JP5851390B2 - 電子機器筺体 - Google Patents

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本発明の実施形態は、電子機器筺体に関する。
例えばVME等の規格ボードなどの複数枚の電子回路モジュールのボードを並設状態で収納するボード収容室を有する箱状のシャーシを備えた電子機器筐体では、ボード収容室の一面にボードの出し入れ用の開口部が設けられている。また、航空機搭載や車載など環境条件の悪い場所で使用される場合には、直接ボードに外気が当たらないように間接的な空冷方式を採用している場合が多い。この間接空冷方式の電子機器筐体では、ボード収容室の周囲に放熱用の通風ダクト構造となっている筐体壁を設けている。
従来の電子機器筐体では、ボード収容室のボード出し入れ用開口部と直角をなし、かつ相対する2面の筐体側壁に冷却フィンを内蔵している。そして、ボードの出し入れ方向と直交する方向に冷却空気を通風させる構造となっている。
このような間接空冷方式ではボード収容室内のボードで発生した熱を伝導でボード端部まで移動させ、ボード端部でカードホルダを介して筐体側壁に熱伝導で移動させている。そして、通風ダクト構造となっている筐体側壁から通風空気に熱を逃がしている。
特開平7−221479号公報
CPUボードなどの計算処理ボードの1枚あたりの処理能力は年々増加し、これに伴い発熱量も増加の一途をたどっている。さらに機器として求められる処理能力も統合処理化に伴って高い処理能力が求められている。これに伴い1筐体に収納するボード枚数が増加すると、ボードの出し入れ方向に対して垂直方向に冷却空気を流す従来の冷却空気の流し方では、通風ダクトの下流側で空気の温度上昇が大きくなる。そのため、筐体に収納するボード枚数が多数ある場合は下流側は空気の温度上昇が大きくなり、冷却が満足しないという可能性がある。また冷却能力向上のために通風ダクト内のフィンの密度を上げたり、形状を複雑にすると圧力損失が増加するし、表面積拡大のためフィンを大型化すると筐体全体も大型化してしまう。
実施の形態は上記事情に着目してなされたもので、1筐体に収納するボード枚数が増加する場合でもすべてのボードをほぼ均一に冷却することができ、小型で冷却性能と圧力性能の優れた電子機器筺体を提供することにある。
実施形態によれば、複数枚の電子回路モジュールのボードを並設状態で収納するボード収容室を有する箱型のシャーシを備え、前記ボード収容室の一面に前記ボードの出し入れ用の開口部が配設され、前記ボード収容室の周囲に放熱用の通風ダクト構造となっている筐体壁を設けた間接空冷方式の電子機器筐体である。前記放熱用の通風ダクト構造は、冷却空気の流れ方向が前記ボード収容室内に収納される前記ボードの挿入方向に沿って流れる通風路が配置されている。
第1の実施の形態の電子機器筐体の一部を断面にして全体の概略構成を示す側面図。 第1の実施の形態の電子機器筐体の一方の端面を示す正面図。 図2のIII−III線断面図。 第1の実施の形態の電子機器筐体の横断面図。 第1の実施の形態の電子機器筐体内部の冷却空気の流れを説明するための概略構成図。 第1の実施の形態の電子機器筐体の内部に配設された通風ダクトの一例を示す縦断面図。 第1の実施の形態の電子機器筐体の内部に配設された通風ダクトの平面図。 第1の実施の形態の電子機器筐体の内部に配設されたエアダクトの第1の変形例を示す平面図。 第1の実施の形態の電子機器筐体の内部に配設されたエアダクトの第2の変形例を示す平面図。 第2の実施の形態の電子機器筐体を示す斜視図。 第3の実施の形態の電子機器筐体を示す斜視図。 第4の実施の形態の電子機器筐体を示す斜視図。 図12のXIII−XIII線断面図。
[第1の実施の形態]
(構成)
図1乃至図7は、第1の実施の形態を示す。図1は、本実施の形態の間接空冷方式の電子機器筐体1の一部を断面にして全体の概略構成を示す側面図、図2は電子機器筐体1の一方の端面を示す正面図である。本実施の形態の電子機器筐体1は、例えばVME等の規格ボードなどの複数枚の電子回路モジュールのボード2を並設状態で収納するボード収容室3を有する箱型のシャーシ4を備えている。ボード収容室3の底面には、マザーボード5が水平方向に配設されている。
