JP2021016616A - 結紮器 - Google Patents

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Abstract

【課題】対象物に巻回した紐状体を筒状体に挿通させて結紮を行う結紮器において、紐状体の挿通に際し、特別な器具を要さず、作業性に優れた結紮器を提供する。【解決手段】対象物Vを結紮する結紮器1において、中空部5に紐状体20を挿通可能な筒状の筒状体2を備え、筒状体2は、近位端部3及び遠位端部4にそれぞれ近位開口及び遠位開口を備えたものとし、近位開口と遠位開口とは、筒状体2の内腔5を介して連通したものとし、中空部5には、紐状体20の第一端部21側を挿通可能なものとし、筒状体2は、対象部Vへの紐状体20の巻回後に、紐状体20の第一端部側21を内腔5に挿通した状態で、紐状体20の第二端部22側を係止可能な係止部11を遠位端部4に有する構成とした。【選択図】図3

Description

本発明は、外科手術において特に血管や腸管等の生体管や臓器、器具等を結紮するための結紮器の技術分野に関するものである。
各種の外科手術において、血管や腸管、尿管等の生体管を一時的に結紮する場合がある。例えば、頸動脈内膜剥離術(CEA:Carotid Endarterectomy)では、狭窄した動脈を切開してプラークを除去するに際して、一時的に動脈を結紮して駆血することがある。オフポンプ冠動脈バイパス術(OPCABG:Off-Pump Coronary Artery Bypass Grafting)においては、冠動脈にバイパスを吻合するに際して、一時的に冠動脈を結紮することがある。また、生体管の遮断以外にも、臓器等に対しての一時的な縫合や、挿入されたカテーテルやカニューレ、シャンテチューブ等の器具の固定、術野の確保等を目的として、種々の結紮がなされる場合がある。例えば、血管内に挿入されたカテーテル等を固定するために、血管ごと結紮することがある。また、人工心肺のカニュレーションにおいて、送血・脱血カニューレを固定するために、挿入部位の周囲に巾着縫合を施しておき、カニューレの挿入後に結紮をすることがある。さらに、大動脈瘤へのステントグラフト内挿術において、シース固定のために血管ごと結紮をすることがある。このような各種の結紮に際して、筒状体と紐状体を用いるターニケットと呼ばれる結紮器が用いられることがある(特許文献1〜4参照)。
一般的なターニケットは、例えば生体管の結紮に際し、次のように用いられる。まず、手術用ループや縫合糸等の紐状体で生体管を巻回する。続いて、筒状体の遠位端から紐状体の両端部を挿通させ、筒状体の近位端から紐状体の両端部を取り出す。さらに、紐状体の両端部を近位方向に牽引しながら筒状体の遠位端部を生体管に押圧した状態で、紐状体を鉗子やクリップ等によって筒状体の近位端部に固定する。このようにすると、巻回された紐状体と筒状体とによって、生体管を結紮することができる。紐状体の固定を解除することで、結紮の強さを調節することができる。また、カニュレーションにおけるカニューレの固定に際しては、例えば次のようにターニケットを用いることができる。予め臓器等のカニューレ挿入部位の周囲に縫合針によって縫合糸を巻回し、筒状体に紐状体の両端部を挿入しておく。そして、カニューレを挿入し、その挿入部位に筒状体を押圧しながら縫合糸を牽引して筒状体に固定することで、挿入部位がカニューレに圧着されて、カニューレを固定することができる。
このような結紮器に用いられる筒状体は、全長が数cm〜数十cm程度、直径は5〜10mm前後のものが多い。特に筒状体の全長が長い場合には、紐状体の両端部を筒状体内に挿通させて取り出す工程を、手作業やピンセット、鉗子等を用いて行うことには困難が伴う。そこで、特許文献1〜3の結紮器のように、遠位端にフック部を有するスネアと呼ばれる器具がこの工程に用いられることがある。生体管を紐状体で巻回した状態で、スネアを筒状体の近位端から挿通させ、遠位端でフック部に紐状体の両端部側をまとめて引っ掛け、スネアを筒状体から引き抜くことで、紐状体の両端部を近位端から取り出せることとなる。
他方、特許文献4の結紮器は、筒状体に予め紐状体の一端部が一体化されており、生体管を巻回した後に他端部を筒状体内に挿通させるものとしている。特許文献1〜3のものと異なり、巻回後に紐状体の他端部のみを筒状体内に挿通させて取り出せばよいため、スネアを用いなくても比較的容易に作業が可能である。
米国特許第3877434号明細書 特許第4414616号公報 特許第5788893号公報 特開昭61−37148号公報
