JP2021024239A - 樹脂製品およびその製造方法、成形型 - Google Patents

樹脂製品およびその製造方法、成形型 Download PDF

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Abstract

【課題】インモールドコートが施された樹脂製品の品質を向上する。【解決手段】樹脂製品10は、樹脂成形品である基材12と、基材12に積層して設けられたインモールドコート14とを備えている。インモールドコート14は、樹脂製品10の意匠面の少なくとも一部に設けられた意匠部14aと、樹脂製品10の非意匠面に設けられたインモールドコート14の注入痕14bと、樹脂製品10の非意匠面に設けられ、空気泡を含む空気溜り部14cとを備えている。注入痕14bおよび空気溜り部14cが、非意匠面において離して配置される一方で、意匠部14aを介して連続している。【選択図】図2

Description

この発明は、インモールドコートを備えた樹脂製品、この樹脂製品の製造方法、およびインモールドコートを成形するための成形型に関するものである。
例えば特許文献1に開示されているように、基材をセットした成形型に塗料を注入して、基材の外面に塗膜を形成するインモールドコートと呼ばれる塗膜形成方法がある。インモールドコートの一例を説明すると、成形型において熱可塑性樹脂を射出成形することで基材を形成した後、成形型の型面と基材との間に隙間を形成し、この隙間に塗料を注入することで塗膜を形成している。
塗料を成形型の型面と基材との間に形成したキャビティに注入すると、キャビティ内の空気が巻き込まれて、空気泡が形成される。このような空気泡は、塗料に運ばれて、キャビティにおける塗料の流れの終点に集まってくる。この対処方法としては、例えば、基材に、本来の樹脂製品の形状に加えて余剰形状を形成し、キャビティにおける塗料の流れの終点を余剰形状に設定することが行われている。塗膜を形成した後に、空気泡を含んだ塗膜が形成された余剰形状をカットすることで、樹脂製品の塗膜に空気泡が残らないようにしている。また、塗料の注入位置には、注入痕が残るので、空気泡用の余剰形状とは別に、塗料の注入位置用に余剰形状を形成しておくことも行われている。塗膜を形成した後に、注入痕が形成された余剰形状をカットすることで、樹脂製品の塗膜に注入痕が残らないようにしている。
特許第4233004号公報
前述したように、塗膜を形成した後に余剰形状をカットするなどの後処理を行うと、手間やコストがかかってしまう。また、樹脂製品において、余剰形状を切り離したカット面の品質の低下が懸念される。
本発明は、従来の技術に係る前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、品質を向上できる樹脂製品、この樹脂製品の製造方法、およびインモールドコートを成形するための成形型を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本発明に係る樹脂製品は、
樹脂成形品である基材と、該基材に積層して設けられたインモールドコートとを備えた樹脂製品であって、
前記インモールドコートは、
樹脂製品の意匠面の少なくとも一部に設けられた意匠部と、
樹脂製品の非意匠面に設けられたインモールドコートの注入痕と、
樹脂製品の非意匠面に設けられ、空気泡を含む空気溜り部と、を備え、
前記注入痕および前記空気溜り部が、前記非意匠面において離して配置される一方で、前記意匠部を介して連続していることを要旨とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本発明に係る樹脂製品の製造方法は、
樹脂成形品である基材と、該基材に積層して設けられたインモールドコートとを備える樹脂製品の製造方法であって、
前記インモールドコートを前記基材に重ねて成形する際に、前記基材において樹脂製品の非意匠面になる注入位置から、該インモールドコートとなるインモールドコート材料を注入し、
前記インモールドコート材料を、前記基材において樹脂製品の意匠面になる表面に前記注入位置から流して、前記インモールドコートによる意匠部を該表面に成形し、
前記インモールドコート材料を、前記基材において樹脂製品の非意匠面になると共に前記注入位置から離れた位置が終点になるように、前記表面から流すことを要旨とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本発明に係る成形型は、
樹脂成形品である基材に積層して設けられたインモールドコートを成形する成形型であって、
前記基材における樹脂製品の非意匠面側となる裏面との間に収集空間を画成する第1型面と、
