JP2021065986A - ロボットハンド - Google Patents

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Kiyoto Tsujihara
清人 辻原
正悟 浅岡
Shogo Asaoka
正悟 浅岡
真広 山口
Masahiro Yamaguchi
真広 山口
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Abstract

【課題】隣り合うワークの間隔が狭い場合でも、ワークを安定した状態で支持することができるロボットハンドを提供する。【解決手段】一定の間隔に並べられたワークを把持するロボットハンドであって、長さ方向の一端部を指先部分とし、この指先部分でワークを下から支持するための指部と、指部の状態を、指先部分を伸ばした第1状態と、ワークを支持するために指先部分を曲げた第2状態とに変更可能な指部状態変更機構と、指部によって支持されるワークを上から押さえる押さえ部と、指部の指先部分と押さえ部との間の距離を変更する距離変更機構とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ワークを把持するロボットハンドに関する。
ワークを把持する装置としてロボットハンド(マニピュレータ)が知られている。特許文献1には、第1棒および第2棒を有する2つの把持部の間にワークを挟んで把持する構成のロボットハンドが記載されている。近年では、種々の製品の製造工程において、自動化を目的にロボットハンドの活用が盛んになっている。
一方で、光学レンズの製造工程では、各々の工程間で光学レンズを移動させる場合に、複数の光学レンズを一方向に一定間隔で並べて収容するレンズ収容ラックが使用される。また、光学レンズの製造工程に含まれるレンズ検査工程やレンズコーティング工程などでは、レンズ収容ラックに収容された光学レンズを1枚ずつ取り出して作業を行う必要がある。
光学レンズは、レンズ自身の光学性能を保つために、把持可能な部分が、レンズ有効径以外のレンズ外周部(レンズ端面)に限られている。また、レンズ収容ラックには、複数の光学レンズが狭い間隔で一列に並んで収容されている。このため、光学レンズをレンズ収容ラックから取り出す作業をロボットハンドで行うことが難しい状況になっている。
特開2016−52700号公報
特許文献1に記載のロボットハンドでは、第1棒の下端部および第2棒の下端部がそれぞれワークの形状にあわせて予め曲げられている。このため、隣り合うワークの間隔が狭い場合は、第1棒の下端部や第2棒の下端部がワークに接触する恐れがある。また、特許文献1に記載のロボットハンドでは、ワークを下から受けて支持するだけの構成になっているため、軽量のワークを取り扱う場合にワークの支持状態が不安定になる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的は、隣り合うワークの間隔が狭い場合でも、ワークを安定した状態で支持することができるロボットハンドを提供することにある。
本発明は、一定の間隔に並べられたワークを把持するロボットハンドであって、長さ方向の一端部を指先部分とし、この指先部分でワークを下から支持するための指部と、指部の状態を、指先部分を伸ばした第1状態と、ワークを支持するために指先部分を曲げた第2状態とに変更可能な指部状態変更機構と、指部によって支持されるワークを上から押さえる押さえ部と、指部の指先部分と押さえ部との間の距離を変更する距離変更機構とを備えるロボットハンドである。
本発明によれば、隣り合うワークの間隔が狭い場合でも、ワークを安定した状態で支持することができる。
本発明の第1実施形態に係るロボットハンドの構成を示す概略正面図である。 本発明の第1実施形態に係るロボットハンドの構成を示す概略側面図である。 指部を第2状態とした場合のロボットハンドを示す概略側面図である。 指部長さ変更機構の構成の一例を示す概略図である。 指部間隔変更機構の構成の一例を示す概略図である。 本発明の第1実施形態に係るロボットハンドの制御系の構成例を示すブロック図である。 複数の光学レンズをレンズ収容ラックに並べて収容した状態を示す概略平面図である。 図7のB−B位置での断面概略図である。 本発明の第1実施形態において、把持対象の光学レンズをロボットハンドで把持する場合の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係るロボットハンドの動作途中の状態を示す概略側面図(その1)である。 本発明の第1実施形態に係るロボットハンドの動作途中の状態を示す概略側面図(その2)である。 本発明の第1実施形態に係るロボットハンドで光学レンズを把持した状態を示す概略側面図である。 本発明の第1実施形態に係るロボットハンドで光学レンズを把持した状態を示す概略正面図である。 指部の間隔を光学レンズの大きさに合わせて変更した例を示す概略正面図である。 指部の間隔を光学レンズの形状に合わせて変更した例を示す概略正面図である。 本発明の第2実施形態に係るロボットハンドの構成を示す概略正面図である。 本発明の第2実施形態に係るロボットハンドの制御系の構成例を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態において、把持対象の光学レンズをロボットハンドで把持する場合の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るロボットハンドの動作途中の状態を示す概略側面図である。 本発明の第3実施形態に係るロボットハンドの構成を示す概略正面図である。 本発明の第3実施形態に係るロボットハンドの構成を示す概略側面図である。 