JP2021045787A

JP2021045787A - パイプ加工キャリッジ

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Publication number: JP2021045787A
Application number: JP2020121091A
Authority: JP
Inventors: 仁誠崔; Jinsei Sai
Original assignee: DCSENG CO Ltd
Current assignee: DCSENG CO Ltd
Priority date: 2019-09-16
Filing date: 2020-07-15
Publication date: 2021-03-25
Anticipated expiration: 2040-07-15
Also published as: CN112496794B; EP3791994B1; JP7038166B2; EP3791994A1; CN112496794A; US20210078192A1; KR102128328B1; US11370137B2

Abstract

【課題】キャリッジの回転によってチェーンも共に回転して元々設けられた位置を離脱しないようにすることにより、正確度の高い加工が可能なキャリッジを提供する。【解決手段】パイプの周方向に沿って移動するキャリッジ１０００と、キャリッジの両端に連結されパイプの周りを囲むように設けられるチェーン３００とを含み、キャリッジ及びチェーンがパイプＰの周方向に沿って精密に回転するパイプ加工キャリッジである。また、キャリッジを駆動する駆動ホイールの間隔を調節できるように構成して、パイプの直径にかかわらずキャリッジがパイプの外面に安定的に設けられパイプを加工できるようにするため、前方ホイールと後方ホイールを一つの駆動軸に位置するようにして、モータが動作すると、前方ホイールと後方ホイールとが同時に回転してキャリッジのスリップが発生しないようにした。【選択図】図１

Description

本発明は、パイプ加工キャリッジに関し、より詳しくは、パイプの直径によってキャリッジの駆動ホイールの間隔が調節され、キャリッジの両端に連結されてパイプ周りを囲むチェーンがキャリッジと共にパイプの周方向に沿って回転するパイプ加工キャリッジに関する。

パイプ（配管）にカット、溶接、ベベリング、マーキングなどの工程を進行するために、加工ツールの設けられたキャリッジがパイプの周方向に沿って移動してパイプを加工する。従来は、パイプの周面に沿ってレールが設けられキャリッジがレールに沿って移動したが、パイプの規格が異なりパイプは真円状に形成される場合があまりないため、形態に合わせてレールをそれぞれ形成しなければならず、設置に多くの時間がかかるという問題点がある。

これを解決するためのものとして、配管の周りの形態や規格にかかわらず密着して設置可能なチェーンがキャリッジの移動をガイドするのに用いられている。先行文献である韓国登録特許第１０−１５１０６８４号公報に開示されているように、チェーンがパイプの外周面を囲む形態で固定設置され、キャリッジがチェーンに結合されチェーンに沿って移動する。このとき、チェーンは動かないように固定設置されているため、円滑な回転と精密なキャリッジの案内が困難であった。これにより、キャリッジは不規則に移動してパイプを加工するため、元々加工しようとした位置とは異なる位置を加工してしまうという問題点がある。また、パイプの規格によってキャリッジがパイプ面で安定的に位置するために、直径の大きいパイプに合ったホイール間隔を有するキャリッジを直径の小さいパイプを加工するために使用する場合、一側のホイールがパイプ上に位置しないため、パイプの直径別に安定した回転が難しいという問題点がある。さらに、キャリッジが一定に移動するためには、前方に位置したホイールと後方に位置したホイールとが同時に回転しなければならないが、それぞれのモータによって回転するため、同時にモータを動作させるとしても同時にホイールが回転せずパイプ面でスリップが発生することになる。

これを解決するために、ホイールが同時に回転できるように精密制御するモータを備えることができるが、高価格で複雑な構造であるため、経済的な側面で不利であるとの問題点がある。

韓国登録特許第１０−１５１０６８４号公報

本発明は、上記のような問題点を解決するために案出されたものであり、本発明の目的は、キャリッジの移動によってチェーンも共に移動して元々設けられた位置を離脱しないようにすることにより、正確度の高い加工が可能なキャリッジを提供することにある。

