JP7233818B2 - 吊り天井における梁材の連結構造及びその連結方法 - Google Patents
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Description
従来、主梁材と副梁材を連結する構造として、特許文献1,2,3に記載の構造が知られている。
しかし、連結作業は、主に天井裏での作業となるため、上部、中間部及び下部の各継手部材を固定ねじ等の固定部材によって固定するには、各部の固定に多くの手間を要するため施工が面倒となる懸念がある。
この場合、上記主梁材の下部と上記副梁材の下部を上記下部継手部材を介して連結した後であれば、上記中間継手部材の垂直固定片を上記主梁材の垂直基部に固定した後、又は、固定する前に、上記主梁材の上部と上記副梁材の上部に上記上部継手部材を被着し、固定部材によって上記上部継手部材を上記主梁材及び副梁材に固定するようにしてもよい(請求項4)。
なお、垂直基部10の上部片10aが位置する側壁面には凸条17が主梁材1に沿って形成されている。また、下部片10bは中央部が隆起した肉厚に形成されている。
垂直基部10の仕切壁11が位置する側壁面には下方が開口する円弧状の係合溝19が主梁材1に沿って形成されている。
また、主梁材1の垂直基部10において、第1の嵌入溝18と係合溝19との間に、上方が開口する第2の嵌入溝18aが主梁材1に沿って形成されている。
この場合、上部狭隘開口溝部25の対向する開口側面には凹凸細条25aが副梁材の長手方向に沿って形成されている(図4参照)。
また、垂直基部20の側壁面における上記第1の嵌入溝28の上方部位に、上方が開口する第2の嵌入溝28aが副梁材2に沿って形成されている。垂直基部20の下部片20bの上面部と両第2の嵌入溝28aの下面部とで形成される上方が狭隘開口状の空間24e内に、後述する下部継手部材40の水平片42が挿入可能になっている。
なお、副梁材2のその他の部分も主梁材1と同様に形成されているので、説明は省略する。
上記のように形成される中間継手部材30は、副梁材支持部32が副梁材2の上部中空部22内に摺動可能に嵌挿された状態で、垂直固定片31を主梁材1の側壁における凸条17と係合溝19の上部との間に当接し、固定ねじ38を細溝37からねじ込んで垂直固定片31と主梁材1の側壁を貫通させて、垂直固定片31を固定する。この状態において、固定ねじ38の突出部は主梁材1の上部中空部12内に収容され、外部に露出しない。
なお、この場合、固定ねじ38は、図5(b)に示すように、先端から内方に向かって溝38aを設けた溝付きタッピングねじにて形成されている。固定ねじ38を溝付きタッピングねじにて形成することにより、固定ねじ38の取付作業を容易にすることができると共に、ねじ込む際に発生する切り屑を主梁材1から外部に排出することができる。
上記のように形成される下部継手部材40は、水平片42が垂直基部20の下部片20bの上面部と両第2の嵌入溝28aの下面部とで形成される上方が狭隘開口状の空間24e内に挿入され、第1,第2の下部固定ねじ46a,46bを下方側から取付孔45a,45bにねじ込んで固定される。また、水平片42の垂直片41側は主梁材1の中空フランジ部14上に載置された状態で、第3の下部固定ねじ46cを上方から第3の取付孔45cを介して中空フランジ部14の上部片14aにねじ込むことによって固定される。
準備段階として、工場等において、予め中間継手部材30の副梁材支持部32を副梁材2の上部中空部12内に嵌挿した状態で現場に搬送する。また、下部継手部材40の水平片42を副梁材2の垂直基部20の下部片20bの上面部と両第2の嵌入溝28aの下面部とで形成される上方が狭隘開口状の空間24e内に挿入し、第1,第2の下部固定ねじ46a,46bによって固定した状態で現場に搬送する。
この状態では、中間継手部材30の垂直固定片31は主梁材1の垂直基部の側面から離間されているので、下部継手部材40に穿設された取付孔45c内に第3の下部固定ねじ46cを貫通して中空フランジ部14の上部片14aにねじ結合して、下部継手部材40を主梁材1に固定する(図9参照)。この際、第3の下部固定ねじ46cのねじ込みに伴って第1及び第2の嵌入溝18,18aの勾配面と第1及び第2の嵌入凸条43,43aの勾配面が互いに摺動しつつ係合するので、主梁材1に対して副梁材2が引き寄せられる。したがって、主梁材1と副梁材2とを簡単に隙間なく連結して位置決めすることができ、天井面を均一にすることができる。
