JP2020534449A - メッシュ領域を有するシェイプウェア衣類 - Google Patents

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Abstract

本明細書の主題は、とりわけ、第１の端部と、第１の端部の反対側の第２の端部とを有する身ごろを含む衣服で具現化することができる。前記身ごろは：着用者の腹部域の一部分にかけて伸長するように構成された第１の編みパターンと、着用者の胸部域の一部分にかけて伸長するように構成された第２の編みパターンとを有する前面編地領域と；前記着用者の背中の一部分の辺りに伸長するように構成された前記第１の編みパターンを有する後面編地領域と；前記着用者の左側部域の一部分の辺りに伸長するように構成された、前記第１の編みパターンと異なる第３の編みパターンを有する第１の側面編地領域と；前記着用者の右側部域の一部分の辺りに伸長するように構成された第３の編みパターンを有する第２の側面編地領域と；を有する。

Description

［関連出願の相互参照］
本願は、２０１７年９月１４日に出願された、米国仮特許出願第６２／５５８，７３３号の優先権の利益を請求し、その内容は参照により本願に組み込まれる。
この開示は、衣類、例えば、女性のシェイプウェア肌着又は下着に関する。
シェイプウェア衣類は、ボディスーツ、ウエストシンチャ、シェイピングトップスなど、多くの形態で存在する。いずれのスタイルも、フィット性と、快適性と、サポート性と、シェイピング性（整形性）との異なる組み合わせを提供する。常時の動き又は運動の最中には、着用者の皮膚と衣類との間に蓄積する体熱及び／又は汗によって、不快さが生じる可能性がある。
概して、本書は、衣類、例えば女性用のシェイプウェア肌着又は下着について述べる。様々な態様は、以下の特徴のいくつか又は全てを含むことができるが、全く含まなくてもよい。
第１の態様では、衣類は、第１の端部と、前記第１の端部の反対にある第２の端部とを有する身ごろを備え、前記身ごろは：着用者の腹部域の一部分にかけて伸長するように構成された第１の編みパターンと、着用者の胸部域の一部分にかけて伸長するように構成された第２の編みパターンとを有する前面編地領域と；前記第１の編みパターンと、第３の外縁と、第４の外縁とを有し、前記着用者の背中の一部分の辺りに伸長するように構成された後面編地領域と；前記第１の編みパターンと異なる第３の編みパターンを有し、前記前面編地領域の第１の外縁と、前記後面編地領域の前記第３の外縁との間に延在し、前記着用者の左側部域の一部分の辺り及び前記着用者の左臀部の側部の一部分の辺りに伸長するように構成された第１の側面編地領域と；前記第３の編みパターンを有し、前記前面編地領域の前記外縁と、前記後面編地領域の前記外縁との間に延在し、前記着用者の右側部域の一部分の辺り及び前記着用者の右臀部の側部の一部分の辺りに伸長するように構成された第２の側面編地領域と；を備える。
第１の態様による第２の態様では、前記前面編地領域と、前記第１の側面編地領域と、前記後面編地領域と、前記第２の側面編地領域とは、丸編みされた筒状身ごろとして一体に形成される。
第２の態様による第３の態様では、前記着用者の胸部域は、前記着用者の乳房を備える。
第１又は第２の態様による第４の態様では、前記第３の編みパターンは、編みメッシュパターンである。
第４の態様による第５の態様では、前記第３の編みパターンを有する領域の重さは、１平方ヤード（０．８３６１２７３６ｍ２）当たり８．５オンス（０．２４ｋｇ）未満である。
第４又は第５の態様による第６の態様では、前記第３の編みパターンを有する領域は、ナイロン糸を用いて浮き添え糸編みで編まれた、エラストマで被覆した地糸を備える、弾性２×２浮き編み構造である。
第４乃至第６のいずれか１の態様による第７の態様では、前記第３の編みパターンは、一列に配列された３つの第１の開口から成る複数のグループを備え、前記グループは、前記第１の開口よりも小さい複数の第２の開口によって間が空けられており、前記第２の編みパターンを有する領域は、前記編みメッシュの弛緩時において、１平方インチ（６．４５１６ｃｍ２）当たり約３００個の前記グループを備える。
第１乃至第７のいずれか１の態様による第８の態様では、前記衣類は、前記身ごろの前記第２の端部にて、前記前面編地領域と、前記第１の側面編地領域と、前記後面編地領域と、前記第２の側面編地領域とに取り付けられた筒状のウエストバンドを更に備える。
