JP2021034466A - 電子装置 - Google Patents

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智洋 長谷川
Tomohiro Hasegawa
智洋 長谷川
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Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

【課題】筐体内にダクトを設けることなく、第1電子部品を自然風冷で冷却することができる電子装置を提供する。【解決手段】第1電子部品に密着して第1電子部品からの放熱を促す第1放熱器19を有する電子基板15と、電子基板15を収容する筐体とを備え、筐体の底壁3b及び天壁のそれぞれが、複数の開口を備え、且つ、電子基板15が、第1放熱器19の放熱板19aを筐体の上下方向に延在させる姿勢で筐体内に固定される電子装置1であって、電子基板15が、互いに上下方向に並ぶ少なくとも第2電子部品及び第3電子部品24に密着して第2電子部品及び第3電子部品からの放熱を促す第2放熱器29を備える。第2放熱器29が、放熱板29aを上下方向に延在させて第1放熱器19の放熱板19aに対向させる。【選択図】図4

Description

本発明は、PLC(Programmable Logic Controller)等の電子装置に関する。
従来、次のような電子基板、及び筐体を備える電子装置が知られている。即ち、筐体は、底壁、及び天壁のそれぞれに複数の開口を備える。筐体内に収容される電子基板は、第1電子部品の放熱を促す第1放熱器の放熱板を、筐体の上下方向に延在させる姿勢で筐体内に固定される。
例えば、特許文献1に記載の電子装置は、開口としての空気取り入れ口を筐体の底壁に複数備え、且つ開口としての空気排出口を筐体の天壁に複数備える。筐体に収容される電子基板は、基板に実装された電子部品(第1電子部品)に密着して当該電子部品からの放熱を促す第1放熱器たるヒートシンクを備え、ヒートシンクの放熱板を筐体の上下方向に延在させる姿勢で筐体内に固定される。電子部品、及びヒートシンクは、筐体内においてダクトの中空内に収容される。ダクトは、中空を上下方向に延在させる姿勢で筐体内に固定される。筐体の底壁の空気取り入れ口からダクト内に取り入れられた空気は、ヒートシンクからの放熱によって昇温することで浮力を得て上昇し、筐体の天壁の空気排出口を通って筐体外に排出される。特許文献1によれば、かかる構成の電子装置は、自然風冷でありながら、ダクトの煙突効果によって十分な通風力を得て、電子部品を効率よく冷却することができるとされる。
特開2000−232287号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電子装置においては、筐体内にダクトを設けることでコスト高を引き起こしてしまうという課題がある。
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、筐体内にダクトを設けることなく、第1電子部品を自然風冷で冷却することができる電子装置を提供することである。
本発明は、基板、及び前記基板に実装された第1電子部品に密着して前記第1電子部品からの放熱を促す第1放熱器を有する電子基板と、前記電子基板を収容する筐体とを備え、前記筐体の底壁、及び天壁のそれぞれが、複数の開口を備え、且つ、前記電子基板が、前記第1放熱器の放熱板を前記筐体の上下方向に延在させる姿勢で前記筐体内に固定される電子装置であって、前記電子基板が、互いに前記上下方向に並ぶ少なくとも第2電子部品、及び第3電子部品と、前記第2電子部品、及び前記第3電子部品に密着して前記第2電子部品、及び前記第3電子部品からの放熱を促す第2放熱器とを備え、前記第2放熱器が、放熱板を前記上下方向に延在させて前記第1放熱器の放熱板に対向させる、電子装置である。
本発明によれば、筐体内にダクトを設けることなく、第1電子部品を自然風冷で冷却することができるという優れた効果がある。