本発明の第3実施形態に係るロボットハンドの制御系の構成例を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態に係るロボットハンドの構成を示す概略正面図である。 本発明の第4実施形態に係るロボットハンドの構成を示す概略側面図である。 本発明の第5実施形態に係るロボットハンドの構成を示す概略側面図である。 本発明の第6実施形態に係るロボットハンドの構成を示す概略側面図である。 本発明の第7実施形態に係るロボットハンドの構成を示す概略側面図であり、(A)は指部を第1状態とした場合、(B)は指部を第2状態とした場合を示している。 本発明の第8実施形態に係るロボットハンドの構成を示す概略正面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るロボットハンドの構成を示す概略正面図であり、図2は、本発明の第1実施形態に係るロボットハンドの構成を示す概略側面図である。図2は、図1に示すロボットハンドをA方向から見た場合を示している。以降の説明では、各部の構成や位置、配置関係などを明確にするために、図1の左右方向をX方向、図1の上下方向をZ方向、図2の左右方向をY方向とする。X方向、Y方向およびZ方向は、互いに直交する方向である。
図1および図2に示すように、ロボットハンド10は、本体部12と、指部14と、押さえ部16と、を備えている。本体部12は、指部14と押さえ部16とを支持している。本体部12には、指部14の状態を変更可能な指部状態変更機構31と、指部14の長さLaを変更する指部長さ変更機構33と、指部14の間隔Paを変更する指部間隔変更機構35と、が設けられている。
指部14は、本体部12の下面12aからZ方向の一方(図1の下方)に伸びている。よって、Z方向は、指部14の長さ方向に相当する。指部14の長さLaは、Z方向において、本体部12の下面12aを基準に規定される指部14の寸法である。指部14は、X方向に所定の間隔Paで2つ設けられている。2つの指部14は共通の構成を有する。指部14は、長さ方向(Z方向)の一方側を基端側14aとし、長さ方向の他方側の端部を指先部分14bとしている。
指部状態変更機構31は、指部14の状態を、次に述べる第1状態と第2状態とに変更可能な機構である。第1状態は、図1および図2に示すように、指部14の指先部分14bを伸ばした状態である。指部14を第1状態にすると、指部14は、基端側14aから指先部分14bまで真っ直ぐに伸びた状態になる。このため、ワークが狭い間隔で並んでいても、ワークとワークの間(隙間)に指部14を挿入することができる。これに対し、第2状態は、図3に示すように、指部14の指先部分14bを曲げた状態である。指部14を第2状態にした場合は、指先部分14bの曲げ形状を利用してワークを下から支持することができる。
2つの指部14における指先部分14bの曲げ方向は、互いに同じ方向になっている。また、2つの指部14における指先部分14bの曲げ形状も、互いに同じ形状になっている。本実施形態においては、各々の指部14の指先部分14bが円弧状に湾曲した形状で曲がるようになっている。このような曲げ形状とすることにより、ワークを下からすくうように受けて支持することができる。
指部14の指先部分14bには滑り止め部22が設けられている。滑り止め部22は、図示しないワークを指部14によって下から受けて支持する場合、指部14とワークとの滑りを抑制する部分である。滑り止め部22は、指部14の指先部分14bを摩擦抵抗の高い材料、たとえばゴムなどで被覆することにより形成される。滑り止め部22は、指部14の指先部分14b全体を被覆するように設けてもよいし、指部14の指先部分14bとワークとが接触する部分にのみ設けてもよい。
指部状態変更機構31は、たとえば内視鏡の先端部を湾曲させる曲げ機構と同様の機構によって構成することができる。一例を挙げると、特開2009−000180号公報に記載された「内視鏡の湾曲装置」と同様の曲げ機構を採用することができる。この公報に記載の曲げ機構では、図示はしないが、可撓性を有する湾曲対象部分にワイヤガイドによってワイヤを通し、このワイヤの一端と他端を湾曲対象部分に固定している。また、湾曲対象部から離れた位置でワイヤを駆動プーリに巻回している。そして、駆動プーリを所定の方向に回転させて、ワイヤによる引っ張りと緩みを湾曲対象部分に同時に発生させることにより、湾曲対象部分を湾曲させる構成となっている。なお、指部14の指先部分14bを曲げる機構は、他の機構であってもかまわない。
押さえ部16は、本体部12の下面12aから下方に突出する状態で配置されている。押さえ部16は、X方向において、2つの指部14の間に1つ配置されている。また、押さえ部16は、X方向において、2つの指部14から等距離の位置に配置されている。押さえ部16は、図3に示すように、指部14の指先部分14bを曲げてワーク(図示せず)を支持する場合に、このワークを上から押さえるための部分となる。押さえ部16の下部は半球状に形成されている。押さえ部16の下端部16aは、ワークを押さえ部16によって上から押さえる場合に、ワークに接触する部分となる。また、図3に示すように、指部14の指先部分14bを曲げた状態では、指部14の指先部分14bの頂部24と押さえ部16の下端部16aとが、ロボットハンド10の側面方向から見て同一線(図中一点鎖線で示す)上に配置される構成になっている。ロボットハンド10の側面方向は、図1に示すX方向と平行な方向である。
指部長さ変更機構33は、指部14の長さLaを変更可能な機構であれば、どのような構成であってもよく、指部間隔変更機構35は、指部14の間隔Paを変更可能な機構であれば、どのような構成であってもよい。以下に、各機構の一例を述べる。
