JP2021000924A - 車両及び車両の制御方法 - Google Patents

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Takuro Hirano
拓朗 平野
田原 雅彦
Masahiko Tawara
雅彦 田原
政治 望月
Seiji Mochizuki
政治 望月
義祐 西廣
Yoshimasa Nishihiro
義祐 西廣
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Abstract

【課題】エンジンの始動及びエンジンの動力による発電を行う回転電機が故障した場合に生じ得る燃費の悪化を抑制することを可能にする。【解決手段】車両100は、エンジン3と、エンジン3の始動及びエンジン3の動力による発電を行うSG6と、エンジン3の動力により駆動するオイルポンプ9と、オイルポンプ9とともに回転し、オイルポンプ9の駆動及びエンジン3の動力による発電を行う電動モータ31と、を備える。車両100は、SG6が故障した場合に、電動モータ31に発電を行わせるコントローラ20を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、車両及び車両の制御方法に関する。
特許文献1には、エンジンのクランク軸に連結され、発電機と電動機との機能を兼ね備えたスタータジェネレータを有する車両用制御装置が開示されている。
特開2016−98872号公報
スタータジェネレータが故障した場合、スタータジェネレータによりエンジンを再始動することができなくなる。このため、スタータジェネレータが故障したドライビングサイクル中は、EV走行、コーストストップ、アイドルストップ等、エンジン動力の需要が少ないシーンにおけるエンジン自動停止ができなくなる結果、燃費が悪化する虞がある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたもので、エンジンの始動及びエンジンの動力による発電を行う回転電機が故障した場合に生じ得る燃費の悪化を抑制することを可能にすることを目的とする。
本発明のある態様の車両は、エンジンと、前記エンジンの始動及び前記エンジンの動力による発電を行う第1回転電機と、前記エンジンの動力により駆動するオイルポンプと、前記オイルポンプとともに回転し、前記オイルポンプの駆動及び前記エンジンの動力による発電を行う第2回転電機と、を備える車両であって、前記第1回転電機が故障した場合に、前記第2回転電機に発電を行わせる制御部、を備える。
本発明の別の態様によれば、上記態様の車両に対応する車両の制御方法が提供される。
これらの態様によれば、第1回転電機が故障した場合であっても、オイルポンプの駆動を行う第2回転電機に発電を行わせることにより、エンジン動力の需要が少ないシーンでエンジンの動力を発電に回すことが可能になる。このため、第1回転電機が故障した場合に生じ得る燃費の悪化を抑制することが可能になる。
ハイブリッド車両の概略構成図である。 実施形態にかかる制御の一例をフローチャートで示す図である。 第1の変形例を示す図である。 第2の変形例を示す図の第1図である。 第2の変形例を示す図の第2図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るハイブリッド車両100(以下、「車両100」という。)の概略構成図である。車両100は、第1バッテリとしての低電圧バッテリ1と、第2バッテリとしての高電圧バッテリ2と、走行用駆動源としてのエンジン3及びモータジェネレータ4(以下、「MG4」という。)と、エンジン3の始動に用いられるスタータモータ5(以下、「SM5」という。)と、発電とエンジン3のアシスト及び始動とに用いられる第1回転電機としてのスタータジェネレータ6(以下、「SG6」という。)と、DC−DCコンバータ7と、インバータ8と、油圧発生源としてのオイルポンプ9と、変速機を構成するトルクコンバータ11、前後進切替機構12及び無段変速機構13(以下、「CVT13」という。)と、ディファレンシャル機構14と、駆動輪18と、コントローラ20とを備える。
