JP2021058922A - 被覆アーク溶接制御方法 - Google Patents

被覆アーク溶接制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被覆アーク溶接において、溶接終了時の溶接作業性を良好にすること。【解決手段】溶接電流Iwの通電中に溶接電圧Vwの上昇状態が基準上昇状態以上になったことを判別すると溶接電源の出力を停止して溶接を終了する被覆アーク溶接制御方法において、上記の基準上昇状態は、溶接電圧Vwの上昇率が基準上昇率以上になったことに基づいて設定される。上記の基準上昇状態は、溶接電圧Vwの上昇率が基準上昇率以上になった期間が所定期間以上継続したとき(時刻t2)である。また、上記の基準上昇状態は、溶接電圧Vwの上昇率が基準上昇率以上になった期間の時間積分値が所定積分値以上になったときである。【選択図】図2

Description

本発明は、溶接電流の通電中に溶接電圧の上昇状態が基準状態以上になったことを判別すると溶接電源の出力を停止して溶接を終了する被覆アーク溶接制御方法に関するものである。
近年は、消耗電極式アーク溶接と非消耗電極式アーク溶接とを選択して使用することができる複合溶接電源の需要が高まっている。消耗電極式アーク溶接としては、炭酸ガスアーク溶接、マグ溶接、ミグ溶接、被覆アーク溶接等が可能である。非消耗電極式アーク溶接としては、簡易式のティグ溶接が可能である。
溶接電源のメインスイッチがオン状態となり、溶接モードとして被覆アーク溶接モードが選択されると、溶接電源は出力を開始する。アークが点弧していない無負荷状態では、溶接電圧は溶接電源が出力できる80〜120V程度の最大電圧値となる。
被覆アーク溶接では、溶接作業者が溶接ホルダーの被覆溶接棒を母材に接触させて引き上げてアークを点弧する、いわゆるタッチスタートを行うことで溶接を開始する。
他方、溶接を終了するときは、溶接ホルダーを高く引き上げてアーク切れを発生させることで行っている。
特許文献1の発明では、被覆アーク溶接を終了する際に、被覆溶接棒を引き上げたときの溶接電圧が予め定めた基準電圧値以上になると溶接電源の出力を停止してアークを消弧するものである。
特許第5758115号公報
特許文献1の発明では、被覆アーク溶接を終了する際に、被覆溶接棒を引き上げたときの溶接電圧が予め定めた基準電圧値以上になると溶接電源の出力を停止してアークを消弧する。その後に、所定期間が経過すると、溶接電源は出力を再開する。
上記の基準電圧値をどの値に設定するかは、溶接作業性に大きく影響する。基準電圧値が小さいと、アーク長が長い溶接状態において、溶接電圧が基準電圧値以上となり、溶接電源の出力が停止して強制的に溶接が終了することになり、溶接作業性が悪くなる。逆に、基準電圧値が大きいと、被覆溶接棒を引き上げてもなかなか溶接電圧が基準電圧値に達しないために溶接が終了せず、溶接作業性が悪くなる。さらには、基準電圧値の適正値は、被覆溶接棒の直径、材質、ワークの溶接接手形状等の溶接条件によって異なるために、設定には手間がかかる。
そこで、本発明では、被覆アーク溶接において、溶接条件に関わらず、溶接終了時の溶接作業性を良好にすることを目的とする。
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、
溶接電流の通電中に溶接電圧の上昇状態が基準上昇状態以上になったことを判別すると溶接電源の出力を停止して溶接を終了する被覆アーク溶接制御方法において、
前記基準上昇状態は、前記溶接電圧の上昇率が基準上昇率以上になったことに基づいて設定される、
ことを特徴とする被覆アーク溶接制御方法である。
請求項2の発明は、
前記基準上昇状態は、前記溶接電圧の前記上昇率が前記基準上昇率以上になった期間が所定期間以上継続したときである、
ことを特徴とする請求項1に記載の被覆アーク溶接制御方法である。
請求項3の発明は、
前記基準上昇状態は、前記溶接電圧の前記上昇率が前記基準上昇率以上になった期間の時間積分値が所定積分値以上になったときである、
