JP2005142636A - プライベート観賞用シネマシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】好きな映画を、好きな時間に、誰にも邪魔されずに鑑賞したいというユーザの要求を満たすシネマシステムを実現する。
【解決手段】映画のコンテンツを蓄積したコンテンツサーバ1と、予約端末11,12からの予約情報を受け付けて予約処理を行う予約サーバ2と、コンテンツサーバ1に蓄積されたコンテンツの配信を受けて、各カラオケルームに設置された上映装置9へ当該コンテンツを送信する店舗サーバ6と、コンテンツサーバ1に蓄積されたコンテンツの店舗サーバ6への配信を管理する配信管理サーバ5と、各サーバを結ぶネットワーク100とを備える。予約サーバ2は受け付けた予約情報を店舗サーバ6へ送信し、店舗サーバ6は予約情報に基づき上映装置9へコンテンツを送信する。上映装置9は店舗サーバ6から受信したコンテンツを再生して映画の上映を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カラオケボックス等の施設を利用して個人やグループで映画鑑賞が楽しめるプライベート観賞用シネマシステムに関するものである。
映画鑑賞のための施設として、最近では従来の映画館に加えて、シネマコンプレックス(略称「シネコン」)が登場するようになった。シネマコンプレックスは、1つの建物内に複数のスクリーンを有する複合型映画館であり、映画館だけでなく、レストランやショッピングセンター、アミューズメント施設なども擁している場合が多く、今まで映画館に足を運ばなかった利用者の集客効果に実績をあげている。シネマコンプレックスは、異なる作品を同時に上映したり、人気映画は複数スクリーンで同時上映できるなど、効率的な運営が可能であり、また、複数スクリーンの集中管理によりコスト削減が期待でき、映画館側のメリットも大きい。
しかしながら、シネマコンプレックスには、従来の映画館にはない種々の利便性があるものの、まだ利用者のニーズを完全に満たしているとはいえない現状にある。例えば、シネマコンプレックスといえども、上映時間と作品とは予め決まっているから、いつでも好きなときに、好きな作品を見るというわけにはいかない。また、幼少の子供を持つ夫婦の場合は、映画を見たくても館内で子供が泣いたりすると周囲の客に迷惑になるから、いきおい外で映画を見るのを敬遠するようになる。また、人によっては館内の他人の話し声が気になったり、エキサイティングな作品をみて叫んだり興奮したりするのが恥ずかしいという場合もある。
これに対して、個人や仲間だけで周囲に気兼ねなく映画を鑑賞する手段として、ホームシアターがある。ホームシアターは、大画面のプラズマテレビやプロジェクタ、スピーカシステム、アンプ、DVDプレーヤ等から構成され、自分の好きなタイトルのDVDをプレーヤで再生することにより、自宅でくつろぎながら迫力ある映像・音響の映画を楽しむことができる。しかしながら、ホームシアターでは、映画のコンテンツとしてDVDを利用しており、DVDは新作映画に関してはロードショーから一定期間が経過した後でないと発売されないため、評判の新作映画をすぐに見たいような場合は、要求が満たされない。また、ホームシアターは、自宅にそれなりのスペースや防音設備を必要とするため、誰もが簡単に導入できるわけではない。さらに、映画はレジャーの1つであるから、ショッピングや食事などと抱き合わせで映画館へ足を運ぶ場合も多く、こうした傾向からみた場合、自宅の部屋で映画を鑑賞するホームシアターは、必ずしもユーザのニーズに対応しきれているとはいえない面がある。
一方、映画以外のレジャー産業の1つとしてカラオケがある。カラオケは、かつて若い年代層を中心とするユーザを獲得して急成長したが、次第に市場が飽和状態となり、カラオケボックスの乱立による競争激化やユーザの嗜好変化にともなって、1996年頃から市場は縮小傾向に転じ、その後も低迷状態が続いている。このため、カラオケ業界においては、ユーザニーズを考慮した付加価値の創出や新サービスの提供が急務とされている。
そこで、カラオケ施設をカラオケ以外の用途に利用することが考えられる。例えば、下記の特許文献1では、シアター機能を有するカラオケ施設が提案されている。ここでは、カラオケ装置を構成するDVDチェンジャ・プレーヤの筐体に、外部からディスクを装着するためのスロットが設けられ、このスロットに、利用者が用意したDVDやビデオCDなどの映画コンテンツが収録されたディスクを装着できるようになっている。そして、モードをカラオケモードからシアターモードに切り替えて、DVDチェンジャ・プレーヤでディスクを再生することにより、室内のディスプレイやスピーカを利用して映画を鑑賞することができる。これによれば、カラオケ施設に備わるAV機器を活用して、カラオケ施設を一種の映画館として利用でき、ユーザに対して新しいサービスを提供できるとともに、店舗側にとってもカラオケ以外を目的とする利用者の増加が見込まれ、収益増が期待できる。
特開2001−228885号公報
しかしながら、上記特許文献1のものは、DVDチェンジャ・プレーヤに装着したディスクを再生することで映画を鑑賞できるようにしたものであるから、利用者がその都度ディスクを持参しなければならないという煩わしさが付きまとう。また、コンテンツとしてディスクを利用する点では、前述したホームシアターと変わりがないから、新作映画をすぐに視聴することが不可能という難点がある。さらに、DVDでは、大容量のコンテンツを小さなディスクへ格納するためにコンテンツが高い圧縮率で圧縮されて記録されているので、再生映像の画質が元の画質に比べて低下するという問題もある。
