JP2021017751A - 吊り天井における梁材の連結構造及びその連結方法 - Google Patents

吊り天井における梁材の連結構造及びその連結方法 Download PDF

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Abstract

【課題】主梁材と副梁材の連結を、地震による引張・曲げ及び捩り加重に対して十分な強度にすることができると共に、施工性の向上を図れるようにする吊り天井における梁材の連結構造及び連結方法を提供すること。【解決手段】建物の躯体に吊設される主梁材1と副梁材2とを格子状に配置し、上記主梁材と副梁材の上部、下部及び中間部を、上部継手部材50、下部継手部材40及び中間継手部材30を介して連結する吊り天井において、上記主梁材と副梁材は、垂直基部10,20に中空部12,22が設けられ、上記中間継手部材は、上記主梁材の垂直基部の側面に当接される垂直固定片31と、該垂直固定片の一方の面から隆起し、上記副梁材の中空部22内に嵌挿される副梁材支持部32とを具備する。上記垂直固定片を、該垂直固定片と主梁材の側壁を貫通し突出部が上記主梁材の中空部12内に収容される固定ねじ38によって固定する。【選択図】 図1

Description

この発明は、吊り天井における梁材の連結構造及びその連結方法に関するものである。
一般に、コンピュータやサーバー等を配置するコンピュータ室は、例えば、半導体,電子部品,精密機器あるいは食品・医薬品工業における生産施設や病院等の医療施設などと同様に、クリーンルームによって形成されている。
クリーンルームは、建物の躯体に吊設される主天井レール(以下に、主梁材という)と補助天井レール(以下に、副梁材という)を、天井板やフィルタユニット等の天井設備を載置すべく格子状に配列し、上記主梁材と副梁材を連結部材や継手部材によって連結する吊り天井構造となっている。
従来、主梁材と副梁材を連結する構造として、特許文献1,2,3に記載の構造が知られている。
特許文献1に記載の構造は、主梁材と副梁材の上端部に連結部材を被着し、主梁材の垂直片に補助連結部材を当接して固定ねじによって固定する構造である。
特許文献2に記載の構造は、主梁材の垂直基部に固定される第1の取付片と、副梁材の垂直基部に固定される第2の取付片とを具備する取付部材を用いて主梁材と副梁材を連結する構造である。
また、特許文献3に記載の構造は、主梁材の垂直基部に外向きフランジ部を形成し、外向きフランジ部の基端側部位に、上方が開口する嵌入溝と、嵌入溝の上方に下方が開口する係合溝を形成し、上記嵌入溝に継手部材の一端を嵌合させた状態で、該継手部材を上記外向きフランジ部と副梁材の端部に掛け渡すと共に、固定ねじで固定し、上記係合溝に一端が係合する押え部材を上記継手部材の一端側上面の当接面に当接させた状態で、固定ねじで固定する構造である。
特開2001−227096号公報 特開2001−303712号公報 特許第4841374号公報
ところで、上記コンピュータ室においては、限られたスペースを有効利用するために、天井裏に通信ケーブル等の重量物を載置する必要がある。
しかしながら、特許文献1,2,3に記載された従来の構造においては、主梁材と副梁材の上部、中間部、下部の全てを連結するものではないため、重量物を載置した場合、地震による引張・曲げ及び捩り加重に対して十分な強度が得られない懸念がある。
十分な強度を持たせるためには、主梁材と副梁材の上部、中間部及び下部の複数箇所を継手部材によって連結することが考えられる。
しかし、連結作業は、主に天井裏での作業となるため、上部、中間部及び下部の各継手部材を固定ねじ等の固定部材によって固定するには、各部の固定に多くの手間を要するため施工が面倒となる懸念がある。