JP2021005322A - 順番管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】禁止されている行為を行った利用者には、順番待ちの登録時に制約を加えることで、禁止行為を防止する。【解決手段】施設における順番待ちを管理する順番管理システムであって、利用者による順番待ちの登録を受け付ける受付端末と、施設における順番待ちの登録の情報を管理する順番管理サーバと、を備え、順番管理サーバは、受付端末で登録を行う際の利用者の状態に関する情報を取得し、利用者の状態が一定の条件を満たしているか否かを判定する利用者状態判定部と、利用者の状態が一定の条件を満たしていると判定された場合には、当該利用者によって登録された順番待ちに対して、制約を加える処理を実施する制約付与部と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、順番管理システムに関する。
従来、レストランやアミューズメント施設、病院、銀行、役所等においては、そのサービスを待つ顧客の順番待ちを管理するために、種々の順番管理システムが採用されている。
例えば、特許文献1には、順番待ちのできる複数の施設に対して同時に予約管理サービスを提供する予約管理システムが記載されており、ユーザは、Webや、電話や、店頭端末から、施設の混雑状況の確認や、順番待ち予約の申し込みをできることが記載されている。また、案内の順番が近づいたら電話やメールで通知することが記載されている。
特開2005−50002号公報
アミューズメント施設などでは、早く受付をするために受付端末まで走る利用者がおり、危険であることが問題となっている。施設側では、掲示板や従業者による声掛けなどで、走るのは禁止であることを呼びかけているものの、このような注意喚起だけでは十分な効果を得られていなかった。
本発明は、以上説明した事情を鑑みてなされたものであり、禁止されている行為を行った利用者には、順番待ちの登録時に制約を加えることで、禁止行為を防止することを目的の一つとする。
本発明の一実施形態に係る順番管理システムは、施設における順番待ちを管理する順番管理システムであって、利用者による順番待ちの登録を受け付ける受付端末と、前記施設における順番待ちの登録の情報を管理する順番管理サーバと、を備え、前記順番管理サーバは、前記受付端末で登録を行う際の前記利用者の状態に関する情報を取得し、前記利用者の状態が一定の条件を満たしているか否かを判定する利用者状態判定部と、前記利用者の状態が一定の条件を満たしていると判定された場合には、当該利用者によって登録された順番待ちに対して、制約を加える処理を実施する制約付与部と、を備えたものである。
また、前記受付端末は、前記利用者のバイタルサインを計測するバイタルサイン計測部を備え、前記利用者状態判定部は、前記受付端末から取得したバイタルサインが一定の条件を満たしているか否かを判定し、前記制約付与部は、前記バイタルサインが一定の条件を満たしていると判定された場合には、当該利用者によって登録された順番待ちに対して、制約を加えるようにしてもよい。
また、前記利用者状態判定部は、前記利用者が携帯するユーザ端末によって計測された、前記利用者のバイタルサインを取得し、取得したバイタルサインが一定の条件を満たしているか否かを判定し、前記制約付与部は、前記バイタルサインが一定の条件を満たしていると判定された場合には、当該利用者によって登録された順番待ちに対して、制約を加えるようにしてもよい。
また、前記利用者状態判定部は、前記利用者が携帯するユーザ端末から、前記利用者が前記受付端末に到着するまでの移動速度の情報を取得し、取得した移動速度が一定の条件を満たしているか否かを判定し、前記制約付与部は、前記移動速度が一定の条件を満たしていると判定された場合には、当該利用者によって登録された順番待ちに対して、制約を加えるようにしてもよい。
また、前記制約付与部は、前記利用者の状態が一定の条件を満たしていると判定された場合には、従業者の閲覧する管理端末に、当該利用者の受付番号とアラートを通知するようにしてもよい。
また、前記制約付与部は、前記利用者の状態が一定の条件を満たしていると判定された場合には、当該利用者によって登録された順番待ちを後ろへ移動するようにしてもよい。
本発明によれば、禁止されている行為を行った利用者には、順番待ちの登録時に制約を加えることで、禁止行為を防止することができる。