第１乃至第８のいずれか１の態様による第９の態様では、前記第１の編みパターンは、シングル又はダブルジャージ編み構造を備える。
第１乃至第９のいずれか１の態様による第１０の態様では、前記第２の編みパターンは、前記第１の編みパターンよりも伸長性及び通気性が高いが、前記第３の編みパターンよりも伸長性と通気性が低い編みメッシュパターンである。
第１乃至第１０のいずれか１の態様による第１１の態様では、前記第１の編みパターンは、前記第２の編みパターンと同じである。
第１乃至第１１のいずれか１の態様による第１２の態様では、前記衣類は、肌着である。
第１３の態様では、衣類の製造方法であって：
衣類の身ごろを形成するために、筒状の未加工編地を丸編みするステップであって、
前記身ごろは、第１の端部と、前記第１の端部の反対にある第２の端部とを有し、
前記身ごろは：着用者の腹部域の一部分にかけて伸長するように構成された第１の編みパターンと、着用者の胸部域の一部分にかけて伸長するように構成された第２の編みパターンとを有し、第１の外縁と第２の外縁とを有する、前面編地領域と；第１の編地パターンを有し、第３の外縁と第４の外縁とを有し、前記着用者の背中の一部分の辺りに伸長するように構成された、後面編地領域と；前記第１の編みパターンと異なる第３の編みパターンを有し、前記第１の外縁と前記第３の外縁との間に延在し、前記着用者の左側部域の一部分の辺り及び前記着用者の左臀部の側部の一部分の辺りに伸長するように構成された、第１の側面編地領域と；前記第２の編みパターンを有し、前記第２の外縁と前記第４の外縁との間に延在し、前記着用者の右側部域の一部分の辺り及び前記着用者の右臀部の側部の一部分の辺りに伸長するように構成された、第２の側面編地領域と；を備える、前記丸編みするステップと；
前記第１の端部の近位にて、前記第１の側面編地領域と、前記前面編地領域の第１の部分と、前記後面編地領域の第１の部分とにかけて第１の袖ぐり（アームホール）を裁断するステップと；
前記第１の端部の近位にて、前記第２の側面編地領域と、前記前面編地領域の第２の部分と、前記後面編地領域の第２の部分とにかけて第２の袖ぐりを裁断するステップと；
前記第１の端部の近位にて、前記前面編地領域の第３の部分にかけて第１の襟ぐり部分を裁断するステップと；
前記第１の端部の近位にて、前記後面編地領域の第４の部分にかけて第２の襟ぐり部分を裁断するステップと；
前記第１の端部の近位にて、第１のショルダストラップを形成するために、前記前面編地領域を前記後面編地領域と結合するステップと；
前記第１の端部の近位にて、第２のショルダストラップを形成するために、前記前面編地領域を前記後面編地領域と結合するステップと；を備える。
第１３の態様による第１４の態様では、編みメッシュパターンで、前記第３の編みパターンを編むステップを更に備える。
第１４の態様による第１５の態様では、前記第３の編みパターンを有する領域の重さは、１平方ヤード当たり８．５オンス未満である。
第１４又は第１５の態様による第１６の態様では、前記第３の編みパターンを有する領域は、ナイロン糸を用いて浮き添え糸編みで編まれた、エラストマで被覆した地糸を備える、弾性２×２浮き編み構造である。
第１４乃至第１６のいずれか１の態様による第１７の態様では、前記第３の編みパターンは、一列に配列された３つの第１の開口から成る複数のグループを備え、前記グループは、前記第１の開口よりも小さい複数の第２の開口によって間が空けられており、前記第２の編みパターンを有する領域は、前記編みメッシュの弛緩時に、１平方インチ当たり約３００個の前記グループを備える。
第１３乃至第１７のいずれか１の態様による第１８の態様では、前記第１の編みパターンは、シングル又はダブルジャージ編み構造である。
第１３乃至第１８のいずれか１の態様による第１９の態様では、前記第１の編みパターンは、前記第２の編みパターンと同じである。
第１３乃至第１９のいずれか１の態様による第２０の態様では、前記第２の編みパターンは、前記第１の編みパターンよりも伸長性と通気性が高いが、前記第３の編みパターンよりも伸長性と通気性が低い編みメッシュパターンである。
ここで述べるシステム及び技法は、以下の利点の１つ又は複数を提供することができる。第一に、システムは、衣類の着用者の快適さを増すべく衣類の対象領域に追加の柔軟性と通気性とを有する衣類を提供することができる。
