JP2021094571A - 鋼部品及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱間プレス加工によってパッチワーク材から鋼部品を製造する際、溶融亜鉛脆性割れの発生を抑制する。【解決手段】鋼製品(100)の製造方法は、鋼板(51)と、鋼板(51)に重ね合わされ、鋼板(51)と連続溶接によって接合された鋼板(52)とを含む素材(50)を準備する工程と、鋼板(51)と鋼板(52)との連続溶接部(60)が曲げ領域(Ab1,Ab2)内に位置付けられるように、加熱された素材(50)をプレス加工して鋼部品(100)を成形する工程と、を備える。鋼板(51,52)は、それぞれ、亜鉛系めっき層で被覆されている。鋼板(51)の鋼板(52)との重ね合わせ面(511)における亜鉛系めっき層の亜鉛含有量と、鋼板(52)の鋼板(51)との重ね合わせ面(521)における亜鉛系めっき層の亜鉛含有量との和である合計亜鉛含有量は、75.0g/m2以下である。【選択図】図3C

Description

本開示は、曲げ領域を有する鋼部品、及び当該鋼部品の製造方法に関する。
近年、自動車業界では、燃費の向上を目的とした車体の軽量化、及び車体の衝突安全性の向上が求められている。これらの要求を満たすため、自動車の車体を構成する各種部品について、高強度鋼板の適用による薄肉化や、差厚鋼板の適用による板厚の最適化等が検討されている。差厚鋼板は、例えば、複数の鋼板を重ね合わせて溶接することにより、その一部分が厚肉化されたパッチワーク材である。このパッチワーク材を熱間プレス加工することにより、特定部分が高強度となった鋼部品を成形することができる。
パッチワーク材は、例えば、溶融亜鉛めっき鋼板や、合金化溶融亜鉛めっき鋼板等といった亜鉛系めっき層を有する鋼板で構成される。パッチワーク材が亜鉛系めっき層で被覆されている場合、めっき層で被覆されていない場合と比較して、プレス加工時の高温加熱による酸化スケールの生成を抑制することができる。そのため、プレス加工後の鋼部品に対し、酸化スケールを除去するためのショットブラスト処理を行う必要がない。
一方、亜鉛系めっき層で被覆されたパッチワーク材を用いてプレス加工を行った場合、鋼板同士の重ね合わせ面において溶融亜鉛脆性割れ(Liquid Metal Embrittlement(LME))が生じることがある。LMEは、パッチワーク材を構成する鋼板の母材の結晶粒界に液化した亜鉛が侵入し、その状態で鋼板に張力が与えられることにより、パッチワーク材から成形される鋼部品の表面に亀裂が生じる現象である。すなわち、LMEは、液体亜鉛の存在と、プレス加工時における張力とが要因となって発生する。LMEによって生じた鋼部品の表面の微亀裂は、衝突時における部品特性を低下させるおそれがある。
LMEの発生を抑制するため、特許文献1では、自動車用鋼部品の成形に使用されるパッチワーク材において、複数の亜鉛系めっき鋼板の間に隙間を設ける技術が提案されている。特許文献1では、例えば、めっき付着量が50〜55g/mである2枚の合金化溶融亜鉛めっき鋼板がスポット溶接により接合されて、パッチワーク材が形成される。このパッチワーク材のうち熱間プレス加工時に1.5%以上のひずみが生じる部分では、鋼板間に0.03mm以上2.0mm以下の隙間が形成される。特許文献1によれば、プレス加工の際の加熱により、鋼板間の隙間を介して液体亜鉛が蒸発し、液体亜鉛を早期に減らすことができるため、液体亜鉛が存在しない状態でプレス加工を行うことができる。
特許文献2でも、自動車用鋼部品の成形に使用されるパッチワーク材に関する技術が提案されている。特許文献2のパッチワーク材は、例えば、亜鉛ニッケル合金めっき鋼板同士を重ね合わせ、スポット溶接で接合することにより形成される。特許文献2には、亜鉛ニッケル合金めっき鋼板同士の重ね合わせ面におけるめっき付着量を0g/mとしたパッチワーク材に対し、熱間プレス加工を施した実施例が開示されている。
特開2013−184221号公報 特開2017−29987号公報
