JP2021006776A - 温度検出装置 - Google Patents

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【課題】広範な温度範囲で良好な精度が得られる温度検出装置を提供する。【解決手段】温度検出装置200を、温度に応じて抵抗値が変化する感温素子T1と、感温素子と並列に設けられた第1の抵抗素子R1と、感温素子に電圧を与える電源装置210と、電源装置と感温素子との間に設けられた第2の抵抗素子R2と、感温素子の端子間電圧V1を検出する第1の電圧検出部230と、第2の抵抗素子への入力電圧V2を検出する第2の電圧検出部240と、電源装置と第2の抵抗素子との間に設けられ第2の抵抗素子への入力電圧を変化させる電圧変化部220,R3と、第2の電圧検出部が検出した電圧と所定の基準電圧との比率に応じて第1の電圧検出部が検出した電圧を補正した補正値に基づいて感温素子の検出温度を算出する温度算出部100とを備える構成とする。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば自動車の排気温度などを検出可能な温度検出装置に関する。
例えば自動車等の車両において、各種制御や異常状態の検出のため、エンジンの排ガス(既燃ガス)等の温度を検出することが求められる。
排ガス等の温度を検出する温度検出装置において、例えば、温度に応じて電気的な抵抗値が変化するサーミスタを有する温度センサを用い、予め準備された物理値変換テーブルを用いてセンサ電圧を温度に換算することが知られている。
このような温度検出装置に関する従来技術として、例えば特許文献1には、温度測定用のサーミスタの検出精度を保持するため、基準抵抗を介して第1電圧に接続される第1ノードと、サーミスタを介して第2電圧に接続される第2ノードについて、切替えスイッチの選択操作に応じて第2ノードと第1ノードとの間の第2電圧を加算して補正電圧として生成する補正回路を設けることが記載されている。
特許文献2には、感温素子の加熱特性がその出力特性を補償する方向に設定され、加熱電力の電圧値を設定する基準電圧設定手段において、その発生基準電圧値が温度特性を有するように設定制御することが記載されている。
特許文献3には、酸素濃度センサの検出精度を向上させるため、センサの基準電流と、実際に流れた電流との差分を算出し、差分に応じた印加電圧の補正値をECUのROMに記憶されているマップより読み込み、補正値を基本印加電圧設定手段により設定された基本電圧に加えて電圧を補正することが記載されている。
特開2015−080158号公報 特開昭61−126424号公報 特開平 6−280650号公報
近年、自動車等の車両において、ガソリンエンジンの排気装置に設けられ、排ガス中の粒子状物質を捕捉するガソリンパティキュレートフィルタ(GPF)の近傍において、排気温度を検出することが要望されている。
しかし、GPF付近での排ガス温度は、例えば−40℃から900℃程度までの広いレンジをもつため、一般的なサーミスタでは温度変化に対するセンサ電圧の変化が小さくなって感度が不足する領域が発生し、高温側と低温側との精度を両立することが困難である。
また、乗用車等の自動車に車載状態で温度検出装置を用いる場合、電源装置が発生する電圧に変動が生じる場合があり、温度の検出誤差が生じる場合があった。
上述した問題に鑑み、本発明の課題は、広範な温度範囲で良好な精度が得られる温度検出装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、上述した課題を解決する。
請求項1に係る発明は、温度に応じて抵抗値が変化する感温素子と、前記感温素子と並列に設けられた第1の抵抗素子と、前記感温素子を含む回路に電圧を与える電源装置と、前記電源装置と前記感温素子との間に設けられた第2の抵抗素子と、前記感温素子の端子間電圧を検出する第1の電圧検出部と、前記第2の抵抗素子への入力電圧を検出する第2の電圧検出部と、前記電源装置と前記第2の抵抗素子との間に設けられ前記第2の抵抗素子への入力電圧を変化させる電圧変化部と、前記第2の電圧検出部が検出した電圧と所定の電圧との比率に応じて前記第1の電圧検出部が検出した電圧を補正した補正値に基づいて前記感温素子の検出温度を算出する温度算出部とを備えることを特徴とする温度検出装置である。