以上のように、従来のものはいずれも一長一短があり、好きな映画を、好きな時間に、誰にも邪魔されずに鑑賞したいというユーザの要求を十分に満たすことはできなかった。本発明は、このような要求を満たすことが可能なシネマシステムを提案するものである。
本発明に係るシネマシステムは、映画のコンテンツを蓄積したコンテンツサーバと、予約端末からの予約情報を受け付けて予約処理を行う予約サーバと、カラオケ施設毎に設けられ、コンテンツサーバに蓄積されたコンテンツの配信を受けて、各カラオケルームに設置された上映装置へ当該コンテンツを送信する店舗サーバと、コンテンツサーバに蓄積されたコンテンツの店舗サーバへの配信を管理する配信管理サーバと、前記各サーバを結ぶネットワークとを備える。予約サーバは、予約端末から受け付けた予約情報を店舗サーバへ送信し、店舗サーバは、予約サーバから受信した予約情報を登録するとともに、当該予約情報に従って該当する上映装置へコンテンツを送信する。そして、上映装置は、店舗サーバから受信したコンテンツを再生して映画の上映を行う。
本発明は、カラオケ施設を利用して映画を鑑賞できる点では上述した特許文献1と同じであるが、特許文献1のようにディスクからコンテンツを取得するのではなく、コンテンツサーバに蓄積されたコンテンツを各店舗サーバへ配信し、店舗サーバが各カラオケルームに設置された上映装置へコンテンツを送って映画の上映を行うようにしている。このため、利用者はディスクを持参する煩わしさがなく、見たい映画を予約するだけで済む。また、コンテンツサーバには大量のコンテンツを蓄積しておくことができるので、利用者は現在・過去の豊富な映画の中から好みのものを選択して鑑賞することができる。また、新作の映画素材をコンテンツサーバへ蓄積しておくことで、ロードショーが興行された直後であっても、新作映画を鑑賞することが可能となる。こうして、本発明に従えば、カラオケ施設を利用して好きなときに好きな映画を鑑賞できるプライベートな貸切映画館を実現することができる。
さらに、本発明に係るシネマシステムは、映画産業とカラオケ産業とを協働させて、市場活性化や新市場創造の契機を与える。すなわち、映画の配給会社や興行会社にとっては、配給・興行形態の多様化によってユーザニーズに応えることができるとともに、新たな事業の構築にあたって既存のカラオケ施設を利用できることから、イニシャルコストを圧縮することが可能となり、興行主として参入がし易くなる。一方、低迷状態にあるカラオケ業界にとっては、上述したようなプライベートな貸切映画館という新たな付加価値をもったサービスを提供することで、顧客層を拡大して収益の改善を図ることができる。
本発明の好ましい実施形態においては、顧客データベースを有する集計サーバが更に設けられる。この集計サーバは、予約サーバから取得した予約情報と、店舗サーバから取得した取引情報と、顧客データベースによる顧客情報とに基づいてデータ分析を行い、当該分析結果を配信管理サーバへ送信する。これによると、配信管理サーバでは、集計サーバの分析結果に基づき、どのコンテンツをどの拠点に配備するかといったスケジューリングを行うことができる。
また、本発明においては、コンテンツサーバに蓄積された新たなコンテンツの配信を行うにあたり、配信管理サーバで当該コンテンツに関するメタデータ(ジャンル、出演者など)と過去の配信データとを比較照合して、最も効率的な配信方法を決定するようにしてもよい。これによると、配信管理サーバが決定した配信方法(配給時期、地域、興行期間など)に従って、新コンテンツの配信を効率良く行うことが可能となる。
また、本発明においては、所定数に分割されたコンテンツからなる分割コンテンツをコンテンツサーバに蓄積しておいてもよい。この場合、配信管理サーバは、クラス別に分類されたカラオケ施設に属する店舗サーバに対して、当該クラスに応じた数の分割コンテンツが配信されるように配信管理を行う。これによると、市場規模の小さいクラスに属する店舗のサーバは、最小限必要なコンテンツのみを常時保有しておれば足り、大容量の記憶装置が不要となってコスト負担を軽減することができる。
この場合、店舗サーバに配信される分割コンテンツには、カラオケ施設のクラスにかかわらず、少なくとも先頭の分割コンテンツが含まれるようにしておく。そして、店舗サーバは、上映する映画の分割コンテンツに不足がある場合に、先頭の分割コンテンツを上映するとともに、不足分の分割コンテンツを配信管理サーバへ要求する。配信管理サーバは、店舗サーバから要求があった場合に、不足分の分割コンテンツを保有している他の店舗の中から最適の店舗を検索し、当該店舗の店舗サーバに対して不足分の分割コンテンツの配信を指令する。指令を受けた店舗サーバは、不足分の分割コンテンツを要求のあった店舗サーバへ配信する。これによると、上映する映画の分割コンテンツが全部揃っていない場合でも、少なくとも先頭の分割コンテンツは上映が可能であり、不足分の分割コンテンツは他の店舗から取得できるので、興行に支障をきたすことがない。
また、分割コンテンツを要求した店舗サーバは、先頭の分割コンテンツの上映中に他の店舗から不足分の分割コンテンツを受信し、先頭の分割コンテンツの上映が終了すると、引き続いて受信した分割コンテンツを順次上映する。これによると、不足分の分割コンテンツが全部配信されるのを待たずに上映を開始することができ、また、分割されたコンテンツを途切れることなく連続して上映することができる。
また、本発明においては、配信管理サーバで定期的または不定期に、不足分の分割コンテンツに対する各店舗サーバからの要求回数を累計し、その結果に基づいて、店舗サーバ間で分割コンテンツの再配置を行うようにしてもよい。これによると、あるコンテンツに関して、保有している分割コンテンツが少ない店舗からの要求が、保有している分割コンテンツが多い店舗からの要求を上回っている場合に、配信管理サーバが決定した再配置計画に従って、両店舗間で分割コンテンツの入れ替えが行われる。この結果、コンテンツを最適に配置することができ、回線を効率的に使用できるようになる。
