JP2021030451A - 内装用化粧シート - Google Patents

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Abstract

【課題】一酸化炭素を除去する機能を、火災発生時において早期に発揮することができる内装用化粧シートを提供する。【解決手段】基材2と、基材の片面に設けられた粘着剤層3とを備え、粘着剤層が、一酸化炭素吸着剤及び一酸化炭素を無害化する触媒から選択される1種以上の一酸化炭素除去剤5を含有する、内装用化粧シート1a。また、基材が、ポリ塩化ビニル系樹脂を含有し、一酸化炭素吸着剤が、ゼオライトを含有し、屋内の壁面又は屋内の天井に貼付して用いられる、内装用化粧シート。【選択図】図1

Description

本発明は、内装用化粧シートに関する。さらに詳述すると、本発明は、例えば、屋内の壁面及び屋内の天井等に貼付して用いられる、内装用化粧シートに関する。
内装用化粧シートは、例えば、壁面及び天井等に設置される内装建材として、広く用いられている。内装用化粧シートには、木目調や石目調の装飾が施されたものもあり、室内装飾の目的でも利用されている。
一方、建築基準法では、内装建材に不燃性又は難燃性の防火材料を用いることについて定められている。内装用化粧シートにおいても、所定の防火性能が発揮されることが求められる。
例えば、特許文献1では、熱可塑性樹脂シートの下面に粘着剤層を有する不燃性化粧シートが提案されている。当該不燃性化粧シートの粘着剤層は、質量平均分子量が20万〜150万である(メタ)アクリル酸エステル共重合体100質量部に対し、臭素系難燃剤15〜60質量部、三酸化アンチモン5〜20質量部、タッキファイヤー5〜30質量部、及びポリイソシアネート系硬化剤0.5〜5質量部配合してなるものである。また、特許文献1には、臭素系難燃剤及び三酸化アンチモンを特定の配合割合で組み合わせて用いることにより、建築基準法に規定される不燃性を十分に満足できることが記載されている。
特開2010−229327号公報
ところで、火災による死亡災害の多くは、外見上は焼死状態であっても、一次的死因は一酸化炭素中毒によるものが多い。そこで、火災による死亡災害への対策として、火災発生時に発生する一酸化炭素を除去し、火災発生時における屋内の一酸化炭素濃度を低減する方法を検討することが急務であると考えられる。
このような方法の一つとして、一酸化炭素を除去する機能を内装用化粧シートに付与することが考えられる。
しかしながら、一酸化炭素を除去する機能を内装用化粧シートに付与することは未だ十分には検討されていない。また、火災による死亡災害の一次的死因である一酸化炭素中毒を防ぐためには、一酸化炭素を除去する機能が、火災発生時において早期に発揮されることが要求されるが、そのような検討も未だ十分に行われていない。
そこで、本発明は、一酸化炭素を除去する機能を、火災発生時において早期に発揮することができる内装用化粧シートを提供することを課題とする。
かかる課題を解決するため、本発明者が鋭意検討した結果、一酸化炭素吸着剤及び一酸化炭素を無害化する触媒から選択される1種以上の一酸化炭素除去剤を含有する粘着剤層を備える内装用化粧シートが、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、下記[1]〜[5]に関する。
[1]基材と、前記基材の片面に設けられた粘着剤層とを備え、前記粘着剤層が、一酸化炭素吸着剤及び一酸化炭素を無害化する触媒から選択される1種以上の一酸化炭素除去剤を含有する、内装用化粧シート。
[2]前記基材が、ポリ塩化ビニル系樹脂を含有する、上記[1]に記載の内装用化粧シート。
[3]前記一酸化炭素吸着剤が、ゼオライトを含有する、上記[1]又は[2]に記載の内装用化粧シート。
[4]前記粘着剤層が、アクリル系樹脂を含有する、上記[1]〜[3]のいずれか1つに記載の内装用化粧シート。
[5]屋内の壁面又は屋内の天井に貼付して用いられる、上記[1]〜[4]のいずれか1つに記載の内装用化粧シート。
本発明によれば、一酸化炭素を除去する機能を、火災発生時において早期に発揮することができる内装用化粧シートを提供することが可能となる。
本発明の一態様の内装用化粧シートの断面図である。 本発明の一態様の内装用化粧シートの断面図であり、剥離ライナーを備える態様である。
[内装用化粧シートの態様]
本発明の内装用化粧シートは、基材と、前記基材の片面に設けられた粘着剤層とを備える。そして、前記粘着剤層が、一酸化炭素吸着剤及び一酸化炭素を無害化する触媒から選択される1種以上の一酸化炭素除去剤を含有する。
