JP2021026989A - 電極構造体、二次電池及び電極構造体の製造方法 - Google Patents

電極構造体、二次電池及び電極構造体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】分離膜の膨張をより抑制し、電池性能をより向上する。【解決手段】電極構造体は、活物質を含む柱状の第1電極と、無孔質でありイオン伝導性及び絶縁性を有する樹脂を含み第1電極を被覆しておりセラミック粒子を5質量%以上70質量%以下の範囲で含む分離膜と、を備えたものである。二次電池は、この電極構造体と、分離膜を介して複数の第1電極の間に存在し活物質を含む第2電極と、を備える。【選択図】図1

Description

本明細書では、電極構造体、二次電池及び電極構造体の製造方法を開示する。
従来、この種の二次電池としては、イオン伝導性を有するセパレータが、活物質層を有する一対の電極間に配設され、セパレータと電極との間の少なくとも一方に、イオン伝導性を有する多孔質絶縁層が配設されたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この二次電池では、電池の異常温度上昇時にセパレータがシャットダウン機能を有すると共に、さらに温度が上昇して樹脂が融解、流動化しても、正極と負極との間の短絡を防止することができるとしている。また、二次電池としては、正極板および負極板の少なくとも一方の集電体の上に、電極活物質とバインダとを造粒してなる電極合剤粒子により形成される正極合剤層または負極合剤層を備えており、正極板と負極板の間に、ポリオレフィン粒子を造粒してなるセパレータ粒子により形成されるセパレータ粒子層を有するものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。この二次電池では、コストを削減しつつ電池抵抗を低減することができる、としている。更に、二次電池としては、正極の負極と対向する面及び負極の正極と対向する面の少なくとも一方に、アミノ酸、セラミック粒子及び結着剤を含む絶縁層を有する電極体と、非水電解液層とを有し、非水電解液層は、正極、負極又はそれらの面上の絶縁層と直接接触しており、正極と負極との間にセパレーターを有さない、セパレーターレス電池が提案されている(例えば、特許文献3参照)。この二次電池では、過充電状態でも熱暴走を抑制することが可能な、長期的な安全性の高い電池を提供することができる、としている。
特開2006−351386号公報 特開2014−41793号公報 特開2018−156844号公報
しかしながら、特許文献1〜3の二次電池では、電池出力及びエネルギー密度を向上するべくセパレータもしくは絶縁層を薄くしようとすると、孔の中をLiデンドライトが成長して、あるいは孔を通じて直接短絡する問題があった。ところで、二次電池では、無孔性ポリマー隔壁に電解液を含浸し、ゲル電解質を形成することで、イオン伝導率を発現させたセパレータとすることがある。しかしながら、電解液を含浸すると、無孔性ポリマー隔壁は膨潤することから、電極体が変形することがあった。
本開示は、このような課題に鑑みなされたものであり、分離膜の膨張をより抑制し、電池性能をより向上することができる電極構造体、二次電池及び電極構造体の製造方法を提供することを主目的とする。
上述した目的を達成するために鋭意研究したところ、本発明者らは、無孔性の分離膜に所定量のセラミック粒子を入れ込むと、分離膜の膨張をより抑制し、且つイオン伝導度及び容量をより好適にすることができることを見いだし、本明細書で開示する発明を完成するに至った。
即ち、本明細書で開示する電極構造体は、
活物質を含む柱状の第1電極と、
無孔質でありイオン伝導性及び絶縁性を有する樹脂を含み、前記第1電極を被覆しておりセラミック粒子を5質量%以上70質量%以下の範囲で含む分離膜と、
を備えたものである。
本明細書で開示する二次電池は、
上述した電極構造体と、
前記分離膜を介して複数の前記第1電極の間に存在し活物質を含む第2電極と、
を備えたものである。
本明細書で開示する電極構造体の製造方法は、
イオン伝導性及び絶縁性を有する樹脂を含みセラミック粒子を5質量%以上70質量%以下の範囲で含む膜を、活物質を含む柱状の第1電極の外周に形成し、加熱溶融して無孔質の分離膜を前記第1電極の表面に形成する形成工程、を含むものである。
本開示は、分離膜の膨張をより抑制し、且つイオン伝導度及び放電容量をより好適にするなど、電池性能をより向上することができる。このような効果が得られる理由は、以下のように推察される。例えば、所定の添加量の範囲でセラミックス粒子を添加すると、セラミック粒子が形成する骨格によりイオン伝導度の低下を抑制しつつ、樹脂の膨潤が抑制されるものと推察される。
