以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。また、以下の実施の形態において、「部材Mから立設する」とは、部材Mに設けられており、かつ、部材Mから離れる方向に延びていることをいう。
(実施の形態1)
[炊飯器の構成]
本実施の形態に係る炊飯器1は、加熱コイルに高周波電流を供給することにより鍋を加熱して炊飯を行う、誘導加熱式の炊飯器である。
図1は、本実施の形態に係る炊飯器1の外観斜視図である。図2は、本実施の形態に係る炊飯器1の分解斜視図である。図2において、(a)は蒸気放出部4、(b)は外蓋3、(c)は内蓋6、(d)は鍋5、(e)は炊飯器本体2を示している。
炊飯器1は、図1および図2の(a)〜(e)に示すように、炊飯器本体2と、外蓋3とを備えている。外蓋3は、炊飯器本体2の上方に、開閉自在に取り付けられている。外蓋3が閉じられた状態では、図1に示すように、炊飯器1は、炊飯器本体2の筐体2aと外蓋3を外観できる。また、炊飯器本体2には、炊飯器1を持ち運びするための取っ手2bが取り付けられている。
炊飯器本体2は、図2の(e)に示すように、筐体2aと、後述する鍋5を収容する鍋収容部10を有している。鍋収容部10は、鍋5の形状に沿った窪んだ形状をしている。鍋収容部10において、鍋5の底面と接触する収容部底面および鍋5の側面と接触する収容部側面は、例えば耐熱性の高い樹脂材料で形成されている。また、炊飯器本体2の内部には、後述するように、加熱コイル11、電源基板13、電源コード14等、誘導加熱式の炊飯器として必要な電子部品等が配置されている。
外蓋3は、図1および図2の(b)に示すように、炊飯器本体2の上方に配置されている。外蓋3は、炊飯器本体2に設けられた外蓋取り付け部2cにより、炊飯器本体2に開閉自在に取り付けられている。また、外蓋3には、図1に示すように、操作部3aと、開閉ボタン3bとが設けられている。操作部3aは、例えば、炊飯開始、炊飯メニューの選択などの操作および表示を行う部分である。開閉ボタン3bは、外蓋3を開くためのボタンである。開閉ボタン3bを押すことにより、外蓋3は、外蓋取り付け部2cを中心に回転し、炊飯器本体2から開く。なお、外蓋3を閉じるときには、外蓋3を炊飯器本体2の方に押圧することで閉じることができる。
また、外蓋3の一部には、図1および図2の(a)に示すように、蒸気放出部4が設けられている。蒸気放出部4には蒸気口4aが設けられており、炊飯時に蒸気口4aから水蒸気が放出される。また、蒸気放出部4は、外蓋3から取り外すことが可能である。
さらに、図2の(c)および(d)に示すように、炊飯器1は、炊飯器本体2と外蓋3とで囲まれる炊飯器内部に、鍋5と、内蓋6とを備えている。
鍋5は、米および水を収容し、加熱することにより炊飯を行う容器である。鍋5は、例えば、金属、金属コーティングされたセラミクス等により構成されている。鍋5は、炊飯器本体2に設けられている鍋収容部10に収容される。
内蓋6は、外蓋3の炊飯器本体2側の面に配置されており、鍋収容部10に収容された鍋5の上部を覆うことにより鍋5を密閉する。内蓋6には、鍋5の内部の圧力を調整する圧力調整部6aが設けられている。圧力調整部6aは、例えば、鍋5の内部の水蒸気量を調整することにより圧力の調整を行う。なお、圧力調整部6aの圧力調整により発生した不要な水蒸気は、蒸気放出部4の蒸気口4aから炊飯器1の外部へ放出される。
図3Aおよび図3Bは、炊飯器本体2の内部に設けられた主要な部品の配置を説明するためのイメージ図である。図3Aおよび図3Bに示すように、炊飯器本体2は、加熱コイル11と、電源基板13と、電源コード14と、コードリール15と、保持部材17と、ノイズ除去部材19と、電源リード線23とを有している。
加熱コイル11は、鍋5を加熱するための電磁コイルであり、電源基板13から供給された高周波電流により電磁誘導を生じさせる。これにより、鍋5は加熱コイル11によって誘導加熱され、鍋5が加熱される。
加熱コイル11は、鍋5の底面を加熱する底面加熱コイル11aと、鍋5の側面を加熱する側面加熱コイル11bとを有している。底面加熱コイル11aは、円環状に巻き回されており、鍋収容部10の収容部底面に配置されている。側面加熱コイル11bは、鍋収容部10の収容部側面の一部に巻き回されている。例えば、側面加熱コイル11bは、収容部底面に近い位置の収容部側面に巻き回されている。底面加熱コイル11aにより鍋5を加熱することで、鍋5の内部では、熱が鍋5の中心から上昇して外側に向かって対流する、内対流が生じる。また、側面加熱コイル11bにより鍋5を加熱することで、鍋5の内部では、熱が鍋5の外側から上昇し中心に向かって対流する、外対流が生じる。底面加熱コイル11aと側面加熱コイル11bとを高速で切り替え、内対流と外対流を繰り返すことにより、鍋5の内部の米を振動させるとともに、鍋5の全体に熱を均一に伝導することができる。
電源基板13は、加熱コイル11に高周波電流を供給する電源回路基板である。電源基板13は、電源リード線23により、商用電源に接続される電源コード14に電気的に接続されており、商用電源から所定の電力を得て、加熱コイル11に供給する高周波電流を生成する。また、電源器回路基板は、底面加熱コイル11aに電気的に接続された配線13aと、側面加熱コイル11bに電気的に接続された配線13bとを有している。電源基板13は、配線13aおよび配線13bを介して、底面加熱コイル11aおよび側面加熱コイル11bにそれぞれ高周波電流を供給する。
