JP2007101062A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器 Download PDF

Info

Publication number
JP2007101062A
JP2007101062A JP2005291492A JP2005291492A JP2007101062A JP 2007101062 A JP2007101062 A JP 2007101062A JP 2005291492 A JP2005291492 A JP 2005291492A JP 2005291492 A JP2005291492 A JP 2005291492A JP 2007101062 A JP2007101062 A JP 2007101062A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooking
heating chamber
metal
heating
pan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005291492A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoya Sugiyama
直也 杉山
Hideki Yoshikawa
秀樹 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd, Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Priority to JP2005291492A priority Critical patent/JP2007101062A/ja
Publication of JP2007101062A publication Critical patent/JP2007101062A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electric Ovens (AREA)

Abstract

【課題】金属製調理鍋(例えばフライパン)を使用可能としながらもスパークの発生を防止することが可能なターンテーブルレス方式の加熱調理器を提供する。
【解決手段】被加熱物を収納する加熱室3と、加熱室3内の被加熱物を加熱するためのマグネトロン14と、加熱室3の下方に回転可能に設けられ、マグネトロン14が発振したマイクロ波を加熱室3内に供給するための回転アンテナ11と、加熱室3の底面に固定され、加熱室3と回転アンテナ11が存在する領域とを仕切る底板8と、加熱室3内に載置され、被加熱物を載置するための調理皿15とを備え、調理皿15は、調理皿15上に金属製調理鍋17が載置されたときに金属製調理鍋17が加熱室3内の周壁に接触することのないように構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、金属製の調理鍋を加熱室内に入れて加熱調理を行う加熱調理器に関する。
加熱調理器では短時間で食品に焦げ目を付けるという行為は難しく、その点を補うため加熱調理器において金属製のフライパンを使用したいという要望がある。しかしながら、通常、フライパンを加熱調理器で使用すると、フライパンがマイクロ波を受けてスパークが発生したり、また、フライパンが加熱室壁面に接触した場合にもスパークが発生するなど、スパークの問題があった。そこで、従来、マイクロ波をフライパンが受けてもスパークしないようにフライパンに特殊加工を施すとともに、フライパンが載置されるターンテーブルを、フライパンを安定保持可能に構成して、ターンテーブル回転中にフライパンが加熱室内壁面に接触することがないようにした技術がある(例えば、特許文献1参照)。
ところで、上記の加熱調理器は、被加熱物を載置する調理皿を加熱室内で回転させることで加熱むらのない調理を可能にしたターンテーブル方式の加熱調理器である。近年では、ターンテーブル方式に代わり、底面を平面状に構成して加熱室の清掃性に優れたターンテーブルレス方式(下部給電方式)の加熱調理器が主流になりつつある。
この種のターンテーブルレス方式の加熱調理器では、食品を収容する加熱室と、マイクロ波を発振するマグネトロンと、マグネトロンの発振するマイクロ波を加熱室内に拡散させる回転アンテナとを備え、マイクロ波を加熱室内に供給する際に、回転アンテナでマイクロ波を攪拌することにより加熱室内に収納した食品に均一にマイクロ波を当てて食品に加熱むらのない調理を可能としている(例えば特許文献2参照)。