特許文献2によれば、熱間プレス加工に供されるパッチワーク材において、鋼板同士の重ね合わせ面のめっき付着量が多いほど表面割れ(LMEによる亀裂)が激しくなる。特許文献2には、鋼板同士の重ね合わせ面のめっき付着量を0g/m以上10g/m未満とすることでLMEによる亀裂を防止することができると記載されている。しかしながら、特許文献2は、LMEによる亀裂の防止に関し、亜鉛ニッケル合金めっき鋼板同士の重ね合わせ面でのめっき付着量を0g/mとした実施例を示すのみである。この実施例では、亜鉛ニッケル合金めっき鋼板同士の重ね合わせ面に液体亜鉛が存在しないため、当然ながら、熱間プレス加工時にLMEは発生しない。この特許文献2からは、熱間プレス加工によってパッチワーク材から鋼部品を製造するに際し、鋼板同士の重ね合わせ面に亜鉛系めっき層が存在する場合、LMEの発生を抑制できるか否かは定かではない。
本開示は、熱間プレス加工によってパッチワーク材から鋼部品を製造する際、溶融亜鉛脆性割れの発生を抑制することを課題とする。
本開示に係る製造方法は、曲げ領域を有する鋼部品の製造方法である。この製造方法は、第1鋼板と、第1鋼板に重ね合わされ、第1鋼板と連続溶接によって接合された第2鋼板とを含む素材を準備する工程と、第1鋼板と第2鋼板との連続溶接部が曲げ領域に位置付けられるように、加熱された素材をプレス加工して鋼部品を成形する工程と、を備える。第1鋼板及び第2鋼板は、それぞれ、亜鉛系めっき層で被覆されている。第1鋼板の第2鋼板との重ね合わせ面における亜鉛系めっき層の亜鉛含有量と、第2鋼板の第1鋼板との重ね合わせ面における亜鉛系めっき層の亜鉛含有量との和である合計亜鉛含有量は、75.0g/m以下である。
本開示によれば、熱間プレス加工によってパッチワーク材から鋼部品を製造する際、溶融亜鉛脆性割れの発生を抑制することができる。
図1は、実施形態に係る鋼部品の一部分を示す斜視図である。 図2は、図1のII−II断面図である。 図3Aは、図1及び図2に示す鋼部品の製造方法に含まれる工程を説明するための模式図である。 図3Bは、図1及び図2に示す鋼部品の製造方法に含まれる工程を説明するための別の模式図である。 図3Cは、図1及び図2に示す鋼部品の製造方法に含まれる工程を説明するためのさらに別の模式図である。 図4は、上記実施形態の変形例に係る鋼部品の一部分を示す斜視図である。 図5は、実施例の評価結果を示すグラフである。
亜鉛系めっき層で被覆された鋼板同士を重ね合わせて曲げ加工を施す場合、鋼板同士の重ね合わせ面のうち、曲げの内側に位置する鋼板の重ね合わせ面側の部分には張力が発生する。そのため、鋼板同士の重ね合わせ面に形成された亜鉛系めっき層の亜鉛含有量が多い場合、曲げの内側に位置する鋼板では、その重ね合わせ面から溶融亜鉛脆性割れ(LME)が発生するおそれがある。これに対して、本発明者は、互いに重ね合わされた鋼板において曲げが与えられる領域を予め一体化しておくことにより、鋼板同士の重ね合わせ面における亜鉛系めっき層の亜鉛含有量を不必要に減少させなくてもLMEが発生しにくくなることを見出した。本発明者は、LMEの発生を抑制するためにさらに鋭意検討を重ね、曲げ領域を有する鋼部品について、実施形態に係る製造方法を完成させた。
実施形態に係る製造方法は、曲げ領域を有する鋼部品の製造方法である。この製造方法は、第1鋼板と、第1鋼板に重ね合わされ、第1鋼板と連続溶接によって接合された第2鋼板とを含む素材を準備する工程と、第1鋼板と第2鋼板との連続溶接部が曲げ領域に位置付けられるように、加熱された素材をプレス加工して鋼部品を成形する工程と、を備える。第1鋼板及び第2鋼板は、それぞれ、亜鉛系めっき層で被覆されている。第1鋼板の第2鋼板との重ね合わせ面における亜鉛系めっき層の亜鉛含有量と、第2鋼板の第1鋼板との重ね合わせ面における亜鉛系めっき層の亜鉛含有量との和である合計亜鉛含有量は、75.0g/m以下である(第1の構成)。
例えば、スポット溶接等といった断続溶接によって鋼板同士が接合される場合、鋼板同士の一体化効果は小さい。そこで、第1の構成に係る製造方法では、熱間プレス加工の素材として、一体化効果の大きい連続溶接によって第1鋼板と第2鋼板とを接合したものを使用する。この素材を熱間プレス加工によって鋼部品に成形した際、第1鋼板と第2鋼板との連続溶接部は鋼部品の曲げ領域に位置付けられる。つまり、熱間プレス加工に供される素材のうち曲げが与えられる予定の領域に連続溶接部が配置され、当該領域で第1鋼板と第2鋼板とが予め一体化されている。これにより、亜鉛系めっき層で被覆された第1及び第2鋼板のうち、曲げの内側に位置する鋼板の重ね合わせ面において溶融亜鉛脆性割れ(LME)が発生しにくくなる。そのため、第1及び第2鋼板の重ね合わせ面における合計亜鉛含有量を75.0g/mまで増加させることができる。すなわち、熱間プレス加工によって、いわゆるパッチワーク材から鋼部品を製造するに際し、合計亜鉛含有量を不必要に減少させることなく、LMEの発生を抑制することができる。