電源基板13は、例えばインバータ回路を有する回路基板であり、底面加熱コイル11aと側面加熱コイル11bに供給する高周波電流を制御し、底面加熱コイル11aと側面加熱コイル11bとを高速で切り替える。なお、電源基板13は、圧力調整部6aを制御することにより、鍋5の内部の圧力を制御してもよい。また、加熱温度、加熱時間の制御を行ってもよい。
コードリール15は、電源コード14を巻き取って収納する収納具である。コードリール15は、内部にストッパー(図示せず)とばね(図示せず)とを有している。コードリール15は、コードリール15から引き出された電源コード14を、ストッパーにより所定の長さに保持し、ばねの付勢力によりコードリール15の内部に引き込み、巻き取って収納する。また、コードリール15の内部の電源コード14は、電源リード線23に接続されており、電源リード線23を介して電源基板13に電気的に接続されている。これにより、電源コード14から電源基板13には、所定の電力が供給される。コードリール15の構成については、後に詳述する。
保持部材17は、コードリール15を保持し、炊飯器本体2の内部に固定する保持具である。保持部材17は、例えば、樹脂により射出成形されている。また、保持部材17は、コードリール15を保持するだけでなく、コードリール15と電源基板13とに電気的に接続された電源リード線23の一部を保持している。さらに、保持部材17は、コードリール15との間に、ノイズ除去部材19を収容している。保持部材17の構成については、後に詳述する。
ノイズ除去部材19は、加熱コイル11から発生する高周波電磁界が電源リード線23に誘起されるのを抑制するための部材である。ノイズ除去部材19は、例えばフェライトコアである。ノイズ除去部材19は、例えば円柱状の形状であって、円柱の長尺方向の両端の端面を貫通する孔19aを有している。ノイズ除去部材19の孔19aの内部には、電源リード線23が貫通され、電源リード線23は、ノイズ除去部材19に一巻き以上巻き回されている。これにより、ノイズ除去部材19は、加熱コイル11から発生する高周波電磁界が電源リード線23に誘起されるのを抑制している。なお、ノイズ除去部材19は、電源リード線23が貫通されていなくても、電源リード線23の周囲の少なくとも一部に配置されていればよい。また、電源リード線23は、ノイズ除去部材19の孔19aを貫通しているだけでもよいし、ノイズ除去部材19に二巻き以上巻き回されている構成であってもよい。
図4は、炊飯器1のコードリール15と保持部材17とノイズ除去部材19の配置関係を示す概略図である。
コードリール15と保持部材17は、炊飯器本体2に配置される場合、コードリール15が保持部材17に保持され、保持部材17が炊飯器本体2にネジ止めされる。したがって、図4に示すように、コードリール15の上方つまり外蓋3に近い側に、保持部材17が配置されている。また、電源コード14は、図3Aに示したように、炊飯器本体2の底面に近い位置に配置されている。電源コード14は、差し込みプラグのみが筐体2aから炊飯器本体2の外部に引き出されるように配置されている。
ここで、ノイズ除去部材19は、保持部材17とコードリール15との間に収容されている。より具体的には、ノイズ除去部材19は、保持部材17に形成された収容部35の内部に収容されている。収容部35は、後述するように、コードリール15と対向する底部35aと、底部35aから立設した側部35bとを有しており、基部30の一部がノイズ除去部材19よりも大きい空間を保持するように凹状の箱形状に形成された部分である。また、収容部35には、ノイズ除去部材19に巻き回された電源リード線23の一部も収容されている。
これにより、炊飯器本体2の内部に他の部品が配置されていても、ノイズ除去部材19が他の部品に接触することはないので、ノイズ除去部材19が他の部品に接触して破損するのを抑制することができる。
[コードリールの構成]
ここで、コードリール15の構成について説明する。図5Aおよび図5Bは、コードリール15の構成を示す斜視図である。
図5Aおよび図5Bに示すように、コードリール15は、電源コード14と、ケース25とを備えている。電源コード14は、ケース25内に巻き取られて収納されている。ケース25は、例えば、図5Aおよび図5Bに示すように、略円盤状の形状を有している。当該円盤状のケース25の厚さ、つまり、ケース25のX方向の大きさは、例えば1.5cm程度であり、電源コード14の直径よりも大きい。また、ケース25のY方向またはZ方向の直径は、例えば9cm程度であり、1m程度の長さの電源コード14を巻き回して収納することができる程度の大きさである。
ケース25は、一部に、電源コード14が出し入れされ、差し込みプラグのみがケース25の外に配置される開口25aを有している。ケース25は、差し込みプラグが+Y方向に向かうように、開口25aが、炊飯器本体2の底側になるように配置される。
