JP2021066520A - 注出キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】 上蓋を開蓋方向に回動するだけで開封状態を視認することができる注出キャップを提供すること。【解決手段】 容器本体の口部に装着される中栓と、中栓に装着される上蓋とからなり、上蓋は、中栓に螺合するねじキャップと、ねじキャップの下端に破断可能な弱化連結部を介して連結された封緘バンドとを有する注出キャップにおいて、中栓は、容器本体の口部に装着される外筒と、外筒の下端から係合連結部を介して連結され、開口部を有する外周筒部とを有し、封緘バンドは、中栓の開口部から視認可能な開封表示部と外方に突部を有する支持壁とを有し、中栓の外周筒部の内周には、支持壁の突部が係合するスロープ状係合部を設け、スロープ状係合部は、上蓋の開蓋時に封緘バンドを下げる方向にスロープが設けられていることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、容器本体の口部に装着される中栓と、中栓に螺合して装着される上蓋とを備える注出キャップに関し、とくに上蓋を開蓋方向に回動することにより開封状態を一目で確認できる注出キャップに関するものである。
ドレッシングや調味料などを収容する食品容器として、開栓時まで容器本体内を密封状態にし、中栓に螺合して装着される上蓋を開蓋方向に回動することによって、中栓から移行栓体を抜栓し、抜栓した移行栓体を上蓋の係着部に保持して開栓することができるとともに、ねじキャップの外周壁の下端に、破断可能な複数の弱化連結部により連結された封緘バンドを設け、封緘バンドの内周面には、中栓の外周面に形成された切欠き段部に係合可能な縮径段部を設けたことにより、目視で開封状況を確認することができる注出キャップは、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−163525号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の注出キャップは、上蓋を開蓋方向に回動することによって、中栓から移行栓体を除去するとともに、封緘バンドの縮径段部が中栓の切欠き段部に係合して、それ以上の上昇が阻止され、弱化連結部が破断して、封緘バンドがねじキャップから分離され、目視で開封されたことがわかるが、開封後にねじキャップを閉蓋すると、封緘バンドとねじキャップが近接するために、一目で未開封なのかわからないという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、容器本体の口部に装着される中栓と、中栓に螺合して着脱自在に装着される上蓋とを備える注出キャップにおいて、上蓋を開蓋方向に回動するだけで、中栓に設けられた開口部により開封状態であることが容易に視認できる注出キャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、注出キャップとして、容器本体の口部に装着される中栓と、中栓に装着される上蓋とからなり、上蓋は、中栓に螺合するねじキャップと、ねじキャップの下端に破断可能な弱化連結部を介して連結された封緘バンドとを有する注出キャップにおいて、中栓は、容器本体の口部に装着される外筒と、外筒の下端から係合連結部を介して連結され、開口部を有する外周筒部とを有し、封緘バンドは、中栓の開口部から視認可能な開封表示部と外方に突部を有する支持壁とを有し、中栓の外周筒部の内周には、支持壁の突部が係合するスロープ状係合部を設け、スロープ状係合部は、上蓋の開蓋時に封緘バンドを下げる方向にスロープが設けられていることを特徴とする構成を採用する。
注出キャップの実施形態として、開封表示部は、表示板と、表示板から開蓋方向に延設される爪部とを有し、開封前には、外周筒部の開口部から爪部が視認可能となり、開封後には、表示板が視認可能となっていることを特徴とする構成、外周筒部の開口部および封緘バンドの開封表示部は、それぞれ相対する位置に1対設けられていることを特徴とする構成、爪部の先端部と支持壁とが横梁によって連結されていることを特徴とする構成、中栓の外周筒部は、下部が外方向に広がり、傾斜を有していることを特徴とする構成、また、上蓋の開蓋時に、開封表示部の爪部と中栓の係合連結部とが係合することを特徴とすることを特徴とする構成を採用する。
