JP2021016036A - 超音波センサ - Google Patents

超音波センサ Download PDF

Info

Publication number
JP2021016036A
JP2021016036A JP2019128691A JP2019128691A JP2021016036A JP 2021016036 A JP2021016036 A JP 2021016036A JP 2019128691 A JP2019128691 A JP 2019128691A JP 2019128691 A JP2019128691 A JP 2019128691A JP 2021016036 A JP2021016036 A JP 2021016036A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
ultrasonic
space
resonance
diaphragm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019128691A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7226154B2 (ja
Inventor
達也 神谷
Tatsuya Kamiya
達也 神谷
石井 格
Itaru Ishii
格 石井
友貴 種村
Tomoki Tanemura
友貴 種村
敬 青木
Takashi Aoki
敬 青木
加藤 哲弥
Tetsuya Kato
哲弥 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2019128691A priority Critical patent/JP7226154B2/ja
Priority to US16/922,030 priority patent/US11667247B2/en
Priority to DE102020208465.3A priority patent/DE102020208465A1/de
Publication of JP2021016036A publication Critical patent/JP2021016036A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7226154B2 publication Critical patent/JP7226154B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R11/00Arrangements for holding or mounting articles, not otherwise provided for
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S7/00Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00
    • G01S7/52Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S15/00
    • G01S7/521Constructional features
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S15/00Systems using the reflection or reradiation of acoustic waves, e.g. sonar systems
    • G01S15/88Sonar systems specially adapted for specific applications
    • G01S15/89Sonar systems specially adapted for specific applications for mapping or imaging
    • G01S15/8906Short-range imaging systems; Acoustic microscope systems using pulse-echo techniques
    • G01S15/899Combination of imaging systems with ancillary equipment
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S15/00Systems using the reflection or reradiation of acoustic waves, e.g. sonar systems
    • G01S15/88Sonar systems specially adapted for specific applications
    • G01S15/93Sonar systems specially adapted for specific applications for anti-collision purposes
    • G01S15/931Sonar systems specially adapted for specific applications for anti-collision purposes of land vehicles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R11/00Arrangements for holding or mounting articles, not otherwise provided for
    • B60R2011/0001Arrangements for holding or mounting articles, not otherwise provided for characterised by position
    • B60R2011/004Arrangements for holding or mounting articles, not otherwise provided for characterised by position outside the vehicle
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S15/00Systems using the reflection or reradiation of acoustic waves, e.g. sonar systems
    • G01S15/88Sonar systems specially adapted for specific applications
    • G01S15/93Sonar systems specially adapted for specific applications for anti-collision purposes
    • G01S15/931Sonar systems specially adapted for specific applications for anti-collision purposes of land vehicles
    • G01S2015/937Sonar systems specially adapted for specific applications for anti-collision purposes of land vehicles sensor installation details
    • G01S2015/938Sonar systems specially adapted for specific applications for anti-collision purposes of land vehicles sensor installation details in the bumper area

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)
  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