本発明の実施形態に係る順番管理システム1の概略構成を示す図。 本発明の実施形態に係る順番管理システム1における順番待ちの受付登録処理のフローチャート。 本発明の実施形態に係る順番管理システム1における受付画面を例示する図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態では、アミューズメント施設Aにおける順番待ち管理の例について説明するが、その他、レストラン、ショッピングモール、イベント会場、病院、銀行、役所など、施設利用者の順番待ちの管理を行うあらゆる施設に適用できる。
図1は、本実施形態に係る順番管理システム1の概略構成を示す図である。図1に示すように、順番管理システム1は、管理センター等に設置された順番管理サーバ100と、施設の入口付近などに設置された順番管理端末(受付端末、管理端末)200と、ユーザ端末300を含んでいる。順番管理サーバ100は、順番管理端末200およびユーザ端末300と通信ネットワークNを介して接続されている。なお、図1には1つの順番管理端末200が図示されているが、実際には1つの施設で複数の順番管理端末200が使用されていてもよい。また、複数の順番管理端末200は、受付用(利用者用)と管理用(従業者用)など、用途が分けられていてもよい。
施設(ここではアミューズメント施設A)の利用者は、順番管理端末200を操作して、施設への順番待ちを登録することができる。また、ユーザ端末300を介して待ち時間を確認したり、順番が来た際に呼出を受けたりすることができる。また、施設の従業者等は、順番管理端末200を操作して、利用者に代わって順番待ちを登録したり、順番待ちリストに登録されている順番待ち組のステータスを更新したりする。
アミューズメント施設Aでは、事故防止のため、順番管理端末200で順番待ちを登録しようとする利用者が、施設へ入場後、順番管理端末200の場所まで走ってくることを禁止している。本実施形態では、走ってきた利用者に対して、順番待ちの登録時にペナルティを与えることで、禁止行為を行う利用者が出ないように工夫している。
順番管理サーバ100は、順番管理端末200を介して登録される順番待ちを施設毎に管理する。本実施形態では、1つの施設の順番待ちの管理を例に説明するが、順番管理サーバ100は、実際には複数の施設に設置されている順番管理端末200と接続され、各施設の順番待ちを管理している。順番管理サーバ100は、汎用的なコンピュータによって構成され、そのコンピュータにおいてサーバ用プログラムが動作することにより、サーバ機能を実現する。順番管理サーバ100を構成するコンピュータは、必ずしも1台である必要はなく、通信ネットワークN上に分散する複数のコンピュータから構成されてもよい。
順番管理サーバ100は、施設ごとに順番管理端末200を管理するための管理データベース110と、プロセッサ(利用者状態判定部、制約付与部)120と、を備えている。管理データベース110は、クライアント管理テーブルTA1と、ステータス管理テーブルTA2を備えている。
クライアント管理テーブルTA1には、施設毎に、順番管理端末200に対して付与されている固有のIDとパスコード(アカウント)が登録されている。クライアント管理テーブルTA1の1レコードには、例えば「アミューズメント施設A」のレコードとして、「ID:A1・・・」、「パスコード:AA2・・・」等が設定されている。これらの情報は、例えば、システム導入の際に各施設で順番待ちの管理を行う管理者(例えば、施設のオーナーなど)によって設定される。なお、1施設で複数の順番管理端末200を利用する場合には、同一のIDとパスコードを利用してもよいが、例えば一定の条件に従い、複数のIDとパスワードを使い分けるようにしてもよい。
ステータス管理テーブルTA2には、各施設での順番待ちリストが登録されている。この順番待ちリストは、順番待ちをしている者(順番待ち組)の一覧と、各々の順番待ち組の待ち状況をあらわす情報(ステータス情報)が含まれる。順番待ちリストの1レコードには、受付番号「1」、受付時刻「13:03」、受付項目「アトラクションX」、ステータス「呼出中」、ペナルティ有無「有」等の情報が含まれている。その他、利用人数、氏名、連絡先のメールアドレス、電話番号などの情報も含むことができる。
ステータスには、順番到来前の状態である「待ち中」、順番が来たことを知らせた状態である「呼出中」、順番が来た者を実際に会場内に案内した状態である「案内済」、さらに順番待ちをキャンセルした状態である「取消済」等が含まれる。ステータスとしてどのような項目を設定するかは各施設の管理者等が適宜設定および変更可能となっている。受付項目は、ここでは順番待ちを行うアトラクションの種類である。
