JP2009058298A - 超音波センサ - Google Patents
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Abstract
【課題】残響を低減できる超音波センサを提供する。
【解決手段】振動部材としての筐体の底面部の内面に、電気信号を振動に変換し、振動を電気信号に変換することで、底面部を介して超音波を送受信する送受信兼用の超音波素子が固定された超音波センサにおいて、超音波素子の表面のうち、振動部材との接触部位を除く部位の少なくとも一部に接触するように、制振材を筐体内に配置した。
【選択図】図1
【解決手段】振動部材としての筐体の底面部の内面に、電気信号を振動に変換し、振動を電気信号に変換することで、底面部を介して超音波を送受信する送受信兼用の超音波素子が固定された超音波センサにおいて、超音波素子の表面のうち、振動部材との接触部位を除く部位の少なくとも一部に接触するように、制振材を筐体内に配置した。
【選択図】図1
Description
本発明は、送受信兼用の超音波素子を備えた超音波センサに関するものである。
従来、例えば特許文献1,2に示されるような超音波センサが、車両周辺の障害物を検出する障害物検出装置に適用されている。
特許文献1,2に示される超音波センサは、筐体(ハウジング)の底面部の内面に貼り付けられた超音波素子(圧電素子)が、超音波の送信と受信を兼ねるように構成されている。
特開2004−159351号公報
特開2007−142967号公報
このように、1つの超音波素子で超音波の送信と障害物からの反射波の受信を行う構成の場合、超音波素子への送信用の電気信号を停止しても、しばらくの間は、筐体の底面部及び超音波素子が振動する。これを残響といい、残響が生じている間は、反射波を検出しても反射波であるか区別することができない。すなわち、障害物の検出においては、送信開始から残響がなくなるまでの所定時間を経過してからでないと、障害物を検出することができない(換言すれば、近距離の障害物を検出することができない)。
本発明は上記問題点に鑑み、残響を低減できる超音波センサを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、請求項1に記載の超音波センサは、振動部材に固定され、電気信号を振動に変換し、振動を電気信号に変換することで、振動部材を介して超音波を送受信する送受信兼用の超音波素子と、超音波素子の表面のうち、振動部材との接触部位を除く部位の少なくとも一部に接触して配置され、超音波素子の振動の一部を抑制する制振材と、を備えることを特徴とする。
このように本発明によれば、送受信兼用の超音波素子の一部に接触して、超音波素子の振動の一部を抑制する制振材が配置されている。したがって、制振材が配置されない構成に比べて、送信用の電気信号停止後の超音波素子の振動、すなわち残響を低減することができる。
請求項1に記載の発明においては、請求項2に記載のように、粘着性を有する制振材を採用しても良い。これによれば、制振材自身の粘着性によって、制振材を超音波素子に固定することができる。したがって、残響を効率よく低減することができる。
請求項1又は請求項2に記載の発明においては、請求項3に記載のように、超音波素子及び制振材を収容する筐体を振動部材として備え、筐体の底面部の内面に超音波素子が接触固定され、超音波素子の表面のうち、筐体の底面部内面との接触面を除く部位の少なくとも一部に制振材が接触する構成とすると良い。これによれば、超音波素子及び制振材を、振動部材としての筐体によって保護することができる。また、制振材を超音波素子に接触した状態で保持し易い。
請求項3に記載の発明においては、請求項4に記載のように、超音波素子の表面のうち、筐体の底面部内面との接触面と接触面の裏面とを除く面である側面の全てに制振材が接触する構成としても良い。これによれば、超音波素子の側面を取り囲んで制振材が位置するので、超音波素子における接触面と裏面との方向(厚さ方向)に垂直な方向の変形を抑制し、残響を低減することができる。