ことを特徴とする請求項1に記載の被覆アーク溶接制御方法である。
本発明によれば、被覆アーク溶接において、溶接条件に関わらず、溶接終了時の溶接作業性を良好にすることができる。
本発明の実施の形態1に係る被覆アーク溶接制御方法を実施するための溶接電源のブロック図である。 図1の溶接電源における各信号のタイミングチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1に係る被覆アーク溶接制御方法を実施するための溶接電源のブロック図である。同図は、複合溶接電源の構成の中で被覆アーク溶接を行うときの構成のみを示している。以下、同図を参照して、各ブロックについて説明する。
メインスイッチSWは、3相200V等の商用電源(図示は省略)のオン状態/オフ状態を切り換える。
電源主回路PMは、上記のメインスイッチSWがオン状態になると、商用電源が入力されて、後述する駆動信号Dvに従ってインバータ制御等の出力制御を行い、溶接電流Iw及び溶接電圧Vwを出力する。この電源主回路PMは、図示は省略するが、商用電源を整流する1次整流回路、整流された直流を平滑するコンデンサ、平滑された直流を上記の駆動信号Dvに従って高周波交流に変換するインバータ回路、高周波交流をアーク溶接に適した電圧値に降圧するインバータトランス、降圧された高周波交流を整流する2次整流回路、整流された直流を平滑するリアクトルを備えている。
溶接ホルダー4は、被覆溶接棒1を把持しており、被覆溶接棒1に給電する。
被覆溶接棒1と母材2との間にアーク3が発生する。アーク3中を溶接電流Iwが通電し、被覆溶接棒1と母材2との間に溶接電圧Vwが印加される。被覆溶接棒1の先端と母材2との被覆溶接棒1の軸方向の距離がスタンドオフLwである。
電流設定回路IRは、予め定めた電流設定信号Irを出力する。電流検出回路IDは、上記の溶接電流Iwを検出して、電流検出信号Idを出力する。電流誤差増幅回路EIは、上記の電流設定信号Ir及び上記の電流検出信号Idを入力として、両値の誤差を増幅して電流誤差増幅信号Eiを出力する。
ホットスタート電圧設定回路VHRは、予め定めたホットスタート電圧設定信号Vhrを出力する。このホットスタート電圧設定信号Vhrの値は、タック溶接のように短い周期で溶接開始/終了を繰り返す溶接において、溶接開始時のアーク点弧を円滑に行える値に設定される。一般的に、この値が大きいほどアーク点弧は円滑になる。半面、この値が大きいほど感電のおそれが高まる。したがって、アーク点弧が円滑である範囲で、最小値に設定することが望ましい。被覆溶接棒1の直径及び/又は材質が異なると、アーク点弧が円滑になる電圧値が変化する。このために、ホットスタート電圧設定信号Vhrの値は、被覆溶接棒の直径及び/又は材質に応じて適正値に設定することが望ましい。ホットスタート電圧設定信号Vhrは、例えば60〜100V程度に設定される。
電撃防止電圧設定回路VDRは、予め定めた電撃防止電圧設定信号Vdrを出力する。ここで、Vhr>Vdrである。この電撃防止電圧設定信号Vdrの値は、感電を防止することができるように15V程度に設定される。
電圧設定回路VRは、上記のホットスタート電圧設定信号Vhr、上記の電撃防止電圧設定信号Vdr及び後述するホットスタート期間信号Thsを入力として、ホットスタート期間信号ThsがHighレベル(ホットスタート期間Th)のときはホットスタート電圧設定信号Vhrの値を電圧設定信号Vrとして出力し、ホットスタート期間信号ThsがLowレベルのときは電撃防止電圧設定信号Vdrの値を電圧設定信号Vrとして出力する。
電圧検出回路VDは、上記の溶接電圧Vwを検出して、電圧検出信号Vdを出力する。電圧誤差増幅回路EVは、上記の電圧設定信号Vr及び上記の電圧検出信号Vdを入力として、両値の誤差を増幅して電圧誤差増幅信号Evを出力する。
電流通電判別回路CDは、上記の電流検出信号Idを入力として、この値が予め定めた電流通電判別値(10A程度)以上のときは溶接電流Iwが通電していると判別してHighレベルとなる電流通電判別信号Cdを出力する。