前記基材における樹脂製品の意匠面側となる表面との間に、前記収集空間と繋がる意匠部空間を画成する第2型面と、
前記収集空間と離れた前記基材の裏面位置から前記意匠部空間へ向けて流れるように、前記インモールドコートとなるインモールドコート材料を注入可能なゲートと、を備え、
前記収集空間が終点になるように、前記意匠部空間から該収集空間に前記インモールドコート材料が流れるように構成されていることを要旨とする。
本発明に係る樹脂製品によれば、コストを低減できると共に、品質を向上することができる。
本発明に係る樹脂製品の製造方法によれば、余分な部分を設けたり、余分な部分を後工程でカットしたりするなどを削減でき、得られる樹脂製品のコストを低減できると共に品質を向上することができる。
本発明に係る成形型によれば、余分な部分を設けたり、余分な部分を後工程でカットしたりするなどを削減でき、得られる樹脂製品のコストを低減できると共に品質を向上することができる。
本発明の第1実施形態に係る樹脂製品を示す概略斜視図である。 第1実施形態の樹脂製品を示す断面図である。 第1実施形態の樹脂製品の製造過程を示す説明図であり、基材の成形を示す。 第1実施形態の樹脂製品の製造過程を示す説明図であり、インモールドコートの成形を示す。なお、図4(b)の一点鎖線の矢印は、インモールドコート材料の流れを示す。 第2実施形態の樹脂製品を示す断面図である。 第2実施形態の樹脂製品の製造過程を示す説明図であり、基材の成形を示す。 第2実施形態の樹脂製品の製造過程を示す説明図であり、インモールドコートの成形を示す。なお、図7(b)の一点鎖線の矢印は、インモールドコート材料の流れを示す。 第3実施形態の樹脂製品を示す断面図である。 第3実施形態の樹脂製品の製造過程を示す説明図であり、基材の成形を示す。 第3実施形態の樹脂製品の製造過程を示す説明図であり、インモールドコートの成形を示す。なお、図10(b)の一点鎖線の矢印は、インモールドコート材料の流れを示す。 第2実施形態の樹脂製品の別例を示す断面図である。
次に、本発明に係る樹脂製品、樹脂製品の製造方法および成形型につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。樹脂製品としては、例えば、車両、船舶、航空機などの各種パーツに用いることができる。車両であれば、リアスポイラー、ピラー、フロントパネル、リアパネルなどの外装部材、または、インストルメントパネル、ドアパネル、ピラー、コンソールなどの内装部材に用いることができる。
(第1実施形態)
図1に示すように、第1実施形態に係る樹脂製品10は、内側が縁部と比べて膨らんだ皿状に形成されている。図2に示すように、樹脂製品10は、所定箇所に設置または他の部材ANと組み合わせられた使用状態において、一面(以下、表面10aという。)を表側に向けて配置され、一面と厚さ方向に反対側の他面(以下、裏面10bという。)が裏側へ向けて配置される。樹脂製品10は、使用状態において、裏面10bが外部から視認できないように隠れている。樹脂製品10は、使用状態において、表面10aが外部から基本的に視認可能であるが、表面10aの一部が他の部材ANで隠されている部分がある。樹脂製品10の使用状態において、表側に露出して視認可能な面を意匠面といい、樹脂製品10自身また他の部材ANで隠れて表側から視認できない面を非意匠面という。第1実施形態の樹脂製品10は、表面10aの大部分が意匠面であるが、表面10aであっても他の部材ANで隠されて非意匠面となる部分がある。また、第1実施形態の樹脂製品10は、裏面10b全体が非意匠面になっている。
図2に示すように、樹脂製品10は、樹脂成形品である基材12と、基材12に重ねて設けられたインモールドコート(以下、単にコートという。)14とを有している。このように、樹脂製品10は、基材12とコート14とが樹脂製品10の厚さ方向に重なった積層体である。基材12は、樹脂製品10の主体を構成する板状体である。例えば樹脂製品10は、基材12が2mm〜3mm程度の厚さに設定され、コート14が0.2mm〜1mm程度の厚さに設定される。
基材12としては、例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂(ABS)、ポリカーボネート樹脂(PC)、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)、ポリカーボネート/アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂(PC−ABS)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)などの熱可塑性樹脂や、熱可塑性樹脂にガラス等の繊維やタルク等の無機化合物などの補強材が配合された複合材などを用いることができる。コート14は、基材12の色が透けて視認な能な透明または半透明であったり、着色されたものであってもよく、例えば透明(クリア)であると樹脂製品10の外面に光沢を付与することができる。コート14としては、例えばポリウレタン樹脂系の塗料など、様々なものを用いることができる。
