JP2021000929A - ハイブリッド車両及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】メカオイルポンプと電動オイルポンプとを備えるハイブリッド車両において、電動オイルポンプが使用できない状況で、仮にメカオイルポンプの吐出量を増やすためにエンジンの回転速度を高くする対応をした場合であっても、セレクトショックが発生しないようにする。【解決手段】車両100は、電動オイルポンプ10が使用できない時に停車し、かつ非走行レンジから走行レンジへセレクト操作されると、前後進切替機構12が解放状態となりエンジン3によって駆動されるスタータジェネレータ6が発電した電気エネルギーによってモータジェネレータ4が駆動輪18を駆動するシリーズHEV走行モードにて発進する。【選択図】図1

Description

本発明は、ハイブリッド車両の制御に関する。
特許文献1には、エンジンによって駆動されるメカオイルポンプと電動モータによって駆動される電動オイルポンプを備えるハイブリッド車両が開示されている。このような車両では、エンジン走行時のフリクションを低減するためにメカオイルポンプを小型化した場合であっても、油の必要量が多くなる時は電動オイルポンプで吐出量を補うことが可能である。
特開2012−250602号公報
このような車両において、電動オイルポンプが故障したり電動モータが一時的に過熱状態になったりして電動オイルポンプが使用できない状況になると、走行モードをエンジン走行モードにしてメカオイルポンプが常に駆動される状態にする必要がある。但し、エンジン走行モードにした後に変速、高負荷等により変速機での油の必要量が多くなると、変速機での油の必要量に対してメカオイルポンプの油の吐出量が不充分になる場合がある。
この場合の対策方法としては、その時点でのメカオイルポンプの油の吐出量レベルに合わせて変速機やエンジンの性能を制限する方法と、変速機での油の必要量までメカオイルポンプの吐出量を増やすためにエンジンの回転速度を高くする方法が考えられる。
しかしながら、後者の方法を採用した場合は、車両が停車して走行レンジから非走行レンジにセレクト操作されてクラッチが解放された後に、発進するために非走行レンジから走行レンジへセレクト操作されてクラッチが締結されると、急激に大きなトルクが伝達され、いわゆるセレクトショックが発生して、運転性が悪化するおそれがある。
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたもので、メカオイルポンプと電動オイルポンプとを備えるハイブリッド車両において、電動オイルポンプが使用できない状況で、仮にメカオイルポンプの吐出量を増やすためにエンジンの回転速度を高くする対応をした場合であっても、セレクトショックが発生しないようにすることを目的とする。
本発明のある態様によれば、エンジンと、前記エンジンによって駆動され発電する発電機と、前記発電機によって充電されるバッテリと、前記発電機によって発電される電気エネルギー、または前記バッテリから供給される電気エネルギーによって駆動輪を駆動する走行用モータと、前記エンジンと前記駆動輪とを結ぶ動力伝達経路に設けられ、前記エンジンの動力を変速して前記駆動輪を駆動する変速機と、前記動力伝達経路に設けられ、前記エンジンと前記変速機とを接続・解放するクラッチと、前記エンジンによって駆動され、前記クラッチと前記変速機とに油を供給するメカオイルポンプと、前記バッテリから供給される電気エネルギーによって駆動され、前記クラッチと前記変速機とに油を供給する電動オイルポンプと、を備えるハイブリッド車両が提供される。
前記ハイブリッド車両は、前記クラッチが解放状態となり、前記バッテリから供給される電気エネルギーによって前記走行用モータが前記駆動輪を駆動するEV走行モードと、前記クラッチが締結状態となり、前記エンジンの動力が前記駆動輪を駆動するエンジン走行モードと、前記クラッチが締結状態となり、前記エンジンの動力が前記駆動輪を駆動するとともに、前記バッテリから供給される電気エネルギーによって前記走行用モータが前記駆動輪を駆動するパラレルHEV走行モードと、前記クラッチが解放状態となり、前記エンジンによって前記発電機が駆動され、前記発電機が発電した電気エネルギーによって前記走行用モータが前記駆動輪を駆動するシリーズHEV走行モードと、を切り替えて走行する。
また、前記ハイブリッド車両は、前記電動オイルポンプが使用できない時に前記ハイブリッド車両が停車し、かつ非走行レンジから走行レンジへセレクト操作されると、前記シリーズHEV走行モードにて発進する。
また、別の態様では、これに対応するハイブリッド車両の制御方法が提供される。
上記態様によれば、ハイブリッド車両は、電動オイルポンプが使用できない時にハイブリッド車両が停車し、かつ非走行レンジから走行レンジへセレクト操作されると、エンジンによって駆動される発電機が発電する電気エネルギーによって走行用モータが駆動輪を駆動するシリーズHEV走行モードにて発進する。シリーズHEV走行モードではクラッチが解放状態になるため、非走行レンジから走行レンジへのセレクト操作時にエンジンの回転速度が高かったとしてもセレクトショックが発生しない。
