JP2021053603A - 外装用化粧部材の補修方法及び補修用転写紙 - Google Patents

外装用化粧部材の補修方法及び補修用転写紙 Download PDF

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孝史 冨永
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Abstract

【課題】外装用化粧部材の補修において、意匠面の補修に加えて、補修部分の表面にクリア塗料層を設けて、補修の際の施工性に優れ、また補修後の耐久性に優れる、外装用化粧部材の補修方法及び補修用転写紙を提供することを課題とする。【解決手段】外装用化粧部材の意匠の劣化又は欠損を補修する方法であって、補修部分に、塗料もしくは絵柄インキを補填する工程と、その後、補修部分の表面にクリア塗料層を設ける工程を有し、補修部分の塗料、もしくは絵柄インキに含まれる樹脂は、高分子からなる成分を含み、高分子が、架橋結合を持つことを特徴とする、外装用化粧部材の補修方法である。【選択図】図1

Description

本発明は、外装用化粧部材の補修方法及び補修用転写紙に関するものである。特に部材の基材となる材質が、アルミニウムや鋼鈑などの金属、あるいは不燃材料などであって、表面に絵柄層や着色層を有する、外装用化粧材の補修方法及び補修用転写紙に関するものである。
建築材料としての外装用化粧部材は、住宅用をはじめとして、幅広く用いられている。たとえば金属や不燃材料を基材として、その意匠は、塗装、コーティングによる単色、あるいは塗装技術による吹き付けなどの表現のほか、印刷技術を用いて所望の絵柄を設けたものなどもあって様々である。
印刷技術を建築材料、特に内装・外装材料に応用することは、すでに20世紀後半から広く行なわれている。現代の住宅、あるいは店舗などの建築材料においては、床、天井、壁面、建具、家具などは、天然の材料をそのまま、あるいは表面に貼り合わせて用いたものに比べ、印刷技術を応用して表面に意匠を施したものが大半を占めているといっても過言ではない。
印刷技術を用いる場合には、プラスチックフィルムなどの基材に印刷によって絵柄を設け、たとえば金属部材に貼り付けたりすることも可能であり、また一旦、紙やプラスチックフィルムに印刷したものを、転写して金属部材の表面に絵柄を設ける方法も実用化されている。
たとえば、グラビア印刷法、オフセット印刷法、グラビアオフセット印刷法、フレキソ印刷法、シルクスクリーン印刷法、インクジェット印刷法などの既知の印刷方法から選択して用いることができる。中でもグラビア印刷法は、生産性、プラスチックフィルムへの印刷適性、及び絵柄の高精細度において優位性があり、好ましく用いられている。
その一方で、建築材料などの場合には、耐久消費財であって、一定の耐久性、耐傷性、耐候性が求められることが一般的である。しかしながらその一方では、想定外の環境や取り扱いによって絵柄層が損傷したり、劣化、白化、消失するなどする場合も珍しいことではない。
このような現象が発生した場合には、化粧部材ごと交換という手段も考えられるが、その場合にはその分の費用が発生することになり、また時には交換するための化粧部材が必ずしも用意できるとは限らないこともあり、現実的な対応策として、補修という手段も有用であり必要となる。
しかし、補修にも課題はあるのであって、たとえば実際に補修を行う場合には、消失した部分に塗料を塗って補修する場合があり、この場合にはタッチアップペンなどで補修することが一般的である。あるいは絵柄層がある場合には、絵柄部分に同様あるいは類似の絵柄を形成して補修する場合もある。
さらに外装用化粧部材においては、前述のように一定の耐久性、耐傷性、耐候性が求められるために、表面保護層としてクリア塗装を行うことが一般的である。
このとき、表面保護層として使用するクリア塗料がによって、初めに補修した塗装部分
に影響したり、すでに形成した絵柄部分が溶剤による膨潤などの影響を受け、また消失する恐れもある。
特許文献1には、不燃性化粧鋼板の提案がなされているが、化粧鋼板としての不燃性は考慮されている反面、補修方法まで言及しているのものではなかった。
また特許文献2には、絵柄層を有するABS樹脂シートを用いて構成する化粧材の提案がなされているが、この場合においても、補修方法についての考慮はなされているものではなかった。
特許第5630161号公報 特開2008−110532号公報
本発明はかかる状況に鑑みてなされたものであり、外装用化粧部材の補修において、意匠面の補修に加えて、補修部分の表面にクリア塗料層を設けて、補修の際の施工性に優れ、また補修後の耐久性に優れる、外装用化粧部材の補修方法及び補修用転写紙を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、
