図1は、本実施形態に係るイベント用視聴ルーム募集システム(視聴ルーム予約システムも兼ねている)の構成を示す図である。本実施形態のイベント用視聴ルーム募集システムは、カラオケ店舗に設置される管理装置6(管理用コンピュータ)、イベント管理システム82を少なくとも備えて構成されている。その他、イベント用視聴ルーム募集システムの外部構成としては、決済サーバ81、カラオケ管理サーバ84、無線基地局83、個人宅等に設置された家庭用コンピュータ72、個人が所持する携帯端末71、カラオケ店舗に設置されたPOS装置5等が存在している。
図24に示されるように、カラオケ店舗では、カラオケ装置2a〜2kが設置された部屋を有して構成されている。カラオケ装置2a〜2kの利用を希望するユーザは、部屋を時間借りすることで、カラオケ装置2a〜2kを使用し、歌唱を楽しむことが行われている。本実施形態では、このような、カラオケ装置2a〜2kが設置された部屋の時間貸しを行う店舗において、各部屋で、コンサートのライブ中継、コンサートの録画映像、映画、ドラマ等、各種コンテンツの再生を行うこととしている。本明細書では、カラオケ店舗の部屋は、コンテンツを視聴する部屋であるため、当該部屋のことを視聴ルームと呼ぶこととする。
図1に示されるようにカラオケ店舗には、各視聴ルーム(部屋)をイベントに対応するコンテンツの視聴用に提供される視聴ルームを管理するための管理装置6、顧客(ユーザ)に対する視聴ルームの予約管理等を行うためのPOS装置5が設置されている。管理装置6は、一般的なパーソナルコンピュータ等で構成され、ルータ120、光モデム121を介してインターネットに接続されており、イベント管理システム82とインターネットを介した通信を行うことが可能である。管理装置6は、イベント管理システム82と通信することで、イベントの視聴用に提供する視聴ルームの連絡、あるいは、提供済みの視聴ルームの解除等、視聴ルームの各種管理を行う。カラオケ店舗の管理者は、管理装置6を使用して、イベント管理システム82にログインすることで視聴ルームの各種管理を行うことが可能である。そのため、管理装置6は、必ずしも店舗内に設置される必要は無く、また、その形態もパーソナルコンピュータのみならず、タブレット端末、スマートホン等、各種情報処理装置を使用することが可能である。また、管理装置6を実現する形態は、前述した各種情報処理装置で実行可能なプログラムの他、HTML等によるデータ形式に基づき表示を行うブラウザプログラムを利用することも可能である。また、チェーン店のような複数のカラオケ店舗を有する業務形態では、1台の管理装置6を使用して、複数のカラオケ店舗を管理することも可能である。また、カラオケ店舗に設置されるカラオケ装置(コンテンツ再生装置)は、インターネット上のカラオケ管理サーバ84と通信可能となっている。カラオケ管理サーバ84は、カラオケ装置に対して楽曲を配信する、あるいは、カラオケ装置を利用するユーザの管理等、各種サービスを提供することが可能となっている。
イベント管理システム82は、1つのサーバ、あるいは、複数のサーバで構成され、カラオケ店舗において、イベント用に提供される視聴ルームを集約して管理することが可能となっている。また、インターネットには、個人宅に設置される家庭用コンピュータ72、あるいは、個人が所有するスマートホン等の携帯端末71が通信接続されている。なお、この例では、家庭用コンピュータ72は、光モデム73を介してインターネットに接続されている。そして、携帯端末71は、無線基地局83、あるいは、個人宅等に設置された無線LANを介して無線でインターネットに接続されている。
ユーザは、携帯端末71、あるいは、家庭用コンピュータ72を使用して、イベント管理システム82にアクセスし、カラオケ店舗におけるイベントに対応するコンテンツの視聴用に提供された視聴ルームを参照し、視聴ルームを予約することが可能となっている。また、インターネットには決済サーバ81が通信接続されている。この決済サーバ81は、携帯端末71、あるいは、家庭用コンピュータ72で生じた各種支払いに関し、クレジットカード、プリペイドカード、コンビニエンスストアでの支払い等、各種決済を行うことが可能となっている。
従来、カラオケ店舗の視聴ルームは、ユーザが店舗を訪問して、空いている視聴ルームを使用する、もしくは、ユーザが利用日時を指定して予約した上で使用することが通常である。ところで、本実施形態では、カラオケ店舗において、カラオケ装置(コンテンツ再生装置)が設置された視聴ルームを利用して、ライブコンサートの生中継、コンサートの録画映像、映画、ドラマの上映等、各種イベントを行うこととしている。
特に、開催日時が予め決まっているイベントの場合には、イベントに参加するユーザ、すなわち、視聴ルームにおいてコンテンツを視聴するユーザに対して、予めチケット販売を行うことが好ましい。しかしながら、本実施形態では、コンサートホール等の会場を使用して行われるイベント(コンサート等)と異なり、通常、カラオケの歌唱に視聴ルームが使用される形態を取る。
チケットを販売するにあたり、カラオケを楽しむために使用する視聴ルームを、イベント用の視聴ルームとして兼用することになる。しかしながら、カラオケ店舗では、繁忙期あるいは閑散期といった店舗の事情があるため、イベントを開催する側が、一方的に店舗の部屋を視聴ルームとして予約しておくことは困難である。
そのため、本実施形態では、イベント開催についてカラオケ店舗側に通知を行い、その通知に基づいて、カラオケ店舗側から、イベントの視聴に使用する視聴ルームの提供を受ける形態を採用している。
図2は、本実施形態に係るイベント管理処理を示すフロー図である。イベント管理処理は、イベント管理システム82で実行される処理である。まず、イベントの企画において、カラオケ店舗でのコンテンツ視聴が行われることが決定すると、カラオケ店舗に対するルーム募集処理(S101)が実行される。ルーム募集処理(S101)は、イベントに対応するコンテンツの再生可能なカラオケ装置が設置されたカラオケ店舗に対して、当該カラオケ装置が設置された部屋をイベントに対応するコンテンツの視聴用に提供を募集する処理である。このルーム募集処理(S101)の詳細については、管理装置6で実行されるルーム管理処理で説明する。
ルーム募集処理(S101)では、各カラオケ店舗からイベントに対応するコンテンツの視聴用に提供される視聴ルームに関する情報が収集される。イベント管理処理では、収集した情報に基づいて、カラオケ店舗より提供された視聴ルームで視聴するためのチケットの数を決定するチケット数決定処理を実行する(S102)。このチケット数決定処理(S102)は、カラオケ店舗から提供された全ての視聴ルームで収容可能な人数を超えない範囲で、発行するチケットの数(参加可能人数)を決定することになる。
その後、当該イベント用のチケット販売開始日が到来すると(S103:Yes)、インターネットを介して、家庭用コンピュータ72、携帯端末71等に対して、ユーザにカラオケ店舗でイベントが視聴できることをアナウンスし、チケット購入の応募、もしくは販売を開始する。ここで、本実施形態では、チケットの販売形態として、抽選販売と一般販売の2形態を設けている。抽選販売は、ユーザからチケット購入の各種条件を指定した応募を受け付けた後、抽選を行うことでチケットを提供する販売形態である。一方、一般販売は、販売開始時から購入希望ユーザに対してチケットを順番に販売する形態である。
販売形態が抽選販売の場合(S104:抽選販売)、販売開始(S103:Yes)から、抽選日が到来する(S106:Yes)までの期間、ユーザからの応募受付処理(S105)を実行する。抽選日が到来する(S106:Yes)と、応募したユーザの中から当選者を決定する抽選処理(S107)を実行し、当選者に対して当選を通知する。なお、応募者が発行されたチケットの数に満たない場合のように、残チケットが生じた場合(S108:Yes)、購入希望ユーザに対してチケットを順番に販売する一般販売(S109)に切り替える。一方、販売形態が一般販売である場合(S104:一般販売)、販売開始時から購入希望ユーザに対してチケットを順番に販売する一般販売(S109)が実行される。
