JP3058840U - 子供用衣類 - Google Patents

子供用衣類

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JP3058840U
JP3058840U JP1998008631U JP863198U JP3058840U JP 3058840 U JP3058840 U JP 3058840U JP 1998008631 U JP1998008631 U JP 1998008631U JP 863198 U JP863198 U JP 863198U JP 3058840 U JP3058840 U JP 3058840U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着用感および運動追従性が良く脱ぎ着しやす
い衣類を提供する。 【解決手段】 伸縮性糸条を用いて編機により連続編成
した伸びを有する編地1からなり、部分的に編み方を変
えて伸びを異ならせた子供用衣類であって、肩部から胸
部に当たる上段部分12は、緊締力を小さくして伸びを
大きくした編組織とし、胸部下方から腹部に当たる中段
部分13は、緊締力を中低度として伸びを中低度とした
編組織とし、下腹部に当たる部分から下端にかける下段
部分14は緊締力を大きくして伸びの小さな編組織と
し、上下3段階に切り替えた編組織としている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、身長が50cm〜130cm程度の子供用衣類に関し、詳しくは、 0歳前後から10歳前後までの子供の主として肌着として用いられる衣類に関し 、特に、運動追従性を向上させると共に身体の各部に適した機能をもたせるもの である。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の子供用の肌着は殆ど肌への優しさを優先して綿100%の編地 より形成されている。 即ち、トップ衣類のシャツ、ボトム衣類のパンツ、ズボン等は、通常、綿10 0%の編地を、前身頃、後身頃、袖等にわけて裁断し、これら裁断したパターン を縫着して上記衣類を形成している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記した綿100%の編地からなる肌着等の衣類では、全体として伸縮性が少 ないと共に、部分的に伸縮性を変えることもできない。特に、2歳〜10歳まで の幼児は動作が活発で激しくなると共に、走りや飛び等の運動を始めるため、伸 びが少ないと、運動追従性が悪い問題がある。また、動作が活発で運動量がおお くなるため、衣類がずり上がったり、ずり下がったりしやすく、衣類の着崩れが 発生しやすい。このような着崩れが発生すると、運動追従性が更に悪くなる問題 がある。
【0004】 また、特に、幼児段階では、一人で衣類を着たり、脱いだりする習慣を身につ けさせる必要がある。しかしながら、身体に適したサイズでは、伸びが少ないた めに、頭かぶりのトップ肌着等では着たり、脱いだりしにくく、一人で脱ぎ着が 出来る習慣を身につけさせることは容易でない。
【0005】 さらに、子供の衣類、特に、肌着は洗濯の頻度が多いが、従来の綿100%の 肌着の場合には、洗濯により伸びが生じると、元に戻らず、型くずれしやすい問 題がある。さらにまた、子供の皮膚は繊細で様々な刺激に弱いが、従来の衣類は 縫着部が多く、この縫着部が柔らかい子供や幼児の肌に直接触れるため、刺激を 与え、肌荒れ等を発生させる可能性がある。
【0006】 本考案は上記した種々の問題に鑑みてなされたもので、特に、運動追従性に優 れると共に、脱ぎ着が容易で、子供に適した衣類を提供することを課題としてい る。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案は、伸縮性糸条を用いて編機により連続編成 した伸びを有する編地からなり、部分的に編み方を変えて伸びを異ならせた子供 用衣類であって、 肩部から胸部に当たる上段部分は、緊締力を小さくして伸びを大きくした編組 織とし、 胸部下方から腹部に当たる中段部分は、緊締力を中程度として伸びを中程度と した編組織とし、 下腹部に当たる部分から下端にかける下段部分は、緊締力を大きくして伸びの 小さな編組織とし、 上下3段階に切り替えた編組織としている子供用衣類を提供している。