実施形態に係るPLCを示す斜視図である。 同PLCの筐体を示す分解斜視図である。 同PLCを底壁側から示す分解斜視図である。 一部の部品を取り外した状態の同PLCを示す斜視図である。 同PLCの第1電子基板を示す斜視図である。 本体カバーを取り外した状態の同PLCを底壁側から示す斜視図である。 一部の電子部品を取り外した状態の同第1電子基板を部分的に示す斜視図である。 「上下方向」及び「前後方向」に破断した状態の同筐体を示す断面図である。 変形例に係るPLCの筐体のスリットを示す断面図。
以下、本発明を適用した電子装置として、PLCの一実施形態について説明する。
図1は、実施形態に係るPLC1を示す斜視図である。図2は、PLC1の筐体2を示す分解斜視図である。図1、図2において、矢印Zは重力方向を示す。図1に示されるPLC1は、図2に示される筐体2を備える。筐体2は、ポリフェニレンエーテル(PPE)等の樹脂からなり、前カバー部2aと、本体カバー部2bとに分解可能である。また、筐体2は、底壁3、天壁4、左側壁6、前壁7、及び後壁8を備える箱状の形状である。図2においては、死角に入っていて示されていないが、筐体2は、図1に示されるように、右側壁5も備える。
PLC1は、底壁3を下方(重力方向Z)に向け、且つ天壁4を上方に向ける姿勢にして使用されることを前提にした設計がなされている。以下、各図を用いてPLC1の構成について説明するが、「上下方向」という場合には、各図に示されるPLC1の姿勢にかかわらず、「上下方向」は、底壁3と天壁4とが対向する方向を意味する。「上方」という場合には、各図に示されるPLC1の姿勢にかかわらず、「上方」は、「上下方向」に沿って「上方」に向かう方向を意味する。また、「下方」という場合には、各図に示されるPLC1の姿勢にかかわらず、「下方」は、「上下方向」に沿って「下方」に向かう方向を意味する。また、「左右方向」という場合には、各図に示されるPLC1の姿勢にかかわらず、「左右方向」は、左側壁6と右側壁5とが対向する方向を意味する。また、「前後方向」という場合には、各図に示されるPLC1の姿勢にかかわらず、「前後方向」は、前壁7と後壁8とが対向する方向を意味する。
図2に示されるように、筐体2の底壁3は、前カバー部2aの底壁3aと、本体カバー部2bの底壁3bとによって構成される。筐体2の天壁4は、前カバー部2aの天壁4aと、本体カバー部2bの天壁4bとによって構成される。筐体2の左側壁6は、前カバー部2aの左側壁6aと、本体カバー部2bの左側壁6bとによって構成される。筐体2の前壁7は、前カバー部2aの前壁によって構成される。筐体2の後壁8は、本体カバー部2bの後壁によって構成される。筐体2の右側壁5は、図1に示されるように、前カバー部2aの右側壁5aと、本体カバー部2bの右側壁5bとによって構成される。
図2に示されるように、後壁8の上側端部には、「左右方向」に沿って並ぶ2つの上側爪9が設けられる。また、後壁8の下側端部には、「左右方向」に沿って並ぶ2つの下側爪10が設けられる。PLC1は、制御室などに設置される扉付きの制御盤の内部に固定される。より詳しくは、制御盤の内壁には、機器取付レールが水平方向に沿う姿勢で設けられる。PLC1は、2つの下側爪10を機器取付レールの下側レール部に引っ掛け、且つ、2つの上側爪9を機器取付レールの上側レール部に引っ掛けることで、制御盤に固定される。PLC1の2つの下側爪10は変形不能であるのに対し、2つの上側爪は強い力を加えることで、「上下方向」に撓むことが可能である。
作業者は、次のような作業を行うことで、PLC1を制御盤内に固定する。作業者は、まず、PLC1の2つの下側爪10を機器取付レールの下側レール部に引っ掛けた後、PLC1の上端部を機器取付レールに向けて押し込んで2つの上側爪9を機器取付レールの上側レール部に押し当てる。すると、PLC1の2つの上側爪9が「下方」に向けて撓んで機器取付レールの上側レール部に嵌り込む。これにより、PLC1が機器取付レールに装着される。機器取付レールに装着されたPLC1は、図1に示されるように、筐体2の底壁3を重力方向Zに向け、且つ筐体2の天壁4を重力方向Zとは逆方向に向けた姿勢で固定される。つまり、PLC1は、制御盤内において、正規の姿勢に固定される。