第1の構成によれば、熱間プレス加工の素材に含まれる第1鋼板及び第2鋼板の双方が亜鉛系めっき層で被覆されている。これにより、この素材を熱間プレス加工によって鋼部品に成形する際、酸化スケールの生成を抑制することができる。そのため、ショットブラスト処理等により、成形後の鋼部品から酸化スケールを除去する必要がない。よって、鋼部品の製造プロセスを簡素化することができる。
曲げ領域は、鋼部品の横断面視で、円弧状の稜線部と、稜線部の両端に接続された直線部とで構成されていてもよい。この場合、第1鋼板の板厚及び第2鋼板の板厚のうち最小の板厚をt、直線部の各々の長さをLとしたとき、L/t<8.2であることが好ましい(第2の構成)。
第2の構成によれば、鋼部品の曲げ領域は、互いに重ね合わされた第1鋼板及び第2鋼板に曲げが付与されて形成された稜線部と、この稜線部の両隣に配置された直線部とで構成されている。直線部の各長さLは、第1鋼板の板厚及び第2鋼板の板厚のうち最小の板厚tの8.2倍未満に設定される。すなわち、稜線部及び稜線部から8.2t未満の範囲を曲げ領域とし、当該曲げ領域に連続溶接部が位置づけられる。このように曲げ領域の範囲を定義し、当該曲げ領域に連続溶接部を配置することにより、稜線部における第1鋼板と第2鋼板との一体化効果が向上し、曲げ領域側の鋼板の重ね合わせ面側の部分において引張ひずみが生じにくくなる。よって、LMEの発生をより確実に抑制することができる。なお、第2の構成における直線部は、概ね直線状に形成されていればよく、厳密な直線状に限定されない。
第1鋼板及び第2鋼板は、レーザー溶接によって接合されていることが好ましい(第3の構成)。
第1鋼板及び第2鋼板の重ね合わせ面における合計亜鉛含有量は、10.0g/m以上であることが好ましい(第4の構成)。
実施形態に係る鋼部品は、曲げ領域を有する鋼部品である。鋼部品は、第1鋼板と、第2鋼板と、連続溶接部と、を備える。第1鋼板は、亜鉛系めっき層で被覆されている。第2鋼板は、亜鉛系めっき層で被覆され、第1鋼板に重ね合わされている。連続溶接部は、曲げ領域に配置され、第1鋼板と第2鋼板とを接合する。第1鋼板の第2鋼板との重ね合わせ面における亜鉛系めっき層の亜鉛含有量と、第2鋼板の第1鋼板との重ね合わせ面における亜鉛系めっき層の亜鉛含有量との和である合計亜鉛含有量が75.0g/m以下である(第5の構成)。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。各図において同一又は相当の構成については同一符号を付し、同じ説明を繰り返さない。
[鋼部品の構成]
図1は、本実施形態に係る鋼部品100の一部を示す斜視図である。図2は、図1に示す鋼部品100の横断面図(II−II断面図)である。鋼部品100の横断面とは、鋼部品100を長手方向に垂直な平面で切断した断面をいう。鋼部品100は、曲げ領域Ab1,Ab2を有する鋼製の部品であり、典型的には、自動車の車体に用いられる構造部品である。鋼部品100としては、例えば、Aピラーレインフォース、Bピラーレインフォース、バンパーレインフォース、トンネルリンフォース、サイドシルレインフォース、ルーフレインフォース、又はフロアークロスメンバー等を挙げることができる。
図1を参照して、鋼部品100は、概略ハット形状の横断面を有する。すなわち、鋼部品100は、天板10と、側壁21,22と、稜線部31,32と、フランジ41,42とを有する。天板10、側壁21,22、稜線部31,32、及びフランジ41,42は、鋼部品100の長手方向に延びている。以下、説明の便宜上、鋼部品100の長手方向を単に長手方向といい、図1の紙面における上下方向を単に上下方向という。また、長手方向及び上下方向に直交する方向を幅方向という。
図2を参照して、天板10の一方の側縁には、稜線部31を介して側壁21が接続されている。稜線部31は、鋼部品100において天板10と側壁21との間に形成された曲げ部であり、曲げ内側のRエンド間の範囲である。稜線部31は、鋼部品100の横断面視で実質的に円弧状をなす。