低電圧バッテリ1は、出力電圧がDC12Vの鉛酸バッテリである。低電圧バッテリ1は、SM5、12Vで動作する電装品15(自動運転用カメラ15a及びセンサ15b、ナビゲーションシステム15c、オーディオ15d、エアコン用ブロア15e等)とともに低電圧回路16に接続される。低電圧バッテリ1は出力電圧が12Vのリチウムイオン電池であってもよい。
高電圧バッテリ2は、低電圧バッテリ1よりも出力電圧が高いDC48Vのリチウムイオンバッテリである。高電圧バッテリ2の出力電圧はこれよりも低くても高くてもよく、例えば30Vや100Vであってもよい。高電圧バッテリ2は、MG4、SG6、インバータ8、後述する電動モータ31等とともに高電圧回路17に接続される。
低電圧回路16と高電圧回路17とは、DC−DCコンバータ7を介して接続される。DC−DCコンバータ7は、低電圧回路16の12Vを48Vに昇圧して高電圧回路17に48Vを出力する昇圧機能と高電圧回路17の48Vを12Vに降圧して低電圧回路16に12Vを出力する降圧機能とを有している。これにより、DC−DCコンバータ7は、エンジン3が運転中か停止中かに関わらず、低電圧回路16に12Vの電圧を出力することができる。また、高電圧バッテリ2の残容量が少なくなった場合は低電圧回路16の12Vを48Vに昇圧して高電圧回路17に出力し、高電圧バッテリ2を充電することができる。
エンジン3は、ガソリン、軽油等を燃料とする内燃機関であり、コントローラ20からの指令に基づいて回転速度、トルク等が制御される。
トルクコンバータ11は、エンジン3と前後進切替機構12との間の動力伝達経路上に設けられ、流体を介して動力を伝達する。また、トルクコンバータ11は、車両100が所定のロックアップ車速以上で走行している場合にロックアップクラッチ11aを締結することで、エンジン3からの駆動力の動力伝達効率を高めることができる。
前後進切替機構12は、トルクコンバータ11とCVT13との間の動力伝達経路上に設けられ、遊星歯車機構12aと、前進クラッチ12b及び後退ブレーキ12cで構成される。前進クラッチ12bが締結され後退ブレーキ12cが解放されると、トルクコンバータ11を介して前後進切替機構12に入力されるエンジン3の回転が、回転方向を維持したまま前後進切替機構12からCVT13に出力される。逆に、前進クラッチ12bが解放され後退ブレーキ12cが締結されると、トルクコンバータ11を介して前後進切替機構12に入力されるエンジン3の回転が、減速かつ回転方向を反転されて前後進切替機構12からCVT13に出力される。前後進切替機構12で必要とされる油圧は、オイルポンプ9が発生した油圧を元圧として図示しない油圧回路によって生成される。
CVT13は、前後進切替機構12とディファレンシャル機構14との間の動力伝達経路上に配置され、車速やアクセルペダルの操作量であるアクセル開度等に応じて変速比を無段階に変更する。CVT13は、プライマリプーリ13aと、セカンダリプーリ13bと、両プーリに巻き掛けられたベルト13cと、を備える。CVT13は、プライマリプーリ13aとセカンダリプーリ13bの溝幅を油圧によって変更し、プーリ13a、13bとベルト13cとの接触半径を変化させることで、変速比を無段階に変更することができる。CVT13で必要とされる油圧は、オイルポンプ9が発生した油圧を元圧として図示しない油圧回路によって生成される。
MG4は、ロータに永久磁石を埋設しステータにステータコイルが巻き付けられた同期型回転電機である。MG4は、MG4の軸に設けられたスプロケットとプライマリプーリ13aの軸に設けられたスプロケットとの間に巻きつけられるチェーン21を介してプライマリプーリ13aの軸に接続される。