また、キャリッジの前、後方駆動ホイール間の間隔が調節可能になるように設けられてパイプの直径にかかわらずキャリッジがパイプの外面に安定的に設けられパイプを加工することができ、キャリッジの前方に位置する前方ホイールと後方に位置する後方ホイールが一つの軸に連結されて、モータが動作すると、前方ホイールと後方ホイールとが同時に回転してキャリッジのスリップが発生しないようにすることを目的とする。

また、キャリッジに設けられる加工ツールは、前方ホイールの中心とパイプの中心を連結する仮想線上に位置して、パイプの直径が変わっても、加工中心が維持されることができるパイプ加工キャリッジの提供を目的とする。

本発明のパイプ加工キャリッジは、パイプを加工する加工ツールが設けられ、パイプの外周面の周りに沿って走行する走行部；及び、上記パイプの周方向を囲むように走行部に結合され、パイプの外周面に対する走行部の走行をガイドするローラチェーン；を含み、上記ローラチェーンは、ローラチェーンの両端が上記走行部に結合されるように形成され、複数個の単位ローラチェーンが結合して長手方向に延長されて形成され、単位ローラチェーンにそれぞれローラが設けられてパイプの外周面に対して回転運動自在に形成されることを特徴とする。

また、上記走行部は、胴体、上記胴体の下部に設けられ、上記パイプの外周面に接触して転がり運動する前方ホイール及び後方ホイールを含み、パイプの直径によって上記前方ホイールと上記後方ホイールとの間隔が調節されることを特徴とする。

また、上記走行部は、上記胴体の長手方向に沿って延長されて形成され、モータから動力の伝達を受けて回転する駆動ウォームネジ、上記駆動ウォームネジに形成されたネジ山に結合され、上記駆動ウォームネジの回転運動によって回転する前方ホイール駆動ギヤ、及び上記駆動ウォームネジに形成されたネジ山に結合され、上記駆動ウォームネジの回転運動によって回転する後方ホイール駆動ギヤをさらに含み、上記前方ホイールは上記前方ホイール駆動ギヤに結合され、上記後方ホイールは上記後方ホイール駆動ギヤに結合されて、上記ウォームネジが回転すると、上記前方ホイールと上記後方ホイールとが同時に回転することを特徴とする。

また、上記後方ホイール駆動ギヤは、外部操作によって上記駆動ウォームネジの螺線に沿って直線運動し、上記後方ホイールは上記後方ホイール駆動ギヤの直線運動によって上記前方ホイールと上記後方ホイールとの間隔を調節することを特徴とする。

また、上記走行部は、上記胴体の一側に設けられ上記ローラチェーンの一端と結合する鉤状のフック、上記フックが一側から他側に移動するようにガイドするフックガイド、上記フックの両側に設けられ、上記フックガイドと接触して上記フックの移動を補助するフックホイールを含む張力調節部を含み、上記胴体の一側に設けられ、上記フックに結合されるローラチェーンの他端を支持するチェーン補助支持部をさらに含むことを特徴とする。

また、上記走行部は、上記胴体の他側に設けられ、上記ローラチェーンの他端と結合する係合部、及び上記係合部の後面に設けられ、上記係合部に結合されたローラチェーンが上記パイプと水平をなすように上記係合部の傾きを調節する傾き調節部を含むことを特徴とする。

また、上記走行部は、上記前方ホイールと上記後方ホイールが上記パイプと水平をなすように傾きを調節する傾き調節部を含むことを特徴とする。

また、上記パイプを加工する加工ツールは、上記前方ホイールの前方に設けられ、上記前方ホイールの中心と上記パイプの中心とを連結する仮想線上に位置することを特徴とする。

また、上記加工ツールは、パイプの直径及び前方ホイールと後方ホイールとの間隔によって変化する上記仮想線上に対応するように設置の傾きが調節されることを特徴とする。

また、上記キャリッジは、上記走行部に設けられ上記パイプを加工する加工ツール；上記加工ツールと結合して上記加工ツールの前後進、上下移動、傾き調節をガイドする加工ツール結合部；をさらに含むことを特徴とする。

