JP2021019149A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021019149A
JP2021019149A JP2019135398A JP2019135398A JP2021019149A JP 2021019149 A JP2021019149 A JP 2021019149A JP 2019135398 A JP2019135398 A JP 2019135398A JP 2019135398 A JP2019135398 A JP 2019135398A JP 2021019149 A JP2021019149 A JP 2021019149A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base
region
semiconductor element
semiconductor device
joined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019135398A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7262334B2 (ja
Inventor
康典 奥田
Yasunori Okuda
康典 奥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2019135398A priority Critical patent/JP7262334B2/ja
Publication of JP2021019149A publication Critical patent/JP2021019149A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7262334B2 publication Critical patent/JP7262334B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Die Bonding (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

【課題】半導体素子の接合位置の精度を高めることにより高い信頼性を確保できる半導体装置を提供する。【解決手段】半導体装置103Aは、ベース1と、半導体素子3とを備える。ベース1は金属材料からなる。半導体素子3はベース1の上に、銀および銅の少なくともいずれかを含む第1のナノ粒子接合材2Aにより接合される。金属材料は、熱伝導率が200W/m・K以上の銅を含む材料で形成される。ベース1は、半導体素子3が接合される被接合面1tを含む。被接合面1tは、第1方向Yの寸法が、第1方向Yに垂直な第2方向Xの寸法より長い。被接合面1tの第1方向Yに沿って延びる端部1Eと平面視にて重なる位置には視認可能部8が形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は半導体装置に関し、特にレーダー用送受信モジュールに用いられる半導体装置に関するものである。
高出力の半導体素子を搭載する半導体装置、および繰り返し温度サイクルが加わる半導体装置においては、半導体素子が接合されるベースにおける放熱性を高くすることが重要である。たとえば特開2010−27953号公報(特許文献1)に開示される半導体装置は、以下の特徴を有する。当該半導体装置においては、半導体素子を搭載する金属ベースと、台座と、回路基板とを備える。台座は金属ベースの上に第1接合材で接合される。台座は金属ベースより線膨張係数が小さく降伏応力が高い。回路基板は台座の上に第2接合材で接合される。これにより、台座と金属ベースとの材料の間の線膨張係数の差に起因し第1接合材に繰り返し熱応力が付加され変形が生じるおそれが低減される。第1接合材の変形が抑制されることにより、金属ベースの塑性変形の累積による反りの発生が抑制される。これにより、金属ベースの反りに伴う放熱性の低下が抑制される。
特開2010−27953号公報
高出力の半導体素子を搭載する半導体装置においては、上記の放熱性の低下の抑制に加え、半導体素子の搭載される位置精度を高めることが重要である。たとえば半導体素子が本来配置されるべき位置に対してずれた位置に接合されれば、半導体素子と基板とを接続する金属ワイヤが接続できなくなる恐れがあるためである。半導体素子を本来配置されるべき位置に接合することにより、半導体装置の高い信頼性を確保できる。しかるに特開2010−27953号公報においては、そのような半導体素子の接合位置の精度を高めるための工夫について考慮がされていない。
本発明は上記の課題に鑑みなされたものである。その目的は、半導体素子の接合位置の精度を高めることにより高い信頼性を確保できる半導体装置を提供することである。
本開示に従った半導体装置は、ベースと、半導体素子とを備える。ベースは金属材料からなる。半導体素子はベースの上に、銀および銅の少なくともいずれかを含む第1のナノ粒子接合材により接合される。金属材料は、熱伝導率が200W/m・K以上の銅を含む材料で形成される。ベースは、半導体素子が接合される被接合面を含む。被接合面は、第1方向の寸法が、第1方向に垂直な第2方向の寸法より長い。被接合面の第1方向に沿って延びる端部と平面視にて重なる位置には視認可能部が形成されている。
本開示に従えば、半導体素子の接合位置の精度が高い半導体装置を提供できる。
レーダー用送受信モジュールに含まれる回路の構成の一例を示す概略図である。 実施の形態1の保護回路リミッターの構成を示す概略平面図である。 図2のIII−III線に沿う部分の、実施の形態1の保護回路リミッターの構成を示す概略断面図である。 図2中の点線で囲まれた領域IVの概略拡大平面図である。 実施の形態1において半導体素子を位置合わせする方法、および樹脂基板を位置合わせする方法を示す概略平面図である。 比較例における半導体素子と樹脂基板との金属ワイヤでの接続作業を示す概略断面図である。 実施の形態1の保護回路リミッターを図2よりも詳細に示す概略平面図である。 図7のVIII−VIII線に沿う部分の、実施の形態1の保護回路リミッターを図2よりも詳細に示す概略断面図である。 実施の形態2の保護回路リミッターの構成を示す概略平面図である。 図9のX−X線に沿う部分の、実施の形態2の保護回路リミッターの構成を示す概略断面図である。 実施の形態3の保護回路リミッターの構成を示す概略平面図である。 図11のXII−XII線に沿う部分の、実施の形態3の保護回路リミッターの構成を示す概略断面図である。 図11のXIII−XIII線に沿う部分の概略断面図である。 実施の形態4の保護回路リミッターの構成を示す概略平面図である。 図14のXV−XV線に沿う部分の、実施の形態4の保護回路リミッターの構成を示す概略断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は、レーダー用送受信モジュールに含まれる回路の構成の一例を示す概略図である。まず図1を用いて、本実施の形態の半導体装置が用いられるモジュールの構成等について説明する。