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、主梁材と副梁材の連結を、地震による引張・曲げ及び捩り加重に対して十分な強度にすることができると共に、施工性の向上を図れるようにする吊り天井における梁材の連結構造及び連結方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、この発明に係る梁材の連結構造は、建物の躯体に吊設される主梁材と副梁材とを格子状に配置し、上記主梁材と副梁材の上部、下部及び中間部を、上部継手部材、下部継手部材及び中間継手部材を介して連結する吊り天井における梁材の連結構造であって、 上記主梁材と副梁材は、垂直基部に中空部が設けられ、 上記中間継手部材は、上記主梁材の垂直基部の側面に当接される垂直固定片と、該垂直固定片の一方の面から隆起し、上記副梁材の中空部内に嵌挿される副梁材支持部とを具備し、 上記垂直固定片を、該垂直固定片と主梁材の側壁を貫通し突出部が上記主梁材の中空部内に収容される固定部材によって固定してなる、ことを特徴とする(請求項1)。
このように構成することにより、中間継手部材の副梁材支持部を副梁材の垂直基部に設けられた中空部内に嵌挿することで、副梁材との接触面積を増大させて副梁材を支持することができる。
請求項1に記載の吊り天井における梁材の連結構造において、上記副梁材の中空部は、垂直断面が略矩形状に形成され、上記副梁材支持部は、上下端が開口する中空矩形部を有すると共に、該中空矩形部の嵌挿方向と直交する両側片における上記固定片側部位を連結する補強リブを有するのが好ましい(請求項2)。
この場合、上記補強リブは、上記中間継手部材を介して上記主梁材と副梁材が連結された状態において、上記副梁材の長手方向の端部より外方の位置に設けられているのが好ましい(請求項3)。
このように構成することにより、中間継手部材の軽量化が図れると共に、強度の増大が図れ、副梁材支持部の副梁材の中空部内への嵌挿を容易にすることができる。また、補強リブを、主梁材と副梁材が連結された状態において、副梁材の長手方向の端部より外方の位置に設けることで、捩れに対して変形し難くすることができる(請求項3)。
この発明に係る梁材の連結方法は、建物の躯体に吊設される主梁材と副梁材とを格子状に配置し、上記主梁材と副梁材の上部、下部及び中間部を、上部継手部材、下部継手部材及び中間継手部材を介して連結する吊り天井における梁材の連結方法であって、 上記主梁材と副梁材は、垂直基部に中空部が設けられ、上記中間継手部材は、上記主梁材の垂直基部の側面に当接される垂直固定片と、該垂直固定片の一方の面から隆起し、上記副梁材の中空部内に嵌挿される副梁材支持部とを具備し、 上記中間継手部材の垂直固定片を上記主梁材の垂直基部の側面から離間させた状態で、上記副梁材に固定されて上記主梁材の下部と副梁材の下部に掛け渡される上記下部継手部材を上方から固定部材によって上記主梁材の下部に固定して、主梁材の下部と副梁材の下部を連結し、 その後、上記中間継手部材の垂直固定片を上記主梁材の垂直基部の側面に当接した状態で、垂直固定片と主梁材の側壁を貫通し突出部が上記主梁材の中空部内に収容される固定部材によって固定する、ことを特徴とする(請求項4)。
この場合、上記主梁材の下部と上記副梁材の下部を上記下部継手部材を介して連結した後であれば、上記中間継手部材の垂直固定片を上記主梁材の垂直基部に固定した後、又は、固定する前に、上記主梁材の上部と上記副梁材の上部に上記上部継手部材を被着し、固定部材によって上記上部継手部材を上記主梁材及び副梁材に固定するようにしてもよい(請求項5)。
このように構成することにより、工場等において、予め中間継手部材の副梁材支持部を副梁材の中空部内に嵌挿した状態で現場に搬送し、現場において、中間継手部材の垂直固定片を主梁材の垂直基部の側面から離間させた状態で、主梁材の下部と副梁材の下部に掛け渡される下部継手部材を上方から固定部材によって主梁材の下部に固定して主梁材の下部と副梁材の下部を連結することができる。そして、下部継手部材によって主梁材の下部と副梁材の下部を連結した後、中間継手部材の垂直固定片を主梁材の垂直基部の側面に当接した状態で、垂直固定片と主梁材の側壁を貫通し突出部が上記主梁材の中空部内に収容される固定部材によって固定することができる。
この発明によれば、上記のように構成されているので、以下のような顕著な効果が得られる。