図3は、本実施形態に係るルーム管理処理を示すフロー図である。ルーム管理処理は、図2で説明したイベント管理処理に伴い、管理装置6で実行される処理である。図5〜図18には、ルーム管理処理において、管理装置6で表示される管理画面611が示されている。
ルーム管理処理では、まず、カラオケ店舗の管理者によるログインが実行される。図5は、ログイン画面であり、識別情報としての設置店コード(もしくは、チェーン店コード)の入力欄612a、パスワードの入力欄612bが設けられている。ここで設置店コードは、単独のカラオケ店舗を管理する場合に与えられる識別情報である。一方、チェーン店コードは、チェーン店のように複数のカラオケ店舗を管理する場合に与えられる識別情報である。適切な識別情報、パスワードが入力され、ボタン612cを操作することで、ログインが完了する。
図5〜図11は、単独のカラオケ店舗を管理する場合の管理画面611である。まず、単独のカラオケ店舗管理時のルーム管理処理について説明を行う。
ログインが完了した場合(S201:Yes)、図6に示されるトップ画面が表示される(S202)。トップ画面は、管理者が各種項目を選択する画面であって、本実施形態では、視聴ルームを提供する申請を行う「利用申請」、利用申請状況を確認する「エントリー確認」を選択することが可能である。これら各項目に対応する選択ボタン613b、613cが設けられている。管理者は、利用する項目に対する選択ボタン613b、613cを選択する。なお、ログイン状態では、管理画面611の右上にログアウトと表示されたボタン613aが表示されている(図7〜図18も同様)。管理者は、ボタン613aを操作することで、ログアウトすることが可能である。
トップ画面において、選択ボタン613bが選択された場合(S203:利用申請)、イベント管理システム82は、イベントに対応するコンテンツの視聴用に提供される視聴ルームを募集しているイベントに関するイベント情報を管理装置6に送信し、管理画面611に表示させる(S204:表示処理)。図7は、イベント情報が表示されている管理画面611である。図7の例では、4つのイベントのそれぞれについて、表示欄614a〜614dが表示されている。表示欄614a〜614dには、イベントの実施日時、イベントの実施内容(アーティスト名、会場名等)といったイベントの内容が表示される。
管理者は、図7に表示される管理画面611を参照し、店舗で視聴ルームを提供したいイベントに対応する表示欄614a〜614dを操作選択する(S205:Yes)。本実施形態では、表示欄614a〜614dが操作選択された場合、当該表示欄614a〜614dに対応するイベント詳細が表示される(S206)。図8の場合、案件タイトル(イベント名)、公演日時、イベントのPR情報、イベント視聴に必要な視聴ルームの指定時間、利用申請の締め切り日、視聴ルームの確定日等のイベント詳細が表示されている。管理者は、イベント詳細を確認し、選択ボタン615aを操作し、提供する視聴ルームの設定を行う(S207)。
図9には、提供する視聴ルームを設定する設定画面が示されている。本実施形態では、提供する視聴ルームを個人またはグループで利用する個室利用の形態、そして、知り合いでない者同士が集って1つの視聴ルームを利用するパブリックビューイングの形態を選択することが可能である。パブリックビューイングには、パーティールーム等、大きな視聴ルームが割り当てられることが通常である。管理者は、「ルーム追加」と表記された選択ボタン616eを操作し、図9において表示されていない形態の個室利用、もしくは、パブリックビューイングの視聴ルームを追加する。視聴ルームの追加に際しては、視聴ルームの収容人数、及び、当該視聴ルームの部屋数を指定することが可能である。図9の例では、個室利用については、3つのタイプの視聴ルームに関する表示欄616a〜616cが表示されている。また、パブリックビューイングについては、1つのタイプの視聴ルームに関する表示欄616dが表示されている。
図9の設定画面を使用して、イベント用のコンテンツを視聴するための視聴ルームの収容人数、及び、部屋数の設定を終えた管理者は、操作ボタン616fを操作し、図10に示されるPR情報の入力画面へと進む(S208)。本実施形態では、ユーザがイベント用のコンテンツを視聴するための視聴ルームを予約するにあたって、カラオケ店舗、視聴ルームに関する情報を自由に入力するための入力欄617aが設けられている。図10の例では、カラオケ店舗のPRの他、視聴ルームの利用料金、並びに、利用に際しての各種条件が入力されている。入力を終えた管理者は、操作ボタン617bを操作して、図11に示される確認画面を表示させる(S209)。
図11の確認画面には、図9の設定画面、図10の入力画面を使用して入力した各種情報が表示されている。管理者は、図11の確認画面で入力内容を確認した後、操作ボタン618cを操作することで確定させる。すなわち、管理者が入力した各種情報(視聴ルーム数及び各視聴ルームの収容人数を含む)が受け付けられる(受付処理)。確定された場合(S210:Yes)、図9の設定画面、図10の入力画面で入力された各種情報(視聴ルーム数及び各視聴ルームの収容人数を含む)が、提供ルーム情報として、イベント管理システム82に送信される(S211:送信処理)。その際、カラオケ店舗の管理者は、POS装置5に対しても、イベント用コンテンツの視聴日時、視聴時間に応じた視聴ルームの予約を入力、確定させておく。
イベント管理システム82では、受信した提供ルーム情報を視聴ルーム記憶処理が記憶させる。イベント管理システムは、利用申請締切日が到来するまで、各カラオケ店舗の管理装置6から提供ルーム情報の受信を実行する。そして、イベント管理システム82は、利用申請締切日の後、受信した提供ルーム情報を集計し、図2で説明したチケット数決定処理(S102)を実行する。
図12、図13は、チェーン店のカラオケ店舗を管理する場合の管理画面611である。チェーン店のカラオケ店舗の管理画面611では、複数のカラオケ店舗について管理することが可能である。トップ画面、イベントの選択画面、イベント詳細画面は、単独のカ1ラオケ店舗管理時(図6〜図8)と同様である。図7の管理画面611でイベントが選択されると、図12の管理画面611へと遷移する。図12の管理画面611では、イベント用のコンテンツを再生可能な複数のカラオケ店舗が表示される。管理者は、これら複数のカラオケ店舗の内、視聴ルームをイベントに対応するコンテンツの視聴用に提供する店舗をラジオボタンで選択する。図12の例では、「E SOUND」について、品川港口店、堀田店の2店舗が選択された状態となっている。
視聴ルームをイベントのコンテンツの視聴用に提供するカラオケ店舗の選択を終え、操作ボタン619aが操作されると、図9と同様の視聴ルームの設定画面が表示される。なお、チェーン店のカラオケ店舗の管理においては、管理者は、各カラオケ店舗毎に提供する視聴ルームに関する情報(視聴ルーム数及び視聴ルームの収容人数を含む情報)を入力する。すなわち、管理装置6では、管理者が入力した各種情報(各カラオケ店舗について視聴ルーム数及び各視聴ルームの収容人数を含む)が受け付けられる(受付処理)。なお、このような入力形態に代え、各カラオケ店舗で提供する視聴ルームを入力可能な入力形態としてもよい。視聴ルームの設定が完了すると、図10と同様のPR情報の入力画面へと遷移する。本実施形態では、図12で選択されたカラオケ店舗に関するPR情報を複数のカラオケ店舗について一括して入力することとしている。このような形態に代え、PR情報は、選択したカラオケ店舗毎に入力する形態であってもよい。
PR情報の入力が完了すると、図13に表示される確認画面が表示される。チェーン店管理のように、複数のカラオケ店舗を管理する確認画面では、管理対象となる対象店舗、イベント用のコンテンツ視聴に提供する視聴ルームに関する情報、PR情報が表示される。確認画面を終えた管理者は、操作ボタン620cを操作することで、入力、設定した視聴ルーム数及び各視聴ルームの収容人数を含む提供ルーム情報を、イベント管理システム82に送信する(S211)。なお、図13の確認画面においても、操作ボタン620a、620cを操作することで、入力内容の変更を行うことが可能である。