上述したような結紮器は、一般にスネアも含めてディスポーザブルであり、スネアを要するものとするとコストが高くなってしまう。また、術中に使用される器具が増えることは好ましくない。さらに、特許文献4の結紮器のように、予め筒状体に紐状体の一端部が固定されていると、紐状体を生体管に巻回する際に筒状体が邪魔になってしまう場合があり、作業の自由度が低い。そこで、特に筒状体の形状を改良することにより、スネアのような特別な器具を要さず、作業性に優れた結紮器の提供が望まれており、ここに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、中空部に紐状体を挿通可能な筒状の筒状体を備え、前記筒状体は、近位端部及び遠位端部にそれぞれ近位開口及び遠位開口を備え、前記近位開口と遠位開口とは、筒状体の中空部を介して連通しており、前記紐状体を対象物に巻回するとともに、筒状体の遠位端部側で対象物を押圧した状態で、近位方向に牽引された紐状体が筒状体に固定されることによって、対象物を結紮可能な結紮器であって、前記中空部には、前記紐状体の第一端部側を挿通可能であり、前記筒状体は、対象部への紐状体の巻回後に、前記紐状体の第一端部側を中空部に挿通した状態で、前記紐状体の第二端部側を係止可能な係止部を遠位端部に有することを特徴とする結紮器である。
請求項2の発明は、前記係止部は、紐状体が圧入されることで係止される係止溝を有していることを特徴とする請求項1に記載の結紮器である。
請求項3の発明は、前記係止溝は、前記筒状体の遠位端面から近位方向に向けて設けられていることを特徴とする請求項2に記載の結紮器である。
請求項4の発明は、前記筒状体の遠位端部には、周面が切欠かれた切欠口が設けられており、前記係止溝は、前記切欠き部の端部から設けられており、前記切欠口及び係止溝は、いずれも筒状体の遠位端面に至っていないことを特徴とする請求項2に記載の結紮器である。
請求項5の発明は、前記係止部は、前記筒状体の遠位端部の外周面から外径方向に向けて突出した突部を有しており、前記突部は、前記紐状体の第二端部側を係止可能であることを特徴とする請求項1に記載の結紮器である。
請求項6の発明は、前記突部には、紐状体が圧入されることで係止される係止溝が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の結紮器である。
請求項7の発明は、前記係止部は、紐状体の第二端部側を巻き付けて係止可能な巻付部を有することを特徴とする請求項1、5、6の何れか1に記載の結紮器である。
請求項8の発明は、前記係止部は、筒状体の内部に設けられた係止中空部を有しており、前記係止中空部内に前記紐状体の第二端部側が挿入されて係止可能であることを特徴とする請求項1に記載の結紮器である。
請求項9の発明は、前記係止中空部は、近位側の大径部と、大径部より小径で遠位側の小径部とが連続して構成されており、前記小径部は筒状体の遠位端に至っていることを特徴とする請求項8に記載の結紮器である。
請求項10の発明は、前記係止中空部の外周には、幅広な開口部が近位側に、幅狭な溝部が遠位側にそれぞれ連続して設けられていることを特徴とする請求項8又は9に記載の結紮器である。
請求項11の発明は、前記係止中空部の外周には、幅広な開口部が近位側に、幅狭な溝部が遠位側にそれぞれ連続して設けられており、前記溝部が前記大径部の遠位側に至っていることを特徴とする請求項9に記載の結紮器である。
請求項12の発明は、前記筒状体は、筒状の本体部と、本体部の遠位端部に取付けられた取付体とで構成されており、前記係止部は、前記取付体に設けられていることを特徴とする請求項1〜11の何れか1に記載の結紮器である。
請求項13の発明は、前記中空部には、前記紐状体が近位開口から遠位開口に挿通されていることを特徴とする請求項1〜12の何れか1に記載の結紮器である。
請求項1〜2、5〜9の発明とすることにより、中空部を挿通させるのは紐状体の第一端部側のみでよく、紐状体を対象物に巻回した後に、紐状体の第二端部側を係止部に係止できるため、スネア等の特別な器具を要さない作業性に優れた結紮器とすることができる。
請求項3の発明とすることにより、係止溝という比較的簡易な構造で係止部を設けることができる。
請求項4の発明とすることにより、結紮時の遠位端面の裂開を抑止することができる。
請求項10の発明とすることにより、紐状体の第二端部側を容易に係止中空部に挿入させることができる。
請求項11の発明とすることにより、溝部が大径部の遠位側に至っているため、紐状体が径方向に抜け止めされることとなって作業性に優れたものとすることができる。
請求項12の発明とすることにより、係止部を有する取付体を別個に製造して取り付ければよいため、既存のチューブ等を用いて結紮器を容易に製造することができる。
請求項13の発明とすることにより、予め紐状体が中空部に挿通されているため、作業時に紐状体を中空部に挿通させる作業が不要となって作業性に優れたものとすることができる。