電子機器筐体1の本体1aは、図1および図3に示すようにシャーシ4の両端に配置された2つの端板6,7と、シャーシ4の下面に配置された床板8と、シャーシ4の上面に配置された上板9と、図2および図4に示すようにシャーシ4の両側面に配置された2つの側面板10,11とから構成されている。筐体本体1aの内部には、前記ボード収容室3と、例えば電源などの電気機器を収納する電気機器収納部12とが設けられている。
また、ボード収容室3の上面には、ボード収容室3内に電子回路モジュールのボード2を出し入れするボード出し入れ用の開口部3aが形成されている。ボード出し入れ用の開口部3aは上板9によって開閉可能に閉塞されている。各電子回路モジュールのボード2はそれぞれ図1中で鉛直方向に向けて縦置き状態で配置され、水平方向に横並び状態で並設されている。
本実施の形態の筐体本体1aの内部には、ボード収容室3の周囲を囲む両端板6,7間の4面のうち対向する2側面に通風ダクト構造の筐体壁12a,12bが配設されている。これらの筐体壁12a,12bは、ボード収容室3の両側板3b,3cと、シャーシ4の2つの側面板10,11との間に図5中に矢印で示すように冷却空気の流れ方向がボード収容室3内に収納されるボード2の挿入方向に沿って平行に流れる通風路13を設けたものである。
具体的には、図4に示すようにボード収容室3の両側板3b,3cと、シャーシ4の2つの側面板10,11との間に、ボード収容室3b,3cと一体成形された多数の板状のストレートフィン14からなるヒートシンク15が設けられている。各ストレートフィン14は、それぞれボード2の挿入方向に沿って平行に縦置き状態で配置され、ボード2の挿入方向と直交する方向に横並び状態で緻密なピッチで並設されている。また、ボード収容室3の両側板3b,3cは、壁面パネルのボード保持部分に多数の板状のストレートフィン14からなるヒートシンク15が一体成形されたフィン付きパネルによって形成されている。例えば、ストレートフィン14はボード保持部分(ボード2の挿入方向に120〜160mm)だけが緻密(ピッチ0.5〜1.5mm、フィン厚0.05〜0.2mm、フィン高さ20mm以下)に配置されている。
また、シャーシ4の一端側の端板6には、通風ダクト構造に流れる冷却空気の通風用開口部16が配置されている。この通風用開口部16には、外部の図示しない送風ダクトが連結されるようになっている。さらに、シャーシ4の床板8と、ボード収容室3の底面のマザーボード5との間には前記通風用開口部16と前記筐体壁12a,12bの通風ダクト構造の通風路13との間を連通するエアダクト17が配設されている。
エアダクト17は、図6および図7に示すようにボード収容室3の2側面の通風ダクト構造の筐体壁12a,12bの下面に対向して配置される2つの送風路17a、17bと、これら2つの送風路17a、17bの一端と通風用開口部16との間を連通する連通ダクト部17cとを有する。2つの送風路17a、17bには、前記筐体壁12a,12bの通風ダクト構造の通風路13との対向面に長穴状の開口部17a1,17b1がそれぞれ形成されている。
また、シャーシ4の上面の上板9には、ボード収容室3の2側面の通風ダクト構造の筐体壁12a,12bの上面に対向する部分に通風用の開口部18a、18bがそれぞれ形成されている。
(作用)
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の電子機器筐体1の使用時には、シャーシ4の一端側の端板6の通風用開口部16に外部の図示しない送風ダクトが連結される。そして、この送風ダクトから通風用開口部16に外部から冷却用の外部空気が供給される。通風用開口部16に供給された冷却用の外部空気は、エアダクト17の連通ダクト部17cを経由して2つの送風路17a、17bに分岐された状態で送風される。2つの送風路17a、17bに流入した冷却用の外部空気は、続いて、長穴状の開口部17a1,17b1からボード収容室3の2側面の筐体壁12a,12bの通風ダクト構造の通風路13に流入し、シャーシ4の上板9の開口部18a、18bから外部に排出される。このとき、通風路13内を流れる冷却用の外部空気は、多数の板状のストレートフィン14間の隙間を通して流れるので、冷却風は図5中に矢印で示すように通風路13内を下から上向きに流れる。これにより、外部の図示しない送風ダクトから供給される外部空気は、ボード収容室3の内部には直接は流入せず、ボード収容室3の内部の電子回路モジュールのボード2には外気が当たらないようになっている。