また、請求項5に記載のように、超音波素子の表面のうち、筐体の底面部内面との接触面の裏面全てと、接触面と裏面を除く側面全てに、制振材が接触する構成としても良い。これによれば、側面だけでなく、超音波素子における接触面の裏面にも制振材が接触するので、超音波素子における接触面と裏面との方向(厚さ方向)の変形も抑制することができる。すなわち、残響をより低減することができる。
請求項3〜5いずれかに記載の発明においては、請求項6に記載のように、筐体内に収容されて、超音波素子から筐体の底面部を除く部位への振動の伝達、及び、筐体の底面部を除く部位から超音波素子への振動の伝達を抑制する吸音材を備える構成としても良い。このように、制振材とは別部材として吸音材を備えると、不要振動を吸音材によって低減し、例えば良好な指向性を確保することができる。
請求項3〜6いずれかに記載の発明においては、請求項7に記載のように、移動体における振動部材としての壁部材の内面に筐体が取り付けられ、筐体の底面部及び壁部材を介して、超音波素子が超音波を送受信する構成としても良い。これによれば、超音波センサが壁部材の外面(内面の裏面)側に露出されないので、意匠性を高めることができる。
また、請求項8に記載のように、貫通孔の形成された移動体の壁部材の内面に筐体が取り付けられ、貫通孔から壁部材の外面側に臨む筐体の底面部を介して、超音波素子が超音波を送受信する構成としても良い。これによれば、振動部材が筐体(筐体の底面部)のみであるので、超音波センサの感度を高め易い。
なお、請求項7又は請求項8に記載の発明は、請求項9に記載のように、移動体の壁部材として車両のバンパに好適である。車両のバンパに取り付けられた超音波センサを用いた障害物検出装置によれば、近距離の障害物を検出することができる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る超音波センサの概略構成を示す断面図である。なお、図1においては、超音波センサを移動体としての車両のバンパに取り付けた状態で示している。図2は、図1のII−II線に沿う断面図である。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る超音波センサの概略構成を示す断面図である。なお、図1においては、超音波センサを移動体としての車両のバンパに取り付けた状態で示している。図2は、図1のII−II線に沿う断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る超音波センサ7は、車両の周囲に存在する障害物を検出する障害物検出装置の一部として、車両の前方、後方、或いは四隅側のバンパ1(特許請求の範囲に記載の壁部材に相当)に取り付けられている。詳しくは、バンパ1のうち、車外面3の裏面である車内面5に固定されている。
超音波センサ7は、要部として超音波振動子9(所謂マイクロフォン)を有している。この超音波振動子9は、ハウジング11内に圧電素子13を収容してなるものである。ハウジング11は特許請求の範囲に記載の筐体に相当するものであり、例えばアルミニウムなどの導電性部材を用いて有底筒状に構成されている。それ以外にも、樹脂材料から構成されたハウジング11の内面に金属コーティングがなされたものを採用することもできる。このハウジング11における底面部15の内面17に圧電素子13が貼り付けられており、底面部15の外面(内面17の裏面)が、超音波振動子9の振動面19となっている。なお、本実施形態においては、図2に示すように、ハウジング11の外形が、路面に対して水平方向よりも垂直方向に長い有底角筒状となっており、振動面19も、図示されないが、ハウジング11の外形に対応して水平方向よりも垂直方向に長い矩形状となっている。これにより、超音波の指向性が、垂直方向に狭く、水平方向に広いものとなっている。
圧電素子13は、特許請求の範囲に記載の超音波素子に相当するものであり、例えばPZTやチタン酸バリウムなどの圧電セラミックスを焼結体としたものである。圧電素子13の表面には電極(図示略)が形成されており、この電極にリード21の一端が接続されている。そして、リード21の他端はハウジング11の外部に引き出されている。これにより、リード21を介して圧電素子13に電気信号(交流信号)を印加することができ、この電気信号の印加によって圧電素子13を駆動振動させ、超音波振動子9の振動面19を振動させることができる。なお、本実施形態においては、図1及び図2に示すように、圧電素子13が直方体