ペナルティ有無は、当該利用者に、受付登録の際の禁止行為によるペナルティ(制約)を課すか否かの情報である。ペナルティ有無は、利用者が禁止行為(ここでは、順番管理端末200まで走ってくること。)を行ったと判定された場合に「有」が登録される。具体的には、例えば、利用者のバイタルサイン(心拍数、呼吸数、体温、顔色等)や、利用者の順番管理端末200までの移動速度に基づいて判定される。利用者のバイタルサインや移動速度の情報は、順番管理端末200や利用者が携帯するユーザ端末300を介して取得することができる。
なお、順番待ちリストに含める情報は、各施設の管理者等が適宜設定および変更可能となっている。順番待ちリストの内容は、順番管理端末200から送信される順番待ちリストへの新規登録情報、またはステータスの更新情報(詳細は後述)に基づいて更新される。
プロセッサ120は、算術演算、論理演算、ビット演算等を処理する算術論理演算ユニット(CPUなど)および各種レジスタから構成され、ROM等の記憶手段に格納されている各種プログラムを実行することで順番管理サーバ100の各部を中枢的に制御する。また、プロセッサ120は、順番管理端末200と連携して順番待ちを管理するためのコンピュータプログラム(順番管理アプリケーション)も実行する。
通信ネットワークNは、順番管理サーバ100と順番管理端末200、ユーザ端末300との間などで、相互に情報を送受信可能な通信網を含む。通信ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース(登録商標)、WiFi(Wireless Fidelity)、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
順番管理端末200は、タブレット端末や、パーソナルコンピュータ(PC)、ノートPC、スマートフォン、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)など、通信ネットワークNを介して順番管理サーバ100とデータの授受が可能なあらゆる端末装置を利用することができる。なお、順番管理端末200は、1施設で複数台利用することもできる。順番管理端末200は、利用者が順番待ちの受付登録のために利用する端末(受付端末)や、従業者が順番待ちリストの内容の確認や、各順番待ち組のステータスの更新操作に用いる端末(管理端末)として利用することができる。
図1に示すように、順番管理端末200は、プロセッサ210と、入力装置220と、表示装置230と、通信インタフェース240と、記憶資源250と、カメラ260と、バイタルセンサ(バイタルサイン計測部)270を備えている。順番管理端末200は、施設に来たゲストや、施設の従業者がタッチパネルなどの入力装置220を操作することで、順番待ちリストへの登録や更新等の入力を受け付ける。
プロセッサ210は、算術演算、論理演算、ビット演算等を処理する算術論理演算ユニット(CPUなど)および各種レジスタから構成され、記憶資源250に格納されている各種プログラムを実行することで順番管理端末200の各部を中枢的に制御する。各種レジスタは、例えば、プログラムカウンタ、データレジスタ、命令レジスタ、汎用レジスタ等である。
入力装置220は、順番待ちリストへの登録や順番待ちリストからの消込み等の入力を受け付けるための各種操作ボタンやタッチパネルを備えている。
表示装置230は、順番待ちリストや、受付画面やステータス管理画面を表示するための装置であり、例えば液晶ディスプレイにより構成される。
通信インタフェース240は、通信ネットワークNに接続し、通信ネットワークNを介して他の装置と通信をするためのハードウェアモジュールである。通信インタフェース240は、例えば、ISDNモデム、ADSLモデム、ケーブルモデム、光モデム、ソフトモデム等の変調復調装置である。
記憶資源250は、例えば、物理デバイスの記憶領域が提供する論理デバイスである。物理デバイスは、例えば、ディスクドライブまたは半導体メモリ(ROM、RAMなど)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
記憶資源250には、オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、各種データ等が格納される。ドライバプログラムとしては、例えば、通信インタフェース240を制御するための通信インタフェースドライバプログラム等がある。また、記憶資源250には、これら各種プログラムや各種データのほか、プロセッサ210が実行することにより、順番管理サーバ100と連携して順番待ちを管理するためのコンピュータプログラム(アプリケーション)が記憶されている。