添付の図面及び以下の説明において、１つ又は複数の実施の詳細を記載する。他の特徴及び利点は、前記説明及び図面、並びに、特許請求の範囲から明らかになろう。
図１は、例示の肌着の正面図である。
図２は、例示の肌着の背面図である。
図３は、例示の肌着の右側面図である。
図４は、例示の肌着の左側面図である。
図５Ａ及び図５Ｂは、例示の編み目パターンを有する例示の編み領域の拡大図である。
図６は、衣類を製造するための例示の工程のフロー図である。
本開示は、例えば、胴体をシェイピング（整形・補正）し、サポートし、そして胴体の外形に合わせるシェイプウェア衣類、例えば肌着（例えば、シェイプウェアキャミソール）について述べる。概して、前記衣類はシェイプウェア衣類の特定部分に編みメッシュを含み、編みメッシュは、前記衣類の他の領域の特性とは異なる弾性特性及び通気特性を有する。
図１乃至図４は、例示の肌着１００の正面（例えば、前面）図、背面（例えば、後面）図、右側面図、及び左側面図である。肌着１００は、身ごろ１１０（例えば、キャミソール身ごろ）、ウエストバンド１５０、一対のショルダストラップ１１２ａ及び１１２ｂを含む。ショルダストラップ１１２ａ、１１２ｂは、袖ぐり１１４ａ、袖ぐり１１４ｂ、襟ぐり１１６を画成する。図１乃至図４は、例示の肌着を参照するが、衣類はアウタ衣類であってもよい。
主に図１を参照すると、身ごろ１１０は丸編みされた衣類であり、前面編地領域１２０ａと前面編地領域１２０ｂとを含む。前面編地領域１２０ａは、着用時に実質的に着用者の胴体下部と腹部にかけて延在するように配置されている。前面編地領域１２０ｂは、着用時に実質的に着用者の胴体上部と胸部（例えば、ブラ範囲、乳房）にかけて延在するように配置されている。前面編地領域１２０ａ及び１２０ｂは、外縁１２２ａ及び１２２ｂを共有している。
いくつかの例では、衣類を丸編みすることでシームレスな衣類が製造される。例えば、衣類の異なる領域どうしをシームレスに結合することができる。いくつかの例では、着用者が衣類を着用すると、前面編地領域１２０ａが着用者の腹部域上にかけて或る程度まで伸長してシェイピング圧縮を付与する。いくつかの例では、着用者が衣類を着用すると、前面編地領域１２０ｂがある程度まで伸長して着用者の乳房をサポートする（例えば、前面編地領域１２０ｂが内蔵ブラとして機能する）。いくつかの例では、前面編地領域１２０ｂは、前面編地領域１２０ａよりも高い伸長性及び／又は通気性を有する編みパターンを用いて形成されてよい。
主に図２を参照すると、身ごろ１１０は、外縁１３２ａと外縁１３２ｂとを有する後面編地領域１３０を更に含む。衣類１００を着用すると、後面編地領域１３０が着用者の背中の一部を覆う、又は、着用者の背中の一部に重なる。着用すると、これら領域のいくらかが伸長する、どの領域も伸長しない、又は、全ての領域が伸長して、着用者の体形と少なくともほぼ合致する。
ショルダストラップ１１２ａ及び１１２ｂは、前面編地領域１２０ｂの一部分と、後面編地領域１３０の一部分とを含む。ショルダストラップ１１２ａ及び１１２ｂは、袖ぐり１１４ａ及び１１４ｂに対応する前面編地領域１２０ｂ、後面編地領域１３０、外縁１２２ａ、及び外縁１２２ｂから所定域をトリミングすることによって、並びに、襟ぐり１１６に対応する前面編地領域１２０ｂ及び後面編地領域１３０から所定域をトリミングすることによって、形成することができる。前面編地領域１２０ａのトリミングされない残余部分は、前面ストラップ部分１２１ａ及び前面ストラップ部分１２１ｂを形成する。後面編地領域１３０のトリミングされない残余部分は、後面ストラップ部分１３１ａ及び後面ストラップ部分１３１ｂを形成する。前面ストラップ部分１２１ａと後面ストラップ部分１３１ａとを縫い目１１５ａにて結合し（例えば、縫合し）、ショルダストラップ１１２ａを形成する。前面ストラップ部分１２１ｂと後面ストラップ部分１３１ｂとを縫い目１１５ｂにて結合し（例えば、縫合し）、ショルダストラップ１１２ｂを形成する。
次に、主に図３を参照すると、身ごろ１１０は、外縁１２２ａと外縁１３２ａとの間に延在する側面編地領域１４０ｂを更に含む。側面編地領域１４０ｂは、衣類１００を着用した際に、着用者の右臀部の一部分と着用者の右脇下の側面部分とを覆う（例えば、両部分に重なる、両部分の上に延在する、又は、両部分にわたって伸長する）ように配置されている。実施の形態によっては、側面編地領域１４０ｂは、弛緩（リラックス）した（例えば、伸長していない）状態で幅約１．６インチ（４．１ｃｍ）、長さ約１５インチ（３８ｃｍ）であるが、他の実施の形態によっては、第３の編みパターンで編んだ領域は任意の適切なサイズであってよい、及び／又は、これを、衣類１００の全体にまで用いてもよい。例えば、側面編地領域１４０ｂを実質的に矩形にしたり（図３に示すように）、側面編地領域１４０ｂの長手方向の長さに沿って幅を広くする及び／又は短くする、又は、着用者の胴体の側面にほぼ沿った別の形状にすることができる。