図4は、指部長さ変更機構33の構成の一例を示す概略図である。
図4に示すように、指部長さ変更機構33は、モータ330と、モータ330の駆動にしたがって回転するピニオンギア332と、ピニオンギア332と噛み合うラック334と、ラック334をZ方向に移動可能に支持するラック支持部材336とを備えている。ラック334は、Z方向に起立して配置されており、このラック334の下端部に指部14が連結されている。
上記構成の指部長さ変更機構33においては、モータ330の駆動にしたがってピニオンギア332が回転すると、ラック334がラック支持部材336に案内されながらZ方向に移動する。このとき、指部14は、ラック334と一体にZ方向に移動する。また、ピニオンギア332が一方向に回転すると、指部14がラック334と一体に上方に移動し、ピニオンギア332がそれと反対方向に回転すると、指部14がラック334と一体に下方に移動する。すなわち、Z方向におけるラック334および指部14の移動方向は、ピニオンギア332の回転方向によって決まる。したがって、モータ330を駆動源としてピニオンギア332の回転方向と回転量を制御することにより、指部14の長さLaを変更することが可能となる。
指部長さ変更機構33の構成としては、2つの指部14をそれぞれ別々のラック334に連結させ、2つのモータ330によるピニオンギア332の回転によって各々の指部14の長さを変更してもよい。その場合は、2つの指部14に対応する2つのモータ330を、互いに同期させながら同じ方向に同じ回転量ずつ回転させればよい。また、図示はしないが、2つの指部14を連結させ、共通のモータを駆動源として、指部14の長さLaを変更可能な構成を採用してもよい。
このように、指部長さ変更機構33によって指部14の長さLaを変更すると、Z方向において、指部14の指先部分14bと押さえ部16との間の距離Lb(図3参照)が変わる。すなわち、指部14の長さLaを長くすると、その分だけ距離Lbが長くなり、指部14の長さLaを短くすると、その分だけ距離Lbが短くなる。よって、指部長さ変更機構33は、上記の距離Lbを変更する距離変更機構に相当する。図3においては、指先部分14bを曲げた状態、すなわち指部14を第2状態とし、この状態のもとで指部14の指先部分14bと押さえ部16の下端部16aとの間の距離Lbを規定している。
図5は、指部間隔変更機構35の構成の一例を示す概略図である。
図5に示すように、指部間隔変更機構35は、図示しないモータの駆動にしたがって回転するピニオンギア352と、ピニオンギア352と噛み合う一対のラック354a,354bと、一方のラック354aに固定された移動部材355aと、他方のラック354bに固定された移動部材355bと、移動部材355aに取り付けられた支持部材356aと、移動部材355bに取り付けられた支持部材356bとを備えている。
一対のラック354a,354bは、ピニオンギア352を間に挟んで互いに対向する状態に配置されている。移動部材355a,355bは、それぞれX方向に移動可能に案内支持されている。支持部材356aには指部14が取り付けられ、支持部材356bにも指部14が取り付けられている。
上記構成の指部間隔変更機構35においては、モータ(図示せず)の駆動にしたがってピニオンギア352が回転すると、一対のラック354a,354bはX方向で互いに反対方向に移動する。このとき、移動部材355aと支持部材356aは、ラック354aと同じ方向に移動し、移動部材355bと支持部材356bは、ラック354bと同じ方向に移動する。したがって、ピニオンギア352の回転により、ラック354aが図5の右方向に、ラック354bが図5の左方向に移動した場合は、2つの指部14の間隔Paが狭くなる。また、ピニオンギア352の回転により、ラック354aが図5の左方向に、ラック354bが図5の右方向に移動した場合は、2つの指部14の間隔Paが広くなる。よって、モータを駆動源としてピニオンギア352の回転方向と回転量を制御することにより、2つの指部14の間隔Paを変更することが可能となる。
図6は、本発明の第1実施形態に係るロボットハンドの制御系の構成例を示すブロック図である。
図6に示すように、ロボットハンド10は、上述した構成の他に、制御部41と、駆動部43と、圧力センサ45とを備えている。制御部41は、指部状態変更機構31、指部長さ変更機構33および指部長さ変更機構33をそれぞれ制御対象とし、これらの制御対象の動作を制御するものである。駆動部43は、制御部41から与えられる制御指令に基づいて、指部状態変更機構31、指部長さ変更機構33および指部間隔変更機構35を個別に駆動するものである。圧力センサ45は、ワークを押さえ部16で上から押さえる場合に、押さえ部16の下端部16aとワークとの接触部分に生じる圧力を検出するセンサである。圧力センサ45は、たとえば、押さえ部16の下端部16aに設けられる。圧力センサ45の検出結果は制御部41に与えられる。
一方、ロボットコントローラ47は、ロボットハンド10およびロボットアーム49の動作を制御するものである。ロボットコントローラ47は、信号ライン51を介してロボットハンド10の制御部41とシリアル通信を行うと共に、電源ライン53を介してロボットハンド10に電源を供給する。また、ロボットコントローラ47は、信号ライン55を介してロボットアーム49の制御部(図示せず)とシリアル通信を行うと共に、電源ライン57を介してロボットアーム49に電源を供給する。
続いて、本発明の第1実施形態に係るロボットハンドの動作を説明するのに先立って、このロボットハンドが把持の対象とするワークについて説明する。