図2に示すように、コート14は、樹脂製品10の意匠面の少なくとも一部に設けられた意匠部14aと、樹脂製品10の非意匠面に設けられたコート14の注入痕14bと、樹脂製品10の非意匠面に設けられ、空気泡を含む空気溜り部14cとを備えている。注入痕14bは、コート14の成形に際して、インモールドコート材料(以下、コート材料という。)の注入口となるゲート36の開口位置に対応して残る痕跡である。空気溜り部14cは、コート14の成形に際して、流動するコート材料に巻き込まれた空気によって形成された空気泡が集まった部分である。コート14は、注入痕14bおよび空気溜り部14cが、非意匠面において互いに離して配置される一方で、注入痕14bおよび空気溜り部14cが、意匠部14aを介して連続している(図2参照)。意匠部14aは、樹脂製品10の表面10aに設けられ、第1実施形態では、意匠面全体が意匠部14aで覆われている。注入痕14bおよび空気溜り部14cは、非意匠面の中で、樹脂製品10の裏面10bに設けられている。このように、意匠部14aと、注入痕14bおよび空気溜り部14cとは、樹脂製品10において互いに反対側の面に設けられている。
図2に示すように、注入痕14bは、樹脂製品10(基材12)の裏面10bにおける一方の縁部(図2中の右縁部)に設けられて、該一方の縁部を回り込むコート14により樹脂製品10(基材12)の表面10aに設けられた意匠部14aと連なっている。また、空気溜り部14cは、樹脂製品10(基材12)の裏面10bにおける一方の縁部と反対側の縁部(図2中の左縁部)に設けられて、該他方の縁部を回り込むコート14により樹脂製品10(基材12)の表面10aに設けられた意匠部14aと連なっている。このように、注入痕14bと空気溜り部14cとは、樹脂製品10(基材12)の裏面10bにおいて、互いに反対側の縁部に離して配置されている。なお、空気溜り部14cは、樹脂製品10(基材12)の裏面10bにおいて、一方の縁部と他方の縁部を結ぶ方向と交差する方向にある縁部など、一方の縁部(図2中の右縁部)と異なる縁部に設ければよい。
次に、第1実施形態の樹脂製品10の製造に用いる成形装置について説明する。成形装置は、基材12を成形する基材成形型20(図3参照)と、コート14を成形するコート成形型22(図4参照)とを備えている。図3に示すように、基材成形型20は、基材12の裏面側を主に成形する第1基材型部24と、基材12の表面側を主に成形する第2基材型部26とから基本的に構成されている。基材成形型20は、型閉じ時に、樹脂製品10の形状に応じたキャビティを形成するようになっている。基材成形型20は、後工程のインモールドコート処理で用いるために、目的とする樹脂製品10の形状以外の余分な部分を、基材12の成形工程で形成しない。
図4に示すように、コート成形型(成形型)22は、樹脂成形品である基材12に積層して設けられるコート14を成形するものである。コート成形型22は、基材12における樹脂製品10の非意匠面側となる裏面との間に、収集空間30を画成する第1型面28aを有する第1コート型部28を備えている。また、コート成形型22は、基材12における樹脂製品10の意匠面側となる表面との間に、収集空間30と空間的に繋がる意匠部空間34を画成する第2型面32aを有する第2コート型部32を備えている。更に、コート成形型22は、収集空間30と離れた基材12の裏面側から意匠部空間34へ向けて流れるように、コート14となるコート材料を注入可能なゲート36を備えている。
コート成形型22は、収集空間30が終点になるように、意匠部空間34から収集空間30にコート材料が流れるように構成されている。図4に示すように、ゲート36は、基材12の裏面における一方の縁部(図中の右縁部)に向けて、コート材料を注入可能に設けられている。収集空間30は、基材12の裏面における一方の縁部と反対側の他方の縁部(図中の左縁部)に設けられている。このように、ゲート36の注入位置と収集空間30とは、基材12の裏面において、互いに反対側の縁部に離して配置されている。
次に、前述した成形装置を用いた第1実施形態の樹脂製品10の製造方法について説明する。まず、基材成形型20において基材12を射出成形する(図3参照)。このとき、基材12は、インモールドコート処理を行った後に除去する余分な部分を有していない樹脂製品10に応じた形状で成形される。
