JP2021102586A - 毛髪洗浄剤組成物 - Google Patents

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友紀 川口
Tomonori Kawaguchi
友紀 川口
直 渡辺
Sunao Watanabe
直 渡辺
泉 大石
Izumi Oishi
泉 大石
翔 鈴木
Sho Suzuki
翔 鈴木
ほたか 浅野
Hotaka Asano
ほたか 浅野
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Abstract

【課題】泡量、泡のきめ細やかさに優れ、シャンプーの使用のみでもすすぎ時・乾燥後のなめらかさに優れ、安定性が良好な毛髪洗浄剤組成物の提供。【解決手段】(A)アニオン性界面活性剤、(B)両性界面活性剤、(C)カチオン化セルロース、カチオン化グァーガム、カチオン化デンプンから選ばれる1種以上のカチオン性ポリマーを含有し、(A)/(B)の質量比が、1.5〜4.0である毛髪洗浄剤組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪洗浄剤組成物に関する
洗髪に手間をかけたくないとき、例えば、時間的に制約があったり、小さい子供がいる場合、介護中などには、シャンプーと同時にコンディショナーの効果を与えるコンディショニングシャンプーの使用が非常に有用である。コンディショニングシャンプーとしては、コンディショニング成分としてシリコーンを使用したものが一般的であるが(例えば、特許文献1参照)、シリコーンの安定配合のため、界面活性剤量や界面活性剤比率が限定され、すすぎ時の指通りの良さを付与する点からは、不利な活性剤比率となる場合があり、ダメージ毛の人など、シリコーンの配合だけでは、すすぎ性能を不十分と感じる人がいるという課題がある。さらに、ドライヤー乾燥時などに、シリコーン特有の付着感が感じられるという課題があった。
特開2013―136565号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、泡量、泡のきめ細やかさに優れ、シャンプーの使用のみでもすすぎ時・乾燥後のなめらかさに優れ、安定性が良好な毛髪洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、(A)アニオン界面活性剤、(B)両性界面活性剤、(C)カチオン化セルロース、カチオン化グァーガム、カチオン化デンプンから選ばれる1種以上のカチオン性ポリマーを含有し、(A)/(B)の質量比が、1.5〜4.0であることにより、泡量、泡のきめ細やかさに優れ、シャンプー(リンスインシャンプー)のみの使用でも、すすぎ時・乾燥後のなめらかさに優れ、安定性が良好な毛髪洗浄剤組成物が得られることを見出し、本発明をなすに至った。
即ち、本発明は、下記の毛髪洗浄剤組成物を提供する。
<1> (A)アニオン性界面活性剤、
(B)両性界面活性剤、及び
(C)カチオン化セルロース、カチオン化グァーガム、カチオン化デンプンから選ばれる1種以上のカチオン性ポリマー、を含み、
前記(A)アニオン性界面活性剤の含有量(質量%)と、前記(B)両性界面活性剤の含有量(質量%)との質量比(A)/(B)が1.5〜4.0であることを特徴とする毛髪洗浄剤組成物。
<2> (D)カチオン性界面活性剤、
(E)アミド結合を有するビニル系単量体(a)とカチオン性基を有するビニル系単量体(b)とを含む単量体混合物の共重合体、
(F)ポリオキシエチレンアルキルエーテル、及び
(G)ポリオキシエチレン付加型脂肪酸モノエタノールアミド、を含む<1>記載の毛髪洗浄剤組成物。
<3> (D)カチオン性界面活性剤の含有量(質量%)と(E)アミド結合を有するビニル系単量体(a)とカチオン性基を有するビニル系単量体(b)とを含む単量体混合物の共重合体の含有量(質量%)との質量比(D)/(E)が5以下であり、かつ(F)ポリオキシエチレンアルキルエーテルの含有量(質量%)と(G)ポリオキシエチレン付加型脂肪酸モノエタノールアミドの含有量(質量%)と、(E)アミド結合を有するビニル系単量体(a)とカチオン性基を有するビニル系単量体(b)とを含む単量体混合物の共重合体の含有量(質量%)の質量比((F)+2(G))/(E)が8以上である<1>又は<2>記載の毛髪洗浄剤組成物。
本発明によれば、泡量、泡のきめ細やかさに優れ、シャンプーの使用のみでもすすぎ時のなめらかさ、乾燥後のなめらかさに優れ、経時安定性が良好な毛髪洗浄剤組成物を提供することができる。
本発明の毛髪洗浄剤組成物は、(A)アニオン性界面活性剤、(B)両性界面活性剤、(C)カチオン化セルロース、カチオン化グァーガム、カチオン化デンプンから選ばれる1種以上のカチオン性ポリマーを含有し、(A)/(B)の質量比が、1.5〜4.0である。
<(A)アニオン性界面活性剤>
前記(A)成分のアニオン性界面活性剤は、主に、泡量を向上させるために含有されている。