二次電池10の一例を示す模式図。 二次電池10Bの一例を示す模式図。 電極構造体20を含む二次電池10の製造工程の一例を示す説明図。 アルミナ粒子添加量に対するイオン伝導度及び膜厚増加率の関係図。
(二次電池)
実施形態で説明する本開示の二次電池は、第1電極と分離膜とを含む電極構造体と、第2電極と、を備える。電極構造体は、活物質を含む柱状の第1電極と、無孔質でありイオン伝導性及び絶縁性を有する樹脂を含み第1電極を被覆しておりセラミック粒子を5質量%以上70質量%以下の範囲で含む分離膜と、を備えている。第2電極は、分離膜を介して複数の第1電極の間に存在し活物質を含むものである。ここで、第1電極は負極であり、第2電極は正極であることが好ましいが、第1電極は正極であり、第2電極は負極であるものとしてもよい。また、「柱状」とは、屈曲しない太さのもののほか、屈曲可能な繊維状の太さのものも含むものとする。この第1電極は、柱状であればよく、その断面は円形であってもよいし、多角形であってもよい。また、第2電極は、第1電極の周りに存在するものとしてもよいし、第1電極の間の空間に充填されているものとしてもよい。また、この二次電池は、分離膜を介して正極と隣り合う状態で複数の負極が結束された構造を有するものとしてもよい。この二次電池は、第1電極、第2電極及び分離膜のうち1以上に電解液を含むものとしてもよい。また、正極及び負極には、集電線などの集電部材が埋設されているものとしてもよいし、この集電部材を備えないものとしてもよい。ここでは、説明の便宜のため、第1電極を負極とし、第2電極を正極とし、リチウムイオンをキャリアとするリチウム二次電池をその主たる一例として以下説明する。
次に、本実施形態で開示する二次電池について図面を用いて説明する。図1は、二次電池10の一例を示す模式図である。図2は、二次電池10Bの一例を示す模式図である。二次電池10は、図1に示すように、第1電極としての負極11と、負極集電体12と、分離膜15と、第2電極としての正極16と、正極集電体17と、を備えている。電極構造体20は、負極11と、分離膜15とにより構成されている。この二次電池10は、柱状の負極活物質からなる負極11と、負極11の周りに分離膜15を介して形成された正極活物質層からなる正極16とを備えている。この二次電池10は、分離膜15及び正極16を介した状態で複数の負極11が結束された構造を有する。また、この二次電池10では、50本以上の負極11が結束された構造を有しているものとしてもよい。二次電池10Bは、柱状の負極11と、負極11の表面に形成された分離膜15とを有する電極構造体20と、複数の電極構造体20の間に正極16が充填された構造を有する。
負極11は、活物質を含む柱状の物質である。この二次電池10では、複数の柱状の負極が所定方向に配列されている。負極11は、端面以外の外周が分離膜15を介して正極16に対向している。例えば、負極11は、セル全体の負極容量の1/nの容量を有し、n個が負極集電体12に並列接続されているものとしてもよい。この負極11は、長手方向に垂直な断面の直径Dが10μm以上であることが好ましく、15μm以上であることがより好ましく、30μm以上であるものとしてもよい。また、負極11の直径Dは、800μm以下であることが好ましく、500μm以下であることがより好ましく、400μm以下であるものとしてもよい。この直径Dが10μm以上では、電極構造体としての強度を担保することができ安定した充放電ができる。また、この直径Dが800μm以下ではキャリアのイオンの移動距離が長くなりすぎず、高出力性能が得られる。また、この直径Dが10〜500μmの範囲では、単位体積あたりのエネルギー密度をより高めることができる。あるいは、この範囲では、キャリアのイオンの移動距離をより短くすることができ、より大きな電流で充放電を行うことができる。この柱状体の長手方向の長さは、二次電池の用途などに応じて適宜定めることができ、例えば、20mm以上200mm以下の範囲などとしてもよい。柱状体の長さが20mm以上では、電池容量をより高めることができ好ましく、200mm以下では、負極の電気抵抗をより低減することができ好ましい。この負極は、負極活物質としての炭素材料を含むものとしてもよい。炭素材料としては、例えば、グラファイト類や、コークス類、ガラス状炭素類、難黒鉛化性炭素類、熱分解炭素類のうち1以上が挙げられる。このうち、人造黒鉛、天然黒鉛などのグラファイト類が好ましい。また、グラファイト構造を有する炭素繊維としてもよい。このような炭素繊維は、例えば、繊維方向である長手方向に結晶が配向したものが好ましい。また、長手方向(繊維方向)に直交する方向に断面視したときに結晶が中心から外周面側に放射状に配向したものであることが好ましい。あるいは、柱状の負極は、キャリアのイオンを吸蔵放出可能な複合酸化物を柱状体に成形したものとしてもよい。複合酸化物としては、例えば、リチウムチタン複合酸化物やリチウムバナジウム複合酸化物などが挙げられる。この負極は、その表面の少なくとも一部に導電成分が形成されているものとしてもよい。この導電成分により、導電性をより高めることができる。この導電成分は、導電性の高い材料であれば特に限定されないが、例えば、金属としてもよい。