次に、主に図４を参照すると、身ごろ１１０は、外縁１２２ｂと外縁１３２ｂとの間に延在する側面編地領域１４０ａを更に含む。側面編地領域１４０ａは、衣類１００を着用した際に、着用者の左臀部の一部分と着用者の左脇下域の側面部分とを覆う（例えば、両部分に重なる、又は、両部分にわたって伸長する）ように配置されている。実施の形態によっては、側面編地領域１４０ａは、弛緩（リラックス）した（例えば、伸長していない）状態で幅約１．６インチ、長さ約１５インチである。しかし、側面編地領域１４０ａも、図３に関連して先に述べた側面編地領域１４０ｂと類似の形状とすることができる。例えば、側面編地領域１４０ａは、側面編地領域１４０ｂのサイズ、形状、及び／又は配置を、衣類１００の右側を衣類１００の左側から隔てる平面を挟んで鏡のように映し出せるようにすることができる。別の例では、側面編地領域１４０ａ及び１４０ｂのサイズ、形状、及び／又は配置を互いに異なるものにすることもできる。図３は衣類の左側として示され、図４は衣類の右側として示されていて、衣類の両側及びこれに対応する記述は逆であってもよい。
身ごろ１１０はほぼ筒状の生地構造である。例えば、前面編地領域１２０ａ、前面編地領域１２０ｂ、側面編地領域１４０ａ、後面編地領域１３０、側面編地領域１４０ｂ、及びウエストバンド１５０を、最初は縫い目なく（例えば、シームレスに）形成される一体的な筒状身ごろとして丸編みすることができる。実施によっては、１つ又は複数の領域を別々に編み、隣接する領域同士を縫い合わせる。
前面編地領域１２０ｂと後面編地領域１３０は、第１の編みパターンで編まれている。側面編地領域１４０ａと側面編地領域１４０ｂは、第１の編みパターンと異なる第３の編みパターンで編まれている。前面編地領域１２０ａは、第２の編みパターンで編まれているが、実施の形態によっては、前面編地領域を、第１の編みパターン又は第３の編みパターンで編むこともできる。実施の形態によっては、第１の編みパターンは、例えばシングル又はダブルジャージ編み構造のような平編みパターンであってよい。第３の編みパターンについては図５Ａ乃至図５Ｂの説明で更に述べる。実施の形態によっては、第２の編みパターンは、伸長量及び／又は通気量が第１の編みパターンよりも多い生地を形成できる。実施の形態によっては、第２の編みパターンは、伸長量及び通気量が第３の編みパターンよりも少ない生地を形成できる。実施の形態によっては、第１の編みパターンは第２の編みパターンと同じであってよい。
図５Ａは、例示の編み目パターン５０１を有する編地領域５００の拡大図である。図５Ｂは、編地領域５００の一部分５１０を更に拡大した拡大図である。実施の形態によっては、編み目パターン５０１は第３の編みパターン（例えば、身ごろ１１０の例示の側面編地領域１４０ａ及び１４０ｂに用いているパターン）であってよい。
実施によっては、例示の編み目パターン５０１は糸の編みメッシュパターンであり、これらを編み合わせると、重量が１平方ヤード当たり約８．５オンス未満（例えば、略０．１８５９ｇ／平方インチ）の編物が得られる。例えば、例示の編み目パターン５０１の編みメッシュでは、重量が１平方ヤード当たり６．５オンス（０．１８ｋｇ）と１平方ヤードあたり８．５オンスとの間の生地を提供できる。実施によっては、編み目パターン５０１を用いて平編みジャージと比べて約１．５倍から約２倍の伸長性及び／又は少なくとも約３０％増の通気性（例えば、空気流量）を持つ生地を製造できる。第２の編みパターンが例示の編み目パターン５０１を含むいくつかの例では、これらの伸長特性及び通気特性によって、衣類１００の着用者に快適性、サポート性、通気性を付与することができる。例えば、編み目パターン５０１の編みメッシュは、元の伸長していない長さの最大８０％増で伸長することができる。
