、還流通路を通じて膜モジュールに還流させて、膜モジュールに流入する流体の含水率を20wt%以下にすることを特徴としている。
このように膜モジュールに流入する流体の含水率を一定濃度以下にすることによって、ゼオライトのAl原子を起点とする結晶構造の崩壊確率を大幅に下げることができる。
本発明(2)は、前記ゼオライト膜が、A型ゼオライト膜である本発明(1)に記載の脱水システムである。
ゼオライト膜がA型ゼオライト膜であることで、透過流束が高く処理能力の高い脱水システムとすることができ、このA型ゼオライト膜の製造では、製造コスト高の原因となる構造規定剤を必要とせず、焼成工程を必要としないので低コストの脱水システムを構築することができる。
本発明(3)は、含水被分離流体を結晶構造がLTA型のゼオライト膜が搭載された膜モジュールの入口に注入し、前記膜モジュールによって一定の水分を除去した濃縮流体を前記膜モジュールの出口から取り出して濃縮流体タンクに貯める第1ステップと、前記第1ステップと並行して行われる、前記濃縮流体タンクに貯められた前記濃縮流体の所定量を前記膜モジュールの入口に還流させ、前記膜モジュールの入口に注入される含水被分離流体と還流される濃縮流体の合算含水率が20wt%以下になるように前記濃縮流体の所定量が還流される第2ステップと、を含む脱水方法である。
本発明(3)による脱水方法では、第1ステップにおいて一定の水分を除去した濃縮流体が濃縮流体タンクに貯められ、そこから第2ステップにおいて所定量を膜モジュールの入口に還流させて膜モジュールの入口に注入される含水被分離流体と還流される濃縮流体の合算含水率が20wt%以下になるようにされているので、結晶構造がLTA型のゼオライト膜が搭載された膜モジュールであっても、ゼオライト膜のゼオライト結晶中のAl原子が起点となるゼオライト結晶の崩壊が起こりにくく、膜モジュールの寿命の長期化を図ることができる。
本発明(4)は、前記ゼオライト膜が、A型ゼオライト膜である本発明(3)に記載の脱水方法である。
ゼオライト膜がA型ゼオライト膜であることで、透過流束が高く処理能力の高い脱水方法とすることができ、このA型ゼオライト膜の製造では、製造コスト高の原因となる構造規定剤を必要とせず、焼成工程を必要としないので低コストの脱水方法を構築することができる。
本発明により、結晶構造がLTA型のゼオライト膜であっても、被分離流体に含まれる水による結晶崩壊が起こりにくく、かつ透過流束の大きな脱水システムを提供することができる。また、その脱水方法を提供することができる。
本発明の脱水システムの一例を示す。 従来の脱水システムの一例を示す。 エタノールと水の分離試験において膜モジュールの入口に流れ込む含水被分離流体および前記還流通路を通って還流される濃縮流体の合算含水率が10wt%のときの分離係数の経時的変化を示す。(実施例2) エタノールと水の分離試験において膜モジュールの入口に流れ込む含水被分離流体および前記還流通路を通って還流される濃縮流体の合算含水率が15wt%のときの分離係数の経時的変化を示す。(実施例3) エタノールと水の分離試験において膜モジュールの入口に流れ込む含水被分離流体および前記還流通路を通って還流される濃縮流体の合算含水率が20wt%のときの分離係数の経時的変化を示す。(実施例4) エタノールと水の分離試験において膜モジュールの入口に流れ込む含水被分離流体および前記還流通路を通って還流される濃縮流体の合算含水率が30wt%のときの分離係数の経時的変化を示す。(比較例)
本発明の脱水システムに用いられる膜モジュールに搭載されるゼオライト膜は、アルミナ、シリカ、ムライト、ジルコニア、チタニア、チッ化ケイ素、炭化ケイ素等のセラミックス、アルミニウム、銀、ステンレス等の金属、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリスルホン、ポリイミド等の有機高分子よりなる多孔質支持体上にLTA型のゼオライト層を形成したものである。ゼオライト膜を分子ふるい等として利用する場合、多孔質支持体は(a)ゼオライト層を強固に担持することができ、(b)圧損ができるだけ小さく、かつ(c)多孔質支持体が十分な自己支持性(機械的強度)を有するという条件を満たすように、多孔質支持体の平均細孔径等を設定するのが好ましい。具体的には、多孔質支持体の平均細孔径は0.05〜10μmで、気孔率が10〜60%程度のものを用いることができる。多孔質支持体の平均細孔径はバブルポイント法により求められる値である。
多孔質支持体の平均細孔径が0.05μm未満であると、物質透過抵抗が大きいため実用的でない。この平均細孔径が10μmを超えると緻密なゼオライト層を形成することが難しい。また、気孔率が10%未満では物質透過抵抗が大きく、60%を超えると選択性が低下する上に、支持体としての強度が得られない。
