JP7339180B2 - 窓用緩衝装置 - Google Patents

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本発明は、窓用の緩衝装置に関し、特にサッシ窓用の緩衝装置に関する。
窓枠としてのサッシに板状のガラスなどが嵌め込まれたサッシ窓が知られている。尚、「サッシ」という用語は、窓枠としてのサッシ及びサッシに嵌め込まれたガラスを総称する用語として用いられることもある。しかし、本明細書では、「サッシ」は窓枠のみを意味する用語として用いる。そして、窓枠としてのサッシ及びサッシに嵌め込まれたガラスを総称する場合には「サッシ窓」の用語を用いる。
図8を参照しながら従来のサッシ窓の基本構造について概説する。図8に示されている窓100は、それぞれが左右に開閉可能な2枚のサッシ窓101,102からなる「引き違い窓」である。それぞれのサッシ窓101,102は、サッシ104と、サッシ104に嵌め込まれたガラス105と、を有し、建物の壁Wに設けられた開口部103に取り付けられている。
サッシ104は、対向する一対の横枠材106,107と、対向する他の一対の縦枠材108,109と、によって枠形に形成されている。以下の説明では、横枠材106を「下枠材106」と呼び、横枠材107を「上枠材107」と呼ぶ場合がある。また、縦枠材108を「右枠材108」と呼び、縦枠材109を「左枠材109」と呼ぶ場合がある。さらに、下枠材106,上枠材107,右枠材108及び左枠材109を「枠材110」と総称する場合がある。
サッシ窓101,102が取り付けられている開口部103にはレールが設けられている。具体的には、図9に示されるように、開口部103の上下にレール120(下レール120a,上レール120b)が設けられている。一方、サッシ104の下枠材106には、下レール120aと係合可能な下溝106aが形成されており、サッシ104の上枠材107には、上レール120bと係合可能な上溝107aが形成されている。さらに、サッシ104の下枠材106(下溝106a)と下レール120aとの間には、「戸車」や「コロ」などと呼ばれるローラ121が介在している。尚、図9に示されているローラ121は1つであるが、実際には複数のローラ121が下枠材106と下レール120aとの間に介在している。図示は省略するが、図8に示されているサッシ窓102は、サッシ窓101と同一の取付け構造によって開口部103に取り付けられている。
特開2005-036617号公報
図8,図9に示されているサッシ窓101,102のスムーズな開閉を可能とすべく、これらサッシ窓101,102とレール120とに間にクリアランスが設けられている。このため、サッシ窓101,102に力が加わると、当該サッシ窓101,102が動く。例えば、図9に示されているサッシ窓101に紙面左側(屋外側)から風が吹き付けると、当該サッシ窓101が紙面右側(屋内側)に動く。そして、サッシ窓101が屋内側に大きく動くと、サッシ104がレール120やローラ121に衝突することがある。具体的には、下枠材106が下レール120aやローラ121に衝突したり、上枠材107が上レール120bに衝突したりすることがある。さらに、サッシ104がレール120やローラ121に激しく衝突すると、レール120が歪んだり、ローラ121が破損したりする虞がある。
上記のとおり、図8に示されているサッシ窓102は、同図に示されているサッシ窓101と同一の取付け構造によって開口部103に取り付けられている。よって、サッシ窓102に力が加わった場合にも、サッシ窓102が屋内側に動き、サッシ104がレール120やローラ121に衝突することがある。
本発明の目的は、サッシとレールやローラとの衝突を防止したり、衝突の衝撃を緩和したりすることができる窓用緩衝装置を提供することである。
本発明の窓用緩衝装置の1つは、サッシと、前記サッシに嵌め込まれたガラスと、を含むサッシ窓に装着される。この窓用緩衝装置は、屋内に面する前記ガラスの一面と隙間を介して対向する板材と、前記板材を前記ガラスの前記一面に固定する複数の固定具と、を備える。それぞれの前記固定具は、前記板材を貫通し、前記板材を往復動可能に支持する支持部と、前記支持部の一端に設けられ、前記ガラスの前記一面に着脱可能な固定部と、前記支持部の他端に設けられた規制部と、を含む。そして、前記サッシ窓が屋内側に動くと、前記固定具によって前記ガラスに固定された前記板材が前記固定部と前記規制部との間で屋外側に動く。