本発明者は、一酸化炭素を除去する機能を、火災発生時において早期に発揮することができる内装用化粧シートを提供するべく、鋭意検討を行い、一酸化炭素吸着剤及び一酸化炭素を無害化する触媒から選択される1種以上の一酸化炭素除去剤を用いることを着想するに至った。本発明者は、当該着想に基づき、さらに鋭意検討を進め、粘着剤層と基材との燃焼性の違いに着目した。具体的には、基材は粘着剤層よりも燃え難く、また、基材は熱により軟化する場合もある。そこで、この燃焼性の違いを考慮して、粘着剤層に一酸化炭素除去剤を含有させるようにすれば、粘着剤層が火災発生時に基材よりも先に燃焼して一酸化炭素除去剤が早期に露出し、一酸化炭素除去剤の一酸化炭素除去能を早期に発揮させることが可能であることを想起するに至った。本発明者は、さらに種々検討を重ね、本発明を完成するに至った。
[内装用化粧シートの構成]
本発明の一態様の内装用化粧シートの断面図を図1及び図2に示す。
図1に示す内装用化粧シート1aは、基材2の片面に、一酸化炭素除去剤5を含有する粘着剤層3が直接積層された積層体である。
ここで、本発明の一態様の内装用化粧シートは、図2に示す内装用化粧シート1bのように、基材2と、一酸化炭素除去剤5を含有する粘着剤層3と、剥離ライナー4とがこの順に積層された積層体であってもよい。この場合、内装用化粧シート1bの使用時に、内装用化粧シート1bから剥離ライナー4を剥がし、表出した粘着剤層3を被着体に貼付する。
但し、本発明の内装用化粧シートの構成は、これらに限定されるものではない。
例えば、基材2は多層構造であってもよい。
また、基材2と粘着剤層3との間には、他の層が設けられていてもよい。当該他の層としては、例えばプライマー層等が挙げられる。
さらに、防水性及び防汚性付与の観点から、基材2の粘着剤層3が設けられた面とは反対側の表面に、最外層としてフッ素系樹脂を含むフッ素系樹脂層が積層されていてもよい。
また、意匠性を高める観点から、基材2の粘着剤層3が設けられた面とは反対側の表面に、凹凸が形成されていてもよい。凹凸は、いわゆるシボ加工が施されて形成されたものや、木目調の形状を有するもの、石目調の形状を有するもの等が挙げられる。
なお、一酸化炭素除去剤5は、粘着剤層3に均一に分散されていることが好ましいが、必ずしもこのような態様には限定されず、不均一に分散されていてもよい。例えば、一酸化炭素除去剤5を粘着剤層3の表層側に偏在させてもよく、一酸化炭素除去剤5を粘着剤層3の厚さ方向の中央部分に偏在させてもよい。
<基材>
基材は、例えば、内装用化粧シートに用いられる基材を特に制限なく用いることができる。
基材としては、ポリ塩化ビニル(PVC);ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル;ポリエチレン(PE)及びポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン;ポリウレタン(PU);ポリメチルメタクリレート(PMMA);ポリフッ化ビニル;ポリフッ化ビニリデン;ポリクロロトリフルオロエチレン;ポリテトラフルオロエチレン;エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体;テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体等の樹脂で構成されたものが挙げられる。
これらの樹脂は1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、基材は、2種の樹脂層で構成された多層構造であってもよい。
本発明の内装用化粧シートは、被着体に貼付されている状態のときには、粘着剤層が空気と接触することを基材の存在によって抑制することができる。したがって、火災発生前に一酸化炭素除去剤が空気と接触して一酸化炭素除去剤の一酸化炭素除去能が低下してしまうのを抑制することができ、火災発生時に一酸化炭素除去剤が露出したときに一酸化炭素除去能を最大限に発揮させることができる。
ここで、粘着剤層が空気と接触するのをより抑制しやすくする観点、及び内装用化粧シートとしてのハンドリング性をより確保しやすくする観点から、基材の厚さは、20μm〜2,000μmが好ましく、50μm〜1,000μmがより好ましく、100μm〜500μmが更に好ましい。
なお、基材が多層構造である場合、基材の厚さとは、各層の厚さの総和を意味する。
基材の厚さは、例えば、株式会社テクロック製の定圧厚さ測定器(型番:「PG−02J」、標準規格:JIS K6783、Z1702、Z1709に準拠)を用いて測定することができる。