MG4は、エンジン3と駆動輪18とを結ぶ動力伝達経路にセカンダリプーリ13bよりもエンジン3側で分岐接続される。また、MG4は、当該動力伝達経路のエンジン3及びプライマリプーリ13a間に設けられたクラッチを構成する前後進切替機構12よりも駆動輪18側で当該動力伝達経路に分岐接続される。ベルト13cを間に挟んでエンジン3とは反対側からプライマリプーリ13aの軸に接続されることは、当該動力伝達経路に分岐接続されることに含まれる。
MG4は、コントローラ20からの指令に基づいてインバータ8により作り出された三相交流を印加することにより制御される。MG4は、高電圧バッテリ2からの電力の供給を受けて回転駆動する電動機として動作する。また、MG4は、ロータがエンジン3や駆動輪18から回転エネルギーを受ける場合には、ステータコイルの両端に起電力を生じさせる発電機として機能し、高電圧バッテリ2を充電することができる。
MG4の軸に設けられたスプロケットとプライマリプーリ13aの軸に設けられたスプロケットは、後者の歯数が多くなるように構成され(例えば、歯数=1:3)、MG3の出力回転が減速してプライマリプーリ13aに伝達されるようにする。これにより、MG4に要求されるトルクを下げてMG4を小型化し、MG4の配置自由度を向上させる。なお、チェーン21に代えてギヤ列を用いてもよい。
SM5は、直流モータであり、エンジン3のフライホイール3aの外周ギヤ3bにピニオンギヤ5aを噛み合わせ可能に配置される。エンジン3を冷機状態から初めて始動(以下、「初回始動」という。)する場合は、低電圧バッテリ1からSM5に電力が供給され、ピニオンギヤ5aが外周ギヤ3bに噛み合わされ、フライホイール3a、さらにはクランク軸が回転される。エンジン3を初回始動するときにSM5を用いるのは、低電圧バッテリ1が鉛酸バッテリであるので、極低温時であっても低電圧バッテリ1からSM5に電力を安定して供給することができ、エンジン3を初回始動するのに必要なトルク、出力をSM5によって発生できるからである。
なお、エンジン3を始動するのに必要なトルク、出力は、初回始動時が一番大きく、暖機状態からの始動、すなわち、再始動時は初回始動時よりも小さくなる。これは、初回始動時はエンジンオイルの温度が低く、エンジンオイルの粘度が高いのに対し、初回起動後はエンジンオイルの温度が上昇し、エンジンオイルの粘度が低下するためである。
SG6は、同期型回転電機であり、Vベルト22を介してエンジン3のクランク軸に接続され、エンジン3から回転エネルギーを受ける場合には発電機として機能する。このようにして発電された電力は、インバータ8を通じて高電圧バッテリ2に充電される。また、SG6は、高電圧バッテリ2からの電力の供給を受けて回転駆動する電動機として動作し、エンジン3の駆動力をアシストする。さらに、SG6は、アイドリングストップ状態からエンジン3を再始動するときに、エンジン3のクランク軸を回転駆動してエンジン3を再始動するために用いられる。
オイルポンプ9は、エンジン3の回転が後述するチェーン34を介して伝達されることによって動作するオイルポンプである。オイルポンプ9は、オイルパンに貯留される作動油を吸い上げ、図示しない油圧回路を介してロックアップクラッチ11a、前後進切替機構12及びCVT13に油を供給する。
コントローラ20は、中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び入出力インタフェース(I/Oインタフェース)を備えた1又は複数のマイクロコンピュータで構成される。コントローラ20は、制御部に対応し、ROM又はRAMに格納されたプログラムをCPUによって実行することで、エンジン3、インバータ8(MG4、SG6、電動モータ31)、DC−DCコンバータ7、SM5、ロックアップクラッチ11a、前後進切替機構12、CVT13等を統合的に制御する。
コントローラ20は、車両100の運転モードとして、高電圧バッテリ2から供給される電力によってMG4を駆動し、MG4のみの駆動力によって走行するEVモードと、エンジン3のみの駆動力によって走行するエンジン走行モードと、エンジン3の駆動力とMG4の駆動力によって走行するHEVモードと、を切り換える。
