JP2021080350A - 射出成形用組成物とその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱分解性能が高く、加熱時に脱脂変形が生じにくく、肉厚の大きい成形体であっても健全な脱脂体を得ることができる射出成形用組成物を提供する。【解決手段】焼結可能なセラミックス粉末もしくは金属粉末と、有機バインダとからなる射出成形用組成物であって、前記有機バインダを構成する成分が、a:主鎖中にエーテル結合および/もしくはエステル結合を有する熱可塑性樹脂、b:ポリオレフィン樹脂、c:融点が100℃以下である有機化合物、d:ビカット軟化点が130℃以下である熱可塑性樹脂からなることを特徴とする粉末の射出成形用組成物、並びに得られた成形体を過熱水蒸気により脱脂することを特徴とする粉末の射出成形体の脱脂方法。【選択図】図1

Description

本発明は、射出成形により焼結可能な粉末の成形体を製造し、この成形体から焼結体製品を製造する方法に用いるための射出成形用組成物に関する。
近年、複雑な形状のセラミックス製品並びに金属製品を成形するためには、射出成形法が利用されている。この射出成形法では、金属粉末に流動性を持たせるために種々の有機化合物及び熱可塑性樹脂を添加し、加熱混練の後、これを成形用原料として射出成形し、得られた成形体を脱脂・焼結することにより、焼結体製品を得るものである。従来から用いられている射出成形用組成物、なかでも金属粉末を用いた射出成形用組成物では多くの場合、高分子化合物としてポリエチレン、ポリプロピレン、メタクリル酸エステル共重合体及びエチレン‐酢酸ビニル共重合体を用い、低分子量化合物としてパラフィンワックス、カルナバワックス等を用いてバインダとするものであった。
しかし、これらのものを用いた場合には、加熱脱脂温度が高温でないと脱脂率が低いため、焼結体の残留カーボンが多くなるという欠点を有している。また、軟化点が低いために脱脂時に変形を生じやすいという問題があり、脱脂工程が長時間化する要因となっていた。これを解決するために、加熱脱脂の時間を短縮させるためにポリオキシメチレン(POM)にポリオレフィン、ワックスを添加し、脱脂変形の少ない製品を加熱により脱脂する方法(特許公報2955754、特許公報3081779、特許公報3113806)がある。しかしながら、肉厚が5mm以上の成形体では加熱脱脂時に膨れ、クラックを生じるため、加熱脱脂前に有機溶媒を用いてワックスを事前に抽出脱脂する必要がある。
一方、5mm以上の肉厚品を短時間で脱脂する方法として、POM並びにポリオレフィンポリマーを有機バインダとして成形体を作成し、硝酸、シュウ酸等の酸を100℃以上の高温下で脱脂する方法(特開平08−209204、WO94/25205、特表2003−531293、特表2014−514183、特表2017−524809)があるが、脱脂の際には酸を用いるため、窒素酸化物が生成されること、また強酸の使用により、使用量が増えた際の環境面、安全面での対策が必要となる。また、弱酸であるシュウ酸を用いる場合もあるが、POMの分解に時間を要するため、従来の加熱脱脂での方法に対する優位性が認められなくなる。
この問題を解決するため、本発明者は、ポリオキシメチレンとポリプロピレンを有機バインダに用いた系を開発した(特許文献1参照)。このバインダ系は加熱脱脂には安全な不活性ガスを用いる事により、大量に成形体を安全に処理できる利点が有る。しかしながら、300℃〜400℃の間でバインダが急速に分解するため、肉厚の大きい成形体を脱脂する場合は、加熱脱脂時間を長時間にしなければ健全な脱脂体が得られないという問題を抱えている(例えば成形体の肉厚が7mmを超える場合、加熱脱脂時間は48時間以上必要となる)。
