JP2021054470A - カートン - Google Patents
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Abstract
Description
本発明によれば、主面部側第1切目は、境界線上に延設された直線部から外側側面部の引裂開始側の端縁に向けて傾斜する方向に延びる誘導部を備えている。このため、境界線と外側側面部の端縁との交点に対する主面部側第1切目の間隔を確保しつつ、主面部側第1切目を外側側面部の端縁に近付けることができる。したがって、主面部側引裂線の切断が側面部側引裂線よりも先に開始されることを防止しながら、主面部側引裂線の切断しやすさを確保することができる。
なお、以下の記載において方向を表す場合、カートン1を図1に示すように置いた状態を基準とする。また、幅方向とは、カートン1の各側面部において一方の主面部としての第1主面部2と、他方の主面部としての第2主面部3との対向方向に直交する方向をいう。
図1は、本実施形態に係るカートン1を示す斜視図である。図2は、カートン1の展開図(カートン形成用パネル(カートンブランクとも称する)1Aの平面図)である。
図1において、カートン1は、筒状の胴部1Bの軸方向の端部を内側側面部としての内側第3側面部7A、7Bと、外側側面部としての外側第3側面部8A、8Bとを折り込んで塞いだ箱体であり、内部にチーズ、バター等の食品を収容可能となっている。カートン1は、図2に示すように、板紙素材で形成されたカートン形成用パネル1Aから組み立てられる。
胴部1Bは、第1主面部2、第2主面部3、内側第1側面部4、外側第1側面部5、および第2側面部6で構成される。
外側第1側面部5は、内側第1側面部4に外側から重ねて配置される。外側第1側面部5は、フラップ51、52(図2参照)を備えている。
フラップ51は、外側第1側面部5の幅方向の一端部に、フラップ52は、外側第1側面部5の幅方向の他端部にそれぞれ設けられ、いずれも幅方向に延設されている。
フラップ61は、第2側面部6の幅方向の一端部に設けられ、幅方向に延設されている。
フラップ62は、第2側面部6の幅方向の他端部に設けられ、幅方向に延設されている。フラップ62には、第1主面部2側に切欠部62Aが設けられている。
フラップ71は、内側第3側面部7Aの第1主面部2とは反対側に設けられている。
切欠部72は、内側第3側面部7Aにおける幅方向の一方の端部に設けられている。
タブ81Aは、引裂帯81の引裂開始側の端部に設けられ、当該端部から第2主面部3とは反対側(第1主面部2側)に突出した形状とされている。
直線部91Aは、横折れ線33上に延設されている。
誘導部91Bは、第1誘導部91Cおよび第2誘導部91Dを備え、直線部91Aから外側第3側面部8A、8Bの端縁83に向けて傾斜する方向に延びている。誘導部91Bが直線部91Aの延長線に対して、すなわち横折れ線33に対して成す角度θ1は、0度より大きく45度より小さいことが好ましい。角度θ1は、誘導部91Bの両端を結ぶ直線Lと横折れ線33(直線部91Aの延長線)とで規定される。
第1誘導部91Cは、横折れ線33に向かって凸となる湾曲線状とされ、直線部91Aの引裂開始側で直線部91Aから側面部側引裂線9Bに向かう。
第2誘導部91Dは、側面部側引裂線9Bに向かって凸となる湾曲線状とされ、第1誘導部91Cから外側第3側面部8A、8Bの端縁83に向かう。
直線部92Aは、横折れ線33と平行に設けられ、第1切目91の直線部91Aの延長線上に延設されている。
傾斜部92Bは、直線部92Aの引裂開始側で直線部92Aから側面部側引裂線9Bに向かって傾斜している。
導入部93Aは、外側第3側面部8A、8Bの端縁83から横折れ線33と平行に延設されている。
傾斜部93Bは、導入部93Aから主面部側引裂線9Aに向かって傾斜している。傾斜部93Bが導入部93Aの延長線に対して成す角度θ2は、横折れ線33に対する誘導部91Bの角度θ1と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
直線部94Aは、横折れ線33と平行に延設されている。
傾斜部94Bは、直線部94Aの引裂開始側で直線部94Aから第3切目93に向かって傾斜し、第3切目93の傾斜部93Bの延長線上に延設されている。
直線部95Aは、横折れ線33と平行に設けられ、第4切目94の直線部94Aの延長線上に延設されている。
傾斜部95Bは、引裂開始側で直線部95Aから主面部側引裂線9Aに向かって傾斜している。
図1において、カートン1を開封する際は、引裂帯81のタブ81Aを把持し、当該タブ81Aを引裂帯81が折り返されるように引っ張る。この際、第2主面部3と外側第3側面部8A、8Bとの境界線である横折れ線33が、外側第3側面部8A、8Bの端縁83と交わる点である交点P1、P2の近傍に応力が集中する。このため、第1切目91が外側第3側面部8A、8Bの端縁83に接続されていると、主面部側引裂線9Aの切断が側面部側引裂線9Bよりも先に開始され、外側第3側面部8A、8Bがカートン1から切り離されてしまう可能性がある。この場合、外側第3側面部8A、8Bに賞味期限、原材料、取扱い上の注意点等の重要な情報が記載されていると、これらの情報が後々確認できなくなってしまう。そこで、第1切目91を外側第3側面部8A、8Bの端縁83から離間して設けることで、主面部側引裂線9Aの切断が直ぐに開始されないようにしている。