前記(A)成分のアニオン性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えばアルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アシル化アミノ酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩(アルキレン部分としては、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレンが好ましく、ポリオキシエチレンがより好ましい)、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ヤシ油脂肪酸メチルタウリン塩等のN−アシル−N−メチルタウリン塩、オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、アルキルエーテル酢酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ラウリン酸カリウム、ミリスチン酸カリウム等の脂肪酸石ケン、アルキルリン酸エステル塩、N−ラウロイルグルタミン酸塩、N−パルミトイルグルタミン酸塩等のN−アシルグルタミン酸塩、N−ラウロイル−N−エチルグリシン塩等のN−アシル−N−カルボキシアルキル−グリシン塩、N−ラウロイルサルコシン塩等のアシルサルコシン塩、N−ミリストイル−β−アラニン塩等のN−アシル−β−アラニン塩等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの塩の対イオンとしては、例えばアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩等が挙げられる。
これらの中でも、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、脂肪酸石ケン、アルキルスルホコハク酸塩、N−アシル−N−メチルタウリン塩が好ましく、泡立ちの良さ、泡量、泡のきめ細かさの点から、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩が特に好ましい。
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩は、泡立ちのよさ、泡のきめ細やかさ、すすぎ時のなめらかさ、乾燥後のなめらかさ、安定性の点から、アルキル基部分の炭素数として10〜24が好ましく、12〜14がより好ましく、エチレンオキサイドの平均付加モル数(以下、「EO」とも称することがある)としては、1〜3が好ましく、1〜2がより好ましい。
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩の塩としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アルカリ金属、アンモニウム、アルカノールアミンなどが挙げられる。これらの中でも、アルカリ金属、アンモニウムが好ましく、ナトリウム、アンモニウムがより好ましく、ナトリウムが特に好ましい。
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩としては、市販品を用いてもよく、適宜合成したものを用いてもよい。前記市販品としては、例えば、商品名:エマール170J(ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(EO:1)、花王株式会社製)、商品名:シノリンSPE−1250(ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(EO:2)、新日本理化株式会社製)、商品名:テイカポールNE1270(ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(EO:3)、テイカ株式会社製)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、泡立ちのよさ、及び泡のきめ細かさの点から、商品名:シノリンSPE−1250(ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(EO:2)、新日本理化株式会社製)が好ましい。
前記(A)成分の含有量は、組成物全体の4〜20質量%が好ましく、より好ましくは5〜11質量%である。4質量%以上であると、泡量、泡のきめ細やかさ、安定性が良好であり、20質量%以下であるとすすぎ時や乾燥後のなめらかさが良好である。
<(B)両性界面活性剤>
前記(B)成分の両性界面活性剤は、主に、泡のきめ細かさ、すすぎ時のなめらかさを向上させるために含有されている。
前記(B)成分の両性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ベタイン系両性界面活性剤、アミノプロピオン酸系両性界面活性剤、アミノ酸系両性界面活性剤などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、ベタイン系両性界面活性剤が好ましい。
前記ベタイン系両性界面活性剤としては、例えば、アルキルベタイン系両性界面活性剤、アミドベタイン系両性界面活性剤、スルホベタイン系両性界面活性剤、ホスホベタイン系界面活性剤、イミダゾリニウムベタイン系両性界面活性剤などが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、泡量、すすぎ時のなめらかさ、泡のきめ細かさの点から、アルキルベタイン系両性界面活性剤、アミドベタイン系両性界面活性剤、イミダゾリニウムベタイン系両性界面活性剤が好ましく、アミドベタイン系両性界面活性剤がより好ましい。
前記アルキルベタイン系両性界面活性剤としては、例えば、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタインなどが挙げられる。前記アルキルジメチルアミノ酢酸ベタインとしては、例えば、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタインなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインが好ましい。