特開平11−343503号公報
したがって、本発明は、セラミックスもしくは金属粉末の射出成形法において、加熱脱脂及び焼結時間を大幅に短縮し、欠陥のない焼結体を得るために、熱分解性能が高く、加熱時に脱脂変形が生じにくい射出成形用組成物を提供すること、特に肉厚の大きい成形体であっても短時間で安全な環境下で健全な脱脂体を得ることができる射出成形用組成物を提供することを課題とする。
本発明者らは、セラミックスもしくは金属粉末と有機バインダを混合したものを原料(射出成形用組成物)として射出成形し、この射出形成体を脱脂・焼結して目的製品を得る方法において、焼結可能なセラミックスもしくは金属粉末と、有機バインダとからなる射出成形用組成物において、前記有機バインダとして主鎖中にエーテル結合および/もしくはエステル結合を有する熱可塑性樹脂を必須成分として含有し、得られた成形体を120℃以上の過熱水蒸気中で脱脂することで、前記課題を解決できることを見出した。
すなわち、本発明にかかる射出成形用組成物は、焼結可能なセラミックスもしくは金属粉末と、有機バインダとからなり、前記有機バインダを構成する成分が、a:主鎖中にエーテル結合および/もしくはエステル結合を有する熱可塑性樹脂、b:ポリオレフィン樹脂、c:融点が100℃以下である有機化合物、d:ビカット軟化点が130℃以下である熱可塑性樹脂からなることを特徴とするものであり、当該成形用組成物を射出成形して得られた成形体を脱脂焼結することにより変形、膨れ及び割れ等の欠陥がなく、バインダからの残留カーボンが非常に少ないセラミックスもしくは金属焼結体を短時間に得ることができた。
特に、前記成分(a)、(b)、(c)、(d)からなる有機バインダを30〜60体積%含むとともに、この有機バインダの組成比がa:35〜90体積%、b:5〜40体積%、c:1〜20体積%、d:5〜30体積%である射出成形用組成物を用いて、得られた成形体を100℃以上600℃以下の過熱水蒸気中で脱脂を行えば、肉厚6mm以上の成形体であっても、焼結後に短時間で膨れやクラックのない脱脂体を得ることが可能である。
本発明にかかる射出成形用組成物によれば、肉厚の大きい成形体であっても、短時間で健全な脱脂体を得ることができ、膨れ、クラックの無い最終製品を製造することができる。
粉末射出成形体 厚さ3mm 粉末射出成形体 厚さ6mm 粉末射出成形体 厚さ9mm
本発明にかかる有機バインダの成分(a)主鎖中にエーテル結合および/もしくはエステル結合を有する熱可塑性樹脂としては、例えばポリオキシメチレン(POM)、、ポリ乳酸樹脂(PLC)、ポリエステル系ウレタン樹脂(TPU)ポリブチレンサクシネート(PBS)、並びにポリ(ヒドロキシブチレート/ヒドロキシヘキサノエート)(PHH)等から選ばれた一種もしくは複数種類を用いる。本発明において、これら樹脂は120℃以上の過熱水蒸気雰囲気において速やかに分解し、焼結後に分解物が残留しない。このことから焼結時において、不純物として存在せずに健全な焼結体を得ることができる。
成分(a)の添加量はバインダ中の30〜90体積%であり、望ましくは50〜90体積%であり、さらに望ましくは60〜85体積%である。添加量が30体積%未満の場合では過熱水蒸気脱脂において除去される有機バインダ量が少ないため、以後の焼結の間にクラックを生じる。また、添加量が90体積%よりも多い場合には、射出成形時の流動性が低く、且つ成形体がもろくなり、成形体にウエルド、クラック等の不具合が生じる。過熱水蒸気脱脂後の成形体が非常にもろくなり、焼結炉への移送が困難になる。
