以下、半導体発光装置の実施形態について図面を参照して説明する。以下に示す実施形態は、技術的思想を具体化するための構成や方法を例示するものであり、各構成部品の材質、形状、構造、配置、寸法等を下記のものに限定するものではない。以下の実施形態は、種々の変更を加えることができる。
(実施形態)
図1に示すように、半導体発光装置1は、平板状の基板10と、基板10に取り付けられたケース70とを備える。また図2に示すように、半導体発光装置1は、基板10に実装された複数の半導体発光素子40、複数の電流制限抵抗50、及び制御回路素子60を備える。図1及び図2から分かるとおり、ケース70は、複数の半導体発光素子40、複数の電流制限抵抗50、及び制御回路素子60を覆っている。図3に示すように、ケース70には、8の字に配置された7つの開口部80が設けられている。7つの開口部80はそれぞれ、平面視において直線状に形成されている。このように、本実施形態の半導体発光装置1は、1桁の数字を表示可能な7セグメントタイプの表示装置として構成されている。なお、半導体発光装置1は、一部のアルファベットを表示することもできる。
なお、以降の説明において、基板10の厚さ方向を「厚さ方向Z」とし、厚さ方向Zと直交する方向のうちの互いに直交する2方向をそれぞれ、「横方向X」及び「縦方向Y」とする。また、厚さ方向Zから半導体発光装置1又は半導体発光装置1の構成部品を見る場合を「平面視」とする。
基板10は、例えば樹脂層とパターン形成された金属層とが積層された構造を有する。図4に示すように、平面視における基板10の形状は、長辺方向及び短辺方向を有する矩形状である。本実施形態では、基板10の長辺方向が縦方向Yと一致し、基板10の短辺方向が横方向Xに一致している。すなわち、基板10の長辺方向を縦方向Yと定義し、基板10の短辺方向を横方向Xと定義している。基板10の縦方向Yの寸法DBYは、例えば15mm以下であり、基板10の横方向Xの寸法DBXは、例えば8mm以下である。本実施形態では、寸法DBYは、12mmであり、寸法DBXは、6.6mmである。基
板10の厚さ方向Zの寸法DBZは、例えば1mm以下である。本実施形態では、寸法DBZは、0.6mmである。
図2に示すように、基板10は、厚さ方向Zにおいて互いに反対側を向く基板主面10s及び基板裏面10rを有する。また、基板10は、厚さ方向Zにおいて基板主面10sと基板裏面10rとの間に形成されており、基板主面10s及び基板裏面10rと交差する方向(本実施形態では直交する方向)を向く第1基板側面11、第2基板側面12、第3基板側面13、及び第4基板側面14を有する。第1基板側面11及び第2基板側面12は、縦方向Y及び厚さ方向Zに沿って延びる側面であり、互いに反対側を向いている。第3基板側面13及び第4基板側面14は、横方向X及び厚さ方向Zに沿って延びる側面であり、互いに反対側を向いている。
また、基板10には、ケース70が取り付けられるための2つの取付孔15,16が設けられている。取付孔15,16は、厚さ方向Zにおいて基板10を貫通する貫通孔である。取付孔15,16は、縦方向Yからみて一部が重なり合うようにずれた状態で縦方向Yに離間して配置されている。取付孔15は基板10の縦方向Yの中央部よりも第3基板側面13側に配置されており、取付孔16は基板10の縦方向Yの中央部よりも第4基板側面14側に配置されている。取付孔15は、基板10の横方向Xの中央部よりも第2基板側面12側に配置されており、取付孔16は基板10の横方向Xの中央部よりも第1基板側面11側に配置されている。
図4に示すように、基板主面10sには、金属層として、複数の半導体発光素子40、複数の電流制限抵抗50、及び制御回路素子60(ともに図2参照)を電気的に接続する配線部20が設けられている。配線部20は、制御回路素子60が実装される制御回路素子実装部21と、制御回路素子実装部21の周囲に配置された複数のランド部22と、複数のランド部22のそれぞれに接続された接続配線部23とを有する。また配線部20は、各半導体発光素子40を実装する第1電極24及び第2電極25と、各電流制限抵抗50を実装する第3電極26及び第4電極27と、基板裏面10rに形成された端子31と電気的に接続するための接続電極28とを有する。
制御回路素子実装部21は、基板主面10sのうちの第1基板側面11側かつ第3基板側面13側の部分に配置されている。平面視において制御回路素子実装部21の形状は、横方向Xが長辺方向となり、縦方向Yが短辺方向となる矩形状である。
複数のランド部22は、制御回路素子実装部21に対して第1基板側面11側の部分、第4基板側面14側の部分、及び第2基板側面12側の部分にそれぞれ配置されている。換言すると、複数のランド部22は、制御回路素子実装部21に対して第3基板側面13側の部分には配置されていない。
図4に示すとおり、複数のランド部22のうちの2つのランド部22Aは、制御回路素子実装部21に対して第1基板側面11側の部分に配置されている。2つのランド部22Aは、横方向Xに揃った状態で縦方向Yにおいて離間して配置されている。平面視におけるランド部22Aの形状は、縦方向Yが長辺方向となり、横方向Xが短辺方向となる矩形状である。
複数のランド部22のうちの7つのランド部22Bは、制御回路素子実装部21に対して第4基板側面14側の部分に配置されている。7つのランド部22Bは、縦方向Yに揃った状態で横方向Xにおいて離間して配置されている。平面視におけるランド部22Bの形状は、縦方向Yが長辺方向となり、横方向Xが短辺方向となる矩形状である。
複数のランド部22のうちの6つのランド部22Cは、制御回路素子実装部21に対して第2基板側面12側の部分に配置されている。6つのランド部22Cは、横方向Xに揃った状態で縦方向Yにおいて離間して配置されている。平面視におけるランド部22Cの形状は、横方向Xが長辺方向となり、縦方向Yが短辺方向となる矩形状である。
2つのランド部22Aのうちの1つは、接続配線部23を介して制御回路素子実装部21に接続されており、残りの1つは、接続配線部23を介して接続電極28に接続されている。6つのランド部22Bのうちの4つは、接続配線部23を介して接続電極28に接続されており、残りの2つは、接続配線部23を介して第1電極24に接続されている。7つのランド部22Cのうちの1つは、接続配線部23を介して接続電極28に接続されており、残りの6つは、接続配線部23を介して第1電極24に接続されている。
6つの接続電極28のうちの5つの接続電極28は、基板主面10sのうちの第3基板側面13側の端部に配置されている。5つの接続電極28は、縦方向Yに揃った状態で横方向Xに離間して配列されている。残りの1つの接続電極28は、縦方向Yにおいて制御回路素子実装部21よりも第4基板側面14側に配置されており、かつ縦方向Yからみて制御回路素子実装部21と重なるように配置されている。
図4に示すとおり、全ての第1電極24はそれぞれ、接続配線部23を介してランド部22に接続されている。第2電極25は、第1電極24と隣り合うように配置されている。第2電極25は、接続配線部23を介して第3電極26に接続されている。第4電極27は、第3電極26と隣り合うように配置されている。全ての第4電極27は、接続配線部23を介して互いに接続されている。
図5に示すように、基板主面10sには、複数の半導体発光素子40、複数の電流制限抵抗50、及び制御回路素子60がそれぞれ実装されている。
制御回路素子60は、複数の半導体発光素子40のそれぞれの点灯及び消灯の切り換えを制御する素子である。制御回路素子60は、制御回路素子60を構成する複数の電子部品を封止樹脂61によって封止したチップとして構成されている。平面視における制御回路素子60の形状は、横方向Xが長辺方向となり、縦方向Yが短辺方向となる矩形状である。制御回路素子60は、例えば半田やAg(銀)ペースト等の導電性接合剤によって制御回路素子実装部21に接合されている。なお、制御回路素子60は、導電性接合剤に代えて絶縁性接合剤によって制御回路素子実装部21に接合されてもよい。制御回路素子60は、接続部材62によって各ランド部22に接続されている。接続部材62は、例えばCu(銅)、Au(金)、Al(アルミニウム)、又はそれらの合金を用いたワイヤボンディングによって形成されたワイヤである。これにより、制御回路素子60と各ランド部22とが電気的に接続されている。
図5及び図6に示すように、本実施形態では、複数の半導体発光素子40はそれぞれ、ベアチップとして構成されている。本実施形態では、複数の半導体発光素子40はそれぞれ、発光ダイオード(LED)である。
図7に示すように、半導体発光素子40は、厚さ方向Zにおいて互いに反対側を向く素子主面40s及び素子裏面40rを有する。素子主面40sにはアノード電極が形成されており、素子裏面40rにはカソード電極が形成されている。半導体発光素子40の素子裏面40rは、半田やAgペースト等の導電性接合剤によって第1電極24に接合されている。換言すると、半導体発光素子40のカソード電極は、第1電極24に電気的に接続されている。図6及び図7に示すように、半導体発光素子40の素子主面40sと第2電極25とは、接続部材49によって接続されている。接続部材49は、例えばCu、Au、Al、又はそれらの合金を用いたワイヤボンディングによって形成されたワイヤである
。これにより、半導体発光素子40のアノード電極と第2電極25とが電気的に接続されている。このように、半導体発光素子40及び接続部材49を介して、第1電極24と第2電極25とが電気的に接続されている。半導体発光素子40は、例えば赤色、青色、緑色、及び白色のいずれかの発光色で発光する。一例では、半導体発光素子40は、赤色又は緑色の発光色で発光する。
図5に示すように、電流制限抵抗50は、半田やAgペースト等の導電性接合剤によって第3電極26及び第4電極27に接合されている。このように、電流制限抵抗50を介して第3電極26と第4電極27とが電気的に接続されている。
図8に示すように、基板裏面10rには、金属層として、複数の端子31と、複数の配線部32とを有する。複数の端子31は、基板裏面10rのうちの第3基板側面13側の端部に設けられた5つの端子31A〜31Eと、基板裏面10rのうちの第4基板側面14側の端部に設けられた4つの端子31F〜31Iとを含む。このように、本実施形態の半導体発光装置1は、表面実装タイプの発光装置である。
5つの端子31A〜31Eは、縦方向Yに揃った状態で横方向Xに離間して配列されている。5つの端子31A〜31Eは、第1基板側面11から第2基板側面12に向けて端子31A、端子31B、端子31C、端子31D、及び端子31Eの順に配列されている。端子31Aは第1電源端子VDDであり、端子31Bは多目的用端子PA1であり、端子31CはI2C(Inter-Integrated Circuit)通信の端子SDA(シリアルデータ用端子)であり、端子31Dはリセット端子RESETであり、端子31EはI2C通信の端子SCL(シリアルクロック用端子)である。
4つの端子31F〜31Iは、縦方向Yに揃った状態で横方向Xに離間して配列されている。4つの端子31F〜31Iは、第2基板側面12から第1基板側面11に向けて端子31F、端子31G、端子31H、及び端子31Iの順に配列されている。端子31F及び端子31Gはともに第2電源端子VSSであり、端子31Hは多目的用端子PA0であり、端子31Iは第1電源端子VDDである。第2電源端子VSSは、第1電源端子VDDよりも低い電圧が印加される。第2電源端子VSSは、グランド端子である。