ハウジング11の内部空間には、図1及び図2に示すように、圧電素子13の表面のうち、底面部15との固定面と、固定面の裏面とを除く面である側面全面に接触して、制振材23が配置されている。詳しくは、ハウジング11の内部空間のうち、底面部15の内面17から、圧電素子13の底面部15との固定面の裏面の高さまでであって、圧電素子13を除く領域に制振材23が配置され、圧電素子13が制振材23によって取り囲まれている。
ハウジング11の内部空間には、図1及び図2に示すように、圧電素子13の表面のうち、底面部15との固定面と、固定面の裏面とを除く面である側面全面に接触して、制振材23が配置されている。詳しくは、ハウジング11の内部空間のうち、底面部15の内面17から、圧電素子13の底面部15との固定面の裏面の高さまでであって、圧電素子13を除く領域に制振材23が配置され、圧電素子13が制振材23によって取り囲まれている。
制振材23は、圧電素子13の振動の一部を吸収する(すなわち、圧電素子13の振動を抑制する)部材である。このような制振材23としては、外部から内部にはいってきた振動エネルギーを熱エネルギーに変換し、吸収する公知の制振材(換言すれば、ダンピング材、防振材、吸振材)を採用することができる。このような制振材としては、例えばゴム系、樹脂系などのガラス転移点付近の粘弾性を利用した制振材(粘弾性体のせん断変形で振動を抑制するもの)が知られており、本実施形態においては、高ダンピングで反発性が低く、振動減衰が速いブチルゴムを制振材23として採用している。ブチルゴムは粘着性も有しているため、ブチルゴムによる制振材23は圧電素子13の表面に貼着固定されている。
また、ハウジング11の内部空間には、残りの隙間を閉塞するように吸音材25が配置されている。詳しくは、ハウジング11の内部空間のうち、圧電素子13の底面部15との固定面の裏面から、底面部15と離反する側の領域に吸音材25が配置されている。したがって、吸音材25は、圧電素子13における底面部15との固定面の裏面に接触して配置されている。
吸音材25は、圧電素子13(圧電素子13を含むハウジング11の底面部15)からハウジング11の底面部15を除く部位への振動の伝達、及び、ハウジング11の底面部15を除く部位から圧電素子13への振動の伝達を抑制する(ハウジング11内に放射される不要な超音波を吸収する)部材である。このような吸音材25としては、多孔体などの音のエネルギーを吸収する公知の吸音材を採用することができる。本実施形態においては、吸音性能に優れたシリコンスポンジを吸音材25として採用している。
このように構成される超音波振動子9は、回路基板27とともに樹脂などの絶縁材料からなるケース29内に組み付けられ、超音波センサ100が構成されている。
回路基板27は、リード21を介して圧電素子13と電気的に接続されており、圧電素子13を振動させて超音波を発生するための電気信号を出力したり、圧電素子13に超音波が伝達されて圧電素子13に歪みが生じた場合に、圧電効果によって生じる電気信号(電圧信号)を入力処理する回路が形成されている。この回路基板27は、コネクタ31を介して図示しないコントローラに接続され、このコントローラにて車両後方及びコーナ部の障害物検出が行われる。
ケース29内には、超音波振動子9(圧電素子13)からケース29への不要振動の伝達を抑制する振動伝達抑制部材33が、超音波振動子9の周囲(底面部15を除く周囲)に設けられている。また、ケース29内を封止するために、例えばシリコン樹脂からなる封止部材35が回路基板27の後部に充填されている。
ケース29は筒状に構成されており、筒内部の途中に、振動伝達抑制部材33の被着された超音波振動子9を一方の開口部から挿入して固定し、回路基板27を他方の開口部から挿入して固定するためのストッパ37が形成されている。そして、振動伝達抑制部材33の被着された超音波振動子9がケース29に組み付けられた状態で、ケース29の開口端と超音波振動子9の振動面19とが、図1に示すように略面一(面を同一とする位置)となっている。また、ケース29の開口端と超音波振動子9の振動面19だけでなく、振動伝達抑制部材33の端部も略面一となっている。