本発明の有機バインダの成分(b)として用いられるポリオレフィン樹脂にはポリエチレン及びポリプロピレンが選ばれる。これらオレフィン系樹脂は射出成形体にじん性を付与し、過熱水蒸気脱脂では有機バインダの成分(a)と比較して、分解を生じにくく、過熱水蒸気脱脂後の成形体の強度を保持することができる。また、添加した低融点化合物の分離を阻止する。そして、この樹脂もまた、焼結後において残留しないという特質をもっている。本発明では、特に、ビカット軟化点が130℃以上のポリプロピレンを用いることが、過熱水蒸気脱脂時の変形を防止する点で好ましい。成分(b)の添加量は5〜40体積%であり、望ましくは10〜35体積%であり、さらに望ましくは15〜30体積%である。
成分(b)の添加量が5体積%未満の場合には射出成形体のじん性が低下しクラックが発生しやすく、過熱水蒸気脱脂後の成形体が脆くなる。また、添加量が40体積%よりも多い場合には過熱水蒸気脱脂において、成分(a)の分解を妨げて、過熱水蒸気脱脂中にクラックが生じる。また、焼結工程において急速に熱分解することでクラックが生じる。
次に、有機バインダ成分(c)として融点が100℃以下の有機化合物を用いることにより、成形体の流動性の向上を図るとともに、過熱水蒸気脱脂において有機化合物が成形体表面ににじみ出し有機バインダ(a)の分解を促進することができる。
本発明の有機化合物の成分(c)としては、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、フタル酸エステル、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、カルナバワックス、モンタン系ワックス、ウレタン化ワックス、無水マレイン酸変性ワックス、及びポリグリコール系化合物から選ばれる1種以上を用いることができる。用いられる有機化合物の添加量が1体積%未満の場合には、成形時の流動性が悪くなり、成形体に割れ及びクラックが生じやすくなる。また、添加量が30体積%よりも多くなると、成形時において成形体にバリが発生しやすくなり、成形体の強度が低下する恐れがある。成分(c)の添加量は1〜20体積%であるが、望ましい添加量は3〜15体積%であり、より望ましい添加量は5〜10体積%である。
最後に、成分(d)として、ビカット軟化点が130℃以下である熱可塑性樹脂を添加することにより、成形体に柔軟性を付与し、成形時に発生するウエルド、気泡等の欠陥を防止することができる。成分(d)のビカット軟化点は、前記ポリオレフィン(b)のビカット軟化点以下であることが、射出成形を行った製品に柔軟性を付与する点で好ましい。この熱可塑性樹脂(d)の添加量が5体積%未満の場合には、成形体の粘度が高くなり、成形時にウエルド、気泡等の欠陥が生じやすくなる。また、熱可塑性樹脂(e)の添加量が30体積%を超える場合には、過熱水蒸気脱脂において、成分(a)の分解を妨げる。この熱可塑性樹脂(d)としては、アモルファスポリオレフィン、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール樹脂、グリシジルメタクリレート樹脂、メチルメタクリレート樹脂、エチルメタクリレート樹脂、ブチルメタクリレート樹脂、エチレングリシジルメタクリレート共重合体、エチレン・アクリル酸・無水マレイン酸共重合体、無水マレイン酸グラフトポリオレフィン樹脂、エチレン・ビニルアセテート・無水マレイン酸共重合体、エチレン・エチルアクリレート共重合体、ポリエチレンオキサイド樹脂から選ばれる1種以上からなる樹脂を用いることができる。
本発明の有機バインダ成分(a)、(b)、(c)、(d)の合計が、射出成形用組成物(金属粉末+有機バインダ)全量中で30体積%未満の場合には、成形体が脆くなりやすい。また、成分(a)、(b)、(c)、(d)の合計が、射出成形用組成物全量中で60体積%よりも多くなると、脱脂工程において変形が生じやすくなる。