得られた基材12をコート成形型22にセットする(図4(a)参照)。型閉じしたコート成形型22において、基材12において樹脂製品10の非意匠面になる位置に設定した注入位置に、コート14となるコート材料をゲート36から供給する。ここで、注入位置は、基材12の裏面における一方の縁部(図中の右縁部)に設定されており、コート材料を注入位置から基材12の表面に回り込ませる。このように、コート材料を、基材12において樹脂製品10の意匠面になる表面に、裏側の注入位置から流して、意匠部空間34においてコート14による意匠部14aを表面に成形する。このとき、コート材料は、基材12の表面を一方の縁部(図中の右縁部)から該一方の縁部と反対側の他方の縁部(図中の左縁部)に向けて流れる。そして、コート材料を、基材12において樹脂製品10の非意匠面になると共に注入位置から離れた位置が終点になるように、基材12の表面を通じて流す。具体的には、コート材料を、基材12の表面における他方の縁部から基材12の裏面に回り込ませて、基材12の裏面に設定した終点(収集空間30)に到来させる。コート材料がゲート36から意匠部空間34を流動している途中で空気を巻き込んで形成された空気泡は、コート材料と共に収集空間30に到来して集まる。図4(c)に示すように、基材12の表面に意匠部14aが形成され、基材12の裏面における左縁部に空気溜り部14cが形成される。そして、得られた樹脂製品10には、コート材料の注入位置となった裏面10bにおける右縁部に、注入痕14bが残ることになる。
樹脂製品10は、注入痕14bおよび空気溜り部14cが、樹脂製品10自体の非意匠面に形成されており、樹脂製品10自体の意匠面には意匠部14aだけが形成されている。すなわち、樹脂製品10は、注入痕14bおよび空気溜り部14cが隠れているので、注入痕14bや空気溜り部14cを削除するためのカット等の後処理を必要としない。そのため、樹脂製品10において、カット等が必要な余分な部分を設けることが不要となり、基材12やコート14の材料の使用量が削減されるだけでなく、基材成形型20およびコート成形型22を小型化することができる。これにより、樹脂製品10の製造に必要なコストを低減することが可能となる。また、樹脂製品10は、カット等の後処理を行わないことでも、樹脂製品10の製造に必要なコストを低減することが可能となる。更に、余分な部分をカットした後に残るカット面が、樹脂製品10の表面に現れるなど、後処理によって生じる見栄えの悪化を回避できる。そして、樹脂製品10は、空気溜り部14cに空気泡が集められているので、意匠部14aに空気泡が残ることを防止でき、コート14による意匠面の品質を向上することができる。
樹脂製品10は、意匠部14aと、注入痕14bおよび空気溜り部14cとは、樹脂製品10において互いに反対側の面に設けられているので、樹脂製品10自体で注入痕14bおよび空気溜り部14cが隠れる。よって、樹脂製品10は、コート14による意匠面の品質を向上することができる。
樹脂製品10は、注入痕14bと空気溜り部14cとが、樹脂製品10(基材12)の裏面10bにおいて、互いに反対側の縁部に離して配置されているので、コート14の成形に際して生じる空気泡を空気溜り部14cに集めることができる。従って、樹脂製品10は、意匠部14aに空気泡が残ることを防止でき、コート14による意匠面の品質を向上することができる。
コート成形型22には、基材12における樹脂製品10の非意匠面側となる裏面から表面に向けてコート材料が流れるようにゲート36が設けられている。コート成形型22は、コート材料を基材12における樹脂製品10の意匠面側となる表面との間に形成した意匠部空間34に流して、基材12における樹脂製品10の非意匠面側となる裏面との間に形成された収集空間30に到来するように構成してある。これにより、得られる樹脂製品10において、注入痕14bおよび空気溜り部14cを、樹脂製品10自体の非意匠面に形成することができる。従って、基材12には、注入痕14bや空気溜り部14cを後処理で除去するために、注入痕14bや空気溜り部14cに合わせて余分な部分を設けておく必要がない。これにより、基材12やコート14の材料の使用量が削減されるだけでなく、基材成形型20およびコート成形型22を小型化することができる。従って、樹脂製品10の製造に必要なコストを低減することが可能となる。また、樹脂製品10は、カット等の後処理を行わないので、樹脂製品10の製造に必要なコストを低減することが可能となる。そして、注入痕14bや空気溜り部14cを削除するためのカット等の後処理を必要としないので、カット面が現れるなど、後処理によって生じる見栄えの悪化を回避できる。そして、得られる樹脂製品10は、空気溜り部14cに空気泡が集められているので、意匠部14aに空気泡が残ることを防止でき、コート14による意匠面の品質を向上することができる。