これによれば、ある入力電圧において感温素子が十分な温度特性(温度変化に対する電圧変化)を得られない場合に、感温素子の出力が適度な温度特性を有するよう電圧変化部により感温素子への入力電圧を変化させることにより、広汎なレンジにおいて良好な感度を得ることができる。
また、第2の電圧検出部がプルアップ抵抗としての第2の抵抗素子への入力電圧をモニタし、その検出電圧に基づいて第1の電圧検出部が検出した電圧を補正して検出温度を演算することにより、変化後の入力電圧において精度よく検出温度を算出することができる。
さらに、このような構成とすることにより、電源装置の出力電圧にばらつきがあった場合であっても、電圧変化の影響を適切に補償し、検出精度を確保することができる。
請求項2に係る発明は、前記感温素子は、内燃機関の排気流路に設けられることを特徴とする請求項1に記載の温度検出装置である。
これによれば、冷間時(コールドソーク直後)と温間時(暖機完了時)との状況変化や、流量、負荷、運転速度(回転数)、昇温制御の有無などにより温度が大きく変化する内燃機関の排ガス温度を適切に検出することができる。
以上説明したように、本発明によれば、広範な温度範囲で良好な精度が得られる温度検出装置を提供することができる。
本発明を適用した温度検出装置の実施形態を有するエンジンの構成を模式的に示す図である。 実施形態の温度検出装置の回路構成を示す図である。 実施形態の温度検出装置における感温素子の特性の一例を示すグラフである。
以下、本発明を適用した温度検出装置の実施形態について説明する。
実施形態において、温度検出装置は、例えば乗用車等の自動車に搭載されるガソリンエンジンの排気装置に設けられ、排ガス中の粒子状物質を捕捉するガソリンパティキュレートフィルタ(GPF)前後の排ガス温度を検出するものである。
図1は、実施形態の温度検出装置を有するエンジンの構成を模式的に示す図である。
エンジン1は、例えば、乗用車等の自動車に走行用動力源として搭載される水平対向4気筒のガソリン直噴エンジンである。
エンジン1は、クランクシャフト10、シリンダブロック20(20R,20L)、シリンダヘッド30(30R,30L)、インテークシステム40、エキゾーストシステム50、EGR装置60、エンジン制御ユニット(ECU)100等を有して構成されている。
クランクシャフト10は、エンジン1の出力軸となる回転軸である。
クランクシャフト10の一方の端部には、図示しない変速機等の動力伝達機構が接続されている。
クランクシャフト10には、回転軸から偏心して配置されたクランクピンが形成されている。
クランクピンには、図示しないコネクティングロッドを介して図示しないピストンが連結されている。
クランクシャフト10の端部には、クランクシャフトの角度位置を検出するクランク角センサ11が設けられている。
クランク角センサ11の出力は、エンジン制御ユニット100に伝達される。
エンジン制御ユニット100は、クランク角センサ11の出力に基づいて、エンジン回転数(クランクシャフト回転速度)を算出する。
シリンダブロック20は、クランクシャフト10を、車体に縦置き搭載する場合における左右方向から挟みこむように、右側シリンダブロック20R、左側シリンダブロック20Lからなる二分割として構成されている。
シリンダブロック20の中央部には、クランクケース部が設けられている。
クランクケース部は、クランクシャフト10を収容する空間部である。
クランクケース部には、クランクシャフト10のジャーナル部を回転可能に支持するメインベアリングが設けられている。
クランクケース部を挟んで左右に配置される右側シリンダブロック20R、左側シリンダブロック20Lの内部には、図示しないピストンが挿入され内部で往復するシリンダが例えば2気筒ずつ(4気筒の場合)形成されている。
シリンダブロック20には、水温センサ21が設けられている。
水温センサ21は、エンジン1の冷却水の温度を検出する温度センサである。
