JP2007167924A - 鉄道車両の構体材溶接接合方法とそれに用いる継手構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アルミニウム系の押出し形材よりなりダブルスキン構造を有した構体材対1、2の側縁1a、2a間において、内面板1c、2cどうしの突き合せ部と、外面板1b、2bどうしの突き合わせ部とを、溶接して接合し構体を形成するのに、外面板1b、2bどうしおよび内面板1c、2cどうしの突合せ部が形成する溶接のグルーブ17まわりにおける溶接後の強度弱点域30に対応する部分を通常値よりも増厚しておき、突合せ部を溶接し接合する。
【選択図】図1
Description
軽金属車両委員会報告書No.5 昭和59年―平成2年、平成3 年5月発行(軽金属車両委員会編集)41〜43頁
グルーブまわりの溶接接合後の疲労強度弱点域を、外面板および内面板が増厚しているだけで十分に増強することができる。
グルーブ直近の疲労破壊域と、これよりも遠くに生じる熱強化アルミニウム系構体材での静強度弱点域とを、外面板および内面板が増厚しているだけで増強することができる。しかも、疲労強度弱点域および静強度弱点域双方に対応した増厚は個別にも行えるが、連続して行うことにより突合せ部の開先からの重なり境界面をストレートにして、開先から溶加材が進入するのを防止しやすい。
A6N01−T5の熱処理アルミ系を採用した継手構造において、JIS E 4050が継手効率70%を許容限界とされているところを、3割以上の増厚による増強によってJIS基準での継手効率を100%以上とすることができる。
満またはグルーブ開口幅/板厚<0.9の狭開先とすれば、先行するレーザ溶接により高速で細く深い溶け込みを図りながら、その直後をMIG溶接により追随することで必要なルートギャップの許容度を持った溶け込み幅Bと所定の溶け込み深さHでの高速な溶け込みと溶加材充填を実現し、しかも、先行するレーザ溶接により昇温し、また溶融している母材部部分からMIG溶接トーチ4側に飛翔してくる電子によるアーク15の誘導と、このアーク15を誘導する電子の飛翔域つまり誘導域をグルーブ17の50°未満またはグルーブ開口幅/板厚<0.9の狭開先とした断面形状によって十分に制限し、アーク15の放電域18をルートギャップの許容に必要な範囲に見合う溶け込み幅域に制御することができる。要するに、開先が狭くなった分だけ、アーク15の放電域18がルートギャップの許容範囲以上になるのを、板厚によって溶接強度上許容される、より狭く、あるいは開先0度にも対応して、溶接速度の向上と入熱量の減少を限度一杯まで図れる。本発明者の実験ではA6N01−T5の熱処理したアルミニウム合金よりなる板厚が3mmの構体材1、2を用いた場合、開先0°のI型として、図5の1)に例示する溶接状態が得られ、図5の3)に示すレーザ溶接の場合に比し、溶け込み幅Bは少し大きい程度で、溶け込み深さH全体の溶け込み幅Bの差が小さくなる良好な溶接状態が得られ、溶接強度に問題なく溶け込み幅Bを最小として高速溶接性、ひずみの大幅な低減が図れる。同時に仕上げの手間も低減するし、継手の自由度が向上する。
1a、2a 側縁
1b、2b 外面板
1c、2c 内面板
1d、2d 当て板部
1f、2f 重なり境界面
1g、2g 重なり板部
6 溶接ヘッド
7 溶接ロボット
11 屋根構体
12 寄せ合わせクランプ
13 押さえクランプ
14 レーザビーム
15 アーク
16 キーホール
17 グルーブ
18 放電域
21 凹部
22 凸部
30 強度弱点域
31 疲労強度弱点域
32 静強度弱点域
41 増厚部
B 溶け込み幅
H 溶け込み深さ
Claims (12)
- アルミニウム系の押出し形材よりなりダブルスキン構造を有した構体材対の側縁間において、内面板どうしの突き合せ部と、外面板どうしの突き合わせ部とを、溶接して接合し構体を形成するのに、外面板どうしおよび内面板どうしの突合せ部が形成する溶接のグルーブまわりにおける溶接後の強度弱点域に対応する部分を通常値よりも増厚しておき、前記突合せ部を溶接し接合することを特徴とする鉄道車両の構体材溶接接合方法。