なお、基材の厚さが上記範囲であることによって、内装用化粧シートの施工性及び防火性にも優れる。
ここで、本発明の一態様では、基材として、ポリ塩化ビニル系樹脂を用いることが好ましい。ポリ塩化ビニル系樹脂は、伸びがよく、施工性に優れるため、内装用化粧シートの基材として好適に用いることができる。
ポリ塩化ビニル系樹脂は、塩化ビニル由来の繰り返し単位を有する重合体である。
ポリ塩化ビニル系樹脂としては、塩化ビニルの単独重合体であってもよいし、塩化ビニルと、当該塩化ビニルと共重合可能な単量体との共重合体であってもよい。
共重合体としては、例えば、エチレン−塩化ビニル共重合体、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、及び塩化ビニル−ハロゲン化オレフィン共重合体等の塩化ビニルを主体とする共重合体等が挙げられる。
塩化ビニルを主体とする共重合体において、塩化ビニル由来の繰り返し単位の量は、全繰り返し単位中、50モル%以上が好ましく、60モル%以上がより好ましく、70モル%以上が更に好ましい。
また、ポリ塩化ビニル系樹脂は、1種を単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。さらに、ポリ塩化ビニル系樹脂は、他の樹脂と併用することができる。当該他の樹脂としては、ポリ塩化ビニル系樹脂との相溶性に優れる樹脂が好ましい。
ポリ塩化ビニル系樹脂を他の樹脂と併用する場合、他の樹脂の配合量は、ポリ塩化ビニル系樹脂100質量部に対して、通常、1〜50質量部、好ましくは5〜30質量部、より好ましくは5〜10質量部である。
なお、ポリ塩化ビニル系樹脂には、加工性を向上させる観点から可塑剤が添加される。
可塑剤としては、ポリ塩化ビニル系樹脂と相溶性を有するものであれば特に制限なく用いることができる。可塑剤を例示すると、フタル酸ジブチル(DBP)、フタル酸ジオクチル(DOP)、フタル酸ジイソノニル(DINP)、フタル酸ジイソデシル(DIDP)、フタル酸ジウンデシル(DUP)等のフタル酸系可塑剤;アジピン酸ジブチル等のアジピン酸系可塑剤;リン酸トリブチル、リン酸トリクレジル、リン酸トリフェニル等のリン酸系可塑剤;トリメリット酸トリブチル、トリメリット酸トリオクチル等のトリメリット酸系可塑剤;アジピン酸系ポリエステル等の各種ポリエステル系可塑剤;アセチルトリブチルシトレート、アセチルトリオクチルシトレート等のクエン酸エステル類;等が挙げられる。
これらの可塑剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(着色剤)
基材は、必要に応じ各種添加剤が含有されてもよい。添加剤としては、例えば、着色剤が挙げられる。
着色剤は、例えば、基材に含有される構成が挙げられる。着色を含有する基材は、例えば、基材の原料となる樹脂組成物に着色剤を配合し、これを成形することにより製造することができる。
ここで、着色は、基材に印刷されることで基材内に施されていてもよい。
また、着色は、基材上に形成された印刷層として施されていてもよい。
印刷層は、例えば、基材に対し、着色剤を含むインクによる印刷が施されることで形成される。インクは、基材に含浸されていてもよいし、基材上に堆積していてもよい。
また、印刷層は、保護層によって保護されていてもよい。保護層としては、上記の基材と同様の材質のものを用いることができる。
着色剤としては、顔料又は染料が使用できる。顔料は、有機顔料であっても無機顔料であってもよい。
黒色顔料としては、例えば、カーボンブラック、酸化銅、四三酸化鉄、二酸化マンガン、アニリンブラック、及び活性炭等が挙げられる。
黄色顔料としては、例えば、黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルスエロー、ナフトールエローS、ハンザエロー、ベンジジンエローG、ベンジジンエローGR、キノリンエローレーキ、パーマネントエローNCG、及びタートラジンレーキ等が挙げられる。
橙色顔料としては、例えば、赤色黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、及びインダスレンブリリアントオレンジGKM等が挙げられる。
赤色顔料としては、例えば、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀、カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピロゾロンレッド、ウオッチングレッド、カルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、及びブリリアントカーミン3B等が挙げられる。