図1を参照して、本実施の形態の後述する半導体装置は、たとえばレーダー用送受信モジュール100に用いられる。レーダー用送受信モジュール100は、高出力増幅器101と、コネクター102と、保護回路リミッター103と、低雑音増幅器104とを主に備えている。また概ね、高出力増幅器101とコネクター102と、図1中の高出力増幅器101とコネクター102との間にある整合回路とからなる経路は、高周波電気信号の送信系C1である。コネクター102と保護回路リミッター103と低雑音増幅器104とからなる経路は、高周波電気信号の受信系C2である。上記の高出力増幅器101と、コネクター102と、保護回路リミッター103と、低雑音増幅器104とを含む全体が1つの基板上にまとめて配置されている。これにより、集積回路としてのレーダー用送受信モジュール100が形成されている。
高出力増幅器101は、レーダー用送受信モジュール100からレーダーに含まれるアンテナへ送信するための高周波電気信号を、システム側Sの発信源からレーダー用送受信モジュール100内に取り込む。高出力増幅器101によりレーダー用送受信モジュール100内に取り込まれた高周波電気信号は、図1中ではTx−INと表されている。高出力増幅器101は、システム側Sから取り込まれた高周波電気信号を増幅して、コネクター102側へ伝える。すなわち高周波電気信号の増幅は、高出力増幅器101によりなされる。
コネクター102は、高周波電気信号の送信系C1における高出力増幅器101の下流側に接続されている。コネクター102は、レーダーに含まれるアンテナAに接続されている。コネクター102は、高出力増幅器101にて増幅された高周波電気信号をアンテナAに伝える。このコネクター102からアンテナAに伝わる高周波電気信号は、図1中ではTx−OUTと表されている。アンテナAは、コネクター102から受けた高周波電気信号に基づく電波を対象物に向けて発信し、電波を対象物から受信する。アンテナAが受信した電波に基づく高周波電気信号がコネクター102に伝送される。コネクター102がアンテナAから受ける高周波電気信号は、図1中ではRx−INと表記される。
保護回路リミッター103は、高周波電気信号の受信系C2におけるコネクター102の下流側に接続されている。保護回路リミッター103は、アンテナAおよびコネクター102から受けた高周波電気信号の経路となる。また保護回路リミッター103は、意図しない信号が下流に伝わることを抑制する。具体的には、たとえばレーダー用送受信モジュール100の一部の故障等により、高出力増幅器101が増幅した送信信号が、アンテナAを通らずにコネクター102から直接保護回路リミッター103に伝送される場合がある。また、アンテナAの直近に上記の対象物があり、アンテナAからの送信信号がこの対象物で反射し、ほとんど減衰することなくアンテナAに再入力し、その再入力した送信信号がコネクター102から保護回路リミッター103に伝送される場合がある。保護回路リミッター103は、このように下流側に伝えるべきでない高周波電気信号の流通を抑制する。ここでのより下流に伝えるべきでない高周波電気信号とは、過剰な電圧および電力の信号などを指す。
低雑音増幅器104は、高周波電気信号の受信系C2における保護回路リミッター103の下流側に接続されている。低雑音増幅器104は、アンテナAからコネクター102および保護回路リミッター103を介して伝わった受信信号を、信号処理できる程度に増幅し、システム側Sに伝送する。低雑音増幅器104からシステム側Sに伝送される高周波電気信号は、図1中ではRx−OUTと表記される。
以上のレーダー用送受信モジュール100に含まれる保護回路リミッター103が、以降にて説明する各実施の形態の半導体装置に相当する。以下、実施の形態1の半導体装置としての保護回路リミッター103の構成について、図2〜図4を用いて説明する。
図2は、実施の形態1の保護回路リミッターの構成を示す概略平面図である。図3は、図2のIII−III線に沿う部分の、実施の形態1の保護回路リミッターの構成を示す概略断面図である。図2および図3を参照して、実施の形態1の半導体装置としての保護回路リミッター103Aは、ベース1と、半導体素子3とを主に備えている。ベース1と半導体素子3とは第1のナノ粒子接合材2Aにより接合されている。ベース1は、半導体素子3が接合される被接合面としての最上面1tを含んでいる。最上面1tは、第1方向であるY方向の寸法が、第1方向に垂直な第2方向であるX方向の寸法よりも長い。言い換えると、最上面1tは、第1方向であるY方向に長く延び、第2方向であるX方向にはY方向よりも短く延びている。最上面1tの、X方向よりも最上面1tの寸法が長いY方向に延びる端部1Eには、視認可能部としての切欠き部8が形成されている。
図4は、図2中の点線で囲まれた領域IVの概略拡大平面図である。図4を参照して、切欠き部8は、たとえば平面視において三角形状すなわち概ねV字型の縁部を有するように、ベース1が欠けた部分として形成されている。切欠き部8は、たとえば平面視での幅Wが0.1mm程度であり、高さHが0.1mm程度である。また図示されないが、Z方向に沿う最上面1tからの切欠き部8の底の深さも0.1mm程度である。ただし切欠き部8の形状はこれに限らず、たとえば平面視において矩形状を有するように形成されてもよい。
最上面1tはY方向に長く延びる端部1Eを、X方向に間隔をあけて、互いに対向するように1対有している。切欠き部8は、最上面1tのY方向に延びる1対の端部1Eのそれぞれに形成されている。切欠き部8は、1つの端部1Eに複数、Y方向について互いに間隔をあけて形成されている。1例として図2においては、左側の端部1Eおよび右側の端部1Eのそれぞれに2つずつの切欠き部8が形成されている。これらの切欠き部8は、X方向について互いに対向するように、すなわちY方向の位置が互いにほぼ等しくなるように形成されている。
ベース1は、金属材料からなっている。具体的には、ベース1は、熱伝導率が200W/m・K以上の銅を含む材料で形成されている。たとえばベース1は、銅(Cu)、銅タングステン(CuW)、モリブデン銅(CuMoCu)からなる群から選択されるいずれかの材料で形成されている。