また、電子機器筐体1内の電子回路モジュールのボード2上の電子機器から発生する熱は、ボード2の基板自体を介してボード収容室3の両側板3b,3cとの接合部側に熱伝導された後、ボード収容室3の2側面の通風ダクト構造の筐体壁12a,12bに熱伝導される。このとき、ボード収容室3の2側面の通風ダクト構造の筐体壁12a,12bの通風路13を流れる冷却空気との熱交換によって放熱される。
(効果)
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態の電子機器筐体1では、ボード収容室3の2側面の通風ダクト構造の筐体壁12a,12bの冷却空気の流れをボード収容室3の内部のボード2の挿入方向に沿って平行に流れるようにしている。そのため、ボード収容室3の内部に配置されたボード2の並設方向の全ての位置の各ボード保持部分への冷却空気の供給温度を同じ条件にすることができるので、効率の良いボード2の冷却が可能となる。特に、ボード収容室3の内部に収納されるボード2の枚数が多い場合、例えばボード2の枚数が6枚以上になる場合に優れた効果を発揮する。
さらに、本実施の形態では、ボード収容室3の両側板3b,3cと、シャーシ4の2つの側面板10,11との間に配置されているヒートシンク15は、多数の板状のストレートフィン14が、それぞれボード2の挿入方向に沿って平行に縦置き状態で配置され、ボード2の挿入方向と直交する方向に横並び状態で緻密なピッチで並設されている。例えば、ストレートフィン14はボード保持部分(ボード2の挿入方向に120〜160mm)だけが緻密(ピッチ0.5〜1.5mm、フィン厚0.05〜0.2mm、フィン高さ20mm以下)に配置されている。ここで、既設の電子機器筐体の放熱用の通風ダクト構造で一般的に使用されているヒートシンクのフィン構造は、フィンピッチが2.1mm、フィン厚が0.3〜0.4mm、フィン高さが4.6〜12.7mm程度である。このように本実施の形態の電子機器筐体1では、一般的に使用されているヒートシンクのフィン構造に比べて緻密なピッチで並設されているので、ストレートフィン14で、必要最小限のボード保持部分だけで放熱させることができる。そのため、熱を安易に拡散させないで、その場で効率の良いフィン14を用いて放熱させることができるので、小型で冷却性能の優れた電子機器筺体1を提供できる。また、冷却空気をボード枚数に応じて分散(分配)することで、通風路断面積当たりの流量を最適に低減させて流速を低減させることができ、低圧力損失の電子機器筐体1を提供できる。
なお、本実施の形態では、通風路13内を流れる冷却用の外部空気は、図5中に矢印で示すように通風路13内を下から上向きに流れる構成を示したが、冷却用の外部空気の流れの方向は通風路13内を上から下向きに流れる構成にしてもよい。
[第1の実施の形態の変形例]
図8は、第1の実施の形態の電子機器筐体1の内部に配設されたエアダクト17の第1の変形例を示す平面図である。本変形例は、エアダクト17の2つの送風路17a、17bの形状を変更したものである。すなわち、本変形例のエアダクト17の2つの送風路17a、17bにおける連通ダクト部17cとの接続端部側に比べて反対側の端部(図8中で左端部)を幅狭に形成したものである。そして、2つの送風路17a、17bの断面積(開口面積)は、連通ダクト部17cとの接続端部側から反対側の端部(図8中で左端部)側に向かうにしたがって徐々に小さくなるようなテーパー形状に形成されている。
上記構成では、特に、ヒートシンク15の圧損がエアダクト17と比べてそれほど大きくない場合にエアダクト17から筐体壁12a,12bの通風ダクト構造の通風路13に流入する冷却風の風量を連通ダクト部17cとの接続端部側から反対側の端部(図8中で左端部)側まで均一化しやすくすることができる。そのため、ボード収容室3の内部に配置されたボード2の並設方向の全ての位置の各ボード保持部分への冷却空気の供給温度を同じ条件にすることができ、ボード収容室3の内部に収納されるボード2の並設方向の全ての位置の各ボード2を均一に冷却することができる。
