JP2021032444A - ファンフィルタユニット監視制御システムおよびファンフィルタユニット監視制御方法 - Google Patents

ファンフィルタユニット監視制御システムおよびファンフィルタユニット監視制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】安価にクリーンルームの全体風量を求めることができるFFU監視制御システムを提供する。【解決手段】クリーンルームに設けた複数のFFUを監視制御するFFU監視制御システムであって、各FFUの回転数を入力する回転数入力手段と、各FFUの回転数に基づいて全体風量を求める監視制御部を備え、前記監視制御部は、入力された各FFUの回転数を積算し、積算回転数からクリーンルームの全体風量を求めるものである。【選択図】 図4

Description

本発明は、クリーンルームに設けた複数のファンフィルタユニットを監視制御するファンフィルタユニット監視制御技術に関わる。
クリーンルームにおいては、天井部に複数のファンフィルタユニット(以下、FFU:Fan Filter Unitともいう。)を配置し、室内に清浄な空気を吹き出し、室内を清浄な状態に保っている。
特許文献1には、複数のクリーンルームにまたがる多数のFFUの運転制御や運転状況の監視を行うことができるFFU監視制御システムについて記載されている。
特開2003−287267号公報
クリーンルームでは、クリーンルーム内の全体風量が許容風量を超えると、クリーンルーム内の空気の流れのバランスが崩れ事故に繋がる可能性が懸念されていた。従来のFFU監視制御システムでは、FFU個別単位或いはグループ毎で風速を設定できるが、FFU個別やグループ毎に風速を設定した場合、クリーンルームの全体風量を確認することができなかった。全体風量を確認するには、FFUの電力量を測定して風量を計算する、クリーンルームのリターンダクト内に複数の風速センサを取り付けて風量を計算するといった方法が考えられるが、いずれも測定機器や専用設備が必要となり、コストがかかるという問題点がある。
本発明は、安価にクリーンルームの全体風量を求めることができるFFU監視制御システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための、本発明の「FFU監視制御システム」の一例を挙げるならば、
クリーンルームに設けた複数のFFUを監視制御するFFU監視制御システムであって、各FFUの回転数を入力する回転数入力手段と、各FFUの回転数に基づいて全体風量を求める監視制御部を備え、前記監視制御部は、入力された各FFUの回転数を積算し、積算回転数からクリーンルームの全体風量を求めるものである。
また、本発明の「FFU監視制御システム」の他の一例を挙げるならば、
クリーンルームに設けた複数のFFUを監視制御するFFU監視制御システムであって、各FFUの回転数を入力する回転数設定部と、入力された各FFUの回転数に基づいて各FFUを制御する監視制御部を備え、前記監視制御部は、入力された各FFUの回転数設定値を全台数分積算し、積算回転数が回転数警報設定値よりも大きい場合には、設定不可と判断し、警告画面信号を出力するものである。
本発明によれば、センサ等の追加設備が不要なため、安価にクリーンルームの全体風量を求めることができ、クリーンルーム内の風量が過剰に設定されないFFU監視制御システムを提供することができる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明が適用されるクリーンルームの概略図である。 図1のクリーンルームの上面図である。 実施例1のFFU監視制御システムの概略ブロック構成図である。 実施例1のFFU監視制御システムの動作フロー図である。 実施例1のFFU監視制御システムの表示警報部の表示の一例である。 実施例2のFFU監視制御システムの動作フロー図である。 実施例3のFFU監視制御システムの動作フロー図である。
実施例の説明に先立って、クリーンルームについて説明する。図1は、本発明が適用されるクリーンルームの概略図である。
