JP2023076946A - 電動作業機 - Google Patents
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Abstract
【課題】スピンドルに掛かる負荷が増大しても、電動作業機の構成要素の破損を抑制すること。【解決手段】電動作業機は、モータと、少なくとも一部がモータよりも前方に配置され、モータの回転力により作動する遊星歯車機構と、少なくとも一部が遊星歯車機構よりも前方に配置されるスピンドルと、遊星歯車機構のキャリアからスピンドルへの一方向に回転力を伝達するスピンドルロック機構と、を備える。キャリアは、スピンドルの後部が挿入される孔を有する。スピンドルの後部の外面は、2つの平坦面を含む。キャリアの孔の内面は、スピンドルの2つの平坦面のそれぞれに接触する2つの平坦面を含む。スピンドルロック機構は、キャリアの前面よりも前方においてスピンドルの周囲に配置され、スピンドルと一緒に回転可能なロックカムと、ロックカムの周囲に配置されるロックリングと、ロックカムとロックリングとの間に配置される複数の円筒部材と、を有する。【選択図】図6
Description
本明細書で開示する技術は、電動作業機に関する。
電動作業機に係る技術分野において、特許文献1に開示されているような、スピンドルロック機構を有する電動工具が知られている。
電動作業機において、モータの回転力が遊星歯車機構を介してスピンドルに伝達される場合がある。例えばねじ締め作業において、スピンドルに掛かるトルクが増大すると、遊星歯車機構又はスピンドルロック機構に掛かる負荷が増大し、その結果、遊星歯車機構又はスピンドルロック機構の少なくとも一部が破損する可能性がある。
本明細書で開示する技術は、スピンドルに掛かる負荷が増大しても、電動作業機の構成要素の破損を抑制することを目的とする。
本明細書は、電動作業機を開示する。電動作業機は、モータと、遊星歯車機構と、スピンドルと、スピンドルロック機構とを備えてもよい。遊星歯車機構の少なくとも一部がモータよりも前方に配置されてもよい。遊星歯車機構は、モータの回転力により作動してもよい。スピンドルの少なくとも一部が遊星歯車機構よりも前方に配置されてもよい。スピンドルロック機構は、遊星歯車機構のキャリアからスピンドルへの一方向に回転力を伝達してもよい。キャリアは、スピンドルの後部が挿入される孔を有してもよい。
スピンドルの後部の外面は、2つの平坦面を含んでもよい。キャリアの孔の内面は、スピンドルの2つの平坦面のそれぞれに接触する2つの平坦面を含んでもよい。スピンドルロック機構は、キャリアの前面よりも前方においてスピンドルの周囲に配置され、スピンドルと一緒に回転可能なロックカムを有してもよい。スピンドルロック機構は、ロックカムの周囲に配置されるロックリングを有してもよい。スピンドルロック機構は、ロックカムとロックリングとの間に配置される複数の円筒部材を有してもよい。
スピンドルの後部の外面は、複数の平坦面を含んでもよい。キャリアの孔の内面は、スピンドルの複数の平坦面のそれぞれに接触する複数の平坦面を含んでもよい。スピンドルロック機構は、キャリアの前面よりも前方においてスピンドルの周囲に配置され、スピンドルと一緒に回転可能なロックカムを有してもよい。スピンドルロック機構は、ロックカムの周囲に配置されるロックリングを有してもよい。スピンドルロック機構は、ロックカムとロックリングとの間に配置される2つの円筒部材を有してもよい。
本明細書で開示する技術によれば、スピンドルに掛かる負荷が増大しても、電動作業機の構成要素の破損が抑制される。
1つ又はそれ以上の実施形態において、電動作業機は、モータと、遊星歯車機構と、スピンドルと、スピンドルロック機構とを備えてもよい。遊星歯車機構の少なくとも一部がモータよりも前方に配置されてもよい。遊星歯車機構は、モータの回転力により作動してもよい。スピンドルの少なくとも一部が遊星歯車機構よりも前方に配置されてもよい。スピンドルロック機構は、遊星歯車機構のキャリアからスピンドルへの一方向に回転力を伝達してもよい。キャリアは、スピンドルの後部が挿入される孔を有してもよい。
スピンドルの後部の外面は、2つの平坦面を含んでもよい。キャリアの孔の内面は、スピンドルの2つの平坦面のそれぞれに接触する2つの平坦面を含んでもよい。スピンドルロック機構は、キャリアの前面よりも前方においてスピンドルの周囲に配置され、スピンドルと一緒に回転可能なロックカムを有してもよい。スピンドルロック機構は、ロックカムの周囲に配置されるロックリングを有してもよい。スピンドルロック機構は、ロックカムとロックリングとの間に配置される複数の円筒部材を有してもよい。
上記の構成では、キャリアの孔の内面がスピンドルの2つの平坦面のそれぞれに接触する2つの平坦面を含むので、キャリアの回転力がスピンドルにダイレクトに伝達される。また、キャリアの孔の内面と平坦面とスピンドルの外面の平坦面とが接触するので、キャリア及びスピンドルのそれぞれにおける応力集中が抑制される。そのため、キャリア及びスピンドルの破損が抑制される。また、ロックカムとロックリングと複数の円筒部材とを有するスピンドルロック機構により、キャリアからスピンドルへの回転力が伝達され、スピンドルからキャリアへの回転力の伝達が遮断される。
スピンドルの後部の外面は、複数の平坦面を含んでもよい。キャリアの孔の内面は、スピンドルの複数の平坦面のそれぞれに接触する複数の平坦面を含んでもよい。スピンドルロック機構は、キャリアの前面よりも前方においてスピンドルの周囲に配置され、スピンドルと一緒に回転可能なロックカムを有してもよい。スピンドルロック機構は、ロックカムの周囲に配置されるロックリングを有してもよい。スピンドルロック機構は、ロックカムとロックリングとの間に配置される2つの円筒部材を有してもよい。
上記の構成では、キャリアの孔の内面がスピンドルの複数の平坦面のそれぞれに接触する複数の平坦面を含むので、キャリアの回転力がスピンドルにダイレクトに伝達される。また、キャリアの孔の内面と平坦面とスピンドルの外面の平坦面とが接触するので、キャリア及びスピンドルのそれぞれにおける応力集中が抑制される。そのため、キャリア及びスピンドルの破損が抑制される。また、ロックカムとロックリングと2つの円筒部材とを有するスピンドルロック機構により、キャリアからスピンドルへの回転力が伝達され、スピンドルからキャリアへの回転力の伝達が遮断される。
1つ又はそれ以上の実施形態において、ロックカムの外面は、第1平坦面と第2平坦面とを含んでもよい。円筒部材は、ロックカムの第1平坦面とロックリングの内面との間に配置される第1円筒部材と、ロックカムの第2平坦面とロックリングの内面との間に配置される第2円筒部材とを含んでもよい。
上記の構成では、スピンドルに回転方向の力が加えられ、スピンドルが回転しようとした場合、スピンドルと一緒にロックカムが回転しようとする。ロックカムの周囲には、ロックリングが配置されている。ロックリングは、回転しない。ロックカムが回転すると、第1円筒部材は、第1平坦面により径方向外側に押されるように移動し、第2円筒部材は、第2平坦面により径方向外側に押されるように移動する。第1円筒部材は、第1平坦面とロックリングの内面とに挟み付けられる。第2円筒部材は、第2平坦面とロックリングの内面とに挟み付けられる。第1円筒部材及び第2円筒部材のそれぞれは、ロックカムの回転を阻止するくさびとして機能する。ロックカムの回転が阻止されるので、スピンドルの回転が抑制される。これにより、スピンドルからキャリアへの回転力の伝達が遮断される。
1つ又はそれ以上の実施形態において、スピンドルの回転軸に平行な方向において、第1平坦面の寸法と第1円筒部材の寸法とは等しく、第2平坦面の寸法と第2円筒部材の寸法とは等しくてもよい。
上記の構成では、第1円筒部材は第1平坦面とロックリングの内面との間に適正に配置される。同様に、第2円筒部材は第2平坦面とロックリングの内面との間に適正に配置される。
1つ又はそれ以上の実施形態において、キャリアの孔の内面は、第1組の2つの平坦面と、第2組の2つの平坦面と、を含んでもよい。スピンドルとキャリアとは、スピンドルの2つの平坦面が第1組の2つの平坦面と接触し第2組の2つの平坦面と接触しない第1接触状態と、スピンドルの2つの平坦面が第2組の2つの平坦面と接触し第1組の2つの平坦面と接触しない第2接触状態とに変化するように、相対回動してもよい。
上記の構成では、スピンドルに回転方向の力が加えられた場合、第1円筒部材及び第2円筒部材のそれぞれのくさび効果が発揮されるまでロックカムが回転される。スピンドルとキャリアとが相対回動できない場合、第1円筒部材及び第2円筒部材のそれぞれのくさび効果が発揮されるまでロックカムを回転させることが困難となる。スピンドルとキャリアとが僅かに相対回動できるので、第1円筒部材及び第2円筒部材のそれぞれのくさび効果が発揮されるまでロックカムを回転させることができる。
1つ又はそれ以上の実施形態において、キャリアは、キャリアの回転軸の周囲に間隔をあけて配置され、キャリアの前面から前方に突出する複数の突起部を有してもよい。ロックカムは、突起部よりも径方向内側に配置されてもよい。円筒部材は、一対の突起部の間に配置されてもよい。
上記の構成では、ロックカムが複数の突起部よりも径方向内側に配置されるので、ロックカムに過度なトルクが作用しない。そのため、ロックカムにおける応力集中が抑制され、ロックカムの破損が抑制される。円筒部材は、一対の突起部の間に配置される。そのため、モータの回転力に基づいてキャリアが回転した場合、円筒部材は、キャリアと一緒に回転することができる。すなわち、円筒部材は、キャリアの回転に伴って、キャリアの回転軸の周囲を旋回(公転)することができる。これにより、キャリアからスピンドルへ回転力が伝達される。