図3は、PLC1を底壁3側から示す分解斜視図である。前カバー部2aの底壁3aには、開口としての複数の吸気スリット11が設けられる。また、本体カバー部2bの底壁3bには、開口としての複数の吸気スリット12が設けられる。吸気スリット11、及び吸気スリット12は、何れも「左右方向」に沿って延在する。
本体カバー部2bの天壁4bには、開口としての複数の排気スリット14が設けられる。また、図2では死角に入っていて示されていないが、前カバー部2aの天壁(図2の4a)には、開口としての複数の排気スリットが設けられる。排気スリット14、及び前カバー部2aの天壁に設けられる排気スリットは、何れも「左右方向」に沿って延在する。
PLC1は、第1電子基板15、第2電子基板16、及び第3電子基板17を備える。第1電子基板15、第2電子基板16、及び第3電子基板17のそれぞれは、配線パターン、ランド、スルーホール等が形成された基板と、基板に実装された複数の電子部品とを備える。
第1電子基板15の第1面には、CPU(Central Processing Unit)18、3つのLANポートユニット24等の電子部品が実装される。3つのLANポートユニット24のそれぞれは、2つのEthernetポート24aを備える。第1電子基板15の第1面には、アルミからなる第1ヒートシンク19が固定される。第1ヒートシンク19は、熱伝導シート、又は熱伝導グリスを介してCPU18に密着してCPU18からの放熱を促す第1放熱器として機能する。第1電子基板15は、第1面と第2面とのうち、CPU18を実装されない第2面を、筐体2の左側壁6に対面させる姿勢で筐体2内に固定される。
第2電子基板16の第1面には、RS−232Cポート20、RS−422Aポート21、RS−485ポート22等の電子部品が実装される。第2電子基板16は、第1面と第2面とのうち、RS−232Cポート20等を実装されない第2面を第1電子基板15の第1面に対面させる姿勢で筐体2内に固定される。
第3電子基板17の第1面には、5ピンコネクタ23等の電子部品が実装される。第3電子基板17には、電源回路が設けられる。第3電子基板17は、第1面と第2面とのうち、5ピンコネクタ23等を実装された第1面を第2電子基板16の第1面に対面させる姿勢で筐体2内に固定される。
第1電子基板15、第2電子基板16、及び第3電子基板17は、「左右方向」に並ぶ3段構造の基板ユニットを構成する。なお、基板ユニットの電子基板の段数は3段に限られず、少なくとも第1電子基板15と第2電子基板16とを含む2段以上であれば、何段であってもよい。
図4は、一部の部品を取り外した状態のPLC1を示す斜視図である。図4に示されるように、第1電子基板15の第1面における「前後方向」に沿った前側の端部には、マイクロUSBポート27、USBポート26、及び3つのLANポートユニット24が、「上下方向」に並ぶ態様で実装される。
第1電子基板15に固定された第1ヒートシンク19は、複数の放熱板19aを備える。第1電子基板15は、第1ヒートシンク19の放熱板19aを、「上下方向」に延在させる姿勢で筐体2内に固定される。
図5は、第1電子基板15を示す斜視図である。図5に示される第1電子基板15は、正規の姿勢をとるPLC1の内部にある状態になっている。よって、図5に示される第1ヒートシンク19の複数の放熱板19aは、「上下方向」に沿って延在し、且つ、重力方向Zに沿って延在している。
第1ヒートシンク19の複数の放熱板19aは、「上下方向」と「前後方向」とに延びる仮想平面において、マトリクス状に並ぶ。マトリクス状に並ぶ複数の放熱板19aのうち、「上下方向」に並ぶ複数の放熱板19aにおいて、互いに隣り合う放熱板19aの間の距離は、数mm程度である。これに対し、「前後方向」に並ぶ複数の放熱板19aにおいて、互いに隣り合う放熱板19aの距離は、1cm程度であり、互いに隣り合う放熱板19aの間には板間空間Sが形成される。