誤差増幅回路EAは、上記の電流誤差増幅信号Ei、上記の電圧誤差増幅信号Ev及び上記の電流通電判別信号Cdを入力として、電流通電判別信号CdがHighレベル(通電中)のときは電流誤差増幅信号Eiを誤差増幅信号Eaとして出力し、電流通電判別信号CdがLowレベル(非通電)のときは電圧誤差増幅信号Evを誤差増幅信号Eaとして出力する。この回路によって、溶接電流Iwが通電しているときは溶接電源は定電流制御され、非通電(無負荷状態)のときは定電圧制御される。
駆動回路DVは、上記の誤差増幅信号Ea及び後述する禁止信号Ksを入力として、禁止信号KsがLowレベルのときは誤差増幅信号Eaによって変調制御を行い駆動信号Dvを出力し、禁止信号KsがHighレベルのときは駆動信号Dvを出力しない。したがって、禁止信号KsがHighレベルのときは、電源主回路PMからの出力は停止される。
基準上昇率設定回路DVRは、予め定めた基準上昇率信号Dvrを出力する。この基準上昇率信号Dvrは、溶接作業者が溶接を終了するために溶接ホルダー4を引き上げる速度に基づいて設定される。例えば、基準上昇率信号Dvrは、20V/100msに設定される。
電圧上昇率検出回路DVDは、上記の電圧検出信号Vdを入力として、電圧検出信号Vdの上昇率を検出して、電圧上昇率検出信号Dvdを出力する。上昇率は、電圧検出信号Vdを微分し、その値が正となる値のみを出力することで検出される。
基準上昇状態判別回路SDVは、上記の基準上昇率信号Dvr及び上記の電圧上昇率検出信号Dvdを入力として、電圧上昇率検出信号Dvdの値が基準上昇率信号Dvrの値以上になったことに基づいて、以下の1)又は2)の処理を行い、基準上昇状態判別信号Sdvを出力する。
処理1) 電圧上昇率検出信号Dvdの値が基準上昇率信号Dvrの値以上になった期間が所定期間以上継続したときに短時間Highレベルとなる基準上昇状態判別信号Sdvを出力する。所定期間は、例えば200msである。
処理2) 電圧上昇率検出信号Dvdの値が基準上昇率信号Dvrの値以上になった期間の時間積分値が所定積分値以上になったときに短時間Highレベルとなる基準上昇状態判別信号Sdvを出力する。所定積分値は、例えば200msである。
禁止回路KSは、上記の基準上昇状態判別信号Sdvを入力として、基準上昇状態判別信号Sdvが短時間Highレベルに変化した時点から予め定めた禁止期間だけHighレベルとなる禁止信号Ksを出力する。上記の禁止期間は、例えば100msである。
ホットスタート期間回路THSは、上記の禁止信号Ksを入力として、禁止信号KsがHighレベルからLowレベルに変化した時点から予め定めたホットスタート期間Thが経過する時点までHighレベルとなる、ホットスタート期間信号Thsを出力する。このホットスタート期間Thは、例えば0.5〜5.0秒程度の範囲で設定される。この値は、タック溶接の作業性を考慮して設定される。
図2は、図1の溶接電源における各信号のタイミングチャートである。同図(A)は溶接電流Iwの時間変化を示し、同図(B)は溶接電圧Vwの時間変化を示し、同図(C)は禁止信号Ksの時間変化を示し、同図(D)はスタンドオフLwの時間変化を示し、同図(E)はホットスタート期間信号Thsの時間変化を示し、同図(F)は基準上昇状態判別信号Sdvの時間変化を示す。同図は、被覆アーク溶接中に、溶接ホルダーの引き上げ操作を行って溶接を終了し、次の溶接を開始するときである。以下、同図を参照して各信号の動作について説明する。
時刻t1以前の定常溶接中は、同図(D)に示すように、被覆溶接棒先端と母材との距離であるスタンドオフLwは溶接作業者によって略一定に維持されている。このスタンドオフLwは、5mm程度である。定常溶接中は、同図(A)に示すように、図1の電流設定信号Irによって定まる一定値の溶接電流Iwが通電し、同図(B)に示すように、スタンドオフLw(アーク長)に応じた略一定の溶接電圧Vwが印加する。同図(C)に示すように、禁止信号KsはLowレベルになっている。また、同図(E)に示すように、ホットスタート期間信号ThsもLowレベルになっている。さらに、同図(F)に示すように、基準上昇状態判別信号SdvもLowレベルになっている。