本発明の窓用緩衝装置の他の1つは、サッシと、前記サッシに嵌め込まれたガラスと、を含むサッシ窓に装着される。この窓用緩衝装置は、屋内に面する前記ガラスの一面と隙間を介して対向する板材と、前記板材を前記ガラスの前記一面に固定する複数の固定具と、を備える。それぞれの前記固定具は、前記ガラスの前記一面に着脱可能であり、且つ、弾性を有する固定部を含む。そして、前記サッシ窓が屋内側に動くと、前記固定具によって前記ガラスに固定された前記板材が前記固定部の弾性変形に伴って屋外側に動く。
本発明の窓用緩衝装置のさらに他の1つは、サッシと、前記サッシに嵌め込まれたガラスと、を含むサッシ窓に装着される。この窓用緩衝装置は、屋内に面する前記ガラスの一面と隙間を介して対向する板材と、前記板材を前記ガラスの前記一面に固定する複数の固定具と、を備える。それぞれの前記固定具は、前記ガラスの前記一面に着脱可能な固定部を含む。そして、前記サッシ窓が屋内側に動くと、前記固定具によって前記ガラスに固定された前記板材が屋外側に弾性変形する。
本発明の一態様では、前記板材は、前記ガラスの前記一面の2/3以上を覆う面積を有する。
本発明の他の一態様では、前記板材に対する前記固定具の位置を変更可能である。
本発明の他の一態様では、前記固定具に含まれる前記固定部は、前記ガラスの前記一面に吸着可能な吸盤である。
本発明の他の一態様では、前記板材の形成材料には、木,アクリル樹脂,塩化ビニル樹脂又は紙の少なくとも1つが含まれる。
本発明によれば、サッシとレールやローラとの衝突を防止したり、衝突の衝撃を緩和したりすることができる窓用緩衝装置が実現される。
第1実施形態に係る窓用緩衝装置が取り付けられたサッシ窓を示す平面図である。 第1実施形態に係る窓用緩衝装置の構造を示す断面図である。 第1実施形態に係る窓用緩衝装置の作用を示す説明図である。 第1実施形態に係る窓用緩衝装置の作用を示す他の説明図である。 第1実施形態に係る窓用緩衝装置の構造を示す断面図である。 第3実施形態に係る窓用緩衝装置の構造を示す断面図である。 (a),(b)は、第3実施形態に係る窓用緩衝装置の作用を示す説明図である。 サッシ窓の基本構造を示す平面図である。 図8中のA-Aに沿う断面を示す断面図である。
次に、本発明の窓用緩衝装置の実施形態の幾つかについて図面を参照しながら詳細に説明する。もっとも、本明細書中で既に説明した構成と同一又は実質的に同一の構成については同一の符号を用い、原則として再度の説明は行わない。
(第1実施形態)
図1に示されるように、本実施形態に係る窓用緩衝装置1Aは、サッシ窓101,102にそれぞれ装着される。図1に示されているサッシ窓101,102は、図8に示されているサッシ窓101,102と同一の形状及び構造を有する。また、図1に示されているサッシ窓101,102は、既に説明した取付け構造と同一の取付け構造によって開口部103に取り付けられ、建物の窓(引き違い窓)100を形成している。
以下、図1に示されている窓用緩衝装置1Aの詳細について説明する。もっとも、図1に示されている2つの窓用緩衝装置1Aは同一の構成を有している。そこで、サッシ窓101に取り付けられている窓用緩衝装置1Aについて詳細に説明する一方、サッシ窓102に取り付けられている窓用緩衝装置1Aについての説明は省略する。
図1に示されるように、窓用緩衝装置1Aは、サッシ104に嵌め込まれているガラス105の一面と隙間を介して対向する板材10と、板材10をガラス105の一面に上記対向状態で固定する複数の固定具20と、を備えている。
図1に示されるように、板材10の平面形状は長方形であり、その四隅に固定具20が1つずつ配置されている。つまり、本実施形態に係る窓用緩衝装置1Aは、4つの固定具20を備えている。
ここで、開口部103が設けられている壁Wは建物の壁であり、図示されているガラス105の一面(板材10が対向しているガラス105の一面)は、建物の屋内に面している。そこで、以下の説明では、図示されているガラス105の一面を「内面105a」と呼び、内面105aと反対側の他の一面を「外面105b」と呼んで区別する場合がある。尚、屋内に面している内面105aと反対側の外面105bは、屋外に面している。
図2に示されるように、それぞれの固定具20は、棒状の支持部21と、支持部21の一端に設けられた固定部22と、支持部21の他端に設けられた規制部23と、を含んでいる。本実施形態における固定部22は、ガラス105の内面105aに吸着可能なゴム製又は合成樹脂製の吸盤である。