外装用化粧部材の意匠の劣化又は欠損を補修する方法であって、
補修部分に、塗料もしくは絵柄インキを補填する工程と、その後、補修部分の表面にクリア塗料層を設ける工程を有し、
補修部分の塗料、もしくは絵柄インキに含まれる樹脂は、高分子からなる成分を含み、高分子が、架橋結合を持つことを特徴とする、外装用化粧部材の補修方法である。
また、請求項2に記載の発明は、
前記高分子が、架橋結合を持つ樹脂は、
アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、エポキシポリオール、ポリオレフィン系ポリオール、フッ素含有ポリオール、のうち1又は複数による、ポリオール硬化型ポリウレタン樹脂であることを特徴とする、請求項1に記載の外装用化粧部材の補修方法である。
また、請求項3に記載の発明は、
前記高分子が、架橋結合を持つ樹脂は、
ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレートのうち1又は複数からなることを特徴とする、請求項1に記載の外装用化粧部材の補修方法である。
また、請求項4に記載の発明は、
前記ウレタンアクリレート、前記エポキシアクリレート、前記ポリエステルアクリレートの高分子構造が、紫外線照射、もしくは電子線照射によるものであることを特徴とする、請求項3に記載の外装用化粧部材の補修方法である。
また、請求項5に記載の発明は、
前記補修部分に、塗料もしくは絵柄インキを補填して補修を行う方法において、この補填を、塗料もしくは絵柄インキ層の転写によって行うことを特徴とする、請求項1〜請求
項4のいずれかに記載の外装用化粧部材の補修方法である。
また、請求項6に記載の発明は、
前記補修部分の表面にクリア塗料層を設ける工程は、シーラー層を設ける工程、及び表面にスプレイ塗装によるクリア層を設ける工程とから構成されることを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の外装用化粧部材の補修方法である。
また、請求項7に記載の発明は、
請求項5または請求項6に記載の、補修方法を行うための転写紙であって、
転写紙は、紙を基材とする剥離紙、粘着剤層、塗料もしくは絵柄インキ層、プラスチックフィルム層からなり、
剥離紙を剥離して後、補修部分に粘着剤層を介して、塗料もしくは絵柄インキ層を転写し、さらにプラスチックフィルム層を剥離することが可能であって、
塗料もしくは絵柄インキ層は、高分子が、架橋結合を持つ樹脂から構成されることを特徴とする、外装用化粧部材の補修用転写紙である。
本発明によれば、外装用化粧部材の補修において、意匠面の補修に加えて、補修部分の表面にクリア塗料層を設けて、補修の際の施工性に優れ、また補修後の耐久性に優れる、外装用化粧部材の補修方法及び補修用転写紙を提供することが可能である。
すなわち、本発明によって示される補修方法によれば、補修部分の塗料、もしくはインキに含まれる樹脂は、高分子からなる成分を含み、高分子構造が、架橋結合を持つ樹脂で構成されることによって、補修部分の表面にクリア塗料層を設ける場合にも、その溶剤などによる影響を受けにくく、補修部分の溶解、膨潤、消失を起こすことを防止することができる。
さらに、補修部分の最表面にクリア塗料層を設けることによって、外装用化粧部材として、一定の耐久性、耐傷性、耐候性を付与することが可能である。
また、特に請求項2、に記載の発明によれば、高分子であることによって、補修部分にクリア塗料層を設ける際に、その影響を受けて、補修部分の塗料もしくはインキが、溶解、膨潤、消失などを起こすことを防止することに効果的である。
また、特に請求項3に記載の発明によれば、高分子が、架橋結合を持つ樹脂であることによって、補修部分にクリア塗料層を設ける際に、その影響を受けて、補修部分の塗料もしくはインキが、溶解、膨潤、消失などを起こすことを防止することができる。
また、特に請求項4に記載の発明によれば、ウレタンアクリレート、前記エポキシアクリレート、前記ポリエステルアクリレートの高分子構造が、紫外線照射、もしくは電子線照射によるものであることによって、低公害性、省エネルギー性に優れており、重合、固化させる際の効率に優れる。加えて補修部分の塗料もしくはインキが、溶解、膨潤、消失などを起こすことを防止することに効果的である。
また、特に請求項5に記載の発明によれば、補修部分に、塗料もしくは絵柄インキを補填して補修を行う方法において、この補填を、塗料もしくは絵柄インキ層の転写によって行うことによって、塗料、もしくはインキを筆などを用いて、補修対象部分に補填して行う、所謂湿式の場合に比べて、乾式であるために作業性に優れており、また熟練や特殊な技術も必要としない、比較的簡単な補修方法とすることができる利点がある。
