JP2021063058A5 - - Google Patents
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ある実施形態においては、Lは、1,3-双極子環状付加反応、ヘテロ-ディールス・アルダー反応、求核置換反応、非アルドール型カルボニル反応、炭素-炭素多重結合への付加、酸化反応またはクリック反応により形成される単位を更に含む。ある好ましい実施形態においては、該結合単位は、アセチレンとアジドとの反応により、またはアルデヒドもしくはケトン基とヒドラジンもしくはヒドロキシルアミンとの反応により形成される。
ある実施形態においては、活性物質は以下のものから選択される:
(a)エルロチニブ、ボルテゾミブ、フルベストラント、スーテント、レトロゾール、メシル酸イマチニブ、PTK787/ZK 222584、オキサリプラチン、5-フルオロウラシル、ロイコボリン、ラパマイシン、ラパチニブ、ロナファルニブ、ソラフェニブ、ゲフィチニブ、AG1478、AG1571、チオテパ、シクロホスファミド、ブスルファン、イムプロスルファン、ピポスルファン、ベンゾドーパ、カルボクオン、メチュレドパ、ウレドパ、エチレンイミン、アルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホルアミド、トリエチレンチオホスホルアミド、トリメチルオロメラミン、ブラタシン、ブラタシノン、カンプトテシン、トポテカン、ブリオスタチン、カリスタチン、CC-1065、アドゼレシン、カルゼレシン、ビゼレシン、クリプトフィシン1、クリプトフィシン8、ドラスタチン、デュオカルマイシン、KW-2189、CB1-TM1、エレウテロビン、パンクラチスタチン、サルコディクチン、スポンギスタチン、クロラムブシル、クロルナファジン、クロロホスファミド、エストラムスチン、イホスファミド、メクロルエタミン、メルファラン、ノベンビチン、フェネステリン、プレドニムスチン、トロホスファミド、ウラシルマスタード、カルムスチン、クロロゾトキシン、フォテムスチン、ロムスチン、ニムスチン、ラニムスチン、カリケアマイシン、カリケアマイシンガンマ1、カリケアマイシンオメガ1、ダイネミシン、ダイネミシンA、クロドロネート、エスペラマイシン、ネオカルジノスタチン発色団、アクラシノマイシン、アクチノマイシン、アントラマイシン、アザセリン、ブレオマイシン、カトシノマイシン、カラビシン、カルニノマイシン、カルジノフィリン、クロモマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン、6-ジアゾ-5-オキソ-L-ノルロイシン、ドキソルビシン、モルホリノ-ドキソルビシン、シアノモルホリノ-ドキソルビシン、2-ピロリノ-ドキソルビシン、リポソームドキソルビシン、デオキシドキソルビシン、エピルビシン、エソルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシンC、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン、ペプロマイシン、ポトフィロマイシン、ピューロマイシン、ケラマイシン、ロドルビシン、ストレプトミグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメクス、ジノスタチン、ゾルビシン、5-フルオロラシル、デノプテリン、メトトレキサート、プテロプテリン、トリメトレキサート、フルダラビン、6-メルカプトプリン、チアミプリン、チギアニン、アンシタビン、アザシチジン、6-アザシチジン、カルモフル、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、フロクスウリジン、カルステロン、ドロモスタノロン、プロピオナート、エピチオスタノール、メピチオスタン、テストラクトン、アミノグルテチミド、ミトタン、トリロスタン、フォリン酸、アセグラトン、アルドホスファミドグリコシド、アミノレブリン酸、エニルウラシル、アムサクリン、ベストラブシル、ビサントレン、エダトレキサート、デフォファミン、デモコルシン、ジアジクオン、エルフォルニチン、エリプチニウムアセタート、エトグルシド、硝酸ガリウム、ヒドロキシウレア、レンチナン、ロニダイニン、メイタンシン、アンサミトシン、ミトグアゾン、ミトキサントロン、モピダンモール、ニトラエリン、ペントスタチン、フェナメット、ピラルビシン、ロソキサントロン、2-エチルヒドラジド、プロカルバジン、多糖類-k、ラゾキサン、リゾキシン、シゾフィラン、スピロゲルマニウム、テヌアゾン酸、トリアジクオン、2,2’,2’’-トリクロロトリエチルアミン、T-2毒素、ベラクリンA、ロリジンA、アンギジン、ウレタン、ビンデシン、ダカルバジン、マンノムスチン、ミトブロニトール、ミトラクトール、ピポブロマン、ガシトシン、アラビノシド、シクロホスファミド、チオテパ、パクリタキセル、パクリタキセルのアルブミン改変ナノ粒子製剤、ドセタキセル、クロラムブシル、ゲムシタビン、6-チオグアニン、メルカプトプリン、シスプラチン、カルボプラチン、ビンブラスチン、白金、エトポシド、イフォスファミド、ミトキサントロン、ビンクリスチン、ビノレルビン、ノバントロン、テニポシド、エダトレキサート、ダウノマイシン、アミノプテリン、キセロダ、イバンドロネート、CPT-11、トポイソメラーゼインヒビターRFS 2000、ジフルオロメチルオルニチン、レチノイン酸、カペシタビン、またはそれらの薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは酸;
(a)エルロチニブ、ボルテゾミブ、フルベストラント、スーテント、レトロゾール、メシル酸イマチニブ、PTK787/ZK 222584、オキサリプラチン、5-フルオロウラシル、ロイコボリン、ラパマイシン、ラパチニブ、ロナファルニブ、ソラフェニブ、ゲフィチニブ、AG1478、AG1571、チオテパ、シクロホスファミド、ブスルファン、イムプロスルファン、ピポスルファン、ベンゾドーパ、カルボクオン、メチュレドパ、ウレドパ、エチレンイミン、アルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホルアミド、トリエチレンチオホスホルアミド、トリメチルオロメラミン、ブラタシン、ブラタシノン、カンプトテシン、トポテカン、ブリオスタチン、カリスタチン、CC-1065、アドゼレシン、カルゼレシン、ビゼレシン、クリプトフィシン1、クリプトフィシン8、ドラスタチン、デュオカルマイシン、KW-2189、CB1-TM1、エレウテロビン、パンクラチスタチン、サルコディクチン、スポンギスタチン、クロラムブシル、クロルナファジン、クロロホスファミド、エストラムスチン、イホスファミド、メクロルエタミン、メルファラン、ノベンビチン、フェネステリン、プレドニムスチン、トロホスファミド、ウラシルマスタード、カルムスチン、クロロゾトキシン、フォテムスチン、ロムスチン、ニムスチン、ラニムスチン、カリケアマイシン、カリケアマイシンガンマ1、カリケアマイシンオメガ1、ダイネミシン、ダイネミシンA、クロドロネート、エスペラマイシン、ネオカルジノスタチン発色団、アクラシノマイシン、アクチノマイシン、アントラマイシン、アザセリン、ブレオマイシン、カトシノマイシン、カラビシン、カルニノマイシン、カルジノフィリン、クロモマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン、6-ジアゾ-5-オキソ-L-ノルロイシン、ドキソルビシン、モルホリノ-ドキソルビシン、シアノモルホリノ-ドキソルビシン、2-ピロリノ-ドキソルビシン、リポソームドキソルビシン、デオキシドキソルビシン、エピルビシン、エソルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシンC、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン、ペプロマイシン、ポトフィロマイシン、ピューロマイシン、ケラマイシン、ロドルビシン、ストレプトミグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメクス、ジノスタチン、ゾルビシン、5-フルオロラシル、デノプテリン、メトトレキサート、プテロプテリン、トリメトレキサート、フルダラビン、6-メルカプトプリン、チアミプリン、チギアニン、アンシタビン、アザシチジン、6-アザシチジン、カルモフル、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、フロクスウリジン、カルステロン、ドロモスタノロン、プロピオナート、エピチオスタノール、メピチオスタン、テストラクトン、アミノグルテチミド、ミトタン、トリロスタン、フォリン酸、アセグラトン、アルドホスファミドグリコシド、アミノレブリン酸、エニルウラシル、アムサクリン、ベストラブシル、ビサントレン、エダトレキサート、デフォファミン、デモコルシン、ジアジクオン、エルフォルニチン、エリプチニウムアセタート、エトグルシド、硝酸ガリウム、ヒドロキシウレア、レンチナン、ロニダイニン、メイタンシン、アンサミトシン、ミトグアゾン、ミトキサントロン、モピダンモール、ニトラエリン、ペントスタチン、フェナメット、ピラルビシン、ロソキサントロン、2-エチルヒドラジド、プロカルバジン、多糖類-k、ラゾキサン、リゾキシン、シゾフィラン、スピロゲルマニウム、テヌアゾン酸、トリアジクオン、2,2’,2’’-トリクロロトリエチルアミン、T-2毒素、ベラクリンA、ロリジンA、アンギジン、ウレタン、ビンデシン、ダカルバジン、マンノムスチン、ミトブロニトール、ミトラクトール、ピポブロマン、ガシトシン、アラビノシド、シクロホスファミド、チオテパ、パクリタキセル、パクリタキセルのアルブミン改変ナノ粒子製剤、ドセタキセル、クロラムブシル、ゲムシタビン、6-チオグアニン、メルカプトプリン、シスプラチン、カルボプラチン、ビンブラスチン、白金、エトポシド、イフォスファミド、ミトキサントロン、ビンクリスチン、ビノレルビン、ノバントロン、テニポシド、エダトレキサート、ダウノマイシン、アミノプテリン、キセロダ、イバンドロネート、CPT-11、トポイソメラーゼインヒビターRFS 2000、ジフルオロメチルオルニチン、レチノイン酸、カペシタビン、またはそれらの薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは酸;
結果を図17に示す。本発明の抗ROR1モノクローナル抗体に結合したADCは、通常の抗ROR1抗体に結合したADC(ADC9および10)より優れた癌増殖抑制効力を有することが確認された。更に、ピロロベンゾジアゼピンに基づくADCは、オーリスタチンに基づくADCより強い癌増殖抑制を示すことが確認された。
本開示は以下の実施形態を包含する。
[1] 一般式I:
Ab-(X)y
(式中、
Abは、ROR1の細胞外ドメインに特異的に結合する抗体またはその抗原結合性フラグメントであり、該抗体は重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含むものである;
該抗体またはその抗原結合性フラグメントは、
配列番号1~5のいずれかのアミノ酸配列を含むCDRH1、配列番号6~13および96のいずれかのアミノ酸配列を含むCDRH2、および配列番号14~21および97のいずれかのアミノ酸配列を含むCDRH3を含む重鎖可変領域と、
配列番号22~29のいずれかのアミノ酸配列を含むCDRL1、配列番号30~37のいずれかのアミノ酸配列を含むCDRL2、配列番号38~42のいずれかのアミノ酸配列を含むCDRL3を含む軽鎖可変領域とを含む;
Xは、独立して、少なくとも1つの活性物質とリンカーとを含む化学的残基である;
該リンカーは、Abと前記の少なくとも1つの活性物質とを連結する;
Yは1~20の整数である)
の抗体コンジュゲートまたはその薬学的に許容される塩。
[2] 抗体がCDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2およびCDRL3のCDR組合せを含み、ここで、 (a)CDRH1、CDRH2およびCDRH3が、それぞれ配列番号1、6および14のアミノ酸配列を含み、CDRL1、CDRL2およびCDRL3が、それぞれ配列番号22、30および38のアミノ酸配列を含む;
(b)CDRH1、CDRH2およびCDRH3が、それぞれ配列番号2、7および15のアミノ酸配列を含み、CDRL1、CDRL2およびCDRL3が、それぞれ配列番号23、31および39のアミノ酸配列を含む;
(c)CDRH1、CDRH2およびCDRH3が、それぞれ配列番号1、8および16のアミノ酸配列を含み、CDRL1、CDRL2およびCDRL3が、それぞれ配列番号24、32および40のアミノ酸配列を含む;
(d)CDRH1、CDRH2およびCDRH3が、それぞれ配列番号3、9および17のアミノ酸配列を含み、CDRL1、CDRL2およびCDRL3が、それぞれ配列番号25、33および41のアミノ酸配列を含む;
(e)CDRH1、CDRH2およびCDRH3が、それぞれ配列番号1、10および18のアミノ酸配列を含み、CDRL1、CDRL2およびCDRL3が、それぞれ配列番号26、34および41のアミノ酸配列を含む;
(f)CDRH1、CDRH2およびCDRH3が、それぞれ配列番号4、11および19のアミノ酸配列を含み、CDRL1、CDRL2およびCDRL3が、それぞれ配列番号27、35および42のアミノ酸配列を含む;
(g)CDRH1、CDRH2およびCDRH3が、それぞれ配列番号5、12および20のアミノ酸配列を含み、CDRL1、CDRL2およびCDRL3が、それぞれ配列番号28、36および41のアミノ酸配列を含む;
(h)CDRH1、CDRH2およびCDRH3が、それぞれ配列番号3、13および21のアミノ酸配列を含み、CDRL1、CDRL2およびCDRL3が、それぞれ配列番号29、37および41のアミノ酸配列を含む;
(i)CDRH1、CDRH2およびCDRH3が、それぞれ配列番号2、96および15のアミノ酸配列を含み、CDRL1、CDRL2およびCDRL3が、それぞれ配列番号23、31および39のアミノ酸配列を含む;または
(j)CDRH1、CDRH2およびCDRH3が、それぞれ配列番号3、9および97のアミノ酸配列を含み、CDRL1、CDRL2およびCDRL3が、それぞれ配列番号25、33および41のアミノ酸配列を含む、実施形態1に記載の抗体コンジュゲート。
[3] 抗体が、
配列番号43~50、98および99のいずれかのアミノ酸配列、
配列番号43~50、98および99のいずれかのアミノ酸配列に対する少なくとも90%の配列同一性、または
配列番号43~50、98および99のいずれかのアミノ酸配列に対する少なくとも95%の配列同一性
を含む重鎖可変領域を含む、実施形態1または2に記載の抗体コンジュゲートまたはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
[4] 抗体が、
配列番号51~58のいずれかのアミノ酸配列、
配列番号51~58のいずれかのアミノ酸配列に対する少なくとも90%の配列同一性、または
配列番号51~58のいずれかのアミノ酸配列に対する少なくとも95%の配列同一性
を含む軽鎖可変領域を含む、実施形態1~3のいずれかに記載の抗体コンジュゲートまたはその薬学的に許容される塩。
[5] 抗体が、それぞれ配列番号43および51、それぞれ配列番号44および52、それぞれ配列番号45および53、それぞれ配列番号46および54、それぞれ配列番号47および55、それぞれ配列番号48および56、それぞれ配列番号49および57、それぞれ配列番号50および58、それぞれ配列番号98および52、もしくはそれぞれ配列番号99および54のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および軽鎖可変領域の組合せを含む、実施形態1~4のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[6] 抗体が、それぞれ配列番号59および67、それぞれ配列番号60および68、それぞれ配列番号61および69、それぞれ配列番号62および70、それぞれ配列番号63および71、それぞれ配列番号64および72、それぞれ配列番号65および73、またはそれぞれ配列番号66および74のアミノ酸配列を含む重鎖および軽鎖可変領域の組合せを含む、実施形態1~5のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[7] 抗体がモノクローナル抗体、ドメイン抗体(dAb)、一本鎖抗体(scab)、Fabフラグメント、Fab’フラグメント、F(ab’)2フラグメント、scFabフラグメント、Fvフラグメント、dsFvフラグメント、一本鎖可変フラグメント(scFv)、ScFv-Fcフラグメント、単一ドメイン重鎖抗体、単一ドメイン軽鎖抗体、バリアント抗体、多量体抗体、ミニボディ、ジアボディ、二重特異性抗体または多重特異性抗体である、実施形態1または2に記載の抗体コンジュゲート。
[8] 抗体がウサギ、マウス、キメラ、ヒト化または完全ヒトモノクローナル抗体である、実施形態1または2に記載の抗体コンジュゲート。
[9] 抗体がIgG1、IgG2、IgG3またはIgG4タイプのものである、実施形態1~8のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[10] ROR1がヒトROR1またはマウスROR1である、実施形態1~9のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[11] 抗体と活性物質との間のリンカーが、切断可能な結合(例えば、酵素により切断可能な結合)を含む、実施形態1~10のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[12] 抗体薬物コンジュゲートが、一般式IIa:
[化1]
[式中、
Gは糖、糖酸または糖誘導体である;
Wは-C(O)-、-C(O)NR’-、-C(O)O-、SO2NR’-、-P(O)R’’NR’-、-SONR’-または-PO2NR’-であり、ここで、C、SまたはPはフェニル環に直接結合している;
各Zは、独立して、C1-C8アルキル、ハロゲン、シアノまたはニトロである;
nは0~3の整数である;
mは0または1である;
Lは存在しない、またはC1-C50アルキレンもしくは1~50個の原子のヘテロアルキレンであり、あるいはLは少なくとも1つの分岐単位(BR)および少なくとも1つの連結単位を含有する;
R1およびR2は、独立して、水素、C1-C8アルキルまたはC3-C8シクロアルキルである;あるいはR1とR2とが一緒になって(C3-C8)シクロアルキル環を形成している;
*は活性物質に対する連結点を表す;
[化2]
は抗体に対する連結点を表す]
により表される構造を有する、実施形態1~11のいずれかに記載の抗体コンジュゲートまたはその薬学的に許容される塩。
[13] 抗体薬物コンジュゲートが、一般式II:
[化3]
[式中、
Gはグルクロン酸部分または
[化4]
である;
R3は水素またはカルボキシル保護基である;
R4のそれぞれは、独立して、水素またはヒドロキシル保護基である;
Bは活性物質である;
R1およびR2は、それぞれ独立して、水素、C1-C8アルキルまたはC3-C8シクロアルキルである;
Wは-C(O)-、-C(O)NR’-、-C(O)O-、SO2NR’-、-P(O)R’’NR’-、-SONR’-または-PO2NR’-であり、ここで、C、SまたはPはフェニル環に直接結合している;
R’およびR’’は、それぞれ独立して、水素、C1-C8アルキルまたはC3-C8シクロアルキル、C1-C8アルコキシ、C1-C8アルキルチオ、モノ-若しくはジ-C1-C8アルキルアミノ、C3-C20ヘテロアリールまたはC6-C20アリールである;
各Zは、独立して、C1-C8アルキル、ハロゲン、シアノまたはニトロである;
nは0~3の整数である;
Lは、
A)以下のうちの少なくとも1つを満たすC1-C50アルキレンもしくは1~50個の原子のヘテロアルキレン:
(i)Lは少なくとも1つの不飽和結合を含む;
(ii)Lは2価置換基により置換されており、ここで、Lにおける2つの原子は置換基におけるものと同じであり、これはヘテロアリーレンを構成している;
(iii)Lは1~50個の原子のヘテロアルキレンである;
(iv)Lは少なくとも1つのC1-C20アルキルにより置換されている;もしくは
(v)Lはヘテロアリーレン基により分断されている;または
B)イソプレノイドトランスフェラーゼにより認識されうる、以下の式III
[化5]
の、少なくとも1つのイソプレニル誘導体単位
を含む]
により表される構造を有する、実施形態1~12のいずれかに記載の抗体コンジュゲートまたはその薬学的に許容される塩。
[14] Gが
[化6]
である;
R3が水素またはカルボキシル保護基である;および
各R4が、それぞれ独立して、水素またはヒドロキシル保護基である、実施形態12または13に記載の抗体コンジュゲート。
[15] R3が水素であり、各R4が水素である、実施形態12~14のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[16] R1およびR2が水素である、実施形態12~15のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[17] Zが、独立して、C1-C8アルキル、ハロゲン、シアノまたはニトロである、実施形態12~16のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[18] nが0である、実施形態12~17のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[19] Wが-C(O)-、-C(O)NR’-、-C(O)O-、SO2NR’-、-P(O)R’’NR’-、-SONR’-または-PO2NR’-である;C、SまたはPがフェニル環に直接結合している;R’およびR’’が、それぞれ独立して、水素、C1-C8アルキル、C3-C8シクロアルキル、C1-C8アルコキシ、C1-C8アルキルチオ、モノ-若しくはジ-C1-C8アルキルアミノ、C3-C20ヘテロアリールまたはC6-C20アリールである化合物である、実施形態12~18のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[20] Wが-C(O)-、-C(O)NR’-または-C(O)O-である、実施形態12~19のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[21] Wが-C(O)NR’-である;および該C(O)がフェニル環に直接結合しており、NR’がLに結合している、実施形態12~20のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[22] Gが、