【課題】超音波素子を良好に保護すること。【解決手段】超音波センサ(1)は、超音波素子(53)と素子収容ケース(4)とを備える。超音波素子は、指向軸(DA)に沿って伝播する超音波である伝播波を発信または受信可能に設けられている。素子収容ケース(4)は、指向軸に沿った厚さ方向を有する振動膜あるいは振動板であるケースダイアフラム(44)を有し、ケースダイアフラムから超音波素子を離隔させつつ超音波素子を収容することで、ケースダイアフラムと超音波素子との間を伝播する伝播波の共鳴空間(SC)をケースダイアフラムと超音波素子との間に形成するように構成されている。素子収容ケースは、指向軸と平行な軸方向に向かうにつれて、指向軸と直交する面内方向における共鳴空間の幅を先細りさせるホーン形状を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、超音波センサに関する。
特許文献1に記載の超音波センサは、ケースと圧電素子とを備えている。ケースは、底部と側壁部とを有する有底筒状に形成されている。圧電素子は、ケースの底部に貼り付けられている。
特開2011−250327号公報
上記のような構成を有する超音波センサにおいて、圧電素子等の超音波素子を収容するケースは、検知対象が存在する外部空間に露出される。具体的には、例えば、超音波センサは、車両に搭載する場合、車載状態にて、車両におけるバンパー等の外板部材に装着される。このため、ケースに小石等の固い異物が衝突する場合がある。
この場合、従来の超音波センサにおいては、ケースに貼り付けられた超音波素子にクラックが発生したり、超音波素子がケースから剥離したりする懸念があった。特に、MEMS型の素子を用いた場合、かかる素子をケースの底部に貼り付けると、素子が破損しやすくなる。MEMSはMicro Electro Mechanical Systemの略である。
本発明は、上記に例示した事情等に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明は、例えば、超音波素子を良好に保護することが可能な構成を提供する。
請求項1に記載の超音波センサ(1)は、
指向軸(DA)に沿って伝播する超音波である伝播波を発信または受信可能に設けられた、超音波素子(53)と、
前記指向軸に沿った厚さ方向を有する振動膜あるいは振動板であるケースダイアフラム(44)を有し、前記ケースダイアフラムから前記超音波素子を離隔させつつ前記超音波素子を収容することで、前記ケースダイアフラムと前記超音波素子との間を伝播する前記伝播波の共鳴空間(SC)を前記ケースダイアフラムと前記超音波素子との間に形成するように構成された、素子収容ケース(4)と、
を備え、
前記素子収容ケースは、前記指向軸と平行な軸方向に向かうにつれて、前記指向軸と直交する面内方向における前記共鳴空間の幅を先細りさせるホーン形状を有している。
なお、出願書類中の各欄において、各要素に括弧付きの参照符号が付されている場合がある。この場合、参照符号は、同要素と後述する実施形態に記載の具体的構成との対応関係の単なる一例を示すものである。よって、本発明は、参照符号の記載によって、何ら限定されるものではない。
実施形態に係る超音波センサを搭載した車両の外観を示す斜視図である。 図1に示された超音波センサの周囲を拡大して示す部分断面図である。 図2に示された超音波マイクロフォンの概略構成を示す断面図である。 図3に示された共鳴空間の形状による効果を計算機シミュレーションした結果を示すグラフである。 第二実施形態に係る超音波マイクロフォンの概略構成を示す断面図である。 第三実施形態に係る超音波マイクロフォンの概略構成を示す断面図である。 第四実施形態に係る超音波マイクロフォンの概略構成を示す断面図である。 第五実施形態に係る超音波マイクロフォンの概略構成を示す断面図である。 第六実施形態に係る超音波マイクロフォンの概略構成を示す断面図である。 第七実施形態に係る超音波マイクロフォンの概略構成を示す断面図である。 第八実施形態に係る超音波マイクロフォンの概略構成を示す断面図である。 第九実施形態に係る超音波マイクロフォンの概略構成を示す断面図である。 第十実施形態に係る超音波マイクロフォンの概略構成を示す断面図である。 第十一実施形態に係る超音波マイクロフォンの概略構成を示す断面図である。
(実施形態)
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、一つの実施形態に対して適用可能な各種の変形例については、当該実施形態に関する一連の説明の途中に挿入されると、当該実施形態の理解が妨げられるおそれがある。このため、変形例については、当該実施形態に関する一連の説明の途中には挿入せず、その後にまとめて説明する。
(車載構成)
図1を参照すると、本実施形態においては、超音波センサ1は、車両Vを装着対象とする車載型のクリアランスソナーとしての構成を有している。すなわち、超音波センサ1は、車両Vに搭載されることで、当該車両Vの周囲に存在する物体を検知可能に構成されている。
車両Vは、いわゆる四輪自動車であって、箱状の車体V1を備えている。車体V1には、外板を構成する車体部品である、車体パネルV2、フロントバンパーV3、およびリアバンパーV4が装着されている。フロントバンパーV3は、車体V1の前端部に設けられている。リアバンパーV4は、車体V1の後端部に設けられている。
超音波センサ1は、フロントバンパーV3およびリアバンパーV4に装着されることで、車両Vの前方および後方に存在する物体を検知するようになっている。超音波センサ1が、車両Vにおける車体V1に設けられたフロントバンパーV3およびリアバンパーV4に装着された状態を、以下「車載状態」と称する。
具体的には、車載状態にて、フロントバンパーV3には、複数(例えば4つ)の超音波センサ1が装着されている。フロントバンパーV3に装着された複数の超音波センサ1は、それぞれ、車幅方向における異なる位置に配置されている。同様に、リアバンパーV4にも、複数(例えば4つ)の超音波センサ1が装着されている。フロントバンパーV3およびリアバンパーV4には、超音波センサ1を装着するための貫通孔である装着孔V5が設けられている。
(第一実施形態)
図2は、フロントバンパーV3に取り付けられた複数の超音波センサ1のうちの1つを、車載状態にて示している。以下、図2および図3を参照しつつ、第一実施形態に係る超音波センサ1の構成について説明する。
図2を参照すると、フロントバンパーV3は、バンパー外面V31とバンパー裏面V32とを有している。バンパー外面V31は、フロントバンパーV3の外表面であって、車両Vの外側の空間である車体外空間SGに面するように設けられている。バンパー裏面V32は、バンパー外面V31の裏側の面であって、車両VすなわちフロントバンパーV3の内側の空間である車体内空間SNに面するように設けられている。装着孔V5は、バンパー外面V31およびバンパー裏面V32にて開口することで、フロントバンパーV3を厚さ方向に貫通するように設けられている。
超音波センサ1は、超音波を送受信可能に構成されている。すなわち、超音波センサ1は、超音波である探査波を指向軸DAに沿って車体外空間SGに向けて発信するように構成されている。「指向軸」とは、超音波センサ1から超音波の送受信方向に沿って延びる仮想直線であって、指向角の基準となるものである。「指向軸」は指向中心軸あるいは検出軸とも称され得る。また、超音波センサ1は、周囲に存在する物体による探査波の反射波を含む受信波を車体外空間SGから受信して、受信波の受信結果に応じた検知信号を発生および出力するように構成されている。
説明の便宜上、図示の通りに、Z軸が指向軸DAと平行となるように右手系XYZ直交座標系を設定する。このとき、指向軸DAと平行な方向を「軸方向」と称する。「軸方向における先端側」は、探査波の発信方向側であり、図2および図3における上側すなわちZ軸正方向側に対応する。これに対し、「軸方向における基端側」は、図2および図3における下側すなわちZ軸負方向側に対応する。
或る構成要素の軸方向における基端側の端部を「基端部」と称し、軸方向における先端側の端部を「先端部」と称する。また、軸方向と直交する任意の方向を「面内方向」と称する。「面内方向」は、図2および図3における、XY平面と平行な方向である。「面内方向」は、場合によっては、「径方向」とも称され得る。「径方向」は、指向軸DAと直交しつつ当該指向軸DAから離隔する方向である。すなわち、「径方向」は、指向軸DAと直交する仮想平面と指向軸DAとの交点を起点として当該仮想平面内に半直線を描いた場合に、当該半直線が延びる方向である。換言すれば、「径方向」は、指向軸DAと直交する仮想平面と指向軸DAとの交点を中心として当該仮想平面内に円を描いた場合の、当該円の半径方向である。
超音波センサ1は、センサケース2と超音波マイクロフォン3とを備えている。超音波センサ1の筐体を構成するセンサケース2は、絶縁性合成樹脂によって形成されている。具体的には、センサケース2は、ケース本体部2aと、センサ側コネクタ2bと、マイクロフォン収容部2cとを有している。
ケース本体部2aは、箱状に形成されている。ケース本体部2aの内側には、不図示の制御回路基板等が収容されている。センサ側コネクタ2bは、ケース本体部2aから指向軸DAと交差する方向に延設されている。センサ側コネクタ2bは、ECU等の外部装置に対する電気接続用ワイヤハーネスに設けられた不図示のワイヤ側コネクタと着脱可能に構成されている。ECUはElectronic Control Unitの略である。
マイクロフォン収容部2cは、指向軸DAを囲む略円筒状の部分であって、ケース本体部2aから軸方向における先端側に向かって突設されている。車載状態にて、マイクロフォン収容部2cの先端部は、装着孔V5の内壁面と密着するように、装着孔V5内に収容されている。
(超音波マイクロフォン)
マイクロフォン収容部2c内には、超音波マイクロフォン3が収容されている。本実施形態においては、超音波マイクロフォン3は、指向軸DAを中心軸とする略円柱状の外形形状を有するように構成されている。超音波マイクロフォン3の外表面は、側方外壁面3aと、露出面3bと、外側底面3cとを有している。側方外壁面3aは、軸方向に沿った円柱面状に形成されている。
マイクロフォン収容部2cの内壁面と、超音波マイクロフォン3の側方外壁面3aとの間には、不図示のスリーブ部材が設けられている。かかるスリーブ部材は、絶縁性且つゴム弾性を有するシリコーンゴム等によって形成されている。すなわち、マイクロフォン収容部2cの内壁面と側方外壁面3aとの間の隙間は、上記のスリーブ部材によって、水が浸入困難にシールされている。
露出面3bは、指向軸DAと交差する外表面であって、平坦な円形の平面状に形成されている。具体的には、本実施形態においては、露出面3bは、指向軸DAと直交するように設けられている。超音波マイクロフォン3は、車載状態にて、露出面3bが装着孔V5から車体外空間SGに露出するように、マイクロフォン収容部2cに収容されている。
外側底面3cは、指向軸DAと交差する外表面であって、平坦な円形の平面状に形成されている。具体的には、本実施形態においては、外側底面3cは、指向軸DAと直交するように設けられている。すなわち、外側底面3cは、露出面3bと平行な平面として形成されている。外側底面3cを含む、超音波マイクロフォン3の軸方向における基端部は、組立状態および車載状態にて、センサケース2および上記のスリーブ部材によって覆われている。「組立状態」は、超音波マイクロフォン3をセンサケース2に装着することで超音波センサ1を組み立てた状態である。「車載状態」も「組立状態」に該当する。
図3は、図2に示された超音波センサ1から、超音波マイクロフォン3を取り出した状態を示している。図3を参照すると、超音波マイクロフォン3は、素子収容ケース4と、半導体基板5と、支持基板6とを有している。以下、超音波マイクロフォン3を構成する各部について説明する。なお、図示および説明の簡略化のため、超音波マイクロフォン3の内部における配線等の電気接続構造については、図示および説明を省略する。かかる電気接続構造については、いうまでもなく、本願の出願時点の技術常識に基づき、適宜形成することが可能である。
超音波マイクロフォン3の筐体を構成する素子収容ケース4は、略円柱状の外形形状を有する箱状に形成されている。素子収容ケース4は、その内側の空間である内部空間SI内に半導体基板5および支持基板6を収容するように構成されている。本実施形態においては、素子収容ケース4は、アルミニウム等の金属材料によって形成されている。なお、後述するように、素子収容ケース4を構成する材料は、アルミニウム等の金属材料に限定されない。