多孔質支持体としては、特に、平均細孔径0.1〜2μm,気孔率30〜50%のアルミナ製多孔質支持体が好ましい。
なお、多孔質支持体の形状には特に制限はないが、一般にパーベーパレーション法或いはベーパーパーミエーション法に用いられる形状としては、外径10mm前後、長さ20〜200cmの管状であって、その厚さが0.2mm〜数mmのもの、或いは、外径30〜100mm程度、長さ20〜200cm及びそれ以上の円柱に内径2〜12mm程度の孔が軸方向に多数個形成されたモノリス形状であることが好ましい。
このような多孔質支持体上にLTA型のゼオライト層を形成する方法としては、シリカ源としてのケイ酸ナトリウム、シリカゲルやゾル、シリカ粉末など、アルミナ源としてのアルミン酸ナトリウム、水酸化アルミニウムなどを出発原料として、水熱合成法や気相法などの合成法で析出させる方法が挙げられる。
なお、特に水熱合成法によりA型ゼオライト層の成膜を行う場合、その好ましい合成温度条件は60〜150℃であり、このような温度にて1〜24時間の反応を1〜5回程度行うのが好ましい。この場合、A型ゼオライトの種結晶を、例えば多孔質支持体内に埋め込むなどして、多孔質支持体に仕込んでおくことが好ましい。
また、原料の仕込み組成比(モル比。以下組成比はモル比で示す。)は、HO/NaO=20〜300,NaO/SiO=0.3〜2,SiO/Al=2〜6,特に、HO/NaO=60,NaO/SiO=1,SiO/Al=2となるように調整するのが好ましい。
このようにして、多孔質支持体の表面にゼオライト層を層厚が10〜50μm、多孔質支持体を含むゼオライト膜の全膜厚が0.5〜2mm程度となるように析出させたLTA型のゼオライト膜を得ることができる。
本発明の脱水システムの分離対象とする含水被分離流体としては、メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、四塩化炭素、トリクロロエチレン等のハロゲン化炭化水素のごとき有機物を挙げることができ、このような有機物を2種類もしくはそれ以上含む混合物であってもよい。
LTA型のゼオライト膜が搭載された膜モジュールを用いた脱水システムを図1に示す。
脱水システム10は、主たる装置として、供給流体タンク11、膜モジュール17、濃縮流体タンク20、還流通路21、透過流体タンク26等から構成されている。
含水被分離流体は、供給流体タンク11に貯められており、供給流体タンク11とつながる入口側通路15の経路に備えられたポンプ12によって膜モジュール17に向けて入口側通路15を通って流れる。途中のプレヒーター13およびヒーター14によって加熱され、膜モジュール17の入口16から膜モジュール17内に流れ込み脱水が行われる。
膜モジュール17のゼオライト膜を通らなかった流体は出口18から出口側通路19を通って、濃縮流体タンク20に流れ込み貯められる。この濃縮流体タンク20に貯められた一部脱水された濃縮流体の所定量が、還流通路21を通って入口側通路15に流れ込み、供給流体タンク11からの含水被分離流体と合流して膜モジュール17に流れ込むようになっている。
還流通路21を通って還流される濃縮流体の量は、含水被分離流体および還流通路21を通って還流される濃縮流体の合算含水率が20wt%以下になるように調整される。前記所定量とは、そのために必要な濃縮流体の量(流量)のことを指している。この合算含水率を20wt%以下とすることによってゼオライト膜を構成するゼオライト結晶の崩壊確率を下げることができる。
濃縮流体タンク20に貯められた濃縮流体の内、還流される濃縮流体以外の濃縮流体は、ポンプ27によって取り出される。
一方、膜モジュール17の出口22から出てくる透過流体は、透過流体出口側通路23を通り、透過流体タンク26に一旦貯められ、ポンプ28によって適宜排出される。透過流体タンク26には、真空ポンプ25が接続されており、タンク26内の水蒸気等のガスが排出される。透過流体は、途中で透過コンデンサー24によって冷却される。
図2は、従来の脱水システム30の例を示す。図1と異なる点は、濃縮流体タンク20がなく、還流通路21がなく、膜モジュール17の出口18から出てくる濃縮流体は、出口側通路19を通って、直接取り出される。
このような従来のシステムで高含水系の被分離流体を脱水する場合には、LTA型のゼオライト膜を用いると、Al原子を起点として結晶構造の崩壊が起こり、数時間で使用できなくなる場合がある。よって、このようなシステムで使用されるゼオライト膜はCHA型ゼオライトなど、LTA型と比べて高価なゼオライト膜を使用しなければならず、しかも透過流束はLTA型と比べて小さくなる。
(実施例1)