前記アミドベタイン系両性界面活性剤としては、例えば、アルキルアミドプロピルベタインなどが挙げられる。前記アルキルアミドプロピルベタインとしては、例えば、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン(コカミドプロピルベタイン)、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、イソステアラミドプロピルベタインなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインが好ましい。
前記スルホベタイン系両性界面活性剤としては、例えば、ヒドロキシスルホベタイン系両性界面活性剤、アミドスルホベタイン系両性界面活性剤などが挙げられる。
前記ヒドロキシスルホベタイン系両性界面活性剤としては、例えば、ヤシ油脂肪酸ジメチルアミノヒドロキシスルホベタイン、ラウリルジメチルアミノヒドロキシスルホベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタインなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記アミドスルホベタイン系両性界面活性剤としては、例えば、ドデシルアミノメチルジメチルスルホプロピルベタイン、オクタデシルアミノメチルジメチルスルホプロピルベタインなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記ホスホベタイン系界面活性剤としては、例えば、アルキルヒドロキシホスホベタインなどが挙げられる。前記アルキルヒドロキシホスホベタインとしては、例えば、ラウリルヒドロキシホスホベタイン、ミリスチルヒドロキシホスホベタイン、ステアリルヒドロキシホスホベタインなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記イミダゾリニウムベタイン系両性界面活性剤としては、例えば、ヤシ油アルキル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ヤシ油アルキル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインが好ましい。
前記アミノプロピオン酸系両性界面活性剤としては、例えば、ラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノジプロピオン酸トリエタノールアミンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記アミノ酸系両性界面活性剤としては、例えば、アルキルアミノ脂肪酸、又はこれらの塩などが挙げられる。前記アルキルアミノ脂肪酸としては、例えば、ラウリルアミノ脂肪酸、ステアリルアミノ脂肪酸、ミリスチルアミノ脂肪酸などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記塩の対イオンとしては、例えば、アルカリ金属塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩などが挙げられる。これらの中でも、アルカリ金属塩が好ましく、ナトリウム、カリウムがより好ましく、ナトリウムが特に好ましい。
前記(B)成分の両性界面活性剤としては、市販品を用いることができ、前記市販品としては、例えば、商品名:エナジコールL−30B(ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製)、商品名:アンヒトール55AB(ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液)、商品名:アンヒトール20Y−B(2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン)(以上、花王株式会社製)、アモーゲンS−H(ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、第一工業製薬株式会社製)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記(B)成分の両性界面活性剤の含有量としては、泡量、泡のきめ細かさ、すすぎ時のなめらかさの点から、毛髪洗浄剤組成物全量に対して、1質量%〜14質量%が好ましく、1.5質量%〜6質量%がより好ましい。前記含有量が、1質量%以上であると、泡量、泡のきめ細かさ、すすぎ時のなめらかさが良好であり、14質量%以下であると、すすぎ時のなめらかさが良好である。
ここで、(A)成分と(B)成分の最適な配合割合は、(A)/(B)で示される、(B)成分に対する(A)成分の割合が、質量比で1.5〜4であり、泡量、すすぎ時のなめらかさ、安定性の点から、質量比で2〜3がより好ましい。この比が1.5未満では、泡量、すすぎ時のなめらかさ、安定性が不十分となることがあり、4を超えると、泡のきめ細やかさ、すすぎ時のなめらかさ、安定性が不十分となることがある。
<(C)カチオン性ポリマー>
前記(C)成分のカチオン化セルロース、カチオン化グァーガム、カチオン化デンプンから選ばれる1種以上のカチオン性ポリマーは、主に、泡のきめ細やかさ、すすぎ時のなめらかさ、乾燥後のなめらかさを向上させるために含有されている。
