JP5293446B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、誘導加熱調理器における内部構成に関するものである。
従来、この種の誘導加熱調理器は、本体内の左右何れかの片側に設けられた加熱庫と、前記加熱庫の上方および側方に設けられ加熱庫の熱を遮蔽する板金製の加熱庫カバーと、前記加熱庫と左右反対側に設けられた回路基板と、前記回路基板を下方から保持する基板ベースと、前記回路基板の上方で前記加熱庫カバーと略同高さに位置するように設けられ前記基板ベースとでケースを構成して前記回路基板上の送風経路を形成する基板カバーと、前記加熱庫カバーで保持されるとともに前記基板カバーでも保持されてなる加熱コイルとを備えた構成のものがあった(例えば、特許文献1参照)。
また、加熱コイルの下方に壁面を設けてコイルの裏面側に冷却風を寄せ、加熱コイルを冷却する構成のものもあった(例えば、特許文献2参照)。
特開2008−059983号公報 特許第3966052号公報
しかしながら、前記従来の構成では、コイルを支えるためのコイル支持軸(支持部材)と冷却風を寄せる壁面をそれぞれ別部品で設ける必要があるので、部品点数が多くなり組み立てが煩雑になるという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、加熱コイル裏面を効率的に冷却するための壁面と、コイル支持軸とを、樹脂により一体に形成することで、加熱コイルの冷却性能を向上させるとともに、部品点数を削減して構造を単純化し、組み立て性を向上させた誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱調理器は、本体の外郭を構成する本体外郭と、前記本体上部に設けられ被加熱物を載置するトッププレートと、前記トッププレートの下方に設けられ前記被加熱物を誘導加熱するための加熱コイルと、前記加熱コイルを上面に固定するコイルベースと、前記本体内に設けられた加熱庫と、前記加熱庫の上方に設けられ加熱庫の熱を遮蔽するとともに前記加熱コイルを保持する板金製の加熱庫カバーと、前記加熱庫の横に設けられ前記加熱コイルに高周波電流を供給する回路基板と、前記回路基板を保持する基板ベースと、前記回路基板の上方に設けられ前記回路基板上に送風経路を形成し前記加熱コイルを前記加熱庫カバーと分担して保持する基板カバーと、前記本体外郭の外側の空気を吸気し前記送風経路に冷却風を送風するファンと、前記基板カバーに設けられ前記加熱コイルの下方を通るように前記送風経路から前記冷却風を噴出する吹出し口と、前記加熱コイルの下方に設けられ樹脂材料で形成されたベース部材とを備え、前記ベース部材は、前記コイルベース下面と前記ベース部材との間に空間を有し前記コイルベースを支持するためのコイル支持軸の一部と、前記冷却風が前記空間を通り記コイルベースの下面側に寄せるための壁面とが一体に成形されて前記加熱庫カバーに載置され固定される構成としたものである。
これによって、コイル支持軸と壁面を1つの部品に集約できるため、加熱コイルの冷却性能を向上させつつ部品点数を少なくした単純な構成とすることができる。
本発明の誘導加熱調理器は、加熱コイルの下面に冷却風を寄せる壁面と、加熱コイルを支持するコイル支持軸とが、樹脂製のベース部材に一体に形成されているため、コイル支持軸を別部品として設ける必要がなく、加熱コイルの冷却性能を向上させるとともに部品点数を減らして構造を単純化し、組み立て性を向上することができる。
本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の内部の構成を示す斜視分解図 本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の送風リブ周辺の詳細図 本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の係止ツメの詳細図 従来の誘導加熱調理器の内部の構成を示す斜視分解図
第1の発明は、本体の外郭を構成する本体外郭と、前記本体上部に設けられ被加熱物を載置するトッププレートと、前記トッププレートの下方に設けられ前記被加熱物を誘導加熱するための加熱コイルと、前記加熱コイルを上面に固定するコイルベースと、前記本体内に設けられた加熱庫と、前記加熱庫の上方に設けられ加熱庫の熱を遮蔽するとともに前記加熱コイルを保持する板金製の加熱庫カバーと、前記加熱庫の横に設けられ前記加熱コイルに高周波電流を供給する回路基板と、前記回路基板を保持する基板ベースと、前記回路基板の上方に設けられ前記回路基板上に送風経路を形成し前記加熱コイルを前記加熱庫カバーと分担して保持する基板カバーと、前記本体外郭の外側の空気を吸気し前記送風経