第1のナノ粒子接合材2Aは、これを構成する粒子がたとえば500nm以上1μm未満程度の極めて微小な粒径を有している。第1のナノ粒子接合材2Aは、銀もしくは銅、または銀および銅が混合された金属材料からなる接合材である。いずれにせよ第1のナノ粒子接合材2Aは、銀および銅の少なくともいずれかを含んでいる。第1のナノ粒子接合材2Aは、焼結工程により各粒子間が接合されている。第1のナノ粒子接合材2Aが焼結された銀すなわち焼結銀である場合、その焼結温度すなわち硬化温度はおよそ210℃である。また第1のナノ粒子接合材2Aが焼結された銅すなわち焼結銅である場合、その焼結温度すなわち硬化温度はおよそ280℃である。一方、第1のナノ粒子接合材2Aの比較例としての、一般的にダイアタッチペーストとして用いられるエポキシ系導電性接着剤の硬化温度は125℃以上150℃以下である。このため焼結銀または焼結銅としての第1のナノ粒子接合材2Aは、エポキシ系導電性接着剤と同等の硬化温度である。焼結銀または焼結銅としての第1のナノ粒子接合材2Aは、比較例としてのエポキシ系導電性接着剤の加熱に使用しているクリーンオーブンを用いて焼結することができる。
半導体素子3は、以上の第1のナノ粒子接合材2Aにより、ベース1の最上面1t上に接合されている。半導体素子3は、保護回路リミッター103として機能させるためのダイオード等を含んでいる。すなわち図1において、当該ダイオード等がコネクター102から流れる過剰な電圧を抑制させる役割を有する。
半導体素子3は、保護回路リミッター103Aにて使用されるため、通常はシリコン(Si)により形成される。すなわち半導体素子3は、シリコンなどの半導体材料がチップ状に加工されたものである。
以上の各材料が用いられることにより、ベース1を構成する材料は、半導体素子3を構成する材料との線膨張係数の差が比較的小さい。具体的には、ベース1と半導体素子3との線膨張係数の差は5ppm/℃程度を基準として、おおよそ3ppm/℃以上8ppm/℃以下の範囲となる。ただし当該線膨張係数の差は少なくとも15ppm/℃以下であればよい。なおベース1を構成する銅(Cu)の線膨張係数は17ppm/℃である。ベース1を構成する銅タングステン(CuW)の線膨張係数は7ppm/℃であり、モリブデン銅(CuMoCu)の線膨張係数は11ppm/℃である。また半導体素子3を構成するシリコンの線膨張係数は3.6ppm/℃以上5.6ppm/℃以下である。
このようにベース1と半導体素子3との線膨張係数の差を小さくする。これにより、両者の線膨張係数の差に起因するベース1または半導体素子3へのクラックの発生を抑制できる。またこれにより、ベース1と半導体素子3との間の剥離を抑制できる。
図3に示すように、ベース1は、第1領域1Aと、第2領域1Bとを有している。第1領域1Aは最上面1tを含む。第1領域1Aはベース1全体のうち比較的Z方向の上側の領域に配置されている。第2領域1Bは、ベース1全体のうち第1領域1A以外の領域である。第2領域1Bは、ベース1全体のうち、第1領域1AよりもZ方向の下側の領域に配置されている。第2領域1Bは、第1領域1Aと平面視にて重なる領域、およびその外側の領域に双方に配置されている。第2領域1Bは、第1領域1Aの外側の領域として、第1領域1Aと平面視にて重なる領域のX方向についての左側および右側の双方に配置されている。
また第2領域1Bは、第1領域1Aと平面視にて重なる領域において、第1領域1Aと連続するように繋がっている。このため図3の断面図において、ベース1の第1領域1Aは、X方向およびY方向に交差するZ方向すなわち半導体素子3の厚み方向について、第2領域1Bよりも上方に突出している。つまりベース1において、第1領域1Aは第2領域1Bよりも、平面視における、XY平面に沿う面積が小さい。第1領域1Aは第2領域を平面視したときの中央部に重畳するように配置されることが好ましい。第1領域1Aと第2領域1Bとは一体となるよう繋がっている。このため、第1領域1Aおよび第2領域1Bにより単一のベース1が構成される。
上記の切欠き部8は、ベース1のうち第1領域1AのY方向に延びる端部1E、言い換えれば第1領域1AのX方向についての一方および他方の端部1Eに形成されている。図2においては、最上面1tのX方向についての一方および他方の端部1Eに切欠き部8が形成されている。ただしこれに限られない。たとえばZ方向上側からの平面視において切欠き部8が視認できる限り、第1領域1Aの最上面1tよりもZ方向の下側の領域における、最上面1tの端部1EのZ方向真下の面上に切欠き部8が形成されてもよい。また上記と同じ個所すなわち端部1Eまたはその真下の平面視にて重なる面上に、切欠き部8の代わりに、小さく突起した部分すなわち凸部などの、他の種類の視認可能部が形成されてもよい。以上をまとめると、切欠き部8などの視認可能部は、最上面1tのY方向に沿って延びるまたはX方向についての1対の端部1E上、またはその端部1Eと平面視にて重なる真下の位置すなわち第1領域1Aの側面上、のいずれかに形成される。
このような切欠き部8は、たとえば通常の第1領域1Aの形成工程の後に、当該部分を削り落とすことにより形成される。ただし切欠き部8の形成方法は任意である。また視認可能部が凸部であれば、当該突起部を接合するなどの任意の方法により形成される。
ベース1は第1領域1Aと第2領域1Bとを有する。このためベース1は、XY平面に沿う平面として、最上面1tの他に、中間面1mおよび最下面1fを有する。中間面1mは、第2領域1Bの最上面に相当する。中間面1mの上側に第1領域1Aが重なった構成を有するため、中間面1mは最上面1tよりZ方向の下側に配置される。最下面1fはベース1全体の最下面であるとともに、第2領域1Bの最下面である。最下面1fは第1領域1Aと重なる領域および重ならない領域の双方を跨ぐように形成されている。
中間面1m上には、樹脂基板9が接合されている。すなわちベース1の第1領域1AをX方向の一方側および他方側の双方から挟むように、1対の樹脂基板9が配置されている。樹脂基板9はたとえば、エポキシ樹脂が含浸されたプリント基板である。樹脂基板9の最上面9tは、半導体素子3の最上面3tとZ方向の位置がほぼ等しいことが好ましい。
次に、本実施の形態の背景および課題について説明しつつ、本実施の形態の作用効果について説明する。
従来の半導体装置、すなわち本実施の形態の特徴を有さない比較例の保護回路リミッターは、ベースの被接合面への半導体素子の接合されるべき位置を精確に合わせることが困難であった。仮に半導体素子が、被接合面における接合されるべき位置からずれると、半導体素子と樹脂基板とを接続する金属ワイヤが接続できなくなる場合がある。