稜線部31は、鋼部品100の曲げ領域Ab1に含まれる。曲げ領域Ab1は、稜線部31に加え、天板10の稜線部31側の端部11、及び側壁21の稜線部31側の端部(上端部)211を含んでいる。天板10の一端部11及び側壁21の上端部211は、鋼部品100の横断面視で直線状をなす直線部であり、稜線部31とともに曲げ領域Ab1を構成する。側壁21のうち、稜線部31と反対側の端部(下端部)212には、フランジ41が接続されている。フランジ41は、側壁21の下端部212から幅方向の外側に向かって突出する。
天板10の他方の側縁には、稜線部32を介して側壁22が接続されている。稜線部32は、鋼部品100において天板10と側壁22との間に形成された曲げ部であり、曲げ内側のRエンド間の範囲である。稜線部32は、鋼部品100の横断面視で実質的に円弧状をなす。
稜線部32は、鋼部品100の曲げ領域Ab2に含まれる。曲げ領域Ab2は、稜線部32に加え、天板10の稜線部32側の端部12、及び側壁22の稜線部32側の端部(上端部)221を含んでいる。天板10の他端部12及び側壁22の上端部221は、鋼部品100の横断面視で直線状をなす直線部であり、稜線部32とともに曲げ領域Ab2を構成する。側壁22のうち、稜線部32と反対側の端部(下端部)222には、フランジ42が接続されている。フランジ42は、側壁22の下端部222から幅方向の外側に向かって突出する。
鋼部品100は、鋼板51,52を用いて構成されている。すなわち、鋼部品100は、構成材料として鋼板51,52を含む。鋼部品100は、鋼板51と鋼板52とを接合する連続溶接部60をさらに含んでいる。
鋼板51,52は、いずれも、亜鉛系めっき層によって被覆された鋼板である。鋼板52は、鋼板51に重ね合わされ、連続溶接によって鋼板51と接合されている。連続溶接は、線状の溶接部が形成される溶接方法であり、例えば、レーザー溶接、アーク溶接、シーム溶接等である。本実施形態の例において、鋼板52は、鋼板51よりも小さい。鋼板51に鋼板52を重ね合わせることにより、鋼部品100の一部が厚肉化されている。鋼板51,52は、それぞれ、板厚t1,t2[mm]を有する。板厚t1,t2は、好ましくは、0.6mm〜3.2mmである。板厚t1,t2は等しくてもよいし、互いに異なっていてもよい。
鋼板51,52の連続溶接部60は、鋼部品100の曲げ領域Ab1,Ab2に配置されている。各曲げ領域Ab1,Ab2には、1つ以上の連続溶接部60が設けられている。各曲げ領域Ab1,Ab2には、複数の連続溶接部60が概ね平行に設けられることが好ましい。
曲げ領域Ab1において、直線部である天板10の一端部11及び側壁21の上端部211は、それぞれ長さLを有する。同様に、曲げ領域Ab2において、直線部である天板10の他端部12及び側壁22の上端部221は、それぞれ長さLを有する。各直線部の長さL[mm]は、鋼板51の板厚t1[mm]又は鋼板52の板厚t2[mm]を板厚t[mm]として、L/t<8.2を満たすように設定される。すなわち、曲げ領域Ab1,Ab2の範囲は、それぞれ、稜線部31,32を中心として、この稜線部31,32からL[mm]離れた位置までであり、Lは8.2×t未満である。そのため、稜線部31,32から、曲げ領域Ab1,Ab2に配置される連続溶接部60までの距離d[mm]も、8.2×t未満となる。これにより、鋼板51,52は、少なくとも稜線部31,32において一体化される。なお、板厚tは、鋼板51の板厚t1及び鋼板52の板厚t2のうち最小の板厚である。すなわち、板厚t1,t2が等しい場合、板厚t1,t2のいずれを板厚tとしてもよいが、板厚t1,t2が異なる場合、板厚t1,t2のうち小さい方を板厚tとして取り扱う。なお、直線部11,211は、実質的に直線状に形成されていればよく、厳密な直線状である必要はない。
稜線部31,32から連続溶接部60までの距離dは、稜線部31,32の端から、連続溶接部60の溶接中心までの距離である。連続溶接部60が稜線部31,32に配置されている場合は、d=0とする。曲げ領域Ab1に複数の連続溶接部60が存在する場合、稜線部31から各連続溶接部60までの距離dは、同一であってもよいが、互いに異なっていてもよい。同様に、曲げ領域Ab2に複数の連続溶接部60が存在する場合、稜線部32から各連続溶接部60までの距離dは、同一であってもよいし、互いに異なっていてもよい。