また、絵柄インキ層を印刷手法によって設ける場合には、補修前の化粧部材の表面の意匠と、補修するために転写して補填する塗料もしくは絵柄インキ層を同一、あるいは類似の絵柄、もしくは類似の色調とすることが可能であって、補修した痕跡をより目立たなくすることが可能である。
また、特に請求項6に記載の発明によれば、補修部分の表面にクリア塗料層を設ける工程は、シーラー層を設ける工程、及び表面にスプレイ塗装によるクリア層を設ける工程とから構成されることによって、クリア塗料層が、シーラー層によってより強固な密着性を得ることができ、補修部分の表面保護により有効な、外装用化粧部材の補修方法とすることができる。
また、特に請求項7に記載の発明によれば、本発明による補修用転写紙は、転写紙は、紙を基材とする剥離紙、粘着剤層、塗料もしくは絵柄インキ層、プラスチックフィルム層からなり、転写による補修を可能にする。
また、塗料もしくは絵柄インキ層は、高分子が、架橋結合を持つ樹脂から構成されることによって、補修部分の表面にクリア塗料層を設ける際にも、その溶剤などによる影響を受けにくく、補修部分の溶解、膨潤、消失を起こすことを防止することが可能な、補修用転写紙とすることができる。
さらに、転写紙を用いての転写による補修の場合には、塗料、もしくはインキを筆などを用いて、補修対象部分に補填して行う、所謂湿式の場合に比べて、乾式であるために作業性に優れており、また特殊な技術も必要としない。加えて、転写紙の保管によって、いつでも補修作業に容易に対応することが可能になる。
また、請求項7に記載の発明の転写紙の構成によれば、基材がプラスチックフィルムであることによって、塗料もしくは絵柄インキ層を印刷手法を用いて形成する場合には、より高精細で精密な絵柄、意匠とすることが可能である。
したがって、補修前の化粧部材の表面の意匠と、補修するために転写して補填する塗料もしくは絵柄インキ層を同一、あるいは類似の絵柄、もしくは類似の色調とすることが可能であって、補修した痕跡をより目立たなくすることが可能である。
このように、本発明によれば、外装用化粧部材の補修方法及び補修用転写紙を提供することが可能である。
図1は、本発明に係る外装用化粧部材の補修方法に関して、補修方法の一実施態様を説明するための、外装用化粧部材の補修前の状態を説明するための、部分断面模式図である。 図2は、本発明に係る外装用化粧部材の補修方法に関して、補修方法の一実施態様として、補修部分に塗料もしくは絵柄インキを補填する工程を説明するための、部分断面模式図である。 図3は、本発明に係る外装用化粧部材の補修方法に関して、補修方法の一実施態様として、補修部分の表面にシーラー層を設ける工程を説明するための、部分断面模式図である。 図4は、本発明に係る外装用化粧部材の補修方法に関して、補修方法の一実施態様として、最表面にスプレイ塗装によるクリア層を設ける工程を説明するための、部分断面模式図である。 図5は、本発明に係る外装用化粧部材の補修方法に関して、補修を転写方式によって行う方法において、転写紙の構成の一実施態様を説明するための、部分断面模式図である。また、実施例1、及び比較例1の転写紙の構成を説明するための部分断面模式図である。 図6は、本発明に係る外装用化粧部材の補修方法に関して、転写による補修方法の一実施態様として、補修部分への塗料もしくは絵柄インキの補填を、転写によって行う方法を説明するための、部分断面模式図である。 図7は、本発明に係る外装用化粧部材の補修方法に関して、転写による補修方法の一実施態様として、補修部分への塗料もしくは絵柄インキの補填を、転写によって行う方法の、転写後の状態を説明するための部分断面模式図である。 図8は、本発明に係る外装用化粧部材の補修方法に関して、転写による補修方法の一実施態様として、補修部分の表面にシーラー層を設ける工程を説明するための、部分断面模式図である。 図9は、本発明に係る外装用化粧部材の補修方法に関して、転写による補修方法の一実施態様として、最表面にスプレイ塗装によるクリア層を設ける工程を説明するための、部分断面模式図である。
以下、本発明を図1〜図9を参照しながら、更に詳しい説明を加える。ただし本発明は、ここに示す例にのみ限定されるものではない。本発明は、請求項によって限定されるものである。
図1は、本発明に係る外装用化粧部材の補修方法に関して、補修方法の一実施態様を説明するための、外装用化粧部材の補修前の状態を説明するための、部分断面模式図である。
本発明は、外装用化粧部材(100)の意匠の劣化又は欠損を補修する補修方法及び補修用転写紙である。その補修方法は、補修対象部分(20)に、塗料もしくは絵柄インキを補填する工程と、その後、補修部分の表面にクリア塗料層を設ける工程を有して構成されている。
外装用化粧部材(100)の基材(1)は、外装材としての適性を考慮すれば、特段の限定を設けるものではなく、たとえばアルミニウム、鉄などの金属や、不燃材料を用いることができ、また外装用材料として適性を有する限りにおいて、その他の材料を基材として選択することができる。