図9は、第1の実施の形態の電子機器筐体1の内部に配設されたエアダクト17の第2の変形例を示す平面図である。本変形例は、エアダクト17の2つの送風路17a、17bの長穴状の開口部17a1,17b1の形状を変更したものである。すなわち、本変形例ではエアダクト17の2つの送風路17a、17bの開口部17a1,17b1の形状は、2つの送風路17a、17bにおける連通ダクト部17cとの接続端部側に比べて反対側の端部(図8中で左端部)を幅狭に形成したものである。そして、2つの送風路17a、17bの開口部17a1,17b1は、連通ダクト部17cとの接続端部側から反対側の端部(図8中で左端部)側に向かうにしたがって徐々に小さくなるようなテーパー形状に形成されている。
本変形例でも図8の変形例と同様の効果が得られる。また開口部17a1、17b1の大きさにより、ヒートシンクに入る流量を自由にコントロールすることができる。
[第2の実施の形態]
(構成)
図10は、第2の実施の形態を示す。本実施の形態は、第1の実施の形態(図1乃至図7参照)の電子機器筐体1の構成を次の通り変更した変形例である。本実施の形態の電子機器筐体1は、第1の実施の形態のシャーシ4の一端側の端板6の通風用開口部16に送風用のブロワ21を設けたものである。これ以外の構成は第1の実施の形態と同一構成である。
(作用)
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の電子機器筐体1では、ブロワ21を駆動することにより、第1の実施の形態と同様に通風用開口部16に冷却用の外部空気を供給することができる。さらに、図10中に矢印で示すように通風用開口部16に供給された冷却用の外部空気は、エアダクト17の連通ダクト部17cを経由して2つの送風路17a、17bに分岐された状態で送風され、2つの送風路17a、17bの長穴状の開口部17a1,17b1からボード収容室3の2側面の筐体壁12a,12bの通風ダクト構造の通風路13に流入し、シャーシ4の上板9の開口部18a、18bから外部に排出される。そして、電子機器筐体1内の電子回路モジュールのボード2上の電子機器から発生する熱は、第1の実施の形態と同様にボード収容室3の2側面の通風ダクト構造の筐体壁12a,12bの通風路13を流れる冷却空気との熱交換によって放熱される。
(効果)
本実施の形態の電子機器筐体1では、シャーシ4の一端側の端板6の通風用開口部16に送風用のブロワ21によって冷却風の強制送風を行なうことができる。そして、ボード収容室3の2側面の通風ダクト構造の筐体壁12a,12bの冷却空気の流れをボード収容室3の内部のボード2の挿入方向に沿って平行に流れるようにしている。そのため、ボード収容室3の内部に配置されたボード2の並設方向の全ての位置の各ボード保持部分への冷却空気の供給温度を同じ条件にすることができるので、効率の良いボード2の冷却が可能となる。
また、本実施の形態では、ブロワ21の回転方向を逆転することにより、通風路13内を流れる冷却用の外部空気を図10中の矢印と反対方向に流すことができ、冷却用の外部空気の流れの方向は通風路13内を上から下向きに流れる構成にすることができる。
[第3の実施の形態]
(構成)
図11は、第3の実施の形態を示す。本実施の形態は第1の実施の形態(図1乃至図7参照)の電子機器筐体1の構成を次の通り変更した変形例である。本実施の形態の電子機器筐体1は、電子機器筐体1は、第1の実施の形態のシャーシ4の一端側の端板6に2つの通風用開口部16を設け、各通風用開口部16にそれぞれ送風用のブロワ22を設けたものである。
また、本実施の形態では、エアダクト17の2つの送風路17a、17bがそれぞれ独立に形成されている。そして、一方の送風路17aに1つのブロワ22、他方の送風路17bに他のブロワ22が設けられている。これ以外の構成は第1の実施の形態と同一構成である。
(作用・効果)
本実施の形態では、ボード収容室3の2側面の筐体壁12a,12bの通風ダクト構造の通風路13にそれぞれ独立の送風路17a、17bを連結させることができる。そのため、筐体本体1aの内部のエアダクト17の構成を簡素化することができる。
[第4の実施の形態]
(構成)
図12および図13は、第4の実施の形態を示す。本実施の形態は第1の実施の形態(図1乃至図7参照)の電子機器筐体1のシャーシ4の上板9の開口部18a、18bにそれぞれ複数のブロワ31を設けるとともに、ボード収容室3の2側面の筐体壁12a,12bの通風ダクト構造の通風路13の下面に外部の冷却空気を直接的に通風路13の内部に吸い込む吸い込み口32を設けたものである。本実施の形態の筐体本体1aは、通風路13の吸い込み口32がシャーシ4の下面に配置された床板8よりも高い位置に配置されている。