[化7]
である;
Wが-C(O)NR’-であり、該C(O)がフェニル環に結合しており、NR’がLに結合している;ならびに
R3およびR4が水素である、実施形態12~21のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[23] Lが、
(i)Lは少なくとも1つの不飽和結合を含む;
(ii)Lは2価置換基により置換されており、ここで、Lにおける2つの原子は置換基におけるものと同じであり、これはヘテロアリーレンを構成している;
(iii)Lは1~50個の原子のヘテロアルキレンである;
(iv)Lは少なくとも1つのC1-C20アルキルにより置換されている;または
(iii)Lはヘテロアリーレンにより分断されている;
の少なくとも1つを含むC1-C50アルキレンまたは1~50個の原子のヘテロアルキレンである、実施形態12~22のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[24] Lが、
(i)不飽和結合;
(ii)ヘテロアリーレン;
(iii)1~50個の原子のヘテロアルキレン;または
(iv)少なくとも1つのC1-C20アルキル置換基
の少なくとも1つを含むC1-C50アルキレンまたは1~50個の原子のヘテロアルキレンである、実施形態12~23のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[25] Lが、窒素を含む1~50個の原子のヘテロアルキレンである;リンカーが親水性アミノ酸の少なくとも2つの原子を含む;および該窒素が親水性アミノ酸のカルボニルとペプチド結合を形成している、実施形態12~23のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[26] Wが-C(O)NR’-であり、Wの窒素が親水性アミノ酸の窒素原子である、実施形態12~25のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[27] 親水性アミノ酸が、アルギニン、アスパルタート、アスパラギン、グルタマート、グルタミン、ヒスチジン、リジン、オルニチン、プロリン、セリンおよびトレオニンを含む群から選択されるいずれかである、実施形態25または26に記載の抗体コンジュゲート。
[28] 該アミノ酸がリンカーのオキシムをリンカーのポリエチレングリコール単位に共有結合させている、実施形態25~27のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[29] 該アミノ酸がアルギニン、アスパルタート、アスパラギン、グルタマート、グルタミン、ヒスチジン、リジン、オルニチン、プロリン、セリンおよびトレオニンから選択される、実施形態25~28のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[30] 親水性アミノ酸が、中性pHの水溶液中で電荷を有する部分を有する側鎖を含む、実施形態25~29のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[31] 親水性アミノ酸がアルパルタートまたはグルタマートである、実施形態25~30のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[32] 親水性アミノ酸がオルニチンまたはリジンである、実施形態25~30のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[33] 親水性アミノ酸がアルギニンである、実施形態25~30のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[34] Lがペプチドを更に含み、該ペプチドが少なくとも1つの親水性アミノ酸を含み、中性pHの水溶液中で電荷を有する部分を有する側鎖を含む、実施形態25~33のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[35] ペプチドの各アミノ酸が、独立して、アラニン、アスパルタート、アスパラギン、グルタマート、グルタミン、グリシン、リジン、オルニチン、プロリン、セリンおよびトレオニンから選択される、実施形態34に記載の抗体コンジュゲート。
[36] ペプチドが少なくとも1つのアスパルタートまたはグルタマートを含む、実施形態34または35に記載の抗体コンジュゲート。
[37] Wが-C(O)NR’-であり、それにおいて、Wの窒素がペプチドのN末端アミノ酸の窒素原子である、実施形態12~36のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[38] ペプチドがリンカーのオキシムをリンカーのポリエチレングリコール単位に共有結合させている、実施形態37に記載の抗体コンジュゲート。
[39] ペプチドが2~20アミノ酸を含む、実施形態34~38のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[40] Lがチオエーテル結合により抗体に共有結合しており、チオエーテル結合が抗体のシステインの硫黄原子を含む、実施形態12~39のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[41] 抗体が、抗体のC末端においてイソプレノイドトランスフェラーゼにより認識されるアミノ酸モチーフを含み、該チオエーテル結合が抗体のシステインの硫黄原子を含む、実施形態12~40のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[42] アミノ酸モチーフがCYYX配列である;Cがシステインである;Yが脂肪族アミノ酸である;Xが、グルタミン、グルタマート、セリン、システイン、メチオニン、アラニンおよびロイシンから選択されるいずれかである;ならびにチオエーテル結合が抗体のシステインの硫黄原子を含む、実施形態41に記載の抗体コンジュゲート。
[43] アミノ酸モチーフがCYYX配列である;ならびにYが、アラニン、イソロイシン、ロイシン、メチオニンおよびバリンから選択されるいずれかである、実施形態42または43に記載の抗体コンジュゲート。
[44] アミノ酸モチーフがCVIMまたはCVLL配列である、実施形態41~43のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[45] アミノ酸モチーフの前の1~20アミノ酸の少なくとも1つがグリシンである、実施形態41~44のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[46] アミノ酸モチーフの前の1~20アミノ酸の少なくとも3つがグリシンまたはプロリンである、実施形態41~45のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[47] アミノ酸モチーフの前の1~20アミノ酸の少なくとも1つがグリシン、アスパラギン酸、アルギニンおよびセリンから選択される、実施形態41~46のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[48] アミノ酸モチーフの前の少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9または10アミノ酸がそれぞれグリシンである、実施形態41~47のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[49] LがC末端にアミノ酸配列GGGGGGGCVIMを更に含む、実施形態41~48のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[50] Lが、一般式III:
[化8]
の、少なくとも1つのイソプレニル誘導体単位を更に含む、実施形態12~49のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[51] Lが、オキシムを含む3~50個のヘテロアルキレンであり、該オキシムの酸素原子が、Wに連結されたLの側に存在し、該オキシムの炭素原子が、Abに連結されたLの側に存在する;または該オキシムの炭素原子が、Wに連結されたLの側に存在し、該オキシムの酸素原子が、Abに連結されたLの側に存在する、実施形態12~50のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[52] Lがオキシムを更に含み、少なくとも1つのイソプレニル単位が該オキシムをAbに共有結合させている、実施形態12~51のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[53] Lが、一般式VIII:
-(CH2)r(V(CH2)p)q-
または一般式IX:
-(CH2CH2X)w-
[式中、
Vは単結合、-O-、-S-、-NR21-、-C(O)NR22-、NR23C(O)-、NR24SO2-または-SO2NR25-である;
Xは-O-、C1-C8アルキレンまたは-NR21-である;
R21~R25は、独立してそれぞれ、水素、(C1-C6)アルキル、(C1-C6)アルキル(C6-C20)アリールまたは(C1-C6)アルキル(C3-C20)ヘテロアリールである;
rは0~10の整数である;
pは0~10の整数である;
qは1~20の整数である;および
wは1~20の整数である]
により表される連結単位を更に含む、実施形態12~52のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[54] qが4~20の整数である、実施形態53に記載の抗体コンジュゲート。
[55] qが2~12の整数である、実施形態53または54に記載の抗体コンジュゲート。
[56] qが6~20の整数である、実施形態53または54に記載の抗体コンジュゲート。
[57] qが2、5または11の整数である、実施形態53~55のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[58] rが2の整数である、実施形態53~57のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[59] pが2の整数である、実施形態53~58のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[60] Vが-O-である、実施形態53~59のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[61] rが2の整数である;
pが2の整数である;
qが2、5または11の整数である;および
Vが-O-である、実施形態53に記載の抗体コンジュゲート。
[62] Xが-O-である、実施形態53~61のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[63] wが6~20の整数である、実施形態63~62のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[64] Xが-O-であり、wが6~20の整数である、実施形態53~63のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[65] Lが、
[化9]
により表される少なくとも1つのポリエチレングリコール単位を更に含む、実施形態12~64のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[66] Lが1~12個の-OCH2CH2-単位を更に含む、実施形態12~65のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[67] Lが3~12個の-OCH2CH2-単位を更に含む、実施形態12~66のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[68] Lが5~12個の-OCH2CH2-単位を更に含む、実施形態12~67のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[69] Lが6~12個の-OCH2CH2-単位を更に含む、実施形態12~68のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[70] Lが3個の-OCH2CH2-単位を更に含む、実施形態12~67のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[71] Lがオキシムを更に含み、少なくとも1つのポリエチレングリコール単位が該オキシムを活性物質に共有結合させている、実施形態12~68のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[72] Lが、1,3-双極子環状付加反応、ヘテロ-ジエール反応、求核置換反応、非アルドール型カルボニル反応、炭素-炭素多重結合への付加、酸化反応またはクリック反応により形成される単位を更に含む、実施形態12~71のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[73] 結合単位が、アセチレンとアジドとの反応により、またはアルデヒドもしくはケトン基とヒドラジンもしくはヒドロキシルアミンとの反応により形成される、実施形態72に記載の抗体コンジュゲート。
[74] Lが、以下の一般式IV、V、VIまたはVII:
[化10]
(式中、
L1は単結合、またはC1-C30のアルキレンである;および
R11は水素またはC1-C10のアルキルである)
により表される結合単位を更に含む、実施形態12~73のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[75] L1が単結合である、実施形態74に記載の抗体コンジュゲート。
[76] L1がC11-アルキレンである、実施形態74に記載の抗体コンジュゲート。
[77] L1がC12-アルキレンである、実施形態74に記載の抗体コンジュゲート。
[78] Lが、
[化11]
[式中、
Vは単結合、-O-、-S-、-NR21-、-C(O)NR22-、NR23C(O)-、NR24SO2-または-SO2NR25-である;
R21~R25は、独立してそれぞれ、水素、C1-C6アルキル、C1-C6アルキルC6-C20アリール、またはC1-C6アルキルC3-C20ヘテロアリールである;
rは0~10の整数である;
pは0~10の整数である;
qは1~20の整数である;および
L1は単結合である]
を更に含む、実施形態74に記載の抗体コンジュゲート。
[79] rが2または3の整数である、実施形態78に記載の抗体コンジュゲート。
[80] pは1または2の整数である、実施形態78または79に記載の抗体コンジュゲート。
[81] qが1~6の整数である、実施形態78~80のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[82] rが2または3の整数である;pが1または2の整数である;およびqが1~6の整数である、実施形態78に記載の抗体コンジュゲート。
[83] イソプレノイドトランスフェラーゼがファルネシルトランスフェラーゼ(FTアーゼ)またはゲラニルゲラニルトランスフェラーゼ(GGTアーゼ)である、実施形態12~83のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[84] Lが、Abに共有結合している1以上の分岐リンカーを更に含み、ここで、
i)各分岐リンカーは、1次リンカー(PL)によりAbに共有結合している分岐単位(BR)を含む;
ii)各分岐リンカーは第1分岐(B1)を含み、ここで、第1活性物質が2次リンカー(SL)および切断基(CG)により分岐単位に共有結合している;
iii)各分岐リンカーは第2分岐(B2)を更に含み、ここで、a)第2活性物質が2次リンカー(SL)および切断基(CG)により分岐単位に共有結合しており、またはb)ポリエチレングリコール部分が分岐単位に共有結合している;
ここで、各切断基は加水分解されて、抗体-薬物コンジュゲートから活性物質を放出しうる、実施形態12~83のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[85] 分岐単位が、
[化12]
により表され、
L2、L3およびL4が、それぞれ独立して、結合または-CnH2n-である;
nが1~30の整数である;
G1、G2およびG3が、それぞれ独立して、結合、
[化13]
である;
R30が水素またはC1-30アルキルである;
L5が直接結合またはC1-10アルキレンである;ならびに
R50が水素 C1-30アルキルである、実施形態84に記載の抗体コンジュゲート。
[86] 抗体コンジュゲートが、Abに共有結合している少なくとも1つの分岐リンカー、および該分岐リンカーに共有結合している少なくとも2つの活性物質を含む、実施形態84または85に記載の抗体コンジュゲート。
[87] 抗体コンジュゲートが、Abに共有結合している2以上の分岐リンカーを含み、該分岐リンカーが少なくとも2つの活性物質に結合している、実施形態84~86のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[88] 抗体コンジュゲートが3個の分岐リンカーを含む、実施形態86または87に記載の抗体コンジュゲート。
[89] 抗体コンジュゲートが4個の分岐リンカーを含む、実施形態86または87に記載の抗体コンジュゲート。
[90] 抗体コンジュゲートが1個の分岐リンカーを含む、実施形態86または87に記載の抗体コンジュゲート。
[91] それぞれの分岐リンカーがそれぞれ、2つの活性物質に結合している、実施形態86または87に記載の抗体コンジュゲート。
[92] コンジュゲートが少なくとも2つの異なる活性物質を含む、実施形態86または87に記載の抗体コンジュゲート。
[93] 分岐リンカーが少なくとも2つの活性物質に結合している、実施形態86~92のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[94] 活性物質が、切断可能な結合により分岐リンカーに結合している、実施形態84~93のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[95] 活性物質が第2リンカーを介して分岐単位に結合しており、分岐単位が第1リンカーにより抗ROR1抗体に結合している、実施形態84または85に記載の抗体コンジュゲート。
[96] 分岐単位が窒素原子である、実施形態84~95のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[97] 分岐単位がアミドであり、第1リンカーが該アミドのカルボニルを含む、実施形態84~96のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[98] 分岐単位がアミドであり、第2リンカーが該アミドのカルボニルを含む、実施形態84~96のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[99] 分岐単位がリジン単位である、実施形態84~98のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[100] 抗体コンジュゲートが、
[化14]
(式中、
Bは活性物質である;
各nは、独立して、0~30の整数である;および
各nは、独立して、0~30の整数である)
により表される構造を含む、実施形態12~85のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[101] nが1~10の整数である、実施形態100記載の抗体コンジュゲート。
[102] nが4~20の整数である、実施形態100記載の抗体コンジュゲート。
[103] Lがオキシムを含み、少なくとも1つのポリエチレングリコール単位が該オキシムを活性物質に共有結合させている、実施形態100~102のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[104] 切断可能な結合が標的細胞内で切断可能である、実施形態11~103のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[105] 切断可能な結合が活性化因子(例えば、放射線、酸、塩基または酵素)により切断可能である、実施形態11~103のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[106] コンジュゲートが、以下の構造またはその薬学的に許容される塩:
[化15]
(式中、Abは抗ROR1抗体であり、Bは活性物質であり、nは1~20の整数である)
により表される、実施形態1~11のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[107] コンジュゲートが、以下の構造またはその薬学的に許容される塩:
[化16]
(式中、Abは抗ROR1抗体であり、Bは活性物質であり、nは1~20の整数である)により表される、実施形態1~11のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[108] コンジュゲートが、以下の構造またはその薬学的に許容される塩:
[化17]
(式中、Abは抗ROR1抗体であり、Bは活性物質であり、nは1~20の整数である)
により表される、実施形態1~11のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[109] コンジュゲートが、以下の構造またはその薬学的に許容される塩:
[化18]
(式中、Abは抗ROR1抗体であり、Bは活性物質であり、nは1~20の整数である)
により表される、実施形態1~11のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[110] 活性物質が化学療法剤または毒素である、実施形態1~109のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[111] 活性物質が免疫調節性化合物、抗癌剤、抗ウイルス剤、抗細菌剤、抗真菌剤、抗寄生虫剤またはこれらの組合せである、実施形態1~110のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[112] 活性物質が、