時刻t1から、溶接作業者が溶接を終了するために溶接ホルダーの引き上げ操作を開始すると、同図(D)に示すように、スタンドオフLwは次第に長くなる。これに応動して、同図(B)に示すように、溶接電圧Vwは次第に大きくなる。他方、同図(A)に示すように、溶接電流Iwは定電流制御されているので時刻t1以前の値を維持する。
時刻t2において、同図(A)に示す溶接電流Iwが通電しているときに、溶接電圧の上昇状態が基準上昇状態以上になったために、同図(F)に示すように、基準上昇状態判別信号Sdvが短時間Highレベルになる。上記の基準上昇状態は、図1の電圧上昇率検出信号Dvd(溶接電圧Vwの上昇率)の値が図1の基準上昇率信号Dvrの値以上になったことに基づいて設定される。具体的には、以下の処理1)又は2)のいずれかが選択されて実施される。
処理1) 電圧上昇率検出信号Dvdの値が基準上昇率信号Dvrの値以上になった期間が所定期間以上継続したときに短時間Highレベルとなる基準上昇状態判別信号Sdvを出力する。所定期間は、溶接作業性を考慮して設定され、例えば200msである。
処理2) 電圧上昇率検出信号Dvdの値が基準上昇率信号Dvrの値以上になった期間の時間積分値が所定積分値以上になったときに短時間Highレベルとなる基準上昇状態判別信号Sdvを出力する。所定積分値は、溶接作業性を考慮して設定され、例えば200msである。
時刻t2において、同図(F)に示す基準上昇状態判別信号Sdvが短時間Highレベルに変化すると、同図(C)に示すように、禁止信号KsがHighレベルに変化する。これに応動して、溶接電源は出力を停止するので、時刻t2において、同図(A)に示すように、溶接電流Iwは0Aとなり、同図(B)に示すように、溶接電圧Vwは0Vとなり、アークは消弧する。これにより、溶接は終了する。
時刻t3において、時刻t2から予め定めた禁止期間が経過すると、同図(C)に示すように、禁止信号KsはLowレベルに戻る。これに応動して、溶接電源は出力を再び開始する。この状態ではアークは点弧していないので、同図(A)に示すように、溶接電流Iwは通電せず、無負荷状態となっている。このために、溶接電源は定電圧制御に切り換えられる。時刻t3において、同図(C)に示す禁止信号KsがHighレベルからLowレベルに変化すると、同図(E)に示すように、ホットスタート期間信号ThsがHighレベルになり、予め定めたホットスタート期間Thが経過する時刻t4までHighレベルを維持する。したがって、時刻t3〜t4の期間がホットスタート期間Thとなる。
時刻t3〜t4のホットスタート期間Th中は、図1の電圧設定信号Vrは図1のホットスタート電圧設定信号Vhrの値となる。このために、同図(B)に示すように、溶接電圧Vwは、ホットスタート電圧値Vwhとなる。
無負荷状態が時刻t4まで継続すると、図1の電圧設定信号Vrは、図1の電撃防止電圧設定信号Vdrの値に切り換わる。このために、同図(B)に示すように、溶接電圧Vwは電撃防止電圧値Vwdに低下する。これにより、感電を防止することができる。
時刻t5から、次の溶接を開始するために、溶接作業者が溶接ホルダーを母材に近づけて行くと、同図(D)に示すように、スタンドオフLwは次第に短くなる。時刻t6において、被覆溶接棒が母材と接触すると、同図(A)に示すように、溶接電流Iwが通電を開始する。これに応動して、溶接電源は定電流制御に切り換えられる。同図(B)に示すように、溶接電圧Vwは略0Vとなる。
時刻t7において、溶接作業者が溶接ホルダーを引き上げて溶接に適した距離にすると、同図(D)に示すように、スタンドオフLwは距離に対応した値となる。この引き上げ操作によってアークが点弧する。この結果、溶接電流Iwは、図1の電流設定信号Irの値となる。同図(B)に示すように、溶接電圧Vwはアーク長に比例した値となる。このようにして、溶接が開始される。