前記(C)成分のカチオン化セルロースとしては、例えば、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース)、商品名:カチナールHC−100、商品名:カチナールHC−200、商品名:カチナールLC―100、商品名:カチナールLC−200(東邦化学工業株式会社)、商品名:DOCQUAT―10、商品名DOCQUAT―10V(DOC JAPAN株式会社)等が挙げられる。前記(C)成分のカチオン化グァーガムとしては、例えば、塩化O−〔2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル〕グァーガム、商品名:JAGUAR EXCEL(三昌株式会社製)が挙げられる。前記(C)成分のカチオン化デンプンとしては、例えば、塩化ヒドロキシプロピルトリモニウムデンプン、商品名:SensomerCI―50(日本ルーブリゾール株式会社)、商品名:DOCSTARCH CP、商品名:DOCSTARCH CP PF、商品名:DOCSTARCH CP Plus((DOC JAPAN株式会社)等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、泡のきめ細やかさ、すすぎ時の毛髪のなめらかさ、乾燥後のなめらかさの点から、カチオン化セルロース(塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース)が好ましい。
前記(C)成分のカチオン性ポリマーの含有量としては、泡のきめ細やかさ、すすぎ時のなめらかさ、乾燥後のなめらかさの点から、毛髪洗浄剤組成物全量に対して、0.2〜0.5質量%が好ましく、0.25質量%〜0.4質量%がより好ましい。前記含有量が、0.2質量%以上であると、泡のきめ細やかさ、すすぎ時のなめらかさ、乾燥後のなめらかさが良好であり、0.5質量%以下であると、乾燥後のなめらかさが良好である。
<(D)カチオン性界面活性剤>
本発明では、更に、(D)カチオン性界面活性剤を配合することができ、主に、すすぎ時のなめらかさ、乾燥後のなめらかさをより向上させることができる。
前記(D)成分のカチオン性界面活性剤としては、具体的には、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジオレイルジメチルアンモニウム、塩化ジデシルジメチルアンモニウム、酢酸ラウリン酸アミドブチルグアニジン、酢酸ミリスチン酸アミドブチルグアニジン、酢酸パルミチン酸アミドブチルグアニジン、ジステアリルジメチルアンモニウムサルフェート、ステアリルエチルジヒドロキシエチルアンモニウムエチルサルフェート、N−ヤシ油脂肪酸L−アルギニンエチル・DL−ピロリドンカルボン酸塩、ステアリン酸ジメチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジプロピルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジプロピルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノエチルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、泡のきめ細やかさ、すすぎ時のなめらかさ、乾燥後のなめらかさの点から、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミドが好ましく、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムが特に好ましい。
前記(D)成分のカチオン性界面活性剤の含有量としては、泡のきめ細やかさ、すすぎ時のなめらかさ、乾燥後のなめらかさの点から、毛髪洗浄剤組成物全量に対して、0.1〜1質量%が好ましく、0.3質量%〜0.4質量%がより好ましい。前記含有量が、0.1質量%以上であると、すすぎ時のなめらかさ、乾燥後のなめらかさが良好であり、1質量%以下であると、泡のきめ細やかさ、乾燥後のなめらかさが良好である。
<(E)アミド結合を有するビニル系単量体(a)とカチオン性基を有するビニル系単量体(b)とを含む単量体混合物の共重合体>
本発明では、更に(E)アミド結合を有するビニル系単量体(a)とカチオン性基を有するビニル系単量体(b)とを含む単量体混合物の共重合体を配合することで、泡のきめ細やかさ、すすぎ時のなめらかさ、乾燥後のなめらかさを向上させることができる。
前記(E)成分のアミド結合を有するビニル系単量体(a)とカチオン性基を有するビニル系単量体(b)とを含む単量体混合物の共重合体のアミド結合を有するビニル系単量体としては、下記一般式(1)で表されるヒドロキシアルキル(メタ)アクリルアミド系(ここで「(メタ)アクリル」はアクリル及びメタクリルを表す)の単量体、あるいはN−メタクリロイルアミノプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロライド等の(メタ)アクリルアミド系アンモニウム塩の単量体を用いるのが好ましい。
(化1)
CH=C(R)−CO−NR−(CH)a−OH ・・・ (1)
( 式中、Rは水素原子又はメチル基を示し、Rは水素原子、又は炭素原子数1〜4 のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基を示す。aは1〜4の整数を表す。)
一般式(1)で表される水酸基及びアミド結合を有するビニル系単量体としては、N −ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド等のN−ヒドロキシアルキル(メタ)アクリルアミド類が挙げられる。中でも単量体の水への溶解性及び得られた重合体の水への溶解性が高いことからN−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミドが特に好ましい。