上記のような構成による本発明のパイプ加工キャリッジは、キャリッジの回転によってチェーンも共に回転して元々設けられた位置を離脱しないようにすることにより、正確度の高い加工が可能なキャリッジを提供することができるという効果がある。

また、キャリッジの駆動ホイールが前進又は後進するように設けられてパイプの直径にかかわらずキャリッジがパイプの外面に安定的に設けられパイプを加工することができ、キャリッジの前方に位置する前方ホイールと後方に位置する後方ホイールが一つの軸に位置するようにして、モータが動作すると、前方ホイールと後方ホイールとが同時に回転してキャリッジのスリップが発生しないという効果がある。

さらに、キャリッジに設けられる加工ツールは、前方ホイールの中心とパイプの中心とを連結する線上に位置するように調節されて、加工ツールがパイプの形態にかかわらずパイプを安定的に加工することができるという効果がある。

本発明の一実施例によるパイプ加工キャリッジの正面図である。本発明の一実施例によるパイプ加工キャリッジの正面図である。本発明の一実施例によるパイプ加工キャリッジの正面図である。本発明の一実施例によるパイプ加工キャリッジの正面図である。本発明の一実施例によるパイプ加工キャリッジのウォームネジ及びホイール駆動ギヤの断面図である。本発明の一実施例によるパイプ加工キャリッジの張力調節部の正面図である。本発明の一実施例によるパイプ加工キャリッジの張力調節部の正面図及び背面図である。本発明の一実施例の変形例によるパイプ加工キャリッジの正面図である。本発明の一実施例の変形例によるパイプ加工キャリッジの正面図である。本発明の一実施例によるパイプ加工キャリッジのチェーン支持部の正面図である。本発明の一実施例によるパイプ加工キャリッジのチェーン係合部の拡大正面図である。本発明の一実施例のまた他の変形例によるパイプ加工キャリッジの側面図である。本発明の一実施例のまた他の変形例によるパイプ加工キャリッジの側面図である。

以下、上記のような本発明の一実施例について図面を参照して詳しく説明する。

図１は、本発明の一実施例によるパイプ加工キャリッジ１０００の正面図を示している。図１に示されているように、パイプＰ上にパイプＰの周方向に沿って回転する走行部１００が位置し、走行部１００の両端にはローラチェーン３００が結合され、ローラチェーン３００がパイプＰの周りを囲む形態で設けられる。ローラチェーン３００は、複数個の単位ローラチェーンがパイプの周りの長さによって結合又は分離されて形成され、単位ローラチェーンにはそれぞれローラが設けられ回転可能であることを特徴とする。

従来のチェーンは、パイプの長さ＋キャリッジの周りの長さ程度に形成され、パイプとチェーンとの間にキャリッジが設けられてチェーンは固定されており、キャリッジがチェーンに沿って移動したが、本発明の走行部１００は両端にローラチェーン３００が結合されて走行部１００とローラチェーン３００がパイプＰの周方向に沿って回転する。これにより、従来はキャリッジの移動によってチェーンが設けられた位置を離脱する場合があったが、本発明の走行部１００はローラチェーン３００と共に回転するため、ローラチェーン３００の位置が整列され予め設定された位置に沿って回転できることにより、パイプＰの加工正確度を高めることができる。

本発明の走行部１００の構成について詳しく説明することにする。

図２ａ及び２ｂは、本発明の一実施例によるパイプ加工キャリッジの正面図を示している。図２ａに示されているパイプの直径よりも、図２ｂに示されているパイプの直径がより大きく形成されている。走行部１００の下部には移動可能なようにホイールが設けられており、右側に位置したホイールを前方ホイール１３１、左側に位置したホイールを後方ホイール１４１とする。図２ａのパイプＰ上には前方ホイール１３１と後方ホイール１４１との間隔が狭い走行部１００が位置し、図２ｂのパイプＰ上では後方ホイール１４１が左側に移動して前方ホイール１３１と後方ホイール１４１との間隔が広くなる。

