JP2022111537A - 加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
Description
加熱源を有する本体と、
前記本体に開閉可能に取り付けられる蓋体と、
前記蓋体に収容される操作基板と、
前記蓋体に収容される通信基板と、を備え、
前記操作基板は、前記蓋体の第1空間に配設されており、
前記通信基板は、前記蓋体において前記第1空間と離間して存在する第2空間に配設されている。
前記蓋体は、ヒンジ構造体を介して前記本体に回動可能に取り付けられており、
前記通信基板は、側面視において前記操作基板と前記ヒンジ構造体との間に配設されていると好適である。
前記通信基板は、中継基板を介して前記操作基板に接続されていると好適である。
前記通信基板に、アンテナ部が実装されると共に、取付穴が形成されており、
前記蓋体に、前記取付穴を介して前記通信基板を固定するためのボス部が形成されており、
平面透視において前記取付穴のアンテナ部実装側の反対側に配線が通されていると好適である。
前記配線は、前記通信基板の一部と、前記ボス部の根元側の部位との間に収められていると好適である。
本発明の実施の形態に係る炊飯器100は、図3に示されるように、主に、本体110、内鍋130、蓋体140およびヒンジ部品150から構成されている。以下、これらの構成要素について詳述する。
本体110は、図3に示されるように、主に、筐体111、誘導加熱コイル(図示せず)、断熱材(図示せず)、フェライトコア(図示せず)、センターセンサ(図示せず)、送風ファンユニット116、電源回路基板117および自動巻取式電源コードユニット118から構成されている。以下、これらの構成要素について詳述する。
筐体111は、図3に示されるように、主に、収容体111a、肩部材111cおよび保護枠から構成されており、断熱材、フェライトコア、誘導加熱コイル、センターセンサ、送風ファンユニット116、電源回路基板117および自動巻取式電源コードユニット118等を収容している。以下、筐体111の各構成要素について詳述する。
誘導加熱コイルは、内鍋130を誘導加熱するためのものであって、保護枠の底部の下面および側部下側の外周面に取り付けられている。
断熱材は、保護枠の内鍋収容部の外周および誘導加熱コイルの外周に巻き付けられており、炊飯時において内鍋130から生じる熱が保護枠の外側に流出するのを抑制する役割を担っている。
フェライトコアは、誘導加熱コイルへの通電時に生じる磁束を外部に出さないようにするための部材であって、誘導加熱コイルの周囲に配設されている。
センターセンサは、内鍋130の底部の温度を検知すると共に内鍋130の有無を検知するためセンサであって、保護枠の底部中央の開口に突出可能にコイルバネによって上方に向かって付勢されている。
送風ファンユニット116は、軸流ファンおよびヒートシンク等から構成されるものであって、上述の通り、筐体111の収容体111aの底壁部111yの吸気口SOの上方に、ファンの回転軸が略上下方向に沿うようにして配設されている(図3参照)。すなわち、この送風ファンユニット116中の送付ファンが駆動されると、外部の空気が吸気口SOから吸い込まれて筐体111内に流入し、そのまま上方に向かって送られる。上方に向かって送られた外部の空気は、ヒートシンクを通って電源回路基板117などに供給されて、それらの部材等を冷却する。
電源回路基板117は、電源回路を構成する基板であって、AC電源、インバータ、スイッチング電源、いくつかの発熱部品を実装している。なお、この電源回路基板117は、図3に示されるように筐体111の後側空間に収容されている。そして、この電源回路基板117は、ヒンジ部品150を介して蓋体140に延びる配線(図示せず)によって、蓋体140に収容されるアンテナ基板AB(後述)に通信接続されている。なお、後述するが、アンテナ基板ABは中継基板RB(後述)と接続され、中継基板RBは制御回路基板CBと接続される。このため、電源回路基板117は、アンテナ基板ABを介して中継基板RBと接続され、アンテナ基板ABおよび中継基板RBを介して制御回路基板CBと接続されることになる。
自動巻取式電源コードユニット118は、電源コードおよび自動巻取機構(図示せず)等から構成されており、図3に示されるように筐体111の後側空間に収容されている。電源コードは、差込プラグPG(図1および図2参照)および電気線(図示せず)から構成されている。差込プラグPGは、電気線の先端に配設されている。電気線は、伸展自在に自動巻取機構に巻回されている。