紫色顔料としては、例えば、マンガン紫、ファストバイオレットB、及びメチルバイオレットレーキ等が挙げられる。
青色顔料としては、例えば、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、及びインダスレンブルーBC等が挙げられる。
緑色顔料としては、例えば、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレーキ、及びファイナルイエローグリーンG等が挙げられる。
白色顔料としては、例えば、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、及び硫化亜鉛等が用いられる。
体質顔料としては、例えば、バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、及びアルミナホワイト等が挙げられる。
また、染料としては、例えば、塩基性染料、酸性染料、分散染料、及び直接染料等が挙げられる。
このような染料としては、例えば、ニグロシン、メチレンブルー、ローズベンガル、キノリンイエロー、及びウルトラマリンブルー等が挙げられる。
着色剤の配合量は、基材の全量基準(100質量%)で、通常0〜40質量%であり、好ましくは10〜30質量%である。
また、着色剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
着色剤以外の前記各種添加剤としては、例えば、紫外線吸収剤、熱安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、スリップ剤、アンチブロッキング剤、及び難燃剤等が挙げられる。
これらは1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
<粘着剤層>
粘着剤層は、内装用化粧シートを、被着体に貼付させる機能を有する。
本発明の内装用化粧シートは、粘着剤層に一酸化炭素除去剤が含まれている。内装用化粧シートにおいては、通常、基材は粘着剤層よりも燃え難く、また、基材は熱により軟化する場合もあることから、粘着剤層に一酸化炭素除去剤を含有させることによって、粘着剤層が火災発生時に基材よりも先に燃焼して一酸化炭素除去剤が早期に露出し、一酸化炭素除去剤の一酸化炭素除去能を早期に発揮させることが可能である。
なお、基材のうち、ポリ塩化ビニル系樹脂等の熱可塑性樹脂のように、加熱時に軟化する樹脂に一酸化炭素除去剤を含有させると、火災発生時に樹脂が軟化・溶融し、一酸化炭素除去剤が軟化・溶融した樹脂に覆われてしまう。そのため、一酸化炭素除去剤の一酸化炭素除去能が発揮され難くなる。粘着剤層に一酸化炭素除去剤を含有させた場合、粘着剤層は火災発生時に基材よりも先に燃焼するため、一酸化炭素除去剤が粘着剤層を構成する樹脂に覆われることなく露出し、一酸化炭素除去剤の一酸化炭素除去能が十分に発揮される。
粘着剤層の厚さは、15μm〜100μmが好ましく、20μm〜90μmがより好ましく、25μm〜80μmが更に好ましい。
粘着剤層の厚さが15μm以上であると、内装用化粧シートの被着体への粘着力が良好に発揮されやすい。また、粘着剤層の厚さが100μm以下であると、施工性に優れた内装用化粧シートとしやすい。
なお、粘着剤層の被着体との貼着面には、被着体への貼着時の空気抜きを容易なものとする観点から、凹凸が設けられていてもよい。
(粘着剤組成物)
以下、粘着剤層を形成するための粘着剤組成物について説明する。
なお、粘着剤組成物中の「有効成分」とは、粘着剤組成物に含まれる成分のうち、希釈溶媒を除いた成分を指す。また、以下に説明する、粘着剤組成物中に含まれる成分の含有量は、希釈溶媒を除いた粘着剤組成物全量基準(全有効成分基準)での含有量である。
(粘着剤)
粘着剤層は、粘着剤を含む粘着剤組成物から形成される。
粘着剤は、例えば、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、オレフィン系樹脂、シリコーン系樹脂、及びポリビニルエーテル系樹脂等が挙げられる。
これらの粘着性樹脂は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、これらの樹脂が、2種以上の構成単位を有する共重合体である場合、当該共重合体の形態は、特に限定されず、ブロック共重合体、ランダム共重合体、及びグラフト共重合体のいずれであってもよい。