素子収容ケース4は、指向軸DAを囲む筒状に形成された側板部41を有している。本実施形態においては、側板部41は、指向軸DAと略平行な中心軸線を有する円筒状に形成されている。側板部41における、素子収容ケース4の外側の空間である外部空間SDに面する円柱面状の外壁面は、超音波マイクロフォン3における側方外壁面3aを構成するように設けられている。側板部41における、内部空間SIに面する内壁面である側方内壁面41aは、指向軸DAを囲む円筒内面状に形成されている。
素子収容ケース4は、また、図2に示されたマイクロフォン収容部2cの内側に収容される内側底板部42を有している。内側底板部42は、側板部41の一端側すなわち軸方向における基端側を閉塞するように設けられている。内側底板部42は、側板部41とは一旦別部材として形成されていて、側板部41の基端部と溶接等により気密的および液密的に接合されることで側板部41と一体化されている。
内側底板部42は、指向軸DAに沿った厚さ方向を有する板状に形成されている。内側底板部42は、外部空間SDに面する主面が超音波マイクロフォン3における外側底面3cを構成するように設けられている。「主面」は、板状の部分または部材における、厚さ方向と直交する表面である。また、内側底板部42は、内部空間SIに面する主面である内側底面42aを有している。内側底面42aは、指向軸DAと交差する平坦な円形の平面状に形成されている。具体的には、本実施形態においては、内側底面42aは、指向軸DAと直交するように設けられている。
素子収容ケース4は、さらに、図2に示されたマイクロフォン収容部2cから外側に露出する外側底板部43を有している。外側底板部43は、指向軸DAに沿った厚さ方向を有する板状に形成されている。外側底板部43は、内部空間SI内に水等の液体が浸入しないように、側板部41の他端側すなわち軸方向における先端側を液密的に閉塞するように設けられている。外側底板部43は、「天板部」とも称され得る。本実施形態においては、外側底板部43は、側板部41と継ぎ目なく一体に形成されている。
外側底板部43は、指向軸DAに沿った厚さ方向を有する振動膜あるいは振動板であるケースダイアフラム44を有している。ケースダイアフラム44は、外側底板部43に設けられた薄肉部であって、面内方向における中心部が軸方向に移動する態様で超音波振動するように形成されている。本実施形態においては、ケースダイアフラム44は、超音波センサ1が車載用であることを考慮して、厚さが0.5mm以上に形成されている。すなわち、ケースダイアフラム44は、0.5mm以上の一定厚さを有する平板状の形状を有している。また、ケースダイアフラム44は、面内方向における形状、すなわち、指向軸DAと直交する面内における形状が、略円形状に形成されている。
ケースダイアフラム44は、外側底板部43の厚さ方向における一端側に設けられている。すなわち、ケースダイアフラム44における、指向軸DAと交差する主面である送受信面44aは、車体外空間SGに面する外表面であって、露出面3bの一部を構成するように設けられている。送受信面44aおよびその裏側のダイアフラム裏面44bは、指向軸DAと直交する平面状に形成されている。
ケースダイアフラム44と半導体基板5との間には、共鳴空間SCが設けられている。すなわち、ケースダイアフラム44は、軸方向について、共鳴空間SCを隔てて半導体基板5と対向するように設けられている。共鳴空間SCは、ケースダイアフラム44と半導体基板5との間にて指向軸DAに沿って伝播する超音波である伝播波が共鳴しつつ伝播する空間であって、素子収容ケース4によって気密的および液密的に密閉された内部空間SIの一部として形成されている。ケースダイアフラム44は、半導体基板5による伝播波の発信または受信の際に、撓みながら超音波振動するように構成されている。
ケースダイアフラム44は、中央部44cとリング状部44dとを有している。ケースダイアフラム44の面内方向における中心付近の部分である中央部44cは、軸方向と平行な視線による平面視にて、指向軸DAを中心とする略円形状に形成されている。すなわち、中央部44cは、軸方向について空間頂部SC1に隣接する部分であって、共鳴空間SCにおける頂面形状に対応する平面形状を有している。空間頂部SC1は、共鳴空間SCの軸方向における先端部すなわちケースダイアフラム44側の端部である。なお、共鳴空間SCの軸方向における基端部すなわち半導体基板5側の端部を、空間底部SC2と称する。本実施形態においては、共鳴空間SCは、空間底部SC2の方が空間頂部SC1よりも径方向寸法が大きくなるように、略円錐台状に形成されている。
リング状部44dは、ケースダイアフラム44の、中央部44cよりも径方向における外側の部分であって、軸方向についてスリット部45と対向するように設けられている。スリット部45は、空間頂部SC1から径方向に延設されることで、空間頂部SC1と連通するように設けられている。スリット部45は、空間底部SC2の径方向寸法よりも大きな径方向寸法を有している。また、本実施形態においては、スリット部45は、軸方向寸法が伝播波の波長の1/4以下となるように形成されている。
素子収容ケース4は、ケース厚肉部46を有している。ケース厚肉部46は、径方向についてケースダイアフラム44の周囲に形成された厚肉部であって、共鳴空間SCを径方向について外側から囲むように設けられている。すなわち、ケース厚肉部46は、ケースダイアフラム44の径方向における外縁部を固定的に支持するように構成されている。ケース厚肉部46は、スリット部45を有している。具体的には、スリット部45は、ケース厚肉部46の軸方向における先端側にて径方向に切り欠くことで形成された、略円柱状の空間として形成されている。
上記のように、外側底板部43は、薄肉部であるケースダイアフラム44と、ケース厚肉部46とを有している。ケースダイアフラム44とケース厚肉部46とは、継ぎ目なく一体に形成されている。
ケース厚肉部46における、内部空間SIに面する内表面は、基板対向面46aとホーン内面46bとを有している。基板対向面46aは、軸方向について半導体基板5および支持基板6と対向するように設けられている。基板対向面46aは、軸方向と直交する平面状に形成されている。基板対向面46aは、平面視にて略リング状に形成されていて、径方向についてホーン内面46bよりも外側に設けられている。
ホーン内面46bは、共鳴空間SCに面することで共鳴空間SCを構成するように設けられている。ホーン内面46bは、空間底部SC2の方が空間頂部SC1よりも径方向寸法が大きくなるように、ケースダイアフラム44に向かうにつれて先細りする錐体内面状に形成されている。具体的には、本実施形態においては、ホーン内面46bは、円錐台状の空間である共鳴空間SCにおける、径方向の外縁を形成するように設けられている。すなわち、素子収容ケース4は、軸方向における先端側に向かうにつれて、面内方向における共鳴空間SCの幅を先細りさせるホーン形状を有している。
スリット部45には、弾性体であるスペーサ47が充填されている。スペーサ47は、ケースダイアフラム44の弾性率よりも低い弾性率を有している。具体的には、スペーサ47は、シリコーンゴム等のエラストマによって形成されている。弾性率は、例えば、ヤング率である。
半導体基板5は、指向軸DAに沿った厚さ方向を有するSOI基板であって、素子収容ケース4に固定的に支持されている。SOIはSilicon On Insulatorの略である。具体的には、半導体基板5は、支持基板6側の表面である基板底面51と、ケースダイアフラム44側の表面である基板上面52とを有している。基板底面51は、内側底板部42における内側底面42aに固定された支持基板6と接合されている。すなわち、半導体基板5は、支持基板6を介して内側底板部42と固定的に接合されている。
基板上面52は、半導体基板5の一主面であって、軸方向と直交する略平面状に形成されている。基板上面52は、軸方向について、ケース厚肉部46における基板対向面46aと非接触状態で近接対向するように設けられている。具体的には、半導体基板5は、軸方向における超音波素子53すなわち基板上面52とケース厚肉部46との隙間が伝播波の波長の1/4以下となるように配置されている。
半導体基板5は、電気信号と超音波振動との変換機能を有する超音波素子53を有している。本実施形態においては、超音波素子53は、半導体基板5に設けられたMEMS型素子であって、指向軸DAに沿って伝播する伝播波を発信および受信可能に設けられている。すなわち、半導体基板5は、MEMS型の圧電トランスデューサとしての構成を有している。
具体的には、超音波素子53は、素子ダイアフラム54と回路素子部55とを有している。素子ダイアフラム54は、半導体基板5に形成された振動膜あるいは振動板であって、指向軸DAに沿った厚さ方向を有している。素子ダイアフラム54は、半導体基板5における薄肉部として形成されている。
素子ダイアフラム54は、半導体基板5による伝播波の発信および受信の際に、撓みながら超音波振動するように設けられている。すなわち、素子ダイアフラム54は、面内方向における中心部が軸方向に移動する態様で、ケースダイアフラム44と同一方向に超音波振動するように形成されている。
素子ダイアフラム54は、空間底部SC2の径方向寸法に対応する径方向寸法を有している。具体的には、素子ダイアフラム54は、軸方向と平行な視線による平面視にて、空間底部SC2の径と同一、あるいは、空間底部SC2の径よりも若干大きな径の円形状に形成されている。このように、本実施形態においては、素子ダイアフラム54は、空間底部SC2の径方向寸法と略一致する径方向寸法を有している。
回路素子部55は、素子ダイアフラム54の径方向における略中央部に設けられている。本実施形態においては、回路素子部55は、圧電膜と薄膜電極とを積層した圧電素子であって、素子ダイアフラム54における共鳴空間SCに面する表面である基板上面52側に形成されている。
すなわち、超音波素子53は、PMUTとしての構成を有している。PMUTはPiezoelectric Micro-machined Ultrasonic Transducersの略である。具体的には、超音波素子53は、回路素子部55に印加された交流電圧である駆動電圧に基づいて、素子ダイアフラム54が超音波振動するように構成されている。また、超音波素子53は、素子ダイアフラム54の振動状態に応じた出力電圧を、回路素子部55にて発生するように構成されている。
このように、超音波素子53は、素子収容ケース4の内側に収容されつつ、ケースダイアフラム44から離隔して配置されている。ケースダイアフラム44と超音波素子53との間には、共鳴空間SCが形成されている。共鳴空間SCは、伝播波の波長をλとし、Nを0以上の整数とし、K=0.9〜1.1とすると、軸方向寸法がK・(λ/2+Nλ)となるように形成されている。共鳴空間SCの軸方向寸法は、本実施形態においては、ダイアフラム裏面44bと基板対向面46aとの間の、軸方向における距離である。
本実施形態においては、超音波素子53、共鳴空間SC、およびケースダイアフラム44は、共振周波数が30kHz〜100kHzとなるように構成されている。また、超音波素子53、共鳴空間SC、およびケースダイアフラム44は、共振周波数がほぼ一致するように構成されている。具体的には、超音波素子53における共振周波数を第一共振周波数とし、共鳴空間SCにおける共振周波数を第二共振周波数とし、ケースダイアフラム44における共振周波数を第三共振周波数とする。第一共振周波数は、超音波素子53における構造共振周波数である。第二共振周波数は、共鳴空間SCにおける共鳴周波数である。第三共振周波数は、ケースダイアフラム44における構造共振周波数である。また、第一共振周波数と第二共振周波数の差、第二共振周波数と第三共振周波数との差、および、第一共振周波数と第三共振周波数との差のうちの、最大値をΔfrとする。さらに、超音波素子53と共鳴空間SCとケースダイアフラム44とのうちの最も共振帯が広いものにおける、当該共振帯の帯域幅をBWとする。このとき、超音波素子53、共鳴空間SC、およびケースダイアフラム44は、Δfr≦BWとなるように構成されている。
「共振帯」とは、共振周波数をピークとする出力曲線あるいは特性曲線において、ピーク値から3dB低下する二つの周波数fa,fb間の周波数帯域である。「ピーク値から3dB低下」は、「ピーク値の1/√2倍」とも言い換えられ得る。「共振帯」は、「構造体共振の共振帯」、あるいは、「共振ピークの3dB帯」とも称され得る。帯域幅は、「−3dB帯域幅」、「3dB帯域幅」、あるいは単に「周波数帯域幅」とも称され得る。Δfrは、ケースダイアフラム44、超音波素子53、および共鳴空間SCの間の、共振周波数のズレ量の最大値である。