内鍋130は、図3に示されるように上方に開口する椀状の鍋であって、肩部材111cの開口に挿通されると共に、保護枠の内鍋収容部に所定の隙間をもって収容される。なお、ここで、内鍋130は、種々のアルミニウム合金およびステンレス合金の多層体(クラッド材)であって、誘導加熱コイルによって誘導加熱され得る。
蓋体140は、図3に示されるように、ヒンジ部品150を介して本体110に回動自在に取り付けられている。そして、蓋体140は、図1~図4および図6に示されるように、主に、蓋基板141、外装体142、操作ボタン群143、情報表示パネルDI、基板支持部144、制御回路基板CB、アンテナ基板AB、中継基板RB、内蓋146、蒸気処理ユニット147および開閉機構から構成されている。以下、これらの構成要素について詳述する。
蓋基板141は、蒸気センサ等の部品・部材を支持するものであって、図3に示されるように、外装体142の内部であって基板支持部144の下側に収容されている。また、図3に示されるように、この蓋基板141の下面には、着脱自在に内蓋146が配設されている。
外装体142は、図1~図4および図6に示されるように、略直方体状のカバー部材であって、蓋基板141の上側を覆っている。なお、図1、図2および図6に示されるように、外装体142の後側には、蒸気処理ユニット147が配設されている。また、この外装体142には、図1および図2に示されるように、上面が外装体142の上側に露出するように操作ボタン群143および開閉ボタンBTが配設されている。
操作ボタン群143は、例えば、発停ボタンや、炊飯方法の選択ボタン等の各操作ボタンから成るものであって炊飯器100の運転方法を使用者に選択させるためのものである。そして、この操作ボタン群143中の各操作ボタンは、上述の通り、上面が外装体142の上側に露出するように外装体142に取り付けられている。
情報表示パネルDIは、図1に示されるように、操作ボタン群143の直ぐ後に配設されている。情報表示パネルDIは、炊飯経過情報や、使用者が選択した炊飯メニュー情報等の各種情報を表示するためのものであって、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等から構成されている。
基板支持部144は、制御回路基板CBやアンテナ基板AB等の部品・部材を支持するものであって、図3、図4および図6に示されるように、外装体142と蓋基板141との間に配設されている。基板支持部144は、図3~図6に示されるように、主に、本体部144a、受け皿部144bおよびボス部144cから形成されている。本体部144aは、図4に示されるように、底面視において角丸長方形状を呈している。受け皿部144bは、図3~図5に示されるように、本体部144aの前部において、下方に膨らんでいる(凹んでいる/窪んでいる)。なお、図4および図5に示されるように、受け皿部144bの左後部には、リード線LW(後述)を通すための切欠き部NOが形成されている。ボス部144cは、図3~図6に示されるように、受け皿部144bより後側の本体部144aの左部から下方に延びる円筒形状の壁部位である。
制御回路基板CBは、制御回路を構成する基板であって、上述の通り、第1空間SP1内に配設されている。制御回路基板CBは、マイクロコンピュータ等の電子部品を実装しており、蓋体140の操作ボタン群143、蒸気センサ等に通信接続されると共に、本体110の誘導加熱コイルや、センターセンサ、送風ファンユニット116等に通信接続されている。このマイクロコンピュータには不揮発性メモリが搭載されている。不揮発性メモリには、炊飯器100の識別情報や、炊飯工程を実行するための各種プログラム、使用者の炊飯状況情報等が格納されている。また、制御回路基板CBは、図4および図5に示されるように、リード線LWを介して中継基板RBと接続される。