注出キャップのさらなる実施形態として、中栓は、中栓の外筒と外周筒部に、容器本体から分離して分別廃棄可能な分別機構を有し、分別機構は、外周筒部の上部に引っ掛け凹部と、下部に縦切断部とを有し、外筒の内周に周方向切断部を有することを特徴とする構成、また、中栓は、注出筒を有し、注出筒の内周面に薄肉弱化部を介して連設され、上蓋の開蓋時にねじキャップに係着されて抜栓される移行栓体を有することを特徴とする構成を採用する。
本発明の注出キャップは、上記構成を有することにより、上蓋を開蓋方向に回動するだけで、注出キャップの開封後に、ねじキャップを螺合して閉蓋した場合であっても、外周筒部の開口部より開封状態であることが一目で視認できるとともに、上蓋の開蓋時に中栓の外周筒部の面に設けられたスロープ状係合部によって封緘バンドが下げられるため、封緘バンドの破断性が改良される。
さらに、分別機構を設けることにより、使用後に、中栓を容器本体から容易に分離して分別廃棄することができる。
本実施例の注出キャップにおける中栓と上蓋とのセット後の状態を示す図であり、(a)は(b)のX−X線における断面矢視図であり、(b)は正面部分断面図である。 本実施例の注出キャップの中栓を示す図であり、(a)は上面図、(b)は正面図である。 本実施例の注出キャップの中栓を示す図であり、(a)は正面断面図、(b)は下面図である。 本実施例の注出キャップの中栓を示す図であり、(a)は側面図、(b)は(a)の要部拡大図である。 本実施例の注出キャップの上蓋を示す図であり、(a)は上面図、(b)は側面図である。 本実施例の注出キャップの上蓋を示す図であり、(a)は側面断面図、(b)は下面図である。 本実施例の注出キャップの開封後のねじキャップによる閉蓋状態を示す図であり、(a)は(b)のY−Y線における断面矢視図であり、(b)は正面部分断面図である。 (a)は本実施例の封緘バンドの突部と外周筒部の内周のスロープ状係合部との開封前と開封後の係合状態を示す模式図であり、(b)は封緘バンドの爪部と外周筒部の係合連結部との開封前と開封後の係合状態を示す模式図である。
次に、本発明の注出キャップについて、移行栓体を有する中栓を備える注出キャップとして具体化した実施例を示した図面を参照して説明する。
図1において、Aは容器本体、Bは容器本体Aに装着される中栓、Cは中栓Bに螺合して装着される上蓋である。
容器本体Aの口部1は、中栓Bに嵌着して抜け止め保持する係止突条2を備えている。
また、図1〜図3に示すように、中栓Bは、外周側の外筒5、内周側の内筒6、口部1の天面側に位置する上壁7とからなり、口部1が嵌入する環状溝を形成する装着部4と、上壁7に連設して立設されたねじ壁部8と、ねじ壁部8の上端に段部9を介して連設された注出筒10とからなっている。
注出筒10は、容器本体A内に収容された内容物を注出する注出口を形成し、上部には拡径して外側に湾曲するリップ部12を有する。
注出筒10の下端部内周面には、全周にわたって形成された薄肉弱化部15を介して移行栓体16が一体に連設されている。
本実施例では、内周面に移行栓体16を有する注出筒10としているが、内容物を注出する注出口を形成するものであればどのような注出部であってもよい。
移行栓体16は、上方に立設され、円筒状の筒状壁17と、その上面を覆う上部壁14とからなっている。
筒状壁17は、上部外周に第1歯部18が周方向に突設されており、第1歯部18は、後述する上蓋Cの第2歯部47と係合する。
本実施例では、第1歯部18を2個設けているが、2個に限らず、移行栓体16の形状等に合わせて複数設けることができる。
筒状壁17の下部には、外周側に下面から所定の高さを有する拡径部22が連設され、拡径部22の外周面には第1係合突部19が環状に突設され、さらに、外側に向けて漸次肉薄になるとともに薄肉弱化部15につながるフランジ部23が連設されている。