EVモードでは、車両100は、前進クラッチ12b及び後退ブレーキ12cを解放した状態で、高電圧バッテリ2からの電力によってMG4のみを駆動して走行する(以下、この状態を「EV走行」という。)。EVモードは、車両100の要求出力が低い時であって、高電圧バッテリ2の残容量が充分にあるときに選択される。
エンジン走行モードでは、車両100は、前進クラッチ12b及び後退ブレーキ12cのいずれかを締結した状態で、エンジン3のみを駆動して走行する。エンジン走行モードは、車両100の要求出力が比較的高い時に選択される。
HEVモードでは、車両100は、前進クラッチ12b及び後退ブレーキ12cのいずれかを締結した状態で、エンジン3とMG4とを駆動して走行する。HEVモードは、車両100の要求出力が高い時、具体的には、車両100の要求出力がエンジン3による出力のみでは補えないときに選択される。
コントローラ20は、アクセル開度と、ブレーキペダルの踏力と、車速に基づき、図示しない走行モード選択マップを参酌して走行モードを選択し、選択された走行モードが実現されるようエンジン3及びMG4を駆動する。
車両100は、オイルポンプ駆動装置30をさらに備える。オイルポンプ駆動装置30は、オイルポンプ9の駆動装置であり、電動モータ31と、ワンウェイクラッチ32と、二重スプロケット33と、チェーン34と、チェーン35とを備える。
電動モータ31は、オイルポンプ9の駆動用モータであり、第2回転電機に対応する。電動モータ31は、高電圧回路17に接続されている。ワンウェイクラッチ32は、一方向にのみ回転を伝達するクラッチであり、エンジン3の出力軸に設けられる。
二重スプロケット33は、ワンウェイクラッチ32を介してエンジン3の出力軸に接続され、軸方向に配置される一対のスプロケットを備える。二重スプロケット33の一方のスプロケットにはオイルポンプ9との間で回転を伝達するチェーン34が巻き付けられ、他方のスプロケットには電動モータ31との間で回転を伝達するチェーン35が巻き付けられている。このため、電動モータ31は、オイルポンプ9と直結され、オイルポンプ9の回転時にオイルポンプ9とともに回転する。
オイルポンプ駆動装置30では、エンジン3とオイルポンプ9との間に設けられたワンウェイクラッチ32が、エンジン3側回転速度がオイルポンプ9側回転速度よりも高い場合にのみ締結し、エンジン3の回転がオイルポンプ9に伝達される。
従って、ワンウェイクラッチ32のエンジン3側の回転速度がオイルポンプ9側の回転速度よりも高くなるように電動モータ31の回転速度を制御すれば、ワンウェイクラッチ32が締結される結果、オイルポンプ9の駆動源がエンジン3になる。また、ワンウェイクラッチ32のオイルポンプ9側の回転速度がエンジン3側の回転速度よりも高くなるように電動モータ31の回転速度を制御すれば、ワンウェイクラッチ32が解放される結果、オイルポンプ9の駆動源が電動モータ31になる。
つまり、車両100において、オイルポンプ9は、エンジン3の動力により駆動するメカオイルポンプとして機能するだけでなく、電動モータ31を駆動源とした電動オイルポンプとしても機能するように構成される。このように構成された車両100では、ワンウェイクラッチ32の締結時に、エンジン3の動力により電動モータ31を発電させることも可能になる。ワンウェイクラッチ32は、選択要素に対応する。
ところで、SG6が故障した場合、SG6によりエンジン3を再始動することができなくなる。このため、SG6が故障したドライビングサイクル中は、EV走行、コーストストップ、アイドルストップ等、エンジン3の動力の需要が少ないシーンにおけるエンジン3の自動停止ができなくなる結果、燃費が悪化することが懸念される。
このような事情に鑑み、本実施形態ではコントローラ20が次に説明する制御を行う。
図2は、コントローラ20が行う制御の一例をフローチャートで示す図である。コントローラ20は、本フローチャートの処理を実行するように構成されることで、制御部を有した構成とされる。