このような状況の流れの中、近年では、ターンテーブルレス方式の加熱調理器に対して、金属製調理鍋を使用したいという要望が出てきた。
実開平3−119992号公報(第4頁、第4図) 特開2001−250672号公報(第4頁、第5頁、図3)
しかしながら、ターンテーブルレス方式の加熱調理器は、底面上に使用者が広く自由に被加熱物を配置可能なことを一つの特徴としており、金属製の調理鍋が加熱室壁面に接触されないようにするための構成について未だ十分に検討されておらず、スパークの問題を解決できないという課題があった。
本発明は、前記課題を解消する為になされたものであり、金属製調理鍋(例えばフライパン)を使用可能としながらもスパークの発生を防止することが可能なターンテーブルレス方式の加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明に係る加熱調理器は、被加熱物を収納する加熱室と、加熱室内の被加熱物を加熱するためのマグネトロンと、加熱室の下方に回転可能に設けられ、マグネトロンが発振したマイクロ波を加熱室内に供給するための回転アンテナと、加熱室の底面に固定され、加熱室と回転アンテナが存在する領域とを仕切る底板と、加熱室内に載置され、被加熱物を載置するための調理皿とを備え、調理皿は、調理皿上に金属製調理鍋が載置されたときに金属製調理鍋が加熱室内の周壁に接触することのないように構成されてなるものである。
本発明によれば、金属製調理鍋が調理皿上に載置されたときに金属製調理鍋が加熱室内の周壁に接触することのないように調理皿を構成したので、金属製調理鍋と加熱室壁面とが接触することによるスパークを確実に防止することが可能な加熱調理器を得ることができる。
以下、図面に基づき、本発明の実施形態を詳述する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1の加熱調理器1の構成を示す断面図である。
図1において、加熱調理器1は、加熱調理器1の本体2内部に設けられた食品を加熱調理するための加熱室3を備え、本体2の前面となる加熱室3の横には調理者が調理情報を入力するためのタイマなどの操作スイッチが備えられた操作パネル(図示せず)が設けられている。本体2には脚2Aが複数設けられており、これらの脚2Aは本体2を下方から支持する。
加熱室3は、両側面を仕切る側壁4、4と、後面を覆う後壁5と、上面を覆う天壁6と、下面を覆い所定の形状に折曲された底面7とから前面を開口する箱状に形成されている。これら側壁4、4、後壁5、天壁6及び底面7は金属板が屈曲されて箱状に形成されている。加熱室3の前面開口は図示しないドアにて開閉可能に閉塞されている。本体2内となる加熱室3の下方には加熱室3内に収納した食品に均一にマイクロ波を当てるための回転アンテナ11が設けられており、この回転アンテナ11は後述するマグネトロン14から発振するマイクロ波を加熱室3内に拡散させる。加熱室3の両側壁4、4には、上載置棚4A、下載置棚4Bが設けられており、これらの載置棚4A、4Bによって多数の食品を加熱調理できるように構成されている。
回転アンテナ11と加熱室3との間にはセラミックやマイカ等の非誘電部材からなる底板8が設けられており、この底板8は加熱室3と回転アンテナ11が存在する領域とを仕切っている。この底板8は底面7の全体より僅か小さな大きさを呈しており、回転アンテナ11の上方に配置されて加熱室3の底面7を平面に構成している。加熱室3の底面7には、天壁6方向に所定寸法(例えば2mm程度)突出し且つ奥行き方向に所定の長さ延出する突部7Aを有している。この突部7Aはプレスにより底板8の左右外側に形成され、この突部7Aにより、後述の調理皿15を載置する際に円滑な挿脱を行うことが可能となっている。尚、底面7の底板8に対応する部分を下方に折曲し所定寸法突出させて回転アンテナ11を設置する空間(領域)を形成している。
本体2内部の加熱室3の下部には導波管13が左右方向に延在して設けられており、この導波管13の右側端部上側となる加熱室3の側壁4側部にマグネトロン14が設けられている。マグネトロン14には図示しないがマグネトロン14から発振されたマイクロ波を導波管13内に放出するマグネトロン14アンテナを備えており、マグネトロン14(マグネトロン14アンテナを含む)は回転アンテナ11が存在する領域を介して加熱室3内に連通している。回転アンテナ11の下方には回転アンテナ11を回転させるためのモータ12が回転軸12Aを介して接続され、回転アンテナ11は、このモータ12によって回転する。