板材10の四隅には貫通孔11が形成されている。それぞれの固定具20が備える支持部21の長さは、板材10の厚みよりも長い。各支持部21は、対応する貫通孔11に挿通され、板材10を貫通している。図2の紙面と直交する鉛直断面における貫通孔11,支持部21,固定部22及び規制部23の形状は、円形である。要するに、貫通孔11は丸穴であり、支持部21は丸棒である。貫通孔11の直径は、支持部21の直径よりも僅かに大きい。つまり、支持部21は、板材10に設けられている貫通孔11に遊嵌されている。一方、規制部23の直径は、貫通孔11の直径よりも大きい。つまり、規制部23は、支持部21が貫通孔11から抜けないように規制する抜止め(ストッパ)である。この結果、4つの固定具20によってガラス105の内面105aに固定されている板材10は、それぞれの固定具20における固定部22と規制部23との間で支持部21の軸線方向(図2の紙面左右方向)に往復動可能である。言い換えれば、板材10は、4つの固定具20によって、室内側と室外側とに往復動可能に支持されている。
尚、上記鉛直断面における貫通孔11,支持部21,固定部22及び規制部23の形状は、円形に限られない。また、貫通孔11,支持部21及び規制部23の直径の大小関係も上記関係に限られない。例えば、規制部23の大きさや形状は、支持部21の抜止め(ストッパ)として機能し得ることを条件に適宜変更することができる。
上記構成を有する窓用緩衝装置1Aは、次のようにしてサッシ104とレール120やローラ121との衝突を防止し、また、サッシ104とレール120やローラ121との衝突による衝撃を緩和する。
図3に示されるように、何らかの力(例えば、サッシ窓101に吹き付ける風)によってサッシ窓101が右側(屋内側)に動くと、左右に往復動可能に支持されている板材10は、サッシ窓101との関係で左側(屋外側)に動く。一方、図4に示されるように、何らかの力によってサッシ窓101が左側(屋外側)に動くと、左右に往復動可能に支持されている板材10は、サッシ窓101との関係で右側(屋内側)に動く。つまり、窓用緩衝装置1Aが備える板材10は、サッシ窓101が屋内側又は屋外側に移動すると、当該サッシ窓101の移動方向と逆方向に相対移動する。言い換えれば、サッシ窓101が屋内側又は屋外側に移動したとき、板材10の重心は、サッシ窓101の移動方向と逆方向に変位する。この結果、サッシ窓101に当該サッシ窓101を屋内側又は屋外側に動かそうとする力が作用したとき、その力が相殺され、サッシ104とレール120やローラ121との衝突が防止される。また、サッシ104がレール120やローラ121に衝突したとしても、その衝撃力は、板材10を備える窓用緩衝装置1Aが取り付けられていない場合に比べて低減される。つまり、板材10が錘となって衝撃力が低減される。言い換えれば、板材10はカウンターウェイトとして機能する。
再び図1を参照する。窓用緩衝装置1Aが備える板材10の大きさ(面積)は、適宜選択できる。もっとも、強風や飛来物などによって割れたガラス105の破片が屋内に飛散することを防止する観点からは、板材10の面積がガラス105の内面105aの2/3以上を覆い得る面積であることが好ましい。
また、図2等に示されている固定部22は、ガラス105の内面105aに吸着可能な吸盤である。つまり、固定部22はガラス105の内面105aに着脱可能である。よって、図1に示されている窓用緩衝装置1Aは、強風時などの必要なときに同図に示されているサッシ窓101,102に取り付けることができ、不要なときにはサッシ窓101,102から取り外すことができる。もっとも、窓用緩衝装置1Aは、常設してもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の窓用緩衝装置の実施形態の他の一例について説明する。もっとも、本実施形態に係る窓用緩衝装置は、第1実施形態に係る窓用緩衝装置1Aと多くの部分において共通している。そこで、本実施形態に係る窓用緩衝装置と第1実施形態に係る窓用緩衝装置1Aとの相違点について説明する一方、共通点についての説明は適宜省略する。また、第1実施形態に係る窓用緩衝装置1Aが備える構成と同一又は実質的に同一の構成については同一の符号や名称を用いる。
図5に示されるように、本実施形態に係る窓用緩衝装置1Bは、サッシ104に嵌め込まれているガラス105の内面105aと対向する板材10と、板材10をガラス105の内面105aに上記対向状態で固定する4つの固定具20と、を備えている。