さらに、本発明はカラオケ施設以外の施設にも応用することができる。この場合、施設は独立した空間を有しておればよく、例えばホテル、鉄道、船、学校、図書館などの施設で映画を上映する場合にも本発明を適用することができる。
本発明によれば、カラオケ施設等を利用して、好きなときに、好きな映画を気兼ねなく鑑賞できるプライベートな貸切映画館を実現することができる。
図1は、本発明に係るプライベート観賞用シネマシステム(以下、単に「シネマシステム」と記す)の全体構成図である。図において、1は中央のコンテンツサーバであって、映画のコンテンツ(映像・音楽データ)を蓄積したコンテンツデータベース1aを備えている(以下、データベースを「DB」と略記する)。1mは各拠点に配備された複数のコンテンツサーバであって、それぞれには、コンテンツサーバ1と同じコンテンツを蓄積したコンテンツDB(図示省略)が備わっている。これらのコンテンツサーバ1mは、負荷分散用のミラーサーバを構成している。なお、コンテンツサーバ1とコンテンツサーバ1mの機能は基本的に同じであるので、以下では、これらを特に区別する必要がある場合を除き、コンテンツサーバ1で代表する。
2は予約サーバであって、ユーザが所有する予約端末11,12からの予約情報を受け付けて予約処理を行う。予約サーバ2は、コンテンツサーバ1に蓄積されているコンテンツのタイトルやジャンル等を登録したコンテンツDB2a、各カラオケ施設ごとの店舗情報を登録した店舗DB2b、および会員の情報を登録した会員DB2cとを備えている。予約端末11は携帯電話機であり、予約端末12はPC(パーソナルコンピュータ)である。3は施設利用に対して課金を行うための課金サーバで、課金DB3aを備えている。4はデータの集計や分析を行うための集計サーバで、顧客DB4aを備えている。5は配信管理サーバであって、コンテンツサーバ1に蓄積されたコンテンツの配信を管理する管理DB5aを備えている。
6はカラオケ施設(店舗)101,102,103,…のそれぞれに設けられた店舗サーバであって、コンテンツサーバ1に蓄積されたコンテンツの配信を受けて、各カラオケルームに設置された上映装置9へ当該コンテンツを送信するためのコンテンツDB6aを備えている。各カラオケ施設101,102,103,…は、LAN10を備えており、このLAN10には、上述した店舗サーバ6と上映装置9のほかに、制御端末7と接客端末8が接続されている。なお、携帯電話機11やPC12などの予約端末に加えて、接客端末8に予約端末としての機能を持たせ、ユーザからの電話や来店に基づいて、係員が接客端末8を操作することにより、予約サーバ2に対する予約を行うようにしてもよい。
100は各サーバ1〜6を結ぶネットワークである。ネットワーク100は、単一のネットワークに限らず、複数のネットワークの集合体でもよい。ネットワーク100の形態としては、専用回線やインターネット、あるいはそれらの組み合わせなど、種々のものが考えられる。
図2は、上映装置9の具体的構成の一例を示したブロック図である。21は店舗サーバ6との間で通信を行うための通信インターフェイス、22は店舗サーバ6から送信されてきたコンテンツ(映像・音声データ)を再生する再生機、23は再生機22で再生された音声を出力するスピーカ、24は再生機22で再生された映像をスクリーン25に投射する投影機(プロジェクタ)である。スピーカ23や投影機24としては、ホームシアターで用いられる機器を使用してもよい。スクリーン25は大型のスクリーンであって、カラオケルームの壁に設けられている。スクリーン25の前にはソファやテーブル(図示省略)が設置されており、利用者はソファに座ってスクリーン25に映し出される映画を鑑賞する。カラオケルームは完全な個室であるから、利用者は貸切の映画館の気分で、誰にも邪魔されずに好きな映画を存分に楽しむことができる。なお、ここでは投影機24によって映像をスクリーン25に映し出すようにしているが、大型のプラズマディスプレイなどを利用して映像を映し出すようにしてもよい。26はユーザが操作する操作端末であって、例えば、メニュー等の項目を表示するモニタ装置と、このモニタ装置に表示される項目を選択するためのリモコンとから構成される。
図3は、図1のシネマシステムの運用形態を説明する図である。図中の括弧内の数字は、処理の順序を表す数字である。以下、この数字の順番に従って、システムの運用を説明する。なお、詳細な運用手順については、後でフローチャートを参照して説明することとし、ここではまず概要について説明する。
まず、システムを実際に運用する前に行う準備段階での処理につき説明する。
(1)コンテンツの蓄積
最初に、コンテンツサーバ1に映画のコンテンツ(映像・音声データ)の登録を行う。このコンテンツのデータは、例えばフィルムに記録されている映像と音声をコンピュータファイルに変換して得たデータであり、コンテンツDB1a(図1)に蓄積される。
(2)配信管理サーバへの送信
配信管理サーバ5は、コンテンツを配信するためのスケジューリングを行い、コンテンツサーバ1に蓄積されたコンテンツのうち、必要なものをコンテンツサーバ1へ要求する。コンテンツサーバ1は要求されたコンテンツをコンテンツDB1aから取り出して、配信管理サーバ5へ送信する。
(3)店舗サーバへの配信
配信管理サーバ5は、コンテンツサーバ1から取得したコンテンツを、配信スケジュールに従って該当するカラオケ店舗の店舗サーバ6へ送信する。店舗サーバ6では、配信管理サーバ5から受け取ったコンテンツをコンテンツDB6a(図1)に蓄積する。
