JP6989065B1 - ブランク、ブランクの製造方法及び部材 - Google Patents

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Abstract

重ね合わせた2枚以上の素材がレーザー溶接により接合されているブランクであって、素材が1枚のみである単層領域と、素材が2枚以上重なった複層領域と、を有し、複層領域と単層領域とが連続してレーザー溶接されており、レーザー溶接部の一端は、ブランクの単層領域の端部に位置しており、かつ、ブランクを端面視して凹形状を有する凹形状溶接端部である。

Description

本発明は、ブランク、ブランクの製造方法及び部材に関する。
自動車車体の軽量化及び衝突性能の向上を目的として、自動車部材の高強度薄肉化が進められている。また、別の観点では、必要な箇所のみ厚肉とした板厚差を有する部材を適用することによっても、自動車部材の高強度薄肉化を図り得る。例えば、パッチワーク技術を用いて、重ね合わせた2枚以上の素材(例えば鋼材)を溶接して製造されたパッチワークブランクから自動車部材を製造することが考えられる。パッチワークブランクでは、複数の素材を重ね合わせて肉厚化されることで、当該部分の強度を高めることができる。
パッチワークブランクでは、素材へのレーザーの照射開始位置を始端、照射終了位置を終端として、レーザーを出射しながらレーザー照射装置を始端から終端へ移動させることにより素材同士を接合する。この際、レーザー溶接部の終端が素材内に存在する場合には、レーザー溶接部の形状に起因して応力が集中し、素材が破断する場合がある。素材が高強度である程、その傾向は顕著である。
レーザー溶接部の接合強度を高めるため、例えば特許文献1には、複数重ねたワークを、一側表面の溶接開始端から溶接終端部までの直線走査区間にレーザーを走査して直線状に照射することにより溶接を行うレーザー重ね溶接方法が開示されている。溶接終端部に到達する一定時間手前のレーザー出力制御位置に至ると、溶接終端部に到達するまで照射するレーザーの出力が徐々に下がるように制御し、次いで、溶接終端部に到達すると、その終端部のワークの厚さ方向軸線周りに回転走査して溶融金属の溶融部分を円形状に流動させる。これにより、溶融金属が凝固するときに発生する引張応力を均一化し、レーザー走査の溶接終端部に起こり易い凝固割れを防止して重ね合わせワークの接合強度を高めている。
また、特許文献2には、溶接の進行方向と直角方向の断面に対して、照射するエネルギが大きなレーザー光の照射による重ね合わせ位置からの深度が深い凝固部と、照射するエネルギが小さなレーザー光の照射による重ね合わせ位置からの深度が浅い凝固部を有する金属溶接構造が開示されている。これにより、溶接強度の高い溶接を実現している。
国際公開第2017/122681号 国際公開第2017/047050号
しかし、上記特許文献1に記載の発明は、溶接終端部に到達する手前からレーザーの出力を徐々に下げ、終端部において回転走査して溶融部を円形状に流動させるという細かなレーザー照射制御が必要となる。また、上記特許文献2に記載の発明は、相対的に高出力のレーザーによる溶接と、相対的に低出力のレーザーによる溶接とを行うものであり、同一箇所に対して2回のレーザー照射が必要となる。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、簡易な手法で実現可能であり、かつ、レーザー溶接部に起因する破断が抑制されたブランク、ブランクの製造方法及び部材を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、重ね合わせた2枚以上の素材がレーザー溶接により接合されているブランクであって、素材が1枚のみである単層領域と、素材が2枚以上重なった複層領域と、を有し、複層領域と単層領域とが連続してレーザー溶接されており、レーザー溶接部の端は、ブランクの単層領域の端部に位置しており、かつ、ブランクを端面視して凹形状を有する凹形状溶接端部である、ブランクが提供される。