本発明の射出成形用組成物として、焼結可能なセラミックスもしくは金属粉末に、成分(a)、(b)、(c)、(d)からなる有機バインダをバッチタイプもしくは連続タイプの混練機を用いて混練し、これを数ミリの大きさに粉砕し、射出成形を行い、過熱水蒸気脱脂により添加した有機バインダ成分(a)を優先的に除去し、脱脂後の成形体は焼結炉を用いて焼結を行い、必要があれば後加工を行い、焼結品を得る。成形体を過熱水蒸気により脱脂する際に、100℃〜600℃の過熱水蒸気中で脱脂を行うことにより、添加している有機バインダを除去する。過熱水蒸気脱脂の温度は110℃以上が望ましく、さらに120℃以上がより望ましい。100℃以下の場合には結露して金属の鋼種により、腐食する恐れがある。また、過熱水蒸気脱脂の最高温度は500℃以下が望ましく、さらに450℃以下がより望ましい。過熱水蒸気脱脂の昇温速度は30℃/hr〜100℃/hrの範囲で行うのが望ましく、肉厚が6mm以上の場合には130〜200℃の間で1〜10時間程度保持することにより、成分(a)の分解を容易にすることができる。さらに望ましくは3〜5時間程度保持することで、クラック、膨れ等のないより健全な脱脂体を得ることができる。
本発明に用いられるセラミックス粉末は酸化アルミ、酸化ジルコニウム、酸化チタン、窒化ケイ素、窒化アルミ、炭化ケイ素、炭化タングステン等の粉末があげられる。セラミックス粉末の粒径は0.01〜5μmが好ましい。粉末の粒径が0.01μm未満になると成形に必要なバインダ量が多くなるために脱脂時に変形及び割れ、膨れ等の欠陥が生じやすい。また、粉末平均粒径が5μmを超えると、成形時に粉末とバインダが分離しやすく、また、焼結後の密度が低くなり、得られた焼結体の強度も低下する。
金属粉末はステンレス、鉄系材料、チタン、銅、ニッケル等の粉末が挙げられる。本発明に用いられる金属粉末の平均粒径は1〜30μmが好ましい。粉末の粒径が1μm未満になると、成形に必要なバインダ量が多くなるために脱脂時に変形及び割れ、膨れ等の欠陥が生じやすい。また、粉末平均粒径が30μmを超えると、成形時に粉末とバインダが分離しやすく、また、焼結後の密度が低くなり、得られた焼結体の強度も低下する。ここで、平均粒径とは、レーザー回折・散乱法を使用した粒度分布測定装置を用いて、測定した重量累積50%の平均径を意味する。粒度分布測定装置としては、島津製作所製 SALD−2000型を用いることができる。
本発明の上記組成物を射出成形し、得られた成形体を過熱水蒸気雰囲気の脱脂炉に入れ、処理温度100〜600℃の間において添加した有機バインダを除去する。脱脂後の成形体はセラミックスにおいては1200〜2200℃、金属においては900〜1500℃において焼結することにより、変形・膨れ及び割れ等の欠陥がなく、バインダからの残留カーボンが非常に少ない焼結体を短時間に得ることができる。
以下、実施例及び比較例により発明をさらに説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
[実施例1]
加圧ニーダー中に、まず、ポリ乳酸(成分a)、ポリオキシメチレン(成分a)とポリプロピレン(成分b)を投入し、180℃で溶融させた後、SUS316L粉末(平均粒径:10μm)、ステアリン酸アミド(成分c)、及びエチレン酢酸ビニル共重合体(成分d)
を投入して60分間混練し、取り出した後混練物を粉砕し、成形用組成物を得た。次に、成形温度190℃の条件で射出し、図1に記載の厚さ3mm、幅10mm、長さ60mmの成形体を得た。
成形用組成物
SUS316L粉末 100重量部(58体積%)
全バインダ量 7.8重量部(42体積%)
バインダ組成
(a)ポリ乳酸 70.0体積%
(b)ポリプロピレン 15.0体積%