そして、マグネトロン14から発振されたマイクロ波は導波管13内を経てモータ12の駆動により回転する回転アンテナ11で拡散され、図1中の矢印で模式的に示したように加熱室3内にまんべんなく放出される。これによって加熱室3内の調理皿15に載置された食品は下方と上方からまんべんなく加熱され好適に調理される。
また、加熱室3の天壁6上部には上ヒーター16が、後壁5の背面には熱風ヒーター及び熱風ファン(ともに図示せず)が設けられており、必要に応じて(例えば加熱する食品に応じて)これらのヒーターをONにして加熱室3内の食品を加熱調理することが可能に構成されている。家庭用コンセントの定格電流(例えば100V機器の場合15A)の中で、マイクロ波とヒーターの同時加熱を行うためには、ヒーターのワット数にもよるが、マイクロ波の出力をヒーターを加熱しなかった場合に比べて微弱(例えば、200Wや300W)に設定する必要がある。
しかしながら、加熱方法をマイクロ波だけでなく、微弱なマイクロ波とヒーターの同時加熱とすることで、強いマイクロ波を当てると固くなってしまう肉類をふっくらやわらかく仕上げることができ、また、魚等、身がはじけやすい食品ははじけを防止し上手に加熱することができる。また、この時、ヒーターにより同時に庫内温度を上昇させていくことで、表面の焼け具合を進めることができ、調理時間の短縮ができる。なお、マイクロ波とヒーターとの同時加熱だけではなく、調理途中で、マイクロ波のみの加熱モード、あるいはヒーターのみの加熱モードに切り替えるなど、複数の加熱方法を組み合わせたリレー調理としてもよい。
調理皿15はセラミック等の非誘電部材からなり、上載置棚4A、下載置棚4Bあるいは底面7に設けられた突部7Aに載置して使用される。この調理皿15上に食品や金属製調理鍋(例えばフライパン)17を載置して加熱調理を行うことができる。調理皿15の外形の大きさは加熱室3の底面7より僅かに小さく、底面7に備えられた底板8よりも大きく構成され、底板8の全体を覆うように構成されている。
金属製調理鍋17は、底面部から側面にかけてR形状で、側面が斜面になっており、上部につばが設けられた構成を有し、加熱調理器1に付属の鍋として販売されるもので、一般的に使い勝手の良い大きさ・形状のものが採用されている。
ここで、実施の形態1は、調理皿15上に金属製調理鍋17が載置されたときに金属製調理鍋17が加熱室3内の周壁(側壁4,4、後壁5及びドア面(図示せず))に接触することがないように調理皿15を構成したことに特徴を有するものであり、以下、その具体的な構成について説明する。
図2は、突部7A、調理皿15、金属製調理鍋17及び加熱室3の各壁面間の位置関係の説明図で、図2(a)は、図1の加熱室3の底面7の突部7A上に調理皿15を載置しその上に金属製調理鍋17を載置した状態の平面図、図2(b)は(a)の縦断面図である。
調理皿15は、底面部15Aと底面部15Aの周縁から上方へ延びる周面部15Bと周面部15Bの周縁から外方に延びるつば部15Cとを有している。調理皿15は、金属製調理鍋17が調理皿15の端に周面部15Bに接触するように載置された場合であっても、金属製調理鍋17が(特に、金属製調理鍋17の最周縁部が)加熱室3内の周壁(加熱室側壁4,4、後壁5、ドア面(図示せず))に接触しないように構成されている。すなわち、金属製調理鍋17と調理皿15の周面部15Bとが接触した点Pから調理皿15のつば部15Cの先端までの寸法Aと、接触点Pから金属製調理鍋17のつばの先端までの寸法Bとが、A>Bの関係になるように調理皿15の形状が決定されている。
このように調理皿15を構成することにより、調理皿15のどの位置に金属製調理鍋17が載置されたとしても金属製調理鍋17が加熱室3内に接触することがない。
以上説明したように本実施の形態1によれば、金属製調理鍋17が調理皿15の端に接触するように載置された場合であっても、金属製調理鍋17が加熱室3内の周壁(側壁4,4、後壁5及びドア面(図示せず))に接触することがないように調理皿15を構成したので、金属製調理鍋17と加熱室3の各壁面との間でスパークが発生するのを確実に防ぐことができる。また、図示しないドア面に接触しないように構成したので、ドアに設けられたガラス(同図示せず)がスパークにより割れてしまうといった不都合も防止することができる。
