以下、本開示に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本開示はこれに限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
実施形態においては、左、右、前、後、上、及び下の用語を用いて各部の位置関係について説明する。これらの用語は、電動作業機の中心を基準とした相対位置又は方向を示す。実施形態において、電動作業機は、モータを有する電動工具である。
実施形態において、モータの回転軸AXと平行な方向を適宜、軸方向、と称し、回転軸AXの周囲を周回する方向を適宜、周方向又は回転方向、と称し、回転軸AXの放射方向を適宜、径方向、と称する。
実施形態において、回転軸AXは、前後方向に延伸する。軸方向と前後方向とは一致する。軸方向一方側は、前方であり、軸方向他方側は、後方である。また、径方向において、回転軸AXに近い位置又は接近する方向を適宜、径方向内側、と称し、回転軸AXから遠い位置又は離隔する方向を適宜、径方向外側、と称する。
[第1実施形態]
<電動工具の概要>
図1は、本実施形態に係る電動工具1Aを示す前方からの斜視図である。図2は、本実施形態に係る電動工具1Aを示す後方からの斜視図である。図3は、本実施形態に係る電動工具1Aを示す側面図である。図4は、本実施形態に係る電動工具1Aを示す断面図である。本実施形態において、電動工具1Aは、震動ドライバドリルである。
図1、図2、図3、及び図4に示すように、電動工具1Aは、ハウジング2と、リヤカバー3と、ケーシング4と、バッテリ装着部5と、モータ6と、動力伝達機構7Aと、出力軸8Aと、ファン9Aと、トリガスイッチ10Aと、正逆切換レバー11と、速度切換レバー12と、モード切換リング13と、ライト14と、インタフェースパネル15と、ダイヤル16と、コントローラ17とを備える。
ハウジング2は、合成樹脂製である。本実施形態において、ハウジング2は、ナイロン製である。ハウジング2は、左ハウジング2Lと、右ハウジング2Rとを含む。左ハウジング2Lと右ハウジング2Rとは、ねじ2Sにより固定される。左ハウジング2Lと右ハウジング2Rとが固定されることにより、ハウジング2が形成される。
ハウジング2は、モータ収容部21と、グリップ部22と、コントローラ収容部23とを有する。
モータ収容部21は、モータ6を収容する。モータ収容部21は、筒状である。
グリップ部22は、作業者に握られる。グリップ部22は、モータ収容部21の下方に配置される。グリップ部22は、モータ収容部21から下方に突出する。トリガスイッチ10Aは、グリップ部22に配置される。
コントローラ収容部23は、コントローラ17を収容する。コントローラ収容部23は、グリップ部22の下方に配置される。コントローラ収容部23は、グリップ部22の下端部に接続される。前後方向及び左右方向のそれぞれにおいて、コントローラ収容部23の外形の寸法は、グリップ部22の外形の寸法よりも大きい。
リヤカバー3は、合成樹脂製である。リヤカバー3は、モータ収容部21の後方に配置される。リヤカバー3は、ファン9Aを収容する。リヤカバー3は、モータ収容部21の後部の開口を覆うように配置される。リヤカバー3は、ねじ3Sによりモータ収容部21に固定される。
モータ収容部21は、吸気口18を有する。リヤカバー3は、排気口19を有する。ハウジング2の外部空間の空気は、吸気口18を介して、ハウジング2の内部空間に流入する。ハウジング2の内部空間の空気は、排気口19を介して、ハウジング2の外部空間に流出する。
ケーシング4は、動力伝達機構7Aを収容する。ケーシング4は、第1ケーシング4Aと、第2ケーシング4Bとを含む。第2ケーシング4Bは、第1ケーシング4Aの前方に配置される。モード切換リング13は、第2ケーシング4Bの前方に配置される。第1ケーシング4Aは、合成樹脂製である。第2ケーシング4Bは、金属製である。本実施形態において、第2ケーシング4Bは、アルミニウム製である。ケーシング4は、モータ収容部21の前方に配置される。第1ケーシング4A及び第2ケーシング4Bのそれぞれは、筒状である。
第2ケーシング4Bは、大径部401と、小径部402とを有する。小径部402の少なくとも一部は、大径部401よりも径方向内側に配置される。小径部402の前端部は、大径部401の前端部よりも前方に配置される。第1ケーシング4Aは、大径部401の後端部に固定される。第1ケーシング4Aの後端部の開口は、ブラケット板403で覆われる。第2ケーシング4Bの前端部の開口は、ストップ板404で覆われる。ストップ板404は、ねじ405により小径部402の前端部に固定される。
ケーシング4は、モータ収容部21の前部の開口を覆うように配置される。第1ケーシング4Aは、モータ収容部21の内側に配置される。第2ケーシング4Bは、ねじ4Sによりモータ収容部21に固定される。
バッテリ装着部5は、コントローラ収容部23の下部に形成される。バッテリ装着部5は、バッテリパック20に接続される。バッテリパック20は、バッテリ装着部5に装着される。バッテリパック20は、バッテリ装着部5に着脱可能である。バッテリパック20は、二次電池を含む。本実施形態において、バッテリパック20は、充電式のリチウムイオン電池を含む。バッテリ装着部5に装着されることにより、バッテリパック20は、電動工具1Aに電力を供給することができる。モータ6は、バッテリパック20から供給される電力に基づいて駆動する。インタフェースパネル15及びコントローラ17は、バッテリパック20から供給される電力に基づいて作動する。
モータ6は、電動工具1Aの動力源である。モータ6は、インナロータ型のブラシレスモータである。モータ6は、モータ収容部21に収容される。モータ6は、筒状のステータ61と、ステータ61の内側に配置されるロータ62とを有する。ロータ62は、軸方向に延伸するロータシャフト63を含む。
動力伝達機構7Aは、モータ6の前方に配置される。動力伝達機構7Aは、ケーシング4に収容される。動力伝達機構7Aは、ロータシャフト63と出力軸8Aとを連結する。動力伝達機構7Aは、モータ6が発生した動力を出力軸8Aに伝達する。動力伝達機構7Aは、複数のギヤを有する。
動力伝達機構7Aは、減速機構30と、震動機構40とを有する。
減速機構30は、ロータシャフト63の回転を減速し、ロータシャフト63よりも低い回転速度で出力軸8Aを回転させる。本実施形態において、減速機構30は、第1遊星歯車機構31と、第2遊星歯車機構32と、第3遊星歯車機構33とを有する。第2遊星歯車機構32は、第1遊星歯車機構31の前方に配置される。第3遊星歯車機構33は、第2遊星歯車機構32の前方に配置される。
震動機構40は、出力軸8Aを軸方向に震動させる。震動機構40は、第1カム41と、第2カム42と、震動切換リング43とを有する。
出力軸8Aは、動力伝達機構7Aを介してモータ6から伝達された動力に基づいて、先端工具が取り付けられた状態で駆動する。出力軸8Aは、モータ6から伝達された動力に基づいて回転軸AXを中心に回転するスピンドル81と、先端工具が取り付けられるチャック82とを含む。
ファン9Aは、モータ6の後方に配置される。ファン9Aは、モータ6を冷却するための気流を生成する。ファン9Aは、ロータ62の少なくとも一部に固定される。ファン9Aは、ロータシャフト63の後部に固定される。ファン9Aは、ロータシャフト63の回転により回転する。ロータシャフト63が回転することにより、ファン9Aは、ロータシャフト63と一緒に回転する。ファン9Aが回転することにより、ハウジング2の外部空間の空気が、吸気口18を介してハウジング2の内部空間に流入する。ハウジング2の内部空間に流入した空気は、ハウジング2の内部空間を流通することにより、モータ6を冷却する。ハウジング2の内部空間を流通した空気は、排気口19を介して、ハウジング2の外部空間に流出する。
トリガスイッチ10Aは、モータ6を起動するために操作される。トリガスイッチ10Aは、グリップ部22に配置される。トリガスイッチ10Aは、トリガ部材101と、スイッチ回路102とを含む。スイッチ回路102は、グリップ部22に収容される。トリガ部材101は、グリップ部22の前部の上部から前方に突出する。トリガ部材101は、作業者に操作される。トリガ部材101が操作されることにより、モータ6の駆動と停止とが切り換えられる。
正逆切換レバー11は、グリップ部22の上部に設けられる。正逆切換レバー11は、作業者に操作される。正逆切換レバー11が操作されることにより、モータ6の回転方向が正転方向及び逆転方向の一方から他方に切り換えられる。モータ6の回転方向が切り換えられることにより、スピンドル81の回転方向が切り換えられる。
速度切換レバー12は、モータ収容部21の上部に設けられる。速度切換レバー12は、作業者に操作される。作業者は、速度切換レバー12を操作することにより、減速機構30を操作することができる。速度切換レバー12が操作されることにより、出力軸8Aの回転速度条件を示す減速機構30の速度モードが切り換えられる。
減速機構30の速度モードは、出力軸8Aを第1速度で回転させる低速モードと、第1速度よりも高い第2速度で回転させる高速モードとを含む。速度切換レバー12が操作されることにより、減速機構30の速度モードが低速モード及び高速モードの一方から他方に切り換えられる。
モード切換リング13は、ケーシング4の前方に配置される。モード切換リング13は、作業者に操作される。作業者は、モード切換リング13を操作することにより、震動機構40を操作することができる。モード切換リング13が操作されることにより、震動機構40の作動条件を示す作業モードが切り換えられる。
震動機構40の作業モードは、出力軸8Aを軸方向に震動させる震動モードと、出力軸8Aを軸方向に震動させない非震動モードとを含む。モード切換リング13が操作されることにより、震動機構40の作業モードが震動モード及び非震動モードの一方から他方に切り換えられる。モード切換リング13は、震動モードと非震動モードとを切り換える切換部材として機能する。