主に図５Ｂを参照すると、編み目パターン５０１は浮き編み構造の繰り返しパターン、例えば、弾性を持つ２×２浮き編みパターン、３×３浮き編みパターン、又は他の浮き編みパターンを含んでよい。編み目パターン５０１は、エラストマで被覆した地糸（例えば、スパンデックス及び／又は他のエラストマ）と、糸（例えば、ナイロン糸）とを組み合わせた浮き添え糸編みで編まれている。編み目パターン５０１は、グループ５２０のようなグループの集まりを含む。グループ５２０は、一列に配列された開口５３０ａ、５３０ｂ、及び５３０ｃのような３つの開口を含む。グループ同士は、開口５３０ａから５３０ｃよりも小さい開口５４０ａ、５４０ｂ、及び５４０ｃのような他の開口の集まりによって隔てられている。編み目パターン５０１を有する領域は、グループ５２０のような、約３００個の３−開口グループ（例えば、大きい方の開口５３０ａから５３０ｃを約９００個）を含む。この個数は、領域（例えば、側面編地領域１４０ａから１４０ｂの編みメッシュ）が弛緩（リラックス）しているときの、この領域の１平方インチ当たりのグループ５２０の個数である。
図５Ａ及び図５Ｂは、実質的に伸長状態にある、例示の編地領域５００と例示の編み目パターン５０１とを示す。例えば、開口５３０ａから５３０ｃ、５４０ａから５４０ｃは布地がほぼ最大伸長した状態で示されているが、一般的な弛緩（リラックス）した状態では、開口５３０ａから５３０ｃ及び５４０ａから５４０ｃを裸眼で視認することはできない。浮き部分を含む編地領域５００の編み目パターン５０１は、先に述べたように（例えば、開口を作るように編んでも穴が空いてしまわないように）編んだときに自然に生じるパターンとして、開口５３０ａから５３０ｃ及び５４０ａから５４０ｃを作り出す。
再び図３及び図４を参照すると、側面編地領域１４０ａ及び１４０ｂは、第３の編みパターン、例えば、先に述べた例示の編み目パターン５０１、を含む。図３及び図４は側面編地領域１４０ｂ及び１４０ａを示し、側面編地領域１４０ｂ及び１４０ａは、それぞれの全体に編みメッシュパターンを含んでいる。しかし、側面編地領域１４０ａ及び１４０ｂの編みメッシュパターンの範囲は異なってもよい。例えば、側面編地領域１４０ａ及び１４０ｂはそれぞれの限られた部分のみに編みメッシュパターンを含み、更に、側面編地領域１４０ａ及び１４０ｂの他の部分は異なる編み構造（例えば、平編み、ジャージ編み、交互の浮き編み、又は他の編みパターン）を含むことができる。
図６は、衣類を製造するための例示の工程６００のフロー図である。実施によっては、工程６００は、図１乃至図４の肌着１００を製造する工程とすることができる。
ステップ６１０では、衣類の身ごろを形成するために、筒状の未加工編地を丸編みする。身ごろは第１の端部と、第１の端部の反対にある第２の端部とを有する。例えば、例示の衣類の身ごろ１１０は丸編みされ、ウエスト側端部１７０ａと頭部側端部１７０ｂとを有する。
身ごろ１１０は前面編地領域を含み、前面編地領域は、着用者の胸部域の一部にかけて伸長するように構成された第１の編みパターンと、着用者の腹部域の一部にかけて伸長するように構成された第２の編みパターンとを含み、第１の外縁及び第２の外縁を有する。例えば、例示の前面編地領域１２０ａは、例示の前面編地領域１２０ｂ及び／又は例示の側面編地領域１４０ａ、１４０ｂとは異なる編みパターンを有することができ、前面編地領域１２０ａ及び１２０ｂは、外縁１２２ａ及び１２２ｂを有する。
身ごろ１１０は後面編地領域も含み、後面編地領域は、第１の編みパターン、外縁、及び内縁を有し、着用者の背中の一部辺りに延在又は伸長するように構成される。例えば、例示の後面編地領域１３０の編みパターンは、例示の前面編地領域１２０ｂ、及び／又は、例示の側面編地領域１４０ａ、１４０ｂとは異なり、外縁１３２ａ及び１３２ｂを有する。
身ごろ１１０は、第１の側面編地領域も含み、第１の側面編地領域は、第１の編みパターンと異なる第３の編みパターンを有し、第１の外縁と第３の外縁との間に延在し、着用者の左臀部の一部分辺りと、着用者の左上腿の側部の一部分辺りに延在又は伸長するように構成される。例えば、例示の側面編地領域１４０ａは、外縁１２２ａと外縁１３２ａとの間に延在する。
身ごろ１１０は、第２の側面編地領域も含み、第２の側面編地領域は、第２の編みパターンを有し、第２の外縁と第４の外縁との間に延在し、着用者の右臀部一部分辺りと着用者の右上腿の側部の一部分辺りに延在又は伸長するように構成される。例えば、例示の側面編地領域１４０ｂは、外縁１２２ｂと外縁１３２ｂとの間に延在する。