第一実施形態に係る結紮器の(A)斜視図、(B)結紮状態の正面図、(C)結紮状態の側面図である。 (A)〜(C)第一実施形態に係る結紮器による結紮方法の説明図である。 第一実施形態に係る結紮器の係止部の(A)正面図、(B)変形例の正面図である。 第二実施形態に係る結紮器の(A)斜視図、(B)〜(C)結紮方法の説明図である。 第二実施形態に係る結紮器の係止部の(A)正面図、(B)〜(C)変形例の正面図である。 第三実施形態に係る結紮器の(A)斜視図、(B)〜(C)結紮方法の説明図である。 第四実施形態に係る結紮器の(A)斜視図、(B)結紮状態の側面図である。 第四実施形態に係る結紮器に、環状部を有する紐状体を用いる際の(A)結紮前、(B)結紮状態の側面図である。 (A)〜(B)第四実施形態に係る結紮器の変形例の正面図である。 第五実施形態に係る結紮器の斜視図である。 第五実施形態に係る結紮器の(A)正面図、(B)側面図、(C)X−X断面図である。 (A)〜(C)第五実施形態に係る結紮器による結紮方法の説明図である。 (A)〜(B)第五実施形態に係る結紮器の変形例の断面図である。 本体部と取付体を有する結紮器の例であって、(A)本体部に取付部が取付けられていない状態、(B)本体部に取付部が取付けられていない状態を示す斜視図である。
本発明の第一実施形態について、図1〜3を参考に説明する。図面において、1は結紮の対象物である生体管、例えば血管Vの結紮に用いられる結紮器である。結紮器1は、長尺中空な円筒状の筒状体2を備えている。筒状体2は、近位端部3と遠位端部4とにそれぞれ近位開口3a、遠位開口4aを備えている。近位開口3aと遠位開口4aは、筒状体2の内部で連通していて、この連通した中空の内部が中空部5となっている。
本実施形態に係る筒状体2は、弾力性・柔軟性を有する合成樹脂材からなるものとしている。また、筒状体2は着色したものとしてもよい。例えば、動脈に用いるものは赤色、静脈に用いるものは青色、といった色分けをすることができる。あるいは、筒状体2を透明又は透光性を有するものとしてもよい。さらに、近位端部3と遠位端部4とを一見して区別可能とするために、いずれかの端部のみを着色したり、他の部位と異なった着色を施したりしたものとしてもよい。また、筒状体2は必ずしも円筒状のものに限られず、扁平形状や角筒状、テーパー状等種々の形状のものを採用することができる。さらに、筒状体2の内周と外周の形状を相違させてもよい。例えば、筒状体2の外周を円形状とする一方で、内周を多角形状にしてもよい。
筒状体2は、対象物を巻回する紐状体20を係止可能な係止部10を遠位端部4に有する。本実施形態における係止部10は、筒状体2の遠位端面4bから近位方向に切り込んで設けられた係止溝11である。係止溝11は、筒状体2の内外周を貫通して設けられていて、溝底11aが紐状体20の厚みに対して幅狭に設けられている。この係止溝11に紐状体20を中空部5側から外方に向けて挿通させ、近位方向(溝底11a側)に牽引することで、紐状体20が係止溝11内に圧入されて係止される。
本実施形態における係止溝11の形状は、溝底11aほど幅狭になる逆V字状のものとしている。もっとも、紐状体20を係止することができる溝形状であればよく、例えば直線状の切り込みとしてもよい。あるいは、図3(B)に示すように、係止溝11に周方向に切り込まれた鉤部11bを設けた鉤形状にしてもよい。このように係止溝11の遠位端と近位端とを周方向にずらすことにより、紐状体20の脱落を抑止することができる。このような他の溝形状としては、例えば湾曲させたり、折返しを設けたりしたものとしてもよい。また、係止溝11の数は必ずしも1つに限られず、複数設けてもよい。
紐状体20は、伸縮性を有する合成樹脂材からなり、中空部5に挿通可能な幅の扁平な紐形状のものとしている。紐状体20は、結紮に際して、中空部5内に挿通される側の端部を第一端部21、係止部10に係止される側の端部を第二端部22とし、構造上両端部に差異を有するものではない。もっとも、後述するように膨出部や環状部等を設ける場合を含め、両端部の構造に差異を設けてもよい。また、紐状体20の第一端部21に、他の部位よりも硬質な硬質部を設けることにより、中空部5に第一端部21を挿通しやすくしたものとしてもよい。この際、硬質部は筒状体2の長さ方向の長さ以上とすることが好ましい。
なお、紐状体20は、結紮する対象物に応じて適宜のものを採用することができる。例えば、紐状体20として伸縮性を有さない縫合糸を用いてもよいし、その素材や太さも適宜のものとすることができる。また、紐状体20の形状は扁平形状のものに限られず、断面円形状、楕円形状等適宜のものとすることができる。さらに、紐状体20の長さも適宜のものとすることができるが、対象物を巻回して筒状体2に挿通させる必要があるため、少なくとも筒状体2よりは長くする必要がある。
