JP2021022606A - ウェーハの分割方法及びウェーハの分割に用いるテープ - Google Patents

ウェーハの分割方法及びウェーハの分割に用いるテープ Download PDF

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Abstract

【課題】少なくとも2つの一対の把持部でテープを把持させ、一対の把持部の各把持部同士を互いに遠ざかる方向に移動させ、テープを拡張させてウェーハを分割する場合に、把持部に糊を付着させないようにする。【解決手段】分割起点Nを備えるウェーハWの面積以上の面積の糊層12を中央領域に形成し外周領域が糊層12を備えていない環状の糊無し領域110bとなる四角形のテープ1の糊層12にウェーハWを貼着する工程と、テープ貼着工程の後、テープ1の糊無し領域110bを互いに直交する方向で少なくとも2つの一対の第一把持部4A、第一把持部4B及び一対の第二把持部4C、第二把持部4Dで把持させ、一対の第一把持部4A、4Bを互いに遠ざかる方向に移動させ、一対の第二把持部4C、4Dを互いに遠ざかる方向に移動させ、テープ1を拡張させ、ウェーハWの分割起点Nを起点としてウェーハWを分割させる工程と、からなるウェーハWの分割方法。【選択図】図3

Description

本発明は、ウェーハの分割方法、及びウェーハの分割に用いるテープに関する。
半導体ウェーハ等の被加工物を個々のチップに分割する場合には、例えば特許文献1や特許文献2に開示されている分割方法のように、分割起点を形成したウェーハをテープに貼着させ、テープのウェーハからはみ出した部分の外周縁を、水平方向において対向して配置される例えば2つの一対の把持部で把持させ、一対の把持部の各把持部同士を互いに遠ざかる方向に移動させ、テープを水平面における4方向に拡張させ、ウェーハの分割起点に外力を加えて分割起点を起点として分割させている。
特開2018−006370号公報 特開2018−160580号公報
しかし、把持部がテープの糊層に接触するため、ウェーハを分割させた後、把持部がテープを離すと把持部に糊が付着してしまうという問題がある。そのため、作業者が定期的に把持部から糊を拭き取る必要があり、糊拭き取り作業の際に把持部が配設されているテープ拡張装置を停止させる必要があり、生産性が悪くなるという問題がある。
よって、少なくとも2つの一対の把持部でテープを把持させ、一対の把持部の各把持部同士を互いに遠ざかる方向に移動させ、テープを拡張させてウェーハを分割する場合には、把持部に糊を付着させないようにするという課題がある。
上記課題を解決するための本発明は、分割起点を備えるウェーハを分割させるウェーハの分割方法であって、該ウェーハの面積以上の面積の糊層を中央領域に形成し外周領域が該糊層を備えていない環状の糊無し領域となる四角形のテープの該糊層に該ウェーハを貼着するテープ貼着工程と、該テープ貼着工程の後、該テープの該糊無し領域を互いに直交する方向で少なくとも2つの一対の把持部で把持させ、該各一対の把持部を互いに遠ざかる方向に移動させ、該テープを拡張させ、該ウェーハの該分割起点を起点として該ウェーハを分割させる分割工程と、からなるウェーハの分割方法である。
また、上記課題を解決するための本発明は、前記ウェーハの分割方法に用いるテープであって、四角形のテープ基材と、少なくとも前記ウェーハの面積以上の面積で該テープ基材の中央領域に形成される前記糊層と、該テープ基材の外周領域の環状の前記糊無し領域と、を備えたテープである。
本発明に係るテープは、前記糊層が、紫外線の照射により粘着力が低下する性質を有していると好ましい。
本発明に係るウェーハの分割方法は、分割工程において、把持部がテープの糊無し領域である外周領域を把持するので、把持部が把持したテープを拡張させウェーハを分割させた後に、テープを離した把持部に糊が付着しない。そのため、把持部の糊除去等の清掃作業が不要になり、生産効率を低下させてしまうことがない。
本発明に係るテープは、四角形のテープ基材と、少なくともウェーハの面積以上の面積でテープ基材の中央領域に形成される糊層と、テープ基材の外周領域の環状の糊無し領域と、を備えるため、本発明に係るウェーハの分割方法に用いることで、テープを離した把持部に糊を付着させないようにすることができる。
本発明に係るテープは、糊層が、紫外線の照射により粘着力が低下する性質を有していることで、被加工物をテープから容易に剥離することが可能となる。