上記の通り、半導体基板5は、ケースダイアフラム44と素子ダイアフラム54との間に共鳴空間SCが形成されるように配置されつつ、素子収容ケース4に固定的に支持されている。共鳴空間SCは、素子収容ケース4内に設けられた音響共鳴空間としての機能を有している。すなわち、共鳴空間SCは、伝播波の超音波振動がケースダイアフラム44と素子ダイアフラム54との間で連成共振により伝播するように設けられている。
支持基板6は、超音波素子53を有する半導体基板5を固定的に支持する部材であって、指向軸DAに沿った厚さ方向を有する板状に形成されている。支持基板6は、一主面であるケース固定面61が内側底板部42における内側底面42aと接合されることで、内側底板部42に固定されている。
支持基板6には、超音波マイクロフォン3と図2に示されたセンサケース2側の制御回路基板等との電気接続のための、接続端子62が設けられている。接続端子62は、ケース固定面61から軸方向に沿って突設されている。接続端子62は、内側底板部42を貫通することで、内側底板部42から突出するようになっている。接続端子62が内側底板部42を貫通する部分は、シール剤によって液密的にシールされている。
支持基板6における、ケース固定面61とは反対側の実装面63は、内部空間SIに面するように設けられている。実装面63上には、半導体基板5が固定されている。具体的には、実装面63には、凹部64が設けられている。半導体基板5は、凹部64の内側に収容されつつ、支持基板6に固定されている。実装面63における凹部64の周囲に設けられた不図示の電極パッドと、半導体基板5に設けられた不図示の電極パッドとは、ボンディングワイヤ等の配線を介して電気接続されている。
(効果)
以下、本実施形態の構成による動作概要を、同構成により奏される効果とともに、各図面を参照しつつ説明する。
車載状態にて、外側底板部43に設けられたケースダイアフラム44の外表面である送受信面44aを含む、超音波マイクロフォン3における露出面3bは、車体外空間SGに露出される。このため、車両Vの走行中等において、露出面3bすなわち送受信面44aに、小石等の固い異物が衝突する場合がある。
この点、上記構成においては、超音波素子53は、箱状に形成された素子収容ケース4の内側に収容されつつ、ケースダイアフラム44から離隔して配置されている。すなわち、超音波素子53は、車載状態にて車体外空間SGに露出する外側底板部43には貼り付けられていない。
このため、露出面3bに小石等の固い異物が衝突しても、かかる衝突による衝撃は、超音波素子53には直接的には作用しない。したがって、超音波素子53におけるクラック等の発生が、良好に防止され得る。特に、外側底板部43を厚く形成しなくても、超音波素子53におけるクラック等の不具合の発生が、良好に回避され得る。したがって、超音波センサ1の体格の大型化を回避しつつ、超音波素子53を良好に保護することが可能となる。
また、超音波マイクロフォン3における筐体を構成する素子収容ケース4の、軸方向における先端部は、液密的に閉塞されている。このため、露出面3b側すなわち車体外空間SG側からの、素子収容ケース4内への水等の液体の浸入が、良好に抑制される。
さらに、超音波マイクロフォン3における筐体を構成する素子収容ケース4の、軸方向における基端側の部分は、組立状態にて、センサケース2および上記のスリーブ部材によって覆われている。このため、車体内空間SN側からの、素子収容ケース4内への水等の液体の浸入が、良好に抑制される。
このように、上記構成によれば、超音波素子53および共鳴空間SCは、水等の浸入から良好に保護される。したがって、水等の浸入による、超音波素子53における故障あるいは共鳴空間SCにおける共鳴周波数の変動等の、不具合の発生が、良好に抑制される。
また、超音波素子53が設けられた素子ダイアフラム54は、共鳴空間SCを隔ててケースダイアフラム44と対向配置されている。すなわち、半導体基板5における薄肉部である素子ダイアフラム54と、外側底板部43における薄肉部であるケースダイアフラム44との間には、共鳴空間SCが設けられている。共鳴空間SCは、液密的且つ気密的な空間として形成されている。このため、伝播波の超音波振動は、共鳴空間SC内の媒体(例えば空気)を介して、素子ダイアフラム54すなわち超音波素子53とケースダイアフラム44との間を良好に伝播する。
具体的には、探査波の発信時においては、駆動電圧の印加により超音波素子53にて発生した超音波振動が、伝播波として、共鳴空間SC内の媒体に伝播する。共鳴空間SC内の媒体に伝播した伝播波の超音波振動は、ケースダイアフラム44に伝播する。ケースダイアフラム44への伝播波の伝播に伴うケースダイアフラム44の超音波振動により、車体外空間SGに向けて探査波が発信される。逆に、受信時においては、車体外空間SGからの受信波により励振されたケースダイアフラム44の超音波振動が、伝播波として、共鳴空間SC内の媒体に伝播する。共鳴空間SC内の媒体に伝播した伝播波の超音波振動は、素子ダイアフラム54に伝播する。これにより、回路素子部55にて出力電圧が発生する。
このように、超音波素子53とケースダイアフラム44とのうちの一方に生じた超音波振動は、共鳴空間SC内の媒体を介した連成共振により、他方に伝播する。特に、本実施形態においては、伝播波の波長をλとし、Nを0以上の整数とし、K=0.9〜1.1とすると、共鳴空間SCは、軸方向寸法がK・(λ/2+Nλ)となるように形成されている。したがって、超音波素子53とケースダイアフラム44との間を伝播する伝播波の伝播効率が良好となる。
ここで、超音波センサ1は、第一共振周波数と第二共振周波数と第三共振周波数とが一致するように構成されている。第一共振周波数は、超音波素子53における、共振周波数すなわち構造共振周波数である。第二共振周波数は、共鳴空間SCにおける、共振周波数すなわち共鳴周波数である。第三共振周波数は、ケースダイアフラム44における、共振周波数すなわち構造共振周波数である。したがって、超音波素子53とケースダイアフラム44との間の伝播波の伝播効率が良好となる。
このように、上記構成によれば、超音波素子53を良好に保護しつつ、車体外空間SGと超音波素子53との間の超音波振動の伝播を良好に実現することが可能となる。特に、超音波素子53として、バルク型よりも大出力が得られにくいMEMS型の構成を用いても、超音波振動が連成共振により効率的に伝播することで、良好な送受信性能が実現され得る。また、車載用の超音波センサ1として、素子収容ケース4の強度確保のために、車体外空間SGに露出されるケースダイアフラム44を厚さが0.5mm以上となるように厚めに形成しても、良好な送受信性能が実現され得る。
但し、製造上、第一共振周波数と第二共振周波数と第三共振周波数とを完全に一致させることは困難である。そこで、第一共振周波数と第二共振周波数と第三共振周波数とが実質的に一致しているものとするために、これらの差をどの程度に収めるかが問題となる。
この点、本発明の筆頭発明者を含む共同発明者は、鋭意検討の結果、第一共振周波数と第二共振周波数と第三共振周波数とが実質的に一致しているものと評価できる条件を見出した。その条件とは、Δfr≦BWである。Δfrは、第一共振周波数と第二共振周波数の差、第二共振周波数と第三共振周波数との差、および、第一共振周波数と第三共振周波数との差のうちの、最大値である。BWは、超音波素子53と共鳴空間SCとケースダイアフラム44とのうちの最も共振帯が広いものにおける、当該共振帯の帯域幅である。これにより、良好な送受信特性が得られる。
本実施形態においては、素子収容ケース4は、軸方向に向かうにつれて、面内方向における共鳴空間SCの幅を先細りさせるホーン形状を有している。具体的には、素子収容ケース4は、径方向についてケースダイアフラム44の周囲に形成された厚肉部であって共鳴空間SCを外側から囲むように設けられたケース厚肉部46を有している。ケース厚肉部46は、共鳴空間SCに面することで当該共鳴空間SCを構成するホーン内面46bを有している。ホーン内面46bは、空間底部SC2の方が空間頂部SC1よりも径方向寸法が大きくなるように、ケースダイアフラム44に向かうにつれて先細りする錐体内面状に形成されている。
かかる構成によれば、探査波の発信時における、超音波素子53からケースダイアフラム44への伝播波の伝播方向に向かって、共鳴空間SCの断面積が絞り込まれる。これにより、当該伝播波およびこれによる探査波の音圧を高めることが可能となる。
図4は、共鳴空間SCの形状変化による音圧の変化を計算機シミュレーションした結果を示す。図4において、横軸rt/rbは、共鳴空間SCの円錐台形状における頂面径rtと底面径rbとの比であって、これを半径比と称する。頂面径rtは、共鳴空間SCにおける、空間頂部SC1側の頂面の半径である。底面径rbは、共鳴空間SCにおける、空間底部SC2側の底面の半径である。半径比rt/rb=1の場合、共鳴空間SCは、略円柱状となる。
図4の計算機シミュレーション結果に示されているように、半径比rt/rb=0.5にて、伝播波の発信時における、共鳴空間SCの断面積の絞り込みによる音圧向上効果が最大限に得られる。したがって、半径比rt/rbは、0.25〜0.75が好適であり、0.25〜0.55がさらに好適であり、0.5およびその近傍が最も好適である。「0.5およびその近傍」となる半径比は、0.5・βである。βは1に近い実数であって、例えば0.9〜1.1である。すなわち、「0.5およびその近傍」とは、例えば、0.5±10%、具体的には、0.45〜0.55である。特に、0.5前後の音圧変化の勾配を考慮すると、半径比rt/rbを0.5およびその近傍に設定する場合、頂面径rtの寸法公差をマイナス公差とする一方で、底面径rbの寸法公差をプラス公差とすることが好適である。
本実施形態においては、超音波素子53は、半導体基板5に形成された振動膜あるいは振動板であって指向軸DAに沿った厚さ方向を有する素子ダイアフラム54を有している。また、素子ダイアフラム54は、空間底部SC2の径方向寸法に対応する径方向寸法、すなわち、空間底部SC2の径方向寸法と略一致する径方向寸法を有している。
かかる構成によれば、素子ダイアフラム54の振動により発信された伝播波は、ほぼ平面波の状態で空間底部SC2に進入する。これにより、当該伝播波およびこれによる探査波の音圧を高めることが可能となる。
本実施形態においては、半導体基板5は、軸方向における超音波素子53とケース厚肉部46との隙間が伝播波の波長の1/4以下となるように、素子収容ケース4に固定的に支持されている。すなわち、ケース厚肉部46における基板対向面46aと、半導体基板5における基板上面52との隙間は、伝播波の波長よりも充分小さく設定されている。
かかる構成によれば、共鳴空間SCの外部への超音波振動の漏出が、可及的に抑制され得る。したがって、ケースダイアフラム44と超音波素子53との間の、伝播波の伝播効率が向上し得る。
本実施形態においては、ケース厚肉部46は、空間頂部SC1から径方向に延設されることで空間頂部SC1と連通するように設けられたスリット部45を有している。また、ケースダイアフラム44は、軸方向について空間頂部SC1と対向する中央部44cと、軸方向についてスリット部45と対向するリング状部44dとを有している。さらに、スリット部45は、空間底部SC2の径方向寸法よりも大きな径方向寸法を有している。
かかる構成によれば、共鳴空間SCの断面積をケースダイアフラム44に向かって絞り込むことによる音圧集中効果を確保しつつ、ケースダイアフラム44における振動面積を可及的に大きくすることができる。したがって、良好な送受信感度を達成することが可能となる。
本実施形態においては、スリット部45は、軸方向寸法が伝播波の波長の1/4以下となるように形成されている。かかる構成によれば、スリット部45の音響インピーダンスが大きくなり、共鳴空間SC内の媒体(例えば空気)がスリット部45内に侵入し難くなる。したがって、共鳴空間SCの断面積をケースダイアフラム44に向かって絞り込むことによる音圧集中効果が、良好に確保され得る。
本実施形態においては、スリット部45には、弾性体であるスペーサ47が充填されている。このスペーサ47は、ケースダイアフラム44の弾性率よりも低い弾性率を有している。かかる構成によれば、共鳴空間SCからスリット部45への超音波振動の漏出が、可及的に抑制され得る。また、スペーサ47の存在によりケースダイアフラム44における超音波振動が阻害されることが、良好に抑制され得る。したがって、ケースダイアフラム44における振動面積を可及的に大きくしつつ、ケースダイアフラム44と超音波素子53との間の伝播波の伝播効率を良好に維持することが可能となる。