アンテナ基板ABは、インターネット回線、キャリア網、ルータなどを介して、炊飯器100の製造者が管理するサーバ等と通信するためのものであって、上述の通り、中継基板RBと共に第2空間SP2内に配設されている(すなわち、アンテナ基板ABは、図3に示されるように、側面視において制御回路基板CBとヒンジ部品150との間に配設されている。)。アンテナ基板ABは、図2、図4および図5に示されるように、略長方形状の板状体である。また、アンテナ基板ABは、図2~図5に示されるように、中継基板RBと接続される。アンテナ基板ABと中継基板RBとの接続には、接続コネクタ(図示せず)が使用される。また、図4および図5に示されるように、アンテナ基板ABの右部の前端には、取付穴AB1が形成されている。図3、図5および図6に示されるように、この取付穴AB1と基板支持部144のボス部144cの取付孔とにネジSCが通されることにより、アンテナ基板ABが基板支持部144に取り付けられる。
中継基板RBは、電圧変換や基板言語の翻訳などを担うためのものであって、上述の通り、アンテナ基板ABと共に第2空間SP2内に配設されている。中継基板RBは、図2、図4および図5に示されるように、略長方形状の板状体である。
内蓋146は、図3に示されるように、内鍋130の上部を覆って密閉するための部材であって、蓋基板141の下側に着脱自在に取り付けられている。
蒸気処理ユニット147は、炊飯時に内鍋130から上昇してくる蒸気や、溜まったおねばをトラップして内鍋130に戻すものであって、上述の通り、外装体142の後側に配設されている。なお、図1および図2に示されるように、この蒸気処理ユニット147には左右方向に延びる蒸気口BOが形成されており、この蒸気口BOを通じて蒸気が外部に放出される。
開閉機構は、蓋体140の開閉を司る機構であって、蓋体140の前側部分に配設されており、主に、開閉ボタンBTおよびレバー部材(図示せず)から構成されている。開閉ボタンBTは、図1および図2に示されるように、蓋体140を開閉するための角丸長方形状のボタンであって、コイルバネによって上方に向かって付勢されている。レバー部材は、蓋体140の閉状態を維持するためのものであって、蓋体140の閉状態時に本体110の筐体111の肩部材111cと係合する。蓋体140を開状態とするとき、使用者は、開閉ボタンBTを押し下げる。すると、開閉ボタンBTの下端部位がレバー部材に当接し、レバー部材と肩部材111cとの係合状態が解除される。そして、ヒンジ部品150の付勢力により蓋体140が上方に持ち上げられ、蓋体140が開状態となる。
ヒンジ部品150は、上述の通り、蓋体140が本体110に対して回動自在となるように蓋体140を本体110に取り付けている。なお、このヒンジ部品150は、蓋体140を開方向に向かって付勢している。
(1)
本実施の形態に係る炊飯器100では、蓋体140の外装体142および蓋体140の基板支持部144の受け皿部144bで囲まれる第1空間SP1が形成される。この第1空間SP1内には、制御回路基板CBが配設される。また、蓋体140の蓋基板141、基板支持部144の本体部144aの後部および基板支持部144の受け皿部144bの後壁部で囲まれる第2空間SP2が、第1空間SP1と離間して形成される。そして、この第2空間SP2内には、アンテナ基板ABおよび中継基板RBが配設される。このため、この炊飯器100では、アンテナ基板ABの配置の自由度のみならず、制御回路基板CBの配置の自由度も確保することができる。これにより、通信良好な位置にアンテナ基板ABを配設することができるだけでなく、アンテナ基板ABの仕様変更にも容易に対応することができ、さらに、操作ボタン群143のデザイン性等を考慮して制御回路基板CBを配置することもできる。
本実施の形態に係る炊飯器100では、アンテナ基板ABは、側面視において制御回路基板CBとヒンジ部品150との間に配設されている。そして、本体110の電源回路基板117は、ヒンジ部品150を介して蓋体140に延びる配線によってアンテナ基板ABに通信接続され、アンテナ基板ABおよび中継基板RBを介して制御回路基板CBと接続される。このため、この炊飯器100では、ヒンジ部品150を介して蓋体140に延びる配線を短くすることができる。したがって、この炊飯器100では、配線のコスト削減に貢献することができると共に、配線がノイズ等の影響を受けにくくすることができる。
本実施の形態に係る炊飯器100では、中継基板RBは、リード線LWを介して制御回路基板CBと接続されると共に、接続コネクタを介してアンテナ基板ABと接続される。このため、この炊飯器100では、中継基板RBに電圧変換や基板言語の翻訳などを担わせることができる。したがって、この炊飯器100では、通信基板に仕様変更の敷居が低くなり、機種変更等の際に最新のアンテナ基板を利用しやすくなる。
