JP2010027433A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】結線した配線を通す連通部から、冷却後の排気風が送風手段側に戻入しないようにする。
【解決手段】外箱2の内部を左右に仕切る仕切板15を設け、この仕切板15により区割された一方の空間スペースに配置された加熱手段、他方の空間スペースに配置され前記加熱手段などを制御する制御ユニットと、これら加熱手段と制御ユニットとを仕切板15を通して結線された配線63と、前記制御ユニットと同じ空間スペース側に設けられ、該制御ユニットに送風する送風手段とを具備し、前記仕切板15には、前記配線63を通す切り欠き部65を有し、この切り欠き部65には、前記配線63を保持するとともに、該切り欠き部65を遮蔽する上部保持具71と下部保持具67を設けた構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、外箱内に、加熱手段と、この加熱手段を制御する制御ユニット、および制御ユニットを送風により冷却する送風手段を備えた加熱調理器に関する。
従来、この種の加熱調理器として例えば、IHクッキングヒータにおいては、外郭を形成する矩形箱状の外箱内部において、食品を加熱し調理する加熱手段として、上部に誘導加熱コイルを設けた加熱コイルユニットや、その下方に電気ヒータを有したロースタユニットを配置するとともに、これらに隣接して加熱手段を制御するための回路基板等を有した制御ユニットや冷却用の送風ファンユニットを備えている。そして、これら加熱手段と制御ユニット側とは互に仕切板によりほぼ遮蔽された空間スペースに配置され、熱的影響を受けない構成としている。しかるに、制御ユニットには発熱性の電子部品を有する構成が多く、その性能維持や耐久性の向上を図るには冷却する必要があり、また加熱手段側においても必要に応じ冷却する必要があるなど、そのため送風ファンユニットからの送風により冷却するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−302682号公報
ところで、効率良く送風冷却するには、仕切板で区割された空間を送風が適正に通り抜け機外に排出されることであるが、特に留意することとしては、送風により冷却に寄与した後の暖かい送風、つまり排気風が機外に排出されずに所謂ショートサーキットなどにより、送風ファンユニット側の空間スペースに戻入することがないようにすることである。当然ながら、このような明らかな構成上にあっては誤りの無い加熱調理器が提供されている。しかしながら、実際上において、例えば仕切板で遮蔽された制御ユニット側とロースタユニット側とを接続する配線は、該仕切板の後方部に設けた開口部に通していた。
この開口部は、当然ながらロースタユニット周辺側の加熱された暖かい空気の空間スペースと、送風ファンユニットや送風冷却が必要な制御ユニット側の空間スペース間を連通する連通部として機能する。従って、開口部に配線を通した状態でも隙間が生じると、特にこの隙間が送風ファンユニットの吸い込み側に連通した状態では、ロースタユニット側の暖かい空気を積極的に吸引し、送風ファンユニットから暖かくなった送風が制御ユニットなどに送風されることになり、所望の送風冷却が得られない問題を有する。
本発明は上記問題を解消すべく、仕切板に形成した連通部に通した配線を保持するとともに、該連通部を遮蔽可能とする配線保持部材を設けた加熱調理器を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明の加熱調理器は、上面をトッププレートで覆われた矩形箱状の外箱と、前記外箱内部を仕切る仕切板と、前記仕切板により区割された一方の空間スペースに配置された加熱手段と、前記仕切板により区割された他方の空間スペースに配置され、前記加熱手段を制御する制御ユニットと、前記加熱手段と制御ユニットとを、前記仕切板を経て結線された配線と、前記制御ユニットと同じ空間スペース側に設けられ、該制御ユニットに送風する送風手段と、を具備し、前記仕切板には、前記配線を通す連通部を有し、前記連通部には、前記配線を保持し、且つ該連通部を遮蔽する配線保持部材を設けることを特徴とする(請求項1の発明)。
上記手段によれば、配線保持部材により配線を整然と処理するとともに、配線を通した後の連通部を遮蔽することで空気の流通を抑え、以って仕切板を挟んだ両空間スペース間におけるショートサーキットを防ぎ、適正な送風による冷却効果が得られる加熱調理器を提供できる。
以下、本発明の加熱調理器を据え置きタイプのIHクッキングヒータに適用した一実施例について、図1〜図7を参照して説明する。
まず、図2に示すIHクッキングヒータ1の分解斜視図に基づき、全体構成について説明すると、IHクッキングヒータ1は、上面が開口した矩形箱状の外箱2と、該外箱2の上面を覆うように被着されたトッププレートユニット3とにより、全体の外郭を形成している。このトッププレートユニット3は、例えば耐熱ガラス製のトッププレート4と、このトッププレート4の周端部を囲むように設けられた金属製のフレーム5とから構成されている。
