JP5521826B2 - コンロ付厨房装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コンロ付きの厨房装置およびそのコンロに関する。
従来のコンロ付きの厨房装置について図面を用いて説明する。図7には、従来の誘導加熱調理器付きの厨房装置に組み入れる状態を示している。図7に示すように、キャビネット34は木材等で構成されており、カウンタ36は人口大理石等からなる。
前記キャビネット34は前面に開口部35が設けられ、上面のカウンタ36には開口部37が設けられている。誘導加熱調理器38の上面は耐熱性ガラスなどの非金属で構成された平板状のプレート39と、プレート39の下部には誘導加熱により鍋などを加熱する加熱コイル40が収容されている。
さらに誘導加熱調理器38の前面は魚焼きなどが行なえるロースタ42および誘導加熱調理器の操作が行なえる操作部41が配置されている。また前記加熱コイル40を駆動するインバータや内部の冷却用のファンなどが本体収納部43に配置されている。
上記、誘導加熱調理器38は、厨房装置のキャビネット34のカウンタ36に設けた開口部37から本体収納部43を挿入し、本体収納部43をキャビネット34内に収容し、プレート39の周囲がカウンタ36上に載るようにして、誘導加熱調理器38をキャビネット34に入れている。
またキャビネット34の前面にある開口部35に誘導加熱調理器38の前面部が面一に配置される構成になっている。上記開口部35および開口部37は誘導加熱調理器あるいはガスコンロ機器などをキャビネットに組み入れるために設けてられており、厨房装置の各社メーカーはこの開口部35および開口部37の大きさをほぼ同じとすることで、誘導加熱調理器のメーカーあるいはガスコンロ機器のメーカーが外郭の外形寸法を変更することなく厨房装置のメーカー各社のキャビネット内に組み込むことができるようになっている。
特開2001−196153号公報 特開2008−091193号公報
しかし、従来の誘導加熱調理器においては、厨房装置のカウンタ36の開口部37の大きさ(日本国内ではこのカウンタ開口部4の横幅は約560mm)によって調理器本体の大きさが決まってしまうので、本体収納部43内に配置される加熱コイル40の大きさ、レイアウトも制約されることになる。
その結果、大きな直径の加熱コイルを搭載することが困難なため、鍋底の直径が大きな鍋を良好な加熱分布で加熱することが困難になる課題が生じる。また、鍋底の直径の大きな鍋を複数個並べて加熱しようとすると、前記の通り、加熱コイル40の中心に鍋底中心を合わせて載置すると、鍋同士が当たってしまい調理作業性が悪いという課題が生じる。
更に、操作キーが本体収納部43内に配置の構成では、この開口部37の幅の範囲内に
収めるしかなく操作キーの位置の自由度が低いという課題が生じていた。
また、本体収納部43の幅を拡大し、加熱コイルの間隔を広くしてしまうと他の機器への置き換えができないものになる。またキャビネット34の開口部35(日本国内ではこの開口部35の横幅は約500mm)に入らない構成となる。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、厨房装置のカウンタの開口部をキャビネットの開口部より大きくし、さらにコンロの本体を大きくし、キャビネットの開口部が面一となるようにコンロの前面のロースタなどの部分のみ凸型に構成することで、コンロの互換性があり、本体の幅に依存する加熱コイルの大きさなどは自由に設定でき、使いやすいコンロ付厨房装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のコンロ付厨房装置は、箱形状のキャビネットと、前記キャビネットの前面に設けられたキャビネット開口部と、前記キャビネットの上面に載置されるカウンタと、前記カウンタに設けられ前記キャビネット開口部の幅より大きくしたカウンタ開口部と、前記カウンタ開口部に収納可能な本体と,前記本体の幅より小さく前記キャビネット開口部に収納される前記本体に形成された前面パネルとを有するコンロとを備え、前記コンロの前面パネルを前記キャビネット開口部に前面パネルの一部が突出あるいは平行に設置すると共に、前記カウンタ開口部に対して大きさの異なる複数種類の前記コンロの本体を収納可能とするものである。
これによって、コンロの本体部分は大きくでき、その内部に収納する複数個の加熱コイルなどの加熱部を平行に並べることも可能で、手前から積載する鍋の移動も容易にすることができる。
