JP5897478B2 - 電子機器筺体 - Google Patents
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Description
(構成)
図1乃至図5は、第1の実施の形態を示す。図1は、本実施の形態の間接空冷方式の電子機器筐体1の全体の外観を示すもので、(A)は電子機器筐体1全体の斜視図、(B)は電子機器筐体1の正面図、(C)は電子機器筐体1の背面図、(D)は電子機器筐体1の側面図である。
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の電子機器筐体1の使用時には、シャーシ4の一端側の端板6の冷却風流入用開口部20に外部の図示しない送風ダクトが連結される。そして、この送風ダクトから冷却風流入用開口部20に外部から冷却用の外部空気が供給される。冷却風流入用開口部20に供給された冷却用の外部空気は、チャンバ22内の整流板23によって3面(上板9と、底板8と、側面カバー14)の各通風ダクト17の吸い込み口17aにほぼ等分に分配して導かれる。3つの通風ダクト17に流入した冷却用の外部空気は、続いて、各ストレートフィン18間の隙間を通り、排出口17b側に向けて流れ、通風ダクト17の排出口17bを経てシャーシ4の端板7の冷却風流出用の開口部21から外部に排出される。このとき、3つの通風ダクト17内を流れる冷却用の外部空気は、多数の板状のストレートフィン18間の隙間を通して流れるので、外部の図示しない送風ダクトから供給される外部空気は、ボード収容室3の内部には直接は流入せず、ボード収容室3の内部の電子回路モジュールのボード2には外気が当たらないようになっている。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態の電子機器筐体1では、筐体本体1aの内部でボード収容室3の周囲を囲む両端板6,7間の4面(上面、底面、左側面および右側面)のうち、マザーボード5の配設面である左側面板10以外の3面、本実施の形態では上板9と、底板8と、右側面板11の側面カバー14とに通風ダクト構造の筐体壁16a,16b,16cを配設している。そして、電子機器筐体1のボード収容室3内に収納された各電子回路モジュールのボード2はそれぞれこれら3面の筐体壁16a,16b,16cに接触された状態で保持されている。そのため、電子機器筐体のボード収容室の周囲の冷却面がボード両端の2面に限定されている場合に比べて通風ダクト構造に利用できる筐体壁を多くすることができるので、ボード収容室3内のボード2の放熱面が増加し、冷却能力が向上する。
(構成)
図6および図7は、第2の実施の形態を示す。本実施の形態の電子機器筐体31Aは、複数枚の電子回路モジュールのボード32を並設状態で収納するボード収容室33を有する箱型のシャーシ34を備えている。電子機器筐体31Aの本体31aは、シャーシ34の両端に配置された2つの端板36,37と、シャーシ34の下面に配置された底板38と、シャーシ34の上面に配置された上板39と、シャーシ34の両側面に配置された2つの側面板(左側面板40と右側面板41)とから構成されている。
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の電子機器筐体31Aの駆動時には送風機53が駆動され、図7中に白抜き矢印に示すように冷却空気が流れる。すなわち、送風機53の駆動により、チャンバ54内の空気が開口部50から電子機器筐体31Aの外部に排出される。このとき、チャンバ54内が負圧になるので、上記3面の各通風ダクト構造の筐体壁46a,46b,46c内にはヒートシンク47に沿って図7中で左から右側に向けて流れる冷却空気の流れが生じる。このとき、3つのヒートシンク47内を流れる冷却用の外部空気は、ボード収容室33の内部には直接は流入せず、ボード収容室33の内部の電子回路モジュールのボード32には外気が当たらないようになっている。
そこで、本実施の形態ではマザーボードの配設面である底板38以外の3面、本実施の形態では左側面側の面である左側面板40と、右側面側の面である右側面板41と、上面側の面である上面カバー42とに通風ダクト構造の筐体壁46a,46b,46cが配設されている。そして、電子機器筐体31Aのボード収容室33内に収納された各電子回路モジュールのボード32はそれぞれこれら3面の筐体壁46a,46b,46cに接触された状態で保持されている。そのため、電子機器筐体31Aのボード収容室33の周囲の冷却面がボード両端の2面に限定されている場合に比べて通風ダクト構造に利用できる筐体壁を多くすることができるので、第1の実施の形態と同様にボード収容室33内のボード32の放熱面が増加し、冷却能力が向上する。