本発明の第1実施形態においては、ワークの一例として光学レンズを挙げる。
図7は、複数の光学レンズをレンズ収容ラックに並べて収容した状態を示す概略平面図であり、図8は、図7のB−B位置での断面概略図である。
図7および図8に示すように、レンズ収容ラック61は、平面視長方形の箱形に形成されている。レンズ収容ラック61には、複数の光学レンズ71が収容されている。光学レンズ71は、図8に示すように、レンズ光軸方向から見て円形のレンズである。各々の光学レンズ71は、垂直に立てた縦向きの姿勢で、一方向(図例では水平方向)に一定の間隔で並んでいる。また、各々の光学レンズ71は、互いにレンズ光学面を対向する状態で配置されている。レンズ光学面は、ワークの主面に相当する。
レンズ収容ラック61は、第1レンズ支持部材63、第2レンズ支持部材65および第3レンズ支持部材67を有している。第1レンズ支持部材63にはV字形の溝63aが形成されている。また、第2レンズ支持部材65にはV字形の溝65aが形成され、第3レンズ支持部材67にもV字形の溝67a(図8参照)が形成されている。第1レンズ支持部材63の溝63aと第2レンズ支持部材65の溝65aは、光学レンズ71の直径相当の距離を隔てて対向している。第3レンズ支持部材67の溝67aは、上向きに配置されている。光学レンズ71の外周部は、各々の溝63a,65a,67aに係合されている。これにより、第1レンズ支持部材63の溝63aと第2レンズ支持部材65の溝65aは、図8に示すように光学レンズ71の中心71aを通る水平線H上において、それぞれ光学レンズ71を支持している。また、第3レンズ支持部材67の溝67aは、図8に示すように光学レンズ71の中心71aを通る垂直線V上において、光学レンズ71の自重を受けながら、光学レンズ71を支持している。なお、第3レンズ支持部材67の位置や形状は、ロボットハンド10の指部14と干渉しないように、必要に応じて変更可能である。
続いて、上述のようにレンズ収容ラック61に収容された複数の光学レンズ71のうち、いずれかの光学レンズ71を把持対象とし、この把持対象の光学レンズ71をロボットハンド10で把持する場合の動作について、図9のフローチャートを用いて説明する。
まず、制御部41は、駆動部43を介して指部状態変更機構31を動作させることにより、指部14を第1状態にする(ステップS1)。これにより、指部14は基端側14aから指先部分14bまで伸びた状態になる。なお、動作開始時の初期状態において、指部14が第1状態になっている場合は、ステップS1で指部状態変更機構31を動作させる必要はない。
次に、図7の左右方向で隣り合う複数の光学レンズ71のうち、把持対象の光学レンズ71とこれに隣り合う光学レンズ71との間にロボットハンド10の指部14を挿入する(ステップS2)。この動作は、ロボットコントローラ47からの制御指令に基づくロボットアーム49の動作によって行われる。その際、ロボットアーム49は、把持対象の光学レンズ71の上方にロボットハンド10を位置決めした後、ロボットハンド10を鉛直方向に沿って下降させる。これにより、ロボットハンド10の指部14が光学レンズ71の間に挿入される。その際、制御部41は、指部14の状態を第1状態に保持したままとする。このため、隣り合う光学レンズ71の間隔が狭い場合でも、それらの光学レンズ71の間に指部14を挿入することができる。
次に、制御部41は、圧力センサ45の検出結果を監視しながら、押さえ部16が、把持対象の光学レンズ71に接触したか否かを判断する(ステップS3)。そして、押さえ部16が光学レンズ71に接触していないと判断した場合、すなわち圧力センサ45の検出圧力が初期状態から変化していない場合は、ステップS3でNoと判断する。この場合は、ステップS2に戻って、ロボットアーム49によるロボットハンド10の下降を継続させる。
ロボットハンド10を下降させていくと、図10に示すように、押さえ部16の下端部16aが光学レンズ71の上端部に接触する。このように押さえ部16が光学レンズ71に接触すると、圧力センサ45の検出圧力が初期状態よりも高くなる。そこで、上記ステップS3において、制御部41は、圧力センサ45の検出圧力が初期状態よりも高くなった場合に、押さえ部16が光学レンズ71に接触したと判断する。この時点でロボットコントローラ47は、ロボットアーム49によるロボットハンド10の下降を停止する。
制御部41は、押さえ部16が光学レンズ71に接触したと判断すると、駆動部43を介して指部状態変更機構31を動作させることにより、指部14の状態を第1状態から第2状態に変更する(ステップS4)。指部14の状態を第2状態に変更すると、図11に示すように、指部14の指先部分14bが円弧状に曲がった状態になる。この段階では、指部14の指先部分14bは光学レンズ71に接触していない。
次に、制御部41は、駆動部43を介して指部長さ変更機構33を動作させることにより、指部14の長さLaを短くする(ステップS5)。これにより、指部14の指先部分14bが徐々に光学レンズ71に近づいていく。
次に、制御部41は、圧力センサ45の検出結果を監視しながら、押さえ部16の押圧力が所定値以上となったか否かを判断する(ステップS6)。押さえ部16の押圧力とは、押さえ部16によって光学レンズ71を上から押さえるときに、光学レンズ71に加えられる押圧力をいう。この押圧力は圧力センサ45を用いて検出することが可能である。制御部41は、押さえ部16の押圧力が所定値未満であれば、ステップS6でNoと判断してステップS5に戻り、指部長さ変更機構33の動作を継続する。