また、図5Aに示すように、ケース25の一方の面には、端子22が配置されている。端子22は、ケース25の内部において、電源コード14と電気的に接続されている。また、端子22には、ケース25の外部から、電源リード線23が電気的に接続される。電源リード線23は、端子22にはんだ等により接合される。これにより、電源リード線23を介して、電源基板13と電源コード14とが電気的に接続される。なお、本実施の形態においては、電源リード線23が端子22にはんだ等により接合された形態について説明するが、電源リード線23は端子22と電気的に接続されていればよく、例えば、電源リード線23の端部に端子を接続するとともに、この電源リード線23の端子と端子22とが接続されることで、電源リード線23と端子22とが接続されるように構成されていてもよい。
また、ケース25は、取り付け部27、28aおよび28bとを有している。取り付け部27、28aおよび28bは、ケース25からY方向およびZ方向に延設され、端部が+X方向および−X方向に突出したリブである。
取り付け部28aは、後述する保持部材17の第1の支持部32の第1の溝部32aに差し込まれる。取り付け部28bは、後述する保持部材17の第2の支持部33の第2の溝部33aに差し込まれる。このとき、取り付け部27は、第1の支持部32の掛止部40に引っ掛かることで保持されている。
[保持部材の構成]
次に、図6A〜図6Cは、保持部材17の構成を示す平面図である。
図6A〜図6Cに示すように、保持部材17は、基部30と、第1の支持部32と、第2の支持部33と、第1のリブ34と、収容部35と、開口部36と、切り欠き部37と、突起部38と、掛止部40と、ネジ穴42とを有している。
基部30は、保持部材17において、第1の支持部32、第2の支持部33、第1のリブ34、収容部35、開口部36、切り欠き部37、突起部38、掛止部40を一体に接続している基台である。基部30において、Y方向の両端近傍にはネジ穴42が形成されている。ネジ穴42は、保持部材17の基部30を炊飯器本体2に固定するためのネジを通す穴である。つまり、ネジ穴42を介してネジにより基部30が炊飯器本体2に固定されることにより、保持部材17が炊飯器本体2に取り付けられる。
第1の支持部32および第2の支持部33は、コードリール15のケース25の一部に当接して、コードリール15を支持する。より具体的には、第1の支持部32および第2の支持部33のそれぞれは、基部30からZ方向に立設している。第1の支持部32および第2の支持部33は、Y方向に離間して配置されている。第1の支持部32および第2の支持部33の基部30と反対側の端部は、ケース25に当接する。ケース25に当接する第1の支持部32および第2の支持部33の端部は、ケース25の円盤状の弧に沿うように、円弧状に形成されている。図6Cに示すZ方向から平面視したときに、第1の支持部32および第2の支持部33の間には、収容部35が設けられている。
また、第1の支持部32および第2の支持部33の収容部35側の面には、それぞれ、第1の溝部32aおよび第2の溝部33aが形成されている。第1の溝部32aには、ケース25の取り付け部28aが差し込まれる。また、第2の溝部33aには、ケース25の取り付け部28bが差し込まれる。第1の溝部32aおよび第2の溝部33aの溝幅は、それぞれ、ケース25の取り付け部28aおよび28bを差し込むことができるように、取り付け部28aおよび28bよりも大きい幅で形成されている。
また、第1の支持部32の第1の溝部32aの両側には、掛止部40が形成されている。掛止部40は、コードリール15を保持部材17に掛止する突起である。具体的には、掛止部40は、第1の支持部32の端部側から基部30側に向かって、第1の支持部から徐々に突出するように形成されている。これにより、第1の溝部32aに取り付け部28aが差し込まれたときに、取り付け部27が掛止部40に引っ掛かり、掛止する。
収容部35は、基部30の一部がノイズ除去部材19よりも大きい空間を保持するように凹状の箱形状に形成された部分である。収容部35は、コードリール15の円盤状のケース25の縁故の一部と対向する底部35aと、底部35aから立設した側部35bとを有している。収容部35の大きさは、電源リード線23が巻き回されたノイズ除去部材19が収容できる大きさであれば、適宜変更してもよい。
また、収容部35の底部の一部には、開口部36が形成されている。開口部36は、ノイズ除去部材19を冷却する冷却風を取り込むための開口である。ノイズ除去部材19は、収容部35の内部において、開口部36の近傍に配置される。これにより、開口部36から取り込まれた冷却風はノイズ除去部材19に当たり易くなるため、ノイズ除去部材19を効率よく冷却することができる。
また、開口部36の大きさは、ノイズ除去部材19の大きさよりも小さい大きさで形成されている。つまり、収容部35に収容されたノイズ除去部材19が、開口部36から収容部35の外に排出されない大きさに形成されている。これにより、開口部36の近傍にノイズ除去部材19を配置しても、ノイズ除去部材19は開口部36から収容部35の外部に排出されず、収容部35内に安定して収容することができる。
また、収容部35を構成する側部35bの一部には、切り欠き部37が形成されている。切り欠き部37は、図6Aおよび図6Bに示すように、側部の一部が所定の幅および深さで切り欠かれた部分である。切り欠き部37は、収容部35の外部から内部に電源リード線23を導入する、または、収容部35の内部から外部に電源リード線23を導出する部分である。つまり、電源リード線23は、切り欠き部37を通して収容部35の外部と内部とに配置される。切り欠き部37を設けることにより、電源リード線を収容部の外部から内部に導入、または、収容部の内部から外部に導出する空間を十分に確保することができるので、切り欠き部37を設けない場合に比べて、電源リード線23が側部35b等との接触により切断されるのを抑制することができる。