以上で、準備段階での処理は完了である。
次に、利用者からの予約に基づきシステムを実際に運用する場合の手順を説明する。
(4)予約サーバへの予約
利用者は、携帯電話機11やPC12などの予約端末を用い、予約サーバ2に対して予約を行う。予約の方法としては、これら以外に、オペレータに電話をして、オペレータを介して予約サーバ2に予約内容を送信する方法なども考えられる。
(5)(6)予約情報の送信
予約を受け付けた予約サーバ2は、予約情報を店舗サーバ6へ送信するとともに、集計サーバ4へも予約情報を送信する。予約情報としては、例えば、会員番号、氏名、電話番号、パスワード、上映開始時間、上映タイトル名などが考えられる。
(7)コンテンツ上映
予約を済ませた利用者は、カラオケ施設へ行き、所定の入店手続をした後、カラオケルームへ入る。そして、そこに設置されている操作端末26を操作して、上映開始要求を係員に通知する。係員が上映開始の操作を行うと、店舗サーバ6へ上映開始指令が送られ、店舗サーバ6は予約情報を参照して、該当するタイトルのコンテンツをコンテンツDB6a(図1)から取り出して上映装置9へ送信する。上映装置9は、図2で説明した要領で映画の上映を行う。
(8)課金情報の送信
店舗サーバ6は、上映実績(タイトル名、上映時間、日時など)を課金情報として課金サーバ3へ送信する。課金サーバ3は、受信した課金情報を課金DB3a(図1)に蓄積し、この情報に基づいて、利用者に対する課金処理を行う。
(9)取引情報の送信
店舗サーバ6は、接客端末8で収集した取引情報を集計サーバ4へ送信する。取引情報としては、例えば、店舗番号、日時、会員番号、タイトル名、視聴人数などが考えられる。
(10)データ分析
集計サーバ4では、予約サーバ2からの予約情報と、店舗サーバ6からの取引情報と、顧客DB4a(図1)に蓄積されている顧客情報(会員番号、氏名、住所、電話番号、年齢、職業、年収、趣味など)とを参照して、例えば、タイトル別、地域別、ユーザカテゴリ別、視聴時間別、施設区分別、料金別、ジャンル別にデータ分析を行う。この分析結果は、配信管理サーバ5へ送信される。配信管理サーバ5では、このデータに基づいて、各カラオケ施設へのコンテンツの最適配置に関するスケジューリングを行う。なお、集計サーバ4での分析結果は、映画の配給会社や興行会社に対しても提供される。
次に、運用の詳細な手順について説明する。図4は、予約時の処理手順を表したフローチャートであって、予約端末11,12と予約サーバ2において実行される手順を示している。予約端末11,12において、利用者はまず予約データとして上映タイトル名を入力する(ステップS1)。入力されたタイトル名は予約サーバ2へ送信される。
予約サーバ2は、予約端末11,12から受信した上映タイトル名に基づき、コンテンツDB2aを検索して(ステップS11)、該当作品の有無を判定する(ステップS12)。判定の結果、該当作品があれば(ステップS12:YES)、その旨を予約端末11,12に通知し、該当作品がなければ(ステップS12:NO)、コンテンツDB2aを再検索して、類似の作品あるいは推奨作品を抽出し(ステップS13)、それを予約端末11,12に通知する。
予約端末11,12では、次に、カラオケ施設(店舗)の入力が行われる(ステップS2)。この場合、利用者の住所に最も近い店舗を検索により抽出し、これを指定することで入力を行うようにしてもよい。入力された店舗情報は、予約サーバ2へ送信され、予約サーバ2ではこの情報を受信すると、店舗DB2bを参照して該当する店舗を検索し(ステップS14)、該当店舗の有無を判定する(ステップS15)。判定の結果、該当店舗があれば(ステップS15:YES)、その旨を予約端末11,12に通知し、該当店舗がなければ(ステップS15:NO)、エラーメッセージを作成して(ステップS16)、予約端末11,12に通知する。
予約端末11,12では、次に、会員番号の入力が行われる(ステップS3)。会員でない場合は、氏名および/または電話番号の入力が行われる。入力された会員番号や氏名等は予約サーバ2へ送信され、予約サーバ2ではこれらの情報を受信すると、会員DB2cを参照して該当する顧客を検索し(ステップS17)、予約をした者が会員か否かを判定する(ステップS18)。判定の結果、会員であれば(ステップS18:YES)、特別な処理は行わず、会員でなければ(ステップS18:NO)、会員DB2cへの仮登録を行い(ステップS19)、その旨を予約端末11,12に通知する。
予約端末11,12では、次に、来店日時と上映時間の入力が行われる(ステップS4)。入力された日時等は予約サーバ2へ送信され、予約サーバ2ではこの情報を受信すると、予約ファイル(図示省略)を参照して、予約状況の検索を行い(ステップS20)、予約の可否を判定する(ステップS21)。判定の結果、予約が可能であれば(ステップS21:YES)、その旨を予約端末11,12に通知し、予約が不可(先約有)であれば(ステップS21:NO)、再度予約ファイルを参照して、他の予約可能な時間帯または店舗を検索し(ステップS22)、その結果を予約端末11,12に通知する。
利用者は、予約サーバ2からの情報をみて、予約をする場合は予約端末11,12で予約の確定操作を行う(ステップS5)。予約が確定すると、そのことが予約サーバ2へ通知され、予約サーバ2では予約情報を予約ファイルに登録するとともに、店舗サーバ6および集計サーバ4へ送信して、予約処理を終了する(ステップS23)。