(c)ステアリン酸アミド 5.0体積%
(d)エチレン・エチルアクリレート共重合体 10.0体積%
[実施例2]
加圧ニーダー中に、まず、ポリエステル系ウレタン(成分a)とポリプロピレン(成分b)を投入し、180℃で溶融させた後、SUS316L粉末(平均粒径:10μm)、カルナバワックス(成分c)、及びポリブチルメタクリレート(成分d)
を投入して60分間混練し、取り出した後混練物を粉砕し、成形用組成物を得た。次に、成形温度190℃の条件で射出し、図1に記載の厚さ3mm、幅10mm、長さ60mmの成形体を得た。

成形用組成物
SUS316L粉末 100重量部(58体積%)
全バインダ量 7.8重量部(42体積%)
バインダ組成
(a)ポリエステル系ウレタン樹脂 70.0体積%
(b)ポリプロピレン 15.0体積%
(c)カルナバワックス 5.0体積%
(d)ポリブチルメタクリレート 10.0体積%
[実施例3]
加圧ニーダー中に、まず、ポリオキシメチレン(成分a)とポリエチレン(成分b)を投入し、180℃で溶融させた後、SUS316L粉末(平均粒径:10μm)、カルナバワックス(成分c)、及びポリブチルメタクリレート(成分d)
を投入して60分間混練し、取り出した後混練物を粉砕し、成形用組成物を得た。次に、成形温度190℃の条件で射出し、図1に記載の厚さ3mm、幅10mm、長さ60mmの成形体を得た。

成形用組成物
SUS316L粉末 100重量部(58体積%)
全バインダ量 7.8重量部(42体積%)
バインダ組成
(a)ポリオキシメチレン 70.0体積%
(b)高密度チレン 15.0体積%
(c)ステアリン酸アミド 5.0体積%
(d)エチレングリシジルメタクリレート共重合体 10.0体積%
[比較例2]
加圧ニーダー中に、まず、熱可塑性樹脂であるエチレン−酢酸ビニル共重合体及び高密度ポリエチレンを投入し、180℃で溶融させた後、SUS316L粉末(平均粒径:10μm)、及びパラフィンワックス(融点46℃)を投入し、40分間混練し、取り出した後混練物を粉砕し、成形用組成物を得た。次に、成形温度150℃の条件で射出し、図1に記載の厚さ3mm、幅10mm、長さ60mmの成形体を得た。

成形用組成物
SUS316L粉末 100重量部(58体積%)
全バインダ量 7.8重量部(42体積%)
バインダ組成
エチレン−酢酸ビニル共重合体 25.0体積%
高密度ポリエチレン 25.0体積%
パラフィンワックス 50.0体積%
実施例1〜3及び比較例1〜2より得られた射出成形体を過熱水蒸気雰囲気の脱脂炉内に設置し、窒素ガスを室温から100℃/hrの昇温速度で150℃までフローした。以後、過熱水蒸気をフローし、150℃で4時間保持し、150℃〜200℃までを昇温速度50℃/hrで昇温し1時間保持し、200℃から400℃までを昇温速度100℃/hrで2時間保持し、窒素ガスをフローして炉冷した(脱脂加熱時間:合計10時間)。脱脂を終えた成形体はアルゴン雰囲気下で室温から200℃/hrで徐々に昇温し、最高温度1350℃で2時間保持し、焼結を行った。実施例1〜3においては焼結体に膨れ、クラックのない健全な焼結密度95%以上の焼結体が得られた。しかしながら、比較例1,2においては過熱水蒸気雰囲気の脱脂時に成形体内部に膨れ、クラックが生じた。
[実施例4]
さらに、有機バインダ成分を種々変更して実験を行った。用いた有機バインダの組成を表1に、射出成形用組成物の組成と結果を表2に示す。なお、混練の条件、脱脂の条件並びに焼結の条件は実施例1〜3に準じて行った。成形体の肉厚については図1に記載の3mmで行った。
Figure 2021080350
Figure 2021080350