このように構成される超音波センサ7は、図1に示すように、バンパ1の車内面5に対してケース29の開口端と超音波振動子9の振動面19が接するように固定されている。本実施形態においては、バンパ1の車内面5に固定されたセンサ装置固定用のホルダ39の嵌合孔41に、嵌合孔41に対応してケース29の外周面に設けられた突起部43が嵌合され、超音波センサ100がバンパ1に固定されている。すなわち、本実施形態においては、超音波振動子9を構成するハウジング11の底面部15とバンパ1を介して、超音波が送受信される構成となっており、ハウジング11の底面部15とバンパ1が特許請求の範囲に記載の振動部材となっている。そして、超音波センサ100は、バンパ1の車外面3側に露出されない構成となっている。
次に、このように構成される超音波センサ100の効果について、図3を用いて説明する。図3は、駆動信号と送信波(圧電素子13の振動)との時間的な関係を示す図である。図3には、参考例として、圧電素子13に制振材23が接触配置されない構成の送信波についても示している。
回路基板27に形成された処理回路から駆動信号が印加されると、圧電素子13には誘電分極によって歪が生じ、縦方向(厚さ方向)に振動する。この振動は、ハウジング11の底面部15を介して車両のバンパ1に伝播し、バンパ1から車外へと送信される。また、圧電素子13は、バンパ1及びハウジング11の底面部15を介して超音波による振動を受けると、圧電効果によって電圧信号を発生し、リード21を介して処理回路に出力する。
ところで、駆動信号を停止した後でも、振動部材であるバンパ1及びハウジング11の底面部15と圧電素子13が振動する。この現象が残響である。これに対し、本実施形態においては、制振材23を圧電素子13の側面全面に接触させている。したがって、制振材23によって、圧電素子13の厚さ方向とは直交する方向への変形の振動エネルギーを吸収する(圧電素子13の振動を抑制する)ことができる。したがって、図3に示すように、駆動信号停止後の残響(駆動信号停止後において超音波(送信波)が送信される状態)の時間を、制振材23が配置されない比較例よりも短くすることができる。このように、残響を低減(残響時間を短縮)することができるので、制振材23が配置されない構成に比べて、近距離の障害物を検出することが可能となっている。特に本実施形態においては、粘着性を有する制振材23を、圧電素子13に貼着固定しているので、駆動信号停止後の圧電素子13の振動を効果的に抑制することができる。しかしながら、粘着性のない制振材23を圧電素子13に接着固定した構成においても、構成は複雑となるが、同様の効果を期待することができる。また、粘着性のない制振材23を貼着せずに接触させた構成としても、本実施形態の構成の効果と同様乃至それに準ずる効果を期待することができる。
なお、制振材23は、圧電素子13の振動エネルギーを吸収するため、駆動信号印加時の振動や受信時の振動も一部抑制されることとなる。したがって、必要に応じて感度調整すれば良い。
また、本実施形態においては、ハウジング11の内部空間に、制振材23とともに吸音材25を配置している。したがって、例えば送信時において、圧電素子13からハウジング11の底面部15以外の部位への不要振動の伝達を抑制することができる。これにより、例えばバンパ1の広い範囲に不要振動が伝播され、各部の不要振動が互いに干渉したり打ち消しあったりして、超音波センサ7の指向性が狭く絞られたり、不規則となるのを抑制することができる。したがって、良好な指向性を確保することができる。
また、本実施形態においては、バンパ1も振動部材の一部となっており、超音波センサ7が、バンパ1の車外面3側に露出されていない。このような構成とすると、意匠性を高めることができる。