アミド結合を有するビニル系単量体に相当する構造単位は、共重合体中の20〜90質量%が好ましい。さらに好ましくは30〜80質量%、特に好ましくは40〜70質量%である。この構成単位は、アミド結合部分に由来する水素結合の作用により、毛髪に吸着する効果が増大すると考えられる。水酸基及びアミド結合を有するビニル系単量体に相当する構成単位が、共重合体中の20質量%未満では、上記理由により毛髪等への吸着力が低下する場合がある。90質量%超過では、カチオン性基を有するビニル系単量体に相当する構成単位の含量が低下し、アニオン性界面活性剤と十分なコンプレックスを形成できなくなるため、毛髪への吸着量が低下する場合がある。
一方、カチオン性基を有するビニル系単量体としては、N,N−ジメチル−N,N−ジアリルアンモニウムクロライド等のジアリル系4級アンモニウム塩、N−メタクリロイルオキシエチル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロライド等の(メタ)アクリルエステル系4級アンモニウム塩、N−メタクリロイルアミノプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロライド等の(メタ)アクリルアミド系4級アンモニウム塩、及びL−アルギニンとグリシジルメタクリレートの反応物等のアミノ酸系のカチオン種等が例示できるが、特に一般式(2)で表される(メタ)アクリル系4級アンモニウム塩単量体が好ましい。
(化2)
CH=C(R)−CO(O)−(NH)1−b−(CH)c−N・X・・(2)
[式中、Rは水素原子又はメチル基を示し、R及びRはそれぞれ独立に炭素数1〜24のアルキル基、又は炭素数6〜24のアリール基もしくはアラルキル基を示し、Rは水素原子、炭素数1〜24のアルキル基もしくはアルケニル基、炭素数6〜24のアリール基もしくはアラルキル基、又は下記一般式(3)
−CH−CH(OH)−CH−N・Y- ・・・(3)
(式中、R〜Rはそれぞれ独立に炭素数1〜24のアルキル基、又は炭素数6〜24の アリール基もしくはアラルキル基を示す。Y-は陰イオンを示す。) で表される基である。X-は陰イオン、bは0又は1、cは1〜10の整数を示す。]
一般式(2)で表わされるカチオン性基を有するビニル系単量体としては、N−(メタ )アクリロイルオキシエチル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロライド、N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N−エチル−N,N−ジメチルアンモニウム=モノエチル硫酸塩、N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N,N,N−トリエチルアンモニウム=モノエチル硫酸塩、N−[3−{N′−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N′,N′−ジメチルアンモニウム}−2−ヒドロキシプロピル]−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロライド、N−[3−{N′−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N′,N′−ジエチルアンモニウム}−2−ヒドロキシプロピル]−N,N,N−トリエチルアンモニウムクロライド等のカチオン性基を有する(メタ)アクリル酸エステル類やN−(メタ)アクリロイルアミノプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロライド、N−(メタ)アクリロイルアミノプロピル−N−エチル−N,N−ジメチルアンモニウム=モノエチル硫酸塩、N−(メタ)アクリロイルアミノプロピル−N,N−ジエチル−N−メチルアンモニウムクロライド、N−(メタ)アクリロイルアミノプロピル−N,N−ジエチル−N−メチルアンモニウム=モノメチル硫酸塩、N−[3−{N′−(メタ)アクリロイルアミノプロピル−N′,N′−ジメチルアンモニウム}−2−ヒドロキシプロピル]−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロライド、N−[3−{N′−(メタ)アクリロイルアミノプロピル−N′,N′−ジエチルアンモニウム}−2−ヒドロキシプロピル]−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロライド等のカチオン性基を有する(メタ)アクリルアミド類等が挙げられる。なかでも、N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロライド、N−(メタ)アクリロイルアミノプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロライドが好ましく用いられ、特にN−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロライドが好ましい。
共重合体中のカチオン性基を有するビニル系単量体に相当する構造単位は、10〜80質量%であることが好ましい。さらに好ましくは20〜70質量%、特に好ましくは30〜60質量%である。このカチオン性基を有するビニル系単量体に相当する構造単位は、毛髪化粧料中でアニオン界面活性剤が併用された場合、これとコンプレックスを形成し、共重合体を毛髪に付着しやすくするものと考えられる。
カチオン性基を有するビニル系単量体に相当する構造単位が10質量%未満では、アニオン性界面活性剤と十分なコンプレックスを形成できなくなる場合がある。80質量%を超えると、水酸基及びアミド結合を有するビニ ル系単量体に相当する構成単位が減少し毛髪等への吸着力が低下する場合がある。
