JP2021010459A - 炊飯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】温度センサ及び各種基板を適切にレイアウトする。【解決手段】炊飯器は、鍋3が収容される有底筒状の鍋収容部8、及び炊飯器本体外殻1aを有する炊飯器本体1と、前記鍋収容部8の底側に配置される一対のコイル31と、前記炊飯器本体外殻1aと前記鍋収容部8との間に形成される前方空間に配置される基板18と、前記鍋収容部8に取り付けられ、一端部が前記鍋3に当接し、他端部が前記基板18の配置領域の側方空間に配置されるサイドセンサ23と、を備えた構成とする。【選択図】図7

Description

本発明は、炊飯器に関する。
従来、複数のIH(Induction Heating)コイルを備えた炊飯器が公知である(例えば、特許文献1及び2参照)。この種の炊飯器では、鍋の温度を検出する温度センサと、その検出温度に基づいてIHコイルへの通電制御等を行う各種基板とが設けられている。
しかしながら、前記従来の炊飯器では、温度センサや基板のレイアウトまでは十分に考慮されていない。
特開平5−317172号公報 特開平5−253058号公報
本発明は、温度センサ及び基板を適切にレイアウトすることができる炊飯器を提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するための手段として、鍋が収容される有底筒状の鍋収容部、及び炊飯器本体外殻を有する炊飯器本体と、前記鍋収容部の底側に配置され、前記鍋を誘導加熱するためのコイルと、前記炊飯器本体外殻と前記鍋収容部との間に形成される前方空間に配置される基板と、前記鍋収容部に取り付けられ、一端部が前記鍋に当接し、他端部が前記基板の配置領域の側方空間に配置される温度センサと、を備える炊飯器を提供する。
この構成により、前方空間の両側に基板と温度センサとを適切に振り分けて配置することができ、前方空間の空きスペースを有効利用することが可能となる。
前記炊飯器本体外殻と前記鍋収容部との間に形成される後方空間に、前記炊飯器本体外殻の外部から空気を取り込むためのファンと、発熱部品が実装された第1基板とが配置され、前記前方空間に、非発熱部品が実装された第2基板が配置されているのが好ましい。
この構成により、ファンによって送風される空気を、後方空間に配置され、発熱部品が実装された第1基板に直接供給して効果的に冷却することができる。送風による冷却がそれほど必要ない第2基板を前方空間に配置することにより、炊飯器本体内の空きスペースを有効利用することができる。
前記コイルは、前記鍋収容部の底側を2分割したそれぞれの領域に配置される一対で構成され、前記一対のコイルの間には、前記ファンからの空気を前方空間に供給可能とする通路が形成されているのが好ましい。
この構成により、前方空間に配置した第2基板にも空気を供給して冷却効果を高めることができる。
前記前方空間には、発熱部品が実装された第3基板が配置されているのが好ましい。
この構成により、後方空間には配置しきれなかった第3基板を分離して前方空間に配置し、前方空間の空きスペースを有効利用することができる。第3基板を前方空間に配置しても通路を介してファンからの空気を供給することができるので、十分に冷却することができる。
前記第3基板は、前記第2基板に比べて前記通路側に配置されているのが好ましい。
この構成により、より一層第3基板を冷却しやすくなる。
前記ファンからの空気を、前記第1基板に直接送風する第1流路と、前記通路へと送風する第2流路とを備えるのが好ましい。
この構成により、ファンからの空気を第1流路を介して直接、発熱部品が実装された第1基板に吹き付けて効果的に冷却しつつ、第2流路から通路を介して前方空間に配置した第2基板又は第3基板をも冷却することができる。
前記前方空間には、前記第3基板が配置される基板空間が形成され、前記基板空間の空気流入部は、前記通路側に向かって開口しているのが好ましい。