ここで、本発明の一態様では、粘着剤としての汎用性の観点から、粘着剤層は、アクリル系樹脂を含むことが好ましい。すなわち、粘着剤は、アクリル系樹脂であることが好ましい。
アクリル系樹脂の含有量は、粘着剤組成物の全量基準で、好ましくは20質量%〜100質量%、より好ましくは30質量%〜80質量%、更に好ましくは40質量%〜70質量%である。
また、粘着剤は、エマルション型、溶剤型、又は無溶剤型のいずれでもよく、架橋タイプまたは非架橋タイプのいずれであってもよいが、環境面及び安全面等の観点から、エマルション型であることが好ましく、アクリル系エマルションを粘着基剤としたアクリル系エマルション型粘着剤を用いることが好ましい。
以下、アクリル系エマルション型粘着剤について、詳細に説明する。
アクリル系エマルション型粘着剤は、(メタ)アクリル酸と、アルキル基の炭素数が1〜18であるアルキルアルコールとのエステル単量体を重合させて得られる、(メタ)アクリル酸エステル系重合体が主成分として水に分散された粘着剤である。
本明細書において、「(メタ)アクリル」とは、「アクリル又はメタクリル」を意味し、他の類似の用語についても同様である。例えば、「(メタ)アクリル酸エステル」とは、「アクリル酸エステル又はメタクリル酸エステル」を意味する。
また、本明細書において、「主成分」とは、構成成分の全量基準で、その含有量が50質量%を超える成分を意味する。
(メタ)アクリル酸と、アルキル基の炭素数が1〜18であるアルキルアルコールとのエステル単量体としては、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−ヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル、及びメタクリル酸ラウリル等から選択される1種以上が挙げられる。
これらの中でも、アクリル酸n−ブチル及びアクリル酸2−エチルヘキシルの少なくとも一方が主成分として用いられることが好ましい。
本発明の一態様において、前記エステル単量体であるアクリル酸n−ブチル及びアクリル酸2−エチルヘキシルの合計含有量は、(メタ)アクリル酸エステル系重合体の全構成単位基準で、好ましくは70〜100質量%、より好ましくは80〜100質量%、更に好ましくは90〜100質量%、より更に好ましくは95〜100質量%である。
ここで、(メタ)アクリル酸エステル系重合体は、前記エステル単量体と共重合可能なビニル系単量体を共重合させてもよい。
但し、前記エステル単量体100質量部に対し、20質量部以下の割合でビニル系単量体が共重合されることが好ましく、10質量部以下の割合でビニル系単量体が共重合されることがより好ましく、5質量部以下の割合でビニル系単量体が共重合されることが更に好ましい。
前記エステル単量体と共重合可能なビニル系単量体は、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、酢酸ビニル、アクリロニトリル、アクリル酸グリシジル、及びメタクリル酸グリシジル等のビニル基含有単量体;アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、及びイタコン酸等のカルボキシル基含有単量体;アクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、及びメタクリル酸2−ヒドロキシプロピル等の水酸基含有単量体;並びにアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、アクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、ビニルピロリドン等の窒素含有単量体;等が挙げられる。
これらの中でも、カルボキシル基含有単量体が好ましく、アクリル酸がより好ましい。
前記エステル単量体又は前記エステル単量体と前記ビニル系単量体とは、重合開始剤を用いて重合又は共重合される。ここで、水は分散媒としても働き、重合又は共重合されて得られる(メタ)アクリル酸エステル系重合体又は(メタ)アクリル酸エステル系共重合体が界面活性剤により分散される。これらが水に分散されることにより、アクリル系エマルション型粘着剤が生成され、当該アクリル系エマルション型粘着剤を含む粘着剤組成物により粘着剤層が形成される。
なお、界面活性剤は、従来公知のアニオン系、ノニオン系、及びカチオン系の乳化剤並びに合成高分子乳化剤の中から適宜選択して用いることが出来る。
これらの中でも、耐水粘着力を向上させる観点から、反応性乳化剤を用いることが好ましい。なお、「反応性乳化剤」とは、反応性の官能基を分子中に有している乳化剤のことであり、乳化重合の過程でミセル内のポリマーと化学的に結合し得る乳化剤を意味する。