以上、本実施形態では、イベント管理システム82から送信されたイベント情報を、カラオケ店舗が管理する管理装置6に送信することで通知し、当該イベント情報に対して提供される視聴ルームに関する提供ルーム情報を入力し、イベント管理システム82に返信することとしている。このような構成により、イベント用のコンテンツを視聴する視聴ルームの管理を適切に行うことが可能となる。
ところで、図2のイベント管理処理で説明したように、チケットの販売形態が抽選販売の場合、当選者数が発行されたチケット数に満たない場合は、残チケットが発生(S108:Yes)し、一般販売(S109)に切り替えられることを説明した。さらに、一般販売において、開催日時までチケットが売りきれない場合、カラオケ店舗では、イベント用のコンテンツ視聴のために予約されている視聴ルームが空き状態となってしまうことが考えられる。そのため、本実施形態では、一般販売時において、まだユーザによって予約されていない視聴ルームについては、視聴ルームの解除操作を受け付ける(解除処理)ことが可能となっている。
図6のトップ画面には、「エントリー確認」と表記された操作ボタン613cが設けられている。管理者は、提供した視聴ルームの予約状態を確認する。そして、提供した視聴ルームを解除する場合、この操作ボタン613cを操作する(S203)。図3のルーム管理処理において、操作ボタン613cが操作された場合(S203:エントリー確認)、図14に示される提供した視聴ルームに対応するイベントを表示する管理画面611が表示される(S212)。図14の例では、提供した視聴ルームに対応するイベントが1つの場合であって、当該イベントに対応する表示欄621aが表示された状態となっている。つまり、イベント管理システム82は、実施日時と実施内容とを含むイベント情報と、イベント情報に対応付けられた提供ルーム情報とを、視聴ルームを提供した管理装置6に送信する。
図14の管理画面において、表示欄621aが選択された場合(S213:Yes)、選択された表示欄621aに対応するイベントは確定済みか否かが判定される(S214)。ここでイベントが確定済みとは、抽選販売の確定日が到来した後の状態をいう。確定済みで無い場合(S214:No)、すなわち、抽選販売において、抽選処理(S107)が実行される前の場合には、応募状況が表示される(S215)。
図15は、応募状況を表示中の管理画面611である。未確定の場合、提供した視聴ルームについて、視聴ルームの収容人数形態毎に、申請数(提供された視聴ルーム数)と応募数とが表示される。なお、本実施形態では、チケットを購入するユーザは、第1希望と第2希望の店舗を指定可能としているため、応募数は、第1希望、第2希望毎に表示される。管理者は、提供された視聴ルームの応募状況を表示することで、現在の応募状況を確認することが可能である。また、この提供された視聴ルームの応募状況の管理画面611では、管理者は提供した視聴ルームの提供解除等の操作を行うことはできない。
一方、選択された表示欄621aに対応するイベントが確定済みの場合、確定ルーム管理処理(S300)が実行される。図4は、本実施形態の確定ルーム管理処理を示すフロー図である。確定ルーム管理処理(S300)が開始されると、図14で選択された表示欄621aに対応するイベントについて、提供された視聴ルームの予約状況が表示される。
図16は、確定ルーム状況を表示中の管理画面611である。管理画面611には、視聴ルームの収容人数形態毎に、申請数(提供された視聴ルーム数)、確定数(予約数)、及び確認欄623a〜623dが表示される。また、画面下方には、操作可能なボタン623e〜623hが設けられている。管理者は、これらボタン623e〜623hを操作して、視聴ルームの解除(ボタン623e)、視聴ルームを予約したユーザ情報の確認(ボタン623f)、確認送信(ボタン623g)、前画面への復帰(ボタン623h)を行うことが可能である。
ボタン623fが操作された場合(S308:Yes)、管理画面611は、ユーザ情報の確認画面へと遷移する(S309)。図18は、ユーザ情報を表示中の管理画面611である。管理画面611には、視聴ルーム毎(ルーム形態毎)に、予約を行った代表ユーザ(顧客)の氏名、人数、電話番号が表示されている。管理者は、このユーザ情報に基づき、視聴ルームを予約したユーザの詳細を確認することが可能である。
ボタン623eが操作された場合(S304:Yes)、管理画面611は、ルーム解除画面に表示遷移する(S305:表示処理)。図17は、ルーム解除画面を表示中の管理画面611である。管理画面611には、解除可能な視聴ルーム毎(ルーム形態毎)に、確定数/申請数、解除可能数、解除数が表示される。1名の視聴ルームは、申請数(提供された視聴ルーム)が3部屋であるのに対して、確定数(予約数)は2部屋である。したがって、1名の視聴ルームの解除可能数は1部屋となる。2〜4名の視聴ルームは、申請数(提供された視聴ルーム)が5部屋であるのに対して、確定数(予約数)は3部屋である。したがって、2〜4名の視聴ルームの解除可能数は2部屋となる。
一方、図16に示されるように、5〜9名の視聴ルームは、申請数(提供された視聴ルーム)が7部屋であるのに対して、確定数(予約数)は7部屋であり、全室が予約済みとなっている。したがって、5〜9名の視聴ルームは、解除できない状態であり、図17の管理画面611には表示されない。また、図16に示されるように、パーティールーム(20名)についても、1名以上(15名)の予約が入っているため、解除はできない状態であり、図17の管理画面611には表示されない。
管理者は、図17の管理画面611を使用して、解除数の欄右側に表示された数選択ボタンを操作し、解除数を入力する。図17の例では、1名の視聴ルーム、2〜4名の視聴ルームともに、1部屋を解除する状態となっている。「解除確定」と表記されたボタン624bが操作されることで、各視聴ルームについて指定した解除数を含む受付情報を受け付ける受付処理が実行される(S306:Yes)。なお、本実施形態における解除処理は、イベントの実施日時、すなわち、イベント用コンテンツの視聴開始日時までの期間行うことが可能である。そして、各視聴ルームについて指定した解除数を含む解除情報がイベント管理システム82に送信される(S307:送信処理)。イベント管理装置82では、管理装置6から送信された解除情報に基づいて、提供ルーム情報の更新を行う。また、解除情報を受信したイベント管理システム82では、解除された視聴ルームを、視聴ルーム記憶処理に記憶されている提供ルーム情報のチケットの販売対象から外す除外処理を実行する。イベント管理システム82において除外処理を行うことで、イベント用コンテンツ視聴を行うためのチケット数が変更されることになる。
このように、提供された視聴ルームを解除可能とすることで、カラオケ店舗では、解除された視聴ルームを、通常のカラオケ用として利用する。例えば、当該視聴ルームをカラオケ用として予約可能とすることが可能となる。したがって、イベントの人気度、すなわち、チケットの販売状況に応じて、視聴ルームを適切な数にコントロールすることが可能となる。
また、本実施形態では、カラオケ店舗側が、提供した視聴ルームの予約状況を確認したことを、イベント管理システム82に連絡することが可能となっている。ユーザ情報等、各種状況を確認した管理者は、確認したルーム形態について、図16の管理画面611中、ルーム形態毎に設けられた確認欄623a〜623dを操作することでチェック済みとする。図16中、パーティールーム(20名)の確認欄623dがチェック済みの状態となっている。その後、「確認送信」と表記されたボタン623gを操作すること(S302:Yes)で、チェック済みの視聴ルームがカラオケ店舗側で確認済みとなったことを示す確認情報が、イベント管理システム82側へと送信される(S303)。このような処理により、カラオケ店舗、イベント管理システム82の両方で、提供された視聴ルームがイベントのコンテンツの視聴用ルームとして提供されていることを確認することが可能となる。なお、確認情報が送信されていない提供された視聴ルームについては、イベント管理システム82を管理する管理者から、当該視聴ルームを有するカラオケ店舗に対して電話連絡等、他の連絡手段を使用して確認し、視聴ルームの提供を確実に確認することが可能である。