ゲート36は、基材12の裏面における一方の縁部に向けてコート材料を注入可能に設けられ、収集空間30は、基材12の裏面における一方の縁部と反対側の他方の縁部に設けられているので、コート14の成形に際して生じる空気泡を空気溜り部14cに集めることができる。従って、得られる樹脂製品10は、意匠部14aに空気泡が残ることを防止でき、コート14による意匠面の品質を向上することができる。
コート14を基材12に重ねて成形する際に、基材12において樹脂製品10の非意匠面になる注入位置からコート材料を注入して、基材12において樹脂製品10の意匠面になる表面にコート材料を流す。そして、コート材料を、基材12において樹脂製品10の非意匠面になると共に注入位置から離れた位置が終点になるように流す。これにより、得られる樹脂製品10において、注入痕14bおよび空気溜り部14cを、樹脂製品10自体の非意匠面に形成することができる。従って、基材12には、注入痕14bや空気溜り部14cを後処理で除去するために、注入痕14bや空気溜り部14cに合わせて余分な部分を設けておく必要がない。これにより、基材12やコート14の材料の使用量が削減されるだけでなく、基材成形型20およびコート成形型22を小型化することができる。従って、樹脂製品10の製造に必要なコストを低減することが可能となる。また、樹脂製品10は、カット等の後処理を行わないので、樹脂製品10の製造に必要なコストを低減することが可能となる。そして、注入痕14bや空気溜り部14cを削除するためのカット等の後処理を必要としないので、手間を軽減できると共に、カット面が現れるなどの後処理によって生じる見栄えの悪化を回避できる。そして、得られる樹脂製品10は、空気溜り部14cに空気泡が集められているので、意匠部14aに空気泡が残ることを防止でき、コート14による意匠面の品質を向上することができる。
基材12は、インモールドコート処理を行った後に除去する余分な部分を有していない樹脂製品10に合わせた形状で成形するので、基材12を成形する基材成形型20を小型化することができる。そして、余分な部分を除去するための後処理を削減できるので、製造工程を簡略化することができ、製造コストを低減することができる。
コート材料を、基材12の裏面における一方の縁部に設定した注入位置から基材12の表面に回り込ませて、基材12の表面における他方の縁部から基材12の裏面に回り込ませて終点に到来させるので、コート14の成形に際して生じる空気泡を終点(空気溜り部14c)に集めることができる。従って、得られる樹脂製品10は、意匠部14aに空気泡が残ることを防止でき、コート14による意匠面の品質を向上することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の樹脂製品40、この樹脂製品40の製造方法、および樹脂製品40の製造に用いる成形型20,22について、第1実施形態と異なるところを主に説明する。
図5に示すように、第2実施形態の樹脂製品40は、コート14の注入痕14bが樹脂製品40の裏面10bに設けられている。第2実施形態では、注入痕14bが樹脂製品40の裏面10bの中央部にある。注入痕14bは、基材12を裏面から表面に向けて貫通する貫通孔42に配置されたコート14により樹脂製品40の表面10aに設けられた意匠部14aと連なっている。空気溜り部14cは、樹脂製品40の裏面10bにおける縁部に設けられて、該縁部を回り込むコート14により基材12の表面に設けられた意匠部14aと連なっている。
第2実施形態の樹脂製品40は、以下のように製造することができる。基材成形型20において、表裏に貫通する貫通孔42を有する基材12を射出成形する(図6参照)。得られた基材12をコート成形型22にセットする(図7(a)参照)。型閉じしたコート成形型22において、貫通孔42に合わせて基材12の裏面側に設定した注入位置に、コート14となるコート材料をゲート36から供給する。ゲート36から注入されたコート材料は、貫通孔42を通って基材12の表面に到来し、意匠部空間34に充填される。このとき、コート材料は、基材12の表面を中央部から縁部に向けて流れる。そして、コート材料を、基材12において樹脂製品40の非意匠面になると共に注入位置から離れた位置が終点になるように、基材12の表面から流す。具体的には、コート材料を、基材12の表面における縁部から基材12の裏面に回り込ませて、基材12の裏面に設定した終点(収集空間30)に到来させる。コート材料がゲート36から意匠部空間34を流動している途中で空気を巻き込んで形成された空気泡は、コート材料と共に収集空間30に到来して集まる。図7(c)に示すように、基材12の表面に意匠部14aが形成され、基材12の裏面における左右の縁部に空気溜り部14cが形成される。そして、得られた樹脂製品40は、貫通孔42がコート14で塞がれると共に、コート材料の注入位置となった裏面10bに、注入痕14bが残ることになる。