上述した実施の形態1によれば、溶接電流の通電中に溶接電圧の上昇状態が基準上昇状態以上になったことを判別すると溶接電源の出力を停止して溶接を終了する被覆アーク溶接制御方法において、基準上昇状態は、溶接電圧の上昇率が基準上昇率以上になったことに基づいて設定される。溶接電圧の上昇率は、溶接作業者が溶接ホルダーを引き上げる速度によってほぼ決まり、被覆溶接棒の直径、材質、ワークの溶接接手形状等の溶接条件にはあまり影響されない。このために、基準上昇状態を、溶接を終了する際の溶接作業性を考慮して設定することによって、本実施の形態では、被覆アーク溶接において、溶接条件に関わらず、溶接終了時の溶接作業性を良好にすることができる。
さらに、本実施の形態によれば、基準上昇状態を、溶接電圧の上昇率が基準上昇率以上になった期間が所定期間以上継続したときとすることが望ましい。このようにすると、本実施の形態では、溶接中のアーク長の短時間の変化に伴う溶接電圧の上昇による誤判別を防止することができる。
さらに、本実施の形態によれば、基準上昇状態を、溶接電圧の上昇率が基準上昇率以上になった期間の時間積分値が所定積分値以上になったときとすることが望ましい。このようにすると、本実施の形態では、溶接中のアーク長の短時間の変化に伴う溶接電圧の上昇による誤判別を防止することができる。また、本実施の形態では、溶接を終了するために、溶接作業者が溶接ホルダーを引き上げている期間中に、溶接電圧の上昇率が基準上昇率未満となる期間が発生しても、基準上昇率以上となる期間の加算値が基準積分値以上になると溶接電源の出力を停止する。この結果、本実施の形態では、さらに溶接作業性を良好にすることができる。
1 被覆溶接棒
2 母材
3 アーク
4 溶接ホルダー
CD 電流通電判別回路
Cd 電流通電判別信号
DV 駆動回路
Dv 駆動信号
DVD 電圧上昇率検出回路
Dvd 電圧上昇率検出信号
DVR 基準上昇率設定回路
Dvr 基準上昇率信号
EA 誤差増幅回路
Ea 誤差増幅信号
EI 電流誤差増幅回路
Ei 電流誤差増幅信号
EV 電圧誤差増幅回路
Ev 電圧誤差増幅信号
ID 電流検出回路
Id 電流検出信号
IR 電流設定回路
Ir 電流設定信号
Iw 溶接電流
KS 禁止回路
Ks 禁止信号
Lw スタンドオフ
PM 電源主回路
SDV 基準上昇状態判別回路
Sdv 基準上昇状態判別信号
SW メインスイッチ
Th ホットスタート期間
THS ホットスタート期間回路
Ths ホットスタート期間信号
VD 電圧検出回路
Vd 電圧検出信号
VDR 電撃防止電圧設定回路
Vdr 電撃防止電圧設定信号
VHR ホットスタート電圧設定回路
Vhr ホットスタート電圧設定信号
VR 電圧設定回路
Vr 電圧設定信号
Vw 溶接電圧
Vwd 電撃防止電圧値
Vwh ホットスタート電圧値

Claims (3)

  1. 溶接電流の通電中に溶接電圧の上昇状態が基準上昇状態以上になったことを判別すると溶接電源の出力を停止して溶接を終了する被覆アーク溶接制御方法において、
    前記基準上昇状態は、前記溶接電圧の上昇率が基準上昇率以上になったことに基づいて設定される、
    ことを特徴とする被覆アーク溶接制御方法。
  2. 前記基準上昇状態は、前記溶接電圧の前記上昇率が前記基準上昇率以上になった期間が所定期間以上継続したときである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の被覆アーク溶接制御方法。
  3. 前記基準上昇状態は、前記溶接電圧の前記上昇率が前記基準上昇率以上になった期間の時間積分値が所定積分値以上になったときである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の被覆アーク溶接制御方法。
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