以上、本実施形態では、イベントに対応するコンテンツの視聴用に、カラオケ店舗から提供された視聴ルームについて、提供の解除を行うことが可能となっている。したがって、チケットの売れ行き、あるいは、カラオケ店舗の状況等に応じて、視聴ルームの数を適切に管理することが可能となっている。
次に、提供された視聴ルームにおいてイベントに対応するコンテンツを視聴するユーザによる応募処理について説明する。図19は、本実施形態に係る応募処理を示すフロー図である。応募処理は、図1に示される家庭用コンピュータ72、あるいは、携帯端末71を使用して、イベント管理システム82にアクセスすることで行うことが可能である。本実施形態では、携帯端末71を使用して行う場合について説明する。
ユーザは、携帯端末71を使用して、イベント管理システム82にアクセスする。図20(A)は、イベント管理システム82にアクセスした際の携帯端末画面711である。図20(A)の携帯端末画面には、コンテンツ名で検索を行うための検索欄711a、アーティストで検索を行うための検索欄711bが設けられている。ユーザは、所望の検索条件を検索欄711a、711bに入力し、検索ボタン711cを操作することで、視聴したいコンテンツの検索を行う。
図20(A)の携帯端末画面711において、各種条件に基づいて検索された結果が、図20(B)である。図20(B)は、コンテンツがライブ形態の場合、すなわち、その視聴可能時間帯(配信時間帯)が予め定められている場合である。図20(B)の例では、コンテンツに関し、コンテンツ名、アーティスト、開始日時、視聴料金が表示されている。開始日時は、コンテンツの再生が開始される日時であり、この例では、コンテンツは2019年11月30日19:00〜再生が開始されることになる。また、本実施形態では、コンテンツの視聴を有料としており、視聴人数に応じた料金形態となっている。なお、コンテンツ視聴の料金形態としては、無料とする他、所定人数まで(例えば5人まで)は同一料金とする、年齢、性別に応じた形態とする等、各種形態を採用することが可能である。
ユーザは、図20(B)の携帯端末画面を参照し、選択したコンテンツの内容を確認する。視聴したいコンテンツを確認し、指定ボタン711fを操作することで、コンテンツ指定処理(S401)が完了する。ここで、本実施形態では、イベントへの参加、すなわち、コンテンツの視聴について、チケット販売を行うこととしている。チケット販売には、抽選販売、一般販売、2つの形態が存在している。抽選販売は、販売開始から所定の応募期間を設け、その期間中、ユーザから応募を募る。応募期間終了後、応募された中から抽選で、当選者を決定し、当選者に対して予約されたことを通知する。なお、抽選販売において、応募者数が発行されたチケット数に満たない場合は、一般販売で販売される。一方、一般販売とは、購入希望ユーザに対してチケットを順番に販売する形態である。以下の説明では、抽選販売について詳しく説明する。
コンテンツ指定された後、販売形態が抽選販売である場合(S402:抽選販売)、視聴人数を入力する画面に切り替えられる。図20(B)で説明したように、本実施形態では、視聴人数に応じた視聴料金を採用している。そのため、図20(C)の携帯端末画面711に示されるように、ユーザは入力欄711gに視聴人数を入力する(S403)。携帯端末画面711には、入力した視聴人数に基づき、視聴料金が算出して表示されている。図4(C)の携帯端末画面711で視聴人数を入力後、決定ボタン711hが操作された場合、応募可能な店舗を指定する処理(S404)が開始される。
図21(D)〜図22(H)は、カラオケ店舗の選択の様子を示す携帯端末画面711の画面遷移である。本実施形態では、まず、図21(D)に示される携帯端末画面711の選択ボタン712a〜712eを使用して都道府県を選択する。そして、図21(E)の携帯端末画面の選択ボタン712f〜712jを使用して、図21(D)で選択された都道府県内の地域を選択する。その後、図21(F)の携帯端末画面711の選択ボタン712k〜712pを使用して、図21(E)で選択された地域内の店舗を選択する。なお、図21(E)において、一部店舗の選択ボタン712k、712n、712p内、右側に表示されている表示「パ」は、パブリックビューイング対応店であることを示している。
図21(F)の携帯端末画面711で、応募する店舗が選択されると、図22(G)に示される店舗詳細画面が表示される。店舗詳細画面には、説明欄713aが設けられており、店舗の説明(PR情報)を確認することが可能となっている。また、パブリックビューイング対応店については、チェック欄713bが表示されている。ユーザは、パブリックビューイングで申し込む場合、このチェック欄713bを操作し、図22(G)のように、チェック状態にする。さらに、本実施形態では、第2希望の店舗を選択することが可能となっている。第2希望の店舗を選択する場合、ボタン713cを操作して、図21(D)〜図22(G)の携帯端末画面711に戻って、第2希望の店舗を選択する。
店舗の選択を終えたユーザは、ボタン713dで応募する店舗の選択を確定する(S404)。店舗の選択が完了すると、図22(H)に示される応募確認画面が表示される。応募確認画面では、選択したコンテンツ、選択した店舗、抽選日等、各種応募の内容が表示される。ユーザは、ボタン714aを操作して応募内容を確定する(S405)。一方、応募の内容を修正する場合、ボタン714bを操作して、選択した内容を修正可能な画面(図示せず)へと移行する。
応募内容の確定(S405)が終了すると、今回の応募に伴う決済処理(S406)が実行される。図には、決済処理画面を掲載していないが、決済処理(S406)は、決済サーバ81と連携して行われる処理であり、コンテンツ視聴に必要な料金を支払う処理である。決済方法としては、クレジットカード、プリペイドカード、あるいは、電子マネーによる支払の他、コンビニ決済等、各種決済方法で支払うことが可能である。なお、本実施形態では、コンテンツの視聴料金と、視聴ルームの利用料金が必要となるが、決済処理(S406)では、両方を支払う、あるいは、少なくともどちらか一方を支払うことでよい。決済処理(S406)で未払いの料金については、視聴ルームの利用時にカラオケ店舗で支払うことでよい。また、本実施形態の抽選販売時における決済処理(S406)では、当選が確定することで支払が実行される、落選した場合には支払は実行されない。なお、抽選販売における決済処理(S406)は、このように応募時に行う形態のみならず、当選確定後に行う等、各種形態を採用することが可能である。
決済処理(S406)が完了することで、抽選販売における応募処理は完了する。抽選販売における応募処理では、抽選日に抽選が行われた後、応募したユーザに対して当選、あるいは、落選が通知される。本実施形態では、応募ユーザが予め登録しておいたメールアドレスに対して、メールを送ることで通知している。通知の形態は、このような形態に限られるものではなく、例えば、専用アプリで通知する等、各種形態を採用することが可能である。
図23は、携帯端末画面711に表示されている予約完了画面(当選時)である。本実施形態のイベント管理システム82は、チケットとしての予約完了画面を、当選者(チケット発行対象者)の携帯端末71等に送信するチケット発行処理を実行する。予約完了画面には、指定されたコンテンツ(予約コンテンツ)に関する情報の他、予約店舗、予約視聴ルーム、予約日時、予約人数等、予約に関する各種情報が表示されている。また、コンテンツを視聴するために必要なコード情報715a(本実施形態では、QRコード(登録商標)を使用)が表示されている。ユーザは、このコード情報715aをリモコン装置に読み取らせることで、コンテンツを視聴することが可能となる。