複数の配線部32は、縦方向Yにおいて5つの端子31A〜31Eと4つの端子31F〜31Iとの間に配置されている。複数の配線部32は、第1配線部33、第2配線部34、及び第3配線部35を含む。
第1配線部33は、横方向Xにおいて基板裏面10rのうちの第1基板側面11側の端部に配置されている。第1配線部33は、縦方向Yに延びる第1部分33aと、第1部分33aから分岐する第2部分33bとを有する。平面視における第2部分33bの形状は、略L字状である。第2部分33bは、第1部分33aのうちの第3基板側面13側の部分から第2基板側面12側に延びている。第1配線部33は、接続配線部36を介して端子31A及び端子31Iに接続されている。
第3配線部35は、横方向Xにおいて基板裏面10rのうちの第1基板側面11側に配置されている。第3配線部35は、横方向Xにおいて基板裏面10rのうちの中央部から第1基板側面11側の端部までにわたり形成されている。第3配線部35は、接続配線部37を介して端子31F及び端子31Gに接続されている。
第2配線部34は、横方向Xにおいて第1配線部33と第3配線部35との間に配置されている。第2配線部34のうちの第3基板側面13側の部分は、横方向Xにおいて第1配線部33の第1部分33aと第2部分33bとに挟まれている。第2配線部34は、接
続配線部38を介して端子31Hに接続されている。
半導体発光装置1は、図示しない配線基板に実装された場合、図9に示すように、複数の端子31(図8参照)を介してMCU(Micro Control Unit)200と、電源210と、グランド220とに電気的に接続される。電源210及びグランド220が接続されることによって、半導体発光装置1に電力が供給される。本実施形態では、MCU200は、I2C通信の2つの制御配線(SCL配線及びSDA配線)によって制御回路素子60と接続される。
図1〜図3に示すように、ケース70は、縦方向Yが長手方向となり、横方向Xが短手方向となる厚さ方向Zの一方が開口した箱状に形成されている。ケース70は、遮光性の樹脂材料からなる。本実施形態では、ケース70は、黒色のエポキシ樹脂からなる。図1に示すように、ケース70の縦方向Yの寸法DCYは、例えば12mm以下であり、ケース70の横方向Xの寸法DCXは、例えば8mm以下である。寸法DCYは、基板10の縦方向Yの寸法DBYよりも小さい。寸法DCXは、基板10の横方向Xの寸法DBXよりも僅かに大きい。本実施形態では、寸法DCYは、11mmであり、寸法DCXは、6.8mmである。図2に示すように、ケース70の厚さ方向Zの寸法DCZは、例えば5mm以下である。本実施形態では、寸法DCZは、4.4mmである。
図3に示すように、ケース70は、第1側壁71、第2側壁72、第3側壁73、第4側壁74、及び天壁75を有する。第1側壁71、第2側壁72、第3側壁73、及び第4側壁74は、天壁75に接続されている。平面視における天壁75の形状は、縦方向Yが長辺方向となり、横方向Xが短辺方向となる矩形状である。第1側壁71及び第2側壁72は、縦方向Yに延びている。第3側壁73及び第4側壁74は、横方向Xに延びている。ケース70が基板10に取り付けられた状態において、縦方向Yからみて、第1側壁71は基板10の第1基板側面11と重なっており、第2側壁72は基板10の第2基板側面12と重なっており、第3側壁73は基板10の第3基板側面13と縦方向Yに隣り合うように配置されており、第4側壁74は基板10の第4基板側面14と縦方向Yに隣り合うように配置されている。
ケース70の開口部80は、天壁75に設けられている。開口部80は、8の字(デジット)を形成する7つの開口部としての第1開口部81〜第7開口部87を有する。詳細は後述するが、第1開口部81〜第7開口部87のそれぞれには、厚さ方向Zにおいて第1開口部81〜第7開口部87と重なるように半導体発光素子40が配置されている。これにより、第1開口部81〜第7開口部87及び第1開口部81〜第7開口部に対応する半導体発光素子40によって、半導体発光装置1の7つのセグメントからなるデジットを構成している。また開口部80は、8の字以外の丸点を形成する1つの開口部としての第8開口部88を有する。詳細は後述するが、第8開口部88には、厚さ方向Zにおいて第8開口部88と重なるように半導体発光素子40が配置されている。これにより、第8開口部88及び第8開口部88に対応する半導体発光素子40によって、デシマルポイントを構成している。平面視において、第1開口部81〜第7開口部87によって8の字が形成される領域は、ケース70の天壁75の大部分を占める。8の字が形成される領域は、長手方向及び短手方向を有する。8の字が形成される領域の長手方向は、第3基板側面13及び第4基板側面14の一方から第3基板側面13及び第4基板側面14の他方に向かう方向である。本実施形態では、8の字が形成される領域の長手方向は、第3基板側面13及び第4基板側面14の一方から第3基板側面13及び第4基板側面14の他方に向かうにつれて、第1基板側面11及び第2基板側面12の一方から第1基板側面11及び第2基板側面12の他方に向けて傾斜する方向である。また8の字が形成される領域の短手方向は、第1基板側面11及び第2基板側面12の一方から第1基板側面11及び第2基板側面12の他方に向かう方向である。本実施形態では、8の字が形成される領域の短手
方向は、横方向Xである。つまり、8の字が形成される領域の短手方向は、基板10の短辺方向に一致している。一例では、上記領域の縦方向Yの寸法DAYは、8mmであり、上記領域の横方向Xの寸法DAXは、4mmである。なお、第1開口部81〜第7開口部87によって8の字が形成される領域は、第1開口部81〜第7開口部87によって形成された8の字の外縁によって形成された領域である。
第1開口部81〜第7開口部87によって形成された8の字は、第3基板側面13及び第4基板側面14の一方から第3基板側面13及び第4基板側面14の他方に向かうにつれて、第1基板側面11及び第2基板側面12の一方から第1基板側面11及び第2基板側面12の他方に向けて傾斜するように形成されている。換言すると、第1開口部81〜第7開口部87によって形成された8の字は、第3側壁73及び第4側壁74の一方から第3側壁73及び第4側壁74の他方に向かうにつれて、第1側壁71及び第2側壁72の一方から第1側壁71及び第2側壁72の他方に向けて傾斜するように形成されている。図3に示すとおり、本実施形態では、第1開口部81〜第7開口部87によって形成された8の字は、第3基板側面13から第4基板側面14に向かうにつれて、第2基板側面12から第1基板側面11に向けて傾斜するように形成されている。換言すると、第1開口部81〜第7開口部87によって形成された8の字は、第3側壁73から第4側壁74に向かうにつれて、第2側壁72から第1側壁71に向けて傾斜するように形成されている。
第1開口部81は、横方向Xに沿って延びている。第1開口部81は、横方向Xが長辺方向となる。平面視における第1開口部81の形状は、略台形状である。第1開口部81は、天壁75のうちの第3側壁73側かつ天壁75の横方向Xの中央部に対して第2側壁72寄りとなるように配置されている。第1開口部81を構成する内壁面は、厚さ方向Zにおいて基板10に向かうにつれて第1開口部81の開口面積が小さくなるテーパ状の傾斜面81xを有する。図13に示すように、傾斜面81xのうちの第1開口部81の長辺方向の傾斜面81a,81bのうちの第1側壁71側の傾斜面を傾斜面81aとし、第2側壁72側の傾斜面を傾斜面81bとする。この場合、厚さ方向Zに対する傾斜面81aの傾斜角度θ1は、厚さ方向Zに対する傾斜面81bの傾斜角度θ2よりも大きい。図3から分かるとおり、傾斜面81aの横方向Xの長さは、傾斜面81bの横方向Xの長さよりも長い。
図3に示すように、第2開口部82は、縦方向Yにおいて第3側壁73から第4側壁74に向かうにつれて第2側壁72から第1側壁71に向けて傾斜するように延びている。第2開口部82は、天壁75の縦方向Yの中央部よりも第3側壁73側となり、かつ天壁75の横方向Xの中央部よりも第2側壁72側となるように配置されている。第2開口部82は、第1開口部81と隣り合うように配置されている。図14に示すように、第2開口部82を構成する内壁面は、厚さ方向Zにおいて基板10に向かうにつれて第2開口部82の開口面積が小さくなるテーパ状の傾斜面82xを有する。
図3に示すように、第3開口部83は、縦方向Yにおいて第3側壁73から第4側壁74に向かうにつれて第2側壁72から第1側壁71に向けて傾斜するように延びている。第3開口部83は、縦方向Yにおいて第2開口部82と隣り合うように配置されている。第3開口部83が延びる方向は、第2開口部82が延びる方向と一致している。第3開口部83は、天壁75の縦方向Yの中央部よりも第4側壁74側となり、かつ天壁75の横方向Xの中央部よりも第2側壁72側となるように配置されている。図14に示すように、第3開口部83を構成する内壁面は、厚さ方向Zにおいて基板10に向かうにつれて第3開口部83の開口面積が小さくなるテーパ状の傾斜面83xを有する。
図3に示すように、第4開口部84は、横方向Xに沿って延びている。平面視における
第4開口部84の形状は、略台形状である。第4開口部84は、天壁75のうちの第4側壁74側かつ天壁75の横方向Xの中央部に対して第1側壁71寄りとなるように配置されている。第4開口部84は、第3開口部83と隣り合うように配置されている。図15に示すように、第4開口部84を構成する内壁面は、厚さ方向Zにおいて基板10に向かうにつれて第4開口部84の開口面積が小さくなるテーパ状の傾斜面84xを有する。
図3に示すように、第5開口部85は、縦方向Yにおいて第3側壁73から第4側壁74に向かうにつれて第2側壁72から第1側壁71に向けて傾斜するように延びている。第5開口部85が延びる方向は、第3開口部83が延びる方向と平行である。横方向Xからみて、第5開口部85は、第3開口部83と対向している。第5開口部85は、天壁75の縦方向Yの中央部よりも第4側壁74側となり、かつ天壁75の横方向Xの中央部よりも第1側壁71側となるように配置されている。第5開口部85は、第4開口部84と隣り合うように配置されている。図16に示すように、第5開口部85を構成する内壁面は、厚さ方向Zにおいて基板10に向かうにつれて第5開口部85の開口面積が小さくなるテーパ状の傾斜面85xを有する。
図3に示すように、第6開口部86は、縦方向Yにおいて第3側壁73から第4側壁74に向かうにつれて第2側壁72から第1側壁71に向けて傾斜するように延びている。第6開口部86が延びる方向は、第2開口部82が延びる方向と平行である。横方向Xからみて、第6開口部86は、第2開口部82と対向している。第6開口部86は、天壁75の縦方向Yの中央部よりも第3側壁73側となり、かつ天壁75の横方向Xの中央部よりも第1側壁71側となるように配置されている。第6開口部86は、縦方向Yにおいて第5開口部85と隣り合うように配置されている。