ライト14は、グリップ部22の前部の上部に設けられる。ライト14は、電動工具1Aの前方を照明する照明光を射出する。ライト14は、例えば発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)を含む。
インタフェースパネル15は、コントローラ収容部23に設けられる。インタフェースパネル15は、操作装置24と、表示装置25とを含む。インタフェースパネル15は、板状である。
コントローラ収容部23にパネル開口27が形成される。パネル開口27は、グリップ部22よりも前方において、コントローラ収容部23の上面に形成される。インタフェースパネル15の少なくとも一部は、パネル開口27に配置される。
ダイヤル16は、ダイヤル軸DXを中心に回転可能である。ダイヤル軸DXは、左右方向に延伸する。本実施形態において、ダイヤル16は、コントローラ収容部23に配置される。ダイヤル16は、コントローラ収容部23の前部に配置される。
コントローラ収容部23にダイヤル開口28が形成される。ダイヤル開口28は、コントローラ収容部23の上面において、パネル開口27よりも前方に形成される。ダイヤル16の少なくとも一部は、ダイヤル開口28に配置される。
ダイヤル16は、モータ6の第1駆動条件を設定するために作業者に操作される。操作装置24は、モータ6の第2駆動条件を設定するために作業者に操作される。ダイヤル16により設定される第1駆動条件と、操作装置24により設定される第2駆動条件とは、異なる。
本実施形態においては、ダイヤル16により設定されるモータ6の第1駆動条件を適宜、駆動条件、と称し、操作装置24により設定されるモータ6の第2駆動条件を適宜、駆動モード、と称する。
操作装置24は、モータ6の駆動モードを設定するために作業者に操作される。本実施形態において、操作装置24により設定されるモータ6の駆動モードは、ドリルモード及びクラッチモードを含む。ドリルモードとは、モータ6の駆動においてモータ6に作用するトルクに関わらずモータ6を駆動させる駆動モードをいう。クラッチモードとは、モータ6に作用するトルクがトルク閾値を超えたときにモータ6を停止させる駆動モードをいう。
ダイヤル16は、モータ6の駆動条件を設定するために作業者に操作される。ダイヤル16により設定されるモータ6の駆動条件は、トルク閾値を含む。ダイヤル16は、操作装置24により設定されたクラッチモードにおいて、トルク閾値を設定するために操作される。
コントローラ17は、コンピュータシステムを含む。コントローラ17は、モータ6を制御する制御指令を出力する。コントローラ17は、コントローラ収容部23に収容される。コントローラ17は、複数の電子部品が実装された基板を含む。基板に実装される電子部品として、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサ、ROM(Read Only Memory)又はストレージのような不揮発性メモリ、RAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリ、トランジスタ、コンデンサ、及び抵抗が例示される。
コントローラ収容部23の内部空間にコントローラケース26が配置される。コントローラ17の少なくとも一部は、コントローラケース26に収容される。
<モータ及び動力伝達機構>
図5は、本実施形態に係る電動工具1Aの一部を示す断面図である。図4及び図5に示すように、モータ6は、筒状のステータ61と、ステータ61の内側に配置されるロータ62とを有する。ロータ62は、軸方向に延伸するロータシャフト63を含む。
ステータ61は、積層された複数の鋼板を含むステータコア61Aと、ステータコア61Aの前部に配置される前インシュレータ61Bと、ステータコア61Aの後部に配置される後インシュレータ61Cと、前インシュレータ61B及び後インシュレータ61Cを介してステータコア61Aに巻かれる複数のコイル61Dと、前インシュレータ61Bに取り付けられるセンサ回路基板61Eと、コイル61Dに接続されるヒュージング端子61Fと、前インシュレータ61Bに支持される短絡部材61Gとを有する。センサ回路基板61Eは、ロータ62の回転を検出する複数の回転検出素子を有する。短絡部材61Gは、ヒュージング端子61Fを介して複数のコイル61Dを接続する。短絡部材61Gは、リード線を介してコントローラ17に接続される。
ロータ62は、回転軸AXを中心に回転する。ロータ62は、ロータシャフト63と、ロータシャフト63の周囲に配置されるロータコア62Aと、ロータコア62Aに保持される複数の永久磁石62Bとを有する。ロータコア62Aは、円筒状である。ロータコア62Aは、積層された複数の鋼板を含む。ロータコア62Aは、軸方向に延伸する貫通孔を有する。貫通孔は、周方向に複数形成される。永久磁石62Bは、ロータコア62Aの複数の貫通孔のそれぞれに配置される。
センサ回路基板61Eの回転検出素子は、永久磁石62Bの磁界を検出することによって、ロータ62の回転を検出する。コントローラ17は、回転検出素子の検出データに基づいて、コイル61Dに駆動電流を供給する。
ロータシャフト63は、回転軸AXを中心に回転する。ロータシャフト63の回転軸AXは、出力軸8Aの回転軸と一致する。ロータシャフト63の前部は、ベアリング64に回転可能に支持される。ロータシャフト63の後部は、ベアリング65に回転可能に支持される。ベアリング64は、ステータ61の前方に配置されるブラケット板403に保持される。ベアリング65は、リヤカバー3に保持される。ロータシャフト63の前端部は、ベアリング64よりも前方に配置される。ロータシャフト63の前端部は、ケーシング4の内部空間に配置される。
ロータシャフト63の前端部にピニオンギヤ31Sが設けられる。ロータシャフト63は、ピニオンギヤ31Sを介して、減速機構30の第1遊星歯車機構31に連結される。
第1遊星歯車機構31は、ピニオンギヤ31Sの周囲に配置される複数のプラネタリギヤ31Pと、複数のプラネタリギヤ31Pを支持する第1キャリア31Cと、複数のプラネタリギヤ31Pの周囲に配置されるインターナルギヤ31Rとを有する。第1キャリア31Cの外周部にギヤが設けられる。
第2遊星歯車機構32は、サンギヤ32Sと、サンギヤ32Sの周囲に配置される複数のプラネタリギヤ32Pと、複数のプラネタリギヤ32Pを支持する第2キャリア32Cと、複数のプラネタリギヤ32Pの周囲に配置されるインターナルギヤ32Rとを有する。サンギヤ32Sは、第1キャリア31Cの前方に配置される。サンギヤ32Sの直径は、第1キャリア31Cの直径よりも小さい。第1キャリア31Cとサンギヤ32Sとは一体である。第1キャリア31Cとサンギヤ32Sとは一緒に回転する。
第3遊星歯車機構33は、サンギヤ33Sと、サンギヤ33Sの周囲に配置される複数のプラネタリギヤ33Pと、複数のプラネタリギヤ33Pを支持する第3キャリア33Cと、複数のプラネタリギヤ33Pの周囲に配置されるインターナルギヤ33Rとを有する。サンギヤ33Sは、第2キャリア32Cの前方に配置される。
また、減速機構30は、速度切換レバー12に連結される速度切換リング34と、速度切換リング34の前方に配置される結合リング35とを有する。結合リング35は、第1ケーシング4Aの内面に固定される。結合リング35の内周部にギヤが設けられる。速度切換リング34は、上方に突出する凸部34Tを有する。凸部34Tの前方及び後方のそれぞれにコイルスプリング36が配置される。速度切換リング34は、コイルスプリング36を介して速度切換レバー12に連結される。
速度切換リング34は、低速モードと高速モードとを切り換える。速度切換リング34は、インターナルギヤ32Rに連結される。速度切換レバー12は、速度切換リング34を介してインターナルギヤ32Rに連結される。速度切換レバー12と速度切換リング34とインターナルギヤ32Rとは一体で移動可能である。作業者により速度切換レバー12が操作されることにより、速度切換リング34は、第1ケーシング4Aの内側において前後方向に移動する。速度切換リング34は、インターナルギヤ32Rとプラネタリギヤ32Pとが噛み合った状態で、第1位置と第1位置よりも後方の第2位置との間を前後方向に移動することにより、低速モードと高速モードとを切り換える。このように、速度切換レバー12が操作されることにより、低速モードと高速モードとが切り換えられる。
インターナルギヤ32Rは、第1位置に配置されている状態で、結合リング35に接触する。インターナルギヤ32Rが結合リング35に接触することにより、インターナルギヤ32Rの回転が規制される。インターナルギヤ32Rは、第2位置に配置されている状態で、結合リング35から離れる。インターナルギヤ32Rが結合リング35から離れることにより、インターナルギヤ32Rの回転が許容される。
また、インターナルギヤ32Rは、第1位置に配置されている状態で、プラネタリギヤ32Pに噛み合う。インターナルギヤ32Rは、第2位置に配置されている状態で、プラネタリギヤ32P及び第1キャリア31Cの両方に噛み合う。
インターナルギヤ32Rが第1位置に配置されている状態で、モータ6の駆動によりロータシャフト63が回転すると、ピニオンギヤ31Sが回転し、プラネタリギヤ31Pがピニオンギヤ31Sの周囲を公転する。プラネタリギヤ31Pの公転により、第1キャリア31C及びサンギヤ32Sは、ロータシャフト63の回転速度よりも低い回転速度で回転する。サンギヤ32Sが回転すると、プラネタリギヤ32Pがサンギヤ32Sの周囲を公転する。プラネタリギヤ32Pの公転により、第2キャリア32C及びサンギヤ33Sは、第1キャリア31Cの回転速度よりも低い回転速度で回転する。このように、インターナルギヤ32Rが第1位置に配置されている状態において、モータ6が駆動すると、第1遊星歯車機構31の減速機能及び第2遊星歯車機構32の減速機能の両方が発揮され、第2キャリア32C及びサンギヤ33Sは、低速モードで回転する。