試料1〜11に関しては有機バインダ中の成分(a)を60〜70体積%として添加した場合には過熱水蒸気脱脂時に膨れ、クラックの無い製品が得られた。しかしながら、成分(a)を20体積%とし、成分(c)を40体積%に増やした場合には過熱水蒸気脱脂中に膨れ・クラックが発生した。
[比較例3]
さらに、有機バインダ成分を種々変更して実験を行った。用いた有機バインダの組成を表3に、射出成形用組成物の組成と結果を表4に示す。なお、混練の条件、脱脂の条件並びに焼結の条件は実施例1〜3に準じて行った。成形体の肉厚については図1に記載の3mmで行った。
Figure 2021080350
Figure 2021080350
試料18並びに資料19に関しては有機バインダ(成分d)を添加せず成形を行ったが、有機バインダの相溶性が劣り、成形体にクラックを生じた。
また、試料19〜22に関しては、成分(c)を添加せず成形を行った。成形時には欠陥は生じ無かったものの、過熱水蒸気脱脂を行った際に内部に膨れを生じた。
[実施例5]
さらに、有機バインダ成分および成形用組成物中の有機バインダの含有量を変えて実験を行った。用いた有機バインダの組成を表5に、射出成形用組成物の組成と結果を表6に示す。金属粉末としては、SUS316LおよびSUS630を用いた。
なお、混練の条件、射出成形、脱脂の条件並びに焼結の条件は実施例1〜3に準じて行った。成形体の肉厚については図1から図3に記載の厚さ3mm、6mm、9mmに変えて成形体を作成した。幅は10mm、長さは60mmに固定して成形体を作成した。脱脂条件は以下の通りで行った。

図1 肉厚3mm:射出成形体を過熱水蒸気雰囲気の脱脂炉内に設置し、大気で室温から150℃までを100℃/hrの昇温速度で空気をフローし、以後、過熱水蒸気をフローし、150℃で4時間保持し、150℃〜200℃までを昇温速度50℃/hrで昇温し1時間保持し、200℃から400℃までを昇温速度100℃/hrで2時間保持し窒素ガスをフローして炉冷した(脱脂加熱時間:合計約11時間)
図2 肉厚6mm:射出成形体を過熱水蒸気雰囲気の脱脂炉内に設置し、大気で室温から150℃までを100℃/hrの昇温速度で空気をフローし、以後、過熱水蒸気をフローし、150℃で5時間保持し、150℃〜200℃までを昇温速度50℃/hrで昇温し3時間保持し、200℃から400℃までを昇温速度75℃/hrで4時間保持し窒素ガスをフローして炉冷した(脱脂加熱時間:合計約17時間)
図3 肉厚9mm:射出成形体を過熱水蒸気雰囲気の脱脂炉内に設置し、大気で室温から150℃までを100℃/hrの昇温速度で空気をフローし、以後、過熱水蒸気をフローし、150℃で6時間保持し、150℃〜200℃までを昇温速度50℃/hrで昇温し5時間保持し、200℃から400℃までを昇温速度50℃/hrで4時間保持し窒素ガスをフローして炉冷した(脱脂加熱時間:合計約21時間)
Figure 2021080350
表5に示すとおり、ポリ乳酸樹脂(a)並びにポリオキシメチレン樹脂(a)の添加量が30%以下の際には過熱水蒸気脱脂時に内部クラックを生じた。このことから、過熱水蒸気での脱脂の際に成分(a)は有機バインダとして添加量が少ないために、十分に分解されず、過熱水蒸気脱脂後にクラックが発生したと考えられる。また、成形材料中に占める有機バインダの割合は40体積%〜70体積%が好適であった。
[実施例6]
さらに、有機バインダ成分および成形用組成物中の有機バインダの含有量を変えて実験を行った。用いた有機バインダの組成を表1に、射出成形用組成物の組成と結果を表6に示す。セラミックス粉末としては、アルミナAl2O3(平均粒径0.5μm)および部分安定化ジルコニウムZrO2(イットリア添加3mol%、比表面積7平米/g)を用いた。