また比較例の半導体装置である保護回路リミッターは、ベースに対し、金(Au)の共晶はんだ材により半導体素子が実装されている。ここで、レーダー用送受信モジュールの高出力増幅器が高出力化すれば、その周辺機器である保護回路リミッターの発熱量が増える。これにより、保護回路リミッターの半導体素子に含まれるダイオードなどは、ベースへの放熱が十分にできなくなる。金の共晶はんだ材の放熱性が十分でないためである。半導体素子の放熱が十分にできなくなれば、半導体素子のダイオードなどが耐熱温度を超え、半導体装置が故障する可能性が高くなる。
そこで本実施の形態の半導体装置は、以下の構成を有している。本実施の形態の半導体装置としての保護回路リミッター103Aは、ベース1と、半導体素子3とを備えている。ベース1は金属材料からなる。半導体素子3は、ベース1の上に、銀および銅の少なくともいずれかを含む第1のナノ粒子接合材2Aにより接合されている。金属材料は、熱伝導率が200W/m・K以上の銅を含む材料で形成されている。ベース1は、半導体素子3が接合される被接合面としての最上面1tを含む。最上面1tは、第1方向すなわち図2のY方向の寸法が、Y方向に垂直な第2方向すなわち図2のX方向の寸法より長い。被接合面である最上面1tのY方向に沿って延びる端部1Eと平面視にて重なる位置には、視認可能部としてのたとえば切欠き部8が形成されている。なおここでの端部1Eと平面視にて重なる位置とは、端部1E上そのもの、およびそのZ方向の真下に拡がる側面上の領域との双方を含むものとする。
第1に、このようにすれば、長手の寸法を有する第1方向であるY方向について、最上面1tでの半導体素子3を接合すべき位置合わせを容易にできる。図5は、実施の形態1において半導体素子を位置合わせする方法、および樹脂基板を位置合わせする方法を示す概略平面図である。図5を参照して、ベース1の第1領域1Aの最上面1tは、Y方向の一方の端部の位置がY1であり、他方の端部の位置がY4であるとする。最上面1tの1対の端部1Eのそれぞれには、Y方向の位置Y2およびY3に切欠き部8が形成されている。すなわち1対の端部1Eのそれぞれに形成される切欠き部8のY方向の位置はほぼ等しいため、両者はX方向について互いに対向する。半導体素子3は、最上面1tのY方向の一方または他方の端部とそれに隣接する切欠き部8との、Y方向の中央の位置にその中心がくるように配置される。すなわちY1とY2との中間、およびY3とY4との中間に中心がくるように半導体素子3が配置される。また半導体素子3は、Y方向について隣り合う1対の切欠き部8の中間に中心がくるように配置される。すなわちY2とY3との中間に中心がくるように半導体素子3が配置される。
このように切欠き部8などの視認可能部を目印にすることで、目印がない場合に比べて、半導体素子3のY方向の位置を容易に決めることができる。なお位置決めは、以下のようになされる。たとえば装置を用いて半導体素子3を位置決めすることができる。あるいは顕微鏡を用いて目視することにより、手動で半導体素子3を位置決めすることもできる。
なおX方向については最上面1tの幅がY方向に比べて十分に小さい。このためY方向の端部には切欠き部8を設ける必要はない。たとえば図2においては元々のX方向についての最上面1tの寸法と、Y方向についての隣り合う切欠き部8の間隔(たとえばY2とY3との間隔)とはほぼ同じである。このためY方向の端部には切欠き部8が形成されていなくても、半導体素子3のX方向の位置合わせは困難ではない。X方向についてもY方向と同様に、一方の端部1Eと他方の端部1Eとの中間にその中心がくるように半導体素子3が配置される。
第2に、このようにすれば、銀および銅の少なくともいずれかを含む第1のナノ粒子接合材2Aにより、半導体素子3からベース1への放熱性を向上できる。銀および銅は、金よりも放熱性が高いためである。具体的には、銀および銅の少なくともいずれかを含む第1のナノ粒子接合材2Aの熱伝導率は200W/m・K以上である。そのなかでも第1のナノ粒子接合材2Aとしてたとえば焼結銀を用いた場合、その熱伝導率は270W/m・Kである。一方、比較例の半導体装置に用いられる金−スズ共晶はんだの熱伝導率は57W/m・Kである。また比較例の半導体装置に用いられる導電性接着剤の熱伝導率は2.1W/m・Kである。したがって本実施の形態の接合材は、比較例での接合材よりもはるかに熱伝導率が向上している。
第3に、ベース1が熱伝導率が200W/m・K以上の銅を含む材料からなる。このためベース1から半導体装置の外部への放熱性を向上できる。このようにベース1と第1のナノ粒子接合材2Aとの双方の放熱性が向上できる。このため半導体素子3に含まれるダイオードなどが耐熱温度を超える不具合を抑制できる。またベース1を構成する銅を含む材料は比較的安価である。このため材料費を削減することができる。
本実施の形態の半導体装置において、ベース1は、被接合面としての最上面1tを含む第1領域1Aと、第1領域1A以外の第2領域1Bとを含む。第1領域1Aは、第1方向であるY方向および第2方向であるX方向に交差する半導体素子3の厚み方向であるZ方向について、第2領域1Bよりも突出している。つまりベース1は、X方向についての中央部において、第1領域1Aにより、他の領域よりもZ方向の上方に突起した断面形状である。
このようにすれば、半導体素子3と樹脂基板9との金属ワイヤでの接続作業が容易になる。これは図2のように、半導体素子3の最上面3tと樹脂基板9の最上面9tとがほぼ同じ高さとなるためである。図6は比較例における半導体素子と樹脂基板との金属ワイヤでの接続作業を示す概略断面図である。図6を参照して、比較例でのベース1は、第1領域1Aのような上方に突起した領域を有さず、全体が平坦である。この場合、樹脂基板9の最上面9tが、ベース1に接合される半導体素子3の最上面3tよりもZ方向の上方に配置される。比較例においても実施の形態1と同様に、半導体素子3は1対の樹脂基板9に挟まれている。この場合、金属ワイヤの接続に用いるボンディングツール7の先端部が、1対の樹脂基板9の間に挟まれた最上面3t上に接触できなくなる恐れがある。ボンディングツール7が樹脂基板9と干渉するためである。本実施の形態によれば、このような不具合を回避できる。
<補足>
図5を再度参照して、保護回路リミッター103Aにおいて、上記の1対の樹脂基板9のそれぞれには、目印としての樹脂基板スリット9sが形成されている。樹脂基板スリット9sは樹脂基板9の最上面9tに形成されている。樹脂基板9を構成する部材が部分的に溝状に欠落した態様であってもよい。ただし目印としては樹脂基板スリット9sに限られない。目印としては、真上から視認可能な限り任意の態様とすることができる。