ブランクの単層領域は、開口部を有し、凹形状溶接端部は、開口部の端部にあってもよい。
単層領域の第1の素材の引張強度は、複層領域において第1の素材に重ね合わされた第2の素材の引張強度よりも低くするようにしてもよい。
素材は鋼材であってもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、重ね合わせた2枚以上の素材をレーザー溶接により接合するブランクの製造方法であって、1枚の素材の一部の領域に、1枚または2枚以上の素材を重ね合わせて、素材が1枚のみである単層領域と、素材が2枚以上重なった複層領域とを有する重ね合わせ材を準備し、ブランクのレーザー溶接部の端が、ブランクの単層領域の端部に位置し、かつ、ブランクを端面視して凹形状を有する凹形状溶接端部となるように、重ね合わせ材の複層領域と単層領域とを連続してレーザー溶接する、ブランクの製造方法が提供される。
さらに、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、重ね合わせられた2枚以上の素材を備え、所定の形状に成形された部材であって、素材が1枚のみである単層領域と、素材が2枚以上重なった複層領域と、を有し、複層領域と単層領域とが連続してレーザー溶接により互いに接合されており、レーザー溶接部の端は、部材の単層領域の端部に位置しており、かつ、部材を端面視して凹形状を有する凹形状溶接端部である、部材が提供される。
部材の単層領域は、開口部を有し、凹形状溶接端部は、当該開口部の端部にあってもよい。
以上説明したように本発明によれば、簡易な手法でレーザー溶接部に起因する破断を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るブランクを示す概略斜視図である。 鋼材にレーザーを照射してレーザー溶接部が形成されたブランクの形状を模式的に表した平面図及び断面図である。 同実施形態に係るブランクの一構成例を示す模式図である。 同実施形態に係るブランクの他の構成例を示す模式図である。 同実施形態に係るブランクの他の構成例を示す模式図である。 同実施形態に係るブランクの他の構成例を示す模式図である。 実施例における2枚の鋼板の重ね合わせ状態と、ケース1〜4で形成されたレーザー溶接部とを示す模式図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
[1.ブランク及びブランクの製造方法]
本発明の一実施形態に係るブランクは、重ね合わせた2枚以上の素材を、レーザー溶接により接合して製造される。まず、1枚の素材の一部の領域に、1枚または2枚以上の素材を重ね合わせて、素材が1枚のみである単層領域と、素材が2枚以上重なった複層領域とを有する重ね合わせ材を準備する。そして、重ね合わせ材の複層領域と単層領域とを連続してレーザー溶接する。このレーザー溶接においては、ブランクのレーザー溶接部の一端が、ブランクの単層領域の端部に位置し、かつ、ブランクを端面視して凹形状を有する凹形状溶接端部となるように、素材同士を接合する。
例えば、本実施形態に係るブランク100は、図1に示すように、重ね合わせた2枚以上の素材、例えば素材110、120がレーザー溶接により接合されているブランク(すなわち、パッチワークブランク)である。図1に示すブランク100において、1枚の素材110のみからなる領域を単層領域、素材110、120が重なった領域を複層領域ともいう。なお、素材110、120としては、金属材、例えば鋼材、アルミニウム材等がある。あるいは、素材110、120として、CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic)材、マグネシウム合金材、チタン合金材を用いてもよい。
ブランク100は、重ね合わせた素材110、120に対してレーザーを出射しながらレーザー照射装置を始端から終端へ相対的に移動させることにより、素材110、120を接合することで製造される。ブランク100のレーザー溶接部130は、素材110、120に対して照射されたレーザーによって素材が溶融した後、凝固した部分である。図1のブランク100には3つのレーザー溶接部131、132、133が形成されている。