カメラ260は、順番管理端末200の前に立った利用者の顔を自動的に撮像する。撮像された画像データは順番管理サーバ100に送信される。
バイタルセンサ270は、例えば電磁波を利用して、非接触で心拍数や呼吸数を計測するセンサである。また、赤外線センサなどの温度センサで、利用者の体温を計測するようにしてもよい。計測した情報は順番管理サーバ100に送信される。
ユーザ端末300は、施設の利用者が携帯する、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、ウェアラブルデバイス、ノートPC(パーソナルコンピュータ)などの端末である。ユーザ端末300は、プロセッサ310、各種操作ボタンやタッチパネルなどの入力装置320、液晶ディスプレイなどの表示装置330、通信ネットワークNに接続するための通信インタフェース340、ディスクドライブまたは半導体メモリ(ROM、RAMなど)などの記憶資源350を備えている。記憶資源350には、これら各種プログラムや各種データのほか、順番管理システム1のサービスを利用するためのコンピュータプログラム(専用アプリ)が記憶されている。また、ユーザ端末300は、加速度センサ、GPS受信機、心拍センサ等を備えている。
(順番待ちの受付登録)
次に、順番管理システム1による順番待ちの受付登録処理について図2のフローチャートを用いて説明する。受付登録を行う利用者は、施設内に設置された順番管理端末200を操作して受付登録を行う。
まず、順番管理端末200は通信インタフェース240を介して、順番管理サーバ100からステータス管理テーブルTA2に登録されている順番待ちリストの情報を受信する(ステップS101)。
順番管理端末200は、受信した順番待ちリストの情報に基づいて、表示装置230に受付案内画面を表示する(ステップS102)。受付案内画面には、例えば、アトラクション毎の現在の順番待ち組数や予想待ち時間などが表示される。また、受付登録をする場合にタッチするボタンと、タッチ操作を促すメッセージなどが表示される。
利用者が、表示装置230に表示されたボタンにタッチすると、受付登録画面が表示される(ステップS103)。受付登録画面には、受付登録に必要な項目の選択、入力を促すメッセージや、アトラクションの選択ボタン、利用人数の指定ボタンなどが表示される。また、順番が到来した際に、電話やメールによる呼出しを希望する利用者は、受付登録画面において、連絡先の電話番号またはメールアドレスを登録することができる。
表示された受付登録画面に対して利用者が操作入力を行い、順番待ちの受付登録に必要な情報(アトラクションの種類、利用人数、連絡先等)の入力を完了すると、順番管理端末200は、新規登録情報として、順番管理サーバ100に送信する(ステップS104)。
また、順番管理端末200は、バイタルセンサ270を介して、利用者のバイタルサイン(心拍数と呼吸数)を取得し、取得した情報を順番管理サーバ100に送信する(ステップS105)。利用者の心拍数と呼吸数は、例えば、利用者が受付案内画面を操作してから、受付登録項目の入力を完了するまでの間に計測する。
順番管理サーバ100は、順番管理端末200から新規登録情報とバイタルサインを受信すると、受信した新規登録情報に基づいて、その施設の順番待ちリストに順番待ちを1組新たに追加する処理を行い、ステータス管理テーブルTA2を更新する(ステップS106)。
また、順番管理サーバ100は、受信したバイタルサインに基づいて、利用者が禁止行為(順番管理端末200まで走ってくること)を行ったと考えられるか否かを判定する(ステップS107)。具体的には、心拍数と呼吸数がそれぞれ一定の閾値を超えている場合(息が上がっている状態)には(ステップS107:YES)、当該利用者が走ってきたと判定し、順番待ちリストのペナルティ有無に「有」を登録する(ステップS108)。一方、心拍数と呼吸数のいずれかが閾値を超えていない場合には(ステップS107:NO)、ペナルティ「無」を登録する(ステップS109)。なお、判定の方法は上記に限られず、心拍数と呼吸数の少なくとも一方が一定の閾値を超えていたら、ペナルティ「有」とするようにしてもよい。
順番待ちリストの情報は、各施設の従業者が閲覧する順番管理端末200に表示される。図3は、従業者が閲覧する順番管理端末200に表示される管理画面を例示する図である。図3に示すように、順番管理端末200の管理画面には、順番待ちリストに登録されている順番待ち組の一覧が表示される。さらに、ペナルティ有無が「有」の組(図3の例では、受付番号「3」の組)については、アラートが通知される。具体的には、例えば、リストの該当する行に、ペナルティが有ることを示すアイコンPを表示したり、画面上にメッセージM(ペナルティ有り:受付番号「3」)を表示したりするようにしてもよい。