反応性乳化剤は、乳化重合の過程でミセル内のポリマーと化学的に結合し得る乳化剤であれば、特に限定されないが、例えば、旭電化株式会社製のアデカリアソープSE−20N(アニオン系)、アデカリアソープSE−10N(アニオン系)、アデカリアソープNE−10(ノニオン系)、アデカリアソープNE−20(ノニオン系)、アデカリアソープNE−30(ノニオン系)、アデカリアソープNE−40(ノニオン系)、アデカリアソープSDX−730(アニオン系)、及びアデカリアソープSDX−731(アニオン系)、三洋化成株式会社製のエレミノールJS−2(アニオン系)及びエレミノールRS−30(アニオン系)、花王株式会社製のラテムルS−180A(アニオン系)及びラテムルS−180(アニオン系)、第一工業製薬株式会社製のアクアロンBC−05(アニオン系)、アクアロンBC−10(アニオン系)、アクアロンBC−20(アニオン系)、アクアロンHS−05(アニオン系)、アクアロンHS−10(アニオン系)、アクアロンHS−20(アニオン系)、アクアロンRN−10(ノニオン系)、アクアロンRN−20(ノニオン系)、アクアロンRN−30(ノニオン系)、アクアロンRN−50(ノニオン系)、ニューフロンティアS−510(アニオン系)、及びニューフロンティアA−229E(アニオン系)、東邦化学工業株式会社製のフォスフィノールTX(アニオン系)等が挙げられる。
これらは1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
反応性乳化剤の使用量は、前記エステル単量体100質量部又は前記エステル単量体と前記ビニル系単量体との合計量100質量部に対し、通常0.5〜4.5質量部、好ましくは0.5〜3.0質量部、より好ましくは0.5〜2.0質量部である。
重合開始剤は、例えば、過硫酸カリウム及び過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩;過酸化水素、クメンハイドロパーオキサイド、及びt−ブチルハイドロパーオキサイド等の過酸化物;アゾビスイソブチロニトリル;等が用いられる。なお、比較的低温で重合を行なう場合には、チオ硫酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、及びピロリン酸ナトリウム等の還元剤を併用してレドックス重合させることも可能である。
なお、前記エステル単量体又は前記エステル単量体と前記ビニル系単量体との重合又は共重合に際し、重合体の分子量を調整するために、連鎖移動剤及び分子量調整剤の少なくとも一方を用いてもよい。
連鎖移動剤としては、例えば、ドデシルメルカプタン及びラウリルメルカプタン等が挙げられる。
また、分子量調整剤としては、例えば、α−メチルスチレンダイマー等が挙げられる。
ここで、生成されるアクリル系エマルション型粘着剤を安定させる観点から、アクリル系エマルション型粘着剤に保護コロイドを添加してもよい。
保護コロイドとしては、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール誘導体、カルボキシメチルセルロース、及びヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体等の水溶性の高分子化合物が用いられる。
また、必要に応じて、アクリル系エマルション型粘着剤に架橋剤を添加してもよい。架橋剤としては、エポキシ系化合物、カルボジイミド系化合物、オキサゾリン系化合物、ヒドラジド系化合物、イソシアネート系化合物、アジリジン系化合物、アルコキシシラン系化合物、アミン系化合物、及び金属キレート系化合物等が挙げられる。
さらに、必要に応じて、アクリル系エマルション型粘着剤にエマルション型粘着付与剤を添加してもよい。エマルション型粘着付与剤は、粘着付与樹脂を乳化させて水中に分散させた水系粘着付与剤である。
当該粘着付与樹脂は、例えば、ロジン樹脂及びテルペン樹脂等から選択される1種以上を含む。
エマルション型粘着付与剤は、粘着付与樹脂を乳化させて水中に分散させたものであれば、特に限定されないが、例えば、粘着付与樹脂がロジン樹脂であるエマルション型粘着付与剤として、荒川化学工業株式会社製のスーパーエステルE−720、スーパーエステルE−730−55、スーパーエステルE−788、スーパーエステルE−900−NT、スーパーエステルE−910NT、スーパーエステルE−865、スーパーエステルE−865−NT、スーパーエステルNS−100H、及びスーパーエステルNS−121、並びに、ハリマ化成グループ株式会社製のハリエスターSK−370N及びハリエスターSK−218NS等が挙げられる。また、粘着付与樹脂がテルペン樹脂であるエマルション型粘着付与剤として、荒川化学工業株式会社製のタマノルE−100、タマノルE−300−NT、及びタマノルE−200−NT等が挙げられる。