また、制御部41は、押さえ部16の押圧力が所定値以上となった場合は、その時点で指部長さ変更機構33の動作を停止する。これにより、図12および図13に示すように、光学レンズ71は、2つの指部14と1つの押さえ部16によって把持された状態となる。この場合、指部14と押さえ部16とは、いずれも光学レンズ71の外周部に接触して、光学レンズ71を3点で支持する。このため、光学レンズ71の光学性能に悪影響を与えるおそれはない。なお、図12においては、便宜上、指部14の指先部分14bが光学レンズ71の下端部に接触した状態になっているが、実際には図13に示すように光学レンズ71の下端部からX方向にずれた位置で指部14の指先部分14bが光学レンズ71に接触することになる。
その後、上述のように指部14と押さえ部16によって光学レンズ71を把持しながら、ロボットハンド10を上昇させることにより、光学レンズ71の間から指部14を引き抜く(ステップS7)。この動作は、ロボットコントローラ47からの制御指令に基づくロボットアーム49の動作によって行われる。その際、ロボットアーム49は、ロボットハンド10を鉛直方向に沿って上昇させる。これにより、把持対象の光学レンズ71をレンズ収容ラック61から取り出すことができる。
以上述べたように、本発明の第1実施形態においては、各々の指部14を第1状態(指先部分14bを伸ばした状態)にして光学レンズ71の間に挿入した後、各々の指部14を第1状態から第2状態(指先部分14bを曲げた状態)に変更する。そして、光学レンズ71を2つの指部14で下から受けて支持する一方、光学レンズ71を1つの押さえ部16で上から押さえることで、光学レンズ71を把持する。このため、隣り合う光学レンズ71の間隔が狭い場合でも、把持対象の光学レンズ71を安定した状態で支持することができる。
また、本発明の第1実施形態においては、各々の指部14を第2状態にしたときに、指部14の指先部分14bの頂部24と押さえ部16の下端部16aとが、ロボットハンド10の側面方向から見て同一線上に配置される構成となっている。これにより、把持対象の光学レンズ71をより安定した状態で支持することができる。
また、本発明の第1実施形態においては、各々の指部14の指先部分14bに滑り止め部22が設けられている。このため、各々の指部14を第2状態にして光学レンズ71を支持する場合に、指部14と光学レンズ71との滑りを抑制し、安定した支持状態を得ることができる。
また、本発明の第1実施形態においては、2つの指部14の間隔Paを変更する指部間隔変更機構35を備えた構成となっている。このため、共通のロボットハンド10を使用して、大きさの異なる光学レンズや、形状の異なる光学レンズなどを把持することができる。たとえば、図14に示すように、上述した光学レンズ71よりも小さい光学レンズ73を把持する場合は、指部間隔変更機構35の動作により、光学レンズ73の直径に合わせて指部14の間隔Paを狭めることにより、小径の光学レンズ73を安定して把持することができる。また、図示はしないが、光学レンズ71よりも大きい光学レンズを把持する場合は、指部間隔変更機構35の動作により、その光学レンズの直径に合わせて指部14の間隔Paを広げることにより、大径の光学レンズを安定して把持することができる。また、図15に示すように、横長の長方形に近い形状の光学面を有する光学レンズ75を把持する場合は、指部間隔変更機構35の動作により、光学レンズ75の長辺部の長さに合わせて指部14の間隔Paを調整することにより、横長の光学レンズ75を安定して把持することができる。
このように、光学レンズの大きさや形状に合わせて指部14の間隔Paを変更(調整)することにより、ロボットハンド10の汎用性を高めることができる。また、多品種少量生産の製造現場においては、把持対象となるワークの大きさや形状に合わせてロボットハンドを交換する必要がなくなるため、生産効率を高めることができる。
なお、指部14の指先部分14bに滑り止め部22を設ける構成は、後述する他の実施形態にも適用可能である。また、上記図3に示したように、第2状態にある指部14の指先部分14bの頂部24と、押さえ部16の下端部16aとが、ロボットハンド10の側面方向から見て同一線上に配置される構成も、他の実施形態に適用可能である。
また、本発明の第1実施形態においては、押さえ部16の下部を半球状に形成し、その下端部16aを光学レンズ71に接触させる構成となっているが、押さえ部16の形状は他の形状であってもよい。また、後述する他の実施形態においては、上記第1実施形態で挙げた構成部分と同様の部分または対応する部分に同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
<第2実施形態>
図16は、本発明の第2実施形態に係るロボットハンドの構成を示す概略正面図であり、図17は、本発明の第2実施形態に係るロボットハンドの制御系の構成例を示すブロック図である。
図16および図17に示すように、本発明の第2実施形態に係るロボットハンド10は、上記第1実施形態で挙げた指部長さ変更機構33に代えて押さえ部長さ変更機構37を備えた構成となっている。また、本発明の第2実施形態に係るロボットハンド10は、図17に示すように、第1圧力センサ46と第2圧力センサ48とを備えた構成となっている。
押さえ部長さ変更機構37は、押さえ部16の長さLcを変更する機構である。押さえ部16の長さLcは、Z方向において、本体部12の下面12aを基準に規定される押さえ部16の寸法である。押さえ部長さ変更機構37は、図示はしないが、たとえば上記図4に示す指部長さ変更機構33と同様に、ラックアンドピニオンを用いて構成することが可能である。