そのうち、トッププレート4は上面に図示しない鍋などの調理容器を載置可能とし、一方フレーム5は該トッププレート4の補強作用とともに、後方部には吸気口6や排気口としての第1、第2の排気口7、8を形成し、前方部には操作パネル10aが形成されている。この操作パネル10aは、その下面側に配置されスイッチや表示手段を備えた操作機構部10bと対峙して設けられることで、操作ユニット10を構成していて、該操作パネル10aの表面から加熱調理に必要なスイッチ操作を行ない、また表示内容が確認できるようにしている。なお、前記各吸排気口6、7、8の上面には多数の透孔11aを有する吸排カバー11が着脱可能に配置してある。また、外箱2の前面右側には化粧パネル78が装着されている(図5も参照)。
これに対し、外箱2内には後述する加熱手段や送風手段などを備えており、以下図3、4、5も参照して説明する。しかるに図3は、IHクッキングヒータ1において、トッププレートユニット3や操作ユニット10を取り除いた状態の平面図、図4はIHクッキングヒータ1を示す図2中のX1−X1線に沿って切断して示す縦断正面図で、図5は同じくX2−X2線に沿って切断して示す縦断側面図である。なお、上記断面図は、いずれもIHクッキングヒータ1の組立状態における切断面を示している。
まず図2、4に示すように、外箱2内の右側に空間スペースR1には、送風手段としての送風ファンユニット12、および加熱手段等を制御する制御ユニット13が配設され、他方側となる左側の空間スペースR2には加熱手段としてのロースタユニット14が配設されている(いずれも、詳細は後述する)。しかるに、この左右空間スペースR1、R2を区割するように、例えば金属製からなる仕切板15が、外箱2の前後方向に延びて設けられていて、しかも該仕切板15により左右の空間スペースR1、R2間における空気の流通を実質的に遮断する構成としている(例えば、図4参照)。なお、この仕切板15の上面側も後述する支持板23により閉鎖され、送風経路を除き実質的に周囲が閉鎖状態とする左右の各空間スペースR1、R2を形成している。
上記ロースタユニット14は、周知のように電気ヒータにより焼物調理する加熱手段にあって、図4に示すように前面が開口したロースタ庫16内に、上下2段にシーズヒータからなる電気ヒータ17a、17bを配設し、この上下間に焼き網18が配置されている。この焼き網18は、庫内底部の受け皿19内に収容配置されるとともに、前面開口に設けた扉20(図2参照)の開閉操作に連動してロースタ庫16から出し入れ可能に設けられている。ロースタ庫16の後部には、排気ダクト21が設けられ先端部の排気口部21aは、外箱2の後方部にて上向きに開口せられ、前記したトッププレートユニット3の第2の排気口8および吸排カバー11を経て機外に連通している。なお、ロースタ庫16の前方を除く外周囲には遮熱ケース9が形成され、熱の遮断を図るとともにロースタユニット14のほぼ外郭を形成している。
このように、ロースタユニット14および送風ファンユニット12は、外箱2内を左右に二分する空間スペースR1、R2に夫々配置されるのに対し、これらの上方空間スペースR3に位置して、もう一つの加熱手段として機能する誘導加熱ユニット22を設けている。誘導加熱ユニット22は、図2〜図5に示すように、大略、本実施例では2箇所に配置した誘導加熱コイル24a、24bと、これを支持すべく設けた支持板23とから構成され、該支持板23は外箱2内の上部(上端より下位)に設けられ、その上方は前記したトッププレート4により閉鎖状態に覆われる構成としている。
具体的には、支持板23はアルミニウムなどの非磁性導電材料で形成され、周囲に立上り壁23aを有して浅皿状で矩形枠状をなし、その上面を覆ったトッププレート4とほぼ同じ大きさの形状としている。なお、図4、5に示すように立上り壁23aの上部とトッププレート4との接合部には全周にわたってパッキン25が介在され、この上方空間スペースR3も後述する送風経路を除き閉鎖された空間を形成している。従って、斯かる構成の支持板23は、外箱2の上下方向における空間を仕切る仕切板としても機能する。
そして、この上方空間スペースR3に配置され支持板23により支持される2個の誘導加熱コイル24a、24bは、トッププレート4上に載置される図示しない調理容器を加熱するもので、図4、5に示すように夫々コイルベース26a、26bに被着した状態で、ばね部材27により上方のトッププレート4側に付勢されて支持されている。ただし、コイルベース26a、26bは誘導加熱コイル24a、24bの上下面側に夫々所定の隙間を形成し、風が通ることを可能としている。また、各コイルベース26a、26bの中央部には、調理容器の温度を検出する温度センサ28が設けられている。
図2及び図3において、上記支持板23の右方前部には、右側の誘導加熱コイル24aの前方に位置して、開口部からなる2個の通風部29a、29bを形成している。また、支持板23の左方後部には、左側の誘導加熱コイル24bの後方に位置して、開口部からなる排気部30を形成し、更には該支持板23の中央部の後部に排気部31を形成している。その他、支持板23の中央部には、左右の誘導加熱コイル24a、24b間に位置して、端子台用開口部32が形成されている。この端子台用開口部32には、前記仕切板15の上端部に設けられた中継端子台33が挿入され、該中継端子台33には、図4に示すように、制御ユニット13側からの中継接続線34が接続され、また誘導加熱コイル24a、24bのリード線35など電気的に接続されている。
