JP5851390B2 - 電子機器筺体 - Google Patents
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Description
(構成)
図1乃至図7は、第1の実施の形態を示す。図1は、本実施の形態の間接空冷方式の電子機器筐体1の一部を断面にして全体の概略構成を示す側面図、図2は電子機器筐体1の一方の端面を示す正面図である。本実施の形態の電子機器筐体1は、例えばVME等の規格ボードなどの複数枚の電子回路モジュールのボード2を並設状態で収納するボード収容室3を有する箱型のシャーシ4を備えている。ボード収容室3の底面には、マザーボード5が水平方向に配設されている。
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の電子機器筐体1の使用時には、シャーシ4の一端側の端板6の通風用開口部16に外部の図示しない送風ダクトが連結される。そして、この送風ダクトから通風用開口部16に外部から冷却用の外部空気が供給される。通風用開口部16に供給された冷却用の外部空気は、エアダクト17の連通ダクト部17cを経由して2つの送風路17a、17bに分岐された状態で送風される。2つの送風路17a、17bに流入した冷却用の外部空気は、続いて、長穴状の開口部17a1,17b1からボード収容室3の2側面の筐体壁12a,12bの通風ダクト構造の通風路13に流入し、シャーシ4の上板9の開口部18a、18bから外部に排出される。このとき、通風路13内を流れる冷却用の外部空気は、多数の板状のストレートフィン14間の隙間を通して流れるので、冷却風は図5中に矢印で示すように通風路13内を下から上向きに流れる。これにより、外部の図示しない送風ダクトから供給される外部空気は、ボード収容室3の内部には直接は流入せず、ボード収容室3の内部の電子回路モジュールのボード2には外気が当たらないようになっている。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態の電子機器筐体1では、ボード収容室3の2側面の通風ダクト構造の筐体壁12a,12bの冷却空気の流れをボード収容室3の内部のボード2の挿入方向に沿って平行に流れるようにしている。そのため、ボード収容室3の内部に配置されたボード2の並設方向の全ての位置の各ボード保持部分への冷却空気の供給温度を同じ条件にすることができるので、効率の良いボード2の冷却が可能となる。特に、ボード収容室3の内部に収納されるボード2の枚数が多い場合、例えばボード2の枚数が6枚以上になる場合に優れた効果を発揮する。
図8は、第1の実施の形態の電子機器筐体1の内部に配設されたエアダクト17の第1の変形例を示す平面図である。本変形例は、エアダクト17の2つの送風路17a、17bの形状を変更したものである。すなわち、本変形例のエアダクト17の2つの送風路17a、17bにおける連通ダクト部17cとの接続端部側に比べて反対側の端部(図8中で左端部)を幅狭に形成したものである。そして、2つの送風路17a、17bの断面積(開口面積)は、連通ダクト部17cとの接続端部側から反対側の端部(図8中で左端部)側に向かうにしたがって徐々に小さくなるようなテーパー形状に形成されている。
(構成)
図10は、第2の実施の形態を示す。本実施の形態は、第1の実施の形態(図1乃至図7参照)の電子機器筐体1の構成を次の通り変更した変形例である。本実施の形態の電子機器筐体1は、第1の実施の形態のシャーシ4の一端側の端板6の通風用開口部16に送風用のブロワ21を設けたものである。これ以外の構成は第1の実施の形態と同一構成である。
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の電子機器筐体1では、ブロワ21を駆動することにより、第1の実施の形態と同様に通風用開口部16に冷却用の外部空気を供給することができる。さらに、図10中に矢印で示すように通風用開口部16に供給された冷却用の外部空気は、エアダクト17の連通ダクト部17cを経由して2つの送風路17a、17bに分岐された状態で送風され、2つの送風路17a、17bの長穴状の開口部17a1,17b1からボード収容室3の2側面の筐体壁12a,12bの通風ダクト構造の通風路13に流入し、シャーシ4の上板9の開口部18a、18bから外部に排出される。そして、電子機器筐体1内の電子回路モジュールのボード2上の電子機器から発生する熱は、第1の実施の形態と同様にボード収容室3の2側面の通風ダクト構造の筐体壁12a,12bの通風路13を流れる冷却空気との熱交換によって放熱される。
本実施の形態の電子機器筐体1では、シャーシ4の一端側の端板6の通風用開口部16に送風用のブロワ21によって冷却風の強制送風を行なうことができる。そして、ボード収容室3の2側面の通風ダクト構造の筐体壁12a,12bの冷却空気の流れをボード収容室3の内部のボード2の挿入方向に沿って平行に流れるようにしている。そのため、ボード収容室3の内部に配置されたボード2の並設方向の全ての位置の各ボード保持部分への冷却空気の供給温度を同じ条件にすることができるので、効率の良いボード2の冷却が可能となる。
(構成)