本発明に係るテープの一例を示す斜視図である。 ウェーハを分割する分割装置の一例を示す斜視図である。 ウェーハが貼着され一対の第一把持部及び一対の第二把持部に把持された状態のテープが、拡張される状態を説明する平面図である。
図1に示すウェーハWは、例えば、母材がシリコンからなる円形の半導体ウェーハであり、ウェーハWの上側を向いた状態の表面Waには複数の図示しない分割予定ラインがそれぞれ直交するように設定されている。そして、図示しない分割予定ラインによって区画された複数の格子状の領域には、デバイスがそれぞれ形成されている。なお、ウェーハWは、シリコンウェーハに限定されるものではない。
ウェーハWは、ウェーハWに対して透過性を有する波長のレーザビームが図示しない分割予定ラインに沿って照射されて、ウェーハW内部の所定深さの位置に分割起点N(改質層N)がX軸方向及びY軸方向に延びる分割予定ラインに沿って直線状に連続的に形成されている。
なお、分割起点Nは、レーザビームの照射によりウェーハWの内部が改質されて周囲よりも強度が低下した領域である。分割起点Nからは、ウェーハWの表面Wa又は裏面Wbにそれぞれクラックが伸長していてもよい。また、ウェーハWが備える分割起点は、ハーフカット溝であってもよい。
図1に示す本発明に係るテープ1は、本発明に係るウェーハの分割方法に用いるテープであって、四角形のテープ基材11と、少なくともウェーハWの面積以上の面積でテープ基材11の中央領域110aに形成される糊層12と、テープ基材11の外周領域である環状の糊無し領域110bと、を備えている。
例えば平面視正方形のテープ基材11は、ポリオレフィン系の樹脂等からなり、機械的な外力に対するある程度の伸縮性を備えている。テープ基材11は、具体的には、例えば、アルケンをモノマーとして合成されるポリマーのテープ基材であり、例えば、ポリエチレンテープ基材、ポリプロピレンテープ基材、または、ポリ塩化ビニルテープ基材等である。
本実施形態においては、テープ基材11の上面110の中央領域110aに形成される糊層12は、例えば、紫外線が照射されることで硬化して粘着力が低下するアクリル系ベース樹脂等からなるUV硬化糊が用いられているが、これに限定されるものではない。
糊層12は、図1に示す例においては、ウェーハWの面積以上の面積の正方形状にテープ基材11の中央領域110aに所定の厚さで形成されているが、ウェーハWの面積以上の面積の円形状等に形成されていてもよい。
テープ基材11の外周領域である環状の糊無し領域110bの環幅は、図2に示す分割装置8の第一把持部4A、第一把持部4B、第二把持部4C、第二把持部4Dが適切に把持可能な幅に設定されている。
図2に示す分割装置8は、テープ1を拡張させるときの力を利用して、ウェーハWを分割起点Nに沿って破断する装置であり、ウェーハWに貼着されたテープ1の糊無し領域110bの4辺を把持して引っ張ることができる装置の一例である。分割装置8は、例えば、中央に保持テーブル30を備えている。保持テーブル30はスピンドル及びモータ等からなる回転機構32によってZ軸方向の回転軸を軸に水平面内(X軸Y軸平面内)を回転可能に支持されており、かつ、Z軸方向(鉛直方向)において上下動可能となっている。保持テーブル30の上面である平坦な保持面30aはウェーハWが載置可能な直径を有しており、ウェーハWが貼着されたテープ1は、ウェーハWを上側に向けて、かつ、例えば、保持面30aの中心とテープ1の中心とを略合致させた状態で保持テーブル30の保持面30aに載置される。
なお、保持テーブル30は回転機構32によって回転可能でなく、また、上下動可能でなくてもよい。また、分割装置8は、保持テーブル30を備えていなくてもよい。
保持テーブル30の周囲には、X軸方向において互いに対向して配設され、テープ1の糊無し領域110bを各々把持する一対の第一把持部4A、第一把持部4Bと、X軸方向に水平面内において直交するY軸方向において互いに対向して配設され、テープ1の糊無し領域110bを各々把持する一対の第二把持部4C、第二把持部4Dとを備えている。
第一把持部4A及び第一把持部4Bは、それぞれX軸方向拡張手段5によってX軸方向に往復移動可能となっている。
X軸方向拡張手段5は、長手方向がY軸方向である基台50と、基台50上に配設されX軸方向に延在する軸心を有するボールネジ51と、ボールネジ51と平行に配設された一対のガイドレール52と、ボールネジ51に連結しボールネジ51を回動させるモータ53と、内部のナットがボールネジ51に螺合し上面に第一把持部4A(第一把持部4B)が配設された可動板54と、を備えており、モータ53がボールネジ51を回動させると、これに伴い可動板54が一対のガイドレール52にガイドされてX軸方向に往復移動する。第一把持部4A及び第一把持部4Bによるテープ1の拡張量は、X軸方向拡張手段5のモータ53のトルク制御によって適切な量に制御可能となっている。