樹脂基板スリット9sは、樹脂基板9のY方向の位置Y2およびY3に形成されている。すなわち樹脂基板スリット9sは、Y方向について、ベース1の切欠き部8とほぼ等しい位置に配置されている。これにより、Y方向について、樹脂基板スリット9sは切欠き部8と等しい位置となるように位置合わせされている。
以上の構成を有することにより、切欠き部8などの視認可能部を基準にして、目印である樹脂基板スリット9sをY方向について位置決めすることができる。したがって、切欠き部8を基準として樹脂基板9を、ベース1の中間面1m上において、特にY方向について精確に位置合わせできる。
このことにより以下の効果をさらに奏する。図7は、実施の形態1の保護回路リミッターを図2よりも詳細に示す概略平面図である。図8は、図7のVIII−VIII線に沿う部分の、実施の形態1の保護回路リミッターを図2よりも詳細に示す概略断面図である。図7および図8を参照して、図2および図3においては省略されているが、実際には樹脂基板9の最上面9t上には、複数のパッド5が形成されている。パッド5は、半導体素子3と樹脂基板9とを電気的に接続する。パッド5と半導体素子3とは、金属線4により接続されている。金属線4は、たとえばワイヤボンディング工程に用いられるワイヤであってもよい。具体的には、金属線4のワイヤとして、金ワイヤまたはアルミニウムワイヤ等が用いられてもよい。あるいは金属線4は、いわゆるリボンボンディング工程に用いられるリボンであってもよい。具体的には、金属線4のリボンとして、金リボンまたは金銀リボン等が用いられてもよい。
以上のように、保護回路リミッター103Aにおいては、ベース1の第1領域1Aを、X方向から挟むように配置される1対の樹脂基板9をさらに備える。1対の樹脂基板9のそれぞれは、最上面1tに接合された半導体素子3と電気的に接続可能なパッド5を含む。上記の切欠き部8および樹脂基板スリット9sを用いて樹脂基板9を位置合わせすることにより、樹脂基板9とそこに形成されたパッド5とを、配置されるべき位置に合わせることができる。このようにパッド5が高精度に位置合わせされる。これにより半導体素子3と樹脂基板9とを接続する金属線4の接続がいっそう容易になる。
実施の形態2.
図9は、実施の形態2の保護回路リミッターの構成を示す概略平面図である。図10は、図9のX−X線に沿う部分の、実施の形態2の保護回路リミッターの構成を示す概略断面図である。図9および図10を参照して、実施の形態2の半導体装置としての保護回路リミッター103Bは、大筋で実施の形態1の保護回路リミッター103Aと同様の構成を有している。このため保護回路リミッター103Bについて保護回路リミッター103Aと同一の構成要素には同一の符号を付し、特徴等が同一である限りその説明を繰り返さない。ただし本実施の形態においては、ベース1の構成において実施の形態1と異なっている。
保護回路リミッター103Bにおいては、ベース1が、台座部1Cと、平板ベース部1Dとを含んでいる。台座部1Cと平板ベース部1Dとはいずれも、たとえば平面視において矩形でありZ方向に厚みを有する平板形状である。台座部1Cと平板ベース部1Dとは第2のナノ粒子接合材2Bにより接合されている。すなわちベース1が、第1領域としての台座部1Cと、第2領域としての平板ベース部1Dとの2つの部材に分かれており、両者が第2のナノ粒子接合材2Bで接合された構成を有している。この点において本実施の形態は、第1領域1Aと第2領域1Bとが一体としてベース1を構成する実施の形態1と異なっている。
台座部1Cは実施の形態1の第1領域1Aと基本的に同様の位置および同様の機能、特徴を有している。したがって台座部1Cは金属材料、特に熱伝導率が200W/m・K以上の銅を含む材料からなっている。具体的には、台座部1Cは、銅(Cu)、銅タングステン(CuW)、モリブデン銅(CuMoCu)からなる群から選択されるいずれかの材料で形成されている。
台座部1Cは被接合面としての最上面1tを含む。台座部1Cは、第1方向であるY方向の寸法が、それに垂直な第2方向であるX方向の寸法よりも長い。台座部1Cは、最上面1tのY方向に沿って延びる端部1E、またはそれと平面視にて重なる真下の側面に、切欠き部8などの視認可能部が形成されている。半導体素子3は台座部1Cの最上面1t上に接合されている。
平板ベース部1Dは実施の形態1の第2領域1Bと基本的に同様の位置および同様の機能、特徴を有している。したがって平板ベース部1Dは、台座部1Cの半導体素子3と反対側すなわちZ方向の下側に接合されている。平板ベース部1Dは金属材料、特に熱伝導率が200W/m・K以上の銅を含む材料からなっている。具体的には、平板ベース部1Dは、銅(Cu)、銅タングステン(CuW)、モリブデン銅(CuMoCu)からなる群から選択されるいずれかの材料で形成されている。
第2のナノ粒子接合材2Bは、基本的に第1のナノ粒子接合材2Aと同様である。すなわち第1のナノ粒子接合材2Aは、これを構成する粒子がたとえば500nm以上1μm未満程度の極めて微小な粒径を有している。第1のナノ粒子接合材2Aは、銀もしくは銅、または銀および銅が混合された金属材料からなる接合材である。いずれにせよ第1のナノ粒子接合材2Aは、銀および銅の少なくともいずれかを含んでいる。保護回路リミッター103Bにおいて、第1のナノ粒子接合材2Aと第2のナノ粒子接合材2Bとの材質は互いに同一であってもよいが異なっていてもよい。
平板ベース部1DのZ方向の最上面は、保護回路リミッター103Aにおける中間面1mと同等である。このため中間面1m上には、台座部1CをX方向の一方う側および他方の側の双方から挟むように、1対の樹脂基板9が配置される。また平板ベース部1DのZ方向の最下部には最下面1fを有する。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。本実施の形態は、実施の形態1と同様の作用効果の他に、以下の作用効果を奏する。
本実施の形態の半導体装置としての保護回路リミッター103Bは、ベース1が、第1領域としての台座部1Cと、第2領域としての平板ベース部1Dとを含んでいる。台座部1Cおよび平板ベース部1Dはいずれも平板形状である。台座部1Cは、被接合面としての最上面1tを含む。平板ベース部1Dは、台座部1Cの半導体素子3と反対側である下側に、銀および銅の少なくともいずれかを含む第2のナノ粒子接合材2Bにより接合される。切欠き部8などの視認可能部は台座部1Cに形成されている。