負極集電体12は、導電性を有する部材であり、負極11の端面が電気的に接続されている。負極集電体12には、50本以上の負極11が並列接続されている。この負極集電体12は、例えば、カーボンペーパー、アルミニウム、銅、チタン、ステンレス鋼、ニッケル、鉄、白金、焼成炭素、導電性高分子、導電性ガラスなどのほか、接着性、導電性及び耐酸化(還元)性向上の目的で、アルミニウムや銅などの表面をカーボン、ニッケル、チタン、銀、白金、金などで処理したものも用いることができる。負極集電体12の形状は、複数の負極11が接続できるものであれば特に限定されず、例えば、板状、箔状、フィルム状、シート状、ネット状、パンチ又はエキスパンドされたもの、ラス体、多孔質体、発泡体、繊維群の形成体などが挙げられる。
分離膜15は、キャリアであるイオン(例えばリチウムイオン)のイオン伝導性を有し負極11と正極16とを絶縁するものである。分離膜15は、正極16と対向する負極11の外周面の全体に形成されており、負極11と正極16との短絡を防止している。分離膜15は、イオン伝導性と絶縁性とを有する樹脂21と、導電性を有さない(絶縁性を有する)セラミック粒子22とを含む。この分離膜15は、例えば、樹脂21とセラミック粒子22とを含む原料溶液から自立膜を作製し、負極11の表面をこの自立膜で被覆させることにより形成されてもよいし、原料溶液へ負極11を浸漬させてその表面にコートすることにより形成されるものとしてもよい。この分離膜15の樹脂21としては、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)や、PVdFとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体(PVdF−HFP)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、及びPMMAとアクリルポリマーとの共重合体などが挙げられる。例えば、PVdFとHFPとの共重合体では、電解液の一部がこの膜を膨潤ゲル化し、イオン伝導膜となる。この分離膜15の厚さLは、例えば、2μm以上であることが好ましく、5μm以上であることがより好ましく、8μm以上であるものとしてもよい。厚さLが2μm以上では、絶縁性を確保する上で好ましい。特に、分離膜15の厚さが2μm以上であれば、作製しやすい。また、分離膜15の厚さLは、15μm以下であることが好ましく、10μm以下であることがより好ましい。厚さLが15μm以下では、イオン伝導性の低下を抑制できる点や、セルに占める体積をより低減する上で好ましい。厚さLが2〜15μmの範囲では、イオン伝導性及び絶縁性が好適である。
セラミック粒子22は、分離膜15の内部で骨格を形成するものである。このセラミック粒子22は、例えば、酸化アルミニウム(アルミナ)、酸化ケイ素(シリカ)、酸化チタン(チタニア)、水酸化酸化アルミニウム(ベーマイト)、酸化ジルコニウム(ジルコニア)、炭化ケイ素、窒化ケイ素などのうち1以上が挙げられる。このうち、アルミナ、シリカ、チタニア及びベーマイトが好ましく、アルミナがより好ましい。このセラミック粒子22は、平均粒径が0.4μm以上4μm以下の範囲であることが好ましく、0.44μm以上3.5μm以下の範囲であることがより好ましい。この平均粒径は、より小さいことが、よりイオン伝導度をより向上することができ好ましく、1μm以下が更に好ましい。この平均粒径は、走査型電子顕微鏡により撮像した画像を用いて、各粒子の最長長さを求め、これを平均した値として求めることができる。このセラミック粒子22は、樹脂との全体のうち、5質量%以上70質量%以下の範囲で含むものとする。セラミック粒子22が5質量%以上では、イオン伝導度の低下を抑制しつつ、膜厚増加をより抑制することができる。また、70質量%以下では、膜厚増加をより低減すると共にイオン伝導度の低下を抑制することができる。セラミック粒子22の添加量は、9質量%以上がより好ましく、20質量%以上が更に好ましい。また、セラミック粒子22の添加量は、67質量%以下がより好ましく、60質量%以下が更に好ましい。