以下、本開示に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本開示はこれに限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
実施形態においては、左、右、前、後、上、及び下の用語を用いて各部の位置関係について説明する。これらの用語は、電動作業機の中心を基準とした相対位置又は方向を示す。
電動作業機は、モータを有する。実施形態において、モータの回転軸AXと平行な方向を適宜、軸方向、と称し、回転軸AXの周囲を周回する方向を適宜、周方向又は回転方向、と称し、回転軸AXの放射方向を適宜、径方向、と称する。
実施形態において、回転軸AXは、前後方向に延伸する。軸方向と前後方向とは一致する。軸方向一方側は、前方であり、軸方向他方側は、後方である。また、径方向において、回転軸AXに近い位置又は接近する方向を適宜、径方向内側、と称し、回転軸AXから遠い位置又は離隔する方向を適宜、径方向外側、と称する。
[ドライバドリルの概要]
実施形態においては、電動作業機がねじ締め作業機の一種であるドライバドリルであることとする。
実施形態においては、電動作業機がねじ締め作業機の一種であるドライバドリルであることとする。
図1は、実施形態に係るドライバドリル1を示す前方からの斜視図である。図2は、実施形態に係るドライバドリル1を示す後方からの斜視図である。図3は、実施形態に係るドライバドリル1を示す側面図である。図4は、実施形態に係るドライバドリル1を示す断面図である。実施形態において、ドライバドリル1は、震動ドライバドリルである。
図1、図2、図3、及び図4に示すように、ドライバドリル1は、ハウジング2と、リヤカバー3と、ケーシング4と、バッテリ装着部5と、モータ6と、動力伝達機構7と、出力部8と、ファン9と、トリガレバー10と、正逆転切換レバー11と、速度切換レバー12と、モード切換リング13と、ライト14と、インタフェースパネル15と、ダイヤル16と、コントローラ17と、を備える。
ハウジング2は、合成樹脂製である。実施形態において、ハウジング2は、ナイロン製である。ハウジング2は、左ハウジング2Lと、右ハウジング2Rとを含む。左ハウジング2Lと右ハウジング2Rとは、ねじ2Sにより固定される。左ハウジング2Lと右ハウジング2Rとが固定されることにより、ハウジング2が形成される。
ハウジング2は、モータ収容部21と、グリップ部22と、バッテリ保持部23とを有する。
モータ収容部21は、モータ6を収容する。モータ収容部21は、筒状である。
グリップ部22は、作業者に握られる。グリップ部22は、モータ収容部21の下方に配置される。グリップ部22は、モータ収容部21から下方に延びる。トリガレバー10は、グリップ部22の前部に配置される。
バッテリ保持部23は、コントローラ17を収容する。バッテリ保持部23は、グリップ部22の下部に配置される。バッテリ保持部23は、グリップ部22の下端部に接続される。前後方向及び左右方向のそれぞれにおいて、バッテリ保持部23の外形の寸法は、グリップ部22の外形の寸法よりも大きい。
リヤカバー3は、合成樹脂製である。リヤカバー3は、モータ収容部21の後方に配置される。リヤカバー3は、ファン9を収容する。リヤカバー3は、モータ収容部21の後部の開口を覆うように配置される。リヤカバー3は、ねじ3Sによりモータ収容部21に固定される。
モータ収容部21は、吸気口18を有する。リヤカバー3は、排気口19を有する。ハウジング2の外部空間の空気は、吸気口18を介して、ハウジング2の内部空間に流入する。ハウジング2の内部空間の空気は、排気口19を介して、ハウジング2の外部空間に流出する。
ケーシング4は、動力伝達機構7を収容する。ケーシング4は、第1ケーシング4Aと、第2ケーシング4Bと、ブラケット板4Cと、ストップ板4Dとを含む。第2ケーシング4Bは、第1ケーシング4Aの前方に配置される。モード切換リング13は、第2ケーシング4Bの前方に配置される。第1ケーシング4Aは、合成樹脂製である。第2ケーシング4Bは、金属製である。実施形態において、第2ケーシング4Bは、アルミニウム製である。ケーシング4は、モータ収容部21の前方に配置される。第1ケーシング4A及び第2ケーシング4Bのそれぞれは、筒状である。
第1ケーシング4Aは、第2ケーシング4Bの後端部に固定される。ブラケット板4Cは、第1ケーシング4Aの後端部の開口を覆うように配置される。ブラケット板4Cは、ねじ4Eにより第1ケーシング4Aの後端部に固定される。ストップ板4Dは、第2ケーシング4Bの前端部の開口を覆うように配置される。ストップ板4Dは、ねじ4Fにより第2ケーシング4Bの前端部に固定される。
ケーシング4は、モータ収容部21の前部の開口を覆うように配置される。第1ケーシング4Aは、モータ収容部21の内側に配置される。第2ケーシング4Bは、ねじ4Sによりモータ収容部21に固定される。
バッテリ装着部5は、バッテリ保持部23の下部に形成される。バッテリ装着部5は、バッテリパック20に接続される。バッテリパック20は、バッテリ装着部5に装着される。バッテリパック20は、バッテリ装着部5に着脱可能である。バッテリパック20は、二次電池を含む。実施形態において、バッテリパック20は、充電式のリチウムイオン電池を含む。バッテリ装着部5に装着されることにより、バッテリパック20は、ドライバドリル1に電力を供給することができる。モータ6は、バッテリパック20から供給される電力に基づいて駆動する。インタフェースパネル15及びコントローラ17は、バッテリパック20から供給される電力に基づいて作動する。
モータ6は、ドライバドリル1の動力源である。モータ6は、インナロータ型のブラシレスモータである。モータ6は、モータ収容部21に収容される。モータ6は、筒状のステータ61と、ステータ61の内側に配置されるロータ62とを有する。ロータ62は、軸方向に延伸するロータシャフト63を含む。
動力伝達機構7は、モータ6の前方に配置される。動力伝達機構7は、ケーシング4に収容される。動力伝達機構7は、ロータシャフト63と出力部8とを連結する。動力伝達機構7は、モータ6が発生した動力を出力部8に伝達する。動力伝達機構7は、複数のギヤを有する。
動力伝達機構7は、減速機構30と、震動機構40とを有する。
減速機構30は、ロータシャフト63の回転を減速し、ロータシャフト63よりも低い回転速度で出力部8を回転させる。実施形態において、減速機構30は、第1遊星歯車機構31と、第2遊星歯車機構32と、第3遊星歯車機構33とを有する。第1遊星歯車機構31の少なくとも一部は、モータ6よりも前方に配置される。第2遊星歯車機構32は、第1遊星歯車機構31よりも前方に配置される。第3遊星歯車機構33は、第2遊星歯車機構32よりも前方に配置される。第1遊星歯車機構31、第2遊星歯車機構32、及び第3遊星歯車機構33のそれぞれは、モータ6の回転力により作動する。
震動機構40は、出力部8を軸方向に震動させる。震動機構40は、第1カム41と、第2カム42と、震動切換リング43とを有する。
出力部8は、モータ6よりも前方に配置される。出力部8は、モータ6の回転力により回転する。出力部8は、動力伝達機構7を介してモータ6から伝達された回転力に基づいて、先端工具が取り付けられた状態で回転する。出力部8は、モータ6から伝達された回転力に基づいて回転軸AXを中心に回転するスピンドル81と、先端工具が取り付けられるチャック82とを含む。スピンドル81の少なくとも一部は、第3遊星歯車機構33よりも前方に配置される。
ファン9は、モータ6の後方に配置される。ファン9は、モータ6を冷却するための気流を生成する。ファン9は、ロータ62の少なくとも一部に固定される。ファン9は、ロータシャフト63の後部に固定される。ファン9は、ロータシャフト63の回転により回転する。ロータシャフト63が回転することにより、ファン9は、ロータシャフト63と一緒に回転する。ファン9が回転することにより、ハウジング2の外部空間の空気が、吸気口18を介してハウジング2の内部空間に流入する。ハウジング2の内部空間に流入した空気は、ハウジング2の内部空間を流通することにより、モータ6を冷却する。ハウジング2の内部空間を流通した空気は、排気口19を介して、ハウジング2の外部空間に流出する。
トリガレバー10は、モータ6を起動するために操作される。トリガレバー10は、グリップ部22の上部に設けられる。トリガレバー10の前端部は、グリップ部22の前部から前方に突出する。トリガレバー10は、前後方向に移動可能である。トリガレバー10は、作業者に操作される。トリガレバー10が後方に移動するように操作されることにより、モータ6が起動する。トリガレバー10の操作が解除されることにより、モータ6が停止する。
正逆転切換レバー11は、モータ6の回転方向を切り換えるために操作される。正逆転切換レバー11は、グリップ部22の上部に設けられる。正逆転切換レバー11の左端部は、グリップ部22の左部から左方に突出する。正逆転切換レバー11の右端部は、グリップ部22の右部から右方に突出する。正逆転切換レバー11は、左右方向に移動可能である。正逆転切換レバー11は、作業者に操作される。正逆転切換レバー11が左方に移動するように操作されることにより、モータ6が正転方向に回転する。正逆転切換レバー11が右方に移動するように操作されることにより、モータ6が逆転方向に回転する。モータ6の回転方向が切り換えられることにより、スピンドル81の回転方向が切り換えられる。