(1)請求項1に記載の発明によれば、固定部材を用いることなく、中間継手部材の副梁材支持部を副梁材の垂直基部に設けられた中空部内に嵌挿することで、副梁材との接触面積を増大させて副梁材を支持することができるので、主梁材と副梁材の連結を強固にすることができ、地震による引張・曲げ及び捩り加重に対して十分な強度にすることができると共に、施工性の向上が図れる。
(2)請求項2に記載の発明によれば、中間継手部材の軽量化が図れると共に、強度の増大が図れ、副梁材支持部の副梁材の中空部内への嵌挿を容易にすることができるので、上記(1)に加えて、更に施工性の向上が図れる。この場合、補強リブを、主梁材と副梁材が連結された状態において、副梁材の長手方向の端部より外方の位置に設けることで、捩れに対して変形し難くすることができるので、更に強度の向上が図れる(請求項3)。
(3)請求項4,5に記載の発明によれば、工場等において、予め中間継手部材を副梁材の中空部内に嵌挿した状態で現場に搬送し、現場において、中間継手部材の垂直固定片を主梁材の垂直基部の側面から離間させた状態で、下部継手部材によって主梁材の下部と副梁材の下部を固定した後、固定部材によって中間継手部材の垂直固定片を主梁材の垂直基部の側面に固定することができる。したがって、作業手順を削減することができると共に、施工性の向上が図れる。
この発明における主梁材と副梁材の連結状態を示す正面図(a)及び(a)のI−I線に沿う断面図(b)である。 図1(a)の平面図である。 図1(a)の右側面図である。 この発明における中間継手部材と副梁材の取付状態を示す分解斜視図である。 この発明における中間継手部材と主梁材の取付状態を示す分解斜視図(a)及び中間継手部材の固定ねじを示す側面図(b)である。 この発明における中間継手部材を示す平面図(a)、(a)のII部拡大図(b)及び(a)のIII部拡大図(c)である。 この発明における下部継手部材の連結状態を示す断面図である。 天井板の取付状態を示す断面図である。 主梁材と副梁材の下部連結状態を示す正面図である。 主梁材と副梁材の下部連結状態と中間連結状態を示す正面図である。 主梁材と副梁材の下部連結状態と上部連結状態を示す正面図である。 主梁材と副梁材の下部連結状態と中間連結状態及び上部連結状態を示す正面図である。 主梁材と副梁材をT字状に連結した状態の正面図である。 図12の平面図である。
以下に、この発明を実施するための形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。
この発明に係る連結構造を有する吊り天井は、図1ないし図3に示すように、建物の躯体に吊りボルト3によって吊設される主梁材1と副梁材2とを格子状に配置し、主梁材1と副梁材2の上部、下部及び中間部を、上部継手部材50、下部継手部材40及び中間継手部材30を介して連結されている。主梁材1と副梁材2によって形成される四角形状の格子空間には主梁材1と副梁材2の上側から塞ぐ天井板4やフィルタユニット(図示せず)が配置されている。
上記主梁材1は、図1及び図5に示すように、仕切壁11によって上下に区画されるそれぞれ垂直断面が略矩形状の上部中空部12と下部中空部13を有する中空状の垂直基部10と、この垂直基部10の下端両側に延在され、天井板4を載置可能な一対の中空状の外向きフランジ部14(以下に中空フランジ部14という)と、垂直基部10の上部片10aの上部に延在する上部狭隘開口溝部15と、垂直基部10の下部片10bと両中空フランジ部14の側部片14b及び該側部片14bの下端部から相対向する方向に延在する水平片14cとからなる下部狭隘開口溝部16を具備してなる。この場合、上部狭隘開口溝部15の対向する開口側面には凹凸細条15aが主梁材1の長手方向に沿って設けられている(図5参照)。
なお、垂直基部10の上部片10aが位置する側壁面には凸条17が主梁材1に沿って形成されている。また、下部片10bは中央部が隆起した肉厚に形成されている。
この場合、中空フランジ部14は、上部片14aと、一対の側部片14bと、下部片14cとからなる中空部14dを具備しており、上部片14aの上面の基端側部位に、上方が開口すると共に、先端側に向かって拡開する勾配面を有する第1の嵌入溝18が主梁材1に沿って形成されている。
垂直基部10の仕切壁11が位置する側壁面には下方が開口する円弧状の係合溝19が主梁材1に沿って形成されている。