従業者は、アラートが通知されている順番待ち組に対して、案内時間を遅らせて順番を後回しにしたり、受付登録を取り消したりするなど、ペナルティを与えるようにしてもよい。また、順番管理サーバ100は、順番待ちリストに新規の順番待ちを登録する際、ペナルティ有無が「有」のレコードについては、リストの最後に登録するようにしてもよい。
また、上記の例では、順番管理端末200のバイタルセンサ270によって計測した心拍数と呼吸数に基づいて、利用者が禁止行為を行ったか否かを判定しているが、判定方法は上記のものに限られない。例えば、心拍数や呼吸数を計測するセンサの代わりに、赤外線センサ等を利用して利用者の体温を計測し、体温が一定値以上であれば、利用者が走ってきたと判定するようにしてもよい。また、カメラ260によって利用者の顔画像を撮影し、画像解析によって顔色(紅潮しているか否か)に基づいて、利用者が走ってきたか否かを判定するようにしてもよい。
さらに、順番管理サーバ100は、利用者が携帯するユーザ端末300から取得した情報に基づいて、利用者が禁止行為を行ったか否かを判定するようにしてもよい。例えば、まず、順番管理サーバ100は、順番管理端末200で受付操作を行っている利用者が携帯するユーザ端末300を位置情報に基づいて特定する(例えば、順番管理端末200から1m以内にある端末)。さらに、順番管理サーバ100は、特定されたユーザ端末300に実装された心拍センサによって計測された心拍数を、専用アプリを介して取得するようにしてもよい。また、ユーザ端末300の専用アプリによって、施設内に入場してから順番管理端末200の前に到達するまでの移動速度を計測し、移動速度が閾値以上の場合には、利用者が走ってきたと判定するようにしてもよい。移動速度は、例えば、ユーザ端末300の位置情報が、ゲートの位置から順番管理端末200の位置に変化するまでに要した時間に基づいて算出してもよい。また、ユーザ端末300に実装された加速度センサを利用して計測するようにしてもよい。
また、順番管理サーバ100は、上記の複数の計測手段による計測結果を組み合わせて、利用者が禁止行為を行ったか否かを判定するようにしてもよい。
また、施設内に設置された監視カメラの画像データに基づいて、利用者が施設内に入場してから順番管理端末200の前に到達するまでの間に走っていたか否かを判断するようにしてもよい。具体的には、例えば、ある利用者が施設の入場口付近にある監視カメラに写った時刻と、順番管理端末200付近の監視カメラに写った時刻から、順番管理端末200までの移動に要した時間を算出し、移動時間が閾値以下であれば走っていたと判断するようにしてもよい。
(順番待ちリストの更新)
順番待ちリストの各レコードの内容は、施設の従業者が順番管理端末200を操作してステータスの更新処理を行った際などに更新される。ステータスの更新処理には、「取消」、「変更」、「呼出」、「案内」が含まれる。「取消」は、順番待ちをキャンセルすることを意味し、「変更」は、いったん入力された順番待ちの内容を変更することを意味する。また、「呼出」は、順番が来た組を口頭で呼出したり、電話や呼出メールなどで知らせたりした状態であることを意味し、「案内」は、順番が来た組を実際に案内した状態であることを意味する。
従業者が順番管理端末200を操作してステータスの更新処理を行う場合、順番管理端末200に表示された順番待ちリストの中から、更新対象の順番待ち組を選択し、選択した順番待ち組に対していずれかの更新処理を行う。更新対象の順番待ち組を特定する情報(例えば受付番号「1」)と更新処理の情報(例えば「案内」)は、順番管理端末200から通信ネットワークNを介して順番管理サーバ100にアップロードされる。順番管理サーバ100は、受信した情報に基づき、当該施設の順番待ちリストを更新する。例えば、受付番号「1」に対して「案内」操作を行った場合には、受付番号「1」の順番待ち組のステータスが「案内済」に更新される。
以上のように、本実施形態によれば、順番管理端末200で登録を行う際の利用者の状態に関する情報を取得し、利用者の状態が一定の条件を満たしていると判定された場合には、当該利用者によって登録された順番待ちに対して、制約を加えるようにした。これにより、受付登録時の状態から、禁止されている行為を行ったと考えられる利用者に対して制約を加えることができるので、禁止行為を効果的に防止することができる。
また、利用者の状態として、順番管理端末200のバイタルセンサ270で計測したバイタルサイン(心拍数、呼吸数)を利用するようにしたので、利用者が順番管理端末200まで走ってきたかどうかを効率よく判定することができる。