ステップS11で、コントローラ20は、SG6が故障しているか否かを判定する。SG6の故障は例えば、断線故障であり、SG6をモータとして機能させることができなくなる故障がある場合は、ステップS11で肯定判定される。SG6の故障は例えば、異常過熱など、一時的な場合を含めSG6をモータとして機能させるべきではない異常であってもよい。つまり、SG6の故障は、一時的な故障や実質的に故障と評価することが可能な異常であってもよい。SG6の故障は、公知技術のほか適宜の技術で判定されてよい。ステップS11で否定判定であれば、処理はステップS11に戻り、ステップS11で肯定判定であれば、処理はステップS12に進む。
ステップS12で、コントローラ20は、エンジン3が運転中か否かを判定する。エンジン3が運転中か否かは例えば、エンジン3の運転中にONにされるフラグにより判定することができる。ステップS12で肯定判定であれば、処理はステップS13に進む。
ステップS13で、コントローラ20は、停車中又はコースト走行中か否かを判定する。停車中か否かは例えば車速に基づき、コースト走行中か否かは例えば車速及びアクセル開度に基づき判定できる。ステップS13では、停車中又はコースト走行中か否かを判定することにより、エンジン3の動力の需要が少ないシーンか否かが判定される。ステップS13で否定判定であれば、処理はステップS13に戻る。ステップS13で肯定判定であれば、処理はステップS14に進む。
ステップS14で、コントローラ20は、電動モータ31に発電を行わせる。ステップS14で、コントローラ20は、電動モータ31に発電を行わせるために、ワンウェイクラッチ32のエンジン3側の回転速度がオイルポンプ9側の回転速度よりも高くなるように電動モータ31の回転速度を制御する。これにより、エンジン3の動力で電動モータ31を駆動して発電することが可能になる。
ステップS14では、ワンウェイクラッチ32のオイルポンプ9側の回転速度がエンジン3側の回転速度よりも高い場合に、上記のようにして電動モータ31に発電を行わせる。車両100では、SG6が正常なときにエンジン3が運転中の場合は、ワンウェイクラッチ32のオイルポンプ9側の回転速度がエンジン3側の回転速度よりも高くなるように電動モータ31の回転速度が制御されている。これは、次の理由による。
すなわちこの場合は、電動モータ31によりオイルポンプ9を積極的に動作させ、これにより、オイルポンプ9がエンジン3によって駆動されることによる燃費、動力性能の低下を抑えることができるためである。
電動モータ31によるオイルポンプ9の駆動は、車速が所定車速(例えば18km/h)よりも高い場合、変速機の油温が所定油温(例えばー20℃)よりも低い場合には行わないようにされてよい。これらの場合、電動モータ31に要求される定常出力が大きくなり、電動モータ31を大型化させる必要が生じるためである。ステップS14で、コントローラ20はさらに、電動モータ31への駆動トルク指令値を負の値とすることができる。ステップS14の後には、処理はステップS11に戻る。
ステップS12で否定判定の場合、処理はステップS15に進み、コントローラ20は、停車中か否かを判定する。ステップS15では、停車中か否かを判定することにより、エンジン3の動力の需要が少ないシーンか否かが判定される。ステップS15で判定であれば、処理はステップS15に戻り、ステップS15で肯定判定であれば、処理はステップS16に進む。
ステップS16で、コントローラ20は、SM5によりエンジン3を始動する。これにより、エンジン3の動力で電動モータ31を駆動して発電することが可能になる。ステップS16で、コントローラ20はさらに、ワンウェイクラッチ32のエンジン3側の回転速度がオイルポンプ9側の回転速度よりも高くなるように電動モータ31の回転速度を制御してもよい。ステップS16で、コントローラ20はさらに、電動モータ31への駆動トルク指令値を負の値とすることができる。ステップS16の後には、処理はステップS11に戻る。
次に本実施形態の主な作用効果について説明する。