インターナルギヤ32Rが第2位置に配置されている状態で、モータ6の駆動によりロータシャフト63が回転すると、ピニオンギヤ31Sが回転し、プラネタリギヤ31Pがピニオンギヤ31Sの周囲を公転する。プラネタリギヤ31Pの公転により、第1キャリア31C及びサンギヤ32Sは、ロータシャフト63の回転速度よりも低い回転速度で回転する。インターナルギヤ32Rが第2位置に配置されている状態で、インターナルギヤ32Rはプラネタリギヤ32P及び第1キャリア31Cの両方に噛み合うため、インターナルギヤ32Rと第1キャリア31Cとは一緒に回転する。インターナルギヤ32Rの回転により、プラネタリギヤ32Pは、インターナルギヤ32Rの回転速度と同じ公転速度で公転する。プラネタリギヤ32Pの公転により、第2キャリア32C及びサンギヤ33Sは、第1キャリア31Cの回転速度と同じ回転速度で回転する。このように、インターナルギヤ32Rが第2位置に配置されている状態において、モータ6が駆動すると、第1遊星歯車機構31の減速機能は発揮されるものの、第2遊星歯車機構32の減速機能は発揮されず、第2キャリア32C及びサンギヤ33Sは、高速モードで回転する。
第2キャリア32C及びサンギヤ33Sが回転すると、プラネタリギヤ33Pがサンギヤ33Sの周囲を公転する。プラネタリギヤ33Pの公転により、第3キャリア33Cが回転する。
スピンドル81は、ロックカム85を介して第3キャリア33Cに連結される。スピンドル81は、ロックカム85にスプライン結合される。ロックカム85は、ロックリング86に回転可能に支持される。ロックリング86は、小径部402の内側に配置される。ロックリング86は、小径部402に固定される。第3キャリア33Cの回転により、スピンドル81が回転する。
スピンドル81は、ベアリング83及びベアリング84により回転可能に支持される。スピンドル81は、ベアリング83及びベアリング84に支持されている状態で、前後方向に移動可能である。
スピンドル81は、フランジ部81Fを有する。フランジ部81Fとベアリング83との間にコイルばね87が配置される。コイルばね87は、スピンドル81を前方に移動させる弾性力を発生する。
チャック82は、先端工具を保持可能である。チャック82は、スピンドル81の前部に連結される。スピンドル81が回転することにより、チャック82が回転する。チャック82は、先端工具を保持した状態で回転する。
震動機構40の第1カム41及び第2カム42のそれぞれは、小径部402の内側に配置される。前後方向において、第1カム41及び第2カム42のそれぞれは、ベアリング83とベアリング84との間に配置される。
第1カム41は、リング状である。第1カム41は、スピンドル81の周囲に配置される。第1カム41は、スピンドル81に固定される。第1カム41は、スピンドル81と一緒に回転する。第1カム41の後面にカム歯が設けられる。第1カム41は、ストップリング44に支持される。ストップリング44は、スピンドル81の周囲に配置される。前後方向において、ストップリング44は、第1カム41とベアリング83との間に配置される。コイルばね87の弾性力により、ストップリング44は、ベアリング83の後面に接触する。
第2カム42は、リング状である。第2カム42は、第1カム41の後方に配置される。第2カム42は、スピンドル81の周囲に配置される。第2カム42は、スピンドル81と相対回転可能である。第2カム42の前面にカム歯が設けられる。第2カム42の前面のカム歯は、第1カム41の後面のカム歯に噛み合う。第2カム42の後面に爪が設けられる。
前後方向において、第2カム42とベアリング84との間に支持リング45が配置される。支持リング45は、小径部402の内側に配置される。支持リング45は、小径部402に固定される。支持リング45の前面に複数のスチールボール46が配置される。スチールボール46と第2カム42との間にワッシャ47が配置される。第2カム42は、小径部402とワッシャ47とにより規定される空間において、前後移動を規制された状態で回転可能である。
震動切換リング43は、震動モードと非震動モードとを切り換える。モード切換リング13は、カムリング48を介して震動切換リング43に連結される。モード切換リング13とカムリング48とは一体で回転可能である。震動切換リング43は、前後方向に移動可能である。震動切換リング43は、突起部43Tを有する。突起部43Tは、小径部402に設けられたガイド孔に挿入される。震動切換リング43は、小径部402に設けられたガイド孔にガイドされながら前後方向に移動可能である。突起部43Tにより、震動切換リング43の回転は規制される。作業者によりモード切換リング13が操作されることにより、震動切換リング43は、前後方向に移動する。震動切換リング43は、前進位置と前進位置よりも後方の後退位置との間を前後方向に移動することにより、震動モードと非震動モードとを切り換える。このように、モード切換リング13が操作されることにより、震動モードと非震動モードとが切り換えられる。
震動モードは、第2カム42の回転が規制される状態を含む。非震動モードは、第2カム42の回転が許容される状態を含む。震動切換リング43が前進位置に移動すると、第2カム42の回転が規制される。震動切換リング43が後退位置に移動すると、第2カム42の回転が許容される。
震動モードにおいては、前進位置に移動した震動切換リング43の少なくとも一部が第2カム42に接触する。震動切換リング43と第2カム42とが接触することにより、第2カム42の回転が規制される。第2カム42の回転が規制されている状態で、モータ6が駆動すると、スピンドル81に固定されている第1カム41は、第2カム42のカム歯に当たりながら回転する。これにより、スピンドル81は、前後方向に震動しながら回転する。
非震動モードにおいては、後退位置に移動した震動切換リング43が第2カム42から離れる。震動切換リング43と第2カム42とが離れることにより、第2カム42の回転が許容される。第2カム42の回転が許容されている状態で、モータ6が駆動すると、第2カム42は、第1カム41及びスピンドル81と一緒に回転する。これにより、スピンドル81は、前後方向に震動することなく回転する。
震動切換リング43は、第1カム41及び第2カム42の周囲に配置される。また、震動切換リング43は、第2カム42の後面と対向する対向部43Sを有する。対向部43Sは、震動切換リング43の後部から径方向内側に突出する。
モード切換リング13が操作され、震動切換リング43が前進位置に移動すると、第2カム42の後面の爪と震動切換リング43の対向部43Sとが接触する。これにより、第2カム42の回転が規制される。このように、モード切換リング13が操作され、震動切換リング43が前進位置に移動することにより、震動機構40は、震動モードに切り換えられる。
モード切換リング13が操作され、震動切換リング43が後退位置に移動すると、震動切換リング43の対向部43Sが第2カム42から離れる。これにより、第2カム42の回転が許容される。このように、モード切換リング13が操作され、震動切換リング43が後退位置に移動することにより、震動機構40は、非震動モードに切り換えられる。
<操作状態センサ>
電動工具1Aは、速度切換レバー12の操作状態を検出する速度操作状態センサ51を備える。
本実施形態において、速度切換リング34に永久磁石52が設けられる。永久磁石52は、速度切換リング34に埋設される。
速度操作状態センサ51は、ホール素子のような磁気センサを含む。速度操作状態センサ51は、速度切換リング34の下方に配置される。
速度切換レバー12が操作されると、永久磁石52は、速度切換レバー12及び速度切換リング34と一緒に前後方向に移動する。速度操作状態センサ51は、移動する永久磁石52の磁界の変化を検出する。速度操作状態センサ51の検出データは、コントローラ17に出力される。コントローラ17は、速度操作状態センサ51の検出データに基づいて、速度切換レバー12の位置を検出する。コントローラ17は、速度操作状態センサ51の検出データに基づいて、減速機構30が高速モードに設定されているか低速モードに設定されているかを判定することができる。
電動工具1Aは、モード切換リング13の操作状態を検出するモード操作状態センサ53を備える。
本実施形態において、モード切換リング13と一体で回転するモード検出用リング54が設けられる。モード検出用リング54は、モード切換リング13の内側に配置される。モード検出用リング54に永久磁石55が設けられる。永久磁石55は、モード検出用リング54に埋設される。
モード操作状態センサ53は、ホール素子のような磁気センサを含む。モード操作状態センサ53は、モード検出用リング54の下方に配置される。
モード切換リング13が操作されると、永久磁石55は、モード切換リング13及びモード検出用リング54と一緒に回転する。モード操作状態センサ53は、回転する永久磁石55の磁界の変化を検出する。モード操作状態センサ53の検出データは、コントローラ17に出力される。コントローラ17は、モード操作状態センサ53の検出データに基づいて、モード切換リング13の回転方向の位置を検出する。コントローラ17は、モード操作状態センサ53の検出データに基づいて、震動機構40が震動モードに設定されているか非震動モードに設定されているかを判定することができる。
<ダイヤル及び回転センサ>
図1、図2、図3、及び図4に示すように、ダイヤル16は、ハウジング2の少なくとも一部に配置される。ダイヤル16は、グリップ部22とは異なるハウジング2の規定部位に配置される。ダイヤル16は、コントローラ収容部23に配置される。
ダイヤル16の少なくとも一部は、ハウジング2に形成されたダイヤル開口28に配置される。本実施形態において、ダイヤル開口28は、コントローラ収容部23の前端部に形成される。