(構成)
図8は、第2の実施の形態の変形例を示す。本変形例の電子機器筐体31Bでは、ボード収容室33内のボード32の収納状態を変更したものである。すなわち、本変形例では
各電子回路モジュールのボード32はそれぞれ図8中で左側面板40および右側面板41と直行する方向に縦置き状態で配置され、横並び状態で並設されている。さらに、左側面板40側の筐体壁46aと、右側面板41側の筐体壁46bとにはそれぞれ各電子回路モジュールのボード32の移動をガイドするガイド溝を有するボード保持部材32aが設けられている。そして、本変形例の電子機器筐体31Bの駆動時に各ボード32の発熱体からの熱は図8中に実線矢印で示すように各ボード32の板面に沿って両側に熱伝達された後、ボード保持部材を経由して筐体壁46a,46b側に熱伝導するようなっている。さらに、各ボード32の発熱体からの熱は同時に放熱シート48を介して上面カバー42の筐体壁46cに熱伝導するようなっている。これにより、ボード収容室33の内部に収納されたボード32が直接、またはボード保持部材経由で、3面の筐体壁46a,46b,46cに接触し、外部への熱伝導経路が確保されている。これ以外の部分は第2の実施の形態と同様である。
本変形例の電子機器筐体31Bでも第2の実施の形態と同様にマザーボードの配設面である底板38以外の3面、本変形例では左側面板40と、右側面板41と、上面カバー42とに通風ダクト構造の筐体壁46a,46b,46cが配設されている。そして、電子機器筐体31Bのボード収容室33内に収納された各電子回路モジュールのボード32はそれぞれこれら3面の筐体壁46a,46b,46cに接触された状態で保持されている。そのため、電子機器筐体31Aのボード収容室33の周囲の冷却面がボード両端の2面に限定されている場合に比べて通風ダクト構造に利用できる筐体壁を多くすることができるので、第2の実施の形態と同様にボード収容室33内のボード32の放熱面が増加し、冷却能力が向上する。
(構成)
図9乃至図11は、第3の実施の形態を示す。本実施の形態は第1の実施の形態(図1乃至図5参照)の電子機器筐体1の側面カバー14の取り付け部分の構成を次の通り変更した変形例である。図9は、本実施の形態の電子機器筐体1の側面カバー14の取り外し状態を示す斜視図、図10は側面カバー14の構造例を示す分解斜視図である。なお、図9乃至図11中で、図1乃至図5と同一部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態の電子機器筐体1でも第1の実施の形態と同様の作用・効果が得られる。
Claims (5)
- 複数枚の電子回路モジュールのボードを並設状態で出し入れ可能に収納するボード収容室を有する箱状のシャーシの一面にマザーボードが配設され、
前記シャーシの前記マザーボードの配設面と対向する面に前記ボードの収容室内への前記ボードの出し入れ用の開口部を開閉するカバー部材が配設される電子機器筐体であって、
前記ボード収容室の周囲を囲む前記マザーボードの配設面以外の周壁面に前記ボードの出し入れ方向と直交する方向に冷却空気を通風して前記ボードを冷却する放熱用の通風ダクト構造となっている筐体壁を設け、
前記ボード収容室の一方の端面に前記通風ダクト構造の筐体壁の通風ダクトに連通する第1の開口部、前記ボード収容室の他方の端面及び/または前記端面周縁の前記筐体壁外面に前記通風ダクト構造の筐体壁の通風ダクトに連通する第2の開口部がそれぞれ配設され、
前記第1の開口部と前記通風ダクト構造の筐体壁との間のチャンバは、前記ボードの収容室内から伝熱される熱を放熱する棒状のフィンが配設されていることを特徴とする電子機器筐体。 - 前記通風ダクト構造となっている筐体壁のうちの1面は、前記カバー部材によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器筐体。
- 前記通風ダクト構造は、冷却空気の流れ方向に沿って延設されたストレートフィンを内蔵していることを特徴とする請求項1に記載の電子機器筐体。
- 前記通風ダクトに流れる冷却空気は送風機によって供給されることを特徴とする請求項1に記載の電子機器筐体。
- 前記通風ダクトに流れる冷却空気の流れは外部ダクトから供給されることを特徴とする請求項1に記載の電子機器筐体。
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