また、この浅皿状の支持板23の上面には、左右に隣り合った2個の加熱コイル24a、24b間のほぼ中央部において、左右方向に延びる第1仕切部36が設けられ、この第1仕切部36に接続されて後方に延び立上り壁23aに接続した第2仕切部37が設けられ、該第2仕切部37は後部側の前記排気部30、31間を仕切る構成となしている。更に、左右の誘導加熱コイル24a、24bのコイルベース26a、26bの各左右端部において、側方の立ち上り壁23aと接続された第3仕切部38が夫々設けられている。
次に、前記制御ユニット13及び送風ファンユニット12の具体構成につき、特には図4、図5を参照して説明する。制御ユニット13と送風ファンユニット12は、基板ケース39に設けられている。基板ケース39は、前記仕切板15により外箱2内を左右の空間スペースR1、R2に区割したうちの右側のスペースR1に配置され、且つ前記支持板23の下方に位置している。この基板ケース39内の底部には、一枚のプリント基板からなる回路基板40が収容配置され、後述する電気(電子)部品を実装することにより、制御ユニット13を構成している。また、送風ファンユニット12は基板ケース39の後方上部に、前記回路基板40の上方に位置して設けられている。
まず、送風ファンユニット12に対する吸気用のダクト構成につき、特に図5を参照して述べると、外箱2内における基板ケース39の後側には、第1の吸気ダクト41が設けられている。この第1の吸気ダクト41の上部の吸気開口部41aは、前記フレーム5の後部の右側に設けられた吸気口6に連通して、これにより主たる吸気口を形成している。第1の吸気ダクト41には、前部に通気口42が形成され、内部の上部に立下り壁43が設けられていて、吸気口6から第1の吸気ダクト41に導入された機外の空気(外気)が立下り壁43の下側を通って通気口42側へ流れることができるように、U字状に迂回する構成となっている。この立下り壁43は、吸気口6から水等が第1の吸気ダクト41内に入ったとしても、その水が通気口42側へ浸入することを防止する作用がある。
そして、送風ファンユニット12は、縦軸型の遠心ファンからなる送風ファン44と、この送風ファン44を回転駆動するモータ46と、送風ファン44を囲繞するファンケーシング45とを具備した構成としている。モータ46は、ファンケーシング45の上部にねじにより取り付けられていて、回転軸46aを下に向けている。ファンケーシング45の上面と前記支持板23の下面との間は離間している。ファンケーシング45の吐出口47は前方に向けられていて、その吐出口47の上部の開口先端部は、支持板23の下面に当接している。
また送風ファン44は、これの回転軸となるモータ46の回転軸46aが前記吸気口6よりも前方に位置し、且つ右側の誘導加熱コイル24aの下方にまで及ぶ大きさに構成されている。前記ファンケーシング45の上部には、モータ46の外周側に上部吸込口48が形成され、前記第1の吸気ダクト41の通気口42と連通している。ここで、送風ファン44がモータ46により回転駆動された際に、吸気口6から第1の吸気ダクト41を通して上部吸込口48へ吸い込まれる外気(冷却風)が通る経路を第1の吸気経路49(図5の矢印A1参照)としている。
これに対し、ファンケーシング45の下部には、前記上部吸込口48の下方に対応する部位に位置して下部吸込口50を形成している。この場合、ファンケーシング45の下部は、基板ケース39の底部39aに対して上方に離間した状態で該基板ケース39に取り付けられている。従って、送風ファンユニット12の下方における基板ケース39の底部39aとの間の空間スペースに、前記回路基板40が配置された形態となしている。
また、基板ケース39の前方には、図5に示すように前後方向に延びる第1の送風ダクト51、及び該第1の送風ダクト51の上方に位置して第2の送風ダクト52が設けられている。このうち、第1の送風ダクト51の後部は前記ファンケーシング45の吐出口47の下方部分に連通し、前部は開口している。第1の送風ダクト51の後部の下部には、案内板53が設けられている。この案内板53の上部の後端部は、ファンケーシング45の吐出口47の先端部下部に連なり、案内板53の前部の下端部は、回路基板40の上面に当接している。この場合、ファンケーシング45の吐出口47から吐出された外気たる冷却風の一部は、第1の送風ダクト51を通って前方へ流れる(図5の矢印B1参照)。
前記第2の送風ダクト52の後部はファンケーシング45の吐出口47の上方部分に連通し、前部は前記支持板23に形成した2個の通風部29a、29bに連通している。この場合、ファンケーシング45の吐出口47から吐出された冷却風の一部は、第2の送風ダクト52を通って通風部29a,29bへ案内される(図5の矢印B2参照)。第1の送風ダクト51と第2の送風ダクト52との間の後部の仕切部分を分流板部51aとしていて、この分流板部51aにより、ファンケーシング45の吐出口47から吐出された冷却風を、第1の送風ダクト51側と第2の送風ダクト52側とに分岐可能としている。
また基板ケース39の前方部位において、図2、図3、図5に示すように、外箱2の前面壁及び仕切板15の前部とで囲まれた補助ダクト54が連通して形成されており、第1の送風ダクト51を通った冷却風は、この補助ダクト54に排出される。しかるに、仕切板15の前部には、図5に示すように矩形状の孔からなる通気口55が2個形成されていて、補助ダクト54に排出された冷却風を、仕切板15を経て左側の空間スペースR2に配置したロースタユニット14側へ送風可能としている(図5の矢印B3参照)。