ダイヤル16は、コントローラ17の前方に配置される。ダイヤル16は、筒状である。ダイヤル16は、作業者に操作される。ダイヤル16の表面に複数の凸部16Tが設けられる。凸部16Tは、滑り止め機能を有する。ダイヤル16の前部及び上部のそれぞれは、コントローラ収容部23の表面よりも外側に配置される。
ダイヤル16は、左右方向に延伸するダイヤル軸DXを中心に回転する。上述のように、モータ6の回転軸AXは、前後方向に延伸する。本実施形態において、モータ6の回転軸AXと、ダイヤル軸DXに平行な軸とは、直交する。
図4に示すように、ダイヤル16とコントローラ17との距離Daは、トリガスイッチ10Aとコントローラ17との距離Dbよりも短い。
ダイヤル16とコントローラ17との距離Daは、モータ6とコントローラ17との距離Dcよりも短い。
ダイヤル16と出力軸8Aとの距離Ddは、モータ6と出力軸8Aとの距離Deよりも長い。
距離Daは、ダイヤル16とコントローラ17との最短距離である。距離Dbは、トリガスイッチ10Aとコントローラ17との最短距離である。距離Dcは、モータ6とコントローラ17との最短距離である。距離Ddは、ダイヤル16と出力軸8Aとの最短距離である。距離Deは、モータ6と出力軸8Aとの最短距離である。
図6は、本実施形態に係るダイヤル16を示す断面図である。図6は、図4のA−A線断面矢視図に相当する。図7は、本実施形態に係るダイヤル16を示す分解斜視図である。図8及び図9のそれぞれは、本実施形態に係るダイヤル16を示す断面図である。図8は、図6のB−B線断面矢視図に相当する。図9は、図6のC−C線断面矢視図に相当する。
電動工具1Aは、ダイヤル16の内側に配置されるロッド161と、ロッド161に支持される永久磁石162と、ロッド161に支持されるカム163と、ロッド161の周囲に配置されるコイルばね164とを有する。
ロッド161は、コントローラ17の前方において、コントローラ収容部23の少なくとも一部に保持される。ロッド161の左端部は、左ハウジング2Lに保持される。ロッド161の右端部は、右ハウジング2Rに保持される。
ダイヤル16は、ロッド161の周囲に配置される。ダイヤル16は、ロッド161に回転可能に支持される。ダイヤル16は、ダイヤル軸DXを中心とする正転方向及び逆転方向のそれぞれに360[°]以上回転可能である。
ダイヤル16の左面に凹部16Lが設けられる。凹部16Lの内側にカム突起16Aが設けられる。ダイヤル16の右面に凹部16Rが設けられる。凹部16Rの内側に突起部16Bが設けられる。また、ダイヤル16の左面及び右面のそれぞれにリング状の凸部16Cが設けられる。
永久磁石162は、ダイヤル16と一緒に回転する。永久磁石162は、ダイヤル軸DXと平行な方向において、ダイヤル16とは異なる位置に配置される。本実施形態において、永久磁石162は、ダイヤル16の右側に配置される。永久磁石162は、筒状である。ロッド161の少なくとも一部は、永久磁石162の内側に配置される。永久磁石162は、ロッド161の周囲に配置される。永久磁石162は、例えば接着剤によりダイヤル16に固定される。永久磁石162の左部にノッチ162Nが形成される。
カム163は、ダイヤル軸DXと平行な方向において、ダイヤル16とは異なる位置に配置される。本実施形態において、カム163は、ダイヤル16の左側に配置される。カム163は、筒状である。ロッド161の少なくとも一部は、カム163の内側に配置される。カム163は、ロッド161の周囲に配置される。カム163は、ロッド161に対して左右方向に移動可能である。カム163の右面にカム突起163Aが設けられる。カム163の外面に2つの凸部163Tが設けられる。
コイルばね164は、ダイヤル軸DXと平行な方向において、ダイヤル16とは異なる位置に配置される。本実施形態において、コイルばね164は、ダイヤル16の左側に配置される。ロッド161の少なくとも一部は、コイルばね164の内側に配置される。コイルばね164は、ロッド161の周囲に配置される。コイルばね164の少なくとも一部は、カム163の内側に配置される。
コントローラ収容部23は、ダイヤル16が配置される中央凹部165と、カム163が配置される左凹部166と、永久磁石162が配置される右凹部167とを有する。
ロッド161の左端部は、左凹部166の内面の少なくとも一部に保持される。ロッド161の右端部は、右凹部167の内面の少なくとも一部に保持される。
カム163の凸部163Tは、左凹部166の内側に形成された溝168に挿入される。これにより、カム163の回転が規制される。
カム163の右部は、ダイヤル16の凹部16Lに挿入される。コイルばね164の右部は、カム163の内側に配置される。コイルばね164の左部は、左凹部166の内面の少なくとも一部に支持される。コイルばね164が左凹部166の内面の少なくとも一部に支持されることにより、コイルばね164の回転が規制される。コイルばね164は、カム163を右方に移動させる弾性力を発生する。
作業者によりダイヤル16が操作されると、コイルばね164によりカム163がダイヤル16に押し付けられた状態で、カム163に対してダイヤル16が回転する。カム突起16Aとカム突起163Aとが当たりながら、ダイヤル16が回転する。これにより、ダイヤル16の回転において、クリック感が発生する。
永久磁石162の左部は、ダイヤル16の凹部16Rに挿入される。ノッチ162Nに突起部16Bが挿入されるように、永久磁石162の左部がダイヤル16の凹部16Rに挿入される。これにより、ダイヤル16と永久磁石162との相対回転が規制される。永久磁石162は、ダイヤル16と一緒に回転する。
ダイヤル16の左面及び右面のそれぞれにリング状の凸部16Cが設けられる。コントローラ収容部23には、凸部16Cを覆うカバー部169が設けられる。凸部16C及びカバー部169により、ハウジング2とダイヤル16との間からコントローラ収容部23の内部空間に異物が侵入することが抑制される。
図8に示すように、電動工具1Aは、ダイヤル16の回転を検出する回転センサ56を有する。回転センサ56は、ホール素子のような磁気センサを含む。回転センサ56は、永久磁石162を検出する。回転センサ56は、永久磁石162の後方に配置される。
ダイヤル16が操作されると、永久磁石162は、ダイヤル16と一緒に回転する。回転センサ56は、回転する永久磁石162の磁界の変化を検出する。回転センサ56の検出データは、コントローラ17に出力される。コントローラ17は、回転センサ56の検出データに基づいて、ダイヤル16の回転方向及び回転速度を判定することができる。
図10は、本実施形態に係る永久磁石162及び回転センサ56の動作を示す模式図である。図10に示すように、永久磁石162は、異なる極性を有する。永久磁石162は、N極とS極とを有する。異なる極性は、ダイヤル軸DXの周方向に交互に配置される。図10に示す例において、永久磁石162は、2つのN極及び2つのS極を有する。ダイヤル軸SXの周方向において、N極とS極とは、交互に配置される。
作業者は、ダイヤル軸DXを中心とする正転方向及び逆転方向のそれぞれにダイヤル16を回転させることができる。ダイヤル16が回転することにより、永久磁石162は、ダイヤル16と一緒に回転する。図10に示す例において、矢印Rtで示す回転方向が正転方向であることとする。
図10の[状態A]に示すように、ダイヤル16が回転され、S極と回転センサ56とが対向する状態においては、永久磁石162と回転センサ56との間の磁力線は、回転センサ56から永久磁石162に向かって移動する。
図10の[状態B]に示すように、ダイヤル16が回転され、N極及びN極よりも上方に配置されたS極のそれぞれと回転センサ56とが対向する状態においては、永久磁石162と回転センサ56との間の磁力線は、N極からS極に向かって移動する。
図10の[状態C]に示すように、ダイヤル16が回転され、N極と回転センサ56とが対向する状態においては、永久磁石162と回転センサ56との間の磁力線は、永久磁石162から回転センサ56に向かって移動する。
図10の[状態D]に示すように、ダイヤル16が回転され、S極及びS極よりも上方に配置されたN極のそれぞれと回転センサ56とが対向する状態においては、永久磁石162と回転センサ56との間の磁力線は、N極からS極に向かって移動する。
このように、ダイヤル16の回転角度に基づいて、永久磁石162と回転センサ56との間において、磁力線が移動する方向が変化する。すなわち、ダイヤル16の回転角度に基づいて、永久磁石162と回転センサ56との間の磁場が変化する。また、ダイヤル16の回転方向に基づいて、永久磁石162と回転センサ56との間の磁場が変化する。回転センサ56は、磁場の変化を検出することにより、ダイヤル16の回転方向及び回転角度を検出することができる。
なお、図10においては、永久磁石162は、2つのN極と2つのS極とを有することとした。永久磁石162が有するN極の数及びS極の数は任意である。N極の数とS極の数とが等しく、ダイヤル軸DXの周方向に等間隔で配置されていればよい。永久磁石162は、1つのN極と1つのS極とを有してもよいし、3つ以上のN極と3つ以上のS極とを有してもよい。
<インタフェースパネル>
図11は、本実施形態に係るインタフェースパネル15を示す図である。図11に示すように、インタフェースパネル15は、操作装置24と、表示装置25とを含む。
操作装置24は、操作ボタンを含む。操作装置24は、モータ6の駆動モードを設定するために作業者に操作される。
上述のように、モード切換リング13が操作されることにより、震動機構40の作業モードは、震動モードと非震動モードとに切り換えられる。
駆動モードは、モータ6の駆動においてモータ6に作用するトルクに関わらずモータ6を駆動するドリルモードと、モータ6に作用するトルクがトルク閾値を超えたときにモータ6を停止するクラッチモードとを含む。作業者は、モード切換リング13により震動機構40が非震動モードに設定されている状態において、操作装置24を操作して、ドリルモード及びクラッチモードのどちらかを設定することができる。