速度切換レバー12は、減速機構30の速度モードを変更するために操作される。速度切換レバー12は、モータ収容部21の上部に設けられる。速度切換レバー12は、前後方向に移動可能である。速度切換レバー12は、作業者に操作される。減速機構30の速度モードは、低速モードと中速モードと高速モードとを含む。低速モードとは、出力部8を低速度で回転させる速度モードをいう。中速モードとは、出力部8を中速度で回転させる速度モードをいう。高速モードとは、出力部8を高速度で回転させる速度モードをいう。速度切換レバー12の可動範囲は、前後方向に規定される。速度切換レバー12が可動範囲の前部に移動するように操作されることにより、減速機構30の速度モードが低速モードに設定される。速度切換レバー12が可動範囲の中間部に移動するように操作されることにより、減速機構30の速度モードが中速モードに設定される。速度切換レバー12が可動範囲の後部に移動するように操作されることにより、減速機構30の速度モードが高速モードに設定される。
モード切換リング13は、震動機構40の作業モードを変更するために操作される。モード切換リング13は、ケーシング4の前方に配置される。モード切換リング13は、回転可能である。モード切換リング13は、作業者に操作される。震動機構40の作業モードは、震動モードと非震動モードとを含む。震動モードとは、出力部8を軸方向に震動させる作業モードをいう。非震動モードとは、出力部8を軸方向に震動させない作業モードをいう。モード切換リング13が回転方向の震動モード位置に配置されるように操作されることにより、震動機構40の作業モードが震動モードに設定される。モード切換リング13が回転方向の非震動モード位置に配置されるように操作されることにより、震動機構40の作業モードが非震動モードに設定される。
ライト14は、ドライバドリル1の前方を照明する照明光を射出する。ライト14は、例えば発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)を含む。ライト14は、モータ収容部21の前部の下部に配置される。ライト14は、トリガレバー10の上方に配置される。
インタフェースパネル15は、バッテリ保持部23に設けられる。インタフェースパネル15は、操作装置24と、表示装置25とを含む。インタフェースパネル15は、板状である。操作装置24は、操作ボタンを含む。表示装置25として、複数のセグメント発光器を含むセグメント表示器、液晶ディスプレイのようなフラットパネルディスプレイ、及び複数の発光ダイオードが配置されたインジケータ型表示器が例示される。
バッテリ保持部23にパネル開口27が形成される。パネル開口27は、グリップ部22よりも前方において、バッテリ保持部23の上面に形成される。インタフェースパネル15の少なくとも一部は、パネル開口27に配置される。
操作装置24は、モータ6の駆動モードを変更するために操作される。操作装置24は、作業者に操作される。モータ6の駆動モードは、ドリルモード及びクラッチモードを含む。ドリルモードとは、モータ6の駆動においてモータ6に作用するトルクに関わらずモータ6を駆動させる駆動モードをいう。クラッチモードとは、モータ6の駆動においてモータ6に作用するトルクがトルク閾値を超えたときにモータ6を停止させる駆動モードをいう。
ダイヤル16は、モータ6の駆動条件を変更するために操作される。ダイヤル16は、バッテリ保持部23の前部に配置される。ダイヤル16は、回転可能にバッテリ保持部23に支持される。ダイヤル16は、360[°]以上回転可能である。ダイヤル16は、作業者に操作される。モータ6の駆動条件は、トルク閾値を含む。ダイヤル16は、操作装置24により設定されたクラッチモードにおいて、トルク閾値を変更するために操作される。
バッテリ保持部23にダイヤル開口28が形成される。ダイヤル開口28は、バッテリ保持部23の前部の右部に形成される。ダイヤル16の少なくとも一部は、ダイヤル開口28に配置される。
コントローラ17は、コンピュータシステムを含む。コントローラ17は、モータ6を制御する制御指令を出力する。コントローラ17の少なくとも一部は、コントローラケース26に収容される。コントローラ17は、コントローラケース26に保持された状態で、バッテリ保持部23に収容される。コントローラ17は、複数の電子部品が実装された回路基板を含む。回路基板に実装される電子部品として、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサ、ROM(Read Only Memory)又はストレージのような不揮発性メモリ、RAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリ、トランジスタ、コンデンサ、及び抵抗器が例示される。
コントローラ17は、ダイヤル16の操作に基づいて、モータ6の駆動条件を設定する。上述のように、モータ6の駆動条件は、トルク閾値を含む。コントローラ17は、クラッチモードにおいて、ダイヤル16の操作に基づいて、トルク閾値を設定する。
また、コントローラ17は、クラッチモードにおいて、モータ6の駆動においてモータ6に作用するトルクが設定したトルク閾値を超えたときにモータ6を停止する。
また、コントローラ17は、設定したモータ6の駆動条件を表示装置25に表示させる。コントローラ17は、設定したトルク閾値を表示装置25に表示させる。
[モータ及び動力伝達機構]
図5は、実施形態に係るドライバドリル1の一部を示す断面図である。図5に示すように、モータ6は、筒状のステータ61と、ステータ61の内側に配置されるロータ62とを有する。ロータ62は、軸方向に延伸するロータシャフト63を含む。
図5は、実施形態に係るドライバドリル1の一部を示す断面図である。図5に示すように、モータ6は、筒状のステータ61と、ステータ61の内側に配置されるロータ62とを有する。ロータ62は、軸方向に延伸するロータシャフト63を含む。
ステータ61は、積層された複数の鋼板を含むステータコア61Aと、ステータコア61Aの前部に配置される前インシュレータ61Bと、ステータコア61Aの後部に配置される後インシュレータ61Cと、前インシュレータ61B及び後インシュレータ61Cを介してステータコア61Aに巻かれる複数のコイル61Dと、前インシュレータ61Bに取り付けられるセンサ回路基板61Eと、前インシュレータ61Bに支持される短絡部材61Fとを有する。センサ回路基板61Eは、ロータ62の回転を検出する複数の回転検出素子を有する。短絡部材61Fは、ヒュージング端子を介して複数のコイル61Dを接続する。短絡部材61Fは、リード線を介してコントローラ17に接続される。
ロータ62は、回転軸AXを中心に回転する。ロータ62は、ロータシャフト63と、ロータシャフト63の周囲に配置されるロータコア62Aと、ロータコア62Aに保持される複数の永久磁石62Bとを有する。ロータコア62Aは、円筒状である。ロータコア62Aは、積層された複数の鋼板を含む。ロータコア62Aは、軸方向に延伸する貫通孔を有する。貫通孔は、周方向に複数形成される。永久磁石62Bは、ロータコア62Aの複数の貫通孔のそれぞれに配置される。
センサ回路基板61Eの回転検出素子は、永久磁石62Bの磁界を検出することによって、ロータ62の回転を検出する。コントローラ17は、回転検出素子の検出データに基づいて、コイル61Dに駆動電流を供給する。
ロータシャフト63は、回転軸AXを中心に回転する。ロータシャフト63の回転軸AXは、出力部8の回転軸と一致する。ロータシャフト63の前部は、ベアリング64に回転可能に支持される。ロータシャフト63の後部は、ベアリング65に回転可能に支持される。ベアリング64は、ステータ61の前方に配置されるブラケット板4Cに保持される。ベアリング65は、リヤカバー3に保持される。ロータシャフト63の前端部は、ベアリング64よりも前方に配置される。ロータシャフト63の前端部は、ケーシング4の内部空間に配置される。
ロータシャフト63の前端部にピニオンギヤ31Sが設けられる。ピニオンギヤ31Sは、大径部311Sと、大径部311Sの前部に配置される小径部312Sとを含む。ロータシャフト63は、ピニオンギヤ31Sを介して、減速機構30の第1遊星歯車機構31に連結される。
第1遊星歯車機構31は、ピニオンギヤ31Sの大径部311Sの周囲に配置される複数のプラネタリギヤ311Pと、ピニオンギヤ31Sの小径部312Sの周囲に配置される複数のプラネタリギヤ312Pと、複数のプラネタリギヤ311P及び複数のプラネタリギヤ312Pのそれぞれを支持する第1キャリア31Cと、複数のプラネタリギヤ311Pの周囲に配置されるインターナルギヤ311Rと、複数のプラネタリギヤ312Pの周囲に配置されるインターナルギヤ312Rとを有する。プラネタリギヤ311Pの外径は、プラネタリギヤ312Pの外径よりも小さい。第1キャリア31Cにピン31Aが設けられる。プラネタリギヤ311P及びプラネタリギヤ312Pは、ピン31Aに回転可能に支持される。第1キャリア31Cは、ピン31Aを介してプラネタリギヤ311P及びプラネタリギヤ312Pのそれぞれを回転可能に支持する。第1キャリア31Cの外周部にギヤが設けられる。
第2遊星歯車機構32は、サンギヤ32Sと、サンギヤ32Sの周囲に配置される複数のプラネタリギヤ32Pと、複数のプラネタリギヤ32Pを支持する第2キャリア32Cと、複数のプラネタリギヤ32Pの周囲に配置されるインターナルギヤ32Rとを有する。サンギヤ32Sは、第1キャリア31Cの前方に配置される。サンギヤ32Sの直径は、第1キャリア31Cの直径よりも小さい。第1キャリア31Cとサンギヤ32Sとは一体である。第1キャリア31Cとサンギヤ32Sとは一緒に回転する。第2キャリア32Cにピン32Aが設けられる。プラネタリギヤ32Pは、ピン32Aに回転可能に支持される。第2キャリア32Cは、ピン32Aを介してプラネタリギヤ32Pを回転可能に支持する。