これらは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせ用いてもよい。
(一酸化炭素除去剤)
粘着剤組成物は、更に一酸化炭素除去剤を含有する。
一酸化炭素除去剤は、一酸化炭素を無害化する触媒及び一酸化炭素吸着剤から選択される1種以上である。
一酸化炭素を無害化する触媒としては、例えば、一酸化炭素酸化能を有する遷移金属が挙げられる。一酸化炭素酸化能を有する遷移金属としては、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、白金等が好適に用いられる。
ここで、一酸化炭素を無害化する触媒は、一酸化炭素酸化能を有する遷移金属を含む触媒組成物の態様であってもよい。本発明では、このような触媒組成物も、一酸化炭素を無害化する触媒に包含される。
触媒組成物は、一酸化炭素酸化能を有する遷移金属を含むものであればどのような組成のものであってもよい。例えば、一酸化炭素酸化能を有する遷移金属と酸化鉄とからなる触媒組成物、一酸化炭素酸化能を有する遷移金属とアルミナとからなる触媒組成物が挙げられる。ここで、一酸化炭素の除去効率を向上させる観点から、一酸化炭素酸化能を有する遷移金属と、クロム、鉄、コバルト、及び銅から選ばれる少なくとも一つの遷移金属並びにマンガンを主体とする複合酸化物とからなる触媒組成物が好適に用いられる。
一酸化炭素酸化能を有する遷移金属と、クロム、鉄、コバルト、及び銅から選ばれる少なくとも一つの遷移金属並びにマンガンを主体とする複合酸化物とからなる触媒組成物は、例えば、まず、クロム、鉄、コバルト、及び銅から選ばれる少なくとも一つの遷移金属の塩(硝酸塩や硫酸塩など)並びにマンガンの塩(硝酸塩や硫酸塩など)を溶解させた水溶液にアンモニア水などのpH調整剤を添加してこれらの水酸化物を生成させ、水溶液中に沈殿したこの水酸化物を空気中にて200℃〜300℃で焼成して不純物を脱離させることでこれらの複合酸化物を得、次に、一酸化炭素酸化能を有する遷移金属の塩(硝酸塩や硫酸塩など)を溶解させた水溶液をこの複合酸化物に分散させた後、空気中にて200℃〜300℃で焼成して不純物を脱離させることで調製することができる。このようにして調製された触媒組成物を、例えば、シリカゾルなどのバインダとともに水に分散させて均一に混合することでスラリ状物とし、これをセラミックス製のハニカム状フィルターなどの担持体に塗布した後、空気中にて200℃〜300℃で焼成することで一酸化炭素を無害化する触媒とする。セラミックス製の担持体は、スラリ状物の担持接着性に優れているのでバインダが少量でも多量の触媒組成物を担持させることができること、有害ガス成分による腐食の心配が少ないこと、価格が安いことなどの点において都合がよい。
なお、一酸化炭素を無害化する他の触媒としては、例えば、銅−亜鉛系触媒、直径10nm以下の金ナノ粒子を酸化鉄の多孔質担体に担持した触媒等が挙げられる。
一酸化炭素吸着剤としては、一酸化炭素を吸着する性能を有するものであれば特に制限なく使用することができるが、ゼオライトを用いることが好ましい。
ゼオライトとは、一般式MeO・Al・mSiO・nHO(Meは、Na、Ca、又はKである。)で示される天然ゼオライト及び合成ゼオライトである。ゼオライトは、結晶構造中の水が容易に脱着し、それにより生じた空孔がガス体を吸着する性能を有している。
合成ゼオライトの細孔構造は、その結晶構造により定まり、空孔半径は結晶格子間距離により定まる。
ここで、一酸化炭素をより効率的に、且つ選択的に吸着させる観点から、空孔半径が3Å〜10Åのものが好ましい。
また、物理吸着よりも化学吸着により一酸化炭素を吸着するゼオライトが好ましい。例えば、金属イオンが、鉄、コバルト、ニッケル等の遷移金属イオンで交換されたものが好ましい。
ゼオライトの粒子径は、0.5μm〜5μm程度のものが好ましい。
一酸化炭素除去剤は、マイクロカプセル中に内包されていることが好ましい。一酸化炭素除去剤がマイクロカプセル中に内包されていることにより、一酸化炭素除去剤を空気にさらすことなく、火災発生時まで保持できる。そして、火災発生時には、マイクロカプセルが割れて、マイクロカプセルに内包されていた一酸化炭素除去剤が露出し、一酸化炭素除去剤の一酸化炭素除去能を最大限に発揮させることができる。