図1に示すように、本実施形態の例では、各連続溶接部60は、鋼部品100の長手方向に延びている。連続溶接部60は、鋼板51,52の重ね合わせ部の全体にわたり途切れることなく延びていてもよいし、複数に分割されていてもよい。連続溶接部60が分割されている場合、分割された連続溶接部60同士の長手方向における間隔は、30.0mm以下であると良く、20.0mm以下であるとさらに良い。
[鋼部品の製造方法]
次に、上述のように構成された鋼部品100の製造方法について、図3A〜図3Cを参照しつつ説明する。図3A〜図3Cは、鋼部品100の製造方法に含まれる各工程を説明するための模式図である。鋼部品100の製造方法は、素材50を準備する工程と、加熱された素材50をプレス加工して鋼部品100に成形する工程と、を含む。
(準備工程)
図3Aを参照して、まず、プレス加工に供される素材50を準備する。素材50は、鋼板51,52を含んでいる。鋼板52は、鋼板51に重ね合わされ、連続溶接によって鋼板51と接合されている。鋼板51,52は、典型的には、レーザー溶接によって接合される。鋼板51,52は、例えば、補強材である鋼板52側から溶接される。鋼板51と鋼板52との連続溶接部60は、少なくとも、素材50が鋼部品100(図1及び図2)に成形されたときに曲げ領域Ab1,Ab2となる予定の領域53,54に配置されている。ただし、連続溶接部60は、素材50のその他の領域にも配置されていてもよい。
鋼板51,52は、それぞれ、亜鉛系めっき層で被覆されている。すなわち、鋼板51,52の各々は、その両面全体に亜鉛系めっき層を有する。特に限定されるものではないが、亜鉛系めっき層としては、例えば、溶融亜鉛(Zn)めっき、合金化溶融Zn(Zn−Fe10%)めっき、溶融Zn−55%Al−1.6%Siめっき、溶融Zn−11%Alめっき、溶融Zn−11%Al−3%Mgめっき、溶融Zn−6%Al−3%Mgめっき、溶融Zn−11%Al−3%Mg−0.2%Siめっき、電気Znめっき、電気Zn−Niめっき、及び電気Zn−Coめっき等を挙げることができる。亜鉛系めっき層は、これらのめっきのいずれかと同じ成分を有する蒸着めっきであってもよい。亜鉛系めっき層が形成される母材鋼板は、特に限定されるものではなく、要求される部品特性に応じて適宜選択することができる。
鋼板51,52の重ね合わせ面511,521における合計亜鉛含有量は、75.0g/m以下となっている。この合計亜鉛含有量は、10.0g/m以上であることが好ましい。合計亜鉛含有量とは、鋼板51の重ね合わせ面511における亜鉛系めっき層の亜鉛含有量[g/m]と、鋼板52の重ね合わせ面521における亜鉛系めっき層の亜鉛含有量[g/m]との和である。鋼板51の重ね合わせ面511は、鋼板51の両面のうち、鋼板52と重ね合わされる面であり、鋼板52に密着する。鋼板52の重ね合わせ面521は、鋼板52の両面のうち、鋼板51と重ね合わされる面であり、鋼板51に密着する。
(成形工程)
次に、準備された素材50を所定の温度に加熱する。素材50は、公知の加熱炉を用いて加熱することができる。素材50は、熱間プレス加工に適した温度(例えば900℃程度)に加熱される。
図3B及び図3Cを参照して、加熱された素材50には、公知のプレス装置70を用いてプレス加工が施される。プレス装置70は、パンチ71及びダイ72を含む。例えば、パンチ71上に素材50を載置してダイ72を下降させ、パンチ71の凸状の成形面と、ダイ72の凹状の成形面とによって素材50を鋼部品100に成形する。鋼部品100は、素材50の鋼板51,52の連続溶接部60が曲げ領域Ab1,Ab2に位置付けられるように成形される。成形された鋼部品100は、パンチ71及びダイ72と接触することで冷却(焼入れ)される。
以上の工程により、鋼部品100が製造される。鋼部品100は、さらに必要な工程を経て最終状態に仕上げられる。
[効果]