第3遊星歯車機構33は、サンギヤ33Sと、サンギヤ33Sの周囲に配置される複数のプラネタリギヤ33Pと、複数のプラネタリギヤ33Pを支持する第3キャリア33Cと、複数のプラネタリギヤ33Pの周囲に配置されるインターナルギヤ33Rとを有する。サンギヤ33Sは、第2キャリア32Cの前方に配置される。サンギヤ33Sの直径は、第2キャリア32Cの直径よりも小さい。第2キャリア32Cとサンギヤ33Sとは一体である。第2キャリア32Cとサンギヤ33Sとは一緒に回転する。第3キャリア33Cにピン33Aが設けられる。プラネタリギヤ33Pは、ピン33Aに回転可能に支持される。第3キャリア33Cは、ピン33Aを介してプラネタリギヤ33Pを回転可能に支持する。
また、減速機構30は、速度切換レバー12に連結される第1速度切換部材34と、速度切換レバー12に連結される第2速度切換部材35とを有する。
第1速度切換部材34は、第2遊星歯車機構32の減速機能が有効化される有効モードと、第2遊星歯車機構32の減速機能が無効化される無効モードとを切り換える。第2遊星歯車機構32を有効モードにすることは、インターナルギヤ32Rの回転を阻止することを含む。第2遊星歯車機構32を無効モードにすることは、インターナルギヤ32Rの回転を許容することを含む。インターナルギヤ32Rの回転が阻止されることにより、第2遊星歯車機構32が有効モードになる。インターナルギヤ32Rの回転が許容されることにより、第2遊星歯車機構32が無効モードになる。第1速度切換部材34は、第1ケーシング4Aの内側において前後方向に移動可能である。第1速度切換部材34が前方に移動することにより第2遊星歯車機構32が有効モードになり、第1速度切換部材34が後方に移動することにより第2遊星歯車機構32が無効モードになる。速度切換レバー12が前後方向に移動するように操作されることにより、第1速度切換部材34が前後方向に移動する。
実施形態において、インターナルギヤ32Rは、第1速度切換部材34に連結される。第1速度切換部材34が前後方向に移動することにより、インターナルギヤ32Rが第1速度切換部材34と一緒に前後方向に移動する。インターナルギヤ32Rの前方にカムリング36が配置される。カムリング36の内周面には、カム歯が設けられる。インターナルギヤ32Rの外周面には、カム歯が設けられる。インターナルギヤ32Rの少なくとも一部がカムリング36の内側に挿入されるように、第1速度切換部材34が前方に移動することにより、インターナルギヤ32Rのカム歯とカムリング36のカム歯とが噛み合い、インターナルギヤ32Rの回転が阻止される。インターナルギヤ32Rがカムリング36の内側から抜去されるように、第1速度切換部材34が後方に移動することにより、インターナルギヤ32Rのカム歯とカムリング36のカム歯とが離れ、インターナルギヤ32Rの回転が許容される。
第2遊星歯車機構32が有効モードにおいては、インターナルギヤ32Rは、プラネタリギヤ32Pのみに噛み合う。第2遊星歯車機構32が無効モードにおいては、インターナルギヤ32Rは、プラネタリギヤ32P及び第1キャリア31Cの両方に噛み合う。
第2速度切換部材35は、第1遊星歯車機構31のインターナルギヤ312Rの回転が阻止されインターナルギヤ311Rの回転が許容される第1減速モードと、第1遊星歯車機構31のインターナルギヤ311Rの回転が阻止されインターナルギヤ312Rの回転が許容される第2減速モードとを切り換える。第2速度切換部材35は、第1ケーシング4Aの内側において前後方向に移動可能である。第2速度切換部材35が前方に移動することにより第1減速モードになり、第2速度切換部材35が後方に移動することにより第2減速モードになる。速度切換レバー12が前後方向に移動するように操作されることにより、第2速度切換部材35が前後方向に移動する。
第2速度切換部材35にカムピン(図5において不図示)が掛けられる。カムピンは、第1ケーシング4Aに設けられたガイド溝にガイドされながら第2速度切換部材35と一緒に前後方向に移動することができる。カムピンは、ガイド溝に配置されることにより、周方向に移動しない。
第2速度切換部材35が前方に移動して、インターナルギヤ312Rの周囲に配置されると、カムピンとインターナルギヤ312Rの外周面に設けられているカム歯とが接触する。これにより、インターナルギヤ312Rの回転が阻止される。すなわち、第2速度切換部材35が前方に移動して、インターナルギヤ312Rの回転が阻止されることにより、第1遊星歯車機構31が第1減速モードになる。
第2速度切換部材35が後方に移動して、インターナルギヤ311Rの周囲に配置されると、カムピンとインターナルギヤ311Rの外周面に設けられているカム歯とが接触する。これにより、インターナルギヤ311Rの回転が阻止される。すなわち、第2速度切換部材35が後方に移動して、インターナルギヤ311Rの回転が阻止されることにより、第1遊星歯車機構31が第2減速モードになる。
上述のように、実施形態において、減速機構30の速度モードは、低速モードと中速モードと高速モードとを含む。速度切換レバー12が可動範囲の前部に移動するように操作されることにより、減速機構30の速度モードが低速モードに設定される。速度切換レバー12が可動範囲の中間部に移動するように操作されることにより、減速機構30の速度モードが中速モードに設定される。速度切換レバー12が可動範囲の後部に移動するように操作されることにより、減速機構30の速度モードが高速モードに設定される。
低速モードは、第1遊星歯車機構31が第1減速モードに設定され、且つ、第2遊星歯車機構32が有効モードに設定されることを含む。速度切換レバー12が可動範囲の前部に移動するように操作されることにより、第1遊星歯車機構31が第1減速モードに設定され、且つ、第2遊星歯車機構32が有効モードに設定される。
中速モードは、第1遊星歯車機構31が第1減速モードに設定され、且つ、第2遊星歯車機構32が無効モードに設定されることを含む。速度切換レバー12が可動範囲の中間部に移動するように操作されることにより、第1遊星歯車機構31が第1減速モードに設定され、且つ、第2遊星歯車機構32が無効モードに設定される。
中速モードは、第1遊星歯車機構31が第2減速モードに設定され、且つ、第2遊星歯車機構32が無効モードに設定されることを含む。速度切換レバー12が可動範囲の後部に移動するように操作されることにより、第1遊星歯車機構31が第2減速モードに設定され、且つ、第2遊星歯車機構32が無効モードに設定される。
スピンドル81は、スピンドルロック機構50を介して第3キャリア33Cに連結される。スピンドルロック機構50は、スピンドル81の周囲に配置されるロックカム51と、ロックカム51を回転可能に支持するロックリング52とを有する。ロックリング52は、第2ケーシング4Bの内側に配置される。ロックリング52は、第2ケーシング4Bに固定される。第3キャリア33Cの回転により、スピンドル81が回転する。
スピンドル81は、ベアリング83及びベアリング84により回転可能に支持される。スピンドル81は、ベアリング83及びベアリング84に支持されている状態で、前後方向に移動可能である。
スピンドル81は、フランジ部81Fを有する。フランジ部81Fとベアリング83との間にコイルばね87が配置される。フランジ部81Fは、コイルばね87の前端部と接触する。コイルばね87は、スピンドル81を前方に移動させる弾性力を発生する。
チャック82は、先端工具を保持可能である。チャック82は、スピンドル81の前部に連結される。スピンドル81の前端部にねじ孔81Rが設けられる。チャック82とスピンドル81とは、ねじ88により固定される。ねじ88の頭部がチャック82に接触した状態で、ねじ88のねじ部がねじ孔81Rに挿入されることにより、チャック82とスピンドル81とが連結される。スピンドル81が回転することにより、チャック82が回転する。チャック82は、先端工具を保持した状態で回転する。
震動機構40の第1カム41及び第2カム42のそれぞれは、第2ケーシング4Bの内側に配置される。前後方向において、第1カム41及び第2カム42のそれぞれは、ベアリング83とベアリング84との間に配置される。
第1カム41は、リング状である。第1カム41は、スピンドル81の周囲に配置される。第1カム41は、スピンドル81に固定される。第1カム41は、スピンドル81と一緒に回転する。第1カム41の後面にカム歯が設けられる。第1カム41は、ストップリング44に支持される。ストップリング44は、スピンドル81の周囲に配置される。前後方向において、ストップリング44は、第1カム41とベアリング83との間に配置される。コイルばね87の弾性力により、ストップリング44は、ベアリング83の後面に接触する。
第2カム42は、リング状である。第2カム42は、第1カム41の後方に配置される。第2カム42は、スピンドル81の周囲に配置される。第2カム42は、スピンドル81と相対回転可能である。第2カム42の前面にカム歯が設けられる。第2カム42の前面のカム歯は、第1カム41の後面のカム歯に噛み合う。第2カム42の後面に爪が設けられる。
前後方向において、第2カム42とベアリング84との間に支持リング45が配置される。支持リング45は、第2ケーシング4Bの内側に配置される。支持リング45は、第2ケーシング4Bに固定される。支持リング45の前面に複数のスチールボール46が配置される。スチールボール46と第2カム42との間にワッシャ47が配置される。第2カム42は、支持リング45とワッシャ47とにより規定される空間において、前後移動を規制された状態で回転可能である。