図1において、クリーンルーム1の天井部には複数のFFU2が配置され、清浄な空気をクリーンルーム1の室内に吹き出す。クリーンルーム1は、各FFUの風量バランスにより成り立っている。室内の空気は、床部から吸い込まれ、外部からの空気と共に冷却装置5を通り、空気の戻り道であるリターンダクト4を通って天井部のFFU2へ戻り、循環する。一般的なFFU2は、HEPAフィルタ等の高性能フィルタとファンが一体化され、清浄空気を吹出す装置である。図において、FFU2はクリーンルーム1の天井に多数配置されており、室内の高清浄度を維持している。
FFU監視制御システム3は、各FFU2の故障検知や速度制御、回転数モニタの役割を担っている。FFU監視制御システム3は、FFU個別の制御、特定のゾーンやグループ毎の制御、FFU全体の制御を行うことができる。
クリーンルーム1には風量の許容値があり、許容値を超えた風量を供給すると事故に繋がる恐れがある。例えば、図2において、破線部の領域6に熱負荷の高い装置を置き、破線部の領域6のFFU2の風速を局所的に上げると、クリーンルームの全体風量が冷却装置等の付帯設備の許容範囲を越え問題が発生する恐れがある。また、空気の流れのバランスが崩れる。そのため、クリーンルームの全体風量が許容風量を越えていないか確認する必要がある。
本発明は、安価にクリーンルームの全体風量を求めることができるFFU監視制御システムを提供するものである。
以下、本発明の実施例を、図面を用いて説明する。なお、実施例を説明するための各図において、同一の構成要素には同一の名称、符号を付して、その繰り返しの説明を省略する。
図3に、本発明の実施例1のFFU監視制御システムの概略ブロック構成図を示す。FFU監視制御システム3は、監視制御部10と、回転数設定部11と、入出力部12と、表示警報部13から構成されている。回転数設定部11では、各FFUの回転数の設定値を入力し、入力された回転数の設定値を監視制御部10へ伝達する。入出力部12は、各FFUとのインターフェイスであり、監視制御部10で作成した回転数の制御信号を各FFU2へ送り出すと共に、各FFU2からの回転数の測定データを入力し、監視制御部10へ伝達する。表示警報部13は、監視制御部10で作成された表示信号や警報信号に基づいて、後述するような表示や警報を行う。監視制御部10は、回転数の設定値や各FFUからの回転数データに基づいて各FFUの速度制御や故障検知を行うと共に、後述する全体風量の計算や異常の検知を行う。監視制御部10は、CPUやメモリから構成されており、CPUが所定のプログラムをメモリ上にロードし、実行することにより実現できる。図では、回転数設定部11と表示警報部13を別体のものとして記載しているが、両者を一体のものとして構成してもよい。また、FFU監視制御システム3とは別体の、FFU監視制御システム3と通信を行う、例えばタブレット端末のようなものでもよい。
図4に、監視制御部が行う処理の、実施例1の動作フロー図を示す。
S101で、各FFUの回転数を入力する。回転数の入力は、回転数設定部11で設定された各FFUの回転数設定値を入力してもよいし、或いは、各FFUから送られてきた回転数のデータを入力してもよい。
S102で、各FFUの回転数を積算して、全FFUの回転数の積算値を求める。
S103で、積算した全FFUの積算回転数から全体風量を求める。全体風量は、予め回転数と風量の関係を表すテーブルを作成しておき、このテーブルを参照することにより求めてもよいし、或いは、回転数と風量の関係式から計算により求めてもよい。全体風量は、全回転数にほぼ比例して増加する。
S104で、予め設定した風量の警報設定値と全体風量とを比較する。全体風量が風量警報設定値よりも大きい場合は、S105で、全体風量信号および警報信号を出力し、表示警報部13で全体風量および警報を表示する。全体風量が風量警報設定値以下の場合は、S106で、全体風量信号を出力し、表示警報部13で全体風量を表示する。
図5に、全体風量および警報の表示の一例を示す。表示警報部13は、風量警報設定値21、総風量値22、および風量異常23を表示するものである。図5(a)は、全体風量が風量警報設定値よりも大きい場合を示し、風量警報設定値15000m/minに対する総風量値18252m/minと、風量異常23の警報を表示する。図5(b)は、全体風量が風量警報設定値以下の場合を示し、風量警報設定値15000m/minに対する総風量値14800m/minを表示している。
なお、図3では、全体風量が風量警報設定値を越えた際に、表示警報部13へ警報信号を出力し表示するようにしたが、警報信号を出力し有線或いは無線の通信回線により上位の監視システムに知らせるようにしてもよい。