図11は、第3の実施の形態を示す。本実施の形態は第1の実施の形態(図1乃至図7参照)の電子機器筐体1の構成を次の通り変更した変形例である。本実施の形態の電子機器筐体1は、電子機器筐体1は、第1の実施の形態のシャーシ4の一端側の端板6に2つの通風用開口部16を設け、各通風用開口部16にそれぞれ送風用のブロワ22を設けたものである。
本実施の形態では、ボード収容室3の2側面の筐体壁12a,12bの通風ダクト構造の通風路13にそれぞれ独立の送風路17a、17bを連結させることができる。そのため、筐体本体1aの内部のエアダクト17の構成を簡素化することができる。
(構成)
図12および図13は、第4の実施の形態を示す。本実施の形態は第1の実施の形態(図1乃至図7参照)の電子機器筐体1のシャーシ4の上板9の開口部18a、18bにそれぞれ複数のブロワ31を設けるとともに、ボード収容室3の2側面の筐体壁12a,12bの通風ダクト構造の通風路13の下面に外部の冷却空気を直接的に通風路13の内部に吸い込む吸い込み口32を設けたものである。本実施の形態の筐体本体1aは、通風路13の吸い込み口32がシャーシ4の下面に配置された床板8よりも高い位置に配置されている。
本実施の形態の電子機器筐体1では、ボード収容室3の2側面の通風ダクト構造の筐体壁12a,12bの冷却空気の流れをボード収容室3の内部のボード2の挿入方向に沿って平行に流れるようにしている。そのため、ボード収容室3の内部に配置されたボード2の並設方向の全ての位置の各ボード保持部分への冷却空気の供給温度を同じ条件にすることができるので、効率の良いボード2の冷却が可能となる。特に、本実施の形態ではダクトを大幅に簡素化でき、圧力損失を低減することができる。また、ボード収容室3の内部に配置されたボード2の並設方向の全ての位置の各ボード2で他のボード2の熱の影響を受けることをなくすことができる。
Claims (6)
- 複数枚の電子回路モジュールのボードを並設状態で収納するボード収容室を有する箱型のシャーシを備え、前記ボード収容室の一面に前記ボードの出し入れ用の開口部が配設され、
前記ボード収容室の周囲に放熱用の通風ダクト構造となっている筐体壁を設けた間接空冷方式の電子機器筐体であって、
前記放熱用の通風ダクト構造は、冷却空気の流れ方向が前記ボード収容室内に収納される前記ボードの挿入方向に沿って流れる通風路が配置されていることを特徴とする電子機器筐体。 - 前記ボード収容室は、前記ボード収容室の周囲を囲む両端間の4面のうち対向する2面に前記通風ダクト構造の筐体壁が配設され、
前記ボード収容室の一端側に前記通風ダクト構造に流れる冷却空気の通風用開口部が配置され、
前記ボード収容室の周囲の前記通風ダクト構造の筐体壁以外の1面に前記通風用開口部と前記筐体壁の通風ダクト構造の通風路との間を連通するエアダクトが配設されていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器筐体。 - 前記通風用開口部は、冷却空気を強制送風する送風手段が配設されていることを特徴とする請求項2に記載の電子機器筐体。
- 前記通風ダクト構造の筐体壁は、前記ボードの挿入方向に対して平行に配置された複数のストレートフィンまたはピン状のフィンが前記ボードの保持部分に設けられているヒートシンクを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電子機器筐体。
- 前記電子機器筐体の本体は、前記通風ダクトの通風路の一端側に吸い込み用または吹出し用のいずれか一方の開口部が形成され、
前記開口部は、冷却空気を強制送風する送風手段が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器筐体。 - 前記送風手段は、ブロワまたは送風ダクトのいずれか一方であることを特徴とする請求項3または5に記載の電子機器筐体。
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JP2012279294A JP5851390B2 (ja) | 2012-12-21 | 2012-12-21 | 電子機器筺体 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JP2014123650A JP2014123650A (ja) | 2014-07-03 |
JP5851390B2 true JP5851390B2 (ja) | 2016-02-03 |
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Family Applications (1)
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Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0455194U (ja) * | 1990-09-17 | 1992-05-12 | ||
JPH0472692U (ja) * | 1990-11-06 | 1992-06-26 |
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2012
- 2012-12-21 JP JP2012279294A patent/JP5851390B2/ja active Active
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