【0008】 上記子供用衣類では、上段部分の伸びを最も大きくしているため、上半身、特 に、腕が動かしやすくなり、運動追従性を高めることができる。また、丸首タイ プの場合は脱ぎ着が容易となる。中段部分の伸びを中程度とすると、腹部を強く 締め付けないため、運動しやすく且つ着心地を高めることができる。下腹部から 大腿部付近に達する下段部分の伸びを小さくしているため、ずり上がりしにくく なり、着崩れが防止しできる。また、トップ衣類の場合、下端部が垂れたり、ず り下がることを防止できる。
【0009】 さらに、本考案は、伸縮性糸条を用いて編機により連続編成した伸びを有する 編地からなり、部分的に編み方を変えて伸びを異ならせた子供用衣類であって、 肩部から胸部に当たる上段部分は緊締力を小さくして伸びを大きくした編組織 とし、 胸部下方から下腹部に当たる部分を含む下段部分は緊締力を大きくして伸びの 小さな編組織とし、 上下2段階に切り替えた編組織としている子供用衣類を提供している。
【0010】 この上下二段切り替えの編組織は、上記上下三段切り替えの中段部分と下段部 分とを同一の伸びの小さい編組織としたものである。 上記のように上下2段切り替えの編組織とした場合にも胸部から上方は伸びを 大きくしているため、運動追従性を高めることができ、かつ、脱着がしやすくな る。
【0011】 上記三段切り替えの場合および、二段切り替えの場合、いずれもトップ衣類と して用いられるが、下段部に股部およびパンツ部を設けて上下繋ぎ衣類としても よい。また、丸首のランニング・タイプとしてもよいし、袖部あるいは/および 襟部をつけてもよい。また、肌着となるインナー用に限らず、外衣のアウター用 としてもよい。袖部をつける場合は、天竺編組織として縦横両方向への伸びを持 たせた円筒状とし、かつ、袖部先端は糸の密度を高めて緊締力をアップすると共 に、袋編みして無縫製としている。
【0012】 上記編地は丸編機で連続編成した円筒状編地からなり、前身頃部と後身頃部と が左右脇線ラインで連続させている。よって、前身頃と後身頃とは左右の肩部の 上端で縫着している。 前身頃と後身頃とを別々に作成して縫着した場合には、縫着部の存在により脇 線に沿った部分の伸びが悪くなるが、本考案では編地を略円筒状としているため 、脇線に縫着部がなく、よって、脇線に沿った部分の伸びが大きく、肩、腕、足 等の動作時に脇線に沿った部分の追従性がよくなり、運動機能を促進することが できる。また、縫製部により肌に与える刺激を少なくでき、肌が柔らかい子供に 肌荒れ等を発生させにくい。さらに、編地を円筒状としているため、縫製作業を 減少でき、衣類の加工工程を減らして、生産性を高めることができる。
【0013】 上記脇線ラインに沿って、腋下から足ぐり近傍まで延在させて、緊締力が小さ く縦伸びの大きな編組織を設けている。 前記のように、前身頃と後身頃とを連続させて、脇線ラインに縫着部を設けて いないことにより、動作追従性を高めていると共に、さらに、この脇線ラインに 沿った部分を伸びの大きな編組織とすると、より運動追従性を高めることができ る。
【0014】 上記上段部分はカノコ編組織、下段部はリブ編組織としている。また、三段切 り替えの場合は、中段部もリブ編組織としているが、中段部のリブ編組織は下段 部のリブ編組織よりも緊締力を小さくして、伸びを大きくしている。即ち、中段 部は1×2リブ、下段部は1×1リブとし、下段部の糸条の密度を上段部の2倍 として、パワー(緊締力)を強めて、伸びを小さくしている。
【0015】 さらに、本考案は、伸縮性糸条を用いて丸編機により連続編成した伸びを有す る編地からなり、部分的に編み方を変えて伸びを異ならせた子供用衣類であって 、大腿部の前側に当たる部分は、該部分を囲む大腿部の側部、後部および上下部 分よりも伸びを大きくして足を動かしやすい構成としている子供用衣類を提供し ている。
【0016】 即ち、パンツ、ズボン等のボトム衣類、および、繋ぎ衣類のボトム部分では、 上記のように、左右の大腿部の前側に当たる部分には、部分的に伸びの大きな編 組織を設けている。このように、大腿部の前側に当たる部分をその周囲よりも伸 びを大きくすると、足の上げ下げへの追従性を高めることができ、活発な運動機 能を阻害しない。