図16に示すように、第6開口部86を構成する内壁面は、厚さ方向Zにおいて基板10に向かうにつれて第6開口部86の開口面積が小さくなるテーパ状の傾斜面86xを有する。傾斜面86xのうちの第6開口部86の長辺方向の傾斜面86a,86bのうちの第3側壁73側の傾斜面を傾斜面86aとし、第4側壁74側の傾斜面を傾斜面86bとする。この場合、厚さ方向Zに対する傾斜面86aの傾斜角度θ3は、厚さ方向Zに対する傾斜面86bの傾斜角度θ4よりも大きい。図3から分かるとおり、傾斜面86aの長さは、傾斜面86bの長さよりも長い。
図3に示すように、第7開口部87は、横方向Xに沿って延びている。第7開口部87は、第2開口部82、第3開口部83、第5開口部85、及び第6開口部86と隣り合うように配置されている。第7開口部87は、天壁75の縦方向Yの中央部かつ横方向Xの中央部に配置されている。図17に示すように、第7開口部87を構成する内壁面は、厚さ方向Zにおいて基板10に向かうにつれて第7開口部87の開口面積が小さくなるテーパ状の傾斜面87xを有する。
図3に示すように、第8開口部88は、横方向Xにおいて天壁75の第2側壁72と隣り合うように配置されている。第8開口部88は、天壁75の縦方向Yの中央部よりも第4側壁74側に配置されている。横方向Xからみて、第8開口部88は、第4開口部84と重なるように配置されている。平面視における第8開口部88の形状は、円形である。図15に示すように、第8開口部88を構成する内壁面は、厚さ方向Zにおいて基板10に向かうにつれて第8開口部88の開口面積が小さくなるテーパ状の傾斜面88xを有する。
図3に示すように、ケース70には、複数の素子収容部90と、回路収容部99とが設けられている。複数の素子収容部90は、第1素子収容部91〜第8素子収容部98の8つの素子収容部を含む。
第1素子収容部91及び第6素子収容部96はそれぞれ、回路収容部99と隣り合うように設けられている。第1素子収容部91は、横方向Xにおいて回路収容部99と隣り合っている。第6素子収容部96は、縦方向Yにおいて回路収容部99と隣り合っている。回路収容部99と第1素子収容部91及び第6素子収容部96とは第1隔壁76A,76Bによって仕切られている。図10に示すとおり、回路収容部99は、第1側壁71、第3側壁73、及び2つの第1隔壁76A,76Bによって構成されている。換言すると、回路収容部99は、ケース70において第1側壁71側かつ第3側壁73側の端部に設けられている。
第1隔壁76Aは、縦方向Yに沿って延びている。第1隔壁76Bは、横方向Xに沿って延びている。本実施形態では、平面視における回路収容部99の形状は、横方向Xが長辺方向となり、縦方向Yが短辺方向となる矩形状である。第1素子収容部91と回路収容部99とを仕切る第1隔壁76Aは、ケース70の横方向Xの中央部よりも第2側壁72側に位置している。換言すると、回路収容部99は、第1側壁71からケース70の横方向Xの中央部よりも第2側壁72側までにわたり形成されている。
図16に示すように、回路収容部99は、傾斜面99xを有する。傾斜面99xは、回路収容部99のうちの第6素子収容部96側に設けられている。傾斜面99xは、厚さ方向Zにおいて天壁75に向かうにつれて第3側壁73側に向けて傾斜している。傾斜面99xは、第1隔壁76Bと一体に形成されている。厚さ方向Zに対する傾斜面99xの傾斜角度θ5は、第6開口部86における厚さ方向Zに対する傾斜面86bの傾斜角度θ4よりも大きい。また本実施形態では、傾斜角度θ5は、第6開口部86における厚さ方向Zに対する傾斜面86aの傾斜角度θ3よりも小さい。なお、傾斜角度θ5と傾斜角度θ3との関係は、これに限られず、例えば傾斜角度θ5と傾斜角度θ3とが互いに等しくてもよい。
回路収容部99において傾斜面99xと第1隔壁76Bとの間の部分には、段部99aが設けられている。本実施形態では、傾斜面99x、段部99a、及び第1隔壁76Bが一体に形成されている。また、傾斜面99x及び段部99aはそれぞれ、回路収容部99の横方向Xの全体にわたり形成されている。図16に示すとおり、第1隔壁76Bは、厚さ方向Zに沿って延びており、基板10の基板主面10sと接触している。なお、回路収容部99から段部99aを省略してもよい。この場合、傾斜面99x及び第1隔壁76Bが一体に形成される。
第1素子収容部91は、ケース70の第2側壁72及び第3側壁73と隣り合うように設けられている。第1素子収容部91は、第1開口部81と連通する連通部91aと、第1開口部81よりも第3側壁73側に延びる延長部91bとを有する。本実施形態では、連通部91aと延長部91bとは、互いに連通している。なお、連通部91aと延長部91bとの間には、連通部91aと延長部91bとを仕切る隔壁(図示略)が設けられてもよい。
第1素子収容部91と回路収容部99とを仕切る第1隔壁76Aは、破線によって示される第1開口部81の横方向Xの中央部よりも第1側壁71側に位置している。このため、第1開口部81のうちの第1素子収容部91と連通する連通部81c(図10の実線部分)は、横方向Xにおいて破線で示される第1開口部81の第2側壁72側の端部から第1開口部81の横方向Xの中央部よりも第1側壁71側まで延びている。
図13に示すように、第1開口部81には、透光樹脂100が充填されている。第1開口部81に充填された透光樹脂100は、光拡散材(図示略)を含む。本実施形態では、
透光樹脂100は、第1開口部81の全体にわたり充填されている。第1素子収容部91には、透光樹脂100が充填されていない。換言すると、第1素子収容部91は、中空空間を有する。透光樹脂100は、例えば透明である。このため、半導体発光素子40が赤色で発光する場合、第1開口部81は透光樹脂100を介して赤色に発光し、半導体発光素子40が緑色で発光する場合、第1開口部81は透光樹脂100を介して緑色に発光する。なお、透光樹脂100は、半透明であってもよく、また赤色、青色、緑色等に着色されていてもよい。また、透光樹脂100は、半導体発光素子40からの光によって励起されることで異なる波長の光を発する蛍光体を含んでいてもよい。
図10に示すように、第6素子収容部96は、ケース70の第1側壁71と隣り合うように設けられている。第6素子収容部96は、第6開口部86と連通する連通部96aと、第6開口部86よりも第1側壁71側に延びる延長部96bとを有する。本実施形態では、連通部96aと延長部96bとは、互いに連通している。なお、連通部96aと延長部96bとの間には、連通部96aと延長部96bとを仕切る隔壁(図示略)が設けられてもよい。
第6素子収容部96と回路収容部99とを仕切る第1隔壁76Bは、破線によって示される第6開口部86の第4側壁74側の端部における長辺方向の中央部よりも第3側壁73側に位置している。このため、第6開口部86のうちの第6素子収容部96と連通する連通部86c(図10の実線部分)は、第6開口部86の長辺方向において破線で示される第6開口部86の第4側壁74側の端部から第6開口部86の長辺方向の中央部よりも第3側壁73側まで延びている。
図16に示すように、第6開口部86には、透光樹脂100が充填されている。第6開口部86に充填された透光樹脂100は、光拡散材(図示略)を含む。本実施形態では、透光樹脂100は、第6開口部86の全体にわたり充填されている。第6素子収容部96には、透光樹脂100が充填されていない。換言すると、第6素子収容部96は、中空空間を有する。図15に示すとおり、第1隔壁76Bは、厚さ方向Zに沿って延びており、基板10の基板主面10sと接触している。
図10に示すように、第2素子収容部92は、ケース70の第2側壁72と隣り合うように設けられている。第2素子収容部92は、第1素子収容部91と隣り合うように配置されている。第1素子収容部91と第2素子収容部92とは、第2隔壁77によって仕切られている。図14に示すとおり、第1素子収容部91と第2素子収容部92とを仕切る第2隔壁77は、厚さ方向Zに沿って延びており、基板10の基板主面10sと接触している。
図10に示すように、第2素子収容部92は、第2開口部82と連通する連通部92aと、第2開口部82よりも第2側壁72側に延びる延長部92bとを有する。本実施形態では、連通部92aと延長部92bとは、互いに連通している。なお、連通部92aと延長部92bとの間には、連通部92aと延長部92bとを仕切る隔壁(図示略)が設けられてもよい。
図14に示すように、第2開口部82には、透光樹脂100が充填されている。第2開口部82に充填された透光樹脂100は、光拡散材(図示略)を含む。本実施形態では、透光樹脂100は、第2開口部82の全体にわたり充填されている。第2素子収容部92には、透光樹脂100が充填されていない。換言すると、第2素子収容部92は、中空空間を有する。
図10に示すように、第3素子収容部93は、ケース70の第2側壁72と隣り合うよ
うに設けられている。第3素子収容部93は、第2素子収容部92と隣り合うように配置されている。第2素子収容部92と第3素子収容部93とは、第2隔壁77によって仕切られている。図14に示すとおり、第2素子収容部92と第3素子収容部93とを仕切る第2隔壁77は、厚さ方向Zに沿って延びており、基板10の基板主面10sと接触している。
図10に示すように、第3素子収容部93は、第3開口部83と連通する連通部93aと、第3開口部83よりも第2側壁72側に延びる延長部93bとを有する。本実施形態では、連通部93aと延長部93bとは、互いに連通している。なお、連通部93aと延長部93bとの間には、連通部93aと延長部93bとを仕切る隔壁(図示略)が設けられてもよい。
図14に示すように、第3開口部83には、透光樹脂100が充填されている。第3開口部83に充填された透光樹脂100は、光拡散材(図示略)を含む。本実施形態では、透光樹脂100は、第3開口部83の全体にわたり充填されている。第3素子収容部93には、透光樹脂100が充填されていない。換言すると、第3素子収容部93は、中空空間を有する。
図10に示すように、第4素子収容部94は、ケース70の第4側壁74と隣り合うように設けられている。第4素子収容部94は、第3素子収容部93及び第5素子収容部95と隣り合うように配置されている。第4素子収容部94と第3素子収容部93及び第5素子収容部95とはそれぞれ第2隔壁77によって仕切られている。図16に示すとおり、第4素子収容部94と第3素子収容部93とを仕切る第2隔壁77は、厚さ方向Zに沿って延びており、基板10の基板主面10sと接触している。第4素子収容部94と第5素子収容部95とを仕切る第2隔壁77は、厚さ方向Zに沿って延びており、基板10の基板主面10sと接触している。
図10に示すように、第4素子収容部94は、第4開口部84と連通する連通部94aと、第4開口部84よりも第4側壁74側に延びる延長部94bとを有する。本実施形態では、連通部94aと延長部94bとは、互いに連通している。なお、連通部94aと延長部94bとの間には、連通部94aと延長部94bとを仕切る隔壁(図示略)が設けられてもよい。
図14に示すように、第4開口部84には、透光樹脂100が充填されている。第4開口部84に充填された透光樹脂100は、光拡散材(図示略)を含む。本実施形態では、透光樹脂100は、第4開口部84の全体にわたり充填されている。第4素子収容部94には、透光樹脂100が充填されていない。換言すると、第4素子収容部94は、中空空間を有する。