震動切換リング43は、震動モードと非震動モードとを切り換える。モード切換リング13は、カムリング48を介して震動切換リング43に連結される。モード切換リング13とカムリング48とは一体で回転可能である。震動切換リング43は、前後方向に移動可能である。震動切換リング43は、突起部43Tを有する。突起部43Tは、第2ケーシング4Bに設けられたガイド孔に挿入される。震動切換リング43は、第2ケーシング4Bに設けられたガイド孔にガイドされながら前後方向に移動可能である。突起部43Tにより、震動切換リング43の回転は規制される。作業者によりモード切換リング13が操作されることにより、震動切換リング43は、前後方向に移動する。震動切換リング43は、前進位置と前進位置よりも後方の後退位置との間を前後方向に移動することにより、震動モードと非震動モードとを切り換える。モード切換リング13が操作されることにより、震動モードと非震動モードとが切り換えられる。
震動モードは、第2カム42の回転が規制される状態を含む。非震動モードは、第2カム42の回転が許容される状態を含む。震動切換リング43が前進位置に移動すると、第2カム42の回転が規制される。震動切換リング43が後退位置に移動すると、第2カム42の回転が許容される。
震動モードにおいては、前進位置に移動した震動切換リング43の少なくとも一部が第2カム42に接触する。震動切換リング43と第2カム42とが接触することにより、第2カム42の回転が規制される。第2カム42の回転が規制されている状態で、モータ6が駆動すると、スピンドル81に固定されている第1カム41は、第2カム42のカム歯に当たりながら回転する。これにより、スピンドル81は、前後方向に震動しながら回転する。
非震動モードにおいては、後退位置に移動した震動切換リング43が第2カム42から離れる。震動切換リング43と第2カム42とが離れることにより、第2カム42の回転が許容される。第2カム42の回転が許容されている状態で、モータ6が駆動すると、第2カム42は、第1カム41及びスピンドル81と一緒に回転する。これにより、スピンドル81は、前後方向に震動することなく回転する。
震動切換リング43は、第1カム41及び第2カム42の周囲に配置される。また、震動切換リング43は、第2カム42の後面と対向する対向部43Sを有する。対向部43Sは、震動切換リング43の後部から径方向内側に突出する。
モード切換リング13が操作され、震動切換リング43が前進位置に移動すると、第2カム42の後面の爪と震動切換リング43の対向部43Sとが接触する。これにより、第2カム42の回転が規制される。このように、モード切換リング13が操作され、震動切換リング43が前進位置に移動することにより、震動機構40は、震動モードに切り換えられる。
モード切換リング13が操作され、震動切換リング43が後退位置に移動すると、震動切換リング43の対向部43Sが第2カム42から離れる。これにより、第2カム42の回転が許容される。このように、モード切換リング13が操作され、震動切換リング43が後退位置に移動することにより、震動機構40は、非震動モードに切り換えられる。
[スピンドルロック機構]
次に、スピンドルロック機構50について説明する。図6は、実施形態に係るスピンドルロック機構50を示す前方からの斜視図である。図7は、実施形態に係るスピンドルロック機構50を示す前方からの分解斜視図である。図8は、実施形態に係るスピンドルロック機構50を示す後方からの斜視図である。図9は、実施形態に係るスピンドルロック機構50を示す後方からの分解斜視図である。図10は、実施形態に係るスピンドルロック機構50を示す断面図であり、図6のA-A線断面矢視図に相当する。図11は、実施形態に係るスピンドルロック機構50を示す断面図であり、図6のB-B線断面矢視図に相当する。図12は、実施形態に係るスピンドル81を示す前方からの斜視図である。図13は、実施形態に係る第3キャリア33Cを示す前方からの斜視図である。図14は、実施形態に係る第3キャリア33Cを示す正面図である。
次に、スピンドルロック機構50について説明する。図6は、実施形態に係るスピンドルロック機構50を示す前方からの斜視図である。図7は、実施形態に係るスピンドルロック機構50を示す前方からの分解斜視図である。図8は、実施形態に係るスピンドルロック機構50を示す後方からの斜視図である。図9は、実施形態に係るスピンドルロック機構50を示す後方からの分解斜視図である。図10は、実施形態に係るスピンドルロック機構50を示す断面図であり、図6のA-A線断面矢視図に相当する。図11は、実施形態に係るスピンドルロック機構50を示す断面図であり、図6のB-B線断面矢視図に相当する。図12は、実施形態に係るスピンドル81を示す前方からの斜視図である。図13は、実施形態に係る第3キャリア33Cを示す前方からの斜視図である。図14は、実施形態に係る第3キャリア33Cを示す正面図である。
スピンドルロック機構50は、第3キャリア33Cからスピンドル81への回転力を伝達し、スピンドル81から第3キャリア33Cへの回転力の伝達を遮断する。スピンドルロック機構50は、所謂、第3キャリア33Cからスピンドル81への一方向のみに回転力を伝達するワンウェイクラッチとして機能する。
スピンドルロック機構50は、スピンドル81及び第3キャリア33Cのそれぞれに連結される。スピンドルロック機構50は、スピンドル81の周囲に配置されるロックカム51と、ロックカム51の周囲に配置されるロックリング52と、ロックカム51とロックリング52との間に配置される複数のピン53(円筒部材)とを有する。
スピンドル81は、前後方向に長い棒状の部材である。スピンドル81は、フランジ部81Fと、ねじ孔81Rとを有する。上述のように、フランジ部81Fは、コイルばね87の前端部と接触する。ねじ孔81Rにねじ88のねじ部が挿入される。
スピンドル81の後部の外面は、平坦面81Aと、平坦面81Bと、曲面81Cと、曲面81Dとを含む。平坦面81A、平坦面81B、曲面81C、及び曲面81Dのそれぞれは、回転軸AXと平行である。平坦面81Aと平坦面81Bとは、平行である。平坦面81A及び平坦面81Bのそれぞれは、スピンドル81の後端部から前方に向かってスピンドル81の後部を切り欠くように形成される。曲面81Cは、平坦面81Aの左端部と平坦面81Bの左端部とを繋ぐように形成される。曲面81Dは、平坦面81Aの右端部と平坦面81Bの右端部とを繋ぐように形成される。回転軸AXと直交する断面において、曲面81Cは、回転軸AXから離れるように膨らむ円弧状である。回転軸AXと直交する断面において、曲面81Dは、回転軸AXから離れるように膨らむ円弧状である。
第3キャリア33Cは、インターナルギヤ33R及びプラネタリギヤ33Pよりも前方に配置される。インターナルギヤ33Rは、複数のプラネタリギヤ33Pの周囲に配置される。第3キャリア33Cは、複数のプラネタリギヤ33Pを支持する。第3キャリア33Cに複数のピン33Aが支持される。ピン33Aは、第3キャリア33Cの後面から後方に突出する。ピン33Aは、プラネタリギヤ33Pを回転可能に支持する。第3キャリア33Cは、ピン33Aを介してプラネタリギヤ33Pを回転可能に支持する。
第3キャリア33Cは、プレート部330と、突起部331と、突起部332と、突起部333と、突起部334と、ランド部335と、ランド部336とを有する。
プレート部330は、実質的に円板状である。プレート部330の前面とプレート部330の後面とは、平行である。プレート部330の中央部に孔337が設けられる。孔337は、プレート部330の前面とプレート部330の後面とを貫くように形成される。
突起部331、突起部332、突起部333、及び突起部334のそれぞれは、プレート部330の前面から前方に突出する。突起部331の突出量と、突起部332の突出量と、突起部333の突出量と、突起部334の突出量とは、実質的に等しい。突起部331,332,333,334の突出量とは、プレート部330の前面からの突出量をいう。突起部331と突起部332と突起部333と突起部334とは、孔337の周囲(第3キャリア33Cの回転軸AXの周囲)に間隔をあけて配置される。突起部331は、孔337の左上に設けられる。突起部332は、孔337の右上に設けられる。突起部333は、孔337の左下に設けられる。突起部334は、孔337の右下に設けられる。回転軸AXに直交する面内において、突起部331、突起部332、突起部333、及び突起部334のそれぞれは、孔337の外形に沿うように設けられる。回転軸AXに直交する面内において、突起部331、突起部332、突起部333、及び突起部334のそれぞれは、実質的に円弧状である。
ランド部335及びランド部336のそれぞれは、プレート部330の前面から前方に突出する。ランド部335の突出量と、ランド部336の突出量とは、実質的に等しい。ランド部335,336の突出量とは、プレート部330の前面からの突出量をいう。周方向において、ランド部335は、突起部331と突起部332との間に設けられる。周方向において、ランド部336は、突起部333と突起部334との間に設けられる。ランド部335の突出量は、突起部331の突出量及び突起部332の突出量よりも小さい。ランド部336の突出量は、突起部333の突出量及び突起部334の突出量よりも小さい。回転軸AXに直交する面内において、ランド部335及びランド部336のそれぞれは、孔337の外形に沿うように設けられる。回転軸AXに直交する面内において、ランド部335及びランド部336のそれぞれは、実質的に円弧状である。
図13及び図14に示すように、第3キャリア33Cは、平坦面3371Aと、平坦面3371Bと、平坦面3372Aと、平坦面3372Bと、曲面337Cと、曲面337Dとを有する。平坦面3371A、平坦面3371B、平坦面3372A、平坦面3372B、曲面337C、及び曲面337Dのそれぞれは、回転軸AXと平行である。
平坦面3371Aは、孔337の内面の一部及び孔337に面するランド部335の内面の一部を含む。平坦面3372Aは、孔337の内面の一部及び及び孔337に面するランド部335の内面の一部を含む。