(作用・効果)
本実施の形態の電子機器筐体1では、ボード収容室3の2側面の通風ダクト構造の筐体壁12a,12bの冷却空気の流れをボード収容室3の内部のボード2の挿入方向に沿って平行に流れるようにしている。そのため、ボード収容室3の内部に配置されたボード2の並設方向の全ての位置の各ボード保持部分への冷却空気の供給温度を同じ条件にすることができるので、効率の良いボード2の冷却が可能となる。特に、本実施の形態ではダクトを大幅に簡素化でき、圧力損失を低減することができる。また、ボード収容室3の内部に配置されたボード2の並設方向の全ての位置の各ボード2で他のボード2の熱の影響を受けることをなくすことができる。
これらの実施形態によれば、1筐体に収納するボード枚数が増加する場合でもすべてのボードをほぼ均一に冷却することができ、小型で冷却性能と圧力性能の優れた電子機器筺体を提供することができる。
なお、上述した実施形態においては、ヒートシンクのフィンの形状をストレートフィンとして説明したが、これをピン状のフィンとしても同様な効果を得ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。例えば、上記各実施形態では、ボード収容室3の内部に配置されたボード2が鉛直方向に向けて縦置き状態で配置され、水平方向に横並び状態で並設されている構成の電子機器筐体1を示したが、ボード収容室3の内部に配置されたボード2が水平方向に横並び状態で配置され、鉛直方向に向けて縦置き状態で並設されている構成にしてもよい。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…電子機器筐体、2…ボード、3…ボード収容室、3a…開口部、4…シャーシ、12a,12b…筐体壁、13…通風路、14…ストレートフィン、15…ヒートシンク、16…通風用開口部、17…エアダクト、21,31…ブロア。

Claims (6)

  1. 複数枚の電子回路モジュールのボードを並設状態で収納するボード収容室を有する箱型のシャーシを備え、前記ボード収容室の一面に前記ボードの出し入れ用の開口部が配設され、
    前記ボード収容室の周囲に放熱用の通風ダクト構造となっている筐体壁を設けた間接空冷方式の電子機器筐体であって、
    前記放熱用の通風ダクト構造は、冷却空気の流れ方向が前記ボード収容室内に収納される前記ボードの挿入方向に沿って流れる通風路が配置されていることを特徴とする電子機器筐体。
  2. 前記ボード収容室は、前記ボード収容室の周囲を囲む両端間の4面のうち対向する2面に前記通風ダクト構造の筐体壁が配設され、
    前記ボード収容室の一端側に前記通風ダクト構造に流れる冷却空気の通風用開口部が配置され、
    前記ボード収容室の周囲の前記通風ダクト構造の筐体壁以外の1面に前記通風用開口部と前記筐体壁の通風ダクト構造の通風路との間を連通するエアダクトが配設されていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器筐体。
  3. 前記通風用開口部は、冷却空気を強制送風する送風手段が配設されていることを特徴とする請求項2に記載の電子機器筐体。
  4. 前記通風ダクト構造の筐体壁は、前記ボードの挿入方向に対して平行に配置された複数のストレートフィンまたはピン状のフィンが前記ボードの保持部分に設けられているヒートシンクを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電子機器筐体。
  5. 前記電子機器筐体の本体は、前記通風ダクトの通風路の一端側に吸い込み用または吹出し用のいずれか一方の開口部が形成され、
    前記開口部は、冷却空気を強制送風する送風手段が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器筐体。
  6. 前記送風手段は、ブロワまたは送風ダクトのいずれか一方であることを特徴とする請求項3または5に記載の電子機器筐体。
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