切り欠き部37の幅は、例えば8mm程度、切り欠き部37の深さは、5mm程度である。なお、切り欠き部37の幅および深さは、電源リード線23が側部35b等と接触しない大きさであれば、変更してもよい。
また、切り欠き部37が形成された側部35bと対向する側部35bの内側には、突起部38が形成されている。突起部38は、電源リード線23を引っ掛けて収容部35の内部に保持するための突起である。突起部38は、側部35bから収容部35の内方に突出している。突起部38の先端と切り欠き部37が形成された側部35bとの間には、電源リード線23を収容部35の外から内に収容できるように、電源リード線23の直径程度の隙間が設けられている。また、突起部38は、保持部材17を図6A〜図6Cに示したZ方向から平面視したときに、開口部36と重複する位置に設けられている。
突起部38を設けることにより、収容部35に収納された電源リード線23は、収容部35の外部に排出されにくくなる。したがって、電源リード線23が巻き回されたノイズ除去部材19も収容部35の外部に排出されにくくなり、収容部35の内部に安定して収容することができる。
また、突起部38が形成された側部35b側の、第2の支持部33と収容部35との間には、第1のリブ34が形成されている。第1のリブ34は、基部30から立設している。第1のリブ34は、突起部38が形成された側部35b側において、コードリール15に他の部品が当接しないようにコードリール15と他の部品との間に空間を保持するために設けられている。例えば、第1のリブ34が設けられた側に、コードリール15の端子22が設けられた面が配置されるように、保持部材17にコードリール15が保持される。また、第1のリブ34が設けられた側には、炊飯器本体2の筐体2aが配置されることとしてもよい。
ここで、図6Cに示すように、掛止部40は、コードリール15が配置される側、つまり、図6Cに示すZ方向から平面視したときに、保持部材17の長尺方向に平行な中心軸に対して偏心した位置に設けられている。つまり、図6CにA−A線で示す保持部材17の中心軸に対し、第1の支持部32の第1の溝部32aの中心と第2の支持部33の第2の溝部33aの中心とを結ぶB−B線は、切り欠き部37が形成された側部35b側に偏心した位置に配置されている。したがって、第1の溝部32aの両側に設けられた掛止部40は、保持部材17の中心軸に対して偏心した位置に設けられている。
これにより、コードリール15は、保持部材17の長尺方向の中心軸に対して、切り欠き部37が形成された側部35b側に配置されることになるので、第1のリブ34が設けられた側の側部35b側には、コードリール15を取り付けたときに空間を広く保持することができる。第1のリブ34が設けられた側には、コードリール15の端子22が設けられた面が配置されるように保持部材17にコードリール15が保持されるので、電源リード線23が電気的に接続される端子22が設けられた面側の空間を広くすることにより、電源リード線23が他の部品等に接触して断線するのを抑制することができる。
図7は、コードリール15を保持部材17に組み込んだ概略図である。
上述したように、取り付け部28aは、後述する保持部材17の第1の支持部32の第1の溝部32aに差し込まれる。取り付け部28bは、後述する保持部材17の第2の支持部33の第2の溝部33aに差し込まれる。このとき、取り付け部27は第1の支持部32の掛止部40に引っ掛かり、同時に、第1の支持部32および第2の支持部33はケース25に当接して、コードリール15を支持する。より具体的には、第1の支持部32および第2の支持部33は、ケース25に当接して、コードリール15が取り付け部27を軸として回転するのを抑止する。これにより、コードリール15は保持部材17に安定して保持される。
また、ノイズ除去部材19は、図7に示すように、収容部35に収容されている。ノイズ除去部材19は、上述したように、収容部35の内部の開口部36の近傍に収容されている。ノイズ除去部材19の孔19aの内部には、電源リード線23が貫通され、電源リード線23は、ノイズ除去部材19に一巻きされている。
また、電源リード線23は、コードリール15の端子22に電気的に接続されており、端子22からコードリール15の面に沿って引き回され、収容部35の内部に導入されている。収容部35に導入された電源リード線23は、突起部38と収容部35の底部35aとの間を通って、ノイズ除去部材19の孔19aを貫通している。このとき、電源リード線23は、突起部38に引っ掛かっているため、収容部35の外部に電源リード線23が排出されるのが抑制されている。また、電源リード線23が一巻きされているノイズ除去部材19も、収容部35の外部に排出されるのが抑制されている。さらに、端子22からコードリール15の面に沿って引き回された電源リード線23が自由に移動するのを抑制することもできる。
また、ノイズ除去部材19に一巻きされた電源リード線23は、ノイズ除去部材19の孔19aを貫通し切り欠き部37を通って収容部35の外部に導出されている。切り欠き部37が設けられていることにより、電源リード線23が収容部35の側部35b等に接触するのを防止することができるので、電源リード線23が切断されるのを抑制することができる。