また、図4において、更に、全体風量が風量下限設定値よりも小さいか否かを比較するステップを設け、全体風量が風量下限設定値に満たない場合にも、警報信号を出力するようにしてもよい。
本実施例によれば、各FFUの回転数を積算して全FFUの回転数の積算値を求め、積算した全FFUの回転数から全体風量を求めるので、安価にクリーンルームの全体風量を求めることができる。
また、予め設定した風量の警報設定値と全体風量とを比較し、全体風量が風量警報設定値よりも大きい場合には、警報を出力するので、クリーンルーム内の風量が過剰に設定されないFFU監視制御システムを提供することができる。
図6に、実施例2のFFU監視制御システムの、監視制御部の動作フロー図を示す。監視制御システムの概略ブロック構成図は図3と同様である。
監視制御部10の動作は、先ず、S201で、回転数設定部11に各FFUの回転数設定値を入力する。
S202で、各FFUの回転数設定値を積算し、全FFUの回転数積算値を求める。
S203で、回転数積算値と、予め設定した回転数の警報設定値とを比較する。ここで、回転数の警報設定値は、全体風量の警報設定値に対応するものである。
回転数積算値が予め設定した回転数の警報設定値より大きい場合は、S204で設定不可と判断し、S205で警告画面の信号を出力し、表示警報部13に警告画面を表示する。
回転数積算値が予め設定した回転数の警報設定値以内の場合は、処理を終了する。
本実施例では、S203で、回転数積算値と、予め設定した回転数の警報設定値とを比較したが、S202の次に、積算した全FFUの回転数から全体風量を求めるステップを入れ、S203で全体風量と全体風量の警報設定値とを比較するようにしてもよい。
本実施例によれば、全体風量が設定可能な風量を越える回転数設定値を入力しようとした場合、設定不可とし、警告が表示されるので、クリーンルームの動作異常を生じることがない。
図7に、実施例3のFFU監視制御システムの、監視制御部の動作フロー図を示す。監視制御システムの概略ブロック構成図は図3と同様である。
監視制御部10の動作は、先ず、S301で、回転数設定部11に各FFUの回転数設定値を入力する。
S302で、各FFUの回転数設定値を積算し、全FFUの回転数積算値を求める。
S303で、回転数積算値と、予め設定した回転数の警報設定値とを比較する。ここで、回転数の警報設定値は、全体風量の警報設定値に対応するものである。
回転数積算値が予め設定した回転数の警報設定値より大きい場合は、S304で警告画面の信号を出力し、表示警報部13に警告画面を表示する。
S305で、その設定値で回転数設定を行うかを確認し、続行する旨の入力があれば、設定を終了する。回転数設定を続行しない、すなわち設定値を修正する旨の入力があれば、S306で設定不可と判断し、S301の回転数設定のステップに戻る。
なお、S303で、回転数積算値が予め設定した回転数の警報設定値以内の場合は、処理を終了する。
本実施例においても、S303で、回転数積算値と、予め設定した回転数の警報設定値とを比較したが、S302の次に、積算した全FFUの回転数から全体風量を求めるステップを入れ、S303で全体風量と全体風量の警報設定値とを比較するようにしてもよい。
本実施例によれば、全体風量が設定可能な風量を越える回転数設定値を入力しようとした場合、警告画面を表示し、その回転数設定値で設定を続行するかを確認するようにしたので、設定可能な風量を越える回転数設定値でも設定することが可能である。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべて構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1 クリーンルーム
2 FFU(ファンフィルタユニット)
3 FFU監視制御システム
4 リターンダクト
5 冷却装置
6 領域
10 監視制御部
11 回転数設定部
12 入出力部
13 表示警報部
21 風量警報設定値
22 総風量値(全体風量)
23 風量異常表示

Claims (15)

  1. クリーンルームに設けた複数のFFUを監視制御するFFU監視制御システムであって、
    各FFUの回転数を入力する回転数入力手段と、各FFUの回転数に基づいて全体風量を求める監視制御部を備え、