ハイブリッド車両の概略構成図である。 ハイブリッド車両の走行モード切り替えの概略図である。 電動オイルポンプが使用できない時のハイブリッド車両の走行モード切り替えの概略図である。 通常時のハイブリッド車両の制御の内容を示すフローチャートである。 電動オイルポンプが使用できない時のハイブリッド車両の制御の内容を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るハイブリッド車両100(以下、「車両100」という。)の概略構成である。車両100は、低電圧バッテリ1と、高電圧バッテリ2と、エンジン3と、モータジェネレータ4(以下、「MG4」という。)と、エンジン3の始動に用いられるスタータモータ5(以下、「SM5」という。)と、発電とエンジン3のアシスト及び始動とに用いられるスタータジェネレータ6(以下、「SG6」という。)と、DC−DCコンバータ7と、インバータ8と、メカオイルポンプ9と、電動オイルポンプ10と、トルクコンバータ11と、前後進切替機構12と、無段変速機構13(以下、「CVT13」という。)と、ディファレンシャル機構14と、駆動輪18と、コントローラ20とを備える。トルクコンバータ11、前後進切替機構12及びCVT13は車両100の変速機30を構成する。
低電圧バッテリ1は、出力電圧がDC12Vの鉛酸バッテリである。低電圧バッテリ1は、SM5、12Vで動作する電装品15(自動運転用カメラ及びセンサ、ナビゲーションシステム、オーディオ、エアコン用ブロア等)とともに低電圧回路16に接続される。低電圧バッテリ1は出力電圧が12Vのリチウムイオン電池であってもよい。
高電圧バッテリ2は、低電圧バッテリ1よりも出力電圧が高いDC48Vのリチウムイオンバッテリである。高電圧バッテリ2の出力電圧はこれよりも低くても高くてもよく、例えば30Vや100Vであってもよい。高電圧バッテリ2は、MG4、SG6、インバータ8、電動オイルポンプ10等とともに高電圧回路17に接続される。
低電圧回路16と高電圧回路17とは、DC−DCコンバータ7を介して接続される。DC−DCコンバータ7は、低電圧回路16の12Vを48Vに昇圧して高電圧回路17に48Vを出力する昇圧機能と高電圧回路17の48Vを12Vに降圧して低電圧回路16に12Vを出力する降圧機能とを有している。これにより、DC−DCコンバータ7は、エンジン3が運転中か停止中かに関わらず、低電圧回路16に12Vの電圧を出力することができる。また、高電圧バッテリ2の残容量が少なくなった場合は低電圧回路16の12Vを48Vに昇圧して高電圧回路17に出力し、高電圧バッテリ2を充電することができる。
エンジン3は、ガソリン、軽油等を燃料とする内燃機関であり、コントローラ20からの指令に基づいて回転速度、トルク等が制御される。
トルクコンバータ11は、エンジン3と前後進切替機構12との間の動力伝達経路上に設けられ、流体を介して動力を伝達する。また、トルクコンバータ11は、車両100が所定のロックアップ車速以上で走行している場合にロックアップクラッチ11aを締結することで、エンジン3からの駆動力の動力伝達効率を高めることができる。
エンジン3の出力軸3cには、スプロケット31が接続される。スプロケット31にはメカオイルポンプ9との間で回転を伝達するチェーン32が巻き付けられる。
メカオイルポンプ9は、エンジン3によって駆動されると、図示しないオイルパンに貯留される作動油を吸い上げ、図示しない油圧回路を介してロックアップクラッチ11a、前後進切替機構12及びCVT13に油を供給する。メカオイルポンプ9はエンジン3のフリクション低減のために小型のものが用いられる。
電動オイルポンプ10は、コントローラ20からの指令に基づいてインバータ8により作り出された三相交流を印加することにより制御される。電動オイルポンプ10は、高電圧バッテリ2からの電気エネルギーの供給を受けて駆動されると、図示しないオイルパンに貯留される作動油を吸い上げ、図示しない油圧回路を介してロックアップクラッチ11a、前後進切替機構12及びCVT13に油を供給する。電動オイルポンプ10は、エンジン3の停止時や、メカオイルポンプ9のみの駆動では油の供給が不足する時等に駆動される。
前後進切替機構12は、トルクコンバータ11とCVT13との間の動力伝達経路上に設けられ、遊星歯車機構12aと、前進クラッチ12b及び後退ブレーキ12cで構成される。前進クラッチ12bが締結され後退ブレーキ12cが解放されると、トルクコンバータ11を介して前後進切替機構12に入力されるエンジン3の回転が、回転方向を維持したまま前後進切替機構12からCVT13に出力される。逆に、前進クラッチ12bが解放され後退ブレーキ12cが締結されると、トルクコンバータ11を介して前後進切替機構12に入力されるエンジン3の回転が、減速かつ回転方向を反転されて前後進切替機構12からCVT13に出力される。前後進切替機構12で必要とされる油圧は、メカオイルポンプ9及び電動オイルポンプ10が発生した油圧を元圧として図示しない油圧回路によって生成される。