分離膜15は、キャリアであるイオンを伝導する電解液を含むものとしてもよい。この電解液は、例えば、非水系溶媒などが挙げられる。電解液の溶媒としては、例えば、非水電解液の溶媒などが挙げられる。この溶媒としては、例えば、カーボネート類、エステル類、エーテル類、ニトリル類、フラン類、スルホラン類及びジオキソラン類などが挙げられ、これらを単独又は混合して用いることができる。具体的には、カーボネート類としてエチレンカーボネート(EC)やプロピレンカーボネート、ビニレンカーボネート、ブチレンカーボネート、クロロエチレンカーボネートなどの環状カーボネート類や、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、ジエチルカーボネート、エチル−n−ブチルカーボネート、メチル−t−ブチルカーボネート、ジ−i−プロピルカーボネート、t−ブチル−i−プロピルカーボネートなどの鎖状カーボネート類、γ−ブチルラクトン、γ−バレロラクトンなどの環状エステル類、ギ酸メチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酪酸メチルなどの鎖状エステル類、ジメトキシエタン、エトキシメトキシエタン、ジエトキシエタンなどのエーテル類、アセトニトリル、ベンゾニトリルなどのニトリル類、テトラヒドロフラン、メチルテトラヒドロフラン、などのフラン類、スルホラン、テトラメチルスルホランなどのスルホラン類、1,3−ジオキソラン、メチルジオキソランなどのジオキソラン類などが挙げられる。この電解液には、二次電池10のキャリアであるイオンを含む支持塩を溶解したものとしてもよい。支持塩としては、例えば、LiPF6、LiBF4、LiAsF6、LiCF3SO3、LiN(CF3SO22、LiC(CF3SO23、LiSbF6、LiSiF6、LiAlF4、LiSCN、LiClO4、LiCl、LiF、LiBr、LiI、LiAlCl4などが挙げられる。このうち、LiPF6、LiBF4、LiClO4などの無機塩、及びLiCF3SO3、LiN(CF3SO22、LiC(CF3SO23などの有機塩からなる群より選ばれる1種又は2種以上の塩を組み合わせて用いることが電気特性の点から見て好ましい。この支持塩は、電解液中の濃度が0.1mol/L以上5mol/L以下であることが好ましく、0.5mol/L以上2mol/L以下であることがより好ましい。
正極16は、正極活物質を有し、負極11の外周に分離膜15を介して形成されている。正極16は、二次電池10の作製時において、柱状の負極11を内包し断面の外形を六角形状とするものとしてもよい(図1参照)。この形状であれば、正極活物質が外周に形成された負極11を結束すると、正極16が負極11の間に充填されやすく好ましい。この正極16は、複数の負極11の間に存在するものとすればよく、図1に示すように、外形が六角形状であることに限定されない。正極16は、それ自体に導電性を有するものとし、集電部材などは省略されているものとしてもよい。正極16は、その端面が正極集電体17に直接接続されているものとしてもよいし、側面全体に正極集電体が接続されるものとしてもよい。この正極16は、例えば、負極11の外周に分離膜15を形成したのち、その外周に正極16の原料を塗布して形成されたものとしてもよい。
正極16は、正極活物質を含んでいるが、正極活物質が導電性を有さない場合は、例えば導電性を有する導電材を混合して成形したものとしてもよい。この正極16は、例えば、正極活物質と、必要に応じて導電材と、結着剤とを混合し成形したものとしてもよい。正極活物質は、例えば、キャリアであるリチウムを吸蔵放出可能な材料が挙げられる。正極活物質としては、例えば、リチウムと遷移金属とを有する化合物、例えば、リチウムと遷移金属元素とを含む酸化物や、リチウムと遷移金属元素とを含むリン酸化合物などが挙げられる。具体的には、基本組成式をLi(1-x)MnO2(0≦x≦1など、以下同じ)やLi(1-x)Mn24などとするリチウムマンガン複合酸化物、基本組成式をLi(1-x)CoO2などとするリチウムコバルト複合酸化物、基本組成式をLi(1-x)NiO2などとするリチウムニッケル複合酸化物、基本組成式をLi(1-x)CoaNibMnc2(a>0、b>0、c>0、a+b+c=1)、Li(1-x)CoaNibMnc4(0<a<1、0<b<1、1≦c<2、a+b+c=2)などとするリチウムコバルトニッケルマンガン複合酸化物、基本組成式をLiV23などとするリチウムバナジウム複合酸化物、基本組成式をV25などとする遷移金属酸化物などを用いることができる。また、基本組成式をLiFePO4とするリン酸鉄リチウム化合物などを正極活物質として用いることができる。これらのうち、リチウムコバルトニッケルマンガン複合酸化物、例えば、LiCo1/3Ni1/3Mn1/32やLiNi0.4Co0.3Mn0.32などが好ましい。なお、「基本組成式」とは、他の元素、例えば、AlやMgなどの成分を含んでもよい趣旨である。