なお、混練の条件並びに射出成形の条件は実施例1〜3に準じて行った。成形体の肉厚については3mm、6mm、9mmに変えて成形体を作成した。幅は10mm、長さは60mmに固定して成形体を作成した。脱脂条件は以下の通りで行った。

図1 肉厚3mm:射出成形体を過熱水蒸気雰囲気の脱脂炉内に設置し、大気で室温から150℃までを100℃/hrの昇温速度で窒素ガスをフローし、以後、過熱水蒸気をフローし、大気で室温から150℃までを100℃/hrの昇温速度で窒素ガスをフローし、以後、過熱水蒸気をフローし、150℃で4時間保持し、150℃〜200℃までを昇温速度50℃/hrで昇温し1時間保持し、200℃から400℃までを昇温速度100℃/hrで2時間保持し窒素ガスをフローして炉冷した(脱脂加熱時間:合計約11時間)
図2 肉厚6mm:射出成形体を過熱水蒸気雰囲気の脱脂炉内に設置し、大気で室温から150℃までを100℃/hrの昇温速度で窒素ガスをフローし、以後、過熱水蒸気をフローし、150℃で5時間保持し、150℃〜200℃までを昇温速度50℃/hrで昇温し3時間保持し、200℃から400℃までを昇温速度75℃/hrで4時間保持し窒素ガスをフローして炉冷した(脱脂加熱時間:合計約17時間)
図3 肉厚9mm:射出成形体を過熱水蒸気雰囲気の脱脂炉内に設置し、大気で室温から150℃までを100℃/hrの昇温速度で窒素ガスをフローし、以後、過熱水蒸気をフローし、150℃で6時間保持し、150℃〜200℃までを昇温速度50℃/hrで昇温し5時間保持し、200℃から400℃までを昇温速度50℃/hrで4時間保持し窒素ガスをフローして炉冷した(脱脂加熱時間:合計約21時間)
Figure 2021080350
表6に示すとおり、ポリ乳酸樹脂(a)並びにポリオキシメチレン樹脂(a)の添加量が30体積%未満であるバインダ(シ、ス)においては肉厚6mm、9mmの成形体では過熱水蒸気脱脂時に内部クラックを生じた。また、成形材料中に占める有機バインダの割合は40体積%〜70体積%が好適であった。
[実施例6]
さらに、有機バインダにおける(a)〜(d)の好適な割合を検討した。成形用組成物における金属粉末としてはSUS316L(平均粒径10μm)を用い、成形用組成物中の金属粉末と有機バインダの割合はそれぞれ58体積%、42体積%とし、実施例1に準じて焼結体を作成した。用いた有機バインダの組成および結果を表7に示す。本実施例の結果から、肉厚の厚い成形体を製造する場合は、有機バインダの各成分(a)〜(d)の体積比率を、からなる有機バインダを30〜60体積%含むとともに、この有機バインダの組成比がa:35〜90体積%、b:5〜40体積%、c:1〜20体積%、d:5〜30体積%の範囲とすることが好ましいことが分かった。
Figure 2021080350
[実施例7]
さらに、実施例4で用いたSUS316L粉末並びに有機バインダ成分ア、イ、ウ並びに試料1,2,3を用いて、実施例1〜3と同じ混練条件、射出成形条件で図1に記載の厚さ3mmの射出成形体を作成した。得られた成形体を過熱水蒸気脱脂と、過熱水蒸気脱脂を用いず窒素ガスのみで脱脂を行った際の脱脂、並びに焼結結果を表8に示す。なお、脱脂方法は以下のとおりとした。
脱脂炉内に成形体を設置し、大気で室温から150℃までを100℃/hrの昇温速度で窒素ガスをフローし、以後、過熱水蒸気もしくは窒素ガスにて150℃で4時間保持し、150℃〜200℃までを昇温速度50℃/hrで昇温し1時間保持し、200℃から400℃までを昇温速度100℃/hrで2時間保持し窒素ガスをフローして炉冷した(脱脂加熱時間:合計約11時間)。
実験の結果から、過熱水蒸気で脱脂を行った場合には脱脂後に健全な脱脂体を得て、焼結後においても内部に欠陥はなく、健全な焼結体を得ることができた。しかしながら、試料78〜80において過熱水蒸気を用いないで脱脂をした場合には脱脂後に内部クラックが生じた。このことから、過熱水蒸気をフローすることで、短時間に欠陥の無い脱脂体を得ることができた。