表示装置25は、モータ6の駆動条件を表示する。ダイヤル16が操作されることにより、モータ6の駆動条件が設定される。表示装置25は、ダイヤル16により設定されたモータ6の駆動条件を表示する。
上述のように、本実施形態において、ダイヤル16により設定されるモータ6の駆動条件は、クラッチモードにおけるトルク閾値を含む。表示装置25は、ダイヤル16により設定されたトルク閾値を表示する。
本実施形態において、表示装置25は、複数のセグメント表示器25Aを含む。図11に示す例において、セグメント表示器25Aは、3つ設けられる。セグメント表示器25Aは、複数のセグメント発光器25Bを含む。本実施形態において、セグメント表示器25Aは、セグメント発光器25Bを7つ有する。複数のセグメント発光器25Bのそれぞれの点灯状態又は消灯状態が制御されることにより、セグメント表示器25Aは、数字又は文字を表示することができる。
なお、表示装置25は、液晶ディスプレイのようなフラットパネルディスプレイでもよいし、複数の発光ダイオードが配置されたインジケータ型表示器でもよい。
操作装置24及び表示装置25を含むインタフェースパネル15は、ダイヤル16の周囲の少なくとも一部に配置される。すなわち、インタフェースパネル15は、ダイヤル16の近傍に配置される。インタフェースパネル15とダイヤル16とは隣接する。
図1、図2、図3、及び図4に示したように、インタフェースパネル15は、コントローラ収容部23において、ダイヤル16の後方に配置される。作業者は、ダイヤル16を操作しながら、表示装置25を視認することができる。
<コントローラ>
図12は、本実施形態に係るコントローラ17を示す機能ブロック図である。図12に示すように、コントローラ17は、モータ6、センサ回路基板61E、トリガスイッチ10A、操作装置24、表示装置25、速度操作状態センサ51、モード操作状態センサ53、及び回転センサ56のそれぞれに接続される。
コントローラ17は、トリガ信号取得部17Aと、操作データ取得部17Bと、速度モード判定部17Cと、作業モード判定部17Dと、ダイヤルデータ取得部17Eと、設定指令部17Fと、モータ制御部17Gと、トルク演算部17Hと、表示制御部17Iとを有する。
トリガ信号取得部17Aは、トリガスイッチ10Aからトリガ信号を取得する。トリガ部材101が操作された場合、スイッチ回路102は、トリガ信号をトリガ信号取得部17Aに出力する。
操作データ取得部17Bは、操作装置24の操作データを取得する。操作装置24は、作業者に操作されることにより操作データを生成する。操作装置24は、操作データを操作データ取得部17Bに出力する。操作データは、モータ6の第2駆動条件を示す駆動モードを含む。駆動モードは、ドリルモード及びクラッチモードを含む。
速度モード判定部17Cは、速度切換レバー12の操作により設定された速度モードを判定する。速度切換レバー12が操作されることにより、減速機構30の速度モードは、低速モードと高速モードとに切り換えられる。速度モード判定部17Cは、速度操作状態センサ51の検出データを取得する。速度モード判定部17Cは、速度操作状態センサ51の検出データに基づいて、減速機構30の速度モードが低速モード及び高速モードのどちらに設定されているかを判定する。
作業モード判定部17Dは、モード切換リング13の操作により設定された作業モードを判定する。モード切換リング13が操作されることにより、震動機構40の作業モードは、震動モードと非震動モードとに切り換えられる。作業モード判定部17Dは、モード操作状態センサ53の検出データを取得する。作業モード判定部17Dは、モード操作状態センサ53の検出データに基づいて、震動機構40の作業モードが震動モード及び非震動モードのどちらに設定されているかを判定する。
ダイヤルデータ取得部17Eは、回転センサ56の検出データを示すダイヤルデータを取得する。回転センサ56は、永久磁石162を検出することにより、ダイヤル16の回転方向及び回転角度を検出することができる。回転センサ56は、検出データをダイヤルデータ取得部17Eに出力する。ダイヤルデータ取得部17Eは、回転センサ56の検出データに基づいて、ダイヤル16の回転方向及び回転角度を算出する。
設定指令部17Fは、回転センサ56の検出データを示すダイヤルデータに基づいて、モータ6の駆動条件を設定する設定指令を出力する。ダイヤルデータは、ダイヤルデータ取得部17Eにより算出されたダイヤル16の回転方向及び回転角度を含む。設定指令部17Fは、ダイヤル16の回転方向及び回転角度に基づいて、設定指令を出力する。
本実施形態において、モータ6の駆動条件は、クラッチモードにおけるトルク閾値を含む。設定指令部17Fは、操作装置24により設定されたクラッチモードにおいて、ダイヤルデータに基づいて、トルク閾値を設定する設定指令を出力する。
設定指令部17Fは、操作データ取得部17Bが取得した操作装置24の操作データに基づいて、モータ6の駆動モードがドリルモードかクラッチモードのどちらに設定されているかを判定することができる。設定指令部17Fは、操作データ取得部17Bが取得した操作装置24の操作データに基づいて、モータ6の駆動モードがクラッチモードに設定されていると判定した場合、ダイヤルデータ取得部17Eにより取得されたダイヤルデータに基づいて、トルク閾値を設定する設定指令を出力する。
作業者は、震動機構40が非震動モードに設定されるようにモード切換リング13を操作した状態で、操作装置24を操作して、ドリルモード及びクラッチモードのどちらかを選択することができる。
クラッチモードは、モータ6の駆動においてモータ6に作用するトルクがトルク閾値を超えたときに、モータ6を停止する駆動モードである。作業者は、クラッチモードを選択した場合、ダイヤル16を操作して、トルク閾値を設定することができる。
トルク閾値は、細かく設定できる。一例として、本実施形態においては、設定指令部17Fは、40段のトルク閾値を設定することができる。ダイヤル16が正転方向に45[°]回転されると、トルク閾値が1段上昇する。ダイヤル16が逆転方向に45[°]回転されると、トルク閾値が1段下降する。本実施形態においては、ダイヤル16が、ダイヤル軸DXを中心とする正転方向及び逆転方向のそれぞれに360[°]以上回転可能である。そのため、作業者は、ダイヤル16を正転方向又は逆転方向に45[°]回転させることにより、40段のトルク閾値を細かく設定することができる。
なお、トルク閾値の段数は、40段でなくてもよく、40段よりも少なくてもよいし、40段よりも多くてもよい。また、トルク閾値を1段変化させるためのダイヤル16の回転角度は、45[°]でなくてもよく、45[°]よりも小さくてもよいし、45[°]よりも大きくてもよい。
なお、操作装置24によりドリルモードが選択された場合、設定指令部17Fは、トルク閾値を設定しない。
モータ制御部17Gは、モータ6を制御する制御指令を出力する。モータ6の制御指令は、モータ6を駆動させる駆動指令及びモータ6を停止させる停止指令を含む。モータ制御部17Gは、トリガ信号取得部17Aにより取得されたトリガ信号に基づいて、トリガ部材101が操作されたと判定した場合、モータ6を駆動させる駆動指令を出力する。モータ制御部17Gは、トリガ部材101の操作量に基づいて、モータ6の回転数を制御することができる。モータ制御部17Gは、センサ回路基板61Eの回転検出素子の検出データに基づいて、トリガ部材101の操作量に基づいて規定される目標回転速度でモータ6が回転するように、駆動指令を出力する。モータ制御部17Gは、トリガ信号取得部17Aにより取得されたトリガ信号に基づいて、トリガ部材101の操作が解除されたと判定した場合、モータ6を停止させる停止指令を出力する。
トルク演算部17Hは、モータ6に作用するトルクを算出する。トルク演算部17Hは、コイル61Dに供給される駆動電流値と、センサ回路基板61Eの回転検出素子により検出されたロータ62の回転数とに基づいて、モータ6に作用するトルクを算出することができる。
モータ制御部17Gは、モータ6の駆動において、トルク演算部17Hにより算出されたモータ6に作用するトルクが設定指令部17Fにより設定されたトルク閾値を超えたときに、モータ6を停止させる停止指令を出力する。
表示制御部17Iは、設定指令部17Fから出力された設定指令に基づいて、モータ6の駆動条件を表示装置25に表示させる。本実施形態において、表示制御部17Iは、ダイヤル16により設定されたトルク閾値を表示装置25に表示させる。
<電動工具の動作>
図13は、本実施形態に係る電動工具1Aの動作を示すフローチャートである。作業モード判定部17Dは、モード操作状態センサ53の検出データを取得する(ステップS1)。
作業モード判定部17Dは、ステップS1で取得したモード操作状態センサ53の検出データに基づいて、震動機構40の作業モードが非震動モードか否かを判定する(ステップS2)。
ステップS2において、震動機構40の作業モードが非震動モードであると判定された場合(ステップS2:Yes)、操作データ取得部17Bは、操作装置24の操作データを取得する(ステップS3)。
設定指令部17Fは、ステップS3で取得した操作装置24の操作データに基づいて、モータ6の駆動モードがクラッチモードに設定されているか否かを判定する(ステップS4)。
ステップS4において、モータ6の駆動モードがクラッチモードに設定されていると判定された場合(ステップS4:Yes)、ダイヤルデータ取得部17Eは、回転センサ56の検出データを取得する。ダイヤルデータ取得部17Eは、回転センサ56の検出データに基づいて、ダイヤル16の回転方向及び回転角度を含むダイヤルデータを算出する(ステップS5)。