なお、本実施形態においては、制振材23を、圧電素子13の側面全面に接触させる例を示した。しかしながら、圧電素子13に対する制振材23の配置としては、上記例に限定されるものではなく、振動部材(ハウジング11の底面部15)との接触面を除く表面の少なくとも一部と接触する構成であれば良い。例えば図4に示すように、圧電素子13の表面のうち、ハウジング11の底面部15との接触面を除く部位全て(側面全面と接触面の裏面前面)と接触する構成としても良い。このような構成とすると、制振材23によって、圧電素子13の厚さ方向とは直交する方向への変形の振動エネルギーだけでなく、圧電素子13の厚さ方向への変形の振動エネルギーも吸収することができる。したがって、本実施形態に示した構成よりも、残響を効果的に低減(残響時間をより短縮)することができる。図4は、変形例を示す断面図である。なお、図4においても、ハウジング11の内部空間に、吸音材25が配置されている。したがって、制振材23を介して圧電素子13から伝播された不要振動のエネルギーを吸音材25にて吸収することができる。
また、図5に示すように、圧電素子13の表面のうち、側面の一部(例えば側面の4面のうちの1面)のみと接触する構成としても良い。このような構成においては、圧電素子13と制振材23との接触面積が本実施形態の構成よりも小さい分、残響を低減する効果も小さくなるが、圧電素子13に接する制振材23によって、圧電素子13の厚さ方向とは直交する方向への変形の振動エネルギーを吸収することができる。図5は、変形例を示す断面図である。なお、図5においては、本実施形態の構成よりも吸音材25と圧電素子13の接触面積を大きくしているので、不要振動のエネルギーを吸音材25にて効率よく吸収することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を、図6に基づいて説明する。図6は、第2実施形態に係る超音波センサの概略構成を示す断面図であり、第1実施形態に示した図1に対応している。
次に、本発明の第2実施形態を、図6に基づいて説明する。図6は、第2実施形態に係る超音波センサの概略構成を示す断面図であり、第1実施形態に示した図1に対応している。
第2実施形態に係る超音波センサは、第1実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。なお、第1実施形態に示した要素と同一の要素には、同一の符号を付与するものとする。
第1実施形態においては、ハウジング11の底面部15とバンパ1が特許請求の範囲に記載の振動部材となっており、超音波振動子9を構成するハウジング11の底面部15とバンパ1を介して超音波が送受信される構成(超音波センサ100がバンパ1の車外面3側に露出されない構成)例を示した。
これに対し、本実施形態においては、図6に示すように、バンパ1に貫通孔45が形成されており、ハウジング11の底面部15が貫通孔45からバンパ1の車外面3側に臨んでいる。詳しくは、超音波振動子9を構成するハウジング11の底面部15が、バンパ1の車外面3と略面一となる状態で、バンパ1の車内面5に固定されたセンサ装置固定用のホルダ39の嵌合孔41に、嵌合孔41に対応してケース29の外周面に設けられた突起部43が嵌合され、超音波センサ7がバンパ1に固定されている。なお、本実施形態においては、取り付け公差や製造誤差に基づいて、貫通孔45の壁面(バンパ1)と超音波センサ7の貫通孔45内の配置部位との間には、僅かな隙間が存在しているが、意匠性の点からは隙間が小さいほど良く、隙間の無い構成としても良い。それ以外の点については、第1実施形態に示した構成(図1及び図2参照)と同じ構成となっている。
このように、バンパ1に貫通孔45が形成され、ハウジング11の底面部15のみを振動部材とする構成においても、第1実施形態に示した構成と同様の効果を期待することができる。なお、本実施形態において、第1実施形態の変形例として示した構成も適用することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
本実施形態においては、車両のバンパ1を移動体としての車両における壁部材とする例を示した。しかしながら、移動体は車両に限定されるものではない。また、車両の壁部材も、バンパに限定されるものではなく、例えば車両ボディなどを採用しても良い。さらには、超音波センサ100の用途としても、障害物検出装置に限定されるものではない。