本実施形態においては、素子収容ケース4は、共鳴空間SCを気密且つ液密に密閉するように形成されている。このため、ケースダイアフラム44と超音波素子53との間の、共鳴空間SC内の媒体(例えば空気)は、超音波振動を伝播する流体バネとして良好に機能する。すなわち、共鳴空間SCを気密的に形成することで、超音波素子53とケースダイアフラム44との間の疎密波の強度を高めることができる。したがって、かかる構成によれば、良好な送受信特性が得られる。
上記構成においては、超音波素子53は、MEMS型の半導体素子として、半導体基板5に形成されている。かかる構成によれば、超音波素子53における送受信性能を維持しつつ、半導体基板5を良好に小型化することが可能となる。したがって、例えば、後述の第八実施形態等のように、超音波素子53を面内方向に複数配列形成して超音波センサ1を高機能化する場合において、超音波センサ1の体格の大型化を可及的に抑制することが可能となる。
(第二実施形態)
以下、第二実施形態について、図5を参照しつつ説明する。なお、以下の第二実施形態の説明においては、主として、上記第一実施形態と異なる部分について説明する。また、第一実施形態と第二実施形態とにおいて、互いに同一または均等である部分には、同一符号が付されている。したがって、以下の第二実施形態の説明において、第一実施形態と同一の符号を有する構成要素に関しては、技術的矛盾または特段の追加説明なき限り、上記第一実施形態における説明が適宜援用され得る。
図5に示されているように、本実施形態においては、図3に示されたスリット部45およびスペーサ47が省略されている。すなわち、ケースダイアフラム44は、外側底板部43の面内方向における中心付近に設けられた薄肉部として形成されている。
かかる構成においては、上記第一実施形態の場合よりも、ケースダイアフラム44の振動面積は減少する。しかしながら、伝播波の発信時における、共鳴空間SCの断面積の絞り込みによる音圧向上効果は、充分に発揮され得る。
(第三実施形態)
以下、第三実施形態について、図6を参照しつつ説明する。なお、以下の第三実施形態の説明においては、主として、上記第二実施形態と異なる部分について説明する。また、第二実施形態と第三実施形態とにおいて、互いに同一または均等である部分には、同一符号が付されている。したがって、以下の第三実施形態の説明において、先に説明した他の実施形態と同一の符号を有する構成要素に関しては、技術的矛盾または特段の追加説明なき限り、当該他の実施形態における説明が適宜援用され得る。後述の第四実施形態以降の他の実施形態についても同様である。
超音波マイクロフォン3における送受信周波数によっては、図6に示されているように、ホーン内面46bを曲面状に形成することが好適である。ホーン内面46bにおける曲面形状は、送受信周波数に応じて、例えば、断面視にて、双曲線状、放物線状、指数関数状、等とされ得る。また、ホーン内面46bにおける曲面形状は、送受信周波数に応じて、共鳴空間SCに向かって凹状あるいは凸状に設定され得る。
(第四実施形態)
以下、第四実施形態について、図7を参照しつつ説明する。本実施形態においては、共鳴空間SC内には、制振材401が収容されている。制振材401は、ケースダイアフラム44における振動に対するダンパー効果を奏するように設けられている。具体的には、図9に示された例においては、制振材401は、合成ゴム等の合成樹脂によって形成された板状部材であって、ダイアフラム裏面44bに貼り付けられている。
かかる構成によれば、超音波マイクロフォン3における残響の発生が、良好に低減される。これにより、超音波センサ1における不感帯時間が短縮され、以て近距離検知性能が向上する。
(第五実施形態)
以下、第五実施形態について、図8を参照しつつ説明する。本実施形態においては、素子収容ケース4は、通気口402を有している。通気口402は、内側底板部42に設けられている。具体的には、通気口402は、内側底板部42を厚さ方向に貫通する貫通孔であって、素子収容ケース4の内側の内部空間SIと素子収容ケース4の外側の外部空間SDとを連通させるように設けられている。
通気口402は、空気が通過可能な一方で液体の通過が抑制されるように、液密的に封止されている。具体的には、図8に示された例においては、通気口402には、通気口シール材403が装着されている。通気口シール材403は、空気が通過可能な一方で液体の通過が困難な多孔質材料によって形成されている。
かかる構成においては、素子収容ケース4の内側の内部空間SIと、素子収容ケース4の外側の外部空間SDとの間の気体の授受が可能となる。これにより、接着剤の揮発成分等を素子収容ケース4の外側に排出することが可能となる。
また、内部空間SIにおける、素子ダイアフラム54を挟んで共鳴空間SCの反対側に位置する部分を外気と連通させることができる。これにより、素子ダイアフラム54の変形の際の抵抗が低減し、受信感度が向上する。さらに、通気口シール材403を設けることで、通気口402にて水等の液体が素子収容ケース4の内部に浸入することを良好に抑制することができる。
(第六実施形態)
以下、第六実施形態について、図9を参照しつつ説明する。本実施形態においては、超音波マイクロフォン3は、温度センサ404と周波数変更部405とを備えている。
温度センサ404は、超音波センサ1の動作環境温度に対応する出力を発生するように設けられている。図9に示された例においては、温度センサ404は、内部空間SI内に収容されている。すなわち、温度センサ404は、超音波素子53の周囲の空間の温度に対応する出力を発生するようになっている。具体的には、温度センサ404は、半導体基板5上に固定されている。
周波数変更部405は、超音波センサ1の動作環境温度に応じて、ケースダイアフラム44または共鳴空間SCにおける振動周波数を変更するように設けられている。周波数変更部405は、図2に示されたケース本体部2aの内側に収容された不図示の制御回路基板に実装された制御ICによって、動作が制御されるようになっている。
図9に示された例においては、周波数変更部405は、温度センサ404の出力に基づいて、ケースダイアフラム44における構造共振周波数を変更するように設けられている。具体的には、周波数変更部405は、バルクPZT等のバルク圧電セラミックからなる圧電素子であって、電圧印加により歪を発生するように構成されている。PZTはチタン酸ジルコン酸鉛の略称である。すなわち、周波数変更部405は、電圧印加時の歪によりケースダイアフラム44における内部応力すなわち張力を調整するように、素子収容ケース4におけるケースダイアフラム44またはその近傍位置に貼り付けられている。
超音波センサ1の動作環境温度が変化すると、ケースダイアフラム44における共振周波数がシフトする。ケースダイアフラム44における共振周波数がシフトすると、ケースダイアフラム44における共振周波数と超音波素子53における共振周波数との差が大きくなる。すると、超音波素子53とケースダイアフラム44との間の振動伝播効率が低下する。
そこで、本実施形態においては、温度センサ404と周波数変更部405とが設けられている。かかる構成においては、温度センサ404は、超音波センサ1の動作環境温度に対応する出力を発生する。これにより、超音波センサ1の動作環境温度が検出可能となる。周波数変更部405は、検出された動作環境温度に応じて、ケースダイアフラム44における共振周波数を変更する。具体的には、検出された動作環境温度に応じて、周波数変更部405に制御電圧が印加される。周波数変更部405は、印加された制御電圧に応じて歪を発生することで、ケースダイアフラム44における内部応力すなわち張力を調整する。
かかる構成によれば、動作環境温度の変化による共振条件のズレが、良好に補償され得る。また、ケースダイアフラム44における共振周波数を、共鳴空間SCにおける共鳴周波数および超音波素子53における共振周波数とは独立に制御することが可能となる。
なお、図9に示された周波数変更部405は、共鳴空間SCの容積を変更することで、共鳴空間SCにおける振動周波数を変更するように構成されていてもよい。この場合、周波数変更部405は、検出された動作環境温度に応じて、共鳴空間SCにおける共鳴周波数を変更する。また、共鳴空間SCにおける共鳴周波数を、ケースダイアフラム44および超音波素子53における共振周波数とは独立に制御することが可能となる。
(第七実施形態)
以下、第七実施形態について、図10を参照しつつ説明する。本実施形態においては、周波数変更部405は、超音波素子53における振動周波数を変更するように設けられている。具体的には、周波数変更部405は、温度センサ404の出力に基づいて、超音波素子53における構造共振周波数を変更するように構成されている。
具体的には、周波数変更部405は、MEMS型の圧電素子であって、電圧印加により歪を発生するように形成されている。すなわち、周波数変更部405は、電圧印加時の歪により素子ダイアフラム54における内部応力すなわち張力を調整するように、半導体基板5における素子ダイアフラム54またはその近傍位置に設けられている。
超音波センサ1の動作環境温度が変化すると、ケースダイアフラム44における共振周波数がシフトする。ケースダイアフラム44における共振周波数がシフトすると、超音波素子53とケースダイアフラム44との間の振動伝播効率が低下する。
そこで、本実施形態においては、温度センサ404と周波数変更部405とが設けられている。かかる構成においては、周波数変更部405は、検出された動作環境温度に応じて、超音波素子53における共振周波数を変更する。具体的には、検出された動作環境温度に応じて、周波数変更部405に制御電圧が印加される。周波数変更部405は、印加された制御電圧に応じて歪を発生することで、素子ダイアフラム54における内部応力すなわち張力を調整する。
かかる構成によれば、動作環境温度の変化による共振条件のズレが、良好に補償され得る。また、超音波素子53における共振周波数を、共鳴空間SCにおける共鳴周波数およびケースダイアフラム44における共振周波数とは独立に制御することが可能となる。
(第八実施形態)
以下、第八実施形態について、図11を参照しつつ説明する。本実施形態においては、ケースダイアフラム44、超音波素子53、および共鳴空間SCが、面内方向に複数配列形成されている。
なお、図11においては、ケースダイアフラム44と超音波素子53と共鳴空間SCとの組が、2組、Y軸方向に配列された構成が図示されている。しかしながら、本発明は、かかる態様に限定されない。すなわち、図11は、例えば、XY2次元方向に多数配列された、ケースダイアフラム44と超音波素子53と共鳴空間SCとの組のうちの、任意の2組を図示するものであり得る。図12等においても同様である。
図11に示された例においては、外側底板部43は、面内方向に配列された複数のケースダイアフラム44を有している。また、素子収容ケース4には、ケースダイアフラム44と同数の複数の超音波素子53が、面内方向に配列された状態で収容されている。なお、1つの半導体基板5には、1つの超音波素子53が設けられている。
複数の超音波素子53の各々は、互いに異なるケースダイアフラム44と対向配置されている。すなわち、ケースダイアフラム44と超音波素子53とが一対一に対応するようになっている。また、1つのケースダイアフラム44と、これに対応する1つの超音波素子53との間には、1つの共鳴空間SCが設けられている。
かかる構成によれば、複数の超音波素子53の各々を良好に保護しつつ、これらを用いたセンサアレイとしての機能、例えば、角度検知機能等を、良好に実現することが可能となる。また、超音波素子53と共鳴空間SCとケースダイアフラム44との組が複数設けられる。このとき、各組における周波数特性を個別設計することで、広帯域化等の高機能化が実現され得る。
(第九実施形態)
以下、第九実施形態について、図12を参照しつつ説明する。なお、以下の第九実施形態の説明においては、主として、上記第八実施形態と異なる部分について説明する。
本実施形態においても、上記第八実施形態と同様に、共鳴空間SCが面内方向に複数配列形成されている。そして、図12に示されているように、超音波マイクロフォン3は、振動分離材406をさらに備えている。振動分離材406は、隣接する共鳴空間SC同士の振動伝達を抑制するように、隣接する共鳴空間SCの間に介在して設けられている。
具体的には、振動分離材406は、ケース厚肉部46に対応する部分に設けられている。振動分離材406は、制振機能あるいは振動吸収性の高い材料、例えば、シリコーンゴム等のエラストマ材料によって形成されている。この場合、外側底板部43は、例えば、ケース厚肉部46と振動分離材406とを面内方向に配列しつつ、これらと、ケースダイアフラム44を形成するための金属製の薄板とを貼り合わせることによって形成され得る。
かかる構成によれば、面内方向に隣接する共鳴空間SCの間の振動伝達が、良好に抑制され得る。したがって、超音波素子53と共鳴空間SCとケースダイアフラム44との組が複数設けられた場合における、各組同士の混信が、良好に抑制され得る。