路に冷却風を送風するファンと、前記基板カバーに設けられ前記加熱コイルの下方を通るように前記送風経路から前記冷却風を噴出する吹出し口と、前記加熱コイルの下方に設けられ樹脂材料で形成したベース部材とを備え、前記ベース部材は、前記コイルベース下面と前記ベース部材との間に空間を有し前記コイルベースを支持するためのコイル支持軸の一部と、前記冷却風が前記空間を通り記コイルベースの下面側に寄せるための壁面とが一体に成形されて前記加熱庫カバーに載置され固定される構成としたものである。これによって、コイル支持軸を設けるための専用部品を設ける必要がなく、部品点数を削減することができ、組み立て性を向上しコストを削減することができる。また、加熱庫カバーに貫通孔を設けることなく壁面を設けることができるため、加熱庫からの熱をより遮蔽することができ、加熱コイルの温度上昇を抑制することができる。また、ベース部材を樹脂材料によって形成したことにより、熱伝導率の低い樹脂が加熱庫と加熱コイルの間に存在することになり、加熱庫からの熱の影響をより受けにくくすることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の前記回路基板と前記加熱コイルとを接続するコイルリード線を備え、前記ベース部材に、前記コイルリード線を係止する2つのツメで一つの係止ツメを一体に形成するとともに、前記コイルリード線を、一方のツメに設けた収納部に係止し、前記コイルリード線が、前記収納部に収納できないより太いリード線の場合は、前記コイルリード線を、前記2つのツメで係止するようにしたものである。これによって、リード線が高温部に触れたりエッジに触れたりすることを防ぐためのリード線を固定する係止ツメとベース部材とを一体にすることで、別部品を設ける必要がなく、また、加熱庫カバーと一体に形成する場合に設けられる加熱庫カバーの貫通孔も形成されることなく、係止ツメを設けることができる。また、リード線をまとめて浮き上がりを防止することで、冷却風の流路を確保し圧力損失を低減させて冷却性能を向上することができる。また、熱硬化性樹脂で形成したたわみの少ないツメによっても、2種類の太さのコイルリード線を係止することができ、コイルリード線の外径の異なる多機種の誘導加熱調理器において高温部のツメを同一の部品を共用して係止することができる。
第3の発明は、特に、第2の発明において、前記加熱コイルから発生する輻射ノイズを低減するための前記コイルリード線が貫通する筒状のフェライトを備え、前記ベース部材は前記フェライトを嵌め込む凹部が形成されるとともに、2つの前記係止ツメが前記凹部に嵌め込まれた前記フェライトの両端近傍のコイルリード線を係止するべく前記ベース部材に一体に設けたものである。これによって、フェライトを凹部に確実に固定することができるため、フェライトの位置が変化して本体から発生するノイズが変動することを防ぐことができる。また、別部品を設けることなくフェライトの位置固定を行うことができるので、部品点数の増加を防ぐことができる。また、フェライトの浮き上がり等を抑制することができるので、フェライトによる風の圧力損失も低減することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の内部の構成を示す斜視分解図である。
図1において、誘導加熱調理器の本体1の上面を覆うように、鍋などの被加熱物を載せる結晶化ガラスで形成したトッププレート2が設けられている。本体1の上面以外は外郭を構成する本体外郭1aに覆われており、本体外郭1a内部の左側には加熱庫13が設けられ、加熱庫13の上方には加熱庫13を覆うように加熱庫カバー14が設けられている。
本体外郭1aの前面には本体1a外部と内部とをつなぐ開口穴が設けられて吸気口4が形成されており、本体1内部の右側前方に配したファン6へと至る通気経路を構成している。
ファン6の後方でファン6から送風された冷却風の下流側には、加熱コイル3a、3b、3cに高周波電流を供給し駆動制御する複数の回路基板10がそれぞれ基板ベース11で保持されて上下に重なり合って配置されている。
最上部の回路基板10の上部は基板カバー12で覆われ最上部の回路基板10上の送風経路を形成している。回路基板10へは、電源コード26より電源リード線27を介して外部電源から電流が供給されている。
本体1内でトッププレート2の直下には、本体1前方左側に第1の加熱コイル3a、本体1前方右側に第2の加熱コイル3b、本体1後方で第1、第2の加熱コイルの間に第3の加熱コイル3cがそれぞれコイルベース23上に固定され、加熱庫カバー14及び基板カバー12上に設けられている。