本実施形態においては、ハウジング11内に圧電素子13が収容してなる超音波振動子9が、回路基板27などとともにケース29内に収容されて、超音波センサ7が構成される例を示した。しかしながら、超音波センサ7としては、少なくとも、振動部材に固定される圧電素子13(超音波素子)と、圧電素子13の表面のうち、振動部材との接触部位を除く部位の少なくとも一部に接する制振材23とを備えたものであれば良い。例えば、ハウジング11がケース29も兼ねる構造とすることで、ケース29や振動伝達抑制部材33のない構成としても良い。また、バンパ1を振動部材とする構成においては、圧電素子13がバンパ1の車内面5に直接固定される構成としても良い。また、吸音材25のない構成としても良いし、回路基板27が超音波センサ7とは別とされた構成としても良い。
本実施形態においては、ホルダ39への嵌合によって、超音波センサ7がバンパ1に固定される例を示した。しかしながら、バンパ1への超音波センサ7の固定構造は特に限定されるものではない。
本実施形態においては、圧電素子13が固定されたハウジング11の底面部15が、水平方向よりも垂直方向に長い矩形状であり、超音波の指向性が、垂直方向に狭く、水平方向に広いものとなっている例を示した。しかしながら、ハウジング11の形状や、指向性は本実施形態に示した例に特に限定されるものではない。また、圧電素子13の形状も、本実施形態に示した例に特に限定されるものではない。
1・・・バンパ
5・・・車内面
9・・・超音波振動子
11・・・ハウジング(筐体)
13・・・圧電素子(超音波素子)
15・・・底面部
17・・・内面
23・・・制振材
25・・・吸音材
100・・・超音波センサ
5・・・車内面
9・・・超音波振動子
11・・・ハウジング(筐体)
13・・・圧電素子(超音波素子)
15・・・底面部
17・・・内面
23・・・制振材
25・・・吸音材
100・・・超音波センサ
Claims (9)
- 振動部材に固定され、電気信号を振動に変換し、振動を電気信号に変換することで、前記振動部材を介して超音波を送受信する送受信兼用の超音波素子と、
前記超音波素子の表面のうち、前記振動部材との接触部位を除く部位の少なくとも一部に接触して配置され、前記超音波素子の振動の一部を抑制する制振材と、を備えることを特徴とする超音波センサ。 - 前記制振材は、粘着性を有することを特徴とする請求項1に記載の超音波センサ。
- 前記振動部材として、前記超音波素子及び前記制振材を収容する筐体を備え、
前記超音波素子は、前記筐体の底面部の内面に接触固定され、
前記制振材は、前記超音波素子の表面のうち、前記筐体の底面部内面との接触面を除く部位の少なくとも一部に接触していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の超音波センサ。 - 前記制振材は、前記超音波素子の表面のうち、前記筐体の底面部内面との接触面と前記接触面の裏面とを除く側面の全てに接触していることを特徴とする請求項3に記載の超音波センサ。
- 前記制振材は、前記超音波素子の表面のうち、前記筐体の底面部内面との接触面の裏面全てと、前記接触面と前記裏面を除く側面全てに接触していることを特徴とする請求項3に記載の超音波センサ。
- 前記筐体内に収容されて、前記超音波素子から前記筐体の底面部を除く部位への振動の伝達、及び、前記筐体の底面部を除く部位から前記超音波素子への振動の伝達を抑制する吸音材を備えることを特徴とする請求項3〜5いずれか1項に記載の超音波センサ。
- 前記筐体は、移動体における前記振動部材としての壁部材の内面に取り付けられ、
前記超音波素子は、前記筐体の底面部及び前記壁部材を介して、超音波を送受信することを特徴とする請求項3〜6いずれか1項に記載の超音波センサ。 - 前記筐体は、貫通孔の形成された移動体の壁部材の内面に取り付けられ、
前記超音波素子は、前記貫通孔から前記壁部材の外面側に臨む前記筐体の底面部を介して、超音波を送受信することを特徴とする請求項3〜6いずれか1項に記載の超音波センサ。 - 前記移動体の壁部材は、車両のバンパであることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の超音波センサ。
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