本実施形態に係るブランク100は、複層領域と単層領域とが連続してレーザー溶接されており、レーザー溶接部130の一端が、ブランク100の単層領域の端部に位置している。レーザー溶接部131、132、133には、レーザー照射を開始する始端と、レーザー照射を終了する終端とがある。図1に示すブランク100においては、レーザー溶接部131、132、133の一方の溶接端部Pa1、Pa2、Pa3が始端であり、他方の溶接端部Pb1、Pb2、Pb3が終端である。すなわち、ブランク100の単層領域の端部111aに終端である溶接端部Pb1、Pb2、Pb3が位置していることになる。素材が2枚以上重なった複層領域から1枚のみの素材からなる単層領域まで連続してレーザー溶接することで、素材が重なった領域、つまり複層領域の端部まで十分に接合され、接合強度を高めることができる。
レーザー溶接部130の形状に起因して素材内に応力が集中する部分が生じると、素材110、120が破断する場合がある。ここで、レーザー溶接部130の形状として、平面視形状(すなわち、Z方向から見た場合)と、YZ平面での切断面の端面視形状(すなわち、X方向から見た場合)とに着目する。図2に、素材の一例である鋼材を重ね合わせて接合されたブランク10について、鋼材にレーザーを照射してレーザー溶接部13が形成されたブランク10の形状を模式的に表した平面図及び断面図を示す。ブランク10は、2つの鋼材を重ね合わせて形成されているが、ここでは説明を簡単にするため、図2には重ね合わせた2つの鋼材は図示せず、1つのブランク10として示している。レーザー溶接部13は、始端13aから終端13bに向かって形成されたものとする。
図2に示すように、一般に、レーザー溶接部13の平面視形状は、始端13a及び終端13bは尖った形状となる。また、レーザー溶接部13のうち、溶接幅がほぼ一定である定常部13cのYZ平面での切断面は、A−A断面図に示すように、板厚(Z方向の長さ)はほぼ一定となる。これに対して、終端13bのYZ平面での切断面は、B−B断面図に示すように、レーザー溶接部13が凹形状となる。これは、レーザー照射の仕方により生じるものである。レーザー照射位置の移動に伴いレーザーが照射された部分の鋼材は溶融するが、溶融した金属は始端13a側へ流れる。このため、終端13bでは流入する溶融金属がないため、凹形状となる。すなわち、終端13bは、ブランク100を端面視して凹形状を有する凹形状溶接端部となる。なお、始端13aのYZ平面での切断面は、C−C断面図に示すように、定常部13cと同様、板厚はほぼ一定となる。
図2に示したように、レーザー溶接部13の終端13bの切断面の端面視形状が凹形状となることで、定常部13cと比較して断面積が小さくなる。このため、終端13bは始端13aに比べてさらに応力が集中しやすい。
そこで、本実施形態に係るブランク100は、レーザー溶接部130の凹形状溶接端部を、ブランク100の単層領域の端部に位置させ、レーザー溶接部130の単層領域内(つまり、端部ではない位置)に設けないように製造される。これにより、素材内において応力が集中する部分が生じることを排除し、素材110、120の破断を抑制する。
より詳細に説明すると、レーザー溶接部130の終端が単層領域内にあると、終端の凹形状の部分が、レーザーが照射されていない材料に囲まれて拘束されるため、引張残留応力が強くなる。これが、遅れ破壊(溶接後にある時間が経過したときにブランク100が破断する現象)が発生する要因である。レーザー溶接部130の溶接金属は、凝固したときにはまだ高温である。そこから室温まで冷えると溶接金属は収縮しようとするが、素材内にある終端のようにその周囲が完全に拘束されている場合には収縮できない。このため、材料の弾性域内で引張応力が加わり膨張することで、冷却による収縮分がキャンセルされる。
特に、レーザー溶接は、2枚以上の素材を接合するレーザー出力で実施される。このため、素材が1枚のみの領域では、レーザーの照射によって溶けた材料が落下したり弾け飛んだりする、いわゆる溶け落ちの発生が顕著となる。単層領域内にレーザー溶接部130の終端があると、終端での溶け落ちによりさらに終端の板厚が薄くなり、破断しやすくなる。