また、主梁材1の垂直基部10において、第1の嵌入溝18と係合溝19との間に、上方が開口する第2の嵌入溝18aが主梁材1に沿って形成されている。
主梁材1は、アルミニウム製押出形材にて形成されている。なお、下部狭隘開口溝部16の開口部には、合成樹脂製のキャップ部材(図示せず)が着脱可能に装着されるようになっている。
副梁材2は、主梁材1と同様な形状を有するアルミニウム製押出形材にて形成されている。すなわち、副梁材2は、図2〜図4に示すように、仕切壁21によって上下に区画されるそれぞれ垂直断面が略矩形状の上部中空部22と下部中空部23を有する中空状の垂直基部20と、この垂直基部20の下端両側に延在され、天井板4を載置可能な一対の中空状の外向きフランジ部24(以下に中空フランジ部24という)と、垂直基部20の上部片20aの上部に延在する上部狭隘開口溝部25と、垂直基部20の下部片20bと両中空フランジ部24の側部片24b及び該側部片24bの下端部から相対向する方向に延在する水平片24cとからなる下部狭隘開口溝部26を具備してなる。
この場合、上部狭隘開口溝部25の対向する開口側面には凹凸細条25aが副梁材の長手方向に沿って形成されている(図4参照)。
中空フランジ部24は、主梁材1の中空フランジ部14と同様に形成されている。すなわち、中空フランジ部24は、上部片24aと、一対の側部片24bと、下部片24cとからなる中空部24dを具備しており、上部片24aの上面の基端側部位に、上方が開口すると共に、先端側に向かって拡開する勾配面を有する第1の嵌入溝28が副梁材2に沿って形成されている。
また、垂直基部20の側壁面における上記第1の嵌入溝28の上方部位に、上方が開口する第2の嵌入溝28aが副梁材2に沿って形成されている。垂直基部20の下部片20bの上面部と両第2の嵌入溝28aの下面部とで形成される上方が狭隘開口状の空間24e内に、後述する下部継手部材40の水平片42が挿入可能になっている。
なお、副梁材2のその他の部分も主梁材1と同様に形成されているので、説明は省略する。
主梁材1と副梁材2の中間部を連結する中間継手部材30は、図1,図4及び図5に示すように、主梁材1の垂直基部10の側面に当接される垂直固定片31と、該垂直固定片31の一方の面から直交状に隆起し、副梁材2の上部中空部12内に嵌挿される副梁材支持部32とを具備してなる。
この場合、副梁材支持部32は、上下端が開口する中空矩形部33を有すると共に、該中空矩形部33の嵌挿方向と直交する両側片32aにおける固定片側部位を連結する補強リブ34を有している。なお、垂直固定片31は副梁材支持部32より肉厚に形成されており、垂直固定片31に直交状に連結する副梁材支持部32の基端側には中空部側に傾斜面35aを有する補強部35が設けられている(図6参照)。また、補強リブ34と両側片32aとの連結部も中空部側に傾斜面36aを有する補強部36が設けられている。
また、中間継手部材30の垂直固定片31における副梁材支持部32を挟んだ両側の対称位置には固定部材である固定ねじ38の位置決め用の細溝37が設けられている(図5(a)、図6(c)参照)。
上記中間継手部材30は、アルミニウム製押出形材を所定寸法に切断したピース状部材にて形成されている。
上記のように形成される中間継手部材30は、副梁材支持部32が副梁材2の上部中空部22内に摺動可能に嵌挿された状態で、垂直固定片31を主梁材1の側壁における凸条17と係合溝19の上部との間に当接し、固定ねじ38を細溝37からねじ込んで垂直固定片31と主梁材1の側壁を貫通させて、垂直固定片31を固定する。この状態において、固定ねじ38の突出部は主梁材1の上部中空部12内に収容され、外部に露出しない。
なお、この場合、固定ねじ38は、図5(b)に示すように、先端から内方に向かって溝38aを設けた溝付きタッピングねじにて形成されている。固定ねじ38を溝付きタッピングねじにて形成することにより、固定ねじ38の取付作業を容易にすることができると共に、ねじ込む際に発生する切り屑を主梁材1から外部に排出することができる。