図10に示すように、第5素子収容部95は、ケース70の第1側壁71と隣り合うように設けられている。第5素子収容部95は、第6素子収容部96と縦方向Yに隣り合うように配置されている。第6素子収容部96と第5素子収容部95とは、第2隔壁77によって仕切られている。図16に示すとおり、第2隔壁77は、厚さ方向Zに沿って延びており、基板10の基板主面10sと接触している。
図10に示すように、第5素子収容部95は、第5開口部85と連通する連通部95aと、第5開口部85よりも第1側壁71側に延びる延長部95bとを有する。本実施形態では、連通部95aと延長部95bとは、互いに連通している。なお、連通部95aと延長部95bとの間には、連通部95aと延長部95bとを仕切る隔壁(図示略)が設けられてもよい。
図16に示すように、第5開口部85には、透光樹脂100が充填されている。第5開口部85に充填された透光樹脂100は、光拡散材(図示略)を含む。本実施形態では、透光樹脂100は、第5開口部85の全体にわたり充填されている。第5素子収容部95には、透光樹脂100が充填されていない。換言すると、第5素子収容部95は、中空空間を有する。
図10に示すように、第7素子収容部97は、ケース70の縦方向Yの中央部かつ横方向Xの中央部に設けられている。より詳細には、第7素子収容部97は、第2素子収容部92、第3素子収容部93、第4素子収容部94、第5素子収容部95、及び第6素子収容部96と隣り合うように設けられている。第7素子収容部97と、第2素子収容部92、第3素子収容部93、第4素子収容部94、第5素子収容部95、及び第6素子収容部96とはそれぞれ、第2隔壁77によって仕切られている。図17に示すように、第2隔壁77は、厚さ方向Zに沿って延びており、基板10の基板主面10sと接触している。
図10に示すように、第7素子収容部97は、第7開口部87と連通する連通部97aと、第7開口部87よりも第4側壁74側に延びている延長部97bとを有する。本実施形態では、連通部97aと延長部97bとは互いに連通している。なお、連通部97aと延長部97bとの間には、連通部97aと延長部97bとを仕切る隔壁(図示略)が設けられてもよい。
図17に示すように、第7開口部87には、透光樹脂100が充填されている。第7開口部87に充填された透光樹脂100は、光拡散材(図示略)を含む。本実施形態では、透光樹脂100は、第7開口部87の全体にわたり充填されている。第7素子収容部97には、透光樹脂100が充填されていない。換言すると、第7素子収容部97は、中空空間を有する。
図15に示すように、第8素子収容部98は、第8開口部88と連通している。第8開口部88には、透光樹脂101が設けられている。透光樹脂101は、シート状であり、第8開口部88の厚さ方向Zの一部に設けられている。本実施形態では、透光樹脂101は、第8開口部88の天壁75側の端部に設けられている。第8素子収容部98は、中空空間を有する。なお、透光樹脂101は、第8開口部88に透光性樹脂を充填して形成されてもよい。透光樹脂101は、例えば透明である。このため、半導体発光素子40が赤色で発光する場合、第8開口部88は透光樹脂を介して赤色に発光し、半導体発光素子40が緑色で発光する場合、第8開口部88は透光樹脂を介して緑色に発光する。なお、透光樹脂は、半透明であってもよく、また赤色、青色、緑色等に着色されていてもよい。また、透光樹脂101は、蛍光体を含んでいてもよい。
次に、図10〜図12を参照して、複数の半導体発光素子40、複数の電流制限抵抗50、及び制御回路素子60と、ケース70との配置関係について説明する。
以降の説明において、第1開口部81に対応する半導体発光素子40を第1半導体発光素子41とし、第2開口部82に対応する半導体発光素子40を第2半導体発光素子42とし、第3開口部83に対応する半導体発光素子40を第3半導体発光素子43とし、第4開口部84に対応する半導体発光素子40を第4半導体発光素子44とし、第5開口部85に対応する半導体発光素子40を第5半導体発光素子45とし、第6開口部86に対応する半導体発光素子40を第6半導体発光素子46とし、第7開口部87に対応する半導体発光素子40を第7半導体発光素子47とする。また、第1半導体発光素子41に直列に接続される電流制限抵抗50を第1電流制限抵抗51とし、第2半導体発光素子42に直列に接続される電流制限抵抗50を第2電流制限抵抗52とし、第3半導体発光素子43に直列に接続される電流制限抵抗50を第3電流制限抵抗53とし、第4半導体発光
素子44に直列に接続される電流制限抵抗50を第4電流制限抵抗54とし、第5半導体発光素子45に直列に接続される電流制限抵抗50を第5電流制限抵抗55とし、第6半導体発光素子46に直列に接続される電流制限抵抗50を第6電流制限抵抗56とし、第7半導体発光素子47に直列に接続される電流制限抵抗50を第7電流制限抵抗57とする。
また、8つの開口部80のうちの残りの1つの開口部80を第8開口部88とし、第8開口部88に対応する半導体発光素子40を第8半導体発光素子48とし、第8半導体発光素子48に直列に接続される電流制限抵抗50を第8電流制限抵抗58とする。
また、第1素子収容部91に収容されている第1電極24及び第2電極25をそれぞれ、第1電極24a及び第2電極25aとし、第2素子収容部92に収容されている第1電極24及び第2電極25をそれぞれ、第1電極24b及び第2電極25bとし、第3素子収容部93に収容されている第1電極24及び第2電極25をそれぞれ、第1電極24c及び第2電極25cとし、第4素子収容部94に収容されている第1電極24及び第2電極25をそれぞれ、第1電極24d及び第2電極25dとし、第5素子収容部95に収容されている第1電極24及び第2電極25をそれぞれ、第1電極24e及び第2電極25eとし、第6素子収容部96に収容されている第1電極24及び第2電極25をそれぞれ、第1電極24f及び第2電極25fとし、第7素子収容部97に収容されている第1電極24及び第2電極25をそれぞれ、第1電極24g及び第2電極25gとし、第8素子収容部98に収容されている第1電極24及び第2電極25をそれぞれ、第1電極24h及び第2電極25hとする。
また、第1電流制限抵抗51が実装されている第3電極26及び第4電極27をそれぞれ、第3電極26a及び第4電極27aとし、第2電流制限抵抗52が実装されている第3電極26及び第4電極27をそれぞれ、第3電極26b及び第4電極27bとし、第3電流制限抵抗53が実装されている第3電極26及び第4電極27をそれぞれ、第3電極26c及び第4電極27cとし、第4電流制限抵抗54が実装されている第3電極26及び第4電極27をそれぞれ、第3電極26d及び第4電極27dとし、第5電流制限抵抗55が実装されている第3電極26及び第4電極27をそれぞれ、第3電極26e及び第4電極27eとし、第6電流制限抵抗56が実装されている第3電極26及び第4電極27をそれぞれ、第3電極26f及び第4電極27fとし、第7電流制限抵抗57が実装されている第3電極26及び第4電極27をそれぞれ、第3電極26g及び第4電極27gとし、第8電流制限抵抗58が実装されている第3電極26及び第4電極27をそれぞれ、第3電極26h及び第4電極27hとする。
また、図12において、以下のように中心線CL1〜CL8を定義する。
第1開口部81、第4開口部84、及び第7開口部87の横方向Xの中央部を通る直線を中心線CL1とし、第2開口部82及び第3開口部83の横方向Xの中央部を通る直線を中心線CL2とし、第5開口部85及び第6開口部86の横方向Xの中央部を通る直線を中心線CL3とする。また、第1開口部81の縦方向Yの中央部から横方向Xに沿って延びる直線を中心線CL4とし、第4開口部84の縦方向Yの中央部から横方向Xに添って延びる直線を中心線CL5とし、第7開口部87の縦方向Yの中央部から横方向Xに沿って延びる直線を中心線CL6とする。
中心線CL2と中心線CL4との交点を交点CP1とし、中心線CL2と中心線CL6との交点を交点CP2とし、中心線CL2と中心線CL5との交点を交点CP3とする。中心線CL3と中心線CL4との交点を交点CP4とし、中心線CL3と中心線CL6との交点を交点CP5とし、中心線CL3と中心線CL5との交点を交点CP6とする。
交点CP1と交点CP5とを結ぶ直線を対角線DL1とし、交点CP2と交点CP4とを結ぶ直線を対角線DL2とし、交点CP2と交点CP6とを結ぶ直線を対角線DL3とし、交点CP3と交点CP5とを結ぶ直線を対角線DL4とする。対角線DL1と対角線DL2との交点から横方向Xに沿って延びる直線を中心線CL7とし、対角線DL3と対角線DL4との交点から横方向Xに沿って延びる直線を中心線CL8とする。
図11に示すように、第1素子収容部91には、第1半導体発光素子41及び第1電流制限抵抗51が配置されている。より詳細には、第1半導体発光素子41は第1素子収容部91の連通部91aに配置されており、第1電流制限抵抗51は第1素子収容部91の延長部91bに配置されている。換言すると、横方向Xにおいて、第1電流制限抵抗51は、第1半導体発光素子41よりも第2側壁72側(基板10の第2基板側面12側)に配置されている。また、縦方向Yにおいて、第1電流制限抵抗51は、第1半導体発光素子41よりも第3側壁73側(基板10の第3基板側面13側)に配置されている。
第1素子収容部91の内部に配置されている第1電極24a及び第2電極25aは、横方向Xに揃った状態で縦方向Yに離間して配置されている。このため、第1半導体発光素子41と第2電極25aとを互いに電気的に接続している接続部材49は、縦方向Yに沿って延びている。図12に示すように、第1電極24aは、横方向Xにおいて第1開口部81の横方向Xの中央部よりも第2側壁72側(基板10の第2基板側面12側)に配置されている。第1電極24aは、第1開口部81の縦方向Yの中央部に配置されている。第2電極25aは、縦方向Yにおいて第1電極24aよりも第3側壁73側(基板10の第3基板側面13側)に配置されている。
図12に示すように、第1半導体発光素子41は、厚さ方向Zからみて、第1開口部81の横方向Xの中央部よりも第2側壁72側(基板10の第2基板側面12側)に配置されている。換言すると、第1半導体発光素子41は、中心線CL1よりも第2側壁72側(基板10の第2基板側面12側)に配置されている。また、第1半導体発光素子41は、第1開口部81の縦方向Yの中央部に配置されている。換言すると、第1半導体発光素子41は、厚さ方向Zからみて、縦方向Yにおいて中心線CL4と重なるように配置されている。また、第1半導体発光素子41は、厚さ方向Zからみて第1開口部81の連通部81cと重なるように配置されている。
図12に示すように、第1電流制限抵抗51は、厚さ方向Zからみて、第1開口部81とは異なる位置に配置されている。換言すると、第1電流制限抵抗51は、厚さ方向Zからみて、第1開口部81と重なっていない。より詳細には、第1電流制限抵抗51は、厚さ方向Zからみて、第1開口部81と縦方向Yに隣り合うように配置されている。横方向Xにおける制御回路素子60と第1半導体発光素子41との間の距離Dx1は、横方向Xにおける第1半導体発光素子41と第1電流制限抵抗51との間の距離Dx2よりも大きい。