一方、レーザー溶接の際にブランクにおける単層領域の端部を突き抜けるようにレーザーを照射すると、レーザー溶接部130の終端は、単層領域の端部に達する。このように、レーザー溶接部130の終端が単層領域の端部にある場合には、終端の凹形状部分は、レーザーが照射されていない材料によってその周囲が完全には囲まれず、拘束されないため、終端の凹形状部分への引張残留応力の集中を低減させることができる。したがって、素材110、120の破断を抑制することができる。
なお、ブランク100の端部とは、ブランク100を平面視したとき、素材110、120の端部のうち、ブランク100の輪郭を形成する端部をいう。図1に示すブランク100では、第1の素材110の平面内の一部の領域に第2の素材120が接合されていることから、ブランク100の端部は、第1の素材110の端部111a〜111dとなる。
また、ブランク100の端部には、素材110の外郭のみならず、内郭を形成する端部も含まれる。例えば、素材110に開口部が形成されている場合、開口部の端部も素材110の内郭となることから、ブランク100の端部となり得る。開口部の端部にレーザー溶接部130の端部を位置させた場合にも、素材110の端部にレーザー溶接部130の端部を位置させた場合と同様、素材内において応力が集中する部分が生じることを排除し、素材110、120の破断を抑制することができる。
[2.ブランクの構成例]
図3〜図6に、本実施形態に係るブランク100の構成例を示す。図3〜図6は、本実施形態に係るブランクの一構成例を示す模式図である。なお、図3〜図6では、レーザー溶接部130の始端及び終端である溶接端部(Pa1〜Pa3、Pb1〜Pb3)について、その位置をわかりやすくするため、円形のオブジェクトにより示している。
(1)レーザー溶接部の一端がブランクの端部にある場合(開口部なし)
図3は、図1の平面図であり、レーザー溶接部130の一端がブランク100の単層領域の端部にあるブランク100を示している。ブランク100は、第1の素材110と、第1の素材110の平面内の一部の領域に重ねられた第2の素材120とを、レーザー溶接して形成されている。図3に示すブランク100は、3つのレーザー溶接部131、132、133により接合されている。レーザー溶接部131、132、133の一方の溶接端部Pa1〜Pa3は、第1の素材110及び第2の素材120が重ね合わさった複層領域内(すなわち、素材内)にある。一方、レーザー溶接部131、132、133の他方の溶接端部Pb1〜Pb3は、ブランク100の単層領域の端部111aにある。これにより、素材内から応力が集中しやすい部分を排除することができるため、ブランク100の破断を抑制することができる。
ここで、ブランク100の単層領域の端部111aに位置するレーザー溶接部131、132、133の溶接端部Pb1、Pb2、Pb3は、レーザー溶接の終端である。図2にて説明したように、レーザー溶接部130の終端は、凹形状溶接端部となる。このため、レーザー溶接部131、132、133の終端には、始端に比べて応力が集中しやすい。したがって、ブランク100の端部111aに位置するレーザー溶接部131、132、133の溶接端部Pb1、Pb2、Pb3をレーザー溶接の終端とすることで、効果的に素材内の応力の集中を低減させることができ、ブランク100の破断を抑制できる。
(2)レーザー溶接部の両端がブランクの端部にある場合(開口部なし)
図4は、レーザー溶接部130の両端がブランク100の単層領域の端部にあるブランク100を示している。図4に示すブランク100は、図3に示すブランク100と同様、第1の素材110と、第1の素材110の平面内の一部の領域に重ねられた第2の素材120とを、レーザー溶接して形成されている。図4に示すブランク100では、3つのレーザー溶接部131、132、133の一方の溶接端部Pa1〜Pa3は、ブランク100の単層領域の端部111bにある。レーザー溶接部131、132、133の他方の溶接端部Pb1〜Pb3は、ブランク100の単層領域の端部111aにある。そして、溶接端部Pb1、Pb2、Pb3はレーザー溶接の終端である。この場合にも、素材内から応力が集中しやすい部分であるレーザー溶接部131、132、133の終端が排除されるため、ブランク100の破断を抑制することができる。