また、1つの加熱コイルにつき3本のコイル支持軸によって、コイルスプリング25を介して支えられている。コイル支持軸は、コイル支持軸18aが3本、コイル支持軸18bが3本、コイル支持軸18cが3本で構成している。
コイル支持軸のうち、基板カバー上のコイル支持軸18bは樹脂製の基板カバー12と一体形成されており、加熱庫カバー上のコイル支持軸18aは板金製の別部品をねじ止め固定することで形成されている。
第1の加熱コイル3a、第2の加熱コイル3b及び第3の加熱コイル3cは、それぞれIn線、Out線の2本で1組となったコイルリード線19a、19b(図示せず)、19cによって回路基板10に接続されて電流の供給を受けており、加熱コイルに高周波電流を流し磁界を発生させることで、当該加熱コイル直上の被加熱物載置位置に載置した被加熱物を誘導加熱している。
各加熱コイルにはサーミスタ24が取り付けられており、サーミスタリード線(図示せず)を解して回路基板に接続されている。
なお、コイルスプリングによって加熱コイルが上方へ付勢され,トッププレートに押し付けられることで、被加熱物と加熱コイルの距離が一定に保たれ安定した入力を得ることができるが、性能を満たすために被加熱物と加熱コイルとの距離の精度が必要でない場合にはコイルスプリングを省略しても良い。
基板カバー12の第2の加熱コイル3b直下に位置する部分には通気口が設けられ、冷却風の一部を第2の加熱コイル3bに送り,加熱コイルを冷却するようになっている。基板カバー12の後方左部で第3の加熱コイル3cの下方に当たる部位には、基板ベース11と基板カバー12との間を流れてきた冷却風を排気し、第3の加熱コイル3cに向けて噴出する基板カバー吹出し口15が設けられている。また、本体1後方の上部には冷却風の出口となる排気口5を設けている。
図2は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の送風リブ周辺の詳細図である。
図2に示すように、第3の加熱コイル3cの下方に樹脂製のベース部材17が加熱庫カバー14にビスで螺合され固定されている。
送風リブ16は、基板カバー吹出し口15からの冷却風を加熱コイルの下面側に寄せる壁面を形成するよう上向きに、ベース部材17と一体に成形されて設けられている。
送風リブ16は、2箇所設けられており、どちらも第3の加熱コイル3cの下方であって、一方は第3の加熱コイル3cの後方端、一方は第3の加熱コイル3cの左方端で、基板カバー吹出し口15から距離のある位置に設けられている。
第3の加熱コイル3cの下方を水平方向に流れる冷却風が、ベース部材17に設けられた送風リブ16により加熱コイルの下面側に寄るため、第3の加熱コイル3cに下面から冷却風を当てることができ、第3の加熱コイル3cを冷却させることができる。
ベース部材17には第3の加熱コイル3cを支える3本のコイル支持軸18c―1,18c―2,18c―3のうち18c―1,18c―2の2本が一体形成されている。このことにより、従来必要であった、コイル支持軸を構成ための専用部品を設ける必要がなく、部品点数を削減することができ、組み立て性を向上しコストを削減することができる。
第3の加熱コイル3cの下方には、回路基板10から第1の加熱コイル3aおよび第3の加熱コイル3cへ電流を供給する第1のコイルリード線19a及び第3のコイルリード線19cが配線されている。ベース部材17には係止ツメ20cが設けられており、コイルリード線19cが係止されている。
一方、第1のコイルリード線19aは加熱コイルから発生する輻射ノイズを低減させるための筒状のフェライト21の筒内を貫通している。ここで、フェライトの位置が加熱コイルに近い場所にあるためフェライトの位置が変動するとノイズの変化が大きい。そのため、コイルリード線やフェライトを固定する必要がある。
そこで本実施の形態では、ベース部材17にフェライト21を嵌め込む凹形のフェライトケース22を一体に形成されるとともに、第1のコイルリード線19aを係止する2つの係止ツメ20aがフェライトケース22に嵌め込まれたフェライト21の両端近傍のコ
イルリード線を係止するべく、前記ベース部材17に一体に設けられている。
フェライト21は、フェライトケース22に嵌め込まれ、第1のコイルリード線19aは係止ツメ20aによりフェライト21の両端近傍でそれぞれ係止されている。
ここで、係止ツメ20aの形状および作用について図3を用いて説明する。
図3は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の係止ツメの詳細図である。
本実施の形態では、コイルリード線は鉄加熱用の比較的細いガラス編組リード線であり、IN・OUT線を縒ってある。一方、アルミ鍋を加熱できるタイプの機種でもコイルリード線はIN・OUTの2本で構成されているが、鉄加熱用に比べて太く、また高周波・高電圧がかかるためにさらにガラスチューブで保護しており、断面が略楕円形状になっている。