【0017】 ボトム衣類の場合、腹部に当たる部分は、3×1リブ編組織等の伸びの大きな 編組織とし、かつ、ウエスト部分に連続する腰回りは伸びの最も小さいタミー編 組織として身体に密着させ、さらに、臀部に当たる部分は伸びの大きなカノコ編 組織として、臀部を突っ張らせずに、無理なく包みこみ、残りの部分は2×1リ ブ編組織として、中程度の緊締力と伸びを与えることが好ましい。 上記のように、身体の各部分に応じた編組織に変えると、運動追従性を高める と共に、着用感も高めることができる。 また、ウエスト部分は、ゴムを使わず、パワーのある伸縮性糸条を用いて袋編 みとして無縫製とし、ウエスト部分を締め付けず、ずり落ちない程度にボトム衣 類の上端をウエストに優しくフィットさせることができる。また、無縫製である ため、ウエスト部分の皮膚に刺激をあたえない。なお、ウエスト部分に限らず、 上端から腹部までの広い範囲をパワーのある伸縮性糸条を用いて袋編みとし、腹 部にフィットさせて腹巻の機能を持たせ、腹部の冷えを防止できるようにしても よい。
【0018】 上記トップ衣類、繋ぎ衣類およびボトム衣類のいずれにおいても、腹部に当た る部分の肌側の裏面にパイル編組織を設けている。即ち、上記三段切り替えとし たトップ衣類の場合には、中段部の裏面をパイル編組織としている。また、ボト ム衣類の場合には、腹部に当たる部分の裏面をパイル編組織としている。 このように、腹部に当たる部分をパイル編組織とすると、肌ざわりが良くなり 、おなかに優しい肌着とすることができる。
【0019】 また、本考案に係わる上記衣類は、伸縮性糸条からなる編地で構成しているた め、洗濯をしても元の形状に戻る復元力があり、従来の綿100%の衣類と比較 して型くずれしにくい。 また、子供期は成長による身長および体重の変化が大きいため、衣類の伸びを 大きくしておく必要があるが、本考案の衣類は、伸縮性糸条からなる編地で編成 しているため、綿100%と比較して大きい伸びが実現できる。よって、成長に より身長、体重が多少増加しても、窮屈になることなく、運動機能を阻害しない 。
【0020】 上記伸縮性糸条としてポリウレタン系弾性糸条を綿で被覆している多層構造の 糸条を用い、該多層構造の糸条と綿糸を用いて、いずれか一方を表用糸条、いず れか他方を裏用糸条としている。具体的には、上記多層構造の糸条として、3重 量%のポリウレタンと97重量%の綿とからなるスパンデックス糸条の外周面を 、綿100%でカバーしているコアスパンヤーン(登録商標)を用いている。
【0021】 伸縮性を持たせるためには、綿糸100%で編成することはできず、上記した 伸縮性を有する合成繊維の糸条を用いるが、その外周面を綿100%で被覆した 多層構造の糸条を用いると、肌には綿が接触するため、肌当たりを良くすること ができる。なお、伸縮性糸条は多層構造の糸条に限定されず、綿で被覆されてい ないが、肌への刺激が少ない糸条を用いても良いことはいうまでもない。
【0022】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施形態の衣類を、図面を参照して説明する。 実施形態の子供用衣類は、身長90cm前後の略2歳〜3、4歳用と、身長1 00cmの3,4歳〜6歳用とを区別している。
【0023】 本考案の後述する各実施形態の衣類は、いずれも図1に示すように、成形用丸 編機を用いて筒形状に連続編成した編地1から形成している。上記成形用丸編機 は従来公知の編み方を部分的に替える機能を具備したもので、編み方を部分的に 変えて、所要部位に所要の編組織を与えると共に、立体的な膨らみを同時に持た せるように立体編成している。
【0024】 即ち、肌着の各実施形態において後述するように、上記筒形状に連続編成した 編地1は、基本的には図2に示すリブ編み2としている。なお、このリブ編み2 は後述する図面中で、2Aで示す1×1リブ、2Bで示す2×1リブ、2Cで示 す3×1リブの3種類を用いて密度を変えている。1×1リブ編みが最も密度が 濃く、パワーの強さは1×1リブ>1×2リブ>1×3リブである。よって、伸 びの良さ(伸びが大きいのは)1×3リブ>1×2リブ>1×1リブである。
【0025】 上記リブ編み2の他に、編み方を図示していないが、後述する各実施形態にお いて示している、カノコ編み3、天竺編み4、パイル編み5、タミー編み6を併 用している。上記カノコ編み3は1×3リブ編みよりも緊締力が弱く伸びは大き い。天竺編み4はカノコ編み3よりも更に伸びが大きい。パイル編み5は吸汗性 および通気性の良い編み方である。タミー編み6が最も緊締力が強く伸びの小さ い編み方である。さらに、リブ状編みからなる袋編(ニットイン)7を施した部 分を設けて、所要箇所にそれぞれ対応した伸びを与えている。なお、各実施形態 の肌着は上記編組織2〜7をすべて具備しているものではない。