この構成により、通路を介して前方空間へと導いた空気を基板空間へとスムーズに流入させることができ、第3基板を効果的に冷却することが可能となる。また、第3基板自体は基板空間内に配置されることにより保護され、組立作業中等に損傷する恐れがない。
本発明によれば、前方空間の空きスペースを有効利用して温度センサ及び基板を適切にレイアウトすることができる。
本実施形態に係る炊飯器の斜視図である。 図1に示す炊飯器から蓋体を除去し、鍋及び炊飯器本体外殻を取り外した状態の分解斜視図である。 図1に示す炊飯器本体を下方側から見た状態の斜視図である。 図1に示す炊飯器本体の分解斜視図である。 図4に示す保護枠の斜視図である。 図4に示す保護枠及びこの保護枠に取り付けられる部品を底面側から見た状態の斜視図である。 図6に示す保護枠から一部の部品を取り外した状態を示す分解斜視図である。 図1に示す炊飯器の平断面図である。 図1に示す炊飯器の側断面の模式図である。 図1に示す炊飯器の電気配線を示すブロック図である。
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。
図1は、本実施形態に係る炊飯器の斜視図を示す。以下の説明では、図1中、左斜め下方に向かう方向を「前」、右斜め上方に向かう方向を「後」、左斜め上方に向かう方向を「左」、右斜め下方に向かう方向を「右」、上方に向かう方向を「上」、下方に向かう方向を「下」として記載する。
図2も併せて参照して、炊飯器は、炊飯器本体1と、そのヒンジ部41に回転可能に支持された蓋体2と、内部に収容される鍋3とを備える。蓋体2の上面には、炊飯スイッチ4、表示部5等が露出している。図3も併せて参照して、炊飯器本体1は、炊飯器本体外殻1aと、鍋3が収容される鍋収容部8とを備える。炊飯器本体外殻1aは、平面視略矩形状をした箱状で、底面の後方部分及び背面の下方部分には吸気口6が、底面の前方部分には排気口7がそれぞれ形成されている。図4に示すように、鍋収容部8は、保護枠9、内胴10及び肩部材11を有する。
図5も併せて参照すると、保護枠9は、合成樹脂材料等の非磁性材料を有底筒状としたもので、中空円筒状の筒部12と、皿状の底部13とを備える。
保護枠9の前方側には基板取付部14が形成されている。基板取付部14は矩形板状で、上端は筒部12よりも上方に突出し、下端は底部13よりも下方に突出している。基板取付部14の外面側には、第1取付部15と、その下方側に隣接する第2取付部16とが設けられている。第1取付部15の上方縁及び左右縁には、前方に向かって突出する第1ガイド壁17が形成されている。第1取付部15には、第1ガイド壁17に沿って、本発明の第2基板に相当する電源基板18が配置され、ネジ止め固定されている。第2取付部16と第1取付部15とは第2ガイド壁19によって仕切られている。但し、第2ガイド壁19は、第2取付部16の下端には形成されていない。第2取付部16には、第2ガイド壁19に沿って、本発明の第3基板に相当する端子台基板20が配置され、ネジ止め固定されている。端子台基板20の下端部は、基板取付部14から下方側へと突出している。基板取付部14には基板カバー21が取り付けられ、電源基板18及び端子台基板20を覆っている。基板カバー21の上端部及び左右両側部は第1ガイド壁17に当接し、第2ガイド壁19とは隙間を形成する。図9に示すように、基板カバー21の下端部は、基板取付部14側に屈曲し、端子台基板20の下端よりも下方側に位置している。基板取付部14と基板カバー21の下端部によって空気流入部14aが形成されている。空気流入部14aによって、後述する通路38からの空気が基板取付部14と基板カバー21とによって区画された基板空間14bへと流入容易となっている。基板空間14bでは、空気流入部14a側に発熱部品が実装された端子台基板20が配置され、奥側に電源基板18が配置されている。したがって、端子台基板20を優先的に冷却することができる。また、基板カバー21の左右両側部には切欠部21aが形成され、前記基板空間14b内へと流入した空気が流出可能となっている。