(3)レーザー溶接部の一端が開口部の端部にある場合
図5は、レーザー溶接部130の一端が開口部140の端部141にあるブランク100を示している。図5に示すブランク100は、図3及び図4に示すブランク100と同様、第1の素材110と、第1の素材110の平面内の一部の領域に重ねられた第2の素材120とを、レーザー溶接して形成されている。
図5に示すブランク100では、3つのレーザー溶接部131、132、133の一方の溶接端部Pa1〜Pa3は、第1の素材110及び第2の素材120が重ね合わさった複層領域内(すなわち、素材内)にある。一方、レーザー溶接部131、132、133の他方の溶接端部Pb1〜Pb3は、第1の素材110のみの単層領域に形成された開口部140の端部141にある。
ここで、開口部140の端部141に位置するレーザー溶接部131、132、133の溶接端部Pb1、Pb2、Pb3は、レーザー溶接の終端である。図2にて説明したように、レーザー溶接部130の終端は、凹形状溶接端部となる。このため、レーザー溶接部131、132、133の終端には、始端に比べて応力が集中しやすい。したがって、単層領域の開口部140の端部141に位置するレーザー溶接部131、132、133の溶接端部Pb1、Pb2、Pb3をレーザー溶接の終端とすることで、効果的に素材内の応力の集中を低減させることができる。つまり、図3の場合と同様、素材内から応力が集中しやすい部分を排除することができるため、ブランク100の破断を抑制することができる。
(4)レーザー溶接部の一端がブランクの外郭にあり、他端がブランクの内郭(開口部の端部)にある場合
図6は、レーザー溶接部130の一端がブランク100の端部111bにあり、他端が開口部140の端部141にあるブランク100を示している。図6に示すブランク100は、図3〜図5に示すブランク100と同様、第1の素材110と、第1の素材110の平面内の一部の領域に重ねられた第2の素材120とを、レーザー溶接して形成されている。図6に示すブランク100では、3つのレーザー溶接部131、132、133の一方の溶接端部Pa1〜Pa3は、ブランク100の単層領域の端部111bにある。また、レーザー溶接部131、132、133の他方の溶接端部Pb1〜Pb3は、第1の素材110のみの単層領域に形成された開口部140の端部141にある。そして、溶接端部Pb1、Pb2、Pb3はレーザー溶接の終端である。この場合にも、素材内から応力が集中しやすい部分であるレーザー溶接部131、132、133の終端が排除されるため、ブランク100の破断を抑制することができる。
以上、本実施形態に係るブランク100の構成例について説明した。本実施形態に係るブランク100は、レーザー溶接部130の一端がブランク100の単層領域の端部に位置し、かつ、ブランクを端面視して凹形状を有する凹形状溶接端部であればよく、図3〜図6に示した構成以外の形態もとり得る。
例えば、図3〜図6に示したブランク100では、3つのレーザー溶接部131、132、133の一端(終端である溶接端部Pb1〜Pb3)は、ブランク100の単層領域の同一の端部に位置していたが、各溶接端部がブランク100の単層領域の異なる端部(例えば端部111a〜111dのいずれか)にそれぞれ位置してもよい。
また、レーザー溶接部130の両端をブランク100の端部に位置させる場合には、レーザー溶接部131、132、133の両端を第1の素材110の端部(外郭)に位置させたり(図4参照)、レーザー溶接部131、132、133の一端を第1の素材110の端部(外郭)に位置させ、他端を開口部140の端部141(内郭)に位置させたりする(図6参照)以外にも、レーザー溶接部130の両端を開口部の端部に位置させてもよい。この場合、レーザー溶接部130の2つの端部は、同一の開口部の端部に位置させてもよく、異なる開口部の端部に位置させてもよい。なお、レーザー溶接部130の数は特に限定されるものではない。