設定指令部17Fは、ステップS5で算出されたダイヤルデータに基づいて、トルク閾値を設定する設定指令をモータ制御部17Gに出力する(ステップS6)。
モータ制御部17Gは、トリガ信号取得部17Aがトリガ信号を取得したか否かを判定する(ステップS7)。
ステップS7において、トリガ信号が取得されたと判定した場合(ステップS7:Yes)、モータ制御部17Gは、モータ6を駆動させるための駆動指令を出力する(ステップS8)。
トルク演算部17Hは、モータ6の駆動において、モータ6に作用するトルクを算出する。モータ制御部17Gは、モータ6に作用するトルクがトルク閾値を超えたか否かを判定する(ステップS9)。
ステップS9において、モータ6に作用するトルクがトルク閾値を超えていないと判定された場合(ステップS9:No)、モータ6の駆動が継続される。
ステップS9において、モータ6に作用するトルクがトルク閾値を超えたと判定された場合(ステップS9:Yes)、モータ制御部17Gは、モータ6を停止させるための停止指令を出力する(ステップS10)。
なお、ステップS7において、トリガ信号が取得されていないと判定した場合、モータ制御部17Gは、モータ6を駆動しない。
ステップS4において、モータ6の駆動モードがクラッチモードに設定されていないと判定された場合(ステップS4:No)、処理はステップS11へ進み、設定指令部17Fは、設定指令を出力しない。
なお、ステップS2において、震動機構40の作業モードが非震動モードではないと判定された場合、すなわち、震動機構40の作業モードが震動モードであると判断された場合(ステップS2:No)、処理はステップS11へ進む。
モータ制御部17Gは、トリガ信号取得部17Aがトリガ信号を取得したか否かを判定する(ステップS11)。
ステップS11において、トリガ信号が取得されたと判定した場合(ステップS11:Yes)、モータ制御部17Gは、モータ6を駆動させるための駆動指令を出力する(ステップS12)。
ステップS11において、トリガ信号が取得されていないと判定した場合(ステップS11:No)、処理はステップS10へ進み、モータ制御部17Gは、モータ6を駆動しない。
なお、上述の実施形態においては、非震動モードにおいて、ドリルモード及びクラッチモードの一方が設定されることとした。震動モードにおいて、ドリルモード及びクラッチモードの一方が設定されてもよい。例えば、震動モードにおいて、クラッチモードが設定され、モータ6に作用するトルクがトルク閾値を超えた場合、モータ制御部17Gは、モータ6を停止させる停止指令を出力してもよい。
[効果]
以上説明したように、本実施形態によれば、モータ6の駆動条件を設定するためのダイヤル16が設けられる。作業者は、ダイヤル16を回転させることにより、モータ6の細かい駆動条件を操作性良く設定することができる。
ダイヤル16は、正転方向及び逆転方向のそれぞれに360[°]以上回転可能である。これにより、作業者は、トルク閾値の上昇又は下降を操作性良く実施することができる。作業者は、ダイヤル16を正転方向に回転させることにより、トルク閾値を徐々に上昇させることができる。作業者は、ダイヤル16を逆転方向に回転させることにより、トルク閾値を徐々に下降させることができる。
ダイヤル16と一緒に回転する永久磁石162が設けられる。これにより、回転センサ56は、永久磁石162の磁界を検出することにより、ダイヤル16の回転方向及び回転角度を検出することができる。
ダイヤル16の少なくとも一部は、ハウジング2に形成されたダイヤル開口28に配置される。これにより、ダイヤル16の少なくとも一部がハウジング2の外部空間に露出する。したがって、作業者は、ダイヤル16を円滑に操作することができる。
ダイヤル16は、グリップ部22とは異なるハウジング2の規定部位に配置される。これにより、作業者がグリップ部22を握って作業を実施しているときに、作業者の手がダイヤル16に触れることが抑制される。
ダイヤル16は、コントローラ収容部23に配置される。これにより、回転センサ56とコントローラ17との距離が短くなる。したがって、ノイズの影響が抑制された状態で、回転センサ56の検出データがコントローラ17に出力される。
ダイヤル16とコントローラ17との距離Daは、トリガスイッチ10Aとコントローラ17との距離Dbよりも短い。ダイヤル16及び回転センサ56がトリガスイッチ10Aの近傍に配置されず、コントローラ17の近傍に配置されることにより、ノイズの影響が抑制された状態で、回転センサ56の検出データがコントローラ17に出力される。
ダイヤル16とコントローラ17との距離Daは、モータ6とコントローラ17との距離Dcよりも短い。ダイヤル16及び回転センサ56がモータ6の近傍に配置されず、コントローラ17の近傍に配置されることにより、ノイズの影響が抑制された状態で、回転センサ56の検出データがコントローラ17に出力される。
ダイヤル16と出力軸8Aとの距離Ddは、モータ6と出力軸8Aとの距離Dcよりも長い。ダイヤル16が出力軸8Aの近傍に配置されないので、作業者は、ダイヤル16を円滑に操作することができる。
モータ6の回転軸AXとダイヤル軸DXに平行な軸とは、直交する。本実施形態において、回転軸AXは前後方向に延伸し、ダイヤル軸DXは左右方向に延伸する。これにより、作業者は、ダイヤル16を円滑に操作することができる。
ダイヤル16により設定されたモータ6の駆動条件が表示装置25に表示される。これにより、作業者は、設定されたモータ6の駆動条件を、視覚を通じて認識することができる。
表示装置25は、ダイヤル16の周囲の少なくとも一部に配置される。これにより、作業者は、表示装置25を確認しながらダイヤル16を操作することができる。
操作装置24は、ダイヤル16の周囲の少なくとも一部に配置される。これにより、作業者は、表示装置25を確認しながら操作装置24を操作することができる。
<第1実施形態の変形例>
図14は、本実施形態の変形例に係る電動工具1Aを示す後方からの斜視図である。図14に示すように、ダイヤル16は、コントローラ収容部23の後部に配置されてもよい。ダイヤル開口28は、コントローラ収容部23の後部に形成されてもよい。図14に示す例において、ダイヤル軸DXは、左右方向に延伸する。なお、ダイヤル軸DXは、上下方向に延伸してもよい。また、ダイヤル16の周囲の少なくとも一部に、操作装置24及び表示装置25の少なくとも一方を含むインタフェースパネル15が配置されてもよい。図14に示す例において、インタフェースパネル15は、コントローラ収容部23に配置される。インタフェースパネル15は、コントローラ収容部23において、ダイヤル16の上方に配置される。なお、インタフェースパネル15は、コントローラ収容部23において、ダイヤル16の下方に配置されてもよい。
なお、ダイヤル16は、コントローラ収容部23の左部に配置されてもよいし、コントローラ収容部23の右部に配置されてもよい。ダイヤル軸DXは、前後方向に延伸してもよいし、上下方向に延伸してもよい。
図15は、本実施形態の変形例に係る電動工具1Aを示す前方からの斜視図である。図15に示すように、ダイヤル16は、グリップ部22に配置されてもよい。ダイヤル開口28は、グリップ部22に形成されてもよい。図15に示す例において、ダイヤル16は、グリップ部22の前部に配置される。図15に示す例において、ダイヤル軸DXは、左右方向に延伸する。なお、ダイヤル軸DXは、上下方向に延伸してもよい。
図16は、本実施形態の変形例に係る電動工具1Aを示す後方からの斜視図である。図16に示すように、ダイヤル16は、グリップ部22の後部に配置されてもよい。図16に示す例において、ダイヤル軸DXは、左右方向に延伸する。なお、ダイヤル軸DXは、上下方向に延伸してもよい。また、ダイヤル16の周囲の少なくとも一部に、操作装置24及び表示装置25の少なくとも一方を含むインタフェースパネル15が配置されてもよい。図16に示す例において、インタフェースパネル15は、グリップ部22に配置される。インタフェースパネル15は、グリップ部22において、ダイヤル16の上方に配置される。なお、インタフェースパネル15は、グリップ部22において、ダイヤル16の下方に配置されてもよい。
図17は、本実施形態の変形例に係る電動工具1Aを示す後方からの斜視図である。図17に示すように、ダイヤル16は、モータ収容部21に配置されてもよい。ダイヤル開口28は、モータ収容部21に形成されてもよい。図17に示す例において、ダイヤル16は、モータ収容部21の右部に配置される。図17に示す例において、ダイヤル軸DXは、前後方向に延伸する。なお、ダイヤル軸DXは、上下方向に延伸してもよい。また、ダイヤル16の周囲の少なくとも一部に、操作装置24及び表示装置25の少なくとも一方を含むインタフェースパネル15が配置されてもよい。図17に示す例において、インタフェースパネル15は、モータ収容部21に配置される。インタフェースパネル15は、モータ収容部21において、ダイヤル16の後方に配置される。なお、インタフェースパネル15は、モータ収容部21において、ダイヤル16の前方に配置されてもよい。
なお、ダイヤル16は、モータ収容部21の左部に配置されてもよいし、モータ収容部21の上部に配置されてもよい。ダイヤル16は、リヤカバー3に配置されてもよい。
上述の実施形態において、ダイヤル16により設定されるモータ6の駆動条件は、モータ6の回転数を含んでもよい。すなわち、ダイヤル16が操作されることにより、モータ6の回転数が設定されてもよい。また、ダイヤル16により設定されるモータ6の駆動条件は、モータ6の回転数の上限値を含んでもよい。すなわち、ダイヤル16が操作されることにより、モータ6の回転数の上限値が設定されてもよい。作業者は、ダイヤル16により、モータ6の回転数を細かく設定できる。設定指令部17Fは、複数段(例えば40段)のモータ6の回転数を設定することができる。ダイヤル16が正転方向に45[°]回転されると、モータ6の回転数が1段上昇する。ダイヤル16が逆転方向に45[°]回転されると、モータ6の回転数が1段下降する。本実施形態においては、ダイヤル16が、ダイヤル軸DXを中心とする正転方向及び逆転方向のそれぞれに360[°]以上回転可能である。そのため、作業者は、ダイヤル16を正転方向又は逆転方向に45[°]回転させることにより、複数段のモータ6の回転数を細かく設定することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