水温センサ21の出力は、エンジン制御ユニット100に伝達される。
シリンダヘッド30(右側シリンダヘッド30R、左側シリンダヘッド30L)は、シリンダブロック20のクランクシャフト10とは反対側の端部(左右端部)にそれぞれ設けられている。
シリンダヘッド30は、燃焼室31、点火プラグ32、吸気ポート33、排気ポート34、吸気バルブ35、排気バルブ36、吸気カムシャフト37、排気カムシャフト38、インジェクタ39等を備えて構成されている。
燃焼室31は、シリンダヘッド30のピストン冠面と対向する箇所を、例えばペントルーフ状に凹ませて形成されている。
点火プラグ32は、エンジン制御ユニット100からの点火信号に応じてスパークを発生し、混合気に点火するものである。
点火プラグ32は、シリンダの軸方向から見て燃焼室31の中央に設けられている。
吸気ポート33は、燃焼用空気(新気)を燃焼室31に導入する流路である。
排気ポート34は、燃焼室31から既燃ガス(排ガス)を排出する流路である。
吸気バルブ35、排気バルブ36は、吸気ポート33、排気ポート34を所定のバルブタイミングで開閉するものである。
吸気バルブ35、排気バルブ36は、各気筒に例えば2本ずつ設けられる。
吸気バルブ35、排気バルブ36は、クランクシャフト10の1/2の回転数で同期して回転する吸気カムシャフト37、排気カムシャフト38によって開閉される。
吸気カムシャフト37、排気カムシャフト38のカムスプロケット部には、各カムシャフトの位相を進角・遅角させて各バルブの開弁時期、閉弁時期を変化させる図示しないバルブタイミング可変機構が設けられている。
インジェクタ39は、エンジン制御ユニット100が発する開弁信号に応じて、燃焼室31内に燃料を噴射して混合気を形成するものである。
インジェクタ39は、燃料を噴射するノズル部が、燃焼室31の内面における吸気ポート33側の領域からシリンダ内に露出するよう設けられている。
インテークシステム40は、空気を導入して吸気ポート33に導入する吸気装置である。
インテークシステム40は、インテークダクト41、チャンバ42、エアクリーナ43、エアフローメータ44、スロットルバルブ45、インテークマニホールド46、吸気圧センサ47等を備えて構成されている。
インテークダクト41は、外気を導入して吸気ポート33に導入する流路である。
チャンバ42は、インテークダクト41の入口部近傍に連通して設けられた空間部である。
エアクリーナ43は、空気を濾過してダスト等を取り除くものである。
エアクリーナ43は、インテークダクト41におけるチャンバ42との連通箇所の下流側に設けられている。
エアフローメータ44は、インテークダクト41内を通過する空気流量(エンジン1の吸入空気量)を計測するものである。
エアフローメータ44は、エアクリーナ43の出口近傍に設けられている。
エアフローメータ44の出力は、エンジン制御ユニット100に伝達される。
スロットルバルブ45は、空気の流量を調節してエンジン1の出力を制御するバタフライバルブである。
スロットルバルブ45は、インテークダクト41におけるインテークマニホールド46との接続部近傍に設けられている。
スロットルバルブ45は、エンジン制御ユニット100がドライバ要求トルク等に応じて設定する目標スロットル開度に応じて、図示しない電動式のスロットルアクチュエータによって開閉駆動される。
また、スロットルバルブ45には、その開度を検出するスロットルセンサが設けられ、その出力はエンジン制御ユニット100に伝達される。
インテークマニホールド46は、空気を各気筒の吸気ポート33に分配する分岐管である。
インテークマニホールド46は、スロットルバルブ45の下流側に設けられている。
吸気圧センサ47は、インテークマニホールド46内の空気の圧力(吸気圧力)を検出するものである。
吸気圧センサ47の出力は、エンジン制御ユニット100に伝達される。
エキゾーストシステム50は、排気ポート34から排出された排ガスを外部に排出する排気装置である。
エキゾーストシステム50は、エキゾーストマニホールド51、エキゾーストパイプ52、触媒53、ガソリンパティキュレートフィルタ54等を有して構成されている。