車両100は、エンジン3と、エンジン3の始動及びエンジン3の動力による発電を行うSG6と、エンジン3の動力により駆動するオイルポンプ9と、オイルポンプ9とともに回転し、オイルポンプ9の駆動及びエンジン3の動力による発電を行う電動モータ31と、を備える。車両100は、SG6が故障した場合に、電動モータ31に発電を行わせるコントローラ20を備える。
このような構成によれば、SG6が故障した場合であっても、オイルポンプ9の駆動を行う電動モータ31に発電を行わせることにより、エンジン3の動力の需要が少ないシーンでエンジン3の動力を発電に回すことが可能になる。このため、SG6が故障した場合に生じ得る燃費の悪化を抑制することが可能になる(請求項1、6に対応する効果)。
車両100は、オイルポンプ9の駆動源としてエンジン3及び電動モータ31のいずれかを選択する選択要素としてのワンウェイクラッチ32をさらに備える。コントローラ20は、SG6が故障した場合にエンジン3が運転中のときは、停車中又はコースト走行中に、選択要素としてのワンウェイクラッチ32にエンジン3を選択させる。
このような構成によれば、SG6が故障した場合にエンジン3が運転中のときは、エンジン3の動力の需要が少ない停車中又はコースト走行中に、選択要素によってエンジン3の動力をオイルポンプ9に伝達させ、エンジン3の動力を発電に回すことにより、燃費の悪化を抑制することが可能になる(請求項2に対応する効果)。
車両100では、ワンウェイクラッチ32が選択要素とされ、コントローラ20は、ワンウェイクラッチ32のエンジン3側の回転速度がオイルポンプ9側の回転速度よりも高くなるように電動モータ31の回転速度を制御することにより、選択要素にエンジン3を選択させる。
このような構成によれば、電動モータ31の回転速度制御のみでオイルポンプ9の駆動源としてエンジン3を選択することが可能になるので、車両100の構成を簡略化することができる(請求項3に対応する効果)。
車両100は、エンジン3を始動するSM5をさらに備える。コントローラ20は、SG6が故障した場合にエンジン3が停止中のときは、停車中に、SM5によりエンジン3を始動する。
このような構成によれば、SG6が故障した場合にエンジン3が停止中のときは、エンジン3の動力の需要が少ない停車中にエンジン3を始動させる。これにより、SG6が故障した場合にエンジン3が停止中のときは、自動停止からの復帰によるエンジン3の再始動ができなくなることに対処しつつ、エンジン3の動力を発電に回すことにより、燃費の悪化を抑制することが可能になる(請求項5に対応する効果)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、図1に示した構成では、二重スプロケット33とエンジン3の出力軸3cとの間にワンウェイクラッチ32を設けているが、図3に示すようにワンウェイクラッチ32に代えて、コントローラ20からの指示に応じて油圧又は電気的に締結、解放可能な摩擦板式のクラッチ36を設けるようにしてもよい。
この構成においては、コントローラ20がクラッチ36を解放すればオイルポンプ9の駆動源として電動モータ31を選択することができる。また、電動モータ31への駆動トルク指令値をゼロや負の値としてクラッチ36を締結すればオイルポンプ9の駆動源としてエンジン3を選択することができる。
このような構成によれば、クラッチ36の締結状態を変更するだけでオイルポンプ9の駆動源を切り替えることが可能になるので、制御内容を簡略化することができる。また、クラッチ36を解放すればエンジン3の回転速度に関係なくオイルポンプ9の回転速度を電動モータ31によって制御することができるため、油量、油圧を適切な値に制御することができる(請求項4に対応する効果)。
図1に示した構成では、二重スプロケット33を用い、電動モータ31の回転がチェーン34、35を介してオイルポンプ9に伝達され、エンジン3の回転がチェーン34を介してオイルポンプ9に伝達されるようにしたが、図4A、図4Bに示すように一本のチェーン37で電動モータ31からオイルポンプ9への回転伝達もエンジン3からオイルポンプ9への回転伝達も行うようにしてもよい。