図18は、本実施形態に係る電動工具1Bを示す前方からの斜視図である。図19は、本実施形態に係る電動工具1Bを示す後方からの斜視図である。図20は、本実施形態に係る電動工具1Bを示す側面図である。図21は、本実施形態に係る電動工具1Bを示す断面図である。本実施形態において、電動工具1Bは、グラインダである。
図18、図19、図20、及び図21に示すように、電動工具1Bは、モータハウジング200と、モータハウジング200の前方に配置されるギヤハウジングカバー300と、ギヤハウジングカバー300の前方に配置されるギヤハウジング400と、ギヤハウジング400の下方に配置されるベアリングボックス500と、ベアリングボックス500の下方に配置されるホイールカバー600と、モータハウジング200の後方に配置されるグリップハウジング700と、グリップハウジング700の後端部に配置されるバッテリ装着部5とを備える。
モータハウジング200は、モータ6を収容する。モータハウジング200は、筒状である。モータハウジング200は、合成樹脂製である。本実施形態において、モータハウジング200は、ナイロン製である。モータハウジング200は、モータ収容部21として機能する。
ギヤハウジングカバー300は、モータハウジング200とギヤハウジング400との間に配置される。ギヤハウジングカバー300は、モータハウジング200の前部の開口を覆うように、モータハウジング200の前部に装着される。ギヤハウジングカバー300は、金属製である。本実施形態において、ギヤハウジングカバー300は、アルミニウム製である。
ギヤハウジング400は、出力軸8Bの少なくとも一部を収容する。出力軸8Bは、スピンドルを含む。本実施形態において、ギヤハウジング400は、出力軸8Bの上部を収容する。ギヤハウジング400は、ギヤハウジングカバー300を介して、モータハウジング200の前部に装着される。ギヤハウジング400は、金属製である。本実施形態において、ギヤハウジング400は、アルミニウム製である。
ベアリングボックス500は、ベアリング83を保持する。ベアリング83は、出力軸8Bを回転可能に支持する。出力軸8Bの下端部に先端工具70が装着される。
ホイールカバー600は、ベアリングボックス500に装着される。ホイールカバー600は、クランプ機構140によりベアリングボックス500に固定される。ホイールカバー600は、先端工具70の周囲の一部に配置される。先端工具70は、円板状である。先端工具70として、砥石が例示される。ホイールカバー600の少なくとも一部は、先端工具70の後方に配置される。
グリップハウジング700は、モータハウジング200の後部に配置される。グリップハウジング700の前部は、モータハウジング200に接続される。グリップハウジング700は、作業者に握られるグリップ部22と、コントローラ17を収容するコントローラ収容部23とを有する。コントローラ収容部23は、グリップ部22の後方に配置される。
本実施形態において、グリップハウジング700は、上ハウジング700Aと、上ハウジング700Aの下方に配置される下ハウジング700Bとを含む。すなわち、グリップハウジング700は、一対の半割れハウジングにより構成される。
図21に示すように、電動工具1Bは、モータ6Bと、ファン9Bと、バッフル71と、動力伝達機構7Bと、出力軸8Bとを備える。
モータハウジング200は、モータ6B、ファン9B、及びバッフル71を収容する。ギヤハウジング400は、動力伝達機構7Bを収容する。ギヤハウジング400は、ベアリング84を保持する。ベアリング84は、出力軸8Bを回転可能に支持する。ベアリングボックス500は、ベアリング83を保持する。ベアリング83は、出力軸8Bを回転可能に支持する。
出力軸8Bは、ギヤハウジング400及びベアリングボックス500のそれぞれに収容される。ギヤハウジング400は、出力軸8Bの上部を収容する。ベアリングボックス500は、出力軸8Bの下部を収容する。
モータ6Bは、電動工具1Bの動力源である。モータ6Bは、インナロータ型のブラシレスモータである。モータ6Bは、ステータ61と、ロータ62とを有する。ロータ62は、ロータシャフト63を含む。
ロータ62は、回転軸AXを中心に回転する。回転軸AXは、前後方向に延伸する。ロータ62は、ロータシャフト63と、ロータコア62Aと、永久磁石62Bとを有する。ロータシャフト63は、ベアリング64及びベアリング65に回転可能に支持される。
ステータ61は、ステータコア61Aと、前インシュレータ61Bと、後インシュレータ61Cと、コイル61Dとを有する。後インシュレータ61Cに、センサ回路基板61E及び短絡部材61Gが取り付けられる。
ファン9Bは、ロータ62の回転により回転する。ファン9Bは、ロータシャフト63の前部に取り付けられる。
モータハウジング200にスイッチ10Bが設けられる。スイッチ10Bは、モータ6Bを起動するために操作される。スイッチ10Bが操作されることにより、モータ6Bの駆動と停止とが切り換えられる。
動力伝達機構7Bは、モータ6Bが発生した動力を出力軸8Bに伝達する。動力伝達機構7Bは、ロータシャフト63の前端部に設けられた第1べベルギヤ72と、スピンドル81の上端部に設けられた第2べベルギヤ73とを有する。第1べベルギヤ72と第2べベルギヤ73とは噛み合う。出力軸8Bは、ロータ62の回転により回転する。ロータ62のロータシャフト63が回転軸AXを中心に回転すると、第1べベルギヤ72が回転する。第1べベルギヤ72が回転すると、第2べベルギヤ73が回転する。第2べベルギヤ73が回転すると、出力軸8Bが回転軸BXを中心に回転する。回転軸BXは、上下方向に延伸する。回転軸AXと回転軸BXとは直交する。
出力軸8Bは、ベアリング83及びベアリング84に回転可能に支持される。ベアリング84は、スピンドル81の上部を回転可能に支持する。ベアリング83は、スピンドル81の中間部又は下部を回転可能に支持する。ベアリング84は、ギヤハウジング400に保持される。ベアリング83は、ベアリングボックス500に保持される。
先端工具70は、出力軸8Bの下端部に装着される。出力軸8Bが回転することにより、先端工具70が回転軸BXを中心に回転する。
電動工具1Bは、ダイヤル16を有する。ダイヤル16は、ダイヤル軸DXを中心に回転可能である。図18に示すように、ダイヤル軸DXは、前後方向に延伸する。ダイヤル16の少なくとも一部は、グリップハウジング700に形成されたダイヤル開口28に配置される。本実施形態において、ダイヤル16は、モータ収容部21に配置される。
上述の実施形態と同様、ダイヤル16と一緒に回転する永久磁石162が設けられる。ダイヤル16の回転は、回転センサ56によって検出される。
ダイヤル16の周囲の少なくとも一部に、表示装置25を含むインタフェースパネル15が配置される。
ダイヤル16とコントローラ17との距離は、スイッチ10Bとコントローラ17との距離よりも短い。ダイヤル16とコントローラ17との距離は、モータ6Bとコントローラ17との距離よりも短い。ダイヤル16と出力軸8Bとの距離は、モータ6Bと出力軸8Bとの距離よりも長い。
本実施形態において、ダイヤル16により設定されるモータ6Bの駆動条件は、モータ6Bの回転数を含む。すなわち、ダイヤル16が操作されることにより、モータ6Bの回転数が設定される。モータ6Bの回転数は、モータ6Bの回転数の上限値を含む。コントローラ17の設定指令部17Fは、回転センサ56の検出データを示すダイヤルデータに基づいて、モータ6Bの回転数を設定する設定指令を出力する。表示制御部17Iは、表示装置25に、モータ6Bの回転数を表示させることができる。
作業者は、ダイヤル16により、モータ6Bの回転数を細かく設定できる。設定指令部17Fは、複数段(例えば40段)のモータ6Bの回転数を設定することができる。ダイヤル16が正転方向に45[°]回転されると、モータ6Bの回転数が1段上昇する。ダイヤル16が逆転方向に45[°]回転されると、モータ6Bの回転数が1段下降する。本実施形態においては、ダイヤル16が、ダイヤル軸DXを中心とする正転方向及び逆転方向のそれぞれに360[°]以上回転可能である。そのため、作業者は、ダイヤル16を正転方向又は逆転方向に45[°]回転させることにより、複数段のモータ6Bの回転数を細かく設定することができる。
<第2実施形態の変形例>
図22は、本実施形態の変形例に係る電動工具1Bを示す後方からの斜視図である。図22に示すように、ダイヤル16は、グリップ部22に配置されてもよい。図22に示す例において、ダイヤル16は、グリップ部22の上部に配置される。ダイヤル軸DXは、左右方向に延伸する。なお、ダイヤル軸DXは、前後方向に延伸してもよい。また、ダイヤル16の周囲の少なくとも一部に、インタフェースパネル15が配置されてもよい。インタフェースパネル15がグリップ部22に配置されてもよい。
なお、ダイヤル16は、グリップ部22の左部に配置されてもよいし、グリップ部22の右部に配置されてもよい。
図23は、本実施形態の変形例に係る電動工具1Bを示す後方からの斜視図である。図23に示すように、ダイヤル16は、モータ収容部21として機能するモータハウジング200に配置されてもよい。図23に示す例において、ダイヤル16は、モータハウジング200の右部に配置される。ダイヤル軸DXは、前後方向に延伸する。なお、ダイヤル軸DXは、上下方向に延伸してもよい。また、ダイヤル16の周囲の少なくとも一部に、インタフェースパネル15が配置されてもよい。インタフェースパネル15がモータハウジング200に配置されてもよい。