続いて、このように構成された第一実施形態に係る結紮器1の使用方法の例について、図1、2を参考に説明する。まず、紐状体20の第一端部21を結紮器1の筒状体2の遠位開口4aから中空部5に挿通させ、近位開口3aから取り出す。併せて、遠位端部3側で結紮対象物である血管Vに紐状体20を適切な回数巻回する(図2(A)の状態)。図2(A)では、巻回は1環状部としているが、複数回巻回してもよい。その後、紐状体20の第二端部22側を係止溝11に中空部5側から外方に向けて挿通させて溝底11a側に牽引することで、紐状体20の第二端部22側が係止溝11内に圧入されて係止される(図2(B)の状態)。そして、露出している紐状体の第一端部21側を近位方向に牽引しつつ、筒状体2の遠位端面4bを血管Vに押し当てる(図1(B)(C)、図2(C)の状態)。適宜の力で血管Vに筒状体2を押圧した状態で、紐状体20の第一端部21側を筒状体2の近位端部3に鉗子やクリップ等の固定手段(図示しない)で固定する。これによって、血管Vの結紮が完了する。
なお、血管Vの紐状体20による巻回と、紐状体20の中空部5への挿通とは、順序の先後を問わない。血管Vを紐状体20で巻回した後に紐状体20を中空部5に挿通させてもよいし、予め紐状体20を中空部5に挿通させておいた状態で血管Vを巻回してもよい。予め紐状体20を中空部5に挿通させておいた場合には、血管Vの巻回後に紐状体20を筒状体2に挿通させる必要がないため、操作性に優れる。他方、血管Vに紐状体20を巻回する際に筒状体2が作業の妨げになるような場合には、巻回後に紐状体20を中空部5へ挿通させればよい。あるいは、予め係止部10に紐状体20を係止した状態で、紐状体20を血管Vに巻回し、その後に紐状体20の第一端部21側を中空部5に挿通させてもよい。本発明に係る結紮器では、このように任意の順序で結紮が可能であるため、作業の自由度が高い。この順序の任意性は、以下の各実施形態においても同様のものである。
上記した使用方法の例においては、対象物を血管Vとして、その外周に紐状体20を巻回したものとしているが、対象物に紐状体を巻回することは、必ずしも対象物の外周全体を巻回することに限られるものではない。すなわち、例えば血管や臓器等の表層部分を縫合糸で縫合した場合であっても、その表層部分に紐状体が巻回されているということができる。
以上の第一実施形態に係る結紮器1は、筒状体2が、紐状体20の第一端部21側を中空部5に挿通した状態で、紐状体20の第二端部22側を係止可能な係止部10を有している。これによって、中空部5には紐状体20の第一端部21側のみを挿通させればよいため、両端部を挿通させる必要がある結紮器と比較して、スネア等の特別の器具を要さずに容易に挿通させることができる。しかも、紐状体20を血管V(対象物)に巻回した後に紐状体20の第二端部22側を係止部10に係止できるため、作業性に優れる。
そして、この係止部10は、紐状体20が圧入されることで係止される係止溝11を有しており、係止溝11は、筒状体2の遠位端面4bから近位方向に向けて設けられている。かかる構成によれば、比較的簡易な構造で係止部を設けることができるため、コストに優れたものとすることができる。
続いて、本発明の第二実施形態について図4、5を参考に説明する。なお、以下で説明する各実施形態は、主として係止部を含めた筒状体の遠位端部の構造が第一実施形態と相違している。他の構成については、変形例も含めて第一実施形態と同様であるため、説明を適宜省略する。
第二実施形態に係る結紮器201の筒状体202は、遠位端部204の外周面の一部が切欠かれて切欠口212が設けられている。切欠口212は、筒状体202の内外を貫通していて、遠位端面204bには至っていない。また、切欠口212の近位端には、近位方向に向けて係止溝211が設けられている。この係止溝211は、第一実施形態の係止溝11と開口の位置が異なるものの、同様のものである。このように、本実施形態に係る係止部210は、切欠口212と、係止溝211とを有する
このように構成された結紮器201の使用方法は、例えば次のようにすることができる。まず、血管Vを紐状体220で巻回し、紐状体220の第一端部221側を中空部205に挿通した状態にする。その後、紐状体220の第二端部222側を、遠位開口204aから切欠口212を通じて外側に引き出す(図4(B)の状態)。さらに、第二端部222側を近位側に牽引しながら、係止溝211内に圧入させて係止する(図4(C)の状態)。その後、適宜の力で血管Vに筒状体202を押圧した状態で、紐状体220の第一端部221側を筒状体202に固定させて結紮が完了する。
このような結紮器201によれば、筒状体202の遠位端である遠位端面204bに係止溝211及び切欠口212が至っていないため、筒状体202が血管Vに押し当てられた際に、遠位端面204bが開裂してしまうことがなく、安定して血管Vを押さえつけることができる。
血管Vに押し当てられた際に遠位端部204の変形を可及的に抑えるためには、切欠口212は遠位端面204bから離間させることが好ましい。しかし、紐状体220を切欠口212に挿通させる際の作業性の観点からは、離間させすぎることは好ましくない。また、切欠口212は開口が小さいほど遠位端部204の変形を抑えられるが、大きいほど作業性は向上する。こうした点は、筒状体の材質や結紮対象等に応じて適宜の設計が可能である。