一方、図19の応募処理において、指定されたコンテンツが一般販売である場合(S402:一般販売)、ユーザは、携帯端末71等を使用して、視聴人数の入力(S407)、利用可能な店舗の表示(S408)、店舗(視聴ルーム)の選択(S409)、決済処理(S410)を実行することで、図23と同様、コード情報715aが表示された予約完了画面を取得する(S411)。
以上、本実施形態のイベント用視聴ルーム募集システムでは、コンテンツ、並びに、当該コンテンツを視聴可能な視聴ルームを併せて予約することが可能となる。では、次に、このように予約を行ったユーザによるコンテンツの視聴について説明を行う。
図24は、カラオケ店舗におけるネットワーク構成の一例を示した図である。図24に示されるようにA号室〜K号室までの各部屋(視聴ルーム)には、カラオケ装置2a〜2kと、モニタ41a〜41kが設置されている。カラオケ装置2a〜2kは、LANケーブルを介してLAN100に接続され、ネットワークを構成している。さらに、LAN100はルータ120、光モデム121を介してインターネットに接続され、図示しないサーバと通信を行うことができる。このようなネットワーク環境下では、カラオケ装置2a〜2kは、サーバと通信することで、新しい楽曲情報のダウンロードを行う、あるいは、ユーザ情報や利用履歴などをサーバで管理することが可能となる。また、図1で説明した視聴ルームに関する管理装置6もLAN100に接続され、インターネットを介してイベント管理システム82等と通信を行うことが可能となっている。
カラオケ装置2に対して、選曲の指示、各種制御命令を出力するリモコン装置1は、管理者(従業者、スタッフともいう)によりカウンタで管理されている。カラオケ店舗に来店した顧客(ユーザ)は、このカウンタで手続を済ましてリモコン装置1を借り受ける。その際、ユーザは、図23の予約完了画面をコンテンツ視聴のためのチケットとしてスタッフに提示する。スタッフは、カウンタ内等に設置されたPOS装置5を使用して予約を確認し、チケットに記載される部屋(視聴ルーム)へ誘導する。このPOS装置5は、ユーザの管理を行う情報処理装置であって、各部屋(視聴ルーム)におけるユーザの予約状況、入室人数、来店時刻、滞在時間、退店時間、料金等を管理することが可能である。また、本実施形態では、LAN100に接続されており、インターネットを介した通信、あるいは、各部屋(視聴ルーム)に設置されたカラオケ装置2a〜2k、あるいは、リモコン装置1と通信を行うことも可能となっている。
ユーザが借り受けるリモコン装置1は、無線LAN機能を備えており、店舗内に設置された何れかのアクセスポイント110a〜110cを介してLAN100に接続され、対応付けられたカラオケ装置2と通信することが可能となっている。
図25は、本発明の実施形態に係るカラオケシステム3(「コンテンツ再生システム」に相当)の構成を示す図である。本実施形態におけるカラオケシステム3は、カラオケ装置2(「コンテンツ再生装置」に相当)と、リモコン装置1(「コンテンツ再生成指示装置」に相当)を含んで構成されている。カラオケ装置2とリモコン装置1は、LAN100及びアクセスポイント110を利用してネットワークを形成するように接続されている。図24では、各部屋(視聴ルーム)に設置されたカラオケ装置2a〜2k、モニタ41a〜41kを識別できるように添字a〜kを付しているが、図25においては、添字a〜kを省略して記載している。
カラオケ装置2は、楽曲を演奏するための演奏手段として音響制御部25を備えている。また、カラオケ装置2は、ユーザからの各種入力を受け付けるスイッチなどで構成されるカラオケ装置2側の入力手段としての操作部21を備える。カラオケ装置2は、操作部21からの入力を解釈して制御部30に伝達する操作処理部22を備える。また、カラオケ装置2は、各種情報を記憶するカラオケ装置2側の記憶手段としてのHDD32(ハードディスク)を備える。カラオケ装置2は、LAN100に接続するため、カラオケ装置側通信手段としてのLAN通信部24を備えている。
また、カラオケ装置2は、モニタ41に対して歌詞、背景映像等の映像を表示させる映像再生手段を備える。この映像再生手段は、背景映像情報に基づいて背景映像を再生する映像再生部29、再生する背景映像を一時的に蓄積するビデオRAM28、再生された背景映像に歌詞を重畳表示する映像制御部31を備えている。なお、映像制御部31では、背景映像に対して映像効果を付与する機能を有してもよい。
さらに、このカラオケ装置2では、外部に接続されたモニタ41以外に、タッチパネルモニタ33に対しても各種情報を表示することを可能としている。タッチパネルモニタ33は映像制御部31から入力された映像情報を表示する表示部33aと、タッチ入力された位置を操作処理部22に出力するタッチパネル33bが重畳されて構成されている。また、カラオケ装置2に対する各種操作は、カラオケ装置2のフロントパネル等に設けられた操作部21を介して行うことも可能となっている。
本実施形態のタッチパネルモニタ33は、リモコン装置1の操作手段であるタッチパネルモニタ11と同様の操作手段として機能することも可能としている。ユーザはタッチパネルモニタ33から楽曲を選択して、直接カラオケ装置2に予約をさせるなど、リモコン装置1と同等の操作手段として機能することが可能である。
さらに、カラオケ装置2は、各構成を統括して制御するための制御手段として、CPU等で構成された制御部30、各種プログラムを実行するにあたって必要となる情報を一時記憶するためのメモリ27を備えている。
このような構成にてカラオケ装置2は、各種処理を実行することとなるが、カラオケ装置2の主な機能として、選曲処理、再生処理などを実行可能としている。選曲処理は、ユーザからの指定に基づいて楽曲を指定、予約するための処理であってリモコン装置1と連携して実行される。リモコン装置1から送信された楽曲を識別する楽曲IDを含む予約情報をメモリ27に記憶する予約テーブルに登録する。再生処理は、予約テーブルに登録された予約情報に基づき楽曲を再生させる処理であって、演奏処理と歌詞再生処理とが同期して実行される処理である。なお、本実施形態の再生処理では、楽曲のみならず、映画、ドラマ、バラエティ、PV(プロモーションビデオ)、音楽ライブ等の各種コンテンツを再生することが可能となっている。
楽曲を再生する演奏処理は、カラオケ情報に含まれる伴奏情報を音響制御部25にて演奏させる処理である。音響制御部25にて演奏された楽曲は、歌唱用マイク44a、44bから入力される歌唱音声と一緒にスピーカ42から放音される。歌詞再生処理は、カラオケ情報に含まれる歌詞情報に基づいて、歌詞をモニタ41に表示させることで歌唱補助を行う処理である。この歌詞再生処理で表示される歌詞に、背景映像を重畳させて表示させる背景映像表示処理を実行することとしてもよい。
一方、リモコン装置1は、予約情報などカラオケ装置2に対して各種指示を送信するとともに、カラオケ装置2あるいはインターネット上に接続されたカラオケ管理サーバ84から各種情報を受信する。本実施形態では、ユーザインターフェイスとしてボタンなどの操作部17と、タッチパネルモニタ11を備えている。タッチパネルモニタ11は、表示部11aとタッチパネル11bを有して構成され、表示部11aに各種インターフェイスを表示するとともに、ユーザからのタッチ入力を受付可能としている。
さらにリモコン装置1は、楽曲検索に必要とされるデータベース、各種プログラム、並びに、プログラム実行に伴って発生する各種情報を記憶するメモリ14、そして、これら構成を統括して制御するためのリモコン側制御手段を備えて構成される。リモコン側制御手段には、CPU等で構成される制御部15、表示部11aに対して表示する映像を形成する映像制御部13、表示する映像情報を一時的に蓄えるビデオRAM12、操作部17からの入力を解釈して制御部15に伝達する操作処理部18が含まれている。
さらに本実施形態のリモコン装置1は、タッチパネルモニタ11の上部にカメラ93が配置されており、撮影、あるいは、画像の読取を行うことが可能となっている。また、タッチパネルモニタ11の右側には、近接センサとしてのNFCセンサ94が設けられており、NFCセンサ94にかざされたICカード、あるいは、スマートホン等の携帯端末に記憶された情報を読み取ることが可能となっている。