図5は、接客端末8および店舗サーバ6での処理を示したフローチャートである。店舗サーバ6は、図4のステップS23において予約サーバ2から送信されてきた予約情報を受信し(ステップS42)、この予約情報を登録しておく(ステップS43)。その後、利用者が来店すると、利用者は、店舗の受付において会員カードを提示するか、あるいは氏名および/または電話番号を申し出る。係員は、接客端末8に付属して設けられているカードリーダ(図示省略)に会員カードを読み取らせ、または接客端末8に氏名および/または電話番号を入力する。このとき、他の取引情報も一緒に入力される。接客端末8は、予約サーバ2の会員DB2cにアクセスしてカードの情報や氏名等の照合を行い(ステップS31)、会員か否かを判定する(ステップS32)。判定の結果、会員である場合は(ステップS32:YES)、ステップS33へ進む。会員でない場合は(ステップS32:NO)、予約サーバ2へアクセスして会員DB2cから仮登録情報を検索し(ステップS38)、仮登録済か否かを判定する(ステップS39)。仮登録済であれば(ステップS39:YES)、会員DB2cへの本登録を行い(ステップS41)、仮登録済でなければ(ステップS39:NO)、所定の会員登録手続(ステップS40)を経た後に、本登録を行い(ステップS41)、ステップS33へ進む。
ステップS33では、接客端末8が予約サーバ2へアクセスして予約ファイルから予約情報を検索し、予約が済んでいるか否かを判定する(ステップS34)。この場合、店舗サーバ6に登録されている予約情報を参照して、予約済か否かを判定してもよい。判定の結果、予約済の場合は(ステップS34:YES)、ステップS44へ移行して予約された映画の上映を行う。ステップS44の詳細については後述する。予約済でない場合は(ステップS34:NO)、その旨の通知が接客端末8の画面に表示される(ステップS35)。そして、その場で予約する場合は(ステップS36:YES)、所定の予約手続を経て(ステップS37)、ステップS44へ移行し、予約しない場合は(ステップS36:NO)、予約手続を行わずに処理を終了する。店舗サーバ6では、ステップS44での上映が終了すると、課金サーバ3へ上映実績(タイトル名、上映時間、日時など)を送信するとともに(ステップS45)、取引情報(店舗番号、日時、会員番号、タイトル名、視聴人数など)を集計サーバ4へ送信する(ステップS46)。以上において、ステップS31〜S34およびS38〜S41の処理は、店舗サーバ6側で行ってもよい。
図6は、図5におけるステップS44の詳細手順を示したフローチャートである。利用者は、カラオケルームに入り、そこに設置されている操作端末26のモニタ画面に表示されているメニューの中から「上映開始」を選択する(ステップS351)。これにより、操作端末26からLAN10を介して制御端末7に上映要求が通知され(ステップS352)、制御端末7の画面に表示される(ステップS353)。なお、上映要求の表示を、制御端末7ではなく接客端末8の画面に表示してもよい。係員が上映要求の表示を見て、制御端末7において所定の上映開始操作を行うと、店舗サーバ6に対して上映指令が送信される(ステップS354)。この場合、上映開始操作は制御端末7とは別の操作部で行うようにしてもよい。また、操作端末26から上映要求があってから所定時間(例えば10分)以内に上映指令送信の操作が行われなければ、強制的に上映指令が送信されるようにしてもよい。上映指令を受けた店舗サーバ6は、登録されている予約情報に基づき、コンテンツDB6aを参照して予約されたタイトルを検索し(ステップS355)、該当するタイトルのコンテンツをコンテンツDB6aから取り出して、上映装置9へ送信する(ステップS356)。上映装置9では、コンテンツを受信すると(ステップS357)、再生機22でコンテンツの再生を行い(ステップS358)、投影機24からスクリーン25へ投射を行って映画を上映する(ステップS359)。
なお、上記の例では、利用者から係員へ上映の開始を要求し、係員の操作に基づいて上映が開始されるようにしたが、操作端末26からの上映開始要求を直接店舗サーバ6へ送信して、利用者の操作に基づいて上映が開始されるようにしてもよい。あるいは、利用者が入店手続を済ませた後に、係員が制御端末7等を操作することで、上映が開始されるようにしてもよい。
図7は、集計サーバ4における処理を示したフローチャートである。集計サーバ4は、前述のように、予約サーバ2から予約情報(会員番号、氏名、電話番号、パスワード、上映開始時間、上映タイトル名など)を取得し、店舗サーバ6から取引情報(店舗番号、日時、会員番号、タイトル名、視聴人数など)を取得する(ステップS51)。次に、取得したこれらの情報と、顧客DB4aに蓄積されている顧客情報(会員番号、氏名、住所、電話番号、年齢、職業、年収、趣味など)に基づき、データのクロス集計を行う(ステップS52)。そして、集計結果に基づいてデータ分析を行う(ステップS53)。このデータ分析は、前述したように、タイトル別、地域別、ユーザカテゴリ別、視聴時間別、施設区分別、料金別、ジャンル別に行われる。例えば、タイトル別の分析においては、その作品がどの地域で、どの時期に、どのユーザ層に、どの時間帯に多く視聴されているかといった分析が行われる。
集計サーバ4による分析結果は、分析データとして配信管理サーバ5へ送信される(ステップS54)。配信管理サーバ5では、このデータに基づいて、各地に分散している各店舗に対しコンテンツをどのように配置すれば最適の運用が行えるかを解析し、配信のスケジューリングを行う。また、集計サーバ4は、分析結果に基づき、会員に対して推奨作品の紹介や割引券発行などのサービスを提供するとともに(ステップS55)、配給会社や興行会社や店舗に対して、鑑賞人数、作品別興行成績、ユーザ層、地域などのレポートを提供する(ステップS56)。さらに、集計サーバ4は、配給会社に対してリアルタイムに興行成績を報告する(ステップS57)。これらの各サービスは、電子メール等の手段によって提供される。