それぞれの固定具20は、ガラス105の内面105aに着脱可能であり、且つ、弾性を有する固定部22を含んでいる。本実施形態における固定部22は、ガラス105の内面105aに吸着可能なゴム製又は合成樹脂製の吸盤である。尚、図5に示されている固定具20は2つのみであるが、実際には、板材10の四隅に固定具20が1つずつ配置されている。
図5に示されるように、固定部22としての吸盤は、ガラス105の内面105aに吸着する平坦な前面(吸着面)と、前面と反対側に位置する湾曲した背面と、を有し、背面の頂部が板材10に固定されている。よって、窓用緩衝装置1Bをサッシ窓101に取り付けると、ガラス105と板材10との間に固定部22が挟まれる。言い換えれば、サッシ窓101に窓用緩衝装置1Bが取り付けられると、ガラス105の四隅と板材10の四隅との間に弾性体が配置される。さらに、弾性体である固定部22の前面はガラス105に当接し、弾性体である固定部22の背面は板材10に当接する。
したがって、図5に示されているサッシ窓101が右側(屋内側)に動くと、ガラス105と板材10との間に介在する固定部22が圧縮され、弾性変形(収縮)する。この結果、板材10は、サッシ窓101との関係で左側(屋外側)に動く。その後、固定部22の弾性復元力により、サッシ窓101は左側(屋外側)に押され、板材10は右側(室内側)に押される。この結果、板材10は、サッシ窓101との関係で右側(屋内側)に動く。つまり、窓用緩衝装置1Bが備える板材10は、サッシ窓101が屋内側又は屋外側に移動すると、当該サッシ窓101の移動方向と逆方向に相対移動する。言い換えれば、サッシ窓101が屋内側又は屋外側に移動したとき、板材10の重心は、サッシ窓101の移動方向と逆方向に変位する。
以上により、サッシ窓101に窓用緩衝装置1Bを取り付けることによって、サッシ104とレール120やローラ121との衝突が防止され、また、サッシ104とレール120やローラ121との衝突による衝撃が緩和される。
(第3実施形態)
次に、本発明の窓用緩衝装置の実施形態の他の一例について説明する。もっとも、本実施形態に係る窓用緩衝装置は、第2実施形態に係る窓用緩衝装置1Bと多くの部分において共通している。そこで、本実施形態に係る窓用緩衝装置と第2実施形態に係る窓用緩衝装置1Bとの相違点について説明する一方、共通点についての説明は適宜省略する。また、第2実施形態に係る窓用緩衝装置1Bが備える構成と同一又は実質的に同一の構成については同一の符号や名称を用いる。
図6に示されるように、本実施形態に係る窓用緩衝装置1Cは、サッシ104に嵌め込まれているガラス105の内面105aと対向する板材10と、板材10をガラス105の内面105aに上記対向状態で固定する4つの固定具20と、を備えている。
それぞれの固定具20は、ガラス105の内面105aに着脱可能な固定部22を含んでいる。本実施形態における固定部22は、ガラス105の内面105aに吸着可能なゴム製又は合成樹脂製の吸盤である。尚、図6に示されている固定具20は2つのみであるが、実際には、板材10の四隅に固定具20が1つずつ配置されている。よって、窓用緩衝装置1Cをサッシ窓101に取り付けると、板材10の四隅がガラス105の四隅にそれぞれ固定される。一方、本実施形態に係る窓用緩衝装置1Cが備える板材10は、第2実施形態に係る窓用緩衝装置1Bが備える板材10(図5)よりも厚みが薄く、かつ、弾性を有する。この結果、板材10の四隅が固定されたガラス105を含むサッシ窓101が動くと、サッシ窓101の移動に伴って板材10が弾性変形する。
具体的には、図7(a)に示されるように、サッシ窓101が右側(屋内側)に動くと、板材10が左側(屋外側)に弾性変形する。より詳細には、板材10は、ガラス105に対する固定点から最も離れている中央部が最もガラス105に近接するように弾性変形する。一方、図7(b)に示されるように、サッシ窓101が左側(屋外側)に動くと、板材10が右側(屋内側)に弾性変形する。より詳細には、板材10は、ガラス105に対する固定点から最も離れている中央部がガラス105から最も離間するように弾性変形する。つまり、窓用緩衝装置1Cが備える板材10の少なくとも一部は、サッシ窓101が屋内側又は屋外側に移動すると、当該サッシ窓101の移動方向と逆方向に相対移動する。この結果、サッシ窓101が屋内側又は屋外側に移動したとき、板材10の重心は、サッシ窓101の移動方向と逆方向に変位する。