第1電子基板15の第1面において、CPU18よりも「前後方向」の前側には、「上下方向」に沿って並ぶ3つのPHY(Physical Layer)28が所定の間隔をおいて実装される。PHY28は、LANポートユニット24に電気接続されるEthernetコントローラの物理層である。3つのPHY28のうち、何れか1つは、本発明における第2電子部品の一例である。また、他の1つは、本発明における第3電子部品の一例である。
第1電子基板15の第1面には、アルミからなる第2ヒートシンク29が、「上下方向」に沿って放熱板29aを延在させる姿勢で固定される。第2ヒートシンク29は、熱伝導シール、又は熱伝導グリスを介して3つのPHY28のそれぞれに密着して3つのPHY28からの放熱を促す。第2ヒートシンク29の放熱板29aは、第1ヒートシンク19の複数の放熱板19aに対面する。また、放熱板29aは、第1ヒートシンク19よりも「上下方向」の下方の空間に対面する。以下、前記空間を「下方側空間」という。
CPU19からの熱伝導によって第1ヒートシンク19が昇温すると、第1ヒートシンク19の板間空間Sにおいて、空気が放熱板19aからの放熱によって昇温する。昇温した空気は、浮力を得て上昇気流となり、「上下方向」に沿って延在する放熱板19aにガイドされながら、「上方」に向けて真っ直ぐに上昇する。すると、第1ヒートシンク19よりも「下方」にある「下方側空間」が負圧になって、筐体2外の空気が、図3に示される本体カバー部2bの底壁3bの吸気スリット12を通じて「下方側空間」内に取り込まれる。
底壁3bの吸気スリット12を通じて「下方側空間」内に取り込まれた空気は、図5に示される第1ヒートシンク19の板間空間S内で発生する上昇気流に引かれて、板間空間Sに向けて上昇する。このとき、前述の空気は、第2ヒートシンク29の放熱板29aにより、放熱板29aに向かう方向の移動が阻害されることで渦流が抑制され、且つ、放熱板29aにより、「下方」から「上方」に向けての直線的な移動が案内される。このため、筐体2内において、吸気スリット(図3の12)と、「下方側空間」と、板間空間Sと、排気スリット(図3の14)とを経由する気流は、「下方」から「上方」に向けてスムーズに流れる。よって、PLC1によれば、筐体2内にダクトを設けることなく、CPU19を自然風冷で冷却することができる。
図3に示されるように、第2電子基板16は、第2面を第1電子基板15の第1面に対面させる姿勢で筐体2内に固定される。底壁3bの吸気スリット12を通じて筐体2内に取り込まれた空気は、第2電子基板16により、第2電子基板16に向かう方向の移動が阻害されることで渦流が抑制される。加えて、前記空気は、第2電子基板16により、「下方」から「上方」に向けての直線的な移動が案内される。よって、PLC1によれば、第2電子基板16によって「下方」から「上方」に向けての空気のスムーズな流れをより促進して、CPC19の自然風冷の効率をより向上させることができる。
図6は、本体カバー(図3の2b)を取り外した状態のPLC1を底壁(図3の3)側から示す斜視図である。筐体(図2の2)内において、第3電子基板17は、第1面を第2電子基板16の第1面に対面させる姿勢で固定される。第3電子基板17の第1面には、第1コネクタ30が実装される。一方、第2電子基板16の第1面には、第2コネクタ31が実装される。第3電子基板17と第2電子基板16とが六角支柱34を介して連結すると、第3電子基板17の第1コネクタ30と、第2電子基板16の第2コネクタ31とが連結して、第3電子基板17と第2電子基板16との通信が可能になる。
第2電子基板16は、第2面を第1電子基板15の第1面に対面させる姿勢で固定される。第2電子基板16の第2面には、第3コネクタ32が実装される。一方、第1電子基板15の第1面には、第4コネクタ33が実装される。第2電子基板16と第1電子基板15とが六角支柱34を介して連結すると、第2電子基板16の第3コネクタ32と第1電子基板15の第4コネクタ33とが連結して、第2電子基板16と第1電子基板15との通信が可能になる。なお、第3コネクタ32と第4コネクタ33との連結の方向は、図6に示されるように、第1電子基板15と第2電子基板16との対向方向に沿っている。