(a)エルロチニブ、ボルテゾミブ、フルベストラント、スーテント、レトロゾール、メシル酸イマチニブ、PTK787 / ZK 222584、オキサリプラチン、5-フルオロウラシル、ロイコボリン、ラパマイシン、ラパチニブ、ロナファルニブ、ソラフェニブ、ゲフィチニブ、AG1478、AG1571、チオテパ、シクロホスファミド、ブスルファン、イムプロスルファン、ピポスルファン、ベンゾドーパ、カルボクオン、メチュレドパ、ウレドパ、エチレンイミン、アルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホルアミド、トリエチレンチオホスホルアミド、テイメチルオロメラミン、ブラタシン、ブラタシオノン、カンプトテシン、トポテカン、ブリオスタチン、カリスタチン、CC-1065、アドゼレシン、カルゼレシン、ビゼレシン、クリプトフィシン1、クリプトフィシン8、ドラスタチン、デュオカルマイシン、KW-2189、CB1-TM1、エレウテロビン、パンクラチスタチン、サルコディクチン、スポンギスタチン、クロラムブシル、クロルナファジン、クロロホスファミド、エストラムスチン、イホスファミド、メクロルエタミン、メルファラン、ノベンビチン、フェネステリン、プレドニムスチン、トロホスファミド、ウラシルマスタード、カルムスチン、クロロゾトキシン、フォテムスチン、ロムスチン、ニムスチン、ラニムスチン、カリケアマイシン、カリケアマイシンガンマ1、カリケアマイシンオメガ1、ダイネミシン、ダイネミシンA、クロドロネート、エスペラマイシン、ネオカルジノスタチン発色団、アクラシノマイシン、アクチノマイシン、アントリマイシン、アザセリン、ブレオマイシン、カトシノマイシン、カラビシン、カルニノマイシン、カルジノフィリン、クロモマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン、6-ジアゾ-5-オキソ-L-ノルロイシン、ドキソルビシン、モルホリノ-ドキソルビシン、シアノモルホリノ-ドキソルビシン、2-ピロリノ-ドキソルビシン、リポソームドキソルビシン、デオキシドキソルビシン、エピルビシン、エソルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシンC、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン、ペプロマイシン、ポトフィロマイシン、ピューロマイシン、ケラマイシン、ロドルビシン、ストレプトミグリン、ストレプトゾシン、ツデルシジン、ウベニメクス、ジノスタチン、ゾルビシン、5-フルオロラシル、デノプテリン、メトトレキサート、プテロプテリン、トリメトレキサート、フルダラビン、6-メルカプトプリン、チアミプリン、チギアニン、アンシタビン、アザシチジン、6-アザシチジン、カルモフル、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、フロクスウリジン、カルステロン、ドロモスタノロン、プロピオナート、エピチオスタノール、メピチオスタン、テストラクトン、アミノグルテチミド、ミトタン、トリロスタン、フォリン酸、アセグラトン、アルドホスファミドグリコシド、アミノレブリン酸、エニルウラシル、アムサクリン、ベストラブシル、ビサントレン、エダトレキサート、デフォファミン、デモコルシン、ジアジクオン、エルフォルニチン、エリプチニウムアセタート、エトグルシド、硝酸ガリウム、ヒドロキシウレア、レンチナン、ロニダイニン、メイタンシン、アンサミトシン、ミトグアゾン、ミトキサントロン、モピダンモール、ニトラエリン、ペントスタチン、フェナメット、ピラルビシン、ロソキサントロン、2-エチルヒドラジド、プロカルバジン、多糖類-k、ラゾキサン、リゾキシン、シゾフィラン、スピロゲルマニウム、テヌアゾン酸、トリアキズオン、2,2’,2’’-トリクロロトリエチルアミン、T-2毒素、ベラクリンA、ロリジンA、アンギジン、ウレタン、ビンデシン、ダカルバジン、マンノムスチン、ミトブロニトール、ミトラクトール、ピポブロマン、ガシトシン、アラビノシド、シクロホスファミド、チオテパ、パクリタキセル、パクリタキセルのアルブミン改変ナノ粒子製剤、ドセタキセル、クロラムブシル、ゲムシタビン、6-チオグアニン、メルカプトプリン、シスプラチン、カルボプラチン、ビンブラスチン、白金、エトポシド、イフォスファミド、ミトキサントロン、ビンクリスチン、ビノレルビン、ノバントロン、テニポシド、エダトレキサート、ダウノマイシン、アミノプテリン、キセロダ、イバンドロネート、CPT-11、トポイソメラーゼインヒビターRFS 2000、ジフルオロメチルオルニチン、レチノイン酸、カペシタビン、またはそれらの薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは酸;
(b)モノカイン、リンホカイン、通常のポリペプチドホルモン、副甲状腺ホルモン、チロキシン、リラキシン、プロリラキシン、糖タンパク質ホルモン、濾胞刺激ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、黄体形成ホルモン、肝増殖因子線維芽細胞増殖因子、プロラクチン、胎盤ラクトゲン、腫瘍壊死因子、腫瘍壊死因子-α、腫瘍壊死因子-、ミュラー管抑制因子、マウスゴナドトロピン関連ペプチド、インヒビン、アクチビン、血管内皮増殖因子、トロンボポイエチン、エリスロポイエチン、骨誘導因子、インターフェロン、インターフェロン-、インターフェロン-、インターフェロン-、コロニー刺激因子(CSF)、マクロファージ-CSF、顆粒球-マクロファージ-CSF)、顆粒球-マクロファージ-CSF、顆粒球-CSF、インターロイキン(IL)、IL-1、IL-1、IL-2、IL-3、IL-4、IL-5、IL-6、IL-7、IL-8、IL-9、IL-10、IL-11、IL-12、腫瘍壊死因子、ポリペプチド因子、LIF、キットリガンド、またはそれらの混合物;
(c)ジフテリア毒素、ボツリヌス毒素、破傷風毒素、赤痢毒素、コレラ毒素、アマニチン、-アマチニン、ピロロベンゾジアゼピン、ピロロベンゾジアゼピン誘導体、インドリノベンゾジアゼピン、ピリドベンゾジアゼピン、テトロドトキシン、ブレベトキシン、シグアトキシン、リシン、AM毒素、オーリスタチン、ツブリシン、ゲルダナマイシン、メイタンシノイド、カリケアマイシン、ダウノマイシン、ドキソルビシン、メトトレキサート、ビンデシン、SG2285、ドラスタチン、ドラスタチン類似体、オーリスタチン、クリプトフィシン、カンプトテシン、リゾキシン、リゾキシン誘導体、CC-1065、CC-1065類似体もしくは誘導体、デュオカルマイシン、エンジイン抗生物質、エスペラマイシン、エポチロン、トキソイド、またはそれらの混合物;
(d)以下のものであるアフィニティリガンド:基質、インヒビター、活性物質、神経伝達物質、放射性同位体、またはそれらの混合物;
(e)放射能標識、32P、35S、蛍光色素、高電子密度試薬、酵素、ビオチン、ストレプトアビジン、ジオキシゲニン、ハプテン、免疫原性タンパク質、標的に相補的な配列を有する核酸分子、またはそれらの混合物;
(f)免疫調節性化合物、抗癌剤、抗ウイルス剤、抗細菌剤、抗真菌剤、抗寄生虫剤、またはそれらの混合物;
(g)タモキシフェン、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、4-ヒドロキシタモキシフェン、トリオキシフェン、ケオキシフェン、LY117018、オナプリストンまたはトレミフェン;
(h)4(5)-イミダゾール、アミノグルテチミド、酢酸メゲストロール、エキセメスタン、レトロゾールまたはアナストロゾール;
(i)フルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、リュープロリド、ゴセレリンまたはトロキサシタビン;
(j)アロマターゼインヒビター;
(k)プロテインキナーゼインヒビター;
(l)脂質キナーゼインヒビター;
(m)アンチセンスオリゴヌクレオチド;
(n)リボザイム;
(o)ワクチン;および
(p)抗血管新生剤
から選択される、実施形態1~111のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[113] Abが抗ROR1抗体である;
活性物質がピロロベンゾジアゼピン二量体である;
リンカーがAbをピロロベンゾジアゼピン二量体のN10またはN’10位に連結する;および yが1~20の整数である、実施形態1~110のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[114] 活性物質がピロロベンゾジアゼピン二量体である;
ピロロベンゾジアゼピン二量体がN10位においてXにより、またはN’10位においてX’により置換されており、ここで、XまたはX’はピロロベンゾジアゼピン二量体をリンカーに連結する;
XおよびX’が、それぞれ独立して、-C(O)O*、-S(O)O-*、-C(O)-*、-C(O)NRX-*、-S(O)2NRX-*、-P(O)R’NRX-*、-S(O)NRX-*または-PO2NRX-*である;
RXがC1-8アルキル、C3-8シクロアルキル、C3-20ヘテロアリールまたはC5-20アリールである;
RX’がOH、N3、CN、SH、C1-8アルキル、C3-8シクロアルキル、C1-8アルコキシ、C1-8アルキルチオ、C3-20ヘテロアリール、C5-20アリールまたはアミノである;
*がピロロベンゾジアゼピン二量体とリンカーとの間の結合部位である、実施形態113に記載の抗体コンジュゲート。
[115] XおよびX’が、それぞれ独立して、-C(O)O*、-C(O)-*または-C(O)NRX-*である、実施形態114に記載の抗体コンジュゲート。。
[116] ピロロベンゾジアゼピン二量体が、以下の一般式Xまたは一般式XI:
[化19]
[式中、
点線は、結合価により許容される場合に存在可能な二重結合である;
RX1およびRX1’は、独立して、H、OH、=O、=CH2 CN、Rm、ORm、=CH-Rm’、=C(Rm’)2、OSO2-Rm、CO2Rm、CORm、ハロおよびジハロから選択される;
Rm’はRm、CO2Rm、CORm、CHO、CO2Hおよびハロから選択される;
各Rmは、独立して、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、C5-20アリール、C5-20ヘテロアリール、C3-6シクロアルキル、3~7員ヘテロシクリル、3~7員ヘテロシクロアルキルおよび5~7ヘテロアリールから選択される;あるいはRmはXまたはX`である;
RX2、RX2’、RX3、RX3’、RX5およびRX5’は、独立して、H、Rm、OH、ORm、SH、SRm、NH2、NHRm、NRm 2、NO2、Me3SNおよびハロから選択される;
RX4およびRX4’は、独立して、H、Rm、OH、ORm、SH、SRm、NH2、NHRm、NRm 2、NO2、Me3SN、ハロ、C1-6アルキル C1-6アルコキシ、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C5-12アリール、5~7ヘテロアリール、-CN、-NCO、-ORn、-OC(O)Rn、-OC(O)NRnRn'、-OS(O)Rn、-OS(O)2Rn、-SRn、-S(O)Rn、-S(O)2Rn、-S(O)NRnRn'、-S(O)2NRnRn'、-OS(O)NRnRn'、-OS(O)2NRnRn'、-NRnRn'、-NRnC(O)Ro、-NRnC(O)ORo、-NRnC(O)NRoRo'、-NRnS(O)Ro、-NRnS(O)2Ro、-NRnS(O)NRoRo'、-NRnS(O)2NRoRo'、-C(O)Rn、-C(O)ORnおよび-C(O)NRnRn'から選択される;
RXおよびRX’は、それぞれ独立して、H、OH、N3、CN、NO2、SH、NH2、ONH2、NHNH2、ハロ、C1-8アルキル、C3-8シクロアルキル、C1-8アルコキシ、C1-8アルキルチオ、C3-20ヘテロアリール、C5-20アリールまたはモノ-もしくはジ-C1-8アルキルアミノから選択される;
YおよびY’は、それぞれ独立して、O、SおよびN(H)から選択される;
各Rx6は、独立して、C3-12アルキレン、C3-12アルケニレンまたはC3-12ヘテロアルキレンから選択される;
RX7およびRX7’は、独立して、H、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C6-10アリール、5~7ヘテロアリール、-ORr、-OC(O)Rr、-OC(O)NRrRr'、-OS(O)Rr、-OS(O)2Rr、-SRr、-S(O)Rr、-S(O)2Rr、-S(O)NRrRr'、-S(O)2NRrRr'、-OS(O)NRrRr'、-OS(O)2NRrRr'、-NRrRr'、-NRrC(O)Rs、-NRrC(O)ORs、-NRrC(O)NRsRs'、-NRrS(O)Rs、-NRrS(O)2Rs、-NRrS(O)NRsRs'、-NRrS(O)2NRsRs、-C(O)Rr、-C(O)ORsまたは-C(O)NRrRr'から選択される;
各Rr 、Rr’、RsおよびRs’は、独立して、H、C1-7アルキル、C2-7アルケニル、C2-7アルキニル、C3-13シクロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C5-10アリールおよび5~7ヘテロアリールから選択される;
各RX8およびRX8’は、独立して、H、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6ヘテロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C5-10アリール、5~7ヘテロアリール、-S(O)Rm、-S(O)2Rm、-S(O)NRmRm'、-S(O)2NRmRm'、-NRmRm'、-NRmC(O)Rm、NRmC(O)ORn、-NRmC(O)NRnRn'、-NRmS(O)Rn、-NRmS(O)2Rn、-NRmS(O)NRnRn'、-NRmS(O)2NRnRn'、-C(O)Rm、-C(O)ORmおよび-C(O)NRmRm'から選択される;
ZaはORX12a、NRX12aRX12aまたはSRX12aから選択される;
ZbはORX13a、NRX13aRX13aまたはSRX13aから選択される;
Za’はORX12a、NRX12aRX12aまたはSRX12aから選択される;
Zb’はORX13a’、NRX13a’RX13a’またはSRX13a’から選択される;
各RX12a、RX12a’、RX13a’およびRx13a’は、独立して、H、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C5-10アリール、5~7ヘテロアリール、-C(O)RX15a、-C(O)ORX15aおよび-C(O)NRX15aRX15a’から選択される;
各RX15aおよびRx15a’は、独立して、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、C5-20アリール、C5-20ヘテロアリール、C3-6シクロアルキル、3~7員ヘテロシクリル、3~7員ヘテロシクロアルキルおよび5~7ヘテロアリールから選択される;
各RX13aおよびRX14aは、独立して、Hまたはアルキルである;あるいはRX13aおよびRX14aは、それが結合している原子と一緒になって、3~7員ヘテロシクリル、3~7員ヘテロシクロアルキルまたは3~7員ヘテロアリールを形成しており、RX13a’およびRX14a’は、所望により、それらが結合している原子に結合して、3~7員ヘテロシクリル、3~7員ヘテロシクロアルキルまたは3~7員ヘテロアリールを形成していてもよい;ならびに
Rn、Rn’、Ro、Ro’、RpおよびRp’のそれぞれは、独立して、H、C1-7アルキル、C2-7アルケニル、C2-7アルキニル、C3-13シクロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C5-10アリールおよび5~7ヘテロアリールから選択される]
により表される、実施形態114または115に記載の抗体コンジュゲート。
[117] Rmが、独立して、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、C5-20アリール、C5-20ヘテロアリール、C3-6シクロアルキル、3~7員ヘテロシクリル、3~7員ヘテロシクロアルキルおよび5~7ヘテロアリールから選択される;ならびに
Rmが、置換されているC1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、C5-20アリール、C5-20ヘテロアリール、C3-6シクロアルキル、3~7員ヘテロシクリル、3~7員ヘテロシクロアルキルまたは5~7ヘテロアリールである、実施形態116に記載の抗体コンジュゲート。
[118] RX4およびRX4’が、独立して、H、Rm、OH、ORm、SH、SRm、NH2、NHRm、NRmRm'、NO2、Me3SN、ハロ、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C5-12 5~7ヘテロアリール、-CN、-NCO、-ORn、-OC(O)Rn、-OC(O)NRnRn'、-OS(O)Rn、-OS(O)2Rn、-SRn、-S(O)Rn、-S(O)2Rn、-S(O)NRnRn'、-S(O)2NRnRn'、-OS(O)NRnRn'、-OS(O)2NRnRn'、-NRnRn'、-NRnC(O)Ro、-NRnC(O)ORo、-NRnC(O)NRoRo'、-NRnS(O)Ro、-NRnS(O)2Ro、-NRnS(O)NRoRo'、-NRnS(O)2NRoRo'、-C(O)Rn、-C(O)ORnおよび-C(O)NRnRn'から選択される;ならびに
RX4またはRX4’がC1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C5-12アリールまたは5~7ヘテロアリールであり、更に、少なくとも1つのC1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C5-10アリール、5~7ヘテロアリール、-ORp、-OC(O)Rp、-C(O)NRpRp'、-OS(O)Rp、-OS(O)2Rp、-SRp,-S(O)Rp、-S(O)2Rp、-S(O)NRpRp'、-S(O)2NRpRp'、-OS(O)NRpRp'、-OS(O)2NRpRp'、-NRpRp'、-NRpC(O)Rq、-NRpC(O)ORq、-NRpC(O)NRqRq'、-NRpS(O)Rq、-NRpS(O)2Rq、-NRpS(O)NRqRq'、-NRpS(O)2NRqRq'、-C(O)Rp、-C(O)ORpまたは-C(O)NRpRpにより置換されている、実施形態116または117に記載の抗体コンジュゲート。
[119] RX7およびRX7’が、独立して、H、C1-6 アルキル、C2-6 アルケニル、C2-6 アルキニル、C3-6 シクロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C6-10 アリール、5~7ヘテロアリール、-ORr、-OC(O)Rr、-OC(O)NRrRr'、-OS(O)Rr、-OS(O)2Rr、-SRr、-S(O)Rr、-S(O)2Rr、-S(O)NRrRr'、-S(O)2NRrRr'、-OS(O)NRrRr'、-OS(O)2NRrRr'、-NRrRr'、-NRrC(O)Rs、-NRrC(O)ORs、-NRrC(O)NRsRs'、-NRrS(O)Rs、-NRrS(O)2Rs、-NRrS(O)NRsRs'、-NRrS(O)2NRsRs、-C(O)Rr、-C(O)ORsまたは-C(O)NRrRr'から選択される;
RX7およびRX7’がC1-6 アルキル、C2-6 アルケニル、C2-6 アルキニル、C3-6 シクロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C6-10 アリールまたは5~7ヘテロアリールであり、更に、C1-6 アルキル、C2-6 アルケニル、C2-6 アルキニル、C3-6 シクロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C6-10 アリールまたは5~7ヘテロアリール、-ORt、-OC(O)Rt、-OC(O)NRtRt'、-OS(O)Rt、-OS(O)2Rt、-SRt、-S(O)Rt、-S(O)2Rt、-S(O)NRtRt'、-S(O)2NRtRt'、-OS(O)NRtRt'、-OS(O)2NRtRt'、-NRtRt'、-NRtC(O)Ru、-NRtC(O)ORu,-NRtC(O)NRuRu'、-NRtS(O)Ru、-NRtS(O)2Ru、-NRtS(O)NRuRu'、-NRtS(O)2NRuRu'、-C(O)Rt、-C(O)ORtまたは-C(O)NRtRt'である;ならびに
Rr、Rr’、Rs、Rs’、Rt、Rt’、RuおよびRu’が、それぞれ独立して、H、C1-7 アルキル、C2-7 アルケニル、C2-7 アルキニル、C3-13 シクロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C5-10 アリールおよび5~7ヘテロアリールから選択される、実施形態116~118のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[120] RX1およびRX1’が共にRmである;ならびにRmがC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C5-7アリールまたはC3-6ヘテロアリールである、実施形態116~119のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[121] RX2、RX2’、RX3、RX3’、RX5およびRX5’のそれぞれが、独立して、HまたはOHから選択される、実施形態116~120のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[122] RX4およびRX4’が共にRmである;ならびにRmがC1-6アルコキシである、実施形態116~121のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[123] RX4およびRX4’が、それぞれ独立して、メトキシ、エトキシおよびブトキシから選択される、実施形態116~122のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[124] YおよびY’がOである、実施形態116~123のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[125] Rx6がC3-12アルキレン、C3-12アルケニレンまたはC3-12ヘテロアルキレンであり、ここで、Rx6は、-NH2、-NHRm、-NHC(O)Rm、-NHC(O)Rm、-NHC(O)CH2-[OCH2CH2]n-RXXまたは-[CH2CH2O]n-RXXにより置換されている;