なお、図8では、主梁材1に固定される押え部材5によって天井板4を固定する場合について説明したが、副梁材2においても副梁材2に固定される押え部材5によって天井板4を固定することができる。
また、現場において、中間継手部材30の垂直固定片31を主梁材1の垂直基部10の側面から離間させた状態で、下部継手部材40によって主梁材1の下部と副梁材2の下部を連結した後、固定ねじによって中間継手部材30の垂直固定片31を主梁材1の垂直基部10の側面に固定することができるので、作業手順を削減することができると共に、施工性の向上が図れる。
2 副梁材
10,20 垂直基部
12,22 上部中空部
30 中間継手部材
31 垂直固定片
32 副梁材支持部
33 中空矩形部
34 補強リブ
38 固定ねじ(固定部材)
40 下部継手部材
41 垂直片
42 水平片
45c 取付孔
46c 下部固定ねじ(固定部材)
50,50A 上部継手部材
54 上部固定ねじ(固定部材)
Claims (4)
- 建物の躯体に吊設される主梁材と副梁材とを格子状に配置し、上記主梁材と副梁材の上部、下部及び中間部を、上部継手部材、下部継手部材及び中間継手部材を介して連結する吊り天井における梁材の連結構造であって、
上記主梁材と副梁材は、垂直基部に中空部が設けられ、
上記中間継手部材は、上記主梁材の垂直基部の側面に当接される垂直固定片と、該垂直固定片の一方の面から隆起し、上記副梁材の中空部内に嵌挿される副梁材支持部とを具備し、
上記副梁材の中空部は、垂直断面が略矩形状に形成され、
上記副梁材支持部は、上下端が開口する中空矩形部を有すると共に、該中空矩形部の嵌挿方向と直交する両側片における上記固定片側部位を連結する補強リブを有し、
上記垂直固定片を、該垂直固定片と主梁材の側壁を貫通し突出部が上記主梁材の中空部内に収容される固定部材によって固定してなる、
ことを特徴とする吊り天井における梁材の連結構造。 - 請求項1に記載の吊り天井における梁材の連結構造において、
上記補強リブは、上記中間継手部材を介して上記主梁材と副梁材が連結された状態において、上記副梁材の長手方向の端部より外方の位置に設けられている、ことを特徴とする吊り天井における梁材の連結構造。 - 建物の躯体に吊設される主梁材と副梁材とを格子状に配置し、上記主梁材と副梁材の上部、下部及び中間部を、上部継手部材、下部継手部材及び中間継手部材を介して連結する吊り天井における梁材の連結方法であって、
上記主梁材と副梁材は、垂直基部に中空部が設けられ、上記中間継手部材は、上記主梁材の垂直基部の側面に当接される垂直固定片と、該垂直固定片の一方の面から隆起し、上記副梁材の中空部内に嵌挿される副梁材支持部とを具備し、
上記中間継手部材の垂直固定片を上記主梁材の垂直基部の側面から離間させた状態で、上記副梁材に固定されて上記主梁材の下部と副梁材の下部に掛け渡される上記下部継手部材を上方から固定部材によって上記主梁材の下部に固定して、主梁材の下部と副梁材の下部を連結し、
その後、上記中間継手部材の垂直固定片を上記主梁材の垂直基部の側面に当接した状態で、垂直固定片と主梁材の側壁を貫通し突出部が上記主梁材の中空部内に収容される固定部材によって固定する、
ことを特徴とする吊り天井における梁材の連結方法。 - 請求項3に記載の吊り天井における梁材の連結方法において、
上記主梁材の下部と上記副梁材の下部を上記下部継手部材を介して連結した後、上記中間継手部材の垂直固定片を上記主梁材の垂直基部に固定した後、又は、固定する前に、上記主梁材の上部と上記副梁材の上部に上記上部継手部材を被着し、固定部材によって上記上部継手部材を上記主梁材及び副梁材に固定する、ことを特徴とする吊り天井における梁材の連結方法。
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001241138A (ja) | 1999-12-24 | 2001-09-04 | Benitsukusu Kk | クリ−ンル−ム用システム天井の構造 |
JP2004076339A (ja) | 2002-08-13 | 2004-03-11 | Saeki Kinzoku Kk | 天井パネル用梁構造 |
JP2006233598A (ja) | 2005-02-25 | 2006-09-07 | Comany Inc | 天井パネル用梁構造 |
JP2008075337A (ja) | 2006-09-21 | 2008-04-03 | Nikkei Panel System Kk | クリーンルーム等の天井構造 |
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