実施の形態1のような、第2領域1Bに対して上方に突起した形状を有する第1領域1Aが一体形成されたベース1は、加工に多くの時間および費用を要する。ベース1の形状が複雑であるためである。そこで本実施の形態においては、ベース1を台座部1Cおよび平板ベース部1Dにより形成し、それらを接合させた構成としている。台座部1Cおよび平板ベース部1Dはいずれも単純な平板形状であり加工が容易である。このためベース1の加工に要する時間および費用を削減できる。
また台座部1Cと平板ベース部1Dとは、銀および銅の少なくともいずれかを含む第2のナノ粒子接合材2Bにより接合される。銀および銅は金よりも放熱性が高く、第2のナノ粒子接合材2Bの熱伝導率は200W/m・Kである。このため台座部1C、平板ベース部1Dおよび第2のナノ粒子接合材2Bからなるベース1は全体として高い熱伝導率を有する。したがって本実施の形態においても実施の形態1と同様に、ベース1から半導体装置の外部への放熱性を向上できる。これにより半導体素子3に含まれるダイオードなどが耐熱温度を超える不具合を抑制できる。
実施の形態3.
図11は、実施の形態3の保護回路リミッターの構成を示す概略平面図である。図12は、図11のXII−XII線に沿う部分の、実施の形態3の保護回路リミッターの構成を示す概略断面図である。図11および図12を参照して、実施の形態3の半導体装置としての保護回路リミッター103Cは、大筋で実施の形態1の保護回路リミッター103Aと同様の構成を有している。このため保護回路リミッター103Cについて保護回路リミッター103Aと同一の構成要素には同一の符号を付し、特徴等が同一である限りその説明を繰り返さない。ただし本実施の形態においては、最上面1tにおいてスリット6が形成されている点において実施の形態1と異なっている。
保護回路リミッター103Cにおいては、切欠き部8などの視認可能部が、最上面1tの1対の端部1Eのそれぞれを含むように形成される。これは切欠き部8が1対の端部1Eと平面視において重なる、端部1Eの真下の側面上に形成される場合であっても、当該切欠き部8は1対の端部1Eにまで延びるように形成されていることを意味する。保護回路リミッター103Cは、最上面1tに、X方向に沿って延びるスリット6が形成されている。このスリット6は、最上面1tにおいて、1対の端部1Eのそれぞれの、X方向に互いに対向する切欠き部8を繋ぐように形成されている。
図13は、図11のXIII−XIII線に沿う部分の概略断面図である。図13を参照して、スリット6は、ベース1の第1領域1Aを構成する金属材料の部分が最上面1tからZ方向にある深さ分だけ掘られるように欠落されている。スリット6は、この部分的に欠落された部分が、X方向に延びるように溝状に形成されている。そのスリット6のX方向の一方および他方の端部が、切欠き部8に相当する。スリット6の延びるX方向についての一方および他方の端部が切欠き部8になっていることから、切欠き部8はスリット6の一部分であると考えることができる。このためここではスリット6は概念上、切欠き部8などの視認可能部に含んでいるものとする。
スリット6は、実施の形態1などの端部1Eの切欠き部8と同様の役割を有する。つまりスリット6は、長手の寸法を有するY方向について、最上面1tでの半導体素子3を接合すべき位置を示す目印となる。図11に示すように、図5と同様に最上面1tの端部Y1,Y4が設けられ、Y方向の位置Y2およびY3にスリット6が形成されている。この場合、半導体素子3は、Y1とY2との中間、Y2とY3との中間およびY3とY4との中間に中心がくるように配置される。スリット6により、半導体素子3のY方向の位置を容易に決めることができる。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。本実施の形態は、実施の形態1と同様の作用効果の他に、以下の作用効果を奏する。
本実施の形態の半導体装置としての保護回路リミッター103Cは、最上面1tは、Y方向に延び互いに対向する端部1Eを1対有する。切欠き部8は、最上面1tの1対の端部1Eのそれぞれを含むように形成される。最上面1tにおいて、1対の端部1Eのそれぞれの互いに対向する切欠き部8を繋ぐように、X方向に沿って延びるスリット6が形成されている。
これにより、第1のナノ粒子接合材2Aの良好な流動性により、これが本来接合すべき半導体素子3に隣接する半導体素子3の側に流れこれと接触し短絡を起こす不具合を抑制できる。溝状に形成されたスリット6が、隣接する半導体素子3への第1のナノ粒子接合材2Aをせき止める役割を有するためである。
実施の形態4.
図14は、実施の形態4の保護回路リミッターの構成を示す概略平面図である。図15は、図14のXV−XV線に沿う部分の、実施の形態4の保護回路リミッターの構成を示す概略断面図である。図14および図15を参照して、実施の形態3の半導体装置としての保護回路リミッター103Dは、大筋で実施の形態2の保護回路リミッター103Bと同様の構成を有している。ただし本実施の形態においては、最上面1tにおいてスリット6が形成されている点において実施の形態2と異なっている。スリット6の形成態様については実施の形態3と同様である。したがって本実施の形態の保護回路リミッター103Dは、実施の形態2の保護回路リミッター103Bと実施の形態3の保護回路リミッター103Cとの特徴を組み合わせた構成を有している。保護回路リミッター103Dの構成上の特徴は保護回路リミッター103B,103Cと同様であるため、同一の構成要素には同一の符号を付し、ここではその説明を繰り返さない。また本実施の形態の作用効果は、実施の形態1,2,3の作用効果を組み合わせた効果となる。このためここではその説明を繰り返さない。
以上に述べた各実施の形態(に含まれる各例)に記載した特徴を、技術的に矛盾のない範囲で適宜組み合わせるように適用してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ベース、1A 第1領域、1B 第2領域、1C 台座部、1D 平板ベース部、1E 端部、1f 最下面、1m 中間面、1t,3t,9t 最上面、2A 第1のナノ粒子接合材、3 半導体素子、4 金属線、5 パッド、7 ボンディングツール、8 切欠き部、9 樹脂基板、9s 樹脂基板スリット、100 レーダー用送受信モジュール、101 高出力増幅器、102 コネクター、103,103A,103B,103C,103D 保護回路リミッター、104 低雑音増幅器、A アンテナ、C1 送信系、C2 受信系、S システム側。