第2実施形態であっても、前述した第1実施形態と同様の作用効果を奏する。特に、第2実施形態によれば、コート材料を、基材12の表面の中央部から四方の縁部に広がるように流動させることができ、コート材料の流動距離のバラツキを抑えることができる。コート材料を均一に流動させることで、得られるコート14(意匠部14a)の品質を向上させることができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態の樹脂製品50、この樹脂製品50の製造方法、および樹脂製品50の製造に用いる成形型について、第1実施形態および第2実施形態と異なるところを主に説明する。
図8に示すように、第3実施形態の樹脂製品50は、基材12の裏面に、裏側へ突出する段部52が設けられている。段部52は、基材12の裏面に形成されたコート14の内側に接するように配置されている。段部52は、コート14の厚さよりも厚く、裏側へ突出している。樹脂製品50は、段部52が、注入痕14bができる注入位置の内側と、空気溜り部14cの内側に設けられている。
第3実施形態の樹脂製品50は、以下のように製造することができる。基材成形型20において、裏面から裏側へ突出する段部52を有する基材12を射出成形する(図9参照)。基材12の裏面を形成する第1基材型部24には、段部52に合わせて型凹部24aが形成されている。得られた基材12を第1基材型部24に残すように、第2基材型部26を開く。第1基材型部24に設けられた基材12を取り外すための押出ピン54によって、基材12を第1基材型部24の型面から離すように移動する。このとき、基材12の段部52と型凹部24aとがラップした状態を保つ(図10(a)参照)。第2基材型部26に替えて、第2コート型部32と第1基材型部24とを型閉じする。これにより、基材12の裏面における一方の縁部と第1基材型部24との間に、段部52と型凹部24aとで封止されたゲート36の注入位置に対応する空間が形成される。同様に、基材12の裏面における他方の縁部と第1基材型部24との間に、段部52と型凹部24aとで封止された終点に対応する収集空間30が形成される。そして、第1実施形態と同様にコート材料を注入することで、基材12にコート14が積層された樹脂製品50を得ることができる。
第3実施形態であっても、前述した第1実施形態と同様の作用効果を奏する。特に、第3実施形態によれば、第1基材型部24を基材12の成形時とコート14の成形時との両方で、所謂2色成形のように共用することができる。従って、成形装置を簡略化することができる。
(変更例)
前述した構成に限らず、例えば、以下のようにしてもよい。
(1)第2実施形態は、次のように変更することができる。基材を形成する際に、貫通孔を、基材の裏面から表面に向けて斜めに貫通するように形成する。そして、基材の裏面側に配置したゲートから注入したインモールドコート材料を、基材の裏面から表面に向けて斜めに貫通する貫通孔を通して基材の表面側に流して、インモールドコートを成形する。これにより、図11に示すように、得られた樹脂製品40には、注入痕14bと意匠部14aとを繋ぐインモールドコート14が、基材12の裏面から表面に向けて斜めに貫通するように形成される。このように、貫通孔42(注入痕14bと意匠部14aとを繋ぐインモールドコート14)を斜めに設けることで、例えば、インモールドコート14が透明であっても、貫通孔42を目立たなくすることができる。
(2)インモールドコート材料の注入位置は、1箇所に限らず、複数箇所に設定してもよい。
(3)空気溜り部は、樹脂製品における1つの縁部に形成することに限らず、樹脂製品における複数の縁部に設けてもよい。
10・40・50 樹脂製品,10a 表面,10b 裏面,12 基材,
14 コート(インモールドコート),14a 意匠部,14b 注入痕,
14c 空気溜り部,28a 第1型面,30 収集空間,32a 第2型面,
34 意匠部空間,36 ゲート,42 貫通孔

Claims (14)

  1. 樹脂成形品である基材と、該基材に積層して設けられたインモールドコートとを備えた樹脂製品であって、
    前記インモールドコートは、
    樹脂製品の意匠面の少なくとも一部に設けられた意匠部と、