なお、図5において、制御ユニット13における回路基板40に実装された電気部品の一部の概略的構成につき説明すると、回路基板40の前部における第1の送風ダクト51内には、例えば発熱性のスイッチング素子である2個のIGBT56、57が前後に並べて配置されていて、前側のIGBT56の上面には多数の放熱フィンを有する放熱部材58が取り付けられ、後側のIGBT57の上面には、やや長い放熱部材59が取り付けられている。この後側の放熱部材59の下面には、IGBT57の後側に位置して1個の整流器60が配置されている。
これら、2個のIGBT56、57、2個の放熱部材58、59、及び1個の整流器60は、前記2個の誘導加熱コイル24a、24bのうち右側の加熱コイル24aに対応するものである。しかして、左側の誘導加熱コイル24bに対しても、図示しないが上記同様のIGBT、放熱部材、及び整流器を隣接して配置しており、いずれも第1の送風ダクト51内において冷却風による冷却を可能としている。
その他、第1の送風ダクト51の左右の外側には、やはり回路基板40に設けられた図示しないカレントトランス、共振コンデンサ、平滑コンデンサ、リアクタなどが配置されていて、これらの電気部品は、左右の誘導加熱コイル24a、24bに夫々対応して設けられている。また、回路基板40の後方部分である送風ファンユニット12の下方部分にも、図示しないノイズフィルタ用コイル、制御用のマイクロコンピュータを含む制御部の電気部品をはじめ、ロースタ用のリレーや電源回路の電気部品などが配置されている。
なお、図示説明を省略したその他の電気部品には、図5中に符号61を付して示した。また、これらの電気部品61は、前記したように第1の送風ダクト51外に配置されているため、詳細は略すが別の冷却経路を設けている。例えば、外箱2の前方底部からその他の電気部品61を有するスペースを経由して、前記ファンケーシング45の下部吸込口50に通じる第2の吸気経路62(図5の矢印A2参照)を形成する。従って、送風ファン44が回転駆動されると、その送風作用に基づき外箱2の底部の吸気開口(図示せず)から第2の吸気経路62を経て外気(冷却風)が取り込まれ、そして吐出口47から吐出される。このときの、外気の吸気作用によりその他の電気部品61は冷却作用を受ける。
そして、前記した仕切板15は、前記したように外箱2内の空間スペースを左右に区割して、ロースタユニット14や送風ファンユニット12及び制御ユニット13の配置スペースを確保するとともに、前記したように支持板23により上面が隠蔽されるなどにより、実質的に閉鎖された三つの空間スペースR1、R2、R3を形成している。しかるに、支持板23による上面閉鎖は、図3に示すように外箱2の外郭形状に対し、左右方向の横幅については、そのほぼ全長にわたり閉鎖されるが、前後方向における各前、後部は閉鎖されない。そのため、仕切板15で区割された左右の空間スペースR1、R2において、その前部と後部には上面が開放状態にある扁平な小空間スペースが形成される。
このうち、前部の小空間スペースは、図3に示すように仕切板15に対し左側は、ロースタユニット14の外郭を形成する遮熱ケース9が臨み、同右側は前記補助ダクト54の上面開口部及びその他の電気部品の配置スペースの一部が臨む形態としている。しかして、この前方の開放上面には図2、5に示すように操作ユニット10により閉鎖状態に覆われる。
一方、後部の開放上面は、仕切板15に対し右側には第1の吸気ダクト41の吸気開口部41aが臨んでおり、同左側には排気ダクト21の排気開口部21aと、該ダクト21とは隔離され制御ユニット13等を冷却した後の排気用の送風経路を形成する所謂排気空間を形成していて、これらの開放上面にはトッププレートユニット3のフレーム5の吸排気口6、7、8を有する後方部分にて閉鎖状態に覆われる構成としている。因みに、上記排気空間は第1の排気口7と、排気開口部21aは第2の排気口8と、そして吸気開口部41aは吸気口6と夫々気密状態に連通接続する構成にある。
そのうち、前部の小空間スペースにあっては、上面が閉鎖されても該領域にある仕切板15の前方部分には2個の通気口55(図5参照)が形成されているので、左右方向に隣接する補助ダクト54とロースタユニット14の外側空間とは連通状態にある。
これに対し、フレーム5により覆われた後部の小空間スペースでは、仕切板15の後方部分において、該スペースを利用して制御ユニット13とロースタユニット14側とを電気的に結線する配線63を備えた構成としている。このため、配線63を通す仕切板15には、実質的に隙間を有しない取付手段を必要としている。なお、配線63は複数のリード線からなり、仕切板15を通り抜ける外周部分に保護用のチューブ64を被着している(後述する図6参照)。
そこで、本実施例に示す配線63を処理するための取付手段につき図1、図6及び図7を参照して具体的に説明する。しかるに、図1は図2のX3−X3線に沿って切断して示す要部の拡大断面図で、図6は要部を説明するための斜視図、及び図7は図6の分解斜視図を示している。まず、図7に示すように、矩形平板状の仕切板15の周端部には取付用のフランジ部が折曲形成されていて、例えば支持板23との取付用のために左側に折曲され水平面とする上部フランジ部15aを有している。また、その後端部には上部を開放した連通部としての切り欠き部65を下方に向けて形成している。切り欠き部65は、矩形状をなす下部に上部フランジ部15aと同方向に折曲された折り返し片66を水平状態に形成している。