【0026】 上記編成に用いる糸条は、図3に示すように、裏用糸条として伸縮性糸条8を 用いると共に、表用糸条として綿糸9を用いて編成し、伸縮性糸条8を用いるこ とにより、編地全体に縦横に約10センチの伸びが生じるようにしている。 上 記伸縮性糸条8として、本実施形態ではポリウレタン系弾性繊維に綿をカバーし た多層構造の伸縮性糸条を用いている。詳しくは、3重量%のポリウレタンと9 7重量%の綿とからなるスパンデックス糸条の外周面を、綿100%でカバーし ているコアスパンヤーン(登録商標)を用いている。このように裏用糸条となる 伸縮性糸条8は綿9でカバーしているため、肌には天然繊維の綿のみを接触させ て、肌への刺激を低減している。
【0027】 図4(A)(B)および図5は第1実施形態を示し、身長90cm程度の子供 を対象とした丸首で袖付きのシャッツ10からなり、下端はオープンタイプとし ている。このシャツ10は主として肌着として用いられるが、外衣としても用い ても良いことは言うまでもない。 図4(A)は前身頃側を示す正面図、(B)は後身頃側を示す背面図であり、 編み方の相違によりハッチングを変えており、ハッチングを施していない部分は 天竺編み4である。図5は前身頃側の裏面図であり、後述する中段部に裏パイル 編み5を施している。
【0028】 上記第1実施形態のシャツ10では、前身頃11において、上下3段で編組織 を切り替えている。即ち、肩部から胸部に当たる上段部分12は、緊締力を小さ くして伸びを大きくした編組織としたカノコ編み3としている。この上段部分1 2に連続する下部の胸部下方から腹部に当たる中段部分13は、緊締力を中程度 として伸びを中程度とした編組織とした1×2リブ編み2Bとしている。この中 段部分13に連続する下腹部に当たる部分から下端にかける下段部分14は、緊 締を大きくして伸びの小さな編組織とした1×1リブ編み2Aとしている。よっ て、伸びの大きさは、上段部分12>中段部分13>下段部分14とし、パワー (緊締力)の強さは下段部分14>中段部分13>上段部分12としている。
【0029】 後身頃15も前身頃11と連続させて、カノコ編み3の上段部分12、1×2 リブ編み2Bの中段部分13、1×1リブ編み2Aの下段部分とし、上下3段に 切り替えている。さらに、前身頃11では、中段部分13の裏面側にのみパイル 編み5を施している。
【0030】 左右の袖部16は丸編機で別に筒形状に編成した編地を用いて構成し、前身頃 11と後身頃15とで構成する肩ぐりに袖部16の一端を縫着している。この袖 部16は縦横に伸びのある天竺編み4とし、かつ、袖口16aは袋編み7として 、袖口16aを無縫製としている。また、該袋編み7の部分には伸縮性糸条とし てパワーのあるものを用いて、腕の周囲にフィットさせるようにしている。
【0031】 上記衣類10は、上段部分12の伸びを最も大きくしているため、上半身、特 に、腕が動かしやすくなり、運動追従性を高めることができる。また、丸首タイ プとしているため、脱ぎ着が容易となり、幼児からの衣類の脱ぎ着の習慣を身に つけさせることができる。また、中段部分13の伸びを中程度としているため、 腹部を強く締め付けず、よって、運動しやすく且つ着心地を高めることができる 。さらに、腹部に直接当たる裏面側はパイル編みとしているため、肌に優しく、 より着用感を高めることができる。また、下腹部から大腿部付近に達する下段部 分14の伸びを小さくしているため、足を動かす動作時および運動時に、衣類1 0の下端がずり上がりしにくくなると共に、下端部が垂れたり、ずり下がること を防止でき、着崩れを防止できる。
【0032】 図6(A)(B)は第1実施形態の第1変形例を示し、上下繋ぎ衣類としてお り、下段部分14’は前身頃11と後身頃15とを股部20で連続させて、短パ ンツ21を連続して設けている。また、袖部を設けずに、ランニング型の繋ぎ衣 類としている。前身頃11および後身頃15とも第1実施形態と同様な上下三段 切り替の編組織としている。