(第十実施形態)
以下、第十実施形態について、図13を参照しつつ説明する。本実施形態においては、超音波マイクロフォン3は、1つのケースダイアフラム44および共鳴空間SCに対して、複数の超音波素子53が対応するように構成されている。
具体的には、複数の送受信部700に対して、共通のケースダイアフラム44および共鳴空間SCが設けられている。一方、複数の送受信部700の各々に対して、少なくとも1つ以上の超音波素子53が設けられている。また、図13に示された例においては、1つの半導体基板5に対して、複数の超音波素子53が設けられている。すなわち、複数の超音波素子53を有する1つの半導体基板5が、1つのケースダイアフラム44および共鳴空間SCに対応するように設けられている。
かかる構成によれば、混信抑制機能については上記第十四実施形態には若干劣るものの、上記第八実施形態と同様の効果が奏され得る。
このように、ケースダイアフラム44、超音波素子53、または共鳴空間SCを、面内方向に複数配列形成することで、超音波マイクロフォン3における高機能化が図られる。
ケースダイアフラム44が面内方向に複数配列形成されている場合、複数のケースダイアフラム44の各々は、互いに異なる共振周波数を有していてもよい。また、超音波素子53が面内方向に複数配列形成されている場合、複数の超音波素子53の各々は、互いに異なる共振周波数を有していてもよい。また、共鳴空間SCが面内方向に複数配列形成されている場合、複数の共鳴空間SCの各々は、互いに異なる共鳴周波数を有していてもよい。
(第十一実施形態)
以下、第十一実施形態について、図14を参照しつつ説明する。本実施形態においては、超音波マイクロフォン3は、発信部701と受信部702とを有している。
発信専用の発信部701は、探査波を発信する機能のみを奏するように設けられている。受信専用の受信部702は、受信波を受信する機能のみを奏するように設けられている。発信部701と受信部702とは、面内方向に配列されている。発信部701および受信部702は、それぞれ、ケースダイアフラム44と超音波素子53と共鳴空間SCとを有している。
発信部701における共鳴空間SCは、図3等と同様に、送波方向すなわち図中Z軸正方向に向かうにつれて断面積が絞り込まれるように形成されている。これにより、探査波の発信時における伝播波の音圧を高めることが可能となる。すなわち、探査波の音圧が向上する。
一方、受信部702における共鳴空間SCは、受波方向すなわち図中Z軸負方向に向かうにつれて断面積が絞り込まれるように形成されている。これにより、受信波の受信時における伝播波の音圧を高めることが可能となる。すなわち、受信感度が向上する。
(変形例)
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。故に、上記実施形態に対しては、適宜変更が可能である。以下、代表的な変形例について説明する。以下の変形例の説明においては、上記実施形態との相違点を主として説明する。また、上記実施形態と変形例とにおいて、互いに同一または均等である部分には、同一符号が付されている。したがって、以下の変形例の説明において、上記実施形態と同一の符号を有する構成要素に関しては、技術的矛盾または特段の追加説明なき限り、上記実施形態における説明が適宜援用され得る。
超音波センサ1の装着対象は、フロントバンパーV3およびリアバンパーV4に限定されない。具体的には、例えば、超音波センサ1は、車体パネルV2にも装着され得る。すなわち、装着孔V5は、車体パネルV2にも設けられ得る。また、超音波センサ1は、車載用に限定されない。また、超音波センサ1は、クリアランスソナーに限定されない。すなわち、超音波センサ1は、他の用途にも用いられ得る。
超音波センサ1は、超音波を送受信可能な構成に限定されない。すなわち、例えば、超音波センサ1は、超音波の発信のみが可能な構成を有していてもよい。あるいは、超音波センサ1は、他の超音波発信器から発信された超音波である探査波の、周囲に存在する物体による反射波を受信する機能のみを有するものであってもよい。
超音波センサ1における各部の構成も、上記具体例に限定されない。具体的には、例えば、超音波マイクロフォン3すなわち素子収容ケース4の外形形状は、略円柱状に限定されず、略正六角柱状、略正八角柱状、等であってもよい。すなわち、素子収容ケース4は、略柱状あるいは略錐台状に形成され得る。
素子収容ケース4を構成する材料は、アルミニウム等の金属材料に限定されない。すなわち、例えば、素子収容ケース4は、ポリカーボネート、ポリスチレン、等の合成樹脂材料によっても形成され得る。あるいは、素子収容ケース4は、炭素繊維、炭素繊維含有樹脂、等によっても形成され得る。あるいは、素子収容ケース4のうちの少なくとも一部、例えば、ケースダイアフラム44は、形状記憶機能あるいは超弾性機能を有する材料によって形成され得る。これにより、温度変化、外力、等による変形に起因する共振周波数変化が、良好に抑制され得る。
素子収容ケース4の構造についても、技術的な不都合が生じない限り、特段の限定はない。具体的には、例えば、側板部41と外側底板部43とは、上記のように、同一材料によって継ぎ目なく一体に形成されていてもよい。あるいは、側板部41と外側底板部43とは、互いに異なる材料によって形成されていてもよい。
ケースダイアフラム44の面内方向における形状も、上記具体例のような略円形に限定されない。すなわち、ケースダイアフラム44の面内方向における形状としては、例えば、略矩形、略楕円形、略正六角形、略正八角形、等の任意の形状が採用可能である。同様に、共鳴空間SCの形状も、上記具体例のような円錐台形に限定されない。すなわち、共鳴空間SCは、例えば、四角錐台形、六角錐台形、八角錐台形、等に形成されていてもよい。特に、図3に示されたスリット部45を有する構成においては、ケースダイアフラム44と共鳴空間SCとは、互いに異なる形状を有していてもよい。具体的には、例えば、共鳴空間SCが八角錐台形に形成されていても、ケースダイアフラム44は円形に形成され得る。
ケースダイアフラム44の断面形状も、平板状に限定されない。具体的には、例えば、ケースダイアフラム44は、車体外空間SGに向かって突出する曲板状に形成されていてもよい。あるいは、例えば、ケースダイアフラム44は、車体外空間SGに向かって凹設された曲板状に形成されていてもよい。
スリット部45の径方向寸法は、空間底部SC2の径方向寸法と同程度であってもよい。あるいは、スリット部45の径方向寸法は、空間頂部SC1の径方向寸法よりも大きく、且つ空間底部SC2の径方向寸法よりも小さくてもよい。
ケース厚肉部46は、側板部41の一部を構成するものであってもよいし、外側底板部43の一部を構成するものであってもよい。あるいは、ケース厚肉部46は、側板部41および外側底板部43とは別部材として形成されていて、側板部41または外側底板部43に接着等により固定されていてもよい。
図3に示された第一実施形態において、スペーサ47は、省略され得る。すなわち、スリット部45には、何も充填されていなくてもよい。
スリット部45は、図6以降に示された構成にも設けられ得る。この場合、スリット部45には、スペーサ47が充填されていることが好適である。しかしながら、本発明は、かかる態様に限定されない。
図7に示された第四実施形態における制振材401は、他の実施形態にも適用可能である。但し、スリット部45にスペーサ47が充填されている場合、このスペーサ47は、図7に示された制振材401と同様の機能を奏し得る。したがって、スペーサ47と制振材401とは、選択的に適用され得る。もっとも、スペーサ47と制振材401とを併用しても問題はない。
図8に示された第五実施形態における、通気口402および通気口シール材403は、他の実施形態にも適用可能である。
温度センサ404の設置態様についても、特段の限定はない。具体的には、例えば、温度センサ404は、素子収容ケース4に取り付けられていてもよい。あるいは、温度センサ404は、半導体基板5に形成された温度検出素子であってもよい。あるいは、超音波センサ1の動作環境温度は、超音波センサ1の外部から入手可能である。具体的には、動作環境温度は、車両Vに搭載された別の温度検出部によって検出され得る。よって、動作環境温度は、ECUから受信することも可能である。このため、温度センサ404は、省略され得る。
周波数変更部405の構造および設置位置についても、特段の限定はない。すなわち、例えば、周波数変更部405は、ヒータであってもよい。
ケースダイアフラム44における共振周波数を変更する周波数変更部405と、共鳴空間SCにおける共鳴周波数を変更する周波数変更部405とは、互いに併存し得る。また、共鳴空間SCにおける共鳴周波数を変更する周波数変更部405と、超音波素子53における共振周波数を変更する周波数変更部405とは、互いに併存し得る。また、ケースダイアフラム44における共振周波数を変更する周波数変更部405と、超音波素子53における共振周波数を変更する周波数変更部405とは、互いに併存し得る。また、ケースダイアフラム44における共振周波数を変更する周波数変更部405と、共鳴空間SCにおける共鳴周波数を変更する周波数変更部405と、超音波素子53における共振周波数を変更する周波数変更部405とは、互いに併存し得る。
超音波素子53の種類を含む、半導体基板5の構成についても、特段の限定はない。すなわち、例えば、超音波素子53は、PMUTに限定されない。具体的には、超音波素子53は、CMUTとしての構成を有していてもよい。CMUTはCapacitive Micro-machined Ultrasound Transducerの略である。あるいは、例えば、超音波素子53は、バルク型の構成を有していてもよい。
支持基板6の素子収容ケース4に対する固定は、側板部41にて行われてもよい。あるいは、支持基板6の素子収容ケース4に対する固定は、ケース厚肉部46にて行われてもよい。
支持基板6は、回路基板であってもよい。すなわち、信号処理のための各種回路部品が実装面63上に実装されていてもよい。
支持基板6は、回路基板ではなくてもよい。すなわち、信号処理のための各種回路部品は、半導体基板5上に実装されていてもよい。あるいは、かかる回路部品は、ケース本体部2aの内側に設けられた不図示の制御回路基板上に実装されていてもよい。
支持基板6は、半導体基板5と一体化され得る。すなわち、支持基板6は、省略され得る。
図3および図6〜図10に示された構成は、図11〜図14に示されたアレイ型の構成に適用され得る。
図8に示された第五実施形態についての記載からも明らかなように、共鳴空間SCは、気密且つ液密に密閉された空間に限定されない。すなわち、超音波素子53とケースダイアフラム44との間の、超音波振動の伝播性能が良好に得られていれば、共鳴空間SCにおける厳密な気密性は要求されない。但し、共鳴空間SC内に水等の液体が浸入すると、共鳴空間SCの体積が減少し、これにより共鳴周波数が変動する。また、浸入した水等の液体により、劣化が発生し得る。このため、共鳴空間SCは、少なくとも液密に密閉された空間として形成されていることが好適である。
上記の説明において、互いに継ぎ目無く一体に形成されていた複数の構成要素は、互いに別体の部材を貼り合わせることによって形成されてもよい。同様に、互いに別体の部材を貼り合わせることによって形成されていた複数の構成要素は、互いに継ぎ目無く一体に形成されてもよい。
上記の説明において、互いに同一の材料によって形成されていた複数の構成要素は、互いに異なる材料によって形成されてもよい。同様に、互いに異なる材料によって形成されていた複数の構成要素は、互いに同一の材料によって形成されてもよい。
上記実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に本発明が限定されることはない。同様に、構成要素等の形状、方向、位置関係等が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に特定の形状、方向、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、方向、位置関係等に本発明が限定されることはない。
変形例も、上記の例示に限定されない。すなわち、例えば、上記に例示した以外で、複数の実施形態同士が、技術的に矛盾しない限り、互いに組み合わされ得る。同様に、複数の変形例が、技術的に矛盾しない限り、互いに組み合わされ得る。
1 超音波センサ
4 素子収容ケース
44 ケースダイアフラム
45 スリット部
46 ケース厚肉部
47 スペーサ
5 半導体基板
53 超音波素子
54 素子ダイアフラム
SC 閉鎖空間