また、大きな鍋をそれぞれの加熱部分で用いても他の鍋と接触することもなく、使いやすいものとなる。
また、キャビネットの前面はコンロの前面パネルの一部をキャビネット開口部に突出あるいは平行に設置することにより、前面から取り出すロースタや、前面から操作する操作部などを前面に配置できるため、キャビネットは従来の開口部の幅でよく、従来の他の機器への交換もできる厨房装置が提供できる。
本発明の誘導加熱調理器は、カウンタの開口部をキャビネットの開口部に対し大きくしたことでコンロ上面の加熱部のバーナピッチを広く配置できるコンロの構成が可能となり、調理作業性を向上させることができ、さらに従来のコンロへの変更も可能であり、使いやすさと利便性を兼ね備えたコンロ付厨房装置とすることができる。
本発明の実施の形態1におけるコンロ付厨房装置の構成図 本発明の実施の形態1におけるコンロ付厨房装置の加熱コイルをバーナ設置した誘導加熱調理器の構成図 本発明の実施の形態1におけるコンロ付厨房装置の同一径の加熱コイルを平行に配置した誘導加熱調理器の構成図 本発明の実施の形態1におけるコンロ付厨房装置のロースタ無しの時の誘導加熱調理器の構成図 本発明の実施の形態1におけるコンロ付厨房装置の大口径の加熱コイルを配置した誘導加熱調理器の構成図 本発明の実施の形態2におけるコンロ付厨房装置のガスバーナコンロの構成図 従来の誘導加熱調理器付の厨房装置の構成図
第1の発明は、箱形状のキャビネットと、前記キャビネットの前面に設けられたキャビネット開口部と、前記キャビネットの上面に載置されるカウンタと、前記カウンタに設けられ前記キャビネット開口部の幅より大きくしたカウンタ開口部と、前記カウンタ開口部に収納可能な本体と,前記本体の幅より小さく前記キャビネット開口部に収納される前記本体に形成された前面パネルとを有するコンロとを備え、前記コンロの前面パネルを前記キャビネット開口部に前面パネルの一部が突出あるいは平行に設置すると共に、前記カウンタ開口部に対して大きさの異なる複数種類の前記コンロの本体を収納可能とするものである。
これによって、コンロの本体部分は大きくでき、その内部に収納する例えば加熱コイルなどの加熱部も従来の一般的な180mm径のコイルより大きな径、例えば250mmの径のコイルを用いることも可能である。
また、キャビネットの前面はコンロの前面パネルの一部をキャビネット開口部に突出あるいは平行に設置することにより、キャビネットの他部と面一にして美観も損なうことなく設置できる。
また、前面から操作できる操作部などを配置できる。そのため、キャビネットは従来の開口部の幅でよく、従来のロースタ付の調理器なども設置することが可能であり、他の機器への交換もできる厨房装置とすることができる。また、現行の開口部に合わせた寸法の他の機器への変更も可能となるコンロ付厨房装置を提供することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、複数の加熱部をコンロ上面に備えたものである。
これによって、例えば加熱コイルなどの加熱部を複数個配置することが可能であり、同時に多数の調理を行なうことができる。また、大きな鍋を積載し、複数のコイルに通電することで大量の調理をハイパワーで加熱することも可能となる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、前記コンロの前面にロースタを設けたものである。
これによって、キャビネットの前面から取り出せるロースタを配置できるため、ロースタを有したコンロ付厨房装置とすることができ、さらにキャビネットは従来の開口部の幅でよく、従来のロースタ付の調理器への置き換えも可能である。
第4の発明は、第1〜3のいずれか1つの発明において、複数の加熱部をコンロ上面に略平行に配置したものである。
これによって、コンロ上面に複数の加熱部を平行に並べることで、全て手前から、積載する鍋の移動も容易である。また大きな鍋をそれぞれの加熱部分で用いても他の鍋と接触することも少なく、使いやすいものとすることができる。
第5の発明は、第1〜4のいずれか1つの発明において、操作部を全てコンロ上面に設けたものである。
これによって、コンロ上面に操作部を全て設けているので、調理しながら簡単に加熱手段の火力調整等ができ、使いやすいものとすることができる。
第6の発明は、第1〜5のいずれか1つの発明において、前記コンロの下面に位置し前記コンロのたわみ及び落下を防止する補強手段をカウンタに設けたものである。