このように一本のチェーン37で電動モータ31からオイルポンプ9への回転伝達もエンジン3からオイルポンプ9への回転伝達も行うようにすることで、変速機の軸方向寸法を短縮することができ、変速機の車両100への搭載性を向上させることができる。
また、エンジン3、電動モータ31の回転を伝達する部材は、チェーンに限定されず、チェーンに代えてベルトやギヤ列を用いても良い。
また、図4Bに示したように、エンジン3の出力軸3c、オイルポンプ9、電動モータ31を三角形の頂点に配置したので、チェーン37の巻き付け角を大きくとることができ、チェーン37の歯飛びを抑えることができる。
上述した実施形態では、コントローラ20により制御部が実現される場合について説明した。しかしながら、制御部は例えば、複数のコントーラにより実現されてもよい。
1 :低電圧バッテリ
2 :高電圧バッテリ
3 :エンジン
4 :モータジェネレータ
5 :スタータモータ
6 :スタータジェネレータ(第1回転電機)
7 :DC−DCコンバータ
8 :インバータ
9 :オイルポンプ
12 :前後進切替機構
13 :無段変速機構
13a :プライマリプーリ
15 :電装品
15a :カメラ
15b :センサ
16 :低電圧回路
17 :高電圧回路
18 :駆動輪
20 :コントローラ(制御部)
31 :電動モータ(第2回転電機)
32 :ワンウェイクラッチ(選択要素)
36 :クラッチ
100 :ハイブリッド車両

Claims (6)

  1. エンジンと、
    前記エンジンの始動及び前記エンジンの動力による発電を行う第1回転電機と、
    前記エンジンの動力により駆動するオイルポンプと、
    前記オイルポンプとともに回転し、前記オイルポンプの駆動及び前記エンジンの動力による発電を行う第2回転電機と、
    を備える車両であって、
    前記第1回転電機が故障した場合に、前記第2回転電機に発電を行わせる制御部、
    を備えることを特徴とする車両。
  2. 請求項1に記載の車両であって、
    前記オイルポンプの駆動源として前記エンジン及び前記第2回転電機のいずれかを選択する選択要素をさらに備え、
    前記制御部は、前記第1回転電機が故障した場合に前記エンジンが運転中のときは、コースト走行中又は停車中に、前記選択要素に前記エンジンを選択させる、
    ことを特徴とする車両。
  3. 請求項2に記載の車両であって、
    前記選択要素は、前記エンジンと前記オイルポンプとの間に設けられ、前記エンジン側の回転速度が前記オイルポンプ側の回転速度よりも高い場合に締結するワンウェイクラッチであり、
    前記制御部は、前記ワンウェイクラッチの前記エンジン側の回転速度が前記オイルポンプ側の回転速度よりも高くなるように前記第2回転電機の回転速度を制御することにより、前記選択要素に前記エンジンを選択させる、
    ことを特徴とする車両。
  4. 請求項2に記載の車両であって、
    前記選択要素は、前記エンジンと前記オイルポンプとの間に設けられたクラッチであり、
    前記制御部は、前記クラッチを締結することにより、前記選択要素に前記エンジンを選択させる、
    ことを特徴とする車両。
  5. 請求項1に記載の車両であって、
    前記エンジンを始動するスタータモータをさらに備え、
    前記制御部は、前記第1回転電機が故障した場合に前記エンジンが停止中のときは、停車中に、前記スタータモータにより前記エンジンを始動する、
    ことを特徴とする車両。
  6. エンジンと、前記エンジンの始動及び前記エンジンの動力による発電を行う第1回転電機と、前記エンジンの動力により駆動するオイルポンプと、前記オイルポンプとともに回転し、前記オイルポンプの駆動及び前記エンジンの動力による発電を行う第2回転電機と、を備える車両の制御方法であって、
    前記第1回転電機が故障した場合に、前記第2回転電機に発電を行わせる、
    ことを含むことを特徴とする車両の制御方法。
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