ここで、押さえ部長さ変更機構37によって押さえ部16の長さLcを変更すると、第2状態の指部14の指先部分14bと押さえ部16との間の距離Lb(図3参照)が変わる。すなわち、押さえ部16の長さLcを長くすると、その分だけ距離Lbが短くなり、押さえ部16の長さLcを短くすると、その分だけ距離Lbが長くなる。よって、押さえ部長さ変更機構37は、上記の距離Lbを変更する距離変更機構に相当する。
第1圧力センサ46は、光学レンズ71を2つの指部14で下から受けて支持する場合に、指部14の指先部分14bと光学レンズ71との接触部分に生じる圧力を検出するセンサである。第1圧力センサ46の検出結果は制御部41に与えられる。第1圧力センサ46は、たとえば、一方または両方の指部14の指先部分14bに設けられる。
第2圧力センサ48は、ワークである光学レンズ71を押さえ部16で上から押さえる場合に、押さえ部16の下端部16aと光学レンズ71との接触部分に生じる圧力を検出するセンサである。第2圧力センサ48の検出結果は制御部41に与えられる。第2圧力センサ48は、たとえば、押さえ部16の下端部16aに設けられる。
続いて、本発明の第2実施形態に係るロボットハンド10を用いて、把持対象の光学レンズ71を把持する場合の動作について、図18のフローチャートを用いて説明する。
まず、制御部41は、駆動部43を介して指部状態変更機構31を動作させることにより、指部14を第1状態にする(ステップS11)。次に、図7の左右方向で隣り合う複数の光学レンズ71のうち、把持対象の光学レンズ71とこれに隣り合う光学レンズ71との間にロボットハンド10の指部14を挿入する(ステップS12)。ここまでは、上記第1実施形態のステップS1およびステップS2と同様である。
次に、制御部41は、駆動部43を介して指部状態変更機構31を動作させることにより、指部14の状態を第1状態から第2状態に変更する(ステップS13)。このとき、指部14の指先部分14bは指部状態変更機構31の動作によって徐々に曲がっていき、その曲がる途中で光学レンズ71に接触する。そして、指部14の指先部分14bが予め決められた形状(円弧状)に曲げられた状態では、光学レンズ71が指部14によって下からすくうように支持される。
次に、制御部41は、第1圧力センサ46の検出圧力が、予め設定された第1閾値圧力以上になったか否かを判断する(ステップS14)。第1圧力センサ46の検出圧力は、指部14の状態が第1状態から第2状態へと変化するときに、指部14の指先部分14bが光学レンズ71に接触することで、初期状態よりも高くなる。また、第1圧力センサ46の検出圧力は、光学レンズ71を指部14によって下からすくい、これによって光学レンズ71の自重が指部14の指先部分14bに加わることで、第1閾値圧力以上となる。この段階では、図19に示すように、各々の指部14の指先部分14bが円弧状に曲がって光学レンズ71を支持した状態となるが、押さえ部16の下端部16aは光学レンズ71に接触していない。なお、図19においては、便宜上、指部14の指先部分14bが光学レンズ71の下端部に接触した状態になっているが、実際には上記第1実施形態の場合(図13参照)と同様に、光学レンズ71の下端部からX方向にずれた位置で指部14の指先部分14bが光学レンズ71に接触することになる。
次に、制御部41は、駆動部43を介して押さえ部長さ変更機構37を動作させることにより、押さえ部16の長さLcを長くする(ステップS15)。これにより、押さえ部16の下端部16aが徐々に光学レンズ71に近づいていく。
次に、制御部41は、第2圧力センサ48の検出圧力が、予め設定された第2閾値圧力以上になったか否かを判断する(ステップS16)。第2圧力センサ48の検出圧力は、押さえ部16の下端部16aが光学レンズ71に接触する前はゼロとなり、押さえ部16の下端部16aが光学レンズ71に接触すると上昇し始める。制御部41は、第2圧力センサ48の検出圧力が第2閾値圧力未満であれば、上記ステップS15に戻って押さえ部長さ変更機構37の動作を継続する。
また、制御部41は、第2圧力センサ48の検出圧力が第2閾値圧力以上となった場合は、その時点で押さえ部長さ変更機構37の動作を停止する。これにより、光学レンズ71は、上記図12および図13に示したように、2つの指部14と1つの押さえ部16によって把持された状態となる。
その後、上述のように指部14と押さえ部16によって光学レンズ71を把持しながら、ロボットハンド10を上昇させることにより、光学レンズ71の間から指部14を引き抜く(ステップS17)。
以上述べた本発明の第2実施形態においても、各々の指部14を第1状態(指先部分14bを伸ばした状態)として光学レンズ71の間に挿入した後、各々の指部14を第1状態から第2状態(指先部分14bを曲げた状態)に変更する。そして、光学レンズ71を2つの指部14で下から受けて支持する一方、光学レンズ71を1つの押さえ部16で上から押さえることで、光学レンズ71を把持する。このため、隣り合う光学レンズ71の間隔が狭い場合でも、把持対象の光学レンズ71を安定した状態で支持することができる。
<第3実施形態>
図20は、本発明の第3実施形態に係るロボットハンドの構成を示す概略正面図であり、図21は、本発明の第3実施形態に係るロボットハンドの構成を示す概略側面図である。また、図22は、本発明の第3実施形態に係るロボットハンドの制御系の構成例を示すブロック図である。図21は、図20に示すロボットハンドをC方向から見た場合を示している。
図20および図21に示すように、本発明の第3実施形態に係るロボットハンド10は、1つの指部14と、2つの押さえ部16とを備えた構成となっている。また、本発明の第3実施形態に係るロボットハンド10は、図20および図22に示すように、押さえ部間隔変更機構39を備えた構成となっている。