図3において、係止ツメはツメA28とツメB29の2つでひとつの係止ツメを構成している。ツメA28は、上壁30、側壁31及び前記側壁に対して略平行に上壁30から下方に突出する垂れ部32で構成され、側壁31と上壁30と垂れ部32に囲まれた収納部33にリード線を係止することができるようになっている。
ツメB29は、ツメA28に向かって突出し下端に角部34を有する庇部36が設けられている。ツメAとツメBの距離は、アルミ加熱用のコイルリード線の短径より大きく、かつ、少なくともツメAの垂れ部下端のツメB側の角部37とツメBの角部34との距離が、前記アルミ加熱用のコイルリード線の短径よりも大きく長径よりも小さくなるように構成されている。
以上のように構成された係止ツメを用いれば、前記鉄加熱用の比較的細いガラス編組リード線は、図3(b)のように収納部33に係止することで、位置を固定できる。一方、アルミ鍋を加熱できるタイプのコイルリード線は収納部33へは太すぎて収納できない。逆にこのリード線を収納できる空間を、収納部および垂れ部の下方の隙間に設けると、細いリード線を係止したときに外れやすくなる。
そこでこのような加熱コイルを持った機種の場合には、図3(c)のように、2つのツメの間をリード線断面の長径方向が縦になるように押し込み、その後垂れ部32下端のツメA側の角部37と角部34の奥に長径方向が水平になるように押し込んで挟み込むことで、外径の大きいアルミ加熱用などのコイルリード線を係止することができる。
このように、係止ツメの構成を図3のようにすることで、熱硬化性樹脂で形成したたわみの少ないツメによっても、2種類の太さのコイルリード線を係止することができ、コイルリード線の外径の異なる多機種の誘導加熱調理器において高温部のツメを同一の部品を共用して係止することができる。
なお、この係止ツメ構成は、電源リード線やラジエントヒーター・ロースターヒーターなどの、容量が大きく比較的太いリード線を係止するために利用することができる。
このような構成とすることで、コイルリード線19a、19cが固定されるとともにフェライト21がフェライトケース22に固定される。フェライトを凹部に確実に固定することができるため、フェライトの位置が変化して本体から発生するノイズが変動することを防ぐことができる。
また、コイルリード線を係止して高温部やエッジに触れるのを防ぐことができる。また、別部品を設けることなくフェライトの位置固定を行うことができるので、部品点数の増加を防ぎ、組み立て性を向上することができる。
また、フェライトやリード線の浮き上がりを抑制することができるので、フェライトによる風の圧力損失も低減することができる。コイルリード線およびフェライトの浮き上がり等を抑制することができ、コイルリード線が高温部やエッジに触れたり、フェライトが充電部に触れたりすることを防ぎ、さらにコイルリード線やフェライトが浮き上がらないことで、風の圧力損失も低減することができる。
また、係止ツメ20をベース部材17と一体に形成することで、別部品を設ける必要がなく、また加熱庫カバー14と一体に形成する場合に発生する加熱庫カバーの貫通孔も形成する必要がないため加熱庫からの熱の影響を低減できる。
なお、これらのコイルリード線及び係止ツメはできる限り、基板カバー吹出し口15から送風リブ16への風の流路をふさいで加熱コイルの冷却を妨げないような位置に設けるのが望ましい。
なお、2本の線が束ねられたコイルリード線とは、2本のリード線を縒ったものだけでなく、2本をチューブで覆ったものや間隔をおいて縛ったものなども含む。
なお、加熱庫カバーのフェライトケースの下部位置となる部位の形状は、凹形状としてフェライトケースを避けても、穴を開けてフェライトケースを避けても良い。穴を開けてフェライトケースを避ける場合でも、フェライトケースにより穴を塞ぐことになるため、加熱庫からの熱を遮蔽することができる。
以上のように、本実施の形態においては、送風リブを樹脂製の別部品であるベース部材で構成し、ベース部材にコイル支持軸、コイルリード線を係止する係止ツメ、輻射ノイズを低減するフェライトを収納するフェライトケースを一体に形成して加熱庫カバーに固定する構成としたことにより、一つの部品でこれらの構成要素を配置することができるため、部品点数を削減することができる。
また、加熱庫カバー14に一体に形成するのではなく、別部品として設けることで、加熱庫カバー14に切り起こし等による貫通孔を設けることなくこれらの構成要素を配置できるので、加熱庫からコイルへの熱の影響を低減させることができる。