エキゾーストマニホールド51は、各気筒の排気ポート34から出た排ガスを集合させる集合管である。
エキゾーストパイプ52は、エキゾーストマニホールド51から出た排ガスを外部に排出する管路(排気流路)である。
触媒53は、エキゾーストパイプ52の中間部分に設けられ、排ガス中のHC、NO、CO等を浄化する三元触媒を備えている。
触媒53は、エキゾーストマニホールド51の出口に隣接して設けられている。
ガソリンパティキュレートフィルタ(GPF)54は、排ガスを濾過し、排ガス中に含まれる粒子状物質(PM)を捕集するセラミックフィルタである。
ガソリンパティキュレートフィルタ54は、触媒53の下流側に設けられている。
エキゾーストパイプ52におけるガソリンパティキュレートフィルタ54の上流側、下流側には、本発明の実施形態の温度検出装置の一部を構成する温度センサT1、T2が設けられている。
温度センサT1,T2は、その設置箇所以外は同様の構成を有するので、上流側の温度センサT1を含む温度検出装置200の構成に関して、後に詳しく説明する。
EGR装置60は、エキゾーストマニホールド51から排ガスの一部をEGRガスとして抽出し、インテークマニホールド46内に導入する排ガス再循環(EGR)を行うものである。
EGR装置60は、EGR流路61、EGRクーラ62、EGRバルブ63等を備えている。
EGR流路61は、エキゾーストマニホールド51から、インテークマニホールド46に排ガス(EGRガス)を導入する管路である。
EGRクーラ62は、EGR流路61を流れるEGRガスを、エンジン1の冷却水との熱交換によって冷却するものである。
EGRクーラ62は、EGR流路61の途中に設けられている。
EGRバルブ63は、EGR流路61内を通過するEGRガスの流量を調節する調量弁である。
EGRバルブ63は、EGR流路61におけるEGRクーラ62の下流側に設けられている。
EGRバルブ63は、ソレノイド等の電動アクチュエータによって駆動され開閉する弁体を有し、エンジン制御ユニット100によって、所定の目標EGR率(EGRガス流量/吸気流量)に基づいて設定された開度マップを用いて開度を制御される。
エンジン制御ユニット100は、上述したエンジン1及びその補機類を統括的に制御する制御装置である。
図2は、実施形態の温度検出装置の回路構成を示す図である。
図2に示すように、温度センサT1を用いて温度を検出する温度検出装置200は、抵抗R1,R2,R3、電源装置210、トランジスタ220、第1A/Dコンバータ230、第2A/Dコンバータ240等を有して構成されている。
温度センサT1は、温度に応じて電気抵抗値が変化する感温素子(サーミスタ)である。
抵抗R1,R2,R3は、接地(グラウンドGRD)側から、電源装置210側へ、順次直列に接続された抵抗素子である。
温度センサT1は、抵抗R1と並列に接続されている。
抵抗R2,R3は、温度センサT1の入力側電圧を適切となるように維持するプルアップ抵抗としての機能を有する。
電源装置210は、所定の定格電圧(例えば、5V)を発生する直流電源である。
電源装置210は、車両の電装品に電力を供給するバッテリの出力電圧(例えば12V)を降圧する降圧回路(DC/DCコンバータ)等を備えている。
電源装置210の出力は、抵抗R3の抵抗R2側とは反対側の端部に接続されている。
トランジスタ220は、ベースへの電圧印加により、エミッタからコレクタへ電流が流れるPNPトランジスタである。
トランジスタ220のエミッタは、電源装置210の出力部と抵抗R3との間に接続されている。
トランジスタ220のコレクタは、抵抗R2と抵抗R3との間に接続されている。
トランジスタ220のベースには、ベース電圧を付与するベース電圧付与部221が接続されている。
ベース電圧付与部221は、エンジン制御ユニット100からの指令に応じて、ベース電圧を発生するオン状態と、ベース電圧を発生しないオフ状態とを切換え可能となっている。
トランジスタ220は、ベース電圧のオンオフに応じて、電源装置210と抵抗R2との間の抵抗値を変化させ、抵抗R2に入力される電圧(基準電圧)を変化させる機能を有する。