CVT13は、前後進切替機構12とディファレンシャル機構14との間の動力伝達経路上に配置され、車速やアクセルペダルの操作量であるアクセル開度等に応じて変速比を無段階に変更する。CVT13は、プライマリプーリ13aと、セカンダリプーリ13bと、両プーリに巻き掛けられたベルト13cと、を備える。CVT13は、プライマリプーリ13aとセカンダリプーリ13bの溝幅を油圧によって変更し、プーリ13a、13bとベルト13cとの接触半径を変化させることで、変速比を無段階に変更することができる。CVT13で必要とされる油圧は、メカオイルポンプ9及び電動オイルポンプ10が発生した油圧を元圧として図示しない油圧回路によって生成される。
MG4は、ロータに永久磁石を埋設しステータにステータコイルが巻き付けられた同期型回転電機である。MG4は、MG4の軸に設けられたスプロケット4aとプライマリプーリ13aの軸に設けられたスプロケット13dとの間に巻きつけられるチェーン21を介してプライマリプーリ13aの軸に接続される。MG4は、コントローラ20からの指令に基づいてインバータ8により作り出された三相交流を印加することにより制御される。MG4は、高電圧バッテリ2からの電気エネルギーの供給を受けて回転駆動する電動機として動作する。また、MG4は、ロータがエンジン3や駆動輪18から回転エネルギーを受ける場合には、ステータコイルの両端に起電力を生じさせる発電機として機能し、高電圧バッテリ2を充電することができる。
MG4の軸に設けられたスプロケット4aとプライマリプーリ13aの軸に設けられたスプロケット13dは、後者の歯数が多くなるようにそれぞれの歯数が設定され(例えば、歯数=1:2.5)、MG3の出力回転が減速してプライマリプーリ13aに伝達されるようにする。これにより、MG4に要求されるトルクを下げてMG4を小型化し、MG4の配置自由度を向上させる。なお、チェーン21に代えてギヤ列を用いてもよい。
SM5は、直流モータであり、エンジン3のフライホイール3aの外周ギヤ3bにピニオンギヤ5aを噛み合わせ可能に配置される。エンジン3を冷機状態から初めて始動(以下、「初回始動」という。)する場合は、低電圧バッテリ1からSM5に電気エネルギーが供給され、ピニオンギヤ5aが外周ギヤ3bに噛み合わされ、フライホイール3a、さらにはクランク軸が回転される。エンジン3を初回始動する時にSM5を用いるのは、低電圧バッテリ1が鉛酸バッテリであるので、極低温時であっても低電圧バッテリ1からSM5に電気エネルギーを安定して供給することができ、エンジン3を初回始動するのに必要なトルク、出力をSM5によって発生できるからである。
なお、エンジン3を始動するのに必要なトルク、出力は、初回始動時が一番大きく、暖機状態からの始動、すなわち、再始動時は初回始動時よりも小さくなる。これは、初回始動時はエンジンオイルの温度が低く、エンジンオイルの粘度が高いのに対し、初回起動後はエンジンオイルの温度が上昇し、エンジンオイルの粘度が低下するためである。
SG6は、同期型回転電機であり、Vベルト22を介してエンジン3のクランク軸に接続され、エンジン3から回転エネルギーを受ける場合には発電機として機能する。このようにして発電された電気エネルギーは、インバータ8を通じて高電圧バッテリ2に充電される。また、SG6は、高電圧バッテリ2からの電気エネルギーの供給を受けて回転駆動する電動機として動作し、エンジン3の駆動力をアシストする。さらに、SG6は、アイドリングストップ状態からエンジン3を再始動する時に、エンジン3のクランク軸を回転駆動してエンジン3を再始動するために用いられる。
インヒビタスイッチ41は、セレクター42によってどのレンジが選択されているかを検出するセンサである。インヒビタスイッチ41によって検出されるレンジは、コントローラ20に入力される。レンジには、走行レンジとしてのD(前進)、R(後退)、M(マニュアル)や、非走行レンジとしてのP(駐車)、N(ニュートラル)などがある。
セレクター42は、シフトレバー、コラムレバー、ボタンスイッチ、ダイヤルなどのような機構であってもよい。なお、以降の説明では、セレクター42を操作してレンジを切り替えたり選択したりすることをセレクト操作という。
コントローラ20は、中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び入出力インタフェース(I/Oインタフェース)を備えた1または複数のマイクロコンピュータで構成される。コントローラ20は、制御手段に対応し、ROMまたはRAMに格納されたプログラムをCPUによって実行することで、エンジン3、インバータ8(MG4、SG6、電動オイルポンプ10)、DC−DCコンバータ7、SM5、ロックアップクラッチ11a、前後進切替機構12、CVT13等を統合的に制御する。