本実施の形態に係る炊飯器100では、アンテナ基板ABの取付穴AB1と基板支持部144のボス部144cの取付孔とにネジSCが通されることにより、アンテナ基板ABが基板支持部144に取り付けられる。そして、中継基板RBおよび制御回路基板CBを接続するリード線LWが、アンテナ基板ABの右端と基板支持部144のボス部144cとの間に収められている。このため、この炊飯器100では、基板支持部144のボス部144cによってアンテナ基板ABに実装されるアンテナ部AB2からリード線LWを遠ざけてアンテナ部AB2の受信・送信性能を安定させることができるだけなく、リード線LWを整線することができる。また、この炊飯器100では、アンテナ基板ABの右部を、リード線LW飛び出しの防止壁として利用することができると共に、アンテナ部AB2へリード線LWが被さるような不具合の発生を抑制することができる。
(A)
先の実施の形態では特定の構成を有する炊飯器100に本発明が適用されたが、本発明は他の構成を有する炊飯器に適用されてもよい。
先の実施の形態では本発明が炊飯器100に適用されたが、本発明は炊飯器以外の加熱調理器(例えば、電子レンジ、オーブントースター、ホームベーカリー等)に適用されてもよい。
先の実施の形態に係る炊飯器100では、電源回路基板117は、ヒンジ部品150を介して蓋体140に延びる配線によって、アンテナ基板ABに通信接続されていた。しかし、電源回路基板117は、ヒンジ部品150を介して蓋体140に延びる配線によって、中継基板RBに通信接続されてもよい。かかる場合、電源回路基板117は、中継基板RBを介してアンテナ基板ABおよび制御回路基板CBと接続される。
先の実施の形態に係る炊飯器100では、基板支持部144のボス部144cは、基板支持部144の受け皿部144bより後側の基板支持部144の本体部144aの左部から下方に延びていた。そして、アンテナ基板ABの取付穴AB1とこのボス部144cの取付孔とにネジSCが通されることにより、アンテナ基板ABが基板支持部144に取り付けられていた。しかし、アンテナ基板ABの下側に位置する蓋基板141から上方に延びるボス部(例えば、円筒形状)が形成され、アンテナ基板ABの取付穴AB1とこのボス部の取付孔とにネジが通されることにより、アンテナ基板ABが蓋基板141に取り付けられてもよい。かかる場合、リード線LWは、アンテナ基板ABの右端と蓋基板141のボス部との間に収められるように(言い換えれば、アンテナ基板ABの下側且つアンテナ基板ABの取付穴AB1の右側を通るように)、中継基板RBおよび制御回路基板CBを接続することになる。
110 本体
140 蓋体
144c ボス部
150 ヒンジ部(ヒンジ構造体)
AB アンテナ基板(通信基板)
AB1 取付穴
AB2 アンテナ部
CB 制御回路基板(操作基板)
LW リード線(配線)
RB 中継基板
SP1 第1空間
SP2 第2空間
Claims (5)
- 加熱源を有する本体と、
前記本体に開閉可能に取り付けられる蓋体と、
前記蓋体に収容される操作基板と、
前記蓋体に収容される通信基板と、を備え、
前記操作基板は、前記蓋体の第1空間に配設されており、
前記通信基板は、前記蓋体において前記第1空間と離間して存在する第2空間に配設されている、加熱調理器。 - 前記蓋体は、ヒンジ構造体を介して前記本体に回動可能に取り付けられており、
前記通信基板は、側面視において前記操作基板と前記ヒンジ構造体との間に配設されている、請求項1に記載の加熱調理器。 - 前記通信基板は、中継基板を介して前記操作基板に接続されている、請求項1または2に記載の加熱調理器。
- 前記通信基板には、アンテナ部が実装されると共に、取付穴が形成されており、
前記蓋体には、前記取付穴を介して前記通信基板を固定するためのボス部が形成されており、
平面透視において前記取付穴のアンテナ部実装側の反対側に配線が通されている
請求項1から3のいずれか1項に記載の加熱調理器。 - 前記配線は、前記通信基板の一部と、前記ボス部の根元側の部位との間に収められている
請求項4に記載の加熱調理器。
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