図1に示す外装用化粧部材(100)の例においては、基材(1)に接着剤層(2)を介して、プラスチックフィルム層(11)、及びその表面に設けた絵柄層(12)から構成される例である。この絵柄層(12)を有するプラスチックフィルム層(11)は、化粧フィルム(10)であって、絵柄層(12)は、絵柄のない単色の着色層であってもよい。
また図1に示す例において、補修対象部分(20)は、凹みとなっており、絵柄層(12)が一部消失した状態の例である。そのほか消失は、外装用化粧部材(100)に対しての外力によって、削り取られるなどして消失する場合もあり、あるいは経年劣化によって消失する場合などがある。また消失のほか、退色や白化などが補修対象部分(20)となる場合もある。
本発明による外装用化粧部材(100)の補修方法おいては、補修対象部分(20)に、塗料もしくは絵柄インキを補填する工程と、その後、補修部分の表面にクリア塗料層を設ける工程を有している。
また、本発明による外装用化粧部材(100)の補修方法及び補修用転写紙において、補修部分の塗料、もしくは絵柄インキに含まれる樹脂は、高分子からなる成分を含み、高分子が、架橋結合を持つことを特徴とするものである。
なお、補修の実施においては、必要に応じて、補修に先立って、補修対象部分(20)の表面への研磨、洗浄などの表面処理を行うことができるが、これについては後述の転写による補修方法の説明で図6を用いて説明する。
図2は、本発明に係る外装用化粧部材の補修方法に関して、補修方法の一実施態様として、補修部分に塗料もしくは絵柄インキを補填する工程を説明するための、部分断面模式図である。
たとえば補修対象部分(20)の凹みに対しては、たとえば、タッチアップペンなどで、色彩や絵柄を補う方法が知られている。本発明においては、色彩や絵柄を補う方法として、たとえば図2に示す例のように、筆(22)を用いて、液体状の、塗料もしくは絵柄インキ(21)を補填する方法をとることができる。
本発明は、このとき補填に用いる、塗料もしくは絵柄インキ(21)は、高分子からなる成分を含み、高分子が架橋結合を持つことを特徴とするものである。
たとえば、高分子が架橋結合を持つ樹脂は、アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、エポキシポリオール、ポリオレフィン系ポリオール、フッ素含有ポリオールのうち、1又は複数によるポリオール硬化型ポリウレタン樹脂とすることができる。
あるいは、高分子が架橋結合を持つ樹脂は、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレートのうち、1又は複数からなるものとすることができる。
すなわち、高分子であることによって、補修部分にクリア塗料層を設ける際に、その影響を受けて、補修部分の塗料もしくはインキが、溶解、膨潤、消失などを起こすことを防止することに効果的である。
また、高分子が、架橋結合を持つ樹脂であることによって、補修部分にクリア塗料層を設ける際に、その影響を受けて、補修部分の塗料もしくはインキが、溶解、膨潤、消失などを起こすことを防止することができる。
またこれらは、補修後の外装部材としての経時変化、経年劣化への耐性を向上させることに関しても効果的であって、たとえばクラック、黄変、チョーキング、剥離などの変化を防止、軽減することに効果的である。
またこのとき、これらのウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレートの高分子構造が、紫外線照射、もしくは電子線照射によるものとすることができる。
紫外線照射、もしくは電子線照射による高分子構造の形成は、これらの照射によって液体の状態であるものを、重合反応で高分子化して固化させるものである。したがって、低公害性、省エネルギー性に優れており、固化させる際の効率に優れる。加えて補修部分の塗料もしくはインキが、溶解、膨潤、消失などを起こすことを防止することや、前述の経年劣化の防止、軽減に効果的である。
図3は、本発明に係る外装用化粧部材の補修方法に関して、補修方法の一実施態様として、補修部分の表面にシーラー層を設ける工程を説明するための、部分断面模式図である。
本発明において、補修部分の表面にクリア塗料層を設ける工程は、シーラー層(30)を設ける工程、及びその上にクリア層を設ける工程とから構成することができる。このクリア層を設ける方法としては、たとえばスプレイによる塗装などの方法をとることができる。
図3に示す例においては、このうち補修対象部分(20)に塗料もしくは絵柄インキ(21)を補填したのち、補修部分の表面にシーラー層(30)を設ける工程を示している。
図3に示す例において、シーラー層(30)の形成は、筆(31)を用いて、シーラー(32)を、補填された塗料もしくは絵柄インキ(21)の表面に塗布し、乾燥させて層形成する例である。