これは、パイプＰの直径によって走行部１００が安定的にパイプＰ上に位置するように前方ホイール１３１と後方ホイール１４１との間隔を調節するためであり、パイプＰの直径が小さいときは、前方ホイール１３１と後方ホイール１４１との間隔を狭くし、パイプＰの直径が大きいときは、前方ホイール１３１と後方ホイール１４１との間隔を広げて、走行部１００がパイプＰ上に安定的に位置することができ移動することができるという効果がある。

図３は、本発明の一実施例によるパイプ加工キャリッジの正面図を示している。図３に示されているように、走行部１００の一側にはハンドル１６０が設けられており、ハンドル１６０を操作して後方ホイール１４１を前進又は後進させることができ、後方ホイール１４１に別途の位置感知センサが設けられて前方ホイール１３１と後方ホイール１４１との間隔が自動調節されることができる。このとき、ハンドルは加工ツール２００や走行部１００及びローラチェーン３００の移動に干渉しないように走行部１００の前方に位置するのが望ましい。

図４は、本発明の一実施例によるパイプ加工キャリッジのウォームネジ及びホイール駆動ギヤの断面図を示している。図４に示されているように、長手方向に所定長さ延長されて形成される駆動ウォームネジ１２０と、駆動ウォームネジ１２０の下部には駆動ウォームネジ１２０と結合して駆動ウォームネジ１２０が動作すると回転する前方ホイール駆動ギヤ１３０及び後方ホイール駆動ギヤ１４０が設けられている。

前方ホイール駆動ギヤ１３０には軸が結合できるように孔が形成されており、結合した軸の両端には前方ホイール１３１が結合されていて、前方ホイール駆動ギヤ１３０が回転すると前方ホイール１３１が回転して走行部１００が移動する。後方ホイール駆動ギヤ１４０も同様に軸が結合できるように孔が形成されており、結合した軸の両端には後方ホイール１４１が結合されていて、後方ホイール駆動ギヤ１４０が回転すると後方ホイール１４１が回転して走行部１００が移動する。前方ホイール駆動ギヤ１３０及び後方ホイール駆動ギヤ１４０は駆動ウォームネジ１２０が回転すると同時に回転するため、前方ホイール１３１と後方ホイール１４１も同時に回転する。前方ホイール１３１と後方ホイール１４１とが同時に回転するため、走行部１００が移動するとき、パイプＰ上でスリップが発生せずパイプＰの加工正確度を高めることができる。

また、上述のように、ハンドル１６０の操作又は後方ホイール１４１に設けられた位置感知センサなどを用いて後方ホイール１４１を前進又は後進させるとき、後方ホイール駆動ギヤ１４０が駆動ウォームネジ１２０の螺線に沿って移動して前方ホイール１３１と後方ホイール１４１との間隔を調節するため、精密な間隔調節が可能であるとの効果がある。

チェーンを用いて前方ホイールと後方ホイールとを連結することはできるが、前方ホイールと後方ホイールとの間隔を狭めた場合、残るチェーンの長さを調節するためにはチェーンを分離してまた組立てなければならないという手間があり、チェーンが張力を有するようにチェーンを緊張させる構成が設置されなければならないという問題点がある。

図５は、本発明の一実施例によるパイプ加工キャリッジの張力調節部の正面図を示している。ローラチェーン３００は、先ず走行部１００の一端に設けられたチェーン係合部１７０に結合された後、パイプＰの周面を囲み、走行部１００の他端に設けられたフック１５１に結合される。フック１５１は直線運動が可能なように設けられ、ローラチェーン３００がフック１５１と結合された後、フック１５１をチェーン係合部１７０が設けられた方向に移動させて、ローラチェーン３００が張力を有するようにしてパイプＰから離脱しないようにする。