図1に示す脱水システムにおいて2−プロパノールおよび水の含水被分離流体の脱水性能について検討を行った。実施例1の膜モジュール17は、アルミナ製多孔質支持体に種結晶を仕込んで製膜したA型ゼオライト膜を搭載したものである。図1において、ヒーター14での加温を70℃、透過コンデンサー24による冷却水温度を0℃〜3℃、ポンプ28から流れ出る透過流体の温度を7℃〜10℃となるように設定した。
2−プロパノールおよび水の混合流体の含水率は35wt%であり、含水被分離流体および還流通路21を通って還流される濃縮流体の合算含水率を15wt%となるように設定した。
供給流体タンク11からの含水被分離流体の流量を210kg/hとし、含水被分離流体および還流通路21を通って還流される濃縮流体の合算流量を、630kg/h、560kg/hおよび510kg/hの3通りで検討を行った。その時の、ポイントP1〜P5のそれぞれの温度、流量および含水率を計算により求めた。合算流量が630kg/hの場合を表1に、合算流量が560kg/hの場合を表2に、合算流量が510kg/hの場合を表3に示す。
Figure 2021104467
Figure 2021104467
Figure 2021104467

表1〜表3の結果を見ると、位置P4においては、いずれも濃縮流体の含水率は1wt%〜5wt%で、濃縮流体の流量は138kg/h〜144kg/hと、良い結果が得られている。
(実施例2〜4、比較例)
次に実施例1の計算に用いたA型ゼオライト膜を搭載した膜モジュールによって含水率の異なった被処理流体の脱水処理試験を、約1500時間以上を目途として膜寿命を測定する試験を行った。
被処理流体は、エタノールと水との混合液とし、含水率を10wt%(実施例2)、15wt%(実施例3)、20wt%(実施例4)、30wt%(比較例)の4条件で行った。膜寿命は、分離係数の変化を追跡することによって行った。含水率10wt%の場合を図3、含水率15wt%の場合を図4、含水率20wt%の場合を図5、含水率30wt%の場合を図6に示す。
含水率10wt%の場合の寿命は2519時間以上、含水率15wt%の場合の寿命は2042時間以上、含水率20wt%の場合の寿命は1498時間以上といずれも実用に耐えうる寿命を有していた。
含水率30wt%の場合は、45時間で分離係数の急激な低下が起こり、ゼオライト結晶の崩壊が確認された。膜モジュールの入口に流入する流体の含水率が、20wt%超30wt%未満の間に、ゼオライト膜の結晶崩壊を急激に起こさせる水の臨界濃度が存在すると考えられる。
10:脱水システム
11:供給流体タンク
12、27、28:ポンプ
13:プレヒーター
14:ヒーター
15:入口側通路
16:入口
17:膜モジュール
18:出口
19:出口側通路
20:濃縮流体タンク
21:還流通路
22:出口
23:透過流体出口側通路
24:透過コンデンサー
25:真空ポンプ
26:透過流体タンク
30:従来の脱水システム

Claims (4)

  1. 含水被分離流体から水分を除去する脱水システムであって、
    結晶構造がLTA型のゼオライト膜が搭載された膜モジュールと、
    前記含水被分離流体が前記膜モジュールの入口に流れ込む入口側通路と、
    前記膜モジュールから非透過流体である濃縮流体が排出される出口と連なる出口側通路と、
    前記出口側通路と連なる濃縮流体タンクと、
    前記濃縮流体タンクから前記入口側通路と連結される還流通路とを備え、
    前記濃縮流体タンクに貯められた前記濃縮流体の所定量を、前記還流通路を通じて前記膜モジュールに還流させ、
    前記所定量は、前記膜モジュールの入口に流れ込む含水被分離流体および前記還流通路を通って還流される濃縮流体の合算含水率が20wt%以下になるように調整されていることを特徴とする脱水システム。
  2. 前記ゼオライト膜が、A型ゼオライト膜である請求項1に記載の脱水システム。
  3. 含水被分離流体を結晶構造がLTA型のゼオライト膜が搭載された膜モジュールの入口に注入し、前記膜モジュールによって一定の水分を除去した濃縮流体を前記膜モジュールの出口から取り出して濃縮流体タンクに貯める第1ステップと、
    前記第1ステップと並行して行われる、前記濃縮流体タンクに貯められた前記濃縮流体の所定量を前記膜モジュールの入口に還流させ、前記膜モジュールの入口に注入される含水被分離流体と還流される濃縮流体の合算含水率が20wt%以下になるように前記濃縮流体の所定量が還流される第2ステップと、
    を含む脱水方法。
  4. 前記ゼオライト膜が、A型ゼオライト膜である請求項3に記載の脱水方法。

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