収容部35の外部に導出された電源リード線23は、電源基板13に電気的に接続されている。
[効果等]
以上のように、本実施の形態に係る炊飯器は、炊飯器本体と、前記炊飯器本体に収容される鍋と、前記炊飯器本体の内部に配置され、前記鍋を加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給する電源基板と、前記炊飯器本体の内部に配置され、商用電源に接続される電源コードを巻き取って収納するコードリールと、一端が前記電源基板に電気的に接続され、他端が前記電源コードに電気的に接続された電源リード線と、前記電源リード線の周囲の少なくとも一部に配置されたノイズ除去部材と、前記コードリールを前記炊飯器本体の内部に保持する保持部材とを備える。
これにより、電源リード線に近接してノイズ除去部材を設けるので、電源リード線から磁束が漏洩するのを従来よりも抑制することができる。したがって、炊飯器の外部に高周波ノイズが発生するのを抑制することができる。
また、前記保持部材は、基部と、前記基部と一体に形成され、前記コードリールを前記保持部材に掛止する掛止部と、前記基部と一体に形成され、前記コードリールの一部に当接して前記コードリールを支持する支持部とを有していてもよい。
これにより、コードリールは保持部材に安定して保持されるので、保持部材を炊飯器本体に固定することにより、コードリールを炊飯器本体に安定して保持することができる。
また、前記保持部材は、前記コードリールと前記基部との間に、前記ノイズ除去部材を収容する収容部を有してもよい。
これにより、ノイズ除去部材は、保持部材の収容部に保持されるので、炊飯器本体の内部に他の部品が配置されていてもノイズ除去部材が他の部品に接触することはない。したがって、ノイズ除去部材が他の部品に接触して破損するのを抑制することができる。
また、前記収容部は、前記基部の一部が前記ノイズ除去部材よりも大きい空間を保持するように凹状に形成された部分であり、前記収容部は、前記コードリールと対向する底部と、前記底部から立設した側部とを有していてもよい。
これにより、ノイズ除去部材は、保持部材に形成された底部および側部とコードリールとで囲まれた領域に全体が収容されるので、炊飯器本体の内部に他の部品が配置されていてもノイズ除去部材が他の部品に接触することはない。したがって、ノイズ除去部材が他の部品に接触して破損するのを抑制することができる。
また、前記収容部は、前記ノイズ除去部材を冷却する冷却風を取り込む開口部を有し、前記ノイズ除去部材は、前記収容部の内部の前記開口部の近傍に配置されていてもよい。
これにより、ノイズ除去部材の周囲が、底部および側部とコードリールとで囲まれていても、開口部を介してノイズ除去部材に冷却風を当てることができる。また、開口部と開口部以外の隙間とを介して、収容部に冷却風を通過させることができる。したがって、ノイズ除去部材を効率よく冷却することができる。
また、前記収容部は、前記電源リード線を引っ掛けて前記収容部の内部に保持するための突起部を有し、前記突起部は、前記側部から前記収容部の内方に突出していてもよい。
これにより、収容部に収容された電源リード線は、収容部の外部に排出されにくくなる。したがって、電源リード線が巻き回されたノイズ除去部材も収容部の外部に排出されにくくなり、ノイズ除去部材を収容部の内部に安定して収容することができる。
また、前記収容部は、前記側部の一部が切り欠かれた切り欠き部を有し、前記電源リード線は、前記切り欠き部を通して前記収容部の外部と内部とに配置されていてもよい。
これにより、電源リード線を収容部の外部から内部に導入、または、収容部の内部から外部に導出する空間を十分に確保することができるので、切り欠き部を設けない場合に比べて、電源リード線が側部等と接触することにより切断されるのを抑制することができる。
また、前記掛止部は、前記コードリールが配置される側から平面視したときに、前記保持部材の長尺方向に平行な中心軸に対して偏心した位置に設けられていてもよい。
これにより、コードリールの取り付け部が偏心していることにより、保持部材に保持されたコードリールの一方側は他方側よりも空間が大きくなる。この空間に電源リード線が配置されるので、電源リード線が他の部品に接触する可能性は低くなる。したがって、電源リード線が断線するのを抑制することができる。
なお、上述した実施の形態では、炊飯器本体2は、加熱コイル11と、電源基板13と、電源コード14と、コードリール15と、保持部材17と、ノイズ除去部材19と、電源リード線23とを備える構成としたが、これに限られない。炊飯器本体2は、さらに、加熱コイル11および電源基板13を冷却するための冷却ファン、操作部を走査するための回路基板、インバータ回路、圧力センサ、温度センサ、タイマ、記憶部等を備えてもよい。
また、保持部材17の構成は、上述した構成に限らず、他の構成であってもよい。例えば、上述した第1の支持部32、第2の支持部33、第1の溝部32a、第2の溝部33a、収容部35、開口部36、突起部38等の形状および大きさは、上述したものに限らず、変更してもよい。
また、コードリール15の構成、形状および大きさは、上述したものに限らず、変更してもよい。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2に係る炊飯器1について説明する。本実施の形態に係る炊飯器1は、実施の形態1に係る炊飯器1と比較して、コードリール115および保持部材117の構成が異なっている。