正極に含まれる導電材は、電池性能に悪影響を及ぼさない電子伝導性材料であれば特に限定されず、例えば、天然黒鉛(鱗状黒鉛、鱗片状黒鉛)や人造黒鉛などの黒鉛、アセチレンブラック、カーボンブラック、ケッチェンブラック、カーボンウィスカ、ニードルコークス、炭素繊維、金属(銅、ニッケル、アルミニウム、銀、金など)などの1種又は2種以上を混合したものを用いることができる。結着材は、活物質粒子や導電材粒子を繋ぎ止めて所定の形状を保つ役割を果たすものであり、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、フッ素ゴム等の含フッ素樹脂、或いはポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂、エチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)ゴム、スルホン化EPDMゴム、天然ブチルゴム(NBR)等を単独で、あるいは2種以上の混合物として用いることができる。また、水系バインダーであるセルロース系やスチレンブタジエンゴム(SBR)の水分散体等を用いることもできる。
正極16において、正極活物質の含有量は、より多いことが好ましく、正極16の質量全体に対して70質量%以上であることが好ましく、80質量%以上であることがより好ましい。導電材の含有量は、正極16の全体の質量に対して0質量%以上20質量%以下の範囲であることが好ましく、0質量%以上10質量%以下の範囲であることがより好ましい。このような範囲では、電池容量の低下を抑制し、導電性を十分に付与することができる。また、結着材の含有量は、正極16の質量全体に対して0.1質量%以上5質量%以下の範囲であることが好ましく、0.2質量%以上3質量%以下の範囲であることがより好ましい。
正極集電体17は、導電性を有する部材であり、正極16に電気的に接続されている。正極集電体17には、50本以上の正極16の端面が並列接続されている。この正極集電体17は、負極集電体12と同様の部材とするものとしてもよい。
この二次電池10において、イオン伝導度は、より高いことが好ましいが、0.1mS/cm以上であることが好ましく、0.18mS/cm以上であることがより好ましく、0.2mS/cm以上であることが更に好ましい。イオン伝導度がより高ければ、放電容量をより高めることなどができる。この二次電池10において、膜厚増加率は、より小さいことが好ましいが、1.6以下が好ましく、1.5以下がより好ましく、1.4以下が更に好ましい。膜厚増加率がより小さければ、その外周に形成された正極の構造を維持しやすい。この膜厚増加率は、電解液の添加前の膜厚tbと電解液の添加後の膜厚taとをSEM観察画像から測定し、ta/tbから求めるものとする。また、この二次電池10において、放電容量は、より大きいことが好ましいが、0.16mAh以上であることが好ましく、0.17mAh以上がより好ましく、0.18mAh以上が更に好ましい。このときの二次電池10の体積エネルギー密度は、より高いことがより好ましく、例えば、650Wh/L以上であることが好ましく、830Wh/L以上であることがより好ましく、900Wh/L以上であることが更に好ましい。
この二次電池10において、正極活物質の容量に対する負極活物質の容量の比である正負極容量比(負極容量/正極容量)は、1.0以上1.5以下の範囲とすることが好ましく、より好ましくは1.2以下の範囲である。正極の形成厚さは、負極の直径及び正負極容量比に応じて適宜設定されるが、例えば、5μm以上50μm以下の範囲としてもよい。正極の形成厚さは、例えば、負極上に形成された部分のうち最大の厚さをいうものとする。
(二次電池(電極構造体)の製造方法)