指部14は、上記第1実施形態および第2実施形態と同様に、指部状態変更機構31によって第1状態と第2状態とに変更可能に構成されている。また、指部14の長さLaは、指部長さ変更機構33により変更可能に構成されている。指部14は、X方向において、2つの押さえ部16の間に配置されている。また、指部14は、X方向において、2つの押さえ部16から等距離の位置に配置されている。
押さえ部16は、X方向に所定の間隔Pbで2つ設けられている。押さえ部間隔変更機構39は、2つの押さえ部16の間隔Pbを変更する機構である。押さえ部間隔変更機構39は、図示はしないが、たとえば上記図5に示す指部間隔変更機構35と同様に、ラックアンドピニオンを用いて構成することが可能である。
本発明の第3実施形態に係るロボットハンド10を用いて、把持対象の光学レンズ71を把持する場合の動作は、次に述べるとおり、基本的に上記第1実施形態の場合(図9)の同様である。
まず、制御部41は、駆動部43を介して指部状態変更機構31を動作させることにより、指部14を第1状態にする。次に、ロボットアーム49の動作により、ロボットハンド10の指部14を光学レンズ71の間に挿入する。
次に、制御部41は、圧力センサ45の検出結果を監視しながら、各々の押さえ部16が、把持対象の光学レンズ71に接触したか否かを判断する。そして、各々の押さえ部16が光学レンズ71に接触したと判断すると、制御部41は、駆動部43を介して指部状態変更機構31を動作させることにより、指部14の状態を第1状態から第2状態に変更する。
次に、制御部41は、駆動部43を介して指部長さ変更機構33を動作させることにより、指部14の長さLaを短くする。次に、制御部41は、圧力センサ45の検出結果を監視しながら、押さえ部16の押圧力が所定値以上となったか否かを判断する。そして、押さえ部16の押圧力が所定値以上となったと制御部41が判断すると、これをきっかけにロボットコントローラ47がロボットアーム49を動作させ、ロボットハンド10の上昇によって指部14を引き抜く。以上の動作により、把持対象の光学レンズ71をレンズ収容ラック61から取り出すことができる。
本発明の第3実施形態においては、指部14を第1状態(指先部分14bを伸ばした状態)として光学レンズ71の間に挿入した後、指部14を第1状態から第2状態(指先部分14bを曲げた状態)に変更する。そして、光学レンズ71を1つの指部14で下から受けて支持する一方、光学レンズ71を2つの押さえ部16で上から押さえることで、光学レンズ71を把持する。このため、隣り合う光学レンズ71の間隔が狭い場合でも、把持対象の光学レンズ71を安定した状態で支持することができる。
また、本発明の第3実施形態においては、2つの押さえ部16の間隔Pbを変更する押さえ部間隔変更機構39を備えた構成となっている。このため、把持対象となる光学レンズ71の大きさや形状に合わせて押さえ部16の間隔Pbを変更(調整)することにより、共通のロボットハンド10を使用して、大きさや形状の異なる光学レンズを把持することができる。
なお、本発明の第3実施形態においては、指部長さ変更機構33を備えた構成を採用しているが、指部長さ変更機構33に代えて、押さえ部長さ変更機構37を備えた構成を採用することも可能である。
<第4実施形態>
図23は、本発明の第4実施形態に係るロボットハンドの構成を示す概略正面図であり、図24は、本発明の第4実施形態に係るロボットハンドの構成を示す概略側面図である。図24は、図23に示すロボットハンドをD方向から見た場合を示している。
図23および図24に示すように、本発明の第4実施形態に係るロボットハンド10においては、2つの指部14と1つの押さえ部16とを備える点は上記第1実施形態と同様であるが、2つの指部14における指先部分14bの曲げ方向が、互いに反対方向になっている点が上記第1実施形態と異なる。具体的には、図23の右側に配置された指部14の指先部分14bは、図の奥側から手前側に向かって曲がる構成となっているのに対し、図23の左側に配置された指部14の指先部分14bは、図の手前側から奥側に向かって曲がる構成となっている。このように2つの指部14における指先部分14bの曲げ方向が異なる構成であっても、上記第1実施形態と同様の効果が得られる。
<第5実施形態>
図25は、本発明の第5実施形態に係るロボットハンドの構成を示す概略側面図である。
図25に示すように、本発明の第5実施形態に係るロボットハンド10においては、指部14と押さえ部16とが一体構造になっている。指部14は、上記第1実施形態の場合(図1参照)と同様に、X方向に所定の間隔で2つ設けられ、押さえ部16は、各々の指部14に一体に形成される。
このように指部14と押さえ部16とを一体構造とした場合は、次のような動作によって光学レンズ71を把持することができる。
まず、指部14を第1状態に保持したまま、光学レンズ71の間に指部14を挿入することにより、光学レンズ71の上端部に押さえ部16を接触させる。次に、指部14の状態を第1状態から第2状態に変更することにより、指部14の指先部分14bを光学レンズ71に接触させる。このとき、指部14の指先部分14bは円弧状に曲がりながら光学レンズ71を上方に押圧する。これにより、光学レンズ71を把持することができる。
<第6実施形態>
図26は、本発明の第6実施形態に係るロボットハンドの構成を示す概略側面図である。
図26に示すように、本発明の第6実施形態に係るロボットハンド10においては、指部14の指先部分14bが直角に曲がる構成になっている。指部14の指先部分14bは、回転軸81を中心に矢印方向に90°回転することができる。これにより、指部14の状態を、図中実線で示す第1状態(指先部分14bを伸ばした状態)と図中二点鎖線で示す第2状態(指先部分14bを曲げた状態)とに切り替え可能になっている。このような構成の指部14を採用した場合でも、指部14の指先部分14bと押さえ部16とによって光学レンズ71を把持することができる。