共重合体中には、さらに他のビニル系単量体に由来する構造単位を含有させてもよい。但し、共重合体中にアニオン性の官能基が存在すると前述のアニオン性界面活性剤とのコンプレックス形成の障害となる場合があるので、アニオン性の官能基の少ないものが好ましく(例えば、全官能基の10質量%以下)、これを実質的に含まないものであればさらに好ましい。
共重合体としては、N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロライド と、N−(2−ヒドロキシエチル)アクリルアミドとの共重合体が特に好ましく、具体例としては、ダイヤスリークC−801(三菱化学(株)製)が挙げられる。
前記(E)成分の含有量としては、泡のきめ細やかさ、すすぎ時のなめらかさ、乾燥後のなめらかさ、安定性の点から、毛髪洗浄剤組成物全量に対して、0.05〜0.5質量%が好ましく、0.2〜0.4質量%がより好ましい。前記含有量が、0.05質量%以上であると、泡のきめ細やかさ、すすぎ時のなめらかさ、乾燥後のなめらかさが良好であり、0.5質量%以下であると、安定性が良好である。
ここで、(D)成分と(E)成分の配合割合は、(D)/(E)で示され、質量比で5以下であり、泡のきめ細やかさ、すすぎ時のなめらかさ、乾燥後のなめらかさの点から、質量比0.8〜4がより好ましい。この比が5以下であると、泡のきめ細やかさが良好である。
<(F)ポリオキシエチレンアルキルエーテル>
本発明では、更に、(F)ポリオキシエチレンアルキルエーテルを配合することができ、主に、安定性をより向上させることができる。
前記(F)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテルのエチレンオキシド(EO)の平均付加モル数は、10〜30であり、安定性の点から、15〜25が好ましい。前記(F)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテルは、アルキル基の炭素数が12〜18であり、安定性の点から、12〜16が好ましい。
前記(F)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。前記市販品としては、例えば、日本エマルジョン株式会社製のPOE(20)セチルエーテル(EMALEX120)、POE(30)ラウリルエーテル(EMALEX730)、POE(10)ステアリルエーテル(EMALEX610)などが挙げられる。これらは、一種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
ただし、( )内の数字はエチレンオキシドの平均付加モル数を示し、「POE」とはポリオキシエチレンの略を示す。
前記(F)成分の含有量としては、乾燥後のなめらかさ、安定性の点から、毛髪洗浄剤組成物全重量に対して、0.3〜3質量%が好ましく、0.5〜2質量%がより好ましい。前記含有量が、0.3質量%以上であると、安定性が良好であり、3質量%以下であると、乾燥後のなめらかさが良好である。
<(G)ポリオキシエチレン脂肪酸モノエタノールアミド>
本発明では、更に、(G)ポリオキシエチレン脂肪酸モノエタノールアミドを配合することができ、主に、安定性をより向上させることができる。
前記(G)成分のポリオキシエチレン脂肪酸モノエタノールアミドとしては、 特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、下記一般式(4)で表される化合物などが挙げられる。前記(G)ポリオキシエチレン脂肪酸モノエタノールアミドは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
−CO−NH−(CH−CHO)−H ・・・ (4)
上記一般式(4)中、Rはアルキル基又はアルケニル基を示す。前記アルキル基又はアルケニル基は、直鎖状であってもよく、分岐鎖状であってもよい。前記アルキル基又はアルケニル基部分の炭素数としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、安定性の点から、12〜18が好ましく、12〜16がより好ましい。
前記一般式(4)中、nはエチレンオキサイド(EO)の平均付加モル数を示し、前記EOの平均付加モル数としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、安定性の点から、2〜11が好ましく、2〜6がより好ましい。
前記(G)成分のポリオキシエチレン脂肪酸モノエタノールアミドは、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。前記(C)成分のポリオキシエチレン脂肪酸モノエタノールアミドの市販品としては、例えば、アミゼット2C(PEG−3コカミド、川研ファインケミカル株式会社製)、アミゼット5C(PEG−6コカミド、川研ファインケミカル株式会社製)、アミゼット10C(PEG−11コカミド、川研ファインケミカル株式会社製)、プロファンME−20(PEG−3コカミド、三洋化成工業株式会社製)、ナイミッドMF−203(PEG−3コカミド、日油株式会社製)、ナイミッドMF−205(PEG−5コカミド、日油株式会社製)、ナイミッドMF−210(PEG−11コカミド、日油株式会社製)、マーポンC−5A(PEG−5コカミド、松本油脂製薬株式会社製)、マーポンC−10A(PEG−10コカミド、松本油脂製薬株式会社製)、アミゼット2L−Y(ポリオキシエチレン(3)ラウリン酸モノエタノールアミド、川研ファインケミカル株式会社製)などが挙げられる。