次に、二次電池(電極構造体)の製造方法について説明する。この製造方法は、形成工程と第2電極作製工程とを含むものとしてもよい。形成工程では、イオン伝導性及び絶縁性を有する樹脂を含みセラミック粒子を5質量%以上70質量%以下の範囲で含む膜を、活物質を含む柱状の第1電極の外周に形成し、加熱溶融して無孔質の分離膜を第1電極の表面に形成する。第2電極作製工程では、電極構造体の外面に第2電極を形成する。図3は、電極構造体20を含む二次電池10の製造工程の一例を示す説明図であり、図3Aが分離膜形成処理、図3Bが加熱処理、図3Cが余剰部分の切断処理、図3Dが余剰部分の整形処理、図3Eが電極構造体20の説明図、図3Fが第2電極作製工程である。原料としての膜は、溶媒に樹脂及びセラミック粒子を入れてスラリー状にし、基材に塗布、乾燥して所定厚さの自立した膜体として得るものとしてもよい。樹脂やセラミック粒子などは、上述したものを適宜用いればよい。溶媒としては、樹脂を溶解することができるものが好ましく、例えば、N−メチルピロリドン(NMP)などが挙げられる。膜の厚さは、例えば、2μm以上が好ましく、5μm以上がより好ましく、8μm以上であるものとしてもよい。また、膜の厚さは、15μm以下が好ましく、10μm以下がより好ましい。セラミック粒子は、平均粒径が0.4μm以上4μm以下の範囲が好ましく、0.44μm以上3.5μm以下の範囲がより好ましい。第1電極は、例えば、その直径を10μm以上800μm以下の範囲としてもよい。セラミック粒子22の添加量は、9質量%以上がより好ましく、20質量%以上が更に好ましい。また、セラミック粒子22の添加量は、67質量%以下がより好ましく、60質量%以下が更に好ましい。
分離膜形成処理では、第1電極を収容する半円状のくぼみを有する被覆用ジグ30を用いるものとしてもよい(図3A)。例えば、被覆用ジグ30の上に、原料としての膜と第1電極とを載置し、第1電極を膜で被覆した上に、被覆用ジグ30を被せて押圧するものとしてもよい。そして、加熱部31により、この被覆ジグ30ごと加熱処理するものとしてもよい(図3B)。加熱温度は、膜に含まれる樹脂の特性に応じて適宜定められるが、例えば、100℃以上200℃以下の範囲としてもよいし、120℃以上180℃以下の範囲としてもよい。このとき、膜の一部が余剰部分として存在する場合は、その余剰部分を切断処理し(図3C)、余剰部分を被覆用ジグ30のくぼみに合わせて被覆ジグ30ごと再度、加熱部31により加熱処理を行う(図3D)。この再加熱により、分離膜15の外周面が整えられる(図3E)。そして、分離膜15の表面に、第2電極の活物質を含むスラリーをコートし、単セルを得ることができる(図3F)。第2電極は、上述した正極の構成を適宜採用すればよい。このようにして、電極構造体20や、二次電池10を作製することができる。
以上詳述した電極構造体20及び二次電池10では、分離膜15の膨張をより抑制し、且つイオン伝導度及び放電容量をより好適にするなど、電池性能をより向上することができる。このような効果が得られる理由は、以下のように推察される。例えば、所定の添加量の範囲でセラミックス粒子22を添加すると、セラミック粒子22が形成する骨格により、イオン伝導度の低下を抑制しつつ、樹脂の膨潤が抑制されるものと推察される。
なお、本開示は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、二次電池10において、負極や正極は、集電部材を内包しないものについて説明したが、特にこれに限定されず、各電極は、集電線などの集電部材を埋設していてもよい。
また、上述した実施形態では、二次電池のキャリアをリチウムイオンとしたが、特にこれに限定されず、ナトリウムイオンやカリウムイオンなどのアルカリ金属イオン、カルシウムイオンやマグネシウムイオンなどの2族元素イオンとしてもよい。また、正極活物質は、キャリアのイオンを含むものとすればよい。また、電解液を非水系電解液としたが、水溶液系電解液としてもよい。
上述した実施形態では、柱状の負極は、円柱形状である例を説明したが、特にこれに限定されず、四角柱や六角柱などの形状としてもよい。
上述した実施形態では、二次電池10の製造方法としたが、第2電極作製工程を省略し、電極構造体20の製造方法としてもよい。
以下には、上述した二次電池を具体的に作製した例を実験例として説明する。実験例3〜6、8〜13、17〜19が本開示の実施例に相当し、実験例1、2、7、14〜16が比較例に相当する。
(実験例1の分離膜)
セラミック粒子を含み、イオン伝導性及び絶縁性を有する自立した樹脂膜(分離膜となる膜)を作製した。まず、N−メチルピロリドン(NMP)にポリフッ化ビニリデン−co−ヘキサフルオロプロピレン(PVdF−HFP)を混合し、1晩以上撹拌し、PVdF−HFPを溶解した。これを用いて作製したものを実験例1の分離膜とした。
(実験例2〜7の分離膜)