図11に示すように、第1素子収容部91の内部に配置されている第3電極26a及び第4電極27aは、横方向Xに揃った状態で縦方向Yに離間して配置されている。第3電極26aは、第4電極27aよりも第3側壁73側(基板10の第3基板側面13側)に配置されている。第1電流制限抵抗51の第1端子は第3電極26aに接続されており、第2端子は第4電極27aに接続されている。このため、第1電流制限抵抗51は、第1端子及び第2端子が縦方向Yに沿って配列されるように第1素子収容部91内に配置されている。図12に示すように、厚さ方向Zからみて、第4電極27aは、その一部が第1開口部81と重なるように配置されている。第3電極26aは、第1開口部81よりも第3側壁73側(基板10の第3基板側面13側)に配置されている。
図11に示すように、第2素子収容部92には、第2半導体発光素子42及び第2電流制限抵抗52が配置されている。より詳細には、第2半導体発光素子42及び第2電流制限抵抗52はそれぞれ、第2素子収容部92の連通部92aに配置されている。縦方向Yにおいて、第2半導体発光素子42は、第2電流制限抵抗52よりも第4側壁74側(基板10の第4基板側面14側)に配置されている。横方向Xにおいて、第2半導体発光素子42は、第2電流制限抵抗52よりも第1側壁71側(基板10の第1基板側面11側)に配置されている。
図12に示すように、第2半導体発光素子42は、第2開口部82の縦方向Yの中央部よりも第4側壁74側(基板10の第4基板側面14側)に配置されている。換言すると、第2半導体発光素子42は、中心線CL7よりも第4側壁74側(基板10の第4基板側面14側)に配置されている。第2半導体発光素子42は、第2開口部82の横方向Xの中央部に配置されている。換言すると、第2半導体発光素子42は、厚さ方向Zからみて、中心線CL2と重なるように配置されている。
図11に示すように、第2素子収容部92の内部に配置されている第1電極24b及び第2電極25bは、縦方向Yに揃った状態で横方向Xに離間して配置されている。このため、第2半導体発光素子42と第2電極25bとを互いに電気的に接続している接続部材49は、横方向Xに沿って延びている。図12に示すように、第1電極24bは、縦方向Yにおいて第2開口部82の縦方向Yの中央部よりも第4側壁74側(基板10の第4基板側面14側)、かつ、第2開口部82の横方向Xの中央部に配置されている。第2電極25bは、第1電極24bよりも第2側壁72側(基板10の第2基板側面12側)に配置されている。
図12に示すように、第2電流制限抵抗52は、第2開口部82の縦方向Yの中央部に対して第3側壁73側(基板10の第3基板側面13側)に配置されている。換言すると、縦方向Yにおいて、第2電流制限抵抗52は、中心線CL7よりも第3側壁73側(基板10の第3基板側面13側)に配置されている。横方向Xにおいて、第2電流制限抵抗52は、第2開口部82の横方向Xの中央部に対して第2側壁72寄り(基板10の第2基板側面12寄り)となるように配置されている。
図11に示すように、第2素子収容部92の内部に配置されている第3電極26b及び第4電極27bは、縦方向Yに揃った状態で横方向Xに離間して配置されている。第3電極26bは、第4電極27bよりも第2側壁72側(基板10の第2基板側面12側)に配置されている。第2電流制限抵抗52の第1端子は第3電極26bに接続されており、第2端子は第4電極27bに接続されている。このため、第2電流制限抵抗52は、第1端子及び第2端子が横方向Xに沿って配列されるように第2素子収容部92内に配置されている。
図11に示すように、第3素子収容部93には、第3半導体発光素子43と、第3電流制限抵抗53及び第7電流制限抵抗57とが配置されている。より詳細には、第3半導体発光素子43は第3素子収容部93の連通部93aに配置されており、第3電流制限抵抗53及び第7電流制限抵抗57はそれぞれ第3素子収容部93の延長部93bに配置されている。縦方向Yにおいて、第3半導体発光素子43は、第3電流制限抵抗53及び第7電流制限抵抗57よりも第4側壁74側(基板10の第4基板側面14側)に配置されている。横方向Xにおいて、第3半導体発光素子43は、第3電流制限抵抗53及び第7電流制限抵抗57よりも第1側壁71側(基板10の第1基板側面11側)に配置されている。本実施形態では、第3電流制限抵抗53及び第7電流制限抵抗57は、横方向Xに揃った状態で縦方向Yに離間して配置されている。縦方向Yにおいて、第3電流制限抵抗53は、第7電流制限抵抗57よりも第4側壁74側(基板10の第4基板側面14側)に
配置されている。
図12に示すように、第3半導体発光素子43は、第3開口部83の縦方向Yの中央部に配置されている。換言すると、厚さ方向Zからみて、第3半導体発光素子43は、中心線CL8と重なるように配置されている。また、第3半導体発光素子43は、第3開口部83の横方向Xの中央部に配置されている。換言すると、厚さ方向Zからみて、第3半導体発光素子43は、中心線CL2と重なるように配置されている。
図11に示すように、第3素子収容部93の内部に配置されている第1電極24c及び第2電極25cは、縦方向Yに揃った状態で横方向Xに離間して配置されている。このため、第3半導体発光素子43と第2電極25cとを互いに電気的に接続している接続部材49は、横方向Xに沿って延びている。図12に示すように、第1電極24cは、第3開口部83の縦方向Yの中央部かつ横方向Xの中央部に配置されている。第2電極25cは、第1電極24cよりも第2側壁72側(基板10の第2基板側面12側)に配置されている。
図12に示すように、第3電流制限抵抗53及び第7電流制限抵抗57は、第3開口部83の縦方向Yの中央部よりも第3側壁73(基板10の第3基板側面13側)に配置されている。横方向Xからみて、第7電流制限抵抗57は、縦方向Yにおける第3開口部83のうちの第3側壁73側(基板10の第3基板側面13側)の端部と重なるように配置されている。横方向Xにおいて、第3電流制限抵抗53及び第7電流制限抵抗57はそれぞれ、第3開口部83よりも第2側壁72側(基板10の第2基板側面12側)に配置されている。
図11に示すように、第3電流制限抵抗53が実装されている第3電極26c及び第4電極27cと、第7電流制限抵抗57が実装されている第3電極26g及び第4電極27gとはそれぞれ、縦方向Yに揃った状態で横方向Xに離間して配置されている。第3電極26cは、第4電極27cよりも第1側壁71側(基板10の第1基板側面11側)に配置されている。第3電流制限抵抗53の第1端子は第3電極26cに接続されており、第2端子は第4電極27cに接続されている。このため、第3電流制限抵抗53は、第1端子及び第2端子が横方向Xに沿って配列されるように第3素子収容部93内に配置されている。第3電極26gは、第4電極27gよりも第2側壁72側(基板10の第2基板側面12側)に配置されている。第7電流制限抵抗57の第1端子は第3電極26gに接続されており、第2端子は第4電極27gに接続されている。このため、第7電流制限抵抗57は、第1端子及び第2端子が横方向Xに沿って配列されるように第3素子収容部93内に配置されている。
図11に示すように、第4素子収容部94には、第4半導体発光素子44及び第4電流制限抵抗54が配置されている。より詳細には、第4半導体発光素子44は第4素子収容部94の連通部94aに収容されており、第4電流制限抵抗54は第4素子収容部94の延長部94bに収容されている。縦方向Yにおいて、第4半導体発光素子44は、第4電流制限抵抗54よりも第3側壁73側(基板10の第3基板側面13側)に配置されている。横方向Xにおいて、第4半導体発光素子44は、第4電流制限抵抗54よりも第2側壁72側(基板10の第2基板側面12側)に配置されている。
図12に示すように、第4半導体発光素子44は、第4開口部84の縦方向Yの中央部に配置されている。換言すると、厚さ方向Zからみて、第4半導体発光素子44は、中心線CL5と重なるように配置されている。また、第4半導体発光素子44は、第4開口部84の横方向Xの中央部に配置されている。換言すると、厚さ方向Zからみて、第4半導体発光素子44は、中心線CL1と重なるように配置されている。
図11に示すように、第4素子収容部94の内部に配置されている第1電極24d及び第2電極25dは、縦方向Yに揃った状態で横方向Xに離間して配置されている。このため、第4半導体発光素子44と第2電極25dとを互いに電気的に接続している接続部材49は、横方向Xに沿って延びている。図12に示すように、第1電極24dは、第4開口部84の縦方向Yの中央部かつ横方向Xの中央部に配置されている。第2電極25dは、第1電極24dよりも第2側壁72側(基板10の第2基板側面12側)に配置されている。
図12に示すように、第4電流制限抵抗54は、第4開口部84よりも第4側壁74側(基板10の第4基板側面14側)に配置されている。横方向Xにおいて、第4電流制限抵抗54は、中心線CL1よりも第1側壁71側(基板10の第1基板側面11側)に配置されている。
図11に示すように、第4素子収容部94の内部に配置されている第3電極26d及び第4電極27dは、縦方向Yに揃った状態で横方向Xに離間して配置されている。第3電極26dは、第4電極27dよりも第1側壁71側(基板10の第1基板側面11側)に配置されている。第4電流制限抵抗54の第1端子は第3電極26dに接続されており、第2端子は第4電極27dに接続されている。このため、第4電流制限抵抗54は、第1端子及び第2端子が横方向Xに沿って配列されるように第4素子収容部94内に配置されている。
図11に示すように、第5素子収容部95には、第5半導体発光素子45及び第5電流制限抵抗55が配置されている。より詳細には、第5半導体発光素子45及び第5電流制限抵抗55はそれぞれ、第5素子収容部95の連通部95aに配置されている。縦方向Yにおいて、第5半導体発光素子45は、第5電流制限抵抗55よりも第3側壁73側(基板10の第3基板側面13側)に配置されている。横方向Xにおいて、第5半導体発光素子45は、第5電流制限抵抗55よりも第2側壁72側(基板10の第2基板側面12側)に配置されている。
図12に示すように、第5半導体発光素子45は、第5開口部85の縦方向Yの中央部に配置されている。換言すると、第5半導体発光素子45は、厚さ方向Zからみて、中心線CL8と重なるように配置されている。第5半導体発光素子45は、第5開口部85の横方向Xの中央部に配置されている。換言すると、第5半導体発光素子45は、厚さ方向Zからみて、中心線CL3と重なるように配置されている。
図11に示すように、第5素子収容部95の内部に配置されている第1電極24e及び第2電極25eは、縦方向Yに揃った状態で横方向Xに離間して配置されている。このため、第5半導体発光素子45と第2電極25eとを互いに電気的に接続している接続部材49は、横方向Xに沿って延びている。図12に示すように、第1電極24eは、第5開口部85の縦方向Yの中央部かつ第5開口部85の横方向Xの中央部に配置されている。第2電極25eは、第1電極24eよりも第1側壁71側(基板10の第1基板側面11側)に配置されている。
図12に示すように、第5電流制限抵抗55は、第5開口部85の縦方向Yの中央部よりも第4側壁74側(基板10の第4基板側面14側)に配置されている。換言すると、縦方向Yにおいて、第5電流制限抵抗55は、中心線CL8よりも第4側壁74側(基板10の第4基板側面14側)に配置されている。横方向Xにおいて、第5電流制限抵抗55は、第5開口部85の横方向Xの中央部に対して第1側壁71寄り(基板10の第1基板側面11寄り)となるように配置されている。