図8に示すように、基板取付部14の側方近傍には筒状の挿通部22が形成されている。挿通部22が形成される位置は、保護枠9を底面側から見て左右に2分割する直線(第1中心線CL1)を反時計回り方向に所定角度(例えば、30°)回転させた直線(第2中心線CL2)上である。挿通部22には本発明の温度センサの一例であるサイドセンサ23(図5参照)が取り付けられている。サイドセンサ23はセンサ部23aとホルダ部23bとで構成されている。センサ部23aは、ホルダ部23b内に設けたスプリング(図示せず)によって突出方向に付勢されている。サイドセンサ23は、挿通部22に取り付けた状態で、センサ部23aが鍋収容部8内に突出して鍋3に圧接可能となっている。炊飯器本体外殻1aの前壁が直線状に形成され、保護枠9の前方部分が円弧状に形成されている。このため、炊飯器本体外殻1aの前壁と保護枠9の前方部分との間に形成される前方空間は、左右方向では第1中心線CL1部分が最も隙間が小さく左右両側に向かうに従って広くなっている。そこで、第1中心線CL1部分の左側部分から右側の一部にかけて電源基板18及び端子台基板20を配置し、右側の残りの部分にサイドセンサ23を配置する。つまり、電源基板18及び端子台基板20を左側に位置をずらして配置することにより、右側にサイドセンサ23を配置することができるようにしている。これにより、前方空間の空きスペースを有効利用することが可能となる。
図4に戻って、保護枠9の後方側には、基板ホルダ24が取り付けられている。基板ホルダ24は、両側壁24aを連結壁24bで接続したものである。連結壁24bの両側部には、前方に向かって斜め下方に延びる取付片24cがそれぞれ形成されている。連結壁24bから突出するボス24d(一方は図示せず)には、本発明の第1基板に相当するIH基板25及び共振基板26がそれぞれネジ止め固定されている。IH基板25にはIGBT、ダイオードブリッジ等の発熱部品が、共振基板26には共振コンデンサ等の発熱部品がそれぞれ実装されている。炊飯器本体外殻1aの後壁と保護枠9の後方部分との間に形成される後方空間BSは、IH基板25によって前後方向に2分割されている。一対の取付片24cの間にはファン27が取り付けられている。ファン27の駆動により、炊飯器本体外殻1aの底面後方側に形成した吸気口6を介して周囲の空気が吸い込まれ、IH基板25によって分割された後方空間BSのそれぞれに送風される。図9に示すように、後方空間BSの後方領域が、ファン27からの空気を直接IH基板に送風する第1流路P1である。後方空間BSの前方領域が、ファン27からの空気を通路38を介して前方空間FSの基板空間へと導く第2流路P2である。ここでは、第1流路P1は第2流路P2に比べて流路断面積が大きく設定されている。これは、発熱部品が実装されている基板の殆どが後方空間BSに配置されているので、これらの基板を効果的に冷却するためである。なお、IH基板25は、単一の基板に各種電子部品を実装し、半田槽にて半田付けした後、切断されることにより、前述の端子台基板20とともに形成される。図8に示すように、基板ホルダ24の側方には、電源プラグ28を有するコードを自動巻き取りしたコードリール29が配置されている。後方空間BSは、前方空間FSと同様に、第1中心線CL1部分で狭く、左右両側で広くなっている。そこで、後方空間BSの左側にコードリール29を配置し、第1中心線CL1の右側部分から左側部分の一部にかけてIH基板25を配置する。端子台基板20は、後方空間BSの右側部分のスペースが広がった部分でIH基板25の内側に配置する。つまり、左右両側の中央部よりも広くなった部分に端子台基板20とコードリール29とをそれぞれ配置することにより、後方空間BSの空きスペースを有効利用している。
図5に示すように、保護枠9の上方開口部は段付き形状で、段部には3箇所に凹部30が形成されている。各凹部30にはゴム片(図示せず)がそれぞれ取り付けられている。ゴム片は、鍋収容部8に収容される鍋3の外周面に圧接し、この鍋3の収容状態を安定させる。