Claims (6)

  1. 金属材料からなるベースと、
    前記ベースの上に、銀および銅の少なくともいずれかを含む第1のナノ粒子接合材により接合された半導体素子とを備え、
    前記金属材料は、熱伝導率が200W/m・K以上の銅を含む材料で形成されており、
    前記ベースは、前記半導体素子が接合される被接合面を含み、
    前記被接合面は、第1方向の寸法が、前記第1方向に垂直な第2方向の寸法より長く、
    前記被接合面の前記第1方向に沿って延びる端部と平面視にて重なる位置には視認可能部が形成されている、半導体装置。
  2. 前記被接合面は、前記第1方向に延び互いに対向する前記端部を1対有し、
    前記視認可能部は、前記1対の端部のそれぞれを含むように形成され、
    前記被接合面において、前記1対の端部のそれぞれの互いに対向する前記視認可能部を繋ぐように、前記第2方向に沿って延びるスリットが形成されている、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記ベースは、前記被接合面を含む第1領域と、前記第1領域以外の第2領域とを含み、
    前記第1領域は、前記第1方向および前記第2方向に交差する前記半導体素子の厚み方向について、前記第2領域よりも突出している、請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記ベースは、前記被接合面を含む第1領域としての平板形状の台座部と、前記台座部の前記半導体素子と反対側に銀および銅の少なくともいずれかを含む第2のナノ粒子接合材により接合される第2領域としての平板形状の平板ベース部とを含み、
    前記視認可能部は前記台座部に形成されている、請求項1または2に記載の半導体装置。
  5. 前記ベースの前記第1領域を、前記第2方向から挟むように配置される1対の樹脂基板をさらに備え、
    前記1対の樹脂基板のそれぞれは、前記被接合面に接合された前記半導体素子と電気的に接続可能なパッドを含む、請求項3または4に記載の半導体装置。
  6. 前記1対の樹脂基板のそれぞれには、前記視認可能部と位置合わせされた目印が形成されている、請求項5に記載の半導体装置。
JP2019135398A 2019-07-23 2019-07-23 半導体装置 Active JP7262334B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019135398A JP7262334B2 (ja) 2019-07-23 2019-07-23 半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019135398A JP7262334B2 (ja) 2019-07-23 2019-07-23 半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021019149A true JP2021019149A (ja) 2021-02-15
JP7262334B2 JP7262334B2 (ja) 2023-04-21