Figure 2021080350
本発明を用いることで、焼結可能なセラミックス粉末及び金属粉末を用いた複雑形状の焼結体を得ることができ、肉厚が6mm以上であっても脱脂時間を24時間以内に健全な焼結体を得ることができる。また、従来からある、6mm以上の肉厚成形体を得るために用いる有機溶剤並びに濃硝酸を用いることなく、環境負荷のない水蒸気で脱脂を行うことができる。
このことから、大量に複雑な金属部品、セラミックス部品を必要とする医療関連部品、自動車部品、通信機器部品への活用が促進すると思われる。
Figure 2021080350
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Claims (6)

  1. 有機バインダを構成する成分が、a:主鎖中にエーテル結合および/もしくはエステル結合を有する熱可塑性樹脂、b:ポリオレフィン樹脂、c:融点が100℃以下である有機化合物、d:ビカット軟化点が130℃以下である熱可塑性樹脂からなることを特徴とする焼結可能な粉末の射出成形用組成物。
  2. 前記成分(a)、(b)、(c)、(d)からなる有機バインダを30〜60体積%含むとともに、この有機バインダの組成比がa:35〜90体積%、b:5〜40体積%、c:1〜20体積%、d:5〜30体積%である射出成形用組成物を用いて、得られた成形体を100℃以上600℃以下の過熱水蒸気中で脱脂を行うことを特徴とする請求項1記載の射出成形用組成物。
  3. 前記成分(a)の熱可塑性樹脂がポリオキシメチレン(POM)、ポリ乳酸樹脂(PLC)、ポリエステル系ウレタン樹脂(TPU)ポリブチレンサクシネート(PBS)、並びにポリ(ヒドロキシブチレート/ヒドロキシヘキサノエート)(PHH)からなる群から選ばれる一種以上の物質からなることを特徴とする請求項1または2記載の射出成形用組成物。
  4. 前記成分(b)の熱可塑性樹脂がポリプロピレン、ポリエチレンからなる群から選ばれる一種以上の物質からなることを特徴とする請求項1または2記載の射出成形用組成物。
  5. 前記成分(c)の有機化合物が、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、フタル酸エステル、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、カルナバワックス、モンタン系ワックス、ウレタン化ワックス、無水マレイン酸変性ワックス、ステアリン酸及びポリグリコール系化合物からなる群から選ばれる一種以上の物質からなることを特徴とする請求項1または2記載の射出成形用組成物。
  6. 前記成分(d)の熱可塑性樹脂が、アモルファスポリオレフィン、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール樹脂、グリシジルメタクリレート樹脂、メチルメタクリレート樹脂、エチルメタクリレート樹脂、ブチルメタクリレート樹脂、エチレングリシジルメタクリレート共重合体、環状ポリオレフィンコポリマー、エチレン・アクリル酸・無水マレイン酸共重合体、無水マレイン酸グラフトポリオレフィン樹脂、エチレン・ビニルアセテート・無水マレイン酸共重合体及びエチレン・エチルアクリレート共重合体からなる群から選ばれる一種以上の物質からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の射出成形用組成物。
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