ベース電圧をオンにすると、トランジスタ220はエミッタからコレクタへの通電が可能な状態となり、電源装置210と抵抗R2との間の抵抗値が小さくなる結果、抵抗R2の入力電圧は例えば5Vとなる。
ベース電圧をオフにすると、トランジスタ220はエミッタからコレクタへの通電が遮断された状態となり、電源装置210と抵抗R2との間の抵抗値が大きくなる結果、抵抗R2の入力電圧は例えば4.8V程度まで降下する。
トランジスタ220と抵抗R3は、協働して本発明にいう電圧変化部として機能する。
第1A/Dコンバータ230は、抵抗R1と抵抗R2との間のグラウンドGRDに対する電圧がアナログ信号として入力され、これをデジタル変換して出力する第1の電圧検出部である。
第2A/Dコンバータ240は、抵抗R2と抵抗R3との間のグラウンドGRDに対する電圧がアナログ信号として入力され、これをデジタル変換して出力する第2の電圧検出部である。
なお、上述した電源装置210、トランジスタ220、ベース電圧付与部221、第1A/Dコンバータ230、第2A/Dコンバータ240は、エンジン制御ユニット100に内蔵される構成とすることができる。
ここで、仮に第2A/Dコンバータ240により検出される電圧(以下、基準電圧V2と称する。)が5Vで一定であるとすると、第1A/Dコンバータ230により検出される電圧(以下、センサ電圧V1と称する。)に基づいて、表1に示す物理値変換テーブルを用いて温度を求めることができる。
表1は、基準電圧V2が5Vである場合の物理値変換テーブルの一例である。

Figure 2021006776
しかし、実際には基準電圧V2の変化により、温度が同じであってもセンサ電圧V1は変化する。
表2は、基準電圧V2が4.8Vである場合の物理値変換テーブルの一例である。

Figure 2021006776

例えば、基準電圧が4.8Vであり、センサ電圧が4.68Vであった場合、排ガス温度は約70℃であるにも関わらず、表1の物理値変換テーブルで温度を求めた場合、エンジン制御ユニット100は例えば約130℃と認識することになる。
そこで、本実施形態においては、以下の補正式(式1)を用いて、基準電圧V2が5Vである場合に相当するセンサ電圧V1の補正電圧を算出するようにしている。

補正電圧[V]
=(5÷基準電圧V2)×センサ電圧V1・・・(式1)

エンジン制御ユニット100は、このような演算を行う温度算出部としての機能を備えている。
エンジン制御ユニット100は、補正電圧に変換後のセンサ電圧V1を用いて、基準電圧5V用の物理値変換テーブルにより、温度を算出する。
図3は、実施形態の温度検出装置における感温素子の特性の一例を示すグラフである。
図3において、横軸は排ガス温度を示し、縦軸はセンサ電圧V1を示している。
また、実線、破線は、トランジスタ220のベース電圧がオンの場合(基準電圧5V)、オフの場合(基準電圧4.8V)をそれぞれ示している。
図3に示すように、例えば排ガス温度が200℃以下の低温の領域においては、基準電圧が5Vであると、温度変化に対する電圧変化が小さく(グラフの傾きが小さく)なり、温度特性が良くないことがわかる。
一方、基準電圧が4.8Vであると、このような低温の領域においても温度変化に対する電圧変化が比較的大きくなり、温度特性が改善されている。
また、例えば排ガス温度が300℃以上の高温の領域においては、基準電圧が4.8Vであると、温度変化に対する電圧変化が小さくなり、温度特性が良くない。
一方、基準電圧が5Vであると、このような高温の領域における温度特性が改善されている。
このため、本実施形態においては、例えば200℃近傍に閾値を設けて、閾値よりも低温側の領域においてはトランジスタ220のベース電圧をオフとして基準電圧を4.8Vとし、閾値よりも高温側の領域においては、トランジスタ220のベース電圧をオンとして基準電圧を5Vとするよう切換える電圧可変制御を行っている。
このとき、基準電圧を昇圧する閾値と、降圧する閾値を異ならせて、ヒステリシスをもたせ、ベース電圧のオンオフがハンチングしないようにすることが好ましい。