ステップ７２０では、第１の端部の近位にて、第１の側面編地領域、前面編地領域の第１の部分、及び後面編地領域の第１の部分にかけて、第１の袖ぐりを裁断する。例えば、袖ぐり１１４ａは、例示の側面編地領域１４０ａ、例示の前面編地領域１２０ｂ、及び例示の後面編地領域１３０の、頭部側端部１７０ｂに近位した各部分を除去するように、身ごろ１１０を裁断することにより画成できる。
ステップ７３０では、第１の端部の近位にて、第２の側面編地領域、前面編地領域の第２の部分、及び後面編地領域の第２の部分にかけて第２の袖ぐりを裁断する。。例えば、袖ぐり１１４ｂは、例示の側面編地領域１４０ｂ、例示の前面編地領域１２０ｂ、例示の後面編地領域１３０の、頭部側端部１７０ｂに近位した各部分を除去するように、身ごろ１１０を裁断することにより画成できる。
ステップ７４０では、第１の端部の近位にて、前面編地領域の第３の部分にかけて第１の襟ぐり部分を裁断する。例えば、襟ぐり１１６の正面部分を、例示の前面編地領域１２０ｂから切り抜くことができる。
ステップ７５０では、第１の端部の近位にて、後面編地領域の第４の部分にかけて第２の襟ぐり部分を裁断する。例えば、襟ぐり１１６の背面部分を、例示の後面編地領域１３０から切り抜くことができる。
ステップ７６０では、第１の端部の近位にて、前面編地領域を後面編地領域と結合し、第１のショルダストラップを形成する。例えば、前面編地領域１２０ｂ及び後面編地領域１３０の残余部分、つまり、襟ぐり１１６と袖ぐり１１４ａを形成するために裁断されていない部分を、頭部側端部１７０ｂに近いそれらの自由端の近くで結合（例えば、縫合、貼り付け、接着）して、ショルダストラップ１１２ａを形成することができる。
ステップ７７０では、第１の端部の近位にて、前面編地領域を後面編地領域と結合し、第２のショルダストラップを形成する。例えば、前面編地領域１２０ｂ及び後面編地領域１３０の残余部分、つまり、襟ぐり１１６及び袖ぐり１１４ｂを形成するために裁断されていない部分を、頭部側端部１７０ｂに近いそれらの自由端の付近で結合（例えば、縫合、貼り付け、接着）して、ショルダストラップ１１２ｂを形成することができる。
実施によっては、工程７００は、編みメッシュパターン内に第３の編みパターンを編むステップを含むこともできる。実施によっては、第３の編みパターンを有する領域の重量は、１平方ヤード当たり８．５オンス未満であってよい。例えば、側面編地領域１４０ａ、１４０ｂは、図５Ａ及び図５Ｂに示す例示の編み目パターン５０１で編むことができる。
実施によっては、第３の編みパターンを有する領域は、弾性２×２浮き編み構造を含むことができ、この２×２浮き編み構造は、エラストマで被覆した地糸を含み、ナイロン糸と共に浮き添え糸編みで編まれる。実施によっては、第３の編みパターンは、伸長すると視認できる、一列に配列された３つの第１の開口から成るグループの集まりを含むことができ、これらのグループは、第１の開口よりも小さい複数の第２の開口によって間が空けられており、第３の編みパターンを有する領域は、編みメッシュ弛緩（リラックス）時において１平方インチ当たり約３００個のこのようなグループを含む。例えば、例示の編み目パターン５０１は、一列に配列された３つの開口５３０ａから５３０ｃから成るグループ５２０を含み、このグループ５２０は、開口５４０ａから５４０ｃのような小さい方の開口によって他のグループから間が空いている。
実施によっては、第２の編みパターンは、第１の編みパターンよりも伸長性と通気性が高いが、第３の編みパターンよりも伸長性と通気性が低い編みメッシュパターンであってよい。例えば、前面編地領域１２０ｂは、前面編地領域１２０ａよりも伸長性及び／又は通気性が高いが、側面編地領域１４０ａ又は１４０ｂよりも伸長性及び／又は通気性が低くてよい。実施によっては、第２の編みパターンは第１の編みパターンであってよい。例えば、前面編地領域１２０ａと前面編地領域１２０ｂの両方が同じ縫い目パターンを有してよく、それらの縫い目パターンは側面編地範囲１４０ａ、１４０ｂ及び後面編地範囲１３０に用いられている編み目パターンと異なってよい。実施によっては、第２の編み目パターンは第３の編み目パターンであってよい。例えば、前面編地領域１２０ａは側面編地領域１４０ａ又は１４０ｂと同じ編み目パターンを有することができ、前面編地部分（１２０ａ及び後面編地部分１３０を形成するために用いられる編み目パターンと異なる編み目パターンを有することができる。