第二把持部4C及び第二把持部4Dは、それぞれY軸方向拡張手段6によってY軸方向に往復移動可能となっている。
Y軸方向拡張手段6は、長手方向がX軸方向である基台60と、基台60上に配設されY軸方向に延在する軸心を有するボールネジ61と、ボールネジ61と平行に配設された一対のガイドレール62と、ボールネジ61に連結しボールネジ61を回動させるモータ63と、内部のナットがボールネジ61に螺合し上面に第二把持部4C(第二把持部4D)が配設された可動板64と、を備えており、モータ63がボールネジ61を回動させると、これに伴い可動板64が一対のガイドレール62にガイドされてY軸方向に往復移動する。第二把持部4C及び第二把持部4Dによるテープ1の拡張量は、Y軸方向拡張手段6のモータ63のトルク制御によって適切な量に制御可能となっている。
第一把持部4A、及び第一把持部4Bは、それぞれ同一の構造を備えているため、以下に、第一把持部4Aの構造について説明する。
第一把持部4Aは、例えば、可動板54の上面に可動板54の長手方向に複数(図2に示す例においては、5つ)均等間隔を空けて並べられた第一下側把持機構40と、各第一下側把持機構40にZ軸方向において対向する第一上側把持機構41と、第一上側把持機構41を第一下側把持機構40に対して相対的に上下動させる第一昇降機構43とを備えている。
なお、X軸方向拡張手段5は、5つの第一昇降機構43等を一体として、X軸方向に移動させているが、1つずつ個別にX軸方向に移動させることを可能にしてもよい。
第一下側把持機構40は直方体状に形成されており、その上面には、複数のローラ400が互いに近接して配列されている。ローラ400は、第一把持部4Aのテープ1の引っ張り方向であるX軸方向の回転軸を備えており、テープ1の拡張時において、テープ1が第一把持部4Aから外れないようにしつつ、一対の第二把持部4C、第二把持部4DによるY軸方向におけるテープ1の拡張を回転しつつ許容する。ローラ400は、例えば、第一下側把持機構40の上面から外周面の半分程度が突出している。
第一下側把持機構40の上側に配設された第一上側把持機構41は第一下側把持機構40と概ね上下対称の構成を有している。第一昇降機構43は、モータ430を備えるボールネジ機構と、Z軸方向に立設するコラム431とを備えており、モータ430が図示しないボールネジを回動させることで、該ボールネジに側部に配設されたナットが螺合する第一上側把持機構41が、コラム431の内側面上をZ軸方向に摺動する。
なお、第一把持部4Aの構成は、本実施形態に示す例に限定されるものではない。例えば、5つの第一下側把持機構40は一体となっており、5つの第一上側把持機構41は一体となっており、1つの第一昇降機構43によって第一上側把持機構41が第一下側把持機構40に対して相対的に上下動する構成となっていてもよい。または、第一昇降機構43が、第一下側把持機構40を上下動させてもよいし、第一上側把持機構41と第一下側把持機構40との両方を上下動させる構成となっていてもよい。
本実施形態においては、保持テーブル30が一対の第一把持部4A、第一把持部4Bに対して昇降するが、高さが固定された保持テーブル30に対して、一対の第一把持部4A、第一把持部4Bが昇降するものとしてもよい。
第二把持部4C、及び第二把持部4Dは、それぞれ同一の構造を備えているため、以下に、第二把持部4Cの構造について説明する。
第二把持部4Cは、例えば、可動板64の上面に可動板64の長手方向(X軸方向)に例えば5つ均等間隔を空けて並べられた第二下側把持機構46と、各第二下側把持機構46にZ軸方向において対向する第二上側把持機構47と、第二上側把持機構47を第二下側把持機構46に対して相対的に上下動させる第二昇降機構48とを備えている。
なお、Y軸方向拡張手段6は、5つの第二昇降機構48等を一体として、Y軸方向に移動させているが、1つずつ個別にY軸方向に移動させることを可能にしてもよい。
第二下側把持機構46は直方体状に形成されており、その上面には、複数のローラ460が互いに近接して配列されている。ローラ460は、第二把持部4Cのテープ1の引っ張り方向であるY軸方向の回転軸を備えており、テープ1の拡張時において、テープ1が第二把持部4Cから外れないようにしつつ、一対の第一把持部4A、第一把持部4BによるX軸方向におけるテープ1の拡張を回転しつつ許容する。ローラ460は、例えば、第二下側把持機構46の上面から外周面の半分程度が突出している。