図６を参照して、フック１５１を含む張力調節部１５０をより詳しく説明することにする。図６は、本発明の一実施例によるパイプ加工キャリッジの張力調節部の正面図及び背面図を示している。図６(ａ)に示されているように、フック１５１にローラチェーン３００をかけてからフック１５１を右側に移動させる場合、ローラチェーン３００の張力の程度によってフック１５１が傾く場合がある。これを解決するためのものとして、図６(ｂ)の背面図を参照すると、フック１５１の両面にはフックホイール１５２が形成される。フックホイール１５２は、上下に所定間隔を置いて設けられ、間隔にはフック１５１の直線運動をガイドするフックガイド１５３が設けられている。すなわち、ローラチェーン３００の張力を調節する張力調節部１５０は、ローラチェーン３００と結合するフック１５１、フック１５１の直線運動をガイドするフックガイド１５３、フック１５１が直線運動するときにローラチェーン３００の張力の程度によってフック１５１が傾くことを防止するフックホイール１５２を含む。フック１５１は、フックガイド１５３の上面と接触する第１フックホイール１５２及びフックガイド１５３の下面と接触する第２フックホイール１５２によって傾かずに安定的に直線運動することができる。図６(ｃ)に示されているように、第１フックホイール１５２は前方、第２フックホイール１５２は後方に設けて、フック１５１の重さ中心が特定部分に集中しないようにすることが望ましい。

図７は、本発明の一実施例の変形例によるパイプ加工キャリッジの正面図を示している。図７に示されているように、走行部１００に加工ツール２００が設けられている。パイプを加工するための加工ツールは、パイプを溶接するための溶接装置、パイプを切断するための切断及び面取り装置、パイプの面を研磨するための研磨装置などを含む。このとき、加工ツール２００は前方ホイール１３１の位置に設けられるのが望ましい。後方ホイール１４１は、上述のように直線運動可能なように設けられるため、加工ツール２００の動作に影響を与える恐れがあり、後方ホイール１４１や前方ホイール１３１と後方ホイール１４１との間に設けられる場合、パイプＰの真円の程度によって加工されない部分が発生したりたくさん加工されたりする恐れがあるため、前方ホイール１３１と共に移動しパイプＰと常に接触して加工することができるように前方ホイール１３１の位置に設けられるのが望ましい。

また、加工ツール２００は所定角度の傾きを有するのが望ましい。前方ホイール１３１の中心とパイプＰの中心とを連結する仮想線上に対応する傾きを有することが望ましい。図面上ではパイプＰが真円状に示されているが、大部分のパイプＰは楕円状に形成され、度々屈曲が形成されたパイプＰを加工しなければならない場合があるため、加工ツール２００がパイプＰの種類によってパイプＰの中心に向かって所定角度の傾きを有するように制御してパイプＰを安定的に加工することができるようにする。

図８は、本発明の一実施例の変形例によるパイプ加工キャリッジの正面図を示している。図８に示されているように、加工ツール２００は、加工ツール２００の角度を制御する加工ツールガイド２２０に結合される。加工ツールガイド２２０には加工ツール２００と結合するための孔が長手方向に形成されており、加工ツール２００は孔に沿って移動して角度が調節される。このとき、加工ツールガイド２２０及び加工ツールガイド２２０に形成された孔の形態は、加工ツール２００の調節範囲によって異なるように形成されることができる。

図９は、本発明の一実施例によるパイプ加工キャリッジのチェーン支持部の正面図を示している。図９に示されているように、走行部１００の後方にはチェーン補助支持部１１１が形成されており、チェーン補助支持部１１１の外面は曲面に形成される。チェーン補助支持部１１１は、ローラチェーン３００をフック１５１にかけるとき、ローラチェーン３００を支持してフック１５１にかかる力を減らすことができる。チェーン補助支持部１１１がない場合には、ローラチェーン３００が曲面のパイプＰを囲んでから走行部１００の高さ方向に沿って移動した後、フック１５１にかかることになる。フック１５１はローラチェーン３００が離脱しないようにするために多くの力を要し、張力調節のために右側に移動するときも多くの力を要する。しかし、本発明の走行部１００は、チェーン補助支持部１１１がローラチェーン３００の一部を支持するため、フック１５１にローラチェーン３００が安定的に位置することができる。また、チェーン補助支持部１１１の外面には溝が形成されてローラチェーン３００をガイドする機能も行えることから、フック１５１を右側に移動させるとき円滑に移動させてローラチェーン３００の張力調節に有利である。

