JP2021101680A - コンバイン - Google Patents

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洋也 山本
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涼太 増本
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Abstract

【課題】フィードチェーンを速やかに停止させて穀稈詰りの解消作業を能率よく行える手段を提供すること。【解決手段】コンバインは、刈取穀稈を搬送するフィードチェーン8と、フィードチェーン8を駆動する駆動スプロケット8bと、フィードチェーン8によって搬送される刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、駆動スプロケット8bに動力を伝達する動力伝達機構Kと、人為操作される操作具と、操作具が操作されたことに応じて動力伝達機構Kの動作を制動する制動機構Lと、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、コンバインに関する。
特許文献1に記載されたコンバインは、扱胴を支持すると共に上下揺動可能な扱胴フレームと、扱胴フレームを上方に揺動させるシリンダと、シリンダを操作する操作スイッチと、を備える。操作スイッチが操作されると、シリンダが作動して扱胴フレームが上方に揺動する。扱胴フレームを所定の位置まで上昇させた状態で、扱胴の周囲に詰まった穀稈を除去することができる。
特開2019−97558号公報
詰まった穀稈を取り除く作業を行うためには、フィードチェーンの停止を待つ必要がある。作業能率の観点から、フィードチェーンが速やかに停止すると好ましい。特許文献1には、フィードチェーンの速やかな停止については何ら記載されていない。
本発明の目的は、フィードチェーンを速やかに停止させて穀稈詰りの解消作業を能率よく行える手段を提供することにある。
本発明に係るコンバインの特徴は、刈取穀稈を搬送するフィードチェーンと、前記フィードチェーンを駆動する駆動スプロケットと、前記フィードチェーンによって搬送される刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、前記駆動スプロケットに動力を伝達する動力伝達機構と、人為操作される操作具と、前記操作具が操作されたことに応じて前記動力伝達機構の動作を制動する制動機構と、を備える点にある。
本発明によれば、操作具が操作されると制動機構により動力伝達機構の動作が制動されるので、フィードチェーンが速やかに停止する。従って、穀稈詰りの解消作業を能率よく行うことができる。
本発明においては、前記動力伝達機構は、前記脱穀装置の機体左右方向外側の側面に設けられると共に前記駆動スプロケットの駆動軸が接続されるギヤボックスを備え、前記制動機構は、前記ギヤボックスよりも動力伝達方向の上流側において前記動力伝達機構の動作を制動すると好適である。
本発明によれば、ギヤボックスよりも動力伝達方向の上流側において動力伝達機構の動作が制動されるので、ギヤボックスに接続された駆動スプロケットの駆動軸の回転速度が速やかに低下し、フィードチェーンが速やかに停止する。従って、穀稈詰りの解消作業を能率よく行うことができる。
本発明においては、前記動力伝達機構は、動力を中継する中継軸を備え、前記制動機構は、前記中継軸の回転を制動可能な制動部材を備えると好適である。
本発明によれば、中継軸の回転が制動されるので、動力伝達機構の動作速度が速やかに低下し、フィードチェーンが速やかに停止する。従って、穀稈詰りの解消作業を能率よく行うことができる。
本発明においては、前記動力伝達機構は、前記中継軸に設けられた円盤部材を備え、前記制動部材は、前記円盤部材に接触して前記円盤部材及び前記中継軸の回転を制動可能に構成されていると好適である。
本発明によれば、円盤部材の回転が制動され、これに伴って中継軸の回転が制動されるので、動力伝達機構の動作速度が速やかに低下し、フィードチェーンが速やかに停止する。従って、穀稈詰りの解消作業を能率よく行うことができる。
本発明においては、前記動力伝達機構は、動力を中継する中継軸と、前記中継軸に設けられた中継プーリと、前記中継プーリに巻き回された中継ベルトと、を備え、前記制動機構は、前記中継ベルトに接触して前記中継ベルトの走行を制動可能なベルト制動部材を備えると好適である。