本実施形態のカートン1は、図4および図5に示すように、引裂帯81、主面部側引裂線9A、および側面部側引裂線9Bの形状が第1実施形態と相違する。
側面部側引裂線9Bは、第3切目93と、第4切目94Cと、複数の第5切目95とを備えている。
傾斜部93Bが導入部93Aの延長線に対して成す角度θ2(図5参照)は、0度より大きく65度より小さいことが好ましい。
直線部94Dは、第3切目93の導入部93Aの延長線上に延設され、横折れ線33と平行に設けられている。
傾斜部94Eは、直線部94Dの引裂開始側で直線部94Dから主面部側引裂線9Aに向かって傾斜している。
また、第1切目91は、第2主面部3と外側第3側面部8A、8Bとの境界線である横折れ線33上で、外側第3側面部8A、8Bの端縁83から離間した位置を始点する直線形状とされているため、第1切目91を簡易な形状としつつ、開封時に外側第3側面部8A、8Bがカートン1から切り離されてしまうことを防止できる。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
例えば、カートン1は、食品用として好適であるが、これに限定されるものではない。
横折れ線21〜23、31、32は、例えば、横折れ線21、22、31、32を部分的に変質させた変質部で構成してもよいし、横折れ線21、22、31、32を薄肉にした薄肉部で構成してもよい。この場合、変質部や薄肉部は、断続的に設けられてもよいし、連続する1本の線状に設けられてもよい。
タブ81Bは、第2主面部3とは反対側に突出する形状とされてもよい。また、タブ81A、81Bの先端縁の形状は、実施形態のものに限定されず、例えば、U字状、V字状、円弧状、多角形状とされてもよい。
第2切目92は、傾斜部92Bが湾曲線状に形成されてもよい。
第3切目93は、導入部93Aと傾斜部93Bとを備えた折曲線状に形成されていなくてもよく、外側第3側面部8A、8Bの端縁83から第4切目94に向かって湾曲した湾曲線状に形成されてもよい。
第4切目94は、直線部94Aと傾斜部94Bとを備えた折曲線状に形成されていなくてもよく、第3切目93の延長線上から第5切目95に向かって湾曲した湾曲線状に形成されてもよいし、傾斜部94Bが湾曲線状に形成されてもよい。
第4切目94Cは、傾斜部94Eが湾曲線状に形成されてもよい。
第5切目95は、傾斜部95Bが湾曲線状に形成されてもよい。
Claims (4)
- 互いに対向配置された一対の主面部を有する筒状の胴部と、
前記胴部の軸方向の端部で一方の主面部に連接し、前記胴部の軸方向の端部を覆う内側側面部と、
前記胴部の軸方向の端部で他方の主面部に連接し、前記内側側面部に外側から重ねて配置される外側側面部と、
前記他方の主面部と前記外側側面部との境界線上に列をなす複数の切目を有する主面部側引裂線と、
前記外側側面部に列をなす複数の切目を有し、前記主面部側引裂線とともに引裂帯を形成する側面部側引裂線とを備え、
前記主面部側引裂線は、当該主面部側引裂線において最も引裂開始側に位置する主面部側第1切目を備え、
前記側面部側引裂線は、当該側面部側引裂線において最も引裂開始側に位置する側面部側第1切目を備え、
前記主面部側第1切目は、前記外側側面部の前記引裂開始側の端縁から離間して設けられ、
前記側面部側第1切目は、前記外側側面部の前記引裂開始側の端縁に接続されていることを特徴とするカートン。 - 前記主面部側第1切目は、
前記境界線上に延設された直線部と、
前記直線部から前記外側側面部の前記引裂開始側の端縁に向けて傾斜する方向に延びる誘導部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のカートン。 - 前記主面部側第1切目は、前記境界線上における前記外側側面部の前記引裂開始側の端縁から離間した位置を始点として、前記境界線上に延設された直線形状とされていることを特徴とする請求項1に記載のカートン。
- 食品用であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のカートン。
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JP2005350118A (ja) * | 2004-06-11 | 2005-12-22 | Snow Brand Milk Prod Co Ltd | 不正開封防止カートン |
JP2017001718A (ja) * | 2015-06-12 | 2017-01-05 | レンゴー株式会社 | 保安封緘箱 |
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