上記切り欠き部65には、上方から下部保持具67が挿入されるようにして装着される。この下部保持具67は、樹脂製で折り返し片66に係合する溝部68を下部周面に形成し、上面側に配線63の径方向のほぼ下半部を支持する凹部69を左右方向に形成している。また、その凹部69の左右の上面には夫々上方に起立した突起部70を形成している。従って、下部保持具67は切り欠き部65に上部から挿入することにより、折り返し片66に溝部68が係合し仮保持されることを可能な構成としている。
この下部保持具67に対し、配線63を挟んで対峙する上部保持具71を備えている。この上部保持具71は、樹脂製で直方体をなす基体71aと、その下面側のほぼ中央部から突設され垂下した保持部71bとから構成されている。そして、この保持部71bの下面が前記下部保持具67の上面と対峙し、且つ接合面である。従って、保持部71bの下面には、凹部69と対向する凹部72、及び2個の突起部70に対応した穴部76(図1参照)を備え、更に全体の下面側に溝部73を形成し、基体71a側の溝部73は仕切板15のフランジ15aに係合する形状としている。
なお、上下部の保持具71、67が接合したとき、各凹部72、69は円形筒状の保持穴を形成する。また、基体71aには上下に貫通した2個の挿通孔74を備え、これにねじ75を挿通して仕切板15の切り欠き部65左右のフランジ部15aに設けたねじ孔77に螺合可能としている。
しかして、仕切板15に配線63を通すための処理手段(取付手段)の手順としては、上記したように切り欠き部65に下部保持具67を上方から挿入し、その溝部68を折り返し片66と係合させて仮保持する。この状態で、チューブ64を被着した配線63を凹部69に宛がい、その上部から上部保持具71を挿入する。このとき、2個の突起部70に穴部76を嵌合させることで、上部保持具71と下部保持具67との適正な組合せとする位置決めが行われる。
上記突起部70と穴部76との嵌合に加えて、基体71a側の溝部73が仕切板15のフランジ15aに係合することで、該配線63は組み込まれた状態に仮保持され、この状態からねじ75による仕切板15のねじ孔77へのねじ止めも、位置決めされた上で容易に実行される。この場合、締め付け後のねじ75の頭部は、挿通孔74内から突出しないようにしている。
このねじ止めの結果、配線63は、図1、図6に示す如く上部保持具71と下部保持具67とで挟持され、具体的には上下の凹部72、69内でビニール製のチューブ64を介して圧縮するようにして保持され、同時に上部保持具71と下部保持具67も仕切板15に固定される。なお、ねじ止めされた上部保持具71は、図1、図3に示すように、支持板23の後部の立ち上り壁23aと接合した位置に固定され、隙間を形成しなようにしている。
そして、この後に外箱2の上面にトッププレートユニット3が装着されることで、上部保持具71の上面にフレーム5の無孔部位が密着状態で接合し、上方部位における気密性を保持するようにしている。また、仕切板15の切り欠き部65を有する後端部の形状は、特に図1、7に示すように若干上部に延出した形状部分を有し、つまり外箱2内壁面の形状に沿って接合状態で組み込みできるようにしている。
次に上記構成のIHクッキングヒータ1の作用につき説明する。
ここでは、特に送風ファンユニット12の送風による冷却作用を中心に説明する。まず、誘導加熱コイル24a、24bの一方、または両方を用いて加熱調理を行う場合、トッププレート4上の所定の位置に図示しない鍋などの調理容器を載置し、操作ユニット10の操作パネル10aにて加熱条件等を設定操作する。そして、調理運転がスタートすると、制御ユニット13は、操作ユニット10への操作入力とともに予め備えた制御プログラムに基づき、インバータ回路を形成するIGBT56、57を制御して誘導加熱コイル24a、24bを制御するとともに、送風ファンユニット12のモータ46を駆動制御する。このうち、IGBT56、57を制御することに基づき誘導加熱コイル24a、24bに高周波電流が供給されて高周波磁界が発生し、調理容器に電流が誘導されてジュール熱による加熱調理が行なわれる。このとき、使用される誘導加熱コイル24a、24bが発熱するとともに、制御ユニット13における回路基板40の電気部品も発熱するので、これらを冷却する必要があり、このために送風ファンユニット12による冷却が行われる。
すなわち、送風ファンユニット12のモータ46により送風ファン44が回転駆動されると、その送風ファン44の送風作用により、外箱2外の空気(外気)が、トッププレートユニット3の右側後方の吸気口6や、これに連続する吸気開口部41aを有する外箱2内の後方の第1の吸気ダクト41へ吸い込まれるとともに、外箱2の前部の底壁部の図示しない吸気開口部及び第2の吸気ダクトを経て第2の吸気経路62内へ吸い込まれる(図5参照)。
このうち、第1の吸気ダクト41内へ吸い込まれた外気(冷却風)は、主に図5の矢印A1で示すように第1の吸気経路49を通り、ファンケーシング45の上部吸込口48からファンケーシング45内に吸い込まれる。