このシーラー層(30)は、下塗り材ともいわれ、補修部分に補填した塗料もしくは絵柄インキ(21)と、補修部分の表面に設けるクリア層との、密着性向上を意図するものである。
シーラー層(30)の種類については特段の限定を設けるものではない。シーラーには大きく分けて水系のものと溶剤系のシーラーがあるが、補修部分に補填した塗料もしくは絵柄インキ(21)と、補修部分の表面に設けるクリア層との、密着性向上に寄与することを考慮すれば、クリア層のタイプに合わせて選択することが可能である。一般的にはクリア層が水系なら水系タイプのシーラー、クリア層が溶剤系なら溶剤タイプのシーラーを選択することができる。
図4は、本発明に係る外装用化粧部材の補修方法に関して、補修方法の一実施態様として、最表面にスプレイ塗装によるクリア層を設ける工程を説明するための、部分断面模式図である。但し一部スプレイ缶(41)部分は、斜視模式図である。
図4に示す例において、クリア塗料層(40)は、シーラー層(30)上に、スプレイ缶(41)を用いてクリア塗料(42)を、霧状に吹き付けてクリア層(43)を積層して、形成する例である。
このクリア塗料層(40)は、前述のようにシーラー層(30)を形成したことによって、クリア塗料層(40)と絵柄層(12)との互いの密着性が向上している。
このクリア塗料層(40)は、補修完了部分(23)の最表面を保護して、補修完了部分(23)に、外装用化粧部材(100)として必要な性能を付与することを意図するものである。
クリア塗料層(40)の形成によって、図1に示した補修対象部分(20)の補修は完了し、補修完了部分(23)となる。
図5は、本発明に係る外装用化粧部材の補修方法に関して、補修を転写方式によって行う方法において、転写紙の構成の一実施態様を説明するための、部分断面模式図である。
本発明において、補修対象部分(20)に、塗料もしくは絵柄インキ(21)を補填して補修を行う方法において、この補填を、塗料もしくは絵柄インキ(21)を、湿式すな
わち筆(22)などを用いて塗り付ける方式のほか、塗料もしくは絵柄インキに当たる層を、乾式すなわち転写による方法によって補修対象部分(20)の表面に形成する方法をとることができる。
図5に示す例は、転写を行うための転写紙(50)の一実施態様を示したものであって、紙を基材とする剥離紙(51)、粘着剤層(52)、絵柄インキ層(53)、プラスチックフィルム層(54)からなる例である。絵柄インキ層(53)は、たとえば印刷手段によって所望の絵柄を形成することができる。
印刷の手段については、特段の限定を設けるものではなく、たとえば、グラビア印刷法、オフセット印刷法、グラビアオフセット印刷法、フレキソ印刷法、シルクスクリーン印刷法、インクジェット印刷法などの既知の印刷方法から適宜選択して用いることができる。
中でもグラビア印刷法は、生産性、プラスチックフィルムへの印刷適性、及び絵柄の高精細度において好ましく用いられており、補修しようとする外装用化粧部材の絵柄を考慮して選択することができる。
また、絵柄インキ層を印刷手法によって設ける場合には、補修前の化粧部材の表面の意匠と、補修するために転写して補填する塗料もしくは絵柄インキ層を同一、あるいは類似の絵柄、もしくは類似の色調とすることが可能であって、補修した痕跡をより目立たなくすることが可能である。
ここで、プラスチックフィルムは、高分子樹脂組成物からなるフィルムであって、たとえばポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリアミド(ナイロンー6、ナイロンー66等)、ポリイミドなどが使用でき、適宜選択される。
特にポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートをプラスチックフィルムとする場合は、フィルム強度と価格においてより好ましい。
転写に先立って、まず剥離紙(51)を矢印(55)方向に剥離することによって粘着剤層(52)が露出して、絵柄インキ層(53)の転写が可能になる。すなわち、補修対象部分(20)に粘着剤層(52)を介して、絵柄インキ層(53)を転写することができる。
さらにプラスチックフィルム層(54)を矢印(56)方向に剥離、除去することによって転写が完了する。すなわち、補修対象部分(20)に転写されるのは、粘着剤層(52)、及び絵柄インキ層(53)とからなる転写層(57)である。
また、本発明による転写紙(50)において、塗料もしくは絵柄インキ層(54)は、高分子が、架橋結合を持つ樹脂から構成されることを特徴とする。
図6は、本発明に係る外装用化粧部材の補修方法に関して、転写による補修方法の一実施態様として、補修部分への塗料もしくは絵柄インキの補填を、転写によって行う方法を説明するための、部分断面模式図である。
図6に示す例は、図5に示した転写紙(50)を用いて、補修を行う例であり、また補修対象部分(60)については、補修に先立って、補修対象部分(60)の表面への研磨