なお、係止溝211は、必ずしも切欠口212の近位端に設けなくともよい。例えば、図5(B)のように切欠口212の遠位端から遠位方向に係止溝211を設けてもよいし、図5(C)のように切欠口212の周端から外周方向に係止溝211を設けてもよく、紐状体220を係止できれば任意の溝形状を採用することができる。また、係止溝211は複数設けてもよい。
次に、本発明の第三実施形態について図6を参考に説明する。第三実施形態に係る結紮器301では、筒状体302の遠位端部304の外周部に係止部310が設けられている。この係止部310は、遠位端部304の外周面から外径方向に突出した突部312を有する。突部312は、遠位側が筒状体302の外周面と連続している一方、近位側が外周面から徐々に離間するよう傾斜した構造をしている。すなわち、突部312によって筒状体302との間に近位側が開口した係止溝311が設けられている。この係止溝311に紐状体320を挿入して遠位側の溝底部311aに圧入させることで、紐状体320の係止が可能となっている。
このように構成された結紮器301の使用方法は、例えば次のようにすることができる。まず、血管Vを紐状体320で巻回し、紐状体320の第一端部321側を中空部305に挿通した状態にする。その後、紐状体320の第二端部322側を筒状体302の外周側に引き出す(図6(B)の状態)。そして、紐状体320の第二端部322側を係止溝311に挿入し、溝底部311aに向けて圧入することで、係止溝311に係止する(図6(C)の状態)。そして、適宜の力で血管Vに筒状体302を押圧した状態で、紐状体320の第一端部321側を筒状体302に固定させて結紮が完了する。
本実施形態の係止溝311は、近位側が開口して遠位方向に向けて設けられているが、必ずしもこの溝形状や方向に限られない。係止溝は近位方向に向けて設けられたものとしてもよいし、周方向に向けて設けられたものとしてもよい。また、突部312及び係止溝311は複数設けたものとしてもよい。
次に、本発明の第四実施形態について、図7〜9を参考に説明する。第四実施形態に係る結紮器401では、筒状体402の遠位端部404の外周部に係止部410が設けられている。この係止部410は、遠位端部404の外周から外方に突設された突部である巻付部411である。巻付部411は、遠位端部404の外周から外方に延出した脚部412と、脚部412の外端側に、脚部412に対して垂直方向に設けられた頭部413とによってT字形状に形成され、筒状体402に一体に設けられている。後述するように、脚部412には紐状体420が巻きつけられ、頭部413は巻きつけられた紐状体420の抜け止めや、紐状体420を筒状体402との間で押圧して係止する役割を果たすことができる。
このように構成された結紮器401の使用方法は、例えば次のようにすることができる。まず、血管Vを紐状体420で巻回して、紐状体420の第一端部421側を中空部405に挿通した状態にする。その後、紐状体420の第二端部422側を筒状体402の外周側に引き出し、巻付部411に数回巻き付けて係止する。その後、適宜の力で血管Vに筒状体402を押圧した状態で、紐状体420の第一端部421側を筒状体402に固定させて結紮が完了する。
なお、紐状体420の係止は、巻回時に紐状体420を交差させて巻き戻らないようにしてもよいし、筒状体402と頭部413とのあいだに挟んで押圧させて巻き戻らないようにしてもよい。あるいは、脚部412のみでなく頭部413にも紐状体420を巻回して複数方向から巻き付けることにより、紐状体420が巻き戻らないようにしてもよい。また、巻付部411に係止溝を設けて、紐状体420を巻付部411への巻回後に係止溝に圧入させて係止するようにしてもよい。
また、図8に示すように、紐状体420の第二端部422側に環状部423を設けたような場合には、紐状体420を必ずしも脚部412に巻き付ける必要はない。この場合には、環状部423に頭部413を挿通させて環状部423を脚部412に掛けることによって、頭部413によって抜け止めがなされ、紐状体420を巻付部411に係止することができる。このような環状部423は、予め紐状体420の製造時に形成しておいたものとしてもよいし、紐状体420の使用時に第二端部422側を結ぶ等して設けてもよい。
さらに、図9に第四実施形態の変形例を示す。上記の実施形態に係る巻付部411は、遠位端部404の外周から外方に突設された突部として設けられているが、変形例では、係止部410の巻付部431を、遠位端部404の外周面を切欠いて設けたものとしている。すなわち、図9(A)に示すように、遠位端部404の内外を貫通して略逆凹字状の切欠口430を設け、切欠口430の遠位端から近位方向に向けて突出した突部が巻付部431となっている。この巻付部431は、切欠口430の遠位端から近位方向に延出した脚部432と、脚部432の近位端部から脚部432に対して垂直方向に延出した頭部433とによってT字形状に形成されている。