RXXがH、OH、N3、CN、NO2、SH、NH2、ONH2、NHNH2、ハロ、C1-8アルキル、C3-8シクロアルキル、C1-8アルコキシ、C1-8アルキルチオ、C3-20ヘテロアリール、C5-20アリールまたはモノ-若しくはジ-C1-8アルキルアミノである;ならびに
nが1~6の整数である、実施形態116~124のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[126] 活性物質が、一般式XIIまたは一般式XIII:
[化20]
[式中、
XaおよびXa’は、それぞれ独立して、結合またはC1-6アルキレンである;
ZX’およびZXは、それぞれ独立して、水素、C1-8アルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、
[化21]
および-(CH2)m-OCH3から選択される;ならびに
各R80、R90およびR100は、独立して、水素、C1-8アルキル、C2-6アルケニルおよびC1-6アルコキシから選択される;
mは0~12の整数である]
により表される構造を有する、実施形態1~125のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[127] ZX’およびZXが、それぞれ独立して、水素、
[化22]
および-(CH2)m-OCH3から選択される;
R80、R90およびR100が、それぞれ独立して、水素、C1-3アルキルおよびC1-3アルコキシから選択される;ならびに
mが1~6の整数である、実施形態116~126のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[128] 活性物質が、
[化23]
またはそれらの薬学的に許容される塩から選択される、実施形態1~127のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[129] 活性物質が、
[化24]
またはそれらの薬学的に許容される塩(式中、破線が重ね書きされている結合はLへの連結点を表す)から選択される、実施形態1~127のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[130] 実施形態1~129のいずれかに記載の抗体薬物コンジュゲートと薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物。
[131] 実施形態1~129のいずれかに記載の抗体コンジュゲートまたはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む、ROR1の過剰発現に関連した疾患の予防、改善または治療のための医薬組成物。
[132] 医薬組成物が、薬学的に有効な量の化学療法剤を更に含む、実施形態131に記載の医薬組成物。
[133] ROR1の過剰発現に関連した疾患が癌である、実施形態131または132に記載の医薬組成物。
[134] 癌が、慢性リンパ球性白血病(CLL)、B細胞白血病、リンパ腫、急性骨髄性白血病(AML)、バーキットリンパ腫、マントル細胞リンパ腫(MCL)、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、びまん性大B細胞リンパ腫(DLBCL)、濾胞リンパ腫(FL)および辺縁帯リンパ腫(MZL)、乳癌、腎癌、卵巣癌、胃癌、肝癌、肺癌、結腸直腸癌、膵臓癌、皮膚癌、膀胱癌、精巣癌、子宮癌、前立腺癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、神経芽細胞腫、脳癌、結腸癌、扁平上皮癌、黒色腫、骨髄腫、子宮頸癌、甲状腺癌、頭頸部癌ならびに副腎癌から選択される、実施形態131~133のいずれかに記載の医薬組成物。
[135] 実施形態1~129のいずれかに記載の抗体薬物コンジュゲートまたはその薬学的に許容される塩を対象に投与することを含む、対象におけるROR1の過剰発現に関連した疾患または障害の治療方法。
[136] ROR1の過剰発現に関連した疾患または障害が癌である、実施形態135に記載の方法。
[137] 癌が、慢性リンパ球性白血病(CLL)、B細胞白血病、リンパ腫、急性骨髄性白血病(AML)、バーキットリンパ腫、マントル細胞リンパ腫(MCL)、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、びまん性大B細胞リンパ腫(DLBCL)、濾胞リンパ腫(FL)および辺縁帯リンパ腫(MZL)、乳癌、腎癌、卵巣癌、胃癌、肝癌、肺癌、結腸直腸癌、膵臓癌、皮膚癌、膀胱癌、精巣癌、子宮癌、前立腺癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、神経芽細胞腫、脳癌、結腸癌、扁平上皮癌、黒色腫、骨髄腫、子宮頸癌、甲状腺癌、頭頸部癌ならびに副腎癌から選択される、実施形態136に記載の方法。
[138] 実施形態1~129のいずれかに記載の抗体薬物コンジュゲートまたはその薬学的に許容される塩を対象に投与することを含む、対象における癌の治療方法。
[139] 癌が、慢性リンパ球性白血病(CLL)、B細胞白血病、リンパ腫、急性骨髄性白血病(AML)、バーキットリンパ腫、マントル細胞リンパ腫(MCL)、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、びまん性大B細胞リンパ腫(DLBCL)、濾胞リンパ腫(FL)および辺縁帯リンパ腫(MZL)、乳癌、腎癌、卵巣癌、胃癌、肝癌、肺癌、結腸直腸癌、膵臓癌、皮膚癌、膀胱癌、精巣癌、子宮癌、前立腺癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、神経芽細胞腫、脳癌、結腸癌、扁平上皮癌、黒色腫、骨髄腫、子宮頸癌、甲状腺癌、頭頸部癌ならびに副腎癌から選択される、実施形態138に記載の方法。
本開示は以下の実施形態を包含する。
[1] 一般式I:
Ab-(X)y
(式中、
Abは、ROR1の細胞外ドメインに特異的に結合する抗体またはその抗原結合性フラグメントであり、該抗体は重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含むものである;
該抗体またはその抗原結合性フラグメントは、
配列番号1~5のいずれかのアミノ酸配列を含むCDRH1、配列番号6~13および96のいずれかのアミノ酸配列を含むCDRH2、および配列番号14~21および97のいずれかのアミノ酸配列を含むCDRH3を含む重鎖可変領域と、
配列番号22~29のいずれかのアミノ酸配列を含むCDRL1、配列番号30~37のいずれかのアミノ酸配列を含むCDRL2、配列番号38~42のいずれかのアミノ酸配列を含むCDRL3を含む軽鎖可変領域とを含む;
Xは、独立して、少なくとも1つの活性物質とリンカーとを含む化学的残基である;
該リンカーは、Abと前記の少なくとも1つの活性物質とを連結する;
Yは1~20の整数である)
の抗体コンジュゲートまたはその薬学的に許容される塩。
[2] 抗体がCDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2およびCDRL3のCDR組合せを含み、ここで、 (a)CDRH1、CDRH2およびCDRH3が、それぞれ配列番号1、6および14のアミノ酸配列を含み、CDRL1、CDRL2およびCDRL3が、それぞれ配列番号22、30および38のアミノ酸配列を含む;
(b)CDRH1、CDRH2およびCDRH3が、それぞれ配列番号2、7および15のアミノ酸配列を含み、CDRL1、CDRL2およびCDRL3が、それぞれ配列番号23、31および39のアミノ酸配列を含む;
(c)CDRH1、CDRH2およびCDRH3が、それぞれ配列番号1、8および16のアミノ酸配列を含み、CDRL1、CDRL2およびCDRL3が、それぞれ配列番号24、32および40のアミノ酸配列を含む;
(d)CDRH1、CDRH2およびCDRH3が、それぞれ配列番号3、9および17のアミノ酸配列を含み、CDRL1、CDRL2およびCDRL3が、それぞれ配列番号25、33および41のアミノ酸配列を含む;
(e)CDRH1、CDRH2およびCDRH3が、それぞれ配列番号1、10および18のアミノ酸配列を含み、CDRL1、CDRL2およびCDRL3が、それぞれ配列番号26、34および41のアミノ酸配列を含む;
(f)CDRH1、CDRH2およびCDRH3が、それぞれ配列番号4、11および19のアミノ酸配列を含み、CDRL1、CDRL2およびCDRL3が、それぞれ配列番号27、35および42のアミノ酸配列を含む;
(g)CDRH1、CDRH2およびCDRH3が、それぞれ配列番号5、12および20のアミノ酸配列を含み、CDRL1、CDRL2およびCDRL3が、それぞれ配列番号28、36および41のアミノ酸配列を含む;
(h)CDRH1、CDRH2およびCDRH3が、それぞれ配列番号3、13および21のアミノ酸配列を含み、CDRL1、CDRL2およびCDRL3が、それぞれ配列番号29、37および41のアミノ酸配列を含む;
(i)CDRH1、CDRH2およびCDRH3が、それぞれ配列番号2、96および15のアミノ酸配列を含み、CDRL1、CDRL2およびCDRL3が、それぞれ配列番号23、31および39のアミノ酸配列を含む;または
(j)CDRH1、CDRH2およびCDRH3が、それぞれ配列番号3、9および97のアミノ酸配列を含み、CDRL1、CDRL2およびCDRL3が、それぞれ配列番号25、33および41のアミノ酸配列を含む、実施形態1に記載の抗体コンジュゲート。
[3] 抗体が、
配列番号43~50、98および99のいずれかのアミノ酸配列、
配列番号43~50、98および99のいずれかのアミノ酸配列に対する少なくとも90%の配列同一性、または
配列番号43~50、98および99のいずれかのアミノ酸配列に対する少なくとも95%の配列同一性
を含む重鎖可変領域を含む、実施形態1または2に記載の抗体コンジュゲートまたはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
[4] 抗体が、
配列番号51~58のいずれかのアミノ酸配列、
配列番号51~58のいずれかのアミノ酸配列に対する少なくとも90%の配列同一性、または
配列番号51~58のいずれかのアミノ酸配列に対する少なくとも95%の配列同一性
を含む軽鎖可変領域を含む、実施形態1~3のいずれかに記載の抗体コンジュゲートまたはその薬学的に許容される塩。
[5] 抗体が、それぞれ配列番号43および51、それぞれ配列番号44および52、それぞれ配列番号45および53、それぞれ配列番号46および54、それぞれ配列番号47および55、それぞれ配列番号48および56、それぞれ配列番号49および57、それぞれ配列番号50および58、それぞれ配列番号98および52、もしくはそれぞれ配列番号99および54のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および軽鎖可変領域の組合せを含む、実施形態1~4のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[6] 抗体が、それぞれ配列番号59および67、それぞれ配列番号60および68、それぞれ配列番号61および69、それぞれ配列番号62および70、それぞれ配列番号63および71、それぞれ配列番号64および72、それぞれ配列番号65および73、またはそれぞれ配列番号66および74のアミノ酸配列を含む重鎖および軽鎖可変領域の組合せを含む、実施形態1~5のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[7] 抗体がモノクローナル抗体、ドメイン抗体(dAb)、一本鎖抗体(scab)、Fabフラグメント、Fab’フラグメント、F(ab’)2フラグメント、scFabフラグメント、Fvフラグメント、dsFvフラグメント、一本鎖可変フラグメント(scFv)、ScFv-Fcフラグメント、単一ドメイン重鎖抗体、単一ドメイン軽鎖抗体、バリアント抗体、多量体抗体、ミニボディ、ジアボディ、二重特異性抗体または多重特異性抗体である、実施形態1または2に記載の抗体コンジュゲート。
[8] 抗体がウサギ、マウス、キメラ、ヒト化または完全ヒトモノクローナル抗体である、実施形態1または2に記載の抗体コンジュゲート。
[9] 抗体がIgG1、IgG2、IgG3またはIgG4タイプのものである、実施形態1~8のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[10] ROR1がヒトROR1またはマウスROR1である、実施形態1~9のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[11] 抗体と活性物質との間のリンカーが、切断可能な結合(例えば、酵素により切断可能な結合)を含む、実施形態1~10のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[12] 抗体薬物コンジュゲートが、一般式IIa:
[化1]
[式中、
Gは糖、糖酸または糖誘導体である;
Wは-C(O)-、-C(O)NR’-、-C(O)O-、SO2NR’-、-P(O)R’’NR’-、-SONR’-または-PO2NR’-であり、ここで、C、SまたはPはフェニル環に直接結合している;
各Zは、独立して、C1-C8アルキル、ハロゲン、シアノまたはニトロである;
nは0~3の整数である;
mは0または1である;
Lは存在しない、またはC1-C50アルキレンもしくは1~50個の原子のヘテロアルキレンであり、あるいはLは少なくとも1つの分岐単位(BR)および少なくとも1つの連結単位を含有する;
R1およびR2は、独立して、水素、C1-C8アルキルまたはC3-C8シクロアルキルである;あるいはR1とR2とが一緒になって(C3-C8)シクロアルキル環を形成している;
*は活性物質に対する連結点を表す;
[化2]
は抗体に対する連結点を表す]
により表される構造を有する、実施形態1~11のいずれかに記載の抗体コンジュゲートまたはその薬学的に許容される塩。
[13] 抗体薬物コンジュゲートが、一般式II:
[化3]
[式中、
Gはグルクロン酸部分または
[化4]
である;
R3は水素またはカルボキシル保護基である;
R4のそれぞれは、独立して、水素またはヒドロキシル保護基である;
Bは活性物質である;
R1およびR2は、それぞれ独立して、水素、C1-C8アルキルまたはC3-C8シクロアルキルである;
Wは-C(O)-、-C(O)NR’-、-C(O)O-、SO2NR’-、-P(O)R’’NR’-、-SONR’-または-PO2NR’-であり、ここで、C、SまたはPはフェニル環に直接結合している;
R’およびR’’は、それぞれ独立して、水素、C1-C8アルキルまたはC3-C8シクロアルキル、C1-C8アルコキシ、C1-C8アルキルチオ、モノ-若しくはジ-C1-C8アルキルアミノ、C3-C20ヘテロアリールまたはC6-C20アリールである;
各Zは、独立して、C1-C8アルキル、ハロゲン、シアノまたはニトロである;
nは0~3の整数である;
Lは、
A)以下のうちの少なくとも1つを満たすC1-C50アルキレンもしくは1~50個の原子のヘテロアルキレン:
(i)Lは少なくとも1つの不飽和結合を含む;
(ii)Lは2価置換基により置換されており、ここで、Lにおける2つの原子は置換基におけるものと同じであり、これはヘテロアリーレンを構成している;
(iii)Lは1~50個の原子のヘテロアルキレンである;
(iv)Lは少なくとも1つのC1-C20アルキルにより置換されている;もしくは
(v)Lはヘテロアリーレン基により分断されている;または
B)イソプレノイドトランスフェラーゼにより認識されうる、以下の式III
[化5]
の、少なくとも1つのイソプレニル誘導体単位
を含む]
により表される構造を有する、実施形態1~12のいずれかに記載の抗体コンジュゲートまたはその薬学的に許容される塩。
[14] Gが
[化6]
である;
R3が水素またはカルボキシル保護基である;および
各R4が、それぞれ独立して、水素またはヒドロキシル保護基である、実施形態12または13に記載の抗体コンジュゲート。
[15] R3が水素であり、各R4が水素である、実施形態12~14のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[16] R1およびR2が水素である、実施形態12~15のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[17] Zが、独立して、C1-C8アルキル、ハロゲン、シアノまたはニトロである、実施形態12~16のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[18] nが0である、実施形態12~17のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[19] Wが-C(O)-、-C(O)NR’-、-C(O)O-、SO2NR’-、-P(O)R’’NR’-、-SONR’-または-PO2NR’-である;C、SまたはPがフェニル環に直接結合している;R’およびR’’が、それぞれ独立して、水素、C1-C8アルキル、C3-C8シクロアルキル、C1-C8アルコキシ、C1-C8アルキルチオ、モノ-若しくはジ-C1-C8アルキルアミノ、C3-C20ヘテロアリールまたはC6-C20アリールである化合物である、実施形態12~18のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[20] Wが-C(O)-、-C(O)NR’-または-C(O)O-である、実施形態12~19のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[21] Wが-C(O)NR’-である;および該C(O)がフェニル環に直接結合しており、NR’がLに結合している、実施形態12~20のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[22] Gが、
[化7]
である;
Wが-C(O)NR’-であり、該C(O)がフェニル環に結合しており、NR’がLに結合している;ならびに
R3およびR4が水素である、実施形態12~21のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[23] Lが、
(i)Lは少なくとも1つの不飽和結合を含む;
(ii)Lは2価置換基により置換されており、ここで、Lにおける2つの原子は置換基におけるものと同じであり、これはヘテロアリーレンを構成している;
(iii)Lは1~50個の原子のヘテロアルキレンである;
(iv)Lは少なくとも1つのC1-C20アルキルにより置換されている;または
(iii)Lはヘテロアリーレンにより分断されている;
の少なくとも1つを含むC1-C50アルキレンまたは1~50個の原子のヘテロアルキレンである、実施形態12~22のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[24] Lが、
(i)不飽和結合;
(ii)ヘテロアリーレン;
(iii)1~50個の原子のヘテロアルキレン;または
(iv)少なくとも1つのC1-C20アルキル置換基
の少なくとも1つを含むC1-C50アルキレンまたは1~50個の原子のヘテロアルキレンである、実施形態12~23のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[25] Lが、窒素を含む1~50個の原子のヘテロアルキレンである;リンカーが親水性アミノ酸の少なくとも2つの原子を含む;および該窒素が親水性アミノ酸のカルボニルとペプチド結合を形成している、実施形態12~23のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[26] Wが-C(O)NR’-であり、Wの窒素が親水性アミノ酸の窒素原子である、実施形態12~25のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[27] 親水性アミノ酸が、アルギニン、アスパルタート、アスパラギン、グルタマート、グルタミン、ヒスチジン、リジン、オルニチン、プロリン、セリンおよびトレオニンを含む群から選択されるいずれかである、実施形態25または26に記載の抗体コンジュゲート。
[28] 該アミノ酸がリンカーのオキシムをリンカーのポリエチレングリコール単位に共有結合させている、実施形態25~27のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[29] 該アミノ酸がアルギニン、アスパルタート、アスパラギン、グルタマート、グルタミン、ヒスチジン、リジン、オルニチン、プロリン、セリンおよびトレオニンから選択される、実施形態25~28のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[30] 親水性アミノ酸が、中性pHの水溶液中で電荷を有する部分を有する側鎖を含む、実施形態25~29のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[31] 親水性アミノ酸がアルパルタートまたはグルタマートである、実施形態25~30のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[32] 親水性アミノ酸がオルニチンまたはリジンである、実施形態25~30のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[33] 親水性アミノ酸がアルギニンである、実施形態25~30のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[34] Lがペプチドを更に含み、該ペプチドが少なくとも1つの親水性アミノ酸を含み、中性pHの水溶液中で電荷を有する部分を有する側鎖を含む、実施形態25~33のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[35] ペプチドの各アミノ酸が、独立して、アラニン、アスパルタート、アスパラギン、グルタマート、グルタミン、グリシン、リジン、オルニチン、プロリン、セリンおよびトレオニンから選択される、実施形態34に記載の抗体コンジュゲート。
[36] ペプチドが少なくとも1つのアスパルタートまたはグルタマートを含む、実施形態34または35に記載の抗体コンジュゲート。
[37] Wが-C(O)NR’-であり、それにおいて、Wの窒素がペプチドのN末端アミノ酸の窒素原子である、実施形態12~36のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[38] ペプチドがリンカーのオキシムをリンカーのポリエチレングリコール単位に共有結合させている、実施形態37に記載の抗体コンジュゲート。