平坦面3371Bは、孔337の内面の一部及び孔337に面するランド部336の内面の一部を含む。平坦面3372Bは、孔337の内面の一部及び及び孔337に面するランド部336の内面の一部を含む。
平坦面3371Aと平坦面3372Aとは、隣接する。平坦面3371Aは、平坦面3372Aよりも左方に配置される。平坦面3371Aと平坦面3372Aとのなす角度は、180[°]よりも大きい。平坦面3371Bと平坦面3372Bとは、隣接する。平坦面3371Bは、平坦面3372Bよりも右方に配置される。平坦面3371Bと平坦面3372Bとのなす角度は、180[°]よりも大きい。平坦面3371Aと平坦面3371Bとは、平行である。平坦面3372Aと平坦面3372Bとは、平行である。
曲面337Cは、孔337の内面の一部を含む。孔337の内面において、曲面337Cは、平坦面3371Aの左端部と平坦面3372Bの左端部とを繋ぐように形成される。曲面337Dは、孔337の内面の一部を含む。孔337の内面において、曲面337Dは、平坦面3372Aの右端部と平坦面3371Bの右端部とを繋ぐように形成される。回転軸AXと直交する断面において、曲面337Cは、回転軸AXから離れるように膨らむ円弧状である。回転軸AXと直交する断面において、曲面337Dは、回転軸AXから離れるように膨らむ円弧状である。
また、ランド部335は、プレート部330の前面及び径方向内側を向く突起部331の内面のそれぞれに結ばれる支持面335Aと、プレート部330の前面及び径方向内側を向く突起部332の内面のそれぞれに結ばれる支持面335Bとを有する。ランド部336は、プレート部330の前面及び径方向内側を向く突起部333の内面のそれぞれに結ばれる支持面336Aと、プレート部330の前面及び径方向内側を向く突起部334の内面のそれぞれに結ばれる支持面336Bとを有する。支持面335A、支持面335B、支持面336A、及び支持面336Bのそれぞれは、回転軸AXと平行である。
図15は、実施形態に係るロックカム51及びピン53を示す前方からの斜視図である。図16は、実施形態に係るロックカム51及びピン53を示す後方からの斜視図である。
ロックカム51は、第3キャリア33Cのプレート部330の前面よりも前方において、スピンドル81の周囲に配置される。ロックカム51は、筒部511と、突起部512と、突起部513とを有する。
ロックカム51の外面は、平坦面511Aと、平坦面511Bと、曲面511Cと、曲面511Dとを含む。平坦面511A、平坦面511B、曲面511C、及び曲面511Dのそれぞれは、回転軸AXと平行である。平坦面511Aと平坦面511Bとは、平行である。曲面511Cは、平坦面511Aの上端部と平坦面511Bの上端部とを繋ぐように形成される。曲面511Dは、平坦面511Aの下端部と平坦面511Bの下端部とを繋ぐように形成される。回転軸AXと直交する断面において、曲面511Cは、回転軸AXから離れるように膨らむ円弧状である。回転軸AXと直交する断面において、曲面511Dは、回転軸AXから離れるように膨らむ円弧状である。
筒部511は、スピンドル81の後部の周囲に配置される。筒部511の外面は、平坦面511Aの一部と、平坦面511Bの一部と、曲面511Cと、曲面511Dとを含む。平坦面511Aの一部は、筒部511の左部に設けられる。平坦面511Bの一部は、筒部511の右部に設けられる。
筒部511の中央部に孔514が設けられる。孔514は、筒部511の前面と筒部511の後面とを貫くように形成される。スピンドル81の後部は、孔514に配置される。
孔514の内面は、平坦面514Aと、平坦面514Bと、曲面514Cと、曲面514Dとを含む。平坦面514A、平坦面514B、曲面514C、及び曲面514Dのそれぞれは、回転軸AXと平行である。平坦面514Aと平坦面514Bとは、平行である。曲面514Cは、平坦面514Aの左端部と平坦面514Bの左端部とを繋ぐように形成される。曲面514Dは、平坦面514Aの右端部と平坦面514Bの右端部とを繋ぐように形成される。回転軸AXと直交する断面において、曲面514Cは、回転軸AXから離れるように膨らむ円弧状である。回転軸AXと直交する断面において、曲面514Dは、回転軸AXから離れるように膨らむ円弧状である。
突起部512及び突起部513のそれぞれは、筒部511の後面から後方に突出する。平坦面511Aの一部は、突起部512の側面に設けられる。平坦面511Bの一部は、突起部513の側面に設けられる。突起部512の突出量と、突起部513の突出量とは、実質的に等しい。突起部512,513の突出量とは、筒部511の後面からの突出量をいう。突起部512は、孔514の左方に設けられる。突起部513は、孔514の右方に設けられる。突起部512及び突起部513のそれぞれは、筒部511の外面から径方向外側にはみ出さないように形成される。
ロックリング52は、ロックカム51を回転可能に支持する。ロックリング52は、ロックカム51の周囲に配置される。ロックリング52は、第2ケーシング4Bに固定される。ロックリング52は、回転しない。
ピン53は、ロックカム51の周囲に複数配置される。実施形態において、ピン53は、ロックカム51の周囲に2つ配置される。1つのピン53は、ロックカム51の平坦面511Aに対向するように配置される。1つのピン53は、ロックカム51の平坦面511Bに対向するように配置される。前後方向において、平坦面511Aの寸法とピン53の寸法とは、実質的に等しい。前後方向において、平坦面511Bの寸法とピン53の寸法とは、実質的に等しい。
図17は、実施形態に係る第3キャリア33Cとロックカム51とピン53との位置関係を説明するための正面図である。
図11及び図17に示すように、ロックカム51は、複数の突起部331,332,333,334よりも径方向内側に配置される。図11に示すように、ロックリング52の少なくとも一部は、複数の突起部331,332,333,334よりも径方向外側に配置される。
ピン53は、ロックカム51の外面とロックリング52の内面との間に配置される。ピン53は、ピン53の中心軸とスピンドル81の回転軸AXとが平行になるように、ロックカム51とロックリング52との間に配置される。
平坦面511Aに対向するピン53は、周方向において突起部331の下端面331Tと突起部333の上端面333Tとの間に配置される。平坦面511Bに対向するピン53は、周方向において突起部332の下端面332Tと突起部334の上端面334Tとの間に配置される。
ロックカム51の筒部511は、突起部331、突起部332、突起部333、突起部334、ランド部335、及びランド部336よりも径方向内側に配置される。筒部511の後面は、ランド部335の前面及びランド部336の前面のそれぞれに対向する。
突起部512は、ランド部335の支持面335Aとランド部336の支持面336Aとの間に配置される。突起部512の後面は、孔337よりも左方の筒部511の前面に対向する。突起部513は、ランド部335の支持面335Bとランド部336の支持面336Bとの間に配置される。突起部513の後面は、孔337よりも右方の筒部511の前面に対向する。
図11に示すように、1つのピン53は、ロックカム51の平坦面511Aとロックリング52の内面との間に配置される。1つのピン53は、ロックカム51の平坦面511Bとロックリング52の内面との間に配置される。
スピンドル81の後部は、第3キャリア33Cの孔337に挿入される。スピンドル81の平坦面81Aは、平坦面3371A及び平坦面3372Aのいずれか一方に接触する。スピンドル81の平坦面81Bは、平坦面3371B及び平坦面3372Bのいずれか一方に接触する。スピンドル81の曲面81Cは、曲面337Cに対向する。スピンドル81の曲面81Dは、曲面337Dに対向する。
スピンドル81の平坦面81Aと平坦面3371Aとが接触するとき、スピンドル81の平坦面81Bと平坦面3371Bとが接触する。平坦面81Aと平坦面3371Aとが接触し、平坦面81Bと平坦面3371Bとが接触する場合、平坦面81Aと平坦面3372Aとが離れ、平坦面81Bと平坦面3372Bとが離れる。
スピンドル81の平坦面81Aと平坦面3372Aとが接触するとき、スピンドル81の平坦面81Bと平坦面3372Bとが接触する。平坦面81Aと平坦面3372Aとが接触し、平坦面81Bと平坦面3372Bとが接触する場合、平坦面81Aと平坦面3371Aとが離れ、平坦面81Bと平坦面3371Bとが離れる。
以下の説明において、平坦面81Aと平坦面3371Aとが接触し、且つ、スピンドル81の平坦面81Bと平坦面3371Bとが接触する状態を適宜、第1接触状態、と称し、平坦面81Aと平坦面3372Aとが接触し、平坦面81Bと平坦面3372Bとが接触する状態を適宜、第2接触状態、と称する。
実施形態において、スピンドル81と第3キャリア33Cとは、第1接触状態と第2接触状態とに変化するように、僅かに相対回動することができる。
また、スピンドル81の後部は、ロックカム51の孔514に挿入される。スピンドル81の平坦面81Aは、平坦面514Aに対向する。スピンドル81の平坦面81Bは、平坦面514Bに対向する。スピンドル81の曲面81Cは、曲面514Cに対向する。スピンドル81の曲面81Dは、曲面514Dに対向する。ロックカム51は、スピンドル81と一緒に回転可能である。
モータ6の駆動により、図11、図14、及び図17に示す矢印Raの方向に、第3キャリア33Cが回転すると、平坦面81Aと平坦面3371Aとが接触し、且つ、スピンドル81の平坦面81Bと平坦面3371Bとが接触する第1接触状態で、スピンドル81が第3キャリア33Cと一緒に矢印Raの方向に回転する。また、スピンドル81が回転すると、ロックカム51がスピンドル81と一緒に矢印Raの方向に回転する。また、第3キャリア33Cが矢印Raの方向に回転することにより、平坦面511Aに対向するピン53は、突起部331の下端面331Tに接触した状態で、第3キャリア33Cと一緒に回転する。平坦面511Bに対向するピン53は、突起部334の上端面334Tに接触した状態で、第3キャリア33Cと一緒に回転する。