以上により、サッシ窓101に窓用緩衝装置1Cを取り付けることによって、サッシ104とレール120やローラ121との衝突が防止され、また、サッシ104とレール120やローラ121との衝突による衝撃が緩和される。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、本発明の窓用緩衝装置が有する板材の材料,形状,大きさ,厚さ,重さなどは必要に応じて適宜変更することができる。板材の形成材料の一例としては、木,アクリル樹脂,塩化ビニル樹脂,紙などが挙げられる。また、1種類の材料によって板材を形成してもよく、2種類以上の材料に板材を形成してもよい。さらに、板材は、単層構造であってもよく、多層構造であってもよい。板材が多層構造を有する場合、各層は同種材料によって形成されていてもよく、異種材料によって形成されていてもよい。
本発明の窓用緩衝装置は、屋内のみでなく、屋外にも設置できる。例えば、本発明の窓用緩衝装置は、図2等に示されているガラス105の外面105bに装着することができる。本発明の窓用緩衝装置を屋外に設置すれば、飛来物によるガラスの破損などを防ぐことができる。また、本発明の窓用緩衝装置は、建物内の間仕切壁などに設けられている窓に装着することもできる。例えば、気圧差がある2つの部屋を仕切っている間仕切壁に設けられているサッシ窓に本発明の窓用緩衝装置を装着すれば、サッシとレールやローラとの衝突を防止したり、衝突の衝撃を緩和したりする効果が期待できる。
本発明の窓用緩衝装置が有する固定具に含まれる固定部は、板材をサッシ窓に取付け及び取外し可能とする固定具を実現し得るものであればよく、吸盤に限定されない。また、本発明の窓用緩衝装置が有する固定具の数は必要に応じて適宜変更することができる。さらに、板材に対する固定具の位置を変更可能とすることもできる。この場合、全ての固定具の位置を変更可能としてもよく、一部の固定具の位置のみを変更可能としてもよい。例えば、第1実施形態に係る窓用緩衝装置1Aが有する板材10には4つの貫通孔11が設けられていたが、貫通孔11を増設することにより、板材10に対する固定具20の位置を変更可能とすることができる。板材に対する固定具の位置を変更可能とすることにより、板材よりも小さなサッシ窓にも取り付けることができる窓用緩衝装置が実現される。また、板材に対する固定具の位置を変更することにより、板材の挙動特性を変更したり、調節したりすることができる窓用緩衝装置が実現される。
1A,1B,1C 窓用緩衝装置
10 板材
11 貫通孔
20 固定具
21 支持部
22 固定部
23 規制部
100 窓
101,102 サッシ窓
103 開口部
104 サッシ
105 ガラス
105a 内面
105b 外面
106 横枠材(下枠材)
106a 下溝
107 横枠材(上枠材)
107a 上溝
108 縦枠材(右枠材)
109 縦枠材(左枠材)
110 枠材
120 レール
120a 下レール
120b 上レール
121 ローラ
W 壁

Claims (5)

  1. サッシと、前記サッシに嵌め込まれたガラスと、を含むサッシ窓に装着される窓用緩衝装置であって、
    屋内に面する前記ガラスの一面と隙間を介して対向する板材と、
    前記板材を前記ガラスの前記一面に固定する複数の固定具と、を備え、
    それぞれの前記固定具は、
    前記板材を貫通し、前記板材を往復動可能に支持する支持部と、
    前記支持部の一端に設けられ、前記ガラスの前記一面に着脱可能な固定部と、
    前記支持部の他端に設けられた規制部と、を含み、
    前記サッシ窓が屋内側に動くと、前記固定具によって前記ガラスに固定された前記板材が前記固定部と前記規制部との間で屋外側に動く、窓用緩衝装置。
  2. 請求項1に記載の窓用緩衝装置において、
    前記板材は、前記ガラスの前記一面の2/3以上を覆う面積を有する、窓用緩衝装置。
  3. 請求項1又は2に記載の窓用緩衝装置において、
    前記板材に対する前記固定具の位置を変更可能である、窓用緩衝装置。
  4. 請求項1~のいずれか一項に記載の窓用緩衝装置において、
    前記固定具に含まれる前記固定部は、前記ガラスの前記一面に吸着可能な吸盤である、窓用緩衝装置。
  5. 請求項1~のいずれか一項に記載の窓用緩衝装置において、
    前記板材の形成材料には、木,アクリル樹脂,塩化ビニル樹脂又は紙の少なくとも1つが含まれる、窓用緩衝装置。
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