図7に示すように、保護枠9の底面側には、コイル31、フェライトホルダ32及び反射板33が2組取り付けられている。これらは、保護枠9の底部13の中心と、サイドセンサ23が配置される挿通部22の中心とを通過する第2中心線CL2を中心として2分割したそれぞれの領域に配置されている(図6参照)。
コイル31は、環状に巻回されて平面視略楕円形となっている。各コイル31は、底部13の第2中心線CL2に沿う直線状部31aと、底部13の外径側の湾曲部分に沿う円弧状部31bとからなる。各コイル31の両端部にはリード線(図示せず)がそれぞれ接続されている。リード線は絶縁チューブ(図示せず)に挿通されている。各コイル31は、保護枠9の底面に配置され、保護枠9の底面から突出する複数のボス9aによって内径側をガイドされている。各コイル31は、第1中心線CL1に対して、底面側から見て時計回り方向に所定角度(例えば、30°)回転させた第2中心線CL2を中心として両側のそれぞれの領域に配置されている。そして、各コイル31の直線状部31aの間には隙間が形成されている。
フェライトホルダ32は、扇状に形成された平面部32aと、そこから斜めに延びる腕部32b及び拡張片32cとからなる。平面部32aは、コイル31の直線状部31aと円弧状部31bの内側部分とを覆い、腕部32b及び拡張片32cは、コイル31の円弧状部31bの一部をそれぞれ覆っている。平面部32aの上面3箇所には、フェライト支持部34が形成されている。また、腕部32bにもフェライト支持部34が形成されている。各フェライト支持部34には、断面矩形状に形成された棒状のフェライト35(図4に1つのみ図示)がそれぞれ支持されている。フェライト35は、透磁率が高く、コイル31に通電することにより発生した磁束を収束する。これにより、漏洩磁束を抑制し、鍋3に磁束を集中させ、鍋3を効果的に発熱させる。平面部32aの中央と片側のフェライト支持部34の間には、斜めに延びるヒューズ支持部36が形成されている。ヒューズ支持部36には温度ヒューズ37(図7に1つのみ図示)が弾性支持されている。フェライトホルダ32は、保護枠9のボス9aにネジ止め固定されている。フェライトホルダ32は、保護枠9に固定された状態で、その底面がコイル31の表面に沿うことにより、コイル31を位置決めする。
反射板33は、フェライトホルダ32とほぼ同形状で、フェライトホルダ32の下面に接触状態で配置されている。反射板33は、鍋3よりも電気抵抗値の小さい銅、アルミニウム等の材料で構成されている。反射板33は、コイル31に通電することにより発生する高周波磁界が周辺機器に悪影響を及ぼすことを防止する。
図6に示すように、コイル31、フェライトホルダ32及び反射板33の間には通路38が形成されている。通路38は、第1中心線CL1に対して傾斜した第2中心線CL2に沿って延びている。各コイル31に接続されたリード線は、絶縁チューブで被覆された状態で、通路38に配置されている。各リード線は、後方に向かって延び、IH基板25に電気接続されている。前記通路38が形成されることにより、ファン27の駆動により外部から後方空間BS内へと取り込んだ空気を前方空間FSへと流動させることができるようになっている。
図4に戻って、内胴10は、金属製材料を円筒状としたもので、保護枠9の上方開口部に形成した段部に取り付けられている。内胴10は、鍋3よりも僅かに大きな内径寸法を有し、保護枠9と肩部材11との間に挟持される。
肩部材11は、合成樹脂材料からなり、炊飯器本体外殻1aの上方開口部に取り付けられている。肩部材11の下面からは複数のボス(図示せず)が突出し、内胴10と炊飯器本体外殻1aの間に配置した胴補強板39がネジ止め固定されている。胴補強板39には、内胴10と同一の内径寸法の開口筒部39aが形成されている。開口筒部39aの下端部には、5箇所に形成された凹部30に内胴スペーサ40がそれぞれ取り付けられている。内胴スペーサ40は、鍋収容部8に収容される鍋3の外周面に当接し、鍋3を位置決めする。