本発明によれば、中継ベルトの走行が制動され、これに伴って中継軸の回転が制動されるので、動力伝達機構の動作速度が速やかに低下し、フィードチェーンが速やかに停止する。従って、穀稈詰りの解消作業を能率よく行うことができる。
本発明においては、前記動力伝達機構が備える駆動ベルトにテンションをかけるテンション機構と、前記操作具が操作されたことに応じて前記テンション機構に作用して前記駆動ベルトにかかるテンションを緩めるように前記テンション機構を動作させる緩め機構と、を備えると好適である。
本発明によれば、操作具が操作された際に駆動ベルトのテンションが緩むので、動力伝達機構において駆動力の伝達停止が動作制動と共に行われる。従って、更に確実且つ速やかにフィードチェーンを停止させることができる。
本発明においては、前記制動機構と前記緩め機構とを連係作動させる連携機構と、前記操作具が操作されたことに応じて前記連携機構を作動させるアクチュエータと、を備えると好適である。
本発明によれば、制動機構と緩め機構とが連係作動するので、動力伝達機構において駆動力の動作制動と伝達停止とを同じタイミングで発生させて、より確実且つ速やかにフィードチェーンを停止させることができる。また、フィードチェーンを速やかに停止させる機構を、低コストで実現することができる。
コンバインの左側面図である。 フィードチェーン、動力伝達機構、制動機構、テンション機構、緩め機構、及び連携機構を示す左側面図である。 動力伝達機構を示す概略図である。 非作動状態にある制動機構、緩め機構、連携機構、及び作動状態にあるテンション機構を示す左側面図である。 作動状態にある制動機構、緩め機構、連携機構、及び非作動状態にあるテンション機構を示す左側面図である。 非作動状態にある緩め機構、連携機構、及び作動状態にあるテンション機構を示す背面図である。 テンション機構の保持部材を示す平面図である。 制御部を示すブロック図である。 動力伝達機構を示す概略図である。 非作動状態にある制動機構、緩め機構、連携機構、及び作動状態にあるテンション機構を示す左側面図である。 作動状態にある制動機構、緩め機構、連携機構、及び非作動状態にあるテンション機構を示す左側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。この実施形態では、各図に符号(F)で示す方向が機体前側、符号(B)で示す方向が機体後側、符号(L)で示す方向が機体左側、符号(R)で示す方向が機体右側、符号(U)で示す方向が上側、符号(D)で示す方向が下側である。
図1に、自脱型のコンバインが示されている。このコンバインは、機体フレーム1と、機体フレーム1を支持する走行装置2と、を備えている。機体の前部における右側には、運転者が搭乗する運転部3が設けられている。運転部3の下方には、エンジンEG(図3、図8参照)が設けられている。
運転部3の前方には、植立穀稈を刈り取る刈取部4が設けられている。運転部3の後方には、穀粒を貯留する貯留タンク5が設けられている。貯留タンク5内の穀粒を排出する穀粒排出装置6が設けられている。
機体の左側部には、刈取部4で刈り取られた植立穀稈を後方へ搬送する搬送部7と、搬送部7により搬送された刈取穀稈を受け取って後方へ搬送するフィードチェーン8と、が設けられている。フィードチェーン8を案内支持するガイドフレーム8aが設けられている。ガイドフレーム8aは、フィードチェーン8の走行経路のうち上側経路に対応する部分を案内支持している。ガイドフレーム8aは、フィードチェーン8の走行経路のうち上側経路に対応する部分における搬送始端部と搬送終端部とに亘って延びている。フィードチェーン8を駆動する駆動スプロケット8bが設けられている。
貯留タンク5の左隣には、脱穀装置9が設けられている。脱穀装置9は、フィードチェーン8に搬送される刈取穀稈を脱穀処理する。脱穀装置9の後側には、排藁搬送装置10が設けられている。排藁搬送装置10は、フィードチェーン8から脱穀処理後の排藁を受け取って後方へ挟持搬送する。排藁搬送装置10の搬送終端側部の下方には、排藁搬送装置10によって搬送された排藁を切断処理する排藁切断装置11が設けられている。
人為操作される押しボタン式のスイッチ12(「操作具」の一例)が設けられている。スイッチ12は、脱穀装置9の左側部における前端部に配置されている。すなわち、スイッチ12は、脱穀装置9の穀稈入口付近に配置されている。スイッチ12は、コンバインの制御部16(図8参照)に接続されている。スイッチ12が操作されたことに応じて、停止制御部17(後述)は、アクチュエータY(後述)を作動させる。