図11に示すように、第5素子収容部95の内部に配置されている第3電極26e及び第4電極27eは、縦方向Yに揃った状態で横方向Xに離間して配置されている。第3電極26eは、第4電極27eよりも第1側壁71側(基板10の第1基板側面11側)に配置されている。第5電流制限抵抗55の第1端子は第3電極26eに接続されており、第2端子は第4電極27eに接続されている。このため、第5電流制限抵抗55は、第1端子及び第2端子が横方向Xに沿って配列されるように第5素子収容部95内に配置されている。
図11に示すように、第6素子収容部96には、第6半導体発光素子46及び第6電流制限抵抗56が配置されている。より詳細には、第6半導体発光素子46及び第6電流制限抵抗56はそれぞれ、第6素子収容部96の連通部96aに配置されている。縦方向Yにおいて、第6半導体発光素子46は、第6電流制限抵抗56よりも第3側壁73側(基板10の第3基板側面13側)に配置されている。横方向Xにおいて、第6半導体発光素子46は、第6電流制限抵抗56よりも第2側壁72側(基板10の第2基板側面12側)に配置されている。
図12に示すように、第6半導体発光素子46は、第6開口部86の縦方向Yの中央部よりも第4側壁74側(基板10の第4基板側面14側)に配置されている。換言すると、第6半導体発光素子46は、中心線CL7よりも第4側壁74側(基板10の第4基板側面14側)に配置されている。また、第6半導体発光素子46は、縦方向Yにおいて第2半導体発光素子42と揃っている。第6半導体発光素子46は、第6開口部86の横方向Xの中央部に配置されている。換言すると、第6半導体発光素子46は、厚さ方向Zからみて、中心線CL3と重なるように配置されている。また、第6半導体発光素子46は、厚さ方向Zからみて、第6開口部86の連通部86cと重なるように配置されている。
図11に示すように、第6素子収容部96の内部に配置されている第1電極24f及び第2電極25fは、縦方向Yに揃った状態で横方向Xに離間して配置されている。このため、第6半導体発光素子46と第2電極25fとを互いに電気的に接続している接続部材49は、横方向Xに沿って延びている。図12に示すように、第1電極24fは、縦方向Yにおいて第6開口部86の縦方向Yの中央部よりも第4側壁74側(基板10の第4基板側面14側)、かつ、第2開口部82の横方向Xの中央部に配置されている。第2電極25fは、第1電極24fよりも第1側壁71側(基板10の第1基板側面11側)に配置されている。第1電極24f及び第2電極25fは、縦方向Yにおいて第1電極24b及び第2電極25bと揃っている。
図12に示すように、第6電流制限抵抗56は、第6開口部86の縦方向Yの中央部に対して第4側壁74側(基板10の第4基板側面14側)に配置されている。換言すると、縦方向Yにおいて、第6電流制限抵抗56は、中心線CL7よりも第4側壁74側(基板10の第4基板側面14側)に配置されている。横方向Xにおいて、第6電流制限抵抗56は、第6開口部86の横方向Xの中央部に対して第1側壁71寄り(基板10の第1基板側面11寄り)となるように配置されている。縦方向Yにおける制御回路素子60と第6半導体発光素子46との間の距離Dy1は、縦方向Yにおける第6半導体発光素子46と第6電流制限抵抗56との間の距離Dy2よりも大きい。
図11に示すように、第6素子収容部96の内部に配置されている第3電極26f及び第4電極27fは、縦方向Yに揃った状態で横方向Xに離間して配置されている。第3電極26fは、第4電極27fよりも第1側壁71側(基板10の第1基板側面11側)に配置されている。第6電流制限抵抗56の第1端子は第3電極26fに接続されており、第2端子は第4電極27fに接続されている。このため、第6電流制限抵抗56は、第1
端子及び第2端子が横方向Xに沿って配列されるように第6素子収容部96内に配置されている。
図11に示すように、第7素子収容部97には、第7半導体発光素子47が配置されている。より詳細には、第7半導体発光素子47は、第7素子収容部97の連通部97aに配置されている。本実施形態では、第7電流制限抵抗57が第3素子収容部93に配置されているため、第7素子収容部97の延長部97bには電子部品が配置されていない。なお、第7電流制限抵抗57は、第7素子収容部97の延長部97bに配置されてもよい。
図12に示すように、第7半導体発光素子47は、第7開口部87の横方向Xの中央部に配置されている。換言すると、第7半導体発光素子47は、厚さ方向Zからみて、中心線CL1と重なるように配置されている。第7半導体発光素子47は、第7開口部87の縦方向Yの中央部に配置されている。換言すると、第7半導体発光素子47は、厚さ方向Zからみて、中心線CL6と重なるように配置されている。
図11に示すように、第7素子収容部97の内部に配置されている第1電極24g及び第2電極25gは、縦方向Yに揃った状態で横方向Xに離間して配置されている。このため、第7半導体発光素子47と第2電極25gとを互いに電気的に接続している接続部材49は、横方向Xに沿って延びている。図12に示すように、第1電極24gは、第7開口部87の横方向Xの中央部かつ第7開口部87の縦方向Yの中央部に配置されている。第1電極24gは、第2電極25gよりも第1側壁71側(基板10の第1基板側面11側)に配置されている。
図11に示すように、第8素子収容部98には、第8半導体発光素子48及び第8電流制限抵抗58が配置されている。縦方向Yにおいて、第8半導体発光素子48は、第8電流制限抵抗58よりも第3側壁73側(基板10の第3基板側面13側)に配置されている。横方向Xにおいて、第8半導体発光素子48は、第8電流制限抵抗58よりも第2側壁72側(基板10の第2基板側面12側)に配置されている。
図12に示すように、第8半導体発光素子48は、厚さ方向Zからみて、第8開口部88と重なるように配置されている。また、第8半導体発光素子48が実装されている第1電極24hは、厚さ方向Zからみて、第8開口部88と重なるように配置されている。
図11に示すように、第8素子収容部98の内部に配置されている第1電極24h及び第2電極25hは、横方向Xに揃った状態で縦方向Yに離間して配置されている。このため、第8半導体発光素子48と第2電極25hとを互いに電気的に接続している接続部材49は、縦方向Yに沿って延びている。第2電極25hは、第1電極24hよりも第4側壁74側(基板10の第4基板側面14側)に配置されている。
図12に示すように、第8電流制限抵抗58は、第8開口部88よりも第4側壁74側(基板10の第4基板側面14側)かつ第1側壁71側(基板10の第1基板側面11側)に配置されている。
図11に示すように、第8素子収容部98の内部に配置されている第3電極26h及び第4電極27hは、縦方向Yに揃った状態で横方向Xに離間して配置されている。第3電極26hは、第4電極27hよりも第1側壁71側(基板10の第1基板側面11側)に配置されている。第8電流制限抵抗58の第1端子は第3電極26hに接続されており、第2端子は第4電極27hに接続されている。このため、第8電流制限抵抗58は、第1端子及び第2端子が横方向Xに沿って配列されるように第8素子収容部98内に配置されている。
図11に示すように、回路収容部99には、制御回路素子実装部21及び複数のランド部22がそれぞれ配置されている。本実施形態では、複数のランド部22の全てが回路収容部99内に配置されている。制御回路素子実装部21は、回路収容部99の縦方向Yの中央部に対して第3側壁73側(基板10の第3基板側面13側)に偏寄して配置されており、かつ、回路収容部99の横方向Xの中央部に対して第1側壁71側(基板10の第1基板側面14側)に偏寄して配置されている。このため、制御回路素子60は、回路収容部99の縦方向Yの中央部に対して第3側壁73側(基板10の第3基板側面13側)に偏寄して配置されており、かつ、回路収容部99の横方向Xの中央部に対して第1側壁71側(基板10の第1基板側面14側)に偏寄して配置されている。また本実施形態では、制御回路素子60の長辺方向と、回路収容部99の長辺方向とが一致し、制御回路素子60の短辺方向と、回路収容部99の長辺方向とが一致するように、回路収容部99に制御回路素子60が配置されている。
図12に示すように、制御回路素子60は、厚さ方向Zからみて、第1開口部81の一部と第6開口部86の一部と重なるように配置されている。より詳細には、制御回路素子60は、横方向Xにおける第1開口部81のうちの第1側壁71側(基板10の第1基板側面11側)の端部と重なっており、縦方向Yにおける第6開口部86のうちの第3側壁73側(基板10の第3基板側面13側)の端部と重なっている。
横方向Xからみて、制御回路素子60は、第1半導体発光素子41及び第1電流制限抵抗51と重なるように配置されている。縦方向Yからみて、制御回路素子60は、第5半導体発光素子45及び第6半導体発光素子46と、第4電流制限抵抗54、第5電流制限抵抗55、及び第6電流制限抵抗56とに重なるように配置されている。
次に、図2、図18A、及び図18Bを参照して、基板10とケース70との取付構造について説明する。
図2に示すように、ケース70は、2つの突出部78,79を有する。本実施形態では、突出部78,79は、天壁75と一体に形成されている。図10に示すように、突出部78は、天壁75のうちの第1開口部81、第2開口部82、第6開口部86、及び第7開口部87によって囲まれた領域に設けられている。突出部79は、天壁75のうちの第3開口部83、第4開口部84、第5開口部85、及び第7開口部87によって囲まれた領域に設けられている。突出部78,79は、厚さ方向Zを軸線方向とする円柱状に形成されている。
図2に示すように、基板10は、突出部78が挿入されるための取付孔15と、突出部79が挿入されるための取付孔16とを有する。取付孔15,16はそれぞれ、基板10を厚さ方向Zに貫通している。図18A及び図18Bに示すように、基板10には、取付孔15と連通するザグリ部17と、取付孔16と連通するザグリ部18とが設けられている。
図18A及び図18Bに示すように、取付孔15に突出部78が挿入された状態及び取付孔16に突出部79が挿入された状態で突出部78,79をそれぞれ溶着することによって基板10及びケース70が固定される。すなわち、突出部78の溶着部78aとケース70の第2隔壁77とによって基板10を厚さ方向Zにおいて挟み込み、突出部79の溶着部79aとケース70の第2隔壁77とによって基板10を厚さ方向Zにおいて挟み込むことによって、基板10及びケース70が固定されている。
図18Aに示すように、突出部78の溶着部78aはザグリ部17内に収容されており、図18Bに示すように、突出部79の溶着部79aはザグリ部18内に収容されている
。このように、突出部78,79はそれぞれ、厚さ方向Zにおいて基板10の基板裏面10rから突出していない。
(作用)
次に、本実施形態の半導体発光装置1の作用について説明する。
半導体発光装置の外部に制御回路素子60が設けられる場合、半導体発光装置及び制御回路素子60のそれぞれが配線基板に実装される。この場合、配線基板には、半導体発光装置を実装するための領域、制御回路素子を実装するための領域、及び半導体発光装置と制御回路素子とを接続する配線を形成するための領域を設ける必要がある。その結果、配線基板が大型化する場合がある。また、半導体発光装置の半導体発光素子と制御回路素子とを接続する配線の長さが長くなり易いため、配線に起因する寄生容量が大きくなり易い。