【0033】 上記変形例では、図6(B)に示すように、後身頃15の背面側では、臀部に 当たる部分にカノコ編み3とした略円形部分22を設け、かつ、その上端の腰中 央部に当たるタミー編み6とした菱形部分23を設けている。また、上記臀部に あたる略円形部分22は立体的に膨出させている。 このように、臀部に当たる部分を立体的に膨出させると共にカコノ編み3とす ると、臀部を締め付けずスッポリと包むことができ、運動性能を阻害せず、かつ 、その上部の腰中央部をタミー編み6で身体に密着させると、背面側でダブつき を発生させず、後身頃15を身体にフィットさせることができる。
【0034】 図7(A)(B)は第1実施形態の第2変形例を示し、第1変形例との相違点 は、襟24をつけて、外衣としている点である。他の構成は第1変形例と同様で あり、同一符号を付して説明を省略する。また、作用効果は第1実施形態および 第1変形例と同様であるため、説明を省略する。
【0035】 図8(A)(B)は第2実施形態を示し、第1実施形態との相違点は、中段部 分と下段部分とを分けずに同一の編組織とし、上段部分12と下段部分14’と の上下二段切り替えの編組織としている。上段部分12は第1実施形態と同様に カノコ編み3とし、下段部分14’は1×1リブ編み2Aとして、パワーを大と して伸びを小さくしている。なお、第1実施形態と同様に、前身頃11の裏面側 では、第1実施形態の中段部分に当たる部分にパイル編み5を施している。その 他は第1実施形態と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
【0036】 この第2実施形態の上下2段切り替えの編組織とした場合にも、胸部から上方 は伸びを大きくしているため、運動追従性を高めることができ、かつ、脱着がし やすくなる。また、腹部から下端部にかけて伸びを小さくしているため、腹部に ダブつきが発生せず、かつ、下端部が足の挙動に応じてずれ上がったり、ずり下 がったりすることを防止できる。
【0037】 図9(A)(B)は第3実施形態を示す。第3実施形態は第1および第2実施 形態よりも年長で身長100cm程度の子供を対象としている。 第1実施形態との相違点は、シャツ10の左右の脇線ラインLに沿って、腋下 から足ぐり近傍まで延在させた部分25をカノコ編み3からなる緊締力が小さく 縦伸びの大きな編組織を設けている。他は第1実施形態と同様であり、同一符号 を付して説明を省略する。なお、図示していないが、前身頃11の中段部分13 の裏面も第1実施形態と同様にパイル編み5としている。
【0038】 このシャツ10も、前身頃11と後身頃15とを連続させて、脇線ラインLに 縫着部を設けていないことにより、脇線ラインLに沿った伸びは良く、さらに、 この部分25に特に縦伸びの良いカノコ編み3を施していることにより、肩、腕 、足に挙動の追従性をより高めることができる。特に、年齢が4〜6歳に達する 子供は、動作が活発となり、かつ、走ったり、飛んだりする運動も活発化するた め、脇線ラインの伸びを良好とすることにより、運動機能をより促進することが できる。
【0039】 図10(A)(B)は第4実施形態を示す。この第4実施形態は第3実施形態 と同様に身長100cm程度の子供を対象としており、第3実施形態との相違点 は下段部分14を短パンツ形状とした繋ぎ衣類としている点である。即ち、下段 部分14では前後身頃11と15を股部20で連続させて、短パンツ21を連続 して設けている。また、袖部を設けずに、ランニング型の繋ぎ衣類とし、かつ、 前身頃11および後身頃15とも第1実施形態と同様な上下三段切り替の編組織 とし、かつ、左右脇線ラインLに沿った部分に伸びの大きなカノコ編みからなる 部分25を設けている。
【0040】 第4実施形態の特徴は、短パンツ21の左右両側脚部26には、大腿部の前部 に当たる位置に、略三角形状のカノコ編み3とした略三角形の伸びを大きくした 部分27を設けている点である。即ち、下段部分14は2×1リブ編み2Bとし ているため、パワーは中程度、伸びも中程度であり、さほど大きな伸びを有しな いが、大腿部の前部に当たる部分27には伸びの大きな部分を設けている。
【0041】 上記のように、大腿部の前部に当たる部分27の伸びを大きくしておくと、歩 行時、走行時、その他の運動時に足の上げ下げに対する追従性を高めることがで き、運動機能の促進を促すことができる。