N−メチルピロリドン(NMP)に、セラミック粒子としての平均粒径0.44μmのアルミナ粉末(Al23,住友化学製)を混合し、30分間の超音波処理を行い分散液を得た。この分散液に、ポリフッ化ビニリデン−co−ヘキサフルオロプロピレン(PVdF−HFP)を混合し、1晩以上撹拌し、PVdF−HFPを分散液に溶解した。このとき、アルミナとPVdF−HFPの合計質量に対して、2質量%、9質量%、33質量%、50質量%、67質量%、75質量%となるように、アルミナの量を調整したものをそれぞれ実験例2〜7の分離膜とした。
(実験例8〜16の分離膜)
平均粒径0.88μmのアルミナ粉末(住友化学製)、平均粒径1.6μmのアルミナ粉末(住友化学製)、平均粒径3.5μmのアルミナ粉末(住友化学製)、とした以外は実験例4と同様に作製したものを実験例8〜10の分離膜とした。平均粒径0.88μmのアルミナ粉末、平均粒径1.6μmのアルミナ粉末、平均粒径3.5μmのアルミナ粉末、とした以外は実験例6と同様に作製したものを実験例11〜13の分離膜とした。平均粒径0.88μmのアルミナ粉末、平均粒径1.6μmのアルミナ粉末、平均粒径3.5μmのアルミナ粉末、とした以外は実験例7と同様に作製したものを実験例14〜16の分離膜とした。
(実験例17〜19の分離膜)
セラミック粒子として、平均粒径0.5μmのチタニア粉末(ルチル型TiO2,日本アエロジル製)を用いた以外は実験例4と同様に作製したものを用いて実験例17の分離膜とした。セラミック粒子として、平均粒径0.8μmのシリカ粉末(SiO2,日本アエロジル製)を用いた以外は実験例4と同様に作製したものを用いて実験例18の分離膜とした。セラミック粒子として、平均粒径0.8μmの水酸化酸化アルミニウム粉末(AiOOH)を用いた以外は実験例4と同様に作製したものを実験例19の分離膜とした。
(電極構造体及び評価セルの作製)
電極構造体は、図3に示すような工程で作製した。まず、上述したPVdF−HFP溶液、または、セラミック粒子−PVdF−HFPスラリーをガラス板に塗布し、NMPを乾燥させ、厚さ5μmの自立した樹脂膜(分離膜)を得た。このいずれかの樹脂膜で直径400μmの柱状炭素電極を包み、150℃の熱融着により、柱状電極/アルミナ−PVdF−HFP膜の一体物を得た(図3A,B)。不要な樹脂膜を切断し(図3C)、余剰部分を再度150℃で熱融着して形状を整え(図3D)、外周に正極ペーストをディップコートしたのち、乾燥させることで、厚さ50μmの正極合材層を形成し、柱状電極構造体を得た。正極ペーストは、正極活物質としてのLiNi1/3Co1/3Mn1/32と、導電材としてのカーボンブラック(電気化学工業製デンカブラック)と、結着材としてのPVdFバインダとを質量比で、95:3:2となるよう秤量し、水中に分散させることで作製した。柱状電極構造体を非水系電解液に1晩以上浸漬し、分離膜に非水系電解液を含浸させたものを密封することによって、評価セルである柱状二次電池とした。非水電解液には、エチレンカーボネート(EC)、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)を体積比で30/40/30で混合した混合溶媒に、LiPF6を1Mの濃度で溶解させたものを用いた。
(分離膜の評価)
分離膜のイオン導電率、膜厚増加率の評価法は以下の通りである。上述したPVdF−HFPまたは、セラミック粒子−PVdF−HFPスラリーをポリテトラフルオロエチレン製シャーレに所定量秤量し、NMPを蒸発させることで、厚さ100μmの分離膜を得た。この膜を上述した電解液に2日間以上浸漬した。浸漬前後の膜厚を比較し、膜厚増加率(−)を算出した。また、浸漬後の分離膜を2枚のNi電極で挟んだ測定セルを作製し、交流インピーダンス法によって、分離膜の伝導度を評価した。上記作製した測定セルに対し、ACインピーダンスアナライザー(Agilent4294A)を用い、開回路電圧で振幅±500mV、周波数領域を1Hz〜100kHz、測定温度を25℃で測定し、集電体間の抵抗からイオン伝導度(mS/cm)を算出した。
(評価セルの評価)
上記作製した柱状評価セルの充放電試験は、2V〜4.2Vの電圧範囲、0.2Cの充放電レートで、20℃の恒温槽中で行った。充電は、CCCVモード、放電はCCモードで行った。
(結果と考察)