本実施形態に係る鋼部品100の製造方法では、熱間プレス加工の素材として、連続溶接部60によって鋼板51,52を接合した素材50を使用する。連続溶接部60は、素材50のうち曲げが付与される予定の領域53,54に配置され、当該領域53,54で鋼板51,52を一体化している。これにより、素材50をプレス加工によって鋼部品100に成形した際、曲げの内側に位置する鋼板52において、重ね合わせ面521及びその近傍に生じる引張ひずみを低減することができる。よって、溶融亜鉛脆性割れ(LME)の発生を抑制することができる。そのため、鋼板51,52の重ね合わせ面511,521における合計亜鉛含有量を75.0g/mまで増加させることができる。すなわち、合計亜鉛含有量を不必要に減少させることなく、LMEの発生を抑制することができる。
本実施形態では、熱間プレス加工の素材50に含まれる鋼板51,52の双方が亜鉛系めっき層で被覆されている。これにより、素材50を熱間プレス加工によって鋼部品100に成形する際、酸化スケールの生成を抑制することができる。そのため、ショットブラスト処理等により、成形後の鋼部品100から酸化スケールを除去する必要がない。よって、鋼部品100の製造プロセスを簡素化することができる。
本実施形態において、鋼部品100の曲げ領域Ab1,Ab2では、直線部である天板10の端部11,12及び側壁21,22の上端部211,221の長さL[mm]が、L/t<8.2を満たすように設定されている。この場合、稜線部31,32から、曲げ領域Ab1,Ab2に配置される連続溶接部60までの距離dは8.2×t[mm]未満となる。これにより、稜線部31,32において、鋼板51と鋼板52との高い一体化効果を発揮することができる。そのため、鋼板52の重ね合わせ面521及びその近傍に生じる引張ひずみを効果的に低減することができる。よって、LMEの発生をより確実に抑制することができる。
本実施形態において、素材50及び鋼部品100を構成する鋼板51,52は、レーザー溶接によって接合されていることが好ましい。レーザー溶接は、鋼板51,52を線状に接合することができるため、点状の接合を行うスポット溶接等と比較して、鋼板51,52の一体化効果を向上させることができる。
以上、本開示に係る実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、線状の連続溶接部60が鋼部品100の長手方向に延びている。しかしながら、連続溶接部60が延びる方向は、これに限定されるものではない。例えば、図4に示すように、連続溶接部60は、曲げ領域Ab1,Ab2を横断するように、鋼部品100の幅方向に延びていてもよい。この場合、連続溶接部60は、鋼部品100の長手方向に60.0mm以下の間隔を空けて配列されていることが好ましい。
上記実施形態において、鋼部品100は、概略ハット形状の横断面を有する。しかしながら、鋼部品100の形状は、これに限定されるものではない。鋼部品100は、少なくとも1つの曲げ領域を有するものであればよい。
上記実施形態では、2枚の鋼板51,52から熱間プレス加工用の素材50が形成されている。しかしながら、素材50は、3枚以上の鋼板から形成されていてもよい。
以下、実施例によって本開示をさらに詳しく説明する。ただし、本開示は、以下の実施例に限定されるものではない。
[第1実施例]
連続溶接部60が配置される曲げ領域Ab1,Ab2の範囲を検証するため、複数種類の素材50についてV曲げ試験をシミュレーションした数値解析(平面ひずみ解析)を実施した。数値解析は、汎用の構造解析ソフトウェア(LS−Dyna R9.1.0、Livemore Software Technology Corporation(LSTC)社製)を用い、静的陰解法にて実施した。曲げ加工の条件は、曲げ角度:100°、曲げ半径(内側):3.0mm、曲げ部の長さ(円弧長):4.2mmである。解析では、熱間プレス加工を想定し、焼入れ後の引張強度が1500MPa級となる熱間プレス用鋼板を約900℃に加熱した際の材料特性データを使用した。
解析では、曲げ部(稜線部)の端から鋼板51,52の溶接部までの距離d[mm]を変化させ、曲げ内側の鋼板52のうち、重ね合わせ面521側(曲げ外側)の部分の最大主ひずみを評価した。評価結果を表1及び図5に示す。
Figure 2021094571
表1において、No.2〜12は、各々1.6mmの板厚を有する2枚の鋼板51,52を溶接して形成した素材50を用いたときの評価結果である。No.1は、No.2〜12の対照例であり、板厚3.2mmを有する1枚の鋼板を曲げ加工したとき、板厚方向の中央部で生じる最大主ひずみを示す。