図2、図4、図5に示されるように、脱穀装置9の左側部には、動力伝達機構K、制動機構Lテンション機構P、緩め機構Q、連携機構X、及びアクチュエータYが設けられている。図4、図6には、非作動状態(非作動時)の制動機構L、緩め機構Q、連携機構X、及び作動状態(作動時)のテンション機構Pが示されている。図5には、作動状態(作動時)の制動機構L、緩め機構Q、連携機構X、及び非作動状態(非作動時)のテンション機構Pが示されている。
〔動力伝達機構〕
図3を参照して、動力伝達機構Kについて説明する。動力伝達機構Kは、フィードチェーン8の駆動スプロケット8bにエンジンEGの動力を伝達する。動力伝達機構Kは、エンジンEGからの駆動力が伝達されるプーリ50a、脱穀の一番物を搬送する一番横スクリュ13に動力を伝達するプーリ50b、脱穀の二番物を搬送する二番横スクリュ14に動力を伝達するプーリ50c、脱穀装置9の揺動選別装置9aに動力を伝達するプーリ50d、中継軸51に動力を伝達するプーリ51a、及び、これらのプーリに巻き回された駆動ベルト50を備えている。
また動力伝達機構Kは、駆動スプロケット8bの駆動軸8c、及び中継軸51が接続されるギヤボックス52を備えている。ギヤボックス52は、脱穀装置9の左側面(機体左右方向外側の側面の一例)に設けられる。ギヤボックス52において、中継軸51に設けられたギヤ51bと駆動軸8cに設けられたギヤ8eとが噛み合って、中継軸51から駆動軸8cへエンジンEGからの動力が伝達される。すなわち中継軸51は、エンジンEGからフィードチェーン8の駆動スプロケット8bへ供給される動力を中継する。また、ギヤボックス52において、中継軸51に設けられたギヤ51cと排塵ファン(図示省略)の駆動軸53に設けられたギヤ53aとが噛み合って、中継軸51から駆動軸53へエンジンEGからの動力が伝達される。
また動力伝達機構Kは、中継軸51に設けられた中継プーリ51d、排藁切断装置11の切断軸11aに設けられたプーリ11b、及びこれらのプーリに巻き回された中継ベルト54を備えている。排藁切断装置11の供給軸11cに設けられたギヤ11dと、切断軸11aに設けられたギヤ11eとが噛み合っている。以上の構成により、中継ベルト54を介して、中継軸51から排藁切断装置11へエンジンEGからの動力が伝達される。
本実施形態では、動力伝達機構Kは、中継軸51に設けられた円盤部材51eを備えている。円盤部材51eは、プーリ51a及び中継プーリ51dよりも左側(機体左右方向外側)に位置している。
〔制動機構〕
図2、図3、図4、図5を参照して、制動機構Lについて説明する。制動機構Lは、スイッチ12が操作されたことに応じて動力伝達機構Kの動作を制動する。
制動機構Lは、制動部材61、揺動アーム62、付勢部材63、及び保持部材64を備えている。
制動部材61は、動力伝達機構Kの円盤部材51eに接触して円盤部材51eの回転を制動可能に構成されている。すなわち制動部材61は、動力伝達機構Kの中継軸51の回転を制動可能に構成されている。具体的には制動部材61は、弧状の部材であって、円盤部材51eの外周形状に一致する形状を有している。制動部材61は、揺動アーム62の上端部に支持されている。
揺動アーム62は、レバー状の部材であって、機体左右方向に延びる軸心C11周りに揺動可能な状態で、脱穀装置9の左側面に支持されている。
付勢部材63は、揺動アーム62を前方へ付勢する部材である。具体的には、付勢部材63はコイルバネであり、揺動アーム62における軸心C11と上端部との間に接続されている。
保持部材64は、レバー状の部材である。保持部材64の後端部は、機体左右方向に延びる軸心C12周りに揺動可能な状態で、揺動アーム62の下端部に支持されている。保持部材64の前端部に、脱穀装置9の左側面に支持されたピン9bと係合可能なピン受け部位64aが設けられている。
制動機構Lの作動について説明する。制動機構Lが非作動状態(図4)にあるとき、保持部材64のピン受け部位64aがピン9bと係合している。これにより、付勢部材63による前方への付勢力に抗して、制動部材61及び揺動アーム62が図4の位置に保持され、制動部材61と円盤部材51eとが離間している。スイッチ12が操作されたことに応じてアクチュエータY及び連携機構Xが作動すると、連携機構Xの回転アーム91(後述)が図4の位置から上方へ回転する。保持部材64の前端部が、回転アーム91のピン91aに押されて上方へ揺動し、ピン受け部位64aとピン9bとの係合が解除される。制動部材61及び揺動アーム62が、付勢部材63の付勢力によって前方へ揺動し、制動部材61が円盤部材51eと接触する(図5)。円盤部材51e及び中継軸51の回転が制動され、フィードチェーン8が速やかに停止する。