リモコン装置1は、無線LAN通信部16によって、アクセスポイント110と無線接続されることで、LAN100によって構成されるネットワークに接続される。なお、各リモコン装置1は、特定のカラオケ装置2に対して事前に対応付けされている。リモコン装置1から出力される各種指令は、対応付けされたカラオケ装置2にて受信されることとなる。なお、カラオケ装置2の操作は、ユーザ(顧客)が所持するスマートホン等の携帯端末71を使用して行うことも可能である。その場合、ユーザが来店した際、ユーザが所持する携帯端末71とカラオケ装置2とが対応付けられる。
ここで、リモコン装置1とカラオケ装置2を対応付ける対応付け処理について説明する。対応付け処理は、(1)予め店舗の従業員によって行われる形態、(2)ユーザによって行われる形態が考えられる。
(1)の場合、リモコン装置1とカラオケ装置2とは予め従業員の操作によって対応付け処理が実行され、店舗のカウンタでは、ユーザが入室する部屋(視聴ルーム)に設置されるカラオケ装置2に対応付けられたリモコン装置1が貸し出されることになる。
(2)の場合、カウンタで貸し出されるリモコン装置1は、対応付けが解除された状態となっており、ユーザが入室した部屋(視聴ルーム)で、ユーザの操作によって対応付け処理が実行されることで、借り受けたリモコン装置1と入室した部屋(視聴ルーム)に設置されているカラオケ装置2が対応付けられることになる。
では、対応付け処理の一例について説明する。図26、図27は、本実施形態における対応付け処理であって、図26は、リモコン装置1側で実行される対応付け処理を、図27は、カラオケ装置2側で実行される対応付け処理を示したフロー図である。本実施形態では、リモコン装置1側の赤外線通信部19と、カラオケ装置2側の赤外線通信部23の間で通信を行うことで対応付け処理を行うこととしている。リモコン装置1において対応付け処理開始の指示を受け付けことで、リモコン装置1から接続通知がカラオケ装置2側に送信される(S601)。
カラオケ装置2において、この接続通知の受信が確認される(S610:Yes)と、赤外線通信部23を介して装置側識別情報を送信する(S611)。本実施形態では、装置側識別情報としては、カラオケ装置2の装置IDと、カラオケ装置2に割り当てられているIPアドレスを使用している。なお、宛先としての装置IDは特段、必要とするものではない。リモコン装置1とカラオケ装置2とは対面した状況で赤外線通信が行われるためである。なお、本実施形態において接続通知と装置側識別情報の送受信を行う通信手段としては、赤外線通信の他、他の無線通信手段を採用してもよいし、有線通信手段を利用することも可能である。
リモコン装置1では、カラオケ装置2から赤外線送信された装置側識別情報が受信されるのを待つ(S602)。装置側識別情報が受信されると、受信した装置側識別情報を記憶(S603)して対応付け処理を終了する。対応付け処理が完了した後は、装置側識別情報を利用して、対応付けられたカラオケ装置2をLAN100上で識別することが可能となり、当該カラオケ装置2とアクセスポイント110を介した無線通信を行い、各種情報の伝送を行うことが可能となる。なお、リモコン装置1において、赤外線による装置識別情報を所定時間受信しなかった場合(S604:Yes)、タイムアウト処理として対応付け処理を終了する。
本実施形態のカラオケシステム3では、楽曲のみならず、映画、ドラマ、バラエティ、PV(プロモーションビデオ)、音楽ライブ等の各種コンテンツを再生することが可能となっている。コンテンツは、自由に再生することができる無料のコンテンツと、コンテンツの視聴に対する対価が必要となる有料のコンテンツがある。有料のコンテンツの視聴を希望するユーザは、図19〜図23で説明したように、ユーザが所持するスマートホン等の携帯端末71、あるいは、家庭用コンピュータ72等の情報処理装置を使用して、希望するコンテンツの応募処理(図19)を実行する。その結果、図23で説明した予約完了画面等で、コード情報715a(本実施形態では、QRコード(登録商標)を使用)を受領する。
図28は、本実施形態に係るチケット情報のデータ構成を示す図である。チケット情報は、チケットの販売後、イベント管理システム82に記憶される情報であって、本実施形態では、チケットID、コンテンツ関連情報、コンテンツID、視聴人数を含んで構成されている。コンテンツ関連情報は、コンテンツ名、出演者名を含んで構成されている。また、コンテンツには、コンサート等のライブ映像をリアルタイムで配信することも可能であって、ライブ映像のコンテンツの場合には、配信開始日時も含まれている。
次に、カラオケシステム3におけるコンテンツ(有料)の視聴方法について説明する。図29は、本実施形態に係るリモコン装置1の初期画面を示す図である。初期画面には、選曲領域62、動画配信サービス表示領域64を含んで構成されている。カラオケを行う場合、ユーザは、選曲領域62に表示される各種選曲方法を選択することで、当該選曲方法に対応する選曲画面に移動し、所望する楽曲を指定することが可能である。また、コンテンツを楽しみたいユーザは、動画配信サービス表示領域64を選択することで、コンテンツ選択画面を表示させ、所望のコンテンツを選択することが可能となっている。
図30は、本実施形態に係るコンテンツ選択画面を示す図である。コンテンツ選択画面には、コンテンツ関連情報とコンテンツサムネイル画像が対になって表示され、ユーザは、所望のコンテンツを閲覧しながら選択することが可能となっている。また、コンテンツ選択画面の右側情報には、「チケット読取」と表記されたボタン111が表示されている。有料のコンテンツのチケットを購入済みのユーザは、このボタン111を操作することで、コンテンツ予約処理を開始する。
図31は、本実施形態に係るコンテンツ再生予約処理を示すフロー図である。図30のコンテンツ選択画面に表示されたボタン111を操作することで、コンテンツ再生予約処理が開始される。コンテンツ予約処理が開始されると、まず、図32に示される読取説明画面が表示される(S701)。読取説明画面には、ユーザが購入したチケットの読取方法が表示される。本実施形態では、ユーザは、メール、あるいは、チケット購入専用のアプリを使用して受信してコード情報715aをスマートホン等の携帯端末71に表示させる(Step.1)。そして、リモコン装置1のカメラ93で、携帯端末71に表示されたコード情報715aを読み取らせることになる(Step.2)。コード情報715aの読取は、ボタン112を操作することで開始される。
読取説明画面で、ボタン112が操作されると、図33に示されるチケット読取画面が表示される(S702)。このチケット読取画面には、カメラ93で撮影している映像がタッチパネルモニタ11内に表示される。また、タッチパネルモニタ11には、QR読取範囲113が表示されており、ユーザは、このQR読取範囲113内に、携帯端末71に表示されているコード情報715aが撮影されるように、携帯端末71とリモコン装置1の位置関係を調整する。
QR読取範囲113内にコード情報715aを位置させることで、リモコン装置1においてコード情報715aが認識される、すなわち、チケットの読取が完了した場合(S703:Yes)、リモコン装置1は、コード情報715aに含まれるチケットIDを、イベント管理システム82に送信し、図28で説明したチケットIDに対応するチケット情報を受信する(S704)。チケット情報を受信したリモコン装置1は、チケット情報に基づき、チケット確認画面を表示する。なお、リモコン装置1から送信されるチケットIDは暗号化して送信することが好ましい。また、チケットIDを受信したチケットサーバは、当該チケットIDの有効性を確認し、有効性が確認できた場合に、チケット情報をリモコン装置1に送信することが好ましい。
図34は、本実施形態に係るチケット確認画面を示す図である。チケット確認画面には、受信したチケット情報に基づき、コンテンツ名(コンテンツA)、出演者名(出演者B)、配信開始日時(開始日時)が表示されている。また、「3名分のチケットを読み取りました。」と表記されるように、視聴人数(3人)についても併せて表示されている(S705)。