肩部材11の後方には、ヒンジ部41が設けられている。ヒンジ部41は、ヒンジ金具42、ヒンジ補強板43及びヒンジカバー44で構成されている。ヒンジ金具42及びヒンジ補強板43は、胴補強板39にネジ止め固定されている。ヒンジカバー44は、肩部材11にネジ止め固定され、ヒンジ金具42及びヒンジ補強板43を覆う。ヒンジカバー44には、電池基板45が取り付けられている。ヒンジ部41は、蓋体2を回動可能に支持する。
図10は、本実施形態に係る炊飯器の電気配線を示すブロック図である。IH基板25にはコードリール29が電気接続され、商用電源から電力が供給される。IH基板25には電源基板18が電気接続されている。電源基板18は、IH基板25から入力された電力の電圧(100V)を降下させる(例えば、20Vと5V)。電源基板18で電圧降下された電力はIH基板25に戻される。IH基板25は電池基板45に電気接続されている。電池基板45には、(20Vに)電圧降下された電力が入力され、この入力電力に基づいてファン27を駆動する。また、電池基板45には蓋体2に設けた表示基板46が電気接続されている。表示基板46は、電池基板45から入力される、(5Vに)電圧降下された電力により表示部5の表示等を行う。IH基板25は共振基板26に電気接続されている。共振基板26は、端子台基板20に電気接続されている。端子台基板20は、(20Vに)電圧降下された電力に基づいて2つのコイル31への通電を制御する。
前記構成の炊飯器は、例えば、3合炊きや5.5合炊き等の小型の炊飯器である。この炊飯器では、炊飯スイッチ4が操作されることにより炊飯処理を開始する。炊飯処理では、共振基板26によって制御される以下のタイミングでIH基板25からコイル31に高周波電流を供給して炊飯処理を行う。ここでは、コイル31への通電と、ファン27の駆動についてのみ説明する。
すなわち、一方のコイル31にのみ高周波電流を通電し、このコイル31に対応する底面側の半分の領域で鍋3を誘導加熱する。これにより、鍋3の半分が加熱領域となって上下方向の対流が起こる。同様に、他方のコイル31にのみ高周波電流を通電し、このコイル対応する底面側の残り半分の領域で鍋3を誘導加熱する。これにより、鍋3の残る半分が加熱領域となって上下方向の対流が起こる。
このように、2つのコイル31に対して交互に通電することにより、鍋3の半分の領域で交互に上下方向の対流が起こり、対流状態を複雑化することができる。したがって、単一のコイル31で加熱する場合に比べて優れた撹拌効果が得られ、飯米に含まれる旨み成分(溶出糖分など)を引き出すことが可能となる。
また、適宜、ファン27を駆動して、吸気口6から外部の空気を後方空間BSへと流入させる。図9に示すように、流入した空気の一部は、後方空間BSの後方領域すなわち第1流路P1を流動し、IH基板25と端子台基板20に直接吹き付けられ、IGBT等の発熱部品を効果的に冷却する。その後、内胴10及び保護枠9の外面に沿って前方へと流動し、排気口7から外部へと排出される。
また流入した空気の残部は、後方空間BSの前方領域すなわち第2流路P2を流動し、通路38を介して前方空間FSへと導かれる。通路38には、絶縁チューブで被覆されたリード線が配置されているものの、十分に空気を流動させることが可能である。
前方空間FSでは、基板取付部14と基板カバー21によって形成された空気流入部14aが開口している。したがって、通路38から前方空間FSに流入した空気は基板空間14b内へとスムーズに流入する。基板空間14bでは、空気流入部14a側に発熱部品が実装された端子台基板20が配置されている。このため、端子台基板20を効果的に冷却することができる。基板空間14bに流入した空気は、さらに電源基板18をも冷却した後、切欠部を介して排気口7から外部へと排出される。
前記実施形態に係る炊飯器によれば、次のような効果が得られる。
(1)前方空間FSのサイズは、中心部に比べて左右両側で大きくなっているが、サイドセンサ23と、電源基板18及び端子台基板20とを左右にそれぞれ位置をずらして配置している。このため、前方空間FSの空きスペースを有効利用して無駄のないレイアウトを実現できる。この結果、炊飯器自体をコンパクトな構成とできる。