第二下側把持機構46の上側に配設された第二上側把持機構47は第二下側把持機構46と概ね上下対称の構成を有している。第二昇降機構48は、モータ480を備えるボールネジ機構と、Z軸方向に立設するコラム481とを備えており、モータ480が図示しないボールネジを回動させることで、該ボールネジに側部に配設されたナットが螺合する第二上側把持機構47が、コラム481の内側面上をZ軸方向に摺動する。
なお、第二把持部4Cの構成は、例えば、5つの第二下側把持機構46は一体となっており、5つの第二上側把持機構47は一体となっており、1つの第二昇降機構48によって第二上側把持機構47が第二下側把持機構46に対して相対的に上下動する構成となっていてもよい。または、第二昇降機構48が、第二下側把持機構46を上下動させてもよいし、第二上側把持機構47と第二下側把持機構46との両方を上下動させる構成となっていてもよい。
本実施形態においては、保持テーブル30が一対の第二把持部4C、第二把持部4Dに対して昇降するが、高さが固定された保持テーブル30に対して、一対の第二把持部4C、第二把持部4Dが昇降するものとしてもよい。
以下に、上記、テープ1及び分割装置8を用いて、分割起点Nを備えるウェーハWを分割起点Nを起点に個々のチップに分割する場合の各工程について説明する。
(1)テープ貼着工程
まず、図1に示すように、四角形のテープ1の糊層12にウェーハWが載置され、図示しない貼着ローラがウェーハW上で転動する、または作業者による手作業により、ウェーハWが糊層12に貼着される。例えば、テープ1の中心とウェーハWの中心とは略合致した状態になり、また、縦横にウェーハWに形成された分割起点Nがテープ1の4辺と平行になる。または、貼着ローラをテープ1の下面にも配置し、ウェーハW上で転動する貼着ローラと、テープ1の下面で転動する貼着ローラとで挟んで、ウェーハWをテープに貼着してもよい。
(2)
分割工程
テープ貼着工程が実施された後、図2に示す保持テーブル30の保持面30aに、ウェーハWが貼着されたテープ1が、ウェーハWを上側に配し、かつ、保持面30aと同心の状態で載置される。
その後、例えば、図2に示す保持テーブル30が所定の角度だけ回転することで、テープ1の各4辺がX軸方向又はY軸方向と平行に合わせられる。
また、保持テーブル30は、例えば、保持面30aが、一対の第一把持部4A、第一把持部4Bの第一下側把持機構40の上面と同一の高さ位置、かつ、一対の第二把持部4C、第二把持部4Dの第二下側把持機構46の上面と略同一の高さ位置に位置づけられる。
次に、X軸方向拡張手段5が作動し、一対の第一把持部4A、第一把持部4BがX軸方向に適宜移動され、第一上側把持機構41と第一下側把持機構40との間に保持テーブル30上に載置されたテープ1の糊無し領域110bが位置づけられる。また、Y軸方向拡張手段6が作動し、一対の第二把持部4C、第二把持部4DがY軸方向に適宜移動され、第二上側把持機構47と第二下側把持機構46との間にテープ1の糊無し領域110bが位置づけられる。
第一昇降機構43によって第一上側把持機構41が下降して、テープ1が水平な状態で、第一下側把持機構40と第一上側把持機構41との間に糊無し領域110bが把持される。
また、第二昇降機構48が作動して、第二上側把持機構47が下降して、テープ1が水平な状態で、第二下側把持機構46と第二上側把持機構47との間に糊無し領域110bが把持される。
一対の第一把持部4A、第一把持部4Bがテープ1の糊無し領域110bを把持し、かつ、一対の第二把持部4C、第二把持部4Dがテープ1の糊無し領域110bを把持した状態で、X軸方向拡張手段5が作動して、図3に示すように一対の第一把持部4A、第一把持部4BをX軸方向において互いに遠ざかる方向に移動させてテープ1をX軸方向に拡張させ、これと同時に、Y軸方向拡張手段6が作動して、図3に示すように一対の第二把持部4C、第二把持部4DをY軸方向において互いに遠ざかる方向に移動させてテープ1をY軸方向に拡張させる。
その結果、テープ1に貼着されているウェーハWに外力が付与されてウェーハWは分割起点Nを起点として図示しない分割予定ラインに沿って分割され、個々のチップとなる。例えば、テープ1は、隣り合うチップが完全に離間するまで引き伸ばされ、複数のチップ間にチップの接触による破損を防ぐための所定の間隔が形成される。