コントローラ20は、車両100の走行モードとして、高電圧バッテリ2から供給される電気エネルギーによってMG4を駆動し、MG4のみの駆動力によって走行するEVモードと、エンジン3のみの駆動力によって走行するエンジン走行モードと、エンジン3の駆動力とMG4の駆動力によって走行するパラレルHEV走行モードと、エンジン3によって駆動されるSG6が発電した電気エネルギーによってMG4を駆動し、MG4のみの駆動力によって走行するシリーズHEV走行モードと、を切り替える。それぞれの走行モードでは、車両100が以下のように制御される。
EV走行モードでは、前進クラッチ12b及び後退ブレーキ12cが解放され、高電圧バッテリ2から供給される電気エネルギーによって力行状態となるMG4が駆動輪18を駆動する。ここで、エンジン3は停止状態に制御される。また、EV走行モード中のMG4は、車両100が減速する時等、駆動輪18から回転エネルギーを受ける場合には発電機として機能し、高電圧バッテリ2を充電する。EV走行モード中はエンジン3が停止するため、メカオイルポンプ9が駆動しない。そのため、変速機30で必要とされる油圧は、電動オイルポンプ10によって供給される。
エンジン走行モードでは、前進クラッチ12b及び後退ブレーキ12cのいずれかが締結され、エンジン3の駆動力で駆動輪18を駆動する。エンジン走行モード中のMG4は、高電圧バッテリ2の残容量が低下していれば、エンジン3の回転エネルギーを受けて発電機として機能し、高電圧バッテリ2を充電する。高電圧バッテリ2の残容量が充分であれば、MG4は連れ回り状態に制御される。エンジン走行モード中はエンジン3が駆動するため、変速機30で必要とされる油圧はメカオイルポンプ9によって供給される。ここで、電動オイルポンプ10は停止状態に制御される。
パラレルHEV走行モードでは、前進クラッチ12b及び後退ブレーキ12cのいずれかが締結され、エンジン3の駆動力が駆動輪18を駆動するとともに、高電圧バッテリ2から供給される電気エネルギーによって力行状態となるMG4が駆動輪18を駆動する。パラレルHEV走行モード中に変速機30で必要とされる油圧は、4つの走行モードの中で最も大きい。そのため、変速機30で必要とされる油圧は、メカオイルポンプ9と電動オイルポンプ10とによって供給される。
シリーズHEV走行モードでは、前進クラッチ12b及び後退ブレーキ12cが解放され、エンジン3がSG6を駆動し、SG6が発電した電気エネルギーによって力行状態となるMG4が駆動輪18を駆動する。シリーズHEV走行モード中はエンジン3が駆動するため、変速機30で必要とされる油圧は、メカオイルポンプ9によって供給される。ここで、電動オイルポンプ10は停止状態に制御される。
図2は、車両100の走行モード切り替えの概略図である。コントローラ20は、アクセル開度や、車速や、高電圧バッテリ2の充電容量等の車両100の状態に応じて、図2に示すように走行モードを適宜選択し、走行モードを切り替える。
EV走行モードは、車両100の要求出力が低く、高電圧バッテリ2の残容量が充分にある時等に選択される。具体的には、シリーズHEV走行モード中に高電圧バッテリ2のSOCが充分に高くなる時や、パラレルHEV走行モード中にMG4のみで駆動可能な速度範囲まで車速が減速する時や、停車した車両100が発進走行する時等に選択される。
パラレルHEV走行モードは、車両100の要求出力が高く、エンジン3による出力のみでは補えない時等に選択される。具体的には、他の走行モード中に急に加減速走行するといった走行負荷が大きい時等に選択される。
エンジン走行モードは、車両100の要求出力が比較的高く、車速が一定な時等に選択される。具体的には、パラレルHEV走行モード中に中程度の走行負荷で定速走行する時や、シリーズHEV走行モード中に、走行負荷が低負荷から中程度の負荷になる時等に選択される。
シリーズHEV走行モードは、車両100の要求出力が比較的低く、車速が一定な時や、高電圧バッテリ2の残容量が少なくなる時等に選択される。具体的には、エンジン走行モード中に走行負荷が低負荷になる時や、パラレルHEV走行モード中に走行負荷が低負荷になる時や、EV走行モード中に高電圧バッテリ2のSOCがEV走行モードを維持できないレベルまで低下する時等に選択される。
ところで、上記構成においては、電動オイルポンプ10が故障したり、電動オイルポンプ10の電動モータが一時的に過熱状態になったりして電動オイルポンプ10が使用できない状況になると、走行モードをエンジン走行モードにしてメカオイルポンプ9が常に駆動される状態にする。また、エンジン走行モードにした後に変速、高負荷等により変速機30での油の必要量が多くなって、変速機30での油の必要量に対してメカオイルポンプ9の油の吐出量が不充分になる場合には、エンジン3の回転速度を高くして、変速機30での油の必要量までメカオイルポンプ9の吐出量を増やすようにする。しかしながら、この場合、車両100が停車して走行レンジから非走行レンジにセレクト操作されて前進クラッチ12b及び後退ブレーキ12cが解放された後に、発進するために非走行レンジから走行レンジへセレクト操作されて前進クラッチ12b及び後退ブレーキ12cのいずれかが締結されると、急激に大きなトルクが伝達されるためにセレクトショックが発生して、運転性が悪化するおそれがある。