、洗浄などの表面処理を行う例である。
図5においては、補修対象部分(60)の凹みに沿った4つの小矢印(14)でこの表面処理を表すものとする。表面処理は、この部分のふき取りによる表面の汚れの除去、あるいはサンドペーパーによる表面の研磨などによって行うことができる。
これは表面の汚れや表面の白化を除去し、また平滑にすることを意図して行うものである。したがって、図1〜図4に示した補修の説明においては、述べていないが、この補修前の表面処理は、いずれの場合にも共通の工程として行うことができる。
転写紙(50)は、剥離紙(51)を除去して、粘着剤層(52)を露出させ、補修対象部分(60)に対向させ、押し付けて転写を行うことができる。
転写されるのは、転写紙(50)を構成する層のうち、粘着剤層(52)と絵柄インキ層(53)からなる転写層(57)である。プラスチックフィルム層(54)は転写後、剥離、除去される。
図7は、本発明に係る外装用化粧部材の補修方法に関して、転写による補修方法の一実施態様として、補修部分への塗料もしくは絵柄インキの補填を、転写によって行う方法の、転写後の状態を説明するための部分断面模式図である。
転写紙(50)は、その構成要素のうち、粘着剤層(52)と絵柄インキ層(53)が転写層(57)として転写される。転写は転写対象部分(60)において行われ、その他の部分及びプラスチックフィルム層(54)は、剥離、除去される。
このとき外装用化粧部材の絵柄層(13)と、転写される絵柄インキ層(53)とが、色調や、絵柄が似ているか、あるいは同一であれば、補修の痕跡は残りにくく、意匠面において好都合である。
図8は、本発明に係る外装用化粧部材の補修方法に関して、転写による補修方法の一実施態様として、補修部分の表面にシーラー層を設ける工程を説明するための、部分断面模式図である。
本発明において、補修部分の表面にクリア塗料層(40)を設ける工程は、シーラー層(30)を設ける工程、及び表面にスプレイ缶(41)によって、クリア塗料(42)によるクリア層(53)を設ける工程とから構成することができる。図8に示す例においては、補修対象部分(60)に、転写紙(50)を用いる方法によって、粘着剤層(52を介して転写層(57)を補填したのち、補修部分の表面にシーラー層(30)を設ける工程を示している。
図8に示す例において、シーラー層(30)の形成は、筆(31)を用いて、シーラー(32)を、転写された絵柄層(53)表面に塗布し、乾燥させて層形成する例である。
このシーラー層(30)は、補修対象部分(60)に補填した絵柄層(13)と、補修部分の表面に設けるクリア塗料層(40)との、互いの密着性向上を意図するものである。
図9は、本発明に係る外装用化粧部材の補修方法に関して、転写による補修方法の一実施態様として、最表面にスプレイ塗装によるクリア層を設ける工程を説明するための、部分断面模式図である。但し一部スプレイ缶(41)部分は、斜視模式図である。
図9に示す例において、クリア塗料層(40)は、シーラー層(30)上に、スプレイ缶(41)を用いてクリア塗料(42)を、霧状に吹き付けてクリア層(43)を積層して、形成する例である。
このクリア塗料層(40)は、前述のようにシーラー層(30)を形成したことによって、クリア塗料層(40)と、転写によって補修対象部分(60)に形成した絵柄層(13)との互いの密着性が向上している。
このクリア塗料層(40)は、補修完了部分(61)の最表面を保護して、補修完了部分(61)に、外装用化粧部材(100)として必要な性能を付与することを意図するものである。
クリア塗料層(40)の形成によって、図6に示した補修対象部分(60)の補修は完了し、補修完了部分(61)となる。
このようにして、本発明によれば、外装用化粧部材の補修において、意匠面の補修に加えて、補修部分の表面にクリア塗料層を設けて、補修の際の施工性に優れ、また補修後の耐久性に優れる、外装用化粧部材の補修方法及び補修用転写紙を提供することが可能である。
以下本発明を、実施例、及び比較例によって更に具体的な説明を加える。ただし本発明は、ここに示す例にのみ限定されるものではない。本発明は、請求項によって限定されるものである。
実施例1、及び比較例1による、本発明の実効性の検証は、下記の方法によって行った。
検証は、補修対象部分を有する外装用化粧部材を用いて、補修作業を行なって評価するものとした。
概略の手順は下記のとおりである。各詳細については、後述する。
・転写紙を作成する。実施例、及び比較例の2種を用意した。
・補修対象部分の表面処理を行なう。
・作成した転写紙による補修を行い、クリア塗料層を形成する。
・施工テストとして、補修が完了した資料に対して、補修完了後に、補修した絵柄部分の溶解、膨潤、消失がないかを確認した。
・耐久テストとして、メタルウエザー試験を行ない評価した。