このように、金属製調理鍋17を調理皿15に載置して使用することにより、スパークが発生しない位置に自然と載置された状態となるため、使用者は、金属製調理鍋17を使用するにあたり金属製調理鍋17を載置すべき位置を特に意識する必要がなく使い勝手が良い。
ここで、本例の調理皿15は、図2(a)に示すように、周面部15Bの奥行き方向の中央部が内側に湾曲するように構成されている。これは、上記のA>Bの関係を得るための構成である。加熱調理器1では、庫内を広く見せたい都合上、突部7Aをなるべく側壁4に近い位置に配置したいという考えがある。しかしながら、側壁4に近い位置に突部7Aを配置すると、調理皿15の底面部15Aの大きさもその位置に合わせて大きくする必要がある。そうすると、この突部7A上に調理皿15を載置した際に、周面部15Bが側壁4に近い位置に位置することになり、本例で採用した金属製調理鍋17の大きさとの関係から上記A>Bの関係が満足できず、金属製調理鍋17のつばの先端が加熱室3の側壁4に接触してしまう。このため、本例では中央部を内側に湾曲するように構成することで、上記A>Bの関係を満足するようにしている。
また、本例では、調理皿15の周面部15Bを傾斜させて構成したが、図3に示すように垂直に構成するようにしても良く、調理皿15の形状は、図2に記した形状に限定されるものではない。要は、金属製調理鍋17が調理皿15上のどの位置に載置されても、加熱室3内の周壁に接触しない構造とすればよい(調理皿15上に金属製調理鍋17を載置した状態を上方から見たときに、金属製調理鍋17の外周が調理皿15の外周より必ず内側に配置されるような構造とすればよい)。
また、本例では、金属製調理鍋17が調理皿15の端に載置されたとしても加熱室3の周壁に接触することがないように調理皿15を構成する例について説明したが、金属製調理鍋17がそもそも調理皿15の端に配置されることがないように構成するようにしてもよい。具体的には、調理皿15の中心部の金属製調理鍋載置領域を囲むようにして1又は複数の保持用突部(本発明の保持手段に相当)を周設し、金属製調理鍋載置領域内に金属製調理鍋17が載置されるようにしたり、仮にその保持用突部に乗り上げてしまった場合には乗り上げたことが容易にわかるようにする構成とするなど、調理に支障がない範囲で底面7形状を構成することができる。
以上では、調理皿15の形状に着目して説明してきたが、上記のA>Bの条件が成立するか否かは調理皿15の形状のみならず金属製調理鍋17の形状にも関わってくる。したがって、調理皿15上に金属製調理鍋17が載置されたときに金属製調理鍋17が加熱室3内の周壁に接触することのない関係に調理皿15と金属製調理鍋17とが構成されていればよい。
なお、上記では、金属製調理鍋17が主に加熱調理器1の付属品として販売するものを想定しているとしたが、使用者が元々保有している金属製調理鍋17でも良い。
ところで、加熱室3の側壁4に設けた上載置棚4A及び下載置棚4Bの配置位置は、下載置棚4Bに調理皿15を載置し、その上に金属製調理鍋17を置いた場合に、調理皿15の底面7上側から、上載置棚4Aまでの高さ寸法(図4中のC寸法)が、金属製調理鍋17の高さ寸法(図4中のD寸法)より大きくなるように設計されている。かかる構成により、金属製調理鍋17と側壁4及び載置棚4A等との接触を確実に防止できるようになっている。また、底面7に設けられた突部7Aに調理皿15を載置して加熱調理を行う場合も同様に、調理皿15の底面7上側から、下載置棚4Bまでの高さ寸法(図示せず)が、金属製調理鍋17の高さ寸法(図4中のD寸法)より大きくなるように設計されている。
実施の形態2.
図5は、図1の加熱調理器1において、金属製調理鍋17を突部7A上に載置した状態を示す図である。
本例の加熱調理器1は、底面側からマイクロ波が供給される方式のため、図6に示すように底板8上に金属製調理鍋1を直接設置して加熱調理を行うと、マグネトロン14から放射されたマイクロ波が金属製調理鍋17によって反射されてしまう。そうすると、金属製調理鍋17内の食品が加熱できず、結果として調理時間の長時間化を招く上、反射されたマイクロ波がマグネトロン14自身に跳ね返りマグネトロン14の温度が上昇してしまうといった不具合が発生する。そこで、本実施の形態2では、金属製調理鍋17の最適な使用位置について検討する。