第3コネクタ32及び第4コネクタ33のそれぞれ側面と、第2ヒートシンク29の放熱板29aとは、互いの間に第1ヒートシンク19を位置させる状態で互いに対向する。かかる構成では、図6に示されるように、第1電子基板15と、第2ヒートシンク29の放熱板29aと、第2電子基板16と、第3コネクタ32及び第4コネクタ33とが、ダクトのように第1ヒートシンク19の周りを取り囲む。よって、PLC1によれば、ダクト内に第1ヒートシンクを配置する構成と同様に、煙突効果を奏して十分な通風力を得ることができる。
図7は、一部の電子部品を取り外した状態の第1電子基板15を部分的に示す斜視図である。図7に示されるように、第1電子基板15の第1面におけるCPU18よりも上側の領域には、CPU18と交信する板状のメモリーモジュール35と、樹脂シートからなる覆い部材36とが配置される。メモリーモジュール35は、メモリーモジュール35の第1面を第1電子基板15の第1面に対面させる姿勢で第1電子基板15に取り付けられる。覆い部材36は、メモリーモジュール35の「下方」側の側面と、メモリーモジュール35の第2面とを覆う。
かかる構成では、板状のメモリーモジュール35が第1電子基板15と対面する姿勢であることで、第1ヒートシンク19の板間空間(図6のS)を経由した上昇気流をメモリーモジュールの第1面、又は第2面に突き当てることがない。このため、PLC1によれば、上昇気流をメモリーモジュールの第1面、又は第2面に突き当てることによる通風効率の低下を防止することができる。
覆い部材36に覆われるメモリーモジュール35は、上昇気流に直接触れることがない。このため、PLC1によれば、メモリーモジュール35に昇温した上昇気流を接触させることによるメモリーモジュール35の昇温を防止することができる。なお、図4、及び図5においては、便宜上、覆い部材36の図示が省略されている。
図8は、「上下方向」及び「前後方向」に破断した状態の筐体2を示す断面図である。筐体2の底壁3における複数の吸気スリット11及び吸気スリット12は、「上下方向」の上側から下側に向かって徐々に大径になる形状になっている。かかる形状は、吸気スリット11又は吸気スリット12の幅方向の両側に存在して底壁3の一部の構成する梁状部材の下端部が球面状になっていることで実現されている。
かかる構成のPLC1によれば、筐体2の外の空気が、底壁3の吸気スリット11又は吸気スリット12を通じて筐体2内に吸気されるときの通風抵抗を低減して、通風効率、及びCPU18の冷却効率を向上させることができる。
筐体2の天壁4における複数の排気スリット13及び排気スリット14も、吸気スリット11及び吸気スリット12と同様に、「上下方向」の上側から下側に向かって徐々に大径になる形状になっている。かかる形状は、排気スリット13又は排気スリット14の幅方向の両側に存在して天壁4の一部の構成する梁状部材の下端部が球面状になっていることで実現されている。
かかる構成のPLC1によれば、板間空間Sを通過した上昇気流が、天壁4の排気スリット13又は排気スリット14を通じて筐体2外に排気されるときの通風抵抗を低減して、通風効率、及びCPU18の冷却効率を更に向上させることができる。
なお、上述した梁状部材の下端部を球面状にすることに代えて、図9に示されるように針状部材の下端部にテーパー面を設けることで、各スリット(11、12、13、14)を、「上下方向」の上側から下側に向かって徐々に大径になる形状にしてもよい。
本発明は上述の実施形態に限られず、本発明の構成を適用し得る範囲内で、実施形態とは異なる構成を採用することもできる。本発明は、以下に説明する態様毎に特有の作用効果を奏する。
〔第1態様〕