一方、図示しない第2の吸気ダクトを経て外箱2内へ吸い込まれた外気(冷却風)は、図5に矢印A2で示すように、第2の吸気経路62を通って、ファンケーシング45の下部吸込口50からファンケーシング45内へ吸い込まれる。
このとき、第2の吸気経路62を流れる吸気(外気)たる冷却風により、第1の送風ダクト51の外側において回路基板40に配設された図示しないカレントトランス、共振コンデンサ、平滑コンデンサ、リアクタ、ノイズフィルタ用コイル、制御用のマイクロコンピュータを含む制御部の電気部品をはじめ、ロースタ用のリレーや電源回路の電気部品などが冷却される。
そして、ファンケーシング45内に上下部の吸込口48,50から吸い込まれた空気は、吐出口47から前方に向けて吐出される。吐出口47から吐出された冷却風は、分流板部51aにより下部側の第1の送風ダクト51側と上部側の第2の送風ダクト52側とに分岐される。このうち、第1の送風ダクト51側に送られた冷却風は、図5に矢印B1で示すように、第1の送風ダクト51内を前方に向けて流れる。この第1の送風ダクト51内を流れる冷却風により、ここに配置されたIGBT56,57及びこれの放熱部材58,59、並びに整流器60等が冷却される。
第1の送風ダクト51を通った冷却風は、補助ダクト54側へ出る。補助ダクト54へ出た冷却風は、仕切板15の前部に形成された通気口55から左側のロースタユニット14側へ流れる(図3、図5の矢印B3参照)。遮熱ケース9の上面前部は他の部分よりやや低くなっており、ロースタユニット14側へ流れた冷却風は、図3に矢印B4で示すように、遮熱ケース9の上面前部と上部の操作ユニット10との間を右から左へ向けて流れた後、遮熱ケース9左側面と外箱2の左側壁の内面との間を後方へ向けて流れ、最終的に図3の矢印B5で示すように流れ、図2に示すフレーム5の後部の第1の排気口7から吸排カバー11の透孔11aを経て機外へ排出される。このとき、遮熱ケース9の周りを冷却風が流れることにより、当該遮熱ケース9を冷却することができる。また、操作ユニット10と遮熱ケース9との間を冷却風が通過することにより、遮熱ケース9を経た熱が操作ユニット10に悪影響を及ぼすことを極力防止することができる。
また、前記ファンケーシング45の吐出口47から第2の送風ダクト52側へ吐出された冷却風は、図5の矢印B2で示すように上方の通風部29a,29bへ向けて流れ、この通風部29a,29bから、支持板23とトッププレート4との間の上空間スペースR3内に入る。上空間スペースR3に入った冷却風は、トッププレート4の下面に当たって空間全体に大きく広がって流れる。
このとき、支持板23の上面において、左右に隣り合った2個の誘導加熱コイル24a、24b間で、且つ前部の通風部29a、29bと後部の排気部30、31との間に位置して、左右方向に延びる第1仕切部36が設けられているとともに、この第1仕切部36の後部側において、左右の隣り合った排気部30,31間を仕切る第2仕切部37が設けられ、更に、左側の誘導加熱コイル24bのコイルベース26bの外周部と左側の立ち上り壁23aとの間、及び右側の誘導加熱コイル24aのコイルベース26aの外周部と右側の立ち上り壁23aとの間を接続する第3仕切部38がそれぞれ設けられている。
これら第1仕切部36、第2仕切部37、及び第3仕切部38は夫々トッププレート4と支持板23に当接しているため、風はこれら第1、第2、第3の各仕切部36、37、38により阻まれ、トッププレート4の下面に当たって上空間スペースR3内に広がった冷却風のうち、左側に流れた冷却風は、図3に矢印B6で示すように、左側の誘導加熱コイル24b部分(特にばね部材27より離間したコイルベース26bと支持板23の間の空間)を集中的に流れた後、左後部の排気部30から支持板23の下側へ排出される。
これに対し、上空間スペースR3内に広がった冷却風のうち、右側に流れた冷却風は、図3に矢印B7で示すように、右側の誘導加熱コイル24a部分(この場合も、特にばね部材27より離間したコイルベース26aと支持板23の間の空間)を集中的に流れた後、中央部の後部の排気部31から支持板23の下側へ排出される。これにより、左側の誘導加熱コイル24bも右側の加熱コイル24aも効率良く冷却される。このとき、誘導加熱コイル24a、24bが収容された上空間スペースR3は、トッププレート4と支持板23との間が密閉されるような閉鎖空間に構成されているから、誘導加熱コイル24a、24bを冷却すべく上空間スペースR3内に入り込んだ冷却風の漏れを極力防止でき、その冷却風を誘導加熱コイル24a、24bの冷却に有効に作用させることができる。また、下方の制御ユニット13の電気部品を冷却して暖かくなった風が上空間スペースR3内に入り込むことも極力防止できる。
よって、支持板23後部の排気部30、31から支持板23の下側へ排出された冷却風は、制御ユニット13の電気部品を冷却した冷却風とともに、外箱2の後部に位置するトッププレートユニット3の第1の排気口7から機外へ排出される(図3の矢印B5参照)。
一方、ロースタユニット14の使用時における吸排気作用につき述べると、外気は前面側の扉20などの隙間から吸気され、ロースタ庫16の後方の専用の排気ダクト21を通り、後部で上方に開口した排気開口部21aからトッププレートユニット3の第2の排気口8を経て機外に排出される(図3の矢印C1参照)。この場合、排気ダクト21は図4に示すようにロースタ庫16の上部に連通して設けられ、庫内が高温度に上昇するのに基づき対流作用を利用して吸排作用が行われ、十分に庫内が換気される。ただし、この自然対流に限らず、例えば図3に開示したように送風ファンユニット12からの送風に基づく矢印B3、B4方向に流れる冷却風の一部を吸気として積極的に取り込むようにしてよい。