この変形例においては、紐状体420の第二端部422側を、切欠口430内で巻付部431の脚部412に巻き付けて係止すればよい。頭部433は、上述の第四実施形態と同様に抜け止めの役割を果たす。また、紐状体420の第二端部422側に環状部423を設けたような場合には、図9(B)に示すように、巻付部431に頭部413を設けずに、脚部412のみを設けたものとしてもよい。
次に、本発明の第五実施形態について、図10〜13を参考に説明する。第五実施形態に係る結紮器501では、筒状体502の遠位端部504に中空部を有する係止部510が設けられている。この係止部510の中空部は係止中空部511であり、係止中空部511は、紐状体520の第一端部521を挿通させる中空部505とは、仕切部506によって仕切って設けられている。この仕切部506により、中空部505は、平面視で半円形状に設けられている。
係止中空部511は、近位側の大径部511aと、大径部511aより小径な遠位側の小径部511bとが連続して構成されている。また、係止中空部511の外周面には、遠位側に幅広の開口部512、開口部512の遠位端から筒状体502の遠位端面504bに至るまでに溝部513が設けられていて、いずれも係止中空部511に連通している。より詳しくは、開口部512は大径部511aの近位側に設けられていて、溝部513は大径部511aの遠位側及び小径部511bに設けられている。このように溝部513を大径部511aまで至らしめることにより、後述するように紐状体520の外方への抜け止めが可能となっている。
この結紮器501に用いられる紐状体520は、第二端部522側に他の部位である紐部524よりも外方に膨出した膨出部523が設けられている。本実施形態に係る膨出部523は球形状のものとしており、開口部512から係止中空部511の大径部511a内に挿入可能であり、大径部511a内を遠近方向に移動可能であるが、溝部513や小径部511bを挿通することはできないよう適宜の大きさ、硬さで設計されている。他方、紐部524は、溝部513や小径部511b内に挿通可能となっている。膨出部523は、紐状体520の端部に設けてもよいし、途中に設けたものとしてもよい。
このように構成された結紮器501の使用方法は、例えば次のようにすることができる。まず、血管Vを紐状体520で巻回し、紐状体520の第一端部521側を中空部505に挿通した状態にする。その後、紐状体520の第二端部522側に設けられた膨出部523を、開口部512から大径部511a内に挿入する(図12(A)の状態)。その後、紐状体520の適宜の位置を牽引して、膨出部523を大径部511aの遠位側に移動させ、小径部511bの近位端に当接させる(図12(B)の状態)。あわせて、膨出部523近傍の第一端部521側の紐部524を溝部513から係止中空部511内に挿入させる(図12(C)の状態)。このとき、大径部511aの遠位側の外周には溝部513が位置するため、溝部513及び小径部511bによって膨出部523が外方に抜け止めされた状態となる。これによって、紐状体520の第二端部521側が係止されたこととなる。その後、さらに第一端部521側を牽引して遠位端面504bを血管Vに当接させて押圧した適宜の状態で、第一端部521側を筒状体502に固定させて結紮が完了する。
本実施形態の変形例として、図13(A)に示すように、大径部511aの近位部側と遠位部側との間に、一定の力を加えることで膨出部523が挿通可能な幅狭部530を設けた構造としてもよい。幅狭部530により、大径部511a内の膨出部523が近位方向にも抜け止めされることとなる。
本実施形態の他の変形例として、図13(B)に示すように、大径部511a内にT字状の突部540を設けたものとしてもよい。そして、紐状体520の膨出部523に環状部523aを設けた形状とし、環状部523aを突部540に掛けることにより、第二端部521側を係止することができる。この場合には、突部540のT字形状によって環状部523aの抜け止めがなされるため、溝部513を大径部511aまで至らしめる必要はない。
上記各実施形態に係る結紮器は、予め紐状体の第一端部側を筒状体の中空部に挿通させておいたものとすることができる。かかる結紮器によれば、術時において、中空部内に紐状体のいずれの端部も挿通させる必要がない。すなわち、予め中空部に紐状体の第一端部側が挿通されていることにより、結紮作業中に筒状体内に紐状体を挿通させる作業が必要ないため、作業性に優れる。