以下、コードリール115および保持部材117の構成について説明する。なお、実施の形態1に係る炊飯器1と同一の構成については、詳細な説明を省略する。
[コードリールの構成]
図8Aおよび図8Bは、コードリール115の構成を示す斜視図である。
コードリール115は、電源コード14と、ケース125とを備えている。電源コード14は、ケース125内に巻き取られて収納されている。ケース125は、例えば、図8Aおよび図8Bに示すように、略円盤状の形状を有している。ケース125のX方向の大きさは、例えば1.5cm程度であり、電源コード14の直径よりも大きい。また、ケース25のY方向またはZ方向の直径は、例えば9.5cm程度であり、1m程度の長さの電源コード14を巻き回して収納することができる程度の大きさである。
ケース125は、電源コード14が出し入れされ、差し込みプラグのみがケース125の外に配置される開口125aを有している。ケース125は、差し込みプラグが+Y方向に向かうように、開口125aが、炊飯器本体2の底側になるように配置される。
また、図8Aに示すように、ケース125の一方の面には、当該面に垂直な方向に端子122が配置されている。端子122は、ケース125の一方の面から突出するように、配置されている。端子122は、ケース125の内部において、電源コード14と電気的に接続されている。
端子122には、実施の形態1に示したコードリール15の端子22と同様、電源リード線23が電気的に接続される。電源リード線23は、端子122にはんだ等により接合される。
なお、後述するように、端子122が突出したケース125の一方の面には、電源リード線23が接合された端子122を覆うように、カバー160(図10参照)が設けられていてもよい。カバー160を設けることにより、電源リード線23と端子122との接合部分を保護し、電源リード線23が端子122から外れるのを抑制することができる。
また、ケース125は、取り付け部127を有している。取り付け部127は、ケース125の中心に対して開口125aと反対側に設けられた孔である。取り付け部127は、後述する保持部材117の掛止部140aに引っ掛かって掛止される。
[保持部材の構成]
図9A〜図9Cは、保持部材117の構成を示す斜視図である。
図9A〜図9Cに示すように、保持部材117は、基部130と、第1の支持部132と、第2の支持部133と、第1のリブ134と、収容部135と、開口部136と、切り欠き部137と、突起部138と、第3の支持部140と、掛止部140aと、ネジ穴142と、第2のリブ151および第3のリブ152を有している。
基部130は、保持部材117において、第1の支持部132、第2の支持部133、第1のリブ134、収容部135、開口部136、切り欠き部137、突起部138、第3の支持部140、掛止部140a、第2のリブ151および第3のリブ152を一体に接続している基台である。基部130において、Y方向の両端近傍にはネジ穴142が形成されている。ネジ穴142は、保持部材117の基部130を炊飯器本体2に固定するためのネジを通す穴である。ネジ穴42を介してネジにより基部130が炊飯器本体2に固定されることにより、保持部材117が炊飯器本体2に取り付けられる。
第1の支持部132および第2の支持部133は、コードリール115のケース125の一部に当接して、コードリール115を支持する。より具体的には、第1の支持部132および第2の支持部133のそれぞれは、基部130からZ方向に立設している。第1の支持部132および第2の支持部133は、Y方向に離間して配置されている。第1の支持部132および第2の支持部133の基部130と反対側の端部は、ケース125に当接する。ケース125に当接する第1の支持部132および第2の支持部133の端部は、ケース125の円盤状の弧に沿うように、円弧状に形成されている。第1の支持部132および第2の支持部133の間には、収容部135が設けられている。
また、第1の支持部132の近傍の第3のリブ152側のリブには、端部が円弧状に形成された第1の支持部132の面に対向する位置に、第3の支持部140が形成されている。第3の支持部140には、掛止部140aが設けられている。掛止部140aは、コードリール115を保持部材117に掛止する突起である。具体的には、掛止部140aは、第3の支持部140の第1の支持部132に対向する面から、第1の支持部132に向かって突出するように形成されている。これにより、第3の支持部140と第1の支持部132との間に取り付け部127が差し込まれたときに、取り付け部127が掛止部140aに引っ掛かり、掛止する。
収容部135は、基部130の一部が、ノイズ除去部材19よりも大きい空間を保持するように形成された部分である。収容部135は、コードリール115と対向する底部135aと、底部135aから立設した側部135bとを有している。収容部135の大きさおよび形状は、電源リード線23が巻き回されたノイズ除去部材19が収容できる大きさであれば、適宜変更してもよい。
また、収容部135の底部135aの一部には、開口部136が形成されている。ノイズ除去部材19は、収容部135の内部において、開口部136の近傍に配置されている。