この点に鑑みて、本実施形態の半導体発光装置1は、制御回路素子60を備える構成であるため、配線基板に、半導体発光装置1を実装するための領域とは別に、制御回路素子を実装するための領域、及び半導体発光装置と制御回路素子とを接続する配線を形成するための領域を設ける必要がなくなる。
特に、本実施形態の半導体発光装置1は、制御回路素子60を備えるものの、基板10及びケース70の横方向X及び縦方向Yのサイズを、制御回路素子60を備えていない半導体発光装置の基板及びケースの横方向X及び縦方向Yのサイズから変更していない。このため、配線基板において半導体発光装置1を実装するための領域が拡大することを抑制できる。
また、制御回路素子60が半導体発光装置1内に設けられているため、制御回路素子60が半導体発光装置1の外部に設けられている場合と比較して、接続配線部23の長さが短くなっている。
一方、基板10及びケース70において、制御回路素子60が実装される分、半導体発光素子40及び電流制限抵抗50が実装されるスペースが小さくなり、半導体発光素子40が開口部80に対して最適な配置位置からずらす必要がある。本実施形態では、第1開口部81〜第7開口部87に対して重なり難い第1側壁71側(基板10の第1基板側面11側)かつ第3側壁73側(基板10の第3基板側面13側)に制御回路素子60を配置したとしても、厚さ方向Zからみて、第1開口部81及び第6開口部86と制御回路素子60とが重なってしまう。その結果、第1半導体発光素子41が第1開口部81の横方向Xの中央部に配置することが難しく、第6半導体発光素子46が第6開口部86の縦方向Yの中央部に配置することが難しくなる。
そこで、第1開口部81〜第7開口部87には透光樹脂100が充填されている。透光樹脂100は、第1半導体素子41〜第7半導体素子47の光を拡散する。最適な配置位置からずれて配置された第1半導体発光素子41において、第1半導体発光素子41の光は、第1開口部81に対して第1半導体発光素子41が収容された第1素子収容部91と部分的に連通した連通部81cを通過して第1開口部81内に入射する。この入射光は透光樹脂100によって拡散され、第1開口部81の全体が発光する。同様に、第6半導体発光素子46の光を透光樹脂100が拡散することによって、第6開口部86の全体が発光する。これにより、第1開口部81及び第6開口部86における発光むらを抑制できる。
さらに、透光樹脂100は、光拡散材を含む構成でもよい。これにより、第1開口部81〜第7開口部87において、発光むらをより抑制できるため、より均一な発光を得るこ
とができる。
(効果)
本実施形態の半導体発光装置1によれば、以下の効果が得られる。
(1)半導体発光装置1は、制御回路素子60を備える。この構成によれば、半導体発光装置1の基板10に制御回路素子60及び半導体発光素子40が実装されており、かつ制御回路素子60と半導体発光素子40とを接続する接続配線部23が形成されている。この構成によれば、制御回路素子60と半導体発光素子40との間の距離が短くなるため、制御回路素子60と半導体発光素子40との間の接続配線部23の長さを短くできる。これにより、接続配線部23に基づく寄生容量を低減できる。したがって、寄生容量を低減しつつ、半導体発光素子40と制御回路素子60とを電気的に接続できる。
また、配線基板に半導体発光装置1が実装される場合、配線基板に制御回路素子60を実装するための領域、及び半導体発光素子40と制御回路素子60とを接続する接続配線部23を形成するための領域を設ける必要がなくなり、配線基板の省スペース化を実現できる。
(2)第1開口部81〜第7開口部87によって形成される8の字は、第4基板側面14から第3基板側面13に向かうにつれて第1基板側面11から第2基板側面12に向けて傾斜するように形成されている。この構成によれば、平面視において、基板10のうちの第1基板側面11及び第3基板側面13と第1開口部81及び第6開口部86との間の領域を大きく取ることができる。そして、基板主面10sのうちの第1基板側面11側及び第3基板側面13側の部分に制御回路素子60が配置されることによって、平面視において制御回路素子60と第1開口部81及び第6開口部86とが重なる面積を小さくすることができる。これにより、平面視において、第1半導体発光素子41が第1開口部81に対して大きく偏った位置に配置されることが抑制され、第6半導体発光素子46が第6開口部86に対して大きく偏った位置に配置されることが抑制される。
(3)ケース70は、制御回路素子60を収容する回路収容部99を有する。この構成によれば、回路収容部99と基板10とによって制御回路素子60が半導体発光装置1の外部に露出しない構成となるため、制御回路素子60を保護できる。
(4)回路収容部99と、回路収容部99と隣り合う第1素子収容部91及び第6素子収容部96とは、遮光性の第1隔壁76A,76Bによって仕切られている。この構成によれば、第1素子収容部91に収容されている第1半導体発光素子41及び第6素子収容部96に収容されている第6半導体発光素子46の光が回路収容部99に漏れることが抑制される。したがって、第1半導体発光素子41及び第6半導体発光素子46の光に起因する制御回路素子60の誤動作を抑制できる。
(5)回路収容部99は、第1側壁71、第3側壁73、第1隔壁76A、及び第1隔壁76Bによって構成されている。この構成によれば、横方向Xにおいて回路収容部99が基板主面10sのうちの第1基板側面11側の端部を含むため、基板主面10sに対して回路収容部99を第1基板側面11側に配置できる。また、縦方向Yにおいて回路収容部99が基板主面10sのうちの第1開口部81よりも第3基板側面13側の部分を含むため、基板主面10sに対して回路収容部99を第3基板側面13側に配置できる。したがって、制御回路素子60を基板主面10sのうちの第1基板側面11側かつ第3基板側面13側に寄せて配置できる。そしてこのように制御回路素子60を基板主面10sのうちの第1基板側面11側かつ第3基板側面13側に寄せて配置しても、回路収容部99によって制御回路素子60を収容できる。
(6)複数のランド部22は、制御回路素子60に対して横方向Xの両側に配置されており、制御回路素子60に対して縦方向Yの第4基板側面14側に配置されている。この構成によれば、制御回路素子60に対して半導体発光素子40が配置される側に主にランド部22が配置されているため、ランド部22と半導体発光素子40とを電気的に接続する接続配線部23を設計し易くなる。
(7)制御回路素子実装部21及び複数のランド部22はそれぞれ、厚さ方向Zからみて回路収容部99の内部に配置されている。この構成によれば、制御回路素子60と複数のランド部22とをそれぞれ電気的に接続する接続部材62とケース70(第1側壁71及び第1隔壁76A,76B)との干渉を抑制できる。
(8)第1隔壁76A,76Bは、厚さ方向Zに延びており、基板主面10sと接触している。この構成によれば、第1半導体発光素子41及び第6半導体発光素子46の光が回路収容部99に漏れることを一層抑制できる。
(9)第1隔壁76A,76Bは、ケース70と一体に形成されている。この構成によれば、第1隔壁76A,76Bとケース70との間に継ぎ目がないため、第1半導体発光素子41及び第6半導体発光素子46の光が回路収容部99に漏れることを一層抑制できる。
(10)複数の素子収容部90のうちの隣り合う素子収容部同士は、遮光性の第2隔壁77によって仕切られている。この構成によれば、隣り合う素子収容部90の一方に配置された半導体発光素子40の光が隣り合う素子収容部90の他方に漏れることを抑制できる。
(11)第2隔壁77は、厚さ方向Zに伸びており、基板主面10sと接触している。この構成によれば、隣り合う素子収容部90の一方に配置された半導体発光素子40の光が隣り合う素子収容部90の他方に漏れることを一層抑制できる。
(12)第2隔壁77は、ケース70と一体に形成されている。この構成によれば、第2隔壁77とケース70との間に継ぎ目がないため、隣り合う素子収容部90の一方に配置された半導体発光素子40の光が隣り合う素子収容部90の他方に漏れることを一層抑制できる。
(13)厚さ方向Zからみて、回路収容部99は、第1開口部81及び第6開口部86と重なっている部分を有する。この構成によれば、ケース70の横方向X及び縦方向Yの大型化を抑制しつつ、制御回路素子60を内蔵できる。
(14)縦方向Yにおいて回路収容部99のうちの第2素子収容部92側には傾斜面99xを有する。この構成によれば、ケース70における回路収容部99と第2開口部82との間の部分の厚さが薄くなることを抑制できる。したがって、ケース70の強度の低下を抑制できる。
(15)第1開口部81は、回路収容部99側の傾斜面81aと、回路収容部99とは反対側の傾斜面81bとを有する。厚さ方向Zに対する傾斜面81aの傾斜角度θ1は、厚さ方向Zに対する傾斜面81bの傾斜角度θ2よりも大きい。この構成によれば、ケース70における第1開口部81と回路収容部99との間の部分の厚さが薄くなることを抑制できる。したがって、ケース70の強度の低下を抑制できる。
また、第6開口部86は、回路収容部99側の傾斜面86aと、回路収容部99とは反
対側の傾斜面86bとを有する。厚さ方向Zに対する傾斜面86aの傾斜角度θ3は、厚さ方向Zに対する傾斜面86bの傾斜角度θ4よりも大きい。この構成によれば、ケース70における第6開口部86と回路収容部99との間の部分の厚さが薄くなることを抑制できる。したがって、ケース70の強度の低下を抑制できる。
(16)厚さ方向Zからみて、制御回路素子60は、第1開口部81及び第6開口部86と重なっている部分を有する。この構成によれば、基板10の横方向X及び縦方向Yの大型化を抑制しつつ、制御回路素子60を内蔵できる。
(17)回路収容部99と隣り合う第1素子収容部91に収容された第1半導体発光素子41は、横方向Xにおいて第1開口部81の横方向Xの中央部よりも回路収容部99とは反対側に配置されている。この構成によれば、平面視において第1開口部81の連通部81cと重なる部分に第1半導体発光素子41を配置できる。したがって、第1半導体発光素子41の光を第1開口部81の連通部81cを介して好適に透過できる。
また、回路収容部99と隣り合う第6素子収容部96に収容された第6半導体発光素子46は、第6開口部86の長辺方向において第6開口部86の中央部よりも回路収容部99とは反対側に配置されている。この構成によれば、平面視において第6開口部86の連通部86cと重なる部分に第6半導体発光素子46を配置できる。したがって、第6半導体発光素子46の光を第6開口部86の連通部86cを介して好適に透過できる。
(18)回路収容部99と隣り合う第1素子収容部91に配置された第1電極24a及び第2電極25aは、第1開口部81の長辺方向(横方向X)と交差する方向である縦方向Yに配列されている。この構成によれば、第2電極25aが第1素子収容部91と第2素子収容部92とを仕切る第2隔壁77から離れて配置できるため、第1半導体発光素子41と第2電極25aとを接続する接続部材49と第2隔壁77との接触を抑制できる。