また、ベース部材を熱硬化性樹脂で構成することにより、耐熱性が必要な加熱コイルの下方に設置しても熱による劣化や変形が発生せず信頼性が保てる。
また、樹脂製であることで金属よりも加熱庫13からの熱を遮蔽することができる。また、コイルリード線を係止することでコイルリード線によって送風が妨げられるのを低減することができるため、第3の加熱コイルの冷却性能を向上させることができる。
なお、本実施の形態では送風リブは左方端と後方奥に設けたが、どちらか一方でもよく、また3箇所以上に設けても良い。ただし、冷却風の流路の同方向に複数の送風リブを重ねて配置すると、下流側の送風リブはあまり効果を発揮せず望ましくない。
なお、本実施の形態では、ベース部材の取り付け方法はビスによる螺合嵌合だが、ツメによる係止やその組み合わせでもよい。
なお、コイル支持軸は、本実施の形態ではコイル支持軸は1つの加熱コイルに3本とし、第3の加熱コイルの支持軸のうちの2本をベース部材と一体に形成しているが、何本の支持軸で加熱コイルを支持しても良く、そのうちの何本をベース部材と一体に形成しても良い。
また、第3の加熱コイルの支持軸だけでなく、第1の加熱コイルの支持軸の一部をベース部材と一体に形成しても良い。
なお、フェライトは第1のコイルリード線に設けているが、ノイズの状態によっては第3のコイルリード線にも設け、第3のコイルリード線のフェライト用のフェライトケースを加えて2つのフェライトケースを一つのベース部材に設けても良い。
また、コイルセンサのリード線等も係止ツメで係止しても良い。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱調理器は、本体内部の加熱コイル近傍の機能を1つの部品に集約できるので、加熱コイルを有する誘導加熱調理器に有効である。
1 本体
1a 本体外郭
2 トッププレート
3a 第1の加熱コイル(加熱コイル)
3b 第2の加熱コイル(加熱コイル)
3c 第3の加熱コイル(加熱コイル)
4 吸気口
5 排気口
6 ファン
10 回路基板
11 基板ベース
12 基板カバー
13 加熱庫
14 加熱庫カバー
15 基板カバー吹出し口(吹出し口)
16 送風リブ(壁面)
17 ベース部材
18a、18b、18c コイル支持軸
19a、19c コイルリード線
19a 第1のコイルリード線
19c 第3のコイルリード線
20a、20b 係止ツメ
21 フェライト
22 フェライトケース

Claims (3)

  1. 本体の外郭を構成する本体外郭と、前記本体上部に設けられ被加熱物を載置するトッププレートと、前記トッププレートの下方に設けられ前記被加熱物を誘導加熱するための加熱コイルと、前記加熱コイルを上面に固定するコイルベースと、前記本体内に設けられた加熱庫と、前記加熱庫の上方に設けられ加熱庫の熱を遮蔽するとともに前記加熱コイルを保持する板金製の加熱庫カバーと、前記加熱庫の横に設けられ前記加熱コイルに高周波電流を供給する回路基板と、前記回路基板を保持する基板ベースと、前記回路基板の上方に設けられ前記回路基板上に送風経路を形成し前記加熱コイルを前記加熱庫カバーと分担して保持する基板カバーと、前記本体外郭の外側の空気を吸気し前記送風経路に冷却風を送風するファンと、前記基板カバーに設けられ前記加熱コイルの下方を通るように前記送風経路から前記冷却風を噴出する吹出し口と、前記加熱コイルの下方に設けられ樹脂材料で形成されたベース部材とを備え、前記ベース部材は、前記コイルベース下面と前記ベース部材との間に空間を有し前記コイルベース持するためのコイル支持軸の一部と前記冷却風が前記空間を通り記コイルベースの下面側に寄せるための壁面と、が一体に成形されて前記加熱庫カバーに載置され固定される構成とした誘導加熱調理器。
  2. 前記回路基板と前記加熱コイルとを接続するコイルリード線を備え、前記ベース部材に、前記コイルリード線を係止する2つのツメで一つの係止ツメを一体に形成するとともに、前記コイルリード線を、一方のツメに設けた収納部に係止し、前記コイルリード線が、前記収納部に収納できないより太いリード線の場合は、前記コイルリード線を、前記2つのツメで係止するようにした請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 記加熱コイルから発生する輻射ノイズを低減するための前記コイルリード線が貫通する筒状のフェライトを備え、前記ベース部材は前記フェライトを嵌め込む凹部が形成されるとともに、2つの前記係止ツメが前記凹部に嵌め込まれた前記フェライトの両端近傍の前記コイルリード線を係止するべく前記ベース部材に一体に設けられた請求項2に記載の誘導加熱調理器。
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