また、ベース電圧の切換え直後には、基準電圧V2が安定するまでの間、センサ電圧V1から物理値(温度)への変換を中断し、所定時間経過まで前回値を保持することが好ましい。
以上説明したように、本実施形態によれば、ある入力電圧V2において温度センサT1が十分な温度特性(温度変化に対する電圧変化)を得られない場合に、温度センサT1の出力が適度な温度特性を有するようトランジスタ220のオンオフを切換えて温度センサT1への入力電圧を変化させることにより、広汎なレンジにおいて良好な感度を得ることができる。
また、第2A/Dコンバータ240がプルアップ抵抗としての抵抗R2への入力電圧である基準電圧V2をモニタし、基準電圧V2に基づいて第1A/Dコンバータ230が検出したセンサ電圧V1を補正して温度センサT1の検出温度を演算することにより、変化後の基準電圧V2において精度よく検出温度を算出することができる。
さらに、このような構成とすることにより、電源装置210の出力電圧にばらつきがあった場合であっても、検出精度を確保することができる。
(変形例)
本発明は、以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。
(1)温度検出装置及びこれが設けられるエンジンの構成は、上述した実施形態に限定されず、適宜変更することが可能である。
(2)実施形態において、温度検出装置は、一例としてガソリンパティキュレートフィルタ近傍の排ガス温度を検出するものであるが、本発明はこれ以外の温度検出にも適用することが可能である。
(3)実施形態における基準電圧の変更パターンは一例であって、これに限定されず適宜変更することができる。例えば、閾値は感温素子の特性に応じて適宜設定することができる。
また、実施形態では基準電圧を2段階に変化させているが、3段階以上に変化させる構成としてもよい。
1 エンジン
10 クランクシャフト 11 クランク角センサ
20 シリンダブロック
20R 右側シリンダブロック 20L 左側シリンダブロック
21 水温センサ 30 シリンダヘッド
30R 右側シリンダヘッド 30L 左側シリンダヘッド
31 燃焼室
32 点火プラグ 33 吸気ポート
34 排気ポート 35 吸気バルブ
36 排気バルブ 37 吸気カムシャフト
38 排気カムシャフト 39 インジェクタ
40 インテークシステム 41 インテークダクト
42 チャンバ 43 エアクリーナ
44 エアフローメータ 45 スロットルバルブ
46 インテークマニホールド 47 吸気圧センサ
50 エキゾーストシステム 51 エキゾーストマニホールド
52 エキゾーストパイプ 53 触媒
54 ガソリンパティキュレートフィルタ(GPF)
T1,T2 温度センサ
60 EGR装置 61 EGR流路
62 EGRクーラ 63 EGRバルブ
100 エンジン制御ユニット(ECU)
200 温度検出装置 210 電源装置
220 トランジスタ 221 ベース電圧付与部
230 第1A/Dコンバータ 240 第2A/Dコンバータ
R1,R2,R3 抵抗

Claims (2)

  1. 温度に応じて抵抗値が変化する感温素子と、
    前記感温素子と並列に設けられた第1の抵抗素子と、
    前記感温素子を含む回路に電圧を与える電源装置と、
    前記電源装置と前記感温素子との間に設けられた第2の抵抗素子と、
    前記感温素子の端子間電圧を検出する第1の電圧検出部と、
    前記第2の抵抗素子への入力電圧を検出する第2の電圧検出部と、
    前記電源装置と前記第2の抵抗素子との間に設けられ前記第2の抵抗素子への入力電圧を変化させる電圧変化部と、
    前記第2の電圧検出部が検出した電圧と所定の電圧との比率に応じて前記第1の電圧検出部が検出した電圧を補正した補正値に基づいて前記感温素子の検出温度を算出する温度算出部と
    を備えることを特徴とする温度検出装置。
  2. 前記感温素子は、内燃機関の排気流路に設けられること
    を特徴とする請求項1に記載の温度検出装置。
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