図8〜図11は、本発明の他の実施形態を示すもので、コンテンツを分割して配信するシステムの例である。図8は、コンテンツの分割配信のしくみを表している。図において、31は映画のフィルム、32はフィルム31に収められている作品に基づいて作成されたメタデータである。メタデータ32は、コンテンツに付属する付属情報であって、例えば、タイトル、製作年月日、製作者、上映時間、ジャンル、出演者、作品概要、批評文、ユーザコメント、配給開始年月日、配給地域、ユーザ層、著作権情報などを含んでいる。このメタデータ32は、配信管理サーバ5へ入力され、管理DB5a(図1)へ登録される。
40は、フィルム31に記録されている映画のコンテンツ(映像・音声データ)をコンピュータファイルに変換して得た分割コンテンツである。ここでは、1つの作品のコンテンツが、6つのコンテンツa1〜a6に分割されている。例えば、作品の上映時間が2時間とすると、各分割コンテンツの上映時間はそれぞれ20分となる。この分割コンテンツa1〜a6は、コンテンツサーバ1のコンテンツDB1a(図1)に蓄積されるとともに、コンテンツサーバ1から配信管理サーバ5へ送信される。
配信管理サーバ5は、分割コンテンツa1〜a6を各店舗へ配信するためのスケジューリングを行い、決定したスケジュールに従って、コンテンツサーバ1から取得した分割コンテンツa1〜a6を各店舗の店舗サーバ61〜65へ配信する。この場合、カラオケ施設はクラス別に分類されており、配信管理サーバ5は、クラスに応じた数の分割コンテンツを各店舗サーバ61〜65に配信する。ここでは、クラスは、市場規模に応じてAクラス〜Cクラスの3段階に分かれており、Aクラスには都市部Aクラスと地方Aクラスとが含まれる。配信管理サーバ5は、Aクラスの施設の店舗サーバ61,62には全ての分割コンテンツ41(a1〜a6)を配信し、Bクラスの施設の店舗サーバ63には3個の分割コンテンツ42(a1,a3,a5)を配信し、別のBクラスの施設の店舗サーバ64には4個の分割コンテンツ43(a1,a2,a4,a6)を配信し、Cクラスの施設の店舗サーバ65には1個の分割コンテンツ44(a1)を配信する。このようにするのは、地方の小都市にある店舗のように市場が小さい店舗では、全てのコンテンツを常備する必要性が乏しく、これを行おうとすればサーバに大容量の記憶装置が必要となって、コスト負担が増大するからである。ただ、配信される分割コンテンツ41〜44には、施設のクラスにかかわらず、少なくとも先頭の分割コンテンツa1が必ず含まれている。これは、上映するコンテンツが全部揃っていない場合でも、先頭の分割コンテンツから上映開始可能とするためである。なお、上記の例では、配信管理サーバ5がコンテンツサーバ1から分割コンテンツを取得して、これを各店舗の店舗サーバ61〜65へ配信する場合を示したが、コンテンツサーバ1および/またはミラーサーバ1mが配信管理サーバ5からの指令に基づいて、店舗サーバ61〜65へ分割コンテンツを配信するようにしてもよい。
図9は、分割コンテンツの配信手順を示したフローチャートである。コンテンツサーバ1には、上述したようにフィルム31の映画素材から得られた分割コンテンツ40(a1〜a6)が蓄積される(ステップS61)。一方、配信管理サーバ5は、フィルム31の作品に関するメタデータ32を取得し(ステップS62)、取得したメタデータ32と過去の配信データとを比較照合する(ステップS63)。この過去の配信データは、集計サーバ4から取得した分析データに基づいて、配信管理サーバ5で作成されたものである。配信管理サーバ5は、上記照合結果に基づき各店舗への最適な配信方法を分析する(ステップS64)。例えば、メタデータ32の中からユーザ層、ジャンル、出演者、配給方法(時期、地域等)などを抽出し、これらの項目を過去の配信データと照合して、この作品であればいつ頃、どの地域で、どの程度の期間興行すれば収益が見込めるかを分析する。そして、最適な配信方法が決定すると、配信管理サーバ5は、配信スケジュールを表した配信テーブルを作成する(ステップS65)。この配信テーブルには、各店舗ごとに、所属クラス、配信する映画のタイトル、配信する分割コンテンツの番号、配信時期、上映期間などのデータが記録されている。その後、コンテンツサーバ1から分割コンテンツ40(a1〜a6)を取得し(ステップS66)、これを配信テーブルのスケジュールに従って各店舗の店舗サーバ61〜65へ配信する(ステップS67)。店舗サーバ61〜65では、配信管理サーバ5から送信されてきた分割コンテンツをコンテンツサーバへ蓄積する(ステップS68)。
図10は、上記のようにして配信された分割コンテンツを用いて上映を行う場合に、コンテンツに不足がある場合の運用を説明する図である。ここでは、Cクラスに属する店舗で上映を行う場合を例に挙げている。Cクラスの店舗の店舗サーバ65は、先頭の分割コンテンツa1しか保有していないので、このままではコンテンツを完全に再生することはできない。そこで、店舗サーバ65は、配信管理サーバ5に対して不足分の分割コンテンツa2〜a6の配信を要求する。要求を受けた配信管理サーバ5は、分割コンテンツa2〜a6を保有している他の店舗の店舗サーバに対して、不足分の分割コンテンツの配信を指令する。