なお、ダイヤル16は、モータハウジング200の上部に配置されてもよいし、モータハウジング200の右部に配置されてもよい。
[第3実施形態]
第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
図24は、本実施形態に係る電動工具1Cを示す前方からの斜視図である。図25は、本実施形態に係る電動工具1Cを示す後方からの斜視図である。図26は、本実施形態に係る電動工具1Cを示す側面図である。図27は、本実施形態に係る電動工具1Cを示す断面図である。本実施形態において、電動工具1Cは、ジグソーである。
図24、図25、図26、及び図27に示すように、電動工具1Cは、ハウジング210と、バッテリ装着部5と、モータ6Cと、動力伝達機構7Cと、出力軸8Cと、スイッチ10Cと、コントローラ17と、ベース75とを備える。
ハウジング210は、合成樹脂製である。ハウジング210は、左ハウジング210Lと、右ハウジング210Rとを含む。ハウジング210は、一対の半割れハウジングにより構成される。
ハウジング210は、モータ6Cを収容するモータ収容部21と、スイッチ10Bが配置されるグリップ部22と、コントローラ17を収容するコントローラ収容部23とを有する。スイッチ10Cが操作されることにより、モータ6Cが起動する。モータ6Cの回転軸AXは、前後方向に延伸する。
動力伝達機構7Cは、中間ギヤ510と、ガイドローラ520と、オービタル運動機構530とを有する。モータ6Cが駆動し、ロータシャフト63が回転すると、中間ギヤ510が回転する。中間ギヤ510の回転により、ガイドローラ520を介して、出力軸8Cが上下動する。出力軸8Cは、スライダを含む。先端工具74は、出力軸8Cの下端部に接続される。先端工具74は、ブレードを含む。
オービタル運動機構530は、先端工具74の上昇に合わせて先端工具74を前方に押し、先端工具74の下降時には先端工具74を押さず、先端工具74をオービタル運動させる。
電動工具1Cは、ダイヤル16を有する。ダイヤル16の少なくとも一部は、コントローラ収容部23に形成されたダイヤル開口28に配置される。本実施形態において、ダイヤル16は、モータ収容部21に配置される。
上述の実施形態と同様、ダイヤル16と一緒に回転する永久磁石162が設けられる。ダイヤル16の回転は、回転センサ56によって検出される。
ダイヤル16とコントローラ17との距離は、スイッチ10Cとコントローラ17との距離よりも短い。ダイヤル16とコントローラ17との距離は、モータ6Cとコントローラ17との距離よりも短い。ダイヤル16と出力軸8Cとの距離は、モータ6Cと出力軸8Cとの距離よりも長い。
本実施形態において、ダイヤル16により設定されるモータ6Cの駆動条件は、モータ6Cの回転数を含む。すなわち、ダイヤル16が操作されることにより、モータ6Cの回転数が設定される。モータ6Cの回転数は、モータ6Cの回転数の上限値を含む。コントローラ17の設定指令部17Fは、回転センサ56の検出データを示すダイヤルデータに基づいて、モータ6Cの回転数を設定する設定指令を出力する。本実施形態においても、作業者は、ダイヤル16により、モータ6Cの回転数を細かく設定できる。
なお、本実施形態においても、ダイヤル16の周囲の少なくとも一部に、表示装置25を含むインタフェースパネル15が配置されてもよい。表示制御部17Iは、表示装置25に、モータ6Cの回転数を表示させることができる。
<第3実施形態の変形例>
図28は、本実施形態の変形例に係る電動工具1Cを示す後方からの斜視図である。図28に示すように、ダイヤル16は、グリップ部22に配置されてもよい。図28に示す例において、ダイヤル16は、グリップ部22の左部に配置される。また、ダイヤル16の周囲の少なくとも一部に、インタフェースパネル15が配置されてもよい。インタフェースパネル15がグリップ部22に配置されてもよい。
なお、ダイヤル16は、グリップ部22の上部に配置されてもよいし、グリップ部22の右部に配置されてもよい。
図29は、本実施形態の変形例に係る電動工具1Cを示す後方からの斜視図である。図29に示すように、ダイヤル16は、モータ収容部21に配置されてもよい。図29に示す例において、ダイヤル16は、モータ収容部21の左部に配置される。また、ダイヤル16の周囲の少なくとも一部に、インタフェースパネル15が配置されてもよい。インタフェースパネル15がモータ収容部21に配置されてもよい。
なお、ダイヤル16は、モータ収容部21の上部に配置されてもよいし、モータ収容部21の右部に配置されてもよい。
[第4実施形態]
第4実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
図30は、本実施形態に係る電動工具1Dを示す前方からの斜視図である。図31は、本実施形態に係る電動工具1Dを示す後方からの斜視図である。図32は、本実施形態に係る電動工具1Dを示す側面図である。図33は、本実施形態に係る電動工具1Dを示す断面図である。本実施形態において、電動工具1Dは、往復動電動工具の一種であるマルチツールである。
図30、図31、図32、及び図33に示すように、電動工具1Dは、ハウジング220と、バッテリ装着部5と、モータ6Dと、動力伝達機構7Dと、出力軸8Dと、スイッチ10Dと、コントローラ17とを備える。
ハウジング220は、合成樹脂製である。ハウジング220は、モータ6Dを収容するモータ収容部21と、作業者に握られるグリップ部22と、コントローラ17を収容するコントローラ収容部23とを有する。スイッチ10Dが操作されることにより、モータ6Dが起動する。モータ6Dの回転軸AXは、前後方向に延伸する。
動力伝達機構7Dは、ロータシャフト63の前端部に連結されるシャフト部材610と、リンク部材650とを有する。シャフト部材610は、ベアリング620及びベアリング630により回転可能に支持される。シャフト部材610は、偏心軸部640を有する。ベアリング630は、偏心軸部640の周囲に配置される。
出力軸8Dは、スピンドルを含む。出力軸8Dは、上下方向に延伸する。先端工具76は、出力軸8Dの下端部に装着される。
モータ6Dの駆動によりロータシャフト63が回転すると、偏心軸部640の周囲に配置されているベアリング630がシャフト部材610を中心に偏心回転する。ベアリング630がリンク部材650に対して左右方向のみに接触する動きを繰り返すことで、リンク部材650は、左右方向に往復動する。これにより、出力軸8D及び先端工具76が左右方向に往復動する。
電動工具1Dは、ダイヤル16を有する。ダイヤル16の少なくとも一部は、コントローラ収容部23に形成されたダイヤル開口28に配置される。本実施形態において、ダイヤル16は、モータ収容部21に配置される。
上述の実施形態と同様、ダイヤル16と一緒に回転する永久磁石162が設けられる。ダイヤル16の回転は、回転センサ56によって検出される。
ダイヤル16とコントローラ17との距離は、スイッチ10Dとコントローラ17との距離よりも短い。ダイヤル16とコントローラ17との距離は、モータ6Dとコントローラ17との距離よりも短い。ダイヤル16と出力軸8Dとの距離は、モータ6Dと出力軸8Cとの距離よりも長い。
本実施形態において、ダイヤル16により設定されるモータ6Dの駆動条件は、モータ6Dの回転数を含む。すなわち、ダイヤル16が操作されることにより、モータ6Dの回転数が設定される。モータ6Dの回転数は、モータ6Dの回転数の上限値を含む。コントローラ17の設定指令部17Fは、回転センサ56の検出データを示すダイヤルデータに基づいて、モータ6Dの回転数を設定する設定指令を出力する。本実施形態においても、作業者は、ダイヤル16により、モータ6Dの回転数を細かく設定できる。
なお、本実施形態においても、ダイヤル16の周囲の少なくとも一部に、表示装置25を含むインタフェースパネル15が配置されてもよい。表示制御部17Iは、表示装置25に、モータ6Dの回転数を表示させることができる。
<第4実施形態の変形例>
図34は、本実施形態の変形例に係る電動工具1Dを示す後方からの斜視図である。図34に示すように、ダイヤル16は、グリップ部22に配置されてもよい。図34に示す例において、ダイヤル16は、グリップ部22の上部に配置される。また、ダイヤル16の周囲の少なくとも一部に、インタフェースパネル15が配置されてもよい。インタフェースパネル15がグリップ部22に配置されてもよい。
なお、ダイヤル16は、グリップ部22の左部に配置されてもよいし、グリップ部22の右部に配置されてもよい。
なお、ダイヤル16は、モータ収容部21に配置されてもよい。ダイヤル16は、モータ収容部21の上部、左部、及び右部の少なくとも一部に配置されてもよい。インタフェースパネル15が、モータ収容部21において、ダイヤル16の周囲の少なくとも一部に配置されてもよい。
[その他の実施形態]
なお、上述の実施形態においては、電動工具として、震動ドライバドリル、グラインダ、ジグソー、及びマルチツールを例にして説明した。電動工具は、アングルドリル、インパクトドライバ、グラインダ、ハンマ、ハンマドリル、マルノコ、及びレシプロソーの少なくとも一つでもよい。これらの電動工具にモータが設けられている場合、ダイヤル16が操作されることにより、モータの駆動条件を操作性良く設定することができる。
上述の実施形態においては、電動作業機が電動工具であることとした。電動作業機は、電動工具に限定されない。電動作業機として、園芸工具が例示される。園芸工具として、チェーンソー、ヘッジトリマ、芝刈り機、草刈機、及びブロワが例示される。
上述の実施形態においては、電動作業機の電源としてバッテリ装着部5に装着されるバッテリパック20が使用されることとした。電動作業機の電源として、商用電源(交流電源)が使用されてもよい。