本実施例では、中栓Bは、注出筒10の内周面に形成された薄肉弱化部15を介して連設された移行栓体16を備えているが、抜栓機構の有無や種類はいずれでもよく、例えば抜栓機構として、プルリングにより隔壁から除去部を引き上げ、開栓する注出キャップであっても構わない。
ねじ壁部8は、注出筒10の下部に内周縁で連設した段部9の外周縁から垂設され、外周面には第1ねじ部(雄ねじ)24が設けられている。
本実施例では、回転数が少なくても螺合しやすい2条ねじを用いているが、2条以外の多条ねじでも、通常のねじでも構わない。
図3(a)に示すように、装着部4は、上壁7が内周縁でねじ壁部8の下部で連設され、上壁7の下部には外筒5と内筒6が垂設されている。
外筒5と内筒6の間には、容器本体Aの口部1が嵌入する嵌合溝が形成され、外筒5の内周には、係止突条2に係合して口部1を抜け止めする係止縮径部27が設けられている。
上壁7の上面には、周方向複数個所にストッパー28が設けられ、図4に示すように、その螺脱方向には略垂直な第1当接面28aと、螺着方向には第1傾斜面28bとが形成されている。
また、本実施例では、段部9の外周には、上蓋Cを中栓Bに螺合する際にその終了を知らせるための音出し突部13が設けられている。
さらに、中栓Bには、外筒5の外周面下端部から、図3(b)に示すように、相対向する一対の係合連結部29を介して外周筒部30が形成されている。
係合連結部29は、上蓋Cの開蓋時において、後述する上蓋Cの封緘バンドC2の開封表示部60の表示板63と爪部64との間に係合するように、上面は螺脱方向が少し高い傾斜面を有している。
外周筒部30は、側面に開口部32を設け、開口部32に、後述する封緘バンドC2の表示板63の内容が表示できるようになっており、さらに、外周筒部30の内周にはスロープ状係合部33が設けられ、後述する封緘バンドC2の突部68が係合できるようになっている。スロープ状係合部33のスロープは、上蓋Cの開蓋時に、封緘バンドC2が下がるように下り勾配で設けられている。
これらの開口部32とスロープ状係合部33は、相対向する位置に1対設けられている。
また、本実施例の外周筒部30は、図4に示すように、下部が外方向に広がる傾斜を有し、成形の際に金型を上下抜きできるようになっている。
また、外周筒部30は、中栓Bを容器本体Aから分離廃棄可能とするための分別機構Dとしても利用される。
図4に示すように、スロープ状係合部33と開口部32との間に、外周筒部30の上部に指先を入れるために切欠きされた引っ掛け凹部35と、その下部に薄肉の縦切断部36が設けられており、開口部32側の外周筒部30の上部は指で把持しやすいように角をなくして丸く面取りされており、面取りされた外周筒部30の上部を把持して外方に引っ張れば縦切断部36が切断され、外周筒部30は外方に展開可能になっている。
なお、引っ掛け凹部35と縦切断部36は1箇所設けるだけでよい。
また、外筒5の内周には、図3に示すように、破断可能な薄肉の周方向切断部37が形成され、本実施例では、約180°の円弧範囲にわたって形成されている。
図1および図5、図6に示すように、上蓋Cは、中栓Bに螺合するねじキャップC1と、ねじキャップC1に破断可能な弱化連結部42を介して連設された封緘バンドC2とから構成されている。
本実施例の弱化連結部42は、周方向に複数箇所に設けられた破断可能な小さな断面を有する連結片となっているが、このような連結片に限定されず、薄肉の弱化部やミシン目の入った弱化部など適宜形態の弱化部とすることができる。
ねじキャップC1は、円盤状の頂壁40と、頂壁40の外周縁から垂設された外周壁41とを備え、頂壁40の内面には、内側から順に、切断筒部43と、ねじ筒部44とが頂壁40と一体に垂設され、さらに、切断筒部43と、ねじ筒部44との間に、音出し部材45が同心円上に180°間隔で2箇所設けられている。
音出し部材45は先端部に振動片が設けられ、上蓋Cを中栓Bに締め込む際に、中栓Bの音出し突部13に振動片が触れて音を発するため、それによって上蓋Cの締め込みの終了を知ることができる。
切断筒部43の上方内周には、第1歯部18に係合する第2歯部47が第1歯部18と同数で設けられ、また、先端内周には、中栓Bの第1係合突部19と係合する第2係合突部46が形成されている。