これによって、カウンタの開口部がコンロ本体上面のプレート部の寸法より十分に小さくなくても本体の重量を支えることができるので、コンロ本体の回路及び加熱コイル等のバーナを入れる寸法を十分に取ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1について、図1および図2を参照しながら説明する。図1は本発明の第1の実施の形態におけるコンロ付厨房装置の構成図である。
図1において、箱形状のキャビネット1には、キャビネット1の上面に載置されるカウンタ3を有している。キャビネット1の前面にはキャビネット開口部2があり、カウンタ3にはカウンタ開口部4がそれぞれ設けられている。
前記カウンタ3に設けられたカウンタ開口部4と前記キャビネット1の前面に設けられたキャビネット開口部2に一部を入れた状態で収納され、誘導加熱調理器5で構成している。
カウンタ開口部4の幅は約700mmであり、キャビネット1のキャビネット開口部2の幅約500mmより大きくしている。
前記誘導加熱調理器5の前面パネル45は、キャビネット1のキャビネット開口部2に平行に設置できるようにして収まる構成のものである。
図2は、本発明の第1の実施の形態におけるコンロ付厨房装置の加熱コイルをバーナ設置した誘導加熱調理器5の構成図である。
上面は結晶化ガラスでできたプレート6で構成されている。また、その内部には鍋を誘導加熱するための加熱部である加熱コイル7、加熱コイル8、加熱コイル9が配置されている。本体17には加熱コイル7、8、9に高周波電流を流すインバータ13、14、15が収納されており、このインバータを動作あるいは停止するための操作部10、11、12は前記プレート6に配置されている。
さらに本体17の前面には魚などを焼くロースタ16がある。
以上のように構成されたコンロ付厨房装置について、以下その動作、作用を説明する。まず、誘導加熱調理器5の使用者は、プレート6上の定められた位置に鍋などの被加熱物を載置する。
例えば、加熱コイル7の上部に鍋を積載した場合、操作部10より加熱指示することで、被加熱物を誘導加熱する。使用者が加熱開始の指示を行うと、加熱コイル7に接続されたインバータ13から高周波の電流が加熱コイル7に供給され、この高周波電流により加
熱コイル7から発生した高周波磁界が鍋に供給される。
そこで鍋の表層部には渦電流が発生し、この渦電流と被加熱物自身の高周波抵抗により発熱する。この発熱を利用して、使用者は各種の調理を行うことになる。
鍋やフライパンなどを多数用いる場合には加熱コイル7、加熱コイル8、加熱コイル9のそれぞれに同時に積載し、それぞれの加熱コイルに対応した操作部で加熱指示を行う。この場合、加熱コイルの前方に対応した操作部が配置されており、使用者は操作しやすくなっている。
ここで、誘導加熱調理器5はプレートが幅約750mmに対し、本体17の幅は約700mmとなっている。これまでの誘導加熱調理器はキャビネット開口部2の幅に合わせて500mmの本体幅となっているのに対し、この誘導加熱調理器5は約200mm大きく、その分、加熱コイル7、加熱コイル8、加熱コイル9の収容部が幅広く構成されており、このため、加熱コイルの間隔が拡大でき、加熱コイルを俵型に配置することなく、平行に配置されている。
このため、鍋の移動が手前にスムーズに行なえ、全てのバーナが使いやすくなっている。さらに操作部10、操作部11、操作部12も本体の幅が広がったことにより、全てのバーナに対応して、バーナの前方に配置することが可能であり、操作もしやすくすることができる。
また、ロースタ16は本体17前面の中央部略500mmの幅に収められている。本体17の前面は、前面の中央部略500mm部分が凸となって、左右端部の略100mmずつの部分と段差がある。この構成のため、本体17中央部はキャビネット1のキャビネット開口部2に面一で収まる構成である。
このため、ロースタ16はキャビネット1前面から魚などの調理物を収納し、図示していない本体中央部にある操作部から加熱調理の操作が行なわれ、調理が行なえる。
この構成によれば、従来のキャビネット開口部2のサイズは維持しながら、誘導加熱調理器の加熱コイルの間隔を広げることで、調理をしやすくできる。
また、従来機器で約750mm幅のプレートを有し、本体幅が約500mmの機器であれば、置き換え可能であるため、汎用性のあるコンロ付厨房装置とすることができる。
誘導加熱調理器のプレート6は結晶化ガラス等でできている。この調理器の設置においては、本体の重量が重く、本体を支えるものはカウンタの開口部の周囲にはみ出したプレートであり、プレートの下部に重量に耐えられる補強がされているとはかぎらない。