金属製調理鍋17を加熱室3内に載置して加熱調理を行なう場合、金属製調理鍋17の載置場所としては、
(1)底板8上に金属製調理鍋17を直接載置する方法
(2)底面7の突部7Aに調理皿15を載置し、調理皿15上に金属製調理鍋17を載置する方法
(3)下載置棚4Bに調理皿15を載置し、調理皿15上に金属製調理鍋17を載置する方法
(4)上載置棚4Aに調理皿15を載置し、調理皿15上に金属製調理鍋17を載置する方法
の4つの載置方法が考えられる。
以下の表1は、加熱調理器1において、金属製調理鍋17の設置位置を変えて実際に高周波出力とマグネトロン14の温度測定を行なった結果を示す表である。高周波出力は、金属製調理鍋17内に実際の食品に近い負荷として0.2Lの水を入れて測定したものである。マグネトロン14の温度は、アノードと呼ばれる部分の温度であり、絶対最大定格は300℃程度である。
Figure 2007101062
表1より、(1)の場合、マグネトロン14の温度が絶対最大定格を超えてしまっており、また高周波出力があまり得られていないことがわかる。これは、図6中に矢印で模式的に示したように、回転アンテナ11より加熱室3内に拡散されたマイクロ波の大部分が、底板8上に載置された金属製調理鍋17により反射されてしまったためである。
これに対し、(3)の場合、回転アンテナ11から金属製調理鍋17までは十分に距離を確保されているため、金属製調理鍋17によるマイクロ波の反射を低減でき、マグネトロン14の温度を252℃と定格温度以下に抑えることができ、且つ466Wという良好な高周波出力を得られている。
また、(2)の場合でも、高周波出力は332Wとやや低いものの、マグネトロン14の温度が定格温度以下となっている。今回実験に用いた調理皿15は、厚さ4.5mmであることから、底面7の突部7Aの高さ2mmと併せて、少なくとも6.5mmの距離を底板8から離間しており、この位置においてマグネトロン14へのマイクロ波の反射を低減することができることが示されている。
また、(4)の場合は、高周波出力は(2)の場合と同様で332Wとやや低いものの、マグネトロン14の温度を定格温度以下に押さえることが可能となっている。
このように、本実施の形態2によれば、調理皿15の載置面と底板8の上面との距離が所定寸法以上離間するように加熱室3を構成したので、すなわち、加熱室3内に調理皿15を載置するための突部7Aを設け、その突部7A上に調理皿15を載置することで、金属製調理鍋17を底板8から所定寸法離間して配置する構成としたので、載置棚4A、4Bを含むどの位置に調理皿15がセットされた場合でも、マグネトロン14へのマイクロ波の反射を低減でき加熱調理器の信頼性を向上できるとともに、良好な加熱特性を得ることができる。したがって、調理時間の短縮が可能となり、使い勝手の良い加熱調理器を得ることができる。
なお、調理皿15の載置面と底板8の上面とをどの程度以上離間させるかは、高周波出力とマグネトロン温度のそれぞれの値の兼ね合いから最適化した寸法とすることが好ましい。すなわち、その最適化した寸法が実現されるように突部7A及び載置棚4A,4Bの高さを設定すれば良い。
なお、上記各実施の形態では、マグネトロン14から発振されたマイクロ波が、加熱室3の底面側からのみ加熱室3内に放出される構成を図示して説明したが、マイクロ波の放出口は底面だけに限らず、底面と側面に設けるなど、複数設けても良い。このようにマイクロ波の放出口を複数にすることで、食品に直接マイクロ波を照射し加熱調理することができるので、良好な加熱調理を行うことができる。
本発明の実施の形態1の加熱調理器1の構成を示す断面図である。 図1の突部7A、調理皿15、金属製調理鍋17及び加熱室3の各壁面間の位置関係を表す図である。 図1の加熱調理器の別の調理皿の形状を示す図である。 図1の載置棚4A、4Bの設置位置の説明図である。 図1の加熱調理器1において、金属製調理鍋17を突部上に載置した状態を示す図である。 底板8上に金属製調理鍋17を直接設置した状態を示す図である。
符号の説明
1 加熱調理器、3 加熱室、4 側壁、5 後壁、7A 突部、8 底板、11 回転アンテナ、14 マグネトロン、15 調理皿、15A 底面部、15B 周面部、15C つば部、17 金属製調理鍋。