また、切断筒部43の外周には、注出筒10の内周面に当接して注出口を密閉するシール部が形成されている。
ねじ筒部44には、内周に中栓Bの第1ねじ部(雄ねじ)24に螺合する第2ねじ部(雌ねじ)50が設けられている。
ねじ筒部44の下端面には、ストッパー28に係合するくさび状凹部51が周方向に形成されている。
くさび状凹部51には、図6に示すように、螺脱方向に略垂直な第2当接面51aが形成され、螺着方向に第2傾斜面51bが形成されており、それぞれストッパー28の第1当接面28a、第1傾斜面28bに対応する形状をなしている。
なお、上記の音出し突部13や音出し部材45による音出し機構や、ストッパー28およびくさび状凹部51はなくても構わない。
封緘バンドC2は、上蓋Cの開蓋時に中栓Bの外周筒部30の側面に形成された一対の開口部32から視認可能な一対の開封表示部60と支持壁66とを備えている。
封緘バンドC2は、ねじキャップC1の外周壁41下端から弱化連結部42を介して接続されたリング部61を備え、開封表示部60は、図5(b)に示すように、リング部61の下端から垂設され、外表面に「OPEN」と表示された表示板63と、表示板63から開蓋方向に向かって周方向に延設される爪部64とを備えている。
また、支持壁66は、リング部61の下端から垂設され、本実施例では、開封表示部60の爪部64の先端部から周方向に延設される横梁65によって連結されている。
支持壁66には、下端部から外方向に、中栓Bの外周筒部30の内周に設けられたスロープ状係合部33に係合する突部68を有している。
また、本実施例では、横梁65は、リング部61から垂設される補強部67と連結している。
さらに、本実施例では、支持壁66の下端部から周方向に延設され、もう一方の表示板63の下端部に連結する下部リング69が形成されている。
横梁65、補強部67および下部リング69は、必須のものではないが、表示板63、爪部64および支持壁66の構成を安定化することができ、封緘バンドC2の成形を容易にするとともに、偶発的な弱化連結部42の破断を防ぐことができる。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例の注出キャップは、中栓Bと上蓋Cは別体として成形可能であり、その際、中栓Bでは、外周筒部30の下部が外方向に広がり、傾斜を有しているので、金型からの上下抜きが可能となり、また、上蓋Cの封緘バンドC2の横梁65、下部リング69などによって、開封表示部60の間欠部がなくなり、成形が容易となるとともに、爪部64等が引っかかって弱化連結部42が切断されることがなくなり、製品管理が容易となる。
まず、本実施例の注出キャップを容器本体Aに装着するには、中栓Bの上部から上蓋Cを押し込み、中栓Bと上蓋Cをセットしてから、口部1に中栓Bの装着部4をあてがって打栓する。
中栓Bの上部から上蓋Cを押し込んでセットする際には、上蓋Cの封緘バンドC2の下端を中栓Bの外周筒部30内に入り込むようにするとともに、中栓Bの注出筒10に上蓋Cの切断筒部43を載せ、上蓋Cを少し左右方向に回動させると、切断筒部43の第2歯部47は、移行栓体16の筒状壁17の第1歯部18との間に嵌入し、係合が可能な状態となる。
この状態から、上蓋Cを中栓Bに押し込むと、ねじキャップC1の第2ねじ部(雌ねじ)50は、第1ねじ部(雄ねじ)24を摺接しながら乗り越えて、ねじキャップC1のねじ筒部44は、中栓Bのねじ壁部8に嵌合するようになる。
その際、切断筒部43の第2係合突部46は、移行栓体16の第1係合突部19を乗り越えて拡径部22の外周面に嵌合するようになり、また、ねじ筒部44の下部のくさび状凹部51は、中栓Bの上壁7のストッパー28に嵌合し、螺合が完了する。
このとき、図1に示すように、封緘バンドC2の開封表示部60は表示板63の「OPEN」は隠れており、爪部64のみが外周筒部30に設けられた開口部32から見える状態となっている。
また、図8(a)に示すように、開封表示部60の支持壁66に設けられた突部68は、外周筒部30の上部を乗り越え、内周のスロープ状係合部33のスロープの最上段付近の位置にまで到達する。