上記施工テストの詳細は下記のとおりである。
経年劣化により絵柄の消失した、外装用化粧部材の表層をサンダーを用いる。
・下地処理
#80の研磨紙を用いた。
・上地処理
#1000の研磨紙を用いた。
・さらに水洗浄を行った。
絵柄消失部分を補修対象部分として、実施例、及び比較例として作成した転写紙を用いて絵柄層を転写して、補修対象部分に補填した。
絵柄層を補填した部分にはクリア塗料層を形成して、補修完了部分とした。
補修完了後、目視にて下記の評価、判定を行った。
補修した絵柄部分の、溶解、膨潤、消失がない場合:〇合格。
補修した絵柄部分の、溶解、膨潤、消失がある場合:×不合格。
とした。
上記耐久テストの詳細は下記のとおりである。
メタルウエザー(ダイプラウィンテス株式会社製)試験機を用いた。
・ライトモード:照度65mW/cm ブラックパネル温度63℃ 湿度50% 20時間
・湿潤モード:ブラックパネル温度30℃ 湿度98% 4時間
・湿潤モードの前後に、シャワー30秒
これらを、1サイクルとして、13サイクル実施した。
試験完了後、目視にて下記の評価、判定を行った。
外観に異常は見られない:〇合格
外観にわずかな白化が見られる:△合格
外観に異常が見られる(クラック、黄変、チョーキング、剥離):×不合格
とした。
<実施例1>
転写紙の構成は、下記のとおりである。図5に示す例を参照して説明をする。すなわち図5は、実施例1の転写紙の構成を説明するための部分断面模式図である。
・絵柄インキ層(53):ポリエステルポリオール系ビヒクルにイソシアネート硬化剤を3重量%を配合してなる、2液硬化型ウレタン樹系インキを用いた。
・プラスチックフィルム層(54):表面処理(コロナ放電処理など)のない着色ポリプロピレンフィルム(90μm)。
・絵柄の印刷方法:グラビア印刷法による木目柄の印刷を行った。
・剥離紙(51):グラシン紙セパレーター(坪量70g/m)表面にダイレクトシリコンコートを施した。
・粘着剤層(52):アクリル系粘着剤(オリバインBPS5762K:東洋インキ製造株式会社製)に、ポリイソシアネート系硬化剤(BXX5627:東洋インキ製造株式会社製)を1.4部添加し、グラビア印刷法を用いて25g/mの塗布量で剥離紙(51)表面に塗工し、上記プラスチックフィルム層(54)の絵柄インキ層(53)と貼り合わせた。
実施例1の補修の詳細は、下記のとおりである。
経年劣化により絵柄の消失した、外装用化粧部材の表層をサンダーを用いる。
・下地処理
#80の研磨紙を用いた。
・上地処理
#1000の研磨紙を用いた。
・さらに水洗浄を行った。
絵柄消失部分を補修対象部分として、実施例1で作成した転写紙を用いて絵柄層を転写して、補修対象部分に補填した。
絵柄層を補填した部分にはクリア塗料層を形成して、補修完了部分とした。
<比較例1>
転写紙の構成は、下記のとおりである。図5に示す例を参照して説明する。すなわち図5は、比較例1の転写紙の構成を説明するための部分断面模式図である。
・絵柄インキ層(53):ポリエステルポリオール系ビヒクルからなるウレタン樹系インキを用いた。ただし、イソシアネート硬化剤は配合していない。
すなわちこの部分は実施例1と異なる部分であって、本発明の規定する範囲を逸脱するものである。
・プラスチックフィルム層(54):表面処理(コロナ放電処理など)のない着色ポリプロピレンフィルム(90μm)。
・絵柄の印刷方法:グラビア印刷法による木目柄の印刷を行った。
・剥離紙(51):グラシン紙セパレーター(坪量70g/m)表面にダイレクトシリコンコートを施した。
・粘着剤層(52):アクリル系粘着剤(オリバインBPS5762K:東洋インキ製造株式会社製)にポリイソシアネート系硬化剤(BXX5627:東洋インキ製造株式会社製)を1.4部添加した。
塗工は、グラビア印刷法を用いて25g/mの塗布量で剥離紙(51)表面に塗工し、上記プラスチックフィルム層(54)の絵柄インキ層(53)と貼り合わせた。
比較例1の補修の詳細は、下記のとおりである。
経年劣化により絵柄の消失した、外装用化粧部材の表層をサンダーを用いる。
・下地処理
#80の研磨紙を用いた。
・上地処理
#1000の研磨紙を用いた。
・さらに水洗浄を行った。
絵柄消失部分を補修対象部分として、比較例1で作成した転写紙を用いて絵柄層を転写して、補修対象部分に補填した。この部分は、実施例1と異なる。
絵柄層を補填した部分にはクリア塗料層を形成して、補修完了部分とした。
評価結果を表1に示す。
Figure 2021053603
表1に示す結果から明らかなように、本発明による実施例1は、本発明に規定する範囲を逸脱する比較例1に比べて、施工テスト、耐久テストのいずれにおいても、優位であり、合格の判定である。