[39] ペプチドが2~20アミノ酸を含む、実施形態34~38のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[40] Lがチオエーテル結合により抗体に共有結合しており、チオエーテル結合が抗体のシステインの硫黄原子を含む、実施形態12~39のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[41] 抗体が、抗体のC末端においてイソプレノイドトランスフェラーゼにより認識されるアミノ酸モチーフを含み、該チオエーテル結合が抗体のシステインの硫黄原子を含む、実施形態12~40のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[42] アミノ酸モチーフがCYYX配列である;Cがシステインである;Yが脂肪族アミノ酸である;Xが、グルタミン、グルタマート、セリン、システイン、メチオニン、アラニンおよびロイシンから選択されるいずれかである;ならびにチオエーテル結合が抗体のシステインの硫黄原子を含む、実施形態41に記載の抗体コンジュゲート。
[43] アミノ酸モチーフがCYYX配列である;ならびにYが、アラニン、イソロイシン、ロイシン、メチオニンおよびバリンから選択されるいずれかである、実施形態42または43に記載の抗体コンジュゲート。
[44] アミノ酸モチーフがCVIMまたはCVLL配列である、実施形態41~43のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[45] アミノ酸モチーフの前の1~20アミノ酸の少なくとも1つがグリシンである、実施形態41~44のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[46] アミノ酸モチーフの前の1~20アミノ酸の少なくとも3つがグリシンまたはプロリンである、実施形態41~45のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[47] アミノ酸モチーフの前の1~20アミノ酸の少なくとも1つがグリシン、アスパラギン酸、アルギニンおよびセリンから選択される、実施形態41~46のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[48] アミノ酸モチーフの前の少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9または10アミノ酸がそれぞれグリシンである、実施形態41~47のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[49] LがC末端にアミノ酸配列GGGGGGGCVIMを更に含む、実施形態41~48のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[50] Lが、一般式III:
[化8]
の、少なくとも1つのイソプレニル誘導体単位を更に含む、実施形態12~49のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[51] Lが、オキシムを含む3~50個のヘテロアルキレンであり、該オキシムの酸素原子が、Wに連結されたLの側に存在し、該オキシムの炭素原子が、Abに連結されたLの側に存在する;または該オキシムの炭素原子が、Wに連結されたLの側に存在し、該オキシムの酸素原子が、Abに連結されたLの側に存在する、実施形態12~50のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[52] Lがオキシムを更に含み、少なくとも1つのイソプレニル単位が該オキシムをAbに共有結合させている、実施形態12~51のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[53] Lが、一般式VIII:
-(CH2)r(V(CH2)p)q-
または一般式IX:
-(CH2CH2X)w-
[式中、
Vは単結合、-O-、-S-、-NR21-、-C(O)NR22-、NR23C(O)-、NR24SO2-または-SO2NR25-である;
Xは-O-、C1-C8アルキレンまたは-NR21-である;
R21~R25は、独立してそれぞれ、水素、(C1-C6)アルキル、(C1-C6)アルキル(C6-C20)アリールまたは(C1-C6)アルキル(C3-C20)ヘテロアリールである;
rは0~10の整数である;
pは0~10の整数である;
qは1~20の整数である;および
wは1~20の整数である]
により表される連結単位を更に含む、実施形態12~52のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[54] qが4~20の整数である、実施形態53に記載の抗体コンジュゲート。
[55] qが2~12の整数である、実施形態53または54に記載の抗体コンジュゲート。
[56] qが6~20の整数である、実施形態53または54に記載の抗体コンジュゲート。
[57] qが2、5または11の整数である、実施形態53~55のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[58] rが2の整数である、実施形態53~57のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[59] pが2の整数である、実施形態53~58のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[60] Vが-O-である、実施形態53~59のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[61] rが2の整数である;
pが2の整数である;
qが2、5または11の整数である;および
Vが-O-である、実施形態53に記載の抗体コンジュゲート。
[62] Xが-O-である、実施形態53~61のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[63] wが6~20の整数である、実施形態63~62のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[64] Xが-O-であり、wが6~20の整数である、実施形態53~63のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[65] Lが、
[化9]
により表される少なくとも1つのポリエチレングリコール単位を更に含む、実施形態12~64のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[66] Lが1~12個の-OCH2CH2-単位を更に含む、実施形態12~65のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[67] Lが3~12個の-OCH2CH2-単位を更に含む、実施形態12~66のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[68] Lが5~12個の-OCH2CH2-単位を更に含む、実施形態12~67のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[69] Lが6~12個の-OCH2CH2-単位を更に含む、実施形態12~68のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[70] Lが3個の-OCH2CH2-単位を更に含む、実施形態12~67のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[71] Lがオキシムを更に含み、少なくとも1つのポリエチレングリコール単位が該オキシムを活性物質に共有結合させている、実施形態12~68のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[72] Lが、1,3-双極子環状付加反応、ヘテロ-ジエール反応、求核置換反応、非アルドール型カルボニル反応、炭素-炭素多重結合への付加、酸化反応またはクリック反応により形成される単位を更に含む、実施形態12~71のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[73] 結合単位が、アセチレンとアジドとの反応により、またはアルデヒドもしくはケトン基とヒドラジンもしくはヒドロキシルアミンとの反応により形成される、実施形態72に記載の抗体コンジュゲート。
[74] Lが、以下の一般式IV、V、VIまたはVII:
[化10]
(式中、
L1は単結合、またはC1-C30のアルキレンである;および
R11は水素またはC1-C10のアルキルである)
により表される結合単位を更に含む、実施形態12~73のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[75] L1が単結合である、実施形態74に記載の抗体コンジュゲート。
[76] L1がC11-アルキレンである、実施形態74に記載の抗体コンジュゲート。
[77] L1がC12-アルキレンである、実施形態74に記載の抗体コンジュゲート。
[78] Lが、
[化11]
[式中、
Vは単結合、-O-、-S-、-NR21-、-C(O)NR22-、NR23C(O)-、NR24SO2-または-SO2NR25-である;
R21~R25は、独立してそれぞれ、水素、C1-C6アルキル、C1-C6アルキルC6-C20アリール、またはC1-C6アルキルC3-C20ヘテロアリールである;
rは0~10の整数である;
pは0~10の整数である;
qは1~20の整数である;および
L1は単結合である]
を更に含む、実施形態74に記載の抗体コンジュゲート。
[79] rが2または3の整数である、実施形態78に記載の抗体コンジュゲート。
[80] pは1または2の整数である、実施形態78または79に記載の抗体コンジュゲート。
[81] qが1~6の整数である、実施形態78~80のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[82] rが2または3の整数である;pが1または2の整数である;およびqが1~6の整数である、実施形態78に記載の抗体コンジュゲート。
[83] イソプレノイドトランスフェラーゼがファルネシルトランスフェラーゼ(FTアーゼ)またはゲラニルゲラニルトランスフェラーゼ(GGTアーゼ)である、実施形態12~83のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[84] Lが、Abに共有結合している1以上の分岐リンカーを更に含み、ここで、
i)各分岐リンカーは、1次リンカー(PL)によりAbに共有結合している分岐単位(BR)を含む;
ii)各分岐リンカーは第1分岐(B1)を含み、ここで、第1活性物質が2次リンカー(SL)および切断基(CG)により分岐単位に共有結合している;
iii)各分岐リンカーは第2分岐(B2)を更に含み、ここで、a)第2活性物質が2次リンカー(SL)および切断基(CG)により分岐単位に共有結合しており、またはb)ポリエチレングリコール部分が分岐単位に共有結合している;
ここで、各切断基は加水分解されて、抗体-薬物コンジュゲートから活性物質を放出しうる、実施形態12~83のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[85] 分岐単位が、
[化12]
により表され、
L2、L3およびL4が、それぞれ独立して、結合または-CnH2n-である;
nが1~30の整数である;
G1、G2およびG3が、それぞれ独立して、結合、
[化13]
である;
R30が水素またはC1-30アルキルである;
L5が直接結合またはC1-10アルキレンである;ならびに
R50が水素 C1-30アルキルである、実施形態84に記載の抗体コンジュゲート。
[86] 抗体コンジュゲートが、Abに共有結合している少なくとも1つの分岐リンカー、および該分岐リンカーに共有結合している少なくとも2つの活性物質を含む、実施形態84または85に記載の抗体コンジュゲート。
[87] 抗体コンジュゲートが、Abに共有結合している2以上の分岐リンカーを含み、該分岐リンカーが少なくとも2つの活性物質に結合している、実施形態84~86のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[88] 抗体コンジュゲートが3個の分岐リンカーを含む、実施形態86または87に記載の抗体コンジュゲート。
[89] 抗体コンジュゲートが4個の分岐リンカーを含む、実施形態86または87に記載の抗体コンジュゲート。
[90] 抗体コンジュゲートが1個の分岐リンカーを含む、実施形態86または87に記載の抗体コンジュゲート。
[91] それぞれの分岐リンカーがそれぞれ、2つの活性物質に結合している、実施形態86または87に記載の抗体コンジュゲート。
[92] コンジュゲートが少なくとも2つの異なる活性物質を含む、実施形態86または87に記載の抗体コンジュゲート。
[93] 分岐リンカーが少なくとも2つの活性物質に結合している、実施形態86~92のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[94] 活性物質が、切断可能な結合により分岐リンカーに結合している、実施形態84~93のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[95] 活性物質が第2リンカーを介して分岐単位に結合しており、分岐単位が第1リンカーにより抗ROR1抗体に結合している、実施形態84または85に記載の抗体コンジュゲート。
[96] 分岐単位が窒素原子である、実施形態84~95のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[97] 分岐単位がアミドであり、第1リンカーが該アミドのカルボニルを含む、実施形態84~96のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[98] 分岐単位がアミドであり、第2リンカーが該アミドのカルボニルを含む、実施形態84~96のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[99] 分岐単位がリジン単位である、実施形態84~98のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[100] 抗体コンジュゲートが、
[化14]
(式中、
Bは活性物質である;
各nは、独立して、0~30の整数である;および
各nは、独立して、0~30の整数である)
により表される構造を含む、実施形態12~85のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[101] nが1~10の整数である、実施形態100記載の抗体コンジュゲート。
[102] nが4~20の整数である、実施形態100記載の抗体コンジュゲート。
[103] Lがオキシムを含み、少なくとも1つのポリエチレングリコール単位が該オキシムを活性物質に共有結合させている、実施形態100~102のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[104] 切断可能な結合が標的細胞内で切断可能である、実施形態11~103のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[105] 切断可能な結合が活性化因子(例えば、放射線、酸、塩基または酵素)により切断可能である、実施形態11~103のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[106] コンジュゲートが、以下の構造またはその薬学的に許容される塩:
[化15]
(式中、Abは抗ROR1抗体であり、Bは活性物質であり、nは1~20の整数である)
により表される、実施形態1~11のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[107] コンジュゲートが、以下の構造またはその薬学的に許容される塩:
[化16]
(式中、Abは抗ROR1抗体であり、Bは活性物質であり、nは1~20の整数である)により表される、実施形態1~11のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[108] コンジュゲートが、以下の構造またはその薬学的に許容される塩:
[化17]
(式中、Abは抗ROR1抗体であり、Bは活性物質であり、nは1~20の整数である)
により表される、実施形態1~11のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[109] コンジュゲートが、以下の構造またはその薬学的に許容される塩:
[化18]
(式中、Abは抗ROR1抗体であり、Bは活性物質であり、nは1~20の整数である)
により表される、実施形態1~11のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[110] 活性物質が化学療法剤または毒素である、実施形態1~109のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[111] 活性物質が免疫調節性化合物、抗癌剤、抗ウイルス剤、抗細菌剤、抗真菌剤、抗寄生虫剤またはこれらの組合せである、実施形態1~110のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[112] 活性物質が、
(a)エルロチニブ、ボルテゾミブ、フルベストラント、スーテント、レトロゾール、メシル酸イマチニブ、PTK787 / ZK 222584、オキサリプラチン、5-フルオロウラシル、ロイコボリン、ラパマイシン、ラパチニブ、ロナファルニブ、ソラフェニブ、ゲフィチニブ、AG1478、AG1571、チオテパ、シクロホスファミド、ブスルファン、イムプロスルファン、ピポスルファン、ベンゾドーパ、カルボクオン、メチュレドパ、ウレドパ、エチレンイミン、アルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホルアミド、トリエチレンチオホスホルアミド、テイメチルオロメラミン、ブラタシン、ブラタシオノン、カンプトテシン、トポテカン、ブリオスタチン、カリスタチン、CC-1065、アドゼレシン、カルゼレシン、ビゼレシン、クリプトフィシン1、クリプトフィシン8、ドラスタチン、デュオカルマイシン、KW-2189、CB1-TM1、エレウテロビン、パンクラチスタチン、サルコディクチン、スポンギスタチン、クロラムブシル、クロルナファジン、クロロホスファミド、エストラムスチン、イホスファミド、メクロルエタミン、メルファラン、ノベンビチン、フェネステリン、プレドニムスチン、トロホスファミド、ウラシルマスタード、カルムスチン、クロロゾトキシン、フォテムスチン、ロムスチン、ニムスチン、ラニムスチン、カリケアマイシン、カリケアマイシンガンマ1、カリケアマイシンオメガ1、ダイネミシン、ダイネミシンA、クロドロネート、エスペラマイシン、ネオカルジノスタチン発色団、アクラシノマイシン、アクチノマイシン、アントリマイシン、アザセリン、ブレオマイシン、カトシノマイシン、カラビシン、カルニノマイシン、カルジノフィリン、クロモマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン、6-ジアゾ-5-オキソ-L-ノルロイシン、ドキソルビシン、モルホリノ-ドキソルビシン、シアノモルホリノ-ドキソルビシン、2-ピロリノ-ドキソルビシン、リポソームドキソルビシン、デオキシドキソルビシン、エピルビシン、エソルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシンC、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン、ペプロマイシン、ポトフィロマイシン、ピューロマイシン、ケラマイシン、ロドルビシン、ストレプトミグリン、ストレプトゾシン、ツデルシジン、ウベニメクス、ジノスタチン、ゾルビシン、5-フルオロラシル、デノプテリン、メトトレキサート、プテロプテリン、トリメトレキサート、フルダラビン、6-メルカプトプリン、チアミプリン、チギアニン、アンシタビン、アザシチジン、6-アザシチジン、カルモフル、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、フロクスウリジン、カルステロン、ドロモスタノロン、プロピオナート、エピチオスタノール、メピチオスタン、テストラクトン、アミノグルテチミド、ミトタン、トリロスタン、フォリン酸、アセグラトン、アルドホスファミドグリコシド、アミノレブリン酸、エニルウラシル、アムサクリン、ベストラブシル、ビサントレン、エダトレキサート、デフォファミン、デモコルシン、ジアジクオン、エルフォルニチン、エリプチニウムアセタート、エトグルシド、硝酸ガリウム、ヒドロキシウレア、レンチナン、ロニダイニン、メイタンシン、アンサミトシン、ミトグアゾン、ミトキサントロン、モピダンモール、ニトラエリン、ペントスタチン、フェナメット、ピラルビシン、ロソキサントロン、2-エチルヒドラジド、プロカルバジン、多糖類-k、ラゾキサン、リゾキシン、シゾフィラン、スピロゲルマニウム、テヌアゾン酸、トリアキズオン、2,2’,2’’-トリクロロトリエチルアミン、T-2毒素、ベラクリンA、ロリジンA、アンギジン、ウレタン、ビンデシン、ダカルバジン、マンノムスチン、ミトブロニトール、ミトラクトール、ピポブロマン、ガシトシン、アラビノシド、シクロホスファミド、チオテパ、パクリタキセル、パクリタキセルのアルブミン改変ナノ粒子製剤、ドセタキセル、クロラムブシル、ゲムシタビン、6-チオグアニン、メルカプトプリン、シスプラチン、カルボプラチン、ビンブラスチン、白金、エトポシド、イフォスファミド、ミトキサントロン、ビンクリスチン、ビノレルビン、ノバントロン、テニポシド、エダトレキサート、ダウノマイシン、アミノプテリン、キセロダ、イバンドロネート、CPT-11、トポイソメラーゼインヒビターRFS 2000、ジフルオロメチルオルニチン、レチノイン酸、カペシタビン、またはそれらの薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは酸;