ここで、不足分の分割コンテンツa2〜a6を全部保有しているのは、Aクラスに属する店舗サーバ61,62である。したがって、店舗サーバ61,62から店舗サーバ65へ分割コンテンツa2〜a6を配信することも可能である。しかし、店舗サーバ61,62が店舗サーバ65から著しく遠い距離にあったり、店舗サーバ61,62の回線の負荷が大きい場合は、配信に時間がかかることがある。そこで、配信管理サーバ5では、不足分の分割コンテンツを保有している店舗サーバのロケーションや負荷状況などをチェックした上で、最も効率よく配信を行えるルートを決定し、それに従って店舗サーバへ配信を指令する。図10の例では、不足している分割コンテンツa2〜a6のうち、分割コンテンツa2,a4,a6については店舗サーバ61へ配信を指令し、分割コンテンツa3,a5については店舗サーバ63へ配信を指令する。この結果、店舗サーバ61から店舗サーバ65へ分割コンテンツ51(a2,a4,a6)が配信され、店舗サーバ63から店舗サーバ65へ分割コンテンツ52(a3,a5)が配信される。これによって、店舗サーバ65には全ての分割コンテンツa1〜a6が揃うので、作品の上映が可能となる。
図11は、上映時に不足コンテンツがある場合の処理手順を示すフローチャートである。店舗サーバ61〜65は、上映を行う場合にコンテンツDB6a(図1)を参照して、上映するコンテンツを検索し(ステップS71)、分割コンテンツが全て揃っているか否かをチェックする(ステップS72)。分割コンテンツが全て揃っておれば(ステップS72:YES)、それらのコンテンツを順次上映し(ステップS73)、最後のコンテンツまで上映すれば、上映を終了する(ステップS78)。一方、分割コンテンツが全て揃っていなければ(ステップS72:NO)、まず、保有している先頭の分割コンテンツa1を上映する(ステップS74)。そして、不足している分割コンテンツを配信管理サーバ5へ要求する(ステップS75)。
要求を受けた配信管理サーバ5は、管理DB5aに登録されているクライアントデータテーブル(図示省略)を参照して、他の最適な店舗を探す(ステップS79)。クライアントデータテーブルには、店舗サーバに関する情報が記録されている。この記録情報には、例えば、CPU・メモリ・ハードディスク等のハードウエアに関する情報や、サーバの置かれている地域、店舗のクラス、保有タイトル、過去1日の平均転送速度、過去1日の転送回数、回線速度、経路数、伝送損失などが含まれる。次に、配信管理サーバ5は、抽出した店舗の店舗サーバに対して、不足しているコンテンツの配信を指令する(ステップS80)。この配信を受けた店舗サーバは、指令のあった不足分の分割コンテンツをコンテンツDBから抽出し(ステップS81)、抽出した分割コンテンツを、要求のあった店舗サーバへ送信する(ステップS82)。その後、店舗サーバは配信管理サーバ5に対し、配信レポートを送信する(ステップS83)。この配信レポートには、転送に要した時間や転送平均速度などが記録される。配信管理サーバ5は受信した配信レポートのデータを登録する(ステップS84)。
一方、不足コンテンツを要求した店舗サーバでは、先頭の分割コンテンツa1を上映している間に、他の店舗サーバから送信されてくる不足分の分割コンテンツを受信する(ステップS76)。この分割コンテンツは、記憶装置(ハードディスク)の中に設けられているバッファ領域に格納される。その後、先頭の分割コンテンツa1の上映が終了すると、バッファ領域から不足分の分割コンテンツを順次読み出し、コンテンツを切れ目なく連続して上映してゆく(ステップS77)。そして、最後の分割コンテンツまで上映すれば、上映を終了する(ステップS78)。上映の終了により、バッファ領域に格納されている分割コンテンツは消去され、次の上映での分割コンテンツの受信に備える。なお、この消去を上映終了時に行わずに、次回上映時に別のコンテンツを受信する時点で消去(上書き)するようにしてもよい。この場合は、次回の上映コンテンツが今回と同じであれば、バッファ領域に残っている分割コンテンツをそのまま利用することができ、他の店舗から配信を受ける必要がなくなる。
以上の実施形態では、予約時にタイトルを指定し、指定されたタイトルの映画のみを視聴できるようにしたが、店舗の操作端末26にコンテンツ選択端末としての機能を持たせることで、予約時にはタイトルを指定せずに、店舗へ行ってから見たいタイトルを操作端末26で選択するようにしてもよい。あるいは、予約したタイトルを変更したい場合や、予約したタイトル以外に追加して見たい映画がある場合にも、操作端末26で変更や追加が行えるようにしてもよい。
また、1つの作品の最初から例えば15分間の映像を15分間隔で常時スクリーン25に反復して映写し、利用者がカラオケルームへ入った時点の次の15分の開始時点より、正式な上映をスタートさせるような運用も可能である。
本発明の他の実施形態として、配信管理サーバ5が定期的または不定期に、不足分の分割コンテンツに対する各店舗サーバからの要求回数を累計し、その結果に基づいて、店舗サーバ間で分割コンテンツの再配置を行う運用が考えられる。例えば、図10の例において、同じコンテンツに対して、Cクラスの店舗サーバ65から配信管理サーバ5への分割コンテンツ要求が週に20回あり、Bクラスの店舗サーバ63から配信管理サーバ5への分割コンテンツ要求が週に3回あったとすると、配信管理サーバ5は、店舗サーバ63が保有している分割コンテンツ42と、店舗サーバ65が保有している分割コンテンツ44とを入れ替える。これによって、コンテンツは最適に配置され、店舗サーバ65の回線の負荷が軽減されて回線を効率的に使用できるようになる。
以上述べた実施形態では、カラオケ施設を利用して映画を上映する場合を例に挙げたが、本発明は独立した空間を有している施設であれば適用が可能であり、例えば、ホテルの一室や、鉄道・船の個室、学校の視聴覚教室、図書館の視聴覚コーナーなどに上映装置を設置し、これに施設サーバ(カラオケの店舗サーバに相当)をつなぐことで本発明を実施することができる。