モータ6の駆動により、図11、図14、及び図17に示す矢印Rbの方向に、第3キャリア33Cが回転すると、平坦面81Aと平坦面3372Aとが接触し、且つ、スピンドル81の平坦面81Bと平坦面3372Bとが接触する第2接触状態で、スピンドル81が第3キャリア33Cと一緒に矢印Rbの方向に回転する。また、スピンドル81が回転すると、ロックカム51がスピンドル81と一緒に矢印Rbの方向に回転する。また、第3キャリア33Cが矢印Rbの方向に回転することにより、平坦面511Aに対向するピン53は、突起部333の上端面333Tに接触した状態で、第3キャリア33Cと一緒に回転する。平坦面511Bに対向するピン53は、突起部332の下端面332Tに接触した状態で、第3キャリア33Cと一緒に回転する。
このように、モータ6の駆動により第3キャリア33Cが回転した場合、第3キャリア33Cの回転力がスピンドル81に伝達される。周方向におけるロックカム51とピン53との相対位置が維持された状態で、第3キャリア33Cとスピンドル81とが一緒に回転する。
例えば先端工具を出力部8に装着する場合、作業者がスピンドル81に回転方向の力を加える場合がある。例えばチャック82が締め付けられることにより、スピンドル81が回転する可能性がある。先端工具が出力部8に円滑に装着されるために、スピンドル81の回転が抑制されることが好ましい。先端工具の装着においては、スピンドルロック機構50により、スピンドル81から第3キャリア33Cへの回転力の伝達が遮断される。すなわち、スピンドル81の回転が抑制される。これにより、先端工具が出力部8に円滑に装着される。
スピンドル81に回転方向の力が加えられ、スピンドル81が回転しようとした場合、スピンドル81と一緒にロックカム51が回転しようとする。ロックカム51の周囲には、ロックリング52が配置されている。ロックリング52は、ケーシング4に固定されており、回転しない。ロックカム51が回転すると、平坦面511Aに対向するピン53は、平坦面511Aにより径方向外側に押されるように移動し、平坦面511Bに対向するピン53は、平坦面511Bにより径方向外側に押されるように移動する。一方のピン53は、平坦面511Aとロックリング52の内面とに挟み付けられる。他方のピン53は、平坦面511Bとロックリング52の内面とに挟み付けられる。ピン53は、ロックカム51の回転を阻止するくさびとして機能する。ピン53のくさび効果が発揮されることにより、ロックカム51の回転が阻止されるので、スピンドル81の回転が抑制される。スピンドル81から第3キャリア33Cへの回転力の伝達が遮断される。
なお、上述のように、スピンドル81と第3キャリア33Cとは、第1接触状態と第2接触状態とに変化するように、僅かに相対回動することができる。スピンドル81と第3キャリア33Cとが相対回動できない場合、ピン53のくさび効果が発揮されるまでロックカム51を回転させることが困難となる。実施形態においては、スピンドル81と第3キャリア33Cとが僅かに相対回動できるので、ピン53のくさび効果が発揮されるまでロックカム51を回転させることができる。
[効果]
以上説明したように、実施形態において、ドライバドリル1は、モータ6と、第3遊星歯車機構33と、スピンドル81と、スピンドルロック機構50とを備える。第3遊星歯車機構33の少なくとも一部は、モータ6よりも前方に配置される。第3遊星歯車機構33は、モータ6の回転力により作動する。スピンドル81の少なくとも一部は、第3遊星歯車機構33よりも前方に配置される。スピンドルロック機構50は、第3遊星歯車機構33の第3キャリア33Cからスピンドル81への一方向に回転力を伝達する。第3キャリア33Cは、スピンドル81の後部が挿入される孔337を有する。
以上説明したように、実施形態において、ドライバドリル1は、モータ6と、第3遊星歯車機構33と、スピンドル81と、スピンドルロック機構50とを備える。第3遊星歯車機構33の少なくとも一部は、モータ6よりも前方に配置される。第3遊星歯車機構33は、モータ6の回転力により作動する。スピンドル81の少なくとも一部は、第3遊星歯車機構33よりも前方に配置される。スピンドルロック機構50は、第3遊星歯車機構33の第3キャリア33Cからスピンドル81への一方向に回転力を伝達する。第3キャリア33Cは、スピンドル81の後部が挿入される孔337を有する。
スピンドル81の後部の外面は、2つの平坦面81A,81Bを含む。第3キャリア33Cの孔337の内面は、スピンドル81の2つの平坦面81A,81Bのそれぞれに接触する2つの平坦面3371A,3371B(3372A,3372B)を含む。スピンドルロック機構50は、第3キャリア33Cのプレート部330の前面よりも前方においてスピンドル81の周囲に配置され、スピンドル81と一緒に回転可能なロックカム51を有する。スピンドルロック機構50は、ロックカム51の周囲に配置されるロックリング52を有する。スピンドルロック機構50は、ロックカム51とロックリング52との間に配置される2つのピン53(円筒部材)を有する。
上記の構成では、第3キャリア33Cの孔337の内面がスピンドルの2つの平坦面81A,81Bのそれぞれに接触する2つの平坦面3371A,3371B(3372A,3372B)を含むので、第3キャリア33Cの回転力がスピンドル81にダイレクトに伝達される。また、第3キャリア33Cの孔337の内面と平坦面3371A,3371B(3372A,3372B)とスピンドル81の外面の平坦面81A,81Bとが接触するので、第3キャリア33C及びスピンドル81のそれぞれにおける応力集中が抑制される。そのため、第3キャリア33C及びスピンドル81の破損が抑制される。また、ロックカム51とロックリング52と2つのピン53とを有するスピンドルロック機構50により、第3キャリア33Cからスピンドル81への回転力が伝達され、スピンドル81から第3キャリア33Cへの回転力の伝達が遮断される。
実施形態において、ロックカム51の外面は、第1の平坦面511Aと第2の平坦面511Bとを含む。ピン53は、ロックカム51の平坦面511Aとロックリング52の内面との間に配置される第1のピン53と、ロックカム51の平坦面511Bとロックリング52の内面との間に配置される第2のピン53とを含む。
上記の構成では、スピンドル81に回転方向の力が加えられ、スピンドル81が回転しようとした場合、スピンドル81と一緒にロックカム51が回転しようとする。ロックカム51の周囲には、ロックリング52が配置されている。ロックリング52は、回転しない。ロックカム51が回転すると、第1のピン53は、平坦面511Aにより径方向外側に押されるように移動し、第2のピン53は、平坦面511Bにより径方向外側に押されるように移動する。第1のピン53は、平坦面511Aとロックリング52の内面とに挟み付けられる。第2のピン53は、平坦面511Bとロックリング52の内面とに挟み付けられる。第1のピン53及び第2のピン53のそれぞれは、ロックカム51の回転を阻止するくさびとして機能する。ロックカム51の回転が阻止されるので、スピンドル81の回転が抑制される。これにより、スピンドル81から第3キャリア33Cへの回転力の伝達が遮断される。
実施形態において、スピンドル81の回転軸AXに平行な前後方向において、平坦面511Aの寸法と第1のピン53の寸法とは実質的に等しく、平坦面511Bの寸法と第2のピン53の寸法とは実質的に等しい。
上記の構成では、第1のピン53は平坦面511Aとロックリング52の内面との間に適正に配置される。同様に、第2のピン53は平坦面511Bとロックリング52の内面との間に適正に配置される。
実施形態において、第3キャリア33Cの孔337の内面は、第1組の2つの平坦面3371A,3371Bと、第2組の2つの平坦面3372A,3372Bと、を含む。スピンドル81と第3キャリア33Cとは、スピンドル81の2つの平坦面81A,81Bが第1組の2つの平坦面3371A,3371Bと接触し第2組の2つの平坦面3372A,3372Bと接触しない第1接触状態と、スピンドル81の2つの平坦面81A,81Bが第2組の2つの平坦面3372A,3372Bと接触し第1組の2つの平坦面3371A,3371Bと接触しない第2接触状態とに変化するように、相対回動する。
上記の構成では、スピンドル81に回転方向の力が加えられた場合、第1のピン53及び第2のピン53のそれぞれのくさび効果が発揮されるまでロックカム51が回転される。スピンドル81と第3キャリア33Cとが相対回動できない場合、第1のピン53及び第2のピン53のそれぞれのくさび効果が発揮されるまでロックカム51を回転させることが困難となる。スピンドル81と第3キャリア33Cとが僅かに相対回動できるので、第1のピン53及び第2のピン53のそれぞれのくさび効果が発揮されるまでロックカム51を回転させることができる。
実施形態において、第3キャリア33Cは、第3キャリア33Cの回転軸AXの周囲に間隔をあけて配置され、第3キャリア33Cの前面から前方に突出する複数の突起部331,332,333,334を有する。ロックカム51は、突起部331,332,333,334よりも径方向内側に配置される。第1のピン53は、突起部331と突起部333との間に配置される。第2のピン53は、突起部332と突起部334の間に配置される。