そこで、本実施形態では、電動オイルポンプ10が使用できない時に車両100が停車し、かつ非走行レンジから走行レンジへセレクト操作されると、シリーズHEV走行モードで車両100を発進させることで、メカオイルポンプ9の吐出量を増やすためにエンジン3の回転速度が高くなっていても、セレクトショックが発生しないようにする。
図3は、電動オイルポンプ10が使用できない時の車両100の走行モード切り替えの概略図である。
コントローラ20は、電動オイルポンプ10が使用できない場合に走行モードがEV走行モードやパラレルHEV走行モードであると、走行モードをエンジン走行モードに切り替えるとともに、EV走行モード及びパラレルHEV走行モードへの切り替えを禁止する。つまり、電動オイルポンプ10が使用できない間は、車両100の状態に応じてエンジン走行モードまたはシリーズHEV走行モードが選択される。
具体的には、エンジン走行モードは、シリーズHEV走行モード中に走行負荷が低負荷より大きくなる時等に選択される。また、シリーズHEV走行モードは、エンジン走行モード中に走行負荷が低負荷になる時や、セレクト操作が行われる時等に選択される。
以下、図2及び図3の内容を詳細に説明するために図4Aと図4Bを参照しながら、通常時及び電動オイルポンプ10の使用できない時の車両100の制御について説明する。図4Aは、通常時の車両100の制御の内容を示しており、図4Bは、電動オイルポンプ10が使用できない時の車両100の制御の内容を示している。両者は、コントローラ20によって実行される。
図4Aによると、ステップS11では、コントローラ20は、車両100の状態に応じて、初期設定の走行モードとして、エンジン走行モードまたはシリーズHEV走行モードを選択する。
ステップS12では、コントローラ20は、初期設定の走行モードで走行する車両100の状態が、EV走行モードまたはパラレルHEV走行モードを選択する条件を満たすか判断する。条件を満たさない場合は、処理をステップS11に進め、車両100の状態に応じて、エンジン走行モードまたはシリーズHEV走行モードを選択する。条件を満たす場合は、処理をステップS13〜S14に進める。
ステップS13〜S14では、コントローラ20は、電動オイルポンプ10の駆動状態を確認する。電動オイルポンプ10は、通信機能を有しており、回転速度や温度状態等といった駆動状態を示す数値をコントローラ20に送信している。ステップS13では、電動オイルポンプ10より送られる数値から電動オイルポンプ10のステータスを確認する。ステップS14では、ステップS13での確認結果に基づいて、電動オイルポンプ10が駆動可能であると判断すると処理をステップS15に進める。
ステップS15では、コントローラ20は、ステップS12で条件を満たすと判断したEV走行モードまたはパラレルHEV走行モードへ走行モードを切り替えて、処理をステップS16に進める。ステップS16では、ステップS15で切り替えた走行モードで走行する車両100が、EV走行モードまたはパラレルHEV走行モードが選択される条件を満たすかを再度判断する。条件を満たす場合は、処理をステップS13〜S14に進めて、再度電動オイルポンプ10が駆動可能であるか判断し、電動オイルポンプ10が駆動可能であれば、ステップS15でEV走行モードまたはパラレルHEV走行モードを継続する。
コントローラ20は、ステップS16でEV走行モードまたはパラレルHEV走行モードが選択される条件を満たさないと判断すると、処理をステップS17に進める。ステップS17では、EV走行モードまたはパラレルHEV走行モードを終了し、処理をステップS11に進める。
したがって、電動オイルポンプ10が駆動可能である通常時は、上記の制御の流れに則って走行モードを適宜選択し、走行モードを切り替える。
これに対して、コントローラ20は、ステップS14において電動オイルポンプ10が駆動不能と判断すると、処理を図4BのステップS21に進めて電動オイルポンプ10が使用できない時の制御を行う。
ステップS21では、コントローラ20は、走行モードがEV走行モードまたはパラレルHEV走行モードの場合は、EV走行モードまたはパラレルHEV走行モードを中止して、処理をステップS22〜S23に進める。
ステップS22〜S23では、コントローラ20は、ステップS13〜S14と同様に電動オイルポンプ10のステータスを確認し、電動オイルポンプ10の駆動状態を再度確認する。例えば、電動オイルポンプ10の過熱状態が解消する等して、電動オイルポンプ10が駆動可能であると判断すれば、処理をステップS30に進める。ステップS30では、エンジン走行モードを選択し、処理を図4AのステップS11に進め、通常時の車両100の制御を行う。
一方、コントローラ20は、ステップS23で電動オイルポンプ10がなおも駆動不能であると判断すれば、処理をステップS24に進める。