Family

ID=74564363

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019135398A Active JP7262334B2 (ja) 2019-07-23 2019-07-23 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7262334B2 (ja)

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06314749A (ja) * 1993-04-28 1994-11-08 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置
JPH07135378A (ja) * 1993-11-10 1995-05-23 Nec Corp 混成集積回路
JPH08125076A (ja) * 1994-10-21 1996-05-17 Toshiba Corp 半導体パッケージ
JPH1056092A (ja) * 1996-08-09 1998-02-24 Nec Corp 半導体容器
JP2001250881A (ja) * 2000-03-07 2001-09-14 Oki Business Co Ltd 電力増幅器の実装基板
JP2012134230A (ja) * 2010-12-20 2012-07-12 Kyocera Corp 回路基板およびそれを用いた電子装置
JP2013004880A (ja) * 2011-06-21 2013-01-07 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置
JP2014049640A (ja) * 2012-08-31 2014-03-17 Aoi Electronics Co Ltd 半導体装置の製造方法
JP2014179547A (ja) * 2013-03-15 2014-09-25 Toshiba Corp 半導体モジュール及びその製造方法
JP2017069253A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 ニチコン株式会社 半導体パワーモジュール
US20170365556A1 (en) * 2016-06-17 2017-12-21 Miyoshi Electronics Corporation Electronic circuit apparatus
WO2018123064A1 (ja) * 2016-12-29 2018-07-05 三菱電機株式会社 半導体装置

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06314749A (ja) * 1993-04-28 1994-11-08 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置
JPH07135378A (ja) * 1993-11-10 1995-05-23 Nec Corp 混成集積回路
JPH08125076A (ja) * 1994-10-21 1996-05-17 Toshiba Corp 半導体パッケージ
JPH1056092A (ja) * 1996-08-09 1998-02-24 Nec Corp 半導体容器
JP2001250881A (ja) * 2000-03-07 2001-09-14 Oki Business Co Ltd 電力増幅器の実装基板
JP2012134230A (ja) * 2010-12-20 2012-07-12 Kyocera Corp 回路基板およびそれを用いた電子装置
JP2013004880A (ja) * 2011-06-21 2013-01-07 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置
JP2014049640A (ja) * 2012-08-31 2014-03-17 Aoi Electronics Co Ltd 半導体装置の製造方法
JP2014179547A (ja) * 2013-03-15 2014-09-25 Toshiba Corp 半導体モジュール及びその製造方法
JP2017069253A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 ニチコン株式会社 半導体パワーモジュール
US20170365556A1 (en) * 2016-06-17 2017-12-21 Miyoshi Electronics Corporation Electronic circuit apparatus
WO2018123064A1 (ja) * 2016-12-29 2018-07-05 三菱電機株式会社 半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7262334B2 (ja) 2023-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI795677B (zh) 半導體裝置及製造其之方法
US10714838B2 (en) Array antenna apparatus and method of manufacturing the same
US7429790B2 (en) Semiconductor structure and method of manufacture
JP5588419B2 (ja) パッケージ
EP2709148A1 (en) Semiconductor device and manufacturing method thereof
CN106952877B (zh) 半导体装置
JP6274358B1 (ja) 半導体装置
CN113113391A (zh) 用于双面功率模块的引线框间隔件
JP5442216B2 (ja) Sawデバイス
US10117335B1 (en) Power module
JP4124040B2 (ja) 半導体装置
JP7262334B2 (ja) 半導体装置
JPS6348901A (ja) マイクロ波デバイス
WO2012026516A1 (ja) 素子収納用パッケージおよびこれを備えたモジュール
JP2006196765A (ja) 半導体装置
JP4328723B2 (ja) 電子パッケージ
JP6906647B2 (ja) 半導体装置
JP7310161B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2016134547A (ja) 半導体装置
US20230107764A1 (en) Semiconductor device and semiconductor device manufacturing method
JP2010283265A (ja) 電気回路用気密パッケージ及び電気回路用気密パッケージの製造方法
WO2023074811A1 (ja) 半導体パッケージおよび半導体装置
JP2009158537A (ja) 半導体素子収納用パッケージ
JP6698492B2 (ja) 半導体パッケージおよび半導体装置
JP2017126648A (ja) 電子モジュール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210903

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220722

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220802

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220930

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230314

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230411

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7262334

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150