第1態様は、基板、及び前記基板に実装された第1電子部品(例えばCPU18)に密着して前記第1電子部品からの放熱を促す第1放熱器(例えば第1ヒートシンク19)を有する電子基板(例えば第1電子基板15)と、前記電子基板を収容する筐体(例えば筐体2)とを備え、前記筐体の底壁(例えば底壁3)、及び天壁(例えば天壁4)のそれぞれが、複数の開口(例えば吸気スリット11、吸気スリット12、排気スリット13、排気スリット14)を備え、且つ、前記電子基板が、前記第1放熱器の放熱板(例えば放熱板19a)を前記筐体の上下方向に延在させる姿勢で前記筐体内に固定される電子装置(例えばPLC1)であって、前記電子基板が、互いに前記上下方向に並ぶ少なくとも第2電子部品(例えばLANポートユニット24)、及び第3電子部品(例えばLANポートユニット24)と、前記第2電子部品、及び前記第3電子部品に密着して前記第2電子部品、及び前記第3電子部品からの放熱を促す第2放熱器(例えば第2ヒートシンク29)とを備え、前記第2放熱器が、放熱板(例えば放熱板29a)を前記上下方向に延在させて前記第1放熱器の放熱板に対向させる、電子装置である。
かかる構成において、底壁の開口を通じて筐体内の「下方側空間」に取り込まれた空気は、第1放熱器の放熱板間で発生する上昇気流に引かれて、放熱板間に向けて上昇する。このとき、前述の空気は、第2放熱器の放熱板により、第2放熱器に向かう方向の移動が阻害されることで渦流が抑制され、且つ、第2放熱器の放熱板により、「下方」から「上方」に向けての直線的な移動が案内される。このため、筐体内において、底壁の開口と、「下方側空間」と、第1放熱器の放熱板間と、天壁の開口とを経由する気流は、「下方」から「上方」に向けてスムーズに流れる。よって、第1態様によれば、筐体にダクトを設けることなく、第1電子部品を自然風冷で冷却することができる。
〔第2態様〕
第2態様は、第1態様の構成と、第2電子基板(例えば第2電子基板16)とを備え、前記第1電子部品、前記第2電子部品、及び第3電子部品のそれぞれが、前記第1電子基板の第1面に実装され、前記第1電子基板が、前記第1電子基板の第2面を、前記筐体の互いに対向する2つの側壁(例えば右側壁5、左側壁6)のうちの一方(例えば左側壁6)に対面させる姿勢で前記筐体内に固定され、前記第2電子基板が、前記第2電子基板の第2面を前記第1電子基板の第1面に対面させる姿勢で前記筐体内に固定される、電子装置である。
第2態様において、底壁の開口を通じて筐体内に取り込まれた空気は、第2電子基板により、第2電子基板16に向かう方向の移動が阻害されることで渦流が抑制され、且つ、第2電子基板16により、「下方」から「上方」に向けての直線的な移動が案内される。よって、第2態様によれば、第2電子基板によって「下方」から「上方」に向けての空気のスムーズな流れをより促進して、第1電子部品の自然風冷の効率をより向上させることができる。
〔第3態様〕
第3態様は、第2態様の構成を備え、前記第1電子基板、及び前記第2電子基板のそれぞれが、前記第1電子基板と前記第2電子基板との対向方向に互いに連結するコネクタ(例えば(第3コネクタ32、第4コネクタ33)を備え、前記第1電子基板、及び前記第2電子基板のそれぞれの前記コネクタの側面と、前記第2放熱器の放熱板とが、互いの間に前記第1放熱器を位置させる状態で互いに対向する、電子装置である。
第3態様においては、第1電子基板と、第2放熱器の放熱板と、第2電子基板と、2つのコネクタとが、ダクトのように第1放熱器の周りを取り囲む。よって、第3態様によれば、ダクト内に第1放熱器を配置する構成と同様に、煙突効果を奏して十分な通風力を得ることができる。
〔第4態様〕
第4態様は、第3態様の構成を備え、前記第1電子部品が、CPU(例えばCPU18)であり、前記第1電子基板が、前記第1電子基板の第1面における前記CPUよりも上側の領域に配置されて前記CPUと交信する板状のメモリーモジュール(例えばメモリーモジュール35)と、前記メモリーモジュールを覆う覆い部材(例えば覆い部材36)とを備え、前記メモリーモジュールが、前記メモリーモジュールの第1面を前記第1電子基板の第1面に対面させる姿勢で前記第1電子基板に取り付けられ、前記覆い部材が、前記メモリーモジュールの下側の側面と、前記メモリーモジュールの第2面とを覆う、電子装置である。
かかる構成によれば、第1放熱器を通過した上昇気流をメモリーモジュールの第1面、又は第2面に突き当てることによる通風効率の低下を防止することができる。更に、第4態様によれば、第1放熱器を通過した上昇気流をメモリーモジュール35に接触させることによるメモリーモジュールの昇温を防止することができる。