ところで、前記したように図3において排気部30、31から支持板23の下側へ排出された冷却風は、誘導加熱コイル24a、24bを冷却した後の暖められた所謂排気風である上に、ロースタユニット14の外郭を形成する遮熱ケーシング9の後部外側や、排気ダクト21の外側面と接触し易く、特に中央部の排気部31からの排気風は加熱され易い。しかも、その近傍において仕切板15を挟んで右側の空間スペースR1には送風ファンユニット12(及び制御ユニット13)が配置され、送風ファン44の上部吸込口48による吸引作用が強く働くスペースが隣接している。従って、仕切板15を境にした左右の空間スペースR1、R2の後部では、空気の流通がない気密な構成が望まれる。つまり、排気部31から排出しようとする排気風が、右側の送風ファンユニット12側に戻入するショートサーキット現象を起すと、冷えた外気の取り込みが減少し冷却効果が低下することから、このような冷却風(排気風)のショートサーキット現象は確実に防止する必要がある。
しかるに、本実施例では制御ユニット13側とロースタユニット14側とを電気的に結線された配線63を備えており、該配線63は仕切板15の後部を挿通して接続されるため、この配線接続部に隙間などの連通部分を生じる可能性がある。
しかしながら、図1や図6、7に拡大して示すように、配線63は仕切板15の切り欠き部65に装着された下部保持具67と上部保持具71との間で挟持された状態で挿通保持され、且つ配線63には柔軟なチューブ64を被着していることも相俟って、上下の凹部72、69が接合して形成される円形筒状の保持穴内に圧縮状態で挿通され、殆んど隙間を生じない。よって、加熱手段としてのロースタユニット14が配置された外箱2内の左側の空間スペースR2の空気が仕切板15を越えて、切り欠き部65近傍の送風ファン44による吸引作用が強く働く右側の空間スペースR1側に戻入する上記ショートサーキット現象を確実に防ぐとともに、配線63を安定状態に確実に固定保持できる。
なお、仕切板15における配線63の処理に際して、上記実施例では切り欠き部65に対し、下部保持具67、配線63、及び上部保持具71を順次組み込む形態にて説明したが、これに限らず、例えば下部保持具67と上部保持具71とが有する突起部70と穴部76との嵌合を利用して、配線63を両者間に介挿した状態で嵌合し、この嵌合した形態の所謂ユニット化したものを、切り欠き部65に挿入して組み込むことも可能である。
上記した実施例によれば、次のような効果を奏する。
本実施例における加熱調理器たるIHクッキングヒータ1では、外箱2の内部を左右に仕切る仕切板15を設け、この仕切板15により区割された一方の、例えば左側の空間スペースR2に配置された加熱手段たるロースタユニット14と、他方(右側)の空間スペースR1に配置され前記ロースタユニット14などを制御する制御ユニット13と、これらロースタユニット14と制御ユニット13とを仕切板15を通して結線された配線63と、前記制御ユニット13と同じ空間スペースR1側に設けられ、該制御ユニット13に送風する送風手段たる送風ファンユニット12とを具備し、前記仕切板15には、前記配線63を通す連通部としての切り欠き部65を有し、この切り欠き部65には、前記配線63を挟持するように保持するとともに、該切り欠き部65を遮蔽する配線保持部材を構成する上部保持具71と下部保持具67を設ける構成とした。
上記構成により、上部保持具71と下部保持具67とにより、配線63を挟持して確実に保持し整然と処理できるとともに、配線63を通した後の切り欠き部65は実質的に遮蔽された状態で空気の流通を防ぎ、以って仕切板15を挟んだ両空間スペースR1、R2間におけるショートサーキットを防ぎ、送風ファン44による適正な送風が行われ所望の冷却効果が得られる。
ただし、配線保持部材の構成としては、上記実施例では上下部保持具71,67で配線63を挟持する構成としたが、そのうちの下部保持具67は必要に応じて設ければよい。それは、該下部保持具67が配線63を広い面で受けて安全で安定性よく保持する点で有用であるが、例えば本実施例にいう折り返し片66で直接支えたり、仕切板15自体に適宜の形状を工夫するなどして容易に対処できるからである。
また、配線保持部材には、配線63と径方向に係合する凹部69、72を備えているので、配線63の処理が容易で確実に保持できる。更に具体的には、配線保持部材は、上部保持具71及び下部保持具67などによる複数の部品で構成するとともに、この複数の部品により配線63の周囲を囲繞する円形筒状の保持穴(凹部69、72)を形成するようにしているので、配線63を組み込み易くて整然とした状態で確実に安定保持できるとともに、円形筒状の長い面で配線63を受けるので小さな隙間程度では空気の流通は殆んど生じない。
また、仕切板15に設けた切り欠き部65に、配線保持部材を該切り欠き部65の開放側から挿入することにより簡単確実に組み込むことができる。