上記各実施形態において、図14に示すように、筒状体602を、中空筒状の本体部602aに、本体部の遠位端部604に各実施形態の係止部と同様の構造の係止部610を有する取付体650を取り付けた構造としてもよい。例えば図14の結紮器601は、第一実施形態に係る係止部10と同様の係止溝651を有する取付体650を、本体部602aの遠位端部604に取り付けたものである。取付体650は、中空な円筒形状をしており、本体部602aの遠位端部604を内嵌可能な嵌合部652を近位端部に有し、遠位端面653から近位方向に切り込んで設けられた係止溝651を遠位端部に有している。嵌合部652は、内径が本体部602aの遠位端部604の外径と略一致するように構成されている。そして、本体部602aの遠位端部604を取付体650の嵌合部652に挿入して嵌合させることにより、係止部である係止溝651を有する取付体650が取付けられることとなる。この結紮器601は、第一実施形態の結紮器1と同様の方法で使用することができる。
このような構成により、例えば市販のチューブに取付体を取り付けることで、本発明に係る結紮器とすることができるため、製造コストを低減することができる。本体部602aへの取付体650の取付けの態様は、上記に限られず、種々のものとすることができる。例えば、筒状体の種々の径に対応させて汎用性をもたせるべく、テーパー状の構造を採用してもよい。また、係止部の構造も、上記各実施形態に記載のものと同様の構造を含め、種々のものとすることができる。
上記各実施形態において、筒状体の近位端部に近位係止部を設けてもよい。すなわち、上記した各係止部の構造を近位端部にも設けることで、紐状体の第一端部を近位係止部に係止させることができることとなり、鉗子やクリップによる固定が不要となる。この際、係止部と近位係止部とは必ずしも同じ構造のものである必要はない。また、近位係止部にキャップを設け、キャップを締めることで紐状体を固定させるような構造としてもよい。キャップのような近位係止部の構造は、従来のものを適宜採用することができる。
本発明に係る結紮器は、血管や腸管、尿管等の生体管のほか、各種臓器や機器等の一時的に結紮する必要がある種々の対象物に用いることができる。より具体的には、例えばCEAやOPCABGに際しての動脈の結紮、カテーテルやカニューレの固定、大動脈瘤へのステントグラフト内挿術におけるシース固定等、様々な外科手術において用いることができる。
本発明は、外科手術において生体管や臓器、器具等の対象物を結紮するために用いられる結紮器に利用することができる。
1 結紮器
2 筒状体
3 近位端部
3a 近位開口
4 遠位端部
4a 遠位開口
4b 遠位端面
5 中空部
10 係止部
11 係止溝
20 紐状体
21 第一端部
22 第二端部
212 切欠口
311 係止溝
312 突部
411 巻付部
511 係止中空部
511a 大径部
511b 小径部
512 開口部
513 溝部
602 筒状体
602a 本体部
650 取付体
V 血管(対象物)
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、中空部に紐状体を挿通可能な筒状の筒状体を備え、前記筒状体は、近位端部及び遠位端部にそれぞれ近位開口及び遠位開口を備え、前記近位開口と遠位開口とは、筒状体の中空部を介して連通しており、前記紐状体を対象物に巻回するとともに、筒状体の遠位端部側で対象物を押圧した状態で、近位方向に牽引された紐状体が筒状体に固定されることによって、対象物を結紮可能な結紮器であって、前記中空部には、前記紐状体の第一端部側を挿通可能であり、前記筒状体は、対象部への紐状体の巻回後に、前記紐状体の第一端部側を中空部に挿通した状態で、前記紐状体の第二端部側を係止可能な係止部を遠位端部に有することを特徴とする結紮器である。
請求項2の発明は、前記係止部は、紐状体が圧入されることで係止される係止溝を有していることを特徴とする請求項1に記載の結紮器である。
請求項3の発明は、前記係止溝は、前記筒状体の遠位端面から近位方向に向けて設けられていることを特徴とする請求項2に記載の結紮器である。
請求項4の発明は、前記筒状体の遠位端部には、周面が切欠かれた切欠口が設けられており、前記係止溝は、前記切欠の端部から設けられており、前記切欠口及び係止溝は、いずれも筒状体の遠位端面に至っていないことを特徴とする請求項2に記載の結紮器である。
請求項5の発明は、前記係止部は、前記筒状体の遠位端部の外周面から外径方向に向けて突出した突部を有しており、前記突部は、前記紐状体の第二端部側を係止可能であることを特徴とする請求項1に記載の結紮器である。
請求項6の発明は、前記突部には、紐状体が圧入されることで係止される係止溝が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の結紮器である。
請求項7の発明は、前記係止部は、紐状体の第二端部側を巻き付けて係止可能な巻付部を有することを特徴とする請求項1、5、6の何れか1に記載の結紮器である。
請求項8の発明は、前記係止部は、筒状体の内部に設けられた係止中空部を有しており、前記係止中空部内に前記紐状体の第二端部側が挿入されて係止可能であることを特徴とする請求項1に記載の結紮器である。
請求項9の発明は、前記係止中空部は、近位側の大径部と、大径部より小径で遠位側の小径部とが連続して構成されており、前記小径部は筒状体の遠位端に至っていることを特徴とする請求項8に記載の結紮器である。