前記(G)成分の含有量としては、すすぎ時のなめらかさ、安定性の点から、毛髪洗浄剤組成物全重量に対して、0.001〜1.5質量%が好ましく、0.5〜1.3質量%がより好ましい。前記含有量が、0.001質量%以上であると、安定性が良好であり、1.5質量%以下であると、すすぎ時のなめらかさが良好である。
ここで、(E)と(F)成分と(G)成分の最適な配合割合は、((F)+2(G))/(E)で示される、(E)成分に対する(F)成分と(G)成分の和の割合が、質量比で8以上であり、安定性の点から、質量比8〜16がより好ましい。この比が8以上では、安定性が良好である。
<その他の成分>
前記その他の成分としては、特に制限はなく、前記(A)成分〜前記(G)成分の各成分以外にも、本発明の効果を損なわない範囲で、その他の成分を含有することができる。 前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記成分以外のアニオン性界面活性剤、前記(F)(G)成分以外のノニオン性界面活性剤、アニオン性ポリマー、ノニオン性ポリマー、ポリオール類、食塩、芒硝等の無機塩類、有機塩類、モノラウリン酸ポリグリセリル、プロピレングリコール等の保湿剤、トニック剤、可溶化剤、BHT、α−トコフェロール等の酸化防止剤、トリクロサン、トリクロロカルバン等の殺菌剤、脂肪酸ジエタノールアミド等の粘度調整剤、紫外線吸収剤、タンパク質誘導体、動植物抽出液、ピロクトンオラミン、ジンクピリチオン等のフケ防止剤、グリチルリチン酸ジカリウム等の抗炎症剤、安息香酸又はその塩、パラベン類、ケーソンCG等の防腐剤、クエン酸、トリエタノールアミン等のpH調整剤、乳濁剤、ハイドロトロープ、低級アルコール、ビタミン類、揮発性油分、疎水性溶媒、精製水等の希釈性溶媒、色素、香料などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
<pH>
本発明の毛髪洗浄剤組成物のpH(25℃)は、特に制限されないが、pH3〜7が好ましく、より好ましくは4〜6である。なお、pHは外原規(医薬部外品原料規格)一般試験法pH測定法に準拠して測定する。
前記毛髪洗浄剤組成物のpHとしては、すべての成分を混合した後に最後にpHを確認しながらクエン酸などのpH調整剤を加えることで調整できる。より詳しくは、クエン酸などのpH調整剤以外の成分の合計が約98質量%となるように精製水をバランスして混合攪拌する。必要なら加温してもよい。混合攪拌中にクエン酸などのpH調整剤の水溶液を徐々に添加し、それぞれpHを測定しながら目標とするpHまで添加する。目標pHとなったところで、最後に残りの精製水を加えて、全体で100質量%となるように水を加える。なお、前記pHとしては、医薬部外品原料規格一般試験法pH測定法に準拠して測定することができる。
<粘度>
本発明の毛髪洗浄剤組成物の粘度(25℃)は、特に制限されないが、1〜10Pa・s、特に2〜5Pa・sの範囲が好ましい。粘度が低すぎると使用時に手からこぼれるため使用しにくく、高すぎると容器からの排出性が悪くなるおそれがある。なお、粘度は25℃で、外原規一般試験法粘度測定法第2法に準拠して測定した値である。
<製造方法>
前記毛髪洗浄剤組成物の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、前記(A)成分〜前記(G)成分、及び前記その他の成分を混合して調製することができる。具体的には、前記(C)成分、及び精製水を50℃〜60℃で均一混合し、膨潤させた後、70℃〜75℃に加熱して、前記(A)成分、及び前記(B)成分を添加し、均一に混合する。その後、40℃以下まで冷却し、前記(D)成分、及び前記(E)〜(G)成分の混合物を添加し、均一に混合する。30℃以下に冷却後、前記その他の成分を添加し、毛髪洗浄剤組成物の全体が100質量%となるように精製水を残量配合して均一に混合し、毛髪洗浄剤組成物を得ることができる。
前記毛髪洗浄剤組成物を調製する装置としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、剪断と全体混合できる複数の攪拌羽根(プロペラ、タービン 、ディスパー等)を備えた攪拌装置などが挙げられる。
<容器>
前記容器としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、 アルミニウムラミネートチューブ、EVALチューブ、アルミニウムチューブ、ガラス蒸着プラスチックチューブ等のチューブ容器、機械的又は差圧によるポンプ容器及びスクイーズ容器、ラミネートフィルム容器、スポイト容器、ボトル容器などが挙げられる。
前記アルミニウムラミネートチューブ容器の材質としては、例えば、ラミネートフィルムなどが挙げられる。前記ラミネートフィルムとしては、強度、柔軟性、耐候性等の点から、通常2層以上の多層を有することが好ましく、2層〜5層がより好ましい。前記ラミネートフィルムの材質としては、例えば、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、二軸延伸ポリプロピレン、無延伸ポリプロピレン、ポリアクリロニトリル、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の合成樹脂、紙、アルミニウム蒸着プラスチックなどが挙げられる。
前記ボトル容器の材質としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、エチレン−ビニルアルコール樹脂、アクリロニトリル−スチレン樹脂、ABS樹脂、ポリアミド、ガラスなどが挙げられ、単層乃至2層以上組み合わせて用いることが好ましい。
<用途>