円盤部材51eは、動力伝達機構Kにおいてギヤボックス52よりも動力伝達方向の上流側に位置している。従って、制動機構Lは、ギヤボックス52よりも動力伝達方向の上流側において動力伝達機構Kの動作を制動するといえる。
〔テンション機構、緩め機構〕
図2、図3、図4、図5、図6、図7を参照して、テンション機構P及び緩め機構Qについて説明する。テンション機構Pは、動力伝達機構Kが備える駆動ベルト50にテンションをかける機構である。緩め機構Qは、スイッチ12が操作されたことに応じてテンション機構Pに作用して駆動ベルト50にかかるテンションを緩めるようにテンション機構Pを動作させる機構である。
テンション機構Pは、テンションローラ71、スライド機構72、ステー73、ローラ74、及び保持部材75を備えている。
テンションローラ71は、機体左右方向に延びる軸心C13周りに回転可能な状態で、スライド機構72の下部の軸部材72aに支持されている。テンションローラ71は、テンション機構Pの作動時(図4)において、図示の位置に固定され、駆動ベルト50に接触し、駆動ベルト50にテンションをかける。テンションローラ71は、機体前後方向において、プーリ50bとプーリ50cとの間に位置する。
スライド機構72は、テンションローラ71を軸心C13周りに回転可能な状態、且つ上下方向に移動可能な状態に支持する機構である。具体的には、スライド機構72は、中空の筒部材72bと棒状部材72cとを備えている。筒部材72bは、脱穀装置9の左側面に支持されている。筒部材72bに棒状部材72cの上部が挿入され、棒状部材72cが筒部材72bに対して上下方向に移動可能となっている。棒状部材72cの下端部に軸部材72aが支持されている。
ステー73は、板状の部材であって、その上端部が軸部材72aの先端(左端部)に支持されている。ステー73は、軸部材72aの先端から下方へ延びている。
ローラ74は、機体左右方向に延びる軸心C14周りに回転可能な状態で、ステー73の下端部に支持されている。ローラ74は、テンション機構Pの作動時(図4)において、保持部材75の上面に載っている。
保持部材75は、板状の部材であって、上下方向に延びる軸心C15周りに回転可能な状態で、脱穀装置9の左側面に支持されている。ローラ74は、テンション機構Pの作動時(図4、図6、図7の実線)において、ローラ74の真下に位置し、ローラ74を下方から支える。
緩め機構Qは、回転アーム81、及び棒状部材82を備えている。
回転アーム81は、機体左右方向に延びる軸心C16周りに回転可能な状態で、脱穀装置9の左側面に支持されている。回転アーム81の上部は、連携機構Xの回転アーム91に設けられたピン91bよりも上側まで延びている。
棒状部材82は、回転アーム81の下部からテンション機構Pの保持部材75よりも下側まで延びている。
テンション機構P及び緩め機構Qの作動について説明する。テンション機構Pが作動状態(図4、図6)にあるとき、ローラ74は保持部材75の上に載っており、テンションローラ71の位置は図示位置に保たれている。
スイッチ12が操作されたことに応じてアクチュエータY及び連携機構Xが作動すると、連携機構Xの回転アーム91(後述)が図4の位置から上方へ回転する。緩め機構Qの回転アーム81が、連携機構Xの回転アーム91のピン91aに押されて、機体左側から視て反時計回りに自重により回転する。緩め機構Qの棒状部材82が、連携機構Xの保持部材75と接触して、保持部材75を回転させる(図7の二点鎖線)。ローラ74、ステー73、スライド機構72の棒状部材72c、及びテンションローラ71が自重で下方へ移動する(図5)。テンションローラ71が動力伝達機構Kの駆動ベルト50から離間し、駆動ベルト50にかかるテンションが緩められる。駆動ベルト50からプーリ51aへの駆動力の伝達が停止し、フィードチェーン8が速やかに停止する。
〔連携機構〕
連携機構Xは、回転アーム91、及びギヤボックス92を備えている。本実施形態では、アクチュエータYは電動モータであり、ギヤボックス92に接続されている。アクチュエータYは、スイッチ12が操作されたことに応じて連携機構Xを作動させる。