また、利用者の状態として、ユーザ端末300に実装された心拍センサで計測したバイタルサインを利用するようにしたので、順番管理端末200にバイタルセンサが実装されていない場合でも利用者の状態を取得することができる。
また、利用者の状態として、ユーザ端末300に実装された加速度センサやGPS受信機等を利用して計測した移動速度を利用するようにしたので、利用者の移動速度に基づいて、走ってきたかどうかを正確に判断することができる。
また、利用者の状態が一定の条件を満たしていると判定された場合には、従業者が閲覧する順番管理端末200に、当該利用者がペナルティの対象であることを受付番号と共に通知するようにしたので、従業者は、当該利用者の案内順等に関して制約を加えるなどの対応をすることができる。
また、利用者の状態が一定の条件を満たしていると判定された場合には、当該利用者の順番を順番待ちリストの最後に移動させることにより、自動的にペナルティを与えることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。例えば、上述した各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更し、または並列に実行することができる。
1…順番管理システム
100…順番管理サーバ
110…管理データベース
120…プロセッサ
200…順番管理端末
210…プロセッサ
220…入力装置
230…表示装置
240…通信インタフェース
250…記憶資源
260…カメラ
270…バイタルセンサ
300…ユーザ端末
310…プロセッサ
320…入力装置
330…表示装置
340…通信インタフェース
350…記憶資源
TA1…クライアント管理テーブル
TA2…ステータス管理テーブル
N…通信ネットワーク

Claims (6)

  1. 施設における順番待ちを管理する順番管理システムであって、
    利用者による順番待ちの登録を受け付ける受付端末と、
    前記施設における順番待ちの登録の情報を管理する順番管理サーバと、を備え、
    前記順番管理サーバは、
    前記受付端末で登録を行う際の前記利用者の状態に関する情報を取得し、前記利用者の状態が一定の条件を満たしているか否かを判定する利用者状態判定部と、
    前記利用者の状態が一定の条件を満たしていると判定された場合には、当該利用者によって登録された順番待ちに対して、制約を加える処理を実施する制約付与部と、を備えた順番管理システム。
  2. 前記受付端末は、
    前記利用者のバイタルサインを計測するバイタルサイン計測部を備え、
    前記利用者状態判定部は、
    前記受付端末から取得したバイタルサインが一定の条件を満たしているか否かを判定し、
    前記制約付与部は、
    前記バイタルサインが一定の条件を満たしていると判定された場合には、当該利用者によって登録された順番待ちに対して、制約を加える、請求項1に記載の順番管理システム。
  3. 前記利用者状態判定部は、
    前記利用者が携帯するユーザ端末によって計測された、前記利用者のバイタルサインを取得し、取得したバイタルサインが一定の条件を満たしているか否かを判定し、
    前記制約付与部は、
    前記バイタルサインが一定の条件を満たしていると判定された場合には、当該利用者によって登録された順番待ちに対して、制約を加える、請求項1に記載の順番管理システム。
  4. 前記利用者状態判定部は、
    前記利用者が携帯するユーザ端末から、前記利用者が前記受付端末に到着するまでの移動速度の情報を取得し、取得した移動速度が一定の条件を満たしているか否かを判定し、
    前記制約付与部は、
    前記移動速度が一定の条件を満たしていると判定された場合には、当該利用者によって登録された順番待ちに対して、制約を加える、請求項1に記載の順番管理システム。
  5. 前記制約付与部は、
    前記利用者の状態が一定の条件を満たしていると判定された場合には、従業者の閲覧する管理端末に、当該利用者の受付番号とアラートを通知する、請求項1から4のいずれか1項に記載の順番管理システム。
  6. 前記制約付与部は、
    前記利用者の状態が一定の条件を満たしていると判定された場合には、当該利用者によって登録された順番待ちを後ろへ移動する、請求項1から4のいずれか1項に記載の順番管理システム。
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