ブランク100の開口部140に関しては、開口部140の形状は特に限定されるものではなく、例えば円形や四角形等のあらゆる形状を取り得る。ここで、パッチワークブランクは、例えば、自動車部材等において当該部材の強度を高めるために、ベースとする素材に対して、高い強度が必要な箇所に別途の素材を接合する場合に用いられる。このとき、ベースとなる単層領域の素材の一部の領域に、これよりも引張強度の高い素材が溶接されることが多い。このようなブランク100においては、開口部140を相対的に引張強度の低いベースの素材に設けることで、開口部140を設けることによるブランク100の強度の低下を防止することができる。
また、開口部140は、必ずしもレーザー溶接部130の凹形状溶接端部を位置させるために形成する必要はなく、既存の開口部を利用してもよい。
さらに、上記説明では、2枚の素材110、120を重ね合わせたブランク100について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。ブランクは、3枚以上の素材を重ね合わせて製造してもよい。
本実施形態に係るブランク100は、例えば、他の領域と比較して一部の領域に高い強度が求められる部材を製造する際に用いられる。具体的には、Bピラーやサイドシル、フロントサイドメンバ等の自動車部材を製造するために、本実施形態に係るブランク100を用いてもよい。これにより、製造される部材のレーザー溶接部における破断を抑制することができ、かつ、部材の軽量化及び高強度化を実現することができる。
[3.部材]
次に、本実施形態に係る部材について説明する。本実施形態の部材は、重ね合わせられた2枚以上の素材を備え、所定の形状に形成されている。部材は、素材が1枚のみである単層領域と、素材が2枚以上重なった複層領域と、を有しており、複層領域と単層領域とが連続してレーザー溶接により互いに接合されている。レーザー溶接部の一端は、部材の単層領域の端部に位置しており、かつ、部材を端面視して凹形状を有する凹形状溶接端部である。
ここで、部材の端部は、ブランク100の端部と同様に、平面視したときに部材の輪郭を形成する端部であり、外郭のみならず内郭を形成する端部も含む。すなわち、部材が開口部を備えている場合、開口部の端部は部材の内郭となることから部材の端部となり得る。このように部材が開口部を備える場合、当該開口部の端部に、レーザー溶接部の凹形状溶接端部が位置してもよい。なお、本実施形態に係る部材が備える開口部は、レーザー溶接部の凹形状溶接端部を位置させるために形成される開口部に限定されず、他の目的で形成される開口部であってもよい。例えば、本実施形態に係る部材が備える開口部は、本実施形態に係る部材に他の部材を挿通するために開けられた開口部であってもよい。
本実施形態の部材は、例えば、上記ブランク100を用いて製造される。具体的には、本実施形態の部材は、2枚以上の素材を重ね合わせてレーザー溶接してブランクを形成する工程と、形成されたブランクを加熱してプレス加工により所定の形状に成形する工程とによって製造されてもよい。ブランクを形成する工程では、例えば図1に示したように、レーザー溶接部130の一端がブランク100の単層領域の端部に位置しており、かつ、ブランクを端面視して凹形状を有する凹形状溶接端部であるように、素材110、120同士をレーザー溶接する。こうして製造されたブランク100を加工して部材を成形することができる。このとき、レーザー溶接部130の凹形状溶接端部は、部材の端部に位置する。
また、本実施形態の部材は、重ね合わせられる2枚以上の素材それぞれについて、加熱してプレス加工を施すことにより所定の形状に成形された2つ以上の成形品を作製する工程と、当該2つ以上の成形品を重ね合わせてレーザー溶接する工程と、によって製造されてもよい。例えば、ホットスタンプにより2つの成形品を成形した後、当該2つの成形品を重ね合わせてレーザー溶接してもよい。このように複数の成形品に対してレーザー溶接を施す工程では、レーザー溶接部の一端が製造される部材の単層領域の端部に位置するように、成形品同士をレーザー溶接する。