(2)後方空間BSのサイズも、中心部に比べて左右両側で大きくなっているが、IH基板25、共振基板26及びコードリール29を左右に適切に振り分けて配置している。このため、後方空間BSでも空きスペースを有効利用してコンパクト化が可能となる。
(3)発熱部品が実装されたIH基板25及び共振基板26を後方空間BSに配置している。そして、同じく後方空間BSに配置したファン27によって外部から吸い込んだ空気を直接、これら基板に供給している。したがって、IH基板25及び共振基板26を効果的に冷却できる。
(4)一対のコイル31の間に後方空間BSから前方空間FSに直線状に延びる通路38を形成している。このため、後方空間BSに配置したファン27からの空気をスムーズに前方空間FSに配置した端子台基板20へと導いて冷却することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に記載された構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
前記実施形態では、第1中心線CL1に対して時計回り方向に所定角度回転させた第2中心線CL2上に通路38を形成するようにしたが、反時計回り方向に所定角度回転させた、図8とは左右対称な配置としてもよい。この場合、各基板の位置やサイドセンサ23、コードリール29の位置も左右逆の位置となる。
1…炊飯器本体
1a…炊飯器本体外殻
2…蓋体
3…鍋
4…炊飯スイッチ
5…表示部
6…吸気口
7…排気口
8…鍋収容部
9…保護枠
10…内胴
11…肩部材
12…筒部
13…底部
14…基板取付部
14a…空気流入部
14b…基板空間
15…第1取付部
16…第2取付部
17…第1ガイド壁
18…電源基板(第2基板)
19…第2ガイド壁
20…端子台基板(第3基板)
21…基板カバー
22…挿通部
23…サイドセンサ
24…基板ホルダ
25…IH基板(第1基板)
26…共振基板(第1基板)
27…ファン
28…電源プラグ
29…コードリール
30…凹部
31…コイル
32…フェライトホルダ
33…反射板
34…フェライト支持部
35…フェライト
36…ヒューズ支持部
37…温度ヒューズ
38…通路
39…胴補強板
40…内胴スペーサ
41…ヒンジ部
42…ヒンジ金具
43…ヒンジ補強板
44…ヒンジカバー
45…電池基板
46…表示基板

Claims (7)

  1. 鍋が収容される有底筒状の鍋収容部、及び炊飯器本体外殻を有する炊飯器本体と、
    前記鍋収容部の底側に配置され、前記鍋を誘導加熱するためのコイルと、
    前記炊飯器本体外殻と前記鍋収容部との間に形成される前方空間に配置される基板と、
    前記鍋収容部に取り付けられ、一端部が前記鍋に当接し、他端部が前記基板の配置領域の側方空間に配置される温度センサと、
    を備える、炊飯器。
  2. 前記炊飯器本体外殻と前記鍋収容部との間に形成される後方空間に、前記炊飯器本体外殻の外部から空気を取り込むためのファンと、発熱部品が実装された第1基板とが配置され、
    前記前方空間に、非発熱部品が実装された第2基板が配置されている、請求項1に記載の炊飯器。
  3. 前記コイルは、前記鍋収容部の底側を2分割したそれぞれの領域に配置される一対で構成され、
    前記一対のコイルの間には、前記ファンからの空気を前方空間に供給可能とする通路が形成されている、請求項2に記載の炊飯器。
  4. 前記前方空間には、発熱部品が実装された第3基板が配置されている、請求項3に記載の炊飯器。
  5. 前記第3基板は、前記第2基板に比べて前記通路側に配置されている、請求項4に記載の炊飯器。
  6. 前記ファンからの空気を、前記第1基板に直接送風する第1流路と、前記通路へと送風する第2流路とを備える、請求項3から5のいずれか1項に記載の炊飯器。
  7. 前記前方空間には、前記第3基板が配置される基板空間が形成され、
    前記基板空間の空気流入部は、前記通路側に向かって開口している、請求項4又は5に記載の炊飯器。
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