回転アーム91は、機体左右方向に延びる軸心C17周りに回転可能な状態で、ギヤボックス92に接続されている。
ギヤボックス92は、アクチュエータYにより駆動されて、回転アーム91を回転させる。
スイッチ12が操作されると、アクチュエータYが動作し、ギヤボックス92が回転アーム91を機体左側から視て反時計回りに回転させる。回転アーム91に設けられたピン91aが、制動機構Lの保持部材64の前端部を上方へ押す。保持部材64のピン受け部位64aとピン9bとの係合が解除され、制動機構Lが作動する。回転アーム91に設けられたピン91bが、緩め機構Qの回転アーム81を前方へ押し、緩め機構Qが作動して、テンション機構Pが非作動状態となる。以上のようにして、連携機構Xは制動機構Lと緩め機構Qとを連係作動させる。
〔制御部〕
図8に示されるように、コンバインの制御部16は、停止制御部17を備えており、スイッチ12と接続され、エンジンEG、及びアクチュエータYを制御可能に構成されている。詳しくは、制御部16は、機能部に対応するプログラムを記憶するメモリ(HDDや不揮発性RAMなど。図示省略)と、当該プログラムを実行するCPU(図示省略)と、を備えている。プログラムがCPUにより実行されることにより、停止制御部17の機能が実現される。
手扱ぎ作業を行っている間に、穀稈詰り等が発生した場合には、作業者がスイッチ12を操作する。停止制御部17は、人為操作されたことを示す信号をスイッチ12から受信したことに応じて、エンジンEGを停止させ、アクチュエータYを作動させる。アクチュエータYが作動したことにより、連携機構Xが作動し、制動機構Lと緩め機構Qとが連係作動し、テンション機構Pが駆動ベルト50にかかるテンションを緩めるように動作する。これにより、フィードチェーン8が速やかに停止する。フィードチェーン8の停止後、詰まった穀稈を取り除く作業が行われる。
詰まり穀稈が除去された後、手扱ぎ作業を再開する場合には、制動機構L、連携機構X、及び緩め機構Qを非作動状態に戻し、テンション機構Pを作動状態に戻す復帰作業が行われる。具体的には、作業者は制動部材61及び揺動アーム62を非作動状態(図4)の位置へ戻し、保持部材64のピン受け部位64aをピン9bに係合させる。そして作業者は、ローラ74、ステー73、スライド機構72の棒状部材72c、及びテンションローラ71を作動状態(図4)の位置へ上昇させ、保持部材75をローラ74の真下に位置させる。
〔他の実施形態〕
(1)制動機構L、テンション機構P、緩め機構Q、及び連携機構Xの形態は、上述の例に限られない。図9、図10、図11を参照しながら、異なる形態の制動機構Lを備えたコンバインについて説明する。なお以下の説明では、上述した実施形態と同様の構成については、同じ符号を付し、詳しい説明を省略する。
本実施形態では、制動機構Lは、制動部材61に替えて、動力伝達機構Kの中継ベルト54に接触して中継ベルト54の走行を制動可能なベルト制動部材65を備える。ベルト制動部材65は、機体左右方向に延びる棒状の部材であって、揺動アーム62の上端部に支持されている。
保持部材64は、ピン受け部位64aに替えて、ピン9bと係合可能な凹部64bを備えている。
制動機構Lの作動について説明する。制動機構Lが非作動状態(図10)にあるとき、保持部材64の凹部64bがピン9bと係合している。これにより、付勢部材63による前方への付勢力に抗して、ベルト制動部材65及び揺動アーム62が図10の位置に保持され、ベルト制動部材65が中継ベルト54と離間している。スイッチ12が操作されたことに応じてアクチュエータY及び連携機構Xが作動すると、連携機構Xの回転アーム91が図10の位置から上方へ回転する。保持部材64の前端部が、回転アーム91のピン91aに押されて上方へ揺動し、凹部64bとピン9bとの係合が解除される。ベルト制動部材65及び揺動アーム62が、付勢部材63の付勢力によって前方へ揺動し、ベルト制動部材65が中継ベルト54と接触する(図11)。中継ベルト54及び中継軸51の回転が制動され、フィードチェーン8が速やかに停止する。
中継ベルト54は、図9に示されるように、動力伝達機構Kにおいてギヤボックス52よりも動力伝達方向の上流側に位置している。従って、制動機構Lは、ギヤボックス52よりも動力伝達方向の上流側において動力伝達機構Kの動作を制動するといえる。