図１０は、本発明の一実施例によるパイプ加工キャリッジのチェーン係合部の拡大正面図を示している。走行部１００の前方に設けられローラチェーン３００と結合されるチェーン係合部１７０は、図１０に示されているようにフック形態の係合部にローラチェーン３００が結合されており、係合部の後面にはピンが設けられ走行部１００と係合部との間を連結する。チェーン係合部１７０に結合されるローラチェーン３００の一端はパイプＰに対して水平にかからなければならないため、係合部がピンに対してヒンジ結合されて傾きを調節できるように形成されるのが望ましい。すなわち、チェーン係合部１７０の傾きを調節してローラチェーン３００の一端とパイプＰの水平を合わせた後、チェーン係合部１７０をボルトで固定し、ローラチェーン３００をパイプＰの周方向に沿って巻いた後、走行部１００のフック１５１に結合することになる。

図１１は、本発明の一実施例のまた他の変形例によるパイプ加工キャリッジの側面図を示している。走行部１００がパイプＰ上に設けられており、ローラチェーン３００もパイプＰの周面を囲む形態で設けられている。走行部１００の前面には加工ツール２００が結合される加工ツール結合部２１０が設けられており、加工ツール結合部２１０に結合される加工ツール２００は、溶接工程のための溶接装置、切削工程のための切削装置、研削加工のための研削装置、マーキング工程のための加工装置など作業の種類によって作業者が選択可能である。走行部１００、ローラチェーン３００及び加工ツール２００などをパイプＰ上に設置した後、加工を行おうとするとき、図１１（ａ）に示されているように、パイプＰの加工する位置と加工ツール２００の設置された位置に僅かな差異があり得る。従来は、加工する位置に加工ツール２００が位置するようにするために、キャリッジからチェーンを解いて再び組立てなければならないため手間がかかるという問題点があったが、図１１（ｂ）に示されているように、加工ツール２００が本発明の加工ツール結合部２１０に形成されたガイドに沿って前方に移動して、加工する位置に加工ツール２００が位置するようにすることができる。

図１２は、本発明の一実施例のまた他の変形例によるパイプ加工キャリッジの側面図を示している。図１２（ａ）に示されているように、加工ツール２００は前進又は後進することができる。上述のようにパイプＰの加工位置が異なる場合、加工ツール２００を前進又は後進させて加工ツール２００が加工位置に位置するようにすることができる。また、加工ツール２００は、溶接の進行方向に対してジグザグに動いて溶接するウィービング方式の溶接を具現するために前進及び後進を反復することができる。

また、図１２（ｂ）に示されているように、加工ツール２００は上下調節されることができる。これは、パイプＰの外面に溝を形成するとき、溝の深さによって調節することができ、上述のように溶接工程を行うとき、パイプＰと溶接棒との間隔を維持できるようにする。

最後に、図１２（ｃ）に示されているように、加工ツール２００の傾きが調節されるように設けられることができる。図７及び図８を参照して上述の加工ツール２００は地面の垂直方向に対して傾きを有するように形成されることを説明したものであり、図１２（ｃ）に示されている場合は、地面の水平方向に対して傾きを有するように形成されることを説明したものである。加工ツール２００が切削チップであると仮定したとき、所定角度の傾きを持ってパイプＰをカットする場合、パイプＰの切断面が面取りされた形態にカットされることができ、面取りの角度によって加工ツール２００の傾きを調節することができる。

本発明の上記の実施例に限定して技術的思想を解釈してはならない。適用範囲が多様であることは勿論のこと、請求範囲で請求する本発明の要旨を逸脱することなく当業者の水準で多様な変形実施が可能である。したがって、かかる改良及び変更は、当業者にとって自明なことである限り、本発明の保護範囲に属することになる。

１００：走行部
１１０：胴体
１１１：チェーン補助支持部
１２０：駆動ウォームネジ
１３０：前方ホイール駆動ギヤ
１３１：前方ホイール
１４０：後方ホイール駆動ギヤ
１４１：後方ホイール
１５０：張力調節部
１５１：フック
１５２：フックホイール
１５３：フックガイド
１６０：ハンドル
１７０：チェーン係合部
２００：加工ツール
２１０：加工ツール結合部
２２０：加工ツールガイド
３００：ローラチェーン