【0042】 また、後身頃15では、図6(B)と略同様で、臀部に当たる部分にカノコ編 み3とすると共に立体的に膨出させた一対の楕円部分22’を設け、かつ、その 上方の腰中央部に当たるタミー編み6とした菱形部分23’を設けている。 このように、臀部に当たる部分をカコノ編み3とすると、臀部を締め付けず、 運動性能を阻害せず、かつ、その上部の腰中央部をタミー編み6で身体に密着さ せると、背面側でダブつきを発生させず。後身頃15を身体にフィットさせるこ とができる。
【0043】 図11(A)(B)は第4実施形態の変形例を示し、相違点は、天竺編みとし た伸びの良い袖16と襟24を縫着して、外出用の外衣としている点である。他 は同一であるため、同一符号を付して説明を省略する。
【0044】 図12(A)(B)および図13は第5実施形態を示し、短パンツ30からな る子供用衣類からなる。この短パンツ30においても、第4実施形態と同様に大 腿部の前部に当たる部分27にカノコ編み3とした伸びの大きな部分を設けてい る。
【0045】 短パンツ30は基本的に2×1リブ編み2Bとして中程度の緊締力と伸びを持 たせており、腹部に当たる部分に3×1リブ編み2Aとした五角形の部分29を 設けて、伸びを大きくし、腹部を圧迫しないようにしている。また、左右の臀部 に当たる部分をカノコ編み3とすると共に立体的に膨出させた一対の楕円部分2 2’を設けて、伸びを大きくして臀部を圧迫しないようにしている。さらに、ウ エスト31に沿った腰にあたる部分にはパワーのあるタミー編み5とした部分3 2を設け、腰に密着させて、ダブつきを押さえている。
【0046】 さらに、ウエスト31はパワーのある伸縮性糸条を用いて袋編み7として無縫 製とし、この袋編み7により形成したウエスト部分を、腰部に適度な拘束力でフ ィットさせ、ずり落ちないようにしている。なお、上記袋編み7の部分の幅を広 げて、腹帯の機能を持たせても良い。また、必ずしも袋編みにする必要はない。
【0047】 さらに、図13に示すように、腹部に当たる部分29の裏面側はパイル編み4 として肌ざわりを良くすると共に、吸汗性を持たせている。
【0048】 図14(A)(B)は短パンツからなる第5実施形態の変形例を示し、後身頃 15の背面側において、カノコ編み3とした臀部にあたる部分22”を一対の楕 円とせず、1つの大きな略円弧状態としている点と、大腿部の前部に伸びのある 部分を設けていない点のみが相違する。
【0049】
【考案の効果】
以上の説明より明らかなように、本考案による子供用衣類によれば、伸縮性糸 条を用いた編地から構成しているため、丈および周径を伸ばすことができ、成長 の著しい子供用として、好適に使用でき、特に、動作および運動に対する追従性 に優れているため子供の運動機能を促進させることができる。
【0050】 特に、トップ側では、上部は伸びの大きな編組織としているため、上半身、特 に、腕が動かしやすくなり、運動追従性が良好となる。また、頭から被るタイプ では伸びが大きいため脱ぎ着が容易となる。一方、下腹部側では伸びを小さくし ているため、動作時に裾がずれ上がりにくく、着崩れを防止できる。 さらに、ボトム側では、大腿部の前部に当たる部分は伸びの大きな編み方とし ているため、足の上げ下ろしに対する追従性が良好となり、運動機能を促進させ ることができる。
【0051】 さらに、伸縮性糸条からなる編地で構成しているため、洗濯しても元の形状に 戻る復元力があり、従来の綿100%の衣類と比較して型崩れしにくい。特に、 子供は衣類を汚す頻度が高く、洗濯回数は大人の衣類よりも多いため、洗濯によ る型崩れしにくいことは大きな利点である。
【0052】 さらに、丸編機により連続編成した円筒形状の編地から形成しているため、縫 製部位がすくない、よって、伸びが各部で発生しやすく、運動追従性が良いと共 に、縫製部位による肌に与える刺激を少なくできる。しかも、伸縮性糸条は綿で 被覆した多層構造の糸条を用いているため、肌には綿のみが接触し、肌に与える 刺激を少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 円筒形状に連続編成した編地を示す概略斜視
図である。
【図2】 リブ編みの概略図である。
【図3】 使用する糸条を示す概略図である。
【図4】 第1実施形態を示し、(A)は正面図、
(B)は背面図である。
【図5】 図4の第1実施形態の前身頃の裏面側を示す
図面である。
【図6】 第1実施形態の第1変形例を示し、(A)は
正面図、(B)は背面図である。