〔第5態様〕
第5態様は、前記底壁の複数の開口のそれぞれと、前記天壁の複数の開口のそれぞれとが、前記上下方向の上側から下側に向かって徐々に大径になる形状である、電子装置である。
かかる構成によれば、筐体外の空気が、底壁の開口を通じて筐体内に吸気されるときの通風抵抗を低減して、通風効率、及び第1電子部品の冷却効率を向上させることができる。更に、第5態様によれば、第1放熱器を通過した上昇気流が、天壁の開口を通じて筐体外に排気されるときの通風抵抗を低減して、通風効率、及び第1電子部品の冷却効率を更に向上させることができる。
本発明は、PLCなど、制御部を備える電子装置に適用が可能である。
1:PLC(電子装置)、 2:筐体、 3:底壁、 4:天壁、 11:吸気スリット(開口)、 5:右側壁(筐体の側壁)、 6:左側壁(筐体の側壁)、 12:吸気スリット(開口)、 13:排気スリット(開口)、 14:排気スリット(開口)、 15:第1電子基板、 16:第2電子基板、 18:CPU(第1電子部品)、 19:第1ヒートシンク(第1放熱器)、 19a:放熱板、 24:LANポートユニット(第2電子部品、第3電子部品)、 29:第2ヒートシンク(第2放熱器)、 29a:放熱板、 32:第3コネクタ、 33:第4コネクタ、 35:メモリーモジュール、 36:覆い部材

Claims (5)

  1. 基板、及び前記基板に実装された第1電子部品に密着して前記第1電子部品からの放熱を促す第1放熱器を有する電子基板と、
    前記電子基板を収容する筐体とを備え、
    前記筐体の底壁、及び天壁のそれぞれが、複数の開口を備え、
    且つ、前記電子基板が、前記第1放熱器の放熱板を前記筐体の上下方向に延在させる姿勢で前記筐体内に固定される電子装置であって、
    前記電子基板が、互いに前記上下方向に並ぶ少なくとも第2電子部品、及び第3電子部品と、前記第2電子部品、及び前記第3電子部品に密着して前記第2電子部品、及び前記第3電子部品からの放熱を促す第2放熱器とを備え、
    前記第2放熱器が、放熱板を前記上下方向に延在させて前記第1放熱器の放熱板に対向させる、電子装置。
  2. 前記電子基板としての第1電子基板に加えて、第2電子基板を備え、
    前記第1電子部品、前記第2電子部品、及び第3電子部品のそれぞれが、前記第1電子基板の第1面に実装され、
    前記第1電子基板が、前記第1電子基板の第2面を、前記筐体の互いに対向する2つの側壁のうちの一方に対面させる姿勢で前記筐体内に固定され、
    前記第2電子基板が、前記第2電子基板の第2面を前記第1電子基板の第1面に対面させる姿勢で前記筐体内に固定される、
    請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記第1電子基板、及び前記第2電子基板のそれぞれが、前記第1電子基板と前記第2電子基板との対向方向に互いに連結するコネクタを備え、
    前記第1電子基板、及び前記第2電子基板のそれぞれの前記コネクタの側面と、前記第2放熱器の放熱板とが、互いの間に前記第1放熱器を位置させる状態で互いに対向する、
    請求項2に記載の電子装置。
  4. 前記第1電子部品が、CPUであり、
    前記第1電子基板が、前記第1電子基板の第1面における前記CPUよりも上側の領域に配置されて前記CPUと交信する板状のメモリーモジュールと、前記メモリーモジュールを覆う覆い部材とを備え、
    前記メモリーモジュールが、前記メモリーモジュールの第1面を前記第1電子基板の第1面に対面させる姿勢で前記第1電子基板に取り付けられ、
    前記覆い部材が、前記メモリーモジュールの下側の側面と、前記メモリーモジュールの第2面とを覆う、
    請求項3に記載の電子装置。
  5. 前記底壁の複数の開口のそれぞれと、前記天壁の複数の開口のそれぞれとが、前記上下方向の上側から下側に向かって徐々に大径になる形状である、
    請求項1乃至4の何れか1項に記載の電子装置。

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