表1及び図5に示すように、板厚3.2mmの1枚の鋼板を曲げた場合(No.1)、この鋼板において板厚方向の中央部で生じる最大主ひずみは、ごく僅かである。2枚の鋼板51,52から形成された素材50を曲げた場合も、曲げ部の端から溶接部までの距離dが短い間は、曲げ内側の鋼板52の重ね合わせ面521側(曲げ外側)の部分の最大主ひずみは小さい。しかしながら、d/tが8.2以上になると(No.8〜12)、最大主ひずみが顕著に増加する。この場合、鋼板51,52間に液体亜鉛が存在すると、溶融亜鉛脆性割れ(LME)が発生しやすいと考えられる。
この結果より、素材50から成形される鋼部品100において、稜線部31,32から連続溶接部60までの距離d[mm]は、d/t<8.2を満たすように設定されることが好ましいといえる。よって、連続溶接部60が配置される曲げ領域Ab1,Ab2のうち、稜線部31,32から延びる直線部の長さL[mm]も、L/t<8.2を満たすように設定されることが好ましい。
[第2実施例]
曲げ領域Ab1,Ab2に連続溶接部60を配置したときの適切な亜鉛の量を調査するため、鋼板51,52から形成された素材50を用い、熱間プレス加工による曲げ試験(曲げ半径:5mm)を実施した。曲げ試験では、鋼板51,52として合金化溶融亜鉛めっき鋼板(Zn−Fe10%)を使用した。表2に曲げ試験の条件及びその結果を示す。
Figure 2021094571
表2に示す亜鉛含有量は、以下のようにして測定した(第1測定方法)。すなわち、まず、熱間プレス加工前の鋼板51,52各々から試料(30mm×30mm)を切り出し、この試料の両面のうち、評価面(重ね合わせ面)と反対側の面をマスキングテープによって被覆する。次に、これらの試料を、それぞれ、母材鋼板中の鉄(Fe)の溶解を抑制するインヒビター(イビット700A、朝日化学工業株式会社製)を0.1g/L添加した濃度5%の塩酸(HCl)水溶液に常温で10分間浸漬して、評価面の亜鉛系めっき層を全て溶解させる。ただし、亜鉛系めっき層が全て溶解したか否かは、亜鉛系めっき層が溶解するときに発生する水素に起因する発泡が終了したか否かに基づいて判断する。そのため、試料の浸漬開始から10分間経過しても発泡が生じている場合は、発泡が終了するまで試料の浸漬を継続する。その後、ICP発光分析装置(株式会社島津製作所製、型番:ICPS−8100)を用いて溶解液中の亜鉛量を測定し、各試料の評価面について単位面積当たりの亜鉛含有量[g/m]を算出する。鋼板51から切り出された試料について算出された亜鉛含有量と、鋼板52から切り出された試料について算出された亜鉛含有量とを足し合わせたものが鋼板51,52の重ね合わせ面511,521における合計亜鉛含有量[g/m]となる。
亜鉛含有量は、以下のようにして、熱間プレス加工後に測定することもできる(第2測定方法)。すなわち、まず、素材50から製造された成形品(鋼部品)100を解体し、鋼板51の重ね合わせ面511及び鋼板52の重ね合わせ面521を露出させる。この鋼板51,52各々から試料(30mm×30mm)を切り出し、試料の両面のうち、重ね合わせ面511,521と反対側の面をマスキングテープによって被覆する。続いて、熱間プレス加工前に亜鉛含有量を測定する上記第1測定方法と同様、各試料をHCl水溶液に浸漬して評価面(重ね合わせ面)の亜鉛系めっき層を全て溶解させる。ただし、熱間プレス加工後は亜鉛系めっき層の合金化が進行し、亜鉛系めっき層が溶解しにくい可能性があるため、HCl水溶液の濃度を5%から10%に、HCl水溶液の温度を常温から40℃に変更し、浸漬時間を10分間から40分間に延長する。試料の浸漬開始から40分間経過した時点で、SEM−EDS分析又は蛍光X線分析によって各試料の評価面で亜鉛が検出されないことを確認する。亜鉛が検出された場合、亜鉛が検出されなくなるまで試料の浸漬を継続し、評価面の亜鉛系めっき層を全て溶解させる。その後、第1測定方法と同様、ICP発光分析装置によって溶解液中の亜鉛量を測定し、各試料の評価面の単位面積当たりの亜鉛含有量[g/m]、及び合計亜鉛含有量[g/m]を算出する。