本発明の毛髪洗浄剤組成物は、シャンプー(後工程にコンディショナーやトリートメントを用いる。)、リンスインシャンプー、コンディショニングシャンプー、トリートメントインシャンプー(コンディショナーやトリートメント等の後工程は行わない。本発明においては、これらをまとめてリンスインシャンプーという。)等のインバスヘアケア剤として幅広く利用でき、特に、簡便な使用性の点から、リンスインシャンプーとして用いることが好ましく、これらを製品の常用量で常法に従って使用することができる。
以下に、本発明を実施例、及び比較例に基づいて更に具体的に説明するが、本発明は、下記実施例に制限されるものではない。なお、実施例、及び比較例の記載の各成分の含有量は、全て純分換算した値である。
(実施例1〜25、及び比較例1〜5)
下記表1〜表5に示す組成、及び含有量の毛髪洗浄剤組成物を以下の方法で調製した 。即ち、(C)成分又は(C’)成分、及び精製水を50℃〜60℃で均一混合し、膨潤させた後、70℃〜75℃に加熱して、(A)成分及び(B)成分又は (B’)成分を添加し、均一に混合した。その後、40℃以下まで冷却し、(D)成分及び(E)成分、(F)成分、(G)成分の混合物を添加し、均一に混合した。 30℃以下に冷却後、共通成分(フェノキシエタノール、安息香酸ナトリウム、海藻エキス、香料、色素)を添加し、均一に混合し、毛髪洗浄剤組成物を得た。
得られた実施例1〜25、並びに比較例1〜5の毛髪洗浄剤組成物について、以下の ようにして、「泡量」、「泡のきめ細やかさ」、「すすぎ時のなめらかさ」、「乾燥後のなめらかさ」、「安定性」を評価した。結果を表1〜表5に示す。
<泡量><泡のきめ細やかさ><すすぎ時・乾燥後のなめらかさ>
20〜30代の髪の傷みを気にしている専門パネラーが、髪の長さに応じて各毛髪洗浄剤組成物6gまたは3gを7日間使用後、洗髪時の泡量、泡のきめ細やかさ、すすぎ時のなめらかさ、乾燥後のなめらかさについて、それぞれ5段階で評価した。
―泡量の判定基準―
5点:かなりの泡量がある
4点:十分な泡量がある
3点:頭全体にちょうど行き渡る泡量である
2点:泡量がやや不足している
1点:泡量がかなり不足している
―泡のきめ細やかさの判定基準―
5点:きめが非常に細かくしっとりしている
4点:きめが細かい
3点:きめがやや細かい
2点:きめがやや粗くスカスカしている
1点:きめが粗く、水っぽい
―すすぎ時のなめらかさの判定基準―
5点:非常になめらかに指通る
4点:ややなめらかである
3点:部分的に抵抗を感じるが毛先まで指通る
2点:やや抵抗を感じる
1点:抵抗を感じ、指通らない
―乾燥後のなめらかさの判定基準―
5点:非常になめらかに指通る
4点:ややなめらかである
3点:部分的に抵抗を感じるが毛先まで指通る
2点:やや抵抗を感じる
1点:抵抗を感じ、指通らない
<経時安定性>
各毛髪洗浄剤組成物を50mLガラスバイアルに充填し、50℃に温度管理された恒温槽内に1ヵ月保存した後、25℃の環境に3日間放置した。保存後の外観を、下記の評価基準を用いて評価した。
―経時安定性の判定基準―
5点:透明な外観で、分離や析出等の変化がない
4点:透明〜半透明な外観で、分離や析出等の変化がない
3点:半透明〜不透明な外観で、分離や析出等の変化がない
2点:分離や析出等がやや見られる
1点:分離や析出等が著しい
Figure 2021102586




Figure 2021102586
Figure 2021102586



Figure 2021102586
Figure 2021102586

(処方例1〜12)
下記表6〜表7に示す組成、及び含有量の毛髪洗浄剤組成物を以下の方法で調製した 。即ち、(C)成分、及び精製水を50℃〜60℃で均一混合し、膨潤させた後、70℃〜75℃に加熱して、(A)成分及び(B)成分を添加し、均一に混合した。その後、40℃以下まで冷却し、(D)成分及び(E)成分、(F)成分、(G)成分の混合物を添加し、均一に混合した。 30℃以下に冷却後、共通成分(フェノキシエタノール、安息香酸ナトリウム、海藻エキス、香料、色素)を添加し、均一に混合し、毛髪洗浄剤組成物を得た。
Figure 2021102586
Figure 2021102586











なお、前記実施例、及び前記比較例で使用した各種成分の詳細について、下記表8に示す。
Figure 2021102586

本発明の毛髪洗浄剤組成物は、泡量、泡のきめ細やかさ、すすぎ時のなめらかさ、乾燥後のなめらかさ、経時安定性が良好であるため、例えば、シャンプーやリンスインシャンプーなどに好適に用いられ、特にリンスインシャンプーに好適に用いられる。

Claims (3)

  1. (A)アニオン性界面活性剤、
    (B) 両性界面活性剤、及び
    (C)カチオン化セルロース、カチオン化グァーガム、カチオン化デンプンから選ばれる1種以上のカチオン性ポリマー、を含み、
    前記(A)アニオン性界面活性剤の含有量(質量%)と、前記(B)両性界面活性剤の含有量(質量%)との質量比(A)/(B)が1.5〜4.0であることを特徴とする毛髪洗浄剤組成物。
  2. (D)カチオン性界面活性剤、
    (E)アミド結合を有するビニル系単量体(a)とカチオン性基を有するビニル系単量体(b)とを含む単量体混合物の共重合体、
    (F)ポリオキシエチレンアルキルエーテル、及び
    (G)ポリオキシエチレン付加型脂肪酸モノエタノールアミドを含む請求項1記載の毛髪洗浄剤組成物。
  3. (D)/(E)の比率が5以下であり、かつ((F)+2(G))/(E)が8以上である請求項1〜2記載の毛髪洗浄剤組成物。


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