ステップS24では、コントローラ20は、走行モードをエンジン走行モードにし、メカオイルポンプ9が常に駆動される状態にする。それとともに、エンジン3の回転速度を通常時よりも高く設定しつつ、CVT13の変速線をLow側(変速比大側)に変更する。これにより、車両100の車速を急変させずにメカオイルポンプ9の吐出量を増やすことができる。そのため、変速や高負荷等によって変速機30での油の必要量が多くなる場合に、変速機30での油の必要量をメカオイルポンプ9の吐出量のみで供給することができる。つまり、電動オイルポンプ10が使用できない時の油量不足に起因する変速遅れやベルトクラッチ滑り等といった変速機30の性能低下を抑止することができる。
ステップS25では、コントローラ20は、エンジン走行モードで走行する車両100が、シリーズHEV走行モードを選択する条件を満たすか、若しくは停車状態でかつ非走行レンジが選択される状態にあるかを判断する。シリーズHEV走行モードを選択する条件としては、エンジン走行モード中に車両100の走行負荷が低負荷になる時等がある。コントローラ20は、車両100の走行状態がシリーズHEV走行モードを選択する条件を満たす場合若しくは停車状態でかつ非走行レンジが選択される状態であると判断すると、処理をステップS26に進める。コントローラ20は、車両100の走行状態がシリーズHEV走行モードを選択する条件を満たさない状態であるか、停車状態だが走行レンジが選択される状態と判断すると、ステップS22〜S23に処理を進め、再度電動オイルポンプ10のステータスを確認する。電動オイルポンプ10が駆動不能であれば、エンジン走行モードを継続する(ステップS24)。
ステップS26では、コントローラ20は、エンジン回転速度を通常時よりも高く設定したまま、エンジン走行モードを終了させ、処理をステップS27に進める。ステップS27では、エンジン回転速度を通常時よりも高く設定したまま、シリーズHEV走行モードを選択し、処理をステップS28に進める。ステップS25でコントローラ20が停車状態でかつ非走行レンジが選択される状態であると判断して処理が進む場合は、ステップS26及びステップS27が行われ、シリーズHEV走行モードに切り替わる。これにより、車両100が停車して走行レンジから最初に非走行レンジにセレクト操作されたタイミングで、シリーズHEV走行モードに切り替わることになる。
処理がステップS24からステップS27に進む状況では、車両100は、電動オイルポンプ10が駆動不能なため、変速機30での油の必要量をメカオイルポンプ9のみで吐出するためにエンジン3の回転速度が高く設定されている(ステップS24)。この状況で、車両100が停車して走行レンジから非走行レンジにセレクト操作されて前進クラッチ12b及び後退ブレーキ12cが解放された後に、発進するために非走行レンジから走行レンジへセレクト操作されて前進クラッチ12b及び後退ブレーキ12cのいずれかが締結されると、急激に大きなトルクが伝達されてセレクトショックが発生してしまう。
しかしながら、本実施形態では、車両100が停車して走行レンジから非走行レンジにセレクト操作が行われる時(ステップS25)に、走行モードとしてシリーズHEV走行モードが選択されるので(ステップS26〜ステップS27)、車両100は、非走行レンジから走行レンジへセレクト操作されると、シリーズHEV走行モードのままで、停車状態から発進走行することになる。つまり、ステップS24〜ステップS27でエンジン3の回転速度を高く制御する場合であっても、前進クラッチ12b及び後退ブレーキ12cが解放されているため、セレクトショックが発生しない。
ステップS28では、コントローラ20は、シリーズHEV走行モードで発進走行した車両100の走行状態がエンジン走行モードを選択する条件を満たすか判断する。エンジン走行モードを選択する条件としては、車両100の走行負荷が低負荷から中負荷以上になる時等がある。コントローラ20は、車両100の走行状態が、エンジン走行モードを選択する条件を満たすと判断すると、処理をステップS29に進める。また、コントローラ20は、車両100の走行状態が、エンジン走行モードを選択する条件を満たさないと判断すると、ステップS27に処理を進め、シリーズHEV走行モードを継続する。
ステップS29では、コントローラ20は、エンジン走行モードを選択するために、シリーズHEV走行モードを一度終了する。それとともに、CVT13を変速させてプライマリプーリ13aの回転速度を通常時よりも高く設定されるエンジン3の回転速度と同期させて、処理をS22〜S23に進める。ステップS22〜S23では、電動オイルポンプ10のステータスを再度確認する。電動オイルポンプ10が駆動不能であれば、エンジン走行モードを選択する(ステップS24)。
これにより、ステップS24でエンジン走行モードを選択するときには、前後進切替機構12のエンジン3側の回転速度とCVT13側の回転速度が同期される状態で前進クラッチ12b及び後退ブレーキ12cのいずれかが締結されるため、走行中の締結ショックを低減させることができる。