(2)上記実施形態では、制動機構Lの制動部材61が、動力伝達機構Kの円盤部材51eを直接制動することにより、動力伝達機構Kの中継軸51を間接的に制動する例が説明された。制動機構Lが、動力伝達機構Kの中継軸51を直接制動するよう構成されてもよい。例えば、制動機構Lが、動力伝達機構Kの中継軸51に接触して中継軸51の回転を制動する部材を備えてもよい。
(3)上記実施形態では、連携機構Xが回転アーム91により制動機構Lと緩め機構Qとを連係作動させる例が説明された。制動機構L及び緩め機構Qが、それぞれアクチュエータを備え、連携機構Xが当該アクチュエータを制御する制御部であってもよい。当該制御部は、スイッチ12が人為操作されたことに応じて、制動機構Lのアクチュエータと緩め機構Qのアクチュエータとを連係作動させるよう構成される。
(4)上記実施形態では、コンバインが制動機構Lと緩め機構Qの両方を備える例が説明されたが、制動機構Lのみ、又は緩め機構Qのみを備える形態も可能である。
(5)コンバインが、制動機構L、テンション機構P、緩め機構Q、及び連携機構Xを作動させるアクチュエータ等を備えない形態も可能である。例えば、スイッチ12が連携機構Xの構成部材(例えば回転アーム91)に物理的に接続され、スイッチ12が押されたことにより回転アーム91が回転する形態も可能である。
(6)コンバインが、スイッチ12が操作されたことに応じてフィードチェーン8を制動する機構を更に備えてもよい。例えば、板状の部材をフィードチェーン8に接触させて摩擦力をフィードチェーン8に作用させる機構が、コンバインに備えられてもよい。
本発明は、植立する作物を走行しながら収穫する自脱型コンバインに適用可能である。
8 :フィードチェーン
8b :駆動スプロケット
8c :駆動軸
8e :ギヤ
9 :脱穀装置
12 :スイッチ(操作具)
50 :駆動ベルト
51 :中継軸
51d :中継プーリ
51e :円盤部材
52 :ギヤボックス
54 :中継ベルト
61 :制動部材
65 :ベルト制動部材
K :動力伝達機構
L :制動機構
P :テンション機構
Q :緩め機構
X :連携機構
Y :アクチュエータ

Claims (7)

  1. 刈取穀稈を搬送するフィードチェーンと、
    前記フィードチェーンを駆動する駆動スプロケットと、
    前記フィードチェーンによって搬送される刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、
    前記駆動スプロケットに動力を伝達する動力伝達機構と、
    人為操作される操作具と、
    前記操作具が操作されたことに応じて前記動力伝達機構の動作を制動する制動機構と、を備えるコンバイン。
  2. 前記動力伝達機構は、前記脱穀装置の機体左右方向外側の側面に設けられると共に前記駆動スプロケットの駆動軸が接続されるギヤボックスを備え、
    前記制動機構は、前記ギヤボックスよりも動力伝達方向の上流側において前記動力伝達機構の動作を制動する請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記動力伝達機構は、動力を中継する中継軸を備え、
    前記制動機構は、前記中継軸の回転を制動可能な制動部材を備える請求項1又は2に記載のコンバイン。
  4. 前記動力伝達機構は、前記中継軸に設けられた円盤部材を備え、
    前記制動部材は、前記円盤部材に接触して前記円盤部材及び前記中継軸の回転を制動可能に構成されている請求項3に記載のコンバイン。
  5. 前記動力伝達機構は、動力を中継する中継軸と、前記中継軸に設けられた中継プーリと、前記中継プーリに巻き回された中継ベルトと、を備え、
    前記制動機構は、前記中継ベルトに接触して前記中継ベルトの走行を制動可能なベルト制動部材を備える請求項1から4のいずれか1項に記載のコンバイン。
  6. 前記動力伝達機構が備える駆動ベルトにテンションをかけるテンション機構と、
    前記操作具が操作されたことに応じて前記テンション機構に作用して前記駆動ベルトにかかるテンションを緩めるように前記テンション機構を動作させる緩め機構と、を備える請求項1から5のいずれか1項に記載のコンバイン。
  7. 前記制動機構と前記緩め機構とを連係作動させる連携機構と、
    前記操作具が操作されたことに応じて前記連携機構を作動させるアクチュエータと、を備える請求項6に記載のコンバイン。
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