また、図8(b)に示すように、開封表示部60の爪部64は、外周筒部30の係合連結部29には係合していない。
セットされた注出キャップは、内容物が充填された容器本体Aの口部1に、中栓Bの装着部4をあてがって打栓され、図1の状態となる。
次に、本実施例の注出キャップが打栓され装着された容器を使用するには、上蓋Cを開蓋方向に回動させる。
上蓋Cを回動させると、切断筒部43の第2歯部47の回動とともに、当接する中栓Bの第1歯部18を介して移行栓体16に加わるようになる。
このとき、切断筒部43の第2係合突部46が筒状壁17の第1係合突部19に係合しているので、回動に伴って移行栓体16を上方に引き上げる力を発生させる。
上蓋Cの回動が進むと、移行栓体16に加わる回転力と引き上げ力により、中栓Bの薄肉弱化部15が破断して注出口が開栓され、注出筒10から分離された移行栓体16は筒状壁17に係合する切断筒部43によって引き上げられて上蓋Cとともに上昇していく。
また、上蓋Cの回動とともに、ねじキャップC1と弱化連結部42で連結された封緘バンドC2も回動し、封緘バンドC2の支持壁66に設けられた突部68と中栓Bの外周筒部30の内周のスロープ状係合部33とが係合しながら、スロープによって徐々に封緘バンドC2が下方向に下げられると同時に、ねじキャップC1の上方への移動とあいまって、ついに弱化連結部42が破断し始める。
さらに、上蓋Cの回動が進めば、封緘バンドC2の開封表示部60も移動し、爪部64は係合連結部29の上面を乗り越え、図8(b)に示すように、表示板63の端部によって係合連結部29が当接するとともに、爪部64が係合連結部29に係合して、開封表示部60が停止し、外周筒部30の開口部32から「OPEN」の文字が視認できるようになり、注出キャップの開封を一目で確認可能となる。
その際、図8(a)に示すように、支持壁66の突部68は、スロープ状係合部33の最下段の位置で係合してスロープによる封緘バンドC2の下降は止まるが、上蓋Cは上方への移動が続いているため、弱化連結部42が完全に破断されて、封緘バンドC2は、ねじキャップC1から分離する。
なお、弱化連結部42の破断は、スロープの最下段へ移行する際に終了していても構わない。
さらに、切断筒部43のシール部が注出筒10の内周面から離れ、第2ねじ部(雌ねじ)50が第1ねじ部(雄ねじ)24から螺脱して上蓋Cを中栓Bから離脱すれば、上蓋Cとともに移行栓体16が除去された注出筒10の開口から容器内の内容物を注出することができる。
容器を使用した後、ねじキャップC1を中栓Bに螺合することで、ねじキャップC1の切断筒部43のシール部が注出筒10に当接して再度容器内を密封することができ、図7で示す状態となる。
また、螺合の完了時には、再度、音出し部材45が、音出し突部13に当接して振動し、音が発せられるので、注出キャップの閉蓋完了を知ることができる。
本実施例の注出キャップは、容器を使用した後に廃棄する際に、簡単な操作で容器本体Aから分離し、分別して廃棄することができる。
図7において、まず、ねじキャップC1を中栓Bから螺脱しておいてから、縦切断部36の上部の引っ掛け凹部35に手指を入れて開口部32側の外周筒部30の上部を把持し、手前に引っ張ると、縦切断部36が破断され、外周筒部30が外方に展開する。
次に、外筒5に連結する係合連結部29あたりに手指による把持を変えて、外方に引っ張ると、図示しない外筒5の薄肉部の破断に続いて、外筒5の内周に設けられた周方向切断部37へと破断が進んでいく。
周方向切断部37が破断したところでは、係止縮径部27による口部1への拘束が解除され、さらに外周筒部30を引き上げ、中栓Bを容器本体Aから容易に離脱させることができるので、分別廃棄することができる。
その際、外周筒部30に係合する封緘バンドC2も中栓Bと一緒に離脱することができる。
本実施例の注出キャップは、閉蓋終了後の回動を止めるために、中栓Bおよび上蓋Cにストッパー28およびくさび状凹部51を設けているが、閉蓋終了時に、音出し突部13と音出し部材45により音が発せられて閉蓋終了を知ることができるので、ストッパー28およびくさび状凹部51を設けなくても構わないし、さらに音出し突部13と音出し部材45による音出し機構を設けなくてもよい。