下部継手部材40は、図1(a)、図3及び図7に示すように、主梁材1の垂直基部10の側壁下面に当接する垂直片41と、上記中空フランジ部14の上部片14a及び副梁材2の下部片20b上に載置されるように掛け渡される水平片42とを有するアングル状に形成されている。
この場合、下部継手部材40の一端部すなわち垂直片41の下面には、第1の嵌入溝18に摺動可能に嵌合すべく下方に向かって狭小となる勾配面を有する第1の嵌入凸条43が形成されている。また、垂直片41の上部には、第2の嵌入溝18aに摺動可能に嵌合すべく下方に向かって狭小となる勾配面を有する第2の嵌入凸条43aが形成されている。
また、下部継手部材40の水平片42における垂直片41側の部位には、副梁材2の端面と係合する係止段部44が設けられている。更に、水平片42には、下部継手部材40と主梁材1及び副梁材2とを固定する3個の下部固定部材例えば第1〜第3の下部固定ねじ46a,46b,46cの取付孔45a,45b,45cが穿設されている。この場合、水平片42における係止段部44より先端側に2個の取付孔45a,45bが穿設され、係止段部44より基端側に1個の取付孔45cが穿設されている(図7参照)。なお、下部継手部材40の水平片42における取付孔45cが穿設される位置には位置決め用の細溝(図示せず)が形成されている。
上記下部継手部材40は、アルミニウム製押出形材を所定寸法に切断したピース状部材にて形成されている。
上記のように形成される下部継手部材40は、水平片42が垂直基部20の下部片20bの上面部と両第2の嵌入溝28aの下面部とで形成される上方が狭隘開口状の空間24e内に挿入され、第1,第2の下部固定ねじ46a,46bを下方側から取付孔45a,45bにねじ込んで固定される。また、水平片42の垂直片41側は主梁材1の中空フランジ部14上に載置された状態で、第3の下部固定ねじ46cを上方から第3の取付孔45cを介して中空フランジ部14の上部片14aにねじ込むことによって固定される。
また、上部継手部材50は、主梁材1を挟んで主梁材1の両側に配置される両副梁材2の上端の上部狭隘開口溝部25と主梁材1の上端の上部狭隘開口溝部15の開口側上面に当接される直状の水平基部片51と、水平基部片51の両側部から屈曲されて副梁材2の端部の上部狭隘開口溝部25の両側部を覆う垂下片52とを具備し、水平基部片51に設けられた取付孔53を介して固定部材である上部固定ねじ54を上部狭隘開口溝部25の対向する開口側面に設けられた凹凸細条25aにねじ込むことによって固定される。なお、上部継手部材50の水平基部片51には、上記下部継手部材40を主梁材1の中空フランジ部14に固定する第3の下部固定ねじ45cを固定するドライバ等の工具が挿入可能なガイド孔55が設けられている。
なお、上記説明では、主梁材1と副梁材2が十字状に連結される場合について説明したが、主梁材1と副梁材2をT字状に連結する場合は、図12及び図13に示すように、水平基部片51の端部に主梁材1の上部狭隘開口溝部15の連結側と反対側の側面に当接する端部垂下片56を設けた上部継手部材50Aを用いて、水平基部片51に設けられた取付孔53を介して上部固定ねじ54を上部狭隘開口溝部25の開口部内側に設けられた凹凸細条25aにねじ込むことによって固定することができる。
次に、主梁材1と副梁材2を連結する手順について、図9ないし図11を参照して説明する。なお、図9〜図11では、主梁材1と副梁材2を十字状に連結する場合であって、主梁材1と副梁材2の一方の側(図において左側)の下部及び中間部が既に連結されているが、以下と同様の手順で連結されている。
準備段階として、工場等において、予め中間継手部材30の副梁材支持部32を副梁材2の上部中空部12内に嵌挿した状態で現場に搬送する。また、下部継手部材40の水平片42を副梁材2の垂直基部20の下部片20bの上面部と両第2の嵌入溝28aの下面部とで形成される上方が狭隘開口状の空間24e内に挿入し、第1,第2の下部固定ねじ46a,46bによって固定した状態で現場に搬送する。