<第7実施形態>
図27は、本発明の第7実施形態に係るロボットハンドの構成を示す概略側面図であり、(A)は指部を第1状態とした場合、(B)は指部を第2状態とした場合を示している。
図27(A),(B)に示すように、本発明の第7実施形態に係るロボットハンド10においては、指部14が中空構造になっている。指部14の長さ方向の端部には開口部83が形成されている。指部14の内部には、複数(図例では3つ)の関節部材85が収容されている。これらの関節部材85は、たとえば、図示しないワイヤの操作により、指部14の開口部83に対して出し入れ可能に構成されている。また、各々の関節部材85は、図示しない連結ピンによって互いに連結されている。連結ピンは、連結の対象となる関節部材85を回転自在に支持するピンである。関節部材85の連結部分には、図示しないねじりコイルバネが取り付けられている。各々の関節部材85は、このねじりコイルバネの付勢力によって図の時計回り方向に付勢されている。
上記構成からなるロボットハンド10において、指部14を第1状態とする場合は、図27(A)に示すように、各々の関節部材85を指部14の内部に収容する。また、指部14を第2状態とする場合は、図27(B)に示すように、各々の関節部材85を指部14の開口部83から押し出すようにする。このとき、開口部83から押し出された関節部材85は、ねじりコイルバネの付勢力によって図の時計回り方向に回転する。その結果、指部14の指先部分14bが曲がった状態、すなわち第2状態となる。このような構成のロボットハンド10であっても、指部14の指先部分14bと押さえ部16とによって光学レンズ71を把持することができる。
<第8実施形態>
図28は、本発明の第8実施形態に係るロボットハンドの構成を示す概略正面図である。
図28に示すように、本発明の第8実施形態に係るロボットハンド10は、3つの指部14と1つの押さえ部16とを備えた構成となっている。3つの指部14のうち、両側2つの指部14の指先部分14bは、図の奥側から手前側に向かって曲がる構成になっており、中央の指部14の指先部分14bは、図の手前側から奥側に向かって曲がる構成になっている。このように3つの指部14を備えるロボットハンド10であっても、各々の指部14の指先部分14bと押さえ部16とによって光学レンズ71を把持することができる。
なお、上述した各々の実施形態においては、ワークとして光学レンズを例に挙げて説明したが、本発明は光学レンズ以外のワークを把持する場合にも広く適用することができる。
10…ロボットハンド
14…指部
14a…基端側
14b…指先部分
16…押さえ部
16a…下端部
22…滑り止め部
24…頂部
31…指部状態変更機構
33…指部長さ変更機構
35…指部間隔変更機構
37…押さえ部長さ変更機構
39…押さえ部間隔変更機構
71,73,75…光学レンズ(ワーク)

Claims (11)

  1. 一定の間隔に並べられたワークを把持するロボットハンドであって、
    長さ方向の一端部を指先部分とし、この指先部分で前記ワークを下から支持するための指部と、
    前記指部の状態を、前記指先部分を伸ばした第1状態と、前記ワークを支持するために前記指先部分を曲げた第2状態とに変更可能な指部状態変更機構と、
    前記指部によって支持される前記ワークを上から押さえる押さえ部と、
    前記指部の前記指先部分と前記押さえ部との間の距離を変更する距離変更機構と
    を備えるロボットハンド。
  2. 前記指部は、所定の間隔で配置された2つの指部によって構成され、
    前記押さえ部は、前記2つの指部の間に配置された1つの押さえ部によって構成されている
    請求項1に記載のロボットハンド。
  3. 前記2つの指部の間隔を変更する指部間隔変更機構を備える
    請求項2に記載のロボットハンド。
  4. 前記2つの指部における前記指先部分の曲げ方向が、互いに同じ方向である
    請求項2または3に記載のロボットハンド。
  5. 前記2つの指部における前記指先部分の曲げ方向が、互いに反対方向である
    請求項2または3に記載のロボットハンド。
  6. 前記押さえ部は、所定の間隔で配置された2つの押さえ部によって構成され、
    前記指部は、前記2つの押さえ部の間に配置された1つの指部によって構成されている
    請求項1に記載のロボットハンド。
  7. 前記2つの押さえ部の間隔を変更する押さえ部間隔変更機構を備える
    請求項6に記載のロボットハンド。
  8. 前記距離変更機構は、前記指部の長さを変更する指部長さ変更機構によって構成されている
    請求項1〜7のいずれか一項に記載のロボットハンド。
  9. 前記距離変更機構は、前記押さえ部の長さを変更する押さえ部長さ変更機構によって構成されている
    請求項1〜7のいずれか一項に記載のロボットハンド。
  10. 前記指部の前記指先部分に滑り止め部が設けられている
    請求項1〜9のいずれか一項に記載のロボットハンド。
  11. 前記指部の前記指先部分は円弧状に曲がるものであり、
    前記指部を前記第2状態としたときの前記指先部分の頂部と、前記押さえ部の下端部とは、ロボットハンドの側面方向から見て同一線上に配置される
    請求項1〜10のいずれか一項に記載のロボットハンド。
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