熱間プレス加工を行うことにより、亜鉛の蒸発及び酸化物生成が生じると考えられるが、素材50のようなパッチワーク材を用いる場合、鋼板51,52の重ね合わせ面511,521における亜鉛の蒸発量は僅かである。また、上述したように、HCl水溶液の濃度、温度、及び浸漬時間を調整して亜鉛の酸化物を強制的に溶解させることにより、亜鉛の酸化が生じた場合であっても、亜鉛系めっき層の亜鉛含有量を測定することができる。よって、熱間プレス加工後に測定した場合の鋼板51,52の重ね合わせ面511,521の合計亜鉛含有量は、熱間プレス加工前に測定した場合の合計亜鉛含有量と実質的に等しい。そのため、本開示でいう合計亜鉛含有量は、上記第1測定方法によって熱間プレス加工前に測定された合計亜鉛含有量であってもよいし、上記第2測定方法によって熱間プレス加工後に測定された合計亜鉛含有量であってもよい。
表2に示すように、鋼板51,52の重ね合わせ面511,521における合計亜鉛含有量が90.0g/mの場合(No.1)、曲げ内側の鋼板52の重ね合わせ面521側(曲げ外側)の部分においてLMEが発生した。一方、鋼板51,52の重ね合わせ面511,521における合計亜鉛含有量が75.0g/m以下の場合(No.2〜3)、LMEは発生しなかった。しかしながら、曲げ内側の鋼板52を裸材(亜鉛含有量:0.0g/m)とした場合は(No.3)、鋼板52の表面に酸化スケールが発生した。
この結果より、連続溶接部60によって曲げ領域Ab1,Ab2で鋼板51,52を一体化させた場合、鋼板51,52の重ね合わせ面511,521における合計亜鉛含有量を75.0g/m以下とすることで、熱間プレス加工時におけるLMEの発生を抑制できるといえる。また、鋼板51,52の双方を亜鉛系めっき層で被覆された鋼板とすることで、熱間プレス加工時における酸化スケールの生成を抑制することができ、酸化スケールを除去するためのショットブラスト処理等を省略することができる。
100:鋼部品
31,32:稜線部
11,12,211,221:直線部
50:素材
51,52:鋼板
60:連続溶接部
b1,Ab2:曲げ領域

Claims (5)

  1. 曲げ領域を有する鋼部品の製造方法であって、
    亜鉛系めっき層で被覆された第1鋼板と、亜鉛系めっき層で被覆され、前記第1鋼板に重ね合わされ、前記第1鋼板と連続溶接によって接合された第2鋼板とを含み、前記第1鋼板の前記第2鋼板との重ね合わせ面における前記亜鉛系めっき層の亜鉛含有量と、前記第2鋼板の前記第1鋼板との重ね合わせ面における前記亜鉛系めっき層の亜鉛含有量との和である合計亜鉛含有量が75.0g/m以下である素材、を準備する工程と、
    前記第1鋼板と前記第2鋼板との連続溶接部が前記曲げ領域に位置付けられるように、加熱された前記素材をプレス加工して前記鋼部品を成形する工程と、
    を備える、製造方法。
  2. 請求項1に記載の製造方法であって、
    前記曲げ領域は、前記鋼部品の横断面視で、円弧状の稜線部と、前記稜線部の両端に接続された直線部とで構成され、
    前記第1鋼板の板厚及び前記第2鋼板の板厚のうち最小の板厚をt、前記直線部の各々の長さをLとしたとき、L/t<8.2である、製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の製造方法であって、
    前記第1鋼板及び前記第2鋼板は、レーザー溶接によって接合されている、製造方法。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の製造方法であって、
    前記合計亜鉛含有量は、10.0g/m以上である、製造方法。
  5. 曲げ領域を有する鋼部品であって、
    亜鉛系めっき層で被覆された第1鋼板と、
    亜鉛系めっき層で被覆され、前記第1鋼板に重ね合わされた第2鋼板と、
    前記曲げ領域に配置され、前記第1鋼板と前記第2鋼板とを接合する連続溶接部と、
    を備え、
    前記第1鋼板の前記第2鋼板との重ね合わせ面における前記亜鉛系めっき層の亜鉛含有量と、前記第2鋼板の前記第1鋼板との重ね合わせ面における前記亜鉛系めっき層の亜鉛含有量との和である合計亜鉛含有量が75.0g/m以下である、鋼部品。
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