Claims (21)

  1. 超音波センサ(1)であって、
    指向軸(DA)に沿って伝播する超音波である伝播波を発信または受信可能に設けられた、超音波素子(53)と、
    前記指向軸に沿った厚さ方向を有する振動膜あるいは振動板であるケースダイアフラム(44)を有し、前記ケースダイアフラムから前記超音波素子を離隔させつつ前記超音波素子を収容することで、前記ケースダイアフラムと前記超音波素子との間を伝播する前記伝播波の共鳴空間(SC)を前記ケースダイアフラムと前記超音波素子との間に形成するように構成された、素子収容ケース(4)と、
    を備え、
    前記素子収容ケースは、前記指向軸と平行な軸方向に向かうにつれて、前記指向軸と直交する面内方向における前記共鳴空間の幅を先細りさせるホーン形状を有する、
    超音波センサ。
  2. 前記超音波素子における共振周波数である第一共振周波数と、前記共鳴空間における共振周波数である第二共振周波数と、前記ケースダイアフラムにおける共振周波数である第三共振周波数とが、一致するように構成された、
    請求項1に記載の超音波センサ。
  3. 前記第一共振周波数と前記第二共振周波数の差、前記第二共振周波数と前記第三共振周波数との差、および、前記第一共振周波数と前記第三共振周波数との差のうちの、最大値をΔfrとし、
    前記超音波素子と前記共鳴空間と前記ケースダイアフラムとのうちの最も共振帯が広いものにおける、当該共振帯の帯域幅をBWとすると、
    Δfr≦BWとなるように構成された、
    請求項2に記載の超音波センサ。
  4. 前記素子収容ケースは、前記指向軸と直交しつつ前記指向軸から離隔する径方向について前記ケースダイアフラムの周囲に形成された厚肉部であって前記共鳴空間を外側から囲むように設けられたケース厚肉部(46)を有し、
    前記ケース厚肉部は、前記共鳴空間に面することで当該共鳴空間を構成するホーン内面(46b)を有し、
    前記ホーン内面は、前記共鳴空間の前記軸方向における前記超音波素子側の端部である空間底部(SC2)の方が前記ケースダイアフラム側の端部である空間頂部(SC1)よりも径方向寸法が大きくなるように、前記ケースダイアフラムに向かうにつれて先細りする錐体内面状に形成された、
    請求項1〜3のいずれか1つに記載の超音波センサ。
  5. 前記超音波素子は、半導体基板(5)に形成された振動膜あるいは振動板であって前記指向軸に沿った厚さ方向を有する素子ダイアフラム(54)を有し、
    前記素子ダイアフラムは、前記空間底部の径方向寸法と略一致する径方向寸法を有する、
    請求項4に記載の超音波センサ。
  6. 前記超音波素子は、前記軸方向における前記超音波素子と前記ケース厚肉部との隙間が前記伝播波の波長の1/4以下となるように、前記素子収容ケースに固定的に支持された、
    請求項4または5に記載の超音波センサ。
  7. 前記ケース厚肉部は、前記空間頂部から前記径方向に延設されることで前記空間頂部と連通するように設けられた、スリット部(45)を有し、
    前記ケースダイアフラムは、前記軸方向について前記空間頂部と対向する中央部(44c)と、前記軸方向について前記スリット部と対向するリング状部(44d)とを有し、
    前記スリット部は、前記空間底部の径方向寸法よりも大きな径方向寸法を有する、
    請求項4〜6のいずれか1つに記載の超音波センサ。
  8. 前記スリット部は、軸方向寸法が前記伝播波の波長の1/4以下となるように形成された、
    請求項7に記載の超音波センサ。
  9. 前記スリット部に充填された弾性体であるスペーサ(47)をさらに備えた、
    請求項7または8に記載の超音波センサ。
  10. 前記スペーサは、前記ケースダイアフラムの弾性率よりも低い弾性率を有する、
    請求項9に記載の超音波センサ。
  11. 前記ホーン内面は、曲面状に形成された、
    請求項4〜10のいずれか1つに記載の超音波センサ。
  12. 前記伝播波の波長をλとし、Nを0以上の整数とし、K=0.9〜1.1とすると、前記共鳴空間の軸方向寸法がK・(λ/2+Nλ)となるように構成された、
    請求項1〜11のいずれか1つに記載の超音波センサ。
  13. β=0.9〜1.1とすると、前記共鳴空間の頂面の前記面内方向における幅と、前記共鳴空間の底面の前記面内方向における幅との比が、0.5・βとなるように構成された、
    請求項1〜12のいずれか1つに記載の超音波センサ。
  14. 前記共鳴空間内に収容された制振材(401)をさらに備えた、
    請求項1〜13のいずれか1つに記載の超音波センサ。
  15. 前記素子収容ケースは、内部空間(SI)と外部空間(SD)とを連通させるように設けられた通気口(402)を有し、
    前記通気口は、空気が通過可能な一方で液体の通過が抑制されるように液密的に封止された、
    請求項1〜14のいずれか1つに記載の超音波センサ。
  16. 前記素子収容ケースは、
    前記指向軸を囲む筒状に形成された側板部(41)と、
    前記軸方向における前記側板部の一端側を閉塞する内側底板部(42)と、
    前記軸方向における前記側板部の他端側を液密的に閉塞する外側底板部(43)と、
    を有し、
    前記ケースダイアフラムは、前記外側底板部に設けられた薄肉部として形成され、
    前記通気口は、前記内側底板部に設けられた、
    請求項15に記載の超音波センサ。
  17. 当該超音波センサの動作環境温度に応じて、前記超音波素子、前記共鳴空間、または前記ケースダイアフラムにおける振動周波数を変更するように設けられた、周波数変更部(405)をさらに備えた、
    請求項1〜16のいずれか1つに記載の超音波センサ。
  18. 前記ケースダイアフラム、前記超音波素子、または前記共鳴空間が、前記面内方向に複数配列形成された、
    請求項1〜17のいずれか1つに記載の超音波センサ。
  19. 前記共鳴空間が前記面内方向に複数配列形成されている場合における、隣接する前記共鳴空間同士の振動伝達を抑制するように、隣接する前記共鳴空間の間に介在して設けられた、振動分離材(406)をさらに備えた、
    請求項18に記載の超音波センサ。
  20. 前記超音波素子、前記共鳴空間、および前記ケースダイアフラムにおける共振周波数が、30kHz〜100kHzとなるように構成された、
    請求項1〜19のいずれか1つに記載の超音波センサ。
  21. 車両(V)における車体(V1)に装着された車載状態にて、前記ケースダイアフラムにおける前記指向軸と交差する外表面である送受信面(44a)が前記車体の外板(V3)に設けられた貫通孔(V5)から前記車体の外側の空間(SG)に露出するように構成され、
    前記ケースダイアフラムは、厚さが0.5mm以上に形成された、
    請求項1〜20のいずれか1つに記載の超音波センサ。
JP2019128691A 2019-07-10 2019-07-10 超音波センサ Active JP7226154B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019128691A JP7226154B2 (ja) 2019-07-10 2019-07-10 超音波センサ
US16/922,030 US11667247B2 (en) 2019-07-10 2020-07-07 Ultrasonic sensor
DE102020208465.3A DE102020208465A1 (de) 2019-07-10 2020-07-07 Ultraschallsensor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019128691A JP7226154B2 (ja) 2019-07-10 2019-07-10 超音波センサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021016036A true JP2021016036A (ja) 2021-02-12
JP7226154B2 JP7226154B2 (ja) 2023-02-21