Claims (7)

  1. 被加熱物を収納する加熱室と、
    該加熱室内の被加熱物を加熱するためのマグネトロンと、
    前記加熱室の下方に回転可能に設けられ、前記マグネトロンが発振したマイクロ波を前記加熱室内に供給するための回転アンテナと、
    前記加熱室の底面に固定され、当該加熱室と前記回転アンテナが存在する領域とを仕切る底板と、
    前記加熱室内に載置され、被加熱物を載置するための調理皿とを備え、
    該調理皿は、調理皿上に金属製調理鍋が載置されたときに該金属製調理鍋が前記加熱室内の周壁に接触することのないように構成されてなることを特徴する加熱調理器。
  2. 被加熱物を収納する加熱室と、
    該加熱室内の被加熱物を加熱するためのマグネトロンと、
    前記加熱室の下方に回転可能に設けられ、前記マグネトロンが発振したマイクロ波を前記加熱室内に供給するための回転アンテナと、
    前記加熱室の底面に固定され、当該加熱室と前記回転アンテナが存在する領域とを仕切る底板と、
    前記加熱室内に載置され、被加熱物を載置するための調理皿と、
    前記加熱室に収容されて加熱調理を行う金属製調理鍋とを備え、
    前記調理皿及び前記金属製調理鍋は、前記調理皿上に前記金属製調理鍋が載置されたときに該金属製調理鍋が前記加熱室内の周壁に接触することのないように構成されてなることを特徴する加熱調理器。
  3. 前記調理皿は、底面部と底面部の周縁から上方へ延びる周面部とを有し、前記金属製調理鍋が前記調理皿の前記底面部の端に前記周面部に接触するように載置されたとき、前記金属製調理鍋が加熱室内の周壁に接触しないように構成されてなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の加熱調理器。
  4. 前記調理皿は、該調理皿の中心部に前記金属製調理鍋を保持するための保持手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の加熱調理器。
  5. 前記保持手段は、前記調理皿の中心部の金属製調理鍋載置領域を囲むように周設された1又は複数の保持用突部であることを特徴とする請求項4記載の加熱調理器。
  6. 前記調理皿と前記底板との距離が所定寸法以上離間するように前記加熱室を構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の加熱調理器。
  7. 前記加熱室の底部に、前記調理皿と前記底板との距離が所定寸法以上離間するように前記調理皿を載置するための突部を設けたことを特徴とする請求項6記載の加熱調理器。
JP2005291492A 2005-10-04 2005-10-04 加熱調理器 Pending JP2007101062A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005291492A JP2007101062A (ja) 2005-10-04 2005-10-04 加熱調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005291492A JP2007101062A (ja) 2005-10-04 2005-10-04 加熱調理器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007101062A true JP2007101062A (ja) 2007-04-19