【図7】 第1実施形態の第2変形例を示し、(A)は
正面図、(B)は背面図である。
【図8】 第2実施形態を示し、(A)は正面図、
(B)は背面図である。
【図9】 第3実施形態の変形例を示し、(A)は正面
図、(B)は背面図である。
【図10】 第4実施形態を示し、(A)は正面図、
(B)は背面図である。
【図11】 第4実施形態の変形例を示し、(A)は正
面図、(B)は背面図である。
【図12】 第5実施形態を示し、(A)は正面図、
(B)は背面図である。
【図13】 第5実施形態の前身頃の裏面側を示す図面
である。
【図14】 第5実施形態の変形例を示し、(A)は正
面図、(B)は背面図である。
【符号の説明】
1 編地 2 リブ編み 2A 1×1リブ編み 2B 2×1リブ編み 2C 3×1リブ編み 3 カノコ編み 4 天竺編み 5 パイル編み 6 タミー編み 7 袋編み 10 シャツ 11 前身頃 12 上段部分 13 中段部分 14 下段部分 15 後身頃 16 袖部

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸縮性糸条を用いて編機により連続編成
    した伸びを有する編地からなり、部分的に編み方を変え
    て伸びを異ならせた子供用衣類であって、肩部から胸部
    に当たる上段部分は、緊締力を小さくして伸びを大きく
    した編組織とし、 胸部下方から腹部に当たる中段部分は、緊締力を中程度
    として伸びを中程度とした編組織とし、 下腹部に当たる部分から下端にかける下段部分は、緊締
    力を大きくして伸びの小さな編組織とし、 上下3段階に切り替えた編組織としている子供用衣類。
  2. 【請求項2】 伸縮性糸条を用いて編機により連続編成
    した伸びを有する編地からなり、部分的に編み方を変え
    て伸びを異ならせた子供用衣類であって、肩部から胸部
    に当たる上段部分は緊締力を小さくして伸びを大きくし
    た編組織とし、 胸部下方から下腹部に当たる部分を含む下段部分は緊締
    力を大きくして伸びの小さな編組織とし、 上下2段階に切り替えた編組織としている子供用衣類。
  3. 【請求項3】 上記編地は丸編機で連続編成した円筒状
    編地からなり、前身頃部と後身頃部とが左右脇線ライン
    で連続している請求項1または請求項2に記載の子供用
    衣類。
  4. 【請求項4】 脇線ラインに沿って、腋下から足ぐり近
    傍まで延在させて、緊締力が小さく縦伸びの大きな編組
    織を設けている請求項3に記載の子供用衣類。
  5. 【請求項5】 上記上段部分はカノコ編組織、下段部は
    リブ編組織としている請求項1乃至請求項4のいずれか
    1項に記載の子供用衣類。
  6. 【請求項6】 伸縮性糸条を用いて丸編機により連続編
    成した伸びを有する編地からなり、部分的に編み方を変
    えて伸びを異ならせた子供用衣類であって、 大腿部の前側に当たる部分は、該部分を囲む大腿部の側
    部、後部および上下部分よりも伸びを大きくして足を動
    かしやすい構成としている子供用衣類。
  7. 【請求項7】 腹部に当たる部分の肌側の裏面にパイル
    編組織を設けている請求項1乃至請求項6のいずれか1
    項に記載の子供用衣類。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011214189A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Gunze Ltd 上半身用衣類
WO2018061752A1 (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 株式会社ワコール 衣類
JP6381163B1 (ja) * 2017-06-30 2018-08-29 ラモナー株式会社 婦人用肌着
JP2020534449A (ja) * 2017-09-14 2020-11-26 エイチビーアイ ブランデッド アパレル エンタープライゼズ,エルエルシーHBI Branded Apparel Enterprises,LLC メッシュ領域を有するシェイプウェア衣類

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