JP2021024435A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、実施形態に係る空気入りタイヤの要部を示す子午断面図である。図1に示す空気入りタイヤ1は、子午面断面で見た場合、タイヤ径方向の最も外側となる部分にトレッド部2が配設されている。トレッド部2の表面、即ち、当該空気入りタイヤ1を装着する車両(図示省略)の走行時に路面と接触する部分は、トレッド面3を有する。トレッド面3には、タイヤ周方向に延びる周方向主溝25が複数形成されている。周方向主溝25により、トレッド面3には複数の陸部20が区画されている。トレッド面3には、周方向主溝25以外の溝が形成されていてもよい。例えば、タイヤ幅方向に延びるラグ溝(図示省略)や、周方向主溝25とは異なる細溝(図示省略)等がトレッド面3に形成されていてもよい。
図1において、空気入りタイヤ1は、バットレス部32に凸部B1および凸部B2を備える。凸部B1と凸部B2との間が、セレーション領域Hである。セレーション領域Hは、空気入りタイヤ1の最大幅位置PWよりも、タイヤ径方向外側に位置する。セレーション領域Hは、後述するように複数のリッジを配列してなり、複数のリッジは、互いに平行かつ周期的に配列される。タイヤ断面高さSHに対する、セレーション領域Hのタイヤ径方向の範囲のタイヤ径方向の長さLHの比LH/SHは、0.2以上0.4以下である。
図3および図4は、図2中のセレーション領域Hに設けられるリッジの例を示す断面図である。図3および図4は、リッジの延在方向に対して直交する方向に沿った断面図である。図3は、1つのリッジ51の例を示す断面図である。図4は、隣り合うリッジ51aおよび51bの例を示す断面図である。
図8から図11は、セレーション領域Hの例を示す図である。図8から図11は、セレーション領域Hの一部を拡大して示す。図8に示すセレーション領域Hの例では、セレーション領域Hのタイヤ径方向の長さLHは、タイヤ周方向に均一である。また、図9に示すように、セレーション領域Hに切欠き部Kがあることにより、タイヤ径方向の長さLHがタイヤ周方向に均一でなくてもよい。
図14および図15は、リッジ51の形状の例を示す図である。図14および図15は、セレーション領域内の1つのリッジ51を拡大して示す図である。
図1に戻り、タイヤ子午断面視において、セレーション領域Hのタイヤ径方向外側の端部に凸部B1、セレーション領域Hのタイヤ径方向内側の端部に凸部B2が位置している。凸部B1は、セレーション領域Hのタイヤ径方向外側の位置において、タイヤ周方向に延在する。凸部B2は、セレーション領域Hのタイヤ径方向内側の位置において、タイヤ周方向に延在する。凸部B1および凸部B2は、図12および図13を参照して説明したリッジ51の端を接続しつつ、タイヤ周方向に延在する。タイヤの加硫成形時にグリーンタイヤと金型との間のエアを排出するために、凹部および空気抜き孔が金型に設けられている。このため、凸部B1および凸部B2は、金型の凹部に対応する位置に形成される。金型の凹部の深さが均一でない場合、凸部B1および凸部B2のタイヤプロファイルからの突出高さは均一にならない。凸部B1および凸部B2のタイヤプロファイルからの突出高さがタイヤ周方向において周期的に変化することにより、タイヤの加硫成形時にグリーンタイヤと金型との間のエアを効率良く排出することができる。
本実施例では、条件が異なる複数種類の空気入りタイヤについて、親水性を有することの指標となる接触角、洗浄性能、および、視認性能に関する試験が行われた(表1から表4を参照)。これらの試験では、245/45R20 103W(20×8J)の空気入りタイヤを、規定リムに組み付け、規定空気圧を充填した。
2 トレッド部
3 トレッド面
8 ショルダー部
10 ビード部
11 ビードコア
12 ビードフィラー
13 カーカス
14 ベルト層
15 インナーライナ
17 リムクッションゴム
20 陸部
25 周方向主溝
30 サイドウォール部
31 タイヤサイド部
32 バットレス部
50 基底面
51、51a、51b リッジ
52 プロファイルライン
53 壁面
141 交差ベルト
143 ベルトカバー
B1、B2 凸部
CL タイヤ赤道面
F1〜F5 プレーン部
H セレーション領域
R リムチェックライン
T 接地端
Claims (15)
- トレッド部と、サイドウォール部と、ビード部と、を備える空気入りタイヤであって、
前記サイドウォール部の所定領域に、セレーション領域を備え、
前記セレーション領域は、複数のリッジを配列してなり、
前記複数のリッジは、互いに平行かつ周期的に基底面から隆起しており、
前記複数のリッジの延在方向に直交する方向に沿った断面視における1周期あたりの前記リッジの輪郭に沿った長さを長さLr、前記基底面に沿った前記複数のリッジの1周期の長さを長さLbとしたとき、
前記長さLbに対する、前記長さLrの比Lr/Lbが1.2以上2.0以下であり、
前記長さLbが0.5mm以上0.7mm以下である空気入りタイヤ。 - 前記リッジの延在方向に直交する方向に沿った断面視において、隣り合う前記リッジ同士の間の開口幅Laは、0.15mm以上0.35mm以下である請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記長さLbに対する、前記開口幅Laの比La/Lbは、0.3以上0.6以下である請求項2に記載の空気入りタイヤ。
- 前記基底面は、凹凸を有していないフラット部分を備え、
前記フラット部分は、前記リッジの延在方向に直交する方向に沿った断面視において直線になっており、
前記直線の長さは、0.15mm以上である請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。 - 前記長さLbに対する、前記基底面から前記リッジの最大突出位置までの高さRHの比RH/Lbが0.11以上0.3以下である請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
- タイヤ子午断面において、タイヤ断面高さSHに対する、前記セレーション領域のタイヤ径方向の範囲のタイヤ径方向の長さLHの比LH/SHは、0.2以上0.4以下である請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
- タイヤ子午断面において、空気入りタイヤが装着されるリムのリム径の測定点から、前記セレーション領域のタイヤ径方向内側の位置までのタイヤ径方向に沿った高さをAHとしたとき、タイヤ断面高さSHに対する、高さAHの比AH/SHは、0.3以上0.5以下である請求項1から請求項6のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
- 前記基底面の、凹凸を有していないフラット部分と前記リッジの壁面とのなす角度θrは、60度以上85度以下である請求項1から請求項7のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
- タイヤ径方向に対する、前記リッジの延在方向の角度θcは、タイヤ径方向に対して±20度の範囲内である請求項1から請求項8のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
- 前記リッジの輪郭をなす部材の表面は、親水性を有する請求項1から請求項9のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
- 前記リッジの表面におけるゴムの算術平均粗さRaは、0.1μm以上5μm以下である請求項1から請求項10のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
- 前記基底面は、タイヤプロファイルからタイヤ内腔側に窪んだ面である請求項1から請求項11のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
- 前記セレーション領域のタイヤ径方向外側の位置において、タイヤ周方向に延在する第1の凸部と、前記セレーション領域のタイヤ径方向内側の位置において、タイヤ周方向に延在する第2の凸部とを有する請求項1から請求項12のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
- 前記第1の凸部および前記第2の凸部のタイヤプロファイルからの突出高さは、0.7mm以下である請求項13に記載の空気入りタイヤ。
- 前記リッジの延在方向に直交する方向に沿った断面視において、前記リッジは台形である請求項1から請求項14のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
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