(b)モノカイン、リンホカイン、通常のポリペプチドホルモン、副甲状腺ホルモン、チロキシン、リラキシン、プロリラキシン、糖タンパク質ホルモン、濾胞刺激ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、黄体形成ホルモン、肝増殖因子線維芽細胞増殖因子、プロラクチン、胎盤ラクトゲン、腫瘍壊死因子、腫瘍壊死因子-α、腫瘍壊死因子-、ミュラー管抑制因子、マウスゴナドトロピン関連ペプチド、インヒビン、アクチビン、血管内皮増殖因子、トロンボポイエチン、エリスロポイエチン、骨誘導因子、インターフェロン、インターフェロン-、インターフェロン-、インターフェロン-、コロニー刺激因子(CSF)、マクロファージ-CSF、顆粒球-マクロファージ-CSF)、顆粒球-マクロファージ-CSF、顆粒球-CSF、インターロイキン(IL)、IL-1、IL-1、IL-2、IL-3、IL-4、IL-5、IL-6、IL-7、IL-8、IL-9、IL-10、IL-11、IL-12、腫瘍壊死因子、ポリペプチド因子、LIF、キットリガンド、またはそれらの混合物;
(c)ジフテリア毒素、ボツリヌス毒素、破傷風毒素、赤痢毒素、コレラ毒素、アマニチン、-アマチニン、ピロロベンゾジアゼピン、ピロロベンゾジアゼピン誘導体、インドリノベンゾジアゼピン、ピリドベンゾジアゼピン、テトロドトキシン、ブレベトキシン、シグアトキシン、リシン、AM毒素、オーリスタチン、ツブリシン、ゲルダナマイシン、メイタンシノイド、カリケアマイシン、ダウノマイシン、ドキソルビシン、メトトレキサート、ビンデシン、SG2285、ドラスタチン、ドラスタチン類似体、オーリスタチン、クリプトフィシン、カンプトテシン、リゾキシン、リゾキシン誘導体、CC-1065、CC-1065類似体もしくは誘導体、デュオカルマイシン、エンジイン抗生物質、エスペラマイシン、エポチロン、トキソイド、またはそれらの混合物;
(d)以下のものであるアフィニティリガンド:基質、インヒビター、活性物質、神経伝達物質、放射性同位体、またはそれらの混合物;
(e)放射能標識、32P、35S、蛍光色素、高電子密度試薬、酵素、ビオチン、ストレプトアビジン、ジオキシゲニン、ハプテン、免疫原性タンパク質、標的に相補的な配列を有する核酸分子、またはそれらの混合物;
(f)免疫調節性化合物、抗癌剤、抗ウイルス剤、抗細菌剤、抗真菌剤、抗寄生虫剤、またはそれらの混合物;
(g)タモキシフェン、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、4-ヒドロキシタモキシフェン、トリオキシフェン、ケオキシフェン、LY117018、オナプリストンまたはトレミフェン;
(h)4(5)-イミダゾール、アミノグルテチミド、酢酸メゲストロール、エキセメスタン、レトロゾールまたはアナストロゾール;
(i)フルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、リュープロリド、ゴセレリンまたはトロキサシタビン;
(j)アロマターゼインヒビター;
(k)プロテインキナーゼインヒビター;
(l)脂質キナーゼインヒビター;
(m)アンチセンスオリゴヌクレオチド;
(n)リボザイム;
(o)ワクチン;および
(p)抗血管新生剤
から選択される、実施形態1~111のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[113] Abが抗ROR1抗体である;
活性物質がピロロベンゾジアゼピン二量体である;
リンカーがAbをピロロベンゾジアゼピン二量体のN10またはN’10位に連結する;および yが1~20の整数である、実施形態1~110のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[114] 活性物質がピロロベンゾジアゼピン二量体である;
ピロロベンゾジアゼピン二量体がN10位においてXにより、またはN’10位においてX’により置換されており、ここで、XまたはX’はピロロベンゾジアゼピン二量体をリンカーに連結する;
XおよびX’が、それぞれ独立して、-C(O)O*、-S(O)O-*、-C(O)-*、-C(O)NRX-*、-S(O)2NRX-*、-P(O)R’NRX-*、-S(O)NRX-*または-PO2NRX-*である;
RXがC1-8アルキル、C3-8シクロアルキル、C3-20ヘテロアリールまたはC5-20アリールである;
RX’がOH、N3、CN、SH、C1-8アルキル、C3-8シクロアルキル、C1-8アルコキシ、C1-8アルキルチオ、C3-20ヘテロアリール、C5-20アリールまたはアミノである;
*がピロロベンゾジアゼピン二量体とリンカーとの間の結合部位である、実施形態113に記載の抗体コンジュゲート。
[115] XおよびX’が、それぞれ独立して、-C(O)O*、-C(O)-*または-C(O)NRX-*である、実施形態114に記載の抗体コンジュゲート。。
[116] ピロロベンゾジアゼピン二量体が、以下の一般式Xまたは一般式XI:
[化19]
[式中、
点線は、結合価により許容される場合に存在可能な二重結合である;
RX1およびRX1’は、独立して、H、OH、=O、=CH2 CN、Rm、ORm、=CH-Rm’、=C(Rm’)2、OSO2-Rm、CO2Rm、CORm、ハロおよびジハロから選択される;
Rm’はRm、CO2Rm、CORm、CHO、CO2Hおよびハロから選択される;
各Rmは、独立して、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、C5-20アリール、C5-20ヘテロアリール、C3-6シクロアルキル、3~7員ヘテロシクリル、3~7員ヘテロシクロアルキルおよび5~7ヘテロアリールから選択される;あるいはRmはXまたはX`である;
RX2、RX2’、RX3、RX3’、RX5およびRX5’は、独立して、H、Rm、OH、ORm、SH、SRm、NH2、NHRm、NRm 2、NO2、Me3SNおよびハロから選択される;
RX4およびRX4’は、独立して、H、Rm、OH、ORm、SH、SRm、NH2、NHRm、NRm 2、NO2、Me3SN、ハロ、C1-6アルキル C1-6アルコキシ、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C5-12アリール、5~7ヘテロアリール、-CN、-NCO、-ORn、-OC(O)Rn、-OC(O)NRnRn'、-OS(O)Rn、-OS(O)2Rn、-SRn、-S(O)Rn、-S(O)2Rn、-S(O)NRnRn'、-S(O)2NRnRn'、-OS(O)NRnRn'、-OS(O)2NRnRn'、-NRnRn'、-NRnC(O)Ro、-NRnC(O)ORo、-NRnC(O)NRoRo'、-NRnS(O)Ro、-NRnS(O)2Ro、-NRnS(O)NRoRo'、-NRnS(O)2NRoRo'、-C(O)Rn、-C(O)ORnおよび-C(O)NRnRn'から選択される;
RXおよびRX’は、それぞれ独立して、H、OH、N3、CN、NO2、SH、NH2、ONH2、NHNH2、ハロ、C1-8アルキル、C3-8シクロアルキル、C1-8アルコキシ、C1-8アルキルチオ、C3-20ヘテロアリール、C5-20アリールまたはモノ-もしくはジ-C1-8アルキルアミノから選択される;
YおよびY’は、それぞれ独立して、O、SおよびN(H)から選択される;
各Rx6は、独立して、C3-12アルキレン、C3-12アルケニレンまたはC3-12ヘテロアルキレンから選択される;
RX7およびRX7’は、独立して、H、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C6-10アリール、5~7ヘテロアリール、-ORr、-OC(O)Rr、-OC(O)NRrRr'、-OS(O)Rr、-OS(O)2Rr、-SRr、-S(O)Rr、-S(O)2Rr、-S(O)NRrRr'、-S(O)2NRrRr'、-OS(O)NRrRr'、-OS(O)2NRrRr'、-NRrRr'、-NRrC(O)Rs、-NRrC(O)ORs、-NRrC(O)NRsRs'、-NRrS(O)Rs、-NRrS(O)2Rs、-NRrS(O)NRsRs'、-NRrS(O)2NRsRs、-C(O)Rr、-C(O)ORsまたは-C(O)NRrRr'から選択される;
各Rr 、Rr’、RsおよびRs’は、独立して、H、C1-7アルキル、C2-7アルケニル、C2-7アルキニル、C3-13シクロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C5-10アリールおよび5~7ヘテロアリールから選択される;
各RX8およびRX8’は、独立して、H、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6ヘテロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C5-10アリール、5~7ヘテロアリール、-S(O)Rm、-S(O)2Rm、-S(O)NRmRm'、-S(O)2NRmRm'、-NRmRm'、-NRmC(O)Rm、NRmC(O)ORn、-NRmC(O)NRnRn'、-NRmS(O)Rn、-NRmS(O)2Rn、-NRmS(O)NRnRn'、-NRmS(O)2NRnRn'、-C(O)Rm、-C(O)ORmおよび-C(O)NRmRm'から選択される;
ZaはORX12a、NRX12aRX12aまたはSRX12aから選択される;
ZbはORX13a、NRX13aRX13aまたはSRX13aから選択される;
Za’はORX12a、NRX12aRX12aまたはSRX12aから選択される;
Zb’はORX13a’、NRX13a’RX13a’またはSRX13a’から選択される;
各RX12a、RX12a’、RX13a’およびRx13a’は、独立して、H、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C5-10アリール、5~7ヘテロアリール、-C(O)RX15a、-C(O)ORX15aおよび-C(O)NRX15aRX15a’から選択される;
各RX15aおよびRx15a’は、独立して、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、C5-20アリール、C5-20ヘテロアリール、C3-6シクロアルキル、3~7員ヘテロシクリル、3~7員ヘテロシクロアルキルおよび5~7ヘテロアリールから選択される;
各RX13aおよびRX14aは、独立して、Hまたはアルキルである;あるいはRX13aおよびRX14aは、それが結合している原子と一緒になって、3~7員ヘテロシクリル、3~7員ヘテロシクロアルキルまたは3~7員ヘテロアリールを形成しており、RX13a’およびRX14a’は、所望により、それらが結合している原子に結合して、3~7員ヘテロシクリル、3~7員ヘテロシクロアルキルまたは3~7員ヘテロアリールを形成していてもよい;ならびに
Rn、Rn’、Ro、Ro’、RpおよびRp’のそれぞれは、独立して、H、C1-7アルキル、C2-7アルケニル、C2-7アルキニル、C3-13シクロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C5-10アリールおよび5~7ヘテロアリールから選択される]
により表される、実施形態114または115に記載の抗体コンジュゲート。
[117] Rmが、独立して、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、C5-20アリール、C5-20ヘテロアリール、C3-6シクロアルキル、3~7員ヘテロシクリル、3~7員ヘテロシクロアルキルおよび5~7ヘテロアリールから選択される;ならびに
Rmが、置換されているC1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、C5-20アリール、C5-20ヘテロアリール、C3-6シクロアルキル、3~7員ヘテロシクリル、3~7員ヘテロシクロアルキルまたは5~7ヘテロアリールである、実施形態116に記載の抗体コンジュゲート。
[118] RX4およびRX4’が、独立して、H、Rm、OH、ORm、SH、SRm、NH2、NHRm、NRmRm'、NO2、Me3SN、ハロ、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C5-12 5~7ヘテロアリール、-CN、-NCO、-ORn、-OC(O)Rn、-OC(O)NRnRn'、-OS(O)Rn、-OS(O)2Rn、-SRn、-S(O)Rn、-S(O)2Rn、-S(O)NRnRn'、-S(O)2NRnRn'、-OS(O)NRnRn'、-OS(O)2NRnRn'、-NRnRn'、-NRnC(O)Ro、-NRnC(O)ORo、-NRnC(O)NRoRo'、-NRnS(O)Ro、-NRnS(O)2Ro、-NRnS(O)NRoRo'、-NRnS(O)2NRoRo'、-C(O)Rn、-C(O)ORnおよび-C(O)NRnRn'から選択される;ならびに
RX4またはRX4’がC1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C5-12アリールまたは5~7ヘテロアリールであり、更に、少なくとも1つのC1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C5-10アリール、5~7ヘテロアリール、-ORp、-OC(O)Rp、-C(O)NRpRp'、-OS(O)Rp、-OS(O)2Rp、-SRp,-S(O)Rp、-S(O)2Rp、-S(O)NRpRp'、-S(O)2NRpRp'、-OS(O)NRpRp'、-OS(O)2NRpRp'、-NRpRp'、-NRpC(O)Rq、-NRpC(O)ORq、-NRpC(O)NRqRq'、-NRpS(O)Rq、-NRpS(O)2Rq、-NRpS(O)NRqRq'、-NRpS(O)2NRqRq'、-C(O)Rp、-C(O)ORpまたは-C(O)NRpRpにより置換されている、実施形態116または117に記載の抗体コンジュゲート。
[119] RX7およびRX7’が、独立して、H、C1-6 アルキル、C2-6 アルケニル、C2-6 アルキニル、C3-6 シクロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C6-10 アリール、5~7ヘテロアリール、-ORr、-OC(O)Rr、-OC(O)NRrRr'、-OS(O)Rr、-OS(O)2Rr、-SRr、-S(O)Rr、-S(O)2Rr、-S(O)NRrRr'、-S(O)2NRrRr'、-OS(O)NRrRr'、-OS(O)2NRrRr'、-NRrRr'、-NRrC(O)Rs、-NRrC(O)ORs、-NRrC(O)NRsRs'、-NRrS(O)Rs、-NRrS(O)2Rs、-NRrS(O)NRsRs'、-NRrS(O)2NRsRs、-C(O)Rr、-C(O)ORsまたは-C(O)NRrRr'から選択される;
RX7およびRX7’がC1-6 アルキル、C2-6 アルケニル、C2-6 アルキニル、C3-6 シクロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C6-10 アリールまたは5~7ヘテロアリールであり、更に、C1-6 アルキル、C2-6 アルケニル、C2-6 アルキニル、C3-6 シクロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C6-10 アリールまたは5~7ヘテロアリール、-ORt、-OC(O)Rt、-OC(O)NRtRt'、-OS(O)Rt、-OS(O)2Rt、-SRt、-S(O)Rt、-S(O)2Rt、-S(O)NRtRt'、-S(O)2NRtRt'、-OS(O)NRtRt'、-OS(O)2NRtRt'、-NRtRt'、-NRtC(O)Ru、-NRtC(O)ORu,-NRtC(O)NRuRu'、-NRtS(O)Ru、-NRtS(O)2Ru、-NRtS(O)NRuRu'、-NRtS(O)2NRuRu'、-C(O)Rt、-C(O)ORtまたは-C(O)NRtRt'である;ならびに
Rr、Rr’、Rs、Rs’、Rt、Rt’、RuおよびRu’が、それぞれ独立して、H、C1-7 アルキル、C2-7 アルケニル、C2-7 アルキニル、C3-13 シクロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C5-10 アリールおよび5~7ヘテロアリールから選択される、実施形態116~118のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[120] RX1およびRX1’が共にRmである;ならびにRmがC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C5-7アリールまたはC3-6ヘテロアリールである、実施形態116~119のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[121] RX2、RX2’、RX3、RX3’、RX5およびRX5’のそれぞれが、独立して、HまたはOHから選択される、実施形態116~120のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[122] RX4およびRX4’が共にRmである;ならびにRmがC1-6アルコキシである、実施形態116~121のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[123] RX4およびRX4’が、それぞれ独立して、メトキシ、エトキシおよびブトキシから選択される、実施形態116~122のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[124] YおよびY’がOである、実施形態116~123のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[125] Rx6がC3-12アルキレン、C3-12アルケニレンまたはC3-12ヘテロアルキレンであり、ここで、Rx6は、-NH2、-NHRm、-NHC(O)Rm、-NHC(O)Rm、-NHC(O)CH2-[OCH2CH2]n-RXXまたは-[CH2CH2O]n-RXXにより置換されている;
RXXがH、OH、N3、CN、NO2、SH、NH2、ONH2、NHNH2、ハロ、C1-8アルキル、C3-8シクロアルキル、C1-8アルコキシ、C1-8アルキルチオ、C3-20ヘテロアリール、C5-20アリールまたはモノ-若しくはジ-C1-8アルキルアミノである;ならびに
nが1~6の整数である、実施形態116~124のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[126] 活性物質が、一般式XIIまたは一般式XIII:
[化20]
[式中、
XaおよびXa’は、それぞれ独立して、結合またはC1-6アルキレンである;
ZX’およびZXは、それぞれ独立して、水素、C1-8アルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、
[化21]
および-(CH2)m-OCH3から選択される;ならびに
各R80、R90およびR100は、独立して、水素、C1-8アルキル、C2-6アルケニルおよびC1-6アルコキシから選択される;
mは0~12の整数である]
により表される構造を有する、実施形態1~125のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[127] ZX’およびZXが、それぞれ独立して、水素、
[化22]
および-(CH2)m-OCH3から選択される;
R80、R90およびR100が、それぞれ独立して、水素、C1-3アルキルおよびC1-3アルコキシから選択される;ならびに
mが1~6の整数である、実施形態116~126のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[128] 活性物質が、
[化23]
またはそれらの薬学的に許容される塩から選択される、実施形態1~127のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[129] 活性物質が、
[化24]
またはそれらの薬学的に許容される塩(式中、破線が重ね書きされている結合はLへの連結点を表す)から選択される、実施形態1~127のいずれかに記載の抗体コンジュゲート。
[130] 実施形態1~129のいずれかに記載の抗体薬物コンジュゲートと薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物。
[131] 実施形態1~129のいずれかに記載の抗体コンジュゲートまたはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む、ROR1の過剰発現に関連した疾患の予防、改善または治療のための医薬組成物。
[132] 医薬組成物が、薬学的に有効な量の化学療法剤を更に含む、実施形態131に記載の医薬組成物。
[133] ROR1の過剰発現に関連した疾患が癌である、実施形態131または132に記載の医薬組成物。
[134] 癌が、慢性リンパ球性白血病(CLL)、B細胞白血病、リンパ腫、急性骨髄性白血病(AML)、バーキットリンパ腫、マントル細胞リンパ腫(MCL)、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、びまん性大B細胞リンパ腫(DLBCL)、濾胞リンパ腫(FL)および辺縁帯リンパ腫(MZL)、乳癌、腎癌、卵巣癌、胃癌、肝癌、肺癌、結腸直腸癌、膵臓癌、皮膚癌、膀胱癌、精巣癌、子宮癌、前立腺癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、神経芽細胞腫、脳癌、結腸癌、扁平上皮癌、黒色腫、骨髄腫、子宮頸癌、甲状腺癌、頭頸部癌ならびに副腎癌から選択される、実施形態131~133のいずれかに記載の医薬組成物。
[135] 実施形態1~129のいずれかに記載の抗体薬物コンジュゲートまたはその薬学的に許容される塩を対象に投与することを含む、対象におけるROR1の過剰発現に関連した疾患または障害の治療方法。
[136] ROR1の過剰発現に関連した疾患または障害が癌である、実施形態135に記載の方法。
[137] 癌が、慢性リンパ球性白血病(CLL)、B細胞白血病、リンパ腫、急性骨髄性白血病(AML)、バーキットリンパ腫、マントル細胞リンパ腫(MCL)、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、びまん性大B細胞リンパ腫(DLBCL)、濾胞リンパ腫(FL)および辺縁帯リンパ腫(MZL)、乳癌、腎癌、卵巣癌、胃癌、肝癌、肺癌、結腸直腸癌、膵臓癌、皮膚癌、膀胱癌、精巣癌、子宮癌、前立腺癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、神経芽細胞腫、脳癌、結腸癌、扁平上皮癌、黒色腫、骨髄腫、子宮頸癌、甲状腺癌、頭頸部癌ならびに副腎癌から選択される、実施形態136に記載の方法。