現場において、まず、吊りボルト3によって吊設される複数の主梁材1を所定の間隔をおいて平行に配置する。次に、中間継手部材30の副梁材支持部32を副梁材2の上部中空部12内に挿入した状態で、隣接する主梁材1の間に副梁材2を挿入し、副梁材2の中空フランジ部24の長手方向の端部を主梁材1の中空フランジ部14の側面に当接させると共に、下部継手部材40の第1及び第2の嵌入凸条43,43aの勾配面を、主梁材1の中空フランジ部14に設けた第1及び第2の嵌入溝18,18aに嵌合して、下部継手部材40の水平片42を中空フランジ部14の上部片14aの上面に当接するように掛け渡す。
この状態では、中間継手部材30の垂直固定片31は主梁材1の垂直基部の側面から離間されているので、下部継手部材40に穿設された取付孔45c内に第3の下部固定ねじ46cを貫通して中空フランジ部14の上部片14aにねじ結合して、下部継手部材40を主梁材1に固定する(図9参照)。この際、第3の下部固定ねじ46cのねじ込みに伴って第1及び第2の嵌入溝18,18aの勾配面と第1及び第2の嵌入凸条43,43aの勾配面が互いに摺動しつつ係合するので、主梁材1に対して副梁材2が引き寄せられる。したがって、主梁材1と副梁材2とを簡単に隙間なく連結して位置決めすることができ、天井面を均一にすることができる。
上記のようにして下部継手部材40によって主梁材1と副梁材2の下部を連結すなわち位置決めした後、中間継手部材30の垂直固定片31を主梁材1の側壁における凸条17と係合溝19の上部との間に当接し、固定ねじ38を細溝37からねじ込んで垂直固定片31と主梁材1の側壁を貫通させて、垂直固定片31を固定する(図10参照)。この状態において、固定ねじ38の突出部は主梁材1の上部中空部12内に収容される。
中間継手部材30の垂直固定片31を主梁材1の垂直基部10に固定した後、上部継手部材50の水平基部片51を、主梁材1を挟んで主梁材1の両側に配置される両副梁材2の上端の上部狭隘開口溝部25と主梁材1の上端の上部狭隘開口溝部15の開口側上面に当接させると共に、両側片52を上部狭隘開口溝部25の側面に当接させて被着し、水平基部片51に設けられた取付孔53を介して上部固定ねじ54を上部狭隘開口溝部25の対向する開口側面に設けられた凹凸細条25aにねじ固定する(図11参照)。
なお、下部継手部材40によって主梁材1の下部と副梁材2の下部を固定(連結)した後、中間継手部材30によって主梁材1の中間部と副梁材2の中間部を固定(連結)する前に、上部継手部材50によって主梁材1の上部と副梁材2の上部を固定(連結)してもよい(図10A参照)。なお、この場合、上部継手部材50の水平基部片51に設けられたガイド孔55を貫通するドライバ等の工具によって下部継手部材40を固定する下部固定ねじ46cを締め付けて再度固定を確実にすることができる。
上記のようにして主梁材1と副梁材2を連結して格子状空間を形成する。格子状空間に天井板4を取り付ける場合は、天井板4を主梁材1と副梁材2の中空フランジ部14,24上に載置し、押え部材5によって固定する。この場合、押え部材5は水平片5aと垂直片5bを有するアングル状に形成されており、図8に示すように、水平片5aにて天井板4の上面を押え、垂直片5bを主梁材1の垂直基部10の側壁に固定ねじ6によって固定する。
なお、図8では、主梁材1に固定される押え部材5によって天井板4を固定する場合について説明したが、副梁材2においても副梁材2に固定される押え部材5によって天井板4を固定することができる。
上記のように構成される実施形態の連結構造によれば、固定部材を用いることなく、中間継手部材30の副梁材支持部32を副梁材2の垂直基部10に設けられた上部中空部12内に嵌挿することで、副梁材2との接触面積を増大させて副梁材2を支持することができるので、主梁材1と副梁材2の連結を強固にすることができ、地震による引張・曲げ及び捩り加重に対して十分な強度にすることができると共に、施工性の向上が図れる。
また、中間継手部材30の軽量化が図れると共に、強度の増大が図れ、副梁材支持部32の副梁材2の上部中空部12内への嵌挿を容易にすることができるので、更に施工性の向上が図れる。この場合、中間継手部材30の副梁材支持部32の中空矩形部33に設けられた補強リブ34を、主梁材1と副梁材2が連結された状態において、副梁材2の長手方向の端部より外方の位置に設けることで、捩れに対して変形し難くすることができるので、更に強度の向上が図れる。