上記の構成では、ロックカム51が複数の突起部331,332,333,334よりも径方向内側に配置されるので、ロックカム51に過度なトルクが作用しない。そのため、ロックカム51における応力集中が抑制され、ロックカム51の破損が抑制される。第1のピン53は、一対の突起部331,333の間に配置され、第2のピン53は、一対の突起部332,334の間に配置される。そのため、モータ6の回転力に基づいて第3キャリア33Cが回転した場合、ピン53は、第3キャリア33Cと一緒に回転することができる。すなわち、ピン53は、第3キャリア33Cの回転に伴って、回転軸AXの周囲を旋回(公転)することができる。これにより、第3キャリア33Cからスピンドル81へ回転力が伝達される。
[その他の実施形態]
上述の実施形態においては、スピンドル81の後部の外面は、2つの平坦面81A,81Bを含み、第3キャリア33Cの孔337の内面は、スピンドル81の2つの平坦面81A,81Bのそれぞれに接触する2つの平坦面3371A,3371B(3372A,3372B)を含むこととした。スピンドル81の後部の外面は、3つ以上の任意の複数の平坦面を含み、第3キャリア33Cの孔337の内面は、スピンドル81の複数の平坦面のそれぞれに接触する3つ以上の任意の複数の平坦面を含んでもよい。
上述の実施形態においては、スピンドル81の後部の外面は、2つの平坦面81A,81Bを含み、第3キャリア33Cの孔337の内面は、スピンドル81の2つの平坦面81A,81Bのそれぞれに接触する2つの平坦面3371A,3371B(3372A,3372B)を含むこととした。スピンドル81の後部の外面は、3つ以上の任意の複数の平坦面を含み、第3キャリア33Cの孔337の内面は、スピンドル81の複数の平坦面のそれぞれに接触する3つ以上の任意の複数の平坦面を含んでもよい。
上述の実施形態においては、スピンドルロック機構50は、ロックカム51とロックリング52との間に配置される2つのピン53(円筒部材)を有することとした。スピンドルロック機構50は、ロックカム51とロックリング52との間に配置される3つ以上の任意の複数のピン53(円筒部材)を有してもよい。
上述の実施形態においては、ドライバドリル1の電源としてバッテリ装着部5に装着されるバッテリパック20が使用されることとした。ドライバドリル1の電源として、商用電源(交流電源)が使用されてもよい。
上述の実施形態において、電動作業機は、電動工具の一種であるドライバドリル(震動ドライバドリル)であることとした。電動工具は、ドライバドリルに限定されない。電動工具として、インパクトドライバ、アングルドリル、スクリュードライバ、ハンマ、ハンマドリル、マルノコ、及びレシプロソーが例示される。
1…ドライバドリル、2…ハウジング、2L…左ハウジング、2R…右ハウジング、2S…ねじ、3…リヤカバー、3S…ねじ、4…ケーシング、4A…第1ケーシング、4B…第2ケーシング、4C…ブラケット板、4D…ストップ板、4E…ねじ、4F…ねじ、4S…ねじ、5…バッテリ装着部、6…モータ、7…動力伝達機構、8…出力部、9…ファン、10…トリガレバー、11…正逆転切換レバー、12…速度切換レバー、13…モード切換リング、14…ライト、15…インタフェースパネル、16…ダイヤル、17…コントローラ、18…吸気口、19…排気口、20…バッテリパック、21…モータ収容部、22…グリップ部、23…バッテリ保持部、24…操作装置、25…表示装置、26…コントローラケース、27…パネル開口、28…ダイヤル開口、30…減速機構、31…第1遊星歯車機構、31A…ピン、31C…第1キャリア、31S…ピニオンギヤ、32…第2遊星歯車機構、32A…ピン、32C…第2キャリア、32P…プラネタリギヤ、32R…インターナルギヤ、32S…サンギヤ、33…第3遊星歯車機構、33A…ピン、33C…第3キャリア、33P…プラネタリギヤ、33R…インターナルギヤ、33S…サンギヤ、34…第1速度切換部材、35…第2速度切換部材、36…カムリング、40…震動機構、41…第1カム、42…第2カム、43…震動切換リング、43S…対向部、43T…突起部、44…ストップリング、45…支持リング、46…スチールボール、47…ワッシャ、48…カムリング、50…スピンドルロック機構、51…ロックカム、52…ロックリング、53…ピン(円筒部材)、61…ステータ、61A…ステータコア、61B…前インシュレータ、61C…後インシュレータ、61D…コイル、61E…センサ回路基板、61F…短絡部材、62…ロータ、62A…ロータコア、62B…永久磁石、63…ロータシャフト、64…ベアリング、65…ベアリング、81…スピンドル、81A…平坦面、81B…平坦面、81C…曲面、81D…曲面、81F…フランジ部、81R…ねじ孔、82…チャック、83…ベアリング、84…ベアリング、87…コイルばね、88…ねじ、311P…プラネタリギヤ、312P…プラネタリギヤ、311R…インターナルギヤ、312R…インターナルギヤ、311S…大径部、312S…小径部、330…プレート部、331…突起部、331T…下端面、332…突起部、332T…下端面、333…突起部、333T…上端面、334…突起部、334T…上端面、335…ランド部、335A…支持面、335B…支持面、336…ランド部、336A…支持面、336B…支持面、337…孔、3372A…平坦面、3372B…平坦面、337C…曲面、337D…曲面、511…筒部、511A…平坦面、511B…平坦面、511C…曲面、511D…曲面、512…突起部、513…突起部、514…孔、514A…平坦面、514B…平坦面、514C…曲面、514D…曲面、3371A…平坦面、3371B…平坦面、AX…回転軸。
Claims (6)
- モータと、
少なくとも一部が前記モータよりも前方に配置され、前記モータの回転力により作動する遊星歯車機構と、
少なくとも一部が前記遊星歯車機構よりも前方に配置されるスピンドルと、
前記遊星歯車機構のキャリアから前記スピンドルへの一方向に回転力を伝達するスピンドルロック機構と、を備え、
前記キャリアは、前記スピンドルの後部が挿入される孔を有し、
前記スピンドルの後部の外面は、2つの平坦面を含み、
前記キャリアの孔の内面は、前記スピンドルの2つの平坦面のそれぞれに接触する2つの平坦面を含み、
前記スピンドルロック機構は、前記キャリアの前面よりも前方において前記スピンドルの周囲に配置され、前記スピンドルと一緒に回転可能なロックカムと、前記ロックカムの周囲に配置されるロックリングと、前記ロックカムと前記ロックリングとの間に配置される複数の円筒部材と、を有する、
電動作業機。 - モータと、
少なくとも一部が前記モータよりも前方に配置され、前記モータの回転力により作動する遊星歯車機構と、
少なくとも一部が前記遊星歯車機構よりも前方に配置されるスピンドルと、
前記遊星歯車機構のキャリアから前記スピンドルへの一方向に回転力を伝達するスピンドルロック機構と、を備え、
前記キャリアは、前記スピンドルの後部が挿入される孔を有し、
前記スピンドルの後部の外面は、複数の平坦面を含み、
前記キャリアの孔の内面は、前記スピンドルの複数の平坦面のそれぞれに接触する複数の平坦面を含み、
前記スピンドルロック機構は、前記キャリアの前面よりも前方において前記スピンドルの周囲に配置され、前記スピンドルと一緒に回転可能なロックカムと、前記ロックカムの周囲に配置されるロックリングと、前記ロックカムと前記ロックリングとの間に配置される2つの円筒部材と、を有する、
電動作業機。 - 前記ロックカムの外面は、第1平坦面と第2平坦面とを含み、
前記円筒部材は、前記ロックカムの第1平坦面と前記ロックリングの内面との間に配置される第1円筒部材と、前記ロックカムの第2平坦面と前記ロックリングの内面との間に配置される第2円筒部材とを含む、
請求項1又は請求項2に記載の電動作業機。 - 前記スピンドルの回転軸に平行な方向において、前記第1平坦面の寸法と前記第1円筒部材の寸法とは等しく、前記第2平坦面の寸法と前記第2円筒部材の寸法とは等しい、
請求項3に記載の電動作業機。 - 前記キャリアの孔の内面は、第1組の2つの平坦面と、第2組の2つの平坦面と、を含み、
前記スピンドルと前記キャリアとは、前記スピンドルの2つの平坦面が前記第1組の2つの平坦面と接触し前記第2組の2つの平坦面と接触しない第1接触状態と、前記スピンドルの2つの平坦面が前記第2組の2つの平坦面と接触し前記第1組の2つの平坦面と接触しない第2接触状態とに変化するように、相対回動する、
請求項3又は請求項4に記載の電動作業機。 - 前記キャリアは、前記キャリアの回転軸の周囲に間隔をあけて配置され、前記キャリアの前面から前方に突出する複数の突起部を有し、
前記ロックカムは、前記突起部よりも径方向内側に配置され、
前記円筒部材は、一対の前記突起部の間に配置される、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電動作業機。
Priority Applications (4)
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2021189994A JP2023076946A (ja) | 2021-11-24 | 2021-11-24 | 電動作業機 |
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Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2022
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Publication number | Publication date |
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