次いで、図2に示す第一昇降機構43が作動して、第一上側把持機構41が上昇して、一対の第一把持部4A、第一把持部4Bがテープ1の糊無し領域110bの把持を解除する。また、第二昇降機構48が作動して、第二上側把持機構47が上昇して、一対の第二把持部4C、第二把持部4Dがテープ1の糊無し領域110bの把持を解除する。そして、一対の第一把持部4A、第一把持部4B、及び一対の第二把持部4C、第二把持部4Dに糊が付着しておらず、一対の第一把持部4A、第一把持部4B、及び一対の第二把持部4C、第二把持部4Dの糊除去等の清掃作業が不要になり、生産効率を低下させてしまうことが防がれる。
上記のように、本発明に係るテープ1は、四角形のテープ基材11と、少なくともウェーハWの面積以上の面積でテープ基材11の中央領域110aに形成される糊層12と、テープ基材11の外周領域の環状の糊無し領域110bと、を備えるため、本発明に係るウェーハWの分割方法に用いることで、テープ1を離した一対の第一把持部4A、第一把持部4B、及び一対の第二把持部4C、第二把持部4Dに糊を付着させないようにすることが可能となる。
分割されたウェーハWが貼着されているテープ1は、例えば、図示しないピックアップ装置に搬送される。本実施形態のように、テープ1の糊層12に紫外線の照射により粘着力が低下する性質を有するUV硬化糊が用いられている場合には、ピックアップ装置においてチップをテープ1から剥離する前に、紫外線を糊層12に照射して糊層12を硬化させ粘着力を低下させる。
ピックアップ装置では、例えば、図示しないクランプ等でテープ1が固定され、チップが、下方からテープ1を介してニードルで突き上げられ、吸引パッドで吸引保持されて上方に持ち上げられることで、テープ1から剥離される。
本発明に係るテープ1は、糊層12が、紫外線の照射により粘着力が低下する性質を有していることで、ウェーハWをテープ1から容易に剥離することが可能となる。
なお、本発明に係るウェーハの分割方法は上記実施形態に限定されるものではなく、また、添付図面に図示されているテープ1や分割装置8の構成等についても、これに限定されず、本発明の効果を発揮できる範囲内で適宜変更可能である。
例えば、テープ貼着工程において、予めテープ基材11の中央領域110aに糊層12が形成されているテープ1を用いずに、テープ1が分割装置8で作製されるものとしてもよい。即ち、例えば、糊層12が形成されていないテープ基材11を分割装置8の一対の第一把持部4A、第一把持部4B及び一対の第二把持部4C、第二把持部4Dで把持させ、中央領域110aにノズルから糊を滴下して供給、又は糊を塗布して糊層12を形成すると共に、外周領域の環状の糊無し領域110bを形成してもよい。その後、形成された糊層12にウェーハWを貼着してもよい。
W:ウェーハ Wa:表面 N:分割起点
1:テープ 11:テープ基材 110:テープ基材の上面
110a:中央領域 110b:糊無し領域 12:糊層
8:分割装置
30:保持テーブル 30a:保持面 32:回転機構
4A、4B:一対の第一把持部
40:第一下側把持機構 400:ローラ
41:第一上側把持機構 43:第一昇降機構 430:モータ 431:コラム
5:X軸方向拡張手段 50:基台 51:ボールネジ 52:ガイドレール 53:モータ 54:可動板
4C、4D:一対の第二把持部
46:第二下側把持機構 460:ローラ
47:第二上側把持機構 48:第二昇降機構 480:モータ 481:コラム
6:Y軸方向拡張手段 60:基台 61:ボールネジ 62:ガイドレール 63:モータ 64:可動板

Claims (3)

  1. 分割起点を備えるウェーハを分割させるウェーハの分割方法であって、
    該ウェーハの面積以上の面積の糊層を中央領域に形成し外周領域が該糊層を備えていない環状の糊無し領域となる四角形のテープの該糊層に該ウェーハを貼着するテープ貼着工程と、
    該テープ貼着工程の後、該テープの該糊無し領域を互いに直交する方向で少なくとも2つの一対の把持部で把持させ、該各一対の把持部を互いに遠ざかる方向に移動させ、該テープを拡張させ、該ウェーハの該分割起点を起点として該ウェーハを分割させる分割工程と、からなるウェーハの分割方法。
  2. 請求項1記載のウェーハの分割方法に用いるテープであって、
    四角形のテープ基材と、少なくとも前記ウェーハの面積以上の面積で該テープ基材の中央領域に形成される前記糊層と、該テープ基材の外周領域の環状の前記糊無し領域と、を備えたテープ。
  3. 前記糊層は、紫外線の照射により粘着力が低下する請求項2記載のテープ。
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