一方、チケット確認画面でボタン115が操作されることで、次の処理へと遷移する。本実施形態では、チケット情報に視聴人数が規定されているため、チケット情報に規定されている視聴人数を通知し、実際に部屋(視聴ルーム)に居る人数以内であることを確認した上で、コンテンツの視聴を許可することとしている。本実施形態では、リモコン装置1のタッチパネルモニタ11に視聴人数を表示し、店舗の従業者(管理者・スタッフ)による確認作業によって、コンテンツの視聴を許可することとしている。
以下に、本実施形態の視聴人数の通知、確認について説明する。チケット確認画面において、ボタン115が操作された場合、図35に示される人数確認説明画面がタッチパネルモニタ11に表示される。この人数確認説明画面には、ユーザ(お客様)は従業者(スタッフ)に人数確認作業を依頼する旨が表示されている。ユーザは、部屋(視聴ルーム)内に設置されている内線電話等を使用して、従業者を呼び出し、従業者が来室するのを待つ。
ユーザに呼び出された従業者は、人数確認説明画面に表示されているボタン116を操作して、図36に示されるスタッフ専用確認画面を表示させる。本実施形態では、スタッフ専用確認画面の表示が、従業者に対する視聴人数の通知(S706)に相当している。スタッフ専用確認画面には、コンテンツ名等、コンテンツ関連情報に含まれる各種情報の他、視聴人数(ご利用人数、この例では3名)が表示されている。従業者は、スタッフ専用確認画面に表示されている視聴人数が、実際に部屋(視聴ルーム)に居るユーザの人数内であるか否かを確認する(S707)。
視聴人数が、実際に部屋(視聴ルーム)に居るユーザの人数内であることが確認できた場合(S708:Yes)、従業者は、スタッフ専用確認画面のボタン118を操作して、図37に示されるICカード読取画面を表示させて許可処理(S709)を実行する。本実施形態では、許可権限を有する従業者が所持するICカードを、リモコン装置1に搭載されるNFC94にかざすことで、ICカードに記憶された情報を読み取り、それが適正である場合に、コンテンツの視聴を許可することとしている。コンテンツの視聴が許可された場合、タッチパネルモニタ11には、図38に示される予約確認画面が表示される(S710)。予約確認画面には、ボタン119が表示されており、ユーザがボタン119を操作すること(S711:Yes)によって、コンテンツIDを含む予約情報がカラオケ装置2に送信される(S712)。
一方、図36のスタッフ専用確認画面の確認において、実際に部屋(視聴ルーム)に居るユーザの人数が表示されている視聴人数を超えて異なる場合(S708:No)、コンテンツを視聴するには料金が不足することになる。その場合、従業者は、ボタン117を操作することで、ユーザに対する課金処理(S715)を実行させる。課金処理(S715)としては、ユーザが所持する携帯端末71において、追加のチケットを購入させ、チケット読取画面で読み取らせる形態が考えられるが、このような形態以外に、リモコン装置1のみで追加のチケットを購入させる形態、あるいは、店舗で追加のチケットに必要な料金を徴収する形態等、各種形態を使用することが考えられる。
課金処理(S715)が完了し、視聴人数が変更される(S716)と、変更された視聴人数で、スタッフ専用確認画面を表示させ、従業者による再度の確認を待つことになる。この場合、チケット情報に規定されている視聴人数は、実際に部屋(視聴ルーム)に居る入室人数以内となるため、従業者は、ボタン118を操作してICカードによる許可処理(S709)を実行する。
図39には、カラオケ装置2で実行される再生処理を示すフロー図が示されている。カラオケ装置2は、予約テーブルを参照(S801)し、次に再生すべき予約情報の有無を判定する(S802)。予約情報がある場合(S802:Yes)、予約情報中、開始時間指定コンテンツが含まれているか否かが判定される(S803)。ここで、開始時間指定コンテンツとは、ライブコンサートを生中継する、あるいは、映画の封切り時等、予め、開始時間が指定されているコンテンツのことであって、チケット情報中の配信開始日時に基づいて判定することが可能である。例えば、予約情報中に含まれているコンテンツIDが、チケット情報を参照することで配信開始日時が規定されていると判定された場合には、開始時間指定コンテンツであると判定される。一方、上映中の映画、ドラマ、プロモーションビデオ等、配信開始日時が規定されていない、あるいは、現時点において配信中である場合は、開始時間指定コンテンツではないと判定される。
配信時間指定コンテンツが無いと判定された場合(S803:No)、次に再生すべき予約情報が楽曲を指定しているのか、コンテンツを指定しているのかが判定される(S804)。予約情報に楽曲IDが指定されている場合(S804:楽曲)、指定された楽曲IDの楽曲に対応するカラオケ情報の再生を開始(S805)し、楽曲の再生が終了(S806:Yes)すると、予約テーブルのチェック(S801)に戻る。一方、予約情報にコンテンツIDが指定されている場合(S804:コンテンツ)、指定されたコンテンツIDのコンテンツに対応するコンテンツの再生を開始(S809)し、楽曲の再生が終了(S810:Yes)すると、予約テーブルのチェック(S801)に戻る。
一方、予約テーブル中に開始時間指定コンテンツがあると判定された場合(S803:Yes)、当該開始時間指定コンテンツの開始時間(チケット情報中の配信開始日時)の所定時間前(本実施形態では10分前)に、予約テーブルの先頭の予約(楽曲またはコンテンツ)が再生終了できるか否かが判定される(S808)。再生終了できる場合(S808:Yes)には、予約テーブルの先頭の予約楽曲を再生(S805)、もしくは、予約テーブルの先頭のコンテンツを再生(S509)実行する。一方、先頭の予約が再生終了できない場合(S808:No)には、開始時間指定コンテンツの再生に備え待機し、開始時間が到来した後、開始時間指定コンテンツの再生を開始する(S809)。コンテンツの再生が終了(S810:Yes)すると、その後、予約テーブルのチェック(S801)に戻る。
なお、本実施形態では、視聴人数が指定されているコンテンツを再生する際、コンテンツが再生表示されるモニタ41には、視聴人数を表示することとしている。モニタ41に視聴人数を表示することで、コンテンツの再生中、従業者等が容易に確認することが可能となる。また、視聴しているユーザに対しても視聴人数を認識させることが可能となり、視聴人数を超えて視聴する不正な視聴を抑制させる効果もある。なお、コンテンツの再生時における視聴人数の表示は、モニタ41に表示する形態に限られるものでは無く、例えば、リモコン装置1のタッチパネルモニタ11に表示する等、コンテンツが再生される部屋内で視認可能な各種表示部に表示することが考えられる。そして、視聴人数の表示は、コンテンツの再生中、常に表示する形態のほか、コンテンツの再生中、適宜タイミングで表示することとしてもよい。
このように、本実施形態では、楽曲とコンテンツを同じ予約テーブルで管理することとしており、例えば、コンテンツの再生の合間に楽曲情報を再生することが可能となっている。また、コンサートのライブ中継のように、配信開始日時が規定されている開始時間指定コンテンツを再生する場合、その再生直前まで、楽曲を再生する、あるいは、他のコンテンツを視聴することが可能となっている。
なお、本実施形態では、開始時間指定コンテンツの開始時間が到来する前に、再生を終えることが可能な楽曲または他のコンテンツを再生することとしているが、開始時間指定コンテンツの再生の再生は、このような形態に限られるものでは無く、例えば、開始時間が到来した場合、再生中の楽曲、他のコンテンツの再生を中断して、開始時間指定コンテンツを再生開始する等、各種形態を採用することが考えられる。
以上、本実施形態のイベント用視聴ルーム募集システムについて説明を行ったが、本発明に係るイベント用視聴ルーム募集システムは、各種形態を採用することができるものである。以下に変形例について説明する。
[変形例1:提供可能ルーム情報の利用]