Family

ID=74092070

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019128691A Active JP7226154B2 (ja) 2019-07-10 2019-07-10 超音波センサ

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11667247B2 (ja)
JP (1) JP7226154B2 (ja)
DE (1) DE102020208465A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7294223B2 (ja) * 2020-04-21 2023-06-20 株式会社デンソー 超音波センサおよび振動吸収体
WO2022222315A1 (zh) * 2021-04-23 2022-10-27 深圳市韶音科技有限公司 一种传感装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59218098A (ja) * 1984-03-14 1984-12-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 超音波セラミツクマイクロホン
JP2005051687A (ja) * 2003-07-31 2005-02-24 Matsushita Electric Works Ltd 圧電型超音波センサ及びその共振周波数調節方法
JP2006094459A (ja) * 2004-08-25 2006-04-06 Denso Corp 超音波センサ
JP2009058298A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Denso Corp 超音波センサ
JP2016146515A (ja) * 2015-02-06 2016-08-12 株式会社ダイセル 超音波の送受信素子

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7386372B2 (en) * 1995-06-07 2008-06-10 Automotive Technologies International, Inc. Apparatus and method for determining presence of objects in a vehicle
DE10106142A1 (de) 2001-02-10 2002-08-14 Valeo Schalter & Sensoren Gmbh Verfahren zum Betrieb eines Ultraschall-Multisensor-Arrays
JP4645436B2 (ja) * 2005-12-22 2011-03-09 株式会社デンソー 超音波センサ
JP5004840B2 (ja) 2007-04-25 2012-08-22 京セラ株式会社 マイクロホン素子搭載基板およびマイクロホン装置
JP5374716B2 (ja) * 2008-03-18 2013-12-25 エプコス アクチエンゲゼルシャフト マイクロフォンとその製造方法
JP5325555B2 (ja) 2008-12-05 2013-10-23 船井電機株式会社 マイクロホンユニット
JP5625498B2 (ja) 2010-05-28 2014-11-19 株式会社村田製作所 超音波センサ
JP5029727B2 (ja) 2010-06-01 2012-09-19 オムロン株式会社 半導体装置及びマイクロフォン
JP6445158B2 (ja) 2014-08-27 2018-12-26 ゴルテック.インク バルブ機構付きのmemsデバイス
JP2016058880A (ja) 2014-09-09 2016-04-21 晶▲めい▼電子股▲ふん▼有限公司 ノイズカップリングの影響を低減させるマイクロフォン装置
US20180180724A1 (en) * 2016-12-26 2018-06-28 Nxp Usa, Inc. Ultrasonic transducer integrated with supporting electronics
US11181627B2 (en) * 2018-02-05 2021-11-23 Denso Corporation Ultrasonic sensor
JP7211220B2 (ja) * 2019-04-05 2023-01-24 株式会社デンソー 超音波センサ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59218098A (ja) * 1984-03-14 1984-12-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 超音波セラミツクマイクロホン
JP2005051687A (ja) * 2003-07-31 2005-02-24 Matsushita Electric Works Ltd 圧電型超音波センサ及びその共振周波数調節方法
JP2006094459A (ja) * 2004-08-25 2006-04-06 Denso Corp 超音波センサ
JP2009058298A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Denso Corp 超音波センサ
JP2016146515A (ja) * 2015-02-06 2016-08-12 株式会社ダイセル 超音波の送受信素子

Also Published As

Publication number Publication date
DE102020208465A1 (de) 2021-01-14
US11667247B2 (en) 2023-06-06
US20210009046A1 (en) 2021-01-14
JP7226154B2 (ja) 2023-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7211220B2 (ja) 超音波センサ
US6087760A (en) Ultrasonic transmitter-receiver
EP2076062B1 (en) Ultrasonic sensor
JP4917401B2 (ja) 障害物検出装置
CN110118595B (zh) 超声波传感器
JP4458172B2 (ja) 超音波センサの取り付け構造
KR101368697B1 (ko) 초음파 진동장치
JP2009227085A (ja) 超音波センサの取り付け構造
US11667247B2 (en) Ultrasonic sensor
JP7192510B2 (ja) 超音波センサ
CN110709175A (zh) 超声传感器
JP2020511906A (ja) 振動性ダイヤフラムに組み込まれた圧電セラミック変換素子を有する音響変換器
JP7088099B2 (ja) 超音波センサ
JP7167567B2 (ja) 超音波センサ
WO2020218038A1 (ja) 超音波センサ
JP2021111964A (ja) 超音波センサ
WO2023106211A1 (ja) 超音波センサおよび物体検知装置
WO2021172094A1 (ja) 超音波トランスデューサ
JP7435282B2 (ja) 超音波トランスデューサ
US11971479B2 (en) Ultrasonic sensor
WO2023203805A1 (ja) 超音波トランスデューサ
WO2021256414A1 (ja) 超音波センサ
CN107847979B (zh) 声换能器
JP2023116035A (ja) 圧電トランスデューサ
JP2021197653A (ja) 超音波センサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220913

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221025

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230123

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7226154

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151