    前記監視制御部は、
    入力された各FFUの回転数を積算し、積算回転数からクリーンルームの全体風量を求めるFFU監視制御システム。
  2. 請求項1に記載のFFU監視制御システムにおいて、
    前記回転数入力手段は、各FFUの回転数を設定する回転数設定部であり、
    前記監視制御部は、各FFUの回転数設定値を積算することを特徴とするFFU監視制御システム。
  3. 請求項1に記載のFFU監視制御システムにおいて、
    前記回転数入力手段は、各FFUの回転数データを入力する入出力部であり、
    前記監視制御部は、各FFUから送信される回転数データを積算することを特徴とするFFU監視制御システム。
  4. 請求項1に記載のFFU監視制御システムにおいて、
    前記クリーンルームの全体風量を表示する表示部を備えることを特徴とするFFU監視制御システム。
  5. 請求項1に記載のFFU監視制御システムにおいて、
    前記監視制御部は、
    前記全体風量と風量警報設定値とを比較し、前記全体風量が風量警報設定値よりも大きい場合は、警報信号を出力することを特徴とするFFU監視制御システム。
  6. 請求項5に記載のFFU監視制御システムにおいて、
    前記監視制御部は、更に、
    前記全体風量と風量下限設定値とを比較し、前記全体風量が風量下限設定値よりも小さい場合は、警報信号を出力することを特徴とするFFU監視制御システム。
  7. 請求項5に記載のFFU監視制御システムにおいて、
    前記警報信号を表示する表示部を備えることを特徴とするFFU監視制御システム。
  8. クリーンルームに設けた複数のFFUを監視制御するFFU監視制御システムであって、
    各FFUの回転数を入力する回転数設定部と、入力された各FFUの回転数に基づいて各FFUを制御する監視制御部を備え、
    前記監視制御部は、
    入力された各FFUの回転数設定値を全台数分積算し、積算回転数が回転数警報設定値よりも大きい場合には、設定不可と判断し、警告画面信号を出力するFFU監視制御システム。
  9. 請求項8に記載のFFU監視制御システムにおいて、
    前記監視制御部は、
    積算した回転数設定値から全体風量を求め、全体風量が風量警報設定値よりも大きい場合には、設定不可と判断し、警告画面信号を出力するFFU監視制御システム。
  10. 請求項8に記載のFFU監視制御システムにおいて、
    前記監視制御部は、
    積算回転数が回転数警報設定値よりも大きい場合には、警告画面信号を出力し、回転数の設定を続行するかを確認し、続行しない場合には、設定不可と判断して各FFUの回転数の入力に戻ることを特徴とするFFU監視制御システム。
  11. クリーンルームに設けた複数のFFUを監視制御するFFU監視制御方法であって、
    各FFUの回転数を入力するステップと、
    監視制御部が、入力された各FFUの回転数を積算し、積算回転数からクリーンルームの全体風量を求めるステップと、
    を備えるFFU監視制御方法。
  12. 請求項11に記載のFFU監視制御方法において、
    前記各FFUの回転数の入力は、回転数設定部による各FFUの回転数の設定であることを特徴とするFFU監視制御方法。
  13. 請求項11に記載のFFU監視制御方法において、
    前記各FFUの回転数の入力は、各FFUから送信された回転数データの入力であることを特徴とするFFU監視制御方法。
  14. 請求項11に記載のFFU監視制御方法において、更に、
    前記全体風量と風量警報設定値とを比較し、前記全体風量が風量警報設定値よりも大きい場合は、警報信号を出力するステップを有することを特徴とするFFU監視制御方法。
  15. クリーンルームに設けた複数のFFUを監視制御するFFU監視制御方法であって、
    回転数設定部から各FFUの回転数を入力するステップと、
    監視制御部が、入力された各FFUの回転数設定値を積算し、積算回転数が回転数警報設定値よりも大きい場合には、設定不可と判断し、警告画面信号を出力するステップと、
    を有するFFU監視制御方法。
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