ここで、部材の端部とは上記の通りであり、「レーザー溶接部の一端が部材の端部に位置する形態」としては、上述したブランク100と同様である。すなわち、レーザー溶接部の一端は、部材の外郭に位置してもよく、部材の内郭(開口部の端部)に位置してもよい。また、部材の端部に位置するレーザー溶接部の一端は、部材を端面視して凹形状を有する凹形状溶接端部となる終端とする。このように複数の成形品にレーザー溶接を施して部材とする場合であっても、レーザー溶接部の一端を、部材の端部に位置させ、かつ、凹形状溶接端部とすることにより、レーザー溶接部における破断が抑制され、かつ、当該部材の軽量化及び高強度化を実現することができる。
本実施形態の部材の具体例としては、Bピラー、サイドシル、フロントサイドメンバ等の自動車部材が挙げられる。本実施形態の部材がBピラーである場合、上記開口部としては、例えば、ヒンジを通すための開口部や、成形時の位置決めピンを通すための開口部等が挙げられる。
[4.まとめ]
以上、本発明の一実施形態に係るブランク、当該ブランクの製造方法及び部材について説明した。ブランクは、素材が1枚のみである単層領域と、素材が2枚以上重なった複層領域と、を有し、複層領域と単層領域とが連続してレーザー溶接により接合して製造される。このとき、レーザーが照射されたレーザー溶接部の一端がブランクの単層領域の端部に位置し、かつ、凹形状溶接端部となるように、素材同士がレーザー溶接される。これにより、簡易な手法で素材内から応力が集中する部分を排除することができ、レーザー溶接部に起因するブランクあるいは部材の破断を抑制することができる。
長さ100mm、板幅40mm、板厚1.4mmの1.5GPa超級鋼板(第1の鋼板)と、長さ40mm、板幅40mm、板厚1.4mmの1.5GPa超級鋼板(第2の鋼板)とを2枚重ね合わせ、長手方向に沿ってレーザー溶接により接合したときのレーザー溶接部の形状を観察した。図7に、実施例における2枚の鋼板の重ね合わせ状態と、後述するケース1〜4で形成されたレーザー溶接部とを示す。
図7に示す重ね合わされた2枚の鋼板S1、S2は、図1に示すブランク100のように、第1の鋼板S1のみからなる単層領域Q1と、第1の鋼板S1及び第2の鋼板S2が重なった複層領域Q2とを有していた。具体的には、長手方向において、第2の鋼板S2は、第1の鋼板S1の一方の端部(端部E1とする。)から他方の端部(端部E2とする。)に向かって10mm離れた位置に第2の鋼板S2の一端が位置するように、第1の鋼板S1に重ね合わされていた。すなわち、長手方向において、第1の鋼板S1の端部E1より10mm離れた位置から端部E1より50mm離れた位置までが、第1の鋼板S1及び第2の鋼板S2が重なった複層領域Q2であった。2枚の鋼板間の隙間は0.1mmであった。
ここでは、以下のケース1〜4について、レーザー溶接部L1〜L4の形状を観察した。
(ケース1)始端が複層領域Q2内にあり、終端が単層領域Q1内にある場合
レーザー溶接部L1の長さ:70mm
始端位置:第1の鋼板S1の端部E1より20mm離れた複層領域Q2内の位置
終端位置:第1の鋼板S1の端部E1より90mm離れた単層領域Q1内の位置
(ケース2)始端が複層領域Q2内にあり、終端が単層領域Q1の端部にある場合
レーザー溶接部L2の長さ:80mm
始端位置:第1の鋼板S1の端部E1より20mm離れた複層領域Q2内の位置
終端位置:第1の鋼板S1の端部E2
(ケース3)始端及び終端が単層領域Q1の端部にある場合
レーザー溶接部L3の長さ:100mm
始端位置:第1の鋼板S1の端部E1
終端位置:第1の鋼板S1の端部E2
(ケース4)始端が複層領域Q2内にあり、終端が単層領域Q1の開口部Oの端部にある場合
開口部O:第1の鋼板S1の端部E1より80mm離れた単層領域Q1内に中心を有する半径10mmの円
レーザー溶接部L4の長さ:50mm
始端位置:第1の鋼板S1の端部E1より20mm離れた複層領域Q2内の位置