表1に、実験例1〜19のセラミック粒子の種別、粒径(μm)、添加割合(質量%)、分離膜の伝導度(mS/cm)、膜厚増加率(−)、1サイクル目の放電容量(mAh)をまとめて示した。図4は、実験例1〜8の分離膜の添加量に対するイオン伝導度(mS/cm)及び膜厚増加率(−)の関係図である。表1及び図4に示すように、アルミナ粒子の添加量が増加すると膜厚増加率が低減し、アルミナ粒子の添加量が減少するとイオン伝導度が増加する傾向が明らかとなった。このイオン伝導性ポリマーに対するアルミナ粒子の添加量は、5質量%以上70質量%以下の範囲で高イオン伝導度と低膜厚増加率とを両立することができることがわかった。また、この添加量は、9質量%以上がより好ましく、20質量%以上が更に好ましいことがわかった。また、この添加量は、67質量%以下がより好ましく、60質量%以下が更に好ましいことがわかった。また、実験例3〜6では、実験例1に比してより高い放電容量を示すことがわかった。実験例1では、分離膜の体積膨張が大きいため、正極活物質層に割れなどが生じたものと推察された。このため、実験例1では、放電容量が小さい値を示したものと推察された。また、アルミナ粒子が多い実験例7では、イオン伝導度の低下に起因して放電容量が低下するものと推察された。
実験例4、8〜10では、セラミック粒子であるアルミナの添加量が33質量%であり、実験例6、11〜13では、アルミナの添加量が67質量%であり、実験例7、14〜16では、アルミナの添加量が75質量%である。これらは、いずれも、アルミナ粒径がより小さくなると、伝導度が向上する傾向が示された。また、添加量が33質量%〜67質量%の間では、放電容量がほぼ一定値を示した。一方、添加量が75質量%になると容量が低下することがわかった。また、セラミック粒子として、チタニアや、シリカ、ベーマイト(AlOOH)を用いた場合でも同様に、添加したセラミック粒子の種類によらず、粒子添加により高イオン伝導度と膜厚増加率の低減を両立することが可能であることがわかった。そして、膜厚増加率の低減効果により柱状(繊維状)電極電池の放電容量がより高い値を示すことがわかった。
なお、本開示は上述した実施例に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
10,10B 二次電池、11 負極、12 負極集電体、15 分離膜、16 正極、17 正極集電体、20 電極構造体、21 樹脂、22 セラミック粒子、30 被覆用ジグ、31 加熱部。

Claims (11)

  1. 活物質を含む柱状の第1電極と、
    無孔質でありイオン伝導性及び絶縁性を有する樹脂を含み、前記第1電極を被覆しておりセラミック粒子を5質量%以上70質量%以下の範囲で含む分離膜と、
    を備えた電極構造体。
  2. 前記分離膜は、前記セラミック粒子を9質量%以上67質量%以下の範囲で含む、請求項1に記載の電極構造体。
  3. 前記分離膜は、前記セラミック粒子を20質量%以上60質量%以下の範囲で含む、請求項1又は2に記載の電極構造体。
  4. 前記分離膜は、前記セラミック粒子として酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化チタン、水酸化酸化アルミニウムを含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電極構造体。
  5. 前記分離膜は、平均粒径が0.4μm以上4μm以下の範囲の前記セラミック粒子を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電極構造体。
  6. 前記分離膜は、平均粒径が1μm以下の範囲の前記セラミック粒子を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の電極構造体。
  7. 前記分離膜は、ポリフッ化ビニリデン及びフッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体のうちいずれかの前記樹脂を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の電極構造体。
  8. 前記第1電極は、直径Dが10μm以上800μm以下の範囲である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の電極構造体。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の電極構造体と、
    前記分離膜を介して複数の前記第1電極の間に存在し活物質を含む第2電極と、
    を備えた二次電池。
  10. 前記第1電極は、負極であり、
    前記第2電極は、正極である、請求項9に記載の二次電池。
  11. イオン伝導性及び絶縁性を有する樹脂を含みセラミック粒子を5質量%以上70質量%以下の範囲で含む膜を、活物質を含む柱状の第1電極の外周に形成し、加熱溶融して無孔質の分離膜を前記第1電極の表面に形成する形成工程、を含む電極構造体の製造方法。
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