また、上記実施形態の連結方法によれば、工場等において、予め中間継手部材30を副梁材2の上部中空部12内に嵌挿した状態にし、また、下部継手部材40を副梁材2に固定した状態で現場に搬送するので、現場での準備作業を削減することができる。
また、現場において、中間継手部材30の垂直固定片31を主梁材1の垂直基部10の側面から離間させた状態で、下部継手部材40によって主梁材1の下部と副梁材2の下部を連結した後、固定ねじによって中間継手部材30の垂直固定片31を主梁材1の垂直基部10の側面に固定することができるので、作業手順を削減することができると共に、施工性の向上が図れる。
1 主梁材
2 副梁材
10,20 垂直基部
12,22 上部中空部
30 中間継手部材
31 垂直固定片
32 副梁材支持部
33 中空矩形部
34 補強リブ
38 固定ねじ(固定部材)
40 下部継手部材
41 垂直片
42 水平片
45c 取付孔
46c 下部固定ねじ(固定部材)
50,50A 上部継手部材
54 上部固定ねじ(固定部材)

Claims (5)

  1. 建物の躯体に吊設される主梁材と副梁材とを格子状に配置し、上記主梁材と副梁材の上部、下部及び中間部を、上部継手部材、下部継手部材及び中間継手部材を介して連結する吊り天井における梁材の連結構造であって、
    上記主梁材と副梁材は、垂直基部に中空部が設けられ、
    上記中間継手部材は、上記主梁材の垂直基部の側面に当接される垂直固定片と、該垂直固定片の一方の面から隆起し、上記副梁材の中空部内に嵌挿される副梁材支持部とを具備し、
    上記垂直固定片を、該垂直固定片と主梁材の側壁を貫通し突出部が上記主梁材の中空部内に収容される固定部材によって固定してなる、
    ことを特徴とする吊り天井における梁材の連結構造。
  2. 請求項1に記載の吊り天井における梁材の連結構造において、
    上記副梁材の中空部は、垂直断面が略矩形状に形成され、
    上記副梁材支持部は、上下端が開口する中空矩形部を有すると共に、該中空矩形部の嵌挿方向と直交する両側片における上記固定片側部位を連結する補強リブを有する、ことを特徴とする吊り天井における梁材の連結構造。
  3. 請求項2に記載の吊り天井における梁材の連結構造において、
    上記補強リブは、上記中間継手部材を介して上記主梁材と副梁材が連結された状態において、上記副梁材の長手方向の端部より外方の位置に設けられている、ことを特徴とする吊り天井における梁材の連結構造。
  4. 建物の躯体に吊設される主梁材と副梁材とを格子状に配置し、上記主梁材と副梁材の上部、下部及び中間部を、上部継手部材、下部継手部材及び中間継手部材を介して連結する吊り天井における梁材の連結方法であって、
    上記主梁材と副梁材は、垂直基部に中空部が設けられ、上記中間継手部材は、上記主梁材の垂直基部の側面に当接される垂直固定片と、該垂直固定片の一方の面から隆起し、上記副梁材の中空部内に嵌挿される副梁材支持部とを具備し、
    上記中間継手部材の垂直固定片を上記主梁材の垂直基部の側面から離間させた状態で、上記副梁材に固定されて上記主梁材の下部と副梁材の下部に掛け渡される上記下部継手部材を上方から固定部材によって上記主梁材の下部に固定して、主梁材の下部と副梁材の下部を連結し、
    その後、上記中間継手部材の垂直固定片を上記主梁材の垂直基部の側面に当接した状態で、垂直固定片と主梁材の側壁を貫通し突出部が上記主梁材の中空部内に収容される固定部材によって固定する、
    ことを特徴とする吊り天井における梁材の連結方法。
  5. 請求項4に記載の吊り天井における梁材の連結方法において、
    上記主梁材の下部と上記副梁材の下部を上記下部継手部材を介して連結した後、上記中間継手部材の垂直固定片を上記主梁材の垂直基部に固定した後、又は、固定する前に、上記主梁材の上部と上記副梁材の上部に上記上部継手部材を被着し、固定部材によって上記上部継手部材を上記主梁材及び副梁材に固定する、ことを特徴とする吊り天井における梁材の連結方法。
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