開口部136は、収容部135に収容されたノイズ除去部材19が、開口部136から収容部135の外に排出されないように、ノイズ除去部材19の大きさよりも小さい大きさで形成されている。
なお、開口部136は1つに限らず複数形成されていてもよい。例えば、図9Cに示すように、保持部材117には、収容部135の底部135aにおいて、開口部136以外の位置に開口部155が形成されている。開口部155を設けることにより、ノイズ除去部材19を冷却するための冷却風をノイズ除去部材19により効率よく与えることができる。
また、収容部135を構成する側部135bの一部には、切り欠き部137が形成されている。切り欠き部137は、図9Aおよび図9Bに示すように、側部の一部が所定の幅および深さで切り欠かれた部分である。電源リード線23は、切り欠き部137を通して収容部135の外部と内部とに配置される。
切り欠き部137の幅は、例えば10mm程度、切り欠き部137の深さは、10mm程度である。なお、切り欠き部137の幅および深さは、電源リード線23が側部135b等と接触しない大きさであれば、変更してもよい。
また、切り欠き部137が形成された側部135bと対向する側部135bの内側には、突起部138が形成されている。突起部138は、側部135bから収容部135の内方に突出している。突起部138の先端と切り欠き部137が形成された側部135bとの間には、電源リード線23を収容部135の外から内に収容できるように、電源リード線23の直径程度の隙間が設けられている。また、突起部138は、保持部材117を図9A〜図9Cに示したZ方向から平面視したときに、開口部136と重複する位置に設けられている。
また、突起部138は、側部135bの端部の近傍の深さに設けられている。例えば、突起部138は、底部135aと対向する面が、側部135bの端部から6mmとなる位置に設けられている。つまり、切り欠き部137は、側部135bの端部から、突起部138の底部135aに対向する面よりも深く切り欠かれていることになる。これにより、切り欠き部137を通って収容部135に導入された電源リード線23は、電源リード線23を過度に湾曲させることなく、突起部138と底部135aとの間に容易に導入される。したがって、電源リード線23に過度な曲げ応力をかけることがないので、電源リード線23が切断するのを抑制することができる。
また、突起部138が形成された側部135b側の、第2の支持部133と収容部135との間には、第1のリブ134が形成されている。第1のリブ134は、基部130から立設している。また、第1のリブ134が設けられた側に、コードリール115の端子122が設けられた面が配置されるように、保持部材117にコードリール115が保持される。
なお、図示を省略するが、掛止部140aは、実施の形態1に示した掛止部40と同様、コードリール115が配置される側(図9Aに示すZ方向)から平面視したときに、保持部材117の長尺方向に平行な中心軸に対して偏心した位置に設けられている。
これにより、コードリール115は、保持部材117の長尺方向の中心軸に対して、切り欠き部137が形成された側部135b側に配置されることになるので、第1のリブ134が設けられた側の側部135b側には、コードリール115を取り付けたときに空間を広く保持することができる。第1のリブ134が設けられた側には、コードリール115の端子122が設けられた面が配置されるように保持部材117にコードリール115が保持されるので、電源リード線23が電気的に接続される端子122が設けられた面側の空間を広くすることにより、電源リード線23が他の部品等に接触して断線するのを抑制することができる。
また、第2のリブ151および第3のリブ152は、一対のリブである。第2のリブ151および第3のリブ152との間の隙間は、第3の溝部153である。電源リード線23は、第3の溝部153に保持される。
図10は、コードリール115を保持部材117に組み込んだ概略図である。
上述したように、取り付け部27が設けられた、コードリール115の一部は、第3の支持部140と第1の支持部132との間に差し込まれる。このとき、取り付け部127は第3の支持部140の掛止部140aに引っ掛かり、同時に、第1の支持部132および第2の支持部133はケース125に当接して、コードリール115を支持する。より具体的には、第1の支持部132および第2の支持部133は、ケース125に当接して、コードリール115が取り付け部127を軸として回転するのを抑止する。これにより、コードリール115は保持部材117に安定して保持される。
また、ノイズ除去部材19は、図10に示すように、収容部135に収容されている。ノイズ除去部材19は、上述したように、収容部135の内部の開口部136の近傍に収容されている。ノイズ除去部材19の孔19aの内部には、電源リード線23が貫通され、電源リード線23は、ノイズ除去部材19に一巻きされている。
また、電源リード線23は、コードリール115の端子122(図8A参照)に電気的に接続されている。図10に示すように、端子122が突出したコードリール115のケース125の一方の面には、電源リード線23が接合された端子122を覆うカバー160が設けられており、端子122近傍の電源リード線23は、カバー160で覆われている。