なお、仕切板15は、外箱2内を区割して実質的に閉鎖するための左右の空間スペースR1、R2を形成するに有用であるが、該仕切板15を利用して通気口55を設け、送風手段による送風を、他方の空間スペース(ここでは左側の空間スペースR2)に配置された加熱手段たるロースタユニット14側に送ることを可能としたので、該ロースタユニット14を外側面から有効に冷却することができる。この場合の送風は、制御ユニット13を冷却した後の排気風を利用しており、且つロースタユニット14の遮熱ケース9などの外側面は、使用時のヒータ加熱により遥かに高温状態になるため、上記排気風でも十分に冷却効果をもたらす。ただし、排気風は一層高温となることが予測され、上記ショートサーキット現象を防止することの効果は高い。
また、本実施例の如くIHクッキングヒータ1に適用した場合、仕切板15より上方に位置して誘導加熱コイル24a,24bを支持固定する支持板23を設け、該支持板23により外箱2内を上下方向に仕切るとともに、配線保持部材は、前記支持板23の後方に位置して、上方を覆うトッププレートユニット3の下面側に当接する構成とした。これにより、配線支持部材の上部はトッププレートユニット3を利用して閉鎖できるとともに、組立作業も容易である。
ところで、上記トッププレートユニット3は、本実施例ではトッププレート4とフレーム5とから構成したが、これに限らずトッププレート単体の構成としてもよい。この場合、後部には吸排気可能な開口部位を設け、前部の操作ユニット10は必要に応じて外箱2の前面側(例えば、化粧パネル78の部分)に設けることが可能で、よって上記トッププレート単体の構成とすることも容易に可能である。従って、配線保持部材は広い意味でトッププレートの下面側に当接する構成でよい。
なお、本発明は、上記した実施例に限定されるものではなく、例えば上記実施例では、本発明の加熱調理器を据え置きタイプのIHクッキングヒータに適用した場合を示したが、キッチンに組み込まれる組み込みタイプでもよいことはもとより、IHタイプでない加熱調理器にも広く展開することができる。また、配線保持部材も具体構成において種々変形することが可能であるなど、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施可能である。
本発明をIHクッキングヒータに適用した一実施例にあって、図2中のX3−X3線に沿って切断して示す要部の拡大断面図 IHクッキングヒータの分解斜視図 トッププレートユニットなどを取り除いた状態の平面図 図2中のX1−X1線に沿って切断して示す縦断正面図 図2中のX2−X2線に沿って切断して示す縦断側面図 要部を説明するための斜視図 要部を説明するための分解斜視図
符号の説明
図面中、1はIHクッキングヒータ(加熱調理器)、2は外箱、3はトッププレートユニット、4はトッププレート、5はフレーム、12は送風ファンユニット(送風手段)、13は制御ユニット、14はロースタユニット(加熱手段)、15は仕切板、22は誘導加熱ユニット(加熱手段)、23は支持板、63は配線、65は切り欠き部(連通部)、67は下部保持具、71は上部保持具(配線保持部材)、及び69,72は凹部(保持穴)を示す。

Claims (6)

  1. 上面をトッププレートで覆われた矩形箱状の外箱と、
    前記外箱内部を仕切る仕切板と、
    前記仕切板により区割された一方の空間スペースに配置された加熱手段と、
    前記仕切板により区割された他方の空間スペースに配置され、前記加熱手段を制御する制御ユニットと、
    前記加熱手段と制御ユニットとを、前記仕切板を経て結線された配線と、
    前記制御ユニットと同じ空間スペース側に設けられ、該制御ユニットに送風する送風手段と、
    を具備し、
    前記仕切板には、前記配線を通す連通部を有し、
    前記連通部には、前記配線を保持し、且つ該連通部を遮蔽する配線保持部材を設けることを特徴とする加熱調理器。
  2. 配線保持部材には、配線と径方向に係合する凹部を有することを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  3. 配線保持部材は、複数の部品で構成するとともに、この複数の部品により配線の周囲を囲繞する円形状の保持穴を形成することを特徴とする請求項1または2記載の加熱調理器。
  4. 仕切板には、配線保持部材を取り付ける切り欠き部を有し、配線保持部材を切り欠き部の開放側から挿入することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の加熱調理器。
  5. 仕切板には、送風手段による送風を加熱手段側に送ることを可能とする通気口を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の加熱調理器。
  6. トッププレートの下面側に配設された誘導加熱コイルと、
    仕切板より上方に位置し、前記誘導加熱コイルを支持固定するとともに、外箱内を上下方向に仕切るように設けられた支持板と、
    配線保持部材は、前記支持板の後方に位置して、前記トッププレートの下面側に当接する構成とすることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の加熱調理器。
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