本発明に係るシネマシステムの全体構成図である。 上映装置の具体的構成を示したブロック図である。 シネマシステムの運用形態を説明する図である。 予約時の処理手順を表したフローチャートである。 店舗サーバでの処理を示したフローチャートである。 上映の詳細手順を示したフローチャートである。 集計サーバでの処理を示したフローチャートである。 コンテンツの分割配信のしくみを表した図である。 分割コンテンツの配信手順を示したフローチャートである。 コンテンツに不足がある場合の運用を説明する図である。 不足コンテンツがある場合の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 コンテンツサーバ
2 予約サーバ
3 課金サーバ
4 集計サーバ
5 配信管理サーバ
6,61〜65 店舗サーバ
40〜44,51,52 分割コンテンツ
11,12 予約端末
100 ネットワーク
101,102,103 カラオケ施設

Claims (8)

  1. 映画のコンテンツを蓄積したコンテンツサーバと、
    予約端末からの予約情報を受け付けて予約処理を行う予約サーバと、
    カラオケ施設毎に設けられ、コンテンツサーバに蓄積されたコンテンツの配信を受けて、各カラオケルームに設置された上映装置へ当該コンテンツを送信する店舗サーバと、
    コンテンツサーバに蓄積されたコンテンツの店舗サーバへの配信を管理する配信管理サーバと、
    前記各サーバを結ぶネットワークと、を備え、
    前記予約サーバは、予約端末から受け付けた予約情報を店舗サーバへ送信し、
    前記店舗サーバは、予約サーバから受信した予約情報を登録するとともに、当該予約情報に従って該当する上映装置へコンテンツを送信し、
    前記上映装置は、店舗サーバから受信したコンテンツを再生して映画の上映を行うことを特徴とするプライベート観賞用シネマシステム。
  2. 請求項1に記載のシネマシステムにおいて、
    顧客データベースを有する集計サーバを更に備え、
    前記集計サーバは、予約サーバから取得した予約情報と、店舗サーバから取得した取引情報と、顧客データベースによる顧客情報とに基づいてデータ分析を行い、当該分析結果を配信管理サーバへ送信することを特徴とするプライベート観賞用シネマシステム。
  3. 請求項1または請求項2に記載のシネマシステムにおいて、
    配信管理サーバは、コンテンツサーバに蓄積された新たなコンテンツの配信を行うにあたり、当該コンテンツに関するメタデータと過去の配信データとを比較照合して、最も効率的な配信方法を決定することを特徴とするプライベート観賞用シネマシステム。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のシネマシステムにおいて、
    コンテンツサーバには、所定数に分割されたコンテンツからなる分割コンテンツが蓄積されており、
    配信管理サーバは、クラス別に分類されたカラオケ施設に属する店舗サーバに対して、当該クラスに応じた数の分割コンテンツが配信されるように配信管理を行うことを特徴とするプライベート観賞用シネマシステム。
  5. 請求項4に記載のシネマシステムにおいて、
    店舗サーバに配信される分割コンテンツには、カラオケ施設のクラスにかかわらず、少なくとも先頭の分割コンテンツが含まれており、
    店舗サーバは、上映する映画の分割コンテンツに不足がある場合に、先頭の分割コンテンツを上映するとともに、不足分の分割コンテンツを配信管理サーバへ要求し、
    配信管理サーバは、店舗サーバから前記要求があった場合に、不足分の分割コンテンツを保有している他の店舗の中から最適の店舗を検索し、当該店舗の店舗サーバに対して不足分の分割コンテンツの配信を指令し、
    前記指令を受けた店舗サーバは、不足分の分割コンテンツを要求のあった店舗サーバへ配信することを特徴とするプライベート観賞用シネマシステム。
  6. 請求項5に記載のシネマシステムにおいて、
    分割コンテンツを要求した店舗サーバは、先頭の分割コンテンツの上映中に前記他の店舗から不足分の分割コンテンツを受信し、先頭の分割コンテンツの上映が終了すると、引き続いて受信した分割コンテンツを順次上映することを特徴とするプライベート観賞用シネマシステム。
  7. 請求項5または請求項6に記載のシネマシステムにおいて、
    配信管理サーバは、定期的または不定期に、不足分の分割コンテンツに対する各店舗サーバからの要求回数を累計し、その結果に基づいて、店舗サーバ間で分割コンテンツの再配置を行うことを特徴とするプライベート観賞用シネマシステム。
  8. 映画のコンテンツを蓄積したコンテンツサーバと、
    予約端末からの予約情報を受け付けて予約処理を行う予約サーバと、
    独立した空間を有する特定の施設毎に設けられ、コンテンツサーバに蓄積されたコンテンツの配信を受けて、各空間に設置された上映装置へ当該コンテンツを送信する施設サーバと、
    コンテンツサーバに蓄積されたコンテンツの施設サーバへの配信を管理する配信管理サーバと、
    前記各サーバを結ぶネットワークと、を備え、
    前記予約サーバは、予約端末から受け付けた予約情報を施設サーバへ送信し、
    前記施設サーバは、予約サーバから受信した予約情報を登録するとともに、当該予約情報に従って該当する上映装置へコンテンツを送信し、
    前記上映装置は、施設サーバから受信したコンテンツを再生して映画の上映を行うことを特徴とするプライベート観賞用シネマシステム。
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