また、回路収容部99と隣り合う第6素子収容部96に配置された第1電極24f及び第2電極25fは、第6開口部86の長辺方向と交差する方向(横方向X)に配列されている。この構成によれば、第2電極25fが第6素子収容部96と第7素子収容部97とを仕切る第2隔壁77から離れて配置できるため、第6半導体発光素子46と第2電極25fとを接続する接続部材49と第2隔壁77との接触を抑制できる。
(19)複数の素子収容部90はそれぞれ、中空空間を有する。この構成によれば、厚さ方向Zにおいて素子収容部90から開口部80までの間における半導体発光素子40の光の拡散を抑制できる。したがって、半導体発光素子40の光が開口部80に照射され易くなる。
(20)開口部80には透光樹脂100が充填されている。この構成によれば、半導体発光素子40の光が透光樹脂100によって拡散されるため、開口部80における発光むらを抑制できる。また、透光樹脂100は光拡散材を含んでもよい。これにより、開口部80において、発光むらをより抑制できるため、より均一な発光を得ることができる。
(21)縦方向Yにおいて、第6半導体発光素子46と第2半導体発光素子42とが揃った状態となる。この構成によれば、第6開口部86の発光態様と第2開口部82の発光態様とのばらつきを抑制できる。
(22)ケース70の突出部78,79の溶着部78a,79aはそれぞれ、厚さ方向Zにおいて基板裏面10rよりも基板主面10s側に位置している。この構成によれば、溶着部78a,79aが基板裏面10rから厚さ方向Zに突出していないため、表面実装
型の半導体発光装置1を例えば配線基板に好適に実装できる。
(変更例)
上記実施形態は本開示に関する半導体発光装置が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本開示に関する半導体発光装置は、上記実施形態に例示された形態とは異なる形態を取り得る。その一例は、上記実施形態の構成の一部を置換、変更、もしくは、省略した形態、又は上記実施形態に新たな構成を付加した形態である。以下の変更例において、上記実施形態と共通する部分については、上記実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
・上記実施形態において、基板10における制御回路素子60の配置位置は任意に変更可能である。一例では、図19に示すように、制御回路素子60は、基板10の第2基板側面12側かつ第4基板側面14側に配置されてもよい。より詳細には、制御回路素子60は、第3半導体発光素子43よりも第4基板側面14側かつ第4半導体発光素子44よりも第2基板側面12側となるように配置されてもよい。図19に示す制御回路素子60は、縦方向Yからみて、第1半導体発光素子41、第2半導体発光素子42、第3半導体発光素子43、第1電流制限抵抗51、第2電流制限抵抗52、第3電流制限抵抗53、及び第7電流制限抵抗57と重なっている。また制御回路素子60は、横方向Xからみて、第4半導体発光素子44及び第4電流制限抵抗54と重なっている。この場合、半導体発光装置1から第8半導体発光素子48及び第8電流制限抵抗58を省略し、ケース70から第8開口部88を省略している。
また図19に示す制御回路素子60が電気的に接続される複数のランド部22は、制御回路素子実装部21に対して第1基板側面11側、第2基板側面12側、及び第3基板側面13側に配置されている。換言すると、複数のランド部22は、制御回路素子実装部21に対して第4基板側面14側には配置されていない。
また別例では、図示しないが、制御回路素子60は、基板10において第1開口部81、第2開口部82、第6開口部86、及び第7開口部87によって囲まれた領域、又は、第3開口部83、第4開口部84、第5開口部85、及び第7開口部87によって囲まれた領域に配置されてもよい。
・上記実施形態において、制御回路素子60の配置向きは任意に変更可能である。一例では、制御回路素子60は、縦方向Yが長辺方向となり、横方向Xが短辺方向となるように配置されてもよい。このように、制御回路素子60は、制御回路素子60の長辺方向が回路収容部99の長辺方向とは異なり、制御回路素子60の短辺方向が回路収容部99の短辺方向と異なるように配置されてもよい。
・上記実施形態において、回路収容部99に対する制御回路素子60の配置位置は任意に変更可能である。一例では、制御回路素子60は、回路収容部99の縦方向Yの中央部かつ横方向Xの中央部に配置されてもよい。また別例では、制御回路素子60は、回路収容部99の横方向Xの中央部に対して第2基板側面12側に偏寄して配置されてもよい。また別例では、制御回路素子60は、回路収容部99の縦方向Yの中央部に対して第4基板側面14側に偏寄して配置されてもよい。
・上記実施形態において、基板10の基板主面10sに形成された配線部20の構成は、図4に示す配線部20の構成に限られず、任意に変更可能である。
第1例では、各第1電極24及び各第2電極25の配列方向は任意に変更可能である。例えば、第1半導体発光素子41が実装される第1電極24aと第2電極25aとが縦方向Yに揃った状態で横方向Xに離間して配置されてもよい。第2半導体発光素子42が実
装される第1電極24bと第2電極25bとが横方向Xに揃った状態で縦方向Yに離間して配置されてもよい。第3半導体発光素子43が実装される第1電極24cと第2電極25cとが横方向Xに揃った状態で縦方向Yに離間して配置されてもよい。第4半導体発光素子44が実装される第1電極24dと第2電極25dとが横方向Xに揃った状態で縦方向Yに離間して配置されてもよい。第5半導体発光素子45が実装される第1電極24eと第2電極25eとが横方向Xに揃った状態で縦方向Yに離間して配置されてもよい。第6半導体発光素子46が実装される第1電極24fと第2電極25fとが横方向Xに揃った状態で縦方向Yに離間して配置されてもよい。第7半導体発光素子47が実装される第1電極24gと第2電極25gとが横方向Xに揃った状態で縦方向Yに離間して配置されてもよい。第8半導体発光素子48が実装される第1電極24hと第2電極25hとが縦方向Yに揃った状態で横方向Xに離間して配置されてもよい。
第2例では、各第3電極26及び各第4電極27の配列方向は任意に変更可能である。例えば、第1電流制限抵抗51が実装される第3電極26aと第4電極27aとが縦方向Yに揃った状態で横方向Xに離間して配置されてもよい。第2電流制限抵抗52が実装される第3電極26bと第4電極27bとが横方向Xに揃った状態で縦方向Yに離間して配置されてもよい。第3電流制限抵抗53が実装される第3電極26cと第4電極27cとが横方向Xに揃った状態で縦方向Yに離間して配置されてもよい。第4電流制限抵抗54が実装される第3電極26dと第4電極27dとが横方向Xに揃った状態で縦方向Yに離間して配置されてもよい。第5電流制限抵抗55が実装される第3電極26eと第4電極27dとが横方向Xに揃った状態で縦方向Yに離間して配置されてもよい。第6電流制限抵抗56が実装される第3電極26fと第4電極27fとが横方向Xに揃った状態で縦方向Yに離間して配置されてもよい。第7電流制限抵抗57が実装される第3電極26gと第4電極27gとが横方向Xに揃った状態で縦方向Yに離間して配置されてもよい。第8電流制限抵抗58が実装される第3電極26hと第4電極27hとが横方向Xに揃った状態で縦方向Yに離間して配置されてもよい。
・上記実施形態において、制御回路素子実装部21の周囲に配置された複数のランド部22の配置態様は任意に変更可能である。一例では、1又は複数のランド部22が制御回路素子実装部21に対して第3基板側面13側に配置されていてもよい。
・上記実施形態において、端子31の個数は任意に変更可能である。端子31は、少なくとも4個あればよい。
・上記実施形態において、第1開口部81〜第7開口部87に充填される透光樹脂100は、第1開口部81〜第7開口部87の厚さ方向Zの一部のみに形成されてもよい。
・上記実施形態において、ケース70と透光樹脂100,101とが2色成形によって形成されてもよい。これにより、第1開口部81〜第7開口部87のそれぞれに透光樹脂100が設けられ、第8開口部88に透光樹脂101が設けられる。
・上記実施形態において、第8半導体発光素子48及び第8電流制限抵抗58を省略してもよい。この場合、ケース70から第8開口部88が省略される。
・上記実施形態において、第1隔壁76A,76Bの少なくとも一方が基板主面10sと接触していなくてもよい。換言すると、第1隔壁76A,76Bの少なくとも一方と基板主面10sとの厚さ方向Zの間には、制御回路素子60が誤作動しない程度の第1半導体発光素子41及び第6半導体発光素子46の光が制御回路素子60側に漏れるような隙間が形成されてもよい。
・上記実施形態において、複数の第2隔壁77のうちの少なくとも1つの第2隔壁77が基板主面10sと接触していなくてもよい。換言すると、第2隔壁77と基板主面10
sとの厚さ方向Zの間には、隣り合う素子収容部90のうちの一方に収容された半導体発光素子40の光が他方の素子収容部90と連通する開口部における発光態様に影響しない程度に漏れるような隙間が形成されてもよい。
・上記実施形態において、第1隔壁76A,76Bの少なくとも一方がケース70とは別に設けられてもよい。
・上記実施形態において、複数の第2隔壁77のうちの少なくとも1つの第2隔壁77がケース70とは別に設けられてもよい。
・上記実施形態において、厚さ方向Zからみて回路収容部99と第1開口部81及び第6開口部86が重ならなくてもよい。例えば本実施形態の半導体発光装置1のサイズよりも大きいサイズの半導体発光装置1の場合、スペースに余裕があるため、回路収容部99が第1開口部81及び第6開口部86と重ならないように形成できる。
・上記実施形態において、基板10の基板主面10sにケース70を接着剤によって取り付けてもよい。この場合、突出部78,79がケース70から省略される。
・上記実施形態において、基板10に樹脂材料をモールド成形することによってケース70を形成してもよい。すなわち、基板10とケース70とを一体に形成してもよい。この場合、突出部78,79がケース70から省略される。
・上記実施形態において、第1開口部81〜第7開口部87からなる8の字が縦方向Yに対して傾斜していなくてもよい。この場合、8の字が形成される領域の長手方向は、第3基板側面13及び第4基板側面14の一方から第3基板側面13及び第4基板側面14の他方に向かう方向である。すなわち、8の字が形成される領域の長手方向は、基板10の長辺方向と一致する。
・上記実施形態において、回路収容部99の厚さ方向Zの寸法は任意に変更可能である。一例では、回路収容部99の厚さ方向Zの寸法は、素子収容部90の厚さ方向Zの寸法よりも小さくてもよい。
・上記実施形態において、厚さ方向Zからみた回路収容部99の形状は任意に変更可能である。一例では、厚さ方向Zからみた回路収容部99の形状は、縦方向Yが長辺方向となり、横方向Xが短辺方向となる矩形状であってもよい。
・上記実施形態では、半導体発光装置1を7セグメントタイプとして構成したが、半導体発光装置1の発光態様(表示態様)はこれに限定されない。半導体発光装置1は、基板と、基板に実装された複数の半導体発光素子と、複数の半導体発光素子の点灯及び消灯を制御する制御回路素子と、複数の半導体発光素子と制御回路素子とを電気的に接続する導電部としての接続配線部と、複数の半導体発光素子及び制御回路素子を覆うケースとを少なくとも備えていればよい。