実施によっては、工程６００は、衣類の筒状のウエストバンド形成するために、筒状の未加工編地を丸編みするステップと、筒状のウエストバンドを、身ごろの第１の端部にて、第１の前面編地領域、第１の側面編地領域、後面編地領域、及び第２の側面編地領域に縫合するステップとを更に含むことができる。例えば、例示のウエストバンド１５０を丸編みし、これを、ウエスト側端部１７０ａにて、例示の身ごろ１１０に縫合することができる。
以上、いくつかの実施について詳細に述べたが、他の改変が可能である。例えば、望ましい結果を達成するためには、図面に示す論理フローが図示通りの特定の順序、又は連続する順序である必要はない。加えて、記述したフローに他のステップを提供してもよく、ステップを省略してもよく、又、記述した衣類に他の構成部分を追加又は削除してもよい。したがって、他の実施は以下の特許請求の範囲に含まれる。
１００ 衣類、肌着
１１０ 身ごろ
１１２ａ、１１２ｂ ショルダストラップ
１１４ａ、１１４ｂ 袖ぐり
１１５ａ、１１５ｂ 縫い目
１１６ 襟ぐり
１２０ａ、１２０ｂ 前面編地領域
１２１ａ、１２１ｂ 前面ストラップ部分
１２２ａ、１２２ｂ 外縁
１３０ 後面編地領域
１３１ａ、１３１ｂ 後面ストラップ部分
１３２ａ、１３２ｂ 外縁
１４０ａ、１４０ｂ 側面編地領域
１５０ ウエストバンド
１７０ａ ウエスト側端部
１７０ｂ 頭部側端部
５００ 編地領域
５０１ 編み目パターン
５１０ 編地領域５００の一部分
５２０ グループ
５３０ａ、５３０ｂ、５３０ｃ 開口
５４０ａ、５４０ｂ、５４０ｃ 開口

Claims (20)

  1. 衣類であって：
    第１の端部と、前記第１の端部の反対にある第２の端部とを有する身ごろを備え、
    前記身ごろは：
    着用者の腹部域の一部分にかけて伸長するように構成された第１の編みパターンと、着用者の胸部域の一部分にかけて伸長するように構成された第２の編みパターンと、第１の外縁と、第２の外縁とを有する前面編地領域と；
    前記第１の編みパターンと、第３の外縁と、第４の外縁とを有し、前記着用者の背中の一部分の辺りに伸長するように構成された後面編地領域と；
    前記第１の編みパターンと異なる第３の編みパターンを有し、前記前面編地領域の第１の外縁と、前記後面編地領域の第３の外縁との間に延在し、前記着用者の左側部域の一部分の辺り及び前記着用者の左臀部の側部の一部分の辺りに伸長するように構成された第１の側面編地領域と；
    前記第３の編みパターンを有し、前記前面編地領域の前記外縁と、前記後面編地領域の前記外縁との間に延在し、前記着用者の右側部域の一部分の辺り及び前記着用者の右臀部の側部の一部分の辺りに伸長するように構成された第２の側面編地領域と；を備える、
    衣類。
  2. 前記前面編地領域と、前記第１の側面編地領域と、前記後面編地領域と、前記第２の側面編地領域とは、丸編みされた筒状身ごろとして一体に形成される、
    請求項１に記載の衣類。
  3. 前記着用者の胸部域は、前記着用者の乳房を備える、
    請求項２に記載の衣類。
  4. 前記第３の編みパターンは、編みメッシュパターンである、
    請求項１又は請求項２に記載の衣類。
  5. 前記第３の編みパターンを有する領域の重さは、１平方ヤード当たり８．５オンス未満である、
    請求項４に記載の衣類。
  6. 前記第３の編みパターンを有する領域は、ナイロン糸を用いて浮き添え糸編みで編まれた、エラストマで被覆した地糸を備える、弾性２×２浮き編み構造である、
    請求項４又は請求項５に記載の衣類。
  7. 前記第３の編みパターンは、一列に配列された３つの第１の開口から成る複数のグループを備え、
    前記グループは、前記第１の開口よりも小さい複数の第２の開口によって間が空けられており、
    前記第２の編みパターンを有する領域は、前記編みメッシュの弛緩（リラックス）時において、１平方インチ当たり約３００個の前記グループを備える、
    請求項４乃至請求項６のいずれか１項に記載の衣類。
  8. 前記身ごろの前記第２の端部にて、前記前面編地領域と、前記第１の側面編地領域と、前記後面編地領域と、前記第２の側面編地領域とに取り付けられた筒状のウエストバンドを更に備える、
    請求項１乃至請求項７のいずれか１項に記載の衣類。
  9. 前記第１の編みパターンは、シングル又はダブルジャージ編み構造を備える、
    請求項１乃至請求項８のいずれか１項に記載の衣類。