さらに、コードリール115には、カバー160から外部に導出された電源リード線23をケース125に固定する固定部161が設けられている。固定部161により、電源リード線23が端子122から外れるのを抑制することができる。端子122に電気的に接続された電源リード線23は、固定部161により固定され、コードリール115の面に沿って引き回されて収容部135の内部に導入されている。このとき、電源リード線23は、第2のリブ151および第3のリブ152の間の第3の溝部153に保持されている。これにより、電源リード線23の動きを規制することができるので、電源リード線23が他の部品等と接触して断線するのを抑制することができる。また、電源リード線23が端子122から外れるのを抑制することができる。
収容部135に導入された電源リード線23は、突起部138と収容部135の底部135aとの間を通って、ノイズ除去部材19の孔19aを貫通している。このとき、電源リード線23は、突起部138に引っ掛かっているため、収容部135の外部に電源リード線23が排出されるのが抑制されている。また、電源リード線23が一巻きされているノイズ除去部材19も、収容部135の外部に排出されるのが抑制されている。さらに、端子122からコードリール15の面に沿って引き回された電源リード線23が自由に移動するのを抑制することができる。
また、ノイズ除去部材19に一巻きされた電源リード線23は、ノイズ除去部材19の孔19aを貫通し切り欠き部137を通って収容部135の外部に導出されている。切り欠き部137が設けられていることにより、電源リード線23が収容部35の側部35b等に接触するのを防止することができるので、電源リード線23が切断されるのを抑制することができる。
収容部135の外部に導出された電源リード線23は、電源基板13に電気的に接続されている。
[効果等]
以上のように、本実施の形態に係る炊飯器は、電源リード線の周囲の少なくとも一部にノイズ除去部材を設けることにより、電源リード線から磁束が漏洩し、炊飯器の外部に高周波ノイズが発生するのを抑制することができる。
また、前記切り欠き部は、前記側部の端部から、前記突起部の前記底部に対向する面よりも深く切り欠かれていてもよい。
これにより、切り欠き部を通って収容部に導入された電源リード線は、過度に湾曲させることなく突起部と底部との間に容易に導入される。したがって、電源リード線に過度な曲げ応力をかけることがないので、電源リード線が切断するのを抑制することができる。
また、前記収容部は、前記切り欠き部が設けられている位置と対角の位置に、前記基部から立設した一対のリブを有し、前記電源リード線は、前記一対のリブの間の溝部に保持されていてもよい。
これにより、炊飯器本体の内部に他の部品が配置されていても、保持部材の一対のリブの間に電源リード線が保持されるので、電源リード線23の動きを規制することができる。したがって、電源リード線が他の部品に接触して断線するのを抑制することができる。
(その他の実施の形態等)
以上、本発明の実施の形態に係る炊飯器について説明したが、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上述した実施の形態では、炊飯器本体には加熱コイルとして底面加熱コイルと側面加熱コイルの2つを備える構成としたが、加熱コイルは1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。また、加熱コイルを配置する位置は、鍋の底面側であってもよいし、側面側のいずれの位置であってもよい。
また、上述した実施の形態では、保持部材に形成された収容部は、凹状の箱形状としたが、収容部は、これに限らず、ノイズ除去部材を収容することができる空間を有する形状および大きさに形成されていればよい。
また、保持部材に形成された切り欠き部、突起部、開口部、第1のリブ、第2のリブ、第3のリブの形状、大きさ、位置は、上述したものに限らず適宜変更してもよい。
また、コードリールの構成、形状および大きさは、上述したものに限らず、変更してもよい。
また、コードリールの保持部材への取り付け方法は、上述した取り付け部、第1の支持部、第2の支持部、第3の支持部を用いた取り付け方法に限らず、他の構成を用いた取り付け方法であってもよい。
また、上述した実施の形態では、ノイズ除去部材は、保持部材の収容部に収容される構成としたが、これに限らず、ノイズ除去部材は、電源リード線近傍であれば、保持部材の収容部以外の位置に収容されていてもよい。また、ノイズ除去部材の形状および大きさは、上述した構成に限らず適宜変更してもよい。
また、電源リード線は、上述した実施の形態に示したように、ノイズ除去部材に巻き回された構成であってもよいし、巻き回された構成でなくてもよい。また、電源リード線は、ノイズ除去部材に設けられた孔を貫通してもよいし、貫通しない構成であってもよい。
また、炊飯器本体における、加熱コイル、電源回路、コードリール、保持部材の配置位置は、上述した位置に限らず、適宜変更してもよい。
また、上述した実施の形態で用いた数値、形状、材料は、全て本発明を具体的に説明するために例示するものであり、本発明は例示された数値、形状、材料に制限されない。
以上、実施の形態について、当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態および変形例における構成要素および機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。