続いて上記制御を行うことによる本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態では、車両100は、エンジン3と、エンジン3によって駆動され発電するSG6と、SG6によって充電される高電圧バッテリ2と、SG6によって発電される電気エネルギー、または高電圧バッテリ2から供給される電気エネルギーによって駆動輪18を駆動するMG4と、エンジン3と駆動輪18とを結ぶ動力伝達経路に設けられ、エンジン3の動力を変速して駆動輪18を駆動するCVT13と、動力伝達経路に設けられ、エンジン3とCVT13とを接続・解放する前後進切替機構12と、エンジン3によって駆動され、前後進切替機構12とCVT13とに油を供給するメカオイルポンプ9と、高電圧バッテリ2から供給される電気エネルギーによって駆動され、前後進切替機構12とCVT13とに油を供給する電動オイルポンプ10と、を備える。
そして、車両100は、前後進切替機構12が解放状態となり、高電圧バッテリ2から供給される電気エネルギーによってMG4が駆動輪18を駆動するEV走行モードと、前後進切替機構12が締結状態となり、エンジン3の動力が駆動輪18を駆動するエンジン走行モードと、前後進切替機構12が締結状態となり、エンジン3の動力が駆動輪18を駆動するとともに、高電圧バッテリ2から供給される電気エネルギーによってMG4が駆動輪18を駆動するパラレルHEV走行モードと、前後進切替機構12が解放状態となり、エンジン3によってSG6が駆動され、SG6が発電した電気エネルギーによってMG4が駆動輪18を駆動するシリーズHEV走行モードと、を切り替えて走行し、電動オイルポンプ10が使用できない時に車両100が停車し、かつ非走行レンジから走行レンジへセレクト操作されると、前記シリーズHEV走行モードにて発進する。
本実施形態によれば、車両100は、電動オイルポンプ10が使用できない時に停車し、かつ非走行レンジから走行レンジへセレクト操作されると、シリーズHEVモードで発進する。これにより車両100は、発進時に前後進切替機構12が解放されているため、エンジン3の回転速度を問わずセレクトショックが発生しない(請求項1、5に対応する効果)。したがって、メカオイルポンプ9の吐出量を増やすためにエンジン3の回転速度を高くしている場合であっても、大きなセレクトショックが発生することがない。
なお、本実施形態では、車両100が停車して走行レンジから非走行レンジにセレクト操作が行われるタイミングで走行モードをシリーズHEVモードに切り替える、すなわち、発進前に走行モードを予めシリーズHEVモードに切り替えておくことでその後の発進がシリーズHEVモードで行われるようにしているが(ステップS25、S27)、走行モードの切替タイミングはこれに限られない。例えば、非走行レンジから走行レンジへセレクト操作されたタイミングで走行モードをシリーズHEVモードに切り替えるようにしてもよい。
また、電動オイルポンプ10が使用できない時にシリーズHEV走行モードにて発進した後は、シリーズHEV走行モードと、エンジン走行モードと、を切り替えて走行するようにした(ステップS27〜S29)。
本構成によれば、車両100は、要求出力が大きくなるときはエンジン走行モードに切り替えて走行するため、運転者が要求する走行性能を確保することができる(請求項2に対応する効果)。
また、前後進切替機構12のCVT13側の回転速度を前後進切替機構12のエンジン3側の回転速度と同期させてから、シリーズHEV走行モードをエンジン走行モードへ切り替えるようにした(ステップS29)。
本構成によれば、前後進切替機構12のエンジン3側の回転速度とCVT13側の回転速度が同期される状態で前進クラッチ12b及び後退ブレーキ12cのいずれかが締結されるため、走行中の締結ショックを低減させることができる(請求項3に対応する効果)。
また、電動オイルポンプ10が使用できない時のエンジン3の回転速度は、電動オイルポンプ10が使用できる時のエンジン3の回転速度よりも高く設定されるようにした(ステップS24)。
本構成によれば、変速や高負荷等によって変速機30での油の必要量が多くなる場合に、変速機30での油の必要量をメカオイルポンプ9の吐出量のみで供給することができるため、電動オイルポンプ10が使用できない時の油量不足に起因する変速遅れやベルトクラッチ滑り等といった変速機30の性能低下を抑止することができる(請求項4に対応する効果)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態には本発明の適用例の一つを示したものに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。例えば、MG4、SG6の配置部位は、図1に示した部位に限定されず、同一の機能を実現可能な他の部位であってもよい。また、CVT13はベルトCVTに限定されず、油圧を使う他の方式の変速機であってもよい。
2 :高電圧バッテリ
3 :エンジン
4 :モータジェネレータ(走行用モータ)
6 :スタータジェネレータ(発電機)