[138] 実施形態1~129のいずれかに記載の抗体薬物コンジュゲートまたはその薬学的に許容される塩を対象に投与することを含む、対象における癌の治療方法。
[139] 癌が、慢性リンパ球性白血病(CLL)、B細胞白血病、リンパ腫、急性骨髄性白血病(AML)、バーキットリンパ腫、マントル細胞リンパ腫(MCL)、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、びまん性大B細胞リンパ腫(DLBCL)、濾胞リンパ腫(FL)および辺縁帯リンパ腫(MZL)、乳癌、腎癌、卵巣癌、胃癌、肝癌、肺癌、結腸直腸癌、膵臓癌、皮膚癌、膀胱癌、精巣癌、子宮癌、前立腺癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、神経芽細胞腫、脳癌、結腸癌、扁平上皮癌、黒色腫、骨髄腫、子宮頸癌、甲状腺癌、頭頸部癌ならびに副腎癌から選択される、実施形態138に記載の方法。
Claims (58)
- 一般式I:
Ab-(X A )y
(式中、
Abは、抗ROR1抗体またはその抗原結合性フラグメントであり;
該抗体またはその抗原結合性フラグメントは、
配列番号1~5のいずれかのアミノ酸配列を含むCDRH1、配列番号6~13および96のいずれかのアミノ酸配列を含むCDRH2、および配列番号14~21および97のいずれかのアミノ酸配列を含むCDRH3を含む重鎖可変領域と、
配列番号22~29のいずれかのアミノ酸配列を含むCDRL1、配列番号30~37のいずれかのアミノ酸配列を含むCDRL2、配列番号38~42のいずれかのアミノ酸配列を含むCDRL3を含む軽鎖可変領域とを含む;
各X A は、少なくとも1つの活性物質とリンカーとを含む;
該リンカーは、Abを各活性物質に共有結合により連結する;
Yは1~20の整数である)
の抗体コンジュゲートまたはその薬学的に許容される塩。 - 抗体がCDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2およびCDRL3のCDR組合せを含み、ここで、 (a)CDRH1、CDRH2およびCDRH3が、それぞれ配列番号1、6および14のアミノ酸配列を含み、CDRL1、CDRL2およびCDRL3が、それぞれ配列番号22、30および38のアミノ酸配列を含む;
(b)CDRH1、CDRH2およびCDRH3が、それぞれ配列番号2、7および15のアミノ酸配列を含み、CDRL1、CDRL2およびCDRL3が、それぞれ配列番号23、31および39のアミノ酸配列を含む;
(c)CDRH1、CDRH2およびCDRH3が、それぞれ配列番号1、8および16のアミノ酸配列を含み、CDRL1、CDRL2およびCDRL3が、それぞれ配列番号24、32および40のアミノ酸配列を含む;
(d)CDRH1、CDRH2およびCDRH3が、それぞれ配列番号3、9および17のアミノ酸配列を含み、CDRL1、CDRL2およびCDRL3が、それぞれ配列番号25、33および41のアミノ酸配列を含む;
(e)CDRH1、CDRH2およびCDRH3が、それぞれ配列番号1、10および18のアミノ酸配列を含み、CDRL1、CDRL2およびCDRL3が、それぞれ配列番号26、34および41のアミノ酸配列を含む;
(f)CDRH1、CDRH2およびCDRH3が、それぞれ配列番号4、11および19のアミノ酸配列を含み、CDRL1、CDRL2およびCDRL3が、それぞれ配列番号27、35および42のアミノ酸配列を含む;
(g)CDRH1、CDRH2およびCDRH3が、それぞれ配列番号5、12および20のアミノ酸配列を含み、CDRL1、CDRL2およびCDRL3が、それぞれ配列番号28、36および41のアミノ酸配列を含む;
(h)CDRH1、CDRH2およびCDRH3が、それぞれ配列番号3、13および21のアミノ酸配列を含み、CDRL1、CDRL2およびCDRL3が、それぞれ配列番号29、37および41のアミノ酸配列を含む;
(i)CDRH1、CDRH2およびCDRH3が、それぞれ配列番号2、96および15のアミノ酸配列を含み、CDRL1、CDRL2およびCDRL3が、それぞれ配列番号23、31および39のアミノ酸配列を含む;または
(j)CDRH1、CDRH2およびCDRH3が、それぞれ配列番号3、9および97のアミノ酸配列を含み、CDRL1、CDRL2およびCDRL3が、それぞれ配列番号25、33および41のアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の抗体コンジュゲート。 - 抗体が、
配列番号43~50、98および99のいずれかのアミノ酸配列、
配列番号43~50、98および99のいずれかのアミノ酸配列に対する少なくとも90%の配列同一性、または
配列番号43~50、98および99のいずれかのアミノ酸配列に対する少なくとも95%の配列同一性
を含む重鎖可変領域を含む、請求項1または2に記載の抗体コンジュゲートまたはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。 - 抗体が、
配列番号51~58のいずれかのアミノ酸配列、
配列番号51~58のいずれかのアミノ酸配列に対する少なくとも90%の配列同一性、または
配列番号51~58のいずれかのアミノ酸配列に対する少なくとも95%の配列同一性
を含む軽鎖可変領域を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の抗体コンジュゲートまたはその薬学的に許容される塩。 - 抗体が、それぞれ配列番号43および51、それぞれ配列番号44および52、それぞれ配列番号45および53、それぞれ配列番号46および54、それぞれ配列番号47および55、それぞれ配列番号48および56、それぞれ配列番号49および57、それぞれ配列番号50および58、それぞれ配列番号98および52、もしくはそれぞれ配列番号99および54のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および軽鎖可変領域の組合せを含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の抗体コンジュゲート。
- 抗体が、それぞれ配列番号59および67、それぞれ配列番号60および68、それぞれ配列番号61および69、それぞれ配列番号62および70、それぞれ配列番号63および71、それぞれ配列番号64および72、それぞれ配列番号65および73、またはそれぞれ配列番号66および74のアミノ酸配列を含む重鎖および軽鎖可変領域の組合せを含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の抗体コンジュゲート。
- 抗体がモノクローナル抗体、ドメイン抗体(dAb)、一本鎖抗体(scAb)、Fabフラグメント、Fab’フラグメント、F(ab’)2フラグメント、scFabフラグメント、Fvフラグメント、dsFvフラグメント、一本鎖可変フラグメント(scFv)、ScFv-Fcフラグメント、単一ドメイン重鎖抗体、単一ドメイン軽鎖抗体、バリアント抗体、多量体抗体、ミニボディ、ジアボディ、二重特異性抗体または多重特異性抗体である、請求項1または2に記載の抗体コンジュゲート。
- 抗体がウサギ、マウス、キメラ、ヒト化または完全ヒトモノクローナル抗体である、請求項1または2に記載の抗体コンジュゲート。
- 抗体がIgG1、IgG2、IgG3またはIgG4タイプのものである、請求項1~8のいずれか1項に記載の抗体コンジュゲート。
- 抗体と活性物質との間のリンカーが、切断可能な結合を含む、請求項1~9のいずれか1項に記載の抗体コンジュゲート。
- X A が、化学式IIa:
Gは糖若しくは糖酸である;
Wは-C(O)-、-C(O)NR’-、-C(O)O-、SO2NR’-、-P(O)R’’NR’-、-SONR’-または-PO2NR’-であり、ここで、C、SまたはPはフェニル環に直接結合している;
各Zは、独立して、C1-C8アルキル、ハロゲン、シアノまたはニトロである;
nは0~3の整数である;
mは0または1である;
Lは存在しない、またはC1-C50アルキレンもしくは1~50個の原子のヘテロアルキレンである;
R1およびR2は、独立して、水素、C1-C8アルキルまたはC3-C8シクロアルキルである;あるいはR1とR2とが一緒になって(C3-C8)シクロアルキル環を形成している;
R’およびR’’は、それぞれ独立して、水素、C 1 -C 8 アルキルまたはC 3 -C 8 シクロアルキル、C 1 -C 8 アルコキシ、C 1 -C 8 アルキルチオ、モノ-若しくはジ-C 1 -C 8 アルキルアミノ、C 3 -C 20 ヘテロアリールまたはC 6 -C 20 アリールである;
*は活性物質に対する連結点を表す;
により表される構造を含む、請求項1~10のいずれか1項に記載の抗体コンジュゲートまたはその薬学的に許容される塩。 - 抗体薬物コンジュゲートが、一般式II:
Gはグルクロン酸部分または
R3は水素またはカルボキシル保護基である;
R4のそれぞれは、独立して、水素またはヒドロキシル保護基である;
Bは活性物質である;
R1およびR2は、それぞれ独立して、水素、C1-C8アルキルまたはC3-C8シクロアルキルである;
Wは-C(O)-、-C(O)NR’-、-C(O)O-、SO2NR’-、-P(O)R’’NR’-、-SONR’-または-PO2NR’-であり、ここで、C、SまたはPはフェニル環に直接結合している;
R’およびR’’は、それぞれ独立して、水素、C1-C8アルキルまたはC3-C8シクロアルキル、C1-C8アルコキシ、C1-C8アルキルチオ、モノ-若しくはジ-C1-C8アルキルアミノ、C3-C20ヘテロアリールまたはC6-C20アリールである;
各Zは、独立して、C1-C8アルキル、ハロゲン、シアノまたはニトロである;
nは0~3の整数である;
Lは、
A)以下のうちの少なくとも1つを満たすC1-C50アルキレンもしくは1~50個の原子のヘテロアルキレン:
(i)Lは少なくとも1つの不飽和結合を含む;
(ii)Lは2価置換基により置換されており、ここで、Lにおける2つの原子は置換基におけるものと同じであり、これはヘテロアリーレンを構成している;
(iii)Lは1~50個の原子のヘテロアルキレンである;
(iv)Lは少なくとも1つのC1-C20アルキルにより置換されている;もしくは
(v)Lはヘテロアリーレン基により分断されている;または
B)イソプレノイドトランスフェラーゼにより認識されうる、以下の式III
を含む]
により表される構造を有する、請求項1~11のいずれか1項に記載の抗体コンジュゲートまたはその薬学的に許容される塩。 - Wが-C(O)-、-C(O)NR’-または-C(O)O-である、請求項11~12のいずれか1項に記載の抗体コンジュゲート。
- Lが、親水性アミノ酸の少なくとも2つの原子を含み、かつWの窒素が親水性アミノ酸のカルボニルとペプチド結合を形成している、請求項11~13のいずれか1項に記載の抗体コンジュゲート。
- Wが-C(O)NR’-であるか、又は、前記親水性アミノ酸が中性pHの水溶液中で電荷を有する部分を有する側鎖を含む、請求項11~14のいずれか1項に記載の抗体コンジュゲート。
- 親水性アミノ酸が、アルギニン、アスパルタート、アスパラギン、グルタマート、グルタミン、ヒスチジン、リジン、オルニチン、プロリン、セリンおよびトレオニンから選択される、請求項14または15に記載の抗体コンジュゲート。
- Lがチオエーテル結合により抗体に結合しており、チオエーテル結合が抗体のシステインの硫黄原子を含む、請求項11~16のいずれか1項に記載の抗体コンジュゲート。
- 抗体が、抗体のC末端においてイソプレノイドトランスフェラーゼにより認識されるアミノ酸モチーフを含み、該チオエーテル結合が抗体のシステインの硫黄原子を含む、請求項11~17のいずれか1項に記載の抗体コンジュゲート。
- アミノ酸モチーフがCYYXの配列を有し;
Cがシステインである;
各Yが脂肪族アミノ酸である;及び、
Xが、グルタミン、グルタマート、セリン、システイン、メチオニン、アラニンおよびロイシンから選択される;請求項18に記載の抗体コンジュゲート。 - アミノ酸モチーフがCYYXの配列を有し;各Yが、アラニン、イソロイシン、ロイシン、メチオニンおよびバリンから独立して選択される、請求項18または19に記載の抗体コンジュゲート。
- アミノ酸モチーフがCVIMまたはCVLLの配列を有する、請求項18~20のいずれか1項に記載の抗体コンジュゲート。
- Lが、一般式III:
- Lが、オキシムを含む3~50個の原子のヘテロアルキレンであり、
(1)該オキシムの酸素原子が、Wに連結されたLの側に存在し、該オキシムの炭素原子が、Abに連結されたLの側に存在する;または
(2)該オキシムの炭素原子が、Wに連結されたLの側に存在し、該オキシムの酸素原子が、Abに連結されたLの側に存在する、請求項11~22のいずれか1項に記載の抗体コンジュゲート。 - Lがオキシムを含み、一般式III:
- Lが、一般式VIII:
-(CH2)r(V(CH2)p)q-
または一般式IX:
-(CH2CH2X)w-
[式中、
Vは単結合、-O-、-S-、-NR21-、-C(O)NR22-、NR23C(O)-、NR24SO2-または-SO2NR25-である;
Xは-O-、C1-C8アルキレンまたは-NR21-である;
R21~R25は、独立して、水素、(C1-C6)アルキル、(C1-C6)アルキル(C6-C20)アリールまたは(C1-C6)アルキル(C3-C20)ヘテロアリールである;
rは0~10の整数である;
pは0~10の整数である;
qは1~20の整数である;および
wは1~20の整数である]
により表される連結単位を含む、請求項11~24のいずれか1項に記載の抗体コンジュゲート。 - Vが-O-である、請求項25に記載の抗体コンジュゲート。
- Xが-O-である、請求項25~26のいずれか1項に記載の抗体コンジュゲート。
- Lがオキシムを含み、該連結単位が該オキシムを該活性物質に共有結合させている、請求項11~27のいずれか1項に記載の抗体コンジュゲート。
- Lが、1,3-双極子環状付加反応、ヘテロ-ディールス・アルダー反応、求核置換反応、非アルドール型カルボニル反応、炭素-炭素多重結合への付加、酸化反応またはクリック反応により形成される結合単位を更に含む、請求項11~28のいずれか1項に記載の抗体コンジュゲート。
- Lが、一般式IV、V、VIまたはVII:
L1は結合、またはC1-C30のアルキレンである;および
R11は水素またはC1-C10のアルキルである)
により表される結合単位を含む、請求項11~29のいずれか1項に記載の抗体コンジュゲート。 - Lが、
Vは単結合、-O-、-S-、-NR21-、-C(O)NR22-、NR23C(O)-、NR24SO2-または-SO2NR25-である;
R21~R25は、独立して、水素、C1-C6アルキル、C1-C6アルキルC6-C20アリール、またはC1-C6アルキルC3-C20ヘテロアリールである;
rは0~10である;
pは0~10である;
qは1~20である;および
L1は結合である]
を更に含む、請求項30に記載の抗体コンジュゲート。 - イソプレノイドトランスフェラーゼがファルネシルトランスフェラーゼ(FTアーゼ)またはゲラニルゲラニルトランスフェラーゼ(GGTアーゼ)である、請求項11~31のいずれか1項に記載の抗体コンジュゲート。
- Lが、さらに、
i)1次リンカー(PL)によりAbに共有結合している分岐単位(BR);
ii)第1分岐(B1)、ここで、第1活性物質が2次リンカー(SL)および切断基(CG)により分岐単位に共有結合している;並びに、
iii)第2分岐(B2)、ここで、a)第2活性物質が2次リンカー(SL)および切断基(CG)により分岐単位に共有結合しており、またはb)ポリエチレングリコール部分が分岐単位に共有結合している;
を含み、
ここで、各切断基は加水分解されて、抗体-薬物コンジュゲートから活性物質を放出しうる、請求項11~32のいずれか1項に記載の抗体コンジュゲート。 - 分岐単位が、
L2、L3およびL4が、それぞれ独立して、結合または-CnH2n-である;
nが1~30の整数である;
G1、G2およびG3が、それぞれ独立して、結合、
R30が水素またはC1-30アルキルである;
L5が直接結合またはC1-10アルキレンである;ならびに
R50が水素、又はC1-30アルキルである、請求項33に記載の抗体コンジュゲート。 - Lが1、2、3又は4個の分岐リンカーを含む、請求項33に記載の抗体コンジュゲート。
- 分岐単位がリジン単位である、請求項33~35のいずれか1項に記載の抗体コンジュゲート。
- 各切断基が、化学式IIa
- X A が、
各Bは活性物質である;
各nは、独立して、0~30である;および
fは、0~30である)
により表される構造を含む、請求項11~35のいずれか1項に記載の抗体コンジュゲート。 - コンジュゲートが、以下の構造またはその薬学的に許容される塩:
またはその薬学的に許容される塩
(式中、Bは該活性物質であり、nは1~20である)
により表される、請求項1~10のいずれか1項に記載の抗体コンジュゲート。 - 活性物質が化学療法剤または毒素である、請求項1~39のいずれか1項に記載の抗体コンジュゲート。
- 活性物質が免疫調節性化合物、抗癌剤、抗ウイルス剤、抗細菌剤、抗真菌剤、抗寄生虫剤またはこれらの組合せである、請求項1~40のいずれか1項に記載の抗体コンジュゲート。
- 活性物質が、
(a)エルロチニブ、ボルテゾミブ、フルベストラント、スーテント、レトロゾール、メシル酸イマチニブ、PTK787 / ZK 222584、オキサリプラチン、5-フルオロウラシル、ロイコボリン、ラパマイシン、ラパチニブ、ロナファルニブ、ソラフェニブ、ゲフィチニブ、AG1478、AG1571、チオテパ、シクロホスファミド、ブスルファン、イムプロスルファン、ピポスルファン、ベンゾドーパ、カルボクオン、メチュレドパ、ウレドパ、エチレンイミン、アルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホルアミド、トリエチレンチオホスホルアミド、トリメチルオロメラミン、ブラタシン、ブラタシノン、カンプトテシン、トポテカン、ブリオスタチン、カリスタチン、CC-1065、アドゼレシン、カルゼレシン、ビゼレシン、クリプトフィシン1、クリプトフィシン8、ドラスタチン、デュオカルマイシン、KW-2189、CB1-TM1、エレウテロビン、パンクラチスタチン、サルコディクチン、スポンギスタチン、クロラムブシル、クロルナファジン、クロロホスファミド、エストラムスチン、イホスファミド、メクロルエタミン、メルファラン、ノベンビチン、フェネステリン、プレドニムスチン、トロホスファミド、ウラシルマスタード、カルムスチン、クロロゾトキシン、フォテムスチン、ロムスチン、ニムスチン、ラニムスチン、カリケアマイシン、カリケアマイシンガンマ1、カリケアマイシンオメガ1、ダイネミシン、ダイネミシンA、クロドロネート、エスペラマイシン、ネオカルジノスタチン発色団、アクラシノマイシン、アクチノマイシン、アントラマイシン、アザセリン、ブレオマイシン、カトシノマイシン、カラビシン、カルニノマイシン、カルジノフィリン、クロモマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン、6-ジアゾ-5-オキソ-L-ノルロイシン、ドキソルビシン、モルホリノ-ドキソルビシン、シアノモルホリノ-ドキソルビシン、2-ピロリノ-ドキソルビシン、リポソームドキソルビシン、デオキシドキソルビシン、エピルビシン、エソルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシンC、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン、ペプロマイシン、ポトフィロマイシン、ピューロマイシン、ケラマイシン、ロドルビシン、ストレプトミグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメクス、ジノスタチン、ゾルビシン、5-フルオロラシル、デノプテリン、メトトレキサート、プテロプテリン、トリメトレキサート、フルダラビン、6-メルカプトプリン、チアミプリン、チギアニン、アンシタビン、アザシチジン、6-アザシチジン、カルモフル、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、フロクスウリジン、カルステロン、ドロモスタノロン、プロピオナート、エピチオスタノール、メピチオスタン、テストラクトン、アミノグルテチミド、ミトタン、トリロスタン、フォリン酸、アセグラトン、アルドホスファミドグリコシド、アミノレブリン酸、エニルウラシル、アムサクリン、ベストラブシル、ビサントレン、エダトレキサート、デフォファミン、デモコルシン、ジアジクオン、エルフォルニチン、エリプチニウムアセタート、エトグルシド、硝酸ガリウム、ヒドロキシウレア、レンチナン、ロニダイニン、メイタンシン、アンサミトシン、ミトグアゾン、ミトキサントロン、モピダンモール、ニトラエリン、ペントスタチン、フェナメット、ピラルビシン、ロソキサントロン、2-エチルヒドラジド、プロカルバジン、多糖類-k、ラゾキサン、リゾキシン、シゾフィラン、スピロゲルマニウム、テヌアゾン酸、トリアジクオン、2,2’,2’’-トリクロロトリエチルアミン、T-2毒素、ベラクリンA、ロリジンA、アンギジン、ウレタン、ビンデシン、ダカルバジン、マンノムスチン、ミトブロニトール、ミトラクトール、ピポブロマン、ガシトシン、アラビノシド、シクロホスファミド、チオテパ、パクリタキセル、パクリタキセルのアルブミン改変ナノ粒子製剤、ドセタキセル、クロラムブシル、ゲムシタビン、6-チオグアニン、メルカプトプリン、シスプラチン、カルボプラチン、ビンブラスチン、白金、エトポシド、ビンクリスチン、ビノレルビン、ノバントロン、テニポシド、エダトレキサート、ダウノマイシン、アミノプテリン、キセロダ、イバンドロネート、CPT-11、トポイソメラーゼインヒビターRFS 2000、ジフルオロメチルオルニチン、レチノイン酸、カペシタビン、またはそれらの薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは酸;
(b)モノカイン、リンホカイン、通常のポリペプチドホルモン、副甲状腺ホルモン、チロキシン、リラキシン、プロリラキシン、糖タンパク質ホルモン、濾胞刺激ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、黄体形成ホルモン、肝増殖因子線維芽細胞増殖因子、プロラクチン、胎盤ラクトゲン、腫瘍壊死因子、腫瘍壊死因子-α、腫瘍壊死因子-β、ミュラー管抑制因子、マウスゴナドトロピン関連ペプチド、インヒビン、アクチビン、血管内皮増殖因子、トロンボポイエチン、エリスロポイエチン、骨誘導因子、インターフェロン、インターフェロン-α、インターフェロン-β、インターフェロン-γ、コロニー刺激因子(CSF)、マクロファージ-CSF、顆粒球-マクロファージ-CSF)、顆粒球-マクロファージ-CSF、顆粒球-CSF、インターロイキン(IL)、IL-1、IL-1、IL-2、IL-3、IL-4、IL-5、IL-6、IL-7、IL-8、IL-9、IL-10、IL-11、IL-12、腫瘍壊死因子、ポリペプチド因子、LIF、キットリガンド、またはそれらの混合物;