その際のたわみおよび落下防止のために、カウンタにコンロの下面の位置に本体の重量を支える補強材を設置(図示せず)することで、さらに置き換えがしやすくなる。
また、図3は本発明の第1の実施の形態におけるコンロ付厨房装置の同一径の加熱コイルを平行に配置した誘導加熱調理器の構成図であり、図3に示すように、加熱部である加熱コイル18、加熱コイル19、加熱コイル20のサイズを同一サイズにし、どの3つのバーナでも同じように調理できるような構成にすることも可能である。
この場合、使用者はバーナの大きさ、配置を気にすることがなくなり、さらに使いやすくなる。
また、図4は本発明の第1の実施の形態におけるコンロ付厨房装置のロースタ無しの時の誘導加熱調理器の構成図であり、図4に示すように、ロースタをなくし、前面中央略500mmの凸部をパネルカバー21として、ロースタ無しの誘導加熱調理器とすることも可能である。
ロースタがないことにより、本体17の内部スペースが拡大し、インバータの配置も自由であるため、インバータの損失熱などを冷却する構成も自由に設計できるようにすることも可能である。
また一方、ロースタの代わりに保温を行なう保温庫などに利用する構成にしてもよい。さらにパネルカバー21を開閉可能とし、収納スペースとして用いる構成も可能である。
図5は本発明の第1実施の形態におけるコンロ付厨房装置の大口径加熱コイル22,大口径加熱コイル23を配置した誘導加熱調理器の構成図である。さらに、図5に示すように、加熱コイルを2つのバーナにし、従来の加熱コイルの約180mm径に対し、さらに約250mm程度の大口径にすることで、大きなフライパンなどがムラなく調理できる構成にすることも可能である。
(実施の形態2)
図6は、本発明の第2の実施の形態におけるコンロ付厨房装置のガスバーナコンロの構成図であり、コンロをガスバーナにしたものである。
図6において、ガスコンロ46の本体内のガスバーナ部28、ガスバーナ部29、ガスバーナ部30のピッチを広げることで、バーナ間隔が広げられ、隣接の他のバーナで調理をする際に、ガス火の相互影響が気になったりすることもないコンロ付厨房装置とすることができる。
本発明のコンロ付厨房装置は、厨房装置のキャビネットに設けられた開口部の大きさに制約を受けることがなく、コンロのバーナの大きさと配置および加熱領域の大きさを自由に設定ができ、加熱効率の向上と調理作業性を向上させることができるので、調理器を組み入れる厨房装置等の用途に有効である。
1 キャビネット
2 キャビネット開口部
3 カウンタ
4 カウンタ開口部
5、38 誘導加熱調理器
7、8,9、18,19,20、40 加熱コイル
10、11、12 操作部
16、42 ロースタ
17 本体
22、23 大口径加熱コイル
28、29、30 ガスバーナ部
36 カウンタ
34 キャビネット
41 操作部
43 本体収納部
45 前面パネル
46 ガスコンロ

Claims (6)

  1. 箱形状のキャビネットと、
    前記キャビネットの前面に設けられたキャビネット開口部と、
    前記キャビネットの上面に載置されるカウンタと、
    前記カウンタに設けられ前記キャビネット開口部の幅より大きくしたカウンタ開口部と、前記カウンタ開口部に収納可能な本体と,前記本体の幅より小さく前記キャビネット開口部に収納される前記本体に形成された前面パネルとを有するコンロとを備え、
    前記コンロの前面パネルを前記キャビネット開口部に前面パネルの一部が突出あるいは平行に設置すると共に、前記カウンタ開口部に対して大きさの異なる複数種類の前記コンロの本体を収納可能とするコンロ付厨房装置。
  2. 複数の加熱部をコンロ上面に備えた請求項1に記載のコンロ付厨房装置。
  3. 前記コンロの前面にロースタを設けた請求項1または2に記載のコンロ付厨房装置。
  4. 複数の加熱部をコンロ上面に略平行に配置した請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンロ付厨房装置。
  5. 操作部を全てコンロ上面に設けた請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンロ付厨房装置。
  6. 前記コンロの下面に位置し前記コンロのたわみ及び落下を防止する補強手段をカウンタに設けた請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンロ付厨房装置。
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