- アルミニウム系の押出し形材よりなりダブルスキン構造を有した構体材対の側縁間において、内面板どうしの突き合せ部と、外面板どうしの突き合わせ部とを、溶接して接合し構体を形成するのに、一方の構体材の側縁の外面板および内面板と、他方の構体材の側縁の外面板および内面板とが上乗せにより重なる重なり域を有して外面板どうし、内面板どうしを突き合せて溶接のグルーブを形成し、外面板および内面板のグルーブまわりにおける溶接後の強度弱点域に対応する部分を通常値よりも増厚しておき、前記突合せ部を溶接し接合することを特徴とする鉄道車両の構体材溶接接合方法。
- アルミニウム系の押出し形材よりなりダブルスキン構造を有した構体材対の側縁間において、内面板どうしの突き合せ部と、外面板どうしの突き合わせ部とを、溶接して接合し構体を形成するのに、一方の構体材の側縁の外面板および内面板と、他方の構体材の側縁の外面板および内面板とが、嵌合または上乗せにより重なる重なり域を有して外面板どうし、内面板どうしを突き合せて溶接のグルーブを形成し、外面板および内面板のグルーブまわりにおける溶接後の強度弱点域に対応する部分を通常値よりも増厚しておき、この増厚域の一部または全域が、前記重なりによってできる外面板および内面板の一方によるルートへの当て板部と他方による当て板部外面への重なり板部との重なり境界面のうち、重なり板部がなす重なり境界面に凸部をなし、当て板部がなす重なり境界面に形成しておいた凹部に前記重なり構造上嵌め合せて、前記突合せ部を溶接し接合することを特徴とする鉄道車両の構体材溶接接合方法。
- 増厚域は、グルーブ周辺の疲労強度弱点域に対応している請求項1〜3のいずれか1項に記載の鉄道車両の構体材溶接接合方法。
- 増厚域は、グルーブ周辺の疲労強度弱点域および熱強化アルミニウム系構体材対における静強度弱点域に対応している請求項1〜3のいずれか1項に記載の鉄道車両の構体材溶接接合方法。
- 増厚は、通常値よりも3割以上とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の鉄道車両の構体材溶接接合方法。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の鉄道車両の構体材溶接接合方法によって溶接接合される構体材であって、側縁の内面板および外面板が、他の構体材の側縁の外面板および内面板との間で、前記溶接に供する表面に露出したグルーブをなす突き合せ部を形成し、外面板および内面板のグルーブまわりにおける溶接後の強度弱点域に対応する部分を通常値よりも増厚していることを特徴とする鉄道車両の構体材の継手構造。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の鉄道車両の構体材溶接接合方法によって溶接接合される構体材であって、側縁の外面板および内面板が、他の構体材の側縁の外面板および内面板との上乗せにより重なる重なり状態で、前記溶接に供する表面に露出したグルーブをなす突き合せ部を形成し、外面板および内面板のグルーブまわりにおける溶接後の強度弱点域に対応する部分を通常値よりも増厚していることを特徴とする鉄道車両の構体材の継手構造。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の鉄道車両の構体材溶接接合方法によって溶接接合される構体材であって、側縁の外面板および内面板が他の構体材の側縁の外面板および内面板との、嵌合または上乗せによる重なり状態で、前記溶接に供する表面に露出したグルーブをなす突き合せ部を形成し、外面板および内面板のグルーブまわりにおける溶接後の強度弱点域に対応する部分を通常値よりも増厚しておき、この増厚域の一部または全域が、前記重なり時にできる外面板および内面板の一方によるルートへの当て板部と他方による当て板部外面への重なり板部との重なり境界面のうち、重なり板部がなす重なり境界面に凸部をなし、当て板部がなす重なり境界面に形成した凹部に前記重なり時に嵌まり合うようにしたことを特徴とする鉄道車両の構体材の継手構造。
- 増厚域は、グルーブ周辺の疲労強度弱点域に対応している請求項7〜9のいずれか1項に記載の鉄道車両の構体材の継手構造。
- 増厚域は、グルーブ周辺の疲労強度弱点域および熱強化アルミニウム系構体材対における静強度弱点域に対応している請求項7〜9のいずれか1項に記載の鉄道車両の構体材の継手構造。
- 増厚は、通常値よりも3割以上である請求項7〜11のいずれか1項に記載の鉄道車両の構体材の継手構造。
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