(c)ジフテリア毒素、ボツリヌス毒素、破傷風毒素、赤痢毒素、コレラ毒素、アマニチン、α-アマチニン、ピロロベンゾジアゼピン、ピロロベンゾジアゼピン誘導体、インドリノベンゾジアゼピン、ピリドベンゾジアゼピン、テトロドトキシン、ブレベトキシン、シグアトキシン、リシン、AM毒素、ツブリシン、ゲルダナマイシン、メイタンシノイド、カリケアマイシン、ダウノマイシン、ドキソルビシン、メトトレキサート、ビンデシン、SG2285、ドラスタチン、ドラスタチン類似体、オーリスタチン、クリプトフィシン、カンプトテシン、リゾキシン、リゾキシン誘導体、CC-1065、CC-1065類似体もしくは誘導体、デュオカルマイシン、エンジイン抗生物質、エスペラマイシン、エポチロン、トキソイド、またはそれらの混合物;
(d)以下のものであるアフィニティリガンド:基質、インヒビター、活性物質、神経伝達物質、放射性同位体、またはそれらの混合物;
(e)放射能標識、32P、35S、蛍光色素、高電子密度試薬、酵素、ビオチン、ストレプトアビジン、ジオキシゲニン、ハプテン、免疫原性タンパク質、標的に相補的な配列を有する核酸分子、またはそれらの混合物;
(f)免疫調節性化合物、抗癌剤、抗ウイルス剤、抗細菌剤、抗真菌剤、抗寄生虫剤、またはそれらの混合物;
(g)タモキシフェン、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、4-ヒドロキシタモキシフェン、トリオキシフェン、ケオキシフェン、LY117018、オナプリストンまたはトレミフェン;
(h)4(5)-イミダゾール、アミノグルテチミド、酢酸メゲストロール、エキセメスタン、レトロゾールまたはアナストロゾール;
(i)フルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、リュープロリド、ゴセレリンまたはトロキサシタビン;
(j)アロマターゼインヒビター;
(k)プロテインキナーゼインヒビター;
(l)脂質キナーゼインヒビター;
(m)アンチセンスオリゴヌクレオチド;
(n)リボザイム;
(o)ワクチン;および
(p)抗血管新生剤
から選択される、請求項1~41のいずれか1項に記載の抗体コンジュゲート。 - Abが抗ROR1抗体である;
活性物質がピロロベンゾジアゼピン二量体である;
リンカーがAbをピロロベンゾジアゼピン二量体のN10またはN’10位に連結する;および yが1~20の整数である、請求項1~40のいずれか1項に記載の抗体コンジュゲート。 - 活性物質がピロロベンゾジアゼピン二量体である;
ピロロベンゾジアゼピン二量体がN10位においてXにより、またはN’10位においてX’により置換されており、ここで、XまたはX’はピロロベンゾジアゼピン二量体をリンカーに連結する;
XおよびX’が、それぞれ独立して、-C(O)O*、-S(O)O-*、-C(O)-*、-C(O)NRX-*、-S(O)2NRX-*、-P(O)R’NRX-*、-S(O)NRX-*または-PO2NRX-*である;
RXがC1-8アルキル、C3-8シクロアルキル、C3-20ヘテロアリールまたはC5-20アリールである;
RX’がOH、N3、CN、SH、C1-8アルキル、C3-8シクロアルキル、C1-8アルコキシ、C1-8アルキルチオ、C3-20ヘテロアリール、C5-20アリールまたはアミノである;
*がピロロベンゾジアゼピン二量体とリンカーとの間の結合部位である、請求項43に記載の抗体コンジュゲート。 - 活性物質が、一般式Xまたは一般式XI:
点線は、結合価により許容される場合に存在可能な二重結合である;
RX1およびRX1’は、独立して、H、OH、=O、=CH2 CN、Rm、ORm、=CH-Rm’、=C(Rm’)2、OSO2-Rm、CO2Rm、CORm、ハロおよびジハロから選択される;
Rm’はRm、CO2Rm、CORm、CHO、CO2Hおよびハロから選択される;
各Rmは、独立して、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、C5-20アリール、C5-20ヘテロアリール、C3-6シクロアルキル、3~7員ヘテロシクリル、3~7員ヘテロシクロアルキルおよび5~7員ヘテロアリールから選択される;あるいはRmはXまたはX`である;
RX2、RX2’、RX3、RX3’、RX5およびRX5’は、それぞれ独立して、H、Rm、OH、ORm、SH、SRm、NH2、NHRm、NRm 2、NO2、Me3SNおよびハロから選択される;
RX4およびRX4’は、それぞれ独立して、H、Rm、OH、ORm、SH、SRm、NH2、NHRm、NRm 2、NO2、Me3SN、ハロ、C1-6アルキル C1-6アルコキシ、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C5-12アリール、5~7員ヘテロアリール、-CN、-NCO、-ORn、-OC(O)Rn、-OC(O)NRnRn'、-OS(O)Rn、-OS(O)2Rn、-SRn、-S(O)Rn、-S(O)2Rn、-S(O)NRnRn'、-S(O)2NRnRn'、-OS(O)NRnRn'、-OS(O)2NRnRn'、-NRnRn'、-NRnC(O)Ro、-NRnC(O)ORo、-NRnC(O)NRoRo'、-NRnS(O)Ro、-NRnS(O)2Ro、-NRnS(O)NRoRo'、-NRnS(O)2NRoRo'、-C(O)Rn、-C(O)ORnおよび-C(O)NRnRn'から選択される;
RXおよびRX’は、それぞれ独立して、H、OH、N3、CN、NO2、SH、NH2、ONH2、NHNH2、ハロ、C1-8アルキル、C3-8シクロアルキル、C1-8アルコキシ、C1-8アルキルチオ、C3-20ヘテロアリール、C5-20アリールまたはモノ-もしくはジ-C1-8アルキルアミノから選択される;
YおよびY’は、それぞれ独立して、O、SおよびN(H)から選択される;
各Rx6は、独立して、C3-12アルキレン、C3-12アルケニレンまたはC3-12ヘテロアルキレンから選択される;
RX7およびRX7’は、それぞれ独立して、H、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C6-10アリール、5~7員ヘテロアリール、-ORr、-OC(O)Rr、-OC(O)NRrRr'、-OS(O)Rr、-OS(O)2Rr、-SRr、-S(O)Rr、-S(O)2Rr、-S(O)NRrRr'、-S(O)2NRrRr'、-OS(O)NRrRr'、-OS(O)2NRrRr'、-NRrRr'、-NRrC(O)Rs、-NRrC(O)ORs、-NRrC(O)NRsRs'、-NRrS(O)Rs、-NRrS(O)2Rs、-NRrS(O)NRsRs'、-NRrS(O)2NRsRs、-C(O)Rr、-C(O)ORsまたは-C(O)NRrRr'から選択される;
各Rr 、Rr’、RsおよびRs’は、独立して、H、C1-7アルキル、C2-7アルケニル、C2-7アルキニル、C3-13シクロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C5-10アリールおよび5~7員ヘテロアリールから選択される;
各RX8およびRX8’は、独立して、H、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6ヘテロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C5-10アリール、5~7員ヘテロアリール、-S(O)Rm、-S(O)2Rm、-S(O)NRmRm'、-S(O)2NRmRm'、-NRmRm'、-NRmC(O)Rm、NRmC(O)ORn、-NRmC(O)NRnRn'、-NRmS(O)Rn、-NRmS(O)2Rn、-NRmS(O)NRnRn'、-NRmS(O)2NRnRn'、-C(O)Rm、-C(O)ORmおよび-C(O)NRmRm'から選択される;
ZaはORX12a、NRX12aRX12aまたはSRX12a である;
ZbはORX13a、NRX13aRX13aまたはSRX13a である;
Z a’ はOR X12a’ 、NR X12a’ R X12a’ またはSR X12a’ である;
Zb’はORX13a’、NRX13a’RX13a’またはSRX13a’ である;
各RX12a、RX12a’、RX13a’およびRx13a’は、独立して、H、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C5-10アリール、5~7員ヘテロアリール、-C(O)RX15a、-C(O)ORX15aおよび-C(O)NRX15aRX15a’から選択される;
各RX15aおよびRx15a’は、独立して、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、C5-20アリール、C5-20ヘテロアリール、C3-6シクロアルキル、3~7員ヘテロシクリル、3~7員ヘテロシクロアルキルおよび5~7員ヘテロアリールから選択される;
各RX13aおよびRX14aは、独立して、Hまたはアルキルである;あるいはRX13aおよびRX14aは、それが結合している原子と一緒になって、3~7員ヘテロシクリル、3~7員ヘテロシクロアルキルまたは3~7員ヘテロアリールを形成しており、RX13a’およびRX14a’は、場合により、それらが結合している原子に結合して、3~7員ヘテロシクリル、3~7員ヘテロシクロアルキルまたは3~7員ヘテロアリールを形成していてもよい;ならびに
Rn、Rn’、Ro、Ro’、RpおよびRp’のそれぞれは、独立して、H、C1-7アルキル、C2-7アルケニル、C2-7アルキニル、C3-13シクロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C5-10アリールおよび5~7員ヘテロアリールから選択される]
により表される、請求項44に記載の抗体コンジュゲート。 - RX1およびRX1’が共にRmである;ならびにRmがC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C5-7アリールまたはC3-6ヘテロアリールである、請求項45に記載の抗体コンジュゲート。
- RX2、RX2’、RX3、RX3’、RX5およびRX5’のそれぞれが、独立して、HまたはOHから選択される、請求項45~46のいずれか1項に記載の抗体コンジュゲート。
- RX4およびRX4’が共にRmである;ならびにRmがC1-6アルコキシである、請求項45~47のいずれか1項に記載の抗体コンジュゲート。
- YおよびY’がそれぞれOである、請求項45~48のいずれか1項に記載の抗体コンジュゲート。
- Rx6がC3-12アルキレン、C3-12アルケニレンまたはC3-12ヘテロアルキレンであり、ここで、Rx6は、-NH2、-NHRm、-NHC(O)Rm、-NHC(O)Rm、-NHC(O)CH2-[OCH2CH2]n-RXXまたは-[CH2CH2O]n-RXXにより置換されている;
RXXがH、OH、N3、CN、NO2、SH、NH2、ONH2、NHNH2、ハロ、C1-8アルキル、C3-8シクロアルキル、C1-8アルコキシ、C1-8アルキルチオ、C3-20ヘテロアリール、C5-20アリールまたはモノ-若しくはジ-C1-8アルキルアミノである;ならびに
nが1~6の整数である、請求項45~49のいずれか1項に記載の抗体コンジュゲート。 - X A が、一般式XIIまたは一般式XIII:
点線は、結合価により許容される場合に存在可能な二重結合を表す;
Wは-C(O)-、-C(O)NR’-、-C(O)O-、SO 2 NR’-、-P(O)R’’NR’-、-SONR’-又は-PO 2 NR’-であり、ここで該C, S若しくはPは、フェニル環に直接結合している、
R X1 およびR X1’ は、独立して、H、OH、=O、=CH 2 CN、R m 、OR m 、=CH-R m’ 、=C(R m ’) 2 、OSO 2 -R m 、CO 2 R m 、COR m 、ハロおよびジハロから選択される;
R m’ はR m 、CO 2 R m 、COR m 、CHO、CO 2 Hおよびハロから選択される;
各R m は、独立して、C 1-12 アルキル、C 2-12 アルケニル、C 2-12 アルキニル、C 5-20 アリール、C 5-20 ヘテロアリール、C 3-6 シクロアルキル、3~7員ヘテロシクリル、3~7員ヘテロシクロアルキルおよび5~7員ヘテロアリールから選択される;あるいはR m はXまたはX`である;
R X2 、R X2’ 、R X3 、R X3’ 、R X5 およびR X5’ は、それぞれ独立して、H、R m 、OH、OR m 、SH、SR m 、NH 2 、NHR m 、NR m 2 、NO 2 、Me 3 SNおよびハロから選択される;
R X4 およびR X4’ は、それぞれ独立して、H、R m 、OH、OR m 、SH、SR m 、NH 2 、NHR m 、NR m 2 、NO 2 、Me 3 SN、ハロ、C 1-6 アルキル C 1-6 アルコキシ、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 3-6 シクロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C 5-12 アリール、5~7員ヘテロアリール、-CN、-NCO、-OR n 、-OC(O)R n 、-OC(O)NR n R n '、-OS(O)R n 、-OS(O) 2 R n 、-SR n 、-S(O)R n 、-S(O) 2 R n 、-S(O)NR n R n '、-S(O) 2 NR n R n '、-OS(O)NR n R n '、-OS(O) 2 NR n R n '、-NR n R n '、-NR n C(O)R o 、-NR n C(O)OR o 、-NR n C(O)NR o R o '、-NR n S(O)R o 、-NR n S(O) 2 R o 、-NR n S(O)NR o R o '、-NR n S(O) 2 NR o R o '、-C(O)R n 、-C(O)OR n および-C(O)NR n R n 'から選択される;
R X およびR X ’は、それぞれ独立して、H、OH、N 3 、CN、NO 2 、SH、NH 2 、ONH 2 、NHNH 2 、ハロ、C 1-8 アルキル、C 3-8 シクロアルキル、C 1-8 アルコキシ、C 1-8 アルキルチオ、C 3-20 ヘテロアリール、C 5-20 アリールまたはモノ-もしくはジ-C 1-8 アルキルアミノから選択される;
YおよびY’は、それぞれ独立して、O、SおよびN(H)から選択される;
各R x6 は、独立して、C 3-12 アルキレン、C 3-12 アルケニレンまたはC 3-12 ヘテロアルキレンから選択される;
R X7 およびR X7’ は、それぞれ独立して、H、C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 3-6 シクロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C 6-10 アリール、5~7員ヘテロアリール、-OR r 、-OC(O)R r 、-OC(O)NR r R r '、-OS(O)R r 、-OS(O) 2 R r 、-SR r 、-S(O)R r 、-S(O) 2 R r 、-S(O)NR r R r '、-S(O) 2 NR r R r '、-OS(O)NR r R r '、-OS(O) 2 NR r R r '、-NR r R r '、-NR r C(O)R s 、-NR r C(O)OR s 、-NR r C(O)NR s R s '、-NR r S(O)R s 、-NR r S(O) 2 R s 、-NR r S(O)NR s R s '、-NR r S(O) 2 NR s R s 、-C(O)R r 、-C(O)OR s または-C(O)NR r R r 'から選択される;
各R r 、 R r’ 、R s およびR s’ は、独立して、H、C 1-7 アルキル、C 2-7 アルケニル、C 2-7 アルキニル、C 3-13 シクロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C 5-10 アリールおよび5~7員ヘテロアリールから選択される;
各R X8 およびR X8’ は、独立して、H、C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 3-6 ヘテロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C 5-10 アリール、5~7員ヘテロアリール、-S(O)R m 、-S(O) 2 R m 、-S(O)NR m R m '、-S(O) 2 NR m R m '、-NR m R m '、-NR m C(O)R m 、NR m C(O)OR n 、-NR m C(O)NR n R n '、-NR m S(O)R n 、-NR m S(O) 2 R n 、-NR m S(O)NR n R n '、-NR m S(O) 2 NR n R n '、-C(O)R m 、-C(O)OR m および-C(O)NR m R m 'から選択される;
Z a はOR X12a 、NR X12a R X12a またはSR X12a である;
Z b はOR X13a 、NR X13a R X14a またはSR X13a である;
Z a’ はOR X12a 、NR X12a R X12a またはSR X12a’ である;
Z b’ はOR X13a’ 、NR X13a’ R X14a’ またはSR X13a’ である;
各R X12a 、R X12a’ 、R X13a’ およびR x13a’ は、独立して、H、C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 3-6 シクロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C 5-10 アリール、5~7員ヘテロアリール、-C(O)R X15a 、-C(O)OR X15a および-C(O)NR X15a R X15a’ から選択される;
各R X15a およびR x15a’ は、独立して、C 1-12 アルキル、C 2-12 アルケニル、C 2-12 アルキニル、C 5-20 アリール、C 5-20 ヘテロアリール、C 3-6 シクロアルキル、3~7員ヘテロシクリル、3~7員ヘテロシクロアルキルおよび5~7員ヘテロアリールから選択される;
各R X13a およびR X14a は、独立して、Hまたはアルキルである;あるいはR X13a およびR X14a は、それが結合している原子と一緒になって、3~7員ヘテロシクリル、3~7員ヘテロシクロアルキルまたは3~7員ヘテロアリールを形成しており、R X13a’ およびR X14a’ は、場合により、それらが結合している原子に結合して、3~7員ヘテロシクリル、3~7員ヘテロシクロアルキルまたは3~7員ヘテロアリールを形成していてもよい;ならびに
Rn、Rn’、Ro、及びRo’のそれぞれは、独立して、H、C 1-7 アルキル、C 2-7 アルケニル、C 2-7 アルキニル、C 3-13 シクロアルキル、3~7員ヘテロシクロアルキル、C 5-10 アリールおよび5~7員ヘテロアリールから選択される、
G及びG'はグルクロン酸部分または
R 3 は水素またはカルボキシル保護基である;
R 4 のそれぞれは、独立して、水素またはヒドロキシル保護基である;
式中、波線が重ね書きされている結合は該抗体への連結点を表す、
XaおよびXa’は、それぞれ独立して、結合またはC1-6アルキレンである;
ZX’およびZXは、それぞれ独立して、水素、C1-8アルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、
各R80、R90およびR100は、独立して、水素、C1-8アルキル、C2-6アルケニルおよびC1-6アルコキシ、アルコキシアルキル、及び-(CH 2 CH 2 O) m -(CH 2 ) m2 CH 3 から選択される;
mは0~12の整数であり、m2は0~2の整数である]
により表される構造を有する、請求項1~50のいずれか1項に記載の抗体コンジュゲート。 - X A が、
- 活性物質が、
- 請求項1~53のいずれか1項に記載の抗体薬物コンジュゲートと薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物。
- 請求項1~53のいずれか1項に記載の抗体薬物コンジュゲートまたはその薬学的に許容される塩を含む、対象における癌の治療のための組成物。
- 癌が、慢性リンパ球性白血病(CLL)、B細胞白血病、リンパ腫、急性骨髄性白血病(AML)、バーキットリンパ腫、マントル細胞リンパ腫(MCL)、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、びまん性大B細胞リンパ腫(DLBCL)、濾胞リンパ腫(FL)および辺縁帯リンパ腫(MZL)、乳癌、腎癌、卵巣癌、胃癌、肝癌、肺癌、結腸直腸癌、膵臓癌、皮膚癌、膀胱癌、精巣癌、子宮癌、前立腺癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、神経芽細胞腫、脳癌、結腸癌、扁平上皮癌、黒色腫、骨髄腫、子宮頸癌、甲状腺癌、頭頸部癌ならびに副腎癌から選択される、請求項55に記載の組成物。
- 対象における癌の治療のための医薬の製造における、請求項1~53のいずれか1項に記載の抗体薬物コンジュゲートまたはその薬学的に許容される塩の使用。
- 癌が、慢性リンパ球性白血病(CLL)、B細胞白血病、リンパ腫、急性骨髄性白血病(AML)、バーキットリンパ腫、マントル細胞リンパ腫(MCL)、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、びまん性大B細胞リンパ腫(DLBCL)、濾胞リンパ腫(FL)および辺縁帯リンパ腫(MZL)、乳癌、腎癌、卵巣癌、胃癌、肝癌、肺癌、結腸直腸癌、膵臓癌、皮膚癌、膀胱癌、精巣癌、子宮癌、前立腺癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、神経芽細胞腫、脳癌、結腸癌、扁平上皮癌、黒色腫、骨髄腫、子宮頸癌、甲状腺癌、頭頸部癌ならびに副腎癌から選択される、請求項57に記載の使用。
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