マイクロカプセル化の手法としては、特に制限はなく、界面重合法、液中乾燥法、噴霧乾燥法、乾式混合法などの既知の方法を用いることができる。
界面重合法によって、一酸化炭素除去剤をマイクロカプセル化する場合の膜物質としては、マイクロカプセル化する際に用いられる公知の膜物質を適宜用いることができる。このような膜物質としては、例えば、油溶性モノマーとしての多塩基酸ハライド及び水溶性モノマーとしてのポリアミンを使用して形成されるポリアミド、油溶性モノマーとしての多塩基酸ハライド及び水溶性モノマーとしてのポリフェノールを使用して形成されるポリエステル、油溶性モノマーとしてのイソシアネート及び水溶性モノマーとしてのポリオールを使用して形成されるポリウレタン等が挙げられる。
粘着剤組成物中の一酸化炭素除去剤の含有量は、粘着剤100質量部に対して、好ましくは10質量部以上40質量部以下、より好ましくは15質量部以上35質量部以下、更に好ましくは20質量部以上30質量部以下である。
(その他の成分)
粘着剤組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、その他の成分が含まれていてもよい。粘着剤に含まれ得るその他の成分としては、例えば、難燃剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防黴剤、可塑剤、消泡剤、及び濡れ性調整剤などが挙げられる。
<剥離ライナー>
剥離ライナーは、内装用化粧シートの保管時に意図しない表面への貼着を防ぎ、且つ、内装用化粧シートの使用時に粘着剤層から容易に剥離することができるものであれば、特に制限されない。
剥離ライナーを構成する基材としては、例えば、紙、並びに、ポリエチレン、ポリプロピレン、及びポリエステル等から選択される1種以上の樹脂からなる樹脂フィルム等が挙げられる。そして、この基材の粘着剤層との接合面を剥離剤で処理したものが好適に使用される。剥離剤としては、例えば、シリコーン系剥離剤等が挙げられる。
<内装用化粧シートの製造方法>
本発明の内装用化粧シートを製造する方法は、特に限定されないが、例えば、基材の片面に、上記の粘着剤組成物を適宜の厚さとなるように塗工し、加熱及び乾燥することにより、基材の片面に粘着剤層を形成することができる。粘着剤層には、上記の剥離ライナーを貼着してもよい。
または、剥離ライナーの剥離処理面に、上記の粘着剤組成物を適宜の厚さとなるように塗工し、加熱及び乾燥することにより、剥離ライナー上に粘着剤層を形成する。その後、当該粘着剤層を基材の片面に転写し、基材の片面に粘着剤層を形成するようにしてもよい。
塗工した粘着剤組成物を加熱する温度は、例えば80℃〜150℃である。
塗工方法としては、例えば、ロールコーティング法、ナイフコーティング法、バーコーティング法、グラビアコーティング法、ダイコーティング法、カーテンコーティング法等の従来公知の方法が適用可能である。
<内装用化粧シートの用途>
本発明の内装用化粧シートは、例えば、屋内の壁面及び屋内の天井等に貼付して用いられることが好ましい。
具体的には、本発明の内装用化粧シートは、例えば、壁装材等として利用することができる。
本発明の内装用化粧シートは、例えば、屋内の壁面及び屋内の天井等に貼付して利用することで、一酸化炭素を除去する機能を、火災発生時において早期に発揮することができる。したがって、火災による死亡災害の一次的死因である一酸化炭素中毒の低減に資する。
1a、1b 内装用化粧シート
2 基材
3 粘着剤層
4 剥離ライナー
5 一酸化炭素除去剤

Claims (5)

  1. 基材と、前記基材の片面に設けられた粘着剤層とを備え、
    前記粘着剤層が、一酸化炭素吸着剤及び一酸化炭素を無害化する触媒から選択される1種以上の一酸化炭素除去剤を含有する、内装用化粧シート。
  2. 前記基材が、ポリ塩化ビニル系樹脂を含有する、請求項1に記載の内装用化粧シート。
  3. 前記一酸化炭素吸着剤が、ゼオライトを含有する、請求項1又は2に記載の内装用化粧シート。
  4. 前記粘着剤層が、アクリル系樹脂を含有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の内装用化粧シート。
  5. 屋内の壁面又は屋内の天井に貼付して用いられる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の内装用化粧シート。
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