  10. 前記第２の編みパターンは、前記第１の編みパターンよりも伸長性と通気性が高いが、前記第３の編みパターンよりも伸長性と通気性が低い編みメッシュパターンである、
    請求項１乃至請求項９のいずれか１項に記載の衣類。
  11. 前記第１の編みパターンは、前記第２の編みパターンと同じである、
    請求項１乃至請求項１０のいずれか１項に記載の衣類。
  12. 前記衣類は、肌着である、
    請求項１乃至請求項１１のいずれか１項に記載の衣類。
  13. 衣類の製造方法であって：
    衣類の身ごろを形成するために、筒状の未加工編地を丸編みするステップであって、
    前記身ごろは、第１の端部と、前記第１の端部の反対にある第２の端部とを有し、
    前記身ごろは：
    着用者の腹部域の一部分にかけて伸長するように構成された第１の編みパターンと、着用者の胸部域の一部分にかけて伸長するように構成された第２の編みパターンとを有し、第１の外縁と第２の外縁とを有する、前面編地領域と；
    第１の編地パターンを有し、第３の外縁と第４の外縁とを有し、前記着用者の背中の一部分の辺りに伸長するように構成された、後面編地領域と；
    前記第１の編みパターンと異なる第３の編みパターンを有し、前記第１の外縁と前記第３の外縁との間に延在し、前記着用者の左側部域の一部分の辺り及び前記着用者の左臀部の側部の一部分の辺りに伸長するように構成された、第１の側面編地領域と；
    前記第２の編みパターンを有し、前記第２の外縁と前記第４の外縁との間に延在し、前記着用者の右側部域の一部分の辺り及び前記着用者の右臀部の側部の一部分の辺りに伸長するように構成された、第２の側面編地領域と；を備える、前記丸編みするステップと；
    前記第１の端部の近位にて、前記第１の側面編地領域と、前記前面編地領域の第１の部分と、前記後面編地領域の第１の部分とにかけて第１の袖ぐりを裁断するステップと；
    前記第１の端部の近位にて、前記第２の側面編地領域と、前記前面編地領域の第２の部分と、前記後面編地領域の第２の部分とにかけて第２の袖ぐりを裁断するステップと；
    前記第１の端部の近位にて、前記前面編地領域の第３の部分にかけて第１の襟ぐり部分を裁断するステップと；
    前記第１の端部の近位にて、前記後面編地領域の第４の部分にかけて第２の襟ぐり部分を裁断するステップと；
    前記第１の端部の近位にて、第１のショルダストラップを形成するために、前記前面編地領域を前記後面編地領域と結合するステップと；
    前記第１の端部の近位にて、第２のショルダストラップを形成するために、前記前面編地領域を前記後面編地領域と結合するステップと；を備える、
    衣類の製造方法。
  14. 編みメッシュパターンで、前記第３の編みパターンを編むステップ；を更に備える、
    請求項１３に記載の方法。
  15. 前記第３の編みパターンを有する領域の重さは、１平方ヤード当たり８．５オンス未満である、
    請求項１４に記載の方法。
  16. 前記第３の編みパターンを有する領域は、ナイロン糸を用いて浮き添え糸編みで編まれた、エラストマで被覆した地糸を備える、弾性２×２浮き編み構造である、
    請求項１４又は請求項１５に記載の方法。
  17. 前記第３の編みパターンは、一列に配列された３つの第１の開口から成る複数のグループを備え、
    前記グループは、前記第１の開口よりも小さい複数の第２の開口によって間が空けられており、
    前記第２の編みパターンを有する領域は、前記編みメッシュの弛緩（リラックス）時において、１平方インチ当たり約３００個の前記グループを備える、
    請求項１４乃至請求項１６のいずれか１項に記載の方法。
  18. 前記第１の編みパターンは、シングル又はダブルジャージ編み構造である、
    請求項１３乃至請求項１７のいずれか１項に記載の方法。
  19. 前記第１の編みパターンは、前記第２の編みパターンと同じである、
    請求項１３乃至請求項１８のいずれか１項に記載の方法。
  20. 前記第２の編みパターンは、前記第１の編みパターンよりも伸長性と通気性が高いが、前記第３の編みパターンよりも伸長性と通気性が低い編みメッシュパターンである、
    請求項１３乃至請求項１９のいずれか１項に記載の方法。
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