Family

ID=38028190

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005291492A Pending JP2007101062A (ja) 2005-10-04 2005-10-04 加熱調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007101062A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010127470A (ja) * 2008-11-25 2010-06-10 Panasonic Corp 加熱調理器
US20160066366A1 (en) * 2014-08-29 2016-03-03 Miele & Cie. Kg Cooking device
CN106051842A (zh) * 2016-06-14 2016-10-26 广东美的厨房电器制造有限公司 微波炉
JP2022023298A (ja) * 2020-07-27 2022-02-08 三菱電機株式会社 加熱調理器

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52102964U (ja) * 1976-02-02 1977-08-04
JPS53122745U (ja) * 1977-03-08 1978-09-29
JPS5911207U (ja) * 1982-07-13 1984-01-24 シャープ株式会社 電子レンジ用のトレイ
JPS5952304U (ja) * 1982-09-29 1984-04-06 株式会社東芝 高周波加熱調理装置
JPH03119992U (ja) * 1990-03-23 1991-12-10
JPH056791U (ja) * 1991-07-10 1993-01-29 昭和アルミニウム株式会社 マイクロ波加熱容器用箱状部材
JPH0674465A (ja) * 1992-08-28 1994-03-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高周波加熱装置
JP2004360964A (ja) * 2003-06-03 2004-12-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高周波加熱調理器
JP2005083586A (ja) * 2003-09-04 2005-03-31 Mitsubishi Electric Corp 加熱調理器

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52102964U (ja) * 1976-02-02 1977-08-04
JPS53122745U (ja) * 1977-03-08 1978-09-29
JPS5911207U (ja) * 1982-07-13 1984-01-24 シャープ株式会社 電子レンジ用のトレイ
JPS5952304U (ja) * 1982-09-29 1984-04-06 株式会社東芝 高周波加熱調理装置
JPH03119992U (ja) * 1990-03-23 1991-12-10
JPH056791U (ja) * 1991-07-10 1993-01-29 昭和アルミニウム株式会社 マイクロ波加熱容器用箱状部材
JPH0674465A (ja) * 1992-08-28 1994-03-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高周波加熱装置
JP2004360964A (ja) * 2003-06-03 2004-12-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高周波加熱調理器
JP2005083586A (ja) * 2003-09-04 2005-03-31 Mitsubishi Electric Corp 加熱調理器

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010127470A (ja) * 2008-11-25 2010-06-10 Panasonic Corp 加熱調理器
US20160066366A1 (en) * 2014-08-29 2016-03-03 Miele & Cie. Kg Cooking device
US9615408B2 (en) * 2014-08-29 2017-04-04 Miele & Cie. Kg Cooking device
CN106051842A (zh) * 2016-06-14 2016-10-26 广东美的厨房电器制造有限公司 微波炉
JP2022023298A (ja) * 2020-07-27 2022-02-08 三菱電機株式会社 加熱調理器
JP7310746B2 (ja) 2020-07-27 2023-07-19 三菱電機株式会社 加熱調理器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009156546A (ja) 加熱調理器
JP2007101062A (ja) 加熱調理器
JP2006207874A (ja) 加熱調理器
JP4000531B2 (ja) 加熱調理器
US20060151471A1 (en) Cooking apparatus
AU2004282483A1 (en) Microwave oven and radiating structure of microwave in microwave oven
JP5521826B2 (ja) コンロ付厨房装置
JP2007101122A (ja) 加熱調理器
JP5957680B2 (ja) マイクロ波加熱装置
US20040103827A1 (en) Table and microwave oven provided with table
JP3895311B2 (ja) 加熱調理器
JP2005257216A (ja) 電子レンジ
JP2006300430A (ja) 加熱調理器
JP2005098601A (ja) 加熱調理器
JP2003347020A (ja) 誘導加熱調理器
JP4168755B2 (ja) 高周波加熱調理装置
KR100618229B1 (ko) 전자레인지의 히터베이스 장착구조
JPS6021690Y2 (ja) 加熱調理器
JP2023028543A (ja) 加熱調理器
KR19980076906A (ko) 전자렌지용 바베큐랙
KR20050036439A (ko) 전자레인지 케비티의 하부플레이트구조
KR100265634B1 (ko) 전자렌지의선반조립구조
KR200244102Y1 (ko) 다기능 전자렌지의 하히터 커버 설치구조
TW201941722A (zh) 烹調器
KR200154589Y1 (ko) 구이 겸용 전자렌지

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090609

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090729

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091201

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100330