    樹脂製品の非意匠面に設けられたインモールドコートの注入痕と、
    樹脂製品の非意匠面に設けられ、空気泡を含む空気溜り部と、を備え、
    前記注入痕および前記空気溜り部が、前記非意匠面において離して配置される一方で、前記意匠部を介して連続している
    ことを特徴とする樹脂製品。
  2. 前記意匠部と、前記注入痕および前記空気溜り部とは、樹脂製品において互いに反対側の面に設けられている請求項1記載の樹脂製品。
  3. 前記注入痕は、樹脂製品の裏面における一方の縁部に設けられて、該一方の縁部を回り込むインモールドコートにより樹脂製品の表面に設けられた前記意匠部と連なり、
    前記空気溜り部は、樹脂製品の裏面における一方の縁部と反対側の他方の縁部に設けられて、該他方の縁部を回り込むインモールドコートにより前記意匠部と連なっている請求項1または2記載の樹脂製品。
  4. 前記注入痕は、樹脂製品の裏面に設けられて、前記基材を裏面から表面に向けて貫通するインモールドコートにより樹脂製品の表面に設けられた前記意匠部と連なり、
    前記空気溜り部は、樹脂製品の裏面における縁部に設けられて、該縁部を回り込むインモールドコートにより前記意匠部と連なっている請求項1または2記載の樹脂製品。
  5. 前記注入痕と前記意匠部とを繋ぐインモールドコートが、前記基材を裏面から表面に向けて斜めに貫通している請求項4記載の樹脂製品。
  6. 樹脂成形品である基材と、該基材に積層して設けられたインモールドコートとを備える樹脂製品の製造方法であって、
    前記インモールドコートを前記基材に重ねて成形する際に、前記基材において樹脂製品の非意匠面になる注入位置から、該インモールドコートとなるインモールドコート材料を注入し、
    前記インモールドコート材料を、前記基材において樹脂製品の意匠面になる表面に前記注入位置から流して、前記インモールドコートによる意匠部を該表面に成形し、
    前記インモールドコート材料を、前記基材において樹脂製品の非意匠面になると共に前記注入位置から離れた位置が終点になるように、前記表面から流す
    ことを特徴とする樹脂製品の製造方法。
  7. 前記基材は、インモールドコートを行った後に除去する余分な部分を有していない樹脂製品に応じた形状で成形される請求項6記載の樹脂製品の製造方法。
  8. 前記インモールドコート材料を、前記基材の裏面における一方の縁部に設定した前記注入位置から該基材の表面に回り込ませて、該基材の表面を一方の縁部から該一方の縁部と反対側の他方の縁部に向けて流し、
    前記インモールドコート材料を、前記基材の表面における他方の縁部から該基材の裏面に回り込ませて、該基材の裏面に設定した前記終点に到来させる請求項6または7記載の樹脂製品の製造方法。
  9. 前記インモールドコート材料を、前記基材の裏面から表面に貫通する貫通孔を介して該基材の表面に流し、
    前記インモールドコート材料を、前記基材の表面の縁部から裏面に回り込ませて、該基材の裏面に設定した前記終点に到来させる請求項6または7記載の樹脂製品の製造方法。
  10. 前記貫通孔を、前記基材の裏面から表面に向けて斜めに貫通するように形成する請求項9記載の樹脂製品の製造方法。
  11. 樹脂成形品である基材に積層して設けられたインモールドコートを成形する成形型であって、
    前記基材における樹脂製品の非意匠面側となる裏面との間に収集空間を画成する第1型面と、
    前記基材における樹脂製品の意匠面側となる表面との間に、前記収集空間と繋がる意匠部空間を画成する第2型面と、
    前記収集空間と離れた前記基材の裏面位置から前記意匠部空間へ向けて流れるように、前記インモールドコートとなるインモールドコート材料を注入可能なゲートと、を備え、
    前記収集空間が終点になるように、前記意匠部空間から該収集空間に前記インモールドコート材料が流れるように構成されている
    ことを特徴とする成形型。
  12. 前記ゲートは、前記基材の裏面における一方の縁部に向けて前記インモールドコート材料を注入可能に設けられ、
    前記収集空間は、前記基材の裏面における一方の縁部と反対側の他方の縁部に設けられている請求項11記載の成形型。
  13. 前記ゲートは、前記基材の裏面から表面に貫通する貫通孔を介して該基材の表面側に向けて前記インモールドコート材料を注入可能に設けられている請求項11記載の成形型。
  14. 前記貫通孔は、前記基材の裏面から表面に向けて斜めに貫通するように形成されている請求項13記載の成形型。
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