請求項10の発明は、前記係止中空部の外周には、幅広な開口部が近位側に、幅狭な溝部が遠位側にそれぞれ連続して設けられていることを特徴とする請求項8又は9に記載の結紮器である。
請求項11の発明は、前記係止中空部の外周には、幅広な開口部が近位側に、幅狭な溝部が遠位側にそれぞれ連続して設けられており、前記溝部が前記大径部の遠位側に至っていることを特徴とする請求項9に記載の結紮器である。
請求項12の発明は、前記筒状体は、筒状の本体部と、本体部の遠位端部に取付けられた取付体とで構成されており、前記係止部は、前記取付体に設けられていることを特徴とする請求項1〜11の何れか1に記載の結紮器である。
請求項1〜2、5〜9の発明とすることにより、中空部を挿通させるのは紐状体の第一端部側のみでよく、紐状体を対象物に巻回した後に、紐状体の第二端部側を係止部に係止できるため、スネア等の特別な器具を要さない作業性に優れた結紮器とすることができる。
請求項3の発明とすることにより、係止溝という比較的簡易な構造で係止部を設けることができる。
請求項4の発明とすることにより、結紮時の遠位端面の裂開を抑止することができる。
請求項10の発明とすることにより、紐状体の第二端部側を容易に係止中空部に挿入させることができる。
請求項11の発明とすることにより、溝部が大径部の遠位側に至っているため、紐状体が径方向に抜け止めされることとなって作業性に優れたものとすることができる。
請求項12の発明とすることにより、係止部を有する取付体を別個に製造して取り付ければよいため、既存のチューブ等を用いて結紮器を容易に製造することができる。

Claims (13)

  1. 中空部に紐状体を挿通可能な筒状の筒状体を備え、
    前記筒状体は、近位端部及び遠位端部にそれぞれ近位開口及び遠位開口を備え、
    前記近位開口と遠位開口とは、筒状体の中空部を介して連通しており、
    前記紐状体を対象物に巻回するとともに、筒状体の遠位端部側で対象物を押圧した状態で、近位方向に牽引された紐状体が筒状体に固定されることによって、対象物を結紮可能な結紮器であって、
    前記中空部には、前記紐状体の第一端部側を挿通可能であり、
    前記筒状体は、対象部への紐状体の巻回後に、前記紐状体の第一端部側を中空部に挿通した状態で、前記紐状体の第二端部側を係止可能な係止部を遠位端部に有することを特徴とする結紮器。
  2. 前記係止部は、紐状体が圧入されることで係止される係止溝を有していることを特徴とする請求項1に記載の結紮器。
  3. 前記係止溝は、前記筒状体の遠位端面から近位方向に向けて設けられていることを特徴とする請求項2に記載の結紮器。
  4. 前記筒状体の遠位端部には、周面が切欠かれた切欠口が設けられており、
    前記係止溝は、前記切欠き部の端部から設けられており、
    前記切欠口及び係止溝は、いずれも筒状体の遠位端面に至っていないことを特徴とする請求項2に記載の結紮器。
  5. 前記係止部は、前記筒状体の遠位端部の外周面から外径方向に向けて突出した突部を有しており、
    前記突部は、前記紐状体の第二端部側を係止可能であることを特徴とする請求項1に記載の結紮器。
  6. 前記突部には、紐状体が圧入されることで係止される係止溝が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の結紮器。
  7. 前記係止部は、紐状体の第二端部側を巻き付けて係止可能な巻付部を有することを特徴とする請求項1、5、6の何れか1に記載の結紮器。
  8. 前記係止部は、筒状体の内部に設けられた係止中空部を有しており、前記係止中空部内に前記紐状体の第二端部側が挿入されて係止可能であることを特徴とする請求項1に記載の結紮器。
  9. 前記係止中空部は、近位側の大径部と、大径部より小径で遠位側の小径部とが連続して構成されており、前記小径部は筒状体の遠位端に至っていることを特徴とする請求項8に記載の結紮器。
  10. 前記係止中空部の外周には、幅広な開口部が近位側に、幅狭な溝部が遠位側にそれぞれ連続して設けられていることを特徴とする請求項8又は9に記載の結紮器。
  11. 前記係止中空部の外周には、幅広な開口部が近位側に、幅狭な溝部が遠位側にそれぞれ連続して設けられており、前記溝部が前記大径部の遠位側に至っていることを特徴とする請求項9に記載の結紮器。
  12. 前記筒状体は、筒状の本体部と、本体部の遠位端部に取付けられた取付体とで構成されており、前記係止部は、前記取付体に設けられていることを特徴とする請求項1〜11の何れか1に記載の結紮器。
  13. 前記中空部には、前記紐状体が近位開口から遠位開口に挿通されていることを特徴とする請求項1〜12の何れか1に記載の結紮器。
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