9 :メカオイルポンプ
10 :電動オイルポンプ
12 :前後進切替機構(クラッチ)
13 :無段変速機構(変速機)
18 :駆動輪
100 :ハイブリッド車両

Claims (5)

  1. エンジンと、
    前記エンジンによって駆動され発電する発電機と、
    前記発電機によって充電されるバッテリと、
    前記発電機によって発電される電気エネルギー、または前記バッテリから供給される電気エネルギーによって駆動輪を駆動する走行用モータと、
    前記エンジンと前記駆動輪とを結ぶ動力伝達経路に設けられ、前記エンジンの動力を変速して前記駆動輪を駆動する変速機と、
    前記動力伝達経路に設けられ、前記エンジンと前記変速機とを接続・解放するクラッチと、
    前記エンジンによって駆動され、前記クラッチと前記変速機とに油を供給するメカオイルポンプと、
    前記バッテリから供給される電気エネルギーによって駆動され、前記クラッチと前記変速機とに油を供給する電動オイルポンプと、
    を備えるハイブリッド車両において、
    前記ハイブリッド車両は、
    前記クラッチが解放状態となり、前記バッテリから供給される電気エネルギーによって前記走行用モータが前記駆動輪を駆動するEV走行モードと、
    前記クラッチが締結状態となり、前記エンジンの動力が前記駆動輪を駆動するエンジン走行モードと、
    前記クラッチが締結状態となり、前記エンジンの動力が前記駆動輪を駆動するとともに、前記バッテリから供給される電気エネルギーによって前記走行用モータが前記駆動輪を駆動するパラレルHEV走行モードと、
    前記クラッチが解放状態となり、前記エンジンによって前記発電機が駆動され、前記発電機が発電した電気エネルギーによって前記走行用モータが前記駆動輪を駆動するシリーズHEV走行モードと、
    を切り替えて走行し、
    前記電動オイルポンプが使用できない時に前記ハイブリッド車両が停車し、かつ非走行レンジから走行レンジへセレクト操作されると、前記シリーズHEV走行モードにて発進する、
    ことを特徴とするハイブリッド車両。
  2. 請求項1に記載のハイブリッド車両であって、
    前記電動オイルポンプが使用できない時に前記シリーズHEV走行モードにて発進した後は、前記シリーズHEV走行モードと、前記エンジン走行モードと、を切り替えて走行する、
    ことを特徴とするハイブリッド車両。
  3. 請求項2に記載のハイブリッド車両であって、
    前記クラッチの前記変速機側の回転速度を前記クラッチの前記エンジン側の回転速度と同期させてから、前記シリーズHEV走行モードを前記エンジン走行モードへ切り替える、
    ことを特徴とするハイブリッド車両。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のハイブリッド車両であって、
    前記電動オイルポンプが使用できない時の前記エンジンの回転速度は、前記電動オイルポンプが使用できる時の前記エンジンの回転速度よりも高く設定される、
    ことを特徴とするハイブリッド車両。
  5. エンジンと、前記エンジンによって駆動され発電する発電機と、前記発電機によって充電されるバッテリと、前記発電機によって発電される電気エネルギー、または前記バッテリから供給される電気エネルギーによって駆動輪を駆動する走行用モータと、前記エンジンと前記駆動輪とを結ぶ動力伝達経路に設けられ、前記エンジンの動力を変速して前記駆動輪を駆動する変速機と、前記動力伝達経路に設けられ、前記エンジンと前記変速機とを接続・解放するクラッチと、前記エンジンによって駆動され、前記クラッチと前記変速機とに油を供給するメカオイルポンプと、前記バッテリから供給される電気エネルギーによって駆動され、前記クラッチと前記変速機とに油を供給する電動オイルポンプと、を備えるハイブリッド車両の制御方法において、
    前記ハイブリッド車両を、前記クラッチが解放状態となり、前記バッテリから供給される電気エネルギーによって前記走行用モータが前記駆動輪を駆動するEV走行モードと、前記クラッチが締結状態となり、前記エンジンの動力が前記駆動輪を駆動するエンジン走行モードと、前記クラッチが締結状態となり、前記エンジンの動力が前記駆動輪を駆動するとともに、前記バッテリから供給される電気エネルギーによって前記走行用モータが前記駆動輪を駆動するパラレルHEV走行モードと、前記クラッチが解放状態となり、前記エンジンによって前記発電機が駆動され、前記発電機が発電した電気エネルギーによって前記走行用モータが前記駆動輪を駆動するシリーズHEV走行モードと、を切り替えて走行させ、
    前記電動オイルポンプが使用できない時に前記ハイブリッド車両が停車し、かつ非走行レンジから走行レンジへセレクト操作されると、前記ハイブリッド車両を前記シリーズHEV走行モードにて発進させる、
    ことを特徴とするハイブリッド車両の制御方法。
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