本発明の注出キャップは、上蓋を開蓋方向に回動するだけで、中栓の開口部から開封状態であることが視認できるから、使用開始前の密封状態を維持する必要がある飲食品や調味料などの容器に広く利用可能であり、とくに誰でも簡単に開封して利用できる注出キャップとして好適である。
A 容器本体
B 中栓
C 上蓋
C1 ねじキャップ
C2 封緘バンド
D 分別機構
1 口部
2 係止突条
4 装着部
5 外筒
6 内筒
7 上壁
8 ねじ壁部
9 段部
10 注出筒
12 リップ部
13 音出し突部
14 上部壁
15 薄肉弱化部
16 移行栓体
17 筒状壁
18 第1歯部
19 第1係合突部
22 拡径部
23 フランジ部
24 第1ねじ部(雄ねじ)
27 係止縮径部
28 ストッパー
28a 第1当接面
28b 第1傾斜面
29 係合連結部
30 外周筒部
32 開口部
33 スロープ状係合部
35 引っ掛け凹部
36 縦切断部
37 周方向切断部
40 頂壁
41 外周壁
42 弱化連結部
43 切断筒部
44 ねじ筒部
45 音出し部材
46 第2係合突部
47 第2歯部
50 第2ねじ部(雌ねじ)
51 くさび状凹部
51a 第2当接面
51b 第2傾斜面
60 開封表示部
61 リング部
63 表示板
64 爪部
65 横梁
66 支持壁
67 補強部
68 突部
69 下部リング

Claims (8)

  1. 容器本体の口部に装着される中栓と、中栓に装着される上蓋とからなり、上蓋は、中栓に螺合するねじキャップと、ねじキャップの下端に破断可能な弱化連結部を介して連結された封緘バンドとを有する注出キャップにおいて、
    中栓は、容器本体の口部に装着される外筒と、外筒の下端から係合連結部を介して連結され、開口部を有する外周筒部とを有し、
    封緘バンドは、中栓の開口部から視認可能な開封表示部と外方に突部を有する支持壁とを有し、
    中栓の外周筒部の内周には、支持壁の突部が係合するスロープ状係合部を設け、スロープ状係合部は、上蓋の開蓋時に封緘バンドを下げる方向にスロープが設けられていることを特徴とする注出キャップ。
  2. 開封表示部は、表示板と、表示板から開蓋方向に延設される爪部とを有し、開封前には、外周筒部の開口部から爪部が視認可能となり、開封後には、表示板が視認可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の注出キャップ。
  3. 外周筒部の開口部および封緘バンドの開封表示部は、それぞれ相対する位置に1対設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の注出キャップ。
  4. 爪部の先端部と支持壁とが横梁によって連結されていることを特徴とする請求項2または3に記載の注出キャップ。
  5. 中栓の外周筒部は、下部が外方向に広がり、傾斜を有していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の注出キャップ。
  6. 上蓋の開蓋時に、開封表示部の爪部と中栓の係合連結部とが係合することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の注出キャップ。
  7. 中栓は、中栓の外筒と外周筒部に、容器本体から分離して分別廃棄可能な分別機構を有し、
    分別機構は、外周筒部の上部に引っ掛け凹部と、下部に縦切断部とを有し、外筒の内周に周方向切断部を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の注出キャップ。
  8. 中栓は、注出筒を有し、
    注出筒の内周面に薄肉弱化部を介して連設され、上蓋の開蓋時にねじキャップに係着されて抜栓される移行栓体を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の注出キャップ。
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