図9で説明したように、提供される視聴ルームの設定は、管理者が「ルーム追加」と表記された選択ボタン616eを操作し、個室利用、もしくは、パブリックビューイングの指定、収容人数、並びに、提供する視聴ルームの数を指定することで行われる。このような形態に代え、カラオケ店舗内の視聴ルームに関する情報(各視聴ルームの収容人数、視聴ルームの数等)を、イベントに対応するコンテンツの視聴用に提供される視聴ルームを提供可能ルーム情報として、予め、管理装置6に記憶しておく、あるいは、設置店コード、あるいは、チェーン店コードに対応付けて、イベント管理システム82に記憶しておくこととしてもよい。管理者は、提供可能ルーム情報に基づいて、視聴ルームを容易に選択することが可能となる。
[変形例2:管理装置6とPOS装置5の連携]
また、図24に示されるように本実施形態では、視聴ルームの管理を行う管理装置6と、カラオケ利用時におけるカラオケ店舗内の部屋(視聴ルーム)の予約管理を行うPOS装置5が設けられている。管理者は、POS装置5で予約状況等を確認し、管理装置6で視聴ルームの提供申請、あるいは、申請済みの視聴ルームの解除を行うこととしている。このように管理装置6と、POS装置5は互いに連動しておらず、管理者の操作によって連携されることになる。このような形態に代え、管理装置6とPOS装置5が連動することとしてもよい。
例えば、提供する視聴ルームを決定するに際し、イベント用のコンテンツの開始から終了までの期間における部屋(視聴ルーム)の空き状況を提供可能ルーム情報に含めることとしてもよい。管理装置6は、POS装置5から提供可能ルーム情報を受信し、提供可能ルーム情報に基づいて、部屋(視聴ルーム)の時間貸しが予約されていない部屋(視聴ルーム)をイベントに対応するコンテンツの視聴用に提供が可能な視聴ルームとして表示することが可能となる。
また、提供される視聴ルームの申請が完了した部屋(視聴ルーム)については、管理装置6からPOS装置5に対して予約済みであることを通知することも可能となる。そして、提供した視聴ルームの提供が解除された場合には、管理装置6からPOS装置5(視聴ルーム)に対して、部屋の予約を解除することも可能となる。このように、管理装置6とPOS装置5が互いに連携することで、カラオケ店舗における部屋(視聴ルーム)の管理が容易となる。
管理装置6とPOS装置5が連携するにあたり、両装置は、1つの装置として構成することとしてもよい。すなわち、管理機能プログラムとPOS機能プログラムを1台のパーソナルコンピュータで実行し、両プログラムが互いに連携し、上述する機能を実現することとしてもよい。
[変形例3:カラオケ装置2からの情報収集]
また、カラオケ店舗内では、他社のカラオケ装置2、あるいは、異なる機種のカラオケ装置2が使用される場合がある。他社のカラオケ装置2、異なる機種のカラオケ装置2の場合、今回、提案するイベント用のコンテンツ視聴に対応していない場合もある。また、カラオケ店舗内では、各部屋(視聴ルーム)に設置されたカラオケ装置2が機種変更等の(視聴ルーム)事情で他の機種に交換されることもある。管理者は、カラオケ店舗内において、部屋に設置されるカラオケ装置2がコンテンツ視聴に対応可能となっているかを確認し、提供する視聴ルームとして部屋(視聴ルーム)を決定することが必要となる。このような形態に代え、管理装置6、あるいは、POS装置5は、カラオケ店舗内に設置されるカラオケ装置2と通信し、イベント用のコンテンツ視聴に対応するカラオケ装置2を確認してもよい。部屋に設置されるカラオケ装置2と部屋(視聴ルーム)の形態(部屋番号、あるいは、収容人数等)を対応付けておくことで、提供可能ルーム情報を容易に形成することが可能となる。
また、このような形態は、チェーン店での利用についても適用することとしてもよい。チェーン店での利用の場合、複数のカラオケ店舗について、提供可能ルーム情報が必要となるが、各カラオケ店舗から受信した提供可能ルーム情報に基づき、容易に視聴ルームの指定を行うことが可能となる。
[変形例4:管理者に対する情報提供]
また、図9の提供される視聴ルームの設定では、管理者の判断で、視聴ルームの形態(収容人数)、及び、数を決定することとしていた。管理者は、イベント用コンテンツの内容によってこれらを決定することになるため、イベントがどの程度の人気であるのか等、各種前知識が必要となる。このような形態に代え、イベントに対応するコンテンツの視聴用に提供される視聴ルームを募集するにあたり、イベント管理システム82は、各カラオケ店舗でイベント用のコンテンツの視聴について、集客予想人数、あるいは、部屋(視聴ルーム)の形態(収容人数)毎の部屋数等、部屋(視聴ルーム)の指定における参考情報を管理装置6に通知してもよい。管理者は、参考情報を参照し、視聴ルームを容易に指定することが可能となる。
その際、イベント管理システム82は、カラオケ店舗の地域、イベントを行うアーティストの人気度、対象とするカラオケ店舗のチケット販売実績等、各種情報に基づいて参考情報を算出することとしてもよい。参考情報の算出にあたっては、これら各種情報に基づいて計算を行う形態であってもよいし、管理者による予想であっても構わない。
[変形例4:カラオケ店舗への通知]
本実施形態では、カラオケ店舗の管理者が、管理装置6を操作し、図16で説明した管理画面611によって、視聴ルームの予約状況を確認することとしている。このような形態に代え、あるいは、加え、イベント管理システム82は、管理装置6に対して、確定した予約状況を、管理装置6にメールで送信する、あるいは、管理装置6で使用するプログラムにプッシュ送信する等、能動的に管理装置6に通知することとしてもよい。その際、通知を行う条件として、当該カラオケ店舗の予約状況を使用することとしてもよい。例えば、当該店舗の予約状況が、所定率よりも低いことを条件とすることが考えられる。
[変形例5:視聴ルームの追加]
本実施形態では、抽選日が到来し、抽選販売から一般販売に切り替えられた際、カラオケ店舗で管理される管理装置6において、提供済みの視聴ルームであって、確定していない視聴ルームを解除する解除処理を行うことが可能となっていた。ところで、カラオケ店舗では、確定(予約)されていない視聴ルームが生じる以外に、全ての視聴ルームが確定(予約)済みとなる、あるいは、一部の部屋形態の視聴ルームが確定済みとなることが考えられる。このような状況は、イベントに対する人気度が高い場合に生じることになる。このような状況を鑑み、提供する視聴ルームを追加できる形態を採用することとしてもよい。提供する視聴ルームを追加する場合、管理装置6は、管理者によって入力された追加情報をイベント管理システム82に送信する。追加情報を受信したイベント管理システム82は、受信した追加情報に基づき、チケットの発行数を変更する。視聴ルームの追加タイミングとしては、本実施形態のように、抽選販売が一般販売に切り替えられる際とすることが考えられる。この他、抽選販売を一次抽選、二次抽選に分け、一次抽選終了後、二次抽選が行われる前に行う際とする等、各種形態を採用することが可能である。
なお、本発明は、本実施形態で説明した解除情報を使用した解除処理に加え、あるいは、代えて、変形例5で説明する追加情報を使用した追加処理を行うことが可能である。本明細書では、解除情報、追加情報の少なくとも一方を変更情報として規定する。また、解除処理、追加処理の少なくとも一方を変更処理として規定する。
また、このような変更情報(解除情報、追加情報)に基づく変更処理(解除処理、追加処理)を行うタイミングは、抽選販売が一般販売に切り替えられた際、以外に、抽選販売における抽選が行われる前であってもよい。すなわち、ユーザ(顧客)によって予約された視聴ルーム以外については、適宜タイミングで変更することが可能である。
以上、本発明に係るイベント用視聴ルーム募集システムについて説明を行ったが、本発明は、イベント用視聴ルーム募集システムに限られるものではなく、その一部を構成するイベント管理システム、イベント管理システムで実行されるイベント管理用プログラム、あるいは、管理装置で実行されるプログラム(提供ルーム解除プログラム等)についても、その範疇に属する。