Claims

パイプを加工する加工ツールが設けられ、パイプの外周面の周りに沿って走行する走行部；及び、
上記パイプの周方向を囲むように走行部に結合され、パイプの外周面に対する走行部の走行をガイドするローラチェーン；を含み、
上記ローラチェーンは、
ローラチェーンの両端が上記走行部に結合されるように形成され、
複数個の単位ローラチェーンが結合して長手方向に延長されて形成され、
単位ローラチェーンにそれぞれローラが設けられてパイプの外周面に対して回転運動自在に形成されることを特徴とするパイプ加工キャリッジ。
上記走行部は、
胴体、
上記胴体の下部に設けられ、上記パイプの外周面に接触して転がり運動する前方ホイール及び後方ホイールを含み、
パイプの直径によって上記前方ホイールと上記後方ホイールとの間隔が調節されることを特徴とする請求項１に記載のパイプ加工キャリッジ。
上記走行部は、
上記胴体の長手方向に沿って延長されて形成され、モータから動力の伝達を受けて回転する駆動ウォームネジ、
上記駆動ウォームネジに形成されたネジ山に結合され、上記駆動ウォームネジの回転運動によって回転する前方ホイール駆動ギヤ、及び
上記駆動ウォームネジに形成されたネジ山に結合され、上記駆動ウォームネジの回転運動によって回転する後方ホイール駆動ギヤをさらに含み、
上記前方ホイールは上記前方ホイール駆動ギヤに結合され、上記後方ホイールは上記後方ホイール駆動ギヤに結合されて、上記ウォームネジが回転すると、上記前方ホイールと上記後方ホイールとが同時に回転することを特徴とする請求項２に記載のパイプ加工キャリッジ。
上記後方ホイール駆動ギヤは、
外部操作により上記駆動ウォームネジの螺線に沿って直線運動し、上記後方ホイールは上記後方ホイール駆動ギヤの直線運動によって上記前方ホイールと上記後方ホイールとの間隔を調節することを特徴とする請求項３に記載のパイプ加工キャリッジ。
上記走行部は、
上記胴体の一側に設けられ上記ローラチェーンの一端と結合する鉤状のフック、
上記フックが一側から他側に移動するようにガイドするフックガイド、
上記フックの両側に設けられ、上記フックガイドと接触して上記フックの移動を補助するフックホイールを含む張力調節部を含み、
上記胴体の一側に設けられ、上記フックに結合されるローラチェーンの他端を支持するチェーン補助支持部をさらに含むことを特徴とする請求項２に記載のパイプ加工キャリッジ。
上記走行部は、
上記胴体の他側に設けられ上記ローラチェーンの他端と結合する係合部、及び
上記係合部の後面に設けられ、上記係合部に結合されたローラチェーンが上記パイプと水平をなすように上記係合部の傾きを調節する傾き調節部を含むことを特徴とする請求項５に記載のパイプ加工キャリッジ。
上記走行部は、
上記前方ホイールと上記後方ホイールが上記パイプと水平をなすように上記前方ホイールと上記後方ホイールの傾きを調節する傾き調節部を含むことを特徴とする請求項２に記載のパイプ加工キャリッジ。
上記パイプを加工する加工ツールは、
上記前方ホイールの前方に設けられ、
上記前方ホイールの中心と上記パイプの中心とを連結する仮想線上に位置することを特徴とする請求項２に記載のパイプ加工キャリッジ。
上記加工ツールは、
パイプの直径及び前方ホイールと後方ホイールとの間隔によって変化する上記仮想線上に対応するように設置の傾きが調節されることを特徴とする請求項８に記載のパイプ加工キャリッジ。
上記キャリッジは、
上記走行部に設けられ上記パイプを加工する加工ツール；
上記加工ツールと結合して上記加工ツールの前後進、上下移動、傾き調節をガイドする加工ツール結合部；
をさらに含むことを特徴とする請求項１に記載のパイプ加工キャリッジ。