すなわち実施例1においては、本発明の特徴である、補修部分の塗料、もしくは絵柄インキに含まれる樹脂は、高分子からなる成分を含み、高分子が、架橋結合を持つ構成となっており、これによって補修部分の表面にクリア塗料層を設ける場合にも、その溶剤などによる影響を受けにくく、補修部分の溶解、膨潤、消失を起こすことを防止することができるため、施工性テストにおいて合格判定に至ったと考えられる。
また実施例1は、耐久テストにおいても、補修部分の塗料、もしくは絵柄インキに含まれる樹脂は、高分子からなる成分を含み、高分子が架橋結合を持つ構成となっており、この部分が耐候性の向上においても、効果的であるために合格判定に至ったと考えられる。
一方、比較例1においては、補修部分の塗料、もしくは絵柄インキに硬化剤が配合されていないために、高分子が架橋結合を持つ構成とはなっていないために、補修部分の表面にクリア塗料層を設ける際にも、その溶剤などによる影響を受け、補修部分の溶解、膨潤、消失を起こすことを防止できずに、施工性テストにおいて不合格判定に至ったと考えられる。
また、比較例1は耐久性テストにおいても、補修部分の塗料、もしくは絵柄インキに硬化剤が配合されていないために、高分子が架橋結合を持つ構成とはなっていないために、この部分が耐候性の向上において、効果がないために、不合格判定に至ったと考えられる。
このように、本発明によれば、外装用化粧部材の補修において、意匠面の補修に加えて、補修部分の表面にクリア塗料層を設けて、補修の際の施工性に優れ、また補修後の耐久性に優れる、外装用化粧部材の補修方法及び補修用転写紙を提供することが可能であることを検証することができた。
1・・・基材
2・・・接着剤層
10・・・化粧フィルム
11・・・プラスチックフィルム層
12・・・絵柄層
13・・・絵柄層
14・・・小矢印
20・・・補修対象部分
21・・・塗料もしくは絵柄インキ
22・・・筆
23・・・補修完了部分
30・・・シーラー層
31・・・筆
32・・・シーラー
40・・・クリア塗料層
41・・・スプレイ缶
42・・・クリア塗料
43・・・クリア層
50・・・転写紙
51・・・剥離紙
52・・・粘着剤層
53・・・絵柄インキ層
54・・・プラスチックフィルム層
55・・・矢印
56・・・矢印
57・・・転写層
60・・・補修対象部分
61・・・補修完了部分
100・・・外装用化粧部材

Claims (7)

  1. 外装用化粧部材の意匠の劣化又は欠損を補修する方法であって、
    補修部分に、塗料もしくは絵柄インキを補填する工程と、その後、補修部分の表面にクリア塗料層を設ける工程を有し、
    補修部分の塗料、もしくは絵柄インキに含まれる樹脂は、高分子からなる成分を含み、高分子が、架橋結合を持つことを特徴とする、外装用化粧部材の補修方法。
  2. 前記高分子が、架橋結合を持つ樹脂は、
    アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、エポキシポリオール、ポリオレフィン系ポリオール、フッ素含有ポリオール、のうち1又は複数による、ポリオール硬化型ポリウレタン樹脂であることを特徴とする、請求項1に記載の外装用化粧部材の補修方法。
  3. 前記高分子が、架橋結合を持つ樹脂は、
    ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレートのうち1又は複数からなることを特徴とする、請求項1に記載の外装用化粧部材の補修方法。
  4. 前記ウレタンアクリレート、前記エポキシアクリレート、前記ポリエステルアクリレートの高分子構造が、紫外線照射、もしくは電子線照射によるものであることを特徴とする、請求項3に記載の外装用化粧部材の補修方法。
  5. 前記補修部分に、塗料もしくは絵柄インキを補填して補修を行う方法において、この補填を、塗料もしくは絵柄インキ層の転写によって行うことを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の外装用化粧部材の補修方法。
  6. 前記補修部分の表面にクリア塗料層を設ける工程は、シーラー層を設ける工程、及び表面にスプレイ塗装によるクリア層を設ける工程とから構成されることを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の外装用化粧部材の補修方法。
  7. 請求項5または請求項6に記載の、補修方法を行うための転写紙であって、
    転写紙は、紙を基材とする剥離紙、粘着剤層、塗料もしくは絵柄インキ層、プラスチックフィルム層からなり、
    剥離紙を剥離して後、補修部分に粘着剤層を介して、塗料もしくは絵柄インキ層を転写し、さらにプラスチックフィルム層を剥離することが可能であって、
    塗料もしくは絵柄インキ層は、高分子が、架橋結合を持つ樹脂から構成されることを特徴とする、外装用化粧部材の補修用転写紙。
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