終端位置:開口部Oの端部
ケース1では、レーザー溶接部L1の2つの溶接端部、すなわち始端及び終端が鋼板の内部に位置している。このとき、レーザー溶接部L1の終端について上面及び下面の状態を観察すると、上面は凹形状となって断面積が他の部分よりも小さくなっており、応力が集中しやすい形状となっていた。また、レーザー溶接部L1を下面から見ると、終端に割れが生じていた。
一方、ケース2、3では、レーザー溶接部L2、L3の終端は鋼板を端面視して凹形状を有していた。また、ケース4のように、単層領域Q1の開口部Oの端部にレーザー溶接部L4の終端を位置させた場合も、開口部Oの端部を端面視すると、終端は凹形状を有していた。ケース2〜4では、レーザー溶接部L2〜L4の終端を鋼板の内部から排除したことにより、ケース1の終端に発生していた割れは見受けられなかった。
なお、ケース3では、レーザー溶接部L3の始端及び終端を鋼板の端部に位置させたことにより、レーザー溶接部L3の幅は長手方向にわたってほぼ均一であった。これより、レーザー溶接部の溶接端部を鋼板の端部に位置させることで、鋼板内から応力が集中する部分を排除することができ、鋼板の破断を抑制できることがわかる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
10 ブランク
13 レーザー溶接部
13a 始端
13b 終端
13c 定常部
100 ブランク
110 第1の素材
111a〜111d 端部
120 第2の素材
130(131、132、133) レーザー溶接部
140 開口部
141 端部
S1 第1の鋼板
S2 第2の鋼板
E1、E2 (第1の鋼板の)端部
L1〜L4 レーザー溶接部
O 開口部
Q1 単層領域
Q2 複層領域

Claims (7)

  1. 重ね合わせた2枚以上の素材がレーザー溶接により接合されているブランクであって、
    前記素材が1枚のみである単層領域と、前記素材が2枚以上重なった複層領域と、を有し、
    前記複層領域と前記単層領域とが連続してレーザー溶接されており、
    レーザー溶接部の端は、前記ブランクの単層領域の端部に位置しており、かつ、前記ブランクを端面視して凹形状を有する凹形状溶接端部である、ブランク。
  2. 前記ブランクの単層領域は、開口部を有し、
    前記凹形状溶接端部は、前記開口部の端部にある、請求項1に記載のブランク。
  3. 前記単層領域の第1の素材の引張強度は、前記複層領域において前記第1の素材に重ね合わされた第2の素材の引張強度よりも低い、請求項2に記載のブランク。
  4. 前記素材は鋼材である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のブランク。
  5. 重ね合わせた2枚以上の素材をレーザー溶接により接合するブランクの製造方法であって、
    1枚の前記素材の一部の領域に、1枚または2枚以上の前記素材を重ね合わせて、前記素材が1枚のみである単層領域と、前記素材が2枚以上重なった複層領域とを有する重ね合わせ材を準備し、
    ブランクのレーザー溶接部の端が、前記ブランクの単層領域の端部に位置し、かつ、前記ブランクを端面視して凹形状を有する凹形状溶接端部となるように、前記重ね合わせ材の前記複層領域と前記単層領域とを連続してレーザー溶接する、ブランクの製造方法。
  6. 重ね合わせられた2枚以上の素材を備え、所定の形状に成形された部材であって、
    前記素材が1枚のみである単層領域と、前記素材が2枚以上重なった複層領域と、を有し、
    前記複層領域と前記単層領域とが連続してレーザー溶接により互いに接合されており、
    レーザー溶接部の端は、前記部材の単層領域の端部に位置しており、かつ、前記部材を端面視して凹形状を有する凹形状溶接端部である、部材。
  7. 前記部材の単層領域は、開口部を有し、
    前記凹形状溶接端部は、前記開口部の端部にある、請求項6に記載の部材。
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